JP2017177347A - 三次元造形装置および三次元造形物の造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形物の造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光硬化性樹脂の硬化の程度のバラツキが抑制された三次元造形物を造形することができる三次元造形装置を提供すること。【解決手段】三次元造形装置10は、収容槽12と、収容槽12に設けられた画像投影面30に輝度分布が均一な画像を投影する光源14A、14Bを有する投影装置14と、投影装置14を制御する制御装置50と、を備え、制御装置50は、光源14A、14Bから画像を画像投影面30にそれぞれ投影させる第1投影制御部と、光源14A、14Bから投影された画像の光量L1、L2を相互に同じとする補正値Xを光源14A、14Bごとに算出する算出部と、補正値Xを用いて光源14A、14Bから投影される画像の光量L1、L2を補正する補正部と、光源14A、14Bから光量L1、L2が補正された画像を画像投影面30に投影する第2投影制御部と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、三次元造形装置および三次元造形物の造形方法に関する。
従来から、収容槽内に収容された液体の光硬化性樹脂に所定の画像を投影し、光硬化性樹脂を硬化させることによって三次元造形物を造形する三次元造形装置が知られている。
特許文献1に示すように、三次元造形装置は、例えば、開口が形成された台と、台の上に載置され、光硬化性樹脂を収容する収容槽と、収容槽の上方に配置された昇降自在なホルダとを備えている。台の下方には、三次元造形物の断面形状が表示された画像(典型的には断面画像)を投影する投影装置が配置されている。投影装置から投影された画像は、ミラーで反射され、台の開口を通じて収容槽内の光硬化性樹脂に投影される。収容槽内に収容された光硬化性樹脂のうち、画像の断面形状部分は硬化し、断面形状に対応した樹脂層が形成される。収容槽のうち画像が投影される部分が画像投影面である。
投影される画像の断面形状を変更することによって、収容槽内に収容された光硬化性樹脂の硬化する位置を適宜変更することができ、所望の断面形状を有する樹脂層を形成することができる。ホルダを順次上昇させることにより、所望の断面形状の樹脂層が下方に向かって連続的に形成される。このようにして、所望の三次元造形物が造形される。
特開2003−39564号公報
ところで、上記特許文献1では一つの光源を備えた投影装置を用いて三次元造形物を造形しているが、より大きな画像投影面を用いて三次元造形物を造形するために複数の光源を用いることが行われている。
ここで、複数の光源を用いて三次元造形物を造形するときに、画像投影面に異なる光量を有する画像を投影してしまうと、光硬化性樹脂の硬化の程度にバラツキが生じてしまう。この結果、造形された三次元造形物の品質が低下してしまう。このため、複数の光源を用いる場合には、複数の光源として相互に同じ仕様と認められる光源を用いることが重要である。
しかしながら、複数の光源として相互に同じ仕様と認められる光源を用いる場合であっても、同じ画像投影面において、各光源から投影された画像の光量が相互に異なっていることがある。このため、光硬化性樹脂の硬化の程度にバラツキが生じ、三次元造形物の品質が低下してしまう虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光硬化性樹脂の硬化の程度のバラツキが抑制された三次元造形物を造形することができる三次元造形装置およびその三次元造形物の製造方法を提供することである。
本発明に係る三次元造形装置は、液体の光硬化性樹脂を硬化させて所定の断面形状の樹脂層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、液体の光硬化性樹脂が収容される収容槽と、前記収容槽の下方に配置され、前記収容槽に設けられた画像投影面に輝度分布が均一な画像を投影して所定の厚みを有する樹脂層を形成する少なくとも2つの光源を有する投影装置と、前記投影装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記各光源から前記画像を前記画像投影面にそれぞれ投影させる第1投影制御部と、前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとする補正値を前記光源ごとに算出する算出部と、前記補正値を用いて前記各光源から投影される前記画像の光量を補正する補正部と、前記各光源から前記光量が補正された前記画像を前記画像投影面に投影する第2投影制御部と、を備えている。
本発明の三次元造形装置によると、算出部は、各光源から投影された画像の光量を相互に同じとする補正値を光源ごとに算出する。そして、補正部は、算出された各補正値を用いて各光源から投影される画像の光量を補正する。その後、第2投影制御部は、各光源から光量が補正された画像を画像投影面に投影する。このように、各光源から画像投影面に投影された画像の光量が相互に同じになるため、画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。この結果、造形された三次元造形物の品質が向上する。
本発明によれば、光硬化性樹脂の硬化の程度のバラツキが抑制された三次元造形物を造形することができる三次元造形装置およびその三次元造形物の製造方法を提供することができる。
一実施形態に係る三次元造形装置の断面図である。 一実施形態に係る三次元造形装置の平面図である。 一実施形態に係る画像投影面の各領域を示す説明図である。 一実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 画像の光量を補正する手順を示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る三次元造形装置について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係る三次元造形装置10の断面図である。図2は、三次元造形装置10の平面図である。なお、図面中の符号F、Re、L、R、Up、Dnは、それぞれ前、後、左、右、上、下を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、三次元造形装置10の設置態様を何ら限定するものではない。
三次元造形装置10は、三次元造形物を造形する装置である。三次元造形装置10は、三次元造形物の断面形状を表す画像(典型的には断面画像)に基づいて、液体の光硬化性樹脂を硬化させ、画像に沿った断面形状の樹脂層を順次積層することによって、三次元造形物を造形する。ここで、「断面形状」とは、三次元造形物を上下方向に所定の厚み(例えば、0.1mm。なお、所定の厚みは必ずしも一定の厚みに限られない。)ごとにスライスしたときの断面の形状である。「光硬化性樹脂」とは、所定の波長を含む光が照射されると、硬化する樹脂である。三次元造形装置10は、台11と、収容槽12と、ホルダ13と、投影装置14と、制御装置50とを備えている。
図1に示すように、台11は、ケース25に支持されている。台11には、光硬化性樹脂23に投影される画像(即ち照射される光)を通過させる開口21が形成されている。
図1に示すように、収容槽12には、液体の光硬化性樹脂23が収容される。図2に示すように、収容槽12は、台11上に取り付け可能に載置されている。収容槽12は、台11に載置された状態において、台11の開口21を覆う。収容槽12は、光を透過させることのできる材料、例えば、透明な材料(例えばアクリル樹脂)によって形成されている。
図1に示すように、収容槽12には画像投影面30が設けられている。画像投影面30は、収容槽12の底壁12aの上面の一部である。画像投影面30は、収容槽12に光硬化性樹脂23が収容されているときの収容槽12と光硬化性樹脂23との界面である。図2に示すように、画像投影面30は、開口21内に位置する。画像投影面30には、所定の断面形状が表示された画像が投影装置14から投影される。図3に示すように、画像投影面30には、第1領域31と、第1領域31の隣の第2領域32とが含まれる。第1領域31および第2領域32は、前後方向に並んでいる。第1領域31および第2領域32は、左右方向に並んでいてもよい。
図1に示すように、ホルダ13は、収容槽12の上方、かつ、台11の開口21の上方に配置されている。ホルダ13は、昇降自在に構成されている。ホルダ13は下降したときに、収容槽12内の光硬化性樹脂23に浸漬するように構成されている。ホルダ13は上昇するときに、画像が投影されて(光が照射されて)硬化した光硬化性樹脂23を吊り上げるように構成されている。台11には、上下方向に延びた支柱41が設けられている。支柱41の前方には、スライダ42が取り付けられている。スライダ42は、支柱41に沿って昇降自在であり、モータ43によって上方または下方に移動する。ここでは、ホルダ13は、スライダ42に取り付けられており、支柱41の前方に配置されている。ホルダ13は、モータ43によって上方または下方に移動する。
図1に示すように、投影装置14は、収容槽12の下方に配置されている。投影装置14は、第1光源14Aと第2光源14Bとを有している。本実施形態では、第1光源14Aおよび第2光源14Bはプロジェクタである。ただし、第1光源14Aおよび第2光源14Bはプロジェクタに限定されない。第1光源14Aおよび第2光源14Bには、制御装置50から輝度分布が均一な画像の信号が入力される。図3に示すように、第1光源14Aは、第1領域31の全体に輝度分布が均一な画像(以下、第1領域31に投影される輝度分布が均一な画像を「第1画像」とする。)を投影することが可能に構成されている。第2光源14Bは、第2領域32の全体に輝度分布が均一な画像(以下、第1領域32に投影される輝度分布が均一な画像を「第2画像」とする。)を投影することが可能に構成されている。第1光源14Aは、所定の波長からなる光を照射することによって、第1領域31に第1画像を投影する。第2光源14Bは、所定の波長からなる光を照射することによって、第2領域32に第2画像を投影する。輝度分布が均一な画像が光硬化性樹脂23に投影されることによって、所定の厚みを有する樹脂層が形成される。第1光源14Aおよび第2光源14Bからそれぞれ投影された第1画像および第2画像は、台11の開口21を通じて収容槽12の画像投影面30を介して光硬化性樹脂23に投影される。
図1に示すように、第1光源14Aおよび第2光源14Bは、収容槽12より下方に配置されている。第1光源14Aおよび第2光源14Bは、ケース25に収容されている。第1光源14Aおよび第2光源14Bは、前後方向に並んで配置されている。第1光源14Aと第2光源14Bは、左右方向に並んで配置されていてもよい。第1光源14Aおよび第2光源14Bは、第1光源14Aから投影される第1画像と第2光源14Bから投影される画像との間に隙間が生じないように配置されている。
図3に示すように、光量センサ45は、第1光源14Aから画像投影面30の第1領域31に投影された第1画像の光量L1を検出する。光量センサ45は、第2光源14Bから画像投影面30の第2領域32に投影された第2画像の光量L2を検出する。光量センサ45が光量を検出する部分は、第1領域31と第2領域32とで同じ部分であることが好ましい。例えば、第1領域31の中央部分の光量を検出した場合には、第2領域32の中央部分の光量を検出するとよい。光量センサ45は、第1領域31および第2領域32の複数部分の光量を検出してもよい。この場合、第1領域31の複数部分において測定された光量の平均値を第1画像の光量L1とし、第2領域32の複数部分において測定された光量の平均値を第2画像の光量L2とするとよい。第1画像の光量L1を検出する場合と第2画像の光量L2を検出する場合とでは、光量センサ45から画像投影面30までの距離は同じである。第1画像の光量L1および第2画像の光量L2の情報は、制御装置50に送られる。本実施形態では、光量センサ45は、三次元造形装置10に設けられているが、三次元造形装置10とは別体の光量センサを用いてもよい。本明細書において、「光量」とは照度[mW/cm]を表す。
図1に示すように、制御装置50は、ホルダ13が取り付けられたスライダ42を昇降自在に制御するモータ43と、第1光源14Aと第2光源14Bとに接続されている。制御装置50は、モータ43を駆動することによって、スライダ42およびホルダ13を上方または下方に移動させる。制御装置50は、投影装置14を制御する。即ち、制御装置50は、第1光源14Aおよび第2光源14Bを制御する。制御装置50は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影される画像や、投影される画像の光量や、画像を投影するタイミングなどを制御する。なお、制御装置50の構成は特に限定されない。例えば、制御装置50は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUと称する。)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
制御装置50は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影される第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を補正する(以下、「投影画像の光量補正」とする。)。制御装置50は、投影画像の光量補正を、第1光源14Aおよび第2光源14Bの設置位置や姿勢に関わらず行う。
図4に示すように、制御装置50は、記憶部52と、第1投影制御部54と、判定部55と、算出部56と、補正部58と、第2投影制御部60とを備えている。
記憶部52は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影される輝度分布が均一な複数の画像を記憶している。輝度分布が均一な画像は、例えばシェーディング補正によって得られる。輝度分布が均一な画像は、制御装置50とは別体のパーソナルコンピュータ等において作成してもよい。上記画像は、例えば、三次元造形物の断面形状を表す画像である。記憶部52は、光量センサ45によって検出された第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を記憶する。なお、本明細書において、「輝度分布が均一な画像」とは画像における最大輝度値と最小輝度値との差が最大輝度値の10%以内にある画像を意味する。
第1投影制御部54は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから第1画像および第2画像を画像投影面30(図1参照)にそれぞれ投影させる。第1投影制御部54は、例えば、第1画像および第2画像として、全白画像(輝度値が255の画像)を画像投影面30にそれぞれ投影させる。第1投影制御部54は、第1光源14Aから第1画像を第1領域31に投影させると同時に、第2光源14Bから第2画像を第2領域32に投影させる。第1投影制御部54は、第1光源14Aから第1画像を投影させるタイミングと、第2光源14Bから第2画像を投影させるタイミングとを異ならせてもよい。
ここで、複数の光源として相互に同じ仕様と認められる第1光源14Aおよび第2光源14Bを用いる場合であっても、同じ画像投影面30において、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とが相互に異なっていることがある。本発明者は、第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とを同じとするために、第1画像および第2画像の輝度値を補正すること、または、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値を補正することを見出した。即ち、輝度値を補正する補正値または電流値を補正する補正値を得ることによって、第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を調整し、光量L1と光量L2とを同じにすることができることを発見した。なお、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値を補正することによって、第1光源14Aおよび第2光源14Bから照射される光エネルギーを変更することができる。
判定部55は、光量センサ45によって検出された第1画像の光量L1と、第2画像の光量L2とが同じであるか否かを判定する。判定部55によって、第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とが異なると判定された場合、後述する補正値Xが算出部56によって算出され、第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とが補正される。一方、判定部55によって、第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とが同じであると判定された場合、第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とは補正されない。
算出部56は、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と、第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とを相互に同じとする補正値Xを、第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出する。例えば、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1が、第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2より大きい場合(即ちL1>L2の場合)、算出部56は、第2画像の光量L2を第1画像の光量L1に合わせる補正値Xを算出する。即ち、算出部56は、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とを相互に同じとし、かつ、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2のうち最も高い光量L1とする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出する。このとき、第1画像の光量L1を補正する補正値Xは1である。即ち、第1画像の補正前後の光量L1は同じである。なお、算出部56は、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とを相互に同じとし、かつ、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2のうち最も低い光量L2とする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出してもよい。このとき、第2画像の光量L2を補正する補正値Xは1である。即ち、第2画像の補正前後の光量L2は同じである。また、算出部56は、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とを相互に同じとし、かつ、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1以下であって第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2以上である所定の光量とする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出してもよい。算出された各補正値は、記憶部52に記憶される。
本実施形態において、補正値Xは、第1画像および第2画像の輝度値を補正する値である。なお、補正値Xは、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値を補正する値であってもよい。
補正部58は、算出された補正値Xを用いて第1光源14Aから投影される第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影される第2画像の光量L2を補正する。より詳細には、補正部58は、第1画像および第2画像の輝度値をそれぞれ補正することによって、第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を相互に同じにする。補正部58は、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値をそれぞれ補正することによって、第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を相互に同じにしてもよい。なお、第1画像の光量L1に第2画像の光量L2を合わせる場合(即ち第2画像の光量をL1にする場合)には、第1画像の光量L1に補正値X(=1)を乗じて第1画像の光量L1が補正される。同様に、第2画像の光量L2に第1画像の光量L1を合わせる場合(即ち第1画像の光量をL2にする場合)には、第2画像の光量L2に補正値X(=1)を乗じて第2画像の光量L2が補正される。
第2投影制御部60は、第1光源14Aから光量L1が補正された第1画像(以下、「補正後第1画像)とする。)を画像投影面30(図1参照)の第1領域31に投影させる。第2投影制御部60は、第2光源14Bから光量L2が補正された第2画像(以下、「補正後第2画像)とする。)を画像投影面30の第2領域32に投影させる。第2投影制御部60は、例えば、補正後第1画像および補正後第2画像として、光量L1および光量L2が補正された画像であって三次元造形物の断面形状を表す画像を画像投影面30にそれぞれ投影させる。第2投影制御部60は、第1光源14Aから補正後第1画像を投影させると同時に、第2光源14Bから補正後第2画像を投影させる。第2投影制御部60によって、画像投影面30に投影された補正後第1画像および補正後第2画像の光量は相互に同じであるため、収容槽12に収容された光硬化性樹脂23の硬化の程度のバラツキを抑制または防止することができる。
以下、第1画像および第2画像の光量の補正処理について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。第1画像および第2画像の光量の補正は、例えば、三次元造形装置10を組み立てたときや、投影装置14の第1光源14A等を交換したときに行われる。ここでは、補正値Xは第1画像および第2画像の輝度値を補正する値である場合を例として説明するが、これに限定されない。
ステップS10において、第1投影制御部54は、第1光源14Aから第1画像を画像投影面30の第1領域31に投影し、第2光源14Bから第2画像を画像投影面30の第2領域32に投影する。第1投影制御部54は、第1画像および第2画像は同時に投影してもよいし、第1画像を投影した後に第2画像を投影してもよいし、第2画像を投影した後に第1画像を投影してもよい。
ステップS20において、光量センサ45を用いて、第1領域31に投影された第1画像の光量L1および第2領域32に投影された第2画像の光量L2を検出する。
ステップS30において、判定部55は、光量センサ45によって検出された第1画像の光量L1と、第2画像の光量L2とが同じであるか否かを判定する。判定部55によって、光量L1と光量L2とが同じであると判定された場合、ステップS40に進む。一方、判定部55によって、光量L1と光量L2とが異なると判定された場合、ステップS50に進む。
ステップS40において、第1投影制御部54は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから第1画像および第2画像をそれぞれ画像投影面30に同時に投影させる。このとき、第1画像および第2画像として、造形しようとする三次元造形物の断面画像を順次投影させる。これにより、収容槽12内の液体の光硬化性樹脂23を硬化の程度のバラツキなく硬化させることができ、所定の厚みを有する樹脂層が順次積層された三次元造形物を形成することができる。
一方、ステップS50において、算出部56は、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1と、第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2とを相互に同じとする補正値Xを、第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出する。ここでは、算出部56は、第2画像の光量L2(L2<L1)を第1画像の光量L1に合わせる補正値Xを算出する。このとき、第1画像の光量L1を補正する補正値Xは1である。
ステップS60において、補正部58は、算出された補正値Xを用いて第1光源14Aから投影される第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影される第2画像の光量L2を補正する。即ち、補正部58は、第1光源14Aから投影される第1画像の光量L1をL1としつつ、第2光源14Bから投影される第2画像の光量L2をL1とする。
ステップS70において、第2投影制御部60は、第1光源14Aから光量L1が補正された第1画像および第2光源14Bから光量L2が補正された第2画像をそれぞれ画像投影面30に同時に投影させる。このとき、第1画像および第2画像として、造形しようとする三次元造形物の断面画像を順次投影させる。これにより、収容槽12内の液体の光硬化性樹脂23を硬化の程度のバラツキなく硬化させることができ、所定の厚みを有する樹脂層が順次積層された三次元造形物を形成することができる。
以上のように、本実施形態の三次元造形装置10によると、図4に示すように、算出部56は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影された第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を相互に同じとする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出する。そして、補正部58は、算出された各補正値Xを用いて第1光源14Aおよび第2光源14Bからそれぞれ投影される第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を補正する。その後、第2投影制御部60は、第1光源14Aおよび第2光源14Bから光量が補正された第1画像および第2画像を画像投影面30にそれぞれ投影する。このように、第1光源14Aおよび第2光源14Bから画像投影面30にそれぞれ投影された第1画像および第2画像の光量が相互に同じになるため、第1画像および第2画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂23の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。この結果、造形された三次元造形物の品質が向上する。
本実施形態では、図3に示すように、三次元造形装置10は、画像投影面30に投影された第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を検出する光量センサ45を備えている。これにより、第1光源14Aおよび第2光源14Bから画像投影面30に投影された第1画像の光量L1および第2画像の光量L2を自動的に検出することができる。
本実施形態では、算出部56は、第1光源14Aおよび第2光源14Bからそれぞれ投影された第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とを相互に同じとし、かつ、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2のうち最も高い光量L1(L1>L2)とする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出する。これにより、第1画像および第2画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂23の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。さらに、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影される第1画像および第2画像の光量を最も高い光量L1に合わせているため、第1画像および第2画像の投影時間がより短くなる。この結果、三次元造形物の造形時間の短縮が実現される。
なお、算出部56は、第1光源14Aおよび第2光源14Bからそれぞれ投影された第1画像の光量L1と第2画像の光量L2とを相互に同じとし、かつ、第1光源14Aから投影された第1画像の光量L1および第2光源14Bから投影された第2画像の光量L2のうち最も低い光量L2(L1>L2)とする補正値Xを第1光源14Aおよび第2光源14Bごとに算出してもよい。これにより、第1画像および第2画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂23の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。さらに、第1光源14Aおよび第2光源14Bから投影される第1画像および第2画像の光量を最も低い光量L2に合わせているため、第1光源14Aおよび第2光源14Bのハードウェアの制約(出力エネルギーの制約)を受けない。
本実施形態では、補正値Xは、第1画像および第2画像の輝度値を補正する値である。このように、第1画像および第2画像の輝度値を補正するというソフトウェアにおける補正によって、第1画像および第2画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂23の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。
なお、補正値は、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値を補正する値であってもよい。このように、第1光源14Aおよび第2光源14Bの電流値を補正するというハードウェアにおける補正によって、第1画像および第2画像が投影される部分ごとに光硬化性樹脂23の硬化の程度が異なるといった問題の発生が抑制または防止される。
上述した実施形態では、投影装置14は、第1光源14Aと第2光源14Bとを備えていたが、光源の数は2つに限定されない。投影装置14は、3以上の光源を備えていてもよい。この場合、算出部56は、各光源から投影された画像の光量を相互に同じとする補正値Xを、光源ごとに算出する。
10 三次元造形装置
12 収容槽
14 投影装置
14A 第1光源
14B 第2光源
23 光硬化性樹脂
30 画像投影面
45 光量センサ
50 制御装置
54 第1投影制御部
56 算出部
58 補正部
60 第2投影制御部

Claims (11)

  1. 液体の光硬化性樹脂を硬化させて所定の断面形状の樹脂層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
    液体の光硬化性樹脂が収容される収容槽と、
    前記収容槽の下方に配置され、前記収容槽に設けられた画像投影面に輝度分布が均一な画像を投影して所定の厚みを有する樹脂層を形成する少なくとも2つの光源を有する投影装置と、
    前記投影装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記各光源から前記画像を前記画像投影面にそれぞれ投影させる第1投影制御部と、
    前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとする補正値を前記光源ごとに算出する算出部と、
    前記補正値を用いて前記各光源から投影される前記画像の光量を補正する補正部と、
    前記各光源から前記光量が補正された前記画像を前記画像投影面に投影する第2投影制御部と、を備えている、三次元造形装置。
  2. 前記各光源から前記画像投影面に投影された前記画像の光量を検出する光量センサを備えている、請求項1に記載の三次元造形装置。
  3. 前記算出部は、前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとし、かつ、前記各光源から投影された前記画像の光量のうち最も高い光量とする補正値を前記光源ごとに算出する、請求項1または2に記載の三次元造形装置。
  4. 前記算出部は、前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとし、かつ、前記各光源から投影された前記画像の光量のうち最も低い光量とする補正値を前記光源ごとに算出する、請求項1または2に記載の三次元造形装置。
  5. 前記補正値は、前記画像の輝度値を補正する値である、請求項1から4のいずれか一項に記載の三次元造形装置。
  6. 前記補正値は、前記光源の電流値を補正する値である、請求項1から4のいずれか一項に記載の三次元造形装置。
  7. 液体の光硬化性樹脂を硬化させて所定の断面形状の樹脂層を順次積層することによって三次元造形物を造形する三次元造形物の造形方法であって、
    液体の光硬化性樹脂を収容する収容槽と、前記収容槽に設けられた画像投影面に輝度分布が均一な画像を投影して所定の厚みを有する樹脂層を形成するする少なくとも2つの光源を有する投影装置と、を準備する準備工程と、
    前記各光源から前記画像を前記画像投影面にそれぞれ投影する第1投影工程と、
    前記各光源から前記画像投影面に投影された前記画像の光量を検出する工程と、
    前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとする補正値を前記光源ごとに算出する算出工程と、
    前記補正値を用いて前記各光源から投影される前記画像の光量を補正する補正工程と、
    前記各光源から前記光量が補正された前記画像を前記画像投影面に投影する第2投影工程と、を包含する、製造方法。
  8. 前記算出工程において、前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとし、かつ、前記各光源から投影された前記画像の光量のうち最も高い光量とする補正値を前記光源ごとに算出する、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記算出工程において、前記各光源から投影された前記画像の光量を相互に同じとし、かつ、前記各光源から投影された前記画像の光量のうち最も低い光量とする補正値を前記光源ごとに算出する、請求項7に記載の製造方法。
  10. 前記補正値は、前記画像の輝度値を補正する値である、請求項7から9のいずれか一項に記載の製造方法。
  11. 前記補正値は、前記光源の電流値を補正する値である、請求項7から9のいずれか一項に記載の製造方法。
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