JP2017177127A - 摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法 - Google Patents

摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一対の金属板を180°以外の接合角をなすように接合する場合に、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能な摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法を提供する。【解決手段】摩擦攪拌接合用裏当材100aの第1支持面101により第1金属板10の第1裏面12が支持され、第2支持面102により第2金属板20の第2裏面22が支持され、第1金属板10の第1被支持端面14に沿った荷重伝達面111により、第2金属板20の第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重が伝達される。第1被支持端面14により、第1接合端面13、第1表面11及び第1裏面12を介して回転ツール201からの荷重が伝達されるため、荷重伝達面111と第1被支持端面14とを基台210で一緒に支持することにより、回転ツール201からの荷重をより容易に受けることが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法に関する。
一対の金属板を180°の角度をなす直線状ではなく、90°等の180°以外の接合角をなすように摩擦攪拌接合により接合する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、一対の金属板の裏面が90°の角度をなすように一対の金属板を互いに突き合わせ、90°の角度をなす金属板の裏面を裏当材で支持し、金属板の表面の側から、一対の金属板が突き合わされた部位に回転ツールを挿入することにより、一対の金属板を摩擦攪拌接合により接合する技術が開示されている。
特開2003‐001440号公報
ところで、摩擦攪拌接合では、接合される金属板を介して回転ツールからの荷重を受けるための強固な裏当材が必要である。一対の金属板を180°の角度をなす直線状に接合する場合には、一対の金属板を平板状の裏当材により支持し、回転ツールからの荷重を受けることが可能である。しかし、一対の金属板を90°等の180°以外の接合角をなすように接合する場合には、回転ツールからの荷重を裏当材により受けることが難しく、改善が望まれている。
そこで本発明は、一対の金属板を180°以外の接合角をなすように接合する場合に、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能な摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1表面と、第1表面に平行な第1裏面と、第1表面と第1裏面との間で第1表面と第1裏面とに交差する第1接合端面と、第1接合端面の反対側に位置しつつ第1表面と第1裏面との間で第1表面と第1裏面とに交差する第1被支持端面とを有する第1金属板と、第2表面と、第2表面に平行な第2裏面と、第2表面と第2裏面との間で第2表面と第2裏面とに交差する第2接合端面とを有する第2金属板とに対して、第1接合端面と第2表面とが沿うように第1裏面に第2接合端面を当接させつつ、第1接合端面及び第2表面の側から第1裏面と第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、第1裏面と第2裏面とが180°未満の接合角をなすように第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、第1裏面を支持する第1支持面と、第1支持面と接合角をなし、第2裏面を支持する第2支持面と、第1支持面と第2支持面との間の角部と、第1被支持端面に沿いつつ、第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重を伝達する荷重伝達面とを備えた摩擦攪拌接合用裏当材である。
この構成によれば、第1支持面により第1金属板の第1裏面が支持され、第2支持面により第2金属板の第2裏面が支持され、第1金属板の第1被支持端面に沿った荷重伝達面により、第2金属板の第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重が伝達される。第1被支持端面により、第1接合端面、第1表面及び第1裏面を介して回転ツールからの荷重が伝達されるため、荷重伝達面と第1被支持端面とを一緒に支持することにより、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能になる。
また、本発明は、第1表面と、第1表面に平行な第1裏面と、第1表面と第1裏面との間で第1表面と第1裏面とに交差する第1接合端面と、第1接合端面から離隔した位置で第1裏面から第1裏面が内側になるように屈曲した第1屈曲面とを有する第1金属板と、第2表面と、第2表面に平行な第2裏面と、第2表面と第2裏面との間で第2表面と第2裏面とに交差する第2接合端面とを有する第2金属板とに対して、第1接合端面と第2表面とが沿うように第1裏面に第2接合端面を当接させつつ、第1接合端面及び第2表面の側から第1裏面と第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、第1裏面と第2裏面とが180°未満の接合角をなすように第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、第1裏面を支持する第1支持面と、第1支持面と接合角をなし、第2裏面を支持する第2支持面と、第1支持面と第2支持面との間の角部と、第1屈曲面と当接しつつ、第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重を第1屈曲面に伝達する荷重伝達面とを備えた摩擦攪拌接合用裏当材である。
この構成によれば、第1支持面により第1金属板の第1裏面が支持され、第2支持面により第2金属板の第2裏面が支持され、第1金属板の第1屈曲面と当接する荷重伝達面により、第2金属板の第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重が第1屈曲面に伝達される。このため、第1金属板の第1屈曲面の反対側を支持することにより、第1金属板が平板ではない場合でも、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能になる。
また、本発明は、第1表面と、第1表面に平行な第1裏面と、第1表面と第1裏面との間で第1表面と第1裏面とに交差する第1接合端面と、第1接合端面の反対側に位置しつつ第1表面と第1裏面との間で第1表面と第1裏面とに交差する第1被支持端面とを有する第1金属板と、第2表面と、第2表面に平行な第2裏面と、第2表面と第2裏面との間で第2表面と第2裏面とに交差する第2接合端面とを有する第2金属板と、第3表面と、第3表面に平行な第3裏面と、第3表面と第3裏面との間で第3表面と第3裏面とに交差する第3接合端面とを有する第3金属板とに対して、第1接合端面と第2表面とが沿うように第1裏面に第2接合端面を当接させつつ、第1被支持端面と第3表面とが沿うように第1裏面に第3接合端面を当接させた状態で、第1接合端面及び第2表面の側から第1裏面と第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、第1裏面と第2裏面とが180°未満の接合角をなすように第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、第1裏面を支持する第1支持面と、第1支持面と接合角をなし、第2裏面を支持する第2支持面と、第1支持面と第2支持面との間の角部と、第3裏面と当接しつつ、第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重を第3裏面に伝達する荷重伝達面とを備えた摩擦攪拌接合用裏当材である。
この構成によれば、第1支持面により第1金属板の第1裏面が支持され、第2支持面により第2金属板の第2裏面が支持され、第3金属板の第3裏面と当接する荷重伝達面により、第2金属板の第2表面、第2裏面、角部及び第1支持面を介して回転ツールからの荷重が第3金属板の第3裏面に伝達される。第1被支持端面により、第1接合端面から第1表面及び第1裏面を介して回転ツールからの荷重が伝達されるため、第3金属板の第3表面と第1被支持端面とを一緒に支持することにより、第1金属板の第1裏面に当接する第3金属板がある場合でも、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能になる。
これらの本発明の摩擦攪拌接合用裏当材において、角部は着脱自在であることが好適である。
この構成によれば、摩擦攪拌接合において消耗し易い角部が着脱自在であるため、角部が消耗した際に角部のみを交換すれば良く、より経済的に摩擦攪拌接合を行うことができる。
また、これらの本発明の摩擦攪拌接合用裏当材において、第2支持面と荷重伝達面との距離を伸縮自在に変更する展開機構をさらに備えることが好適である。
この構成によれば、展開機構により第2支持面と荷重伝達面との距離が伸縮自在に変更されるため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しが容易となる。
上記の第1被支持端面を有する第1金属板に適用される摩擦攪拌接合用裏当材と、第1屈曲面を有する第1金属板に適用される摩擦攪拌接合用裏当材とにおいて、第1支持面の反対側の第3支持面をさらに備え、展開機構は、第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更することが好適である。
この構成によれば、展開機構により第1支持面と第1支持面の反対側の第3支持面との距離が伸縮自在に変更されるため、例えば、第1金属板及び第2金属板により、摩擦攪拌接合用裏当材が囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるような場合でも、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しが容易となる。
また、上記の第1裏面に第3接合端面を当接させた状態で適用される摩擦攪拌接合用裏当材において、第1支持面の反対側の第3支持面をさらに備え、展開機構は、第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更することが好適である。
この構成によれば、展開機構により第1支持面と第1支持面の反対側の第3支持面との距離が伸縮自在に変更されるため、例えば、第1金属板、第2金属板及び第3金属板により、摩擦攪拌接合用裏当材が囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるような場合でも、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しが容易となる。
また、本発明は、上記本発明の摩擦攪拌接合用裏当材を用いて、第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合する摩擦攪拌接合方法である。
この構成によれば、本発明の摩擦攪拌接合用裏当材により、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能になるため、第1裏面と第2裏面とが180°未満の接合角をなすように第1金属板と第2金属板とを接合することがより容易になる。
上記の第1被支持端面を有する第1金属板又は第1屈曲面を有する第1金属板に適用され、展開機構により第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更される摩擦攪拌接合用裏当材を用い、第2接合端面から離隔した位置で第2裏面から第2裏面が内側になるように屈曲した第2屈曲面をさらに有する第2金属板に対し、第3支持面により第2屈曲面を支持しつつ、第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合することが好適である。
この構成によれば、少なくとも第1金属板の第1裏面、第2金属板の第2裏面及び第2金属板の第2屈曲面により、摩擦攪拌接合用裏当材が囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本発明の摩擦攪拌接合用裏当材は第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更するため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しを容易に行うことができる。
また、上記の第1屈曲面を有する第1金属板に適用され、展開機構により第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更される摩擦攪拌接合用裏当材を用い、第1裏面と対向しつつ第1屈曲面から第1屈曲面が内側になるように屈曲した第1再屈曲面をさらに有する第1金属板に対し、第3支持面により第1再屈曲面を支持しつつ、第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合することが好適である。
この構成によれば、第1金属板の第1裏面、第1金属板の第1屈曲面、第1金属板の再屈曲面及び第2金属板の第2裏面により、摩擦攪拌接合用裏当材が囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本発明の摩擦攪拌接合用裏当材は第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更するため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しを容易に行うことができる。
また、上記の第1裏面に第3接合端面を当接させた状態で適用され、展開機構により第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更される摩擦攪拌接合用裏当材を用い、第3接合端面から離隔した位置で第3裏面から第3裏面が内側になるように屈曲した第3屈曲面をさらに有する第3金属板に対し、第3支持面により第3屈曲面を支持しつつ、第1金属板と第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合することが好適である。
この構成によれば、第1金属板の第1裏面、第2金属板の第2裏面、第3金属板の第3裏面及び第3金属板の第3屈曲面により、摩擦攪拌接合用裏当材が囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本発明の摩擦攪拌接合用裏当材は第2支持面と荷重伝達面との距離及び第1支持面と第3支持面との距離を伸縮自在に変更するため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材の配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材の取外しを容易に行うことができる。
また、第1金属板に、第1接合端面を加圧する力と、第1表面を加圧する力とを加え、第2金属板に、第2接合端面により第1裏面を加圧するための力と、第2表面を加圧する力とを加え、第1接合端面を加圧する力と、第1表面を加圧する力とは、第1接合端面と第1表面とが交差する辺に加えられた力の分力により、それぞれ加えられることが好適である。
摩擦攪拌接合では、接合される金属板が接合時の回転ツールからの荷重で動かないように金属板を固定する必要がある。しかし、第1金属板の第1裏面と第2金属板の第2裏面とが180°未満の接合角をなしている状態では、第1金属板の第1裏面と第2金属板の第2裏面とが直線状の180°の接合角をなす場合に比べて、第1金属板と第2金属板の固定が困難である。この構成によれば、第1金属板に第1接合端面を加圧する力と第1表面を加圧する力とを加え、第2金属板に第2接合端面により第1裏面を加圧するための力と第2表面を加圧する力とを加えることにより、第1金属板及び第2金属板が摩擦攪拌接合用裏当材に支持されつつ第1裏面に第2接合端面を当接させた状態で、第1金属板及び第2金属板を固定することができる。また、第1接合端面を加圧する力と、第1表面を加圧する力とは、第1接合端面と第1表面とが交差する辺に加えられた力の分力により、それぞれ加えられることにより、第1接合端面を加圧する力と、第1表面を加圧する力とをそれぞれ別途加える必要がないため、摩擦攪拌接合を行うための装置の構成を簡単にすることができる。
本発明の摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法によれば、一対の金属板を180°以外の接合角をなすように接合する場合に、回転ツールからの荷重をより容易に受けることが可能となる。
第1実施形態に係る摩擦攪拌接合用裏当材を用いた摩擦攪拌接合方法を示す図である。 第2実施形態に係る摩擦攪拌接合用裏当材を用いた摩擦攪拌接合方法を示す図である。 第3実施形態に係る摩擦攪拌接合用裏当材を用いた摩擦攪拌接合方法を示す図である。 第4実施形態に係る摩擦攪拌接合用裏当材を用いた摩擦攪拌接合方法を示す図である。 (A)は図4の摩擦攪拌接合用裏当材の正面図であり、(B)は(A)のB‐B線による断面図である。 (A),(B),(C)及び(D)は、図4の摩擦攪拌接合用裏当材を用いた摩擦攪拌接合方法の各態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る摩擦攪拌接合用裏当材及び摩擦攪拌接合方法について、図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示す第1実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100aは、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合するために適用される。第1金属板10及び第2金属板20は、直方体の形状を有する平板である。第1金属板10及び第2金属板20は、例えば、Al合金、Mg合金、Fe合金により形成されている。
第1金属板10は、第1表面11と、第1表面11に平行な第1裏面12と、第1表面11と第1裏面12との間で第1表面11と第1裏面12とに交差する第1接合端面13と、第1接合端面13の反対側に位置しつつ第1表面11と第1裏面12との間で第1表面11と第1裏面12とに交差する第1被支持端面14とを有する。第2金属板20は、第2表面21と、第2表面21に平行な第2裏面22と、第2表面21と第2裏面22との間で第2表面21と第2裏面22とに交差する第2接合端面23とを有する。
摩擦攪拌接合装置200は、円柱状の回転ツール201を備える。回転ツール201は、先端の中央部に回転ツール201の本体よりも小さな直径の円柱状のプローブ部202を有する。回転ツール201は、例えば、炭素鋼、工具鋼又はSi等のセラミックスから形成されている。
第1金属板10と第2金属板20とに対して、摩擦攪拌接合装置200は、第1接合端面13と第2表面21とが沿うように第1裏面12に第2接合端面23を当接させつつ、第1接合端面13及び第2表面21の側から第1裏面12と第2接合端面23との間に回転ツール201のプローブ部202を挿入することにより、第1裏面12と第2裏面22とが180°未満の接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合する。
第1接合端面13と第2表面21とが沿うとは、例えば、第1接合端面13と第2表面21とが同一平面上に位置することを意味する。また、第1接合端面13と第2表面21とが沿うとは、例えば、第1接合端面13と第2表面21とが平行であって、1〜5[mm]以内の距離を隔てて位置していることを含む。また、第1接合端面13と第2表面21とが沿うとは、第1接合端面13と第2表面21とが平行ではなく、例えば、第1接合端面13と第1裏面12とが交差する辺と、第2表面21と第2接合端面23とが交差する辺とが1〜5[mm]以内の距離を隔てて位置しつつ、第1接合端面13と第1裏面12とが交差する辺が第2接合端面23に接触している状態や、第2表面21と第2接合端面23とが交差する辺が第1裏面12に接触している状態を含む。
また、図1の例では、接合角θは90°であるが、例えば、接合角θは、150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満の任意の角度とすることができる。第1裏面12と第2裏面22とが接合角θをなすように、第1裏面12に第2接合端面23を当接させた場合に、第2接合端面23の全面が第1裏面12に当接するように、第2裏面22と第2接合端面23とのなす角度は、(180°−接合角θ)であることが好ましい。
摩擦攪拌接合用裏当材100aは、第1支持面101、第2支持面102、角部121、荷重伝達面111及び荷重伝達面112を備える。第1支持面101は、第1金属板10の第1裏面12を支持する。第2支持面102は、第1支持面101と接合角θをなし、第2金属板20の第2裏面22を支持する。角部121は、第1支持面101と第2支持面102との間に位置する。
角部121は、摩擦攪拌接合用裏当材100aから着脱自在であり、角部121の消耗時に交換が可能である。角部121は、例えば、炭素鋼又は工具鋼により形成される。角部121は、第2支持面102に平行な平行面123と、第1支持面101に平行な方向に対して第1支持面101の側に傾斜した傾斜面124との間に嵌合させられる。傾斜面124により、接合時に角部121が摩擦攪拌接合用裏当材100aから外れにくくすることができる。角部121は、第1支持面101の側から角部121を貫通しつつ傾斜面124に設けられたネジ孔部にねじ込まれるビス122により固定される。ビス122の頭部は、第1支持面101から突出しないようにされている。
角部121と傾斜面124との間には、薄い金属板等であるシム125が挿入され、角部121の第1支持面101から突出した高さや、第1支持面101と荷重伝達面112との距離を適宜調整することができる。なお、第1支持面101にねじ込まれたビス等により、第1支持面101と荷重伝達面112との距離を調整してもよい。
荷重伝達面111は、第1被支持端面14に沿いつつ、第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重を伝達する。第1被支持端面14に沿うとは、例えば、第1被支持端面14と荷重伝達面111とが同一平面上に位置することを意味する。荷重伝達面111の中央部はコの字状にくり抜かれ、空洞部130が形成されている。空洞部130は、摩擦攪拌接合用裏当材100aの軽量化のために設けられているが、必須ではない。荷重伝達面112は、第1支持面101の反対側に位置する。角部121を除く摩擦攪拌接合用裏当材100aの各部は、安価なFe合金等で形成されている。
摩擦攪拌接合装置200は、基台210に、固定具221,222,223及び231を備える。固定具221は、第1金属板に、第1接合端面13を加圧する力F3と、第1表面11を加圧する力F2とを加える。第1接合端面13を加圧する力F3と、第1表面11を加圧する力F2とは、第1接合端面13と第1表面11とが交差する辺18に加えられた力F1の分力により、それぞれ加えられる。また、固定具221は、第1表面11を加圧する力F4を加える。
固定具222は、第2金属板20に、第2表面21を加圧する力F5を加える。固定具223は、第2金属板20に、第2接合端面23により第1裏面12を加圧するための力F6を加える。固定具231は、摩擦攪拌接合用裏当材100aの荷重伝達面112を加圧し、荷重伝達面112の反対側の第1支持面101により、第1金属板10の第1裏面12を加圧するための力F7を加える。
摩擦攪拌接合装置200は、第1接合端面13及び第2表面21の側から第1裏面12と第2接合端面23との間に回転ツール201を回転させつつ挿入し、第1裏面12と第2接合端面23との間に沿って回転ツール201を移動させることにより、第1裏面12と第2裏面22とが接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合する。
本実施形態によれば、第1支持面101により第1金属板10の第1裏面12が支持され、第2支持面102により第2金属板20の第2裏面22が支持され、第1金属板10の第1被支持端面14に沿った荷重伝達面111により、第2金属板20の第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重が伝達される。第1被支持端面14により、第1接合端面13、第1表面11及び第1裏面12を介して回転ツール201からの荷重が伝達されるため、荷重伝達面111と第1被支持端面14とを一緒に基台210で支持することにより、回転ツール201からの荷重をより容易に受けることが可能になる。
また、摩擦攪拌接合では、接合時に金属板に高温と高荷重が加えられるため、裏当材の形状が金属板に転写される。しかし、本実施形態によれば、第1支持面101及び第2支持面102のそれぞれは、予め第1裏面12及び第2裏面22に密着するため、第1金属板10及び第2金属板20の変形を防止することができる。
また、L字型継手をアーク溶接で製作する場合には、歪みが多いため、予め金属板に反りを与えたりする等の処理が必要となり、工作精度を確保することが難しい。一方、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100a及び摩擦攪拌接合方法によりL字型継手を製作することにより、摩擦攪拌接合は歪みが少ないため、より工作精度が向上する。また、L字型継手をアーク溶接で製作する場合には、裏面に余盛りが生じるが、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100a及び摩擦攪拌接合方法によりL字型継手を製作することにより、第1裏面12及び第2裏面22に余盛りの無いL字型継手を製作することができる。
また、本実施形態によれば、摩擦攪拌接合において消耗し易い角部121が着脱自在であるため、角部121が消耗した際に角部121のみを交換すれば良く、より経済的に摩擦攪拌接合を行うことができる。
また、本実施形態によれば、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100aにより、回転ツール201からの荷重をより容易に受けることが可能になるため、第1裏面12と第2裏面22とが180°未満の接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを接合することがより容易になる。
一方、摩擦攪拌接合では、接合される金属板が接合時の回転ツール201からの荷重で動かないように第1金属板10等を固定する必要がある。しかし、第1金属板10の第1裏面12と第2金属板20の第2裏面22とが180°未満の接合角θをなしている状態では、第1裏面12と第2裏面22とが直線状の180°の接合角をなす場合に比べて、第1金属板10等の固定が困難である。
しかし、本実施形態によれば、第1金属板10に第1接合端面13を加圧する力と第1表面11を加圧する力とを加え、第2金属板20に第2接合端面23により第1裏面12を加圧するための力と第2表面21を加圧する力とを加えることにより、第1金属板10及び第2金属板20が摩擦攪拌接合用裏当材100aに支持されつつ第1裏面12に第2接合端面23を当接させた状態で、第1金属板10及び第2金属板20を固定することができる。また、第1接合端面13を加圧する力と、第1表面11を加圧する力とは、第1接合端面13と第1表面11とが交差する辺18に加えられた力の分力により、それぞれ加えられることにより、第1接合端面13を加圧する力と、第1表面11を加圧する力とをそれぞれ別途加える必要がないため、摩擦攪拌接合を行うための装置の構成を簡単にすることができる。
(第2実施形態)
図2に示す第2実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100bは、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合するために適用される。本実施形態では、第1金属板10は、第1表面11と、第1表面11に平行な第1裏面12と、第1表面11と第1裏面12との間で第1表面11と第1裏面12とに交差する第1接合端面13とに加えて、上記第1被支持端面14に替えて、第1接合端面13から離隔した位置で第1裏面12から第1裏面12が内側になるように90°に屈曲した第1屈曲面15を有する点が上記第1実施形態と異なる。つまり、本実施形態では、第1金属板10はL字型継手である。
第1裏面12と第1屈曲面15とは、上記第1実施形態の摩擦攪拌接合により接合されていてもよい。本実施形態では、第1屈曲面15は第1裏面12と90°の角度をなすが、第1屈曲面15は第1裏面12と150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満であって0°を超える任意の角度とすることができる。
摩擦攪拌接合用裏当材100bは、上記の第1支持面101と、第2支持面102と、角部121と、荷重伝達面111とを備える。本実施形態では、荷重伝達面111は、第1屈曲面15と当接しつつ、第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重を第1屈曲面に伝達する。第1支持面101と荷重伝達面111とのなす角度は、第1裏面12と第1屈曲面15とがなす角度と同一である。
摩擦攪拌接合装置200は、第1接合端面13と第2表面21とが沿うように第1裏面12に第2接合端面23を当接させつつ、第1接合端面13及び第2表面21の側から第1裏面12と第2接合端面23との間に回転ツール201を回転させつつ挿入し、第1裏面12と第2接合端面23との間に沿って回転ツール201を移動させることにより、第1裏面12と第2裏面22とが接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合する。
本実施形態によれば、第1支持面101により第1金属板10の第1裏面12が支持され、第2支持面102により第2金属板20の第2裏面22が支持され、第1金属板10の第1屈曲面15と当接する荷重伝達面111により、第2金属板20の第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重が第1屈曲面15に伝達される。このため、第1金属板10の第1屈曲面15の反対側を基台210で支持することにより、第1金属板10が平板ではない場合でも、回転ツール201からの荷重をより容易に受けることが可能になる。
(第3実施形態)
図3に示す第3実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100cは、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合するために適用される。本実施形態では、第1金属板10と第2金属板20とに加えて、第3金属板30に対して、摩擦攪拌接合用裏当材100cは適用される。第3金属板30は、第3表面31と、第3表面31に平行な第3裏面32と、第3表面31と第3裏面32との間で第3表面31と第3裏面32とに交差する第3接合端面33とを有する。第3金属板30の材質は、第1金属板10及び第2金属板20と同様にすることができる。
本実施形態では、第1接合端面13と第2表面21とが沿うように第1裏面12に第2接合端面23を当接させつつ、第1被支持端面14と第3表面31とが沿うように第1裏面12に第3接合端面33を当接させた状態で、第1接合端面13及び第2表面21の側から第1裏面12と第2接合端面23との間に回転ツール201を挿入することにより、第1裏面12と第2裏面22とが180°未満の接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合する。
第1被支持端面14と第3表面31とが沿うとは、例えば、第1被支持端面14と第3表面31とが同一平面上に位置することを意味する。また、第1被支持端面14と第3表面31とが沿うとは、例えば、第1被支持端面14と第3表面31とが平行であって、1〜5[mm]以内の距離を隔てて位置していることを含む。また、第1被支持端面14と第3表面31とが沿うとは、第1被支持端面14と第3表面31とが平行ではなく、例えば、第1被支持端面14と第1裏面12とが交差する辺と、第3表面31と第3接合端面33とが交差する辺とが1〜5[mm]以内の距離を隔てて位置しつつ、第1被支持端面14と第1裏面12とが交差する辺が第3接合端面33に接触している状態や、第3表面31と第3接合端面33とが交差する辺が第1裏面に接触している状態を含む。
また、図3の例では、第1裏面12と第3裏面32とがなす角度は90°であるが、例えば、第1裏面12と第3裏面32とがなす角度は、150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満の任意の角度とすることができる。第1裏面12と第3裏面32とが任意の角度をなすように、第1裏面12に第3接合端面33を当接させた場合に、第3接合端面33の全面が第1裏面12に当接するように、第3裏面32と第3接合端面33とのなす角度は、(180°−(第1裏面12と第3裏面32との角度))であることが好ましい。
また、図3の例では、第3金属板30は、第3接合端面33から離隔した位置で第3裏面32から第3裏面32が内側になるように屈曲した第3屈曲面35をさらに有する。つまり、本実施形態では、第3金属板30はL字型継手である。第3裏面32と第3屈曲面35とは、上記第1実施形態の摩擦攪拌接合により接合されていてもよい。本実施形態では、第3屈曲面35は第1裏面12と90°の角度をなすが、第3屈曲面35は第3裏面32と150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満であって0°を超える任意の角度とすることができる。固定具231は、第3金属板30を加圧し、第3屈曲面35が荷重伝達面112を加圧し、摩擦攪拌接合用裏当材100cの第1支持面101が第1金属板10の第1裏面12を加圧するための力F7を加える。なお、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100cは、第3屈曲面35を有さず平板状の第3金属板30に対して適用されてもよい。
本実施形態によれば、第1支持面101により第1金属板10の第1裏面12が支持され、第2支持面102により第2金属板20の第2裏面22が支持され、第3金属板30の第3裏面32と当接する荷重伝達面111により、第2金属板20の第2表面21、第2裏面22、角部121及び第1支持面101を介して回転ツール201からの荷重が第3金属板30の第3裏面32に伝達される。第1被支持端面14により、第1接合端面13から第1表面11及び第1裏面12を介して回転ツール201からの荷重が伝達されるため、第3金属板30の第3表面31と第1被支持端面14とを基台210で一緒に支持することにより、第1金属板10の第1裏面12に当接する第3金属板30がある場合でも、回転ツール201からの荷重をより容易に受けることが可能になる。
(第4実施形態)
図4に示す第4実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dは、上記第3実施形態と同様の第1金属板10、第2金属板20及び第3金属板30の配置において、第1接合端面13及び第2表面21の側から第1裏面12と第2接合端面23との間に回転ツール201を挿入することにより、第1裏面12と第2裏面22とが180°未満の接合角θをなすように第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合するために適用される。
本実施形態では、摩擦攪拌接合用裏当材100dは、第2支持面102と荷重伝達面111との距離dを伸縮自在に変更する展開機構をさらに備える。また、摩擦攪拌接合用裏当材100dは、第1支持面101の反対側の第3支持面103をさらに備え、展開機構は、第1支持面101と第3支持面103との距離dを伸縮自在に変更する。
図4、図5(A)及び図5(B)に示すように、摩擦攪拌接合用裏当材100dは、第1部材131、第2部材132、第3部材133、第4部材134及びくさび部材150を備えている。第1部材131と第2部材132とは、引張バネ140により互いに引き寄せられる力を加えられつつ互いの距離を伸縮自在に連結されている。第2部材132と第3部材133とは、引張バネ140により互いに引き寄せられる力を加えられつつ互いの距離を伸縮自在に連結されている。第3部材133と第4部材134とは、引張バネ140により互いに引き寄せられる力を加えられつつ互いの距離を伸縮自在に連結されている。第4部材134と第1部材131とは、引張バネ140により互いに引き寄せられる力を加えられつつ互いの距離を伸縮自在に連結されている。
第1部材131と第2部材132とで第1支持面101を形成する。第2部材132と第3部材133とで荷重伝達面111を形成する。第3部材133と第4部材134とで第3支持面103を形成する。第4部材134と第1部材131とで第2支持面102を形成する。
くさび部材150は、四角錐台形状を有する。くさび部材150は、互いに引張バネ140で連結された第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134の中央に位置し、四角錐台形状の底面を摩擦攪拌接合用裏当材100dの外部側に向け、四角錐台形状の切り取られた頂部を摩擦攪拌接合用裏当材100dの内部側に向けている。くさび部材150は、四角錐台形状のそれぞれの側面である4つのくさび斜面152を有する。第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134は、摩擦攪拌接合用裏当材100dの内部側にくさび部材150のくさび斜面152と摺動する内斜面135をそれぞれ有する。
摩擦攪拌接合用裏当材100dは、くさび部材150の反対側にくさび部材160を備える。くさび部材160は、四角錐台形状を有する。くさび部材160は、互いに引張バネ140で連結された第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134の中央に位置し、四角錐台形状の底面を摩擦攪拌接合用裏当材100dの外部側に向け、四角錐台形状の切り取られた頂部を摩擦攪拌接合用裏当材100dの内部側に向けている。
くさび部材150の四角錐台形状の切り取られた頂部と、くさび部材160の四角錐台形状の切り取られた頂部とは、摩擦攪拌接合用裏当材100dの内部で互いに対向している。くさび部材160は、四角錐台形状のそれぞれの側面である4つのくさび斜面162を有する。第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134は、摩擦攪拌接合用裏当材100dの内部側にくさび部材160のくさび斜面162と摺動する内斜面135をそれぞれ有する。
くさび部材150は、四角錐台形状の底面に正四角柱状のハンドル取付部151を有する。くさび部材150は、四角錐台形状の底面の中心から四角錐台形状の切り取られた頂部の中心へと伸びるシャフト孔部154を有する。シャフト孔部154には、一端をハンドル取付部151と一体化されたシャフト153が通されている。シャフト153は、ハンドル取付部151と反対側の他端に外周面にネジ溝が切られたネジ溝部155を含む。
くさび部材160は、くさび部材160の四角錐台形状の切り取られた頂部の中心からくさび部材160の内部へと延び、内周面にネジ溝が切られたネジ孔部164を有する。シャフト153のネジ溝部155は、くさび部材160のネジ孔部164と噛合っている。くさび部材150及びくさび部材160は、その中心にシャフト153を通されたコイルスプリングである圧縮バネ170により、互いに離れる力を加えられている。第1部材131、第2部材132、第3部材133、第4部材134、内斜面135、引張バネ140、くさび部材150のハンドル取付部151、くさび斜面152、シャフト153、シャフト孔部154、ネジ溝部155、くさび部材160、くさび斜面162、ネジ孔部164及び圧縮バネ170は、展開機構を構成する。
第1部材131は、上記第1実施形態と同様の角部121、ビス122、平行面123、傾斜面124及びシム125を有する。第2部材132の荷重伝達面111の第1支持面101と交差する部位、第3部材133の荷重伝達面111の第3支持面103と交差する部位、及び第4部材134の第2支持面102と交差する部位のそれぞれは、薄い金属板等であるシム182を配置可能な凹部181を有する。シム182により、摩擦攪拌接合用裏当材100dの距離dを適宜調整することができる。なお、シム182ではなく、第2支持面102や荷重伝達面111にねじ込まれたビス等により、距離dが調整されてもよい。
ハンドル取付部151に取り付けられた不図示のハンドルを右方向に回転させると、シャフト153も右方向に回転し、シャフト153のネジ溝部155がネジ孔部164にねじ込まれる。シャフト153のネジ溝部155がネジ孔部164にねじ込まれると、圧縮バネ170を縮ませつつ、くさび部材150とくさび部材160とが接近する。
くさび部材150とくさび部材160とが接近すると、くさび部材150のくさび斜面152とくさび部材160のくさび斜面162が、第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134の内斜面135のそれぞれに対して摺動する。くさび斜面152及びくさび斜面162が内斜面135のそれぞれに対して摺動すると、第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134は、くさび斜面152及びくさび斜面162により、互いに四方に離隔させられる方向の力を加えられ、引張バネ140のそれぞれを伸ばしつつ、距離d及び距離dが増大する。
一方、ハンドル取付部151に取り付けられたハンドルを左方向に回転させると、シャフト153も左方向に回転し、シャフト153のネジ溝部155がネジ孔部164から出される。また、圧縮バネ170はくさび部材150とくさび部材160との距離を押し拡げる力を発生させる。これにより、くさび部材150とくさび部材160とが離隔する。
くさび部材150とくさび部材160とが離隔すると、引張バネ140により、第1部材131、第2部材132、第3部材133及び第4部材134は、互いに四方から接近させられる方向の力を加えられ、距離d及び距離dが減少する。つまり、本実施形態では、ハンドル取付部151に取付けられたハンドルを左右に回転させることにより、第2支持面102と荷重伝達面111との距離d及び第1支持面101と第3支持面103との距離dを伸縮自在に変更することができる。なお、距離d及び距離dの変更は、本実施形態のようにネジやくさび以外にも、空気圧や油圧により変更されてもよい。
本実施形態によれば、展開機構により第2支持面102と荷重伝達面111との距離d及び第1支持面101と第3支持面103との距離dが伸縮自在に変更されるため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材100dの配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材100dの取外しが容易となる。
また、特に本実施形態によれば、第1金属板10の第1裏面12、第2金属板20の第2裏面22、第3金属板30の第3裏面32及び第3金属板30の第3屈曲面35により、摩擦攪拌接合用裏当材100dが囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dでは、展開機構により第2支持面102と荷重伝達面111との距離d及び第1支持面101と第3支持面103との距離dが伸縮自在に変更されるため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材100dの配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材100dの取外しを容易に行うことができる。
また、箱型の形状をアーク溶接で製作する場合には、歪みが多いため、予め金属板に反りを与えたりする等の処理が必要となり、工作精度を確保することが難しい。一方、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100d及び摩擦攪拌接合方法により箱型の形状を製作することにより、摩擦攪拌接合は歪みが少ないため、より工作精度が向上する。
なお、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dにおいて、展開機構により第2支持面102と荷重伝達面111との距離dのみ、又は展開機構により第1支持面101と第3支持面103との距離dのみが伸縮自在に変更されてもよい。
また、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dを用いて、図6(A)に示すように、第1実施形態の第1表面11、第1裏面12、第1接合端面13及び第1被支持端面14を有する第1金属板10と、第2表面21、第2裏面22及び第2接合端面23に加えて第2接合端面23から離隔した位置で第2裏面22から第2裏面22が内側になるように屈曲した第2屈曲面25をさらに有する第2金属板20とに対し、第3支持面103により第2屈曲面25を支持しつつ、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合してもよい。
なお、第2裏面22と第2屈曲面25とは、上記第1実施形態の摩擦攪拌接合により接合されていてもよい。図6(A)の例では、第2屈曲面25は第2裏面22と90°の角度をなすが、第2屈曲面25は第2裏面22と150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満であって0°を超える任意の角度とすることができる。
また、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dを用いて、図6(B)に示すように、上記第2実施形態の第1表面11、第1裏面12、第1接合端面13及び第1屈曲面15を有する第1金属板10と、第2表面21、第2裏面22、第2接合端面23及び第2屈曲面25を有する第2金属板20とに対し、第3支持面103により第2屈曲面25を支持しつつ、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合してもよい。
図6(A)及び図6(B)の態様では、少なくとも第1金属板10の第1裏面12、第2金属板20の第2裏面22及び第2金属板20の第2屈曲面25により、摩擦攪拌接合用裏当材100dが囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dは第2支持面102と荷重伝達面111との距離d及び第1支持面101と第3支持面103との距離dを伸縮自在に変更するため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材100dの配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材100dの取外しを容易に行うことができる。
また、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dを用いて、図6(C)に示すように、第1表面11、第1裏面12、第1接合端面13及び第1屈曲面15に加えて第1裏面12と対向しつつ第1屈曲面15から第1屈曲面15が内側になるように屈曲した第1再屈曲面16をさらに有する第1金属板10と、第1実施形態の第2表面21、第2裏面22及び第2接合端面23を有する第2金属板20とに対し、第3支持面103により第1再屈曲面16を支持しつつ、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合してもよい。
なお、第1屈曲面15と第1再屈曲面16とは、上記第2実施形態の摩擦攪拌接合により接合されていてもよい。図6(A)の例では、第1再屈曲面16は第1屈曲面15と90°の角度をなすが、第1再屈曲面16は第1屈曲面15と150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満であって0°を超える任意の角度とすることができる。
図6(C)の態様では、第1金属板10の第1裏面12、第1金属板10の第1屈曲面15、第1金属板10の第1再屈曲面16及び第2金属板20の第2裏面22により、摩擦攪拌接合用裏当材100dが囲繞された状態で摩擦攪拌接合が行われるが、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dは第2支持面102と荷重伝達面111との距離d及び第1支持面101と第3支持面103との距離dを伸縮自在に変更するため、摩擦攪拌接合が行われる前の摩擦攪拌接合用裏当材100dの配置及び摩擦攪拌接合が行われた後の摩擦攪拌接合用裏当材100dの取外しを容易に行うことができる。
また、本実施形態の摩擦攪拌接合用裏当材100dを用いて、図6(D)に示すように、第1実施形態の第1表面11、第1裏面12、第1接合端面13及び第1被支持端面14を有する第1金属板10と、第2表面21、第2裏面22、第2接合端面23及び第2屈曲面25に加えて第2裏面22と対向しつつ第2屈曲面25から第2屈曲面25が内側になるように屈曲した第2再屈曲面26をさらに有する第2金属板20とに対し、第3支持面103により第2屈曲面25を支持しつつ、第1金属板10と第2金属板20とを摩擦攪拌接合により接合してもよい。
なお、第2屈曲面25と第2再屈曲面26とは、上記第2実施形態の摩擦攪拌接合により接合されていてもよい。図6(A)の例では、第2再屈曲面26は第2屈曲面25と90°の角度をなすが、第2再屈曲面26は第2屈曲面25と150°、135°、120°、60°、45°及び30°等の180°未満であって0°を超える任意の角度とすることができる。
図6(D)の態様では、図4の態様において第2金属板20と第3金属板30とが予め接合されて一体化している場合に相当するため、上記図4の態様と同様の効果を奏する。また、図6(A)の態様において、摩擦攪拌接合用裏当材100dの荷重伝達面111の下に平板状の金属板が配置され、荷重伝達面111の全面が平板状の金属板により覆われつつ摩擦攪拌接合が行われてもよい。また、摩擦攪拌接合用裏当材100dの第1支持面101、第2支持面102、第3支持面103及び荷重伝達面111のそれぞれが、4枚の平板状の金属板により覆われつつ摩擦攪拌接合が行われてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
10…第1金属板、11…第1表面、12…第1裏面、13…第1接合端面、14…第1被支持端面、15…第1屈曲面、16…第1再屈曲面、18…辺、20…第2金属板、21…第2表面、22…第2裏面、23…第2接合端面、25…第2屈曲面、26…第2再屈曲面、30…第3金属板、31…第3表面、32…第3裏面、33…第3接合端面、35…第3屈曲面、100a,100b,100c,100d…摩擦攪拌接合用裏当材、101…第1支持面、102…第2支持面、103…第3支持面、111…荷重伝達面、112…荷重伝達面、121…角部、122…ビス、123…平行面、124…傾斜面、125…シム、130…空洞部、131…第1部材、132…第2部材、133…第3部材、134…第4部材、135…内斜面、140…引張バネ、150…くさび部材、151…ハンドル取付部、152…くさび斜面、153…シャフト、154…シャフト孔部、155…ネジ溝部、160…くさび部材、162…くさび斜面、164…ネジ孔部、170…圧縮バネ、181…凹部、182…シム、200…摩擦攪拌接合装置、201…回転ツール、202…プローブ部、210…基台、221,222,223…固定具、231…固定具、θ…接合角、F1,F2,F3,F4,F5,F6,F7…力、d,d…距離。

Claims (17)

  1. 第1表面と、前記第1表面に平行な第1裏面と、前記第1表面と前記第1裏面との間で前記第1表面と前記第1裏面とに交差する第1接合端面と、前記第1接合端面の反対側に位置しつつ前記第1表面と前記第1裏面との間で前記第1表面と前記第1裏面とに交差する第1被支持端面と、を有する第1金属板と、
    第2表面と、前記第2表面に平行な第2裏面と、前記第2表面と前記第2裏面との間で前記第2表面と前記第2裏面とに交差する第2接合端面と、を有する第2金属板とに対して、
    前記第1接合端面と前記第2表面とが沿うように前記第1裏面に前記第2接合端面を当接させつつ、前記第1接合端面及び前記第2表面の側から前記第1裏面と前記第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、前記第1裏面と前記第2裏面とが180°未満の接合角をなすように前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、
    前記第1裏面を支持する第1支持面と、
    前記第1支持面と前記接合角をなし、前記第2裏面を支持する第2支持面と、
    前記第1支持面と前記第2支持面との間の角部と、
    前記第1被支持端面に沿いつつ、前記第2表面、前記第2裏面、前記角部及び前記第1支持面を介して前記回転ツールからの荷重を伝達する荷重伝達面と、
    を備えた摩擦攪拌接合用裏当材。
  2. 第1表面と、前記第1表面に平行な第1裏面と、前記第1表面と前記第1裏面との間で前記第1表面と前記第1裏面とに交差する第1接合端面と、前記第1接合端面から離隔した位置で前記第1裏面から前記第1裏面が内側になるように屈曲した第1屈曲面と、を有する第1金属板と、
    第2表面と、前記第2表面に平行な第2裏面と、前記第2表面と前記第2裏面との間で前記第2表面と前記第2裏面とに交差する第2接合端面と、を有する第2金属板とに対して、
    前記第1接合端面と前記第2表面とが沿うように前記第1裏面に前記第2接合端面を当接させつつ、前記第1接合端面及び前記第2表面の側から前記第1裏面と前記第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、前記第1裏面と前記第2裏面とが180°未満の接合角をなすように前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、
    前記第1裏面を支持する第1支持面と、
    前記第1支持面と前記接合角をなし、前記第2裏面を支持する第2支持面と、
    前記第1支持面と前記第2支持面との間の角部と、
    前記第1屈曲面と当接しつつ、前記第2表面、前記第2裏面、前記角部及び前記第1支持面を介して前記回転ツールからの荷重を前記第1屈曲面に伝達する荷重伝達面と、
    を備えた摩擦攪拌接合用裏当材。
  3. 第1表面と、前記第1表面に平行な第1裏面と、前記第1表面と前記第1裏面との間で前記第1表面と前記第1裏面とに交差する第1接合端面と、前記第1接合端面の反対側に位置しつつ前記第1表面と前記第1裏面との間で前記第1表面と前記第1裏面とに交差する第1被支持端面と、を有する第1金属板と、
    第2表面と、前記第2表面に平行な第2裏面と、前記第2表面と前記第2裏面との間で前記第2表面と前記第2裏面とに交差する第2接合端面と、を有する第2金属板と、
    第3表面と、前記第3表面に平行な第3裏面と、前記第3表面と前記第3裏面との間で前記第3表面と前記第3裏面とに交差する第3接合端面と、を有する第3金属板とに対して、
    前記第1接合端面と前記第2表面とが沿うように前記第1裏面に前記第2接合端面を当接させつつ、前記第1被支持端面と前記第3表面とが沿うように前記第1裏面に前記第3接合端面を当接させた状態で、前記第1接合端面及び前記第2表面の側から前記第1裏面と前記第2接合端面との間に回転ツールを挿入することにより、前記第1裏面と前記第2裏面とが180°未満の接合角をなすように前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合するための摩擦攪拌接合用裏当材であって、
    前記第1裏面を支持する第1支持面と、
    前記第1支持面と前記接合角をなし、前記第2裏面を支持する第2支持面と、
    前記第1支持面と前記第2支持面との間の角部と、
    前記第3裏面と当接しつつ、前記第2表面、前記第2裏面、前記角部及び前記第1支持面を介して前記回転ツールからの荷重を前記第3裏面に伝達する荷重伝達面と、
    を備えた摩擦攪拌接合用裏当材。
  4. 前記角部は着脱自在である、請求項1に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  5. 前記角部は着脱自在である、請求項2に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  6. 前記角部は着脱自在である、請求項3に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  7. 前記第2支持面と前記荷重伝達面との距離を伸縮自在に変更する展開機構をさらに備えた、請求項1又は4に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  8. 前記第2支持面と前記荷重伝達面との距離を伸縮自在に変更する展開機構をさらに備えた、請求項2又は5に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  9. 前記第2支持面と前記荷重伝達面との距離を伸縮自在に変更する展開機構をさらに備えた、請求項3又は6に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  10. 前記第1支持面の反対側の第3支持面をさらに備え、
    前記展開機構は、前記第1支持面と前記第3支持面との距離を伸縮自在に変更する、請求項7に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  11. 前記第1支持面の反対側の第3支持面をさらに備え、
    前記展開機構は、前記第1支持面と前記第3支持面との距離を伸縮自在に変更する、請求項8に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  12. 前記第1支持面の反対側の第3支持面をさらに備え、
    前記展開機構は、前記第1支持面と前記第3支持面との距離を伸縮自在に変更する、請求項9に記載の摩擦攪拌接合用裏当材。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合用裏当材を用いて、前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合する摩擦攪拌接合方法。
  14. 請求項10又は請求項11に記載の摩擦攪拌接合用裏当材を用い、
    前記第2接合端面から離隔した位置で前記第2裏面から前記第2裏面が内側になるように屈曲した第2屈曲面をさらに有する第2金属板に対し、
    前記第3支持面により前記第2屈曲面を支持しつつ、前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合する摩擦攪拌接合方法。
  15. 請求項11に記載の摩擦攪拌接合用裏当材を用い、
    前記第1裏面と対向しつつ前記第1屈曲面から前記第1屈曲面が内側になるように屈曲した第1再屈曲面をさらに有する第1金属板に対し、
    前記第3支持面により前記第1再屈曲面を支持しつつ、前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合する摩擦攪拌接合方法。
  16. 請求項12に記載の摩擦攪拌接合用裏当材を用い、
    前記第3接合端面から離隔した位置で前記第3裏面から前記第3裏面が内側になるように屈曲した第3屈曲面をさらに有する第3金属板に対し、
    前記第3支持面により前記第3屈曲面を支持しつつ、前記第1金属板と前記第2金属板とを摩擦攪拌接合により接合する摩擦攪拌接合方法。
  17. 前記第1金属板に、前記第1接合端面を加圧する力と、前記第1表面を加圧する力とを加え、
    前記第2金属板に、前記第2接合端面により前記第1裏面を加圧するための力と、前記第2表面を加圧する力とを加え、
    前記第1接合端面を加圧する力と、前記第1表面を加圧する力とは、前記第1接合端面と前記第1表面とが交差する辺に加えられた力の分力により、それぞれ加えられる、請求項13〜16のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法。
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