JP2017175017A - リアクトル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できるリアクトルを提供することである。【解決手段】リアクトル10は、コイル20を備える。コイル20は、第1導線211により形成される外側コイル部21と、第2導線221により形成され外側コイル部21の内側に配置された内側コイル部22と、を有する。内側コイル部22は、外側コイル部21と巻き方向が同じであり、かつ、外側コイル部21に電気的に接続されている。第1導線211は、第2導線221よりも断面積が大きい。第2導線221は、第1導線211よりも扁平である。【選択図】 図1

Description

本発明は、リアクトル、特に、高周波回路用のリアクトルに関する。
従来から、高周波回路用のリアクトル(高周波リアクトル)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の高周波リアクトルは、磁路にエアギャップが設けられた鉄心である磁性コアと、銅フォイルで形成されたコイルと、を備えている。
特開2015−46587号公報
特許文献1に記載された銅フォイルで形成されたコイルは、高周波の損失に対しては効果的であるが、直流の損失に対しては効果的ではない。そのため、特許文献1の高周波リアクトルでは、高周波の損失を低減できていたが、直流の損失を十分には低減できていなかった。
本発明の目的は、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できるリアクトルを提供することである。
本発明に係る一態様のリアクトルは、コイルを備える。前記コイルは、第1導線により形成される外側コイル部と、第2導線により形成され前記外側コイル部の内側に配置された内側コイル部と、を有する。前記内側コイル部は、前記外側コイル部と巻き方向が同じであり、かつ、前記外側コイル部に電気的に接続されている。前記第1導線は、前記第2導線よりも断面積が大きい。前記第2導線は、前記第1導線よりも扁平である。
本発明に係る一態様のリアクトルによれば、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できる。
図1は、本発明に係る実施形態1のリアクトルの断面図である。 図2は、同上のリアクトルの一部を切り欠いた斜視図である。 図3は、同上のリアクトルの別の断面図である。 図4は、本発明に係る実施形態2のリアクトルの断面図である。 図5Aは、本発明に係る実施形態3のリアクトルの断面図である。図5Bは、本発明に係る実施形態4のリアクトルの断面図である。 図6Aは、実施形態1〜4におけるコイルの等価回路図である。図6Bは、変形例のリアクトルのコイルの等価回路図である。図6Cは、他の変形例のリアクトルのコイルの等価回路図である。図6Dは、他の変形例のリアクトルのコイルの等価回路図である。
1.実施形態1
本発明に係る実施形態1のリアクトル10は、高周波回路用のリアクトル(高周波リアクトル)であり、図1及び図2に示すように、一対のコイル20(201,202)と、コアブロック30と、を備える。
コアブロック30は、図1に示すように、一対のコア31(301,302)と、第1ベース32と、第2ベース33と、を備える。
コア301は、コイル201の内側に配置され、コア302は、コイル202の内側に配置される。コア301,302は、中心軸がコイル201,202とそれぞれ一致するように配置される。一対のコア301,302の各々は、図1に示すように、第1コア部34と、第2コア部35と、を備える。
第1コア部34及び第2コア部35の各々は、磁性材料により中心軸の方向の両面が平坦な円柱状に形成されている。例えば、第1コア部34と第2コア部35とは同じ形状である。第1コア部34と第2コア部35とは、図1に示すように、第1コア部34の中心軸の方向の第1端部341と第2コア部35の中心軸の方向の第1端部351とがギャップ(磁気ギャップ)36を隔てて対向するように配置されている。つまり、第1コア部34と第2コア部35とは、コイル20の中心軸の方向において、ギャップ36を隔てて互いに対向する。第1コア部34と第2コア部35とは、例えば、ギャップ36に充填される接着剤により互いに固定される。なお、第1コア部34と第2コア部35とは同じ中心軸を有し、これがコア31の中心軸となる。また、コア31は、中心軸がコイル20と一致するように配置される。
第1ベース32及び第2ベース33は、例えば、磁性材料により平板状に形成されている。例えば、第1ベース32と第2ベース33とは同じ形状である。第1ベース32と第2ベース33とは、図1に示すように、コイル20の中心軸の方向において、所定の間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
一対のコア301,302の第1コア部34は、第1コア部34の中心軸の方向における第2端部342で第1ベース32において第2ベース33と対向する面(図1における第1ベース32の下面)に固定されている。一対のコア301,302の第1コア部34は、第1ベース32の長手方向に沿って並んでいる。一対のコア301,302の第2コア部35は、第2コア部35の中心軸の方向における第2端部352で第2ベース33において第1ベース32と対向する面(図1における第2ベース33の上面)に固定されている。一対のコア301,302の第2コア部35は、第2ベース33の長手方向に沿って並んでいる。
一対のコイル201,202の各々は、図3に示すように、外側コイル部21と、内側コイル部22と、第1端子23と、第2端子24と、を備える。
外側コイル部21は、ソレノイド(円筒状のコイル)であり、第1導線211により形成される。第1導線211は、例えば、丸線である。丸線は、平角線よりも空間の占有率が低いため、コイル20の温度上昇を抑制できる。なお、第1導線211の導体部分の断面の最小寸法(直径)は、第1導線211の導体部分の材料(例えば、銅)の表皮深さより大きいことが好ましい。
内側コイル部22は、ソレノイド(円筒状のコイル)であり、第2導線221により形成される。図1に示すように、第2導線221は、第1導線211よりも断面積(導体部分の断面積)が小さく、扁平である。第2導線221は、例えば、平角線である。なお、第2導線221の導体部分の断面の最小寸法(厚み寸法)は、第2導線221の導体部分の材料(例えば、銅)の表皮深さより小さいことが好ましい。
第2導線221は、第2導線221の厚み方向が内側コイル部22の中心軸の方向に一致するように巻かれている。つまり、第2導線221の断面(言い換えれば、第2導線221の導体部分の断面)において寸法が最も小さくなる方向(つまり、厚み方向)は内側コイル部22の中心軸の方向と一致する。また、第2導線221の厚み方向の両面は、第1コア部34及び第2コア部35の中心軸の方向の両面にほぼ平行である。
内側コイル部22は、図1に示すように、外側コイル部21の内側に配置されている。内側コイル部22は、外側コイル部21と巻き方向が同じである。つまり、外側コイル部21と内側コイル部22とは、互いの磁界を強め合うように配置されている。また、内側コイル部22は、外側コイル部21と同一の中心軸を有するように配置されている。内側コイル部22はコア31と同じ長さを有しており、コア31の全体を囲う。また、外側コイル部21はコア31と同じ長さを有しており、コア31の全体を囲う内側コイル部22の全体を囲うことによって、コア31の全体を囲っている。
第1端子23及び第2端子24は、コイル20を外部回路に接続するために使用される。第1端子23は、外側コイル部21の第1端及び内側コイル部22の第1端に固定され、外側コイル部21及び内側コイル部22をそれぞれの第1端同士で電気的及び機械的に接続する。第2端子24は、外側コイル部21の第2端及び内側コイル部22の第2端に固定され、外側コイル部21及び内側コイル部22をそれぞれの第2端同士で電気的及び機械的に接続する。第1端子23及び第2端子24は、例えば、かしめ結合により、外側コイル部21及び内側コイル部22に固定される。
一対のコイル201,202の各々では、内側コイル部22は、外側コイル部21に電気的に接続されている。より詳細には、外側コイル部21と内側コイル部22は、第1端子23と第2端子24との間で、互いに並列に接続されている。つまり、外側コイル部21と内側コイル部22とはトランスではなく、一つのコイルを構成している。つまり、コイル20は、2種類の電線(第1導線211及び第2導線221)で形成されている。
上述したように、内側コイル部22は、外側コイル部21の内側に配置されている。つまり、内側コイル部22は、コイルの外側よりも磁束による表皮効果の影響が生じやすいコイルの内側に配置されている。ここで、内側コイル部22の第2導線221は外側コイル部21の第1導線211よりも扁平であるから、内側コイル部22は外側コイル部21よりも表皮効果の影響を受けにくく、高周波の損失を低減できる。一方で、外側コイル部21の第1導線211は内側コイル部22の第2導線221よりも断面積が大きいから、外側コイル部21は内側コイル部22よりも直流の損失を低減できる。したがって、リアクトル10は、コイル20が第1導線211(丸線)のみで形成されている場合に比べて、高周波の損失を低減できる。また、リアクトル10は、コイル20が第2導線221(平角線)のみで形成されている場合に比べて、直流の損失を低減でき、さらに、コイル20の温度上昇を抑制できる。つまり、リアクトル10によれば、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できる。
特に、リアクトル10は、ギャップ36を有するコア31を備えているため、ギャップ36からの漏れ磁束が生じる。内側コイル部22は、コア31の全体を覆っているから、漏れ磁束による表皮効果の影響も低減でき、高周波の損失を低減できる。
2.実施形態2
本発明に係る実施形態2のリアクトル10Aは、図4に示すように、一対のコイル20A(201A,202A)と、コアブロック30と、を備える。リアクトル10Aにおいてリアクトル10と共通する構成要素には、他の実施形態のリアクトルと同じ符号を付して説明を省略する。
一対のコイル201A,202Aの各々は、図4に示すように、外側コイル部21Aと、内側コイル部22Aと、を備える。また、一対のコイル201A,202Aの各々は、一対のコイル201,202と同様に、第1端子と、第2端子と、を備える。一対のコイル201A,202Aの各々において、外側コイル部21Aと内側コイル部22Aは、第1端子と第2端子との間で、互いに並列に接続されている。
外側コイル部21Aは、ソレノイドであり、第1導線211Aにより形成される。第1導線211Aは、例えば、第1導線211と同様に丸線である。
内側コイル部22Aは、ソレノイドであり、第2導線221Aにより形成される。第2導線221Aは、第1導線211Aよりも断面積が小さく、扁平である。第2導線221Aは、例えば、平角線である。第2導線221Aは、第2導線221Aの厚み方向が内側コイル部22Aの中心軸の方向に一致するように巻かれている。つまり、第2導線221Aの断面において寸法が最も小さくなる方向(つまり、厚み方向)は内側コイル部22Aの中心軸の方向と一致する。
内側コイル部22Aは、図4に示すように、外側コイル部21Aの内側に配置されている。内側コイル部22Aは、外側コイル部21Aと巻き方向が同じである。つまり、外側コイル部21Aと内側コイル部22Aとは、互いの磁界を強め合うように配置されている。また、内側コイル部22Aは、外側コイル部21Aと同一の中心軸を有するように配置されている。
内側コイル部22Aは、図4に示すように、コア31よりも短い。内側コイル部22Aは、例えば、コア31の中心軸の方向の中央部を囲うように配置されている。これにより、内側コイル部22Aは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36側の端部(第1端部)341,351及びギャップ36を囲う。一方、内側コイル部22Aは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36とは反対側の端部(第2端部)342,352を露出させる。
外側コイル部21Aはコア31と同じ長さを有しており、コア31の全体を囲う。つまり、外側コイル部21Aは、内側コイル部22A及びコア31において内側コイル部22Aから露出する部分(第1コア部34及び第2コア部35の第2端部342,352)を囲うことによって、コア31の全体を囲っている。
上述したように、内側コイル部22Aは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36側の端部(第1端部)341,351及びギャップ36を囲う。一方、内側コイル部22Aは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36とは反対側の端部(第2端部)342,352を露出させる。つまり、内側コイル部22Aは、ギャップ36の近傍(つまり、漏れ磁束の影響が強い領域)にのみ存在する。そのため、コイル20Aにおける外側コイル部21Aに対する内側コイル部22Aの割合を小さくできる。したがって、リアクトル10Aによれば、高周波の損失を低減する効果を維持しながらも、直流の損失をより低減でき、さらに、コイル20Aの温度上昇をより抑制できる。
3.実施形態3
図5Aは、本発明に係る実施形態3のリアクトル10Bを示す。リアクトル10Bは、一対のコイル20B(201B,202B)と、コアブロック30と、を備える。リアクトル10Bにおいて他の実施形態のリアクトルと共通する構成要素には、他の実施形態のリアクトルと同じ符号を付して説明を省略する。
一対のコイル201B,202Bの各々は、図5Aに示すように、外側コイル部21Bと、内側コイル部22Bと、を備える。また、一対のコイル201B,202Bの各々は、一対のコイル201,202と同様に、第1端子と、第2端子と、を備える。一対のコイル201B,202Bの各々において、外側コイル部21Bと内側コイル部22Bは、第1端子と第2端子との間で、互いに並列に接続されている。
外側コイル部21Bは、ソレノイドであり、第1導線211Bにより形成される。第1導線211Bは、例えば、第1導線211と同様に丸線である。
内側コイル部22Bは、平面渦巻きコイル(flat spiral coil)であり、第2導線221Bにより形成される。第2導線221Bは、第1導線211Bよりも断面積(導体部分の断面積)が小さく、扁平である。第2導線221Bは、例えば、導電層(導体部分)と絶縁層とを含むシートである。導電層は、例えば金属箔(例えば、銅箔)である。なお、図5Aでは、第2導線221Bの断面積が第1導線211Bより大きくなっているように見えるが、これは実際よりも第2導線221Bを厚く描いているためである。つまり、実際は、第2導線221Bは非常に薄く、断面積が第1導線211Bより小さくなっている。
第2導線221Bの幅(図5Aにおける上下方向の寸法)は、コア31の長さに等しい。第2導線221Bは、第2導線221Bの厚み方向が内側コイル部22Bの中心軸の方向に交差するように巻かれている。また、第2導線221Bの厚み方向の両面は、第1コア部34及び第2コア部35の中心軸の方向の両面に直交している。
内側コイル部22Bは、図5Aに示すように、外側コイル部21Bの内側に配置されている。内側コイル部22Bは、外側コイル部21Bと巻き方向が同じである。つまり、外側コイル部21Bと内側コイル部22Bとは、磁束の向きが同じになるように配置されている。また、内側コイル部22Bは、外側コイル部21Bと同一の中心軸を有するように配置されている。内側コイル部22Bはコア31と同じ長さを有しており、コア31の全体を囲う。
上述したように、第2導線221Bは、第2導線221Bの厚み方向が内側コイル部22Bの中心軸の方向に交差するように巻かれている。つまり、第2導線221Bの断面(言い換えれば、第2導線221Bの導体部分の断面)において寸法が最も小さくなる方向(つまり、厚み方向)は内側コイル部22Bの中心軸の方向と直交する。そのため、第2導線221Bの断面において寸法が最も小さくなる方向が内側コイル部22Bの中心軸の方向と一致する場合よりも、第2導線221Bにおいて漏れ磁束の磁束密度に直交する面積が減少する。したがって、内側コイル部22Bが表皮効果による影響を受けにくくなる。その結果、リアクトル10Bによれば、高周波の損失をより低減できる。
4.実施形態4
図5Bは、実施形態4のリアクトル10Cを示す。リアクトル10Cは、一対のコイル20C(201C,202C)と、コアブロック30と、を備える。リアクトル10Cにおいて他の実施形態のリアクトルと共通する構成要素には、他の実施形態のリアクトルと同じ符号を付して説明を省略する。
一対のコイル201C,202Cの各々は、図5Bに示すように、外側コイル部21Cと、内側コイル部22Cと、を備える。また、一対のコイル201C,202Cの各々は、一対のコイル201,202と同様に、第1端子と、第2端子と、を備える。一対のコイル201C,202Cの各々において、外側コイル部21Cと内側コイル部22Cは、第1端子と第2端子との間で、互いに並列に接続されている。
外側コイル部21Cは、ソレノイドであり、第1導線211Cにより形成される。第1導線211Cは、例えば、第1導線211と同様に丸線である。
内側コイル部22Cは、平面渦巻きコイル(flat spiral coil)であり、第2導線221Cにより形成される。内側コイル部22Cは、図5Bに示すように、コア31よりも短いという点で、内側コイル部22Bと異なる。内側コイル部22Cは、コア31の中心軸の方向の中央部を囲うように配置されている。これにより、内側コイル部22Cは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36側の端部(第1端部)341,351及びギャップ36を囲う。一方、内側コイル部22Cは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36とは反対側の端部(第2端部)342,352を露出させる。
外側コイル部21Cはコア31と同じ長さを有しており、コア31の全体を囲う。つまり、外側コイル部21Cは、内側コイル部22C及びコア31において内側コイル部22Cから露出する部分(第1コア部34及び第2コア部35の第2端部342,352)を囲うことによって、コア31の全体を囲っている。
上述したように、内側コイル部22Cは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36側の端部(第1端部)341,351及びギャップ36を囲う。一方、内側コイル部22Cは、第1コア部34及び第2コア部35におけるギャップ36とは反対側の端部(第2端部)342,352を露出させる。つまり、内側コイル部22Cは高周波の損失の低減が必要な場所だけに配置されている。そのため、コイル20Cにおける外側コイル部21Cに対する内側コイル部22Cの割合を小さくできる。したがって、リアクトル10Cによれば、高周波の損失を低減する効果を維持しながらも、直流の損失をより低減でき、さらに、コイル20Cの温度上昇をより抑制できる。
5.変形例
本発明の実施形態は、実施形態1〜4に限定されない。実施形態1〜4は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
例えば、実施形態1〜4では、コイルの等価回路は、図6Aに示すように、2つのコイルL11,L12の並列回路である。コイルL11,L12の一方が外側コイル部に相当し、他方が内側コイル部に相当する。しかしながら、実施形態1〜4の変形例では、コイルの等価回路は、図6Bに示すように、2つのコイルL11,L12の直列回路であってもよい。あるいは、コイルの等価回路は、図6Cに示すように、3つのコイルL21,L22,L23の直列回路とコイルL22に並列に接続されたコイルL24とで構成されていてもよい。3つのコイルL21,L22,L23の直列回路とコイルL24との一方が外側コイル部に相当し、他方が内側コイル部に相当する。あるいは、コイルの等価回路は、図6Dに示すように、3つのコイルL31,L32,L33の直列回路で構成されていてもよい。コイルL31,L33の組合せとコイルL32との一方が外側コイル部に相当し、他方が内側コイル部に相当する。
実施形態3の変形例では、内側コイル部22B(図5A参照)は、ソレノイドであってもよい。この変形例では、第2導線221Bは、例えば、平角線である。第2導線221Bは、第2導線221Bの厚み方向が内側コイル部22Bの中心軸の方向に直交するように巻かれている。つまり、第2導線221Bの断面において寸法が最も小さくなる方向(つまり、厚み方向)は内側コイル部22Bの中心軸の方向と直交する。
同様に、実施形態4の変形例では、内側コイル部22C(図5C参照)は、ソレノイドであってもよい。この変形例では、第2導線221Cは、例えば、平角線である。第2導線221Cは、第2導線221Cの厚み方向が内側コイル部22Cの中心軸の方向に直交するように巻かれている。つまり、第2導線221Cの断面において寸法が最も小さくなる方向(つまり、厚み方向)は内側コイル部22Cの中心軸の方向と直交する。
実施形態1〜4の変形例では、外側コイル部及び内側コイル部は、トロイダルコイルであってもよい。つまり、コイルは、ソレノイドや渦巻きコイルに限定されず、様々なコイルから選択され得る。また、内側コイル部は、外側コイル部と同一の中心軸を有するように配置されていなくてもよい。
実施形態1〜4の変形例では、第1導線は、丸線でなくてもよい。例えば、第1導線は、第2導線よりも断面積が大きく扁平でなければ、断面が多角形(三角形、五角形、六角形等)の導線であってもよい。ただし、丸線は、平角線よりも空間の占有率が低いため、コイルの温度上昇を抑制できる。したがって、第1導線は、丸線であることが好ましい。
実施形態1〜4の変形例では、リアクトルは、コアブロックを備えていなくてもよい。つまり、リアクトルは、空芯リアクトルであってもよい。
実施形態1〜4の変形例では、リアクトルは、一対のコイルの代わりに一つのコイルを備えていてもよい。また、リアクトルは、3以上のコイルを備えていてもよい。つまり、リアクトルのコイルの数は、特に限定されない。
実施形態1〜4の変形例では、リアクトルのコイルは、第1端子及び第2端子を備えていなくてもよい。つまり、コイルは、少なくとも、外側コイル部と、内側コイル部とを備えていればよい。
実施形態1〜4の変形例では、第1ベースは第2ベースに固定されていても良い。この場合は、第1コア部と第2コア部とは、ギャップに充填される接着剤により互いに固定されていなくてもよい。
6.本発明に係る態様
以上説明した実施形態及び変形例から明らかなように、本発明に係る第1の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、コイル(20;20A;20B;20C)を備える。前記コイル(20;20A;20B;20C)は、外側コイル部(21;21A;21B;21C)と、内側コイル部(22;22A;22B;22C)と、を有する。外側コイル部(21;21A;21B;21C)は、第1導線(211;211A;211B;211C)により形成される。内側コイル部(22;22A;22B;22C)は、第2導線(221;221A;221B;221C)により形成され前記外側コイル部(21;21A;21B;21C)の内側に配置されている。前記内側コイル部(22;22A;22B;22C)は、前記外側コイル部(21;21A;21B;21C)と巻き方向が同じであり、かつ、前記外側コイル部(21;21A;21B;21C)に電気的に接続されている。前記第1導線(211;211A;211B;211C)は、前記第2導線(221;221A;221B;221C)よりも断面積が大きい。前記第2導線(221;221A;221B;221C)は、前記第1導線(211;211A;211B;211C)よりも扁平である。第1の態様によれば、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できる。
本発明に係る第2の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、前記コイル(20;20A;20B;20C)の内側に配置されるコア(31)をさらに備える。前記コア(31)は、前記コイル(20;20A;20B;20C)の中心軸の方向においてギャップ(36)を隔てて互いに対向する第1コア部(34)及び第2コア部(35)を有する。第2の態様によれば、磁束の利用効率を高めることができ、また、コイルのインダクタンスを容易に調整できる。
本発明に係る第3の態様のリアクトル(10A;10C)は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様のリアクトル(10A;10C)では、前記内側コイル部(22A;22C)は、前記第1コア部(34)及び前記第2コア部(35)における前記ギャップ(36)側の端部(341,351)及び前記ギャップ(36)を囲う。一方、前記内側コイル部(22A;22C)は、前記第1コア部(34)及び前記第2コア部(35)における前記ギャップ(36)とは反対側の端部(342,352)を露出させる。第3の態様によれば、高周波の損失を低減する効果を維持しながらも、直流の損失をより低減でき、さらに、コイルの温度上昇をより抑制できる。
本発明に係る第4の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、第2又は第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)では、前記外側コイル部(21;21A;21B;21C)は、前記コア(31)の全体を囲う。第4の態様によれば、コイルの磁束を強めることができる。
本発明に係る第5の態様のリアクトル(10;10A)は、第1〜第4の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第5の態様のリアクトル(10;10A)では、前記第2導線(221;221A)の断面において寸法が最も小さくなる方向は前記内側コイル部(22;22A)の中心軸の方向と一致する。第5の態様によれば、内側コイル部の巻数を効率的に増やすことができ、コイルの磁束を強めることができる。
本発明に係る第6の態様のリアクトル(10B;10C)は、第1〜第4の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第6の態様のリアクトル(10B;10C)では、前記第2導線(221B;221C)の断面において寸法が最も小さくなる方向は前記内側コイル部(22B;22C)の中心軸の方向と直交する。第6の態様によれば、高周波の損失をより低減できる。
本発明に係る第7の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、第1〜第6の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第7の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)では、前記第1導線(211;211A;211B;211C)は、丸線である。第7の態様によれば、コイルの温度上昇を抑制できる。
本発明に係る第8の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)は、第1〜第7の態様のいずれか一つとの組み合わせにより実現され得る。第8の態様のリアクトル(10;10A;10B;10C)では、前記第1導線(211;211A;211B;211C)の導体部分の断面の最小寸法は、前記第1導線(211;211A;211B;211C)の前記導体部分の材料の表皮深さより大きい。前記第2導線(221;221A;221B;221C)の導体部分の断面の最小寸法は、前記第2導線(221;221A;221B;221C)の前記導体部分の材料の表皮深さより小さい。第8の態様によれば、高周波の損失を低減しながらも直流の損失を低減できる。
10 リアクトル
10A リアクトル
10B リアクトル
10C リアクトル
20(201,202) コイル
20A(201A,202A) コイル
20B(201B,202B) コイル
20C(201C,202C) コイル
21 外側コイル部
21A 外側コイル部
21B 外側コイル部
21C 外側コイル部
211 第1導線
211A 第1導線
211B 第1導線
211C 第1導線
22 内側コイル部
22A 内側コイル部
22B 内側コイル部
22C 内側コイル部
221 第2導線
221A 第2導線
221B 第2導線
221C 第2導線
23 第1端子
24 第2端子
30 コアブロック
31(301,302) コア
32 第1ベース
33 第2ベース
34 第1コア部
341 第1端部
342 第2端部
35 第2コア部
351 第1端部
352 第2端部
36 ギャップ

Claims (7)

  1. コイルを備え、
    前記コイルは、
    第1導線により形成される外側コイル部と、
    第2導線により形成され前記外側コイル部の内側に配置された内側コイル部と、
    を有し、
    前記内側コイル部は、前記外側コイル部と巻き方向が同じであり、かつ、前記外側コイル部に電気的に接続され、
    前記第1導線は、前記第2導線よりも断面積が大きく、
    前記第2導線は、前記第1導線よりも扁平である、
    リアクトル。
  2. 前記コイルの内側に配置されるコアをさらに備え、
    前記コアは、前記コイルの中心軸の方向においてギャップを隔てて互いに対向する第1コア部及び第2コア部を有する、
    請求項1のリアクトル。
  3. 前記内側コイル部は、前記第1コア部及び前記第2コア部における前記ギャップ側の端部及び前記ギャップを囲い、前記第1コア部及び前記第2コア部における前記ギャップとは反対側の端部を露出させる、
    請求項2のリアクトル。
  4. 前記外側コイル部は、前記コアの全体を囲う、
    請求項2又は3のリアクトル。
  5. 前記第2導線の断面において寸法が最も小さくなる方向は前記内側コイル部の中心軸の方向と一致する、
    請求項1〜4のいずれか一つのリアクトル。
  6. 前記第2導線の断面において寸法が最も小さくなる方向は前記内側コイル部の中心軸の方向と直交する、
    請求項1〜4のいずれか一つのリアクトル。
  7. 前記第1導線は、丸線である、
    請求項1〜6のいずれか一つのリアクトル。
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