JP2017174867A - 防水用の扉を有する装置および防水ガイド - Google Patents

防水用の扉を有する装置および防水ガイド Download PDF

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Abstract

【課題】防水用の扉を有する装置において、扉が開かれたときに扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入を防止する。【解決手段】前面に開口を有する筐体10と、開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動して開口を開閉する扉20とを備えた装置において、扉20の上面に、平坦な天面30と、水平軸方向に延びるガイド40と、ガイド40の両端の外側に設けた誘導溝50とを有し、このガイド40の中央部42を除く両端部44を、先細となる前縁45fを有するものとし、扉20を閉じた状態では、天面30に滞留している水を、前縁45fと天面30との交差する交差領域Cを経て誘導溝50に導いて装置外に排出し、扉20を開いたときには、天面30に滞留していた水のうち、ガイド40の中央部42を乗り越えて滑落するものは樋60に収容し、両端部44に向かうものは前縁45fで塞き止め、その前縁45fに沿って外部に排出する。【選択図】図4

Description

本発明は防水用の扉を有する装置および防水ガイドに関し、詳しくは、電子部品を収容した屋外に設置される装置であって、防水用の扉を有する装置、および屋外に設置された装置の扉に取り付けられる防水ガイドに関するものである。
従来より、屋外に設置して使用される電子部品を収容した装置が知られている。例えば、そのような装置として、ガソリンスタンド(以下、SSという。)等に設置されるセルフサービス用の給油機や洗車機の操作を行うための端末機が知られている。また、ドライブスルーなどの屋外で乗車したままで操作する端末機も各種知られている。
これらの端末機は、POSシステムと連動するものが多く、それらの装置には、顧客に相対する面に、サービスメニューを表示し、顧客からの注文指示を受け付ける液晶のタッチパネルからなる操作画面、操作画面の下方にはICカードや携帯電話による電子マネーの支払いを行うためのタッチ式の非接触型ICカードリーダー部、割引情報を印刷したレシートなどのQRコード(登録商標)及びバーコードを読み取るイメージセンサ、顧客が近づいたことを検知し操作画面を起動してメニューを表示したり音声ガイダンスを流したりする人感センサ、インターホンなどが配置される。
また、操作画面の横には、クレジットカードを挿入するカード挿入口、プリペイドカードを挿入するカード挿入口、印刷したレシートを排出するレシート取り出し口等が配置される。なお、これらの構成は、顧客に対して、どのような支払方法を認めるかにより、適宜選択されるものである。
そのような装置は、上記のような機能を実現するために、筐体内に、高精度な電子部品を収容しており、また、設置スペースとの関係から、筐体のサイズも制約され、電子部品の実装密度は、非常に高いものとなっている。
そして、その装置は、屋外に設置されるものや洗車機の近くに設置されるものであることから、雨や洗車時の水しぶきなどによる僅かな水の浸入が電子部品の誤動作、故障を引き起こす原因となる。そのため、筐体内へ水が侵入しないようにする高度な防水性が要求されている。
一般的に、このような装置は、前面に開口を有し、電子部品を収容した筐体と、筐体内の電子部品の点検修理のために、また、金銭の精算機能がある場合には金銭の回収や補充のためやレシート紙交換のために開口を開閉する扉とを備えている。その筐体を構成する部材の継ぎ目はシール材などにより封止されている。また、扉にもパッキンなどが取り付けられて、扉を閉じたときには、この扉と筐体との突合面からの水の浸入を防ぐようになっている。さらに、扉に設けられた開口部である、カード挿入部やレシート排出部には、外部からの水が浸入しないようにフラップが設けられている。
それらのことにより、雨や水しぶきなどが装置に掛かっても、扉が閉じられた筐体内に水が浸入することはなく、筐体内に収容されている電子部品の保護が図られるようになっている。
このような、筐体内への水の浸入を防止することができる装置として、例えば、特許文献1には、横開きの扉を閉めたときにその扉と筐体の間に生じる僅かな間隙からの水の侵入をより確実に防ぐため、筐体の開口の上端や扉の上端にウレタンシートを配置して雨水等の侵入を防止する方式が提案されている。
また、例えば、特許文献2,3には、毛細管現象により外部から機器内部に水が侵入して電気回路を劣化させることを防止するために、毛細管現象が生じないような領域を水の侵入経路に設けることが提案されている。この提案は、毛細管現象を遮断する領域を設けるものであるが、毛細管現象を利用して水を誘導するものではない。
さらに、例えば、特許文献4には、燃料電池を収納するケース内に滞留する水を、毛細管現象により吸収拡散して移動させ蒸発させる方式が提案されている。この提案は、毛細管現象を利用して水を誘導排出するものであるが、水を誘引してケース内から排出するものではない。
また、例えば、特許文献5には、車載レーダー装置に付着する雨滴を、毛細管現象により、幅が変化する溝に引き込むことにより雨水を効率的に排水する方式を提案している。この提案は、毛細管現象を利用して水を誘導し排出するものであるが、装置内への水の侵入を防止しようとするものではない。
特開2015−158083号公報 特開2004−328925号公報 特開2010−259208号公報 特開2006−127944号公報 特開2008−107283号公報
しかしながら、開口を有し電子部品を収容した筐体と、筐体の開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動させて開口を開閉する扉(以後、省略して単に扉ともいう)とを有する装置においては、扉の上面が濡れている状態で、その扉を開けたときには、扉の上面に滞留していた水が流れ落ちて、筐体内に水が侵入することがある。これがわずかな水の侵入であっても、電子部品に対して、致命的な障害を与えることがある。
より具体的には、例えば、雨上がり後、または洗車等による水しぶきが装置に掛かった後、この装置の扉を開けたとき筐体内に水が侵入するおそれがあり、その水の侵入により筐体内に収容されている電子部品が腐食により劣化するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電子機器を収容した筐体とその筐体に設けられた開口を開閉する扉とを有する装置において、扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入を防止することができる装置、および屋外に設置される装置の扉の天面に固着されて、その装置の扉が開かれたときにその扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入を防ぐことができる防水ガイドを提供することを目的とするものである。
本発明の装置は、前面に開口を有し電子部品を収容した筐体と、開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動してその開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置であって、扉は、開口を閉じた状態におけるこの扉の上面に、平坦な天面と、この天面上の開口の側に水平軸方向に延びるガイドと、このガイドの両端の外側それぞれに天面よりも低い位置に設けられた誘導溝とを有するものであり、ガイドは、ガイドの水平軸方向における中央部を除く両端部が、この中央部の両端からガイドの両端に向かうにしたがって先細となり筐体側に漸近する前縁を有するものであり、さらに、扉は、ガイドの中央部に対応する領域を含む範囲において、この扉が開かれたときに天面から筐体側に滑落する水を受けるように開口の側に該扉の上端に沿って張り出して延設された樋を有し、扉が閉じた状態においては、天面に滞留している水が、ガイドの両端部の前縁と天面との交差する領域を経て、この領域に対する水の濡れ性により誘導溝に導かれて装置外に排出され、扉が開かれたときには、扉の天面に滞留していた水のうち、ガイドの中央部を乗り越えて滑落するものは樋に収容され、ガイドの両端部に向かうものは、両端部で塞き止められて両端部の前縁に沿って下降し誘導溝へ導かれて外部に排出されるように構成されていることを特徴とするものである。
なお、本明細書において、前記扉の有する構成要素の寸法等については、その構成要素の水平軸方向における長さを「幅」、天面に平行で水平軸に直交する方向における長さを「奥行」、天面に直交する方向における長さを「厚さ」または「高さ」と称することとする。
前記扉は、さらに、ガイドの後縁側における天面上に、一方の誘導溝から他方の誘導溝まで延びるパッキンを有するものとし、このパッキンは、扉が閉じた状態において、筐体と天面との間に挟み込まれて、筐体内への水の侵入を遮断するとともに、パッキンに到達した水を誘導溝に導くものとし、このパッキンの上面の高さがガイドの上面の高さよりも低くなるように設けられたものとすることが望ましい。
前記パッキンの両端は、両方共に誘導溝内まで延びていることが望ましい。さらに、パッキンの両端は、誘導溝の幅の半分の長さまで誘導溝内に延びているようにすることもできる。
前記パッキンの両端は、両方共にガイドの両端よりも外側に突出していることがより望ましい。
前記誘導溝とパッキンとの厚さ方向における重複領域を通る直線上での奥行方向において、誘導溝の長さとパッキンの長さとを一致させることが望ましい。
前記誘導溝の幅は、5mm以上、10mm以下とすることができる。また、前記誘導溝の奥行は、6mm以上、12mm以下とすることができる。
前記誘導溝に導かれた水は、扉が閉じた状態において、扉の裏面と筐体の前面との間に上下方向に延びて形成された間隙に沿って毛細管現象と重力により下降し装置外に排出されることが望ましい。
前記ガイドは、中央部の奥行を略一定とすることができる。
前記ガイドの中央部は、この中央部の中心から両端それぞれに向かうにしたがって、奥行が小さくなる形状を有するものとすることができる。
前記ガイドは、水に対する接触角が45度以上、90度未満である部材で形成されたものとすることができる。
前記ガイドの中央部の奥行は、3mm以上、10mm以下とすることができる。また、前記ガイドの厚さは、2mm以上、10mm以下とすることができる。
前記天面とガイドの両端部の前縁とのなす角度は、直角、または鋭角とすることが望ましい。
前記天面は、扉を閉じた状態において、この扉の裏面側の方が前面側よりも高さが低くなるように傾斜しているものとすることができる。
前記天面の表面特性は、水に対する接触角が45度以上、90度未満であることが望ましい。
前記装置は、料金精算用の端末機とすることができる。
本発明の防水ガイドは、前面に開口を有する筐体と、この開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動してその開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置の扉の天面に固着される防水ガイドであって、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる形状を有することを特徴とするものである。
本発明の装置によれば、前面に開口を有し電子部品を収容した筐体と、開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動して開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置において、この扉を、開口を閉じた状態におけるその扉の上面に、平坦な天面と、この天面上の開口の側に水平軸方向に延びるガイドと、このガイドの両端の外側それぞれに天面よりも低い位置に設けられた誘導溝とを有するものとし、ガイドを、このガイドの水平軸方向における中央部を除く両端部が、その中央部の両端からガイドの両端に向かうにしたがって先細となり筐体側に漸近する前縁を有するものとし、さらに、その扉を、ガイドの中央部に対応する領域を含む範囲において、この扉が開かれたときに天面から筐体側に滑落する水を受けるように開口の側にこの扉の上端に沿って張り出して延設された樋を有するものとし、扉が閉じた状態においては、天面に滞留している水が、ガイドの両端部の前縁と天面との交差する領域を経て、この領域に対する水の濡れ性により誘導溝に導かれて装置外に排出され、扉が開かれたときには、扉の天面に滞留していた水のうち、ガイドの中央部を乗り越えて滑落するものは樋に収容され、ガイドの両端部に向かうものは、両端部で塞き止められてその両端部の前縁に沿って下降し誘導溝へ導かれて外部に排出されるように構成したので、扉が閉じた状態においては、扉の天面に滞留していた水を、この水の濡れ性により誘導溝に導いて装置外に排出することができ、扉の天面に滞留する水を、外部からエネルギーを供給することなく常時、装置外へ排出し続けることができる。これにより、低コストで扉の天面に滞留する水の量をより早く、より容易に減少させることができ、例えば、雨が止んだ後の同一時間経過後における扉の天面に残留する水の量を従来よりも少なくすることができる。
また、扉が開かれたときには、扉の天面に滞留していた水のうち、ガイドの中央部を乗り越えて滑落するものは樋に収容され、ガイドの両端部に向かうものは、両端部で塞き止められてその両端部の前縁に沿って下降し誘導溝へ導かれて外部に排出されるように構成したので、扉が開かれたときに樋に収容されることになる水が滞留する範囲と扉が開かれたときにガイドを経由して誘導溝へ導かれることになる水が滞留する範囲とを意図的に調節することができ、筐体内への水の侵入を防止するための構成部材とこの装置のその他の構成部材との物理的な干渉をより容易に避けることができる。より具体的には、例えば、扉を回動させるための部材と樋とが干渉する場合であっても、その干渉する領域に対応する領域にガイドの端部を配置して、樋を配置する領域を扉を回動させる部材とは干渉しない位置に容易に変更することができるので、構成部材間の物理的な干渉をより容易に避けることができる。
これにより、扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入を防ぐことができ、そのように筐体内へ侵入した水に起因する電子部品の劣化をより確実に抑制することができる。
また、扉を、ガイドの後縁側における天面上に、一方の誘導溝から他方の誘導溝まで延びるパッキンを有するものとし、そのパッキンが、扉が閉じた状態において、筐体と天面との間に挟み込まれることで、筐体内への水の侵入を遮断するとともに、パッキンに到達した水を誘導溝に導くものとし、パッキンの上面の高さがガイドの上面の高さよりも低くなるようにすれば、ガイドの後縁と筐体の前面との間に、一方の誘導溝から他方の誘導溝まで延びるパッキンが敷かれた溝が形成される。このようにすれば、扉が閉じた状態において、ガイドの後縁側に侵入した水を、防水性の高いパッキンの上を通して誘導溝まで導いて装置外に排出することができ、ガイドの後縁側に侵入した水をその場所に滞留させることなく、また、その水を筐体内に侵入させることなく、より確実に装置外に排出することができる。これにより、ガイドの後縁と筐体の前面との間に滞留する水の量をより確実に減少させることができ、装置の扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入をより確実に防ぐことができる。
また、パッキンの両端を、両方共に誘導溝内まで延びているものとすれば、扉が閉じた状態において、ガイドの後縁と筐体の前面との間に侵入した水をより容易に誘導溝に導くことができる。さらに、パッキンの両端を、両方共にガイドの両端よりも外側に突出しているものとすれば、ガイドの後縁と筐体の前面との間に侵入してパッキン上に滞留した水を、より確実に誘導溝に導くことができる。なお、パッキンの両端を、誘導溝の幅の半分の長さだけ誘導溝内に延びているものとすれば、ガイドの後縁と筐体の前面との間に侵入した水をさらに効率良く誘導溝に導くことができる。
なお、誘導溝とパッキンとの厚さ方向における重複領域を通る直線上での奥行方向において、誘導溝の長さとパッキンの長さとを一致させれば、水の流れに対する抵抗をより少なくしたり、天面に滞留する水を誘導溝へ連続的に導くための水の繋がりを維持し易くしたりすることができるので、天面に滞留する水を排出する効率を向上させることができる。なお、この効果の詳細については後述する。
また、誘導溝の幅を、5mm以上、10mm以下にしたり、誘導溝の奥行を、6mm以上、12mm以下にしたりすれば、天面上に滞留していた水を排出する効率の低下をより確実に抑制することができる。
また、誘導溝に導かれた水は、扉が閉じた状態において、扉の裏面と筐体の前面との間に上下方向に延びて形成された間隙に沿って毛細管現象と重力により下降し装置外に排出されるようにすれば、天面上に滞留していた水をより確実に排出することができる。
また、ガイドを、中央部の奥行が略一定なものとすれば、装置の扉が開かれたときに、この中央部を乗り越えて滑落する水の量を、幅方向に均一化することができるので、樋に滑落する水の量についても幅方向に均一化することができる。これにより、樋の一部分に偏って大量の水が滑落することを防ぐことができるので、樋の一部分から水が溢れたり水が飛び散ったりすることを抑制でき、扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入をより確実に防止することができる。
なお、ガイドの中央部を、この中央部の中心から両端それぞれに向かうにしたがって、奥行が小さくなる形状を有するものとすれば、装置の扉が開かれたときに、この中央部に対応する領域に滞留している水を、中央部を乗り越えて滑落する水と中央部から両端部へ流れる水とに分けることができるので、中央部を乗り越えて滑落する水の量を減少させることができる。これにより、樋に収容する水の量を少なくすることができ、樋から水が溢れたり水が飛び散ったりすることを抑制することができ筐体内への水の侵入をより確実に防ぐことができる。
ここで、ガイドを、水に対する接触角が45度以上、90度未満である部材で形成されたものとすれば、扉が閉じた状態において、この接触角に応じた撥水作用によりガイド上に滞留する水を弾いてこのガイド上に滞留する水の量を減少させることができる。これにより、扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の量を少なくすることができるので、筐体内への水の侵入をより確実に防ぐことができる。なお、加水分解性及び耐候性、温度環境性に優れていれば硬度及び材質は適宜変更が可能である。
また、このガイドにおいて、中央部の奥行を、3mm以上、10mm以下とすれば、扉が閉じた状態においてガイド上に滞留する水の量を一定量以下に制限することができるので、扉が開かれたときにガイドの上面から流れ落ちる水の量を減少させることができ、筐体内への水の侵入をより確実に防ぐことができる。
また、ガイドの厚さを、2mm以上、10mm以下とすれば、扉が開かれたときに、扉の天面に滞留していた水のうち、ガイドの両端部に向かうものを、より確実に、両端部で塞き止めてその両端部の前縁に沿って下降させ誘導溝へ導くことができるので、筐体内への水の侵入をより確実に防ぐことができる。
なお、天面とガイドの両端部の前縁とのなす角度を、直角、または鋭角とすれば、天面とガイドの前縁とに対する水の濡れ性により、天面とガイドの前縁との交差する領域に水を引き寄せる力をより確実に得ることができ、その水をより確実に誘導溝に導くことができる。なお、この濡れ性による作用については後述する。
また、天面を、扉を閉じた状態において、この扉の裏面側の方が前面側よりも高さが低くなるように傾斜しているものとすれば、天面に滞留する水を、重力の作用により、ガイドの両端部に誘導し、さらに、その誘導された水を両端部の前縁に沿って下降させ誘導溝へ導くことができるので、扉を開いたときに、その扉の上面から流れ落ちる水の量を減少させることができ、筐体内への水の侵入をより確実に防止することができる。
また、天面を、水に対する接触角が45度以上、90度未満であるコーティングが施されたものとすれば、扉が閉じた状態において、この接触角に応じた撥水作用により天面上に滞留する水を弾いてこの天面上に滞留する水の量を減少させることができる。これにより、扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の量を少なくすることができるので、筐体内への水の侵入をより確実に防ぐことができる。
本発明の装置を、料金精算用の端末機とすれば、雨や水しぶきなどが端末機に掛かった後、金銭の回収や補充のために装置の扉を開いた場合であっても、その扉の上面から流れ落ちる水の筐体内へ侵入を防ぐことができる。
本発明の防水ガイドによれば、前面に開口を有する筐体と、この開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動してその開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置におけるその扉の天面に固着されるものとし、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる形状を有するものとしたので、そのような屋外に設置される装置の扉の天面に、この防水ガイドを後付けすることができる。そのようにすれば、その装置を、より容易に、本発明の装置のガイドによる効果と同様の効果を奏するものとすることができる。これにより、防水ガイドが後付けされた装置の扉が開かれたときにこの扉の上面から流れ落ちる水の筐体内への侵入をより確実に防ぐことができる。
本発明の実施の形態による装置であって筐体の開口を開閉する扉が閉じた状態の装置の概略構成を示す斜視図 図1中に示されているガイドの左側の端部を含む領域を拡大して示す図 扉が半開き状態の装置を示す斜視図 図3中に示されているガイドの左側の端部を含む領域を拡大して示す図 扉が完全に開いた状態で水受けが見えるようにした装置を示す斜視図 扉が完全に開いている状態で樋が見えるようにした装置を裏側からから見た斜視図 扉が完全に開いている状態で樋が見えるようにした装置の左側面図 扉が閉じた状態の装置の正面図 扉が閉じた状態の装置の平面図 扉が閉じた状態の装置を拡大して示す平面図 図10におけるF-F断面を示す断面図 図11中に示されているガイドを含む領域を拡大して示す図 図10におけるF-F断面に対応する図であり扉が半開きになった状態の装置の断面を示す断面図 図13中に示されているガイドを含む領域を拡大して示す断面図 扉が開かれた状態の天面における水の流れを示す図であり筐体を省略して示す図 扉の裏側から誘導溝を含む領域を拡大して示す斜視図 図16に示されていたパッキンが外されている状態を示す図 扉が閉じた状態における天面を含む領域を拡大して示す左側面図 筐体に設けられた水受けを拡大して示す図である。 図10中に示されているガイドの端部の前縁に水が滞留している状態を拡大して示す図 ガイドに滞留している水がガイドの前縁と天面との交差する領域に引き寄せられた様子を示す図 ガイドに滞留している水がガイドの前縁と天面との交差する領域に沿ってガイドの端まで導かれて滞留している様子を示す図 ガイドの端で滞留していた水が誘導溝に導かれた様子を示す図 誘導溝に導かれた水が装置外に排出される様子を示す図 ガイドの端部の前縁と天面との交差する領域を天面および前縁に対して平行な方向から見た様子を示す図 誘導溝を含む領域を天面の上から見た図でありパッキンの端部が所定方向において誘導溝と過不足なく重なる場合を示す拡大図 誘導溝を含む領域を天面の上から見た図でありパッキンの端部が所定方向において誘導溝の領域を超えて重なる場合を示す拡大図 誘導溝を含む領域を天面の上から見た図でありパッキンの端部が所定方向において誘導溝の領域を覆いきれない場合を示す拡大図 本発明の装置を組み込んだ料金精算用の端末機を示す図 本発明の実施の形態による防水ガイドを示す図
〔本発明の装置について〕
以下、本発明の装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1〜9は、本発明の装置の概略構成を示す図である。図1は、筐体の開口を開閉する扉が閉じた状態の装置を示す斜視図、図2は図1中に示されているガイドの左側の端部を含む領域を拡大して示す図、図3は扉が半開き状態の装置を示す斜視図、図4は図3中に示されているガイドの左側の端部を含む領域を拡大して示す図、図5は扉が完全に開いた状態で水受けが見えるようにした装置を示す斜視図である。また、図6は扉が完全に開いている状態で樋が見えるようにした装置を裏側から見た斜視図、図7は扉が完全に開いている状態で樋が見えるようにした装置の左側面図、図8は扉が閉じた状態の装置の正面図、図9は扉が閉じた状態の装置の平面図である。
さらに、図10〜19は、本発明の装置の構成をさらに簡略化して示す図である。図10は扉が閉じた状態の装置を示す平面図、図11は、図10におけるF-F断面を示す断面図、図12は、図11中に示されているガイドを含む領域を拡大して示す図である。また、図13は、図10におけるF-F断面に対応する図であり扉が半開きになった状態の装置の断面を示す断面図、図14は、図13中に示されているガイドを含む領域を拡大して示す断面図、図15は扉が開かれた状態の天面における水の流れを示す図であり筐体を省略して示す図である。また、図16は扉の裏側から誘導溝を含む領域を拡大して示す斜視図、図17は図16に示されていたパッキンが外されている状態を示す図、図18は扉が閉じた状態における天面を含む領域を拡大して示す左側面図、図19は筐体に設けられた水受けを拡大して示す図である。
以下の説明においては、主に簡略図10〜19を参照して説明するものとする。なお、より実際の装置に近い構成については図1〜9も参照して説明する。
<装置の構成について>
図1から図9、および図10から図19に示す本発明の実施の形態による装置100は、前面11に開口12を有し電子部品14を収容した筐体10と、開口12の上端付近に位置する水平軸Hの周りに回動して開口12を開閉する扉20とを備えた、屋外に設置される装置である。
扉20は、開口12を閉じた状態におけるこの扉20の上面に、平坦な天面30と、この天面30上の開口12の側に水平軸H方向に延びるガイド40と、ガイド40の両端の外側それぞれに天面30よりも低い位置に設けられた誘導溝50とを有するものである。
ガイド40は、このガイド40の水平軸H方向における中央部42を除く両端部44が、中央部42における両端からガイド40の両端に向かうにしたがって先細となり、かつ、筐体10の側に漸近する前縁45fを有している。
さらに、扉20は、ガイド40の中央部42に対応する領域を含む範囲において、扉20を開いたときに天面30から筐体10の側に滑落する水を受けるように、この扉20の上端に沿って開口12の側に張り出して延設された樋60を有している(図10〜15等参照)。
この装置100は、扉20が閉じた状態においては、天面30に滞留している水が、ガイド40の両端部44の前縁45fと天面30との交差する交差領域Cを経て誘導溝50に導かれて装置外に排出されるように構成されている(図4、10、15等参照)。
なお、天面30に滞留している水が、交差領域Cを経て誘導溝50に導かれる作用は、濡れ性により生じるものであり、この作用については後述する。
また、この装置100は、扉20が開かれたときには、天面30に滞留していた水のうち、ガイド40の中央部42を乗り越えて滑落するものは上記のように樋60に収容されるように構成されている(図4、6、7、13、14、15等参照)。さらに、この装置100は、ガイド40の両端部44に向かうものは、両端部44で塞き止められて両端部44の前縁45fに沿って下降し、誘導溝50へ導かれて外部に排出されるように構成されている(図4、13、14、15等参照)。
また、扉20は、さらに、ガイド40の後縁45b側における天面30上に、一方の誘導溝50から他方の誘導溝50まで延びるパッキン70を有している(図10、12、14等参照)。
このパッキン70は、扉20が閉じた状態において、筐体10と天面30との間に挟み込まれて、筐体10内への水の侵入を遮断するとともに、パッキン70に到達した水を誘導溝50に導くものであり、パッキン70の上面の高さがガイド40の上面の高さよりも低くなるように設けられている(図10、12、14、16等参照)。
パッキン70の両端は、両方共に誘導溝50内まで延びている。なお、パッキン70の両端は、誘導溝50の幅の半分の長さまで誘導溝50内に延びるようにしてもよい(図10、16等参照)。
さらに、パッキン70の両端は、両方共にガイド40の両端よりも外側に突出している(図10、16等参照)。このパッキン70としては、硬度45のクロロプレンゴム材料で形成された厚さ1mmのものを採用することができる。水密性がとれることや加水分解性及び耐候性、温度環境性に優れていれば硬度及び材質は適宜変更が可能である。また、パッキンの厚みを選定する要素は水密性を取る為の潰し量であり、本例では、1mmを0.5mmまで潰している。
誘導溝50とパッキン70との高さ方向における重複領域を通る直線上での奥行方向において、誘導溝50の長さとパッキン70の長さとは一致している(図10、16等参照)。しかしながら、誘導溝50とパッキン70との配置については、必ずしもこのように限らず種々の態様による配置が可能である。なお、奥行方向を図中矢印Jで示す。
図17に示すように、誘導溝50は、誘導溝50の幅方向における中心に向かって天面30から下る斜面を有するものであり、パッキン70は、図16に示すように、この斜面に沿って誘導溝50の底面まで延びている。なお、誘導溝50の幅Vは、5mm以上、10mm以下とすることができる(図17参照)。また、誘導溝50の奥行Dは、6mm以上、12mm以下とすることができる。
例えば、天面30の幅442.8mm、奥行29.5mmに対して、誘導溝50の幅Vを5mm、奥行Dを6mm、溝の深さを1mmとし、図16に示すように、パッキン70の端を、誘導溝50の幅5mmの半分の長さである2.5mmまで誘導溝50内に延ばすようにしてもよい。
なお、誘導溝50は、必ずしも上記のような斜面を有する場合に限らず、単なる溝であってもよい。
なお、図18に示すように、誘導溝50に導かれた水は、扉20が閉じた状態において、扉20の裏面22と筐体10の前面11との間に上下方向に延びて形成された間隙Sに沿って毛細管現象と重力により下降し装置外に排出される。しかしながら、必ずしもこのように水を排出する場合に限らない。
なお、ガイド40は、上から見て、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる6角形形状、あるいは4角形形状(台形形状)をなすものである。その三角形状の部分を除去されたあとの傾斜辺がガイド40の前縁45fを構成するものとなる。
また、ガイド40の中央部42は、略一定幅を有するものとしたり、中央部42の中心から両端それぞれに向かうにしたがって幅が狭くなる形状を有するものとしてもよい。
図10に示すように、ガイド40の奥行を、3mm以上、10mm以下、ガイド40の厚さ(高さ)を、2mm以上、10mm以下とすることができる。
さらに、ガイド40は、水に対する接触角が鋭角である部材で形成されたものであり、水に対する接触角が45度以上、90度未満である部材で形成されたものとすることが望ましい。さらに、ガイド40は、接触角の範囲がより狭められた部材、例えば、水に対する接触角が60度以上、75度未満である部材で形成されたものであってもよい。このガイド40は、親水性を有する範囲内においては比較的撥水性の高い部材で形成されたものとすることが望ましい。
また、ガイド40の両端部44の前縁45fと天面30とのなす角度は、直角、または鋭角であることが望ましい。
また、天面30を上から見たときの、ガイド40の両端部44の前縁45fの水平軸H方向に対する角度βは、3度以上、10度以下とすることが望ましい(図10参照)。
さらに、このガイド40は、ガイド40の上面よりも前縁45fの方が表面の粗さが大きくなるように形成されているため、この上面よりも前縁45fの方が水に濡れやすい。
なお、このガイド40は、個別に製作された部材を天面30に対して固着してなるものであるが、天面30と一体的に形成されたものとしてもよい。例えば、ガイド40と天面30とを射出成型により一体的に形成するようにしてもよい。
さらに、この天面30は、扉20を閉じた状態において、この扉20の裏面22側の方が前面21側よりも高さが低くなるように傾斜したものとすることができる。図18に示すように、扉20が閉じた状態において、水平面に対して天面30の傾斜する角度αを5度以上、15度以下にすることができ、例えば、その角度αを10度にしてもよい。
天面30は、水に対する接触角が鋭角であるコーティングが施されたものであり、水に対する接触角が45度以上、90度未満であるコーティングが施されたものとすることが望ましい。なお、天面30は、接触角の範囲がより狭められたコーティング、例えば、水に対する接触角が60度以上、75度未満であるコーティングを施したものとしてもよい。すなわち、この天面30は、親水性を有する範囲内においては比較的撥水性の高いコーティングが施されたものとすることが望ましい。
なお、天面30が樹脂材料で形成されたものである場合には、塗装後に撥水スプレーを吹き付けることにより撥水性を高めることができる。また、天面30が、樹脂材料以外の耐熱性を有する材料で形成されたものである場合には、熱を利用したコーティングを施すことができる。
なお、装置100は各種の料金精算用の端末機として用いることができ、例えばガソリンスタンドにおける給油機や洗車機、洗車場、または駐車場等で使用されるものとして採用することができる。
<装置の作用について>
次に、上記のように構成された装置100の作用について説明する。
・扉20が閉じた状態における装置の作用について
はじめに、扉20が閉じた状態における装置100の作用について説明する。
図20は、図10中に示されているガイドの端部の前縁に水が滞留している状態を拡大して示す図、図21は、ガイドに滞留している水がガイドの前縁と天面との交差する領域に引き寄せられた様子を示す図、図22は、ガイドに滞留している水がガイドの前縁と天面との交差する領域に沿ってガイドの端まで導かれて滞留する様子を示す図、図23は、ガイドの端で滞留していた水が誘導溝に導かれた様子を示す図、図24は、誘導溝に導かれた水が装置外に排出される様子を示す図である。なお、図20〜24は、いずれも、扉が閉じた状態を示す図である。
図20に示すように、扉20が閉じた状態において、この扉20の天面30上の領域Rに水Wが滞留しており、その水Wは、ガイド40の端部44の前縁45fの一部分からガイド40の中央部42の前縁43fの一部分に亘って天面30上に滞留しているものとする。
なお、天面30に水が滞留する場合は、例えば、雨や洗車の水しぶき等により装置100が水に濡れた場合等が想定される。なお、ガイド40の上面は、親水性を有する範囲内においては比較的高い撥水性を示す表面となっている。そのため、このガイド40の上面が水に濡れたとしても、その水の大部分はその上面から排斥されて、より高さの低い領域である天面30上、あるいは、パッキン70上に導かれる。
図21に示すように、領域Rに滞留している水Wは、ガイド40の端部44の前縁45fと天面30との交差する交差領域Cに引き込まれる。すなわち、交差領域Cが水Wで濡れるようにこの水Wが移動しようとする力が働くことにより、領域Rに滞留している水Wが交差領域Cに引き込まれる。
次に、図22に示すように、交差領域Cに引き込まれた水Wは、さらに、交差領域Cに対する水Wの濡れ性により、交差領域Cを経てガイド40の端の外側、すなわちガイド40の端面である側縁41側に導かれて滞留する。
これにより、領域Rに滞留する水Wとガイド40の側縁41側に導かれて滞留する水Wとの間に水の繋がりが形成される。このような水の繋がりによる水路が形成されると、領域Rに滞留する水Wの水面の高さと側縁41側に滞留する水Wの水面の高さとの差に応じた水圧差により、領域Rに滞留していた水Wが上記水路を通して側縁41側の水Wの滞留領域へ供給される状態が継続される。この水Wの供給により、側縁41側における水Wの滞留領域が広がって水Wが誘導溝50にまで達すると、そこに達した水Wが呼び水となって、側縁41側に滞留していた水Wは、より低い領域である誘導溝50の中に引き込まれる(図16、23等参照)。
このように、交差領域Cに引き込まれた水Wが誘導溝50に繋がると、天面30上の領域Rに滞留していた水Wは、連続的に誘導溝50へ導かれるようになり、さらに、誘導溝50に導かれた水Wは、誘導溝50よりもさらに低い装置100内における領域に導かれて装置100の外部に排出される(図24等参照)。
このように、天面30上の領域Rに滞留していた水Wは、交差領域Cおよび誘導溝50を通って装置100外に連続的に排出されるので、その領域Rに滞留する水Wの量は減少し続ける。そして、最終的には、領域Rに滞留していた水Wの大部分が排出される。
なお、ガイド40の端部44の前に滞留していた水のみならず、ガイド40の中央に滞留していた水についても、水の繋がりが形成された場合には誘導溝50に導かれて排出される。
・誘導溝に導かれた水を装置外に排出する方式について、
ここで、誘導溝50に導かれた水Wを装置100の外部に排出する方式について、図5、11、12、16、18、19等を参照して説明する。
誘導溝50に導かれた水Wは、誘導溝50から奥行方向(図中矢印J方向)に誘導され(図16等参照)、筐体10に設けられた水受け16に一旦収容される(図5、11、12、19等参照)。なお、この水受け16は、筐体10に配置されたものであり、扉20に設けられた誘導溝50と対向配置されたものである(図11,12等参照)。
水受け16に収容された水Wは、その後、扉20の裏面22と筐体10の前面11との間に上下方向に延びて形成された間隙Sに導かれて、この間隙Sに沿って毛細管現象と重力の作用により下降し装置100外に排出される(図18等参照)。
なお、誘導溝50に導かれた水Wは、誘導溝50から図中矢印H方向に誘導されて、装置100外に排出される経路も有している。そのような経路を通る場合、誘導溝50から図中矢印H方向に誘導された水Wは、水受け16に収容されず、扉20の裏面22と筐体10の前面11との間に上下方向に延びて形成された間隙Sに直接導かれて、この間隙Sに沿って毛細管現象と重力により下降し装置100外に排出される。
・扉20が開かれたときの装置の作用について
次に、扉20が開かれたときの装置100の作用について説明する。
図3、4、13、14、15等に示すように、扉20が開かれたときには、天面30に滞留していた水Wのうち、ガイド40の中央部42に対応する領域を含む範囲に存在していた水Wは、ガイド40を乗り越えて滑落し(図15中の矢印P参照)、扉20の上端に沿って張り出して延設された樋60に収容される。
なお、樋60に収容された水Wは、扉20を閉じたときにも外部に排出することなく樋60内に保持し、自然乾燥により蒸発させて装置100外に排出するようにしてもよい。
一方、ガイド40の両端部44に向かう水Wは、両端部44で塞き止められて両端部44の前縁45fに沿って下降し誘導溝50を通って外部に排出される(図15中の矢印Q参照)。なお、誘導溝50を通って排出される水Wは、扉20の開く角度が小さいときには、水受け16を経て装置100外に落下させ、扉20の開く角度が大きくなったときには、水受け16を経ることなく装置100外に落下させるようにすることができる。
・交差領域Cに対する水の濡れ性について
次に、交差領域Cに対する水の濡れ性により、領域Rに滞留していた水が交差領域Cを経て誘導溝50に導かれる作用に関し、図25を参照してより詳しく説明する。
図25は、図20中に示されている交差領域Cを、天面30および前縁45fに対して平行な方向U(図20の矢印Uで示す方向)から見た様子を示す図である。
図25に示すように、扉20が閉じた状態において、ガイド40の前縁45fと接触する水Wは、この前縁45fの上端よりも水面の方が高くなるように表面張力の作用によって盛り上がり、一方、天面30と接触する水Wは、液体と固体の種類によって決まる接触角θ1をなして天面30上に滞留しているものとする。
この状態において、交差領域Cを構成する天面30および前縁45fに対する水Wの濡れ性の度合いに応じて、この交差領域Cが水Wに濡れようとするので、領域Rに滞留する水Wが交差領域Cの隅に引き込まれる。すなわち、この濡れ性による作用は、分子間力により、水の分子が前縁45fおよび天面30に引き寄せられて、水が前縁45fおよび天面30を濡れさせようとする力、換言すれば、前縁45fおよび天面30が水Wに濡れようとする力が働くことにより生じる作用である。
図25に示すように、交差領域Cの隅に引き込まれた水Waは、上記の場合と同様に天面30に対し接触角θ1で接触する。また、その引き込まれた水Waは、鉛直面である前縁45fに対し、液体と固体の種類によって決まる接触角θ2で接触する。
ここで、接触角θ1および接触角θ2は両方共に鋭角であり、水は特定の表面に対する接触角が鋭角となる場合にはその領域を濡らそうとするので、その作用により、水Waが交差領域Cに沿って引き込まれる。
また、前縁45fと天面30との交差点Gに近い領域ほど、「その領域に対応する前縁45fと天面30の面積」に対する「その領域に対応する水の体積(重量)」の比率が小さくなるので、前縁45fと天面30との交差点Gに近い領域ほど水Wを引き込む力が強くなる。
すなわち、水がその領域を濡らそうとする力(その領域が水に濡れようとする力)はその領域の面積に比例し、水がその領域を濡らすために動かそうとする水の重量はその水の体積に比例するので、交差点Gに近い領域ほど、「水がその領域を濡らそうとする力」対する「その領域を濡らすために動かそうとする水の体積(重量)」の比率が小さくなる。そのため、前縁45fと天面30との交差点Gに近い隅の領域ほど、および、天面30と前縁45fとのなす角度がより鋭角に(小さく)なるほど、単位体積当たりの水を動かそうとする力(引き込み力)が大きくなる。
なお、このような濡れ性による挙動は、毛細管現象と類似した作用により生じるものである。すなわち、毛細管現象では、液体中に細管が挿入されると、細管の内面が液体で濡れようとする力が働くことにより、液体が細管内を移動する。ここで、例えば、細管を上下方向に向けた場合には、細管内を液体が上昇する。この液体の上昇する高さは細管の径が細くなるほど高くなる(すなわち、単位体積当たりの液体を動かそうとする力が大きくなる)。これと同様の作用により、交差領域C中の交差点Gに近い狭い領域ほど、および、天面30と前縁45fとのなす角度がより鋭角に(小さく)なって天面30と前縁45fとに挟まれる領域が狭くなるほど、単位体積当たりの水を動かそうとする力が大きくなる。
このような作用により、ガイド40の前縁45fの全体に亘って交差領域Cに対して水Wが引き込まれると、図22に示すように、領域Rに滞留する水Wとガイド40の側縁41の外側に滞留させる水Wとの間を繋ぐ水路が形成される。そのような水の繋がりが形成されると、上述のように、領域Rに滞留する水Wの水面の高さと側縁41側に滞留する水Wの水面の高さとの差に応じた水圧差により、領域Rに滞留していた水Wが側縁41側へ連続的に誘導される。
なお、接触角θ1および接触角θ2が両方共に鈍角であった場合、水Wは接触角が鈍角となる表面を濡らそうとしないので、上記の場合とは逆に、水Wが交差領域Cに引き込まれることはない。
・パッキンの作用について
次に、扉20が閉じている状態において、ガイド40の前縁45f側の天面30上の領域Rに滞留している水Wを、ガイド40の両端部44の前縁45fと天面30との交差する交差領域Cを経て誘導溝50に導く場合のパッキン70の作用について説明する。
図26は、誘導溝を含む領域を天面の上方から見た図でありパッキンの端部と誘導溝とが奥行方向において誘導溝と過不足なく重なる場合を示す拡大図、図27は、誘導溝を含む領域を天面の上方から見た図でありパッキンの端部と誘導溝とが奥行方向において誘導溝の領域を超えて重なる場合を示す拡大図、図28は、誘導溝を含む領域を天面の上方から見た図でありパッキンと誘導溝とが奥行方向において誘導溝の領域を覆いきれずに重なる場合を示す拡大図である。なお、上記所定方向は、奥行方向であり、各図中に矢印Jで示す方向である。また、図26〜28、いずれも扉20が閉じた状態でこの扉を上から見た図であり筐体10を省略して示す図である。
図16、26に示すように、本発明の標準的なパッキンの態様においては、上述のように、誘導溝50とパッキン70との高さ方向における重複領域を通る直線上での奥行方向において、誘導溝50の長さとパッキン70の長さとは一致している。すなわち、パッキン70の端部の前縁75fの位置と誘導溝50の前縁55fの位置とが上記J方向において一致している。
このような状態において、領域Rに滞留する水Wは、ガイドの両端部44の前縁45fと天面30との交差する交差領域Cを経てガイド40の側縁41と前縁45fとが交差する角K1を超えて側縁41の外側に導かれる。
側縁41側に導かれた水Wは、側縁41とパッキン70とが交差する隅の領域E1に、一旦、滞留する。領域Rから領域E1への水Wの供給により隅の領域E1に滞留する水Wの範囲が広がって交差領域Cに導かれた水Wと誘導溝50とが繋がると、隅の領域E1に滞留する水Wが呼び水となって、図中矢印T1で示すように、領域Rに滞留する水Wは、交差領域Cおよび隅の領域E1を経て誘導溝50へ連続的に導かれるようになる。
これに対して、本発明におけるパッキンの第1の変形例の態様においては、図27に示すように、パッキン70の端部の前縁75fが誘導溝50の前縁55fよりも扉20の前面21側に突出している。このような場合、はじめに、上記標準的な態様の場合と同様に領域Rに滞留していた水Wは、交差領域Cを経て角K1を超えガイド40の側縁41側に導かれる。この側縁41側に導かれた水Wは、ガイド40の側縁41とパッキン70とが交差する隅の領域E2に滞留する。領域Rから領域E2への水Wの供給により、隅の領域E2に滞留する水Wの範囲が広がってパッキン70における前縁75f側の角K2を超えて誘導溝50に達すると、この隅の領域E2に滞留していた水Wを経由して誘導溝50と領域Rとが繋がる。図27中の矢印T2に示すように、この隅の領域E2に滞留する水Wが呼び水となって、領域Rに滞留していた水Wは、角K1、隅の領域E2、角K2を経由して誘導溝50へ連続的に導かれる。
しかしながら、このパッキン70の第1の変形例の態様においては、ガイド40の角K1とパッキンの角K2の2つの角を超えるため、水の流れに対する抵抗が大きくなって水の動きが鈍くなる。また、パッキンの角K2を超えるには、隅の領域E2に滞留させる水Wの量を所定量以上に増大させる必要があるが、一旦、隅の領域E2に滞留していた水Wが誘導溝50に流れ込むと、この隅の領域E2に滞留する水Wの量が急激に減少する。これに対して、その隅の領域E2に滞留させる呼び水の供給が不足してしまうため、水Wの繋がりが切れてしまうことがある。すなわち、この変形例の態様は、水の流れに対する抵抗が大きいので水の動きが鈍く、また、水の繋がりが切れやすく、領域Rに滞留する水Wを誘導溝50へ連続的に導くための水の繋がりを維持することが難しい。そのため、この第1の変形例の態様は、上記標準的な態様により領域Rに滞留する水Wを誘導溝50に導いて排出するときの効率ほど高い効率でその水Wの排出を行うことができないことがある。
また、本発明におけるパッキンの第2の変形例の態様によれば、図28に示すように、パッキン70の端部の前縁75fが誘導溝50の前縁55fよりも扉20の裏面22側に後退している。
このような状態において、はじめに、上記標準的な態様の場合と同様に、領域Rに滞留する水Wは、交差領域Cを経て角K1を超えガイド40の側縁41側に導かれる。領域Rから供給される水Wが側縁41側に導かれることにより、この側縁41側に滞留する水Wの範囲が広がると、その範囲が側縁41とパッキン70とが交差する隅の領域E3に達する。ここで、隅の領域E3は、誘導溝50の上に位置し、この誘導溝50と上下方向に繋がっている。そのため、隅の領域E3に滞留する水Wが呼び水となって真下に位置する誘導溝50に引き込まれ、図28中の矢印T3に示すように、領域Rに滞留していた水Wが、角K1、および隅の領域E3を経由して、誘導溝50へ導かれる水Wの繋がりが一旦形成される。
しかしながら、誘導溝50への水Wの引き込みのため、隅の領域E3に滞留する水Wの量が急激に減少する。これに対して、この隅の領域E3に滞留させる呼び水の供給が不足してしまうため、水Wの繋がりが切れてしまうことがある。すなわち、この第2の変形例の態様は、水の繋がりが切れやすく、領域Rに滞留する水Wを誘導溝50へ連続的に導くための水の繋がりを維持することが難しくなる。そのため、この第2の変形例の態様は、上記標準的な態様により領域Rに滞留する水Wを誘導溝50に導いて排出するときの効率ほど高い効率でその水Wの排出を行なうことができないことがある。
なお、パッキン70は、親水性を有する範囲内では比較的撥水性の高い表面を有するものとすることが望ましい。このような場合、パッキン70上に滞留し蓄積される水Wは、このパッキン70の水濡れ性により両端に導かれる。この導かれた水をパッキン70の前縁75fとガイドの側縁41とが交差する隅の領域(例えば図26〜28に示す隅の領域E1,E2,E3)に滞留させるようにすれば、この滞留させた水Wを上記のような呼び水として利用することができる。
なお、ガイド40は、上記6角形形状、あるいは4角形形状(台形形状)以外の形状をなすものであってもよい。例えば、ガイド40は、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む部分を両方共に除去してなる形状であって、その1つの長辺上の特定の位置からこの長辺の両端に向かうにしたがって先細となる形状を有するものであってもよい。
また、上記1つの長辺上の特定の位置は、この長辺の中心とすることが望ましい。そのような場合の1例として、防水ガイド300は、5角形形状、あるいは、かまぼこ型の形状をなすものとしてもよい。
・本装置を組み込んだ端末機について
図29は、本発明の装置100を、組み込んだ料金精算用の端末機200を示す図である。
このような端末機200に対して雨や水しぶきなどが掛かった後、金銭の回収や補充のために装置100の扉20を開くことがあるが、そのような場合であっても扉20の上面から流れ落ちる水の筐体10内への侵入を、上述の場合と同様に防ぐことができる。
なお、本願発明の装置は、上述の実施例による構成に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない限りにおいて種々の変形実施が可能である。
〔本発明の防水ガイドについて〕
以下、本発明の防水ガイドの実施の形態について説明する。
図30は、本発明の防水ガイドの形状を示す図である。
本発明の実施の形態による防水ガイド300は、前面に開口を有する筐体と、この開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動して開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置の扉の天面に固着されて使用されるものである。
より具体的には、防水ガイド300は、例えば、図1から19に示す装置100におけるガイド40の代わりに使用することが可能なものである。この防水ガイド300は、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる形状を有している。
より具体的には、この防水ガイド300は、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる6角形形状、または5角形形状、あるいは4角形形状(台形形状)をなすものとしてもよい。
さらに、この防水ガイド300は、長方形からこの長方形における1つの長辺の両端の角部を含む部分を両方共に除去してなる形状であって、その1つの長辺上の特定の位置からこの長辺の両端に向かうにしたがって先細となる形状を有するものであってもよい。
また、上記1つの長辺上の特定の位置は、この長辺の中心とすることが望ましい。そのような場合の1例として、防水ガイド300は、かまぼこ型の形状をなすものとしてもよい。
図30に示すように、この防水ガイド300は、幅(図30の紙面左右方向における長さ)を411.8mm、中央部の奥行(図30の紙面の前後方向における長さ)を10mm、長手方向の端面における奥行(図30の紙面の前後方向における長さ)を3mm、6角形形状の傾斜部分の長手方向の長さ(図30の紙面左右方向における長さ)を51mmとすることができる。
この防水ガイド300の厚さ(図30の紙面に対して垂直方向における高さ)は、例えば、2mm以上、10mm以下とすることができ、また、防水ガイド300の中央部の奥行(図30の紙面の前後方向における長さ)は、3mm以上、10mm以下とすることができる。
なお、図30に示す防水ガイド300は単なる1例であり、本発明の防水ガイドは、この実施例による構成に限定されるものではない。また、本発明の防水ガイドは、発明の要旨を変更しない限りにおいて種々の変形実施が可能である。
なお、本発明の装置におけるガイドの形状についても、この防水ガイドの形状と同じ形状を採用することができる。
10 筐体
11 筐体の前面
12 開口
14 電子部品
16 水受け
20 扉
21 扉の前面
22 扉の裏面
30 天面
40 ガイド
41 ガイドの側縁
42 中央部
43f 中央部の前縁
44 端部
45f 端部の前縁
45b 端部の後縁
50 誘導溝
60 樋
70 パッキン
100 装置
200 端末機
300 防水ガイド
C 交差領域
H 水平軸
J 奥行方向
S 間隙
W 水
K1 角
K2 角
E1 隅の領域
E2 隅の領域
E3 隅の領域

Claims (18)

  1. 前面に開口を有し電子部品を収容した筐体と、前記開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動して前記開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置であって、
    前記扉は、前記開口を閉じた状態における該扉の上面に、平坦な天面と、該天面上の前記開口の側に水平軸方向に延びるガイドと、該ガイドの両端の外側それぞれに前記天面よりも低い位置に設けられた誘導溝とを有するものであり、
    前記ガイドは、該ガイドの前記水平軸方向における中央部を除く両端部が、該中央部の両端から前記ガイドの両端に向かうにしたがって先細となり前記筺体側に漸近する前縁を有するものであり、
    さらに、前記扉は、前記ガイドの前記中央部に対応する領域を含む範囲において、該扉が開かれたときに前記天面から前記筺体側に滑落する水を受けるように前記開口の側に該扉の上端に沿って張り出して延設された樋を有し、
    前記扉が閉じた状態においては、前記天面に滞留している水が、前記ガイドの前記両端部の前縁と前記天面との交差する領域を経て前記領域に対する水の濡れ性により前記誘導溝に導かれて装置外に排出され、前記扉が開かれたときには、前記扉の天面に滞留していた水のうち、前記ガイドの前記中央部を乗り越えて滑落するものは前記樋に収容され、前記ガイドの前記両端部に向かうものは、前記両端部で塞き止められて該両端部の前縁に沿って下降し前記誘導溝へ導かれて外部に排出されるように構成されていることを特徴とする装置。
  2. 前記扉は、さらに、前記ガイドの後縁側における前記天面上に、一方の前記誘導溝から他方の前記誘導溝まで延びるパッキンを有するものであり、
    該パッキンは、前記扉が閉じた状態において、前記筐体と前記天面との間に挟み込まれて、前記筐体内への水の侵入を遮断するとともに、前記パッキンに到達した水を前記誘導溝に導くものであり、前記パッキンの上面の高さが前記ガイドの上面の高さよりも低くなるように設けられていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記パッキンの両端は、両方共に前記誘導溝内まで延びていることを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 前記パッキンの両端は、両方共に前記ガイドの両端よりも外側に突出していることを特徴とする請求項2または3記載の装置。
  5. 前記誘導溝と前記パッキンとの厚さ方向における重複領域を通る直線上での奥行方向において、前記誘導溝の長さと前記パッキンの長さとが一致していることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の装置。
  6. 前記誘導溝の幅が、5mm以上、10mm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の装置。
  7. 前記誘導溝の奥行が、6mm以上、12mm以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の装置。
  8. 前記誘導溝に導かれた水は、前記扉が閉じた状態において、前記扉の裏面と前記筐体の前面との間に上下方向に延びて形成された間隙に沿って毛細管現象と重力により下降し前記装置外に排出されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の装置。
  9. 前記ガイドは、前記中央部における奥行が略一定であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の装置。
  10. 前記ガイドの前記中央部は、該中央部の中心から両端それぞれに向かうにしたがって奥行が小さくなる形状を有するものであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の装置。
  11. 前記ガイドは、水に対する接触角が45度以上、90度未満である部材で形成されたものであることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の装置。
  12. 前記ガイドは、前記中央部における奥行が、3mm以上、10mm以下であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の装置。
  13. 前記ガイドの厚さが、2mm以上、10mm以下であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の装置。
  14. 前記天面と前記ガイドの前記両端部の前縁とのなす角度が、直角、または鋭角であることを特徴とする請求項1から13のいずれか1項記載の装置。
  15. 前記天面は、前記扉を閉じた状態において、該扉の裏面側の方が前面側よりも高さが低くなるように傾斜していることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項記載の装置。
  16. 前記天面の表面特性は、水に対する接触角が45度以上、90度未満であることを特徴とする請求項1から15のいずれか1項記載の装置。
  17. 前記装置が、料金精算用の端末機であることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項記載の装置。
  18. 前面に開口を有する筐体と、前記開口の上端付近に位置する水平軸の周りに回動して前記開口を開閉する扉とを備えた、屋外に設置される装置の前記扉の天面に固着される防水ガイドであって、
    長方形から該長方形における1つの長辺の両端の角部を含む三角形状の部分を両方共に除去してなる形状を有することを特徴とする防水ガイド。
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