JP2017174620A - プラズマリアクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のパネルを安定して保持し、かつパネルの破損を防止することにより、信頼性を向上させることが可能なプラズマリアクタを提供すること。【解決手段】本発明のプラズマリアクタは、プラズマパネル積層体20と3つ以上のクランプ71〜76とを備える。プラズマパネル積層体20は、複数の内層パネル30と一対の外層パネル50とを積層した構造を有し、隣接する内層パネル30間に電圧を印加することによってプラズマを発生させる。クランプ71〜76は、複数の内層パネル30及び外層パネル50を積層方向に挟み込んで固定する。なお、一対の外層パネル50のうち少なくとも一方の外層パネル50は、複数のパネル片54〜56に分割される。そして、それぞれのパネル片54〜56の表面は、2つ以下のクランプ71〜76に押圧される。【選択図】図5
Description
本発明は、プラズマリアクタに関するものであり、特には、内燃機関(エンジン)の排ガスを浄化するための装置に好適なプラズマリアクタに関するものである。
従来、エンジンの排ガスや焼却炉の排ガスをプラズマ場に通すことにより、排ガス中に含まれているCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)及びPM(Particulate Matter:粒子状物質)などの有害物質を処理するプラズマリアクタが開示されている。例えば、放電電極が形成された複数のパネルを積層し、隣接するパネル間に電圧を印加して誘電体バリア放電による低温プラズマ(非平衡プラズマ)を発生させることにより、パネル間を流れる排ガス中のPMを酸化して除去するプラズマリアクタが種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
なお、プラズマリアクタは、複数のパネルを保持するための構造を有している。例えば、特許文献1では、複数のパネルを積層してなるプラズマパネル積層体をケースに収容した状態で、ケースとプラズマパネル積層体との間に生じる空間を板状アルミナ充填層で充填することにより、複数のパネルを保持する技術が提案されている。しかしながら、排気量が大きいエンジンの排気管にプラズマリアクタを取り付ける等の理由で、パネルの枚数を増やしたりする場合には、パネル同士のずれが生じる可能性が高い。この場合、複数のパネルを安定して保持するために、保持力を大きくする必要があるが、パネルに大きな応力が作用してしまい、パネルに割れ等が生じて破損してしまうという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のパネルを安定して保持し、かつパネルの破損を防止することにより、信頼性を向上させることが可能なプラズマリアクタを提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、放電電極を有する複数の内層パネルと、前記複数の内層パネルよりも外層側に位置する一対の外層パネルとを積層した構造を有し、隣接する前記内層パネル間に電圧を印加することによってプラズマを発生させるプラズマパネル積層体と、前記複数の内層パネル及び前記外層パネルを積層方向に挟み込んで固定する3つ以上のクランプとを備えるプラズマリアクタであって、前記外層パネルは前記放電電極を有しておらず、前記一対の外層パネルのうち少なくとも一方の外層パネルは、複数のパネル片に分割されており、1つの前記パネル片の表面は、2つ以下の前記クランプに押圧されることを特徴とするプラズマリアクタがある。
従って、上記手段1に記載の発明では、3つ以上のクランプの弾性力により、内層パネル及び外層パネルからなる複数のパネル(プラズマパネル積層体)を安定して保持することができる。しかも、クランプが直接接触するために応力集中が生じやすい外層パネルを複数のパネル片に分割し、1つのパネル片につき2つ以下のクランプでパネル片を押圧している。その結果、クランプによって内層パネル及び外層パネルを挟み込む力を強くしたとしても、それぞれのパネル片において、クランプに押圧される箇所が少なくなるため、パネル片での割れ等の発生が抑制され、ひいては、外層パネルでの割れ等の発生が抑制される。ゆえに、プラズマリアクタの信頼性を向上させることができる。
上記プラズマリアクタを構成するプラズマパネル積層体は、放電電極を有する複数の内層パネルと、複数の内層パネルよりも外層側に位置する一対の外層パネルとを積層した構造を有する。放電電極の形成材料としては、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、酸化ルテニウム(RuO2)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)などを挙げることができる。
また、一対の外層パネルのうち少なくとも一方の外層パネルは、複数のパネル片に分割される。ここで、隣接するパネル片間に生じる隙間は、隣接する内層パネル間を流れるガスの通過方向と交差する方向に延びていることが好ましい。このようにすれば、外層パネルと内層パネルとの間にガスが侵入した場合に、隣接するパネル片間に生じる隙間からのガスの抜けを防止することができる。ゆえに、プラズマリアクタの信頼性がよりいっそう向上する。また、1つのパネル片の表面は、2つのクランプに押圧されており、2つのクランプは、1つのパネル片において離間配置されていることが好ましい。このようにすれば、クランプからパネル片に掛かる応力がパネル片に均等に作用するようになるため、パネル片での割れ等の発生がより確実に防止される。ゆえに、プラズマリアクタの信頼性がよりいっそう向上する。
さらに、外層パネルの厚さは、内層パネルの最大厚さよりも厚いことが好ましい。このようにすれば、クランプが接触する外層パネルの機械的強度が、クランプが接触しない内層パネルの機械的強度よりも高くなるため、クランプによって内層パネル及び外層パネルを挟み込む力を強くした際に、内層パネル及び外層パネルでの割れ等の発生が確実に抑制される。ゆえに、プラズマリアクタの信頼性がよりいっそう向上する。
また、外層パネルの外表面において隣接するクランプ間となる領域に、凹凸が形成されていることが好ましい。このようにすれば、外表面における隣接するクランプ間の沿面距離が長くなるため、プラズマリアクタを大型化することなく、隣接するクランプ間での沿面放電を抑制することができる。
また、外層パネルは、厚さ方向において互いに反対側に位置する一対の主面を有し、かつ一対の主面間を導通させる導通構造を有しており、導通構造は、一対の主面にそれぞれ形成されるパッドを備えることがよい。このようにすれば、電源に電気的に接続されるクランプを用いて、外層パネルを複数の内層パネルとともに挟み込むことにより、導通構造を介して放電電極と電源とを導通させることができる。つまり、例えば、外層パネル及び内層パネルの両方を挟み込むクランプ(電源に電気的に接続されないクランプ)とは別に、内層パネルのみを挟み込むクランプ(電源に電気的に接続されるクランプ)を設けたりしなくても済むため、プラズマリアクタの部品点数を減らすことができる。
上記プラズマリアクタは、複数の内層パネル及び一対の外層パネルを積層方向に挟み込んで固定する3つ以上のクランプを備える。ここで、クランプの形成材料は、熱へたり等を防止するために、使用温度に合わせて適宜選択される。クランプの形成材料としては、例えば、SUS301−CSP(熱膨張係数:約18ppm/℃)、SUS304−CSP(熱膨張係数:約18ppm/℃)、SUS631−CSP(熱膨張係数:約11〜12ppm/℃)、インコネルX−750(熱膨張係数:約14ppm/℃)、インコネル718(熱膨張係数:約14ppm/℃)などを挙げることができる。ここで、クランプの熱膨張係数は、常温〜500℃間の測定値の平均値をいう。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、放電電極を有する複数の内層パネルと、前記複数の内層パネルよりも外層側に位置する一対の外層パネルとを積層した構造を有し、隣接する前記内層パネル間に電圧を印加することによってプラズマを発生させるプラズマパネル積層体と、前記複数の内層パネル及び前記外層パネルを積層方向に挟み込んで固定する3つ以上のクランプとを備えるプラズマリアクタであって、前記外層パネルは前記放電電極を有しておらず、前記一対の外層パネルのうち少なくとも一方の外層パネルは、複数のパネル片と、隣接する前記パネル片間に配置され、前記パネル片よりも機械的強度が低い分割可能領域とからなり、1つの前記パネル片の表面は、2つ以下の前記クランプに押圧されることを特徴とするプラズマリアクタがある。
従って、上記手段2に記載の発明では、3つ以上のクランプの弾性力により、内層パネル及び外層パネルからなる複数のパネル(プラズマパネル積層体)を安定して保持することができる。しかも、クランプが直接接触するために応力集中が生じやすい外層パネルを、複数のパネル片と、隣接するパネル片間に配置される分割可能領域とによって構成し、1つのパネル片につき2つ以下のクランプでパネル片を押圧している。よって、クランプによって内層パネル及び外層パネルを挟み込む力を強くした結果、外層パネルに大きな力が作用したとしても、外層パネルに掛かる力は、外層パネルが分割可能領域で破断して複数のパネル片に分割されることにより吸収される。また、それぞれのパネル片は、クランプに押圧される箇所が少なくなる。以上の結果、パネル片での割れ等の発生が抑制され、ひいては、外層パネルでの割れ等の発生が抑制される。ゆえに、プラズマリアクタの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明のプラズマリアクタ1を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図4に示されるように、本実施形態のプラズマリアクタ1は、自動車のエンジン(図示略)の排ガスに含まれているPMを除去する装置であり、排気管2に取り付けられている。プラズマリアクタ1は、電源3、ケース10及びプラズマパネル積層体20を備えている。
ケース10は、例えばステンレス鋼を用いて矩形筒状に形成されている。ケース10の第1端部(図1では左端部)には第1コーン部11が接続され、ケース10の第2端部(図1では右端部)には第2コーン部12が接続されている。さらに、第1コーン部11は、排気管2の上流側部分4(エンジン側の部分)に接続され、第2コーン部12は、排気管2の下流側部分5(エンジン側とは反対側の部分)に接続されている。なお、エンジンからの排ガスは、排気管2の上流側部分4から第1コーン部11を介してケース10内に流入し、ケース10内を通過した後、第2コーン部12を介して排気管2の下流側部分5に流出する。
図4に示されるように、プラズマパネル積層体20は、ケース10内に収容されており、ケース10とプラズマパネル積層体20との間にはマット8が介在されている。マット8は、プラズマパネル積層体20をケース10に固定する機能を有している。ここで、マット8を構成する材料としては、例えば、セラミック繊維、金属繊維、発泡金属等の絶縁材料を用いることができる。
図1,図4〜図6に示されるように、プラズマパネル積層体20は、一対のガス通過面21,22と、4つのガス非通過面23,24,25,26とを有する略直方体状を成している。両ガス通過面21,22は、プラズマパネル積層体20において互いに反対側に位置している。一方、各ガス非通過面23〜26は、一対のガス通過面21,22の間に位置している。
また、プラズマパネル積層体20は、複数の内層パネル30と、各内層パネル30よりも外層側に位置する一対の外層パネル50とを積層した構造を有している。各パネル30,50は、ケース10内における排ガスの通過方向(第1コーン部11から第2コーン部12に向かう方向)と平行に配置されており、互いに隙間(本実施形態では、0.5mmの隙間)を有するように配置されている。詳述すると、プラズマパネル積層体20は、隣接する内層パネル30間に、排ガスが通過するガス流路27を有している。
図1に示されるように、各内層パネル30には、プラズマパネル積層体20の厚さ方向に沿って第1の配線6及び第2の配線7が交互に電気的に接続されている。第1の配線6は、電源3の第1端子に電気的に接続され、第2の配線7は、電源3の第2端子に電気的に接続されている。
図1,図6,図7に示されるように、本実施形態の内層パネル30は、厚さ方向において互いに反対側に位置する一対の主面(第1主面31及び第2主面32)を有し、縦100mm×横120mmの略矩形板状を成している。また、内層パネル30の厚さ(最大厚さT1)は、1mmとなっている。さらに、内層パネル30は、第2主面32にて開口する凹部35を有している。凹部35は、内層パネル30の横方向に延びており、内層パネル30の両端面にて開口している。また、本実施形態では、凹部35の深さD1が0.5mmであるため、凹部35の形成領域における内層パネル30の厚さT2は、0.5mm(=T1−D1)となっている。そして、本実施形態のプラズマパネル積層体20では、凹部35の内側面と下層側に隣接する内層パネル30の第1主面31との間に、上記したガス流路27が構成される。
また、内層パネル30は、矩形板状の誘電体33に放電電極34(厚さ10μm)を内蔵してなる構造を有している。本実施形態において、誘電体33はアルミナ(Al2O3)等のセラミックからなり、放電電極34はタングステン(W)からなる。また、誘電体33の熱膨張係数は、2〜8ppm/℃程度であり、誘電体33がアルミナからなる本実施形態においては、8ppm/℃程度となっている。なお、誘電体33の熱膨張係数は、常温〜400℃間の測定値の平均値をいう。
図6,図7に示されるように、内層パネル30における凹部35の両側部分には、第1主面31側と第2主面32側とを導通させる導通構造40がそれぞれ1つずつ設けられている。各導通構造40は、スルーホール導体41、第1パッド42及び第2パッド43を備えている。スルーホール導体41は、内層パネル30を厚さ方向に貫通している。そして、一方の導通構造40に設けられたスルーホール導体41は、放電電極34から外周側に延出する延出部36を貫通している。また、第1パッド42は、第1主面31に形成されており、スルーホール導体41の第1主面31側端部に対して電気的に接続されている。一方、第2パッド43は、第2主面32に形成されており、スルーホール導体41の第2主面32側端部に対して電気的に接続されている。なお、第1パッド42及び第2パッド43は、それぞれ長方形状を成しており、表面にNi等のめっきが施されている。
図1,図5,図6,図8に示されるように、本実施形態の外層パネル50は、厚さ方向において互いに反対側に位置する一対の主面(第1主面51及び第2主面52)を有し、縦100mm×横120mmの略矩形板状を成している。また、外層パネル50の厚さT3(最大厚さ)は、2mmであり、内層パネル30の最大厚さT1(1mm)よりも厚くなっている。なお、本実施形態の外層パネル50には、凹部35と同様の凹部は形成されていない。
また、外層パネル50は、矩形板状の誘電体53によって構成されている。本実施形態において、誘電体53はアルミナ等のセラミックからなる。即ち、本実施形態の外層パネル50は、内層パネル30と同じ材料を用いて、内層パネル30よりも厚く形成されている。よって、外層パネル50の機械的強度は、内層パネル30の機械的強度よりも高くなる。また、誘電体53の熱膨張係数は、8ppm/℃程度となっている。誘電体53の熱膨張係数は、常温〜400℃間の測定値の平均値をいう。なお、本実施形態の誘電体53には、放電電極34と同様の放電電極は内蔵されていない。
図5,図8に示されるように、プラズマパネル積層体20を構成する各外層パネル50は、3枚のパネル片54,55,56に分割されている。各パネル片54〜56は、縦100mm×横39mm×厚さ2mmの略矩形板状を成している。また、隣接するパネル片54,55間に生じる隙間S1、及び、隣接するパネル片55,56間に生じる隙間S2は、隣接する内層パネル30間を流れる排ガスの通過方向(具体的には、ガス流路27が延びる方向)と直交(交差)する方向に延びている。なお、各隙間S1,S2の大きさは、0.5mm以上5mm以下(本実施形態では1.5mm)に設定されている。
図6,図8に示されるように、パネル片54〜56のうち中央部分に配置されたパネル片55の両端部分には、第1主面51側と第2主面52側とを導通させる導通構造60がそれぞれ1つずつ設けられている。各導通構造60は、スルーホール導体61、第1パッド62及び第2パッド63を備えている。スルーホール導体61は、パネル片55を厚さ方向に貫通している。第1パッド62は、第1主面51に形成されており、スルーホール導体61の第1主面51側端部に対して電気的に接続されている。そして、下層側の外層パネル50を構成するパネル片55に形成された第1パッド62は、最下層の内層パネル30に形成された第2パッド43に接触するようになっている。一方、第2パッド63は、第2主面52に形成されており、スルーホール導体61の第2主面52側端部に対して電気的に接続されている。そして、上層側の外層パネル50を構成するパネル片55に形成された第2パッド63は、最上層の内層パネル30に形成された第1パッド42に接触するようになっている。なお、第1パッド62及び第2パッド63は、それぞれ長方形状を成しており、表面にNi等のめっきが施されている。
図5,図6に示されるように、プラズマリアクタ1は、6つのクランプ(具体的には、3つの第1クランプ71,72,73及び3つの第2クランプ74,75,76)を備えている。各第1クランプ71〜73及び各第2クランプ74〜76は、複数の内層パネル30及び一対の外層パネル50(プラズマパネル積層体20)を積層方向に挟み込んで固定するようになっている。各第1クランプ71〜73は、ガス非通過面24において、プラズマパネル積層体20の横方向(パネル30,50の積層方向に対して垂直な方向)に沿って等間隔に配置され、各第2クランプ74〜76は、ガス非通過面26において、プラズマパネル積層体20の横方向に沿って等間隔に配置されている。第1クランプ71〜73のうちガス非通過面24の中央部分に配置された第1クランプ72、及び、第2クランプ74〜76のうちガス非通過面26の中央部分に配置された第2クランプ75は、各パネル30,50を積層方向に挟み込む機能に加えて、放電電極34に電気的に接続する機能を有している。一方、第1クランプ71〜73のうちガス非通過面24の両側部分に配置された第1クランプ71,73、及び、第2クランプ74〜76のうちガス非通過面26の両側部分に配置された第2クランプ74,76は、各パネル30,50を積層方向に挟み込む機能のみを有している。
また、図5,図6に示される各クランプ71〜76は、金属板(例えば、SUS430等の材料からなるステンレス板)を折り曲げることによって形成されている。なお、クランプ71〜76の熱膨張係数は、約11〜13ppm/℃となっている。クランプ71〜76の熱膨張係数は、常温〜500℃間の測定値の平均値をいう。なお、本実施形態では、クランプ71〜76の形成材料をSUS430としていたが、SUS430は500℃以上の温度域で熱へたりが大きくなることが知られている。このため、特に高い耐熱性(例えば、500℃以上)が求められる場合には、熱膨張係数よりも熱変形への対応を優先的に考慮して、インコネル718やインコネルX−750等の耐熱性に優れた材料を用いてクランプ71〜76を形成することがよい。
また、各クランプ71〜76は、板部材77及び押さえ板78を備えている。板部材77は、パネル30,50の積層方向に延びている。押さえ板78は、板部材77と一体に形成され、板部材77の両端部に配置されている。各押さえ板78は、弾性を有しており、折り返し構造を有する板ばねである。また、各押さえ板78は、外層パネル50の表面(具体的には、上層側の外層パネル50の第1主面51、または、下層側の外層パネル50の第2主面52)を押圧している。具体的に言うと、各押さえ板78は、隙間S1,S2を避けてパネル片54〜56の表面を押圧するようになっている。さらに、クランプ72,75が備える各押さえ板78は、上層側の外層パネル50(パネル片55)の第1主面51に形成された第1パッド62、または、下層側の外層パネル50(パネル片55)の第2主面52に形成された第2パッド63に圧接している。
また、図5,図8に示されるように、1つのパネル片の表面(第1主面51または第2主面52)は、2つのクランプに押圧されている。詳述すると、パネル片54の表面は、第1クランプ71の押さえ板78と第2クランプ74の押さえ板78とによって押圧されている。なお、両クランプ71,74は、パネル片54の両端部分にそれぞれ離間して配置されている。同様に、パネル片55の表面は、第1クランプ72の押さえ板78と第2クランプ75の押さえ板78とによって押圧され、パネル片56の表面は、第1クランプ73の押さえ板78と第2クランプ76の押さえ板78とによって押圧されている。なお、両クランプ72,75は、パネル片55の両端部分にそれぞれ離間して配置され、クランプ73,76は、パネル片56の両端部分にそれぞれ離間して配置されている。
図2〜図5に示されるように、プラズマリアクタ1は、一対の電源供給端子81,82を備えている。本実施形態の電源供給端子81,82は、スパークプラグと同様の構造を有している。詳述すると、電源供給端子81,82は、外部接続部、金属粉末を含む導電性シール、絶縁体、主体金具、滑石、パッキン類等を備えている。外部接続部は、導電性シールを介して中心軸83に接続されている。中心軸83は、片側の端部が絶縁体内に配置されている。なお、電源供給端子は、本実施形態のものに限定される訳ではなく、絶縁体によって外部接続部とケース10との間が絶縁されている構造であれば、他の構造であってもよい。
また、電源供給端子81は、基端部(中心軸83)が第1クランプ72の板部材77の中央部に電気的に接続され、先端部がケース10から露出している。同様に、電源供給端子82は、基端部(中心軸83)が第2クランプ75の板部材77に電気的に接続され、先端部がケース10から露出している。そして、各電源供給端子81,82は、互いに反対方向に突出している。なお、本実施形態では、電源供給端子81の先端部が第1の配線6(図1参照)に接続されるとともに、電源供給端子82の先端部が第2の配線7(図1参照)に接続されるようになっている。
なお、図1に示されるように、本実施形態のプラズマリアクタ1は、例えば、排ガスに含まれているPMを除去するために用いられる。この場合、電源3から隣接する内層パネル30間にパルス電圧(例えば、ピーク電圧:5kV(5000V)、パルス繰返し周波数:100Hz)が印加されると、誘電体バリア放電が生じ、放電電極34間に誘電体バリア放電によるプラズマが発生する。そして、プラズマの発生により、放電電極34間を流通する排ガスに含まれるPMが酸化(燃焼)されて除去される。
次に、プラズマリアクタ1の製造方法を説明する。
まず、アルミナ粉末を主成分とするセラミック材料を用いて、誘電体33となる第1〜第3のセラミックグリーンシートを形成する。なお、セラミックグリーンシートの形成方法としては、テープ成形や押出成形などの周知の成形法を用いることができる。そして、各セラミックグリーンシートに対してレーザ加工を行い、スルーホール導体41用の貫通孔を形成する。なお、貫通孔の形成は、パンチング加工、ドリル加工等によって行ってもよい。
次に、従来周知のペースト印刷装置(図示略)を用いて、スルーホール導体41用の貫通孔に導電性ペースト(本実施形態では、タングステンペースト)を充填し、スルーホール導体41となる未焼成のスルーホール導体部を形成する。
次に、第1のセラミックグリーンシートを支持台(図示略)に載置する。さらに、ペースト印刷装置を用いて、第1のセラミックグリーンシートの裏面上に導電性ペーストを印刷する。その結果、第1のセラミックグリーンシートの裏面上に、放電電極34となる厚さ10μmの未焼成電極が形成される。なお、第1のセラミックグリーンシートに対する未焼成電極の印刷方法としては、スクリーン印刷などの周知の印刷法を用いることができる。
そして、導電性ペーストの乾燥後、未焼成電極が印刷された第1のセラミックグリーンシートの裏面上に、第2のセラミックグリーンシート及び第3のセラミックグリーンシートを順番に積層し、シート積層方向に押圧力を付与する。その結果、各セラミックグリーンシートが一体化され、セラミック積層体が形成される。さらに、ペースト印刷装置を用いて、第1のセラミックグリーンシートの主面上に導電性ペーストを印刷し、未焼成の第1パッド42を形成するとともに、第3のセラミックグリーンシートの裏面上に導電性ペーストを印刷し、未焼成の第2パッド43を形成する。なお、第3のセラミックグリーンシートは、凹部35の形状に合わせた打抜加工を施した後に積層される。
また、第1〜第3のセラミックグリーンシートを形成する手法と同様の手法を用いて、外層パネル50のパネル片54〜56となるセラミックグリーンシートを形成する。そして、パネル片55となるセラミックグリーンシートに対してレーザ加工を行い、スルーホール導体61用の貫通孔を形成する。次に、ペースト印刷装置を用いて、スルーホール導体61用の貫通孔に導電性ペーストを充填し、スルーホール導体61となる未焼成のスルーホール導体部を形成する。
次に、パネル片55となるセラミックグリーンシートを支持台に載置する。さらに、ペースト印刷装置を用いて、パネル片55となるセラミックグリーンシートの主面上に導電性ペーストを印刷し、未焼成の第1パッド62を形成するとともに、パネル片55となるセラミックグリーンシートの裏面上に導電性ペーストを印刷し、未焼成の第2パッド63を形成する。
次に、周知の手法に従って乾燥工程や脱脂工程などを行った後、セラミック積層体(セラミックグリーンシート及び未焼成電極)をアルミナ及びタングステンが焼結しうる所定の温度(例えば、1400℃〜1600℃程度)に加熱する同時焼成を行う。その結果、セラミックグリーンシート中のアルミナ、及び、導電性ペースト中のタングステンが同時焼結し、誘電体33,53、放電電極34、スルーホール導体41,61、第1パッド42,62及び第2パッド43,63が同時焼成によって形成され、セラミックグリーンシートが内層パネル30や外層パネル50(パネル片54〜56)となる。
その後、積層工程を行い、得られたパネル30,50を複数積層して、プラズマパネル積層体20を形成する。次に、クランプ71〜76を用いて、複数の内層パネル30及び一対の外層パネル50を積層方向に挟み込んで固定する。このとき、クランプ71〜76を構成する一対の押さえ板78が、上層側の外層パネル50を構成するパネル片55に形成された第1パッド62と、下層側の外層パネル50を構成するパネル片55に形成された第2パッド63とに圧接する。さらに、溶接等を行うことにより、第1クランプ72を構成する板部材77の中央部に電源供給端子81の中心軸83を電気的に接続するとともに、第2クランプ75を構成する板部材77の中央部に電源供給端子82の中心軸83を電気的に接続する。次に、プラズマパネル積層体20の外表面を覆うようにマット8を取り付けた後、マット8の外表面を覆うようにケース10を取り付ける。その後、一方の電源供給端子81の先端部に第1の配線6を接続するとともに、電源供給端子82の先端部に第2の配線7を接続する。以上のプロセスを経て、プラズマリアクタ1が完成する。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプラズマリアクタ1では、6つのクランプ71〜76の弾性力により、複数のパネル30,50(プラズマパネル積層体20)を安定して保持することができる。しかしながら、本実施形態のクランプ71〜76を用いる場合には、プラズマパネル積層体20の最外層に位置するパネル(外層パネル50)に対して応力集中が生じるため、外層パネル50に割れ等が生じやすい。何故なら、クランプ71〜76の押さえ板78は、いわゆる「点当り」に近い状態で外層パネル50に圧接するからである。因みに、プラズマパネル積層体20の内層側にあるパネル(電極パネル30)には押さえ板78が直接接触しないため、内層パネル30に掛かる応力は分散される。このため、押さえ板78は、いわゆる「面当り」に近い状態で内層パネル30に作用する。
しかも、パネル30,50に変形(具体的には、パネル30,50自体の反りや、クランプ71〜76による挟持を起因とするパネル30,50の反り)が生じている場合には、熱や振動等の影響を受けることにより、パネル30,50にさらなる応力が加わることもある。この場合、外層パネル50に割れ等がよりいっそう生じやすくなる。
そこで、本実施形態では、クランプ71〜76が直接接触するために応力集中が生じやすい外層パネル50を3つのパネル片54〜56に分割し、1つのパネル片につき2つのクランプでパネル片54〜56を押圧している。その結果、クランプ71〜76によってパネル30,50を挟み込む力を強くしたとしても、それぞれのパネル片54〜56において、クランプ71〜76に押圧される箇所が少なくなるため、パネル片54〜56での割れ等の発生が抑制され、ひいては、外層パネル50での割れ等の発生が抑制される。ゆえに、プラズマリアクタ1の信頼性を向上させることができる。
(2)本実施形態では、プラズマパネル積層体20を構成する一対の外層パネル50が、排ガスの流路(ガス流路)となる凹部を有しておらず、かつ、放電電極を有していないパネルとなっている。その結果、クランプ71〜76の押さえ板78と放電電極との間の距離が長くなるため、ガス流路27(即ち、放電電極34が対向する空間)とは別の箇所において、不要なプラズマ(不具合の発生や部材の劣化の原因となるプラズマ)の発生を抑制することができる。
(3)本実施形態のプラズマリアクタ1は、第1コーン部11及び第2コーン部12を介して排気管2に取り付けられている。その結果、排気管2の上流側部分4→第1コーン部11→プラズマリアクタ1→第2コーン部12→排気管2の下流側部分5の順番に排ガスが流れる排ガス流路内の抵抗が低減されるため、排ガス流路内における圧力損失を抑えることができる。ひいては、圧力損失に伴うエンジンの出力低下も防止することができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、プラズマパネル積層体20を構成する一対の外層パネル50の両方が、複数のパネル片54〜56に分割されていたが、一方の外層パネル50のみが複数のパネル片に分割されていてもよい。
・図9,図10に示されるように、プラズマパネル積層体91は、複数の内層パネル92及び一対の外層パネル93を積層方向に挟み込んで固定する4つのクランプ94と、複数の内層パネル92のみを積層方向に挟み込んで固定する2つのクランプ95とを備えていてもよい。換言すると、各外層パネル93は、2つのパネル片96,97に分割されており、各パネル片96,97の表面がそれぞれ2つのクランプ94の押さえ板98に押圧されている。また、隣接するパネル片96,97間に生じる隙間S3には、クランプ95の押さえ板99が位置している。なお、このクランプ95が、放電電極100に電気的に接続されるようになっている。
・上記実施形態のプラズマパネル積層体20では、隣接するパネル片54,55間に生じる隙間S1、及び、隣接するパネル片55,56間に生じる隙間S2が、隣接する内層パネル30間を流れる排ガスの通過方向と直交する方向に延びていた。しかし、図11のプラズマパネル積層体101に示されるように、隣接するパネル片102間に生じる隙間S4は、排ガスの通過方向F1に対して斜め方向に延びていてもよい。なお、この場合、2つのパネル片102の表面が、それぞれ2つのクランプ103の押さえ板104に押圧され、残り2つのパネル片102の表面が、それぞれ1つのクランプ103の押さえ板104に押圧されるようになる。
また、図12のプラズマパネル積層体111に示されるように、隣接するパネル片112間に生じる隙間S5は、曲線状に延びるものであってもよい。さらに、図13のプラズマパネル積層体121に示されるように、隣接するパネル片122間に生じる隙間S6は、平面視で屈曲した形状(ここでは平面視く字状)を成すものであってもよい。なお、パネル片112,122は、上流側に行くに従って体積が小さくなることが好ましい。このようにすれば、エンジンの運転条件の変化に伴い、プラズマリアクタに流入する排ガスに急激な温度変化(熱衝撃)が生じたとしても、熱衝撃に起因するパネル片112,122の破損を防止することができる。詳述すると、上流側のパネル片112,122の熱容量が小さくなることにより、そのパネル片112,122内の温度差が小さくなるため、パネル片112,122の熱変形が抑制され、結果として、熱応力の発生が抑えられる。
また、図14のプラズマパネル積層体131に示されるように、ガス通過面132にて開口しないものであれば、一部の隙間(ここでは、隣接するパネル片133間に生じる隙間S7)が、排ガスの通過方向F2と同一方向に延びていてもよい。なお、この場合、2つのパネル片134の表面が、それぞれ2つのクランプ135の押さえ板136に押圧され、残り2つのパネル片133の表面が、それぞれ1つのクランプ137の押さえ板138に押圧されるようになる。
・上記実施形態のプラズマパネル積層体20では、外層パネル50が3つのパネル片54〜56に分割されており、隣接するパネル片54,55間に隙間S1が生じるとともに、隣接するパネル片55,56間に隙間S2が生じるようになっていた。しかし、図15のプラズマパネル積層体141に示されるように、外層パネル142が、複数(ここでは3つ)のパネル片143と、隣接するパネル片143間に配置され、パネル片143よりも機械的強度が低い分割可能領域144とからなっていてもよい。なお、クランプ145の押さえ板146は、分割可能領域144を避けてパネル片143の表面を押圧するようになっている。ここで、分割可能領域144の機械的強度をパネル片143の機械的強度よりも高くする方法は、特に限定される訳ではなく、例えば、分割可能領域144の厚さをパネル片143の厚さよりも薄くすることや、分割可能領域144とパネル片143とを互いに異なる材料(例えば、組成が異なる材料)によって形成することなどが挙げられる。
・上記実施形態のクランプ71〜76は、板部材77の両端部に対して押さえ板78を一体に形成することにより構成されていたが、クランプの構造を変更してもよい。例えば、図16に示されるように、クランプ151は、軸部材152の両端部に対して板ばね153を取り付けることにより構成されるものであってもよい。なお、軸部材152は、プラズマパネル積層体154を貫通する孔部(図示略)に挿入されている。板ばね153は、軸部材152の両端部にそれぞれ固定されている。各板ばね153の両端部は、板ばね153の裏面側に曲げられており、上層側の外層パネル155を構成するパネル片156に形成された第1パッド(図示略)、または、下層側の外層パネル155を構成するパネル片156に形成された第2パッド(図示略)に圧接している。なお、板ばね153に軸部材152を挿通した状態で、軸部材152の先端部には固定リング157が圧入されるようになっている。また、プラズマリアクタは、2個の中継端子158を備えている。各中継端子158は、8個のクランプ151のうち2個のクランプ151に対してそれぞれ電気的に接続されるとともに、一対の電源供給端子159にそれぞれ電気的に接続されている。中継端子158は、平板状を成し、基端部に軸部材152が挿通されるとともに、先端部に電源供給端子159の中心軸160が接続されている。中継端子158の基端部は、板ばね153と固定リング157とによって挟み込まれている。
なお、図16のプラズマパネル積層体154では、軸部材152、板ばね153及び固定リング157からなるクランプ151を、1つのクランプとしている。よって、各パネル片156,161は、それぞれ2つのクランプ151に押圧されるようになっている。
また、図17に示されるように、クランプ171は、押さえ板172と圧縮コイルばね173とを備えるものであってもよい。なお、押さえ板172は、外層パネル174の表面175に当接するものである。また、圧縮コイルばね173は、押さえ板172上に配置された中継端子176と軸部材177の端部に設けられた固定リング178との間に介在され、押さえ板172及び中継端子176を外層パネル174の表面175側に押圧するようになっている。
・図16に示されるように、外層パネル155の外表面162において、隣接するクランプ151間となる領域には、凹凸163が形成されていてもよい。なお、凹凸163は、外層パネル155の外表面162に複数の凹部164を等間隔に配置することにより構成されている。このようにすれば、外表面162における隣接するクランプ151間の沿面距離が長くなるため、プラズマリアクタを大型化することなく、隣接するクランプ151間での沿面放電を抑制することができる。
・上記実施形態の内層パネル30は、誘電体33に放電電極34を内蔵することによって構成されていた。しかし、誘電体33の表面に放電電極34を形成することによって内層パネルを形成してもよい。
・上記実施形態のプラズマリアクタ1は、自動車のエンジンの排ガス浄化に用いられていたが、例えば、船舶等のエンジンの排ガス浄化に用いてもよい。また、プラズマリアクタ1は、プラズマ処理を行うものであればよく、排ガスの処理を行うものでなくてもよいし、浄化に用いるものでなくてもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記クランプは、隣接する前記パネル片間に生じる隙間を避けて前記パネル片の表面を押圧することを特徴とするプラズマリアクタ。
(2)上記手段2において、前記クランプは、前記分割可能領域を避けて前記パネル片の表面を押圧することを特徴とするプラズマリアクタ。
1…プラズマリアクタ
20,91,101,111,121,131,141,154…プラズマパネル積層体
30,92…内層パネル
34,100…放電電極
50,93,142,155,174…外層パネル
51…主面としての第1主面
52…主面としての第2主面
54,55,56,96,97,102,112,122,133,134,143,156,161…パネル片
60…導通構造
62…パッドとしての第1パッド
63…パッドとしての第2パッド
71,72,73…クランプとしての第1クランプ
74,75,76…クランプとしての第2クランプ
94,103,135,137,145,151,171…クランプ
144…分割可能領域
162…外層パネルの外表面
163…凹凸
F1,F2…通過方向
S1,S2,S3,S4,S5,S6…隣接するパネル片間に生じる隙間
T1…内層パネルの最大厚さ
T3…外層パネルの厚さ
20,91,101,111,121,131,141,154…プラズマパネル積層体
30,92…内層パネル
34,100…放電電極
50,93,142,155,174…外層パネル
51…主面としての第1主面
52…主面としての第2主面
54,55,56,96,97,102,112,122,133,134,143,156,161…パネル片
60…導通構造
62…パッドとしての第1パッド
63…パッドとしての第2パッド
71,72,73…クランプとしての第1クランプ
74,75,76…クランプとしての第2クランプ
94,103,135,137,145,151,171…クランプ
144…分割可能領域
162…外層パネルの外表面
163…凹凸
F1,F2…通過方向
S1,S2,S3,S4,S5,S6…隣接するパネル片間に生じる隙間
T1…内層パネルの最大厚さ
T3…外層パネルの厚さ
Claims (7)
- 放電電極を有する複数の内層パネルと、前記複数の内層パネルよりも外層側に位置する一対の外層パネルとを積層した構造を有し、隣接する前記内層パネル間に電圧を印加することによってプラズマを発生させるプラズマパネル積層体と、
前記複数の内層パネル及び前記外層パネルを積層方向に挟み込んで固定する3つ以上のクランプと
を備えるプラズマリアクタであって、
前記外層パネルは前記放電電極を有しておらず、
前記一対の外層パネルのうち少なくとも一方の外層パネルは、複数のパネル片に分割されており、
1つの前記パネル片の表面は、2つ以下の前記クランプに押圧される
ことを特徴とするプラズマリアクタ。 - 隣接する前記パネル片間に生じる隙間は、隣接する前記内層パネル間を流れるガスの通過方向と交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマリアクタ。
- 放電電極を有する複数の内層パネルと、前記複数の内層パネルよりも外層側に位置する一対の外層パネルとを積層した構造を有し、隣接する前記内層パネル間に電圧を印加することによってプラズマを発生させるプラズマパネル積層体と、
前記複数の内層パネル及び前記外層パネルを積層方向に挟み込んで固定する3つ以上のクランプと
を備えるプラズマリアクタであって、
前記外層パネルは前記放電電極を有しておらず、
前記一対の外層パネルのうち少なくとも一方の外層パネルは、複数のパネル片と、隣接する前記パネル片間に配置され、前記パネル片よりも機械的強度が低い分割可能領域とからなり、
1つの前記パネル片の表面は、2つ以下の前記クランプに押圧される
ことを特徴とするプラズマリアクタ。 - 1つの前記パネル片の表面は、2つの前記クランプに押圧されており、2つの前記クランプは、1つの前記パネル片において離間配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラズマリアクタ。
- 前記外層パネルの厚さが、前記内層パネルの最大厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラズマリアクタ。
- 前記外層パネルの外表面において隣接する前記クランプ間となる領域に、凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のプラズマリアクタ。
- 前記外層パネルは、厚さ方向において互いに反対側に位置する一対の主面を有し、かつ前記一対の主面間を導通させる導通構造を有しており、
前記導通構造は、前記一対の主面にそれぞれ形成されるパッドを備える
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプラズマリアクタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016059117A JP2017174620A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | プラズマリアクタ |
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JP2016059117A JP2017174620A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | プラズマリアクタ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017174620A true JP2017174620A (ja) | 2017-09-28 |
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JP2016059117A Pending JP2017174620A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | プラズマリアクタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2017174620A (ja) |
-
2016
- 2016-03-23 JP JP2016059117A patent/JP2017174620A/ja active Pending
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