JP2017174090A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】個々のユーザ毎に固有のテンプレートを提供する。【解決手段】基本テンプレートDB16には、互いに異なるデザインを定義する複数の基本テンプレートのデータが記憶されている。編集情報取得部24は、ユーザ毎に、テンプレートに対するユーザによる編集の履歴を示す編集情報を取得する。表示データ生成部32は、ユーザ毎に、編集情報から得られるテンプレートに対するユーザの編集傾向に適合するテンプレートに関する情報を出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
ユーザが、対象物のデザインを定義する複数の異なるテンプレート(デザインサンプル)の中から特定のテンプレートを選択し、その特定のテンプレートを用いて、ある対象物のデザインを作成する場合がある。
特許文献1には、レイアウトの修正結果を反映させたレイアウトテンプレートを生成するシステムが開示されている。
特許文献2には、指定したレイアウト構成オブジェクトに対してページデザイン変更処理が適用された複数のページデザイン候補を表示し、その中からユーザがページデザインを選択する機能を備えた装置が開示されている。
特開2005−63130号公報 特開2008−146226号公報
ところで、いずれのユーザに対しても共通の画一的なテンプレート群が提供される場合、各ユーザにとって、そのテンプレート群の中から目的のテンプレートを見つけ出すことは必ずしも容易とは限らない。
本発明の目的は、個々のユーザ毎に固有のテンプレートを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、対象物について互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートを記憶する記憶手段と、ユーザ毎に、前記テンプレートに対する前記ユーザによる編集の履歴を示す編集情報を取得する取得手段と、前記ユーザ毎に、前記編集情報から得られる前記テンプレートに対する前記ユーザの編集傾向に適合する前記テンプレートに関する情報を出力する出力手段と、を有する情報処理装置である。
請求項2に係る発明は、前記テンプレートは、互いに種類の異なる複数のオブジェクトによって構成されており、前記取得手段は、前記ユーザ毎に、前記各オブジェクトに対する編集の履歴を示す前記編集情報を取得し、前記出力手段は、前記複数のテンプレートを対象として、前記オブジェクトの種類毎に、前記編集情報から得られる前記各オブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記各オブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に係る発明は、前記出力手段は、前記編集情報に基づいて、前記複数のテンプレートについて、前記ユーザ毎かつ前記オブジェクト毎に、同一内容の編集が行われた回数をカウントし、前記複数のテンプレートを対象として前記オブジェクト毎に前記回数が最多の編集を適用することで前記複数のテンプレートを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に係る発明は、前記出力手段は、前記テンプレート毎に、処理対象のオブジェクトと他のオブジェクトとの組み合わせに応じて、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記処理対象のオブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項5に係る発明は、前記出力手段は、前記処理対象のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが組み合わされたときの前記処理対象のオブジェクトの前記編集情報に基づいて、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向を特定し、前記複数のテンプレートの中で、前記処理対象のオブジェクトと前記他のオブジェクトとの組み合わせを含むテンプレートを対象として、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記処理対象のオブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に係る発明は、コンピュータを、ユーザ毎に、対象物について互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートに対する前記ユーザによる編集の履歴を示す編集情報を取得する取得手段、前記ユーザ毎に、前記編集情報から得られる前記テンプレートに対する前記ユーザの編集傾向に適合する前記テンプレートに関する情報を出力する出力手段、として機能させるプログラムである。
請求項1,6に係る発明によると、個々のユーザ毎に固有のテンプレートが提供される。
請求項2,3に係る発明によると、個々のユーザ毎に固有のオブジェクトによって構成されるテンプレートが提供される。
請求項4に係る発明によると、オブジェクト単体の編集情報のみを用いる場合と比べて、ユーザの編集傾向により適合したテンプレートが提供され得る。
請求項5に係る発明によると、オブジェクト単体の編集情報のみからユーザの編集傾向を特定する場合と比べて、その編集傾向の特定精度が向上する。
本発明の実施形態に係るデザイン作成システムを示すブロック図である。 本実施形態に係るデザイン作成装置を示すブロック図である。 端末装置を示すブロック図である。 テンプレートの構成を示す模式図である。 編集前後のテンプレートを示す模式図である。 編集情報テーブルの一例を示す図である。 編集情報テーブルの一例を示す図である。 基本テンプレートと個別テンプレートを示す模式図である。 テンプレートのサムネイル画像の表示例を示す模式図である。 変形例に係る編集情報テーブルの一例を示す図である。 基本テンプレートと個別テンプレートを示す模式図である。
本発明の実施形態に係る情報処理システムとしてのデザイン作成システムについて説明する。図1には、本実施形態に係るデザイン作成システムの一例が示されている。デザイン作成システムは、情報処理装置としてのデザイン作成装置10と端末装置12とを含む。デザイン作成装置10と端末装置12は、ネットワーク等の通信経路Nに接続されている。図1に示す例では、1つの端末装置12が通信経路Nに接続されているが、複数の端末装置12が通信経路Nに接続されてもよい。
デザイン作成装置10は、対象物のデザインを定義するテンプレートのデータを記憶しており、そのテンプレートのデータを提供する装置である。対象物は、例えば、名刺、チラシ、広告、ダイレクトメール(DM)、ポスター、はがき、カタログ、その他の文書、衣服、車、建物、橋、等である。また、デザイン作成装置10は、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。
端末装置12は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレットPC、スマートフォン、携帯電話、等の装置であり、他の装置との間でデータを送受信する機能を備えている。端末装置12は、例えば対象物のデザインを作成するときに使用される。
本実施形態では、互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートが、デザイン作成装置10から端末装置12に提供される。端末装置12においては、それら複数のテンプレートの中から特定のテンプレートが選択され、そのテンプレートが編集される。
なお、端末装置12がデザイン作成装置10に組み込まれて、デザイン作成装置10と端末装置12が物理的に一体化された装置であってもよい。
以下、図2を参照して、デザイン作成装置10の構成について詳しく説明する。図2には、デザイン作成装置10の構成が示されている。
通信部14は通信インターフェースであり、通信経路Nを介して、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を備えている。例えば、通信部14によって、テンプレートのデータが端末装置12に送信され、端末装置12から送信された情報が受信される。
基本テンプレートDB(データベース)16はハードディスク等の記憶装置であり、互いに異なるデザインを定義する複数の基本テンプレートのデータを記憶する装置である。基本テンプレートは、対象物についてのデザインの雛型である。対象物毎に、互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートが予め作成されて基本テンプレートDB16に予め記憶されている。例えば、名刺について互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートが予め作成されている。他の対象物についても同様である。各基本テンプレートには、当該基本テンプレートを識別するためのテンプレート識別情報としてのテンプレートIDが対応付けられている。その他、各基本テンプレートには、テンプレート名称を示す情報や、当該基本テンプレートの用途(基本テンプレートに適した対象物)を示す情報や、当該基本テンプレートが喚起するテイスト(印象)を示す情報、等が対応付けられてもよい。これらの情報を用いて、基本テンプレートが検索されるようになっている。テイストは、例えば、ある対象に対して人が有する印象を類型化した嗜好モデルに従って予め決定されている。
基本テンプレートは、例えば1又は複数種類のオブジェクト(デザインアイテム、デザイン部品)によって構成されている。基本テンプレートにおいては、予め設定されたレイアウト条件に従って、1又は複数のオブジェクトが配置されている。チラシや広告の基本テンプレートにおいては、オブジェクトは、例えば、タイトル(表題)文字オブジェクト、本文文字オブジェクト、画像オブジェクト、図形オブジェクト、等である。
ユーザテンプレートDB(データベース)18はハードディスク等の記憶装置であり、ユーザ毎に、例えば、ユーザによって指定された基本テンプレートのデータ、ユーザ毎に基本テンプレートをカスタマイズ(加工)することにより生成された個別テンプレートのデータ、基本テンプレート又は個別テンプレートを編集することにより生成された編集済みテンプレートのデータ、等を記憶する装置である。各テンプレートには、ユーザを識別するためのユーザ識別情報としてのユーザIDが対応付けられている。ユーザは、当該ユーザ自身に対応付けられているテンプレートの閲覧や編集が許可されており、他のユーザに対応付けられているテンプレートの閲覧や編集は禁止されている。
テンプレート保存部20は、基本テンプレート又は個別テンプレートを編集することにより生成された編集済みテンプレートのデータを、編集を行ったユーザのユーザIDに対応付けてユーザテンプレートDB18に記憶させる。例えば、ユーザが端末装置12を利用して、基本テンプレート又は個別テンプレートを編集することにより、編集済みテンプレートが生成される。端末装置12において編集済みテンプレートが生成された場合、編集済みテンプレートのデータは、通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信され、テンプレート保存部20によってユーザテンプレートDB18に記憶される。もちろん、デザイン作成装置10は、端末装置12を利用したユーザからの指示に従って、基本テンプレート又は個別テンプレートを編集し、これにより生成された編集済みテンプレートをユーザテンプレートDB18に記憶させてもよい。
テンプレート取得部22は、入力されたテンプレートIDが対応付けられている未編集テンプレートをユーザテンプレートDB18から取得して編集情報取得部24に出力する。未編集テンプレートは、編集前の基本テンプレート又は個別テンプレートである。テンプレート取得部22は、例えばテンプレートの編集時又は編集後に、編集対象のテンプレートのテンプレートIDを受け、そのテンプレートIDが対応付けられている未編集テンプレートをユーザテンプレートDB18から取得して編集情報取得部24に出力する。
編集情報取得部24は、編集済みテンプレート(基本テンプレート又は個別テンプレートを編集することにより生成されたテンプレート)のデータと、未編集テンプレート(編集前の当該基本テンプレート又は当該個別テンプレート)のデータと、を受け、編集済みテンプレートと未編集テンプレートとの差分を示す編集情報を生成する。編集情報取得部24は、例えば、オブジェクト毎に、編集済みテンプレートと未編集テンプレートとの差分を示す編集情報を生成する。編集情報は、ユーザがテンプレートに対してどのような編集を行ったかを示す履歴情報(編集の履歴を示す情報)であり、具体的には、テンプレートを構成する各オブジェクトに対する編集の履歴を示す情報である。編集情報は、ユーザ編集情報DB30に出力される。
ユーザDB(データベース)26はハードディスク等の記憶装置であり、ユーザ情報を記憶する装置である。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名、性別、ユーザID、等の情報である。例えば、デザイン作成装置10の利用時や利用する前に、ユーザ情報がデザイン作成装置10に入力されてユーザDB26に記憶される。
ユーザ情報取得部28は、入力されたユーザIDが対応付けられているユーザ情報をユーザDB26から取得してユーザ編集情報DB30に出力する。
ユーザ編集情報DB(データベース)30はハードディスク等の記憶装置であり、ユーザ毎に、テンプレートに対する編集の履歴を示す編集情報を記憶する装置である。編集情報には、当該編集情報を識別するための識別情報としての編集情報IDと、編集を行ったユーザのユーザ情報(例えばユーザID)と、編集対象のオブジェクトの属性(種類)を示すオブジェクト属性情報と、が対応付けられている。
表示データ生成部32は、ユーザ毎に、テンプレートに対する編集傾向に適合するように基本テンプレートをカスタマイズ(加工)し、これにより、個別テンプレートを生成し、更に、個別テンプレートを表示するためのテンプレート表示データを生成する。テンプレート表示データは、例えば、テンプレートのサムネイル画像(縮小画像)のデータである。なお、表示データ生成部32は「出力手段」の一例に相当する。
具体的には、対象ユーザの編集情報がユーザ編集情報DB30に記憶されている場合、表示データ生成部32は、当該対象データのユーザIDが対応付けられている編集情報をユーザ編集情報DB30から取得し、複数の基本テンプレートのデータを基本テンプレートDB16から取得する。複数の編集情報が当該ユーザIDに対応付けられている場合、表示データ生成部32は、それら複数の編集情報をユーザ編集情報DB30から取得する。表示データ生成部32は、1又は複数の編集情報に基づいて、テンプレートに対するユーザの編集の傾向を特定し、その編集傾向を反映する編集情報に基づいて各基本テンプレートを加工する。以下、編集傾向を反映する編集情報を、「適合編集情報」と称することとする。より詳しく説明すると、表示データ生成部32は、1又は複数の編集情報に基づいて、オブジェクトの種類毎にユーザの編集傾向を特定し、各基本テンプレートにおいて、オブジェクトの種類毎に、各オブジェクトに対する編集傾向に適合するように各オブジェクトを加工する。具体的には、表示データ生成部32は、オブジェクトの種類毎に、編集傾向を反映する編集情報(適合編集情報)に基づいて各オブジェクトを加工する。これにより、複数の個別テンプレートが生成される。表示データ生成部32は、個別テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ(サムネイル画像データ)を生成する。また、表示データ生成部32は、テンプレート表示データに、当該テンプレート表示データを生成する上で基本テンプレートに適用された編集内容を示す適合編集情報、当該基本テンプレートのテンプレートID、及び、表示名を示す情報を対応付ける。
対象ユーザの編集情報がユーザ編集情報DB30に記憶されていない場合、表示データ生成部32は、複数の基本テンプレートのデータを基本テンプレートDB16から取得し、当該複数の基本テンプレートを表示するための複数のテンプレート表示データを生成する。この場合、テンプレート表示データは、基本テンプレートのサムネイル画像データである。表示データ生成部32は、テンプレート表示データに、当該基本テンプレートのテンプレートID、及び、表示名を示す情報を対応付ける。
表示制御部34は、複数のテンプレート表示データを含む表示情報を生成する。例えば、表示制御部34は、対象ユーザの編集情報をユーザ編集情報DB30から取得し、編集情報に基づいて、テンプレートに対するユーザの編集の傾向を特定し、その編集傾向に基づいて、テンプレート表示データの表示の優先順位を決定する。表示制御部34は、その優先順位を示す情報を含む表示情報を生成する。表示情報は、通信部14によって、通信経路Nを介して端末装置12に送信されて表示される。これにより、端末装置12には、複数のテンプレート表示データに基づく複数のサムネイル画像が、優先順位に従って表示される。例えば、個別テンプレート及び基本テンプレートのサムネイル画像の一覧が優先順位に従って端末装置12に表示される。その一覧の中からユーザによって編集対象のテンプレートを表すサムネイル画が選択されると、そのサムネイル画像に対応するテンプレート表示データが、通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信される。
なお、テンプレート表示データ(サムネイル画像データ)がデザイン作成装置10から端末装置12に送信されずに、テンプレートのデータ自体がデザイン作成装置10から端末装置12に送信されてもよい。この場合、端末装置12には、テンプレートの一覧が表示される。なお、テンプレート表示データ(サムネイル画像データ)又はテンプレートのデータが、「テンプレートに関する情報」の一例に相当する。
編集用データ生成部36は、編集に利用されるテンプレートを生成する。例えば、ユーザによって特定のテンプレート表示データ(サムネイル画像データ)が指定された場合、指定されたテンプレート表示データが編集用データ生成部36に入力される。編集用データ生成部36は、指定されたテンプレート表示データに対応付けられているテンプレートID(基本テンプレートのテンプレートID)を参照し、指定されたテンプレートIDが対応付けられている基本テンプレートのデータを基本テンプレートDB16から取得する。指定されたテンプレート表示データに適合編集情報が対応付けられていない場合、編集用データ生成部36は、当該基本テンプレートのデータを編集用データとして出力する。指定されたテンプレート表示データに適合編集情報が対応付けられている場合、編集用データ生成部36は、その適合編集情報が示す編集内容を当該基本テンプレートに反映させる。つまり、編集用データ生成部36は、その適合編集情報に従って、当該基本テンプレートを構成する各オブジェクトを加工する。これにより、個別テンプレートが生成される。編集用データ生成部36は、その個別テンプレートのデータを編集用データとして出力する。
取込部38は、編集用データ生成部36によって生成された編集用データを通信部14に出力する。これにより、編集用データは、通信経路Nを介して端末装置12に送信される。端末装置12においては、編集用データとしての基本テンプレート又は個別テンプレートが表示され、ユーザによって基本テンプレート又は個別テンプレートが編集される。また、取込部38は、編集用データとしての基本テンプレート又は個別テンプレートのデータをユーザテンプレートDB18に記憶させる。これより、ユーザによって指定された基本テンプレート又は個別テンプレートであって、編集前の基本テンプレート又は個別テンプレートが、ユーザテンプレートDB18に記憶される。
以下、図3を参照して、端末装置12について詳しく説明する。図3には、端末装置12の構成が示されている。通信部40は通信インターフェースであり、通信経路Nを介して、他の装置にデータを送信する機能、及び、他の装置からデータを受信する機能を備えている。例えば、通信部40によって、ユーザIDやテンプレート表示データ等の情報がデザイン作成装置10に送信され、デザイン作成装置10から送信されたテンプレート表示データや編集用データ等の情報が受信される。記憶部42はハードディスク等の記憶装置であり、プログラムやデータ等を記憶する。UI部44はユーザインターフェースであり、表示部と操作部を含む。操作部は、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、等の入力装置である。制御部46は、端末装置12の各部の動作を制御する。
以下、具体例を挙げて、デザイン作成装置10について詳しく説明する。
まず、図4を参照して、テンプレートについて詳しく説明する。図4には、チラシや広告のデザインを定義するテンプレートの一例が示されている。テンプレート48は、例えば、タイトルオブジェクト50、本文オブジェクト52、背景画像オブジェクト54、背景画像以外の画像オブジェクト56、及び、図形オブジェクト58,60によって構成されている。背景画像オブジェクト54及び画像オブジェクト56は、例えばビットマップ形式の画像であり、図形オブジェクト58,60は、例えばベクタ形式の図形である。タイトルオブジェクト50のオブジェクト属性(種類)は「タイトル」である。本文オブジェクト52のオブジェクト属性は「本文」である。背景画像オブジェクト54のオブジェクト属性は「背景画像」である。画像オブジェクト56のオブジェクト属性は「背景以外の画像」である。図形オブジェクト58,60のオブジェクト属性は「図形」である。これらのオブジェクトはユーザによる編集が許可されたオブジェクトである。もちろん、上記のオブジェクトは一例に過ぎず、他の属性(種類)のオブジェクトがテンプレートに含まれていてもよいし、上記のオブジェクト群の中の一部がテンプレートに含まれていなくてもよい。例えば、テンプレート48は基本テンプレートであり、テンプレート48に基づいて個別テンプレートや編集済みテンプレートが生成される。
オブジェクトの属性(種類)毎に、デザインを異ならせながら、複数の基本テンプレートが生成される。これにより、互いに異なるデザインを定義する複数の基本テンプレートが作成される。例えば、タイトルオブジェクト50のデザイン(例えばフォント)を異ならせながら、複数の基本テンプレートを作成する。これにより、タイトルオブジェクト50のデザイン(フォント)が互いに異なる複数の基本テンプレートが生成される。他のオブジェクトについても同様である。また、対象物毎に、複数の異なる基本テンプレートが生成される。各基本テンプレートは予め生成されて基本テンプレートDB16に記憶されている。
以下、デザイン作成装置10の処理について詳しく説明する。具体的には、テンプレート編集後の保存処理、テンプレートの表示処理、及び、編集時の処理について説明する。
(テンプレート編集後の保存処理)
まず、図5及び図6を参照して、テンプレート編集後の保存処理について詳しく説明する。図5には、編集前の基本テンプレート62と編集済みテンプレート64が示されている。
例えば、ユーザが端末装置12を用いてデザイン作成装置10にアクセスし、ユーザIDを入力してデザイン作成装置10にログインする。ユーザIDは通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信され、端末装置12のUI部44にテンプレートのサムネイル画像の一覧が表示される。その一覧の中からユーザによって基本テンプレート62のサムネイル画像が選択されると、基本テンプレート62についてのテンプレート表示データが、通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信される。デザイン作成装置10においては、編集用データ生成部36が、そのテンプレート表示データに対応付けられているテンプレートIDを参照し、そのテンプレートIDが対応付けられている基本テンプレート62のデータを基本テンプレートDB16から取得する。ユーザによって選択された基本テンプレート62は編集前のテンプレートであるため、テンプレート表示データには適合編集情報は対応付けられていない。それ故、編集用データ生成部36は、基本テンプレート62のデータを編集用データとして出力する。編集用データ(基本テンプレート62のデータ)は、通信経路Nを介して端末装置12に送信され、端末装置12のUI部44に基本テンプレート62が表示される。この状態において、基本テンプレート62を構成する各オブジェクトの編集が許可される。ユーザは端末装置12を用いて基本テンプレート62を編集する。
一方、取込部38は、編集用データ(基本テンプレート62のデータ)と、基本テンプレート62を指定したユーザのユーザIDと、を対応付けてユーザテンプレートDB18に記憶させる。これにより、ユーザによって指定された編集前の基本テンプレート62のデータが、ユーザテンプレートDB18に記憶される。
図5に示す例では、基本テンプレート62において、「タイトル」のオブジェクト属性(種類)を有するタイトルオブジェクト66と、「背景画像」のオブジェクト属性を有する背景画像オブジェクト68と、がユーザによって編集されたものとする。その編集後のテンプレートが編集済みテンプレート64として示されている。編集済みテンプレート64において、タイトルオブジェクト70が編集後のタイトルオブジェクトであり、背景画像オブジェクト72が編集後の背景画像オブジェクトである。
編集前のタイトルオブジェクト66によって文字列「BEFORE!」が定義されていたが、その文字列は「AFTER!」に変更されている。また、フォントの種類、フォントのサイズ、及び、タイトルオブジェクトのサイズも変更されている。以下に、タイトルオブジェクトの変更内容を示す。
・オブジェクト属性:タイトル
・フォント:じゅんPro34から新丸ゴーエンボスに変更
・フォントカラー:変更なし
・フォントサイズ:90ptから160ptに変更
・オブジェクトの位置:変更なし
・オブジェクトサイズ:(70%、8%)から(92%,15%)に変更
つまり、タイトルオブジェクトに使用されている文字列のフォントのサイズと、タイトルオブジェクトのサイズが拡大されている。
以下に、背景画像オブジェクト68の変更内容を示す。
・オブジェクトの属性:背景画像
・選択画像:変更なし
・オブジェクト位置:(0%,0%)から(0%,20%)に変更
・オブジェクトサイズ:(100%,100%)から(100%,80%)に変更
つまり、背景画像オブジェクトに用いられている背景画像は変更されていないが、背景画像オブジェクトの位置が変更され、背景画像オブジェクトのサイズが縮小されている。
なお、オブジェクト位置は、テンプレートの横方向の座標と縦方向の座標とによって規定されている。具体的には、テンプレートにおいて、左下の頂点の座標がオブジェクト位置(0%,0%)であり、右下の頂点の座標がオブジェクト位置(100%,0%)であり、左上の頂点の座標がオブジェクト位置(0%,100%)であり、右上の頂点の座標がオブジェクト位置(100%,100%)である。
また、オブジェクトサイズは、オブジェクトの横方向の長さ(幅)と縦方向の長さ(高さ)とによって規定されている。具体的には、テンプレートの幅を100%としたときのオブジェクトの幅の値と、テンプレートの高さを100%としたときのオブジェクトの高さの値と、によって、オブジェクトサイズが規定される。
ユーザによるテンプレートの編集が終了し、ユーザが端末装置12を用いてテンプレートの保存指示を与えると、編集済みテンプレート64のデータが、通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信される。その編集済みテンプレート64のデータには、編集前の基本テンプレート60のテンプレートIDが対応付けられている。デザイン作成装置10においては、テンプレート保存部20が、編集済みテンプレート64のデータと、編集を行ったユーザのユーザIDと、を対応付けてユーザテンプレートDB18に記憶させる。これにより、編集済みテンプレート64のデータがユーザテンプレートDB18に記憶される。また、基本テンプレート60のテンプレートIDがテンプレート取得部22に入力され、編集済みテンプレート64のデータが編集情報取得部24に入力される。
テンプレート取得部22は、基本テンプレート60のテンプレートIDを受け、そのテンプレートIDが対応付けられている未編集テンプレート(上記の例では編集前の基本テンプレート62)のデータをユーザテンプレートDB18から取得して編集情報取得部24に出力する。
編集情報取得部24は、編集済みテンプレート64のデータと編集前の基本テンプレート62のデータとを受け、編集済みテンプレート64と編集前の基本テンプレート62との差分を示す編集情報を生成してユーザ編集情報DB30に出力する。一方、ユーザ情報取得部28は、端末装置12から送信されたユーザIDを受け、そのユーザIDに対応付けられているユーザ情報をユーザDB26から取得してユーザ編集情報DB30に出力する。これにより、編集情報とユーザ情報とが対応付けられてユーザ編集情報DB30に記憶される。
テンプレートが編集される度に編集情報が生成され、ユーザ毎の編集情報がユーザ編集情報DB30に記憶される。
図6には、編集情報の一例としての編集情報テーブルが示されている。編集情報テーブルにおいては、編集情報IDと、ユーザIDと、オブジェクト属性(種類)と、編集差分と、が対応付けられている。編集情報IDは、個々の編集情報を識別するための識別情報である。オブジェクト毎に編集情報IDが付与されている。ユーザIDは、テンプレートを編集したユーザを識別するための識別情報である。オブジェクト属性は、テンプレートにおいて編集されたオブジェクトの属性(種類)である。編集差分は、オブジェクト毎の編集済みテンプレートと編集前のテンプレートとの差分である。
図6に示す例において、編集情報ID「0001」及び「0002」に対応付けられている編集差分が、図5に示されている編集済みテンプレート64と編集前の基本テンプレート62との差分である。編集情報ID「0001」に対応付けられている編集差分が、オブジェクト属性「タイトル」についての編集差分であり、編集情報ID「0002」に対応付けられている編集差分がオブジェクト属性「背景画像」についての編集差分である。このように、オブジェクト毎に編集差分(編集情報)が管理されている。
なお、オブジェクト属性が付与されていないオブジェクトがテンプレートに含まれている場合がある。そのオブジェクトが編集された場合、そのオブジェクトについての編集情報は作成されない。
また、図6に示す例では、個々のオブジェクト単独の編集差分(編集情報)が管理されているが、例えば「文字の小さいオブジェクトに重ならないように背景を配置する傾向がある」といった、互いに関連する複数のオブジェクトを対応付けた編集情報が管理されてもよい。
(テンプレートの表示処理)
次に、テンプレートの表示処理について説明する。表示データ生成部32は、ログイン中のユーザのユーザIDを受け、そのユーザIDが対応付けられている全編集情報をユーザ編集情報DB30から取得する。次に、表示データ生成部32は、当該全編集情報の中から、オブジェクト属性(種類)毎に編集情報を抽出する。これにより、例えば、オブジェクト属性「タイトル」についての編集情報と、オブジェクト属性「背景画像」についての編集情報とが、個別的に抽出される。次に、表示データ生成部32は、オブジェクト属性毎に、編集前の状態が同じ編集差分を示す編集情報群を抽出する。これにより、オブジェクト属性「タイトル」に関して、編集前の状態が同じ編集差分を示す編集情報群が抽出され、オブジェクト属性「背景画像」に関して、編集前の状態が同じ編集差分を示す編集情報群が抽出される。
なお、表示データ生成部32は、編集前の状態の差が閾値以下となる編集差分を示す編集情報群を、編集前の状態が同じ編集差分を示す編集情報群として抽出してもよい。閾値は予め設定された値であってもよいし、ユーザによって変更されてもよい。例えば、フォントサイズ、オブジェクトサイズ、オブジェクトの色、等について、編集前の値の差が閾値以下と編集情報群が抽出される。一例として、フォントサイズについては、編集前のサイズの差が±5ptの範囲内に含まれる編集情報群が、編集前の状態が同じ編集情報群として抽出されてもよい。
図7には、オブジェクト属性「タイトル」に関して、編集前の状態が同じ差分を示す編集情報群のテーブルが示されている。図7に示されている編集情報は、ユーザIDが「User0100」のユーザについての編集情報である。例えば、編集前のタイトルのフォントは「じゅんPro34」であり、フォントサイズは「90pt」であり、オブジェクトサイズは(70%,8%)であり、各編集情報において、編集前の状態は互いに同じ状態である。
次に、表示データ生成部32は、オブジェクト属性毎に、編集前の状態が同じ編集情報群(編集差分群)を比較し、編集後の状態が互いに同じ編集情報群(編集差分群)を抽出する。次に、表示データ生成部32は、個々の編集情報群毎に、編集後の状態が互いに同じになる編集情報の数をカウントし、その数が最多となる編集情報を適合編集情報として特定する。つまり、表示データ生成部32は、同一内容の編集が行われた回数をカウントし、その回数が最多となる編集情報(編集差分)を適合編集情報として特定する。その適合編集情報が示す編集差分が、当該オブジェクト属性についてのユーザの編集傾向を示す情報である。つまり、その編集差分は、ユーザの編集の嗜好を示している。表示データ生成部32は、オブジェクト属性毎に適合編集情報を特定する。表示データ生成部32は、基本テンプレート群を基本テンプレートDB16から取得し、オブジェクト属性毎の適合編集情報に基づいて、基本テンプレート群を構成する各オブジェクトを加工する。これにより、個別テンプレート群が生成される。このとき、表示データ生成部32は、基本テンプレート群において、適合編集情報が示す編集前の状態と同じ状態を有するオブジェクトを、当該適合編集情報に基づいて加工し、適合編集情報が示す編集前の状態と同じ状態を有していないオブジェクトは加工しない。
なお、同一のオブジェクト属性について、カウント数が最多となる複数の異なる編集情報(編集差分)が得られた場合、表示データ生成部32は、それら複数の編集情報の中からいずれか1つの編集情報を適合編集情報として特定し、その適合編集情報に基づいて各オブジェクトを加工する。
また、同一のオブジェクト属性について、互いに逆方向の編集傾向を反映する編集情報が存在する場合、表示データ生成部32は、それらの編集情報についてのカウント数を相殺してもよい。
なお、表示データ生成部32は、編集後の状態の差が閾値以下となる編集差分を示す編集情報群を、編集後の状態が同じ編集差分を示す編集情報群として抽出してもよい。閾値は予め設定された値であってもよいし、ユーザによって変更されてもよい。例えば、フォントサイズ、オブジェクトサイズ、オブジェクトの色、等について、編集後の値の差が閾値以下となる編集情報群が抽出される。一例として、フォントサイズについては、編集後のサイズの差が±5ptの範囲内に含まれる編集情報群が、編集後の状態が同じ編集情報群として抽出されてもよい。
また、表示データ生成部32は、編集前の状態が同じ編集情報の数に対する上記の最多数の割合が、閾値以上の場合に、適合編集情報に基づいて基本テンプレートを加工し、その割合が閾値未満の場合に、基本テンプレートの加工を行わなくてもよい。閾値は予め設定された値であってもよいし、ユーザ等によって変更されてもよい。
一例として、オブジェクト属性「タイトル」について以下の適合編集情報が抽出されたものとする。
・フォント:じゅんPro34から新丸ゴーエンボスに変更
・フォントカラー:変更なし
・フォントサイズ:90ptから160ptに変更
・オブジェクトの位置:変更なし
・オブジェクトサイズ:(70%、8%)から(92%,15%)に変更
つまり、フォントの種類については、「じゅんPro34」から新丸ゴーエンボスに変更する回数が最多となり、フォントサイズについては、「90pt」から「160pt」に変更する回数が最多となり、オブジェクトサイズについては、(70%、8%)から(92%,15%)に変更する回数が最多となっている。上記の内容は、オブジェクト属性「タイトル」についてのユーザの編集傾向を示している。
表示データ生成部32は、基本テンプレート群において、上記の適合編集情報に基づいてタイトルオブジェクトを加工する。具体的には、表示データ生成部32は、基本テンプレート群において、フォントの種類が「じゅんPro34」であるタイトルオブジェクトのフォントの種類を「新丸ゴーエンボス」に変更し、フォントサイズが「90pt」であるフォントのサイズを「160pt」に変更し、オブジェクトサイズが(70%,8%)であるフォントのサイズを(92%,15%)に変更する。
表示データ生成部32は、「じゅんPro34」以外の種類のフォントを有するタイトルオブジェクトについては、そのフォントの種類を変更しない。同様に、表示データ生成部32は、「90pt」以外のフォントサイズを有するタイトルオブジェクトについては、そのフォントサイズを変更せず、(70%,8%)以外のオブジェクトサイズを有するタイトルオブジェクトについては、そのオブジェクトサイズを変更しない。
表示データ生成部32は、他のオブジェクト属性についても同様に、適合編集情報に基づいてオブジェクトを加工する。これにより、ユーザID「User0100」を有するユーザ用の個別テンプレート群が生成される。
適合編集情報に基づいてオブジェクトが加工されなかった基本テンプレートは、その状態が維持される。
図8には、基本テンプレート74と個別テンプレート76が示されている。基本テンプレート74は、各オブジェクトが適合編集情報に基づいて加工される前のテンプレートである。例えば、オブジェクト属性「タイトル」に関する上記の適合編集情報に従って、基本テンプレート74に含まれるタイトルオブジェクト78のフォントの種類、フォントのサイズ、及び、オブジェクトサイズが変更される。これにより、個別テンプレート76が生成される。個別テンプレート76に含まれるタイトルオブジェクト80は、そのようにして変更された後のタイトルオブジェクトである。図8に示す例では、タイトルオブジェクトのみが変更されているが、他のオブジェクト属性についても適合編集情報が抽出されている場合には、その適合編集情報に従って他のオブジェクトも加工される。
また、表示データ生成部32は、個別テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ(個別テンプレートのサムネイル画像データ)を生成する。表示データ生成部32は、個別テンプレート用のテンプレート表示データに、オブジェクト属性毎の適合編集情報、基本テンプレートのテンプレートID、及び、表示名を示す情報を対応付ける。図8に示す例では、表示データ生成部32は、個別テンプレート76を表示するためのテンプレート表示データを生成し、そのテンプレート表示データに、オブジェクト属性毎の適合編集情報(例えば、オブジェクト属性「タイトル」に関する適合編集情報)、基本テンプレート74のテンプレートID、及び、表示名を示す情報を対応付ける。また、表示データ生成部32は、適合編集情報に基づいてオブジェクトが加工されなかった基本テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ(基本テンプレートのサムネイル画像データ)を生成し、そのテンプレート表示データに、基本テンプレートのテンプレートIDと表示名を示す情報を対応付ける。このようにして、ユーザID「User0100」を有するユーザ用の個別テンプレート表示データ群が生成される。個別テンプレート表示データ群には、適合編集情報が適用された個別テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ群と、適合編集情報が適用されていない基本テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ群と、が含まれる。もちろん、全基本テンプレートに適合編集情報が適用された場合、個別テンプレート表示データ群には、個別テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ群のみが含まれ、全基本テンプレートに適合編集情報が適用されなかった場合、個別テンプレート表示データ群には、基本テンプレートを表示するためのテンプレート表示データ群のみが含まれる。
なお、表示データ生成部32は、ユーザIDが対応付けられている全編集情報の中から一部の編集情報を取得してもよい。例えば、表示データ生成部32は、ログイン時から遡って予め設定された期間内に生成された編集情報を取得してもよい。このようにして取得された編集情報を用いることにより、その期間内におけるユーザの編集傾向が特定されることになる。例えば、その期間よりも古い編集傾向は考慮されずに、直近の編集傾向に適合した個別テンプレート群が生成され、その個別テンプレート群を表示するためのテンプレート表示データ群が生成される。
個別テンプレート表示データ群が生成されると、表示制御部34は、個別テンプレート表示データ群を含む表示情報を生成する。まず、表示制御部34は、ユーザIDが対応付けられている全編集情報をユーザ編集情報DB30から取得する。次に、表示制御部34は、当該全編集情報の中から、オブジェクト属性毎に編集情報を抽出し、オブジェクト属性毎に、編集後の状態が互いに同じ編集情報群を抽出する。表示制御部34は、個々の編集情報群毎に、編集後の状態が互いに同じになる編集情報の数をカウントし、当該オブジェクト属性についての全編集情報の数に対する当該カウント数の割合が閾値以上となる編集情報を、一覧表示における優先順位キーとして特定する。閾値は予め設定された値であってよいし、ユーザによって変更されてもよい。同一のオブジェクト属性において、カウント数の割合が閾値以上となる複数の編集情報が存在する場合、カウント数の多い順に、表示の優先順位が決定される。カウント数がより多い編集情報の優先順位がより高くなる。
なお、表示制御部34は、編集後の状態の差が閾値以下となる編集差分を示す編集情報群を、編集後の状態が同じ編集差分を示す編集情報として抽出してもよい。閾値は予め設定された値であってもよいし、ユーザによって変更されてもよい。例えば、フォントサイズ、オブジェクトサイズ、オブジェクトの色、等について、編集後の値の差が閾値以下となる編集情報群が抽出される。一例として、フォントサイズについては、編集後のサイズの差が±5ptの範囲内に含まれる編集情報群が、編集後の状態が同じ編集状態群として抽出されてもよい。
表示制御部34は、優先順位キーを含む表示情報を出力する。表示情報は、通信部14によって、通信経路Nを介して端末装置12に送信される。これにより、端末装置12のUI部44には、個別テンプレート表示データ群に基づくサムネイル画像群が表示される。つまり、個別テンプレートのサムネイル画像群や基本テンプレートのサムネイル画像群が表示される。このとき、優先順位キーとしての編集情報が示す編集後の状態と同じ状態を有するテンプレートのサムネイル画像が優先的に表示される。
例えば、編集後の状態が「オブジェクト属性:タイトル、フォントサイズ:160pt、オブジェクトサイズ:(92%,15%)」という編集情報が最優先のキーとして特定された場合、フォントサイズが160ptであり、オブジェクトサイズが(92%,15%)であるタイトルオブジェクトを有する個別テンプレートや基本テンプレートのサムネイル画像群が、最優先のサムネイル画像として表示される。
図9には、テンプレートのサムネイル画像の表示例が示されている。端末装置12のUI部44には、テンプレート集画面82が表示される。そのテンプレート集画面82には、テンプレートのサムネイル画像群が一覧表示される。例えば、破線で囲まれたサムネイル画像84〜92が、最優先のテンプレートのサムネイル画像であり、他のサムネイル画像群94よりも優先的に表示されている。一例として、サムネイル画像84〜92は、他のサムネイル画像群94よりも上位に表示される。なお、ユーザが指定した検索キー(例えば文字列やテイスト)が最優先のキーとして用いられ、編集情報に基づくキーは二次的に用いられてもよい。
なお、ユーザがテンプレートの保存指示を与えない場合であっても、編集情報取得部24は、常時、編集情報を取得してもよい。つまり、編集情報取得部24は、ユーザによって編集が行われる度に編集情報を取得してもよい。例えば、同一オブジェクトに対して続けて複数の編集が行われた場合、編集情報取得部24は、最終の編集を示す編集情報のみならず、個々の編集毎の編集情報を取得する。この場合、ユーザが編集してみたが、最終的には採用しなかった編集を示す編集情報も、ユーザ編集情報DB30に記憶される。表示制御部34は、最終的に採用されなかった編集情報が示す編集後の状態と同じ状態を有するテンプレートのサムネイル画像の優先順位を下げてもよい。
(編集時の処理)
次に、編集時の処理について説明する。まず、ユーザは端末装置12を利用して目的のテンプレートを指定する。例えば、図9に示されているテンプレート集画面82が端末装置12に表示され、ユーザは、そのテンプレート集画面82に表示されているテンプレートのサムネイル画像群の中から目的のサムネイル画像を選択する。例えば、図8に示されている個別テンプレート76のサムネイル画像が選択されたものとする。この場合、その個別テンプレート76のテンプレート表示データが、通信経路Nを介して端末装置12からデザイン作成装置10に送信される。デザイン作成装置10においては、編集用データ生成部36が、そのテンプレート表示データに対応付けられているテンプレートIDを参照し、そのテンプレートIDが対応付けられている基本テンプレート74のデータを基本テンプレートDB16から取得する。個別テンプレート76のテンプレート表示データには、基本テンプレート74と個別テンプレート76との編集差分を示す適合編集情報が対応付けられている。それ故、編集用データ生成部36は、その適合編集情報に従って、基本テンプレート74に含まれる各オブジェクトを加工する。これにより、個別テンプレート76が生成され、その個別テンプレート76のデータが編集用データとして出力される。編集用データ(個別テンプレート76のデータ)は、通信経路Nを介して端末装置12に送信され、端末装置12のUI部44に個別テンプレート76が表示される。この状態において、個別テンプレート76を構成する各オブジェクトの編集が許可される。ユーザは端末装置12を用いて個別テンプレート76を編集する。
一方、取込部38は、編集用データ(個別テンプレート76のデータ)と、個別テンプレート76を指定したユーザのユーザIDと、を対応付けてユーザテンプレートDB18に記憶させる。これにより、編集前の個別テンプレート76のデータが、ユーザテンプレートDB18に記憶される。個別テンプレート76がユーザによって編集された場合、上記のテンプレート編集後の保存処理が実行される。これにより、編集済みテンプレートのデータがユーザテンプレートDB18に記憶され、個別テンプレート76と編集済みテンプレートとの編集差分を示す編集情報がユーザ編集情報DB30に記憶される。テンプレート表示データの生成処理時には当該編集情報が使用され、当該編集差分を反映した個別テンプレートが生成される。
以上のように本実施形態によると、ユーザ毎に、テンプレートに対するユーザの編集の履歴に基づいて編集傾向が特定され、個々のユーザの編集傾向、つまり、編集の嗜好に適合した個別テンプレートが生成される。これにより、ユーザ毎に、ユーザに固有のテンプレート集が提供される。それ故、いずれのユーザに対しても共通の画一的なテンプレートを提供する場合と比べて、個々のユーザにとって、目的のテンプレート(例えば、ユーザの編集嗜好に適合するテンプレート)が見つけ易くなる。
例えば、あるユーザにおいて、タイトルオブジェクトについてより大きなフォントサイズを使用する傾向がある場合、フォントサイズがより大きなタイトルオブジェクトを有する個別テンプレートが生成されて優先的に提供される。また、そのようなテンプレートが基本テンプレートとして登録されている場合には、その基本テンプレートが優先的に提供される。これにより、そのような編集傾向を有するユーザにとっては、画一的なテンプレート集が提供される場合と比べて、テンプレートの検索性が向上する。
また、編集情報をフィードバック情報としても利用することで、ユーザの編集傾向(編集嗜好)の特定の精度の向上が図れる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。変形例においては、表示データ生成部32は、テンプレートを構成する複数のオブジェクトの組み合わせに応じて、各オブジェクトに対する編集傾向に適合するように各オブジェクトを加工する。以下、具体例を挙げて変形例について説明する。
変形例においては、編集情報取得部24は、オブジェクト毎に編集済みテンプレートと未編集テンプレートとの編集差分を示す編集情報を生成するとともに、当該編集済みテンプレートから当該オブジェクト以外の他オブジェクトに関する情報(以下、「他オブジェクト情報」と称する)を抽出し、オブジェクト毎の編集情報に他オブジェクト情報を含ませる。これにより、当該オブジェクトについての編集差分を示す情報と他オブジェクト情報とを含む編集情報が、ユーザ編集情報DB30に記憶される。
表示データ生成部32は、上述した実施形態と同様に、編集前の状態が同じ差分を示す編集情報群を抽出する。
図10には、オブジェクト属性「タイトル」に関して、編集前の状態が同じ差分を示す編集情報群のテーブルが示されている。図10に示されている編集情報は、ユーザIDが「User0100」のユーザについての編集情報である。図10に示す例では、各編集情報において、編集前のフォントサイズが同じ「90pt」である。変形例においては、テーブルに「他オブジェクト情報」が追加されている。図10に示す例では、対象オブジェクト属性は「タイトル」であり、他の属性のオブジェクトは、背景画像オブジェクト等である。例えば、背景画像オブジェクトに関する情報として、オブジェクトサイズ及び画像モチーフ等が、編集済みテンプレートから抽出されてテーブルに登録されている。画像モチーフは、背景画像オブジェクトが有する主題であり、例えば、背景画像オブジェクトを予め解析することにより抽出された情報である。例えば、編集情報ID「0011」及び「0543」に対応付けられている背景画像オブジェクトの画像モチーフは「肉」であり、編集情報ID「0107」に対応付けられている背景画像オブジェクトの画像モチーフは「からあげ」である。例えば、画像モチーフを示す情報が背景画像オブジェクトに対応付けられており、編集情報取得部24は、編集済みテンプレートから、その画像モチーフを示す情報を含む他オブジェクト情報を抽出する。
表示データ生成部32は、基本テンプレート毎に、処理対象のオブジェクト(例えばタイトルオブジェクト)と他オブジェクト(例えば背景画像オブジェクト)との組み合わせに応じて、当該処理対象のオブジェクトに対する編集傾向に適合するように当該処理対象のオブジェクトを加工する。
具体的には、表示データ生成部32は、処理対象のオブジェクト(例えばタイトルオブジェクト)と他オブジェクト(例えば背景画像オブジェクト)とが組み合わされたときの当該処理対象のオブジェクトの編集情報に基づいて、当該処理対象のオブジェクトの編集傾向を特定する。具体例を挙げて説明する。表示データ生成部32は、オブジェクト属性毎に、編集後の状態が同じであり、且つ、同じ他オブジェクト情報が対応付けられている編集情報群を抽出し、個々の編集情報群毎に、編集後の状態が互いに同じになる編集情報の数をカウントし、その数が最多となる編集情報を適合編集情報として特定する。
例えば、フォントサイズが90ptから160ptに変更された回数が最多であり、その回数の中で、他オブジェクトとしての背景画像オブジェクトの画像モチーフが「肉」の場合に変更された回数が最多になったとする。この場合、オブジェクト属性「タイトル」についての編集傾向は、「他オブジェクトについての背景画像オブジェクトの画像モチーフが「肉」の場合に、フォントサイズが90ptから160ptに変更される」であり、適合編集情報は、その内容を示す情報である。
表示データ生成部32は、複数の基本テンプレートの中で、処理対象のオブジェクト(タイトルオブジェクト)と他オブジェクト(画像モチーフが「肉」の背景画像オブジェクト)との組み合わせを含む基本テンプレートを対象として、処理対象のオブジェクトに対する編集傾向に適合するように、処理対象のオブジェクトを加工する。これにより、個別テンプレートが生成される。
具体的には、表示データ生成部32は、画像モチーフが「肉」の背景画像オブジェクトを有し、フォントサイズが「90pt」のタイトルオブジェクトを有する基本テンプレートにおいて、タイトルオブジェクトのフォントサイズを「160pt」に変更する。一方、表示データ生成部32は、画像モチーフが「肉」以外の背景画像オブジェクトを有する基本テンプレートについては、タイトルオブジェクトのフォントサイズが「90pt」であっても、そのフォントサイズを「160pt」に変更しない。
図11には、加工前後のテンプレートの一例が示されている。基本テンプレート96は、画像モチーフが「肉」の背景画像オブジェクトを有し、フォントサイズが「90pt」のタイトルオブジェクト98を有するテンプレートである。それ故、タイトルオブジェクト98のフォントサイズが「90pt」から「160pt」に変更され、これにより、個別テンプレート100が生成される。個別テンプレート100は、フォントサイズが「160pt」のタイトルオブジェクト102を有する。
一方、基本テンプレート104は、画像モチーフが「魚」の背景画像オブジェクトを有し、フォントサイズが「90pt」のタイトルオブジェクト106を有するテンプレートである。画像モチーフが「肉」ではないため、そのフォントサイズは「90pt」に維持されている。
以上のように変形例1においては、複数のオブジェクトの組み合わせによって、処理対象のオブジェクトの編集傾向が特定される。これにより、オブジェクト単体の編集情報からユーザの編集傾向を特定する場合と比べて、その編集傾向の特定精度が高くなり、ユーザの編集傾向により適合したテンプレートが提供される。
上記のデザイン作成装置10は、一例としてハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現される。具体的には、デザイン作成装置10は、図示しないCPU等のプロセッサを備えている。当該プロセッサが、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、デザイン作成装置10の各部の機能が実現される。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を経由して、又は、ネットワーク等の通信経路を経由して、記憶装置に記憶される。または、デザイン作成装置10の各部は、例えばプロセッサや電子回路等のハードウェア資源により実現されてもよい。その実現においてメモリ等のデバイスが利用されてもよい。別の例として、デザイン作成装置10の各部は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって実現されてもよい。
10 デザイン作成装置、12 端末装置、14 通信部、16 基本テンプレートDB、18 ユーザテンプレートDB、20 テンプレート保存部、22 テンプレート取得部、24 編集情報取得部、26 ユーザDB、28 ユーザ情報取得部、30 ユーザ編集情報DB、32 表示データ生成部、34 表示制御部、36 編集用データ生成部、38 取込部。

Claims (6)

  1. 対象物について互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートを記憶する記憶手段と、
    ユーザ毎に、前記テンプレートに対する前記ユーザによる編集の履歴を示す編集情報を取得する取得手段と、
    前記ユーザ毎に、前記編集情報から得られる前記テンプレートに対する前記ユーザの編集傾向に適合する前記テンプレートに関する情報を出力する出力手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記テンプレートは、互いに種類の異なる複数のオブジェクトによって構成されており、
    前記取得手段は、前記ユーザ毎に、前記各オブジェクトに対する編集の履歴を示す前記編集情報を取得し、
    前記出力手段は、前記複数のテンプレートを対象として、前記オブジェクトの種類毎に、前記編集情報から得られる前記各オブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記各オブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記出力手段は、前記編集情報に基づいて、前記複数のテンプレートについて、前記ユーザ毎かつ前記オブジェクト毎に、同一内容の編集が行われた回数をカウントし、前記複数のテンプレートを対象として前記オブジェクト毎に前記回数が最多の編集を適用することで前記複数のテンプレートを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記出力手段は、前記テンプレート毎に、処理対象のオブジェクトと他のオブジェクトとの組み合わせに応じて、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記処理対象のオブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記出力手段は、前記処理対象のオブジェクトと前記他のオブジェクトとが組み合わされたときの前記処理対象のオブジェクトの前記編集情報に基づいて、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向を特定し、前記複数のテンプレートの中で、前記処理対象のオブジェクトと前記他のオブジェクトとの組み合わせを含むテンプレートを対象として、前記処理対象のオブジェクトに対する前記編集傾向に適合するように前記処理対象のオブジェクトを加工し、前記加工が適用された前記複数のテンプレートに関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. コンピュータを、
    ユーザ毎に、対象物について互いに異なるデザインを定義する複数のテンプレートに対する前記ユーザによる編集の履歴を示す編集情報を取得する取得手段、
    前記ユーザ毎に、前記編集情報から得られる前記テンプレートに対する前記ユーザの編集傾向に適合する前記テンプレートに関する情報を出力する出力手段、
    として機能させるプログラム。
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