JP2017173936A - 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

印刷制御システム、装置、方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017173936A
JP2017173936A JP2016056333A JP2016056333A JP2017173936A JP 2017173936 A JP2017173936 A JP 2017173936A JP 2016056333 A JP2016056333 A JP 2016056333A JP 2016056333 A JP2016056333 A JP 2016056333A JP 2017173936 A JP2017173936 A JP 2017173936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
unit
print job
printing
usage amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016056333A
Other languages
English (en)
Inventor
隆一郎 中山
Ryuichiro Nakayama
隆一郎 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016056333A priority Critical patent/JP2017173936A/ja
Publication of JP2017173936A publication Critical patent/JP2017173936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】より高精度に印刷見積料金の見積りを行う。【解決手段】ジョブ記憶部が、1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信し、印刷ジョブと単位印刷条件とを対応付けて記憶する。単位利用量記憶部は、印刷ジョブの印刷単位あたりの単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する。算出部は、印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、印刷ジョブに対応する単位印刷条件の単位利用量に基づき、印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する。上限利用量取得部は、印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する。そして、判断部が、算出された利用量と、取得された上限利用量とに基づき、印刷ジョブの印刷の可否を判断し、更新制御部が、印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて上限利用量を更新する。【選択図】図6

Description

本発明は、印刷制御システム、装置、方法及びプログラムに関する。
今日において、コピー及び印刷の課金料金に応じてジョブの実行を制御する画像形成装置が知られている。この画像形成装置において、ユーザがコピー又は印刷の指示をするときに、指示されたコピー又は印刷が実行されることにより消費される料金を計算し、前払い(プリペイド)されている料金を超えた場合、指示されたコピー又は印刷を実行させない機能を有している。
しかし、従来の画像形成装置は、コピー又は印刷が実行されることにより消費される料金を計算するときに、ジョブ単位で計算するしかできなかった。すなわち、ジョブ単位で設定されたカラーモード(モノクロ/カラー)、片面/両面モード、用紙サイズ(A3/A4等)、用紙タイプ(普通紙/再生紙等)などの設定情報に基づいて、料金を算出する。一方で、ジョブを実行するときに、ジョブに含まれるページは、必ずしも同じ条件で実行されるとは限らない。例えば、カラーで設定された印刷ジョブに、白黒のページがモノクロモードで印刷されたり、用紙サイズが異なるページを含む印刷ジョブがあったりすることが考えられる。このような場合に、ジョブ単位で設定された設定情報に基づいて正しく料金を計算できない可能性があるという問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、印刷ジョブの印刷に応じた利用量算出精度を高めることができるような印刷制御システム、装置、方法及びプログラムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印刷ジョブの印刷実行を制御する印刷制御装置と、印刷ジョブを管理する管理装置とがネットワークを介して接続された印刷制御システムであって、1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信したことに応じて、印刷ジョブと前記単位印刷条件とを対応付けて記憶するジョブ記憶部と、印刷ジョブの印刷単位あたりの利用量である単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する単位利用量記憶部と、ユーザからの印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、印刷ジョブに対応する単位印刷条件のそれぞれの単位利用量に基づき、印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する算出部と、印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する上限利用量取得部と、算出された利用量と、取得された上限利用量とに基づき、印刷ジョブの印刷の可否を判断する判断部と、印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて上限利用量が更新されるように制御する更新制御部とを有する。
本発明によれば、より高精度に印刷見積料金を見積もることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の情報処理システムのシステム構成図を示す図1に、実施の形態の情報処理システムのシステム構成図である。 図2は、画像形成装置のハードウェア構成図である。 図3は、パーソナルコンピュータ装置のハードウェア構成図である。 図4は、画像形成装置のCPUが、認証アプリ〜プリントサービスを実行することで実現される各機能の機能ブロック図である。 図5は、「ジョブ単位」で処理される比較例となる印刷ジョブの具体的な構成を示す図である。 図6は、実施の形態の情報処理システムで取り扱われる印刷ジョブの具体的な構成を示す図である。 図7は、セキュアプリント方式で印刷物の印刷を行う、実施の形態の情報処理システムの印刷動作の流れを示すシーケンス図である。 図8は、ポイント残高により、今回の印刷ジョブによる消費ポイントが補える場合における、見積もり消費ポイントの表示画面の一例を示す図である。 図9は、現在のポイント残高では、今回の印刷ジョブが実行できない場合(料金不足の場合)における、見積もり消費ポイントの表示画面の一例を示す図である。 図10は、第2の実施の形態の印刷ジョブの実行動作の流れを示すシーケンス図である。
(第1の実施の形態)
(システム構成)
図1に、第1の実施の形態の情報処理システムのシステム構成図を示す。この実施の形態の情報処理システムは、複合機(MFP:Multifunction Peripheral)等の画像形成装置1、パーソナルコンピュータ装置(PC)2、課金サーバ3、認証サーバ4及びプリントサーバ5を有している。画像形成装置1〜プリントサーバ5は、例えばイントラネット等のネットワークを介して相互に接続されている。なお、画像形成装置1〜プリントサーバ5は、それぞれ一つずつ設けてもよいし、複数ずつ設けてもよい。
画像形成装置1は、後述するユーザを認証する認証アプリケーションプラグイン(以下、アプリケーションプラグインを、単にアプリという)、用紙に印刷を行うプリントアプリ、プリントアプリから指示された印刷ジョブを処理するプリントサービスアプリを有する。画像形成装置1には、PC2から受信した印刷ジョブ及びプリントサーバ5から受信した印刷ジョブを処理する。また、画像形成装置1は、画像形成装置1内のHDDから読み出された印刷ジョブを処理する。
PC2には、プリンタドライバがインストールされている。PC2は、ネットワーク6を介して、プリントサーバ5に印刷ジョブ送信する。また、PC2は、プリントクライアントアプリに基づいて、画像形成装置1からの印刷ジョブ取得要求を受信した際に、この取得要求に対応する印刷ジョブを画像形成装置1に送信する。
課金サーバ3は、ネットワーク6内の画像形成装置1で利用した印刷サービス等の課金処理を行う。認証サーバは、ネットワーク6を介して、画像形成装置1を利用するユーザのユーザ認証サービスを提供するサーバである。なお、認証サーバ4が、課金サーバ3の機能を有していてもよい。
プリントサーバ5は、ネットワーク6を介して、PC2のプリンタドライバから印刷情報を含む印刷ジョブを受信して蓄積する。また、プリントサーバ5は、画像形成装置1のプリントアプリからの印刷ジョブ要求を受信した際に、画像形成装置に印刷ジョブを送信する。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成を示す図である。この図2に示すように画像形成装置1は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の各種の画像形成機能を備えた本体10と、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける操作部20とを備える。本体10と操作部20は、専用の通信路30を介して相互に通信可能に接続されている。通信路30は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできる。また、有線か無線かを問わず任意の規格のものを用いることができる。また、本体10は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の画像形成機能のうち、一つの機能を有していてもよいし、複数の機能を有していてもよい。
操作部20としては、単独で完結した情報処理を実行可能な電子機器を用いることができる。一例として、操作部20としては、スマートフォン又はタブレット型端末等の情報処理端末(スマートデバイス)を用いることができる。この場合、操作部20として用いられるスマートデバイスは、画像形成装置1の操作部として機能する。
より詳しくは、操作部20として用いられるスマートデバイスは、従来、画像形成装置1専用の操作部として固定され設置されていた操作パネルの代わりに、画像形成装置1に対して装着及び取り外しが可能に接続される。すなわち、操作部20として用いられるスマートデバイスは、例えば画像形成装置1の操作パネルが配置される位置等の所定の位置に取り外し可能(分離可能)ながらも、画像形成装置1と一体的に設置される。従って、操作部20として用いられるスマートデバイスおよび画像形成装置1は、一台の装置として把握されてもよい。操作部20であるスマートデバイスは、画像形成装置1から取り外されると、画像形成装置1との間で、例えばBluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)又は赤外線通信等の無線通信を行い、画像形成装置1の操作部として機能する。なお、画像形成装置1は、このように本体10から操作部20が取り外し可能となっているが、操作部20が本体10に固定されていてもよい。
本体10は、操作部20で受け付けた入力に応じた動作を行う。また、本体10は、配信サーバ2及び印刷サーバ3等と通信可能であり、印刷サーバ3から受信したワークフロー処理済みの画像データの印刷処理等を行う。
(本体のハードウェア構成)
次に、本体10のハードウェア構成について説明する。図2に示すように、本体10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD(ハードディスクドライブ)14とを備える。また、本体10は、通信部(インタフェース)15と、接続I/F16と、エンジン部17とを備える。各部11〜17は、システムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信部15は、ネットワーク6及びネットワーク7上の各サーバ2〜5と通信するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路30を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。なお、図2において、通信路30は、有線的に図示されているが、上述のように操作部20は、画像形成装置1の本体10に対して装着及び取り外し可能に設けられている。このため、操作部20を画像形成装置1に装着しているときには、通信路30は有線通信路として機能し、操作部20を画像形成装置1から取り外したときには、通信路30は無線通信路として機能するものと理解されたい。
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。エンジン部17は、例えば原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(画像読取部)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクシミリ通信を行うファクシミリ通信部等を備えている。なお、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャ及び原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)等の特定のオプションを設けてもよい。
(操作部のハードウェア構成)
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図2に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信部25と、接続I/F26と、操作パネル27とを備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。
CPU21は、操作部20の動作を統括的に制御する。CPU21は、RAM23をワークエリア(作業領域)としてROM22又はフラッシュメモリ24等に格納されたプログラムを実行することで、操作部20全体の動作を制御する。接続I/F26は、通信路30を介して本体10と通信するためのインタフェースである。
操作パネル27は、タッチセンサを備えた液晶表示装置(LCD)で構成される。操作パネル27は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、例えば受け付けた入力に応じた情報、画像形成装置1の動作状況を示す情報、設定状態を示す情報等の各種の情報を表示する。なお、操作パネル27は、タッチセンサを備えた有機EL表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。
この実施の形態の例では、機能の独立性を保つために、本体10側のOSと操作部20側のOSが互いに異なる。つまり、本体10と操作部20は、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作する。一例ではあるが、第1の実施の形態の場合、本体10側には、OSとしてリナックス(Linux(登録商標))が設けられ、操作部20側には、OSとしてアンドロイド(Android(登録商標))が設けられている。
本体10及び操作部20を別々のオペレーティングシステムで動作させることで、本体10と操作部20との間の通信は、共通の装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。操作部20が受け付けた入力(ユーザからの指示内容)を本体10へ伝達する動作(コマンド通信)及び本体10が操作部20へイベントを通知する動作等がこれに該当する。ここでは、操作部20が本体10へコマンド通信を行うことにより、本体10の機能を使用することができる。また、本体10から操作部20に通知するイベントには、本体10における動作の実行状況、本体10側で設定された内容等がある。
(PCのハードウェア構成)
図3は、PC2のハードウェア構成図である。PC2は、この図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、HDD34、通信部35を備えている。CPU31〜通信部35は、システムバス38を介して相互に接続されている。
以上は、PC2のハードウェア構成の説明であったが、課金サーバ3、認証サーバ4及びプリントサーバ5は、それぞれ図3に示したPC2と同様の構成を有している。
(実施の形態の機能ブロック構成)
図4は、画像形成装置1、PC2、認証サーバ4及びプリントサーバ5の機能ブロック図である。この図4に示すように、画像形成装置1は、認証アプリを実行することで、料金見積部61、利用状況監視部62、認証部63として機能する。また、認証アプリ51は、印刷サービスの料金表となる料金テーブル57を有している。この料金テーブル57は、印刷サービスの料金表となる料金テーブルのマスターデータ(料金テーブルマスターデータ56)と同じデータを記憶してもよい。
また、画像形成装置1は、プリントアプリ52を実行することで、印刷リスト取得部66及び印刷要求部65として機能する。また、画像形成装置1は、プリントサービス53を実行することで、印刷ジョブを実行する印刷実行部64として機能する。
HDD14には、ユーザ認証を行うための認証アプリ51、ユーザにプリント機能を提供するプリントアプリ52、及び、プリントアプリ52から指示された印刷ジョブを処理するプリントサービス53が記憶されている。また、認証サーバ4には、印刷サービスの料金表となる料金テーブルのマスターデータ(料金テーブルマスターデータ56)が記憶されている。上述のように、画像形成装置1のHDD14には、認証サーバ4に記憶されている料金テーブルと同じ料金テーブル57が記憶されていてもよい。
また、認証サーバ4は、課金サーバ3から登録されたプリペイド金額に対応するポイント残高が記憶されたポイント残高テーブル200を有している。以下の表4にポイント残高テーブル200の一例を示す。
Figure 2017173936
この表4に示すように、ポイント残高テーブル200には、ユーザA、ユーザB等のユーザ名又はユーザ識別番号に関連付けられて、各ユーザのポイント残高が記憶されている。
料金見積部61は、プリントアプリ52がプリントサービス53に印刷ジョブを依頼した結果、消費される料金の見積もり演算を行う。詳細は、図5及び図6を用いて後述する。利用状況監視部62は、画像形成装置1が提供するサービスの利用状況を監視する。また、ユーザ毎の利用状況を、認証サーバ4を介して、利用料金を管理する課金サーバ3に通知する。認証部63は、認証サーバ4と連携して、画像形成装置1を利用するユーザのユーザ認証を行う。
プリントアプリ52の印刷リスト取得部66は、プリントサーバ5の印刷ジョブ管理部67で管理されている印刷ジョブの印刷リストを取得する。印刷要求部65は、印刷ジョブの実行要求を受信し、印刷ジョブを実行可能なプリペイド金に対応する残高(ポイント)が存在するか否かを判断するために、印刷料金の見積もりを依頼する。また、印刷要求部65は、印刷ジョブを実行可能なポイントが存在する場合、プリントサービス53に、印刷ジョブの実行を依頼する。
PC2のHDD34には、画像形成装置1のプリント操作を行うためのプリンタドライバ54と、プリントサーバ5の代わりに画像形成装置1からの印刷ジョブ取得要求を受信し、画像形成装置1に印刷ジョブを送信するプリントクライアントアプリ55が記憶されている。なお、プリンタドライバ54及びプリントクライアントアプリ55は、ROM32又はRAM33等の他の記憶部に記憶してもよい。
(印刷ジョブ管理部の動作)
図4に示すように、プリントサーバ5は、印刷ジョブ管理部67を有している。印刷ジョブ管理部67は、例えばPC2のプリンタドライバ54経由等で印刷ジョブが登録された場合、登録された印刷ジョブと、その印刷ジョブに設定されている印刷情報を管理するための管理情報とが関連付けされた(管理情報テーブル)を有している。
(印刷ジョブの具体例)
次に、印刷ジョブの具体例を、図5及び図6を用いて説明する。まず、図5は、「ジョブ単位」で処理される、比較例となる印刷ジョブの具体的な構成を示す図である。この図5に示すように比較例となる印刷ジョブは、カウント数(10枚)、カラーモード(カラー)、片面/両面モード(両面)、用紙サイズ(A4)、用紙タイプ(普通紙/再生紙)、パンチ/ステープル(ステープル)等の各設定情報が、ジョブ単位で関連付けられている。
認証アプリ51の料金見積部61は、印刷ジョブ単位で、印刷ジョブに関連付けられている各設定情報に対応する見積もり料金を算出する。しかし、この比較例の場合、各設定情報がジョブ単位で関連付けられているため、例えばカラーモードの設定情報に「カラー」と設定された場合、モノクロのページが含まれていても、全てカラーページとして料金の見積もりが行われ、見積もり金額と実際の印刷料金とが一致しない不都合を生ずる。
これに対して、図6は、実施の形態の情報処理システムで取り扱われる印刷ジョブの具体的な構成を示す図である。この図6に示す印刷ジョブの場合、ジョブ単位で設定される設定情報の他に、ページ毎の詳細な設定情報が関連付けられている。料金見積部61は、ページ毎の詳細な設定情報が設定されている場合、印刷ジョブ毎の設定情報に基づいて見積もり料金を算出すると共に、ページ毎の詳細な設定情報が存在する場合には、この詳細な設定情報を反映させて、印刷ジョブ毎の見積もり料金を算出する。
具体的には、例えば印刷ジョブ単位で、カラーモードの設定項目が「カラー」に設定されている場合でも、カラー印刷のカウント数(印刷枚数)が6枚、モノクロ印刷のカウント数が4枚等のように詳細な設定がされていれば、料金見積部61は、詳細な設定を反映させて印刷ジョブ毎の見積もり料金を算出する。なお、例えば用紙サイズの設定項目のように、ページ毎の詳細な設定が行われない設定項目の場合、料金見積部61は、ジョブ単位で共通した設定として取り扱う。
(印刷処理の流れ)
この実施の形態の情報処理システムは、セキュアプリント方式で印刷を行うようになっている。具体的には、セキュアプリント方式においては、ユーザがPC2を操作して印刷要求を行うと、印刷ジョブが、一旦、プリントサーバ5に保存される。ユーザが画像形成装置1でユーザ認証を行い、所望の印刷ジョブを選択すると、選択された印刷ジョブがプリントサーバ5から画像形成装置1に送信される。画像形成装置1は、プリントサーバ5から受信した印刷ジョブを実行する。これにより、ユーザが画像形成装置1に近接した位置に居る場合に、印刷物を出力(排紙)することができる。このため、ユーザに対して、セキュアに印刷物を提供することができる。
図7は、このようなセキュアプリント方式で印刷物の印刷を行う情報処理システムにおける印刷動作の流れを示すシーケンス図である。この図7において、ユーザは、例えばPC2を操作して、予め課金サーバ3に預金を行う。具体的には、ユーザは店舗等でプリペイド料金を支払うことで、支払ったプリペイド料金に対応するプリペイドカードを入手する。ユーザは、PC2を操作して、プリペイドカードに付されている識別番号及びシステム側からユーザに配布されているIDカードのユーザIDを課金サーバ3に送信する。課金サーバ3は、ステップS0において、プリペイドカードに付されている識別番号に対応する金額に相当するポイントを示す情報及びユーザIDを認証サーバ4に送信する。認証サーバ4は、上述の表4に示したポイント残高テーブル200に、ユーザIDに関連付けてプリペイド金額に相当するポイント数を記憶する。
次に、図7のシーケンス図のステップS1において、ユーザは、PC2を操作して所望の画像等の印刷処理を指定する。これにより、PC2のプリンタドライバ54が、ユーザから指定された画像等の印刷ジョブを形成する。この際、プリンタドライバ54は、印刷ジョブに、カウント数、カラーモード、片面/両面モード、用紙サイズ、用紙タイプ、パンチ/ステープルの要否等の設定情報を付加する。また、設定情報は、印刷ジョブ単位で設定されると共に、上述のようにページ単位でも設定される。プリンタドライバ54は、このような印刷ジョブをプリントサーバ5に送信する(ステップS2)。このような印刷ジョブの各設定情報は、プリントサーバ5の印刷ジョブ管理部67が管理する印刷ジョブリスト記憶部に登録される(ステップS3)。
次に、ユーザは、画像形成装置1の前に移動し、画像形成装置のカードリーダに対してIDカードを近接させると共に、操作パネル27を操作してパスワードの入力を行う(ステップS4)。認証アプリ51の認証部63は、カードリーダによりIDカードから読み取られたユーザID、及び、ユーザから入力されたパスワードを認証サーバ4に送信する(ステップS5)。
認証サーバ4は、送信されたユーザID及びパスワードに基づいて、ユーザ認証処理を行う。この場合において、認証サーバ4は、ユーザ認証処理により、正規のユーザであることが認証できた場合に、ユーザIDに基づいて課金サーバ3を参照し、残高照会を行う。認証サーバ4は、残高照会を行うと、正規のユーザであることが認証されたことを示す情報及びそのユーザの残高を示す残金情報を画像形成装置1に送信する(ステップS6)。画像形成装置1の認証アプリ51の認証部63は、正規のユーザであることが認証されたことを示す情報及び残金情報で示される残金が所定以上の金額である場合に、画像形成装置1を利用可能と判断する。
次にユーザは、画像形成装置1の操作パネル27を操作して、印刷ジョブリストの表示要求操作を行う。画像形成装置1のプリントアプリ52の印刷リスト取得部66は、プリントサーバ5にユーザIDを送信し、印刷ジョブリストの取得要求を行う(ステップS7)。以下の表1に印刷ジョブリストの一例を示す。
Figure 2017173936
この表1に示すように、印刷ジョブリストには、印刷ジョブ毎に、ジョブ識別番号(JOB ID)、ユーザ名(User Name)、登録日(Registered Date)及び設定情報(Attributes)等が登録されるようになっている。ジョブ識別番号(ジョブID)は、印刷ジョブ管理部67により、登録順に付されるようになっている。設定情報は、プリンタドライバ54で設定されるPJL(Print Job Language)で纏めて記述される。また、設定情報は、印刷ジョブ毎に異なる。各印刷ジョブは、それぞれ異なる設定項目の設定情報を有していてもよい。
(ペーパーカウント識別子)
また、実施の形態に情報処理システムの場合、新たに「PaperCount(ペーパーカウント)」の識別子を設け、この識別子に、「用紙サイズ」、「印刷種別(カラー/モノクロ)」、及び、「片面単位の印刷枚数」を付加して設定情報を形成する。なお、PJL情報は、1行の情報量が256バイトの情報量に制限される。このため、一つの印刷ジョブにおいて、例えば異なる多数の用紙サイズ、印刷種別及び印刷枚数等が指定されていることで、1行に記述し切れない場合、複数行に分けて記述する仕様となっている。
また、複数行に分けて記述する場合、一つのペーパーカウントが複数行に分かれて記述されていることを示すため、例えばPaperCount1、PaperCount2…等のように、識別名のPaperCountに行数を示す数字を付加して記述する。なお、「PaperCount1」は、1行目の記述、「PaperCount2」は、2行目の記述を意味している。また、「PaperCount0」の記述の場合、印刷は行わない(出力しない)ことを示す仕様となっている。
表1の例の場合、ジョブIDが0001の印刷ジョブの設定項目には、「USERCODE=0001,…ADDITIONALJOBINFO=”PaperCount1=A3mono=1,A4color=2”」とのPJL情報が登録されている。この例は、通常の設定に加え、追加インフォメーション(ADDITIONALJOBINFO)として、上述の「PaperCount1」の識別子(=1行の記述)、及び、A3サイズのモノクロ印刷1枚、A4サイズのカラー印刷2枚の印刷を指定する設定情報を示している。同様に、ジョブIDが0003の印刷ジョブの設定項目には、「USERCODE=0001,…ADDITIONALJOBINFO=”PaperCount1=A3mono=3,A4color=4”」とのPJL情報が登録されている。この例は、通常の設定に加え、追加インフォメーション(ADDITIONALJOBINFO)として、上述の「PaperCount1」の識別子(=1行の記述)、A3サイズのモノクロ印刷3枚、A4サイズのカラー印刷4枚の印刷を指定する設定情報を示している。
(印刷料金の見積演算処理)
次に、図7のステップS8にでは、プリントサーバ5のプリントクライアントアプリ55の印刷ジョブ管理部67が、ユーザIDに基づいて、印刷ジョブリスト記憶部を参照することで、ユーザIDに関連付けされている一つ又は複数の印刷ジョブを検索し(ステップS8)、画像形成装置1に送信する。画像形成装置1の印刷リスト取得部66は、プリントサーバ5から送信された印刷ジョブリストを取得する(ステップS9)。取得された
印刷ジョブリストは、認証アプリ51の料金見積部61に転送される。
次に、画像形成装置1の操作部20のCPU21は、取得された印刷ジョブリストを操作パネル27に表示する。ユーザは、ステップS10において、表示された印刷ジョブリストの中から印刷を希望する印刷ジョブを選択するように操作パネル27を操作する。プリントアプリ52の印刷要求部65は、取得した印刷ジョブリストの印刷ジョブを解析して印刷料金を算出するためのパラメータを生成し、認証アプリ51の料金見積部61に送信する(ステップS11)。この際、例えば印刷ジョブa、印刷ジョブb及び印刷ジョブc等のように、複数の印刷ジョブがユーザに選択された場合、印刷要求部65は、[job_a{A3mono=1,A4color=2},job_b{A3mono=3,A4color=4},job_c{A3mono=3,A4color=4}]等のように、各印刷ジョブの設定情報を関連付けて見積り要求を行う。
料金見積部61は、転送された印刷ジョブの通常の設定に加え、上述の「PaperCount」の識別子を検出して追加インフォメーション(ADDITIONALJOBINFO)を読み込み、料金の見積演算を行う。
例えば、以下の例は、「面数×カラーモード毎に定義されたトナー料金」と、「用紙枚数×用紙サイズ毎に定義された用紙料金」の2つから料金の見積演算を行う例である。上述のように、画像形成装置1は、認証サーバ4に記憶されている料金テーブルマスターデータ56をダウンロードすることで形成した料金テーブル57を有している。料金テーブル57は、以下の表2に示す用紙サイズの料金テーブル、及び、印刷種別の料金テーブルで構成されている。
Figure 2017173936
Figure 2017173936
一例ではあるが、用紙サイズ毎の印刷料金に対応する消費ポイントは、表2に示すようにA3サイズの用紙に印刷する場合は3.0ポイント、A4サイズの用紙に印刷する場合は2.0ポイント、B5サイズの用紙に印刷する場合は1.0ポイントとなっている。また、印刷種別の印刷料金に対応する消費ポイントは、表3に示すようにモノクロ印刷の場合は1.0ポイント、カラー印刷の場合は5.0ポイントとなっている。
印刷ジョブの設定項目(Attributes)の追加インフォメーション(ADDITIONALJOBINFO)において、A3サイズのモノクロ印刷の印刷枚数が5枚、A4サイズのカラー印刷が10枚となっている場合、認証アプリ51の料金見積部61は、以下の演算を行うことで、消費ポイントである印刷料金の算出を行う。このような印刷料金の見積金額(消費ポイント数)の算出は、印刷ジョブ毎に実行しても、複数の印刷ジョブを纏めて実行してもよい。
消費ポイント=(3.0[POINT]×5[枚]×1.0[POINT])+(2.0[POINT]×10[枚]×5.0[POINT])=115.0[POINT]
このように消費ポイントを算出すると、料金見積部61は、印刷要求部65に対して、演算結果である印刷見積料金を通知する(ステップS12)。また、認証アプリ51の利用状況監視部62は、算出された消費ポイントを、認証サーバ4に通知する。認証サーバ4は、後述するように利用状況監視部62から、印刷が成功した旨の通知を受信した際に、予め通知されている消費ポイントを、ユーザのポイント残高から減算処理する。
ここで、ポイントの消費タイミングは、一つの印刷ジョブ毎に制御する必要がある。このため、実施の形態の情報処理システムにおいては、以下のように印刷ジョブ毎にポイントの消費タイミングを制御する。
すなわち、例えばユーザが、上述の印刷ジョブリストから印刷ジョブa、印刷ジョブb、印刷ジョブcを選択し、印刷の実行要求を行ったとする。この場合、プリントアプリ52の印刷要求部65は、認証アプリ51の料金見積部61に対して、印刷ジョブa〜印刷ジョブcの印刷を行うことで消費される消費ポイントの見積り要求を行う。この場合、印刷要求部65は、例えば[job_a{A3mono=1,A4color=2},job_b{A3mono=3,A4color=4},job_c{A3mono=3,A4color=4}]等のように、各印刷ジョブの設定情報を関連付けて見積り要求を行う。料金見積部61は、各印刷ジョブの消費ポイントを纏めて算出する。
また、料金見積部61は、利用状況監視部62で監視されている、そのユーザのポイント残高を取得し、算出した消費ポイントの演算結果と共にプリントアプリ52に通知する。プリントアプリ52は、ユーザのポイント残高と、算出された今回の消費予定ポイントと比較し、比較結果に基づいて、ユーザにより選択された印刷ジョブの印刷の可否を判断し、以下のように見積結果を操作パネル27に表示する(ステップS13)。
図8は、ポイント残高により、今回の印刷ジョブによる消費ポイントが補える場合(料金が足りている場合)における、見積もり消費ポイントの表示画面の一例である。この場合、プリントアプリ52は、操作パネル27に対して、算出したポイント消費量を纏めて表示すると共に、現在のポイント残高、及び、今回の印刷ジョブを実行することで消費されるポイント数を減算したポイント残高を表示する。
これに対して、図9は、現在のポイント残高では、今回の印刷ジョブが実行できない場合(料金不足の場合)における、見積もり消費ポイントの表示画面の一例である。この場合、プリントアプリ52は、操作パネル27に対して、ポイント残高が不足していることで、今回の印刷を行うことができない旨のメッセージ、算出したポイント消費量(=今回の印刷ジョブの実行で必要となるポイント数)等を表示する。
次に、料金見積部61が、現在のポイント残高で印刷を実行可能と判断した場合、ユーザは、操作パネル27に表示されている、図8に示す印刷実行ボタン(Print)を操作することで、印刷の実行要求を行う(ステップS14)。なお、料金見積部61が、印刷ジョブの印刷を不可と判断した場合、ユーザは、操作パネル27に表示されている、図8に示すキャンセル行ボタン(Cancel)を操作することで、印刷の実行をキャンセルする(ステップS18)。
ユーザからの印刷実行要求を検出すると、プリントアプリ52の印刷要求部65は、プリントサービス53の印刷実行部64に、ユーザにより選択された印刷ジョブを送信する(ステップS15)。印刷実行部64は、図2に示すエンジン部17を制御して、印刷ジョブに対応する画像等を用紙に印刷する。
また、プリントサービス53の印刷実行部64は、印刷の結果、例えば、成功又は失敗を示す印刷結果をプリントアプリ52に通知する(ステップS19)。プリントアプリ52は、例えばRAM13又はHDD14等の記憶部に、通知された印刷結果を示す印刷結果情報を登録する(ステップS20)。例えば、プリントアプリ52は、印刷の結果が記録されるログファイルを出力する。また、プリントサービス53が印刷結果情報を登録してもよい。
画像形成装置1の認証アプリ51の利用状況監視部62は、登録された印刷結果情報を取得し、例えば、印刷の成功又は失敗を示す情報を認証サーバ4に送信する(ステップS17)。
認証サーバ4は、ユーザのポイント残高を管理しており、印刷ジョブaの実行の成功を示すサービス利用状況通知を受信すると、実行された印刷ジョブaに対応するポイントを、ユーザの現在のポイント残高から消費する。同様に、認証サーバ4は、印刷ジョブbの印刷が成功したことを示すサービス利用状況通知を受信すると、実行された印刷ジョブbに対応するポイントを、ユーザの現在のポイント残高から仮消費する。認証サーバ4は、全ての印刷ジョブの実行が完了したことを示す印刷完了通知を、利用状況監視部62から認証アプリ51を介して受信すると、HDD34等の記憶部に記憶して管理しているユーザのポイント残高を、消費によるポイント残高に書き換える。これにより、印刷ジョブを実行することで消費されたポイントが、正式に、ユーザのポイント残高に反映される。最後に、認証サーバ3は、消費されたポイントが反映されたユーザのポイント残高を課金サーバ3に送信し、課金サーバ3は送信されたポイント残高に基づいて課金処理を行う。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の情報処理システムは、プリンタドライバ54で印刷ジョブを生成する際に、印刷ジョブの属性に、印刷ジョブ単位ではなく、ページ単位で印刷料金の見積もりに必要な情報を設定し、その設定を保存する。そして、画像形成装置1で印刷を実行する際に、印刷ジョブに設定された印刷料金の見積もりに必要な属性を参照して、ページ単位で印刷料金の見積もりを行う。
これにより、印刷見積料金を正確に算出できるため、より高精度に見積もった印刷料金を提示することができる。また、印刷時に印刷データの解析を行うことなく、印刷料金の見積もりに必要な情報に基づいて、印刷料金を算出することができる。このため、印刷を実行するまでに要する時間を長引かせることなく、ユーザに対して正確な印刷料金の見積もりを提示できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の情報処理システムの説明をする。上述の第1の実施の形態の場合、ユーザから指定された印刷ジョブの実行が完了する毎に、認証サーバ4において、ポイント残高の消費処理を行い、全ての印刷ジョブの実行が完了した後に、課金サーバ3に、消費によるポイント残高を反映(登録)するものであった。このため、画像形成装置1が低速の機器であり、印刷に時間を要する場合、ポイント残高の消費処理が行われるまでに時間を要する。これが悪用されると、例えば同一人物が、同時に複数の画像形成装置1に対して印刷ジョブの実行要求を行うときに、認証サーバ4におけるポイント残高の消費処理が行われていない間に、複数の画像形成装置1が認証サーバ4から消費処理がなされていないポイント残高を取得し、それぞれの画像形成装置1において、このポイント残高を用いて印刷物を取得可能となる。
このため、第2の実施の形態の情報処理システムは、ユーザから印刷の実行要求がされた際に、印刷の実行完了を待たずに、印刷による消費されるポイントを認証サーバ4に送信し、ポイントの仮消費を行う。そして、印刷の実行完了後に、仮消費したポイントを確定するものである。なお、上述の第1の実施の形態と以下に説明する第2の実施の形態は、この点のみが異なる。このため、以下、両者の差異のみ説明し、重複説明は省略する。
図10は、第2の実施の形態の印刷ジョブの実行動作の流れを示すシーケンス図である。この図10において、ステップS21〜ステップS33の動作は、図7のステップS1〜ステップS13の動作に相当する。詳しくは、上述の各ステップの説明を参照されたい。
図10のフローチャートにおいて、ユーザにより所望の印刷ジョブが選択され、印刷ジョブの実行が指定されると(ステップS34)、プリントアプリ52の印刷要求部65は、プリントサービス53の印刷実行部64に印刷の実行要求を行う(ステップS35)。また、印刷要求部65は、認証アプリ51の料金見積部61に対して、ポイントの仮消費要求を行う(ステップS36)。この際に、印刷実行対象の印刷ジョブのジョブIDが認証アプリ51に渡される。料金見積部61は、ポイントの仮消費要求を受信すると、見積もりした消費ポイントを示す情報と、ジョブIDを認証サーバ4に送信する(ステップS37)。認証サーバ4においては、受信した消費ポイント及びジョブIDを対応付けた仮消費情報を記憶する。
認証サーバ4は、ユーザのポイント残高に、仮消費されたポイントを反映させる仮消費処理を行う(ステップS38)。例えば、受信した消費ポイント及びジョブIDを対応付けて記憶し、ユーザのポイント残高から消費ポイントを減算する処理を行う。これにより、ユーザから印刷ジョブの実行が指示されたタイミングで、ユーザのポイント残高に、実行した印刷ジョブに対応する消費ポイントを反映させることができる。このため、消費したポイントの反映が遅いために、複数の画像形成装置1を介して複数の印刷物を不正に入手可能とする不正行為を防止できる。
印刷ジョブを実行すると、プリントサービス53の印刷実行部64は、印刷の結果、例えば、印刷ジョブの印刷の成功又は失敗を示す印刷結果をプリントアプリ52の印刷要求部65に通知する(ステップS51)。印刷要求部65は、RAM13又はHDD14等の記憶部に、通知された印刷ジョブの印刷結果を示す印刷結果情報とジョブIDとを対応付けて登録する(ステップS52)。
画像形成装置1の認証アプリ51の利用状況監視部62は、登録された印刷ジョブの印刷結果情報とジョブIDを含むサービス利用状況通知を認証アプリ51に送信する(ステップS39)。認証アプリ51は、受信した印刷ジョブのサービス利用状況通知を認証サーバ4に通知する(ステップS40)。
認証サーバ4は、画像形成装置1からサービス利用状況通知を受信し、サービス利用状況通知に含まれる印刷結果情報に基づいて、印刷が成功か否かを判断する。印刷が成功と判断した場合に、サービス利用状況通知に含まれるジョブIDに対応する仮消費情報を削除し、ポイント消費を確定させる(ステップS41)。一方で、認証サーバ4は、印刷が失敗と判断した場合に、サービス利用状況通知に含まれるジョブIDに対応する消費ポイントをポイント残高に加算する処理を行い、ポイントの仮消費を取り消す。
例えば、印刷実行中に、ユーザから印刷の中断操作、又は、用紙の巻き込みトラブル等により印刷が中断した場合(ステップS42)、プリンタドライバ54、又は、プリントアプリ52は、印刷ジョブ管理部67に印刷の中断要求を行う(ステップS43)。この印刷の中断要求は、認証アプリ51の利用状況監視部62を介して認証サーバ4に通知される(ステップS44、ステップS45)。すなわち、印刷失敗の印刷結果情報と失敗した印刷ジョブのジョブIDを含むサービス利用状況通知を認証サーバ4に通知される。認証サーバ4は、このサービス利用状況を受信すると、印刷ジョブの印刷が失敗と判断し、この印刷ジョブにより仮消費されたポイントを取り消し処理する(ステップS46)。これにより、上述の不正行為を防止したうえで、ユーザのポイント残高から不当な引き落とし(消費)をする不都合を防止できる。
また、認証サーバ4において管理されている仮消費情報は、認証アプリ51が管理してもよい。この場合に、認証アプリ51は、印刷が成功した場合に、仮消費情報を削除し、消費ポイントの仮登録を確定させる。印刷が失敗した場合に、仮消費情報に基づいて、減算するポイントを特定する。特定した減算ポイントを含む減算要求を認証サーバ4に送信する。認証サーバ4は、送信された減算ポイントに基づいて、ポイント残高の減算処理を行う。
上述の各実施の形態は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、上述の各実施の形態で説明した全てのプログラムは、上述の各機能の一部又は全部を、IC(半導体集積回路)等のハードウェアで実現してもよい。また、全てのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、CD−R、DVD、ブルーレイディスク(登録商標)、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。DVDは、「Digital Versatile Disk」の略記である。また、全てのプログラムは、インターネット等のネットワーク経由で提供してもよい。また、全てのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードし、操作部20(又は本体10)にインストールして実行してもよい。また、全てのプログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 画像形成装置
2 パーソナルコンピュータ装置
3 課金サーバ
4 認証サーバ
5 プリントサーバ
6 ネットワーク
10 本体
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 HDD
15 通信部
16 接続I/F
17 エンジン部
18 システムバス
20 操作部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 フラッシュメモリ
25 通信部
26 接続I/F
27 操作パネル
28 システムバス
30 通信路
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 HDD
35 通信部
38 システムバス
51 認証アプリ
52 プリントアプリ
53 プリントサービス
54 プリンタドライバ
55 プリントクライアントアプリ
56 料金テーブルマスターデータ
57 料金テーブル
61 料金見積部
62 利用状況監視部
63 認証部
64 印刷実行部
65 印刷要求部
66 印刷リスト取得部
67 印刷ジョブ管理部
特開2007−094816号公報

Claims (7)

  1. 印刷ジョブの印刷実行を制御する印刷制御装置と、印刷ジョブを管理する管理装置とがネットワークを介して接続された印刷制御システムであって、
    1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、前記印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信したことに応じて、前記印刷ジョブと前記単位印刷条件とを対応付けて記憶するジョブ記憶部と、
    印刷ジョブの印刷単位あたりの利用量である単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する単位利用量記憶部と、
    ユーザからの前記印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、当該印刷ジョブに対応する前記単位印刷条件のそれぞれの前記単位利用量に基づき、当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する算出部と、
    印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する上限利用量取得部と、
    算出された前記利用量と、取得された前記上限利用量とに基づき、前記印刷ジョブの印刷の可否を判断する判断部と、
    前記印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて前記上限利用量が更新されるように制御する更新制御部と
    を有する印刷制御システム。
  2. 前記算出部により算出された利用量を表示装置に表示させ、前記判断部により前記印刷ジョブの印刷が可能と判断された場合に、ユーザにより当該印刷ジョブの印刷実行を指示可能な指示画面を表示装置に表示させる表示制御部と、
    ユーザからの印刷実行指示が前記指示画面を介して受け付けられた場合に、前記印刷ジョブの印刷が実行されるように制御する印刷制御部と
    を有する請求項1に記載の印刷制御システム。
  3. 前記印刷ジョブの印刷処理の実行結果を取得する印刷結果取得部と、を有し、
    前記更新制御部は、
    取得された前記印刷ジョブの印刷処理の実行結果に基づいて、前記算出部により算出された当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて前記上限利用量が更新されるように制御する請求項2に記載の印刷制御システム。
  4. ログインしたユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得部と、
    前記上限利用量取得部は、
    取得された前記ユーザ識別情報に対応する前記上限利用量を取得する
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の印刷制御システム。
  5. 1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、前記印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信したことに応じて、前記印刷ジョブと前記単位印刷条件とを対応付けて記憶するジョブ記憶部と、
    印刷ジョブの印刷単位あたりの利用量である単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する単位利用量記憶部と、
    ユーザからの前記印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、当該印刷ジョブに対応する前記単位印刷条件のそれぞれの前記単位利用量に基づき、当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する算出部と、
    印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する上限利用量取得部と、
    算出された前記利用量と、取得された前記上限利用量とに基づき、前記印刷ジョブの印刷の可否を判断する判断部と、
    前記印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて前記上限利用量が更新されるように制御する更新制御部と
    を有する印刷制御装置。
  6. 印刷ジョブの印刷実行を制御する印刷制御装置と、印刷ジョブを管理する管理装置とがネットワークを介して接続された印刷制御システムの印刷制御方法であって、
    ジョブ記憶部が、1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、前記印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信したことに応じて、前記印刷ジョブと前記単位印刷条件とを対応付けて記憶するジョブ記憶ステップと、
    単位利用量記憶部が、印刷ジョブの印刷単位あたりの利用量である単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する単位利用量記憶ステップと、
    算出部が、ユーザからの前記印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、当該印刷ジョブに対応する前記単位印刷条件のそれぞれの前記単位利用量に基づき、当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する算出ステップと、
    上限利用量取得部が、印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する上限利用量取得ステップと、
    判断部が、算出された前記利用量と、取得された前記上限利用量とに基づき、前記印刷ジョブの印刷の可否を判断する判断ステップと、
    更新制御部が、前記印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて前記上限利用量が更新されるように制御する更新制御ステップと
    を有する印刷制御方法。
  7. コンピュータを、
    1以上の印刷単位を含む印刷ジョブと、前記印刷ジョブが印刷されるときの印刷単位ごとの印刷条件である単位印刷条件とを含むジョブ登録要求を受信したことに応じて、前記印刷ジョブと前記単位印刷条件とを対応付けて記憶するジョブ記憶部と、
    印刷ジョブの印刷単位あたりの利用量である単位利用量を、印刷条件ごとに記憶する単位利用量記憶部と、
    ユーザからの前記印刷ジョブに対する印刷指示に応じて、当該印刷ジョブに対応する前記単位印刷条件のそれぞれの前記単位利用量に基づき、当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を算出する算出部と、
    印刷に利用可能な利用量である上限利用量を取得する上限利用量取得部と、
    算出された前記利用量と、取得された前記上限利用量とに基づき、前記印刷ジョブの印刷の可否を判断する判断部と、
    前記印刷ジョブの印刷が可能な場合に、算出された当該印刷ジョブの印刷に応じた利用量を用いて前記上限利用量が更新されるように制御する更新制御部
    として機能させるための印刷制御プログラム。
JP2016056333A 2016-03-18 2016-03-18 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム Pending JP2017173936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016056333A JP2017173936A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016056333A JP2017173936A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017173936A true JP2017173936A (ja) 2017-09-28

Family

ID=59971260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016056333A Pending JP2017173936A (ja) 2016-03-18 2016-03-18 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017173936A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060114494A1 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for accounting information processing for networked printing systems
JP2006312270A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Seiko Epson Corp 課金式印刷装置および課金式印刷方法
JP2006350443A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Canon Inc 印刷システムおよび印刷制御方法およびプログラム
JP2012058817A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 情報処理装置及び印刷システム、並びに情報処理方法、プリンタドライバプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060114494A1 (en) * 2004-11-29 2006-06-01 Electronics For Imaging, Inc. Methods and apparatus for accounting information processing for networked printing systems
JP2006312270A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Seiko Epson Corp 課金式印刷装置および課金式印刷方法
JP2006350443A (ja) * 2005-06-13 2006-12-28 Canon Inc 印刷システムおよび印刷制御方法およびプログラム
JP2012058817A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 情報処理装置及び印刷システム、並びに情報処理方法、プリンタドライバプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10282141B2 (en) Image processing system, image processing device, billing processing method and computer readable recording medium
JP4572918B2 (ja) 印刷システム、印刷装置、印刷枚数管理装置、およびプログラム
JP4379619B2 (ja) 消耗品発注装置、消耗品発注装置の制御方法及びコンピュータプログラム
JP2009029136A (ja) 印刷装置、印刷方法および印刷システム
US8189224B2 (en) Printing apparatus and print managing method
JP5826198B2 (ja) 画像形成システム、画像形成装置、およびプログラム
US9542142B2 (en) Image forming apparatus and discharge destination display method
US9894229B2 (en) Image forming apparatus to reduce power consumption, control method for the same and recording medium
US8773683B2 (en) Image forming system and control method thereof
JP2020031386A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2018045664A (ja) 利用量管理装置、利用量管理方法、利用量管理プログラム、及び、利用量管理システム
US10974516B2 (en) Device, method for controlling device, and storage medium
US20120044528A1 (en) Material Printing System for Distributing Updated Meeting Material to Participants
JP6561501B2 (ja) 機器、認証システム、認証処理方法、認証処理プログラム、及び記憶媒体
US8537381B2 (en) Image processing apparatus, method of controlling the same and storage medium
US10146523B2 (en) Image processing apparatus, distribution server, management server, and computer readable storage medium
US8908212B2 (en) Image processing apparatus, method for controlling image processing apparatus, and storage medium
AU2014280953B2 (en) Information processing device, image processing device, image processing system, and program
JP2009217586A (ja) 印刷システム
JP2007094816A (ja) ジョブ実行装置及びジョブ実行方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP5583720B2 (ja) 印刷システム
JP2017173936A (ja) 印刷制御システム、装置、方法及びプログラム
US10545707B2 (en) Image forming system, information processing apparatus, and image forming method that prevents printing
CN107848312B (zh) 计费系统、计费方法和记录介质
JP2008134427A (ja) 課金システム、課金方法、画像形成装置、情報処理装置、並びにプログラムおよび記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200317