JP2017173245A - 電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図示しない電動車両に搭載された高電圧回路101には駆動バッテリ2が備えられ、駆動バッテリ2はバッテリ2Nとバッテリ2Pとに区分されて、その間にサービスプラグ3が介装されている。バッテリ2N及びバッテリ2Pはそれぞれメインコンタクタ4を介して図示しない電気負荷側と接続され、車両の図示しないキースイッチのON・OFF操作に応じてメインコンタクタ4が接続・切断される。サービスプラグ3には、上記のような駆動バッテリ2を分断するための高圧スイッチ3aと連動するように低圧スイッチ3bが設けられ、サービスプラグ3の接続時(高圧スイッチ3aの接続時)には低圧スイッチ3bも接続され、サービスプラグ3の切断時(高圧スイッチ3aの切断時)には低圧スイッチ3bも切断されるようになっている。
その他の態様として、前記第1の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の切断判定が誤りと見なされて接続判定に訂正されたときに、該プラグ断接判定手段の故障判定を下す第1の故障判定手段をさらに備えることが好ましい(請求項3)。
その他の態様として、前記プラグ断接判定手段により前記サービスプラグの接続が判定され、且つ前記強制漏電手段により発生された漏電が前記漏電検出手段で検出されない場合に、前記メインコンタクタを一時的に接続することにより、該メインコンタクタよりも前記電気負荷側に接続されているコンデンサを介して前記強制漏電手段と前記漏電検出手段とを電気的に接続するコンタクタ一時接続手段と、前記コンタクタ一時接続手段により前記メインコンタクタが接続された状態で、前記強制漏電手段により発生された漏電が前記漏電検出手段で検出された場合に、前記プラグ断接判定手段による接続判定を誤りと見なして切断判定に訂正する第2の判定訂正手段とをさらに備えることが好ましい(請求項4)。
その他の態様として、前記第2の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の切断判定が誤りと見なされて接続判定に訂正されたときに、該プラグ断接判定手段の故障判定を下し、前記プラグ断接判定手段の接続判定が訂正されなかったときに、前記強制漏電手段の故障判定を下す第2の故障判定手段をさらに備えることが好ましい(請求項6)。
図1は本実施形態のサービスプラグの断接判定装置が適用された電動車両の高電圧回路を示す電気回路図、図2はBMUとスイッチ回路との構成を示す電気回路図である。
図1に示す本実施形態の電動車両の高電圧回路1は、図6に基づき説明した従来技術の高電圧回路101と基本構成は同一であり、サービスプラグ3の断接判定のために新たな構成が追加されている。また、図2に示すスイッチ回路6の構成は、従来技術の電動車両と同一である。そこで、従来技術のものと同一構成の箇所については同一部材番号を付して概略説明にとどめ、相違点を重点的に述べる。
高電圧回路1のバッテリ2N側に漏電が発生していない場合、モニタ信号の変動周期に同期してカップリングコンデンサ13は充放電を繰り返し、信号発生器12から出力されたモニタ信号の波形がそのまま波形検出回路15により検出される。これに対して高電圧回路1のバッテリ2N側に漏電が発生すると、カップリングコンデンサ13の充放電が妨げられて正常時とは異なる波形のモニタ信号が波形検出回路15で検出される。以上の検出動作を、漏電検出回路10は上位の制御ユニットであるBMU5からの制御信号に基づき実行する。そして、漏電検出回路10は波形検出回路15でのモニタ信号の検出結果を反映した漏電判定信号をBMU5に出力し、この漏電判定信号に基づき、BMU5側で高電圧回路(バッテリ2N側)の漏電の有無が判定される。
追加した強制漏電回路11Pの構成は強制漏電回路11Nと同一であるため、その説明は省略する。本実施形態では、バッテリ2Pとメインコンタクタ4との間に強制漏電回路11Pを接続しているが、その接続箇所は、これに限定されるものではなく、漏電検出回路10と強制漏電回路11Pとがサービスプラグ3を介して接続されていれば、サービスプラグ3から前記メインコンタクタ4までの何れかの部位に接続されていればよい。従って、例えばサービスプラグ3とバッテリ2Pとの間に強制漏電回路11Pを接続してもよい。
上記したようにサービスプラグ3の断接判定は、キースイッチのON状態でのサービスプラグ3の切断(ひいてはその後の接続)に起因するトラブル防止を目的としており、その判定結果に基づきメインコンタクタ4を接続或いは切断している(コンタクタ強制切断手段)。このためサービスプラグ3の断接判定がトラブル防止のために参照される機会は、メインコンタクタ4の接続操作時のみならず、メインコンタクタ4の接続中においても逐次参照される。
図3は車両走行やバッテリ充電の開始時に本実施形態のBMU5により実行されるメインコンタクタ制御ルーチンのフローチャートを示し、BMU5は当該ルーチンを所定の制御インターバルで実行する。
また表1中の2段目に示すように、スイッチ回路6に基づきサービスプラグ3の切断判定が下され、漏電検出回路10で漏電検出されずに実際にサービスプラグ切断と見なせる場合には、スイッチ回路6に基づく切断判定は正しく、スイッチ回路6が正常と断定できる。従って、キースイッチのON操作時であれば図3のステップS4の処理によりメインコンタクタ4の接続が禁止され、既にキースイッチがON状態であればメインコンタクタ4が強制切断され、これにより溶着等のトラブルが防止される。
従って、表1中の4段目に示す組合せの場合には、第1実施形態においては、故障部位がスイッチ回路6にあるのか強制漏電回路11Pにあるのか特定できず、また故障部位を特定不能であるが故に、実際のサービスプラグ3の断接状態も判定できず、これらを判定可能な手法が求められる。
[第2実施形態]
図4は本実施形態のサービスプラグ3の断接判定装置が適用された電動車両の高電圧回路1を示す電気回路図である。
図3に示す第1実施形態のルーチンとの相違は、ステップS11〜13の処理を追加したことにあるため、相違点を重点的に述べる。
BMU5は、サービスプラグ3の接続に基づきステップS3でYesの判定を下すと、ステップS11に移行する。ステップS11では表1中の4段目の組合せが成立したか否か、即ち、故障部位がスイッチ回路6にあるのか強制漏電回路11Pにあるのか特定不能であり、且つ実際のサービスプラグ3の断接状態が判定不能であるか否かを判定する。判定がNo場合にはステップS5でサービスプラグ3が接続されているか否かを判定し、NoのときにはステップS4でメインコンタクタ4を切断状態に保ち、判定がYesのときにはステップS6でメインコンタクタ4を接続する。
以上のように本実施形態のサービスプラグ3の故障判定装置によれば、スイッチ回路6に基づきサービスプラグ3の接続判定が下され、漏電検出回路10で漏電が検出されず(ステップS11がYes)、その要因がスイッチ回路6の異常にあるか、強制漏電回路11Pの異常にあるか判定不能な場合に、メインコンタクタ4を接続して電気負荷側のコンデンサ21を介して強制漏電回路11P側と漏電検出回路10側とを電気的に接続した上で(ステップS12)、漏電検出回路10での漏電検出の有無に基づき故障部位の特定、及び実際のサービスプラグ3の断接状態を判定している(ステップS13)。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、漏電検出回路10の正常判定のために強制漏電回路11Nを用いたが、他の手段により代替可能な場合には、強制漏電回路11Nを省略してもよい。また、スイッチ回路6、漏電検出回路10及び強制漏電回路11N,11Pの構成についても、上記実施形態に限定されるものではなく任意に変更可能である。
2 駆動バッテリ
2N 第1バッテリ
2P 第2バッテリ
3 サービスプラグ
4 メインコンタクタ
5 BMU
(第1の判定訂正手段、第2の判定訂正手段、コンタクタ強制切断手段、
コンタクタ一時接続手段、第1のコンタクタ断接訂正手段、
第2のコンタクタ断接訂正手段、第1の故障判定手段、第2の故障判定手段)
6 スイッチ回路(プラグ断接判定手段)
10 漏電検出回路(漏電検出手段)
11P 強制漏電回路(強制漏電手段)
Claims (6)
- 駆動バッテリに接続したメインコンタクタの断接に応じて該駆動バッテリを電気負荷側に接続及び切断可能とすると共に、前記駆動バッテリに介装したサービスプラグにより高電圧回路の遮断時には該駆動バッテリを第1バッテリ及び第2バッテリに分断すると共に、前記第1バッテリ側に漏電を検出するための漏電検出手段を接続した電動車両の高電圧回路において、
前記サービスプラグの断接状態を判定するプラグ断接判定手段と、
前記高電圧回路の第2のバッテリ側の前記サービスプラグから前記メインコンタクタまでの何れかの部位に接続され、強制的に漏電を発生可能な強制漏電手段と、
前記プラグ断接判定手段により前記サービスプラグの切断が判定され、且つ前記強制漏電手段により発生された漏電が前記漏電検出手段で検出された場合に、前記プラグ断接判定手段による前記サービスプラグの切断判定を誤りと見なして接続判定に訂正する第1の判定訂正手段と
を備えたことを特徴とする電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。 - 前記プラグ断接判定手段により前記サービスプラグの切断が判定されたときに、接続操作に応じた前記メインコンタクタの接続の禁止、及び接続中の前記メインコンタクタの切断の少なくとも一方を実行するコンタクタ強制切断手段と、
前記コンタクタ強制切断手段により前記メインコンタクタの接続禁止または切断が実行される際に、前記第1の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の切断判定が誤りと見なされて接続判定に訂正されると、前記コンタクタ強制切断手段に拘わらず前記メインコンタクタを接続する第1のコンタクタ断接訂正手段とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。 - 前記第1の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の切断判定が誤りと見なされて接続判定に訂正されたときに、該プラグ断接判定手段の故障判定を下す第1の故障判定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。 - 前記プラグ断接判定手段により前記サービスプラグの接続が判定され、且つ前記強制漏電手段により発生された漏電が前記漏電検出手段で検出されない場合に、前記メインコンタクタを一時的に接続することにより、該メインコンタクタよりも前記電気負荷側に接続されているコンデンサを介して前記強制漏電手段と前記漏電検出手段とを電気的に接続するコンタクタ一時接続手段と、
前記コンタクタ一時接続手段により前記メインコンタクタが接続された状態で、前記強制漏電手段により発生された漏電が前記漏電検出手段で検出された場合に、前記プラグ断接判定手段による接続判定を誤りと見なして切断判定に訂正する第2の判定訂正手段とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。 - 前記プラグ断接判定手段により前記サービスプラグの切断が判定されたときに、接続操作に応じた前記メインコンタクタの接続の禁止、及び接続中の前記メインコンタクタの切断の少なくとも一方を実行するコンタクタ強制切断手段と、
前記第2の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の接続判定が誤りと見なされて切断判定に訂正されたときに、前記コンタクタ強制切断手段に前記メインコンタクタの接続の禁止または切断を実行させる第2のコンタクタ断接訂正手段とをさらに備えた
ことを特徴とする請求項4に記載の電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。 - 前記第2の判定訂正手段により前記プラグ断接判定手段の切断判定が誤りと見なされて接続判定に訂正されたときに、該プラグ断接判定手段の故障判定を下し、前記プラグ断接判定手段の接続判定が訂正されなかったときに、前記強制漏電手段の故障判定を下す第2の故障判定手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項4または5に記載の電動車両におけるサービスプラグの断接判定装置。
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