JP2017172569A - 軸流圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前段の動翼の先端側と根元側の衝撃波損失を抑制できる軸流圧縮機を提供する。【解決手段】軸流圧縮機1は、ロータ7と、ロータ7の外周側に設けられた複数の動翼8a,8bと、ケーシング6と、ケーシング6の内周側に設けられ、複数の動翼8a,8bの下流側にそれぞれ配置された複数の静翼9a,9bと、ケーシング6の内周側に設けられ、初段の動翼8aの上流側に配置された入口案内翼10と、を有する。入口案内翼10は、設定位置P3として、翼高さ方向の根元位置P1と先端位置P2の間の位置が設定され、設定位置P3から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ設定位置P3から先端位置P2に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、ガスタービン用又は産業用の軸流圧縮機に関する。
ガスタービンの高出力化と高効率化のために、軸流圧縮機の大流量化と高圧力比化が要求される。軸流圧縮機の大流量化と高圧力比化に伴い、圧縮機の上流側に配置された前段の動翼(遷音速翼)に流入する流体の相対流入速度(相対流入マッハ数)が増加する。そのため、動翼の表面に衝撃波が発生し、これに起因した損失が増大する可能性がある。
そこで、特許文献1に記載の従来技術では、圧縮機の上流側に配置された入口案内翼又は前段の静翼は、翼高さ方向の中間位置から根元位置に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ翼高さ方向の中間位置から先端位置に(言い換えれば、ロータ側に)向かうにつれてスタッガ角が漸減するように構成されている。すなわち、翼高さ方向の中間位置から根元位置に向かうにつれて流出角が漸増し、かつ翼高さ方向の中間位置から先端位置に向かうにつれて流出角が漸減するように構成されている。
これにより、翼高さ方向の位置にかかわらずスタッガ角(及び流出角)が一定である場合と比べ、翼根元側のスタッガ角(及び流出角)を大きくする。したがって、入口案内翼の下流側又は前段の静翼の下流側に配置された前段の動翼に対し、翼先端側の相対流入角を小さくするとともに、翼先端側の相対流入マッハ数を小さくすることが可能である。したがって、前段の動翼の先端側の衝撃波損失を低減することが可能である。
特開平9−72222号公報(図3等参照)
しかしながら、上記従来技術には次のような改善の余地があった。すなわち、上記従来技術の入口案内翼又は前段の静翼においては、翼高さ方向の位置にかかわらずスタッガ角(及び流出角)が一定である場合と比べ、翼先端側のスタッガ角(及び流出角)を小さくする。そのため、入口案内翼の下流側又は前段の静翼の下流側に配置された前段の動翼に対し、翼根元側の相対流入角を大きくするとともに、翼根元側の相対流入マッハ数を大きくする。
ここで、上述した軸流圧縮機の大流量化と高圧力比化に伴い、前段の動翼の高さが高くなれば、動翼の根元側に作用する引張り応力を考慮して、根元側の翼厚みを大きくしなければならない場合がある。また、動翼の翼根元での局所的な応力を低減するためにフィレットを設けることから、翼根元の厚みが大きくなる場合もある。そのため、動翼の根元側の相対流入マッハ数が大きくなると、翼根元側の流れがチョークして、翼根元側の衝撃波損失が増加することが懸念される。さらに、動翼の根元側の流れがチョークすれば、翼高さ方向の流量配分が変化して、翼先端側の相対流入マッハ数が大きくなり、翼先端側の衝撃波損失が増加することも懸念される。
本発明の目的は、前段の動翼の先端側と根元側の衝撃波損失を抑制できる軸流圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、ロータと、前記ロータの外周側に設けられた複数の動翼と、ケーシングと、前記ケーシングの内周側に設けられ、前記複数の動翼の下流側にそれぞれ配置された複数の静翼と、前記ケーシングの内周側に設けられ、初段の動翼の上流側に配置された複数の入口案内翼と、を有する軸流圧縮機において、前記入口案内翼又は前段の静翼は、少なくとも1つの設定位置として、翼高さ方向の根元位置と先端位置の間の位置が設定され、前記設定位置から前記根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ前記設定位置から前記先端位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成される。
本発明によれば、前段の動翼の先端側と根元側の衝撃波損失を抑制できる。
本発明の第1の実施形態におけるガスタービンの構成を表す概略図である。 本発明の第1の実施形態における軸流圧縮機の上流側部分の構造を表す軸方向断面図である。 本発明の第1の実施形態における入口案内翼の構造を表す斜視図である。 第1の比較例における入口案内翼の構造を表す斜視図である。 本発明の第1の実施形態並びに第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。 本発明の第1の実施形態並びに第1の比較例における入口案内翼の出口軸方向速度の分布を表す図である。 図2中断面矢視VIIによる断面図であって、本発明の第1の実施形態における空気の流れを説明するための図である。 本発明の第1の比較例における空気の流れを説明するための図である。 本発明の第1の実施形態並びに第1及び第2の比較例における初段動翼の相対流入マッハ数の分布を表す図である。 本発明の第1の実施形態並びに第2の比較例における初段動翼の根元側のマッハ数の分布を表す図である。 ピークマッハ数と全圧損失係数の関係を表す図である。 本発明の一変形例並びに第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。 本発明の第2の実施形態並びに第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態におけるガスタービンの構成を表す概略図である。図2は、本実施形態における軸流圧縮機の上流側部分の構造を表す軸方向断面図である。
ガスタービンは、空気を圧縮する軸流圧縮機1と、この圧縮機1で生成された圧縮空気と燃料を混合して燃焼する燃焼器2と、この燃焼器2で生成された高温の燃焼ガスによって回転駆動するタービン3と、このタービン3の回転動力によって駆動する発電機4とを備えている。なお、圧縮機1、タービン3、及び発電機4は、回転軸5を介し互いに接続されている。また、燃焼ガスは、タービン3を回転させた後、排気ガスとして系外へ放出されるようになっている。
軸流圧縮機1は、ケーシング6と、ケーシング6内に回転可能に設けられたロータ7とを有しており、ケーシング6の内周面とロータ7の外周面の間にて略円筒状の主流流路(作動流体流路)が形成されている。
軸流圧縮機1は、ロータ7の外周側に設けられた複数の動翼8a,8bと、ケーシング6の内周側に設けられた複数の静翼9a,9bとを有している。複数の動翼8aは、ロータ7の周方向に配列されて第1段の動翼8aを構成している。複数の静翼9aは、ケーシング6の周方向に配列されて第1段の静翼9aを構成しており、第1段の動翼8aの下流側(図2中右側)に配置されている。複数の動翼8bは、ロータ7の周方向に配列されて第2段の動翼8bを構成しており、第1段の静翼9aの下流側に配置されている。複数の静翼9bは、ケーシング6の周方向に配列されて第2段の静翼9bを構成しており、第2段の動翼8bの下流側に配置されている。
そして、作動流体である空気は、図2中白抜き矢印で示すように流れており、各段の動翼で増速されて運動エネルギーが付与され、各段の静翼で減速されて運動エネルギーが圧力エネルギーに変換される(すなわち、昇圧される)。なお、図2では、二段の動翼8a,8bと二段の静翼9a,9bを示しているが、軸流圧縮機1は、三段以上の動翼と三段以上の静翼を有している。
軸流圧縮機1は、ケーシング6の内周側に設けられた複数の入口案内翼10を有している。複数の入口案内翼10は、ケーシング6の周方向に配列されており、第1段の動翼8aの上流側(図2中左側)に配置されている。
軸流圧縮機1は、複数の入口案内翼10の回転角度を変更する可変機構19aと、第1段の静翼9aの回転角度を変更する可変機構19bとを有している。そして、例えばガスタービンの起動時に、可変機構19aが入口案内翼10の回転角度を変更して圧縮機1の吸気流量を少なくし、可変機構19bが静翼9aの回転角度を変更して旋回失速を抑制するようになっている。
次に、本実施形態の入口案内翼10の構造を、第1及び第2の比較例の入口案内翼と比較しながら説明する。なお、本実施形態並びに第1及び第2の比較例における入口案内翼の流量条件は同じとする(詳細は後述)。
図3は、本実施形態における入口案内翼の構造を表す斜視図であり、図4は、第1の比較例における入口案内翼の構造を表す斜視図である。図5(a)及び図5(b)は、本実施形態並びに第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。図5(a)及び図5(b)の直交座標系の縦軸は入口案内翼の高さ方向の位置、横軸はスタッガ角である。図6は、本実施形態並びに第1の比較例における入口案内翼の流出速度軸方向成分の分布を表す図である。図6の縦軸は入口案内翼の高さ方向の位置、横軸は流出速度軸方向成分である。
第1の比較例の入口案内翼50は、図5(a)中基準線52(一点鎖線)で示すように、翼高さ方向の根元位置P1から先端位置P2にかけてスタッガ角が一定であるように構成されている。具体的には、図5(a)及び図4で示すように、根元位置P1と先端位置P2との中間位置P0での翼断面51aのスタッガ角、根元位置P1での翼断面51bのスタッガ角、及び先端位置P2での翼断面51cのスタッガ角はθ0である。なお、スタッガ角とは、翼断面の翼弦方向と圧縮機1の軸方向との間の角度である。
第2の比較例の入口案内翼は、図5(a)中比較線62(二点鎖線)で示すように、翼高さ方向の中間位置P0から根元位置P1に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ翼高さ方向の中間位置P0から先端位置P2に(言い換えれば、ロータ側に)向かうにつれてスタッガ角が漸減するように構成されている。具体的には、図5(a)で示すように、中間位置P0での翼断面のスタッガ角はθ0、根元位置P1での翼断面のスタッガ角はθ1(但し、θ1>θ0)、先端位置P2での翼断面のスタッガ角はθ2(但し、θ2<θ0)である。
本実施形態の入口案内翼10では、1つだけの設定位置P3として、翼高さ方向の根元位置P1と先端位置P2の間の位置が設定されている。この設定位置P3は、好ましくは、中間位置P0より翼先端側であるが、中間位置P0としてもよいし、若しくは中間位置P0より翼根元側としてもよい。そして、本実施形態の入口案内翼10は、図5(a)中特性線12(実線)で示すように、翼高さ方向の設定位置P3から根元位置P1に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ翼高さ方向の設定位置P3から先端位置P2に(言い換えれば、ロータ側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されている。具体的には、図5(a)及び図3で示すように、設定位置P3での翼断面11aのスタッガ角はθ3(但し、θ3<θ0)、根元位置P1での翼断面11bのスタッガ角はθ1(但し、θ1>θ0)、先端位置P2での翼断面11cのスタッガ角はθ4(但し、θ4>θ0)である。
なお、図5(b)で示すように、本実施形態の入口案内翼10のスタッガ角の分布を示す特性線12は、第1の比較例の入口案内翼50のスタッガ角(言い換えれば、仮想のスタッガ角)の分布を示す基準線52に対して、交点E1と、この交点E1より翼先端側に位置する交点E2とで交差している。そして、本実施形態の入口案内翼10の設計流量と第1の比較例の入口案内翼50の設計流量を同じにするため、交点E1から交点E2にかけて特性線12及び基準線52で囲まれた第1の領域の面積F1は、根元位置P1から交点E1にかけて特性線12及び基準線52で囲まれた第2の領域の面積F2と、交点E2から先端位置P2にかけて特性線12及び基準線52で囲まれた第3の領域の面積F3との総和としている。また、本実施形態では、初段動翼8aの根元側の相対流入マッハ数が先端側の相対流入マッハ数より小さいことを考慮して、第3の領域の面積F3が第2の領域の面積F2より小さくなっている。
入口案内翼の設計流量について詳しく説明する。図6中一点鎖線53で示す、第1の比較例の入口案内翼50の流出速度軸方向成分の分布は、上述したスタッガ角の分布に対応する。すなわち、翼高さ方向の根元位置P1から先端位置P2にかけて流出速度軸方向成分が一定である。図6中実線13で示す、本実施形態の入口案内翼10の流出速度軸方向成分の分布は、上述したスタッガ角の分布に対応する。すなわち、翼高さ方向の設定位置P3から根元位置P1に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれて流出速度軸方向成分が漸減し、且つ翼高さ方向の設定位置P3から先端位置P2に(言い換えれば、ロータ側に)向かうにつれて流出速度軸方向成分が漸減する。
本実施形態の入口案内翼10の流出速度軸方向成分の分布を示す実線13は、第1の比較例の入口案内翼50の出口軸流速度の分布を示す一点鎖線53に対して、交点G1と、この交点G1より翼先端側に位置する交点G2とで交差している。交点E1と交点G1の翼高さ方向の位置はほぼ同じ、交点E2と交点G2の翼高さ方向の位置はほぼ同じである。そして、交点G1から交点G2にかけて実線13及び一点鎖線53で囲まれた領域の面積H1は、流量増加分に相当し、上述した第1の領域の面積F1に比例している。根元位置P1から交点G1にかけて実線13及び一点鎖線53で囲まれた領域の面積H2は、流量減少分に相当し、上述した第2の領域の面積F2に比例している。交点G2から先端位置P2にかけて実線13及び一点鎖線53で囲まれた領域の面積H3は、流量減少分に相当し、上述した第3の領域の面積F3に比例している。したがって、面積H1が面積H2と面積H3の総和となり、本実施形態の入口案内翼10の設計流量と第1の比較例の入口案内翼50の設計流量は同じになる。
なお、上述した入口案内翼の流出速度軸方向成分の分布は、入口案内翼の流入速度軸方向成分の分布が一様である場合を想定している。すなわち、入口案内翼の流入側に側壁境界層が発達していない理想的な流れを想定している。しかし、入口案内翼の流入側に側壁境界層が発達している場合は、翼高さ方向の根元側及び先端側における流入速度軸方向成分が小さくなり、翼高さ方向の中間部における流入速度軸方向成分が大きくなる。その影響を受ければ、上述した面積H2及び面積H3が増加し、それらの増加分より大きな増加分で面積H1が増加する。そのため、面積H2と面積H3の総和が面積H1となるように、上述した面積F2と面積F3の総和を面積F1より大きくしてもよい。
次に、本実施形態の入口案内翼10の作用効果を、上述した第1及び第2の比較例の入口案内翼と比較しながら、ガスタービンの定格出力運転時を想定して説明する。
図7は、図2中断面矢視VIIによる断面図であって、本実施形態における空気の流れを説明するための図である。図8は、図7に対応しており、第1の比較例における空気の流れを説明するための図である。図9は、本実施形態並びに第1及び第2の比較例における初段動翼の相対流入マッハ数の分布を表す図である。図9の縦軸は初段動翼の高さ方向の位置、横軸は相対流入マッハ数である。図9中の一点鎖線54は、第1の比較例における初段動翼の相対流入マッハ数の分布を示し、図9中の二点鎖線64は、第2の比較例における初段動翼の相対流入マッハ数の分布を示し、図9中の実線14は、本実施形態における初段動翼の相対流入マッハ数の分布を示している。
第1の比較例では、図8で示すように、空気が入口案内翼50の前縁側から、絶対速度ベクトルBで流入する。そして、空気が入口案内翼50を通過する際に転向されて、絶対速度ベクトルC0となり、入口案内翼50の後縁側から流出する。圧縮機1の軸方向に対する絶対速度ベクトルC0の角度が入口案内翼50の流出角α0であり、この入口案内翼50の流出角α0は、入口案内翼50のスタッガ角θ0に比例する。絶対速度ベクトルC0の軸方向成分が上述した入口案内翼50の流出速度軸方向成分である。
そして、初段動翼58aが周方向速度ベクトルUで移動しているため、初段動翼58aの前縁側から、空気が相対速度ベクトルW0で流入する。圧縮機1の軸方向に対する相対速度ベクトルW0の角度が初段動翼58aの相対流入角β0である。相対速度ベクトルW0の大きさが初段動翼58aの相対流入速度であり、この相対流入速度を音速との比で表したものが相対流入マッハ数である。
第1の比較例の入口案内翼10においては、上述したように翼高さ方向の根元位置P1から先端位置P2にかけてスタッガ角が一定である。すなわち、根元位置P1から先端位置P2にかけて流出角が一定である。そして、初段動翼58aの周方向速度ベクトルが根元位置から先端位置に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれて増加していることから、初段動翼58aの先端側の相対流入角が大きくなるとともに、初段動翼58aの先端側の相対流入マッハ数が大きくなる(図9中の一点鎖線54参照)。
本実施形態では、図7で示すように、空気が入口案内翼10の前縁側から、絶対速度ベクトルBで流入する。そして、空気が入口案内翼10の間を通過する際に転向されて、絶対速度ベクトルCとなり、入口案内翼10の後縁側から流出する。圧縮機1の軸方向に対する絶対速度ベクトルCの角度が入口案内翼10の流出角αであり、この入口案内翼10の流出角αは、入口案内翼10のスタッガ角θに比例する。絶対速度ベクトルCの軸方向成分が上述した入口案内翼10の流出速度軸方向成分である。
そして、初段動翼8aが周方向速度ベクトルUで移動しているため、空気が初段動翼8aの前縁側から、相対速度ベクトルWで流入する。圧縮機1の軸方向に対する相対速度ベクトルWの角度が初段動翼8aの相対流入角βである。相対速度ベクトルWの大きさが初段動翼8aの相対流入速度であり、この相対流入速度を音速との比で表したものが相対流入マッハ数である。
本実施形態の入口案内翼10においては、上述したように翼高さ方向の設定位置P3から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、第1の比較例の入口案内翼50と比べ、翼根元側のスタッガ角を大きくする。すなち、翼根元側の流出角を大きくする。これにより、初段動翼8aの先端側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼8aの先端側の相対流入マッハ数を小さくすることができる(図9中実線14参照)。したがって、初段動翼8aの先端側の衝撃波損失を低減することができる。
第2の比較例の入口案内翼においては、上述したように翼高さ方向の中間位置P0から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、本実施形態と同様、翼根元側のスタッガ角を大きくする。すなち、翼根元側の流出角を大きくする。これにより、初段動翼の先端側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼の先端側の相対流入マッハ数を小さくすることが可能である(図9中二点鎖線64参照)。
しかしながら、第2の比較例の入口案内翼においては、上述したように翼高さ方向の中間位置P0から先端位置P2に向かうにつれてスタッガ角が漸減するので、翼先端側のスタッガ角を小さくする。すなち、翼先端側の流出角を小さくする。これにより、初段動翼の根元側の相対流入角を大きくするとともに、初段動翼の先端側の相対流入マッハ数を大きくする(図9中二点鎖線64参照)。
これに対し、本実施形態の入口案内翼10においては、上述したように翼高さ方向の設定位置P3から先端位置P2に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、第2の比較例の入口案内翼と比べ、翼先端側のスタッガ角を大きくする(特に、本実施形態では、第1の比較例の入口案内翼50と比べても、翼先端側のスタッガ角を大きくする)。これにより、初段動翼8aの根元側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼8aの根元側の相対流入マッハ数を小さくすることができる(図9中実線14参照)。したがって、初段動翼8aの根元側の流れのチョークを抑制して、翼根元側の衝撃波損失を低減することができる。
また、本実施形態では、初段動翼8aの根元側の相対流入角を小さくすることにより、翼根元側のピークマッハ数を抑えることができ、翼根元側の衝撃波損失を低減することができる。図10及び図11を用いて詳述する。
図10は、本実施形態並びに第2の比較例における初段動翼の根元側のマッハ数の分布を表す図である。図10の横軸は初段動翼の翼根元断面における翼弦方向の位置、縦軸は負圧面側のマッハ数である。図11は、ピークマッハ数と全圧損失係数の関係を表す図である。
図10中二点鎖線65で示す、第2の比較例における初段動翼の根元側のマッハ数の分布では、翼弦方向の中間位置より前縁側でマッハ数がピーク値(ピークマッハ数)となり、ピーク値が大きい。ピークマッハ数が限界マッハ数(例えば1.2〜1.3)を超過すると、図11で示すように全圧損失係数が増大して、衝撃波損失が増大する。
一方、図10中実線15で示す、本実施形態における初段動翼8aの根元側のマッハ数の分布では、翼根元側の相対流入角を小さくすることにより、ピークマッハ数の位置を後縁側に移動させるとともに、ピークマッハ数を抑えることができる。したがって、衝撃波損失を低減することができる。
また、本実施形態では、初段動翼8aの翼根元位置でのスタッガ角も小さくなるので、上述の図7で示すように、初段動翼8aのダブテイル17(取付部)を、翼高さ方向から見て矩形形状にすることができる。これにより、初段動翼8aの加工性や取付性を向上させることができる。また、上述の図8で示すように、第1の比較例における初段動翼58aのダブテイル57では、翼厚みが最大となる位置で翼負圧面側の余裕幅が小さく、フィレットを設けた場合に、フィレットが途中で切断されて段差が発生する可能性がある。そして、フィレットの段差が発生した場合は、空気の流れが乱され、損失が増加する。本実施形態では、ダブテイル17の翼負圧面側の余裕幅を大きくして、フィレットの段差を抑制することも可能である。
なお、第1の実施形態の入口案内翼10においては、図5(a)で示すように、1つだけの設定位置P3が設定され、設定位置P3から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ設定位置P3から先端位置P2に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成された場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明の趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲内で変形が可能である。本発明の一変形例を、図12(a)及び図12(b)を用いて説明する。なお、本変形例において、第1の実施形態と同等の部分は説明を省略する。
図12(a)及び図12(b)は、本変形例並びに上述した第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。図12(a)及び図12(b)の直交座標系の縦軸は入口案内翼の高さ方向の位置、横軸はスタッガ角である。
本変形例の入口案内翼では、第1の設定位置P4として、翼高さ方向の根元位置P1と先端位置P2の間の位置が設定され、第2の設定位置P5として、設定位置P4より翼先端側の位置が設定されている。好ましくは、設定位置P4は、中間位置P0より翼根元側、設定位置P5は、中間位置P0より翼先端側であるが、これに限られない。そして、本変形例の入口案内翼は、図12(a)中特性線22(実線)で示すように、翼高さ方向の設定位置P4から根元位置P1に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ翼高さ方向の設定位置P4から設定位置P5にかけてスタッガ角が一定で、翼高さ方向の設定位置P5から先端位置P2に(言い換えれば、ロータ側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されている。具体的には、図12(a)で示すように、設定位置P4での翼断面のスタッガ角及び設定値P5での翼断面のスタッガ角はθ5(但し、θ5<θ0)、根元位置P1での翼断面のスタッガ角はθ6(但し、θ1>θ6>θ0)、先端位置P2での翼断面のスタッガ角はθ6である。
なお、図12(b)で示すように、本実施形態の入口案内翼のスタッガ角の分布を示す特性線22は、第1の比較例の入口案内翼50のスタッガ角(言い換えれば、仮想のスタッガ角)の分布を示す基準線52に対して、交点E3と、この交点E3より翼先端側に位置する交点E4とで交差している。そして、本実施形態の入口案内翼の設計流量と第1の比較例の入口案内翼50の設計流量を同じにするため、交点E3から交点E4にかけて特性線22及び基準線52で囲まれた第1の領域の面積F4は、根元位置P1から交点E3にかけて特性線22及び基準線52で囲まれた第2の領域の面積F5と、交点E4から先端位置P2にかけて特性線22及び基準線52で囲まれた第3の領域の面積F6との総和としている。また、本実施形態では、初段動翼の根元側の相対流入マッハ数が先端側の相対流入マッハ数より小さいことを考慮して、第3の領域の面積F6が第2の領域の面積F5より小さくなっている。
このような本変形例の入口案内翼においては、翼高さ方向の設定位置P4から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、第1の比較例の入口案内翼50と比べ、翼根元側のスタッガ角を大きくする。すなち、翼根元側の流出角を大きくする。これにより、初段動翼の先端側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼の先端側の相対流入マッハ数を小さくすることができる。したがって、初段動翼の先端側の衝撃波損失を低減することができる。
また、翼高さ方向の設定位置P5から先端位置P2に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、第2の比較例の入口案内翼と比べ、翼先端側のスタッガ角を大きくする(特に、本実施形態では、第1の比較例の入口案内翼50と比べても、翼先端側のスタッガ角を大きくする)。これにより、初段動翼の根元側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼の根元側の相対流入マッハ数を小さくすることができる。したがって、初段動翼の根元側の流れのチョークを抑制して、翼根元側の衝撃波損失を低減することができる。
本発明の第2の実施形態を、図13(a)及び図13(b)を用いて説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同等の部分は説明を省略する。
図13は、本実施形態並びに上述した第1及び第2の比較例における入口案内翼のスタッガ角の分布を表す図である。図12(a)及び図12(b)の直交座標系の縦軸は入口案内翼の高さ方向の位置、横軸はスタッガ角である。
本実施形態の入口案内翼では、1つだけの設定位置P6として、翼高さ方向の先端位置P1と根元位置P2との中間位置P0より根元側にある位置が設定されている。そして、本実施形態の入口案内翼は、図13(a)中特性線32(実線)で示すように、翼高さ方向の設定位置P6から根元位置P1に(言い換えれば、ケーシング側に)向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ翼高さ方向の設定位置P6から先端位置P2にかけてスタッガ角が一定であるように構成されている。具体的には、図13(a)で示すように、設定位置P6での翼断面のスタッガ角及び先端位置P2での翼断面のスタッガ角はθ7(但し、θ7<θ0)、根元位置P1での翼断面のスタッガ角はθ8(但し、θ8>θ1>θ0)である。
なお、図13(b)で示すように、本実施形態の入口案内翼のスタッガ角の分布を示す特性線32は、第1の比較例の入口案内翼50のスタッガ角(言い換えれば、仮想のスタッガ角)の分布を示す基準線52に対して、交点E5で交差している。そして、本実施形態の入口案内翼の設計流量と第1の比較例の入口案内翼50の設計流量を同じにするため、交点E5から根元位置P1にかけて特性線32及び基準線52で囲まれた第1の領域の面積F7は、交点E5から先端位置P2にかけて特性線32及び基準線52で囲まれた第2の領域の面積F8と同じにしている。
このような本変形例の入口案内翼においては、翼高さ方向の設定位置P6から根元位置P1に向かうにつれてスタッガ角が漸増するので、第1の比較例の入口案内翼50と比べ、翼根元側のスタッガ角を大きくする。すなち、翼根元側の流出角を大きくする。これにより、初段動翼の先端側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼の先端側の相対流入マッハ数を小さくすることができる。したがって、初段動翼の先端側の衝撃波損失を低減することができる。
また、設定位置P6が中間位置P0より翼根元側であって、設定位置P6から先端位置P2にかけてスタッガ角が一定であるので、第2の比較例の入口案内翼と比べ、翼先端側のスタッガ角を大きくする。これにより、初段動翼の根元側の相対流入角を小さくするとともに、初段動翼の根元側の相対流入マッハ数を小さくすることができる。したがって、初段動翼の根元側の流れのチョークを抑制して、翼根元側の衝撃波損失を低減することができる。
なお、第1〜第3の実施形態においては、圧縮機1の上流側に配置された入口案内翼に本発明の特徴の翼形を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、圧縮機1の上流側に配置された前段の静翼(すなわち、少なくとも第1段の静翼)に本発明の特徴の翼形を適用してもよい。
詳しく説明すると、前段の静翼は、第1の実施形態の入口案内翼10と同様、1つだけの設定位置として、翼高さ方向の先端位置と根元位置の間の位置が設定され、設定位置から根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ設定位置から先端位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されてもよい。
また、前段の静翼は、一変形例の入口案内翼と同様、第1の設定位置として、翼高さ方向の根元位置と先端位置の間の位置が設定され、第2の設定位置として、第1の設定位置より翼先端側の位置が設定され、第1の設定位置から根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ第1の設定位置から第2の設定位置にかけてスタッガ角が一定で、第2の設定位置から先端位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されてもよい。
また、前段の静翼は、第2の実施形態の入口案内翼と同様、1つだけの設定位置として、翼高さ方向の先端位置と根元位置との中間位置より根元側の位置が設定され、設定位置から根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ設定位置から先端位置にかけてスタッガ角が一定であるように構成されてもよい。
これらの変形例においては、前段の静翼の下流側に配置された前段の動翼(すなわち、少なくとも第2段の動翼)の先端側と根元側の衝撃波損失を抑制できる。
なお、以上においては、本発明の適用対象として、ガスタービン用の軸流圧縮機を例にとって説明したが、これに限られず、産業用の軸流圧縮機に適用してもよいことは言うまでもない。
1 軸流圧縮機
6 ケーシング
7 ロータ
8a,8b 動翼
9a,9b 静翼
10 入口案内翼

Claims (11)

  1. ロータと、前記ロータの外周側に設けられた複数の動翼と、ケーシングと、前記ケーシングの内周側に設けられ、前記複数の動翼の下流側にそれぞれ配置された複数の静翼と、前記ケーシングの内周側に設けられ、初段の動翼の上流側に配置された複数の入口案内翼と、を有する軸流圧縮機において、
    前記入口案内翼又は前段の静翼は、
    少なくとも1つの設定位置として、翼高さ方向の根元位置と先端位置の間の位置が設定され、
    前記設定位置から前記根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ前記設定位置から前記先端位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されたことを特徴とする軸流圧縮機。
  2. 請求項1記載の軸流圧縮機において、
    前記設定位置は、1つだけ設定されたことを特徴とする軸流圧縮機。
  3. 請求項2記載の軸流圧縮機において、
    前記設定位置は、前記根元位置と前記先端位置との中間位置より翼先端側であることを特徴とする軸流圧縮機。
  4. 請求項1記載の軸流圧縮機において、
    前記入口案内翼又は前記前段の静翼は、
    第1の設定位置として、前記根元位置と前記先端位置の間の位置が設定され、
    第2の設定位置として、前記第1の設定位置より翼先端側の位置が設定され、
    前記第1の設定位置から前記根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ前記第1の設定位置から前記第2の設定位置にかけてスタッガ角が一定で、前記第2の設定位置から前記先端位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増するように構成されたことを特徴とする軸流圧縮機。
  5. 請求項4記載の軸流圧縮機において、
    前記第1の設定位置は、前記根元位置と前記先端位置との中間位置より翼根元側であり、
    前記第2の設定位置は、前記中間位置より翼先端側であることを特徴とする軸流圧縮機。
  6. 請求項1記載の軸流圧縮機において、
    前記入口案内翼又は前記前段の静翼の流量条件が同じであって、前記根元位置から前記先端位置にかけて仮想のスタッガ角が一定である場合を想定したときに、
    前記設定位置でのスタッガ角は、前記仮想のスタッガ角より小さく、
    前記根元位置でのスタッガ角及び前記先端位置でのスタッガ角は、前記仮想のスタッガ角より大きいことを特徴とする軸流圧縮機。
  7. 請求項6記載の軸流圧縮機において、
    翼高さ方向の位置及びスタッガ角を二軸とした直交座標系で、前記設定位置から前記根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し且つ前記設定位置から前記先端位置に向かうにつれて漸増するスタッガ角の分布を示す特性線と、前記仮想のスタッガ角の分布を示す基準線とを描画したときに、
    前記特性線が前記基準線に対して、第1の交点と、前記第1の交点より翼先端側に位置する第2の交点とで交差し、
    前記第1の交点から前記第2の交点にかけて前記特性線及び前記基準線で囲まれた第1の領域の面積が、前記根元位置から前記第1の交点にかけて前記特性線及び前記基準線で囲まれた第2の領域の面積と、前記第2の交点から前記先端位置にかけて前記特性線及び前記基準線で囲まれた第3の領域の面積との総和となることを特徴とする軸流圧縮機。
  8. 請求項7記載の軸流圧縮機において、
    前記第3の領域の面積が前記第2の領域の面積より小さいことを特徴とする軸流圧縮機。
  9. ロータと、前記ロータの外周側に設けられた複数の動翼と、ケーシングと、前記ケーシングの内周側に設けられ、前記複数の動翼の下流側にそれぞれ配置された複数の静翼と、前記ケーシングに設けられ、初段の動翼の上流側に配置された複数の入口案内翼と、を有する軸流圧縮機において、
    前記入口案内翼又は前段の静翼は、
    1つだけの設定位置として、翼高さ方向の先端位置と根元位置との中間位置より根元側にある位置が設定され、
    前記設定位置から前記根元位置に向かうにつれてスタッガ角が漸増し、且つ前記設定位置から前記先端位置にかけてスタッガ角が一定であるように構成されたことを特徴とする軸流圧縮機。
  10. 請求項9記載の軸流圧縮機において、
    前記入口案内翼又は前記前段の静翼の流量条件が同じであって前記先端位置から前記根元位置にかけて仮想のスタッガ角が一定である場合を想定したときに、
    前記設定位置でのスタッガ角及び前記先端位置でのスタッガ角は、前記仮想のスタッガ角より小さく、
    前記根元位置でのスタッガ角は、前記仮想のスタッガ角より大きいことを特徴とする軸流圧縮機。
  11. 請求項10記載の軸流圧縮機において、
    翼高さ方向の位置及びスタッガ角を二軸とした直交座標系で、前記設定位置から前記根元位置に向かうにつれて漸増し且つ前記設定位置から前記先端位置にかけて一定であるスタッガ角の分布を示す特性線と、前記仮想のスタッガ角の分布を示す基準線とを描画したときに、
    前記特性線が前記基準線に対して、1つの交点で交差し、
    前記交点から前記根元位置にかけて前記特性線及び前記基準線で囲まれた第1の領域の面積が、前記交点から前記先端位置にかけて前記特性線及び前記基準線で囲まれた第2の領域の面積と同じであることを特徴とする軸流圧縮機。
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