JP2017172533A - サーモスタットモニタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サーモスタットモニタは、温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度と、外気の温度との温度差が所定値F以上となる条件を満たす場合に、サーモスタットの開故障の検出をする温度差判定手段を有する。
【選択図】図2
Description
しかしながら、特許文献1に示すような診断装置によれば、車速を条件としてサーモスタットの開故障を検出するために、様々なデータの取得の必要が生じ、これらを処理するために非常に複雑な処理が必要となるという問題が生じる。さらに、非常に複雑な処理を実行する制御装置にも負荷がかかるという問題もある。
このように構成された本発明においては、エンジン内冷却水経路の出口部近傍に配置された温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度に基づいて、サーモスタットの開故障を検出するサーモスタットモニタにおいて、エンジン冷却水の温度と、外気の温度との差が所定値以上となる条件を満たす場合においては、ラジエータによるエンジン冷却水の冷却効果が、ヒータコアによるエンジン冷却水の冷却効果よりも十分に大きくなっている状態で、サーモスタットの開故障の検出をすることができる。従って、比較的簡易な構成で、サーモスタットの開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態と、ヒータコアの放熱によるエンジン冷却水の温度の低下の状態とを判別でき、確実にサーモスタットの開故障を検出することができる。
このように構成された本発明においては、エンジン内冷却水経路の出口部近傍に配置された温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度に基づいて、サーモスタットの開故障を検出するサーモスタットモニタにおいて、温度差判定手段が、温度差判定手段の条件を満たし、ラジエータによるエンジン冷却水の冷却効果が、ヒータコアによるエンジン冷却水の冷却効果よりも十分に大きくなっている状態で、サーモスタット開故障検出手段が、ヒータコアの放熱によるエンジン冷却水の温度の低下の状態と、サーモスタットの開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態とのうちサーモスタットの開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態が生じていることを検出することができ、比較的簡易な構成で、より確実にサーモスタットの開故障を検出することができる。
このように構成された本発明においては、エンジン内冷却水経路の出口部近傍に配置された温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度に基づいて、サーモスタットの開故障を検出するサーモスタットモニタにおいて、車速が高くなるほど増大されるラジエータ放熱量が、車速に対して一定とされるヒータコア放熱量より大きく、且つラジエータ放熱量とヒータコア放熱量との差が所定値以上となる関係を生じさせていると車速判定手段が判断する場合且つ、ラジエータによるエンジン冷却水の冷却効果が、ヒータコアによるエンジン冷却水の冷却効果よりも十分に大きくなっている状態であると温度差判定手段が判断する場合において、サーモスタット開故障検出手段が、ヒータコアの放熱によるエンジン冷却水の温度の低下の状態と、サーモスタットの開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態とのうちサーモスタットの開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態が生じていることを検出することができ、比較的簡易な構成で、より確実にサーモスタットの開故障を検出することができる。
図1は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタが適用されたエンジン冷却装置の構成の概略図であり、図2は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタがサーモスタットの開故障を検出する処理の手順を示すフローチャートであり、図3は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタの車速判定手段が所定の車速の判定を行う車速とエンジンの始動開始からの経過時間との関係を示す図である。
図1において、エンジン冷却水経路4内をエンジン冷却水が流れる様子を矢印f1により例示し、冷媒循環経路48内を冷媒が流れる様子を矢印f2により例示し、外気が外気導入口部74に向けて流入する様子を矢印f3により例示している。
ヒータコア6は、車両の車室内に温風を供給する空調用ヒータ(図示せず)の一部を構成するものであり、エンジン冷却水の熱を放熱して暖房に利用するための熱交換器として設けられている。ヒータコア6側においては、後述するように、使用者が暖房の設定を最強とし、エンジン冷却水の放熱量が最大となる状態であったとしても、エンジン冷却水の熱を放熱するヒータコア放熱量12(ヒータコア6側の放熱量)は、比較的低い値の上限値でほぼ一定に保たれることとなる。
ラジエータ8は、エンジン冷却水を、このラジエータ8の表面に供給される冷却風との間で熱交換させ、エンジン冷却水の熱を放熱させて冷却する熱交換器として設けられている。車両の車速が増加される(高速となる)場合には、冷却風の供給量が増え、エンジン冷却水の熱を放熱するラジエータ放熱量14(ラジエータ8側の放熱量)が増加するようになっている。
エンジン冷却水経路4は、エンジン2内のエンジン内冷却水経路16と、エンジン内冷却水経路16の下流側からエンジン内冷却水経路16の入口部まで戻る冷却水循環経路18と、エンジン2とラジエータ8との間に設けられ且つエンジン内冷却水経路16の下流側から分岐されるラジエータ側冷却水経路20と、エンジン2とヒータコア6との間に設けられ且つエンジン内冷却水経路16の下流側から分岐されるヒータコア側冷却水経路22と、エンジン内冷却水経路16の下流側から分岐される自動変速機の作動油(ATF)のATFウォーマ24用のATFウォーマ側冷却水経路26と、を備えている。
エンジン内冷却水経路16から流出したエンジン冷却水は、冷却水循環経路18、ラジエータ側冷却水経路20、ヒータコア側冷却水経路22、ATFウォーマ側冷却水経路26のいずれかを通り、冷却水循環経路18からエンジン内冷却水経路16に戻るようになっている。ATFウォーマ側冷却水経路26の下流端部は、冷却水循環経路18の下流端部近傍に接続され、ATFウォーマ側冷却水経路26における放熱は、本実施形態において後述するような放熱量の計算には影響を与えないと考えられる。
サーモスタット32は、ラジエータ側冷却水経路20上においてラジエータ8の出口部側(下流側)に設けられているが、例えば、ラジエータ8の入口部側(上流側)に設けられていてもよい。
第2外気温センサ72は、インテークマニホールド64の流路内において、エアクリーナ68を介してエンジン2に吸気される車両の外部空気(外気)の温度を検出する。第2外気温センサ72は、PCM28と電気的に接続されており、第2外気温センサ72で検出された外気の温度が、電気信号としてPCM28に入力されるようになっている。
第1外気温センサ70及び第2外気温センサ72は、ラジエータ8近傍の位置において外気の温度(ラジエータ8周囲の温度)を計測しており、ラジエータ8に流入する外気の温度と、第1外気温センサ70及び/又は第2外気温センサ72が計測する外気の温度とは、ほぼ同じ温度である。
本実施形態においては、ラジエータ8近傍の位置に配置される外気温センサの例として、第1外気温センサ70及び第2外気温センサ72を示しているが、外気温センサをラジエータ8近傍の他の位置に配置していてもよい。例えば、ラジエータ8の表面に供給風を供給する上流側に外気温センサを設けていてもよい。また、第1外気温センサ70及び第2外気温センサ72は、いずれか一方のみが設けられるようにされていてもよい。
サーモスタットモニタ36は、PCM28に設けられている。本実施形態のサーモスタットモニタ36は、エンジン冷却水経路4のうちエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域に配置された温度センサ30により検出されたエンジン冷却水の温度(エンジン出口水温とも称する。以下同じ)に基づいて、ラジエータ側冷却水経路20に設けられたサーモスタット32の開故障を検出する。
すなわち、エンジン2の冷間時には、サーモスタット32は本来開弁しないはずであるが、サーモスタット32の開故障が起きて、冷間時であるにもかかわらずサーモスタット32が開弁してしまうと、エンジン2から流出したエンジン冷却水が、ラジエータ側冷却水経路20を通過し、ラジエータ8で冷却されるため、図4において、サーモスタット32の開故障時のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温44に示すように、エンジン始動後のエンジン冷却水の温度が、サーモスタット32の正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温42に比べて低くなる。
図4は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタのサーモスタット開故障検出手段が演算するサーモスタットの正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温と、サーモスタットの開故障時のエンジン内冷却水経路の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温とが、エンジンの始動開始からの経過時間に対して変化する様子を示す図であり、図5は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタのサーモスタット開故障検出手段が演算するサーモスタットの正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温と、サーモスタットの開故障時のエンジン内冷却水経路の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温とが、診断時間において温度差を生じている様子を示す図であり、図6は本発明の一実施形態によるサーモスタットモニタに適用されるラジエータ放熱量及びヒータコア放熱量の車速に対する放熱特性を示す図である。
サーモスタット32の開故障時のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温44と、第1外気温センサ70及び/又は第2外気温センサ72が計測する外気の温度46とは、図4に示されている。
図4においては、縦軸には温度[deg.C](セルシウス度)が示され、横軸にはエンジンの始動開始からの経過時間[sec]が示されている。t0はエンジンの始動開始時点を示している。サーモスタット32の正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温42が、エンジン2の始動開始時点t0からの経過時間に対して示されている。また、サーモスタット32の開故障時のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温44(実際水温)が、エンジン2の始動開始時点t0からの経過時間に対して示されている。第1外気温センサ70及び/又は第2外気温センサ72が計測する外気の温度46は、エンジン2の始動開始時点t0からの比較的短い経過時間においてはほぼ一定の温度となっている。
よって、エンジン冷却水の検出水温44と、外気の温度46との差が所定値F以上となる条件を満たす場合においては、ラジエータ8によるエンジン冷却水の冷却効果が、ヒータコア6によるエンジン冷却水の冷却効果よりも十分に大きくなっている状態であり、サーモスタット32の開故障によるエンジン冷却水の温度の低下が、ヒータコア6の放熱によるエンジン冷却水の温度の低下よりも十分に大きくなっている状態で、サーモスタット32の開故障の検出をさせることができる。
また、図4に示すように、エンジン冷却水の検出水温44と、外気の温度46との差が所定値F以上となる条件を満たす場合には、後述する予測水温42と、検出水温44とが比較的大きく乖離することとなり、後述するサーモスタット開故障検出手段38によるより高精度且つ確実な判定を可能にすることができる。
一方、温度差判定手段76は、温度センサ30により検出されたエンジン冷却水の検出水温44と、外気の温度46との温度差が所定値F以上となる条件を満たしていない場合には、サーモスタット32の開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態と、ヒータコア6の放熱によるエンジン冷却水の温度の低下の状態とを判別しにくい状態であると判断して、より確実にサーモスタット32の開故障を検出するため、再びステップS1の最初に戻って判定を続ける。
図3においては、エンジン2の始動開始からの経過時間においての検出された車速の一例を示している。図3においては、縦軸には車速[km/h]が示され、横軸にはエンジンの始動開始からの経過時間[sec]が示されている。t0はエンジンの始動開始時点を示している。
図3に示すように、t1の時間において、車速が所定の車速V1以上の値となるため、車速判定手段40が、ステップS3に進み、サーモスタット開故障検出手段38を開始させる。
図4においては、サーモスタット32の正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温42が、エンジン2の始動開始時点t0からの経過時間に対して示されている。また、サーモスタット32の開故障時のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温44(実際水温)が、エンジン2の始動開始時点t0からの経過時間に対して示されている。
図5においては、サーモスタット32の正常動作時(非故障時)のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域のエンジン冷却水の予想水温42と、サーモスタット32の開故障時のエンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域において実際に計測されたエンジン冷却水の検出水温44とが、時点t1から時点t2までの診断時間Dにおいて温度差を生じている様子が示されている。
図5においては、縦軸にはエンジン内冷却水経路16の出口部領域におけるエンジン冷却水の水温[deg.C]が示され、横軸にはエンジンの始動開始からの経過時間[sec]が示されている。
これに対し、時点t1から時点t2までの診断時間Dにおける検出水温44は、所定の車速が車速V1以上となった時点t1から所定の診断時間Dを経過した時点t2まで、温度センサ30が実際に検出したエンジン冷却水の温度が記録される。
この温度差Δtを基にして次の算式によりラジエータ8側の放熱量Q(ラジエータ放熱量14)が求められる。
温度差Δt[deg.C]×ラジエータ通水量[m3]×比熱[J/kgK]×密度[kg/m3]=放熱量Q[J]
この放熱量Q[J]を診断時間Dの気水温度差の平均値で除することにより単位気水温度差当たりの放熱量Q[W/K]が算出される。
ここで、ラジエータ通水量[m3]は、主にウォータポンプの圧力、すなわちエンジンの回転数に応じて決定される。比熱[J/kgK]は、エンジン冷却水の比熱である。密度[kg/m3]は エンジン冷却水の密度である。気水温度差は、エンジン冷却水と冷却空気との温度差である。診断時間Dは、ラジエータ放熱量14の移送の遅れ時間及び温度センサ30の時定数等を考慮して定められている。
図6においては、エンジン冷却水の検出水温44と予想水温42との温度差Δtとから所定の方法により算出されたラジエータ放熱量14と、ヒータコア放熱量12と、車速との関係が示されている。ラジエータ放熱量14は、車速の増加に対して比較的線形に増加していく関係を示すのに対し、ヒータコア放熱量12は、車速の増加に対してほぼ一定に維持された関係を示している。ヒータコア放熱量12は、ヒーターのON、OFFの設定、ヒーターON時の暖房強さの設定、ブロワの段数、その他ブロワの各製品の能力等によって変わる関係を有する。図6においては、エアコンを使用し且つヒーターの強さ及び設定温度を最大にした設定におけるヒータコア放熱量をヒータコア放熱量12aにより示している。一方、ヒーターのOFFの設定におけるヒータコア放熱量をヒータコア放熱量12bにより示している。すなわち、ヒータコア放熱量12は、図6において矢印Bにより示すように、ヒーターの設定及びブロア62の設定等により、放熱量の大きさが決定されるため、車速の増減により変化されない。このようなヒータコア放熱量12の情報は、予めPCM28側のメモリに記憶されているが、センサ等の情報により算出してもよい。本実施形態においては、例えば、ヒータコア放熱量12として、エアコンを使用し且つヒーターの強さを最大にした設定におけるヒータコア放熱量12aを用いて以下の放熱量の差を算出する計算を行う。
一方、予測水温42と実際の検出水温44との温度差から算定された放熱量、すなわちラジエータ放熱量14とヒータコア放熱量12との差が、所定値Aの閾値未満、例えば200W/K未満となる場合には、車速の条件を満たしているものの、ラジエータ8側での放熱量がヒータコア6側での放熱量を十分に上回っていないため、より確実にサーモスタット32の開故障を検出するため、ステップS1に戻り、最初から一連の判定を行う。
具体的には、予測水温42と実際の検出水温44との温度差からラジエータ放熱量14を算定する演算処理を行うため、所定の車速V1以上となった時点t1から所定の診断時間Dを経過した時点t2までの所定時間にわたって車速V1以上の値を継続している必要がある。
よって、サーモスタットモニタ36は、車両の車速が診断時間Dの間、車速V1以上の値に維持されている場合に、診断時間Dを経過した時点t2において求められた温度差Δtを基にしてラジエータ放熱量14を算定する。すなわち、サーモスタットモニタ36は、車両の車速が診断時間Dの間、車速V1以上の値に維持されている場合に、ラジエータ放熱量14とヒータコア放熱量12との差が所定値Aの閾値以上か否かの判定を行う。
逆に、サーモスタットモニタ36は、車両の車速が診断時間Dの間、車速V1以上の値に維持されていない場合、例えば、車両の車速が診断時間Dを経過する前に、車速V1未満の値となる場合には、車両の走行状態が安定していない状態、例えば、車両が発進及び停止を繰り返しているような状態、と判断され、より確実にサーモスタット32の開故障を検出するため、サーモスタット開故障検出手段38の処理を中断させ、ステップS1に戻って、最初から判定を行う。
エンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域の検出水温44が、判定温度Eに到達している(検出水温44が、判定温度E以上の値となる)場合には、車両の走行状態が安定していない状態、例えば、車両が発進及び停止を繰り返しているような状態、と判断され、より確実にサーモスタット32の開故障を検出するため、ステップS1に戻る。
エンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域の検出水温44が、判定温度Eに到達していない(検出水温44が、判定温度E未満の値である)場合には、ラジエータ8側での放熱量が多いため検出水温44が低下していると考えられ、ステップS5に進み、サーモスタット32の開故障が生じていると判定される。
また、従来設けられていたラジエータ側冷却水経路20上の温度センサを省略した場合においても、エンジン内冷却水経路16内の温度センサとしては、エンジン内冷却水経路16の出口部近傍領域の検出水温44を検出する一つの温度センサ30のみを用いて、ヒータコア6の放熱によるエンジン冷却水の温度の低下の状態と、サーモスタット32の開故障によるエンジン冷却水の温度の低下の状態とを確実に判別すると共に、温度センサ30により検出されたエンジン冷却水の検出水温44に基づいて、サーモスタット32の開故障を確実に検出することができる。
4 エンジン冷却水経路
6 ヒータコア
8 ラジエータ
12 ヒータコア放熱量
14 ラジエータ放熱量
16 エンジン内冷却水経路
20 ラジエータ側冷却水経路
22 ヒータコア側冷却水経路
28 パワートレインコントロールモジュール(PCM)
30 温度センサ
32 サーモスタット
34 車速センサ
36 サーモスタットモニタ
38 サーモスタット開故障検出手段
40 車速判定手段
44 検出水温
46 外気の温度
76 温度差判定手段
A 所定値
F 所定値
Claims (3)
- 車両のエンジンとヒータコアとラジエータとがその経路上に配置されているエンジン冷却水経路が、エンジン内冷却水経路と、ラジエータ側冷却水経路と、ヒータコア側冷却水経路とを備え、このエンジン内冷却水経路の出口部近傍に配置された温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度に基づいて、上記ラジエータ側冷却水経路に設けられたサーモスタットの開故障を検出するサーモスタットモニタであって、
上記温度センサにより検出されたエンジン冷却水の温度と、外気の温度との温度差が所定値以上となる条件を満たす場合に、上記サーモスタットの開故障の検出をする温度差判定手段を有することを特徴とするサーモスタットモニタ。 - さらに、上記ラジエータ側冷却水経路上の上記ラジエータから放熱されるラジエータ放熱量が、ヒータコア側冷却水経路上の上記ヒータコアから放熱されるヒータコア放熱量より大きく、且つ上記ラジエータ放熱量と上記ヒータコア放熱量との差が所定値以上となる条件を満たす場合に、上記サーモスタットの開故障を検出するサーモスタット開故障検出手段、を有し、上記温度差判定手段が、上記温度差判定手段の上記条件を満たす場合に、上記サーモスタット開故障検出手段を開始させることを特徴とする請求項1に記載のサーモスタットモニタ。
- さらに、車両の車速が、上記ラジエータ放熱量が上記ヒータコア放熱量より大きく且つ上記ラジエータ放熱量と上記ヒータコア放熱量との差が所定値以上となる関係を生じさせるように設定された所定の車速以上となる条件を満たす場合に、上記サーモスタット開故障検出手段を開始させる車速判定手段を有し、
上記温度差判定手段が上記温度差判定手段の上記条件を満たし且つ上記車速判定手段が上記車速判定手段の上記条件を満たす場合に、上記サーモスタット開故障検出手段を開始させることを特徴とする請求項2に記載のサーモスタットモニタ。
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