JP2017172353A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポンプユニットに対する連結支柱の離脱が抑制される装置の提供。
【解決手段】ポンプユニット20は、ユニット本体部21から突出し、回転方向にユニット爪部241及びユニット空間部240が並んだ円筒状のユニット軸部24を有する。連結支柱30は、回転方向の特定箇所に支柱空間部340が設けられ、ユニット爪部241に対して外嵌され、スナップフィット係合したユニット爪部241により係止されている円筒状の支柱軸部34と、支柱空間部340内にて支柱軸部34から突出し、空間部340,240が位置ずれする位置Puでは、ユニット爪部241により内周側から支持された状態となる支柱爪部35とを有する。回転ジョイント40は、ユニット爪部241に対して嵌入されている円筒状のジョイント軸部41と、ジョイント軸部41から突出し、スナップフィット係合した支柱爪部35により係止されているジョイント爪部42とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料タンク内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置に、関する。
従来、挿入孔を通じて燃料タンク内に挿入されるインタンク式の燃料供給装置は、配置スペースの限られる車両において、内燃機関に広く適用されている。このような燃料供給装置の一種として特許文献1に開示される装置では、燃料タンクへの取り付けにより挿入孔を閉塞する蓋体と、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニットとの間が、連結支柱により連結されている。
さて、特許文献1の開示装置では、連結支柱に対してポンプユニットが回転軸線まわりに回転可能に装着されている。具体的にポンプユニットは、連結支柱に対する燃料タンク内での使用回転位置にて燃料タンクの底壁上に載置されるユニット本体部と、ユニット本体部から回転軸線に沿った軸方向に突出する連結軸部とを、有している。一方、連結支柱の一部を構成しているスライド部材は、挿通孔部及びスライド孔部の設けられたガイド部と、挿通孔部内へ突出したストッパ部とを、有している。
こうした特許文献1の開示装置では、連結軸部が挿通孔部へ軸方向に挿入されてからスライド孔部まで径方向にスライドさせられることで、連結軸部の頭部は、スライド孔部により軸方向に係止され且つストッパ部により径方向に係止された状態となる。かかる状態下、連結支柱に対してポンプユニットの折り曲げを使用回転位置よりも減らすことで、それらポンプユニット及び連結支柱を挿入孔から燃料タンク内へと挿入可能となる。
特開2012−184760号公報
しかし、特許文献1の開示装置では、ストッパ部の弾性復元力を利用して連結軸部を係止しているため、ストッパ部の弾性変形までは抑制できない。そのため、ストッパ部が弾性変形すると、連結軸部がスライド孔部から脱出することで、ポンプユニットに対して連結支柱が離脱してしまう。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプユニットに対する連結支柱の離脱が抑制される燃料供給装置を、提供することにある。
以下、課題を達成するための発明の技術的手段について、説明する。尚、発明の技術的手段を開示する特許請求の範囲及び本欄に記載された括弧内の符号は、後に詳述する実施形態に記載された具体的手段との対応関係を示すものであり、発明の技術的範囲を限定するものではない。
上述の課題を解決するために開示された第一発明は、
挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
燃料タンクへの取り付けにより挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
燃料タンク内の燃料を燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
蓋体とポンプユニットとの間を連結している連結支柱(30)と、
ポンプユニットに対して連結支柱を回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着させている回転ジョイント(40)とを、備え、
ポンプユニットは、
連結支柱に対する燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
回転軸線に沿った第一軸方向(D1)へユニット本体部から突出しており、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
連結支柱は、
回転方向の特定箇所に支柱空間部(340)の設けられた円筒状を呈し、ユニット爪部に対して第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ外嵌されており、スナップフィット係合したユニット爪部により第一軸方向に係止されている支柱軸部(34)と、
支柱空間部内にて支柱軸部から第一軸方向へ突出しており、支柱空間部とユニット空間部とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、ユニット爪部から離脱した状態となる一方、支柱空間部とユニット空間部とが回転方向に位置ずれする使用回転位置では、ユニット爪部により内周側から支持された状態となる支柱爪部(35)とを、有し、
回転ジョイントは、
円筒状を呈し、ユニット爪部に対して第二軸方向へ嵌入されているジョイント軸部(41)と、
ジョイント軸部から第二軸方向へ突出しており、スナップフィット係合した支柱爪部により第一軸方向に係止されているジョイント爪部(42)とを、有する。
このような第一発明では、まず、ポンプユニットにおいてユニット本体部から回転軸線に沿った第一軸方向へと突出している円筒状のユニット軸部に対して、連結支柱における円筒状の支柱軸部を第一軸方向とは反対の第二軸方向へ外嵌させる。ここで、ユニット軸部のうち支柱軸部が外嵌される部分としてのユニット爪部は、ジョイント軸部の嵌入前には支柱軸部にスナップフィット係合可能となる。故にこの外嵌工程では、ユニット爪部を支柱軸部にスナップフィット係合させることで、ユニット爪部により支柱軸部が第一軸方向に係止されるのである。
次に第一発明では、ポンプユニットにおける円筒状のユニット軸部のうち、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット空間部と並んで設けられたユニット爪部に対して、回転ジョイントにおける円筒状のジョイント軸部を第二軸方向へ嵌入させる。ここで、連結支柱において支柱爪部は、円筒状の支柱軸部のうち回転方向の特定箇所に設けられた支柱空間部内にて、支柱軸部から第一軸方向へ突出している。故にこの嵌入工程では、連結支柱に対してポンプユニットを基準回転位置まで回転させて、支柱空間部とユニット空間部とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、支柱爪部がユニット爪部からは離脱した状態となるので、回転ジョイントにおいてジョイント軸部から第二軸方向へ突出しているジョイント爪部には、支柱爪部がスナップフィット係合可能となる。そこで嵌入工程では、支柱爪部をジョイント爪部にスナップフィット係合させることで、支柱爪部によりジョイント爪部が第一軸方向に係止されるのである。
こうした後に第一発明では、回転ジョイントと共にポンプユニット及び連結支柱を、挿入孔から燃料タンク内へと挿入する。さらに、支柱空間部とユニット空間部とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部が燃料タンクの底壁上に載置される使用回転位置まで、ポンプユニットを連結支柱及び回転ジョイントに対して回転させる。この回転工程においてユニット爪部は、外嵌された支柱軸部により外周側から支持されていると共に、嵌入されたジョイント軸部により内周側から支持されているので、係止した支柱軸部の第一軸方向への離脱を許容するような弾性変形は生じ難い。しかも、この回転工程の結果として支柱爪部は、内周側からユニット爪部により支持された状態となるので、係止したジョイント爪部の第一軸方向への離脱を許容するような弾性変形も生じ難くなる。以上によりポンプユニットに対しては、回転ジョイントの離脱と共に、連結支柱の離脱を抑制することが可能である。
一方、上述の課題を解決するために開示された第二発明は、
挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
燃料タンクへの取り付けにより挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
燃料タンク内の燃料を燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
ポンプユニットに対して回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着されており、蓋体とポンプユニットとの間を連結している連結支柱(2030)とを、備え、
ポンプユニットは、
燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
回転軸線に沿った第一軸方向へユニット本体部から突出しており、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
連結支柱は、
円筒状を呈し、ユニット爪部に対して第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ嵌入されている内周側支柱軸部(2036)と、
回転方向の特定箇所に支柱空間部(2370)の設けられた円筒状を呈し、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、ユニット爪部から離脱した状態となる一方、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置ずれする使用回転位置では、ユニット爪部により第一軸方向に係止され且つユニット爪部を外周側から支持した状態となる外周側支柱軸部(2037)とを、有する。
このような第二発明では、まず、ポンプユニットにおいてユニット本体部から回転軸線に沿った第一軸方向へと突出している円筒状のユニット軸部に対して、連結支柱における円筒状の内周側支柱軸部を第一軸方向とは反対の第二軸方向へ嵌入させる。ここで、ユニット軸部のうち内周側支柱軸部が嵌入される部分としてのユニット爪部は、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット空間部と並んで設けられている。それと共に、連結支柱において外周側支柱軸部には、回転方向の特定箇所に支柱空間部が設けられている。故にこの嵌入工程前には、連結支柱に対してポンプユニットを基準回転位置まで回転させて、支柱空間部とユニット爪部とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、外周側支柱軸部がユニット爪部からは離脱した状態となることで、嵌入工程では、ユニット爪部への内周側支柱軸部の嵌入が許容されるのである。
こうした後に第二発明では、ポンプユニット及び連結支柱を、挿入孔から燃料タンク内へと挿入する。さらに、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部が燃料タンクの底壁上に載置される使用回転位置まで、ポンプユニットを連結支柱に対して回転させる。この回転工程においてユニット爪部は、嵌入された内周側支柱軸部により内周側から支持されている。しかも、この回転工程の結果としてユニット爪部は、外周側支柱軸部を第一軸方向に係止し且つ外周側支柱軸部により外周側から支持された状態となるので、係止した外周側支柱軸部の第一軸方向への離脱を許容するような弾性変形は生じ難くなる。以上により、ポンプユニットに対する連結支柱の離脱を抑制することが可能である。
一方、上述の課題を解決するために開示された第三発明は、
挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
燃料タンクへの取り付けにより挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
燃料タンク内の燃料を燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
ポンプユニットに対して回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着されており、蓋体とポンプユニットとの間を連結している連結支柱(3030)とを、備え、
ポンプユニットは、
燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
回転軸線に沿った第一軸方向へユニット本体部から突出しており、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
連結支柱は、
円筒状を呈し、ユニット爪部に対して第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ外嵌されており、スナップフィット係合したユニット爪部により第一軸方向に係止されている外周側支柱軸部(3037)と、
回転方向の特定箇所に支柱空間部(3360)の設けられた円筒状を呈し、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、ユニット爪部から離脱した状態となる一方、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置ずれする使用回転位置では、ユニット爪部を内周側から支持した状態となる内周側支柱軸部(3036)とを、有する。
このような第三発明では、まず、ポンプユニットにおいてユニット本体部から回転軸線に沿った第一軸方向へと突出している円筒状のユニット軸部に対して、連結支柱における円筒状の外周側支柱軸部を第一軸方向とは反対の第二軸方向へ外嵌させる。ここで、ユニット軸部のうち外周側支柱軸部が外嵌される部分としてのユニット爪部は、回転軸線まわりとなる回転方向にユニット空間部と並んで設けられている。それと共に、連結支柱において内周側支柱軸部には、回転方向の特定箇所に支柱空間部が設けられている。故にこの外嵌工程前には、連結支柱に対してポンプユニットを基準回転位置まで回転させて、支柱空間部とユニット爪部とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、内周側支柱軸部がユニット爪部からは離脱した状態となるので、外周側支柱軸部には、ユニット爪部がスナップフィット係合可能となる。そこで外嵌工程では、ユニット爪部を外周側支柱軸部にスナップフィット係合させることで、ユニット爪部により外周側支柱軸部が第一軸方向に係止されるのである。
こうした後に第三発明では、ポンプユニット及び連結支柱を、挿入孔から燃料タンク内へと挿入する。さらに、支柱空間部とユニット爪部とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部が燃料タンクの底壁上に載置される使用回転位置まで、ポンプユニットを連結支柱に対して回転させる。この回転工程においてユニット爪部は、外嵌された外周側支柱軸部により外周側から支持されている。しかも、この回転工程の結果としてユニット爪部は、内周側から内周側支柱軸部により支持された状態となるので、係止した外周側支柱軸部の第一軸方向への離脱を許容するような弾性変形は生じ難くなる。以上により、ポンプユニットに対する連結支柱の離脱を抑制することが可能である。
第一実施形態による燃料供給装置を示す正面図である。 第一実施形態による燃料供給装置の図1とは異なる状態を示す正面図である。 第一実施形態による燃料供給装置の図1とは異なる状態を示す斜視図である。 第一実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第一実施形態による燃料供給装置を拡大して示す断面図であって、図6のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図5のVII−VII線断面図である。 第一実施形態によるユニット軸部を拡大して示す上面図である。 第一実施形態によるユニット軸部を拡大して示す正面図である。 第一実施形態による支持軸部及び支持爪部を拡大して示す正面図である。 図10のXI−XI線断面図である。 図5とは異なる状態を示す断面図であって、図13のXII−XII線断面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 第一実施形態によるジョイント軸部及びジョイント爪部を拡大して示す正面図である。 図14のXV−XV線断面図である。 第一実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第一実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第一実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第一実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第二実施形態による燃料供給装置を示す正面図である。 第二実施形態による燃料供給装置の図20とは異なる状態を示す正面図である。 第二実施形態による燃料供給装置を拡大して示す断面図であって、図23のXXII−XXII線断面図である。 図22のXXIII−XXIII線断面図である。 図22のXXIV−XXIV線断面図である。 図22とは異なる状態を示す断面図であって、図26のXXV−XXV線断面図である。 図25のXXVI−XXVI線断面図である。 図25のXXVII−XXVII線断面図である。 図22,25とは異なる状態を示す断面図である。 第二実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第二実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第二実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第三実施形態による燃料供給装置を示す正面図である。 第三実施形態による燃料供給装置の図32とは異なる状態を示す正面図である。 第三実施形態による燃料供給装置を拡大して示す断面図であって、図36のXXXIV−XXXIV線断面図である。 図34のXXXV−XXXV線断面図である。 図34のXXXVI−XXXVI線断面図である。 図34とは異なる状態を示す断面図であって、図38のXXXVII−XXXVII線断面図である。 図37のXXXVIII−XXXVIII線断面図である。 第三実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第三実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。 第三実施形態による燃料供給装置の製造方法を示す模式図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1に示すように、本発明の第一実施形態による燃料供給装置1は、燃料タンク2に搭載されることで、車両の内燃機関3に適用される。燃料供給装置1は、燃料タンク2内に貯留された燃料を、燃料タンク2外の内燃機関3へと供給する。ここで燃料タンク2は、樹脂又は金属により形成され、中空状を呈している。燃料タンク2の上壁2aには、挿入孔2bが貫通している。燃料供給装置1は、この挿入孔2bを通じて燃料タンク2内に挿入される。こうした挿入状態下、燃料供給装置1からの燃料供給先となる内燃機関3は、ガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。尚、燃料タンク2内への燃料供給装置1の挿入状態を示す図1において上下方向と横方向とはそれぞれ、水平面上における車両の鉛直方向と水平方向とに実質一致している。
(全体構成)
まず、燃料供給装置1の全体構成を説明する。燃料供給装置1は、蓋体10、ポンプユニット20、連結支柱30及び回転ジョイント40を備えている。
蓋体10は、樹脂により形成され、円板状を呈している。蓋体10は、燃料タンク2の上壁2aに取り付けられる。かかる取り付けにより蓋体10は、挿入孔2bを閉塞する。蓋体10は、燃料供給管11及び電気コネクタ12を一体に有している。燃料供給管11は、燃料タンク2内においてポンプユニット20に連通している。燃料供給管11は、燃料タンク2外において内燃機関3との間の燃料経路4に連通する。こうした連通状態下、ポンプユニット20が燃料タンク2内の燃料を燃料タンク2外の内燃機関3へと向かって吐出することで、当該吐出燃料が燃料供給管11から燃料経路4を通じて内燃機関3に供給される。
電気コネクタ12は、複数の金属ターミナル120を内包している。各金属ターミナル120は、燃料タンク2内においてポンプユニット20の燃料ポンプ22に電気接続されている。各金属ターミナル120は、燃料タンク2外においてECU等の制御回路系5に電気接続される。こうした電気接続状態下、制御回路系5から各金属ターミナル120を通じて送られる制御信号に従って、燃料ポンプ22が制御される。
ポンプユニット20は、燃料タンク2内において蓋体10の下方に収容されている。図1〜3に示すようにポンプユニット20は、ユニット本体部21及び燃料ポンプ22を有している。ユニット本体部21は、全体として偏平した矩形箱状を呈し、燃料タンク2の底壁2c上に載置される。ユニット本体部21においてサブタンク210は、ロア部材211とアッパ部材212とを組み合わせて構成されている。
図1に示すようにロア部材211は、樹脂により形成され、平板状を呈している。ロア部材211には、上下方向に貫通するように複数の流入孔211aが設けられている。ロア部材211には、下方へ向かって突出するように複数の突部211bが設けられている。各突部211bは、燃料タンク2の底壁2cに上方から接触することで、ロア部材211と当該底壁2cとの間に流入隙間2dを確保する。燃料タンク2内の燃料は、この流入隙間2dを通じて各流入孔211aへと流入する。
アッパ部材212は、樹脂により形成され、逆カップ状を呈している。アッパ部材212の開口縁部は、ロア部材211の外周縁部に固定されている。アッパ部材212には、上下方向に貫通するように貫通孔212aが設けられている。燃料タンク2内の燃料は、この貫通孔212aを通じてアッパ部材212内へと流入することで、サブタンク210により貯留される。
図1〜3に示すユニット本体部21においてフィルタスクリーン214は、例えば多孔質樹脂、織布、不織布、樹脂メッシュ及び金属メッシュ等の濾過機能を発揮する素材により、形成されている。フィルタスクリーン214は、偏平した矩形袋状を呈し、ロア部材211とアッパ部材212との間に外周縁部を挟持されている。こうした挟持状態下、燃料タンク2内から各流入孔211a及びアッパ部材212内への流入燃料は、フィルタスクリーン214を通して濾過される。こうして濾過された燃料は、フィルタスクリーン214内から燃料ポンプ22に吸入される。
燃料ポンプ22は、例えばベーンポンプ又はトロコイドポンプ等の電動ポンプである。燃料ポンプ22は、横方向を向く円柱状を呈している。燃料ポンプ22は、ユニット本体部21のうちアッパ部材212の上部212bに、固定されている。燃料ポンプ22は、湾曲自在なフレキシブル配線を介して、各金属ターミナル120と電気接続されている。燃料ポンプ22の吸入口22aは、貫通孔212aを通じてアッパ部材212内に挿入された状態下、フィルタスクリーン214内に連通している。燃料ポンプ22の吐出口22bは、図1に示す湾曲自在なフレキシブルチューブ221を介して、燃料供給管11に連通している。燃料ポンプ22は、制御回路系5からの制御信号に従って駆動することで、フィルタスクリーン214内の濾過された燃料を吸入する。燃料ポンプ22は、こうして吸入した燃料を内燃機関3へと向かって吐出する。
連結支柱30は、燃料タンク2内に収容されている。連結支柱30は、蓋体10とポンプユニット20との間を、全体として単独で連結している。ここで連結支柱30には、横方向に沿う回転軸線Arまわりに回転可能となるように、ポンプユニット20が装着されている。こうした装着状態下、連結支柱30に対する回転位置としてポンプユニット20には、図1に示す使用回転位置Puと、図2,3に示す基準回転位置Pbとが規定されている。尚、以下の説明では、連結支柱30に対するポンプユニット20の回転位置を、単に「回転位置」ともいう。
具体的に使用回転位置Puは、図1の如き燃料タンク2内への燃料供給装置1の挿入状態下、全体として上下方向に延伸することになる連結支柱30に対し、ユニット本体部21が略直角に折り曲げられて燃料タンク2の底壁2c上に載置される回転位置である。一方で基準回転位置Pbは、図2,3の如き燃料タンク2内への燃料供給装置1の挿入前において、連結支柱30に対するユニット本体部21の折り曲げが使用回転位置Puより減らされる回転位置である。かかる基準回転位置Pbでは、図4に示すように、ユニット本体部21側から燃料供給装置1の全体を、挿入孔2bを通じて燃料タンク2内へと挿入可能となる。
図1〜3に示すように連結支柱30は、ロア支柱31、アッパ支柱32及び弾性部材33を有している。ロア支柱31は、回転板部310とロア柱部311とロア筒部312とを組み合わせて構成されている。回転板部310は、樹脂により形成され、上下方向且つ横方向に広がる平板状を呈している。回転板部310は、ユニット本体部21のうちアッパ部材212の側部212cに対して、回転軸線Arまわりに回転可能に装着されている。ロア柱部311は、樹脂により形成され、上下方向に沿う矩形柱状を呈している。ロア筒部312は、樹脂により形成され、上下方向に沿う矩形筒状を呈している。
アッパ支柱32は、アッパ筒部320とアッパ柱部321とを組み合わせて構成されている。アッパ筒部320は、樹脂により形成され、上下方向に沿う矩形筒状を呈している。アッパ筒部320は、蓋体10から下方に延伸している。アッパ筒部320内には、ロア柱部311が下方からスライド嵌合している。アッパ柱部321は、樹脂により形成され、上下方向に沿う矩形柱状を呈している。アッパ柱部321は、蓋体10から下方に延伸している。アッパ柱部321は、ロア筒部312内に上方からスライド嵌合している。
図1に示すように弾性部材33は、金属により形成され、コイルスプリング状を呈している。弾性部材33は、アッパ筒部320内とロア柱部311内とに跨って収容されることで、それらアッパ筒部320とロア柱部311との間に挟持されている。弾性部材33は、アッパ筒部320により係止された状態下、下方へ向かう復原力をロア柱部311に作用させる。かかる復原力によりユニット本体部21の各突部211bが燃料タンク2の底壁2cに押し付けられる。その結果、ロア支柱31とアッパ支柱32との相対位置が燃料タンク2の膨縮に応じて変化することで、連結支柱30の破損が抑制される。
図1〜3に示すように回転ジョイント40は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。回転ジョイント40は、燃料タンク2内において蓋体10の下方に収容され、回転軸線Arに対して芯合わせされている。回転ジョイント40は、連結支柱30には一体回転可能に係合し且つポンプユニット20には相対回転可能に嵌合することで、ポンプユニット20に対して連結支柱30及び自身を装着させている。
(連結支柱に対するポンプユニットの回転構造)
以下、第一実施形態では回転ジョイント40の装着により実現されるポンプユニット20の連結支柱30に対する回転構造につき、詳細に説明する。
ポンプユニット20は、図5〜9に示すようにユニット軸部24を、さらに有している。ユニット軸部24は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。ユニット軸部24は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。ユニット軸部24は、ユニット本体部21のうちアッパ部材212から、回転軸線Arに沿った第一軸方向D1へと突出している。ユニット軸部24において回転軸線Arまわりとなる回転方向には、ユニット空間部240及びユニット爪部241が交互に並んで設けられている。
具体的に、ユニット軸部24において回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所には、それぞれユニット空間部240が設けられている。各ユニット空間部240は、ユニット軸部24において第一軸方向D1の先端面から反対方向へと向かって、スリット状に延伸している。かかるスリット状の各ユニット空間部240によりユニット軸部24は、円弧板状を呈する一対のユニット爪部241に、分割されている。各ユニット爪部241は、突出元の基端部を支点として、内周側に弾性変形可能に形成されている。各ユニット爪部241において第一軸方向D1の先端部には、外周側へ突出するように係止爪241aが設けられている。
連結支柱30は、図5〜7,10,11に示すように支柱軸部34及び支柱爪部35を、ロア支柱31においてさらに有している。支柱軸部34は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。支柱軸部34は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。支柱軸部34は、ロア支柱31のうち回転板部310から、第一軸方向D1及びそれとは反対の第二軸方向D2へそれぞれ突出している。支柱軸部34において回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所には、それぞれ支柱空間部340が設けられている。即ち本実施形態では、支柱空間部340とユニット空間部240とが互いに同数の複数ずつ設けられている。各支柱空間部340は、支柱軸部34の第一軸方向D1の先端面から反対方向へ向かって、スリット状に延伸している。
図12,13の基準回転位置Pb及び図5〜7の使用回転位置Puを含む任意の回転位置において支柱軸部34は、同軸上の各ユニット爪部241に対して第二軸方向D2に外嵌されている。こうした外嵌状態下にて各ユニット爪部241は、それぞれ係止爪241aを支柱軸部34に係合させている。ここで特に本実施形態では、後述する図17に矢印で示す如き各ユニット爪部241の弾性変形を利用することで、支柱軸部34に対する係止爪241aのスナップフィット係合が可能となっている。このような係合により各ユニット爪部241は、支柱軸部34を第一軸方向D1に係止することで、第一軸方向D1への当該軸部34の離脱を規制している。
図5〜7,10,11に示すように支柱爪部35は、各支柱空間部340内にて支柱軸部34から第一軸方向D1へと突出している。即ち本実施形態では、回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所に、それぞれ支柱爪部35が設けられている。各支柱爪部35は、突出元の基端部を支点として、内周側に弾性変形可能に形成されている。各支柱爪部35において第一軸方向D1の先端部には、外周側へ突出するように係止爪35aが設けられている。
図12,13の基準回転位置Pbでは、各支柱空間部340と各ユニット空間部240とがそれぞれ対応するもの同士にて、回転方向に位置合わせされる。この基準回転位置Pbにおいて各支柱爪部35は、いずれのユニット爪部241からも離脱した状態となる。一方、連結支柱30に対してポンプユニット20が基準回転位置Pbよりも折り曲げられた状態となる図5〜7の使用回転位置Puでは、各支柱空間部340と各ユニット空間部240とが回転方向に位置ずれする。この使用回転位置Puにおいて各支柱爪部35は、それぞれ対応するユニット爪部241により、内周側から支持された状態となる。また、使用回転位置Puにおいて各支柱爪部35の係止爪35aには、それぞれ対応するユニット爪部241が係止爪241aを係合させた状態となる。このとき各支柱爪部35は、それぞれ対応するユニット爪部241により第一軸方向D1に係止された状態となるので、第一軸方向D1への離脱を規制される。
回転ジョイント40は、図5〜7,14,15に示すようにジョイント軸部41及びジョイント爪部42を、さらに有している。ジョイント軸部41は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。ジョイント軸部41は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。ジョイント軸部41の内周側には、平板状の補強リブ410が径方向全域に亘って設けられている。
ジョイント爪部42は、ジョイント軸部41において回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所から、それぞれ第二軸方向D2へと突出している。即ち本実施形態では、ジョイント爪部42と支柱爪部35とが、互いに且つ支柱空間部340と同数の複数ずつ設けられている。各ジョイント爪部42は、突出元の基端部を支点として、外周側に弾性変形可能に形成されている。各ジョイント爪部42において第二軸方向D2の先端部には、内周側へ突出する係止爪42aが設けられている。
図12,13の基準回転位置Pb及び図5〜7の使用回転位置Puを含む任意の回転位置においてジョイント軸部41は、同軸上の各ユニット爪部241に対して第二軸方向D2に嵌入されている。こうした嵌入状態下にて各ジョイント爪部42の係止爪42aには、それぞれ対応する支柱爪部35の係止爪35aが回転方向に位置合わせされて係合している。ここで特に本実施形態では、図13に矢印で示す如き各支柱爪部35の弾性変形を利用することで、係止爪42aに対する係止爪35aのスナップフィット係合が可能となっている。このような係合により各支柱爪部35は、それそれ対応するジョイント爪部42を第一軸方向D1に係止することで、第一軸方向D1への当該対応爪部42の離脱を規制している。それと共に各支柱爪部35は、それそれ対応するジョイント爪部42と係合したまま、一体に回転可能となっている。
(製造方法)
以上説明した第一実施形態の燃料供給装置1は、以下のように製造されて燃料タンク2に取り付けられる。尚、後述する図16,18では、ポンプ22、アッパ支柱32及び蓋体10等の図示が省略されている。
まず第一実施形態では、図16に示すように外嵌工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20においてユニット本体部21から第一軸方向D1へと突出している円筒状のユニット軸部24に対して、連結支柱30における円筒状の支柱軸部34を第一軸方向D1とは反対の第二軸方向D2へ外嵌させる。
ここで、ユニット軸部24のうち支柱軸部34が外嵌される部分としてのユニット爪部241は、ジョイント軸部41の嵌入前には図17に矢印で示す如き弾性変形により、支柱軸部34にスナップフィット係合可能となる。故にこの外嵌工程では、ユニット爪部241を支柱軸部34にスナップフィット係合させることで、ユニット爪部241により支柱軸部34が第一軸方向D1に係止されるのである。
次に第一実施形態では、図18に示すように嵌入工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20における円筒状のユニット軸部24のうち、回転方向にユニット空間部240と並んで設けられたユニット爪部241に対して、回転ジョイント40における円筒状のジョイント軸部41を第二軸方向D2へ嵌入させる。
ここで、連結支柱30において支柱爪部35は、円筒状の支柱軸部34のうち回転方向の特定箇所に設けられた支柱空間部340内にて、支柱軸部34から第一軸方向D1へ突出している。故にこの嵌入工程前の外嵌工程では、連結支柱30に対してポンプユニット20を図12,13の基準回転位置Pbまで回転させて、支柱空間部340とユニット空間部240とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、支柱爪部35がユニット爪部241からは離脱した状態となる。こうした離脱状態下、回転ジョイント40においてジョイント軸部41から第二軸方向D2へ突出しているジョイント爪部42には、図13の矢印の如き弾性変形により、支柱爪部35がスナップフィット係合可能となる。そこで嵌入工程では、支柱爪部35をジョイント爪部42にスナップフィット係合させることで、支柱爪部35によりジョイント爪部42が第一軸方向D1に係止されるのである。
またここで、第一実施形態の嵌入工程前には、互いに同数の複数ずつ設けられた支柱空間部340とユニット空間部240とをいずれも、外嵌工程にて回転方向に位置合わせしておく。このとき、互いに且つ支柱空間部340と同数の複数ずつ設けられた支柱爪部35とジョイント爪部42とはいずれも、回転方向に位置合わせされるので、スナップフィット係合可能となる。故に、嵌入工程でのスナップフィット係合の結果として各ジョイント爪部42は、図12,13に示すようにそれぞれ位置合わせされている支柱爪部35により、回転方向の複数箇所にて第一軸方向D1に係止されるのである。
こうした後に第一実施形態では、図4に示すように挿入工程を実行する。具体的には、回転ジョイント40と共にポンプユニット20及び連結支柱30を、図4の矢印の如く挿入孔2bを通じて燃料タンク2内へと挿入する。
ここで、支柱空間部340とユニット空間部240とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置Pbよりも、それら各空間部340,240が回転方向にずらされる使用回転位置Puでは、連結支柱30に対してポンプユニット20が折り曲げられた状態となる。そこで挿入工程では、連結支柱30に対するポンプユニット20の折り曲げを図4の如く使用回転位置Puよりも減らすことで、挿入作業を容易にして生産性を高めることが可能となるのである。
さらに第一実施形態では、燃料タンク2内にてユニット本体部21を燃料タンク2の底壁2cに押し付けることで、図19に示すように回転工程を実行する。具体的には、支柱空間部340とユニット空間部240とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部21が燃料タンク2の底壁2c上に載置される図1,5〜7の使用回転位置Puまで、図19の矢印の如くポンプユニット20を連結支柱30及び回転ジョイント40に対して回転させる。その結果としてポンプユニット20は、連結支柱30に対して折り曲げられた状態となることで製造が完了するので、燃料タンク2の上壁2aに蓋体10を取り付けることが可能となる。尚、支柱爪部35及び支柱軸部34がユニット爪部241に引っ掛かることで回転工程が阻害されるのを回避するため、係止爪241aの回転方向における縁部、又は係止爪35a及び支柱軸部34の回転方向における縁部には、面取り部が形成されていてもよい。
この回転工程において、図6に示すようにユニット爪部241は、外嵌された支柱軸部34により外周側から支持されていると共に、嵌入されたジョイント軸部41により内周側から支持されている。故に、係止した支柱軸部34の第一軸方向D1への離脱を許容するような弾性変形は、生じ難い。ここで第一実施形態のユニット爪部241には、内周側に補強リブ410の設けられた円筒状のジョイント軸部41が嵌入されていることから、第一軸方向D1への支柱軸部34の離脱を許容するような弾性変形が確実に生じ難くなる。しかも、この回転工程の結果として支柱爪部35は、図6に示すように内周側からユニット爪部241により支持された状態となるので、係止したジョイント爪部42の第一軸方向D1への離脱を許容するような弾性変形も生じ難くなる。加えて第一実施形態では、支柱軸部34だけでなく支柱爪部35も、ユニット爪部241により第一軸方向D1に係止された状態となる。以上によりポンプユニット20に対しては、回転ジョイント40の離脱と共に、連結支柱30の離脱を抑制することが可能である。
以上の如き第一実施形態によれば、ポンプユニット20に対して連結支柱30及び回転ジョイント40を同一の軸方向に組み付けてから、ポンプユニット20を回転させるという比較的簡単な方法で、燃料供給装置1の製造が可能となるのである。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。
(連結支柱に対するポンプユニットの回転構造)
図20に使用回転位置Pu且つ図21に基準回転位置Pbが示されるように燃料供給装置2001は、回転ジョイント40を備えていない。そこで、第二実施形態では回転ジョイント40なしに実現されるポンプユニット20の連結支柱2030に対する回転構造につき、詳細に説明する。尚、ポンプユニット20は、実質的に第一実施形態と同様な構造であるため、説明を省略する。
図22〜24に示すように連結支柱2030では、ロア支柱2031のうち回転板部2310の構成が第一実施形態とは異なっている。連結支柱2030は、内周側支柱軸部2036、外周側支柱軸部2037及び規制部2038を、回転板部2310に有している。内周側支柱軸部2036は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。内周側支柱軸部2036は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。内周側支柱軸部2036は、ロア支柱2031のうち外周側支柱軸部2037との間の接続部分2039から、第二軸方向D2へと突出している。内周側支柱軸部2036の内周側には、平板状の補強リブ2360が径方向全域に亘って設けられている。図25,26の基準回転位置Pb及び図22〜24の使用回転位置Puを含む任意の回転位置において内周側支柱軸部2036は、同軸上の各ユニット爪部241に対して第二軸方向D2に嵌入されている。
図22〜24に示すように外周側支柱軸部2037は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。外周側支柱軸部2037は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。外周側支柱軸部2037は、ロア支柱2031のうち回転板部2310から、第一軸方向D1及び第二軸方向D2へそれぞれ突出している。外周側支柱軸部2037において回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所には、図22,23に示すように、それぞれ支柱空間部2370が設けられている。即ち第二実施形態では、支柱空間部2370とユニット爪部241とが互いに同数の複数ずつ設けられている。ここで第二実施形態では、外周側支柱軸部2037のうち回転方向の二箇所において第二軸方向D2の先端面から反対方向へ向かう範囲には、外周側へと凹む凹部2037aが設けられることで、それら各凹部2037a内に支柱空間部2370が形成されている。
図25,26の基準回転位置Pbでは、各支柱空間部2370と各ユニット爪部241とがそれぞれ対応するもの同士にて、回転方向に位置合わせされる。この基準回転位置Pbにおいて外周側支柱軸部2037は、いずれのユニット爪部241からも離脱した状態となる。一方、連結支柱2030に対してポンプユニット20が基準回転位置Pbよりも折り曲げられた状態となる図22〜24の使用回転位置Puでは、各支柱空間部2370と各ユニット爪部241とが回転方向に位置ずれする。この使用回転位置Puにおいて外周側支柱軸部2037は、各ユニット爪部241を外周側から支持した状態となる。また、使用回転位置Puにおいて外周側支柱軸部2037には、各ユニット爪部241が係止爪241aを係合させた状態となる。このとき外周側支柱軸部2037は、各ユニット爪部241により第一軸方向D1に係止された状態となるので、第一軸方向D1への離脱を規制される。
図22,25,27に示すように規制部2038は、樹脂により形成され、矩形の屈曲片状を呈している。規制部2038は、ロア支柱2031のうち回転板部2310から回転軸線Arに略垂直に突出して、さらに第二軸方向D2へと屈曲されている。図25,27の基準回転位置Pbにおいて規制部2038は、ユニット本体部21のうちロア部材211の側面2211cに乗り上げる。こうした乗り上げ状態下にて各ユニット爪部241の係止爪241aは、図26の如く各支柱空間部2370内へと進入可能となるため、外周側支柱軸部2037の第一軸方向D1への離脱が許容されてしまう。
そこで、基準回転位置Pbと使用回転位置Puとの間となる図28の特定中間回転位置Pmでは、規制部2038がユニット本体部21のうちロア部材211の上面2211dに係合する。かかる係合により、規制部2038がユニット本体部21を係止することで、連結支柱2030に対するポンプユニット20の基準回転位置Pb側への回転が規制される。ここで、図28の特定中間回転位置Pmから図22〜24の使用回転位置Puまでの回転位置では、各ユニット爪部241の係止爪241aが各支柱空間部2370内へと進入困難となる。故に、外周側支柱軸部2037の第一軸方向D1への離脱は、規制された状態となる。
(製造方法)
以上説明した第二実施形態の燃料供給装置2001は、以下のように製造されて燃料タンク2に取り付けられる。
まず第二実施形態では、図29に示すように外嵌工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20においてユニット本体部21から第一軸方向D1へと突出している円筒状のユニット軸部24に対して、連結支柱2030における円筒状の内周側支柱軸部2036を第一軸方向D1とは反対の第二軸方向D2へ嵌入させる。
ここで、ユニット軸部24のうち内周側支柱軸部2036が嵌入される部分としてのユニット爪部241は、回転方向にユニット空間部240と並んで設けられている。それと共に、連結支柱2030において外周側支柱軸部2037には、回転方向の特定箇所に支柱空間部2370が設けられている。故にこの嵌入工程前には、連結支柱2030に対してポンプユニット20を図25,26の基準回転位置Pbまで回転させて、支柱空間部2370とユニット爪部241とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、外周側支柱軸部2037がユニット爪部241からは離脱した状態となることで、嵌入工程では、ユニット爪部241への内周側支柱軸部2036の嵌入が許容されるのである。
こうした後に第二実施形態では、図30に示すように挿入工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20及び連結支柱2030を、図30の矢印の如く挿入孔2bを通じて燃料タンク2内へと挿入する。
ここで、支柱空間部2370とユニット爪部241とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置Pbよりも、それら各2370,241が回転方向にずらされる使用回転位置Puでは、連結支柱2030に対してポンプユニット20が折り曲げられた状態となる。そこで挿入工程では、連結支柱2030に対するポンプユニット20の折り曲げを図30の如く使用回転位置Puよりも減らすことで、挿入作業を容易にして生産性を高めることが可能となる。
特にここで、第二実施形態の挿入工程前には、連結支柱2030に対するポンプユニット20の回転位置を、基準回転位置Pbと使用回転位置Puとの間の特定中間回転位置Pmに設定しておく。かかる設定により挿入工程は、図28の如く各ユニット爪部241が各支柱空間部2370内へと進入困難となることで、外周側支柱軸部2037の第一軸方向D1への離脱が規制された状態にて実行される。
またここで、第二実施形態の挿入工程前には、互いに同数の複数ずつ設けられた支柱空間部2370とユニット爪部241とがいずれも、回転方向に位置合わせされている。故にこの後の挿入工程では、各支柱空間部2370と各ユニット爪部241とが回転方向にずらされる。その結果、各ユニット爪部241が外周側支柱軸部2037を第一軸方向D1に係止し且つ外周側支柱軸部2037により外周側から支持された状態は、図22,24に示すように、回転方向の複数箇所にて構築されることとなるのである。
さらに第二実施形態では、燃料タンク2内にてユニット本体部21を燃料タンク2の底壁2cに押し付けることで、図31に示すように回転工程を実行する。具体的には、支柱空間部2370とユニット爪部241とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部21が燃料タンク2の底壁2c上に載置される図20,22〜24の使用回転位置Puまで、図31の矢印の如くポンプユニット20を連結支柱2030に対して回転させる。その結果としてポンプユニット20は、連結支柱2030に対して折り曲げられた状態となることで製造が完了するので、燃料タンク2の上壁2aに蓋体10を取り付けることが可能となる。尚、外周側支柱軸部2037のうち、凹部2037aの回転方向における縁部がユニット爪部241に引っ掛かることで回転工程が阻害されるのを回避するため、係止爪241aの回転方向における縁部、又は凹部2037aの回転方向における縁部には、面取り部が形成されていてもよい。
この回転工程において、図24に示すようにユニット爪部241は、嵌入された内周側支柱軸部2036により内周側から支持されている。しかも、この回転工程の結果としてユニット爪部241は、図24に示すように外周側支柱軸部2037を第一軸方向D1に係止し且つ外周側支柱軸部2037により外周側から支持された状態となる。故に、係止した外周側支柱軸部2037の第一軸方向D1への離脱を許容するような弾性変形は、生じ難くなる。ここで第二実施形態のユニット爪部241には、内周側に補強リブ2360の設けられた円筒状の内周側支柱軸部2036が嵌入されていることから、第一軸方向D1への外周側支柱軸部2037の離脱を許容するような弾性変形が確実に生じ難くなる。以上により、ポンプユニット20に対する連結支柱2030の離脱を抑制することが可能である。
以上の如き第二実施形態によれば、ポンプユニット20に対して連結支柱2030を同一の軸方向に組み付けてから、ポンプユニット20を回転させるという比較的簡単な方法で、燃料供給装置2001の製造が可能となるのである。
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。
(連結支柱に対するポンプユニットの回転構造)
図32に使用回転位置Pu且つ図33に基準回転位置Pbが示されるように燃料供給装置3001は、連結支柱3030のロア支柱3031において規制部2038を有していない。そこで、第三実施形態では規制部2038をなしに実現されるポンプユニット20の連結支柱3030に対する回転構造につき、詳細に説明する。尚、ポンプユニット20は、実質的に第一実施形態と同様な構造であるため、説明を省略する。
図34〜36に示すように連結支柱3030では、ロア支柱3031のうち回転板部3310の構成が第二実施形態とは異なっている。連結支柱3030は、外周側支柱軸部3037及び内周側支柱軸部3036を、回転板部3310に有している。外周側支柱軸部3037は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。外周側支柱軸部3037は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。外周側支柱軸部3037は、ロア支柱3031のうち回転板部3310から、第一軸方向D1及び第二軸方向D2へそれぞれ突出している。
図37,38の基準回転位置Pb及び図34〜36の使用回転位置Puを含む任意の回転位置において外周側支柱軸部3037は、同軸上の各ユニット爪部241に対して第二軸方向D2に外嵌されている。こうした外嵌状態下にて各ユニット爪部241は、それぞれ係止爪241aを外周側支柱軸部3037に係合させている。ここで特に本実施形態では、図38に矢印で示す如き各ユニット爪部241の弾性変形を利用することで、外周側支柱軸部3037に対する係止爪241aのスナップフィット係合が可能となっている。このような係合により各ユニット爪部241は、外周側支柱軸部3037を第一軸方向D1に係止することで、第一軸方向D1への当該軸部3037の離脱を規制している。
図34〜36に示すように内周側支柱軸部3036は、樹脂により形成され、横方向を向く円筒状を呈している。内周側支柱軸部3036は、回転軸線Arに対して芯合わせされている。内周側支柱軸部3036は、ロア支柱3031のうち外周側支柱軸部3037との間の接続部分3039から、第二軸方向D2へと突出している。内周側支柱軸部3036において回転方向に等間隔をあけた特定の二箇所には、それぞれ支柱空間部3360が設けられている。即ち第三実施形態では、支柱空間部3360とユニット爪部241とが互いに同数の複数ずつ設けられている。ここで第三実施形態では、内周側支柱軸部3036のうち回転方向の二箇所において第二軸方向D2の先端面から反対方向へ向かう範囲には、内周側へと凹む平面部3036aが設けられることで、それら各平面部3036aにそって支柱空間部3360が形成されている。こうした内周側支柱軸部3036の内周側には、平板状の補強リブ3361が径方向全域に亘って設けられている。
図37,38の基準回転位置Pbでは、各支柱空間部3360と各ユニット爪部241とがそれぞれ対応するもの同士にて、回転方向に位置合わせされる。この基準回転位置Pbにおいて内周側支柱軸部3036は、いずれのユニット爪部241からも離脱した状態となる。一方、連結支柱3030に対してポンプユニット20が基準回転位置Pbよりも折り曲げられた状態となる図34〜36の使用回転位置Puでは、各支柱空間部3360と各ユニット爪部241とが回転方向に位置ずれする。この使用回転位置Puにおいて内周側支柱軸部3036は、各ユニット爪部241を内周側から支持した状態となる。
(製造方法)
以上説明した第三実施形態の燃料供給装置3001は、以下のように製造されて燃料タンク2に取り付けられる。尚、後述する図39では、ポンプ22、アッパ支柱32及び蓋体10等の図示が省略されている。
まず第三実施形態では、図39に示すように外嵌工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20においてユニット本体部21から第一軸方向D1へと突出している円筒状のユニット軸部24に対して、連結支柱3030における円筒状の外周側支柱軸部3037を第一軸方向D1とは反対の第二軸方向D2へ外嵌させる。
ここで、ユニット軸部24のうち外周側支柱軸部3037が外嵌される部分としてのユニット爪部241は、回転方向にユニット空間部240と並んで設けられている。それと共に、連結支柱3030において内周側支柱軸部3036には、回転方向の特定箇所に支柱空間部3360が設けられている。故にこの外嵌工程前には、連結支柱3030に対してポンプユニット20を図37,38の基準回転位置Pbまで回転させて、支柱空間部3360とユニット爪部241とを回転方向に位置合わせしておく。これにより、内周側支柱軸部3036がユニット爪部241からは離脱した状態となるので、外周側支柱軸部3037には、ユニット爪部241がスナップフィット係合可能となる。そこで外嵌工程では、ユニット爪部241を外周側支柱軸部2037にスナップフィット係合させることで、ユニット爪部241により外周側支柱軸部3037が第一軸方向に係止されることとなるのである。
こうした後に第三実施形態では、図40に示すように挿入工程を実行する。具体的には、ポンプユニット20及び連結支柱3030を、図40の矢印の如く挿入孔2bを通じて燃料タンク2内へと挿入する。
ここで、支柱空間部3360とユニット爪部241とが回転方向に位置合わせされる基準回転位置Pbよりも、それら各3360,241が回転方向にずらされる使用回転位置Puでは、連結支柱3030に対してポンプユニット20が折り曲げられた状態となる。そこで挿入工程では、連結支柱3030に対するポンプユニット20の折り曲げを図40の如く使用回転位置Puよりも減らすことで、挿入作業を容易にして生産性を高めることが可能となる。
またここで、第三実施形態の挿入工程前には、互いに同数の複数ずつ設けられた支柱空間部3360とユニット爪部241とがいずれも、回転方向に位置合わせされている。故にこの後の挿入工程では、各支柱空間部3360と各ユニット爪部241とが回転方向にずらされる。その結果、各ユニット爪部241が内周側支柱軸部3036により内周側から支持された状態は、図34,36に示すように、回転方向の複数箇所にて構築されることとなるのである。
さらに第三実施形態では、燃料タンク2内にてユニット本体部21を燃料タンク2の底壁2cに押し付けることで、図41に示すように回転工程を実行する。具体的には、支柱空間部3360とユニット爪部241とが回転方向に位置ずれすることでユニット本体部21が燃料タンク2の底壁2c上に載置される図32,34〜36の使用回転位置Puまで、図41の矢印の如くポンプユニット20を連結支柱3030に対して回転させる。その結果としてポンプユニット20は、連結支柱3030に対して折り曲げられた状態となることで製造が完了するので、燃料タンク2の上壁2aに蓋体10を取り付けることが可能となる。
この回転工程において、図36に示すようにユニット爪部241は、外嵌された外周側支柱軸部3037により外周側から支持されている。しかも、この回転工程の結果としてユニット爪部241は、図36に示すように内周側から内周側支柱軸部3036により支持された状態となるので、係止した外周側支柱軸部3037の第一軸方向D1への離脱を許容するような弾性変形は生じ難くなる。ここで第三実施形態のユニット爪部241は、内周側に補強リブ3361の設けられた円筒状の内周側支柱軸部3036により、使用回転位置Puでは内周側から支持された状態となる。故に、第一軸方向D1への外周側支柱軸部3037の離脱を許容するような弾性変形は、ユニット爪部241に確実に生じ難くなる。以上により、ポンプユニット20に対する連結支柱3030の離脱を抑制することが可能である。
以上の如き第三実施形態によれば、ポンプユニット20に対して連結支柱3030を同一の軸方向に組み付けてから、ポンプユニット20を回転させるという比較的簡単な方法で、燃料供給装置3001の製造が可能となるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に、第一〜第三実施形態に関する変形例1としては、補強リブ410,2360,3361が設けられていなくてもよい。第一〜第三実施形態に関する変形例2としては、基準回転位置Pbにおけるポンプユニット20が、使用回転位置Puよりも連結支柱30,2030,3030に対して折り曲げられた状態となってもよい。
第一実施形態に関する変形例3としては、使用回転位置Puにおいて支柱爪部35が、ユニット爪部241により係止されていない状態となってもよい。第一実施形態に関する変形例4としては、各空間部340,240及び各爪部35,241が一つずつ設けられていてもよい。第二及び第三実施形態に関する変形例5としては、支柱空間部2370,3360及びユニット爪部241が一つずつ設けられていてもよい。
1,2001,3001 燃料供給装置、2 燃料タンク、2b 挿入孔、2c 底壁、3 内燃機関、10 蓋体、20 ポンプユニット、21 ユニット本体部、24 ユニット軸部、30,2030,3030 連結支柱、31,2031,3031 ロア支柱、34 支柱軸部、35 支柱爪部、40 回転ジョイント、41 ジョイント軸部、42 ジョイント爪部、240 ユニット空間部、241 ユニット爪部、310,2310,3310 回転板部、340,2370,3360 支柱空間部、410,2360,3360 補強リブ、2036,3036 内周側支柱軸部、2037,3037 外周側支柱軸部、2038 規制部、Ar 回転軸線、D1 第一軸方向、D2 第二軸方向、Pb 基準回転位置、Pm 特定中間回転位置、Pu 使用回転位置

Claims (10)

  1. 挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から前記燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
    前記燃料タンクへの取り付けにより前記挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
    前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
    前記蓋体と前記ポンプユニットとの間を連結している連結支柱(30)と、
    前記ポンプユニットに対して前記連結支柱を回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着させている回転ジョイント(40)とを、備え、
    前記ポンプユニットは、
    前記連結支柱に対する前記燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて前記燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
    前記回転軸線に沿った第一軸方向(D1)へ前記ユニット本体部から突出しており、前記回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
    前記連結支柱は、
    前記回転方向の特定箇所に支柱空間部(340)の設けられた円筒状を呈し、前記ユニット爪部に対して前記第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ外嵌されており、スナップフィット係合した前記ユニット爪部により前記第一軸方向に係止されている支柱軸部(34)と、
    前記支柱空間部内にて前記支柱軸部から前記第一軸方向へ突出しており、前記支柱空間部と前記ユニット空間部とが前記回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、前記ユニット爪部から離脱した状態となる一方、前記支柱空間部と前記ユニット空間部とが前記回転方向に位置ずれする前記使用回転位置では、前記ユニット爪部により内周側から支持された状態となる支柱爪部(35)とを、有し、
    前記回転ジョイントは、
    円筒状を呈し、前記ユニット爪部に対して前記第二軸方向へ嵌入されているジョイント軸部(41)と、
    前記ジョイント軸部から前記第二軸方向へ突出しており、スナップフィット係合した前記支柱爪部により前記第一軸方向に係止されているジョイント爪部(42)とを、有する燃料供給装置。
  2. 前記使用回転位置において前記支柱爪部は、前記ユニット爪部により前記第一軸方向に係止された状態となる請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記支柱空間部と前記ユニット空間部とは、互いに同数の複数ずつ設けられて前記回転方向に位置合わせ可能となっており、
    前記支柱爪部と前記ジョイント爪部とは、互いに且つ前記支柱空間部と同数の複数ずつ設けられて前記回転方向に位置合わせされている請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記ジョイント軸部は、内周側に補強リブ(410)の設けられた円筒状を呈する請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  5. 挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から前記燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
    前記燃料タンクへの取り付けにより前記挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
    前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
    前記ポンプユニットに対して回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着されており、前記蓋体と前記ポンプユニットとの間を連結している連結支柱(2030)とを、備え、
    前記ポンプユニットは、
    前記燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて前記燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
    前記回転軸線に沿った第一軸方向へ前記ユニット本体部から突出しており、前記回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
    前記連結支柱は、
    円筒状を呈し、前記ユニット爪部に対して前記第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ嵌入されている内周側支柱軸部(2036)と、
    前記回転方向の特定箇所に支柱空間部(2370)の設けられた円筒状を呈し、前記支柱空間部と前記ユニット爪部とが前記回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、前記ユニット爪部から離脱した状態となる一方、前記支柱空間部と前記ユニット爪部とが前記回転方向に位置ずれする前記使用回転位置では、前記ユニット爪部により前記第一軸方向に係止され且つ前記ユニット爪部を外周側から支持した状態となる外周側支柱軸部(2037)とを、有する燃料供給装置。
  6. 前記連結支柱は、
    前記基準回転位置と前記使用回転位置との間の特定中間回転位置(Pm)において、前記ユニット本体部を係止することにより、前記連結支柱に対して前記ポンプユニットの前記基準回転位置側への回転を規制する規制部(2038)を、さらに有する請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 挿入孔を通じて挿入される燃料タンク(2)内から前記燃料タンク外へ燃料を供給する燃料供給装置(1)において、
    前記燃料タンクへの取り付けにより前記挿入孔を閉塞する蓋体(10)と、
    前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ向かって吐出するポンプユニット(20)と、
    前記ポンプユニットに対して回転軸線(Ar)まわりに回転可能に装着されており、前記蓋体と前記ポンプユニットとの間を連結している連結支柱(3030)とを、備え、
    前記ポンプユニットは、
    前記燃料タンク内での使用回転位置(Pu)にて前記燃料タンクの底壁(2c)上に載置されるユニット本体部(21)と、
    前記回転軸線に沿った第一軸方向へ前記ユニット本体部から突出しており、前記回転軸線まわりとなる回転方向にユニット爪部(241)及びユニット空間部(240)が並んで設けられた円筒状を呈するユニット軸部(24)を、有し、
    前記連結支柱は、
    円筒状を呈し、前記ユニット爪部に対して前記第一軸方向とは反対の第二軸方向(D2)へ外嵌されており、スナップフィット係合した前記ユニット爪部により前記第一軸方向に係止されている外周側支柱軸部(3037)と、
    前記回転方向の特定箇所に支柱空間部(3360)の設けられた円筒状を呈し、前記支柱空間部と前記ユニット爪部とが前記回転方向に位置合わせされる基準回転位置(Pb)では、前記ユニット爪部から離脱した状態となる一方、前記支柱空間部と前記ユニット爪部とが前記回転方向に位置ずれする前記使用回転位置では、前記ユニット爪部を内周側から支持した状態となる内周側支柱軸部(3036)とを、有する燃料供給装置。
  8. 前記支柱空間部(2370,3360)と前記ユニット爪部とは、互いに同数の複数ずつ設けられて前記回転方向に位置合わせ可能となっている請求項5〜7のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  9. 前記内周側支柱軸部(2036,3036)は、内周側に補強リブ(2360,3361)の設けられた円筒状を呈する請求項5〜8のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  10. 前記使用回転位置において前記ポンプユニットは、前記基準回転位置よりも前記連結支柱(30,2030,3030)に対して折り曲げられた状態となる請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
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