JP2017171369A - 袋体形成用フィルム送出装置、袋体形成挿入装置、及び梱包設備 - Google Patents

袋体形成用フィルム送出装置、袋体形成挿入装置、及び梱包設備 Download PDF

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Abstract

【課題】袋体の開口部を確実に拡げることのできる袋体形成用フィルム送出装置、袋体形成挿入装置、及びこれらの装置を含む梱包設備を提供する。【解決手段】袋体形成挿入装置12を、ロールフィルム18から袋体形成用フィルム14を送り出す袋体形成用フィルム送出装置10と、袋体形成用フィルム14の幅方向の帯状閉封部を一定の間隔で形成し、袋体形成用フィルム14の長手方向に連続する複数の袋体を形成する閉封手段20と、複数の袋体が形成された袋体形成用フィルム14を垂下させる送りローラ群(垂下手段)57と、垂下させられた袋体形成用フィルム14を切断して袋体を切り離し、切り離した袋体を函体16に挿入する袋体挿入手段22で構成し、袋体形成用フィルム内に空間を生じさせる塊体52,53が載置される載置手段39を備える。【選択図】図14

Description

本発明は、袋体を形成して函体に挿入するための袋体形成用フィルム送出装置、袋体形成挿入装置、及びこれらの装置を含む梱包設備に関する。
従来、食品等の物品を函体に入れて運搬する場合、食品等が直接函体に付着して函体が汚れないように、函体に袋体を挿入し、その袋体に物品を入れて運搬している。函体に袋体を挿入する袋装着装置について、特許出願されている(引用文献1参照。)。
引用文献1の袋装着装置は、扁平に畳んだ袋体を、袋体の開口部を下にして函体の上方に供給する供給機構と、吸着器を用いて袋体の開口部を両側から吸着し拡げる拡開機構と、拡開機構によって拡げられた袋体の開口部を把持具により把持し、開口部を函体の外周まで下降させる下降機構と、函体の上方に配置され、下向きにエアを吹き込んで袋体を函体の内面に添わせるエア噴出ノズルと、を備えている。
引用文献1の袋装着装置によれば、吸着器によって袋体の開口部を拡げ、袋体の開口部を函体の外周に周設し、袋体の中央付近に向かって上からエアを吹き込むことによって、袋体を函体に挿入することができる。
しかし、引用文献1の袋装着装置によれば、扁平に畳まれた袋体の開口部付近が2層に重なって密着しているため、吸着器によって袋体の開口部を拡げようとしても、2層のフィルム層の間が真空となって、2層のフィルム層が離隔せず、袋体の開口部を拡げられないことがあった。一方で、袋体の開口部を拡げるために、吸着器の吸着力を高め過ぎると、袋体を損傷することとなる。
特開昭62−146122号公報
本発明は、袋体の開口部を確実に拡げることのできる袋体形成用フィルム送出装置、袋体形成挿入装置、及びこれらの装置を含む梱包設備を提供することを目的とする。
本発明の袋体形成用フィルム送出装置は、筒状フィルムである袋体形成用フィルムを巻回したロールフィルムを、該ロールフィルムの巻き中心線を回転中心軸として回転可能に支持するロールフィルム支持手段と、前記ロールフィルムから引き出した袋体形成用フィルムの筒状の内側に挿入され、袋体形成用フィルム内に空間を生じさせる塊体と、前記袋体形成用フィルムの内側に挿入されている前記塊体が載置される載置手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の袋体形成用フィルム送出装置は、前記袋体形成用フィルム送出装置において、前記載置手段は、一対のロール部材から成り、該一対のロール部材は、前記塊体を通さず前記袋体形成用フィルムを通過させる隙間が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の袋体形成用フィルム送出装置は、前記袋体形成用フィルム送出装置において、前記塊体が2の球状の錘体であり、前記載置手段は、2個の前記塊体が互いに離隔するように案内する一対の離隔ガイド手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の袋体形成用フィルム送出装置は、前記袋体形成用フィルム送出装置において、前記載置手段は、互いに平行に配置された第1の棒状部材及び第2の棒状部材から構成され、前記第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材は先細りとなるテーパ部を両端側に有し、
一方の前記離隔ガイド手段は、前記第1の棒状部材の一端側の前記テーパ部と前記第2の棒状部材の一端側の前記テーパ部とから構成され、
他方の前記離隔ガイド手段は、前記第1の棒状部材の他端側の前記テーパ部と前記第2の棒状部材の他端側の前記テーパ部とから構成されたことを特徴とする。
また、本発明の袋体形成挿入装置は、前記袋体形成用フィルム送出装置と、前記袋体形成用フィルム送出装置から送り出された前記袋体形成用フィルムに、該袋体形成用フィルムの幅方向の帯状閉封部を一定の間隔で形成していく閉封手段と、複数の前記帯状閉封部が形成された袋体形成用フィルムを切断して一端に開口部を他端に帯状閉封部を有する袋体を形成する切断手段と、形成した袋体を函体に挿入する袋体挿入手段と、を含み、
前記袋体挿入手段は、上部開口部を有し、垂下した前記袋体形成用フィルムの下方に配置される函体の前記上部開口部付近に、垂下した前記袋体形成用フィルムの下端付近を前記一定の間隔ずつ引き降ろす下降手段と、前記下端付近を引き降ろした前記袋体形成用フィルムに形成されている複数の帯状閉封部の中で最下部に位置する帯状閉封部の上縁に沿って切断し、下端が開口部となり上端に帯状閉封部を有する袋体を切り離す切断手段と、切り離した前記袋体の開口部を拡げ、該袋体の開口部を前記函体の外周に周設する周設手段と、前記函体の上部開口部に向かって前記袋体の略上方からエアを噴出し、該袋体の中央付近を該函体内に挿入するエア噴出手段と、を含む袋体形成挿入装置。
また、本発明の袋体形成用フィルム送出方法は、筒状フィルムであって扁平形状である袋体形成用フィルムを巻回したロールフィルムを、該ロールフィルムの巻き中心線を回転中心軸として回転可能に支持するロールフィルム支持手段に載置するステップと、前記ロールフィルムから袋体形成用フィルムを引き出すステップと、前記ロールフィルムから引き出した袋体形成用フィルムの内側に塊体を挿入するステップと、前記塊体が挿入された袋体形成用フィルムを略上方へ送り出すステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の梱包設備は、袋体形成用フィルム送出装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の梱包設備は、前記袋体形成挿入装置を含むことを特徴とする。
本発明の袋体形成用フィルム送出装置及び袋体形成挿入装置によれば、袋体形成用フィルム送出装置において袋体形成用フィルムに塊体を挿入して袋体形成用フィルム内に空間を生じさせ空気を存在させている。このため、後工程において袋体形成用フィルムから袋体を形成し袋体の開口部を拡げる場合に、袋体形成用フィルム内に空気が存在し、真空状態ではない。よって、袋体内が真空となって、袋体を拡げられないことはない。このため、確実に袋体を拡げることができる。すなわち、袋体形成用フィルム内に予め塊体を入れておくことで、密着していた袋体形成用フィルムの内側を一旦剥がすことにより、後工程で袋を拡げやすくなる。
本発明の実施形態に係る袋体形成用フィルム送出装置を示す斜視図である。 図1の袋体形成用フィルム送出装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る袋体形成挿入装置を示す正面断面図である。 本発明の実施形態に係る袋体形成挿入装置の一部を示す正面断面図である。 袋体形成用フィルムに帯状閉封部を形成した状態を説明するための側面図である。 図1の袋体形成用フィルム送出装置の作動を説明するための図であり、同図(a)はロールフィルムをロールフィルム支持手段に載置した状態を示す正面断面図であり、同図(b)は袋体形成用フィルムを載置手段の隙間から上へ抜き出した状態を示す正面断面図である。 図1の袋体形成用フィルム送出装置の作動を説明するための図であり、同図(a)は塊体を袋体形成用フィルムに挿入する状態を示す正面断面図であり、同図(b)は塊体を挿入して袋体形成用フィルムを引き上げる状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、袋体形成用フィルムの先端を引き降ろした状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、上下移動ラックが上昇した状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、袋体形成用フィルムを切断して上下移動ラックが下降した状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、連続して形成された袋体の開口部が引き降ろされた状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、連続して形成された袋体の開口部付近が吸着された状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、上下移動ラックが上昇した状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、袋体の開口部付近が拡げられた状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、袋体の開口部付近が函体に周設された状態を示す正面断面図である。 図3の袋体形成挿入装置の作動を説明するための図であり、袋体が函体に挿入された状態を示す正面断面図である。 図1の袋体形成用フィルム送出装置の作動を説明するための平面図である。 本発明の袋体形成用フィルム送出装置の他の実施形態を示す正面断面図である。 図18の袋体形成用フィルム送出装置を示す平面図である。 本発明の袋体形成用フィルム送出装置の更に他の実施形態を示す正面断面図である。
次に、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3において、符号10は本発明の実施形態に係る袋体形成用フィルム送出装置を示し、図3において、符号12は本発明の実施形態に係る袋体形成挿入装置を示す。袋体形成挿入装置12は、筒状フィルムであって扁平形状である袋体形成用フィルム14から袋体を形成し袋体を函体16に挿入する装置である。
袋体形成挿入装置12は、図3に示すように、袋体形成用フィルム14をロールフィルム18から送り出す袋体形成用フィルム送出装置10と、袋体形成用フィルム14に、袋体形成用フィルム14の幅方向の帯状閉封部を一定の間隔で形成し、袋体形成用フィルム14の長手方向に連続する複数の袋体を形成する閉封手段20と、複数の袋体が形成された袋体形成用フィルム14を垂下させる送りローラ群(垂下手段)57と、垂下させられた袋体形成用フィルム14を切断して切断部が開放される袋体を形成し、形成した袋体を函体16に挿入する袋体挿入手段22と、を備えている。
(袋体形成用フィルム送出装置)
袋体形成用フィルム送出装置10は、図1及び図2に示すように、基盤24と、基盤24に対して垂直に立設された2枚の側壁26と、ロールフィルム支持手段34と、載置手段39と、第1の塊体52と、第2の塊体53とを備えている。基盤24及び側壁26は、金属又は樹脂から構成されている。
(ロールフィルム支持手段)
2枚の側壁26に、互いに平行な回転可能なフリーローラ28及びローラ30が支持されている。ローラ30は、駆動軸の回転を従動軸へ伝達し又は駆動軸の回転を従動軸へ伝達しないことを空圧によって切り替えるエアクラッチ32によって回転可能なフリーローラから回転不可能な固定ローラへ、又は固定ローラからフリーローラへ切り替え可能である。固定ローラへ切り替えることにより、回転慣性力によりロールフィルム18が余分に回転して袋対形成用フィルム14が弛むのを防止できる。フリーローラ28及びローラ30は水平に配列され、且つ互いに平行に配列されている。フリーローラ28及びローラ30によって、ロールフィルム18を支持するロールフィルム支持手段34が構成される。フリーローラ28及びローラ30の両端付近には、上下方向に延びる棒状部材から成り、ロールフィルム18のY軸方向の移動を規制するストッパー90が設置されている。ストッパー90は、他の構成であっても良く、限定されない。
以下、フリーローラ28及びローラ30に支持されたロールフィルム18の長手方向(回転中心軸方向)であって水平方向がY軸方向、Y軸方向に対して垂直方向であって水平方向がX軸方向、X軸及びY軸に垂直な鉛直方向がZ軸方向であるとして説明する。
(載置手段)
また、2個の側壁26に、互いに平行な一対の第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38が固定されている。2本の棒状部材36及び棒状部材38はフリーローラであってもよい。第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38は、第1の棒状部材36と第2の棒状部材38との間に隙間37が形成されることにより、袋体形成用フィルム14を下から挿入して上へ抜き出すことができるように構成されている。袋体形成用フィルム14の中に後述の第1の塊体52及び第2の塊体53が入れられ、第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38には、袋体形成用フィルム14を介して第1の塊体52及び第2の塊体53が載置される。すなわち、第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38は、袋体形成用フィルム14に挿入した第1の塊体52及び第2の塊体53を載置する載置手段39を構成する。すなわち、隙間37は、第1の塊体52及び第2の塊体53が落下しないように設定される。第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38の下方において、袋体形成用フィルム14を隙間37へ送るためのフリーローラ29が、側壁26に設置されている。
第1の棒状部材36は、側壁26に向かって先細りとなるテーパ部40及びテーパ部42を両端側に備えている。第2の棒状部材38ついても同様に、先細りとなるテーパ部44及びテーパ部46を両端側に備えている。第1の棒状部材36及び第2の棒状部材38の両端側に載置される後述の第1の塊体52及び第2の塊体53は、テーパ部40及びテーパ部44の先細り形状と、テーパ部42及びテーパ部46の先細り形状とによって、各々側壁26に向かって転がろうとし、互いに離隔しようとする。すなわち、テーパ部40及びテーパ部44は、一方の離隔ガイド手段48を構成し、テーパ部42及びテーパ部46は、他方の離隔ガイド手段50を構成する。
(塊体)
球状である第1の塊体52及び第2の塊体53の直径は、第1の棒状部材36と第2の棒状部材38との隙間37の中で、テーパ部40とテーパ部44との隙間154の幅、及びテーパ部42とテーパ部46との隙間156の幅よりも大きく、第1の塊体52及び第2の塊体53が隙間37より下へ落下することはない。第1の塊体52及び第2の塊体53は、袋体形成用フィルム14に挿入されて載置手段39に載置された状態で袋体形成用フィルム14を上へ引っ張り上げても載置手段39から離脱しない程度の重量が必要である。第1の塊体52及び第2の塊体53は、木、樹脂、ゴム、金属等や、これらの組み合わせでもよい。
(閉封手段)
袋体形成挿入装置12の一部を構成する閉封手段20は、図3に示すように、X軸方向及びY軸方向に移動可能な溶着具55と、X軸負方向に移動する溶着具55を受け止める台座56とから構成されている。溶着具55は、図示しないヒータが内蔵されており、図示しないシリンダによりX軸負方向に移動し、袋体形成用フィルム14に接触した状態で、図示しないスライダ機構によりY軸方向に移動することにより、袋体形成用フィルム14の幅方向に溶着し、幅方向の帯状閉封部(図5に符号93で示す。)を形成できる。なお、溶着具55は、Y軸方向の長手方向の長さが、袋体形成用フィルム14の幅以上であって、Y軸方向に移動しなくとも幅方向の帯状閉封部を形成できるように構成してもよい。
(送りローラ群)
送りローラ群(垂下手段)57は、袋体形成用フィルム送出装置10から引き出した袋体形成用フィルム14を垂下させて袋体挿入手段22に送る複数のフリーローラ59から構成される。また、送りローラ群57は、袋体形成用フィルム送出装置10から引き出し袋体挿入手段22に送る袋体形成用フィルム14に弛みが生じないように、袋体形成用フィルム14の中で溶着具55の先端の下端98が接触する部分から、袋体形成用フィルム14の先端66までの距離を調節する距離調節ローラ58を含む。送りローラ群57の近辺に、袋体形成用フィルム14にイオンを当てて静電気を除去する静電気除去手段を設けてもよい。
袋体形成用フィルム14を構成する筒状をなすフィルムの中で一方側フィルム94及び他方側フィルム96のそれぞれの、フリーローラ29から離隔する点140(図3に示す。)から最下のフリーローラ59に接触し始める点142(図3に示す。)までの距離は略同一になるように構成されている。一方側フィルム94及び他方側フィルム96が、第1の塊体52及び第2の塊体53によって一旦離隔した後、フリーローラ59に巻き掛けられて再び重ね合わされた時に、一方側フィルム94と他方側フィルム96とが送り方向に互いにずれないようにし、袋体形成用フィルム14に皺が生じないように設定している。
(袋体挿入手段)
袋体挿入手段22は、図4に示すように、定置台64と、上下移動ラック23と、カッタ(切断手段)76と、周設手段68と、エア噴出手段86とを備えている。
(定置台)
定置台64は、図4に示すように、上部開口部60を有する函体16を定置する。函体16は、発泡樹脂、木材等特に限定されない。函体16は、自動供給装置により定置台に搬送され、所定の位置に置かれるようにしても良く、作業者が置いても良い。定置台64は、函体16が外力によって容易に動かないように、吸引し吸着してもよい。
(上下移動ラック)
上下移動ラック23は、図3に示すように、フレーム106に設置されている。上下移動ラック23は、公知の技術であるため図示を省略したが上下方向のボール螺子を使用したスライダ機構によって、帯状閉封部93(図5に示す。)の間隔の距離で、フレーム106に対して上下に往復運動する。なお、上下移動ラックは、シリンダ機構等で構成しても良い。
(下降手段)
上下移動ラック23には、定置台64上に定置された函体16の上部開口部60付近に、フリーローラ59に巻き掛けられ帯状閉封部93(図5に示す。)が形成された袋体形成用フィルム14の先端66(開口部)付近を帯状閉封部の間隔ずつ引き降ろす下降手段80が設置されている。下降手段80は、上下移動ラック23に取り付けられたシリンダ82によって上下移動ラック23に対してX軸方向に移動し、互いに接近又は離隔する一対の押圧部材84から構成される。一対の押圧部材84は、一対の押圧部材84が互いに接近し袋体形成用フィルム14を挟持した状態で上下移動ラック23がフレーム106に対して下へ移動することにより、袋体形成用フィルム14が引き降ろされるように構成されている。
(切断手段)
上下移動ラック23には、先端66付近を函体16の上部開口部60付近に引き降ろした袋体形成用フィルム14の帯状閉封部93の上縁に沿って切断するカッタ(切断手段)76(図4に示す。)を備える。カッタ76は、上下移動ラック23に設置されたシリンダ78によって上下移動ラック23に対してX軸方向に移動可能であり、上下移動ラック23に設置された図示しないリニアモータによって上下移動ラック23に対してY軸方向に移動可能である。カッタ76は、X軸負方向に移動して先端を袋体形成用フィルム14に接触させ、Y軸正方向又はY軸負方向に移動することにより、袋体形成用フィルム14を切断できる。カッタ76が袋体形成用フィルム14を、袋体形成用フィルム14の帯状閉封部の上縁に沿って切断することにより、下端が開口部となり上端が閉封部となる袋体が形成される。
なお、カッタ76が袋体形成用フィルム14を切断する時には、切断を行いやすくするために、上述の下降手段80の一対の押圧部材84が互いに接近して、袋体形成用フィルム14の切断部よりも上部を挟持するように、一対の押圧部材84が構成されている。また、袋体形成用フィルム14の切断を行いやすくするために、袋体形成用フィルム14の切断部よりも下部も保持するチャック100が、上下移動ラック23のY軸正方向端部付近に設置されている。
(周設手段)
また、袋体挿入手段22は、図3に示すように、袋体の下端の開口部を拡げ、拡げた開口部を函体16の外周に周設する周設手段68を備える。
周設手段68は、2対4個の吸着手段70から構成される。X軸方向に配列された2個の吸着手段70が、Y軸方向に2列配列される(図4に、X軸方向に配列された2個の周設手段68が表れる。)。X軸方向に配列された2個の吸着手段70は、フレーム106に設置された図示しないスライダ機構により互いに接近又は離隔する。各吸着手段70は、互いに接近した時に図示しない真空ポンプにより袋体形成用フィルム14の先端66付近を吸引する吸引ノズル72と、図示しないシリンダ機構により袋体形成用フィルム14の吸引した部分を挟持するチャック74とから構成されている。
(エア噴出手段)
上下移動ラック23には、函体16の上部開口部60に向かって袋体の略上方からエアを噴出し、袋体の中央付近を函体16内に挿入するエア噴出手段86が設置されている。エア噴出手段86は、図示しないエアポンプによりエアを噴出する複数の噴出ノズル88から構成される。
(梱包設備)
本発明の袋対形成用フィルム送出装置又は袋対形成挿入装置は、梱包設備に用いることができる。梱包設備としては、本発明に係る装置が用いられていれば、他の構成は特に限定されない。本発明の梱包設備(図示しない)は、例えば、袋体形成挿入装置12と、函体内に挿入された袋体に物品を収納する物品収納手段と、物品が入った袋体の開口部を閉じる袋体閉塞手段と、函体の上部開口部を閉じる函体閉封手段と、を含んで構成される。物品収納手段、袋体閉塞手段、及び函体閉封手段は、フレーム106内に設置しても、フレーム106外に設置してもよい。
物品収納手段は、例えば、物品を把持して袋体内に収納するロボット、又は物品を袋体内へ落下させて収納するフィーダから構成される。袋体閉塞手段は、例えば、袋体の開口部を把持して持ち上げ略水平方向の直線形状とする把持手段と、直線形状の開口部に沿って溶着して閉塞する溶着手段と、から構成される。函体閉封手段は、例えば、蓋を把持して函体の開口部に位置決めする位置決め手段と、開口部に位置決めした蓋に螺子を螺入し又は釘を打って函体に固定する締結手段と、から構成される。
以上のような構成の袋体形成用フィルム送出装置10及び袋体形成挿入装置12の作用について以下に説明する。なお、特に断らない限り、作用を時系列に沿って説明する。
(初期設定)
(ロールフィルムの設置)
まず、図6(a)に示すように、筒状フィルムを扁平形状にした袋体形成用フィルム14を巻回したロールフィルム18をロールフィルム支持手段34上に載置する。この時、袋体形成用フィルム14の先端66付近は、手で摘んで引き出せるように、ローラ30よりもX軸負方向に突出させられる。ロールフィルム支持手段34に支持されているロールフィルム18を構成する袋体形成用フィルム14の内面は真空状態である。
次に、図6(b)に示すように、袋体形成用フィルム14がフリーローラ29に下から巻き掛けられ、袋体形成用フィルム14の先端66が、第1の棒状部材36と第2の棒状部材38との隙間37から上へ抜き出される。
隙間37から上へ抜き出された袋体形成用フィルム14の先端66は、図7(a)に示すように、作業者により開口される。開口された先端66から袋体形成用フィルム14内に第1の塊体52及び第2の塊体53が挿入される。これにより、袋体形成用フィルム14内であって第1の塊体52及び第2の塊体53の周囲には空間が生じ空気が入り込む。図7(b)に示すように、袋体形成用フィルム14内に挿入された第1の塊体52は一方の離隔ガイド手段48上に載置され、袋体形成用フィルム14内に挿入された第2の塊体53は、他方の離隔ガイド手段50上に載置される。第1の塊体52及び第2の塊体53が挿入された袋体形成用フィルム14は、図7(b)に示すように、上に引き上げられ、図3に示す複数のフリーローラ59に巻き掛けられる。袋体形成用フィルム14が上に引き上げられても、第1の塊体52及び第2の塊体53の重量により、第1の塊体52及び第2の塊体53は一方の離隔ガイド手段48及び他方の離隔ガイド手段50から離脱しない。複数のフリーローラ59に巻き掛けられた袋体形成用フィルム14の先端(開口部)66は、図8に示すように、カッタ76と同じ高さまで引き降ろされる。下記に示すような帯状閉封部93の形成、上下移動ラック23の上昇、袋体形成用フィルム14の切断、及び袋体形成用フィルム14の引き下げの4工程の一連の作動を複数回繰り返して初期設定を完了した時に、切断した帯状閉封部93の上辺(切断していない袋体構成部102の下端辺)が、上下移動ラック23が原点にある時のカッタ76の高さに一致するようにするためである。これにより、初期設定の完了後の連続運転が可能となる。
(帯状閉封部の形成)
溶着具55が袋体形成用フィルム14に向かってX軸負方向に移動させられ、台座56がX軸正方向に移動させられ、溶着具55と台座56が袋体形成用フィルム14を挟んだ状態で、溶着具55が加熱させられ、溶着具55が袋体形成用フィルム14の幅方向後にY軸正方向に移動し、帯状閉封部93が形成される。帯状閉封部が形成されることにより袋体構成部102(図5及び図11に示す。)が形成される。
(上下移動ラックの上昇)
上下移動ラック23の原点は、図8に示すように、カッタ76の高さが袋体形成用フィルム14の先端(開口部)66の高さに一致する位置である。図9に示すように、上下移動ラック23が、上下移動ラック23の原点から、帯状閉封部93の間隔(形成する袋体の長さ)Tの距離だけ上昇させられ、カッタ76及びシリンダ78が上下移動ラック23と共にTの距離だけ上昇させられる。
(袋体形成用フィルムの切断)
2個のシリンダ82が作動し、一対の押圧部材84が互いに接近して、袋体形成用フィルム14の切断部よりも上部を挟持する(図示しない。)。また、チャック100が、袋体形成用フィルム14の中で切断される部分の上端付近のY軸正方向端部を把持する。次に、シリンダ78が作動してカッタ76がX軸負方向に移動し袋体形成用フィルム14に接触した後、Y軸正方向に移動し、袋体形成用フィルム14が切断される。チャック100による袋体形成用フィルム14の把持は解除される。袋体形成用フィルム14の中で切断された部分(筒状フィルム片)は、函体16内へ落下する。
(袋体形成用フィルムの引き下げ)
2個の押圧部材84が互いに接近し袋体形成用フィルム14を挟持したままの状態で、図10に示すように、上下移動ラック23が、帯状閉封部93の間隔Tの距離だけ下降させられる。これにより、袋体形成用フィルム14の先端66が、帯状閉封部93の間隔Tの距離だけ下降させられる。
(初期設定の完了)
上記に示す帯状閉封部93の形成、上下移動ラック23の上昇、袋体形成用フィルム14の切断、及び袋体形成用フィルム14の引き下げの4工程の一連の作動を複数回繰り返すことにより、図5に示す帯状閉封部93が一定の間隔Tで形成されていく。これら4工程の一連の作動を複数回繰り返すことにより、帯状閉封部を有さず袋体でない複数の筒状フィルム片が形成され、函体16内に積載されていく。
やがて、図11に示すように、上下移動ラック23とともに下降しているカッタ76の高さに、溶着具55により形成された袋体構成部102の先端66(袋体形成用フィルム14の先端66)が位置することとなる。これにより、袋体構成部102の先端66よりも間隔Tだけ上方に、帯状閉封部93の上縁が位置することとなる。袋体形成用フィルム14の先端66をカッタ76と同じ高さまで引き降ろしておいた後に、上下移動ラック23が、袋体形成用フィルム14の引き下げを、帯状閉封部93の間隔Tの距離ずつ複数回行ったからである。なお、下降したカッタ76の高さから袋体構成部102の先端66の高さがZ軸方向にずれている場合、カッタ76の高さに袋体構成部102の先端66の高さが位置するように、手動で袋体形成用フィルム14を引っ張り、又は袋体形成用フィルム14を巻き戻して調節してもよい。
(連続運転)
上述のように、袋体形成挿入装置12の初期設定が完了すると、下降したカッタ76の高さに袋体構成部102の先端66が位置している状態から、以下のように、袋体形成挿入装置12が連続運転させられる。
(帯状閉封部の形成)
図3に示す閉封手段20の溶着具55が袋体形成用フィルム14に向かってX軸負方向に移動させられ、台座56がX軸正方向に移動させられ、溶着具55と台座56が袋体形成用フィルム14を挟んだ状態で、溶着具55が加熱させられ、溶着具55が袋体形成用フィルム14の幅方向後にY軸正方向に移動し、図5に示す帯状閉封部93が形成される。
(袋体形成用フィルムの把持)
4個の吸着手段70の中のX軸方向に配列された各2個が、図11に示す各吸着手段70の位置(吸着手段の原点)から、図12に示すように、互いに接近する方向に移動させられ、1番下の袋体構成部102の下端付近を、吸引ノズル72が吸着するとともにチャック74が把持する。
(上下移動ラックの上昇)
図13に示すように、上下移動ラック23が、帯状閉封部の間隔(形成した袋体の長さ)Tの距離だけ上昇させられることにより、カッタ76及びシリンダ78もTの距離だけ上昇させられる。2個のシリンダ82が作動し、2個の押圧部材84が互いに近接し、袋体形成用フィルム14の中の1番下の帯状閉封部93よりも上(下から2番目の袋体構成部102の下端付近)を挟持する。チャック100が、1番下の袋体構成部102上端のY軸正方向端部を把持する。
(袋体の周設)
4個の吸着手段70の中のX軸方向に配列された各2個が互いに離隔する方向に移動させられ、図14に示すように、1番下の袋体構成部102の開口部66(袋体形成用フィルム14の先端66)が拡げられる。
袋体構成部102の開口部66が拡げられた後に、又は拡げられるのと同時に、シリンダ78が作動してカッタ76がX軸負方向に移動し袋体形成用フィルム14に接触した後、Y軸正方向に移動し、複数の袋体構成部102の中で最も下に位置する袋体構成部102の帯状閉封部93の上縁が切断され、袋体104が形成される。袋体104上端のY軸正方向端部は、チャック100により把持されている。このため、カッタ76が袋体形成用フィルム14を切断した時に、袋体形成用フィルム14の中でカッタ76が切断した部分が下降して函体16に無秩序に入り込むのを防止できる。
図15に示すように、吸着手段70を備える周設手段68及びチャック100を備える上下移動ラック23が同時に下降させられ、これにより、吸着手段70により開口部66付近が吸着されチャック100により上端を把持された袋体104は下降させられ、袋体104は函体16を覆う。これにより、袋体104の函体16への周設は完了する。
(袋体の挿入)
チャック100による袋体104の把持が解除され、図16に示すように、上下移動ラック23が更に下降させられ、エア噴出手段86の噴出ノズル88から空気が袋体104の中央部に向かって噴出し、袋体104の中央部が函体16内に挿入される。袋体104が挿入された函体16は袋体形成挿入装置12から取り出される。次に、吸着手段70は原点復帰させられる。
上述のような帯状閉封部93の形成、袋体形成用フィルム14の把持、上下移動ラック23の上昇、袋体構成部102の周設、及び袋体104の挿入が順次繰り返されることにより、袋体104が挿入された函体16が順次形成されていく。
(物品の梱包)
袋体104が挿入された函体16は袋体形成挿入装置12から取り出された後、函体内に挿入された袋体に物品収納手段が図示しない物品を収納し、物品が入った袋体の開口部を袋体閉塞手段が閉じ、函体の上部開口部を函体閉封手段が閉じる。これにより、物品の梱包が完了する。
(袋体の周設に係る効果)
ここで、上述のように、袋体104を函体16に周設する作動において、袋体構成部102の開口部66を拡げるが、袋体構成部102内が真空となって、開口部66を拡げられないことはない。その根拠を図17に従って以下に説明する。
袋体形成用フィルム14を周設手段68へ送り出す袋体形成用フィルム送出装置10において、袋体形成用フィルム14内に第1の塊体52及び第2の塊体53が挿入されることにより、図17に示すように、袋体形成用フィルム14内に空間91が生じる。この時、第1の塊体52は、袋体形成用フィルム14を介して一方の離隔ガイド手段48上に定置されている。また、第2の塊体53は、袋体形成用フィルム14を介して他方の離隔ガイド手段50上に定置されている。
一方の離隔ガイド手段48は、第1の棒状部材36が有する先細り形状のテーパ部40と第2の棒状部材が有する先細り形状のテーパ部44とによって構成され、他方の離隔ガイド手段50は、第1の棒状部材36が有する先細り形状のテーパ部42と第2の棒状部材が有する先細り形状のテーパ部46とによって構成されるため、第1の塊体52は一方の離隔ガイド手段48上をY軸正方向に転がって移動しようとし、第2の塊体53は他方の離隔ガイド手段50上をY軸負方向に転がって移動しようとする。このため、第1の塊体52は押圧力P1で挿入部分54を押圧し、第2の塊体53は押圧力P2で挿入部分62を押圧する。
第1の塊体52が挿入部分54を押圧し、第2の塊体53が挿入部分62を押圧することにより、袋体形成用フィルム14にはY軸方向の張力が働き、扁平形状であった袋体形成用フィルム14の内面が剥がされる。これにより、袋体形成用フィルム14の内側には確実に空間91が生じ空気が入り込んでいる。このため、袋体形成用フィルム送出装置10の後工程において、フリーローラ59に巻き掛けられること等によって、袋体形成用フィルム14が再び扁平形状にされても、密着させられていたフィルムが第1の塊体52及び第2の塊体54によって広げやすくなっている(袋体形成用フィルム14内には微量の空気が存在し真空ではない。)。
これにより、周設手段68に送られた袋体構成部102(図14に示す)を拡げられないことはない。このため、周設手段68により確実に袋体構成部102の先端(開口部)66を拡げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。本発明の袋体形成用フィルム送出装置は、図18及び図19に示す袋体形成用フィルム送出装置120であってもよい。
袋体形成用フィルム送出装置120は、図1に示す袋体形成用フィルム送出装置10と同様に、基盤24と、基盤24に対して垂直に立設された2枚の側壁26とを備えている。袋体形成用フィルム送出装置120のロールフィルム支持手段は、図1に示すロールフィルム支持手段34と同一の構成である。
袋体形成用フィルム送出装置120が備える塊体122は、棒状であり1個である。袋体形成用フィルム送出装置120の載置手段124は、基盤24及び側壁26に固定された固定台126と、固定台126と平行であり側壁26に設置されたフリーローラ128とから構成される。固定台126は、略4分の1の円形断面を有する上面132を備える。
袋体形成用フィルム送出装置120は、袋体形成用フィルム14の中で塊体122が挿入されている挿入部分130が上面132とフリーローラ128との間に載置される。袋体形成用フィルム送出装置120によれば、袋体形成用フィルム14の内側であって塊体122の周囲に空間を設けることができる。
また、図1に示す袋体形成用フィルム送出装置10において、図20に示すように、第1の棒状部材36が有する先細り形状のテーパ部40及び第2の棒状部材が有する先細り形状のテーパ部44の上に磁石150を設置し、第1の棒状部材36が有する先細り形状のテーパ部42及び第2の棒状部材が有する先細り形状のテーパ部46の上に磁石152を設置してもよい。磁石150及び磁石152は、磁石150と磁石152とのY軸方向の距離が、袋体形成用フィルム14の幅よりも長くなるように設置される。これにより、袋体形成用フィルム14内に挿入された第1の塊体52及び第2の塊体53の両者のY軸方向の距離は、磁石150と磁石152とのY軸方向の距離よりも短くなる。塊体52及び塊体53は、磁石に吸着される鉄等の金属から構成される。
図20に示す袋体形成用フィルム送出装置10によれば、第1の塊体52が一方の離隔ガイド手段48上をY軸正方向に転がって移動しようとするだけでなく、磁石150の磁力によっても第1の塊体52が一方の離隔ガイド手段48に対してY軸正方向に移動しようとする。また、第2の塊体53が他方の離隔ガイド手段50上をY軸負方向に転がって移動しようとするだけでなく、磁石152の磁力によっても第2の塊体53が他方の離隔ガイド手段50に対してY軸負方向に移動しようとする。このため、磁石150及び磁石152を備えない袋体形成用フィルム送出装置10に比して、第1の塊体52は、より強い押圧力P1で挿入部分54を押圧し、第2の塊体53は、より強い押圧力P2で挿入部分62を押圧する。
このため、磁石150及び磁石152を備えない袋体形成用フィルム送出装置10に比して、袋体形成用フィルム14には、より強いY軸方向の張力が働き、袋体形成用フィルム14の内側に、より確実に空間91が生じ空気が入り込む。これにより、周設手段68へ送られていく袋体形成用フィルム14内に、より確実に空気が存在し、周設手段68に送られた袋体構成部102(図11〜図13に示す。)内が真空となることはなく、袋体構成部102を、より確実に拡げることができる。なお、磁石150及び磁石152の磁力が第1の塊体52及び第2の塊体53を吸引するのに十分であるときは、テーパ部40、42、44、46は不要である。
以上、本発明について図面に基づいて説明したが、本発明は図示したものに限定されない。
例えば、ロールフィルム支持手段はローラから構成されるものに限定されず、上面に凹部を有する固定台から構成されてもよい。塊体の個数は、1個又は2個に限定されず、3個以上であってもよい。載置手段は、上面に略半円形断面を有する凹部を備えた固定台から構成されてもよい。
10:袋体形成用フィルム送出装置
12:袋体形成挿入装置
14:袋体形成用フィルム
16:函体
18:ロールフィルム
20:閉封手段
22:袋体挿入手段
23:上下移動ラック
34:ロールフィルム支持手段
36:第1の棒状部材
38:第2の棒状部材
37:隙間
39:載置手段
40、42、44、46:テーパ部
48、50:離隔ガイド手段
52、53:塊体
54、62:挿入部分
57:ローラ群(垂下手段)
60:上部開口部
66:先端(開口部)
68:周設手段
70:吸着手段
80:下降手段
102:袋体
120:袋体形成用フィルム送出装置
122:塊体
124:載置手段
130:挿入部分

Claims (8)

  1. 筒状フィルムである袋体形成用フィルムを巻回したロールフィルムを、該ロールフィルムの巻き中心線を回転中心軸として回転可能に支持するロールフィルム支持手段と、
    前記ロールフィルムから引き出した袋体形成用フィルムの筒状の内側に挿入され、袋体形成用フィルム内に空間を生じさせる塊体と、
    前記袋体形成用フィルムの内側に挿入されている前記塊体が載置される載置手段と、
    を備えた袋体形成用フィルム送出装置。
  2. 前記載置手段は、一対のロール部材から成り、該一対のロール部材は、前記塊体を通さず前記袋体形成用フィルムを通過させる隙間が設けられている袋体形成用フィルム送出装置。
  3. 前記塊体が2の球状の錘体であり、
    前記載置手段は、2個の前記塊体が互いに離隔するように案内する一対の離隔ガイド手段を備えた請求項1又は2に記載する袋体形成用フィルム送出装置。
  4. 前記載置手段は、互いに平行に配置された第1の棒状部材及び第2の棒状部材から構成され、前記第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材は先細りとなるテーパ部を両端側に有し、
    一方の前記離隔ガイド手段は、前記第1の棒状部材の一端側の前記テーパ部と前記第2の棒状部材の一端側の前記テーパ部とから構成され、
    他方の前記離隔ガイド手段は、前記第1の棒状部材の他端側の前記テーパ部と前記第2の棒状部材の他端側の前記テーパ部とから構成された請求項3に記載する袋体形成用フィルム送出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載する袋体形成用フィルム送出装置と、
    前記袋体形成用フィルム送出装置から送り出された前記袋体形成用フィルムに、該袋体形成用フィルムを横切る方向の帯状閉封部を一定の間隔で形成していく閉封手段と、
    複数の前記帯状閉封部が形成された袋体形成用フィルムを切断して一端に開口部を他端に帯状閉封部を有する袋体を形成する切断手段と、
    形成した袋体を函体に挿入する袋体挿入手段と、を含み、
    前記袋体挿入手段は、
    上部開口部を有し、垂下した前記袋体形成用フィルムの下方に配置される函体の前記上部開口部付近に、垂下した前記袋体形成用フィルムの下端付近を前記一定の間隔ずつ引き降ろす下降手段と、
    前記下端付近を引き降ろした前記袋体形成用フィルムに形成されている複数の帯状閉封部の中で最下部に位置する帯状閉封部の上縁に沿って切断し、下端が開口部となり上端に帯状閉封部を有する袋体を切り離す切断手段と、
    切り離した前記袋体の開口部を拡げ、該袋体の開口部を前記函体の外周に周設する周設手段と、
    前記函体の上部開口部に向かって前記袋体の略上方からエアを噴出し、該袋体の中央付近を該函体内に挿入するエア噴出手段と、
    を含む袋体形成挿入装置。
  6. 筒状フィルムであって扁平形状である袋体形成用フィルムを巻回したロールフィルムを、該ロールフィルムの巻き中心線を回転中心軸として回転可能に支持するロールフィルム支持手段に載置するステップと、
    前記ロールフィルムから袋体形成用フィルムを引き出すステップと、
    前記ロールフィルムから引き出した袋体形成用フィルムの内側に塊体を挿入するステップと、
    前記塊体が挿入された袋体形成用フィルムを略上方へ送り出すステップと、
    を含む袋体形成用フィルム送出方法。
  7. 請求項1〜4に記載する袋体形成用フィルム送出装置を備えた梱包設備。
  8. 請求項5に記載する袋体形成挿入装置を含む梱包設備。
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