JP2017169236A - 受信装置および放送システム - Google Patents

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Tomoo Nishigaki
智夫 西垣
鈴木 秀樹
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Abstract

【課題】ユーザがHDR映像の輝度を適切に調整できる受信装置および放送システムを提供する。
【解決手段】表示情報出力部は番組のサービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力し、輝度設定部は操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定し、輝度調整部は前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整し、前記輝度設定部は、前記操作が入力されるまで、前記番組の映像の輝度を前記標準の輝度範囲に制限する。
【選択図】図3

Description

本発明は、受信装置および放送システムに関する。
放送の高度化の一環として、従来よりも広い範囲の輝度を再現することができる映像データの導入が提案されている。かかる映像データは、具体的にはHDR(High Dynamic Range;ハイダイナミックレンジ、高ダイナミックレンジ、広帯域ダイナミックレンジとも呼ばれる)映像データである。HDR映像データは、従来から採用されているSDR(Standard Dynamic Range;通常ダイナミックレンジ)映像信号よりも大幅に広い範囲の輝度を表現することができる。HDR映像データは、今後、開始される高度広帯域衛星放送において、4K/8K解像度とあわせて運用される見込みである。4K/8K解像度とは、1フレーム当たりの映像の画素数が3840×2160個または7680×4320個である解像度である。
他方、特許文献1には、画像信号に光過敏性発作を誘起させるシーンの光過敏性存在情報を予め付加しておき、光過敏性存在情報を検出し、検出信号に基づいて調光制御信号に基づいてバックライトユニットの調光を実行する映像表示装置について記載されている。
特開2008−301150号公報
高度広帯域衛星放送において、受信装置は、伝送されたHDR映像データに係るHDR映像として、従来のSDR映像よりも輝度が高い映像を表示することになる。ユーザがHDR映像を視聴するまでの間、映像の明るさの程度を予想できないことがある。例えば、初めてHDR映像を視聴する際、ユーザはその映像がまぶしすぎると感じることがある。
そこで、本発明は、ユーザがHDR映像の輝度を適切に調整できる受信装置および放送システムを提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は番組のサービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部と、操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定する輝度設定部と、前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整する輝度調整部と、を備え、前記輝度設定部は、前記操作が入力されるまで、前記番組の映像の輝度を前記標準の輝度範囲に制限する受信装置である。
本発明によれば、文字データが放送される複数の言語からユーザ所望の言語を容易に選択することができる。
第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る送信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るMH−EITのデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る映像コンポーネント記述子のデータ構造の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る映像信号伝達特性の設定値の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度設定画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度設定画面の他の例を示す図である。 第1の実施形態に係る輝度記述子の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る放送システムの構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係る受信装置の構成を示す概略ブロック図である。 第2の実施形態に係るアプリケーション制御の例を示す図である。 第2の実施形態に係るアプリケーションの実行例を示す図である。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る放送システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。
放送システム1は、送信装置10と受信装置20とを含んで構成される。
送信装置10は、放送番組のコンテンツを表す番組データを、放送伝送路BTを介して受信装置に送信する。コンテンツとして、映像と音声が含まれる。放送伝送路BTは、番組データを不特定多数の受信装置20に一方的かつ一斉に送信する伝送路である。放送伝送路BTは、例えば、所定の周波数帯域を有する放送波である。放送伝送路BTは、放送波を中継する放送衛星BSを含んで構成されてもよい。放送伝送路BTには、その一部にネットワーク、例えば、専用回線、VPN(Virtual Private Network)が含まれてもよい。受信装置20は、放送伝送路BTを介して伝送された番組データを受信する。
受信装置20は、受信した番組データに基づく映像を表示する。受信装置20は、例えば、テレビジョン受信装置、セットトップボックスなど、番組データを受信し、受信した番組データに係る映像を表示部に表示することができる電子機器である。図1に示す送信装置10、受信装置20の数は、それぞれ1個であるが、一般には複数である。また、放送システム1は、メディアトランスポート方式としてMMT(MPEG Media Transport)方式を用いる場合を例にする。
放送システム1は、映像の輝度範囲がそれぞれ異なる複数の放送番組を放送することができる。言い換えれば、放送システム1において、HDR放送番組とSDR放送番組が放送される。HDR放送番組は、輝度範囲がHDRであるHDR映像を構成要素として含む放送番組である。SDR放送番組は、輝度範囲がSDRであるSDR映像を構成要素として含む放送番組である。HDR映像を表す映像データ、SDR映像を表す映像データを、それぞれHDR映像データ、SDR映像データと呼ぶ。
(映像の輝度)
映像の輝度には、光学輝度と画像輝度との2種類がある。光学輝度とは、光源の明るさを表す物理量の1つである。光学輝度は、例えば、ディスプレイから発光される映像の明るさを表すときに用いられる。本実施形態では、一例として、0〜10000cd/mの輝度範囲をHDRと称し、0〜100cd/mの輝度範囲をSDRと称する。つまり、HDRは、SDRによりも広い光学輝度のダイナミックレンジを有する。なお、HDR、SDRの輝度範囲は上述したものに限定されず、例えば、放送システムに応じて任意に定められてよい。以下では、光学輝度のダイナミックレンジを単にダイナミックレンジと呼ぶことがある。画像輝度とは、映像の明るさを表す信号レベルまたはその相対値を意味する。以下の説明では、光学輝度、画像輝度を、それぞれ輝度、輝度値と呼ぶことがある。また、以下に説明する実施形態では、主に輝度値に基づいて輝度の調整を行う場合を例にするが、輝度値と輝度の間を換算することで輝度の調整が行われてもよい。
放送システム1は、HDR映像データまたはSDR映像データを含む放送番組データを伝送する。HDR映像データは、例えば、SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers、米国映画テレビ技術者協会)ST.2084−2014、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses;一般社団法人 電波産業会)STD−B67などにより規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、この映像フォーマットをHDR形式と呼ぶ。HDR映像データでは、HDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。例えば、画素毎の輝度値が10ビットで表されるとき、64(基準黒輝度)〜940または1019(ピーク白輝度)の輝度値が0〜10000cd/mの輝度に対応する。SDR映像データは、例えば、Rec.ITU−R BT.709により規定される映像フォーマットで構成される。以下の説明では、この映像フォーマットをSDR形式と呼ぶ。SDR映像データでは、SDRの輝度範囲内の輝度が輝度値と対応付けられる。SDR映像データでは、画素毎の輝度値を表すためのビット数はHDR映像データよりも少ない。例えば、画素毎の輝度値が8ビットで表されるとき、16(基準黒輝度)〜235(基準白輝度)の輝度値が0〜100cd/mの輝度に対応する。
(送信装置の構成)
次に、本実施形態に係る送信装置10の構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る送信装置10の構成を示す概略ブロック図である。
送信装置10は、番組データとサービス情報とを多重化し、多重化した多重化データを放送伝送路BTに送信する。番組データには、映像データと音声データが含まれる。送信装置10は、符号化制御部110、映像符号化部120、音声符号化部130、サービス情報取得部140、多重化部150、暗号化部160および送信部170を含んで構成される。
符号化制御部110は、映像符号化部120に入力される映像データの符号化処理、音声符号化部130に入力される音声データの符号化処理を制御する。符号化制御部110は、映像データで表される輝度値、当該輝度値が示す番組毎の輝度範囲を検出する。符号化制御部110は、例えば、検出した輝度範囲が所定のSDRの輝度範囲を超えるときHDR形式を選択し、検出した輝度範囲が所定のSDRの輝度範囲を超えないときSDR形式を選択する。符号化制御部110は、映像符号化部120に選択した形式を指示する。
なお、符号化制御部110は、音声符号化部130には所定の形式(例えば、ISO/IEC 14496−3 MPEG−4 AUDIOで規定されたデータ形式)を指示する。
符号化制御部110は、選択した映像データならびに音声データのデータ形式の情報と検出した輝度範囲の情報をサービス情報取得部140に出力する。
映像符号化部120は、入力される映像データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC 23008−2 HEVC:High Efficiency Video Coding)を用いて符号化する。映像符号化部120は、符号化によって得られた映像符号化データを含み符号化制御部110が指示する形式を有する映像データを生成する。
映像符号化部120は、生成した映像データを多重化部150に出力する。
音声符号化部130は、入力される音声データを所定の符号化方式(例えば、ISO/IEC 14496−3 MPEG−4 AUDIO)を用いて符号化する。音声符号化部130は、符号化によって得られた音声符号化データを含み符号化制御部110が指示する形式を有する音声データを多重化部150に出力する。
サービス情報取得部140は、符号化制御部110から入力されたデータ形式の情報と輝度範囲の情報に基づいてサービス情報を生成する。サービス情報とは、番組の提供形態、構成など放送サービスの提供に関する情報である。サービス情報は、例えば、MMT(MPEG Media Transport)方式におけるMMT−SI(Service Information)に含まれる。MMT−SIには、例えば、MPT(MMT Package Table;MMTパッケージテーブル)、MH−EIT(MH−Event Information Table、MH−イベント情報テーブル)が含まれる。MPTは、番組の構成要素であるアセット、つまり映像、音声のリストや、それらの提供条件を示す情報を含むデータテーブルである。
MH−EITは、番組毎にその番組に関する情報、例えば、番組の名称、放送日時、放送内容の説明などを示す情報を含むデータテーブルである。サービス情報取得部140は、番組を構成する映像の輝度範囲に関する情報である輝度情報をMH−EITに含める。
輝度情報には、映像の輝度範囲がHDRであるか否かを示す映像信号伝達特性が含まれる。サービス情報の例については、後述する。サービス情報取得部140は、取得したサービス情報を所定時間(例えば、0.1〜0.5ms)毎に多重化部150に出力する。サービス情報は、番組の進行に応じて更新される。更新されない場合には、同一のサービス情報が複数回繰り返される。これにより、受信装置20は、任意の時点で受信した放送信号に基づいて番組を提示することができる。
なお、サービス情報取得部140には、他の機器から予め生成されたサービス情報が入力されてもよい。
多重化部150には、映像符号化部120から入力される映像データ、音声符号化部130から入力される音声データおよびサービス情報取得部140から入力されるサービス情報を多重化して所定の形式(例えば、MMT形式)を有する多重化データを生成する。
多重化部150は、生成した多重化データを暗号化部160に出力する。なお、多重化部150には、他の機器から映像データと音声データのいずれかまたは両方が入力されてもよい。他の機器からの映像データの形式が映像符号化部120からの映像データの形式と同様であれば、映像符号化部120は省略されてもよい。他の機器からの音声データの形式が音声符号化部130からの音声データの形式と同様であれば、音声符号化部130は省略されてもよい。
暗号化部160は、多重化部150から入力された多重化データを所定の暗号化方式(例えば、AES:Advanced Encryption Standard)を用いて暗号化する。暗号化部160は、暗号化により得られた暗号化データを送信部170に出力する。
送信部170は、暗号化部160から入力された暗号化データを変調して所定の周波数帯域を有する放送信号を生成する。送信部170は、生成した放送信号を放送伝送路BTに送信する。放送信号は、放送波として伝送される。よって、番組データとサービス情報を多重化した多重化データを搬送する放送信号が放送伝送路BTを介して伝送される。送信部170は、例えば、送信器を含んで構成される。なお、番組データとその番組に係るサービス情報とが整合していれば、送信される番組データは必ずしもその時点において送信装置10に入力された番組データでなくてもよい。番組データが送信される時点は、予め送信装置10が備える記憶部に記憶され、送信装置10に入力されるスケジュールデータが示す番組毎の放送時間に基づいて指示されてもよい。
(受信装置の構成)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
受信装置20は、放送受信部210、復号部211、分離部212、入力部215、映像復号部221、映像処理部222、輝度調整部223、音声復号部231、制御部240、記憶部250、表示部22および拡声部23を含んで構成される。表示部22および拡声部23の一方または両方は、受信装置20の本体と着脱可能であってもよい。
放送受信部210には、制御部240の選局部241からの選局信号が入力される。放送受信部210は、選局信号で指示されるチャンネルで伝送される放送信号を受信する。
放送受信部210は、例えば、放送波を受信するチューナーを含んで構成される。チューナーは、選局信号で指定されたチャンネルに対応した周波数帯域の放送波を受信する。放送受信部210は、受信した放送信号を復調し、復調により得られた暗号化データを復号部211に出力する。
復号部211は、放送受信部210から入力される暗号化データを所定の復号方式を用いて復号する。所定の復号方式は、暗号化データの生成に用いられた暗号化方式に対応する復号方式である。復号部211は、復号により得られた多重化データを分離部212に出力する。
分離部212は、復号部211から入力される多重化データから番組データとサービス情報とを分離する。また、分離部212は、番組データから映像データと音声データとを分離する。分離部212は、分離した映像データを映像復号部221に出力し、分離した音声データを音声復号部231に出力する。分離部212は、分離したサービス情報をサービス情報処理部242に出力する。
入力部215には、ユーザの操作によって生成された操作信号が入力される。入力部215は、例えば、リモートコントローラ(制御装置)RCからの操作信号を赤外線で受信する赤外線インタフェースを含んで構成される。操作信号は、例えば、電源のオン/オフ、放送波を受信するチャンネル、輝度や輝度範囲などの情報を指定する。入力部215は、操作信号を制御部240に出力する。なお、入力部215は、ユーザの操作を受け付けるための物理的な部材、例えば、各種のボタン、つまみなどを含んで構成され、操作に応じた操作信号を生成してもよい。入力部215は、入力された操作信号を制御部240に出力する。
映像復号部221には、サービス情報処理部242から指示される形式の映像データが分離部212から入力される。映像復号部221は、入力された映像データについて所定の映像復号方式を用いて復号する。所定の映像復号方式は、映像データの生成に用いられた符号化方式に対応する復号方式である。映像復号部221は、復号後の映像データを映像処理部222に出力する。
映像処理部222は、映像の表示に関する所定の処理を行う。映像処理部222は、輝度調整部223を含んで構成される。輝度調整部223は、入力される映像データがHDR映像データであるとき、輝度設定部244(後述)が設定した輝度調整情報に基づいてHDR映像データが示す映像の輝度を調整する。輝度調整情報には、調整点ごとの目標輝度に係る輝度値を示す情報が含まれる。調整点は、操作により指示対象となる所定の対象輝度について設定される画面表示である。輝度の調整において、輝度調整部223は、調整点が示す調整前の対象輝度を調整後の目標輝度とするように映像の輝度を変換する。また、映像処理部222は、表示情報出力部243から入力される輝度設定画面データ(後述)が示す輝度設定画面の輝度についても、HDR映像データが示す映像と同様にして変換する。輝度調整部223は、輝度を調整した映像を示す映像データを表示部22に出力する。輝度の調整については後述する。
映像処理部222には、表示情報出力部243から表示情報が入力されることがある。
映像処理部222は、映像復号部221から入力される映像データが示す映像または輝度調整部223が輝度を調整した映像に対して表示情報を重畳した映像を示す映像データを生成する。但し、表示情報として輝度設定画面が入力される場合には、映像処理部222は、輝度調整部223が輝度を調整した輝度設定画面を重畳させる。表示情報には、輝度設定画面などの設定画面以外に、映像の輝度範囲がHDRであることを示す輝度表示情報などがある。輝度設定画面の例については後述する。
表示部22は、映像処理部222から入力される映像データに基づく映像を表示する。
表示部22は、その表示能力としてHDR映像の輝度範囲の輝度が表示可能なディスプレイである。表示部22は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。有機ELディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)を発光素子として有するディスプレイである。
音声復号部231には、サービス情報処理部242から指示される形式の音声データが分離部212から入力される。音声復号部231は、入力された音声データについて所定の音声復号方式を用いて復号する。所定の音声復号方式は、音声データの生成に用いられた符号化方式に対応する復号方式である。音声復号部231は、復号後の音声データを拡声部23に出力する。
拡声部23は、音声復号部231から入力される音声データに基づく音声を再生する。
拡声部23は、例えば、スピーカを含んで構成される。
制御部240は、受信装置20の動作に係る各種の制御を行う。制御部240は、選局部241、サービス情報処理部242、表示情報出力部243および輝度設定部244を含んで構成される。
選局部241は、入力部215から入力された操作信号から放送信号を受信するチャンネルを識別する。選局部241は、識別したチャンネルを指示する選局信号を生成し、生成した選局信号を放送受信部210に出力する。
サービス情報処理部242は、分離部212から入力されるサービス情報に基づいて番組の提示に係る種々の制御を行う。サービス情報処理部242は、サービス情報からMH−EITを抽出する。サービス情報処理部242は、MH−EITからその時点において受信している番組の映像コンポーネント記述子を検出し、検出した映像コンポーネント記述子に含まれる映像信号伝達特性から映像の輝度範囲がHDRを示すか否かを判定する。
HDRを示すと判定するとき、サービス情報処理部242は、映像信号伝達特性を表示情報出力部243に出力する。
また、サービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMPTに基づいて番組データの構成要素として映像データの形式と音声データの形式を特定する。サービス情報処理部242は、特定した映像データの形式を映像復号部221に通知し、特定した音声データの形式を音声復号部231に通知する。
表示情報出力部243は、輝度範囲としてHDRを示す映像信号伝達特性がサービス情報処理部242から入力されるとき、記憶部250に予め記憶された輝度設定画面データを読み取る。表示情報出力部243は、読み取った輝度設定画面データを表示情報として映像処理部222と輝度設定部244に出力する。輝度設定画面データを映像処理部222に出力することによって、輝度設定画面が表示部22に表示される。
輝度設定画面データは、目標輝度を設定するための輝度設定画面を示すデータである。
輝度設定画面には少なくとも1個、つまり1個または複数の調整点が含まれる。少なくとも1個の調整点の対象輝度は、HDR映像所定の輝度値の最大値である。調整点は調整前の対象輝度ごとに設けられ、押下されることにより目標輝度を設定するための画面部品として構成される。調整点は、輝度調整部223による輝度の調整により設定される目標輝度と等しい輝度で表示される。押下とは、ユーザの操作により生成される操作信号として、その画像の表示領域もしくは表示領域内の座標を指示する操作信号が入力部215から入力されることを意味することがある。輝度設定画面の詳細については後述する。
輝度設定部244には、表示情報出力部243から輝度設定画面データが入力される。
輝度設定部244は、表示部22に表示される輝度設定画面内の調整点について押下により指示された目標輝度を定める。輝度設定部244は、調整点を表示させる輝度を設定される目標輝度と等しい輝度に定める。但し、輝度設定部244は、目標輝度の初期値を対象輝度と等しい輝度と設定する。輝度設定部244は、調整点ごとの調整前の対象輝度と、調整後の目標輝度との関係を示す輝度調整情報を生成する。輝度調整情報は、対象輝度を目標輝度に変換するための変換式として表されてもよいし、対象輝度とその対象輝度に対応する目標輝度とのセットを示す変換テーブルとして表されてもよい。輝度設定部244は、生成した輝度調整情報を輝度調整部223に出力する。
記憶部250は、制御部240において用いられる設定データ、取得されたデータなど各種のデータを記憶する。記憶部250は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read−only Memory)などの各種の記憶媒体を含んで構成される。また、記憶部250は、受信した放送番組の映像データや、予め制作された映画などのコンテンツの映像データを記憶する記憶媒体(例えば、BD(Blu−ray(登録商標)Disc))を含んで構成されてもよい。記憶部250には、放送番組データと、当該放送番組データに多重化されたサービス情報とが対応付けて記憶されてもよい。
(MH−EIT)
次に、サービス情報に含まれるMH−EITのデータ構造について説明する。図4は、本実施形態に係るMH−EITのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示す例では、MH−EIT(MH−Event_Information_Table())は、イベント毎にイベント識別(event_ID)、開始時刻(start_time)、継続時間(duration)および記述子領域(descriptor())を含む。イベント識別とは、イベントの識別番号、つまり番組の識別情報を示す。開始時刻は、番組の開始時刻を示す。開始時刻には日時の情報も含まれる。継続時間は、番組の放送時間長を示す。
また、MH−EITは、イベント識別毎に記述子領域(descriptor())を含む。記述子領域は、番組に関する各種の情報を表す記述子を格納する領域である。記述子領域には、例えば、映像コンポーネント記述子が記述される。送信装置10のサービス情報取得部140は、放送される番組の映像の輝度に関する輝度情報を記述した映像コンポーネント記述子を含めたMH−EITを生成する。受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMH−EITから映像コンポーネント記述子を検出し、検出した映像コンポーネント記述子に記述された映像信号伝達特性を読み取る。
(映像コンポーネント記述子)
次に、映像コンポーネント記述子のデータ構造について説明する。図5は、本実施形態に係る映像コンポーネント記述子のデータ構造の一例を示す図である。
映像コンポーネント記述子(Video_Component_Descriptor())は、番組において提供される映像に関する各種のパラメータや説明が記述される記述子である。映像コンポーネント記述子には、映像信号の伝達特性を識別する情報として映像信号伝達特性(video_transfer_characteristics)が含まれる。映像信号伝達特性は、映像の伝達特性、つまり輝度値(画像輝度)と輝度(光学輝度)との関係を示す4ビットの情報フラグである。映像信号伝達特性には、番組で提供される映像の特性に応じて0〜15のいずれかの整数値が設定される。
図6は、映像信号伝達関数の値とその意味の関係を示す。そのうち、映像信号伝達特性の値が4であるとは、VUI(Video Usability Information)の伝達関数(transfer_characteristics)の設定値が16で指定される伝達関数、つまりSMPTE ST 2084に規定のHDR映像用の伝達関数を意味する。映像信号伝達特性の値が5であるとは、VUIの伝達関数の設定値が18で指定される伝達関数、つまりARIB STD−B67に規定のHDR映像用の伝達関数を意味する。従って、サービス情報処理部242は、映像信号伝達関数の値が4または5である場合、放送される映像の輝度範囲がHDRであると判定することができる。また、サービス情報処理部242は、映像信号伝達関数の値がそれ以外の値、例えば、1〜3のいずれかの値である場合、放送される映像の輝度範囲がSDRであると判定することができる。
なお、SMPTE ST 2084によれば、SDRの最大輝度である基準白レベル(reference white)を示すHDRデータの輝度値は512(10ビットの場合)と規定され、基準黒レベル(black)を示すHDRデータの輝度値の最小値は64(10ビットの場合)と規定されている。従って、輝度設定部244は、映像信号伝達関数の値が4である場合には、HDRデータ所定の基準黒レベル、基準白レベルを示す輝度値をそれぞれ64、512(10ビットの場合)と設定することができる。また、ARIB STD−B67によれば、SDRの最大輝度である基準白レベルを示すHDRデータの輝度値は502(10ビットの場合)と規定され、基準黒レベルを示すHDRデータの輝度値の最小値は64(10ビットの場合)と規定されている。従って、表示情報出力部243は、映像信号伝達関数の値が5である場合には、HDRデータ所定の基準黒レベル、基準白レベルを示す輝度値をそれぞれ64、502(10ビットの場合)と設定することができる。
(輝度設定画面)
次に、輝度設定画面の例について説明する。図7は、本実施形態に係る輝度設定画面の一例である輝度設定画面Lc01を示す図である。
輝度設定画面Lc01には、目標輝度チャートLd01と2組の矢印ボタン対Ar01、Ar02が含まれる。目標輝度チャートLd01は、その左端と右端をそれぞれ調整点として有し、設定された目標輝度に基づいて調整された輝度の範囲を表す画像である。左端の調整点、右端の調整点の対象輝度は、それぞれHDR映像の輝度の最小値、最大値となる。つまり、目標輝度チャートLd01において左端、右端の輝度は、調整後の輝度の最小値、最大値となり、左端と右端の中間の領域では左端から右端にかけて輝度が連続的に高くなる(グラデーション)。また、目標輝度チャートLd01は、向きが水平方向である底辺を有し、垂直方向の幅が左方から右方にかけて拡大する直角三角形の形状を有する。この垂直方向の幅が右方ほど大きいことも、より右方に表される調整後の輝度が高いことをユーザに直感的に認識させることを助長する。
矢印ボタン対Ar01、Ar02は、押下により右端、左端の各調整点の目標輝度としてそれぞれ輝度の最大値、最小値を設定するためのボタン対である。従って、矢印ボタン対Ar01、Ar02それぞれに係る対象輝度は、HDR映像データの輝度値の最大値(例えば、ピーク白レベル)、最小値(例えば、基準黒レベル)である。これらの対象輝度は、それぞれ対応する目標輝度の初期値として設定される。つまり、HDR映像データの輝度値の最大値、最小値が、それぞれピーク白レベル、基準黒レベルである場合には、目標輝度チャートLd01の表示当初の右端、左端の輝度は、それぞれHDR所定の最大輝度(例えば、10000cd/m)、最小輝度(例えば、0cd/m)となる。矢印ボタン対Ar01、Ar02は、目標輝度チャートLd01の右端の右方、左端の左方にそれぞれ隣接する位置に配置されている。矢印ボタン対Ar01、Ar02は、それぞれ上向き、下向きの矢印ボタンを各1個含み、上下に並べて構成される。上向きの矢印ボタンは、押下により設定される目標輝度をより高くするボタンである。下向きの矢印ボタンは、押下により設定される目標輝度をより低くするボタンである。
そこで、輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar01の上向き矢印ボタンが1回押下されるごと、もしくは押下が所定時間(例えば、0.5〜1秒)継続されるごとに、その時点において設定されている目標輝度の輝度値を所定の変化量ずつ増加させる。所定の変化量は、例えば、1〜3である。輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar01の下向き矢印ボタンが1回押下されるごと、もしくは押下が所定時間継続されるごとに、その時点において設定されている目標輝度の輝度値を所定の変化量ずつ減少させる。
同様に、輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar02の上向き矢印ボタンが1回押下されるごと、もしくは押下が所定時間継続されるごとに、その時点において設定されている目標輝度の輝度値を所定の変化量ずつ増加させる。また、輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar02の下向き矢印ボタンが1回押下されるごと、もしくは押下が所定時間継続されるごとに、その時点において設定されている目標輝度の輝度値を所定の変化量ずつ減少させる。
輝度設定部244は、新たな目標輝度が設定される都度、対象輝度としての最小値、最大値にそれぞれ対応づけて設定された目標輝度としての最小値、最大値に基づいて、HDR映像信号の変換前の輝度と変換後の輝度との関係を示す輝度調整情報を生成する。
輝度調整情報は、輝度の変換方式に応じた形式で生成される。変換方式としてクリッピング方式が設定される場合には、輝度設定部244は、例えば、輝度調整情報として目標輝度としての最小値と最大値をそのまま示す情報を生成する。
輝度調整部223は、その輝度調整情報を参照して、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す画素ごとの輝度値が目標輝度の最大値よりも大きいと判定する場合には、調整後の輝度値を目標輝度の最大値に定める。輝度調整部223は、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す画素ごとの輝度値が目標輝度の最小値よりも小さい場合と判定する場合には、調整後の輝度値を目標輝度の最小値に定める。
また、輝度設定部244は、輝度調整情報として、設定した目標輝度としての最小値、最大値を用いて変換テーブルを生成してもよい。クリッピング方式用の変換テーブルは、目標輝度としての最大値よりも大きい入力値とその最大値が出力値として対応付けられ、目標輝度としての最小値から最大値までの間の入力値とその入力値に等しい値が出力値として対応付けられ、目標輝度としての最小値よりも小さい入力値とその最小値が出力値として対応付けられて形成される。
輝度調整部223は、その変換テーブルを参照して、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す画素ごとの輝度値を入力値として、変換テーブルを参照して入力値に対応する出力値を特定する。輝度調整部223は、特定した出力値を調整後の輝度値として定める。
変換方式として圧縮方式が設定される場合には、輝度設定部244は、輝度調整情報として、例えば、対象輝度であるHDR映像所定の輝度値の最小値と最大値の間の輝度値を、設定した目標輝度としての最小値と最大値の間の輝度値に線形変換するための変換パラメータを算出する。変換パラメータには、例えば、変換前の輝度値の変化に対する変換後の輝度値の変化の比を示す圧縮率と、変換前の輝度値が0である場合に与えられる変換後の輝度値を示すオフセット値とが含まれる。
輝度調整部223は、その変換パラメータに基づいて、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す画素ごとの輝度値から目標輝度の最小値から最大値の間の輝度値を算出し、算出した輝度値を調整後の輝度値として定める。
また、輝度設定部244は、輝度調整情報として、設定した目標輝度としての最小値、最大値を用いて圧縮方式用の変換テーブルを生成してもよい。圧縮方式用の変換テーブルは、対象輝度であるHDR映像所定の輝度値の最小値と最大値の間の各輝度値と、その輝度値について変換パラメータを用いて線形変換して得られる輝度値とを、それぞれ入力値、出力値として対応付けて形成される。
輝度調整部223は、その変換テーブルを参照して、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す画素ごとの輝度値を入力値として、変換テーブルを参照して入力値に対応する出力値を特定する。輝度調整部223は、特定した出力値を調整後の輝度値として定める。
輝度調整部223は、映像復号部221から入力されるHDR映像データの他、輝度設定画面データについても上述した輝度の調整に係る処理を行う。そのため、目標輝度チャートLd01の調整点である右端、左端の輝度は、それぞれの目標輝度として設定される最大輝度、最小輝度となる。
従って、ユーザは、目標輝度チャートLd01の右端、左端にそれぞれ表示される最大輝度、最小輝度の部分を見ながら、矢印ボタン対Ar01、Ar02を押下する操作を行うことで、その最大輝度、最小輝度が調整される。これにより、ユーザは、操作によりHDR映像の最大輝度、最小輝度を容易に調整することができる。
次に、輝度設定画面の他の例について説明する。図8は、本実施形態に係る輝度設定画面の他の例である輝度設定画面Lc11、Lc12を示す図である。
輝度設定画面Lc11、Lc12は、対象輝度としてHDR映像の輝度値の最小値、最大値にそれぞれ対応する目標輝度を個々に設定するための画面の例である。輝度設定画面Lc11、Lc12は、順次表示される。
図8(a)は、輝度設定画面の他の例である輝度設定画面Lc11を示す図である。輝度設定画面Lc11は、放送される映像の輝度範囲がHDRであると判定された直後に表示される。ここで、表示情報出力部243は、サービス情報処理部242から輝度範囲としてHDRを示す映像信号伝達特性が入力されるとき、記憶部250から読み取った輝度設定画面Lc11を示す輝度設定画面データを映像処理部222に出力する。
輝度設定画面Lc11は、目標輝度チャートLd11、矢印ボタン対Ar11および決定ボタンBt11を含んで構成される。
目標輝度チャートLd11は、表示される輝度が矢印ボタン対Ar11を用いて設定された目標輝度である画像である。矢印ボタン対Ar11に係る対象輝度は、HDR映像データに所定の輝度値の最大値(例えば、ピーク白レベル)であり、目標輝度の初期値として設定される輝度値である。つまり、矢印ボタン対Ar11は、押下により目標輝度として輝度の最大値を設定するためのボタン対である。また、目標輝度チャートLd11は、変換前の変換後の輝度の最大値を与える調整点である。図8(a)に示す例では、目標輝度チャートLd11は、輝度設定画面Lc11のうち矢印ボタン対Ar11と決定ボタンBt11の領域を除くほぼ全体を占める。そのため、設定される目標輝度の変化に応じて、輝度設定画面Lc11のほぼ全体の輝度が変化する。
矢印ボタン対Ar11は、上向き、下向きの矢印ボタンを各1個含む。輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar01と同様の手法で、矢印ボタン対Ar11への押下に応じてHDR映像に所定の輝度の最大値に対応する目標輝度を設定する。図8(a)に示す例では、矢印ボタン対Ar11は、輝度設定画面Lc11の左下端から所定の範囲内の位置に表示されている。
決定ボタンBt11は、押下によりHDR映像に所定の輝度値の最大値に対応する目標輝度の設定を終了するためのボタンである。そこで、表示情報出力部243は、決定ボタンBt11が押下されるとき輝度設定画面Lc11を示す輝度設定画面データの出力を停止する。これにより、輝度設定画面Lc11が消去される。そして、表示情報出力部243は、記憶部250から予め記憶しておいた輝度設定画面Lc12を示す輝度設定画面データを読み取る。表示情報出力部243は、読み取った輝度設定画面データを映像処理部222に出力する。これにより、輝度設定画面Lc12が表示部22に新たに表示される。
図8(b)は、輝度設定画面の他の例である輝度設定画面Lc12を示す図である。輝度設定画面Lc12は、目標輝度チャートLd12、矢印ボタン対Ar12および決定ボタンBt12を含んで構成される。
目標輝度チャートLd12は、表示される輝度が矢印ボタン対Ar12を用いて設定された目標輝度である画像である。矢印ボタン対Ar12に係る対象輝度は、HDR映像データに所定の輝度値の最小値(例えば、基準黒レベル)であり、目標輝度の初期値として設定される輝度値である。
矢印ボタン対Ar12は、押下により目標輝度として輝度の最小値を設定するためのボタン対である。矢印ボタン対Ar12は、上向き、下向きの矢印ボタンを各1個含む。輝度設定部244は、矢印ボタン対Ar02と同様の手法で、矢印ボタン対Ar12への押下に応じてHDR映像に所定の輝度値の最小値を対象輝度とする目標輝度を設定する。
決定ボタンBt12は、押下によりHDR映像に所定の輝度値の最小値に対応する目標輝度の設定を終了するためのボタンである。そこで、表示情報出力部243は、決定ボタンBt12が押下されるとき輝度設定画面Lc12を示す輝度設定画面データの出力を停止する。これにより、輝度設定画面Lc12の表示が停止される。
そして、輝度設定部244は、HDR映像に所定の輝度値の最小値、最大値のそれぞれについて設定された目標輝度を示す輝度調整情報を生成し、生成した輝度調整情報を輝度調整部223に出力する。
なお、図7に示す輝度設定画面Lc01にも決定ボタン(図示せず)が含まれてもよい。表示情報出力部243は、その決定ボタンが押下されるとき輝度設定画面Lc01を示す輝度設定画面データの出力を停止してもよい。
また、表示情報出力部243は、輝度設定画面Lc01、Lc11、Lc12の表示開始後もしくは矢印ボタン対Ar01、Ar11、Ar12が押下されない期間が所定時間(例えば、30秒)以上経過するとき、それらの輝度設定画面データの出力を停止してもよい。
図7に示す輝度設定画面Lc01、図8に示す輝度設定画面Lc11、Lc12は、それぞれ表示部22の表示領域の全体を占めるが、これには限られない。輝度設定画面Lc01、Lc11、Lc12は、ユーザが視認ならびに操作することができる大きさであれば、表示部22の表示領域の一部であってもよい。輝度設定画面Lc01、Lc11、Lc12の一辺の長さは、例えば、表示部22の表示領域の一辺の長さの1/8〜1/3程度であってもよい。
なお、輝度設定部244は、調整点ごとに設定した目標輝度に基づいて生成した輝度調整情報を記憶部250に記憶してもよい。記憶部250に記憶された輝度調整情報が存在する場合、表示情報出力部243は、輝度設定画面データを映像処理部222への出力を停止してもよい。その場合、輝度調整部223は、記憶部250から読み取った輝度調整情報に基づいて映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す映像の輝度を調整する。
これにより、設定された目標輝度に基づく輝度調整情報がHDR映像の輝度の調整に用いられるので、再度の目標輝度の設定が不要になる。また、輝度設定画面の表示がなされないので、映像の視認が妨げられない。
また、輝度設定部244は、輝度設定に係る操作信号が入力されるまでの間、輝度調整部223に対してHDR映像の輝度をSDR映像の所定の輝度範囲内の輝度に制限させてもよい。輝度設定に係る操作信号の入力とは、輝度設定に係る指示、例えば、決定ボタンへの押下または矢印ボタン対への押下である。SDR映像の所定の輝度範囲内の輝度に調整させる際、輝度設定部244は、例えば、HDR映像に所定の輝度値の最小値、最大値のそれぞれの目標輝度として基準黒レベル、基準白レベルを示す輝度調整情報を生成し、生成した輝度調整情報を輝度調整部223に出力する。輝度調整部223は、映像復号部221から入力されるHDR映像データが示す輝度値を、輝度設定部244からの輝度調整情報に基づいて変換する。
ここで、輝度設定部244は、上述したように映像信号伝達特性の設定値に基づいて基準白レベルを与える輝度値を特定することができる。基準白レベルは、SDR映像に所定の最大輝度を与えるHDR映像データの輝度値に相当する。なお、基準黒レベルは、SDR映像に所定の最小輝度ならびにHDR映像に所定の最小輝度として共通の最小輝度を与える輝度値である。
但し、輝度設定画面については、輝度設定部244は、SDR映像所定の輝度範囲内の輝度に調整しない。つまり、輝度設定画面に表示される各調整点の輝度を、HDR映像の最大輝度と最小輝度のままとする。
(輝度表示情報)
表示情報出力部243は、映像の輝度範囲がHDRであることを示す映像信号伝達特性が入力されるとき、表示情報として輝度範囲がHDRであることを示す輝度表示情報を映像処理部222に出力してもよい。これにより、輝度表示情報が重畳された表示部22に表示される。そのため、ユーザは、表示されている映像の輝度範囲がHDRであることを直ちに認識することができる。輝度表示情報は、例えば、「HDR」の文字を示すOSD(On Screen Display)データであってもよいし、「HDR」の文字が含まれたアイコンの画像を示す画像データであってもよい。輝度表示情報を取得する際、表示情報出力部243は、例えば、予め記憶部250に記憶された輝度表示情報を読み取る。輝度表示情報は、例えば、表示部22の表示領域の右上端から所定範囲内に表示される。
なお、輝度表示情報の表示は、HDR映像の輝度範囲として設定される輝度範囲がSDR所定の輝度範囲以下になる場合であっても継続されてもよい。ユーザは、表示されている映像の輝度範囲に関わらず放送されている映像の輝度範囲がHDRであることを認識することができる。そのため、操作によって映像の輝度範囲を拡大するための動機が維持される。輝度範囲がSDR映像に所定の輝度範囲以下になるか否かの判定の際、表示情報出力部243は、目標輝度として設定される最大値が、映像信号伝達特性の設定値で指示される基準白レベルを与える輝度値以下であるか否かを判定すればよい。この基準白レベルは、上述したように上述したようにSDR映像に所定の最大輝度を与えるHDR映像データの輝度値に相当する。
表示情報出力部243は、番組の変化に応じて映像の輝度範囲がHDRに所定の輝度範囲であることを示す映像信号伝達特性が入力されなくなるとき、輝度表示情報の出力を停止する。これにより、輝度表示情報の表示が消去される。番組の変化は、時間経過に応じた番組の切り替わり、放送信号を受信するチャンネルの変更によって起こりうる。
また、映像の輝度範囲がHDRに所定の輝度範囲であることを示す映像信号伝達特性の入力後、所定時間(例えば、15〜30秒)経過後に、表示情報出力部243は、輝度表示情報の出力を停止してもよい。
(変形例)
次に、本実施形態の一変形例について説明する。上述した実施形態では、輝度調整の対象となる対象輝度がHDR映像に所定の輝度値の最大値、最小値である場合を例にしたが、本変形例では、番組で提供される映像の輝度値の最大値、最小値を対象輝度として用いる。
本変形例に係る送信装置10のサービス情報取得部140は、番組ごとの輝度情報として当該番組で提供される映像の輝度値の最大値と最小値を示す輝度情報を含むサービス情報を取得する。
より具体的には、サービス情報取得部140は、入力される当該番組の映像データの輝度値の最大値と最小値を検出し、検出した最大値と最小値とを記述した輝度記述子を生成する。サービス情報取得部140は、生成した輝度記述子を当該番組に係る記述子領域に含めてMH−EITを生成する。
図9は、本実施形態に係る輝度記述子(Luminance_Descriptor)の一例を示す図である。
輝度記述子は、記述子タグ(descriptor_tag)および輝度記述(text_char)を含んで構成される。記述子タグには、当該記述子が輝度記述子であることを示すタグ(識別子)として、例えば、「0x803A」が記述される。輝度記述は、一連の輝度情報が記述される1バイト単位のフィールドである。輝度記述には、輝度値の最大値と最小値が記述される。なお、輝度記述には、映像信号伝達特性が記述されてもよい。その場合には、映像コンポーネント記述子に映像信号伝達特性が記述されなくてもよい。
受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMH−EITから放送されている番組に係る映像の輝度記述子を検出し、検出した輝度記述子に記述された輝度情報として輝度値の最大値と最小値を読み取る。サービス情報処理部242は、読み取った輝度値の最大値と最小値の情報を輝度設定部244に出力する。
輝度設定部244は、HDR映像データの輝度値の最小値、最大値に係る調整点の対象輝度として、それぞれサービス情報処理部242から入力された輝度値の最小値、最大値に定める。よって、目標輝度の初期値として設定される輝度値の最小値、最大値は、それぞれ放送される番組で提供されるHDR映像データの輝度値の最小値、最大値となる。そのため、表示部22に表示される輝度設定画面に含まれる調整点の輝度がその映像の最小輝度、最大輝度となる。従って、ユーザは、番組で提供される映像の輝度範囲を直感的に認識することができる。そのため、ユーザは、認識した輝度範囲に基づいてその輝度範囲の調整の要否を判定することができ、その輝度範囲から所望の輝度範囲に容易に調整することができる。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20は、番組のサービス情報に基づいて番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有するHDR映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部243を備える。また、受信装置20は、操作に基づいて調整点の目標輝度を設定する輝度設定部244と、目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、輝度設定画面に表される調整点の輝度と番組の映像の輝度を調整する輝度調整部223を備える。
この構成により、表示される調整点の輝度が操作に基づいて設定された目標輝度となり、調整点の輝度が指示対象の対象輝度から設定された目標輝度となるようにHDR映像の輝度が調整される。そのため、ユーザは、輝度が目標輝度となる調整点を見ながら、調整点の目標輝度を操作によって設定することができる。従って、ユーザは、HDR映像の輝度を所望の輝度に容易に調整することができる。
また、受信装置20において、輝度設定画面は、少なくとも対象輝度がHDR映像の最大輝度である調整点を1個有する。また、輝度調整部223は、HDR映像の輝度を対象輝度で与えられる輝度範囲内の輝度から目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に調整する。
この構成により、対象輝度としてHDR映像の最大輝度に係る調整点の目標輝度が操作により与えられ、最大輝度で与えられる輝度範囲内の輝度が目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に変換される。そのため、ユーザは、最大輝度を目標輝度とする調整点を見ながら、調整点の目標輝度を操作によって設定することができる。そのため、ユーザは、受信したHDR映像の輝度を所望の目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に容易に調整することができる。
輝度設定部244は、番組のサービス情報が示す映像の輝度情報に基づいて対象輝度を設定する。
この構成により、調整点に係る対象輝度が番組で提供されるHDR映像の輝度情報に基づいて目標輝度の初期値として定められる。番組で提供されるHDR映像の輝度分布に応じて輝度が調整された調整点を見ながら、調整点の目標輝度を操作によって設定することができる。そのため、ユーザは、受信したHDR映像の輝度を所望の目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に容易に調整することができる。
輝度設定部244は、輝度調整情報を記憶部250に記憶させ、輝度調整部223は、記憶部250に記憶された輝度調整情報に基づいてHDR映像の輝度を調整する。
この構成により、輝度調整画面を再度表示して目標輝度が設定されなくても、目標輝度に基づいて設定された輝度調整情報を用いてHDR映像の輝度が調整される。
表示情報出力部243は、番組の映像がHDR映像であると判定されるとき、番組の映像の輝度範囲がHDRであることを示す輝度範囲情報を出力する。
この構成により、番組の輝度範囲がHDRであることが表示される。そのため、調整により表示される映像の輝度範囲が狭くなっても、表示している映像がHDR映像であることをユーザに認識させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付してその説明を援用する。
図10は、本実施形態に係る放送システム1の構成を示す概略ブロック図である。図1に示す例では、放送システム1は、送信装置10および受信装置20にさらにサーバ装置30を含んで放送通信連携システムとして構成される。サーバ装置30は、例えば、放送事業者または番組提供者が管理する通信装置である。
通信伝送路CTは、サーバ装置30と受信装置20との間で各種のデータを双方向的に伝送する伝送路である。通信伝送路CTは、例えば、インターネット、公衆無線通信網、等の広域通信網を含む。通信伝送路CTには、一部に構内通信網(LAN:Local Area Network)や専用のアクセス網が含まれてもよい。なお、通信伝送路CTを介して各種のデータを伝送(または、送信、受信)することを、「通信で伝送(または、送信、受信)する」と呼ぶことがある。
サーバ装置30は、受信装置20からアプリケーション要求信号を受信するとき、その応答としてアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと呼ぶ)を受信装置20に送信する。アプリケーション要求信号は、対象のアプリケーションの要求を指示する信号である。当該アプリケーションは、所定の記述言語(例えば、HTML5)で記述され、番組の提示に係る各種の機能を実現するための命令が記述される。アプリケーションの機能例については、後述する。
本実施形態に係る送信装置10のサービス情報取得部140(図2)は、さらにアプリケーション制御情報を取得し、取得したアプリケーション制御情報の所在を示す情報をMPTに記述し、そのMPTとアプリケーション制御情報を含んだサービス情報を生成する。アプリケーション制御情報の所在を示す情報は、アプリケーションサービス記述子に記述され、MPTのMPT記述子領域に格納される。アプリケーション制御情報は、アプリケーションの取得先情報としてサーバ装置30のURL(Uniform Resource Locator)、アプリケーションの起動、停止、等の実行を制御するための情報が含まれる。サーバ装置30の所在は、URLに代えてIPアドレスを用いて表されてもよい。制御情報は、例えば、所定のデータ形式を有するアプリケーション情報テーブル(MH−AIT:Application Information Table)として表される。
本実施形態では、アプリケーションに輝度設定画面表示コマンドおよび輝度設定コマンドが含まれてもよい。輝度設定画面表示コマンドは、受信装置20(図3)の表示情報出力部243に対して表示部22に輝度設定画面を表示させるためのコマンドである。輝度設定コマンドは、輝度設定部244に対して調整点ごとの目標輝度を設定させ、設定させた目標輝度に基づいて輝度調整情報を生成させるためのコマンドである。アプリケーションには、輝度設定画面を示す輝度設定画面データと、輝度設定画面と放送映像のレイアウトを示すレイアウトデータが含まれてもよい。また、アプリケーションには、番組で提供される映像の輝度情報が含まれてもよい。その場合には、MH−EITまたはMPTにおいて輝度情報の記述が省略されてもよい。
多重化部150は、さらにアプリケーション制御情報を多重化して多重化データを生成する。受信装置20のサービス情報処理部242(図11)は、分離部212から入力されるサービス情報からアプリケーション制御情報としてMH−AITを分離する。また、MH−EITまたはMPTにおいて輝度情報の記述が省略される場合には、サービス情報処理部242は、サーバ装置30から受信したアプリケーションから輝度情報を抽出する。
(受信装置)
次に、本実施形態に係る受信装置20の構成について説明する。図11は、本実施形態に係る受信装置20の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態に係る受信装置20は、さらに通信部260を含んで構成される。
通信部260は、通信伝送路CTを介して接続されたサーバ装置30から受信した各種の受信データを制御部240に出力し、制御部240から入力された各種の送信データをサーバ装置30に送信する。通信部260は、例えば、通信インタフェースである。
サービス情報処理部242は、さらにアプリケーション制御部245とアプリケーション実行部246を含んで構成される。
アプリケーション制御部245は、分離部212から入力されるアプリケーション制御情報に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションに記述された命令で指示される処理を制御する。なお、アプリケーションに記述された命令で指示される処理を行わせることを、「アプリケーションを実行する」または「アプリケーションの実行」と呼ぶ。
アプリケーション制御部245は、アプリケーション制御情報からアプリケーションの取得先情報を抽出し、抽出した取得先情報で指示されるサーバ装置30にアプリケーション要求信号を送信する。アプリケーション制御部245は、その応答としてサーバ装置30からアプリケーションを受信し、受信したアプリケーションをアプリケーション実行部246に出力する。アプリケーション制御部245は、アプリケーション制御情報に含まれる各種のコマンドに基づいてアプリケーション実行部246にアプリケーションの実行を制御する。
アプリケーション実行部246は、アプリケーション制御部245から入力されたアプリケーションを実行する。アプリケーション実行部246は、アプリケーションに記述されたコマンドに基づいて、上述した映像の提示に関する処理を他の機能部に実行させる。
アプリケーション実行部246は、例えば、輝度設定画面表示コマンドに基づいて表示情報出力部243に輝度設定画面データを取得させ、取得させた輝度設定画面データを映像処理部222に出力する。当該アプリケーションに輝度設定画面データが含まれている場合には、表示情報出力部243は、当該アプリケーションから輝度設定画面データを抽出する。当該アプリケーションに輝度設定画面データが含まれていない場合には、表示情報出力部243は、記憶部250から予め記憶された輝度設定画面データを読み取る。また、アプリケーション実行部246は、輝度設定部244に対して、輝度設定コマンドに基づいて輝度設定画面に表示される調整点に係る目標輝度を操作信号の指示に応じて設定させる。そして、アプリケーション実行部246は、輝度設定部244に対して、設定させた目標輝度に基づいて輝度調整情報を生成させ、生成させた輝度調整情報を輝度調整部223に出力させる。輝度調整部223は、輝度設定部244から入力された輝度調整情報に基づいて映像復号部221からのHDR映像データと表示情報出力部243からの輝度設定画面データが示す映像の輝度を調整する。
(アプリケーション制御)
次に、本実施形態に係るアプリケーション制御の例について説明する。アプリケーション制御情報には、起動指示(AUTOSTART)、待機(PRESENT)、終了(KILL)などの制御情報が含まれる。図12は、本実施形態に係るアプリケーション制御の例を示す図である。図12に示す例は、取得したアプリケーションに記述されるコマンドが示す動作について、アプリケーション制御部245が起動指示に基づいて実行を開始させ、終了指示に基づいて実行を終了させることを示す。アプリケーション制御部245が起動を指示する時期は、例えば、サービス情報処理部242が、放送信号で搬送されるサービス情報から放送される番組で提供される映像の輝度範囲がHDRであることを示す映像信号伝達特性を検出した後である。アプリケーション制御部245が起動を指示する時期は、その他、入力部215から輝度設定を指示する操作信号が入力されるときであってもよい。アプリケーション制御部245が終了を指示する時期は、例えば、当該アプリケーションの起動から所定時間(例えば、15秒〜1分)経過後、最後の目標輝度の設定から所定時間経過後、当該番組の受信を終了する時点、のいずれであってもよい。
(実行例)
次に、アプリケーションの実行例について説明する。
図13は、本実施形態に係るアプリケーションの実行例を示す図である。
図13に示す実行例は、アプリケーションの起動後に表示される画面の表示例を示す。
この例では、表示部22の表示領域には、放送映像Bi21と輝度設定画面Lc21が左右に並べて配置されている。この配置は、アプリケーションに含まれるレイアウトデータが示す配置である。アプリケーション実行部246は、レイアウトデータを映像処理部222に出力し、映像処理部222に当該レイアウトデータで指示される領域に放送映像Bi21と輝度設定画面Lc21を配置してなる表示画像を示す画像データを生成させる。
放送映像Bi21は、映像復号部221から入力されたHDR映像データが示すHDR映像について、アプリケーション実行部246が輝度調整部223に輝度を調整させた映像である。放送映像Bi21の右上端には、輝度表示情報の一例として「HDR」の文字が表示されている。この輝度表示情報は、アプリケーション実行部246が映像処理部222に輝度を調整したHDR映像に重畳させた情報である。
輝度設定画面Lc21は、表示情報出力部243にアプリケーションから抽出させた輝度設定画面データが示す輝度設定画面について、アプリケーション実行部246が輝度調整部223に輝度を調整させた映像である。輝度設定画面Lc21の構成は、輝度設定画面Lc01(図8)と同様である。アプリケーション実行部246は、上述したように輝度設定部244に輝度設定画面Lc01内の調整点について押下に応じて目標輝度を設定させ、設定させた目標輝度に基づいて輝度調整情報を生成させる。そして、アプリケーション実行部246は、設定させた輝度調整情報に基づいて輝度調整部223に放送映像Bi21と輝度設定画面Lc21の輝度を調整させる。
以上に説明したように、本実施形態に係る受信装置20は、番組のサービスの制御に関する制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部245を備える。アプリケーションプログラムは、受信装置20のコンピュータに輝度設定画面を出力させ、目標輝度を設定させる。
この構成により、番組の制御に関する制御情報に基づいて、所定のアプリケーションプログラムで指示される処理の実行が制御される。実行が制御される処理として輝度設定画面が表示され、輝度設定画面が有する調整点への操作に応じて目標輝度が設定される。そのため、アプリケーションプログラムを提供する放送事業者もしくはコンテンツ提供者は、HDR映像の輝度の設定を放送における付加サービスとして提供することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。
上述した実施形態では、輝度情報がMH−EITに記述されて放送信号で搬送される場合を例にしたが、これには限られない。送信装置10のサービス情報取得部140は、輝度情報をMH−EITに代えて、MPTに記述してサービス情報を生成してもよい。輝度情報は、例えば、MPTのMPT記述子領域または番組を構成する映像に係るアセット記述子領域に記述される。受信装置20のサービス情報処理部242は、サービス情報に含まれるMPTのMPT記述子領域または当該アセット記述子領域から輝度情報を読み取る。当該アセット記述子領域に輝度情報を記述することで、番組を構成する映像が複数系統ある場合において、輝度調整部223は、記述される輝度情報を用いる輝度の調整に係る処理の対象となる映像を直ちに特定することができる。
なお、上述した実施形態では、放送システム1がメディアトランスポート方式としてMMT方式を用いる例について説明したが、これには限られない。放送システム1は、例えば、MPEG−2 TS方式やRTP(Real−time Transport Protocol)方式などが用いられてもよい。
なお、上述では、輝度設定画面に含まれる調整点の数が2個であり、各調整点が輝度の最大値、最小値を表し、その最大値、最小値の設定に用いられる場合を例にしたが、これには限られない。輝度設定画面には、輝度の最大値を表し、その最大値の設定に用いられる調整点の数は1個または3個以上であってもよい。調整点の数が1個である場合には、輝度設定部244は、対象輝度、目標輝度の最小値をHDR所定の輝度値の最小値(例えば、基準黒レベル)に設定すればよい。
なお、上述した発明は、次の態様でも実施することができる。
(1)番組のサービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部と、操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定する輝度設定部と、前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整する輝度調整部と、を備える受信装置。
(2)前記輝度設定画面は、少なくとも前記対象輝度が前記映像の最大輝度である調整点を1個有し、前記輝度調整部は、前記映像の輝度を前記対象輝度で与えられる輝度範囲内の輝度から前記目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に調整する(1)の受信装置。
(3)前記輝度設定部は、前記サービス情報が示す前記映像の輝度情報に基づいて前記対象輝度を設定する(1)または(2)の受信装置。
(4)前記輝度設定部は、前記輝度調整情報を記憶部に記憶させ、前記輝度調整部は、前記記憶部に記憶された輝度調整情報に基づいて前記映像の輝度を調整する(1)から(3)のいずれかの受信装置。
(5)前記表示情報出力部は、前記番組の映像が高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき、前記番組の映像の輝度範囲が高ダイナミックレンジ映像であることを示す輝度範囲情報を出力する(1)から(4)のいずれかの受信装置。
(6)前記番組のサービスの制御に関する制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、自装置のコンピュータに前記輝度設定画面を出力させ、前記目標輝度を設定させる(1)から(5)のいずれかの受信装置。
(7)送信装置と受信装置を備える放送システムであって、前記送信装置は、映像を含む番組と前記番組のサービス情報を送信し、前記受信装置は、前記サービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部と、操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定する輝度設定部と、前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整する輝度調整部と、を備える放送システム。
(8)前記受信装置からの要求に応じて所定のアプリケーションプログラムを通信で送信する通信装置を備え、前記受信装置は、前記番組のサービスの制御に関する制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、前記アプリケーションプログラムは、自装置のコンピュータに
前記輝度設定画面を出力させ、前記目標輝度を設定させる(7)の放送システム。
また、上述の送信装置10、受信装置20およびサーバ装置30の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより送信装置10、受信装置20およびサーバ装置30を実現してもよい。当該プログラムは、第2の実施形態において説明したアプリケーションプログラムとは別個のプログラムであるが、その一部の機能が当該アプリケーションプログラムに基づいて実現されてもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。
なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で一体化する構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…放送システム、10…送信装置、20…受信装置、22…表示部、23…拡声部、30…サーバ装置、110…符号化制御部、120…映像符号化部、130…音声符号化部、140…サービス情報取得部、150…多重化部、160…暗号化部、170…送信部、210…放送受信部、211…復号部、212…分離部、215…入力部、221…映像復号部、222…映像処理部、223…輝度調整部、231…音声復号部、240…制御部、241…選局部、242…サービス情報処理部、243…表示情報出力部、244…輝度設定部、245…アプリケーション制御部、246…アプリケーション実行部、250…記憶部、260…通信部、BT…放送伝送路、BS…放送衛星、CT…通信伝送路、RC…制御装置

Claims (8)

  1. 番組のサービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部と、
    操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定する輝度設定部と、
    前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整する輝度調整部と、を備え、
    前記輝度設定部は、前記操作が入力されるまで、前記番組の映像の輝度を前記標準の輝度範囲に制限する
    受信装置。
  2. 前記輝度設定画面は、少なくとも前記対象輝度が前記映像の最大輝度である調整点を1個有し、
    前記輝度調整部は、前記映像の輝度を前記対象輝度で与えられる輝度範囲内の輝度から前記目標輝度で与えられる輝度範囲内の輝度に調整する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記輝度設定部は、前記サービス情報が示す前記映像の輝度情報に基づいて前記対象輝度を設定する
    請求項1または請求項2に記載の受信装置。
  4. 前記輝度設定部は、前記輝度調整情報を記憶部に記憶させ、
    前記輝度調整部は、前記記憶部に記憶された輝度調整情報に基づいて前記映像の輝度を調整する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の受信装置。
  5. 前記表示情報出力部は、前記番組の映像が高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき、前記番組の映像の輝度範囲が高ダイナミックレンジ映像であることを示す輝度範囲情報を出力する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の受信装置。
  6. 前記番組のサービスの制御に関する制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、自装置のコンピュータに
    前記輝度設定画面を出力させ、
    前記目標輝度を設定させる
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の受信装置。
  7. 送信装置と受信装置を備える放送システムであって、
    前記送信装置は、映像を含む番組と前記番組のサービス情報を送信し、
    前記受信装置は、
    前記サービス情報に基づいて前記番組の映像が標準の輝度範囲よりも広い輝度範囲を有する高ダイナミックレンジ映像であると判定されるとき指示対象の所定の対象輝度に係る調整点を有する輝度設定画面を出力する表示情報出力部と、
    操作に基づいて前記調整点の目標輝度を設定する輝度設定部と、
    前記目標輝度を示す輝度調整情報に基づいて、前記調整点の輝度と前記映像の輝度を調整する輝度調整部と、を備え、
    前記輝度設定部は、前記操作が入力されるまで、前記番組の映像の輝度を前記標準の輝度範囲に制限する
    放送システム。
  8. 前記受信装置からの要求に応じて所定のアプリケーションプログラムを通信で送信する通信装置を備え、
    前記受信装置は、
    前記番組のサービスの制御に関する制御情報に基づいて所定のアプリケーションプログラムが指示する処理の実行を制御するアプリケーション制御部を備え、
    前記アプリケーションプログラムは、自装置のコンピュータに
    前記輝度設定画面を出力させ、
    前記目標輝度を設定させる
    請求項7に記載の放送システム。
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