JP2017168938A - 車載用アンテナ装置 - Google Patents

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佑一郎 山口
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佳紘 新原
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洋 千葉
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寧 官
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博育 田山
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Abstract

【課題】放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を抑制することができる車載用アンテナ装置を実現する。
【解決手段】放射素子(21)を有する放送波用アンテナ(20)と通信用アンテナ(30)とを内蔵する車載用アンテナ装置(10)において、放射素子(21)は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間(21a)と、前記第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間(21b)とが交互に繰り返して配置されており、前記第1の方向は、放射素子(21)に近接するルーフの外縁(2c)に交わる方向である。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両のルーフの端部に配置される車載用アンテナ装置に関する。
無線通信の用途拡大に伴い、従来から利用されていた放送波(FM/AM放送や地上波デジタル放送等)の周波数帯域で動作する放送波用アンテナに加えて、LTE(Long Term Evolution)等のより高周波な周波数帯域で動作する移動通信用アンテナが自動車に搭載されるようになっている。移動通信用アンテナは、通信用アンテナの一態様である。
放送波用アンテナを自動車に搭載する場合、アンテナそのものを窓ガラス等に張り付ける方法の他に、複数のアンテナを内蔵した車載用アンテナ装置をルーフ等に取り付ける方法が取られている。
例えば、特許文献1には、スポイラーを筐体とする車載用アンテナ装置が記載されている。特許文献1の図5に示されているように、この車載用アンテナ装置は、車両のルーフの後端に配置されたスポイラーの内部に、デジタルテレビ(DTV)用アンテナ及びラジオ用アンテナ、すなわち、複数の放送波用アンテナを内蔵したものである。
特開2008−283609号公報(2008年11月20日公開)
本願の発明者らは、市場の要望に応えるために、スポイラーに内蔵するアンテナとして放送波用アンテナと通信用アンテナとを採用することを検討した。その結果、スポイラーのような限られたスペースに、放送波用アンテナと通信用アンテナとを内蔵する場合、放送波用アンテナと通信用アンテナとが電磁気的に結合し、互いの動作に悪影響を与える虞があることを見出した。
放送局が送信した電磁波を受信するのみである放送波用アンテナと異なり、通信用アンテナは、基地局との間で電磁波を送受信する。したがって、放送波用アンテナと通信用アンテナとを内蔵する車載用アンテナ装置において、放送波用アンテナの直近には、放送波用アンテナが本来は受信すべきでない電磁波を送信する通信用アンテナが配置されている。このような構成において、放送波用アンテナと通信用アンテナとが結合している場合、通信用アンテナが送信した電磁波を、放送波用アンテナが高い強度のまま受信してしまうなどの不都合が生じる。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1つの筐体に放送波用アンテナと通信用アンテナとを内蔵する車載用アンテナ装置において、放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を抑制することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、線状導体によって構成された放射素子を有する放送波用アンテナと、通信用アンテナとが、車両のルーフの端部に搭載される車載用アンテナ装置であって、前記放射素子は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間と、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間とが交互に繰り返して配置されており、当該車載用アンテナ装置を前記ルーフの端部に搭載したときに、前記第1の方向は、前記ルーフの外縁のうち前記放射素子に近接する外縁に交わる方向である、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、放送波用アンテナを車両のルーフの端部に搭載したときに、放送波用アンテナの放射素子は、当該放射素子に近接するルーフの外縁に交わる方向に延伸された、複数の第1の区間を含む。複数の第1の区間を含まずに、ルーフの外縁に沿う方向にのみ放射素子が延伸されている場合と比較して、上記の構成によれば、放送波用アンテナとルーフとの間に生じる結合を抑制することができる。すなわち、ルーフを介して放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を抑制することができる。なお、第2の方向は、第1の方向と交わる方向であればよく、ルーフの外縁に交わる方向であっても、ルーフの外縁に沿う方向であっても構わない。
本発明の一態様に係る車載用アンテナ装置において、前記第1の方向は、前記ルーフの前記外縁に直交する方向である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、ルーフの外縁に沿って流れる電流と、第1の区間を流れる電流との内積を0にすることができる。したがって、ルーフを介して放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を更に抑制することができる。
本発明の一態様に係る車載用アンテナ装置において、前記放射素子は、メアンダ状の放射素子である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を、抑制することができることに加えて、ルーフの外縁に沿う方向に対して、放送波用アンテナの放射素子をコンパクトに筐体内に内蔵させることができる。
本発明の一態様に係る車載用アンテナ装置において、前記第1の区間の長さの総和は、前記第2の区間の長さの総和以上である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、第2の区間の長さの総和を短くし、第1の区間の長さの総和を長くすることができるため、放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を、確実に抑制することができる。また、ルーフの外縁に沿う方向に対して、放送波用アンテナの放射素子を更にコンパクトに配置することができる。
本発明の一態様に係る車載用アンテナ装置において、前記通信用アンテナは、一対の給電点と、当該一対の給電点に接続された、面状導体によって構成された、放射素子とを備えており、当該放射素子は、上記一対の給電点のうち、一方の給電点から第3の方向に引き出され、他方の給電点から第4の方向に引き出されており、前記第3の方向は、当該車載用アンテナ装置を前記車両に搭載したときに前記ルーフに交わる方向であり、前記通信用アンテナの前記放射素子は、前記ルーフに沿い、且つ、前記ルーフに重畳する重畳部を更に備えている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、放射素子が一方の給電点から引き出される第3の方向が、車載用アンテナ装置を車両に搭載したときに、ルーフに交わる方向(例えば、ルーフに直交する方向)であることから、放射する電磁波に含まれる垂直偏波成分の割合を従来よりも多くすることができる。
垂直偏波は、水平偏波と比べてルーフによる減衰効果を受け難い。したがって、上記の構成によれば、ルーフを横断する方向への放射利得が従来よりも大きい車載用アンテナ装置を実現することができる。例えば、この車載用アンテナ装置をルーフの後端に配置した場合に、車両前方への放射利得が従来よりも大きい車載用アンテナ装置を実現することができる。
なお、上記放射素子は、一方の給電点を含む区間が第3の方向に引き出され、他方の給電点を含む区間が第4の方向に引き出されていればよく、これらの区間以外での上記放射素子の延伸方向は特に限定されない。
また、上記の構成によれば、通信用アンテナの放射素子と、導電体からなるルーフとの間に生じる結合を強めることができる。これにより、通信用アンテナの車両を横断する方向への放射利得を大きくすることができる。
本発明の一態様に係る車載用アンテナ装置は、スポイラーを筐体とするものである、ことが好ましい。
上記の構成によれば、車両の美観及び空力特性を損なうことなく、放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を抑制した車載用アンテナ装置を実現することができる。
本発明は、1つの筐体に放送波用アンテナと通信用アンテナとを内蔵する車載用アンテナ装置において、放送波用アンテナと通信用アンテナとの間に生じる結合を抑制する効果を奏する。
(a)は、本発明の実施形態に係る車載用アンテナ装置を搭載した車両の斜視図である。(b)は、当該車両の一部を拡大した平面図である。 本発明の実施形態に係る車載用アンテナ装置の分解斜視図である。 車両に搭載した状態の、図2に示した車載用アンテナ装置の一部拡大平面図である。 図2に示した車載用アンテナ装置が備えている移動通信用アンテナの斜視図である。 図4に示した移動通信用アンテナが備えている支持体の斜視図である。 図4に示した移動通信用アンテナが備えているフィルムアンテナの平面図である。 車両に搭載した状態の、図2に示した車載用アンテナ装置の変形例の平面図である。 車載用アンテナ装置が備えている、移動通信用アンテナから放送波用アンテナへの透過特性を測定するための測定系のブロック図である。 (a)は、車両に搭載した状態の、車載用アンテナ装置の第1の実施例の平面図である。(b)は、当該車載用アンテナ装置が備えている、移動通信用アンテナから放送波用アンテナへの透過特性を示すグラフである。 (a)は、車両に搭載した状態の、車載用アンテナ装置の第2の実施例の平面図である。(b)は、当該車載用アンテナ装置が備えている、移動通信用アンテナから放送波用アンテナへの透過特性を示すグラフである。 車両に搭載した状態の、車載用アンテナ装置の第1の比較例の平面図である。 (a)は、車両に搭載した状態の、車載用アンテナ装置の第2の比較例の平面図である。(b)は、当該車載用アンテナ装置が備えている、移動通信用アンテナから放送波用アンテナへの透過特性を示すグラフである。 (a)は、車両に搭載した状態の、車載用アンテナ装置の第3の比較例の平面図である。(b)は、当該車載用アンテナ装置が備えている、移動通信用アンテナから放送波用アンテナへの透過特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、本実施形態においては、ルーフの後端に配置されるスポイラーを筐体とする車載用アンテナ装置について説明するが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明は、ルーフの前端、右端、又は左端に配置される車載用アンテナ装置にも適用することができる。
〔車載用アンテナ装置10の概要〕
初めに図1〜図2を参照して、本発明の実施形態に係る車載用アンテナ装置の概要について説明する。図1の(a)は、本実施形態に係る車載用アンテナ装置の一例である、車載用アンテナ装置10を搭載した車両1の斜視図である。図1の(b)は、車載用アンテナ装置10を搭載した車両1の一部を拡大した平面図である。図2は、車載用アンテナ装置10の分解斜視図である。
なお、以降の説明では、車両1の前進方向(図1におけるy軸正方向)を「前方向」と称し、その後進方向(図1におけるy軸負方向)を「後方向」と称する。また、車両1に搭乗する搭乗者の右手方向(図1におけるx軸正方向)を「右方向」と称し、その左手方向(図1におけるx軸負方向)を「左方向」と称する。また、車両1のシャシーからルーフへと向かう方向(図1におけるz軸正方向)を「上方向」と称し、車両1のルーフからシャシーへと向かう方向(図1におけるz軸負方向)を「下方向」と称する。また、左方向及び右方向を、向きを区別せずに指すとときには、「左右方向」といい、上方向及び下方向を、向きを区別せずに指すときには、「上下方向」という。
図1の(a)に示す車両1は、ハッチゲート3を備えているハッチバック型の車両である。ハッチゲート3は、ハッチゲートパネル3aと、ハッチゲートパネル3aの上方に配置されたリヤガラス3bと、ハッチゲートパネル3aと共にリヤガラス3bを支持する枠体3cとにより構成されている。リヤガラス3bは、運転手からの後方視界を確保すると共に、ウィンドシールドとしても機能する。車両1において、ルーフ2及びハッチゲートパネル3aを含む外板(ボディパネル)は、鋼板及びアルミ板によって構成されている。
図1の(b)に示すように、車両1のルーフ2は、ルーフ本体2aと、スポイラー固定部2bとによって構成されている。スポイラー固定部2bは、ハッチゲート3の上端に位置する枠体3cの横柱に設けられている。スポイラー固定部2bは、枠体3cの横柱から後方に迫り出した金属部材である。スポイラー固定部2bは、枠体3cと一体に形成された金属部材でもよいし、枠体3cとは別体に成形され枠体3cにボルト等によって固定された金属部材であってもよい。スポイラー固定部2bは、天頂方向に面しており、ルーフ2の後端を形成する。ハッチゲート3の上端に位置する枠体3cの横柱は、図示しないヒンジによってルーフ本体2aに取り付けられている。
図2に示すように、車載用アンテナ装置10は、放送波用アンテナ20と、移動通信用アンテナ30と、スポイラー40とを備えている。スポイラー40は、放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30とを内蔵する、車載用アンテナ装置10の筐体としての機能を有する。また、スポイラー40には、車両1の運転者がブレーキを踏んだことを知らせるストップランプ40L(図2には不図示)が取り付けられている。スポイラー40は、車載用アンテナ装置10の筐体として機能するほかに、車両1の美観を向上させる、車両1の空力特性を改善するなどの機能を有する。
スポイラー40は、下部筐体41と上部筐体42とによって構成されている。下部筐体41及び上部筐体42は、何れも誘電体(例えば樹脂等)からなり、放送波用アンテナ20及び移動通信用アンテナ30電磁波が送信又は受信する電磁場を透過する。
下部筐体41には、取り付け孔41aと、ストップランプ取り付け部41bと、開口41cと、放射素子保持部41dと、支持体収容部41eと、I型突起41fと、L型突起41gと、開口41hと、板状突起41iとが形成されている。
取り付け孔41aは、ボルトを用いて、スポイラー40の下部筐体41をスポイラー固定部2bに固定するための貫通孔である。換言すれば、スポイラー40を筐体とする車載用アンテナ装置10は、ボルトを用いて、ルーフ2の後端を形成するスポイラー固定部2bの上に搭載されている。
ストップランプ取り付け部41bは、下部筐体41の下面に形成された凹部であり、ストップランプ40Lの外形に沿うように成形されている。ストップランプ取り付け部41bには、ストップランプ40Lが取り付けられる。ストップランプ取り付け部41bには、開口41cが設けられている。開口41cを介して、ストップランプ40Lのハーネスは、スポイラー40の内部に導入される。
ストップランプ取り付け部41bの上面には、放送波用アンテナ20の放射素子21を収容するスペースが設けられている。放射素子21は、ストップランプ40Lを避けるために、ストップランプ取り付け部41bの上面に沿って配置される。
したがって、複数の板状突起41dは、下部筐体41の後端部、且つ、ストップランプ取り付け部41bの上面に沿った位置に形成されている。板状突起41dは、下部筐体41の後端部から下部筐体41の内部に向かう方向に、且つ、ストップランプ取り付け部41bの上面と平行に延伸する板上部により構成されている。板状突起41dは、ストップランプ取り付け部41bの上面とともに、放射素子21を上下から挟み込むことによって、放射素子21を所定の形状に保持する。放射素子21の所定の形状については、参照する図を代えて後述する。
支持体収容部41eは、移動通信用アンテナ30の支持体330を収容するためのスペースである。支持体収容部41eは、ストップランプ40Lを避けるために、ストップランプ取り付け部41bの右側にオフセットして配置されている。支持体収容部41eは、I型突起41fと、L型突起41gと、長方形の開口図示しない2つの長方形の開口とを備えている。
I型突起41fは、下部筐体41の底面から上方に延伸する柱状部により構成されている。フィルムアンテナ310に形成された円形の開口313b(図6参照)にI型突起41fを嵌合させることによって、支持体330に対するフィルムアンテナ310の位置決めが図られる。
L型突起41gは、下部筐体41の底面から上方に延伸する第1柱状部と、第1柱状部の上端から前方に延伸する第2柱状部とにより構成されている。フィルムアンテナ310に形成された長方形の開口313c(図6参照)にL型突起41gを引っ掛けることによって、フィルムアンテナ310の第1支持面331に接触する部分を後方に引っ張っても(フィルムアンテナ310の第3支持面333に接触する部分を前方に引っ張っても)、フィルムアンテナ310が下部筐体41から離脱しなくなる。
図示しない長方形の開口は、下部筐体41の底面であって、支持体330の左右側面に対応する位置に形成されている。支持体330の左右側面に形成されたくさび形突起337a,337b(図5の(a),(b)参照)が当該長方形の開口に引っかかることによって、支持体330が下部筐体41から離脱しなくなる。
開口41hは、下部筐体41の後端部に設けられた長方形の開口である。開口41hに、上部筐体42に設けられた板状突起42aを引っかけることによって、下部筐体41の後端部と上部筐体42の後端部とは、互いに固定される。なお、上部筐体42の板状突起42aは、上部筐体の後端部からから上部筐体42の内部に向かう方向に延伸する板状部により構成されている。
板状突起41iは、下部筐体41の前端部から下部筐体41の外部に向かう方向に延伸する板状部により構成されている。開口41hに板状突起42aを引っかけたうえで、板状突起41iを、上部筐体42に形成された長方形の開口(図2に図示せず)に嵌合させることによって、下部筐体41の前端部と上部筐体42の前端部とは、互いに固定される。
以上のように、下部筐体41と上部筐体42と構成されたスポイラー40は、密閉空間を形成し、アンテナ20及び移動通信用アンテナ30は、その密閉空間の内部に、ストップランプ40Lと干渉しないように配置されている。
〔放送波用アンテナ20の構成〕
放送波用アンテナ20の構成について、図3を参照して説明する。図3は、車両1に搭載した状態の車載用アンテナ装置10の平面図である。なお、図3においては、ストップランプ40L及び上部筐体42の図示を省略し、下部筐体41の輪郭を二点鎖線で図示している。また、車載用アンテナ装置10と車両1との関係を明示するために、スポイラー固定部2bを図示している。
本実施形態において、放送波用アンテナ20は、FM/AM放送の周波数帯域で動作する放送波用アンテナである。放送波用アンテナ20は、線状導体によって構成された放射素子21を有する。放射素子21の長さは、FM放送の周波数帯域の電磁波の波長に最適化されており、AM放送の周波数帯域の電磁波の波長も受信することができる。
放射素子21のスポイラー40に内蔵される側と反対側の末端にはコネクター29が取り付けられている。コネクター29によって、放射素子21は、車両1の車内に設置されたチューナーに接続されている同軸ケーブルの内側導体に接続されている。なお、本実施形態においては、同軸ケーブルの内側導体は、オープンになっている。
放射素子21は、下部筐体41に形成された開口(図3に不図示)からスポイラー40の内部に引き込まれている。放射素子21のコネクター29近傍部には、グロメット28が設けられている。グロメット28は、ゴムからなる封止部材であり、放射素子21と開口との間に生じる隙間を封止する。
上記開口からスポイラー40の内部に引き込まれた放射素子21は、図3に図示する形状になるように、且つ、下部筐体41の底面及びストップランプ取り付け部41bの上面に沿って、配置されている。
具体的には、放射素子21は、スポイラー40の内部に引き込まれ、下部筐体41の後端部に沿って配置されたあとに、車両1の前後方向(特許請求の範囲に記載の第1の方向、図示した座標系においてy軸方向)に沿って延伸された第1の区間21aと、車両1の前後方向に交わる左右方向(特許請求の範囲に記載の第2の方向、図示した座標系においてx軸方向)に延伸された第2の区間21bとが交互に6回繰り返して配置されている。
第1の方向は、ルーフ2の後端部を形成するスポイラー固定部2bの外縁のうち、放射素子21に近接する外縁2cに交わる方向である。この構成によれば、放送波用アンテナ20を車両1のルーフ2の後端部に搭載したときに、放送波用アンテナ20の放射素子21は、放射素子21に近接するルーフ2の外縁2cに交わる方向に延伸された、複数の第1の区間21aを含む。複数の第1の区間21aを含まずに、ルーフ2の外縁2cに沿う方向にのみ放射素子が延伸されている場合と比較して、上記の構成によれば、放送波用アンテナ20とルーフ2との間に生じる結合を抑制することができる。すなわち、ルーフを介して放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30との間に生じる結合を抑制することができる。
第1の方向は、図3に示すように、外縁2cに直交する方向であることがより好ましい。上記の構成によれば、ルーフ2の外縁2cに沿って流れる電流と、第1の区間を流れる電流との内積を0にすることができる。したがって、ルーフ2を介して放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30との間に生じる結合を更に抑制することができる。
また、放射素子21は、図3に記載されているようにメアンダ状の放射素子である、ことが好ましい。上記の構成によれば、放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30との間に生じる結合を、抑制することができることに加えて、ルーフ2の外縁2cに沿う方向に対して、放送波用アンテナ20の放射素子21をコンパクトにスポイラー40内に内蔵させることができる。
また、第1の区間21aの長さの総和は、第2の区間21bの長さの総和以上であることが好ましい。図3に図示した放射素子21において、複数の第1の区間21aの各々の長さを、複数の第2の区間21bの各々の長さ以上とすることによって、第1の区間21aの長さの総和を第2の区間21bの長さの総和以上とすることができる。上記の構成によれば、第2の区間21bの長さの総和を短くし、第1の区間21aの長さの総和を長くすることができるため、放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30との間に生じる結合を、確実に抑制することができる。また、ルーフ2の外縁2cに沿う方向に対して、放送波用アンテナ20の放射素子21を更にコンパクトに筐体内に内蔵させることができる。
なお、放射素子21のスポイラー40に内蔵される側の端部は、図3に図示されているように、第1の方向に延伸された第1の区間21aによって構成されていてもよいし、第2の方向に延伸された第2の区間21bによって構成されていてもよいし、第1の方向とも異なり、第2の方向とも異なる他の方向に延伸された他の区間によって構成されていてもよい。
〔移動通信用アンテナ30の構成〕
移動通信用アンテナ30の構成について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、移動通信用アンテナ30の下面側斜視図である。図5の(a)は、移動通信用アンテナ30が備えている支持体330の下面側斜視図であり、図5の(b)は、支持体330の上面側斜視図である。図6は、移動通信用アンテナ30が備えているフィルムアンテナ310の平面図である。
移動通信用アンテナ30は、通信用アンテナの一例であり、LTE(Long Term Evolution)の周波数帯域で動作する通信用アンテナである。移動通信用アンテナ30は、放送波用アンテナ20が動作する周波数帯域より高周波な周波数帯域で動作する。
移動通信用アンテナ30は、図4に示すように、フィルムアンテナ310と、同軸ケーブル320と、支持体330とを備えている。フィルムアンテナ310は、所定の立体構造を取るように、支持体330に巻き付けられている。また、フィルムアンテナ310の給電点314a,314b(図6参照)に接続された同軸ケーブル320は、所定の配線経路を通るように、支持体330に保持されている。
同軸ケーブル320の給電点314a,314bに接続される側と反対側の末端には、コネクター39が取り付けられており、同軸ケーブル320は、下部筐体41に形成された開口(図2に不図示)からスポイラー40の外部に引き出されている。同軸ケーブル320の途中には、グロメット38(図2参照)が設けられている。グロメット38は、ゴムからなる封止部材であり、同軸ケーブル320と上記開口との間に生じる隙間を封止する。コネクター39は、同軸ケーブル320と、車両1の車内に設置された送受信機に接続されている同軸ケーブルとを接続する。
なお、図4においては、支持体330にフィルムアンテナ310が巻き付けられている様子を分かりやすくするため、スポイラー40に移動通信用アンテナ30が内蔵されている場合と上下方向を反転させて配置した場合の移動通信用アンテナ30を図示している。
支持体330は、図5に示すように、第1支持面331と、第1支持面331と交わる(本実施形態においては直交する)第2支持面332と、第1支持面331と対向し、第2支持面332と交わる(本実施形態においては直交する)第3支持面333とを有する構造物である。フィルムアンテナ310は、その表面又は裏面が第1支持面331、第2支持面332、及び第3支持面333と接触するように、支持体330に巻き付けられる。
本実施形態においては、図5に示す箱型の樹脂成形物を支持体330として用い、その下面(図5の(a)において上側に配置された支持面)を第1支持面331、その後側面(図示した座標系においてy軸負方向側の側面)を第2支持面332、その上面を第3支持面333(図5の(b)において上側に配置された支持面)とする。この樹脂成型物は、上面側から肉抜きされているため、肉抜きされずに残った隔壁の下端面(図5の(a)において斜線によるハッチングを付した部分)が第1支持面331を構成する。支持体330の第3支持面333は、第1支持面331よりも前方(図示した座標系においてy軸正方向)に突出しており、第1支持面331が形成された領域に対向する対向領域333aと第1支持面331が形成された領域に対向しない非対向領域333bとに二分される。
支持体330は、所定の配線経路を通るように同軸ケーブル320を保持することによって、同軸ケーブル320の引っ張りに対する耐久性を高めるための保持手段として、第1保持部334、第2保持部335、及び第3保持部336を備えている。
第1保持部334は、第3支持面333の非対向領域333bの下面側(図示した座標系においてz軸負方向側)に設けられている。この第1保持部334は、同軸ケーブル320の一部を、第1支持面331及び第2支持面332の双方に対して平行な方向(図示した座標系においてx軸方向)に延在するように保持する。第1保持部334は、フィルムアンテナ310の第1支持面331に接触する領域とフィルムアンテナ310の第3支持面333に接触する領域とに挟まれた空間領域の外部に設けられているので、フィルムアンテナ310を支持体330に巻き付けた後でも同軸ケーブル320を第1保持部334に装着することが可能である。
本実施形態においては、その壁面が第1支持面331及び第2支持面332の双方に対して垂直になるように配置された複数の(本実施形態においては4つの)隔壁334aを保持部334として用いる。この隔壁334aには、上方が開口した凹部334bが形成されており、この凹部334bに同軸ケーブル320を嵌め込むことによって、上述したような同軸ケーブル320の保持が実現される。また、同軸ケーブル320が保持部334から抜け難くするために、本実施形態においては、その壁面が隔壁334aの壁面と平行になるように配置された隔壁334cを用いている。この隔壁334cの前方の端面は、下方に向かうほど前方に迫り出すように傾斜している。このため、同軸ケーブル320を隔壁334aの凹部334bに深く嵌め込むと、同軸ケーブル320は、中央部がこの隔壁334cによって前方に押し出されることによって蛇行し、より強く隔壁334aに押し付けられる。このため、同軸ケーブル320が隔壁334aから受ける摩擦力が大きくなり、同軸ケーブル320が抜け難くなる。
第2保持部335は、支持体330の右側面(図示した座標系においてx軸正方向側の側面)に設けられている。この第2保持部335は、同軸ケーブル320の一部を、第2支持面332に対して垂直な方向(図示した座標系においてy軸方向)に延在するように保持する。第2保持部335は、フィルムアンテナ310の第1支持面331に接触する領域とフィルムアンテナ310の第3支持面333に接触する領域とに挟まれた空間領域の外部に設けられているので、フィルムアンテナ310を支持体330に巻き付けた後でも同軸ケーブル320を第2保持部335に装着することが可能である。
本実施形態においては、支持体330の右側面の上端から右方に突出した直方体状の突出部335aを第2保持部335として用いる。この突出部335aには、第2支持面332側の端面からその反対側の端面に至る、上方が開口した凹部335bが形成されており、この凹部335bに同軸ケーブル320を嵌め込むことによって、上述したような同軸ケーブル320の保持が実現される。
第3保持部336は、支持体330の左側面(図示した座標系においてx軸負方向側の側面)に設けられている。この第3保持部336は、同軸ケーブル320の一部を、第2支持面332に対して垂直な方向(図示した座標系においてy軸方向)に延在するように保持する。第3保持部336は、フィルムアンテナ310の第1支持面331に接触する領域とフィルムアンテナ310の第3支持面333に接触する領域とに挟まれた空間領域の外部に設けられているので、フィルムアンテナ310を支持体330に巻き付けた後でも同軸ケーブル320を第3保持部336に装着することが可能である。
本実施形態においては、支持体330の左側壁の上端から左方に突出した直方体状の突出部336aを第3保持部336として用いる。この突出部336aには、第2支持面332側の端面からその反対側の端面に至る、上方が開口した凹部336bが形成されており、この凹部336bに同軸ケーブル320を嵌め込むことによって、上述したような同軸ケーブル320の保持が実現される。
第1支持面331(を構成する隔壁の下端面)には、L型突起331a及びI型突起331bが形成されている。L型突起331aは、第1支持面331から下方に延伸する第1柱状部と、第1柱状部の下端から前方に延伸する第2柱状部とにより構成されている。フィルムアンテナ310に形成された長方形の開口312c(図6参照)にL型突起331aを引っ掛けることによって、フィルムアンテナ310の第1支持面331に接触する部分を後方に引っ張っても(フィルムアンテナ310の第3支持面333に接触する部分を前方に引っ張っても)、フィルムアンテナ310が支持体330から離脱しなくなる。一方、I型突起331bは、第1支持面331から下方に延伸する柱状部により構成されている。フィルムアンテナ310に形成された円形の開口312d(図3参照)にI型突起331bを嵌合させることによって、支持体330に対するフィルムアンテナ310の位置決めが図られる。
また、図5の(b)に示すようにz軸正方向が紙面の上向きになるように支持体330を配置した場合、第2支持面332の右端には、L型ガイド332aが形成されている。L型ガイド332aは、第2支持面332から後方に延伸する第1板状部と、第1板状部の後端から左方に延伸する第2板状部とにより構成されている。同様に、第2支持面332の左端には、L型ガイド332bが形成されている(図5の(b)参照)。L型ガイド332bは、第2支持面332から後方に延伸する第1板状部と、第1板状部の後端から右方に延伸する第2板状部とにより構成されている。フィルムアンテナ310の右端をL型ガイド332aの第2板状部と第2支持面332との間に挟み込み、フィルムアンテナ310の左端をL型ガイド332bの第2板状部と第2支持面332との間に挟み込むことによって、フィルムアンテナ310を第2支持面331に密着させることができる。
さらに、第3支持面333には、I型突起333dが形成されている。I型突起333dは、第3支持面333から上方に延伸する柱状部により構成されている。フィルムアンテナ310に形成された円形の開口313a(図6参照)にI型突起333dを嵌合させることによって、支持体330に対するフィルムアンテナ310の位置決めが図られる。また、第3支持面333の前端には、ガイドリング333cが形成されている(図5の(a)参照)。フィルムアンテナ310をこのガイドリング333cに通すことによって、フィルムアンテナ310を第3支持面333に密着させることができる。すなわち、フィルムアンテナ310は、ガイドリング333cを貫通し、また、ガイドリング333cによって支持されている。
支持体330は、支持体330を下部筐体41の支持体収容部41eに固定するための固定手段として、くさび形突起337a,337bを備えている。
くさび形突起337aは、支持体330の右側面に設けられており、くさび形突起337bは、支持体330の左側面に設けられている。このくさび形突起337a,337bは、下部筐体41の支持体収容部41eに設けられた長方形の開口に引っかかることによって、支持体330を下部筐体41に固定する。
本実施形態においては、支持体330の右側面の中央部から支持体330の右側面の上端に向けて2本のスリットを設けている。支持体330の右側面のうち、この2本のスリットに挟まれた板状領域は、弾性を有する板バネとして機能する。本実施形態においては、この板状領域の上端部に、支持体330の右側面から右方に突出したくさび形の突出部をくさび形突起337aとして用いる。
支持体330を支持体収容部41eに押しつけた場合、上記板状部材がしなることによってくさび形突起337aは、支持体収容部41eに設けられた長方形の開口に挿入され、当該開口に引っかかる。当該開口に引っかかったくさび形突起337aは、意図的に当該開口から取り外さない限り、当該開口からは離脱しない。すなわち、支持体330は、下部筐体41から離脱しない。なお、くさび形突起337bは、支持体330の右側面ではなく左側面に設けられていることを除いて、くさび形突起337aと同様に構成されている。
フィルムアンテナ310は、図6に示すように、誘電体フィルム311と、この誘電体フィルム311の表面にパターンとして形成された1対のアンテナ導体312,313を備えている。フィルムアンテナ310は、LTEのローバンド、ミドルバンド、及びハイバンドの各周波数帯域の電磁波を送受信可能なように構成されている。
第1アンテナ導体312には、同軸ケーブル320の内側導体(ホット側導体)が接続される第1給電点314aが設けられている。一方、第2アンテナ導体313には、同軸ケーブル320の外側導体(コールド側導体)が接続される第2給電点314bが設けられている。第1給電点314a及び第2給電点314bは、フィルムアンテナ310の給電部314を構成している。第1アンテナ導体312及び第2アンテナ導体313は、前者及び後者を放射素子とするダイポールアンテナ、又は、前者を放射素子とし後者を地板とするモノポールアンテナを構成する。
本実施形態においては、長方形の短辺を介して隣接する2つの角を四分楕円312a,312bで置き換えた釣鐘形の導体箔(例えば、銅箔)を第1アンテナ導体312として用いる。この第1アンテナ導体312の四分楕円312a,312bに挟まれた辺には凸部が設けられており、上述した第1給電点314aは、この凸部に配置される。また、本実施形態においては、長方形の導体箔(例えば、銅箔)を第2アンテナ導体313として用いる。この第2アンテナ導体313の短辺には凹部が設けられており、上述した第2給電点314bは、この凹部の近傍に配置される。第1アンテナ導体312と第2アンテナ導体313とは、前者の凸部が後者の凹部に入り込むように組み合わせられており、第1給電点314aと第2給電点314bとは、第1アンテナ導体312と第2アンテナ導体313との隙間を介して互いに対向する。
フィルムアンテナ310は、第1アンテナ導体312を横断する直線AA’(第1直線)、及び、第1アンテナ導体312と第2アンテナ導体313との間を横断する直線BB’(第2直線)を稜線としてU字型に折り曲げることによって、支持体330に巻き付けられる。この際、第1アンテナ導体312側の端辺から直線AA’までの領域310a(第1領域:第1アンテナ導体312の主要部)が支持体330の第1支持面331に接触し、直線AA’から直線BB’までの領域310b(第2領域)が支持体330の第2支持面332に接触し、直線BB’から第2アンテナ導体313を横断する直線CC’(第3領域:第2アンテナ導体313の主要部)までの領域310cが支持体330の第3支持面333に接触する。
移動通信用アンテナ30は、以下のように構成されていることが好ましい。
移動通信用アンテナ30は、一対の給電点314a,314bと、一対の給電点314a,314bに接続された、面状導体である第1アンテナ導体312及び第2アンテナ導体313によって構成された放射素子とを備えている。当該放射素子の第1アンテナ導体312は、上記一対の給電点の314a,314bうち、一方の給電点314aから第3の方向に引き出されている。ここで、第3の方向は、車載用アンテナ装置10を車両1に搭載したときに、ルーフ2に交わる方向である。また、当該放射素子の第2アンテナ導体313は、他方の給電点314bから第4の方向に引き出されている。ここで、第4の方向は、車載用アンテナ装置10を車両1に搭載したときに、ルーフ2に沿う方向である。また、第2アンテナ導体313は、ルーフ2に沿い、且つ、ルーフ2に重畳する重畳部310dを更に備えている。
上記の構成によれば、放射素子が一方の給電点から引き出される第3の方向が、車載用アンテナ装置10を車両1に搭載したときに、ルーフ2に交わる方向(例えば、ルーフ2に直交する方向)であることから、放射する電磁波に含まれる垂直偏波成分の割合を従来よりも多くすることができる。
垂直偏波は、水平偏波と比べてルーフ2による減衰効果を受け難い。したがって、上記の構成によれば、ルーフ2を横断する方向への放射利得が従来よりも大きい車載用アンテナ装置10を実現することができる。例えば、この車載用アンテナ装置10をルーフ2の後端に配置した場合に、車両前方への放射利得が従来よりも大きい車載用アンテナ装置10を実現することができる。
なお、上記放射素子は、一方の給電点を含む区間が第3の方向に引き出され、他方の給電点を含む区間が第4の方向に引き出されていればよく、これらの区間以外での上記放射素子の延伸方向は特に限定されない。例えば、移動通信用アンテナ30がダイポールアンテナである場合、一方の給電点を含む第1の放射素子の始端部が第3の方向に引き出され、他方の給電点を含む第2の放射素子の始端部が第4の方向に引き出されていればよく、第1の放射素子の終端部及び第2の放射素子の終端部の延伸方向は任意である。例えば、(1)第1の放射素子の終端部及び第2の放射素子の終端部を共に車両前方に延伸させる構成(後述する第1の実施形態及び第3の実施形態参照)、(2)第1の放射素子の終端部を車両右方に延伸させ、第2の放射素子の終端部を車両左方に延伸させる構成(後述する第2の実施形態参照)、(3)第1の放射素子の終端部を車両前方に延伸させ、第2の放射素子の終端部を車両後方に延伸させる構成(後述する第4の実施形態参照)などが考えられる。
また、上記の構成によれば、移動通信用アンテナ30のフィルムアンテナ310と、導電体からなるルーフ2との間に生じる結合を強めることができる。これにより、移動通信用アンテナ30の車両を横断する方向への放射利得を大きくすることができる。
なお、本実施形態において、移動通信用アンテナ30のフィルムアンテナ310と、放送波用アンテナ20の放射素子21とは、互いに独立したアンテナとして形成されている。しかし、フィルムアンテナ310と放射素子21とは、例えば1枚の誘電体フィルムの表面にまとめて形成された統合アンテナであってもよい。
〔変形例〕
図7を参照して、車載用アンテナ装置10の変形例について説明する。図7の(a)は、車両1に搭載した状態の車載用アンテナ装置10の第1の変形例の平面図であり、図7の(b)は、車両1に搭載した状態の車載用アンテナ装置10の第2の変形例の平面図である。
(第1の変形例)
第1の変形例の車載用アンテナ装置10は、図3に記載の車載用アンテナ装置10が備えている放送波用アンテナ20に対して以下の変更を施すことによって得られる。
変更1:放射素子21がスポイラー40の内部に引き込まれる位置が、車両1の右方(図示した座標系においてx軸正方向側)から左方(図示した座標系においてx軸負方向側)に変更。
変更2:複数の第2の区間21bの各々の長さを長く変更。
変更3:第1の区間21aと第2の区間21bとが交互に繰り返して配置される回数を4回に変更。
変更1を施すことによって、放射素子21の電流密度が高い区間(グロメット28に近い区間)を移動通信用アンテナ30から遠ざけることができる。したがって、放送波用アンテナ20と移動通信用アンテナ30との間に生じる結合を更に抑制することができる。
なお、第1の区間21aの長さと第2の区間22bの長さとの割合、及び、第1の区間21aと第2の区間21bとの繰り返し回数は、放送波用アンテナ20として好ましい利得を得られるように適宜定めればよい。例えば、第1の区間21aの長さに対する第2の区間22bの長さを極端に短く設定し、上記繰り返し回数を極端に多く設定した場合、第1の区間21a同士の間隔が近くなりすぎることに起因して電磁波と放送波用アンテナ20とのインピーダンス整合がとれなくなり、その結果、放送波用アンテナ20の利得が低下する場合が考えられる。
(第2の変形例)
第2の変形例の車載用アンテナ装置10は、図7の(a)に記載の車載用アンテナ装置10が備えている放送波用アンテナ20に対して以下の変更を施すことによって得られる。
変更1:放送波用アンテナ20は、放射素子21に加えて、線状導体によって構成された放射素子22を更に備えている。
放射素子22の長さは、地上波デジタル放送の周波数帯域の電磁波の波長に最適化されており、放射素子21の長さより短い。放射素子22のスポイラー40に内蔵される側と反対側の末端にはコネクター29が取り付けられている。本変形例において、コネクター29は、2端子のコネクターである。コネクター29によって、放射素子21は、車両1の車内に設置されたチューナーに接続されている同軸ケーブルの内側導体に接続されており、放射素子22は、上記同軸ケーブルの外側導体に接続されている。
放射素子22は、図7の(b)に図示する形状になるように、且つ、下部筐体41の底面及びストップランプ取り付け部41bの上面に沿って、配置されている。具体的には、放射素子22は、スポイラー40の内部に引き込まれ、下部筐体41の後端部に沿って配置されたあとに、車両1の前後方向(特許請求の範囲に記載の第1の方向、図示した座標系においてy軸方向)に沿って延伸された第1の区間22aと、車両1の前後方向に交わる左右方向(特許請求の範囲に記載の第2の方向、図示した座標系においてx軸方向)に延伸された第2の区間22bとが交互に3回繰り返して配置されている。
以上のように、放送波用アンテナ20の放射素子は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間と、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間とが交互に繰り返して配置されている2つの放射素子21,22を採用していてもよい。
〔第1の実施例〕
図8〜図9を参照して、本発明の実施形態に係る車載用アンテナ装置10の第1の実施例について説明する。図8は、本実施例の車載用アンテナ装置10Aが備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Aとにおける透過特性S21を測定するための測定系のブロック図である。図9の(a)は、車両1に搭載した状態の、車載用アンテナ装置10Aの平面図である。図9の(b)は、移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Aとにおける透過特性S21を示すグラフである。本発明の各実施例においては、移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Aとの結合の強さの指標として、移動通信用アンテナ30から放射した電磁波のパワーに対する、放送波用アンテナ20Aから受信した電磁波のパワーの割合である透過特性S21を用いる。なお、図9においては、車載用アンテナ装置10Aを構成する部材のうち放送波用アンテナ20A及び移動通信用アンテナ30のみを図示し、車両1を構成する部材のうちスポイラー固定部2bのみを図示している。この点は、図10〜図13でも同様である。
図8に示すように、移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Aとにおける透過特性S21を測定するために、ネットワークアナライザー50の第1ポート51に接続された同軸ケーブルに移動通信用アンテナ30のコネクター29を接続し、ネットワークアナライザー50の第2ポート52に接続された同軸ケーブルに放送波用アンテナ20Aのコネクター29を接続した。なお、以下に示す各実施例及び各比較例においても、図8に記載の測定系を用いて移動通信用アンテナと放送波用アンテナとにおける透過特性S21を測定した。
図9の(a)に示すように、車載用アンテナ装置10Aは、放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30とを備えている。また、車載用アンテナ装置10Aは、図1に示した車載用アンテナ装置10と同様に、車両1のスポイラー固定部2bに固定されている。
放送波用アンテナ20Aは、線状導体によって構成された放射素子21Aを備えている。放送波用アンテナ20Aは、図7に記載の車載用アンテナ装置10が備えている放送波用アンテナ20に対して以下の変更を施すことによって得られた。
変更1:第1の区間21aと第2の区間21bとが交互に繰り返して配置される回数を3回に変更。
車載用アンテナ装置10Aが備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Aとを用いて得られた透過特性S21を図9の(b)の実線で示す。
〔第1の比較例〕
ここで、図11を参照して、車載用アンテナ装置10Aに対する比較例として用いた車載用アンテナ装置110について説明する。図11は、車両1に搭載した状態の、車載用アンテナ装置110の平面図である。車載用アンテナ装置110は、図9に記載の車載用アンテナ装置10Aが備えている放送波用アンテナ20Aを放送波用アンテナ120に置き換えることによって得られた。
放送波用アンテナ120は、線状導体によって構成された放射素子121,122を備えている。放送波用アンテナ120は、放射素子121,122を用いて、FM/AM放送及び地上波デジタル放送の周波数帯域で動作する放送波用アンテナである。
第1の放射素子121は、グロメット128から車載用アンテナ装置10Aの筐体の外部へ引き出され、コネクター129を介してネットワークアナライザー50の第1ポート51に接続された同軸ケーブルの内側導体に接続されている。第2の放射素子122は、グロメット128から車載用アンテナ装置10Aの筐体の外部へ引き出され、コネクター129を介してネットワークアナライザー50の第2ポート52に接続された同軸ケーブルの内側導体に接続されている。
第1の放射素子121は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間121aと、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間121bとを1つずつ備えている。すなわち、第1の放射素子121は、第1の区間と第2の区間とが交互に繰り返して配置されている構成を採用していない。
第2の放射素子122は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間122aと、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間122bとが交互に2回繰り返して配置されている構成を採用している。
車載用アンテナ装置110が備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120とを用いて得られた透過特性S21を図9の(b)の破線で示す。
図9の(b)によれば、車載用アンテナ装置110の透過特性S21は、700MHz以上1000MHz以下の周波数帯域において−20dBを上回ることが分かった。すなわち、放送波用アンテナ120と移動通信用アンテナ30との結合は、大きいと判断できる。
一方、車載用アンテナ装置10Aの透過特性S21は、700MHz以上1000MHz以下の周波数帯域において−20dBを下回っており、車載用アンテナ装置110と比較して放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30との結合を抑制できることが分かった。
700MHz以上1000MHz以下の周波数帯域は、LTEのローバンドとして利用される周波数帯域であるため、この周波数帯域における放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30との結合を抑制することが、車載用アンテナ装置10Aにおいて重要である。
〔第2の実施例〕
図10を参照して、本発明の実施形態に係る車載用アンテナ装置10の第2の実施例について説明する。図10の(a)は、車両1に搭載した状態の、車載用アンテナ装置10Bの平面図である。図10の(b)は、移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Bとにおける透過特性S21を示すグラフである。
図10の(a)に示すように、車載用アンテナ装置10Bは、図9の(a)に示した車載用アンテナ装置10Bの放送波用アンテナ20Bに対して、放射素子22Bを追加することによって得られた。放送波用アンテナ20Bは、放射素子21A,22Bを用いてFM/AM放送及び地上波デジタル放送の周波数帯域で動作する放送波用アンテナである。
放射素子21Aは、グロメット28から車載用アンテナ装置10Bの筐体の外部へ引き出され、コネクター29を介してネットワークアナライザー50の第1ポート51に接続された同軸ケーブルの外側導体に接続されている。放射素子22Bは、グロメット28から車載用アンテナ装置10Bの筐体の外部へ引き出され、コネクター29を介してネットワークアナライザー50の第2ポート52に接続された同軸ケーブルの外側導体に接続されている。
放射素子22Bは、第1の方向に沿って延伸された第1の区間22Baと、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間22Bbとが交互に3回繰り返して配置されている構成を採用している。
車載用アンテナ装置10Bが備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ20Bとを用いて得られた透過特性S21を図10の(b)の実線で示す。また、車載用アンテナ装置110が備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120とを用いて得られた透過特性S21を図9の(b)の破線で示す。
図10の(b)によれば、車載用アンテナ装置10Bの透過特性S21は、3GHz以下の全周波数帯域において−20dBを下回っていることが分かった。そして、車載用アンテナ装置110と比較して、0.5GHz以上2GHz以下の幅広い周波数帯域において放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30との結合を大幅に抑制できることが分かった。
以上のように、放送波用アンテナ20Bが2つの放射素子21A,22Bを備えている場合であっても、放射素子21A,22Bの各々が、第1の区間と第2の区間との繰り返し配置を採用していることによって、放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30との結合を大幅に抑制できることが分かった。
〔第2の比較例〕
図12を参照して、第2の比較例である車載用アンテナ装置110Aについて説明する。図12の(a)は、車両1に搭載した状態の、車載用アンテナ装置110Aの平面図である。図12の(b)は、車載用アンテナ装置110Aが備えている、移動通信用アンテナ30から放送波用アンテナ120Aへの透過特性を示すグラフである。
車載用アンテナ装置110Aは、図11に記載の車載用アンテナ装置110から第2の放射素子122を省略することによって得られる。放送波用アンテナ120は、放射素子121を用いて、FM/AM放送の周波数帯域で動作する放送波用アンテナである。
車載用アンテナ装置110Aが備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120Aとを用いて得られた透過特性S21を図12の(b)の実線で示す。また、車載用アンテナ装置110が備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120とを用いて得られた透過特性S21を図12の(b)の破線で示す。
図12の(b)によれば、車載用アンテナ装置110の構成から第2の放射素子122を省略することによって、車載用アンテナ装置110Aは、800MHz以上2.3GHz以下の幅広い周波数帯域において放送波用アンテナ20Aと移動通信用アンテナ30との結合を大幅に抑制できることが分かった。その一方で、600MHz以上800MHz未満の周波数帯域において、車載用アンテナ装置110Aの透過特性S21は、車載用アンテナ装置110の透過特性S21を上回ってしまうことが分かった。
〔第3の比較例〕
図13を参照して、第3の比較例である車載用アンテナ装置110Bについて説明する。図13の(a)は、車両1に搭載した状態の、車載用アンテナ装置110Bの平面図である。図13の(b)は、車載用アンテナ装置110Bが備えている、移動通信用アンテナ30から放送波用アンテナ120Bへの透過特性を示すグラフである。
車載用アンテナ装置110Bは、図11に記載の車載用アンテナ装置110から第2の放射素子122を第2の放射素子122Bに置き換えることによって得られる。第2の放射素子122Bは、第1の方向に沿って延伸された第1の区間122Baと、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間122Bbとが交互に5回繰り返して配置されている構成を採用している。放送波用アンテナ120Bは、放射素子121,122Bを用いて、FM/AM放送及び地上波デジタル放送の周波数帯域で動作する放送波用アンテナである。
車載用アンテナ装置110Bが備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120Bとを用いて得られた透過特性S21を図13の(b)の実線で示す。また、車載用アンテナ装置110が備えている移動通信用アンテナ30と放送波用アンテナ120とを用いて得られた透過特性S21を図12の(b)の破線で示す。
図13の(b)によれば、車載用アンテナ装置110の構成から第1の区間122Baと第2の区間122Bbとの繰り返し回数を増やすことによっても、車載用アンテナ装置110Bの700MHz以上1GHz以下の周波数帯域における透過特性S21は、−20dBを上回ることが分かった。すなわち、車載用アンテナ装置110Bは、放送波用アンテナ120Bと移動通信用アンテナ30との結合を抑制できないことが分かった。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 車両
2 ルーフ
2a ルーフ本体
2b スポイラー固定部
2c 外縁
3 ハッチゲート
3a ハッチゲートパネル
3b リヤガラス
3c 枠体
10 車載用アンテナ装置
20 放送波用アンテナ
21 放射素子
21a 第1の区間
21b 第2の区間
30 移動通信用アンテナ(通信用アンテナ)
310 フィルムアンテナ
311 誘電体フィルム
312,313 第1,第2アンテナ導体(放射素子)
314a,314b 一対の給電点
320 同軸ケーブル
330 支持体
40 スポイラー(筐体)
41 下部筐体
42 上部筐体
42a 板状突起
40L ストップランプ

Claims (6)

  1. 線状導体によって構成された放射素子を有する放送波用アンテナと、通信用アンテナとが、車両のルーフの端部に搭載される車載用アンテナ装置であって、
    前記放射素子は、第1の方向に沿って延伸された第1の区間と、当該第1の方向に交わる第2の方向に沿って延伸された第2の区間とが交互に繰り返して配置されており、
    当該車載用アンテナ装置を前記ルーフの端部に搭載したときに、前記第1の方向は、前記ルーフの外縁のうち前記放射素子に近接する外縁に交わる方向である、
    ことを特徴とする車載用アンテナ装置。
  2. 前記第1の方向は、前記ルーフの前記外縁に直交する方向である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載用アンテナ装置。
  3. 前記放射素子は、メアンダ状の放射素子である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載用アンテナ装置。
  4. 前記第1の区間の長さの総和は、前記第2の区間の長さの総和以上である、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車載用アンテナ装置。
  5. 前記通信用アンテナは、一対の給電点と、当該一対の給電点に接続された、面状導体によって構成された、放射素子とを備えており、
    当該放射素子は、上記一対の給電点のうち、一方の給電点から第3の方向に引き出され、他方の給電点から第4の方向に引き出されており、
    前記第3の方向は、当該車載用アンテナ装置を前記車両に搭載したときに前記ルーフに交わる方向であり、
    前記通信用アンテナの前記放射素子は、前記ルーフに沿い、且つ、前記ルーフに重畳する重畳部を更に備えている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車載用アンテナ装置。
  6. 当該車載用アンテナ装置は、スポイラーを筐体とするものである、ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の車載用アンテナ装置。
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