JP2017168908A - アナログデジタル変換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合であっても、アナログ入力電圧を高精度にサンプリングできるアナログデジタル変換器を提供する。【解決手段】実施形態のアナログデジタル変換器は、差動入力のための第1及び第2の入力端子INP、INNを有し、差動入力のアナログ電圧をサンプリングして出力端子Vop,Vomに出力するスイッチトキャパシタ回路2と、スイッチトキャパシタ回路2の出力端子Vop,Vomに接続され、サンプリングされたアナログ電圧をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタル変換回路3と、第1及び前記第2の入力端子INP、INNの少なくとも1つに接続された定電流回路4,5と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、アナログデジタル変換器に関する。
従来より、スイッチトキャパシタ回路を利用したアナログデジタル変換器が広く種々の分野で利用されている。スイッチトキャパシタ回路を利用したアナログデジタル変換器は、差動入力としてのアナログ電圧をサンプリングし、そのサンプリングしたアナログ入力電圧をデジタル信号に変換して出力する。
しかし、スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合、RCフィルターの抵抗器及び時定数により、サンプリング時における入力電圧が変化するため、アナログ入力電圧を精度よくサンプリングできないという問題がある。
そこで、実施形態は、スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合であっても、アナログ入力電圧を高精度にサンプリングできるアナログデジタル変換器を提供することを目的とする。
実施形態のアナログデジタル変換器は、差動入力のための第1及び第2の入力端子を有し、前記差動入力のアナログ電圧をサンプリングして出力端子に出力するスイッチトキャパシタ回路と、前記スイッチトキャパシタ回路の前記出力端子に接続され、サンプリングされた前記アナログ電圧をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタル変換回路と、前記第1及び前記第2の入力端子の少なくとも1つに接続された定電流回路と、を有する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態に係わるアナログデジタル変換器のブロック図である。
(第1の実施形態)
(構成)
図1は、本実施形態に係わるアナログデジタル変換器のブロック図である。
アナログデジタル変換器1は、スイッチトキャパシタ回路を利用したアナログデジタル変換器であり、スイッチトキャパシタ回路2と、アナログデジタル変換回路(以下、ADと略す)3と、定電流回路4,5とを含んでいる。アナログデジタル変換器1は、例えば、所謂アナログICの半導体装置である。
スイッチトキャパシタ回路2は、全差動型であり、差動入力端である2つの入力端子INP、INNを有し、2つの入力端子INPとINN間の電圧Viをサンプリングする。AD3は、スイッチトキャパシタ回路2の出力電圧をデジタル信号Diに変換する。
2つの入力端子INPとINN間に入力された電圧Viは、スイッチトキャパシタ回路2でサンプリングされて、AD3へ入力される。AD3は、電圧値を示すデジタル信号Diに変換して出力端子OUTから出力する。
スイッチトキャパシタ回路2の2つの入力端子INPとINNには、それぞれ2つの定電流回路4と5が接続されている。定電流回路4は、入力端子INPに接続された配線に定電流をソースすなわち吐き出し、定電流回路5は、入力端子INNに接続された配線から定電流をシンクすなわち吸い込むように設けられている。
図2は、スイッチトキャパシタ回路2の構成を示す回路図である。図3は、図2の各スイッチφ1,φ2のオンとオフの切替タイミングを示すタイムチャートである。
スイッチトキャパシタ回路2は、スイッチ部11と、サンプリングキャパシタ部12と、スイッチ部13と、積分部14とを有して構成されている。各スイッチ部11,13及び積分部14は、図2に示すように複数のスイッチφ1,φ2を含む。
2つの入力端子INPとINN間に入力されたアナログ信号の差動入力電圧Viは、スイッチ部11を介してサンプリングキャパシタ部12に供給される。ここでは、グランドに対する電圧Vbが入力端子INNに入力され、電圧Vbとの差分の電圧Viが入力端子INPに入力されている。
サンプリングキャパシタ部12は2つのキャパシタC1を含み、スイッチ部11、13内のスイッチφ1とφ2が、図3に示すように交互にオン・オフすることによって、電圧Viに応じた電荷を蓄える。
サンプリングキャパシタ部12は2つのキャパシタC1を含み、スイッチ部11、13内のスイッチφ1とφ2が、図3に示すように交互にオン・オフすることによって、電圧Viに応じた電荷を蓄える。
スイッチトキャパシタ回路2は、スイッチφ1がオンでスイッチφ2がオフのとき、入力端子INPとINN間の電圧をサンプリングして、スイッチφ1がオフでスイッチφ2がオンのとき、サンプリングした電荷を転送する。
サンプリングキャパシタ部12には、差動入力電圧に変化があるため、サンプリングキャパシタ部12の2つのキャパシタC1への充放電により入力端子INPとINN間にスパイク電流が流れる。
サンプリングキャパシタ部12に蓄積される電荷Qは、次の式(1)で表される。
Q=2C1×Vi ・・・(1)
ここで、C1は、キャパシタC1の等価的な入力容量で、Viは、入力電圧である。
Q=2C1×Vi ・・・(1)
ここで、C1は、キャパシタC1の等価的な入力容量で、Viは、入力電圧である。
よって、1クロック当たりに流れる入力電流Idの平均値は、次の式(2)で表される。
Id=2C1×Vi×fs ・・・(2)
ここで、fsは、サンプリングのクロック周波数である。
Id=2C1×Vi×fs ・・・(2)
ここで、fsは、サンプリングのクロック周波数である。
積分部14は、複数のキャパシタC2,C3と、演算増幅器OPと、複数のスイッチφ1,φ2を含む。各キャパシタC2,C3には、スイッチφ1とφ2により電源電圧VSSあるいは所定の電圧Vrが印加可能となっている。積分部14は、サンプリングキャパシタ部12に蓄積された電荷を積分し、差動増幅して出力端である2つの出力端子Vop,Vomに出力する。2つの出力端子Vop,Vomは、AD3の入力端に接続される。
以上のように、スイッチトキャパシタ回路2は、差動入力のための第1の入力端子INP及び第2の入力端子INNを有し、差動入力のアナログ電圧をサンプリングして出力端子Vop,Vomに出力する。第1の入力端子INPは、高電位側の端子であり、第2の入力端子INNは、低電位側の端子である。
AD3は、スイッチトキャパシタ回路2の出力端子Vop,Vomに接続され、サンプリングされたアナログ電圧をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタル変換回路である。
図4は、本実施形態の定電流回路4,5の回路図である。図4は、定電流回路4と5を含む回路を示し、スイッチトキャパシタ回路2の2つの入力端子INPとINNには、それぞれ2つの定電流回路4と5からの定電流が供給される。
図4に示すように、定電流回路4,5は、演算増幅器21、NMOSトランンジスタ22、抵抗値を調整可能な可変抵抗器23、互いに並列に接続された3つのPMOSトランジスタP1,P2,P3を含むカレントミラー回路24、及び並列に接続された2つのNMOSトランンジスタN1,N2を含むカレントミラー回路25を含んで構成されている。
演算増幅器21の出力は、NMOSトランジスタ22のゲートに接続され、演算増幅器21の非反転入力には、所定の参照電圧Vrefが与えられ、演算増幅器21の反転入力には、NMOSトランジスタ22のソースと可変抵抗器23の接続点CPが接続されている。
可変抵抗器23は、外部からの調整信号に応じて、抵抗値を変更できる抵抗器である。可変抵抗器23は、外部のデジタル回路(図示せず)あるいは後述する調整装置31からの設定により抵抗値の調整が可能となっている。後述するように、可変抵抗器23の抵抗値を所定の値に設定することによって、可変抵抗器23は、所望の定電流を出力することができる。
入力端子INPは、カレントミラー回路24の1つのPMOSトランジスタのソースに接続され、入力端子INNは、カレントミラー回路25のNMOSトランジスタN2のドレインに接続されている。
(作用)
図5は、本実施形態に係わるスイッチトキャパシタ回路2の動作を説明するための回路図である。
(作用)
図5は、本実施形態に係わるスイッチトキャパシタ回路2の動作を説明するための回路図である。
上述したように、スイッチトキャパシタ回路2はスイッチφ1がオン、スイッチφ2がオフのときに、入力端子INPとINN間の差動入力電圧をサンプリングし、スイッチφ1がオフで、スイッチφ2がオンのときにサンプリングした電荷を転送する。
スイッチトキャパシタ回路2の等価抵抗rは次の式(3)で表わされる。
r=1/2C1fs ・・・(3)
C1は、スイッチトキャパシタ回路2の等価入力容量であり、fsは、スイッチφ1、φ2のオン・オフのためのクロック周波数である。
r=1/2C1fs ・・・(3)
C1は、スイッチトキャパシタ回路2の等価入力容量であり、fsは、スイッチφ1、φ2のオン・オフのためのクロック周波数である。
ここで、図5に示すように入力端子INP、INNに一次のRCフィルター6が接続された場合、RCフィルター6に入力電圧Viが入力され、スイッチトキャパシタ回路2の入力端子INP、INN に入力される電圧をVjとすると、スイッチトキャパシタ回路2の入力電流Idは、次の式(4)で表わされる。
Id=Vj/r ・・・(4)
また、図5に示すRCフィルター6の各抵抗器の抵抗値をRとすると、スイッチトキャパシタ回路2に入力される入力電圧Vjは、次の式(5)で表される。
また、図5に示すRCフィルター6の各抵抗器の抵抗値をRとすると、スイッチトキャパシタ回路2に入力される入力電圧Vjは、次の式(5)で表される。
Vj=Vi−2×R×Id ・・・(5)
よって、入力電流Idは、式(4)と(5)から、次の式(6)で表わされる。
Id=Vj/(r+2R) ・・・(6)
よって、入力電流Idは、スイッチトキャパシタ回路2の等価抵抗r、入力抵抗R及び入力電圧Vjによって決まる。また、入力電圧の誤差ΔVはRCフィルター6の時定数に依存し、次の(7)で表わされる。
よって、入力電流Idは、式(4)と(5)から、次の式(6)で表わされる。
Id=Vj/(r+2R) ・・・(6)
よって、入力電流Idは、スイッチトキャパシタ回路2の等価抵抗r、入力抵抗R及び入力電圧Vjによって決まる。また、入力電圧の誤差ΔVはRCフィルター6の時定数に依存し、次の(7)で表わされる。
ΔV=Vi−Vj=2×R×Id ・・・(7)
図5に示すように、測定すべき入力電圧Viと同相電圧VbがRCフィルター6を介してそれぞれ2つの入力端子INPとINNに入力されると、スイッチトキャパシタ回路2には、式(6)の入力電流Idが流れる。
図5に示すように、測定すべき入力電圧Viと同相電圧VbがRCフィルター6を介してそれぞれ2つの入力端子INPとINNに入力されると、スイッチトキャパシタ回路2には、式(6)の入力電流Idが流れる。
この入力電流Idが入力抵抗Rに流れると式(7)の誤差ΔVが発生するが、本実施形態では、定電流回路4,5を用いて、入力電流Idの平均値に等しいキャンセル電流Icを入力端子INPにソースすなわち吐き出し、入力端子INNからId入力電流Idの平均値に等しいIcをシンクすなわち吸い込むことにより、入力抵抗Rに流れる電流をキャンセルしている。
すなわち、入力抵抗Rに流れる電流をIeとすると入力端子INPに流れる電流Idは、次の式(8)で表わされる。
Ie+Ic=Id ・・・(8)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INP側の入力抵抗Rに流れる電流Ieは、次の式(9)で表わされる。
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INP側の入力抵抗Rに流れる電流Ieは、次の式(9)で表わされる。
Ie=Id−Ic=0 ・・・(9)
すなわち、入力端子INP側の入力抵抗に流れる電流Ieを減らしてゼロにすることができる。
すなわち、入力端子INP側の入力抵抗に流れる電流Ieを減らしてゼロにすることができる。
同様に、入力端子INNにおいて流れる電流も、次の式(10)で表わされる。
Id=Ic+Ie ・・・(10)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INN側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(11)で表わされる。
Id=Ic+Ie ・・・(10)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INN側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(11)で表わされる。
Ie=Id−Ic=0 ・・・(11)
以上のように、定電流回路4は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値に等しいあるいは略等しい電流を、第1入力端子INPに接続された高電位側入力端子側回路に吐き出し、定電流回路5は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値に等しいあるいは略等しい電流を、第2の入力端子INNに接続された低電位側入力端子側回路から吸い込む。
従って、誤差ΔVをキャンセルあるいは抑えることができる。
以上のように、定電流回路4は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値に等しいあるいは略等しい電流を、第1入力端子INPに接続された高電位側入力端子側回路に吐き出し、定電流回路5は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値に等しいあるいは略等しい電流を、第2の入力端子INNに接続された低電位側入力端子側回路から吸い込む。
従って、誤差ΔVをキャンセルあるいは抑えることができる。
ここで、定電流回路4,5の出力する定電流、すなわち入力電流Idの平均値に等しいキャンセル電流Icの決定方法を説明する。
図6は、キャンセル電流Icの設定方法を説明するための図である。AD3の出力を受信する調整装置31が設けられ、調整装置31と定電流回路4,5が接続される。
図6は、キャンセル電流Icの設定方法を説明するための図である。AD3の出力を受信する調整装置31が設けられ、調整装置31と定電流回路4,5が接続される。
定電流回路4,5は、出力電流を調整可能な定電流源であり、例えば外部から設定される調整データCSに応じて抵抗器の接続状態が変更可能な校正用のEfuse回路を有している。
はじめに、定電流回路4,5の校正が行われる。まず、スイッチトキャパシタ回路2の入力端子INPとINN間に特定の基準電圧Vireを与え、そのときの電圧値データを、調整装置31はAD3から受信する。基準電圧Vireは、その電圧値が予め分かっている正確な電圧である。
調整装置31は、その予め分かっている基準電圧Vireと受信した電圧値の差を無くすような調整データCSを生成して、定電流回路4,5の校正を行う。定電流回路4,5の校正は、調整装置31からの調整データに応じたEfuse回路のカット処理によって、行われる。
そして、定電流回路4,5が、入力電流Idの平均値に同じあるいは略同じ電流値の定電流を出力するように、調整装置31あるいは外部のデジタル回路(図示せず)からの設定により、可変抵抗器23の抵抗値を調整する。
すなわち、差動入力電圧である特定の基準電圧Vireをスイッチトキャパシタ回路2の入力端子INPとINN間に与え、キャンセル電流Icが0(ゼロ)のときの入力電流Idreを測定する。そして、上述した式(6)に示したように、入力電流Idは差動入力電圧Viに比例するので、差動電圧Viの入力時のキャンセル電流Ic(Vi)が、次の式(12)で示すよう値になるように、各定電流回路4,5の出力する定電流を調整することによってして、定電流回路4,5は正確な定電流を出力する。
Ic(Vi)=Idre×Vi/Vire ・・・(12)
以上のように、本実施形態によれば、スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合であっても、アナログ入力電圧を高精度にサンプリングできるアナログデジタル変換器を実現することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態のアナログデジタル変換器は、2つの定電流回路を有しているが、本実施形態のアナログデジタル変換器は、入力端子INNに接続された1つの定電流回路を有している。
以上のように、本実施形態によれば、スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合であっても、アナログ入力電圧を高精度にサンプリングできるアナログデジタル変換器を実現することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態のアナログデジタル変換器は、2つの定電流回路を有しているが、本実施形態のアナログデジタル変換器は、入力端子INNに接続された1つの定電流回路を有している。
本実施形態のアナログデジタル変換器は、第1の実施形態のアナログデジタル変換器と同様の回路構成を有しているので、同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図7は、第2の実施形態に係わるアナログデジタル変換器のスイッチトキャパシタ回路2の動作を説明するための回路図である。図7に示すように、入力端子INNに定電流回路5が接続されている。
本実施形態においても、図7に示すように、スイッチトキャパシタ回路2の入力端INPとINNにRCフィルター6が接続され、RCフィルター6に差動電圧Viと同相電圧Vbが入力されたとすると、スイッチトキャパシタ回路2には上述した式(6)の入力電流Idが流れる。
この入力電流Idが各入力抵抗Rに流れると上述した式(7)の入力電圧誤差が発生するので、定電流回路5により入力端子INNから入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをシンクすなわち吸い込む。その結果、入力抵抗Rに流れる電流はゼロにはならないが、INP,INNの入力抵抗Rに同方向に同一の電流を流すことができ、入力電圧Vjは差動電圧Viと等しくなるため、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INP側では、次の式(13)で表わされる。
入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INP側では、次の式(13)で表わされる。
Ie=Id ・・・(13)
一方、入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INN側では、次の式(14)で表わされる。
一方、入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INN側では、次の式(14)で表わされる。
Id+Ie =2Ic ・・・(14)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INN側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(15)で表わされる。
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INN側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(15)で表わされる。
Ie=Id ・・・(15)
よって、入力端子INP、INN共に入力電流Idを同方向に流すことができている。この時の差動電圧Vjは、次の式(16)で表わされる。
よって、入力端子INP、INN共に入力電流Idを同方向に流すことができている。この時の差動電圧Vjは、次の式(16)で表わされる。
Vj=(Vb+Vi−Id×R)−(Vb−Id×R)=Vi ・・・(16)
従って、入力端子INNから入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをシンクすなわち吸い込むことにより、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
従って、入力端子INNから入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをシンクすなわち吸い込むことにより、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
以上のように、定電流回路5は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値の2倍に等しいあるいは略等しい電流を、第2の入力端子INNに接続された低電位側入力端子側回路から吸い込む。
本実施形態の方法は、同相電圧Vbが高く、入力端子INP側に電流をソースできない場合に有効である。
(第3の実施形態)
第1の実施形態のアナログデジタル変換器は、2つの定電流回路を有しているが、本実施形態のアナログデジタル変換器は、入力端子INPに接続された1つの定電流回路を有している。
(第3の実施形態)
第1の実施形態のアナログデジタル変換器は、2つの定電流回路を有しているが、本実施形態のアナログデジタル変換器は、入力端子INPに接続された1つの定電流回路を有している。
本実施形態のアナログデジタル変換器は、第1の実施の形態のアナログデジタル変換器と同様の回路構成を有しているので、同じ構成要素については同じ符号を用いて説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図8は、第3の実施形態に係わるアナログデジタル変換器のスイッチトキャパシタ回路2の動作を説明するための回路図である。図8に示すように、入力端子INPに定電流回路4が接続されている。
本実施形態においても、図8に示すように、スイッチトキャパシタ回路2の入力端INPとINNにRCフィルター6が接続され、RCフィルター6に差動電圧Viと同相電圧Vbが入力されたとすると、スイッチトキャパシタ回路2には上述した式(6)の入力電流Idが流れる。
この入力電流Idが各入力抵抗Rに流れると上述した式(7)の入力電圧誤差が発生するので、定電流回路4により入力端子INPに入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをソースすなわち吐き出す。その結果、入力抵抗Rに流れる電流はゼロにはならないが、INP,INNの入力抵抗Rに同方向に同一の電流を流すことができ、入力電圧Vjは差動電圧Viと等しくなるため、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INP側では、次の式(17)で表わされる。
2Ic=Ie+Id ・・・(17)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INP側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(18)で表わされる。
2Ic=Ie+Id ・・・(17)
ここで、Ic=Idであるので、入力端子INP側の入力抵抗Rに流れる電流は、次の式(18)で表わされる。
Ie=Id ・・・(18)
一方、入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INN側では、次の式(19)で表わされる。
一方、入力抵抗Rに流れる電流Ieは、入力端子INN側では、次の式(19)で表わされる。
Ie=Id ・・・(19)
よって、入力端子INP、INN共に入力電流Idを同方向に流すことができている。この時の差動電圧Vjは、次の式(20)で表わされる。
よって、入力端子INP、INN共に入力電流Idを同方向に流すことができている。この時の差動電圧Vjは、次の式(20)で表わされる。
Vj=(Vb+Vi+Id×R)−(Vb+Id×R)=Vi ・・・(20)
従って、入力端子INPから入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをソースすなわち吐き出すことにより、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
従って、入力端子INPから入力電流Idの2倍のキャンセル電流Icをソースすなわち吐き出すことにより、差動電圧の誤差を打ち消すことができる。
以上のように、定電流回路4は、スイッチトキャパシタ回路2のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗rに流れる電流の平均値の2倍に等しいあるいは略等しい電流を、第1の入力端子に接続された高電位側入力端子側回路に吐き出す。
本実施形態の方法は、同相電圧Vbが低く、入力端子INN側から電流をシンクできない場合に有効である。
以上のように、上述した各実施形態によれば、スイッチトキャパシタ回路の入力端にRCフィルターなどのフィルター回路が接続されている場合であっても、アナログ入力電圧を高精度にサンプリングできるアナログデジタル変換器を提供することができる。
上述した各実施形態のアナログデジタル変換器は、電気自動車、ハイブリッド車などのバッテリの出力電圧の監視用などに用いることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として例示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 アナログデジタル変換器、2 スイッチトキャパシタ回路、3 アナログデジタル変換回路、4、5 定電流回路、6 フィルター、11、13 各スイッチ部、12 サンプリングキャパシタ部、13 スイッチ部、14 積分部、21 演算増幅器、22、22 トランジスタ、23 可変抵抗器、24、25 カレントミラー回路、31 調整装置。
Claims (5)
- 差動入力のための第1及び第2の入力端子を有し、前記差動入力のアナログ電圧をサンプリングして出力端子に出力するスイッチトキャパシタ回路と、
前記スイッチトキャパシタ回路の前記出力端子に接続され、サンプリングされた前記アナログ電圧をデジタル信号に変換して出力するアナログデジタル変換回路と、
前記第1及び前記第2の入力端子の少なくとも1つに接続された定電流回路と、
を有するアナログデジタル変換器。 - 前記定電流回路は、前記スイッチトキャパシタ回路のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗に流れる電流の平均値に等しいあるいは略等しい電流を、前記第1及び第2の入力端子のうち高電位側入力端子側回路に吐き出し、前記平均値に等しいあるいは略等しい電流を、前記第1及び第2の入力端子のうち低電位側入力端子側回路から吸い込む請求項1に記載のアナログデジタル変換器。
- 前記定電流回路は、前記スイッチトキャパシタ回路のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗に流れる電流の平均値の2倍に等しいあるいは略等しい電流を、前記第1及び第2の入力端子のうち低電位側入力端子側回路から吸い込む請求項1に記載のアナログデジタル変換器。
- 前記定電流回路は、前記スイッチトキャパシタ回路のスイッチトキャパシタ動作時に内部抵抗に流れる電流の平均値の2倍に等しいあるいは略等しい電流を、前記第1及び第2の入力端子のうち高電位側入力端子側回路に吐き出す請求項1に記載のアナログデジタル変換器。
- 前記定電流回路の出力する定電流の電流値は、設定変更可能である請求項1から4のいずれか1つに記載のアナログデジタル変換器。
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