JP2017168469A - 発光装置の製造方法、発光装置、および発光装置の製造装置 - Google Patents

発光装置の製造方法、発光装置、および発光装置の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配光特性の乱れを抑制して色度調整をすることが可能な発光装置の製造方法を提供する。【解決手段】発光装置10は、基板20と、基板20上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子110からなる発光素子列と、発光素子列を所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂120とを備え、発光装置10の製造方法は、蛍光体含有樹脂120を幅方向の中心を通る中心線30によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれに対して、レーザ照射を行って蛍光体含有樹脂120の一部を取り除く。【選択図】図11

Description

本発明は、発光装置の製造方法、発光装置、および発光装置の製造装置に関し、特に、発光装置の色度調整に関する。
白色光を発する発光装置(発光デバイス)として、青色LEDチップを、蛍光体を含む透光性樹脂で封止した発光装置が知られている。
このような発光装置では、青色LEDチップが発する青色光の一部は、蛍光体を励起し、蛍光体から黄色蛍光が発せられる。そして、青色LEDチップが発する青色光と、励起された蛍光体が発する黄色蛍光とが混合されることにより白色光が得られる。上記発光装置の白色光の色度は、青色LEDチップが発する青色光の光量と、蛍光体から発せられる黄色蛍光の光量との割合によって決まる。
このような発光装置は、青色LEDチップの性能のばらつきと、蛍光体の量とによる白色光の色度のばらつきが生じることが課題である。
このような課題を解決するために、特許文献1には、蛍光体を含む蛍光層をレーザ光の照射によって除去することにより発光装置の発光色の色度調整を行う技術が開示されている。
特開2002−344029号公報
上述したような発光装置の色度の調整においては、透光性樹脂を除去することにより、発光装置の配光特性が乱れてしまう場合がある。つまり、発光装置の色度の調整においては、配光特性の乱れを抑制することが課題である。
そこで、本発明は、配光特性の乱れを抑制して色度調整をすることが可能な発光装置の製造方法等を提供する。
本発明の一態様に係る発光装置の製造方法は、発光装置の製造方法であって、前記発光装置は、基板と、前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂とを備え、前記発光装置の製造方法は、前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれに対して、レーザ照射を行って前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く照射ステップを含む。
本発明の一態様に係る発光装置は、基板と、前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂と、前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれにレーザ照射によって設けられた凹部とを備える。
本発明の一態様に係る発光装置の製造装置は、発光装置の製造装置であって、前記発光装置は、基板と、前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂とを備え、前記発光装置の製造装置は、前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれに対して、前記2つの部位の表面の法線方向からレーザ照射を行って前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く照射部を備える発光装置の製造装置。
本発明の一態様に係る発光装置の製造方法等によれば、配光特性の乱れが抑制された発光装置の色度調整が実現される。
図1は、実施の形態1に係る発光装置を示す斜視図である。 図2は、図1のA−A線における断面図である。 図3は、実施の形態1に係る発光装置の加工態様を説明するための図である。 図4は、比較例に係る発光装置の加工前後における配光特性の変化を模式的に示す図である。 図5は、実施の形態1に係る発光装置の加工前後における配光特性の変化を模式的に示す図である。 図6は、色変換部のその他の加工態様を説明するための図である。 図7は、中心線上の領域が加工されない色変換部の例を示す図である。 図8は、実施の形態1に係る発光装置の製造装置を模式的に示す図である。 図9は、照射部の外観図である。 図10は、実施の形態1に係る発光装置の色度調整方法を示すフローチャートである。 図11は、色変換部に対するレーザ光の照射を説明するための断面図(図1のB−B線の断面図)である。 図12は、色変換部の表面の法線方向からのレーザ光の照射を説明するための断面図(図1のB−B線の断面図)である。 図13は、ステージを回転させて法線方向からのレーザ照射を行う例を説明するための模式図である。 図14は、ステージを回転させて法線方向からのレーザ照射を行う場合に色度測定部が複数設けられる例を説明するための図である。 図15は、LEDチップが配線を介して直列接続された発光装置の断面図(図1のA−A線の断面図)である。
以下、実施の形態に係る発光装置および発光装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[発光装置の構成]
まず、実施の形態1に係る発光装置について説明する。図1は、実施の形態1に係る発光装置を示す斜視図である。図2は、図1の発光装置をA−A線で切断した断面図である。
図1および図2に示されるように、発光装置10は、基板20と、複数のLEDチップ110からなる発光素子列115と、色変換部120とを備える。また、発光装置10は、基板20上に設けられた配線155と、複数のLEDチップ110を電気的に接続するボンディングワイヤ160とを備える。
発光装置10は、例えば、ダウンライト等に用いられる、基板20上にLEDチップ110が直接実装されたCOB(Chip On Board)型の発光モジュールである。
基板20は、例えば、メタルベース基板またはセラミック基板である。また、基板20は、樹脂を基材とする樹脂基板であってもよい。
セラミック基板としては、酸化アルミニウム(アルミナ)からなるアルミナ基板または窒化アルミニウムからなる窒化アルミニウム基板等が採用される。また、メタルベース基板としては、例えば、表面に絶縁膜が形成された、アルミニウム合金基板、鉄合金基板または銅合金基板等が採用される。樹脂基板としては、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板等が採用される。
なお、基板20として、例えば光反射率が高い(例えば光反射率が90%以上の)基板が採用されてもよい。基板20として光反射率の高い基板が採用されることで、LEDチップ110が発する光を基板20の表面で反射させることができる。この結果、発光装置10の光取り出し効率が向上される。このような基板としては、例えばアルミナを基材とする白色セラミック基板が例示される。
一方、基板20として、光透過率が高い透光性基板が採用されてもよい。基板20として透光性基板が採用されることで、LEDチップ110が発する光は、基板20の内部を透過し、LEDチップ110が実装されていない面(裏面)からも出射される。このような基板としては、多結晶のアルミナや窒化アルミニウムからなる透光性セラミックス基板、ガラスからなる透明ガラス基板、水晶からなる水晶基板、サファイアからなるサファイア基板または透明樹脂材料からなる透明樹脂基板が例示される。
LEDチップ110は、発光素子の一例であって、単色の可視光を発するベアチップである。LEDチップ110は、基板20上に直接実装される。LEDチップ110は、例えば、ダイアタッチ材(ダイボンド材)によって基板20上にダイボンディング実装されるが、フリップチップ実装されてもよい。LEDチップ110のチップ上面には電流を供給するためのp側電極およびn側電極(図1および図2において図示せず)が形成されている。LEDチップ110としては、例えば、青色光を発する青色発光LEDチップを用いることができる。青色発光LEDチップとしては、例えばInGaN系の材料によって構成された、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子を用いることができる。
発光素子列115は、基板20上に所定方向(X方向)に並んで配置された複数のLEDチップ110からなる発光素子列である。図1の例では、発光素子列115は、6列設けられている。各発光素子列115に含まれるLEDチップ110は、Y方向における位置が揃うように実装されている。
1つの発光素子列115において、1つのLEDチップ110のカソード電極は、当該LEDチップ110と隣り合うLEDチップ110のアノード電極とボンディングワイヤ160によって接続される。つまり、1つの発光素子列115においては、複数のLEDチップ110がボンディングワイヤ160によってChip To Chipで直列接続される。
また、各発光素子列115の端に位置するLEDチップ110は、ボンディングワイヤ160によって基板20上に設けられた配線155に接続されている。そして、配線155には、各発光素子列115を発光させるための電力が供給される。
色変換部120は、蛍光体含有樹脂の一例であって、発光素子列115を所定方向(X方向)に沿うライン状に一括封止する。色変換部120は、光波長変換材である蛍光体130を含む透光性樹脂であって、LEDチップ110からの光を波長変換するとともに、LEDチップ110を封止してLEDチップ110を保護する。色変換部120は、LEDチップ110の上方(図中の+Z方向)に設けられる。なお、LEDチップ110の上方とは、言い換えれば、LEDチップ110の光出射側(LEDチップ110が主として光を発する方向)である。色変換部120を構成する透光性樹脂は、具体的には、ジメチルシリコーン樹脂、フェニルシリコーン樹脂、シルセスキオキサン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等である。
蛍光体130は、LEDチップ110の発する光で励起されて黄色蛍光を発する黄色蛍光体である。LEDチップ110が青色発光LEDチップである場合、蛍光体130は、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体である。なお、蛍光体130は、オルトシリケート系蛍光体または酸窒化物蛍光体であってもよい。蛍光体130は、基本的には球状であり、色変換部120内に複数含まれる。
蛍光体は一般的に自身の放射する光よりも短波長の光によって励起される。したがって、蛍光体130から発せられる光は、LEDチップ110からの放射光に比べて長波長の光となる。具体的には、蛍光体130は、450nmよりも波長が長い黄色蛍光を発する。
このように、蛍光体130は、LEDチップ110の青色光によって励起されて黄色蛍光を放出する。よって、発光装置10(色変換部120)からは、励起された黄色蛍光と青色光とによって比較的広範囲の波長域(たとえば400nm〜680nm程度)にスペクトル分布を持つ白色光が放出される。
発光装置10は、色度調整のために色変換部120がレーザ光の照射(以下、単にレーザ照射と記載する場合がある。)により加工されており、色変換部120の加工態様(形状)が特徴的である。以下、色変換部120の加工態様について図3を用いて説明する。図3の(a)は、発光装置10(色変換部120)の拡大上面図、図3の(b)は、発光装置10の図1のB−B線における断面図である。
図3の(a)および(b)に示されるように、色変換部120には、色変換部120の長手方向(X方向)に伸びる3本の溝(溝50a、溝50b、および溝50c)が設けられている。なお、加工前の色変換部120の形状は、上面側(+Z方向側)が曲面となる略半楕円柱状(略半円柱状)である。
溝50a、溝50b、および溝50cは、言い換えれば、X方向に長い形状の凹部であり、レーザ照射により色変換部120の一部が取り除かれる加工によって形成される。なお、図示されないが溝50a、溝50b、および溝50cは、色変換部120の長手方向の端部まで設けられている。
溝50aは、色変換部120のうち発光素子列115の直上に設けられる。これに対し、溝50bは、色変換部120のうちの第一部位120aに設けられ、溝50cは、色変換部120のうちの第二部位120bに設けられる。ここで、第一部位120aおよび第二部位120bは、色変換部120を中心線30によって分割した場合に得られる2つの部位、つまり、中心線30の両側の部位である。
ここで、中心線30は、X方向にのびる色変換部120の幅方向(Y方向)の中心を通る仮想的な線である。+Y方向の端から中心線30までの色変換部120の幅と、−Y方向の端から中心線30までの色変換部120の幅とは等しく、いずれも幅W1となる。第一部位120aおよび第二部位120bは、溝50bおよび溝50cの配置を説明するための便宜的な部位である。
なお、溝50aは、中心線30にまたがって設けられるが、溝50bは、中心線30をまたがず、全部が第一部位120a内に位置する。同様に、溝50cも中心線30をまたがず、全部が第二部位120b内に位置する。また、発光装置10では、溝50bおよび溝50cは、上面視した場合に発光素子列115(複数のLEDチップ110)と重ならない位置に設けられる。
[効果]
上記のような色変換部120の加工態様によれば、発光装置10の配光特性の乱れを抑制した色度調整を行うことができる。このような効果について、比較例を用いながら説明する。図4は、比較例に係る発光装置の加工前後における配光特性の変化を模式的に示す図である。図5は、発光装置10の加工前後における配光特性の変化を模式的に示す図である。
なお、図4および図5は、発光装置10のY方向における配光特性を示す。つまり、−90度が−Y方向に向かって発せられる光の色度、0度が+Z方向に向かって発せられる光の色度、+90度が+Y方向に向かって発せられる光の色度である。
また、図4は、発光装置10において、各ライン状の色変換部120にそれぞれ溝50bおよび50cが設けられていない場合(つまり、溝50aのみが設けられている場合)の配光特性を示す。これに対し、図5は、発光装置10において、各ライン状の色変換部120に、溝50a、溝50b、および溝50cが設けられている場合の配光特性を示している。
図4に示される比較例では、加工前に比べて、加工後の配光特性の乱れ(角度ごとの色度のばらつき)が大きい。これは、比較例では、各ライン状の色変換部120において、発光素子列115の直上のみが除去されて薄くなり、色変換部120の厚さが不均一になるためである。
これに対し、図5の発光装置10では、各ライン状の色変換部120に、溝50aに加えて、溝50b、および溝50cが設けられ、色変換部120の厚みのばらつきが低減されているため加工後の配光特性の乱れが抑制されている。このような観点から、溝50aの深さ、溝50bの深さ、および、溝50cの深さは略同一であることが望ましい。
このように、発光装置10の色変換部120に施された加工によれば、配光特性の乱れを抑制した色度調整が実現可能である。
[その他の加工態様]
なお、色変換部120の加工態様は、上記のような溝形状に限定されるものではない。第一部位120aおよび第二部位120bのそれぞれに凹部が設けられていれば、色変換部120のうちLEDチップ110の直上のみに凹部が設けられるよりも、色変換部120の厚みのばらつきを低減することができる。
以下、色変換部120のその他の加工態様について説明する。図6は、色変換部120のその他の加工態様を説明するための図である。なお、図6に示される各図は、色変換部120の拡大上面図であり、加工により色変換部120が除去された部分は、白色で図示されている。また、以下の説明では、中心線30付近を中央部、中央部のよりも幅方向の端の部分をサイド部と記載する。
図6の(a)に示されるように、色変換部120には、上面視した場合に、色変換部120の長手方向に長い短冊状(矩形状)の凹部51がマトリクス状に設けられていてもよい。
また、短冊状の凹部51は、必ずしもマトリクス状に設けられる必要はない。例えば、図6の(b)に示されるように、幅方向において凹部51が一列に並べられなくてもよい。また、図6の(c)に示されるように、幅方向において中央部に設けられた凹部51の位置と、サイド部に設けられた凹部51の位置とが重複しなくてもよい。
また、上面視した場合の凹部の形状は、短冊状に限定されるものではなく、例えば、図6の(d)に示されるようにドット状(円形状)であってもよい。また、図6の(d)では、サイド部に設けられる凹部52と、中央部に設けられる凹部53とは、径が異なる。このように、色変換部120に設けられる凹部の大きさは、一定である必要はない。
また、図6の(a)〜(d)の例では、上面視した場合の凹部の配置パターンが、中心線30に関して線対称のパターンである。このように、配置パターンが線対称となるように凹部が設けられることで、色変換部120の幅方向の配光特性(発光装置10のY方向における配光特性)を均等にすることができる。
以上説明した図6の(a)〜(d)の例では、いずれも、全部が第一部位120a内に位置する凹部と、全部が第二部位120b内に位置する凹部とが設けられている。つまり、色変換部120を幅方向の中心を通る中心線30によって分割した場合に得られる2つの部位(第一部位120aおよび第二部位120b)のそれぞれにレーザ照射によって凹部が設けられている。
ここで、第一部位120aに設けられた凹部と第二部位120bに設けられた凹部とが連結されてもよく、例えば、第一部位120aに設けられた凹部と第二部位120bに設けられた凹部とは、連結されてS字状に形成されてもよい。つまり、色変換部120には、図6の(e)に示されるように、第一部位120aおよび第二部位120bにまたがるS字状の凹部54(溝)が設けられてもよい。
図6の(e)の例では、S字状の凹部54は、上面視した場合に中心線30に関して線対称な形状ではないが、中心線30に関して対称性を有する形状である。このため、S字状の凹部54による色変換部120の除去量は、中心線30に対して均等になる。したがって、S字状の凹部54は、色変換部120の幅方向の配光特性を均等にすることができる。
また、このようなS字状の凹部54を設ける加工態様では、色変換部120内のLEDチップ110の直上や、ボンディングワイヤ160の直上を避けたレーザ照射が容易である。つまり、LEDチップ110およびボンディングワイヤ160にレーザ照射によるダメージを与えにくい利点がある。
なお、上記の「S字状」は、サインカーブ状や、三角波状などの、第一部位120aおよび第二部位120bにまたがって蛇行する形状が含まれる。
ところで、上記図6の(a)〜(e)の例では、色変換部120の中心線30上の領域の少なくとも一部が加工されたが、中心線30上の領域は、加工されなくてもよい。図7は、中心線30上の領域が加工されない色変換部120の例を示す図である。
図7に示される例では、上面視した場合の凹部55(色変換部120のうちレーザ照射により取り除かれた部分)の形状からなるパターン125が、X方向に所定方向において所定の長さごとに繰り返し形成されている。ここで、パターン125においては、X方向およびY方向のいずれの方向にも交差する方向に、4つの凹部55が並んで配置されている。4つの凹部55のそれぞれは、色変換部120の長手方向に長い短冊状であり、4つの凹部55のうちの2つは、第一部位120aに設けられ、4つの凹部55のうち他の2つは、第二部位120bに設けられる。
パターン125は、対称点125aを中心として点対称である、したがって、第一部位120aにおける色変換部120の除去量と、第二部位120bにおける色変換部120の除去量とは均等である。したがって、このような加工態様によれば、色変換部120の幅方向の配光特性を均等にすることができる。
[製造装置の構成]
次に、上述のように色変換部120を加工するための発光装置10の製造装置(製造方法)について説明する。図8は、発光装置10の製造装置を模式的に示す図である。
図8に示されるように、製造装置200は、照射部210と、色度測定部220と、ステージ240と、制御部250と、表示装置260と、入力装置270と、調整部280と、カメラ222とを備える。また、照射部210は、レーザ発振器210aと、光学系210bとを有し、調整部280は、第1機構280aと、第2機構280bとを有する。なお、図8では、加工前の発光装置10も合わせて図示されている。
照射部210は、色変換部120へのレーザ光230の照射により色変換部120の一部を除去し、発光装置10から発せられる光の色度を調整する。照射部210は、具体的にはレーザ発振器210aにより発せられたレーザ光を、光学系210bを介して発光装置10に照射し、色変換部120の一部を除去することにより溝50a、溝50b、および溝50cを形成する。
照射部210(レーザ発振器210a)は、例えば、CO2レーザ(CO2レーザ装置)、または、UVレーザ(UVレーザ装置)である。なお、照射部210は、色変換部120を除去できるのであれば、その他のレーザであってもよい。
光学系210bは、レーザ光の集光を行う集光レンズとポリゴンミラーのような走査光学系の組み合わせとからなり、図9に示されるように発光装置10が設置されるステージ240と対向する位置に配置されている。
図9は、照射部210の外観図である。図9に示されるように、照射部210は、ステージ240に置かれた発光装置10にレーザ光230を照射する。
制御部250は、レーザ発振器210aがレーザ光を発するタイミング、レーザ発振器210aが発するレーザ光の強度(エネルギー)および波長などを制御する。
調整部280は、レーザ発振器210a、光学系210b、および発光装置10の相対的な位置関係を調整することによって、レーザ光230の照射位置と発光装置10との相対的な位置関係を調整する。
実施の形態1では、調整部280は、レーザ発振器210aの位置を固定したまま、光学系210bおよびステージ240を第1機構280aによって駆動することによって、レーザ光230の照射位置と発光装置10との相対的な位置関係を調整する。
第1機構280aは、レーザ光230の光軸方向(図8のZ軸方向)および光軸方向に直交する方向(図8のX軸方向またはY軸方向)において、発光装置10に対するレーザ光230の焦点の相対的な位置を変化させる機構である。
第1機構280aは、具体的には、光学系210bの集光レンズをZ軸方向に移動させることによりレーザ光230の焦点位置をZ軸方向に変化させる。また、第1機構280aは、ステージ240をX軸方向またはY軸方向に平行移動させることによりレーザ光230の焦点位置をX軸方向、Y軸方向に変化させる。
また、実施の形態1では、調整部280は、発光装置10に対するレーザ光230の光軸の傾きを変化させる第2機構280bをさらに有している。
第2機構280bは、光学系210bに含まれる走査光学系を駆動してレーザ光を走査(スキャン)することにより、発光装置10に対するレーザ光230の光軸の傾きを変化させる。つまり、第2機構280bは、発光装置10の表面に対するレーザ光230の入射角度を調整することができるので、照射部210は、色変換部120に対して斜めにレーザ光230を照射することができる。
なお、製造装置200においては、調整部280(第1機構280aおよび第2機構280b)は、μmオーダーでレーザ光230の照射位置と発光装置10との相対的な位置関係を調整することができる。調整部280は、具体的には、非常に細かい分解能で精度よく光学系210bおよびステージ240を駆動可能な機構が採用されている。
なお、調整部280は、レーザ光230の照射位置と発光装置10との相対的な位置関係を調整すればよく、例えば、調整部280は、レーザ発振器210aを移動させる構成であってもよい。
表示装置260および入力装置270は、製造装置200に設けられたユーザインタフェースである。表示装置260は、カメラ222で撮影された画像、および、色度測定部220の測定結果などを表示する。入力装置270は、ユーザからの種々の入力を受け付ける。
色度測定部220は、発光装置10を撮影するカラーカメラであるカメラ222から発光装置10を発光させた状態で撮影されたカラー画像を取得し、当該カラー画像を用いて、画像処理により色変換部120の表面の光色を測定する。
このとき、色度測定部220は、色変換部120の表面の光色を一元的に求めるのではなく、色変換部120内での局所的な色むらも反映されるように、取得した画像の画素ごとに光色を測定する。
なお、実施の形態1における「光色」には、放射光の色度、色調(明度と彩度)、色温度などが含まれるが、実施の形態1では、色度測定部220は、一例として、発光装置10から発せられる光の色度を測定するものとする。
なお、色度測定部220は、複数画素の集合ごとに代表値(平均値または中央値)をとり、この集合ごとに光色を計測する構成であってもよい。
また、色度測定部220は、色度または輝度などの光学特性を測定するための、汎用の分光器を用いた測定器であってもよい。
この場合、色度測定部220は、例えば、発光装置10の発光面(光出射側の面)における光のスペクトルを測定し、色度を求める。なお、色度測定部220は、色度(発光装置10の光のスペクトル)に加えて、発光強度または配光特性を測定してもよい。
次に、製造装置200を用いた発光装置10の製造方法(色度調整方法)について説明する。図10は、発光装置10の色度調整方法を示すフローチャートである。図11は、発光装置10(色変換部)に対するレーザ光の照射を説明するための断面図(図1のB−B線の断面図)である。
まず、発光装置10が生成される(S10)。以下、発光装置の生成方法について説明する。
まず、基板20上に複数のLEDチップ110が実装される。このとき、複数のLEDチップ110は、複数の発光素子列115を形成し、1つの発光素子列115においては、隣接するLEDチップ110同士がボンディングワイヤ160によって電気的に接続される。
次に、蛍光体130を含む液状の色変換部120が発光素子列115に塗布され、塗布された液状の色変換部120が硬化される。
なお、既に生成された(既製品の)発光装置10に対して色度調整を行う場合、ステップS10は省略される。
続いて、1ライン分の色変換部120ごとに、ステップS20以降の処理が行なわれる。
まず、生成された発光装置10の対象ラインの色変換部120は、通電して発光させた状態で点灯検査される(S20)。続いて、色度測定部220は、対象ラインの色変換部120が発する光の色度を測定する(S30)。そして、色度測定部220が測定した色度が所定の範囲内であるか否かの判定が行われる(S40)。
色度測定部220が測定した色度が所定の範囲内である場合(S40でYes)、対象ラインの色変換部120の色度調整は終了する。なお、所定の範囲とは、例えば、製造工程における発光装置10の色度の検査スペック等である。
色度測定部220が測定した色度が所定の範囲外である場合(S40でNo)、照射部210は、対象ラインの色変換部120に上方(+Z方向)からレーザ光230を照射する(S50)。なお、ここでの所定の範囲外とは、色度が黄色側にシフトしていることを意味し、色度が青色側にシフトしている場合は、例えば、液状の色変換部120の追加塗布が行われる。
照射部210は、具体的には、図11の(a)に示されるように、対象ラインの色変換部120のうち発光素子列115の直上の部分と、色変換部120の第一部位120aおよび第二部位120bそれぞれに対して、X方向に沿ってライン状にレーザ照射を行う。この結果、図11の(b)に示されるように、色変換部120の一部が取り除かれ、溝50a、溝50b、および溝50cが形成される。
このとき、レーザ光230の照射条件(強度など)は、色度測定部220で計測された色度に基づいて、決定される。なお、レーザ光230の照射条件の情報は、色度測定部220の測定結果に対応付けられて予め複数登録されており、登録された情報に基づいて自動的に決定される。
レーザ光230の照射(S50)に続いて点灯検査がされた後(S20)、色度測定部220は、レーザ光230の照射後の対象ラインの色変換部120の色度を測定する(S30)。以降は、色度測定部220が測定した色度が所定の範囲内になるまで、照射部210のレーザ光230の照射と、色度測定部220の色度の測定とが繰り返される。ステップS20〜ステップS50の動作は制御部250によって自動的に行われてもよいし、ユーザによって半自動的に行われてもよい。
なお、色度測定部220の色度の測定と、照射部210のレーザ光230の照射とは、リアルタイムで(同時に)行われてもよい。
また、例えば、色度(発光装置10の光のスペクトル)、発光強度、および配光特性のうちの少なくとも1つを測定しながら、レーザ光230を照射して色変換部120の一部が取り除かれてもよい。
この場合、カメラ222は、レーザ光230の照射中においても発光装置10を撮像できるように、光学系210bの近傍に配置される。
このように、色度測定部220の色度の測定と、照射部210のレーザ光230の照射とがリアルタイムで行われることで、発光装置10の加工に要する時間を短縮できる。
以上説明したような発光装置10の製造装置200によれば、発光装置10の配光特性の乱れを抑制した色度調整を行うことができる。
なお、上記製造装置200は、色変換部120の表面の法線方向からレーザ照射を行うことも可能である。図12は、色変換部120の表面の法線方向からのレーザ光の照射を説明するための断面図(図1のB−B線の断面図)である。
製造装置200は、上述の第2機構280bの走査光学系の駆動により、発光装置10に対するレーザ光230の光軸の傾きを変更することができる。また、製造装置200は、上述のように、第1機構280aによって光学系210bおよびステージ240の位置調整ができる。したがって、製造装置200は、図12の(a)に示されるように、色変換部120の表面の所望の位置に対して、当該表面の法線方向からレーザ光230の照射を行うことができる。
レーザ光230の照射が行われた色変換部120には、図12の(b)に示されるように溝50a、溝50b、および溝50cが設けられる。このように、法線方向からのレーザ光230の照射によって溝50a、溝50b、および溝50cが設けられた場合、上方からのレーザ照射によって溝50a、溝50b、および溝50cが設けられた場合に比べて、色変換部120の厚みのばらつきがさらに低減される。したがって、配光特性の乱れがさらに抑制される。
[変形例]
なお、上記法線方向からのレーザ照射は、ステージ240を回転させることによって行われてもよい。図13は、ステージ240を回転させて法線方向からのレーザ照射を行う例を説明するための模式図である。なお、図13の例では、照射部210と色度測定部220とが発光装置10側から見て同一の方向(同一の位置)に設けられる。なお、図13では、発光装置10のうち1ライン分の色変換部120の断面が模式的に図示されている。
図13では、ステージ240は、色変換部120の長手方向に平行な軸245を中心として回転可能である。ステージ240の回転制御は、制御部250によって行われる。
図13の例では、まず、図13の(a)に示されるように、制御部250は、ステージ240を水平状態から傾け、法線方向からのレーザ光230の照射により溝50bを形成する。このとき、色変換部120の溝50b付近から発せられる光235の色度は、色度測定部220によって測定される。
次に、図13の(b)に示されるように、制御部250は、ステージ240を水平状態に戻し、法線方向からのレーザ光230の照射により溝50aを形成し、色度測定部220によって色変換部120の溝50a付近から発せられる光235の色度が測定される。
最後に、図13の(c)に示されるように、制御部250は、ステージ240を傾け、法線方向からのレーザ光230の照射により溝50cを形成し、色度測定部220によって色変換部120の溝50c付近から発せられる光235の色度が測定される。
なお、色度測定部220が複数設けられ、発光装置10から発せられる光の色度は、一括して測定されてもよい。図14は、ステージ240を回転させて法線方向からのレーザ照射を行う場合に色度測定部220が複数設けられる例を説明するための図である。なお、図14においても図13と同様に、1ライン分の色変換部120の断面が模式的に図示されている。
図14の例では、ステージ240が水平状態である場合に、色変換部120の溝50a付近、溝50b付近、および、溝50c付近のそれぞれから発せられる光235の色度を測定するために3つの色度測定部220が設けられる。また、レーザ光230の照射は、ミラー231の反射を利用して行われる。
このような構成では、ステージ240の回転制御により、溝50a、溝50b、および、溝50cを設けた後に、ステージ240を水平状態にして、色変換部120の溝50a付近、溝50b付近、および、溝50c付近のそれぞれから発せられる光235の色度を同時に一括して測定できる利点がある。
[まとめ]
以上、実施の形態1に係る発光装置10、および発光装置10の製造方法(製造装置)について説明した。発光装置10の製造方法は、色変換部120を幅方向の中心を通る中心線30によって分割した場合に得られる2つの部位(第一部位120a及び120b)のそれぞれに対して、レーザ照射を行って蛍光体含有樹脂の一部を取り除く。この結果、発光装置10は、2つの部位のそれぞれに対して、レーザ照射によって設けられた凹部(溝50bおよび溝50c)を備える。
これにより、配光特性の乱れが抑制され、かつ、色度調整された発光装置10が実現される。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態の発光装置10では、1つの発光素子列115を構成する複数のLEDチップ110は、Chip To Chipで直列接続される。しかしながら、図15の断面図に示されるように、複数のLEDチップ110は、各LEDチップ110のp側電極およびn側電極が、基板20上に設けられた配線155にボンディングワイヤによって接続されることにより、配線155を介して直列接続されてもよい。
上記実施の形態では、蛍光体130は、黄色蛍光体であるとして説明したが、色変換部120には、黄色蛍光体以外に、緑色蛍光を発する緑色蛍光体、または、赤色蛍光を発する赤色蛍光体が含まれてもよい。なお、緑色蛍光体および赤色蛍光体は、白色光の演色性を高める目的で色変換部120に混合される。また、色変換部120には、黄色蛍光体の代わりに、緑色蛍光体と赤色蛍光体とが含まれ、LEDチップ110が発する青色光と合わせて発光装置から白色光が発せられる構成であってもよい。
また、LEDチップ110は、青色光以外の光を発光するLEDチップであってもよい。例えば、LEDチップ110は、近紫外線を発するLEDチップであってもよい。この場合、色変換部120には、三原色(赤色、緑色、青色)の光を発する各色蛍光体が含まれる。
なお、発光装置10には、蛍光体以外の光波長変換材が用いられてもよく、例えば、波長変換材として、半導体、金属錯体、有機染料、顔料など、ある波長の光を吸収し、吸収した光とは異なる波長の光を発する物質からなる光波長変換材が用いられてもよい。すなわち、本発明の製造方法および製造装置は、蛍光体以外の光波長変換材が用いられた発光装置にも適用可能である。
また、上記実施の形態においては、発光素子としてLEDチップ110が用いられたが、発光素子として、半導体レーザ等の半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)、または無機EL等の固体発光素子が用いられてもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素(例えば、制御部250および色度測定部220)は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る発光装置および発光装置の製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
10 発光装置
20 基板
30 中心線
50a、50b、50c 溝(凹部)
51、52、53、54、55 凹部
110 LEDチップ(発光素子)
115 発光素子列
120 色変換部(蛍光体含有樹脂)
120a 第一部位
120b 第二部位
130 蛍光体
200 製造装置
210 照射部

Claims (13)

  1. 発光装置の製造方法であって、
    前記発光装置は、
    基板と、
    前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、
    前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂とを備え、
    前記発光装置の製造方法は、
    前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれに対して、レーザ照射を行って前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く照射ステップを含む
    発光装置の製造方法。
  2. 前記照射ステップにおいては、前記2つの部位のそれぞれにおいて、前記所定方向に長い形状に前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く、または、ドット状に前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く
    請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記照射ステップにおいては、前記2つの部位にまたがるS字状に前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く
    請求項1に記載の発光装置の製造方法。
  4. 前記照射ステップにおいては、前記2つの部位のそれぞれに対して前記2つの部位の表面の法線方向から前記レーザ照射を行う
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  5. さらに、前記2つの部位のそれぞれにおける光の色度を前記2つの部位の表面の法線方向から測定する測定ステップを含み、
    前記照射ステップでは、前記測定ステップにおいて測定される光の色度が所定の範囲内となるまで、前記レーザ照射を行う
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記照射ステップにおいては、前記蛍光体含有樹脂の前記レーザ照射により取り除かれた部分の形状からなるパターンが、前記中心線に対して線対称なパターンとなるように、前記レーザ照射を行う
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記照射ステップにおいては、前記蛍光体含有樹脂の前記レーザ照射により取り除かれた部分の形状からなるパターンが、前記所定方向において所定の長さごとに繰り返し形成されるように、前記レーザ照射を行う
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 基板と、
    前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、
    前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂と、
    前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれにレーザ照射によって設けられた凹部とを備える
    発光装置。
  9. 前記凹部は、前記所定方向に長い形状、または、ドット状である
    請求項8に記載の発光装置。
  10. 前記2つの部位のそれぞれに設けられた凹部は、連結されて前記2つの部位にまたがるS字状に形成される
    請求項8に記載の発光装置。
  11. 発光装置の製造装置であって、
    前記発光装置は、
    基板と、
    前記基板上に所定方向に並んで配置された複数の発光素子からなる発光素子列と、
    前記発光素子列を前記所定方向に沿うライン状に封止する蛍光体含有樹脂とを備え、
    前記発光装置の製造装置は、前記蛍光体含有樹脂を幅方向の中心を通る中心線によって分割した場合に得られる2つの部位のそれぞれに対して、前記2つの部位の表面の法線方向からレーザ照射を行って前記蛍光体含有樹脂の一部を取り除く照射部を備える
    発光装置の製造装置。
  12. さらに、前記2つの部位のそれぞれに対し、前記2つの部位の表面の法線方向から色度測定を行う測定部を備える
    請求項11に記載の発光装置の製造装置。
  13. さらに、前記発光装置が載置される、前記所定方向に平行な軸を中心として回転可能な
    ステージを備える
    請求項11または12に記載の発光装置の製造装置。
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