JP2017166779A - 空調システム、建物および空調方法 - Google Patents

空調システム、建物および空調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】除湿剤を用いることなく室内空間を省エネルギーで除湿する。【解決手段】空調システム20は、室内空間19を形成する透湿可能な内壁部12と、内壁部12との間に通気層17を形成する外壁部13と、を備える躯体11用の空調システム20であって、室内空間19の空気を通気層17に移送する移送装置21と、移送装置21を制御する制御部と、を備え、移送装置21は、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、室内空間を除湿可能な空調システム、建物および空調方法に関する。
従来から、室内空間の除湿を行う除湿装置として、例えば下記特許文献1に記載の構成が知られている。
特開2014−237115号公報
しかしながら、前記従来の除湿装置のような、除湿剤を用いるいわゆるデシカント式では、除湿剤の飽和時に除湿剤を再生させる必要がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、除湿剤を用いることなく室内空間を省エネルギーで除湿することができる空調システムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る空調システムは、室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体用の空調システムであって、前記室内空間の空気を前記通気層に移送する移送装置と、前記移送装置を制御する制御部と、を備え、前記移送装置は、前記室内空間の空気を、前記通気層を通して外部に排出可能であることを特徴とする。
例えば、朝方から日中にかけて外気温が上昇し、通気層の温度が室内空間に対して上昇した場合などには、制御部が、移送装置に室内空間の空気を、通気層を通して外部に排出させる。このとき、通気層を通過する空気の絶対湿度は、室内空間の空気の絶対湿度と同等である。しかしながら、通気層を通過する空気の温度が室内空間の空気の温度よりも高くなる。したがって、通気層を通過する空気の相対湿度は、室内空間の空気の相対湿度よりも低くなる。その結果、室内空間から通気層に向けて、内壁部を透湿する湿流を発生させることができる。この湿流(水分、水蒸気)は、通気層を通過する空気によって外部に移流されることから、室内空間を除湿することができる。
以上のように、この空調システムによれば、移送装置が、室内空間の空気を、通気層を通して外部に排出することで、除湿剤を用いることなく室内空間を除湿することが可能になり、除湿の省エネルギー化を図ることができる。
前記制御部は、前記移送装置が前記室内空間の空気を外部に排出するときに、前記通気層を通過する空気の水分ポテンシャルが、前記室内空間に残留する空気の水分ポテンシャルよりも低くなるように、前記移送装置を制御してもよい。
この場合、移送装置が室内空間の空気を外部に排出するときに、通気層を通過する空気の水分ポテンシャルが、室内空間に残留する空気の水分ポテンシャルよりも低くなるように、制御部が移送装置を制御する。したがって、室内空間から通気層に向かう湿流を効果的に発生させることが可能になり、室内空間を効率的に除湿することができる。
前記制御部は、前記室内空間の温度および前記通気層の温度に基づいて前記移送装置を制御してもよい。
この場合、制御部が、室内空間の温度および通気層の温度に基づいて移送装置を制御する。これにより、例えば、室内空間の空気を外部に排出するときに、室内空間から通気層に向かう湿流を効果的に発生させること等が可能になり、室内空間を効率的に除湿することができる。
前記移送装置は、前記室内空間の空気の前記通気層への移送およびその停止を切り替え可能であってもよい。
この場合、移送装置が、室内空間の空気の通気層への移送およびその停止を切り替え可能である。したがって、例えば、日中から夜間にかけて外気温が低下し、通気層の温度が室内空間に対して下降したときには、室内空間の空気の通気層への移送を停止することで、室内空間が除湿された状態を確保し易くすることができる。
前記移送装置は、前記室内空間の空気を、前記通気層を通して前記室内空間に循環可能とされ、前記移送装置は、前記室内空間の空気の前記通気層を通した排出および循環を切り替え可能であってもよい。
この場合、移送装置が、室内空間の空気の通気層を通した排出および循環を切り替え可能である。通気層の温度が室内空間に対して上昇したときに、制御部が、移送装置に室内空間の空気を、通気層を通して室内空間に循環させると、通気層を通過して温度上昇した空気が、室内空間に供給される。これにより、室内空間を暖めることが可能になり、空調システムによって除湿のみならず温度調節も実現することができる。
本発明に係る建物は、室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体と、前記空調システムと、を備えていることを特徴とする。
この場合、建物における空調システムとして、前記空調システムを採用しているので、室内空間を省エネルギーで除湿することができる。
前記内壁部は、水分を脱着可能な断熱材を備えていてもよい。
この場合、内壁部が断熱材を備えているので、内壁部の温度が低下したときに、断熱材に通気層の空気中の水分を吸着させることができる。これにより、通気層の相対湿度を低下させ、室内空間から通気層に向かう湿流を効果的に発生させることが可能になり、室内空間を効率的に除湿することができる。
本発明に係る空調方法は、室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体用の空調方法であって、前記室内空間の空気を、前記通気層を通して外部に排出する工程を有し、前記排出する工程の際、前記室内空間に残留する空気中の水分を、前記内壁部を通して前記通気層に透過させ、前記通気層を通過する空気を介して外部に移流させることを特徴とする。
この場合、前記排出する工程の際、室内空間に残留する空気中の水分を、内壁部を通して通気層に透過させ、通気層を通過する空気を介して外部に移流させる。したがって、除湿剤を用いることなく室内空間を除湿することが可能になり、除湿の省エネルギー化を図ることができる。
本発明によれば、除湿剤を用いることなく室内空間を省エネルギーで除湿することができる。
本発明の一実施形態に係る建物を示す概略図である。 図1に示す建物を構成する躯体の要部を示す拡大断面図である。 図1に示す建物を構成する空調システムの制御ブロック図である。 水分ポテンシャル線図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第1実施例を説明する図であって、図2に示す拡大断面図に相当する図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第1実施例を説明する図であって、図5に示す状態の後、通気層の温度が上昇した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第1実施例を説明する水分ポテンシャル線図であって、図5および図6に示す状態を追記した図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第2実施例を説明する図であって、図2に示す拡大断面図に相当する図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第2実施例を説明する図であって、図8に示す状態の後、通気層の温度が下降した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第2実施例を説明する水分ポテンシャル線図であって、図8および図9に示す状態を追記した図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第3実施例を説明する図であって、図2に示す拡大断面図に相当する図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第3実施例を説明する図であって、図11に示す状態の後、通気層の温度が下降した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調方法の第3実施例を説明する水分ポテンシャル線図であって、図11および図12に示す状態を追記した図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る建物10、躯体11用の空調システム20および躯体11用の空調方法を説明する。
なおこれらの建物10、空調システム20および空調方法は、PDSC(Passive Dehumidification and Solar Collector)外被システムの基本概念に基づく。PDSC外被システムは、太陽熱エネルギーを利用して熱負荷制御を実施する。このシステムは、パッシブ技術を利用した夏季の除湿による潜熱負荷の削減を実現する。このシステムは、冬季の太陽集熱による顕熱負荷の削減を実現する。これにより、省エネルギー化を図り、ZEB(Zero Energy Building)やZEH(Zero Energy House)の実現に寄与する。
(建物、空調システム)
図1から図3に示すように、建物10は、躯体11と、空調システム20と、を備える。
躯体11は、内壁部12と、外壁部13と、を備える。内壁部12は、室内空間19を形成する。本実施形態において、内壁部12は、室内空間19を四方(水平方向)から囲ういわゆる内壁だけでなく、室内空間19を上方(鉛直方向)から囲う天井も含む。内壁部12は、透湿可能とされ、湿流W(図6参照)が通過可能とされている。湿流Wは、空気中の水分(水蒸気)の流れである。
図2に示すように、内壁部12は、室内空間19側に位置する内装材14と、外部O側(室外空間側)に位置する下地材15と、内装材14と下地材15との間に配置された断熱材16と、を備えている。
内装材14には、例えば石膏ボード等を採用することができる。下地材15には、例えば構造用合板などを採用することができる。内装材14と下地材15との間には、図示しない複数の柱を配置することができる。この場合、各柱を下地材15に固定し、複数の柱を、下地材15を介して一体に連結することができる。
なお、内装材14や下地材15は、例えば透湿性を備える材料により形成することができる。また、内装材14や下地材15に、それぞれの厚さ方向に貫通する貫通孔(不図示)を形成することもできる。どちらの場合であっても、内壁部12を透湿可能とすることができる。内装材14の透湿性を下地材15の透湿性よりも高めたり、下地材15の透湿性を内装材14の透湿性よりも高めたり、内装材14の透湿性と下地材15の透湿性とを同等にしたりすることが可能である。
また、下地材15には、防水透湿シートを貼り付けておいてもよい。この場合、内壁部12の透湿性能を確保しつつ、外部Oからの雨水などの浸入を防止することができる。
断熱材16は、水分を脱着可能とされている。断熱材16の温度が上昇した時に、断熱材16は水分を脱離する。断熱材16の温度が低下した時に、断熱材16は水分を吸着する。断熱材16には、例えばセルロースファイバー等、繊維系断熱材を採用することができる。
外壁部13は、内壁部12との間に通気層17を形成する。外壁部13は、外部Oに露出する仕上げ材18を備えている。通気層17は、下地材15と仕上げ材18との間に配置される。通気層17には、下地材15と仕上げ材18とを接合する図示しない接合材が配置されている。接合材としては、例えば縦胴縁などが挙げられる。
なお内壁部12は、外壁部13や通気層17よりも厚い。外壁部13は、内壁部12や通気層17よりも薄い。内装材14の厚さおよび下地材15の厚さは、例えば9〜12mmである。断熱材16の厚さ(内装材14と下地材15との間隔)は、例えば95mm以上である。通気層17の厚さ(内壁部12と外壁部13との間隔)は、例えば18mm程度である。
図1および図3に示すように、空調システム20は、移送装置21と、測定部22と、制御部23と、を備えている。
移送装置21は、室内空間19の空気を通気層17に移送する。移送装置21は、室内空間19の空気の通気層17への移送およびその停止を切り替え可能である。移送装置21は、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部に排出可能である。移送装置21は、室内空間19の空気を、通気層17を通して室内空間19に循環可能とされている。移送装置21は、室内空間19の空気の通気層17を通した排出および循環を切り替え可能である。
なお、移送装置21が室内空間19の空気を外部に排出するときには、空調システム20を第3種換気設備として運転させることができる。つまり、室内空間19からの排気は機械による強制換気とし、室内空間19への給気は機械によらない自然換気とすることができる。また、空調システム20が、室内空間19に給気させる給気装置を更に備える場合、空調システム20を第1種換気設備として運転させることもできる。
移送装置21は、通風管24と、ファン25と、ダンパー26と、を備えている。通風管24は、躯体11の下方に配置された上流側の第1通風管27と、躯体11の上方に配置された下流側の第2通風管28と、を備えている。移送装置21は、室内空間19の空気を、第1通風管27および通気層17を通して第2通風管28に移送する。
第1通風管27は、躯体11の床下に配置されている。第1通風管27は、室内空間19と通気層17とを連通可能である。
第2通風管28は、室内空間19の上方に区画された空調室19aに収容されている。第2通風管28は、通気層17と室内空間19とを連通可能であるとともに、通気層17と外部Oとを連通可能である。
第2通風管28は、第1ダクト29と、チャンバー30と、第2ダクト31と、を備えている。第2通風管28では、上流側から下流側に向けて、第1ダクト29、チャンバー30および第2ダクト31の順に配置されている。
第1ダクト29は、通気層17とチャンバー30とを連通する。第1ダクト29は、棟から下方に延びている。
第2ダクト31は、チャンバー30と、外部Oまたは室内空間19と、を連通する。第2ダクト31は、チャンバー30と外部Oとを連通する外ダクト32と、チャンバー30と室内空間19とを連通する内ダクト33と、を備えている。
チャンバー30は、第1ダクト29と第2ダクト31とを連通する。チャンバー30は、外ダクト32および内ダクト33のうち、一方の第2ダクト31と連通した状態で、他方の第2ダクト31との連通を遮断可能である。これにより、第2通風管28は、通気層17と外部Oとを連通するか、通気層17と室内空間19とを連通するかを切り替え可能となる。
ファン25は、室内空間19の空気を、第1通風管27、通気層17および第2通風管28に移送する。第2通風管28が通気層17と外部Oとを連通した状態でファン25が駆動すると、室内空間19の空気は通気層17を通して外部Oに排出される。第2通風管28が通気層17と室内空間19とを連通した状態でファン25が駆動すると、室内空間19の空気は通気層17を通して室内空間19を循環する。ファン25の停止時には、空気の移送が停止され、室内空間19の空気の排出および循環の両方が停止される。
ダンパー26は、通気層17の開放と通気層17の密閉とを切り替える。ダンパー26は、例えば、第1通風管27と通気層17との連通およびその遮断を切り替えるとともに、通気層17と第2通風管28との連通およびその遮断を切り替える。ダンパー26が通気層17を密閉すると、室内空間19に通気層17を通して外気(外部Oの空気)が流入することが規制される。
測定部22は、室内空間19および通気層17の各状態を測定する。本実施形態では、測定部22が、室内空間19および通気層17の各温度を測定する。なお、測定部22が温度を測定するのに代えて、湿度を測定する構成を採用することも可能である。
制御部23は、移送装置21を制御する。本実施形態では、制御部23が、測定部22の測定結果に基づいて移送装置21を制御する。つまり制御部23は、室内空間19の温度および通気層17の温度に基づいて移送装置21を制御する。
制御部23は、チャンバー30(移送装置21)を制御することで、室内空間19の空気の排出およびその停止や、室内空間19の空気の循環およびその停止を制御することができる。制御部23は、ファン25(移送装置21)を制御することで、通気層17を通過する空気の流量や流速を制御することも可能である。制御部23は、ダンパー26(移送装置21)を制御することで、通気層17の開放および密閉の切り替えを制御することも可能である。
(空調方法)
前記空調システム20を利用した空調方法の一態様は、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出する工程を有する。このとき、室内空間19の除湿を目的とする場合には、室内空間19に残留する空気中の水分を、内壁部12を通して通気層17に透過させ、通気層17を通過する空気を介して外部Oに移流させる。この空調方法では、前記排出する工程の際、室内空間19から通気層17に向けて、内壁部12を透湿する湿流Wを発生させる。本実施形態では、湿流Wを発生させる駆動源として、室内空間19の空気と通気層17の空気との水分ポテンシャル差を利用する。
以下では、空調方法の説明にあたり、まず水分ポテンシャルについて説明する。
(水分ポテンシャル)
本願発明者は、濃度・圧力・外力等の各種駆動力を同次元の熱力学ポテンシャルに統一化し、熱・水分・空気の連成現象を表現することに想到した。これにより、移動現象と作用因子との関係(例えば、非等温場における水分移動)について、非平衡熱力学に基づいて理論的に説明することができる。つまり、熱と水分と空気の複合移動を熱力学に則して数理モデル化することで、熱力学エネルギー平衡により濃度・温度・外力等の作用因子と、伝導・伝達・移流による移動現象と、の関係を、熱力学ポテンシャルを駆動力として表現することができる。
以下では、前記熱力学ポテンシャルを水分ポテンシャルという。水分ポテンシャルとは、物質平衡の指標となる化学ポテンシャルを水分に応用した概念である。水分ポテンシャルとは、水蒸気濃度、水蒸気分子の内部エネルギー、水蒸気分子に作用する力(毛管吸着力)、場のエネルギー(外力等の応力)などを変数とする非平衡熱力学エネルギーである。水分ポテンシャルは、単位質量あたりのエネルギー量(例えば、kJ/kg)を単位として表される。
図4は、水分ポテンシャル線図である。水分ポテンシャル線図は、水分ポテンシャルと、温度・相対湿度・絶対湿度と、の一義的な関係を表す。図4では、水分ポテンシャル(単位:kJ/kg)が、左側の縦軸により表わされている。温度(単位:℃)が、横軸により表されている。相対湿度(単位:%)が、右上がりに傾斜する破線を目盛として表されている。絶対湿度(単位:g/kg´、g/kg(DA))が、右下がりに傾斜する実線を目盛として表されている。
図4に示されるように、温度と、相対湿度または絶対湿度(空気中の水分量)と、が設定された特定の温湿度状態の空気では、水分ポテンシャルが一義的に定まる。
水分ポテンシャルμは、飽和水分ポテンシャルμ 0と不飽和水分ポテンシャルμとの和として表すことができる。
飽和水分ポテンシャルμ 0は、ある温度の飽和湿り空気(つまり、相対湿度が100%の状態の空気)が有する熱力学エネルギーである。図4において、飽和水分ポテンシャルμ 0は、相対湿度100%の目盛り線によって表され、温度と連動して変動する。
不飽和水分ポテンシャルμは、飽和状態からの乾燥程度を示す負のエネルギーである。
絶対湿度が同等の状態で空気の温度が上昇すると、相対湿度が低下して乾燥するため、飽和水分ポテンシャルμ 0が上昇するとともに不飽和水分ポテンシャルμの絶対値が大きくなる。その結果、水分ポテンシャルμは、温度上昇前の元の状態より小さくなる。つまり、乾燥空気では、熱力学エネルギーが低く、水蒸気を含有可能なポテンシャルが高くなる。よって、乾燥空気には高湿空気からの湿流Wが生じる。つまり、水分ポテンシャルμの平衡状態(均一状態)からの偏差が湿流Wの駆動力となる。
(第1実施例)
前記空調システム20を利用した空調方法の第1実施例を、図5から図7を参照して説明する。本実施例では、水分ポテンシャル差を利用して室内空間19の空気を除湿する。
なお本実施例では、図5および図6に示すように、内壁部12において、断熱材16に代えて空気層16aが設けられていて、内装材14と下地材15との間に断熱材16が設けられていない。
まず図5に示すように、室内空間19の温度と通気層17の温度とが同等の状態で、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出する場合について検討する。
この場合には、室内空間19の空気および通気層17の空気それぞれの温度、絶対湿度および相対湿度は同等に維持される。つまり通気層17の空気は、室内空間19から単に移送された空気であるため、室内空間19の空気および通気層17の空気の絶対湿度は互いに同等である。その上で、各空気の温度が互いに同等になるため、各空気の相対湿度も互いに同等となる。図示の例では、各空気の温度が27℃、相対湿度が60%となっている。図7に点P11で示すように、温度が27℃、相対湿度が60%の空気は、水分ポテンシャルが108kJ/kgである。
その後、図6に示すように、例えば、朝方から日中にかけて外気温が上昇し、通気層17の温度が室内空間19に対して上昇した状態で、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出する場合について検討する。
この場合には、通気層17を通過する空気の絶対湿度は、前述のように室内空間19の空気の絶対湿度と同等である。しかしながら、通気層17を通過する空気の温度が室内空間19の空気の温度よりも高くなる。したがって、通気層17を通過する空気の相対湿度は、室内空間19の空気の相対湿度よりも低くなる。その結果、室内空間19から通気層17に向けて、内壁部12を透湿する湿流Wを発生させることができる。
つまり図7に示すように、空気の絶対湿度が同等のまま温度が上昇して相対湿度が低下すると、空気の水分ポテンシャルが低下する。そのため、温度が高い通気層17の空気では、温度が低い室内空間19の空気に対して水分ポテンシャルが低くなる。図6に示す例では、通気層17の空気の絶対湿度が同等に維持された状態で、この空気の温度が40℃に上昇する。この場合、図7に点P12で示すように、通気層17の空気の水分ポテンシャルが108kJ/kgから78kJ/kgに低下し、室内空間19から通気層17に向けて湿流Wが発生する。
図6に示すように、前記湿流W(水分、水蒸気)は、通気層17を通過する空気によって外部Oに移流されることから、室内空間19を除湿することができる。
このように、制御部23は、室内空間19の空気を外部Oに排出するときに、通気層17を通過する空気の水分ポテンシャルが、室内空間19に残留する空気の水分ポテンシャルよりも低くなるように、移送装置21を制御する。このとき制御部23は、例えば測定部22の測定結果に基づいて、室内空間19および通気層17の各空気の水分ポテンシャルについて推定する。そして制御部23は、その推定結果に基づいて、ファン25を制御して通気層17を通過する空気の流量を調節することができる。
(第2実施例)
前記空調システム20を利用した空調方法の第2実施例を、図8から図10を参照して説明する。本実施例においても、水分ポテンシャル差を利用して室内空間19の空気を除湿する。
なお本実施例では、第1実施例とは異なり、図8および図9に示すように、内壁部12には前記断熱材16が設けられている。本実施例は、例えば、日本における夏季など、外部Oの乾燥の程度が強くなく、日中から夜間にかけての外気温の低下が抑えられる場合を想定している。
図8に示すように、まず、通気層17の温度が室内空間19に対して上昇した状態で、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出する場合について検討する。
このとき、通気層17の温度上昇に伴って断熱材16の温度も上昇し、断熱材16が水分を脱離する。この水分は、断熱材16から拡散して下地材15を透過し、通気層17に到達する。そのため、仮に通気層17の空気の外部Oへの排出を無視すると、通気層17の空気の絶対湿度が室内空間19の空気の絶対湿度に比べて高められる。その結果、通気層17は温度上昇しつつも相対湿度の低下が抑えられる。通気層17の空気の水分ポテンシャルは、図10に示す点P21から点P22に向かうように上昇する。
前記水分ポテンシャルの変動では、通気層17の空気の外部Oへの排出を無視していた。しかしながら、実際には図8に示すように、通気層17に室内空間19の空気が導入され後、その空気が外部Oに排出される。よって、図10に示す点P22から点P23に示すように、通気層17の湿度が見かけ上、低下して水分ポテンシャルも低下する。その結果、第1実施例と同様に、通気層17の空気の水分ポテンシャルが、室内空間19の空気の水分ポテンシャルに対して低くなり、室内空間19から通気層17に向けて湿流Wが発生する。
次に、図9に示すように、日中から夜間にかけて外気温が低下し、通気層17の温度が室内空間19に対して下降した状態で、室内空間19の空気の通気層17への移送を停止する場合について検討する。
このとき、通気層17の温度低下に伴って断熱材16の温度も低下し、断熱材16が通気層17の空気の水分を吸着して通気層17の絶対湿度が低下する。通気層17の温度が室内空間19の温度と同等になるまで低下すると、通気層17の水分ポテンシャルは、図10に示す点P23から点P24に向かうように低下する。その結果、図10に示す点P21と点P24との間の差分だけ、通気層17の空気と室内空間19の空気との間に水分ポテンシャル差が生じ、湿流Wが発生する。
以上のように、この空調システム20によれば、昼間の日射受熱を利用することで、室内空間19からの終日の除湿が可能になる。
(第3実施例)
前記空調システム20を利用した空調方法の第3実施例を、図11から図13を参照して説明する。本実施例では、水分ポテンシャル差を利用して、断熱材16や通気層17における結露を抑制する。
なお本実施例では、第2実施例と同様で、図11および図12に示すように、内壁部12には前記断熱材16が設けられている。本実施例は、例えば、日本における冬季など、外部Oの乾燥の程度が強く、日中から夜間にかけて外気温が大きく低下する場合を想定している。
この実施例においても第2実施例と同様に、通気層17の温度が室内空間19の温度に対して上昇した状態では、図11に示すように、室内空間19の空気を通気層17に移送する。また、通気層17の温度が室内空間19の温度に対して下降した状態では、図12に示すように、室内空間19の空気の通気層17への移送を停止する。これにより、通気層17の空気では、図13に示す点P31、点P32、点P33および点P34を巡回するような水分ポテンシャルの変化が生じる。
しかしながら、本実施例では、通気層17の温度が室内空間19の温度に対して上昇した状態で、通気層17の空気を室内空間19に循環させる。これにより、温度上昇した空気が室内空間19に循環されることから、太陽集熱による暖房効果が得られる。このとき、断熱材16の温度変動に伴う水分の脱着、および室内空間19から通気層17への湿流Wは発生している。これにより、水分の滞留が抑制され、断熱材16や通気層17における結露を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る建物10によれば、移送装置21が、室内空間19の空気を、通気層17を通して外部Oに排出することで、除湿剤を用いることなく室内空間19を除湿することが可能になり、除湿の省エネルギー化を図ることができる。
また、移送装置21が室内空間19の空気を外部Oに排出するときに、通気層17を通過する空気の水分ポテンシャルが、室内空間19に残留する空気の水分ポテンシャルよりも低くなるように、制御部23が移送装置21を制御する。したがって、室内空間19から通気層17に向かう湿流Wを効果的に発生させることが可能になり、室内空間19を効率的に除湿することができる。
また制御部23が、室内空間19の温度および通気層17の温度に基づいて移送装置21を制御する。これにより、例えば、室内空間19の空気を外部Oに排出するときに、室内空間19から通気層17に向かう湿流Wを効果的に発生させること等が可能になり、室内空間19を効率的に除湿することができる。
また移送装置21が、室内空間19の空気の通気層17への移送およびその停止を切り替え可能である。したがって、例えば、日中から夜間にかけて外気温が低下し、通気層17の温度が室内空間19に対して下降したときには、室内空間19の空気の通気層17への移送を停止することで、室内空間19が除湿された状態を確保し易くすることができる。
また移送装置21が、室内空間19の空気の通気層17を通した排出および循環を切り替え可能である。通気層17の温度が室内空間19に対して上昇したときに、制御部23が、移送装置21に室内空間19の空気を、通気層17を通して室内空間19に循環させると、通気層17を通過して温度上昇した空気が、室内空間19に供給される。これにより、室内空間19を暖めることが可能になり、空調システム20によって除湿のみならず温度調節も実現することができる。
また、本実施形態に係る空調システム20によれば、建物10における空調システム20として、前記空調システム20を採用しているので、室内空間19を省エネルギーで除湿することができる。
さらに、内壁部12が断熱材16を備えているので、内壁部12の温度が低下したときに、断熱材16に通気層17の空気中の水分を吸着させることができる。これにより、通気層17の相対湿度を低下させ、室内空間19から通気層17に向かう湿流Wを効果的に発生させることが可能になり、室内空間19を効率的に除湿することができる。
また、本実施形態に係る空調方法によれば、前記排出する工程の際、室内空間19に残留する空気中の水分を、内壁部12を通して通気層17に透過させ、通気層17を通過する空気を介して外部Oに移流させる。したがって、除湿剤を用いることなく室内空間19を除湿することが可能になり、除湿の省エネルギー化を図ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明は、除湿剤を用いることなく室内空間19を除湿することができる建物10や空調システム20、空調方法を開示するものであり、これらの建物10や空調システム20、空調方法において、除湿剤を併用することを排除するものではない。
移送装置21は、前記実施形態に示した構成に限られない。
例えば、第1通風管27を通して室内空間19と通気層17とを連通するのに代えて、床下に位置する空間である床下空間を通して、室内空間19と通気層17とを連通してもよい。このような構成は、例えばいわゆる基礎断熱工法において採用することができる。
また、第1通風管27を躯体11の床下に配置するのに代えて、第1通風管27を、この第1通風管27が内壁部12を貫通するように配置してもよい。このような構成は、例えばいわゆる換気孔工法であっても採用することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 建物
11 躯体
12 内壁部
13 外壁部
16 断熱材
17 通気層
19 室内空間
20 空調システム
21 移送装置
23 制御部
O 外部

Claims (8)

  1. 室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体用の空調システムであって、
    前記室内空間の空気を前記通気層に移送する移送装置と、
    前記移送装置を制御する制御部と、を備え、
    前記移送装置は、前記室内空間の空気を、前記通気層を通して外部に排出可能であることを特徴とする空調システム。
  2. 前記制御部は、前記移送装置が前記室内空間の空気を外部に排出するときに、前記通気層を通過する空気の水分ポテンシャルが、前記室内空間に残留する空気の水分ポテンシャルよりも低くなるように、前記移送装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記制御部は、前記室内空間の温度および前記通気層の温度に基づいて前記移送装置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の空調システム。
  4. 前記移送装置は、前記室内空間の空気の前記通気層への移送およびその停止を切り替え可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空調システム。
  5. 前記移送装置は、前記室内空間の空気を、前記通気層を通して前記室内空間に循環可能とされ、
    前記移送装置は、前記室内空間の空気の前記通気層を通した排出および循環を切り替え可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空調システム。
  6. 室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体と、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空調システムと、を備えていることを特徴とする建物。
  7. 前記内壁部は、水分を脱着可能な断熱材を備えていることを特徴とする請求項6に記載の建物。
  8. 室内空間を形成する透湿可能な内壁部と、前記内壁部との間に通気層を形成する外壁部と、を備える躯体用の空調方法であって、
    前記室内空間の空気を、前記通気層を通して外部に排出する工程を有し、
    前記排出する工程の際、前記室内空間に残留する空気中の水分を、前記内壁部を通して前記通気層に透過させ、前記通気層を通過する空気を介して外部に移流させることを特徴とする空調方法。
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