JP2017166528A - 差圧弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より静粛性が高い差圧弁を提供する。
【解決手段】本発明の差圧弁10では、特別空間17を含む内圧保持空間93に流路上流部91の内圧P1の流体を閉じ込め、その内圧保持空間93の内圧P3を利用して第1弁体30が開き、内圧保持空間93の閉じ込められた流体がオリフィス18を通して流路下流部92側に徐々に抜けるように構成したことで、第1弁体30が開いてから即座に閉じることが防がれる。即ち、本実施形態の差圧弁10によれば、ハンチング現象が防がれ、従来より静粛性が高くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、上流側と下流側との差圧が一定の大きさ以上になると開弁する差圧弁に関する。
従来、この種の差圧弁は、弁口に対して下流側から弁体が接離すると共に、その弁体が圧縮コイルバネ等により閉弁側に付勢された構造になっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−100814号公報(図2参照)
しかしながら、上記した従来の差圧弁では、ハンチング現象による騒音が問題になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より静粛性が高い差圧弁の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、屈曲した流路(16)を有するベース部材(11)と、前記流路(16)の屈曲部(16A)の上流側を絞ってなる第1弁口(24)と、前記ベース部材(11)のうち前記屈曲部(16A)を挟んで前記第1弁口(24)の反対側に形成されている小径嵌合孔部(23)と、前記ベース部材(11)のうち前記小径嵌合孔部(23)より前記第1弁口(24)から離れる側に形成され、前記小径嵌合孔部(23)より内径が大きい大径嵌合孔部(22)と、前記小径嵌合孔部(23)に嵌合する小径嵌合軸部(35)と前記大径嵌合孔部(22)に嵌合する大径嵌合軸部(38)とを有して前記ベース部材(11)に対して直動し、前記第1弁口(24)を開閉する第1弁体(30)と、前記第1弁体(30)を閉弁側に付勢する第1付勢手段(15)と、前記大径嵌合孔部(22)における前記小径嵌合孔部(23)との段差面(22D)と前記大径嵌合軸部(38)との間に挟まれている特別空間(17)と、前記第1弁体(30)に形成され、前記第1弁口(24)との対向面に開口する流入開口(54A)を一端に有すると共に、前記特別空間(17)に連通する連通開口(54B)を他端に有する流体導入路(54)と、前記連通開口(54B)の途中に設けられて、前記流入開口(54A)から前記連通開口(54B)に流れる流体の全てが通過する第2弁口(52)と、前記第2弁口(52)に対して下流側から接離して前記第2弁口(52)を開閉する第2弁体(59)と、前記第2弁体(59)を閉弁側に付勢する第2付勢手段(58)と、前記大径嵌合孔部(22)の内周面と前記大径嵌合軸部(38)の外周面との間をシールするシール部材(41)と、前記特別空間(17)を前記流路(16)における第1弁口(24)より下流側に常時連通するオリフィス(18)とを備える差圧弁(10)である。
請求項2の発明は、前記第1弁口(24)の口径に比べて、前記小径嵌合軸部(35)の外径が大きい請求項1に記載の差圧弁(10)である。
請求項3の発明は、前記小径嵌合軸部(35)の外周面に形成されたリング収容溝(35A)と、前記リング収容溝(35A)に収容されたCリング(43)とを備え、前記Cリング(43)に備えた切欠部が前記オリフィス(18)になっている請求項1又は2に記載の差圧弁(10)である。
請求項4の発明は、前記流体導入路(54)には、第1弁口(24)の中心軸と平行に直線状に延びた直線部(50)が備えられて、前記直線部(50)に前記第2弁口(52)が配置されている請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)である。
請求項5の発明は、前記第1弁体(30)には、前記小径嵌合軸部(35)と前記大径嵌合軸部(38)との間に、前記小径嵌合軸部(35)より小径で前記小径嵌合孔部(23)に遊嵌される遊嵌合軸部(36)が備えられ、前記連通開口(54B)は、前記遊嵌合軸部(36)の外周面に開口している請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)である。
請求項6の発明は、前記第1弁体(30)のうち前記第1弁口(24)との対向面と反対側の面は、大気圧を受けている請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)である。
本発明の差圧弁(10)では、第1弁口(24)より下流側の流路下流部(92)と特別空間(17)との間はオリフィス(18)によって常時連通し、第1弁口(24)より上流側の流路上流部(91)と特別空間(17)の間は、第2弁体(59)による第2弁口(52)の開閉により連通状態と断絶状態とに切り替わる。そして、流路下流部(92)の内圧の低下に伴って特別空間(17)の内圧が低下すると第2弁口(52)が開き、特別空間(17)の内圧が流路上流部(91)の内圧と近い状態になってから第2弁口(52)が閉じる。そして、大径嵌合軸部(38)に高い内圧がかかって第1弁体(30)が開位置側に移動し、第1弁口(24)が開いて流路上流部(91)から流路下流部(92)へと流体が流れる。また、第2弁口(52)が閉じると、特別空間(17)の流体がオリフィス(18)を通って徐々に流路下流部(92)へと流れ、特別空間(17)の内圧が徐々に下がることで、第1弁体(30)が徐々に閉位置側へと移動して第1弁口(24)が閉じられる。これにより、本発明の差圧弁(10)では、ハンチング現象が抑えられ、従来より静粛性が高くなる。
また、請求項2の差圧弁(10)のように、第1弁口(24)の口径に比べて小径嵌合軸部(35)の外径を大きくすれば、第1弁口(24)が開いたときに小径嵌合軸部(35)にかかる内圧によっても第1弁体(30)を開弁側に移動又は保持することができる。
さらに、オリフィス(18)に関しては、第1弁体(30)又はベース部材(11)に流路径が小さい孔を形成してオリフィスとしてもよいし、請求項3の発明のように、小径嵌合軸部(35)の外周面に備えたCリング(43)の切欠部をオリフィス(18)としてもよい。また、請求項4及び5の構成により、流体導入路(54)の構成が簡素になる。
本発明の一実施形態に係る差圧弁の第1弁口と第2弁口とが閉じた状態の側断面図 差圧弁の第1弁口が閉じ、第2弁口が開いた状態の側断面図 差圧弁の第1弁口と第2弁口とが開いた状態の側断面図 差圧弁の第1弁口が開き、第2弁口が閉じた状態の側断面図
以下、本発明の一実施形態の差圧弁10を図1〜図4に基づいて説明する。なお、この差圧弁10は、重力方向に対して任意の姿勢で使用可能であるが、以下の説明では、図1〜図5の上下方向を差圧弁10の上下方向として説明する。
図1に示すように、本実施形態の差圧弁10のバルブボディ12は、例えば、直方体の一部を切除した形状をなし、上下に貫通する貫通孔20を有する。貫通孔20には、上から順番に雌螺子部21、大径嵌合孔部22、小径嵌合孔部23、第1弁口24及び流入管接続部25が備えられ、それらは第1弁口24を除く、雌螺子部21、大径嵌合孔部22、小径嵌合孔部23、流入管接続部25の順番で内径が段階的に小さくなっていて、流入管接続部25の上端部が絞られて第1弁口24になっている。また、第1弁口24における小径嵌合孔部23側の開口縁からは環状突条24Tが突出していて、その環状突条24Tの上面が第1弁口24の弁座24Zになっている。
小径嵌合孔部23の下端寄り位置とバルブボディ12の一側面との間には、流出管接続部19が形成されている。また、流出管接続部19における小径嵌合孔部23側の端部が絞られて排出口19Aになっている。そして、流入管接続部25から小径嵌合孔部23を通過して流出管接続部19へと流体が流れる流路16が構成されている。また、流路16における小径嵌合孔部23が、本発明に係る屈曲部16Aになっている。
バルブボディ12の雌螺子部21には、ストッパリング13が螺合装着されている。そのストッパリング13は、円筒状をなし、その外周面には雄螺子部13Aが形成され、内周面には雌螺子部13Bが形成されている。また、ストッパリング13の外周面の上端部からは鍔部13Fが側方に張り出し、ストッパリング13の下端面の内縁部からは位置決突部13Tが下方に突出している。さらに、ストッパリング13の上面における周方向の複数位置には、工具孔13Hが穿孔されている。そして、鍔部13Fがバルブボディ12の上面に当接し、位置決突部13Tの下面がバルブボディ12の雌螺子部21と大径嵌合孔部22との境界部分に配置されている。
ストッパリング13の雌螺子部13Bには、調整リング14が螺合装着されている。調整リング14は、円盤状をなし、外周面に雄螺子部14Aを有すると共に、中央に貫通孔14Bを有する。また、貫通孔14Bの周囲の複数位置には、工具孔14Hが穿孔され、調整リング14の下面には、貫通孔14Bより内径が大きいバネ受容凹部14Cが形成されている。
本実施形態では、バルブボディ12とストッパリング13と調整リング14とから本発明に係るベース部材11が構成されている。そして、このベース部材11の内部に、第1弁体30が収容されている。第1弁体30は、弁体本体31に押えリング40、詰栓44等を組み付けてなる。弁体本体31は、上下に延びる円柱部32の下端部と上端寄り位置とから第1円盤部33と第2円盤部34とが側方に張り出した構造になっている。下端部の第1円盤部33は、小径嵌合孔部23の内径より外径が小さく、その下面には外縁部と内縁部とを除く全体を陥没させてパッキン装着部33Aが形成されている。そして、パッキン装着部33Aにパッキン42が収容されて、例えば接着剤で固定されている。
第2円盤部34は、第1円盤部33より厚くなっていて、その外周面の下端部が側方に僅かに突出し、その突出部分を有する第2円盤部34の下端部全体が、本発明に係る小径嵌合軸部35になっている。そして、小径嵌合軸部35が、小径嵌合孔部23に僅かな隙間を空けて嵌合されている。
小径嵌合軸部35の外周面にはリング収容溝35Aが形成され、そこにCリング43が収容されている。Cリング43は、例えば、樹脂製又はエラストマー製の平板状のリングにおける周方向の一部を切除して本発明に係る切欠部を備えている。また、Cリング43は、僅かに弾性縮径された状態で小径嵌合孔部23の内周面に当接している。そして、Cリング43の切欠部が、本発明に係るオリフィス18になっている。
第2円盤部34の外周面の上端部からは、フランジ部37Aが側方に張り出し、そのフランジ部37Aの上面外縁部から断面四角形の環状突条37Bが突出している。また、環状突条37Bの内側には押えリング40が圧入され、その押えリング40と環状突条37Bとフランジ部37Aとから本発明に係る大径嵌合軸部38が構成されている。さらに、押えリング40の外周面の上端部からはフランジ部40Fが張り出していて、そのフランジ部40Fと環状突条37Bとに環状シール41(本発明の「シール部材」に相当する)が挟持されている。また、フランジ部40Fの外周面と環状突条37B及びフランジ部37Aの外周面は面一になって大径嵌合軸部38全体の外周面を構成している。そして、大径嵌合軸部38が大径嵌合孔部22に僅かな隙間を空けて嵌合されると共に、環状シール41の一部が大径嵌合軸部38の外周面から突出して大径嵌合孔部22の内周面に密着している。
第2円盤部34のうち小径嵌合軸部35と大径嵌合軸部38との間は、小径嵌合軸部35より僅かに外径が小さい遊嵌合軸部36になっていて、大径嵌合孔部22と小径嵌合孔部23とに跨がって嵌合されている。
第1弁体30は、大径嵌合軸部38と大径嵌合孔部22との嵌合と、小径嵌合軸部35と小径嵌合孔部23との嵌合とによって、ベース部材11に直動可能に支持されている。また、第2円盤部34と調整リング14との間には、圧縮コイルバネ15(本発明の「第1付勢手段」に相当する)が収容され、その圧縮コイルバネ15の弾発力によって、第1弁体30が下方に付勢されている。なお、圧縮コイルバネ15の上端部は、調整リング14のバネ受容凹部14Cに受容され、第2円盤部34の上面には、バネ受容凹部14Cと同様のバネ受容凹部34Aが形成されている。
第1弁体30は、図1に示すように弁座24Zとの当接よって直動範囲の下端位置(第1弁口24の閉弁位置でもある)に位置決めされる一方、図3に示すように大径嵌合軸部38と位置決突部13Tとの当接によって直動範囲の上端位置に位置決めされる。
大径嵌合軸部38と、大径嵌合孔部22における小径嵌合孔部23との間の段差面22Dと間は、本発明に係る特別空間17になっている。また、第1弁体30が閉弁位置に配置された状態でも、大径嵌合軸部38が段差面22Dから離間していて特別空間17が消滅しないようになっている。
第1弁体30には、円柱部32の中心部を貫通する縦孔50と、遊嵌合軸部36を径方向に貫通する横孔51とが形成されて互いに直交している。また、縦孔50のうち横孔51より下側位置には段差面50Dが設けられ、段差面50Dより上側の内径が段付き状に大きくなっていて、さらに、縦孔50の上端部は、雌螺子孔53になっている。なお、横孔51の内径は、縦孔50のうち段差面50Dより下側部分の内径と略同一になっている。
雌螺子孔53には、詰栓44が螺合装着されている。詰栓44は、上側から順番にフランジ部44A、雌螺子部44B、孔嵌合部44C及びバネ嵌合部44Dを備えてなり、下方に向かって段階的に外径が縮径している。また、孔嵌合部44Cの外周面には、Oリング溝が形成され、そこにOリング45が装着されている。そして、フランジ部44Aが円柱部32の上面に当接する位置まで雌螺子部44Bが第1弁体30の雌螺子孔53に締め込まれ、Oリング45が縦孔50の内周面に密着している。これにより、縦孔50の上端部が閉塞され、縦孔50と横孔51とから本発明に係る流体導入路54が構成されている。そして、縦孔50の下端部の開口が、本発明に係る流入開口54Aをなし、遊嵌合軸部36の外周面における横孔51の開口が、本発明に係る連通開口54Bになし、さらには、段差面50Dの開口が本発明に係る第2弁口52になっている。なお、オリフィス18における流体の通過面積に比べて、第2弁口52における流体の通過面積は、極めて大きくなっている。
縦孔50のうち段差面50Dと詰栓44との間には、ボール状の第2弁体59と圧縮コイルバネ58(本発明の「第2付勢手段」に相当する)とが収容されている。そして、圧縮コイルバネ58によって第2弁体59が第2弁口52を閉弁する位置に付勢されている。なお、第2弁体59の上端部は、詰栓44のバネ嵌合部44Dの外側に嵌合されている。
ベース部材11と第1弁体30との隙間のうち小径嵌合軸部35と大径嵌合軸部38との挟まれかつ特別空間17を含む空間は、流体導入路54のうち第2弁口52より上側部分と常時連通している内圧保持空間93になっている。そして、第2弁口52が開くと、内圧保持空間93と流路16における第1弁口24より上流側部分(以下、これを「流路上流部91」という)とが連通し、第2弁口52が閉じると、内圧保持空間93と流路上流部91とが断絶される。また、第2弁口52の開閉に拘わらず、内圧保持空間93と流路16における第1弁口24より下流側部分(以下、これを「流路下流部92」という)とがオリフィス18によって常時連通している。
本実施形態の差圧弁10の構成に関する説明は、以上である。次に、この差圧弁10の作用効果について説明する。差圧弁10は、例えば、第1弁体30の上面で大気圧を受け、流入管接続部25及び流出管接続部19に配管が接続されて、流入管接続部25から第1弁口24を通って流出管接続部19へと流体が流れ得るようにセットされる。また、内圧保持空間93は、オリフィス18によって流路下流部92と連通しているので、第1弁口24が閉じかつ第2弁口52が閉じてから暫く経過すると内圧保持空間93と流路下流部92とが同じ内圧になる。この状態を以下、初期状態という。
ここで、流路上流部91の内圧P1は、大気圧及び流路下流部92の内圧P2より大きい一定の値になっている。一方の流路下流部92の内圧P2は変化し、その内圧P2の変化が所定の範囲に収まるように差圧弁10が以下のように作動する。
即ち、初期状態から流路下流部92の内圧P2と共に内圧保持空間93の内圧P3が徐々に低くなり、内圧保持空間93と流路上流部91との差圧ΔPが第1基準差圧ΔP10を超えると、図2に示すように第2弁体59が閉弁位置から上昇して第2弁口52が開く。すると、流路上流部91の流体が内圧保持空間93に流れ込み、内圧保持空間93の内圧P3が流路上流部91の内圧P1に近づき、図3に示すように、第1弁体30が上昇して第1弁口24が開くと共に、第2弁体59が降下して第2弁口52が閉じる(図4参照)。
また、第1弁口24が開くと、流路上流部91から小径嵌合孔部23に流れ込んだ流体によって、小径嵌合軸部35の下面にかかる圧力が上昇し、このことによって第1弁体30がさらに上方に移動する。ここで、第1弁口24の上流側の流路上流部91より下流側の流路下流部92が広いこと等による流体の圧力損失により、小径嵌合軸部35に下面にかかる流路下流部92の内圧は、流路上流部91の内圧P1より小さくなる。これにより、内圧保持空間93から流路下流部92へとオリフィス18を通って徐々に流体が流れる。よって、第2弁口52が閉じた当初は、大径嵌合軸部38が内圧保持空間93の高い内圧P3を受けて第1弁体30が開いた状態に維持されるが、時間の経過と共に内圧保持空間93の内圧が徐々に下がって第1弁体30を上方に押し上げる力も徐々に下がる。そして、第1弁体30が徐々に降下してやがて第1弁口24が閉じ、差圧弁10が初期状態に戻る(図1参照)。
このように本実施形態の差圧弁10では、特別空間17を含む内圧保持空間93に流路上流部91の内圧P1の流体を閉じ込め、その内圧保持空間93の内圧P3を利用して第1弁体30が開き、内圧保持空間93の閉じ込められた流体がオリフィス18を通して流路下流部92側に徐々に抜けるように構成したことで、第1弁体30が開いてから即座に閉じることが防がれる。即ち、本実施形態の差圧弁10によれば、ハンチング現象が防がれ、従来より静粛性が高くなる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、上記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
10 差圧弁
11 ベース部材
12 バルブボディ
15 圧縮コイルバネ(第1付勢手段)
16 流路
16A 屈曲部
17 特別空間
18 オリフィス
22 大径嵌合孔部
22D 段差面
23 小径嵌合孔部
24 第1弁口
30 第1弁体
35 小径嵌合軸部
35A リング収容溝
36 遊嵌合軸部
38 大径嵌合軸部
41 環状シール(シール部材)
43 Cリング
50 縦孔(直線部)
51 横孔
52 第2弁口
54 流体導入路
54A 流入開口
54B 連通開口
58 圧縮コイルバネ(第2付勢手段)
59 第2弁体
91 流路上流部
92 流路下流部

Claims (6)

  1. 屈曲した流路(16)を有するベース部材(11)と、
    前記流路(16)の屈曲部(16A)の上流側を絞ってなる第1弁口(24)と、
    前記ベース部材(11)のうち前記屈曲部(16A)を挟んで前記第1弁口(24)の反対側に形成されている小径嵌合孔部(23)と、
    前記ベース部材(11)のうち前記小径嵌合孔部(23)より前記第1弁口(24)から離れる側に形成され、前記小径嵌合孔部(23)より内径が大きい大径嵌合孔部(22)と、
    前記小径嵌合孔部(23)に嵌合する小径嵌合軸部(35)と前記大径嵌合孔部(22)に嵌合する大径嵌合軸部(38)とを有して前記ベース部材(11)に対して直動し、前記第1弁口(24)を開閉する第1弁体(30)と、
    前記第1弁体(30)を閉弁側に付勢する第1付勢手段(15)と、
    前記大径嵌合孔部(22)における前記小径嵌合孔部(23)との段差面(22D)と前記大径嵌合軸部(38)との間に挟まれている特別空間(17)と、
    前記第1弁体(30)に形成され、前記第1弁口(24)との対向面に開口する流入開口(54A)を一端に有すると共に、前記特別空間(17)に連通する連通開口(54B)を他端に有する流体導入路(54)と、
    前記連通開口(54B)の途中に設けられて、前記流入開口(54A)から前記連通開口(54B)に流れる流体の全てが通過する第2弁口(52)と、
    前記第2弁口(52)に対して下流側から接離して前記第2弁口(52)を開閉する第2弁体(59)と、
    前記第2弁体(59)を閉弁側に付勢する第2付勢手段(58)と、
    前記大径嵌合孔部(22)の内周面と前記大径嵌合軸部(38)の外周面との間をシールするシール部材(41)と、
    前記特別空間(17)を前記流路(16)における第1弁口(24)より下流側に常時連通するオリフィス(18)とを備える差圧弁(10)。
  2. 前記第1弁口(24)の口径に比べて、前記小径嵌合軸部(35)の外径が大きい請求項1に記載の差圧弁(10)。
  3. 前記小径嵌合軸部(35)の外周面に形成されたリング収容溝(35A)と、
    前記リング収容溝(35A)に収容されたCリング(43)とを備え、
    前記Cリング(43)に備えた切欠部が前記オリフィス(18)になっている請求項1又は2に記載の差圧弁(10)。
  4. 前記流体導入路(54)には、第1弁口(24)の中心軸と平行に直線状に延びた直線部(50)が備えられて、前記直線部(50)に前記第2弁口(52)が配置されている請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)。
  5. 前記第1弁体(30)には、前記小径嵌合軸部(35)と前記大径嵌合軸部(38)との間に、前記小径嵌合軸部(35)より小径で前記小径嵌合孔部(23)に遊嵌される遊嵌合軸部(36)が備えられ、
    前記連通開口(54B)は、前記遊嵌合軸部(36)の外周面に開口している請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)。
  6. 前記第1弁体(30)のうち前記第1弁口(24)との対向面と反対側の面は、大気圧を受けている請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載の差圧弁(10)。
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