JP2017165777A - 乳化シロップを含むカプセル剤およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハチミツのカプセル化における固有の難点を克服すること。【解決手段】本発明は、カプセル剤、より詳細には、軟カプセル剤であって、充填材料が乳化シロップを含むカプセル剤を提供する。詳細には、本発明は、ハチミツを、ゼラチン、改質ゼラチンまたはゼラチン非含有シェル材料にカプセル化するための手段を提供する。さらに、本明細書中で記載するカプセル剤は、ロータリーダイ装置を使用して製造することができる。【選択図】なし
Description
本出願は、2011年4月12日に出願されたオーストラリア仮特許出願第2011901374号の優先権の利益を主張するものであり、この仮特許出願の内容は、全体として本明細書に組み込まれる。
本発明は、カプセル剤、より詳細には軟カプセル剤であって、充填材料が乳化シロップを含むカプセル剤に関する。特に、本発明は、ゼラチン、改質ゼラチン、またはゼラチン非含有シェル材料に、ハチミツをカプセル化するための手段に関する。さらに、本明細書に記載のカプセル剤は、ロータリーダイ装置を使用して製造することができる。
シロップ、例えばハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップ、麦芽エキスおよび他の粘稠なシロップは、主に、スクロース、グルコース、フルクトース、および/または水に溶解する他の糖を含有するものであり、産業用食品添加剤として広範な用途がある。またシロップは、料理や飲料にも利用され、スプレッドとしても利用されている。全てのシロップの中で、ハチミツは、特にあらゆる目的に通じる魅力を備えている。実際、ハチミツは、世に知られる最も古い食品の1つであり、その美味しさと栄養価の両方を目的として消費されてきた。
さらに、ハチミツは、局所的に適用して様々な疾患を処置するために、何世紀にもわたり、人々に利用されてきた。より最近では、その殺菌特性および抗菌特性が化学的に説明されている。
本明細書で言及するシロップは、典型的には、少なくとも50%、一般的には70%以上の、溶解糖を含む。そのような本明細書で検討されるシロップは、高粘度、粘着性、強い甘味、高密度、高水分含量、および吸湿性を特徴とする。
新鮮なハチミツは、過飽和の液体であり、所与の水が周囲温度で通常溶解し得る量よりも多くの糖を含んでおり、結果的に、1ミリリットルあたり約1.36グラムの密度を有する。ハチミツは、上記のシロップの特徴に加えて、過冷却液体ともみなされ、腐敗による影響を比較的受けにくい。
産業向け、医薬向け、および個人向けのそれぞれにおける適応能力において、ハチミツの使用に起因すると考えられる3つの重大な問題点は、高い粘度および関連する取扱いの問題、高い水分含量、ならびに結晶化状態へ戻ろうとする自然の親和性である。
本発明は、シロップ(特にハチミツ)のための新規剤形であって、所与のシロップ組成物をカプセル化する(好ましくはゼラチン非含有軟質シェルカプセルにカプセル化する)剤形を提供するものであり、究極的にその取扱いを簡略化するものである。ハチミツに特有の栄養学的および医学的利点と人体におけるその迅速な吸収特性とを考慮すると、本明細書に記載される新たな送達システムにより、それらから調製される医薬品、および特に健康および栄養補助食品に対するその後の生物学的利用能の向上がもたらされ得る。
軟カプセル剤(最も一般的には軟ゼラチンカプセル剤)は、他の剤形を上回る顕著な利点を提供する。軟カプセル剤は、飲み込みやすいことから、患者が受け入れやすく、またある場合には、活性剤の不快な味を隠すための風味づけが不要になり得る。
また軟カプセル剤は、必要とする用量数をパッケージから取り出すだけでよく、嵩のある液体よりも、患者にとって持ち運びしやすい。
薬物を軟カプセル剤にカプセル化することにより、医薬物質の生物学的利用能を向上させる潜在能力も得られる。シェルが壊れるとすぐに、活性成分が液体形態で迅速に放出される。錠剤組成物の場合と異なり、活性成分を吸収可能にするために、カプセル剤が完全に崩壊する必要はない。また、比較的不溶性の活性成分を、より速く吸収させるために、液体担体に分散させることもできる。
ハチミツをカプセル剤(特に軟質形態のカプセル剤)にカプセル化しようとする試みは、これまで成功していなかった。ハチミツの高い密度および水分含量により、得られたカプセル剤には、縫い目の撓み、深刻な漏出、引き続く破損がよく生じていた。
高い密度および水分含量に起因する問題に加えて、ハチミツが高粘度であることによって、製造方法にまた重大な難題が生じる。従来技術では、充填組成物の注入を、医薬ポンプに頼っている。しかしながら、高粘度であると、ポンプが動かなくなったり、または詰まったりすることが、たびたび起こる。同様に、移送管が破裂したり、および/または充填物の体積が不均一になったりすることも多い。
さらに、高粘度は、熱を適用するだけで即座に解決し得るものではない。液体の粘度を減少させるために熱を利用することは、当技術分野でよく知られている。しかしながら、ハチミツを高温に曝すと、風味、芳香および色が劣化する。さらに、温度が高くなるほど、また曝露時間が長くなるほど、質の劣化は著しくなる。約60℃を超える温度で、害が生じ得る。熱は充填組成物の質を低下するだけでなく、熱の適用により充填物の体積が増大し、最終的に、得られるカプセル剤のシール強度(sealing strength)が減少する。シール強度が減少すると、カプセル剤の縫い目に漏れが生じ、究極的に製品が不能になる。
さらに、シロップ(特にハチミツ)の自然な結晶化により、結晶格子の一部を形成していないハチミツ溶液の複数の部分の水分含量が局在的に増加することがよくある。この局在的な水分含量の増加は、非常に好ましくないことに、ハチミツを発酵しやすくする。
さらに、従来のゼラチン軟カプセル剤でハチミツをカプセル化する試みにおいては、ゼラチンとハチミツ中の糖との相互作用により、経時的にシェルの硬化と架橋が生じる。その影響により、製品の貯蔵寿命性、バイアビリティー、安定性および質が、顕著に低下する。
ハチミツをカプセル化する際のこれらの特有の難点は、軟カプセルまたは硬カプセルのいずれに関しても市場に同等の製品が存在しないことによってさらに証拠づけられる。このように、現時点での最新技術では、これらの固有の問題を解決できていない。
ハチミツのカプセル化における固有の難点を克服するために、本出願人は、以下の点に対処する必要があった:
- 高粘度製品の取扱いと製造
- 高水分含量製品の安定性とバイアビリティー
- 不均一な製品をもたらす結晶化の傾向
- 所望の充填組成物に対する加熱可能性の限界
- 天然物質どおりの優れた風味特性を維持する必要性
- 従来のゼラチン軟質ゲルと未改質シロップとの不適合性。
- 高粘度製品の取扱いと製造
- 高水分含量製品の安定性とバイアビリティー
- 不均一な製品をもたらす結晶化の傾向
- 所望の充填組成物に対する加熱可能性の限界
- 天然物質どおりの優れた風味特性を維持する必要性
- 従来のゼラチン軟質ゲルと未改質シロップとの不適合性。
文献における議論、行為、材料、装置、物品などは、本発明のための構成を提供する目的でのみ、本明細書中に含まれる。これらの事項の一部または全てが、先行技術の一部を形成していた、または、本出願の各請求項の優先日前に存在していたかのように本発明に関連する分野に共通の一般的知識であったとは、示唆もされないし、提示もされない。
用語「含む(comprise、comprises、comprisedまたはcomprising)」は、本明細書(特許請求の範囲を含む)で使用されるとき、記述された特徴、整数、ステップまたは成分の存在を特定するものであるが、他の1つまたは複数の特徴、整数、ステップまたは成分の存在を除外するものではない、として解釈されるべきである。
用語「シロップ」は、本明細書で使用するとき、糖および水を含む粘稠な液体を指し、高粘度、粘着性、強い甘味、高密度、高水分含量、および吸湿性を特徴とする。好適なシロップの例としては、限定されないが、ハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップ、および麦芽エキスが挙げられる。
用語「カプセル剤」は、本明細書で使用するとき、所望の充填材料をカプセル化する空洞(chamber)を備えたケースまたはシェルであり、特に補完健康製品(complementary health product)または医薬製品である。好ましい実施形態では、前記カプセル剤は、可溶性または半可溶性である。
用語「ハチミツ」は、本明細書で使用されるとき、液状ハチミツ、低温殺菌ハチミツ、生のハチミツ、濾過ハチミツ(strained honey)、限外濾過ハチミツ、超音波処理ハチミツ、クリーム状ハチミツ、泡立てハチミツ(whipped honey)、清澄化ハチミツ、非清澄化ハチミツおよび結晶化ハチミツを包含する。
本発明は、
(a)充填材料をカプセル化するための硬質または軟質シェルと、
(b)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料と
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を提供する。
(a)充填材料をカプセル化するための硬質または軟質シェルと、
(b)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料と
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を提供する。
好ましい実施形態において、乳化シロップは、少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む。さらに、少なくとも1種のシロップは、好ましくは、ハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップおよび麦芽エキスからなる群から選択される。より好ましくは、シロップは、液状ハチミツまたは結晶化ハチミツである。
別の好ましい実施形態では、充填材料は、1種または複数の補完健康化合物および/または医薬活性化合物をさらに含む。
さらに好ましい実施形態において、本発明のシェル材料は、ゼラチン非含有材料を含み得る。好ましいゼラチン非含有シェル材料により製造されたカプセル剤は、既に本出願人により、オーストラリア特許第735699号およびオーストラリアイノベーション特許第2006100743号として特許となっている。このように、1つの好ましい実施形態では、シェル材料は、イオタ-カラギーナンと、少なくとも1種の改質デンプン、水、可塑剤および緩衝剤との混合物を含む。
別の好ましい実施形態において、本発明は、
a)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料であり、前記乳化シロップが少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む乳化シロップである充填材料を用意するステップと、
b)空洞を有するシェル材料を成形するステップと、
c)ロータリーダイ法を用いて、前記シェル材料内に前記充填材料をカプセル化するステップと
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を製造する方法を提供する。
a)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料であり、前記乳化シロップが少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む乳化シロップである充填材料を用意するステップと、
b)空洞を有するシェル材料を成形するステップと、
c)ロータリーダイ法を用いて、前記シェル材料内に前記充填材料をカプセル化するステップと
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を製造する方法を提供する。
本明細書に記載の製剤および方法は、高水分含量、高糖分含量で、原材料が高密度および高粘度である充填物(例えば、シロップ)を含有する軟カプセル剤の製造を可能にする。好適なシロップの例としては、限定されないが、ハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップ、麦芽エキス、他の粘稠なシロップおよびそれらの組合せが挙げられる。カプセル剤は、縫い目の撓みと深刻な漏出の問題が克服され、良好な外観を有する。
本製剤化の原理は、ロータリーダイ法による製造が実行可能な程度に粘度、密度および水分含量を下げるように、シロップ(例えば、ハチミツ)を、油または油混合物で乳化することによる。
ハチミツ固有の栄養学的利点と人体におけるその迅速な吸収を考慮すると、本明細書に記載のカプセルの用途は、医薬品、特に健康および栄養補助食品における生物学的利用能を向上させるための新たな送達システムにまで拡大され得る。
シロップ(特にハチミツ)の、単回量形態のカプセルでのカプセル化により、取扱い性および利便性、ならびに医薬品および他の補完的な健康補助食品のための新たな送達システムの点で有意義な利点が提供される。
当技術分野では、従来、ゼラチンカプセルが好まれてきた。しかしながら、前述のように、ゼラチンは、未改質のハチミツ充填組成物との適合性がない。
本明細書に記載の製剤および関連する方法は、ハチミツを、好ましくは乳化シロップ(詳細には、乳化ハチミツ)を利用して、カプセル化するための手段を提供する。ハチミツとしては、液状またはクリーム状ハチミツが挙げられる。理想的には、ハチミツは結晶を含まないものであるべきである。しかしながら、本明細書に記載の方法および製剤は、大きさが180μmまでの結晶と適合性がある。一例は、クリーム状ハチミツである。
本発明は、
(a)充填材料をカプセル化するための硬質または軟質シェルと、
(b)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料と
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を提供する。
(a)充填材料をカプセル化するための硬質または軟質シェルと、
(b)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料と
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤を提供する。
特に、本発明のカプセル剤は、単回用量を構成し、従来のカプセル剤と比べてより広い範囲のカプセルの大きさが利用可能であり、所与の投与量の必要性に適するようにカプセル剤を作製し得る。
本出願人は、水分および糖分含量が高く、高粘度で、高密度のシロップ(特に、例えば純粋ハチミツ)が、それ自体、従来のカプセル製造に適したものでなかったことを認識した。純粋なハチミツのカプセル化を試みたところ、得られたカプセル剤は、軟弱で、脆かった。カプセル化および乾燥を通してシェルがそのような高密度の充填材料を保持することは、引き続く破損、漏出または変形を生じることなしには困難であった。
さらに、カプセル化装置、特に付随しているポンプは、純粋なハチミツのカプセル化を試みたとき、破損した。高粘度が原因となって移送管がよく破損し、またこの高粘度の液体充填物を処理すると、充填物の体積が不均一となり、投与内容物が不均一なものとなった。粘度を減少させるための熱の適用は、充填物の体積を増加させ、次いでシール強度を減少させ、さらなる漏出の原因となった。最後に、高水分含量は、試作した純粋ハチミツカプセルが乾燥後に変形する原因となり、したがって、そのようなカプセルは市販製品として提供可能なものではなかった。
シロップまたはシロップ組成物(例えば、ハチミツ)のカプセル化を可能にするために、粘度、高水分含量、および高糖分含量に関する固有の問題に対処するための特定の製剤化技術、特に前記シロップの乳化が必要であった。さらに、本発明の製剤および方法により、連続的な様式で、ロータリーダイ法を用いて、商業的スケールで、ハチミツをカプセル化することが可能になる。そのような本発明の乳化シロップは、少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油もしくは油混合物と、任意選択で水とを含む。さらに、少なくとも1種のシロップは、好ましくは、ハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップおよび麦芽エキスからなる群から選択される。より好ましくは、シロップは、液状ハチミツ、クリーム状ハチミツ、または結晶化ハチミツである。
充填材料には乳化剤が含まれ、前記乳化剤には、好ましくは、レシチン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、およびソルビタンエステルを含む群から選択される、少なくとも1種のイオン性または非イオン性食用界面活性剤が含まれる。
さらに、充填混合物には油または油混合物が含まれ、前記油または油混合物には、好ましくは、大豆油、ヒマワリ油、ベニバナ油、および米ぬか油からなる群から選択される少なくとも1種の中鎖または長鎖のモノ-、ジ-またはトリグリセリドが含まれることが好ましい。充填材料の全水分含量は、好ましくは、15%wt/wt未満、より好ましくは12.5%wt/wt未満である。
本発明の充填材料の最終組成物によれば、ハチミツを、連続的な様式で、ロータリーダイ法を用いて、商業的スケールでカプセル化することができる。このような充填材料は、組成物に適切な粘度、水分含量、糖含量、および均一性を与えながら、元の純粋なシロップまたはシロップ混合物の食感または味の特性を維持するように、製剤化される。
一例として、本発明の充填材料は、好ましくは、10〜60%wt/wtの範囲のシロップ、1〜15%wt/wtの範囲の乳化剤、35〜85%wt/wtの範囲の油または油混合物、および1〜10%wt/wtの範囲の水を含む。より好ましくは、本発明の充填材料は、40〜50%wt/wtの範囲のシロップ、1〜10%wt/wtの範囲の乳化剤、40〜55%wt/wtの範囲の油または油混合物、および1〜5%wt/wtの範囲の水を含む。
別の好ましい実施形態において、シェル材料および/または充填材料は、さらに、1種または複数の医薬活性化合物を含む。ハチミツは、よく知られている栄養価に加えて、顕著な医学的利点(例えば抗菌活性および殺菌活性)も提供する。さらに、乳化ハチミツ組成物は、親水性相または疎水性相のいずれにも活性物質を溶解または懸濁させる能力を有しており、究極的に、前記活性剤の生物学的利用能を増加させる。従来の医薬活性物質は、一般に、含有される治療薬の特性に基づく好ましい味を有していない。ハチミツを含む美味しい充填組成物は、1種または複数の活性物質の不快な味に対するマスキング剤としても作用することができる。したがって、ハチミツと他の医薬活性化合物とを含むカプセル剤は、医薬品、および特に健康および栄養補助食品に対して、向上した生物学的利用能のための新たな送達システムを提供するものである。
そのような補完健康化合物および/または医薬活性化合物は、鎮咳薬、抗ヒスタミン薬、鬱血除去薬、アルカロイド、緩下薬、イオン交換樹脂、抗コレステロール血症薬(anti-cholesterolemic)、抗脂質薬、抗不整脈薬、解熱薬、鎮痛薬、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症物質、冠血管拡張薬、大脳向精神薬(cerebral psychotropic)、抗躁薬、興奮薬、胃腸薬、鎮静薬、止瀉製剤、抗狭心症薬、血管拡張薬、降圧薬、血管収縮薬、片頭痛処置薬、抗生物質、精神安定薬、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固薬、抗血栓薬、催眠薬、鎮吐薬、制嘔吐薬、抗痙攣薬、神経筋作用薬(neuromuscular drugs)、血糖上昇薬および血糖降下薬、甲状腺製剤および抗甲状腺製剤、利尿薬、鎮痙薬、子宮弛緩薬、抗肥満薬、蛋白同化薬、赤血球生成薬、抗喘息薬、咳止め薬、粘液溶解薬、抗尿酸血症薬、ビタミン、ミネラル、薬草抽出物、他の栄養補助食品、ならびにこれらの組合せからなる群から選択することができる。好適な栄養補助食品の例としては、魚油、オメガ3油、およびミツバチ産品(bee product)(例えば、ローヤルゼリーおよびプロポリス)、およびこれらの組合せが挙げられる。
ハチミツが本来有する健康および医学的利点を考慮すると、ハチミツ製剤は、好ましい一実施形態において、咳、風邪およびインフルエンザに関連する症状の緩和および処置のために使用することができる。特に好ましい実施形態において、咳の抑制および処置のための医薬活性化合物を、固有の利点を有するハチミツと組み合わせてカプセル化することにより、顕著な利点が生じ得る。そのような利点には、医薬的活性物とハチミツとの相乗作用も含まれ、また他の状態であれば美味しくない活性成分の味を隠す能力も含まれる。
好ましい一実施形態において、前記乳化シロップ(特に乳化ハチミツ)は、ゼラチン非含有シェル材料(gelatin-free shall material)にカプセル化されている。ハチミツと適合するゼラチン非含有シェル材料の使用により、架橋およびこれに関連する問題が低減または解消される。ゼラチン非含有シェル材料は、好ましくは、イオタ-カラギーナンと、少なくとも1種(at least on)の改質デンプン、水、可塑剤および緩衝剤との混合物を含む。好適なゼラチン非含有カプセルは、既に本出願人により、オーストラリア特許第735699号およびオーストラリアイノベーション特許第2006100743号として特許となっている。
より詳細には、ゼラチン非含有材料は、イオタ-カラギーナンと、ヒドロキシプロピル化タピオカデンプン、ヒドロキシプロピル化トウモロコシデンプン、酸希釈ヒドロキシプロピル化コーンスターチ、ジャガイモデンプン、およびアルファ化改質コーンスターチからなる群から選択される少なくとも1種の改質デンプンとの混合物を含む。このシェル材料、およびこの材料から誘導されるカプセルは、Vegicaps(登録商標)として参照される。適切な緩衝剤の例としては、ナトリウム塩およびカリウム塩が挙げられる。しかしながら、他の公知の緩衝剤も、本発明に適用可能である。
さらに、本発明の前記ゼラチン非含有シェル材料は、例えば、天然または合成のポリマー、ガム、およびデンプンから作製され得る。シェル材料の選択はある程度、摂取可能な充填材料の性質に応じて決定されるであろう。
さらに好ましい実施形態において、シェル材料は、1種または複数のゼラチン材料または改質ゼラチン材料を含み得る。好適な改質ゼラチンの例としては、コハク化ゼラチンが挙げられるが、これに限定されない。従来のゼラチンカプセルは、シロップまたはハチミツ充填組成物に対する適合性がないと認識されていたが、一部の特定のグレードのゼラチンは、物理的または化学的な手段により架橋の傾向が低減されるように合目的的に調製されている。そのような改質ゼラチンは、本発明のシェル材料の製造に使用し得る。
ゼラチン材料、改質ゼラチン材料、ゼラチン非含有材料のそれぞれは、可塑剤、好ましくはポリオールをさらに含み得る。好適な例として、グリセリン、ソルビトール、ソルビタンおよびそれらの混合物が挙げられるが、他の公知の可塑剤も適切である。
さらに、本製剤および製造方法は、他の剤形、例えば、ツーピース硬カプセル、および、当分野で現在知られている飲み込み可能、咀嚼可能および押潰し可能な軟質ゲルなどの軟カプセル剤形に対しても使用することができる。
さらに、シェル材料および/または充填材料は、得られる製品の安定性、バイアビリティー、貯蔵寿命性および質を確保するために、保存剤、および/または少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤、および/または付加的な塩、緩衝剤および着色料をさらに含んでもよいことがさらに認識される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、補完健康製品または医薬製品のためのカプセルを製造する方法であって、
a)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料であり、前記乳化シロップが少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む乳化シロップである充填材料を用意するステップと、
b)空洞を有するシェル材料を形成するステップと、
c)ロータリーダイ法を用いて、前記シェル材料内に前記充填材料をカプセル化するステップと
を含む方法を提供する。
a)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料であり、前記乳化シロップが少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む乳化シロップである充填材料を用意するステップと、
b)空洞を有するシェル材料を形成するステップと、
c)ロータリーダイ法を用いて、前記シェル材料内に前記充填材料をカプセル化するステップと
を含む方法を提供する。
さらに、前述の方法のステップa)で説明したような充填材料の用意は、
i)前記シロップと前記乳化剤とを組み合わせるステップと、
ii)シロップ/乳化剤組成物を、25〜80℃、好ましくは35〜60℃、より好ましくは40〜45℃の範囲の温度に加熱するステップと、
iii)前記油または油混合物を、前記シロップ-乳化剤組成物と、2つ以上の部分に分けて連続的に組み合わせるステップと、
iv)組成物を周囲温度に冷却しながら、同時に前記任意選択の水を添加するステップと、
v)任意選択で、前記組成物を脱気するステップと
をさらに含むことができる。
i)前記シロップと前記乳化剤とを組み合わせるステップと、
ii)シロップ/乳化剤組成物を、25〜80℃、好ましくは35〜60℃、より好ましくは40〜45℃の範囲の温度に加熱するステップと、
iii)前記油または油混合物を、前記シロップ-乳化剤組成物と、2つ以上の部分に分けて連続的に組み合わせるステップと、
iv)組成物を周囲温度に冷却しながら、同時に前記任意選択の水を添加するステップと、
v)任意選択で、前記組成物を脱気するステップと
をさらに含むことができる。
本発明を、次いで、以下の実施例を参照して説明する。実施例は、本発明を例示する目的で提供され、いかなる意味でも本発明の範囲を制限するものではないことが理解されるべきである。
(実施例)
以下の3つの実施例は、本発明の考えられる実施形態と利点を詳述したものである。実施例2および3は、要求される乳化シロップの製剤化とそのカプセル剤の調製方法を例示するものである。実施例1は、比較実施例であり、本発明の利点をさらに例証するためのものである。
以下の3つの実施例は、本発明の考えられる実施形態と利点を詳述したものである。実施例2および3は、要求される乳化シロップの製剤化とそのカプセル剤の調製方法を例示するものである。実施例1は、比較実施例であり、本発明の利点をさらに例証するためのものである。
(比較実施例1)
この製剤は、実施例2および3の比較として使用される。
充填製剤:
この製剤は、実施例2および3の比較として使用される。
充填製剤:
シェル製剤は、オーストラリア特許第735699号およびオーストラリアイノベーション特許第2006100743号に既述されているように、主にカラギーナンと、グリセロールと、水と着色剤を含んでいる。
ロータリーダイ法を使用して、充填物を、20オブロング金型でカプセル化した。ハチミツが高粘度であるため、医薬ポンプを加熱する必要があった。多くのカプセル剤が、製造中にロータリーダイ上で完全に形成されず、その結果、漏出が生じた。乾燥後、カプセル剤は変形し、縫い目の周辺が撓んでいた。
(実施例2)
充填製剤:
充填製剤:
メカニカルスターラーを備えた容器内に、ハチミツとレシチンを添加した。撹拌しながら、混合物を40〜44℃に温めた。大豆油を、2つの分量に分けて連続的に添加し、同時に混合物が均一になるまで撹拌した。冷却しながら、必要に応じてさらに水を添加し、混合物を徹底的に撹拌した。充填物を、カプセル化する前に脱気した。
充填物を、不透明なシェルにより24オブロング型でカプセル化した。乾燥後のカプセル剤の形状は、良好であった。
(実施例3)
充填製剤:
充填製剤:
本実施例の賦形剤の比率は、実施例2の比率とは異なっている。この充填物の調製方法は、乳化向上のために大豆油を3分量に分割した以外は、実施例2と同じである。
実施例2と比較して、乳化剤および/あるいは油または油混合物を段階的に投入した結果として、乳化安定性が向上した。カプセル化の容易性とシール強度が増加した。乾燥時間も減少した。
Claims (21)
- (a)充填材料をカプセル化するための硬質または軟質シェルと、
(b)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料と
を含む、補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤。 - 乳化シロップが、少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む、請求項1に記載のカプセル剤。
- 少なくとも1種のシロップが、ハチミツ、メープルシロップ、糖蜜、サトウキビシロップおよび麦芽エキスからなる群から選択される、請求項1または2に記載のカプセル剤。
- ハチミツが、液状ハチミツ、クリーム状ハチミツ、または結晶化ハチミツである、請求項3に記載のカプセル剤。
- 乳化剤が、好ましくはレシチン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリド、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、およびはソルビタンエステルを含む群から選択される、少なくとも1種のイオン性または非イオン性食用界面活性剤を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- 油または油混合物が、好ましくは中鎖トリグリセリド、大豆油、ヒマワリ油、ベニバナ油、および米ぬか油からなる群から選択される、少なくとも1種の中鎖または長鎖のモノ-、ジ-またはトリ-グリセリドを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- 充填材料の全水分含量が、12.5%wt/wt未満である、請求項1から6のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- 充填材料が、1種または複数の補完健康化合物または医薬活性化合物をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- 前記補完健康化合物または医薬活性化合物が、鎮咳薬、抗ヒスタミン薬、鬱血除去薬、アルカロイド、緩下薬、イオン交換樹脂、抗コレステロール血症薬、抗脂質薬、抗不整脈薬、解熱薬、鎮痛薬、食欲抑制薬、去痰薬、抗不安薬、抗潰瘍薬、抗炎症物質、冠血管拡張薬、大脳向精神薬、抗躁薬、興奮薬、胃腸薬、鎮静薬、止瀉製剤、抗狭心症薬、血管拡張薬、降圧薬、血管収縮薬、片頭痛処置薬、抗生物質、精神安定薬、抗精神病薬、抗腫瘍薬、抗凝固薬、抗血栓薬、催眠薬、鎮吐薬、制嘔吐薬、抗痙攣薬、神経筋作用薬、血糖上昇薬および血糖降下薬、甲状腺製剤および抗甲状腺製剤、利尿薬、鎮痙薬、子宮弛緩薬、抗肥満薬、蛋白同化薬、赤血球生成薬、抗喘息薬、咳止め薬、粘液溶解薬、抗尿酸血症薬、ビタミン、ミネラル、薬草抽出物、魚油、オメガ3油、ミツバチ産品、他の栄養補助食品、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される、請求項8に記載のカプセル剤。
- シェル材料および/または充填材料が、少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- 前記充填材料が、10〜60%wt/wtの範囲のシロップ、1〜15%wt/wtの範囲の乳化剤、35〜85%wt/wtの範囲の油または油混合物、および0〜10%wt/wtの範囲の水を含み、好ましくは、40〜50%wt/wtの範囲のシロップ、1〜10%wt/wtの範囲の乳化剤、40〜55%wt/wtの範囲の油または油混合物、および1〜5%wt/wtの範囲の水を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- シェル材料が、ゼラチン材料もしくは改質ゼラチン材料またはその組合せ、あるいはゼラチン非含有材料である、請求項1から11のいずれか一項に記載のカプセル剤。
- ゼラチン非含有材料が、イオタ-カラギーナンと、少なくとも1種の改質デンプン、水、可塑剤、および緩衝剤との混合物を含み、緩衝剤が、好ましくはナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項12に記載のカプセル剤。
- シェル組成物が、イオタ-カラギーナンと、ヒドロキシプロピル化タピオカデンプン、ヒドロキシプロピル化トウモロコシデンプン、酸希釈ヒドロキシプロピル化コーンスターチ、ジャガイモデンプン、およびアルファ化改質コーンスターチからなる群から選択される少なくとも1種の改質デンプンとの混合物を含む、請求項13に記載のカプセル剤。
- 前記可塑剤が、好ましくはグリセリン、ソルビトール、ソルビタンおよびそれらの混合物から選択されるポリオールである、請求項13に記載のカプセル剤。
- ゼラチン非含有材料が、好適なポリマーもしくはガム、またはポリマーおよび/もしくはガムの組合せを含み、前記ポリマーもしくはガムが、独立して天然、半合成もしくは合成のポリマーおよび/もしくはガムから選択される、請求項12に記載のカプセル剤。
- 補完健康製品または医薬製品のためのカプセル剤の製造方法であって、
a)少なくとも1種の乳化シロップを含む充填材料であり、前記乳化シロップが少なくとも1種のシロップと、少なくとも1種の乳化剤と、少なくとも1種の油または油混合物と、任意選択で水とを含む乳化シロップである充填材料を用意するステップと、
b)空洞を有するシェル材料を形成するステップと、
c)ロータリーダイ法を用いて、前記シェル材料内に前記充填材料をカプセル化するステップと
を含む、方法。 - ステップa)による充填材料の用意が、
i)前記シロップと前記乳化剤とを組み合わせるステップと、
ii)シロップ/乳化剤組成物を、25〜80℃、好ましくは35〜60℃、より好ましくは40〜45℃の範囲の温度に加熱するステップと、
iii)前記油または油混合物を、前記シロップ-乳化剤組成物と、2つ以上の部分に分けて連続的に組み合わせるステップと、
iv)組成物を周囲温度に冷却しながら、同時に前記任意選択の水を添加するステップと、
v)任意選択で、前記組成物を脱気するステップと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。 - 前記シェル材料が、ゼラチン材料、改質ゼラチン材料、もしくはゼラチン非含有材料、またはそれらの混合物を含む、請求項17に記載の方法。
- 前記ゼラチン非含有材料が、イオタ-カラギーナンと、少なくとも1種の改質デンプン、水、可塑剤、および緩衝剤との混合物を含む、請求項19に記載の方法。
- 請求項17から21のいずれか一項に記載の方法によって調製されたカプセル剤。
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