JP2017164711A - 電解水生成システムおよび電解水生成方法 - Google Patents

電解水生成システムおよび電解水生成方法 Download PDF

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敏弘 今田
Toshihiro Imada
敏弘 今田
昭子 鈴木
Akiko Suzuki
昭子 鈴木
内藤 勝之
Katsuyuki Naito
勝之 内藤
典裕 吉永
Norihiro Yoshinaga
典裕 吉永
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Abstract

【課題】本実施形態は、汚濁水のような被処理水および無機塩化物水溶液から汚濁物や不純物が混入しない被電解水を簡便に調製し、この被電解水を用いて電解水を生成する電解水生成システムを提供する。【解決手段】実施形態によると、陽極および陰極を備える電解槽と、前記陽極と陰極の間に電圧を印加する電源と、正浸透膜、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える水処理装置と、前記第2のチャンバおよび前記電解槽に接続されるタンクとを備える電解水生成システムが提供される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電解水生成システムおよび電解水生成方法に関する。
近年、塩化物イオンを含む水溶液や水道水のような、いわゆる被電解水を直流電圧で電解処理して様々な機能を有する電解水を生成する電解水生成装置が知られている。電解水のうち、例えば酸性電解水、中性電解水、若しくはアルカリ性電解水は洗浄消毒に使用され、またはアルカリ性電解水は飲用向けに使用される。
このような電解水生成において、被電解水に汚濁物や不純物が混入すると電解水の生成能力が低下する。そのため、イオン交換樹脂などを用いて被電解水に含まれる汚濁物や不純物を取り除いてから電解処理する電解水生成装置が知られている。
また、逆浸透膜と電解槽とを備える電解水生成装置が提案されている(例えば、特許文献1,2)。特許文献1には、逆浸透膜で濃縮した水を電解槽に導入し電解処理して電解水を生成し、当該電解水と逆浸透膜を透過した水とを混合させて所望のpH値の電解水を供給することが記載されている。特許文献2では、逆浸透膜で分離した処理水と電解水を電解槽に導入して電解水を生成し、高度に浄化され、不純物の少ない電解水を得ることが記載されている。
特開2006−272029号公報 特開2013−709号公報
本実施形態は、汚濁水のような被処理水および無機塩化物水溶液から汚濁物や不純物が混入しない被電解水を簡便に調製し、この被電解水を用いて電解水を生成する電解水生成システムおよび電解水生成方法を提供する。
実施形態によると、陽極および陰極を備える電解槽と、記陽極と陰極の間に電圧を印加する電源と、正浸透膜、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える水処理装置と、前記第2のチャンバおよび前記電解槽に接続されるタンクとを備える電解水生成システムが提供される。
別の実施形態によると、(i)陽極および陰極を備える電解槽と、前記陽極と陰極の間に電圧を印加する電源と、正浸透膜、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える水処理装置と、前記第2のチャンバおよび前記電解槽に接続されるタンクとを備える電解水生成システムを準備する工程と、(ii)前記被処理水を前記第1のチャンバに供給し、前記無機塩化物水溶液を前記第2のチャンバと前記タンク間で循環させ、前記被処理水と前記無機塩化物水溶液との浸透圧差によって、前記第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を通して前記第2のチャンバ内の前記無機塩化物水溶液中に移動させて当該無機塩化物水溶液を希釈し、希釈された無機塩化物水溶液を前記タンクから前記電解槽へ送出し、前記電源から前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加し、前記希釈された無機塩化物水溶液を電気分解する工程とを含む電解水生成方法が提供される。
実施形態に係る電解水生成システムの概略的に示す図。 実施形態に係る電解水生成システムの被電解水生成の流れを示すフローチャート。 実施形態に係る電解水生成システムの電解水生成の流れを示すフローチャート。 実施形態に係る電解水生成システムの正浸透膜洗浄の流れを示すフローチャート。 別の実施形態に係る電解水生成システムを概略的に示す図。
以下に実施形態に係る電解水生成システムを説明する。
実施形態に係る電解水生成システムは、陽極および陰極を備える電解槽を具備する。電源は、陽極と陰極の間に電圧を印加する。水処理装置は、正浸透膜、当該正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える。タンクは、第2のチャンバに接続され、無機塩化物水溶液を当該第2のチャンバとの間で循環させる。また、当該タンクは電解槽に接続され、当該タンク内の無機塩化物水溶液を電解槽に送出する。
陽極と陰極は、例えば矩形板の形態、1つ以上の貫通孔を有する矩形板の形態が挙げられる。陽極と陰極が1つ以上の貫通孔を有する矩形板である場合、被電解水との接触面積が増大して電解効率を向上できる。陽極と陰極は、例えばその一部または全部が、電解槽に収容される被電解水に含まれる位置に、互いに対向するようにして配置される。
陽極と陰極は、例えば亜鉛、チタン、クロム、タングステン若しくはアルミニウム、またはそれらの合金などが挙げられる。さらにそれ自身の表面に、電解効率を向上させる貴金属化合物を塗布または蒸着させてもよい。貴金属化合物は、例えば金または白金を含む化合物が挙げられる。
電解槽は、例えば二槽式、または一槽式のものを用いることができる。二槽式の電解槽は、例えば、隔膜と、当該隔膜で区画された陽極を有する陽極室および陰極を有する陰極室とを備える。二槽式の電解槽は、例えば陽極室で酸性電解水を生成し、陰極室でアルカリ性電解水を生成する。一槽式の電解槽は、一室内に陽極と陰極とを備える。
隔膜は、食塩製造や飲料水製造、医薬・食塩の精製、燃料電池などで利用されているイオン交換膜であり、フッ素樹脂などを用いることができる。
水処理装置の正浸透膜は、例えば酢酸セルロースまたはポリアミドなどの高分子によって構成される。三酢酸セルロースによって構成される正浸透膜は、例えば親水性、耐塩素性、および汚濁物質が付着しにくい性質などを有する。正浸透膜の形状は、例えば平膜、中空糸膜、スパイラル膜またはチューブラー膜が挙げられる。
被処理水は、例えば湖水、河川水、沼水、生活排水、若しくは産業排水、またはそれらの混合物が挙げられる。
無機塩化物水溶液は、例えば塩化ナトリウム水溶液、または塩化カリウム水溶液を用いることができる。
第2のチャンバに供給される無機塩化物水溶液は、第1のチャンバに供給される被処理水の浸透圧以上の濃度になるように調製することが好ましい。第1のチャンバに供給される被処理水と第2のチャンバに供給される無機塩化物水溶液との間で生じる浸透圧差により、第1のチャンバ内の被処理水中の真水が正浸透膜を透過して第2のチャンバ内の無機塩化物水溶液中に移動して、当該無機塩化物水溶液を希釈する。
実施形態において、タンクは第2のチャンバに接続され、無機塩化物水溶液を当該第2のチャンバとの間で循環させる第1のタンクと、第1のタンクおよび電解槽に接続され、当該第1のタンク内の無機塩化物水溶液を当該電解槽に送出する第2のタンクとを備える。
上記のように構成された実施形態に係る電解水生成システムは、さらに以下の構成要素を備えていてもよい。
第1のタンクは、さらに当該第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液の濃度を検出する濃度検出センサを備える。濃度検出センサは、当該濃度検出センサの検出値に基づいて、被処理水中の真水を正浸透膜に透過させ、無機塩化物水溶液中に移動させるための工程を開始または停止することができる。濃度検出センサは、例えば電気導電率計が挙げられる。
第1のタンクは、さらに当該第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液の容量を検出する容量検出センサを備える。容量検出センサを備える第1のタンクは、容量検出センサの検出値に基づいて、無機塩化物水溶液を第2のタンクに排出する際、所望の容量の無機塩化物水溶液を第1のタンクに残留させることができる。
容量検出センサは、例えば所望容量のポイントを検出するレベルスイッチ、または容量の連続値として検出するレベル計を挙げることができる。容量検出センサは、例えばフロート式、超音波式、静電容量式、または圧力式などが挙げられる。
第1のタンクは、さらに当該第1のタンクに接続され、無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を収容する無機塩化物補給部を備える。補給部内の無機塩化物等は、第1のタンク内に残留され、希釈した無機塩化物水溶液を高濃度にするために使用される。無機塩化物は、例えば塩化ナトリウム、または塩化カリウムが挙げられる。無機塩化物の形態は、例えば粉末状である。高濃度の無機塩化物水溶液は、例えば0.2重量%以上の濃度の無機塩化物水溶液である。
第1のタンクは、さらに撹拌装置を備えてもよい。撹拌装置は、例えば撹拌羽根である。撹拌装置は、当該第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液の濃度を均一にすることを可能にする。
実施形態に係る電解水生成システムにおいて、電解槽を水処理装置の第1のチャンバに接続してもよい。これによって、電解槽で生成された電解水を第1のチャンバに供給できるようにし、第1のチャンバ側から正浸透膜の表面を洗浄してもよい。正浸透膜の洗浄には酸性電解水のみを使用する、またはアルカリ電解水を用いてから酸性電解水を使用することができる。
次に、実施形態に係る電解水生成方法を説明する。
(i)陽極および陰極を備える電解槽と、陽極と陰極の間に電圧を印加する電源と、正浸透膜、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える水処理装置と、第2のチャンバおよび電解槽に接続されるタンクとを備える電解水生成システムを準備する。
(ii)第1のチャンバに被処理水を供給するとともに、第2のチャンバに前記被処理水よりも高い浸透圧の濃度に調製した無機塩化物水溶液を供給する。つづいて、被処理水と無機塩化物水溶液との間で生じる浸透圧差により、第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を透過させて第2のチャンバ内の無機塩化物水溶液中に移動させ、当該無機塩化物水溶液を希釈する。無機塩化物水溶液が所望の濃度に希釈されるまで、被処理水の供給と無機塩化物水溶液の循環を継続する。
(iii)第2のチャンバ内の無機塩化物水溶液が所望の濃度に希釈されたとき、被処理水と無機塩化物水溶液の循環を停止する。つづいて、希釈された無機塩化物水溶液をタンクから電解槽へ送出する。つづいて、電源から陽極と陰極との間に電圧を印加し、希釈された無機塩化物水溶液を電気分解して電解水を生成する。
実施形態において、電解水生成システムのタンクは第2のチャンバに接続され、無機塩化物水溶液を当該第2のチャンバとの間で循環させる第1のタンクと、第1のタンクおよび電解槽に接続され、第1のタンク内の無機塩化物水溶液を電解槽に送出するための第2のタンクとを備え、被処理水を第1のチャンバに供給し、無機塩化物水溶液を第2のチャンバと第1のタンク間で循環させ、被処理水と無機塩化物水溶液との浸透圧差によって、第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を通して第2のチャンバ内の無機塩化物水溶液中に移動させて当該無機塩化物水溶液を希釈し、第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液が所望の濃度に希釈されるとき、希釈された無機塩化物水溶液を第1のタンクから第2のタンクへ送出し、さらに希釈された無機塩化物水溶液を第2のタンクから前記電解槽へ送出する。
上記のような実施形態に係る電解水生成方法は、さらに以下の工程を含んでいてもよい。
実施形態に係る電解水生成システムは、さらに第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液の濃度を検出するための濃度検出センサを備える。濃度検出センサが電解槽での電気分解に適した無機塩化物水溶液の濃度(第1の濃度設定値)を検出すると、それに基づいて第1のチャンバへの被処理水の供給および第1の濃度設定値の無機塩化物水溶液の循環を停止し、引き続いて第1の濃度設定値の無機塩化物水溶液を第1のタンクから第2のタンクに送出する。
無機塩化物水溶液の第1の濃度設定値は、例えば0.1〜1.0重量%である。
実施形態に係る電解水生成システムは、さらに第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液の容量を検出する容量検出センサを備える。第1の濃度設定値の無機塩化物水溶液が、第1のタンクから第2のタンクに送出され、容量検出センサが例えば第1のタンクの容量の5〜20%の容量(容量設定値)を検出すると、それに基づいて第1のタンクから第2のタンクへの送出が停止される。それによって、第1のタンクには容量設定値の無機塩化物水溶液が残留する。
実施形態に係る電解水生成システムは、第1のタンクに接続され、無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を収容する無機塩化物補給部をさらに備える。第1のタンク内に第1の濃度設定値を有し、容量設定値を持つ無機塩化物水溶液が残留すると、無機塩化物補給部は無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を第1のタンク内の無機塩化物水溶液に補給する。無機塩化物等の補給は、第1のタンク内の無機塩化物水溶液が被処理水の浸透圧以上の濃度、例えば0.2〜5.0重量%(第2の濃度設定値)になるまで継続される。濃度検出センサが、無機塩化物水溶液の第2の濃度設定値を検出すると、無機塩化物等の補給は停止される。
以上、実施形態に係る電解水生成システムおよび電解水生成方法によれば、水処理装置を用いて汚濁水のような被処理水および無機塩化物水溶液から汚濁物や不純物が混入しない被電解水を簡便に調製し、この被電解水を用いて電解水を生成することができる。
次に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる箇所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、実施形態に係る電解水生成システム100の構成を概略的に示す図である。電解水生成システム100は、水処理装置11と第1のタンク31と、第2のタンク41と電解槽51とを備えている。
水処理装置11は、密閉容器12を備えている。密閉容器12は、正浸透膜13により左右に区画され、左側の密閉容器12には第1のチャンバ14が形成され、右側の密閉容器12には第2のチャンバ15が形成されている。
被処理水(例えば汚濁水)のタンク16は、第1のパイプライン101aにより第1のチャンバ14が位置する密閉容器12の上部に接続され、タンク16内の汚濁水は、第1のパイプライン101aを通して第1のチャンバ14に供給される。第1の開閉弁102aおよび第1のポンプ103aは、第1のパイプライン101aに汚濁水の流れ方向にこの順序で設けられている。第1のチャンバ14が位置する密閉容器12の下部には、濃縮した汚濁水を外部に排出するための第2のパイプライン101bが接続されている。
第1のタンク31は、その下部から第3のパイプライン101cにより第2のチャンバ15が位置する密閉容器12の下部に接続され、第1のタンク31内の無機塩化物水溶液、例えば塩化ナトリウム水溶液(ドロー水溶液)が第3のパイプライン101cを通して供給される。第2の開閉弁102bおよび第2のポンプ103bは、第3のパイプライン101cに塩化ナトリウム水溶液の流れ方向にこの順序で設けられている。第2のチャンバ15が位置する密閉容器12の上部は、第4のパイプライン101dにより第1のタンク31に接続され、第2のチャンバ15内の塩化ナトリウム水溶液が第4のパイプライン101dを通して第1のタンク31に戻される。なお、第1のタンク31には後述する塩化ナトリウム粉末の供給時にその粉末の溶解を促進するためにモータ(図示せず)で回転する撹拌羽根(図示せず)が設けられている。
塩化ナトリウム水溶液の濃度検出センサ(例えば導電率計測センサ)32は、第1のタンク31内の底部付近に挿入されている。第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の容量を計測するためのセンサ、例えばフロート式レベルセンサ33は第1のタンク31内にその深さ方向に沿って挿入されている。塩化ナトリウム補給部(例えば塩化ナトリウム粉末収納タンク)34は、第5のパイプライン101eにより第1のタンク31の上部に接続されている。第3の開閉弁102cは、第5のパイプライン101eに設けられている。なお、塩化ナトリウム粉末収納タンク34には塩化ナトリウム粉末が収納され、第3の開閉弁102cを開くことにより、塩化ナトリウム粉末が第5のパイプライン101eを通して自重で落下して第1のタンク31に供給される。第1のタンク31に収納される塩化ナトリウムは、塩化ナトリウム粉末の代わりに高濃度(例えば0.5重量%〜室温下の飽和濃度)の塩化ナトリウム水溶液を収容してもよい。
第2のタンク41の下部側壁は、第6のパイプライン101fにより第1のタンク31の側壁に接続され、当該第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液が第6のパイプライン101fを通して第2のタンク41に供給される。第4の開閉弁102dおよび第3のポンプ103cは、第6のパイプライン101fに塩化ナトリウム水溶液の流れ方向にこの順序で設けられている。
例えば1隔膜2室型の電解槽51は、密閉容器52を備えている。密閉容器52は、隔膜53により左右に区画され、例えば左側に陽極室54が、右側に陰極室55がそれぞれ形成されている。陽極室54には、陽極56が収納され、陰極室55には陰極57が収納されている。直流電源58は、その正極が陽極56に接続され、負極が陰極57に接続されている。
第2のタンク41は、第7のパイプライン101gおよびこれから分岐した第1、第2の分岐パイプライン104a,104bにより陽極室54が位置する密閉容器52および陰極室55が位置する密閉容器52にそれぞれ接続され、当該第2のタンク41内の塩化ナトリウム水溶液を第7のパイプライン101gおよび第1、第2の分岐パイプライン104a、104bを通して陽極室54および陰極室55にそれぞれ供給する。第5の開閉弁102eおよび第4のポンプ103dは、第7のパイプライン101gに塩化ナトリウム水溶液の流れ方向にこの順序で設けられている。
電解槽51の陽極室54で生成される酸性水は、第8のパイプライン101hを通してユーザ側に排出される。第6の開閉弁102fおよび第1のマスフローコントローラ105aは第8のパイプライン101hに設けられている。第3の分岐パイプライン104cは、第8のパイプライン101hの途中で分岐され、第9のパイプライン101iに接続されている。第7の開閉弁102gは、第3の分岐パイプライン104cに設けられている。第5のポンプ103eは、第3の分岐パイプライン104cの接続近傍の第9のパイプライン101iに設けられている。陰極室55で生成されるアルカリ性水は、第10のパイプライン101jを通してユーザ側に排出される。第8の開閉弁102hおよび第2のマスフローコントローラ105bは第10のパイプライン101jに設けられている。第4の分岐パイプライン104dは、第10のパイプライン101jの途中で分岐され、第9のパイプライン101iに接続されている。第9の開閉弁102iは、第4の分岐パイプライン104dに設けられている。第9のパイプライン101iの他端は、水処理装置11の第1のチャンバ14が位置する密閉容器12の底部に接続されている。
制御部80は、塩化ナトリウム水溶液の濃度検出センサ32およびレベルセンサ33からの検出値に基づいて第1〜第5の開閉弁102a〜102eの開閉制御および第1〜第4のポンプ103a〜103dの駆動、停止の制御を行う。
すなわち、濃度検出センサ32で第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の濃度を検出した検出信号は、第1の信号線S1を通して制御部80に出力される。制御部80では、主に電解槽での電気分解に適した無機塩化物水溶液の濃度(例えば0.5重量%)に設定する(第1の濃度設定値C1)ことと、塩化ナトリウム水溶液が被処理水(汚濁水)の浸透圧以上の濃度(例えば3重量%)に設定する(第2の濃度設定値C2)こととが行なわれる。
なお、第1の濃度設定値C1は、水処理装置11による汚濁水を第1のチャンバ14に供給し、塩化ナトリウム水溶液を第2のチャンバ15に循環させたとき、汚濁水中の真水が正浸透膜13を浸透して第2のチャンバ15内の塩化ナトリウム水溶液に移動して当該塩化ナトリウム水溶液が真水で希釈されることにより浸透圧が低下する濃度でもある。
また、第2の濃度設定値C2は汚濁水中の真水が正浸透膜13を浸透圧で浸透して第2のチャンバ15内の塩化ナトリウム水溶液に移動するときの、最も浸透圧の高い塩化ナトリウム水溶液の濃度の値である。
制御部80からは、第1、第2の開閉弁102a,102bを開閉制御するための信号が第2、第3の信号線S2,S3を通して当該第1、第2の開閉弁102a,102bに出力される。制御部80からは、第1、第2のポンプ103a,103bを駆動および停止の制御を行うための信号が第4、第5の信号線S4,S5を通して当該第1、第2のポンプ103a,103bに出力される。制御部80からは、第4の開閉弁102dを開閉制御するための信号が第6の信号線S6を通して当該第4の開閉弁102dに出力する。制御部80からは、第3のポンプ103cを駆動および停止の制御を行うための信号が第7の信号線S7を通して当該第3のポンプ103cに出力される。制御部80からは、第3の開閉弁102cを開閉制御するための信号が第8の信号線S8を通して当該第3の開閉弁102cに出力される。
従って、制御部80では前記第1、第2の濃度設定値C1,C2を指標とし、濃度検出センサ32による濃度検出値(検出信号)に基づいて、塩化ナトリウム水溶液が第2のチャンバ15と第1のタンク31の間で循環するときの制御、つまり第1、第2の開閉弁102a,102bの開閉制御および第1、第2のポンプ103a,103bの駆動および停止の制御と、第1のタンク31から第2のタンク41に塩化ナトリウム水溶液を送出するための第4の開閉弁102dの開制御および第3のポンプ103cの駆動の制御と、塩化ナトリウム粉末収納タンク34から塩化ナトリウム粉末を第1のタンク31に補給、停止のための第3の開閉弁102cの開閉制御を行う。
フロート式レベルセンサ33で第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の容量を検出した検出信号は、第9の信号線S9を通して制御部80に出力される。制御部80では、第1のタンク31内における塩化ナトリウム水溶液の最小容量(例えばタンク容量に対して15%)に設定する(容量設定値V)ことを行う。容量設定値Vは、第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液を第2のタンク41に送出するときの容量(送出容量)の指標となる。
従って、制御部80では前記容量設定値Vを指標とし、レベルセンサ33による容量検出値(検出信号)に基づいて、第1のタンク31から第2のタンク41に塩化ナトリウム水溶液を送出するのを停止するために第6のパイプライン101fに設けた第4の開閉弁102dの閉制御および第3のポンプ103cの停止の制御を行う。
次に、前述した構成の電解水生成システム100による電気分解に適した塩化ナトリウム水溶液(被電解水)の生成を図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部80からの制御信号の出力により第1、第2の開閉弁102a,102bを開き、第1、第2のポンプ103a,103bを駆動させる(ステップS11)。これにより、タンク16から被処理水(例えば汚濁水)が第1のパイプライン101aを通して水処理装置11の第1のチャンバ14に供給する動作が開始される。同時に、第1のタンク31と水処理装置11の第2のチャンバ15の間で汚濁水よりも高い浸透圧の濃度を有する塩化ナトリウム水溶液が第3のパイプライン101cを通して循環する動作が開始される。このとき、汚濁水と塩化ナトリウム水溶液との間で生じる浸透圧差により、第1のチャンバ14内の汚濁水中の真水が正浸透膜13を透過して第2のチャンバ15内の塩化ナトリウム水溶液中に移動し、当該塩化ナトリウム水溶液が希釈される。なお、第1のチャンバ14で濃縮された汚濁水は第2のパイプライン101bを通して排出される。
濃度検出センサ32で第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の濃度が検出される(ステップS12)。このとき、濃度検出値は第1の信号線S1を通して制御部80に出力される。制御部80では塩化ナトリウム水溶液の濃度検出値が電気分解に適した塩化ナトリウム水溶液の濃度(例えば0.5重量%)である第1の濃度設定値C1に達したか否かを比較し、NOの場合はステップS11に戻って、汚濁水からの真水による塩化ナトリウム水溶液の希釈が続行される。
YESの場合、制御部80からの制御信号により第1、第2の開閉弁102a,102bを閉じ、第1、第2のポンプ103a,103bの駆動を停止させる(ステップS13)。これにより、タンク16からの汚濁水の第1のチャンバ14への供給、第1のタンク31と第2のチャンバ15の間での塩化ナトリウム水溶液の循環が停止される。
また、YESの場合は引き続いて制御部80からの制御信号により第4の開閉弁102dを開き、第3のポンプ103cを駆動させる(ステップS14)。これによって、第1のタンク31内の電気分解に適した濃度の塩化ナトリウム水溶液(被電解水)が第6のパイプライン101fを通して第2のタンク41への送出が開始される。
フロート式レベルセンサ33で第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の容量が検出される(ステップS15)。このとき、容量検出信号は第9の信号線S9を通して制御部80に出力される。制御部80では第1のタンク31内における塩化ナトリウム水溶液の最小容量(例えばタンク容量に対して15%)である容量設定値Vに達したか否かを比較し、NOの場合はステップS14に戻って、第1のタンク31内の電気分解に適した濃度の塩化ナトリウム水溶液が第6のパイプライン101fを通して第2のタンク41に送出する動作が続行される。
YESの場合、制御部80からの制御信号により第3のポンプ103cの駆動を停止し、第4の開閉弁102dを閉じる(ステップS16)。これにより、第1のタンク31中の大部分の容量の塩化ナトリウム水溶液が第2のタンク41に送出され、かつ第1のタンク31には適切な容量(例えばタンク容量に対して15%)が残留する。
また、YESの場合は引き続いて制御部80からの制御信号により第3の開閉弁102cを開く(ステップS17)。これによって、塩化ナトリウム粉末収納タンク34から塩化ナトリウム粉末が第5のパイプライン101eを通して第1のタンク31に補給する動作が開始される。このとき、第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液は図示しないモータで回転する撹拌羽根によって撹拌され、濃度の均一化が図られる。
濃度検出センサ32で第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液の濃度が検出される(ステップS18)。このとき、濃度検出値は第1の信号線S1を通して制御部80に出力される。制御部80では塩化ナトリウム水溶液の濃度検出値が汚濁水の浸透圧以上の濃度(例えば3重量%)である第2の濃度設定値C2に達したか否かを比較し、NOの場合はステップS17に戻って、塩化ナトリウム粉末の第1のタンク31への補給が続行される。
YESの場合、制御部80からの制御信号により第3の開閉弁102cを閉じる(ステップS19)。これによって、第1のタンク31内の塩化ナトリウム水溶液は高濃度化され、汚濁水の浸透圧以上の濃度(例えば3重量%)になる。
ステップS19の後、ステップS11に戻り、ステップS11からS19の動作が繰り返される。
次に、前述した図2のステップS11からS16により第2のタンクに送出された塩化ナトリウム水溶液を被電解水として電解槽で電気分解して酸性電解水とアルカリ性電解水を生成する操作を図3のフローチャートを参照して説明する。
制御部80からの制御信号により第3のポンプ103cの駆動を停止し、第4の開閉弁102dを閉じる(ステップS21)。これによって、第2のタンク41を第1のタンク31に対して隔絶する。
第6〜第9の開閉弁102f〜102iを閉じる(ステップS22)。これによって、電解槽51の陽極室54および陰極室55を外部に延びるパイプラインと遮断する。
第5の開閉弁102eを開き、第4のポンプ103dを駆動する(ステップS23)。これによって、第2のタンク41内の電気分解に適した濃度の塩化ナトリウム水溶液(被電解水)を第7のパイプライン101gおよび第1、第2の分岐パイプライン104a,104bを通して陽極室54、陰極室55にそれぞれ送給する動作が開始される。
直流電源58をオン(ステップS24)。これによって、直流電源58から陽極56および陰極57間に直流電圧が印加され、陽極56および陰極57が収納された陽極室54および陰極室55で供給された被電解水の電気分解がなされ、陽極室54で酸性電解水、陰極室55でアルカリ性電解水がそれぞれ生成される。
第4のポンプ103dを一定時間駆動(ステップS25)。これによって、ステップS14の電気分解が一定時間続行される。
第6、第7の開閉弁102f、102gを開く(ステップS26)。これによって、陽極室54内の酸性電解水は第8のパイプライン101hを通してユーザ側に排出され、陰極室55内のアルカリ性電解水は第10のパイプライン101jを通してユーザ側に排出される。これらの電解水は、パイプライン101h、101jを流通する間、第1、第2のマスフローコントローラ105a,105bで流量調整される。
第4のポンプ103dを停止、第5の開閉弁102eを閉じる。(ステップS27)。これによって、第2のタンク41の塩化ナトリウム水溶液の陽極室54および陰極室55への供給が停止される。
なお、第1のタンク31から塩化ナトリウム水溶液が第2のタンク41に引き続いて送出すれば、第4のポンプ103dを停止し、第5の開閉弁102eを閉じることなく、酸性電解水およびアルカリ性電解水の生成を続行できる。
以上、実施形態に係る電解水生成システムによれば、水処理装置11において汚濁水のような被処理水および無機塩化物水溶液(例えば塩化ナトリウム水溶液)から汚濁物や不純物が混入しない被電解水を簡便に調製し、この被電解水を用いて電解水を生成することができる。
実施形態のように第1のタンク31内に制御部80に接続される濃度検出センサ32を設け、第1のタンク31内の無機塩化物水溶液の濃度を電解槽での電気分解に適した濃度に制御部80でフィードバック制御すれば、被電解水を電解槽51でより適切に電気分解して酸性電解水およびアルカリ性電解水を得ることができる。
実施形態のように第1のタンク31内に制御部80に接続される濃度検出センサ32を設け、かつ第1のタンク31内に無機塩化物粉末等の補給するための補給部(塩化ナトリウム粉末収納タンク34)を設け、第1のタンク31内の無機塩化物水溶液の濃度を被処理水の浸透圧以上の濃度に制御部でフィードバック制御すれば、水処理装置11での被処理水と無機塩化物水溶液との間で生じる浸透圧差により、第1のチャンバ14内の被処理水中の真水を正浸透膜13を透過させて第2のチャンバ15内の無機塩化物水溶液中に移動させ、当該無機塩化物水溶液を希釈する操作を繰り返すことができる。
さらに、実施形態のように第1のタンク31内に制御部80に接続される濃度検出センサ32および容量検出センサ33を設け、かつ第1のタンク31内に無機塩化物粉末等の補給するための補給部(塩化ナトリウム粉末収納タンク34)を設けることによって、前述した図2のフローチャートで説明した水処理装置11と第1のタンク31の間での電気分解に適した濃度の無機塩化物水溶液(被電解水)の調製、および被処理水(汚濁水)の浸透圧以上の高濃度化された塩化ナトリウム水溶液の調製と、図3のフローチャートで説明した第2のタンク41から電気分解に適した濃度の無機塩化物水溶液(被電解水)の電解槽51への送出、および電解槽51の電気分解による酸性電解水およびアルカリ性電解水の生成と、を同時並列的に実行することが可能になる。
実施形態に係る電解水生成システムは、図1に示すように電解槽51で生成した酸性電解水等を水処理装置の第1のチャンバに戻して、同第1のチャンバに露出する正浸透膜を洗浄することができる。これを、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部80からの制御信号により第3のポンプ103cの駆動を停止し、第4の開閉弁102dを閉じ、引き続いて第1、第2の開閉弁102a,102bを閉じる(S31)。これによって、汚濁水の第1のチャンバ14への供給を停止する。
第6〜第9の開閉弁102f〜102iを閉じる(ステップS32)。これによって、電解槽51の陽極室54および陰極室55を外部に延びるパイプラインと遮断する。
第5の開閉弁102eを開き、第4のポンプ103dを駆動する(ステップS33)。これによって、第2のタンク41内の電気分解に適した濃度の塩化ナトリウム水溶液(被電解水)を第7のパイプライン101gおよび第1、第2の分岐パイプライン104a,104bを通して陽極室54、陰極室55にそれぞれ送給する動作が開始される。
直流電源58をオン(ステップS34)。これによって、直流電源58から陽極56および陰極57間に直流電圧が印加され、陽極56および陰極57が収納された陽極室54および陰極室55で供給された電解水の電気分解がなされ、陽極室54で酸性電解水、陰極室55でアルカリ性電解水がそれぞれ生成される。
第4のポンプ103dを一定時間駆動(ステップS35)。これによって、ステップS14の電気分解が一定時間続行される。
第7の開閉弁102gを開き、第5のポンプ103eを駆動する(ステップS36)。これによって、電解槽51の陽極室54で生成された酸性電解水を第8のパイプライン101h、第3の分岐パイプライン104cおよび第9のパイプライン101iを通して水処理装置11の第1のチャンバ14に供給する。これによって、第1のチャンバ14に露出された正浸透膜13の面が酸性電解水により洗浄される。洗浄後の酸性電解水は第2のパイプライン101bを通して外部に排出される。
第5のポンプ103eを停止し、第7の開閉弁102gを閉じる(ステップS37)。これによって、陽極室54で生成された酸性電解水の第1のチャンバ14への返送が停止され、正浸透膜13の洗浄が終了する。
水処理装置11の第1のチャンバ14から第2のチャンバ15への真水移動速度が減少した場合は、正浸透膜13がファウリングしていると考えられる。前述した図4のフローチャートに示すように第1のチャンバ14に露出する正浸透膜13を酸性電解水で洗浄することによって、正浸透膜13の真水移動速度を回復することが可能になる。
なお、前記膜洗浄は酸性電解水で洗浄する場合に限定されない。例えば、アルカリ性電解水と酸性電解水の混合電解水で膜洗浄したり、アルカリ性電解水で洗浄した後、酸性電解水で洗浄して膜洗浄したり、してもよい。また、酸性電解水を混合した被処理水を水処理装置11の第1のチャンバ14に供給してもよい。被処理水に酸性電解水(例えば次亜塩素酸水)を混合することによって、膜ファウリングが生じにくくなる利点がある。
図5を参照して別の実施形態に係る電解水生成システム200を説明する。なお、図5において図1と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
別の実施形態に係る電解水生成システム200は、一槽式の電解槽61を備える。電解槽61は、密閉容器62と、密閉容器62内に互いに対向して配置された陽極63および陰極64とを備える。第11のパイプライン101kは、密閉容器62の底部に接続されている。第10の開閉弁102jおよびマスフローコントローラ105は第11のパイプライン101kに電解水の流れ方向にこの順序で設けられている。第11のパイプライン101kは第9のパイプライン101iに接続されている。第11の開閉弁102kは、第10の開閉弁102j近傍の第9のパイプライン101iに設けられている。第9のパイプライン101iの他端は、水処理装置11の第1のチャンバ14が位置する密閉容器12の底部に接続されている。
このような別の実施形態に係る電解水生成システム200によれば、1種類の電解水が電解槽61で生成される以外、前述した図1に示す実施形態と同様な作用、効果を奏する。
本発明のいつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の種々の形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…水処理装置、13…正浸透膜、14…第1のチャンバ、15…第2のチャンバ、31…第1のタンク、32…濃度検出センサ、33…フロート式レベルセンサ、34…塩化ナトリウム粉末収納タンク、41…第2のタンク、51,61…電解槽、53…隔膜、56,63…陽極、57,64…陰極、58…直流電源、80…制御部、100,200…電解水生成システム

Claims (17)

  1. 陽極および陰極を備える電解槽;
    前記陽極と陰極の間に電圧を印加する電源;
    正浸透膜と、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバと、無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバとを備える水処理装置;および
    前記第2のチャンバおよび前記電解槽に接続されるタンク;
    を具備する電解水生成システム。
  2. 前記第2のチャンバに供給される前記無機塩化物水溶液の浸透圧は、前記第1のチャンバに供給される前記被処理水の浸透圧よりも高い請求項1に記載の電解水生成システム。
  3. 前記タンクは、前記第2のチャンバに接続され、前記無機塩化物水溶液を当該第2のチャンバとの間で循環させる第1のタンクと、前記第1のタンクおよび前記電解槽に接続され、前記第1のタンク内の無機塩化物水溶液を前記電解槽に送出するための第2のタンクとを備える請求項1または2に記載の電解水生成システム。
  4. 前記第1のタンクは、前記無機塩化物水溶液の濃度を検出する濃度検出センサをさらに備える請求項3に記載の電解水生成システム。
  5. 前記第1のタンクは、当該第1のタンク内の前記無機塩化物水溶液の容量を検出する容量検出センサをさらに備える請求項3または4に記載の電解水生成システム。
  6. 前記第1のタンクに接続され、無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を収容する無機塩化物補給部をさらに備える請求項3〜5いずれか1項に記載の電解水生成システム。
  7. 前記電解槽は、隔膜で区画された前記陽極を有する陽極室と前記陰極を有する陰極室とを備える請求項1〜6いずれか1項に記載の電解水生成システム。
  8. 前記電解槽は、前記第1のチャンバに接続される請求項1〜7いずれか1項に記載の電解水生成システム。
  9. 前記正浸透膜は、三酢酸セルロースから作られる請求項1〜8いずれか1項に記載の電解水生成システム。
  10. (i)陽極および陰極を備える電解槽と、前記陽極と陰極の間に電圧を印加する電源と、正浸透膜、前記正浸透膜で区画され、被処理水が供給される第1のチャンバおよび無機塩化物水溶液が供給される第2のチャンバを備える水処理装置と、前記第2のチャンバおよび前記電解槽に接続されるタンクとを備える電解水生成システムを準備する工程;および
    (ii)前記被処理水を前記第1のチャンバに供給し、前記無機塩化物水溶液を前記第2のチャンバと前記タンク間で循環させ、前記被処理水と前記無機塩化物水溶液との浸透圧差によって、前記第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を通して前記第2のチャンバ内の前記無機塩化物水溶液中に移動させて当該無機塩化物水溶液を希釈し、希釈された無機塩化物水溶液を前記タンクから前記電解槽へ送出し、前記電源から前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加し、前記希釈された無機塩化物水溶液を電気分解する工程;
    を含む電解水生成方法。
  11. 前記電解水生成システムの前記タンクは、前記第2のチャンバに接続され、前記無機塩化物水溶液を当該第2のチャンバとの間で循環させる第1のタンクと、前記第1のタンクおよび前記電解槽に接続され、前記第1のタンク内の無機塩化物水溶液を前記電解槽に送出するための第2のタンクとを備え、前記被処理水を前記第1のチャンバに供給し、前記無機塩化物水溶液を前記第2のチャンバと前記第1のタンク間で循環させ、前記被処理水と前記無機塩化物水溶液との浸透圧差によって、前記第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を通して前記第2のチャンバ内の前記無機塩化物水溶液中に移動させて当該無機塩化物水溶液を希釈し、前記第1のタンクに収容される無機塩化物水溶液が所望の濃度に希釈されるとき、前記希釈された無機塩化物水溶液を前記第1のタンクから前記第2のタンクへ送出し、さらに希釈された無機塩化物水溶液を前記第2のタンクから前記電解槽へ送出する請求項10記載の電解水生成方法。
  12. 前記電解水生成システムは前記第1のタンクに収容される前記無機塩化物水溶液の濃度を検出するための濃度検出センサをさらに備え、当該濃度検出センサで前記希釈された無機塩化物水溶液の濃度を検出し、その濃度検出値に基づいて前記第1のチャンバへの前記被処理水の供給および前記希釈された無機塩化物水溶液の循環を停止した後、前記電解槽での電気分解に適した濃度の無機塩化物水溶液を前記第1のタンクから前記第2のタンクに送出する請求項11に記載の電解水生成方法。
  13. 前記電解水生成システムは前記第1のタンクに収容される前記無機塩化物水溶液の容量を検出する容量検出センサをさらに備え、当該容量検出センサで無機塩化物水溶液を前記第1のタンクから前記第2のタンクに送出する間に前記第1のタンク内の前記希釈された無機塩化物水溶液の容量を検出し、その容量検出値に基づいて前記第1のタンクから前記第2のタンクへの希釈された無機塩化物水溶液の送出を停止し、所望容量の希釈された無機塩化物水溶液を前記第1のタンクに残留させる請求項11または12に記載の電解水生成方法。
  14. 前記電解水生成システムは前記第1のタンクに接続される、無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を収容する無機塩化物補給部をさらに備え、前記無機塩化物補給部から前記第1のタンク内の前記残留した無機塩化物水溶液に無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液を補給しながら、前記濃度検出センサで前記第1のタンク内の無機塩化物水溶液の濃度を検出し、当該濃度検出値に基づいて前記無機塩化物補給部から前記第1のタンクへの無機塩化物または高濃度の無機塩化物水溶液の補給を停止し、前記被処理水に比べて高い浸透圧を有する濃度の高い無機塩化物水溶液を調製する請求項13に記載の電解水生成方法。
  15. 前記第1のタンク内で濃度の高い無機塩化物水溶液を調製した後、前記被処理水を前記第1のチャンバに供給し、前記無機塩化物水溶液を前記第2のチャンバと前記タンク間で循環させ、前記被処理水と前記無機塩化物水溶液との浸透圧差によって、前記第1のチャンバ内の被処理水中の真水を正浸透膜を通して前記第2のチャンバ内の前記無機塩化物水溶液中に移動させて当該無機塩化物水溶液を希釈する工程を実行する請求項14に記載の電解水生成方法。
  16. 前記電解水生成システムは、前記電解槽が前記第1のチャンバに接続され、前記電解水を前記第1のチャンバに供給し、前記第1のチャンバ側から前記正浸透膜の表面を洗浄する請求項10〜15いずれか1項に記載の電解水生成方法。
  17. 前記正浸透膜の洗浄は、酸性電解水を使用するか、またはアルカリ電解水を用い、その後酸性電解水を使用するか、いずれかにより行う請求項16に記載の電解水生成方法。
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