JP2017162783A - 電気コネクタおよび電気コネクタ装置 - Google Patents

電気コネクタおよび電気コネクタ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構成で、信号伝送における極数の変動に対応して絶縁ハウジングを安価かつ迅速に対応させることを可能とする。【解決手段】信号伝送用のコンタクト部材12,22が圧入されるコンタクト取付け部11c,21cを備えた長尺状の絶縁ハウジング11,21の元の素材11‘,21’を適宜の位置で切断することによって各々の絶縁ハウジング11,21として使用可能とした構成により、信号伝送における極数の変動に対応させたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、配線基板に実装された状態で互いに嵌合される基板接続用の電気コネクタおよび電気コネクタ装置に関する。
一般に、種々の電気機器において、スタッキングコネクタなどと呼ばれる基板接続用の電気コネクタ装置が広く採用されている。基板接続用の電気コネクタ装置は、例えば第1の配線基板が連結された第1の電気コネクタの上方に、第2の配線基板が連結された第2の電気コネクタを対向するように配置して使用され、その対向状態から上方側の第2の電気コネクタが、下方側の第1の電気コネクタに向かって下降されるようにして押し込まれ、それによって両電気コネクタ同士が嵌合状態になされることで、第1及び第2の配線基板同士が電気的に接続されるようになっている。
そして、このように基板接続用の電気コネクタ装置を介して配線基板同士が電気的に接続された状態とすることで必要な電気信号の伝送が行われることとなるが、そのときの電気信号の伝送には、一般に複数の極数が必要である。従って、複数極の電気信号の伝送を行う基板接続用の電気コネクタ装置においては、電気信号の伝送に必要な複数の極数に対応した数のコンタクト部材を絶縁ハウジングに多極状に配列した構成が採用されることとなる。
一方、電気信号の伝送に必要な極数は種々存在していることから、従来の基板接続用の電気コネクタ装置においては、異なる数の極数に応じて互いに長さが異なる絶縁ハウジングを、予め複数種類にわたって準備しておくことが行われている。しかしながら、そのように長さが異なる絶縁ハウジングを複数種類にわたって製造し取扱うに際しては、基板接続用の電気コネクタ装置を製造する各種工程が複雑化することから、生産性の低下を招来させることも考えられる。
特開2012−123920号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、電気信号の伝送における異なる極数に対して容易に対応することができる絶縁ハウジングを備えた基板接続用の電気コネクタおよび電気コネクタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1にかかる発明では、配線基板の表面上に実装された状態で、相手コネクタとの嵌合・抜去が行われる構成になされたものであって、絶縁ハウジングに列状に配列された複数体のコンタクト取付け部の各々に、信号伝送用のコンタクト部材が圧入により装着された電気コネクタにおいて、前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向における両端に位置するコンタクト取付け部に、金属製の補強部材が圧入により装着されたものであって、前記補強部材が、前記コンタクト取付け部の配列の方向に略直交する方向に延在することで、前記絶縁ハウジングの外壁を構成することとしている。
また、請求項2にかかる発明では、第1の配線基板の表面上に実装される第1コネクタと、第2の配線基板の表面上に実装される第2コネクタとが、相互に嵌合・抜去可能な関係に構成されたものであって、前記第1及び第2コネクタの各絶縁ハウジングに列状に配列された複数体のコンタクト取付け部の各々に、信号伝送用のコンタクト部材が圧入により装着された電気コネクタ装置において、前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向における両端に位置するコンタクト取付け部に、金属製の補強部材が圧入により装着されたものであって、前記補強部材が、前記コンタクト取付け部の配列の方向に略直交する方向に延在することで、前記絶縁ハウジングの外壁を構成することとしている。
このような構成を有する本発明によれば、絶縁ハウジングの元の素材を適宜の位置で切断することによって、各々の被切断部分が絶縁ハウジングとして使用されることとなり、電気信号の伝送に必要な極数の変動に対応して切断位置を変更するだけで絶縁ハウジングが安価かつ迅速に製造される。
さらに、請求項3にかかる発明のように、前記絶縁ハウジングは、前記複数体のコンタクト取付け部における配列の方向の両端面が、機械的切断面になされていることを特徴とすることが可能である。
さらにまた、請求項4にかかる発明のように、前記第2コネクタが、前記第1コネクタの内方領域に嵌合される構成になされたものであって、前記第2コネクタの補強部材の一部が、前記第1コネクタの外方領域に突出した状態に嵌合が行われる構成を備えていることが可能である。
一方、請求項5にかかる発明のように、前記第1及び第2コネクタのうちの一方のコネクタに嵌合凹部が設けられているとともに、その嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が他方のコネクタに設けられたものであって、前記嵌合凹部を構成している凹状溝が、前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向において連続していることが可能である。
また、請求項6にかかる発明のように、前記第1及び第2コネクタのうちの一方のコネクタに嵌合凹部が設けられているとともに、その嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が他方のコネクタに設けられ、前記第1及び第2コネクタに、嵌合時に電気的に接触する前記コンタクト部材が設けられたものであって、前記一方のコネクタに設けられた前記補強部材が、前記コンタクト部材と同一の形状部分を一部に備えていることが可能である。
以上述べたように本発明にかかる基板接続用の電気コネクタおよび電気コネクタ装置は、信号伝送用のコンタクト部材が圧入されるコンタクト取付け部を備えた絶縁ハウジングの素材を適宜の位置で切断することによって各々の絶縁ハウジングとして使用可能とした構成により、簡易な構成で電気信号の伝送における異なる極数に対して容易に対応できる。
本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を上方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した平面説明図である。 図1及び図2に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した正面説明図である。 図1〜図3に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を表した側面説明図である。 図3中のV−V線に沿った拡大横断面説明図である。 図1〜図5に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に使用されている補強部材の単体構造を表した外観斜視説明図である。 図6に示された補強部材を表した平面説明図である。 図6及び図7に示された補強部材を表した正面説明図である。 図6〜図8に示された補強部材を表した側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を上方側から表した外観斜視説明図である。 図10に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を表した平面説明図である。 図10及び図11に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を表した正面説明図である。 図10〜図12に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を表した側面説明図である。 図12中のXII−XII線に沿った拡大断面説明図である。 図10〜図14に示された第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)に使用されている補強部材の単体構造を表した外観斜視説明図である。 図15に示された補強部材を表した平面説明図である。 図15及び図16に示された補強部材を表した正面説明図である。 図15〜図17に示された補強部材を表した側面説明図である。 図1〜図9に示された本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に使用されている絶縁ハウジングを形成する元の素材を表した外観斜視説明図である。 図19に示された絶縁ハウジングの元の素材を必要な長さに切断した状態を表した外観斜視説明図である。 絶縁ハウジングの元の素材を必要な長さに切断して、本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に使用されている絶縁ハウジングとした状態を表した外観斜視説明図である。 図21に示された絶縁ハウジングを表した平面説明図である。 図21及び図22に示された絶縁ハウジングを表した正面説明図である。 図21〜図23に示された絶縁ハウジングを表した側面説明図である。 図10〜図14に示された本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)に使用されている絶縁ハウジングを形成する元の素材を表した外観斜視説明図である。 図19に示された絶縁ハウジングの元の素材を必要な長さに切断した状態を表した外観斜視説明図である。 絶縁ハウジングの元の素材を必要な長さに切断して、本発明の一実施形態にかかる第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)に使用されている絶縁ハウジングとした状態を表した外観斜視説明図である。 図27に示された絶縁ハウジングを表した平面説明図である。 図27及び図28に示された絶縁ハウジングを表した正面説明図である。 図27〜図29に示された絶縁ハウジングを表した側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)に対して第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)を上方側に対向配置させた状態を、配線基板を省略して表した外観斜視説明図である。 図31の対向状態から上方の第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)を下降させて第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)に嵌合させた状態を表した外観斜視説明図である。 図32に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合状態を表した平面説明図である。 図32及び図32に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合状態を表した側面説明図である。 図32〜図34に示された第1の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ)と第2の電気コネクタ(プラグコネクタ)との嵌合状態を表した正面説明図である。 図34中のXXXVI−XXXVI線に沿った拡大断面説明図である。
以下、本発明を適用した実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
[電気コネクタ装置の全体構造について]
図面に示された本発明の一実施形態にかかる基板接続用の電気コネクタ装置は、例えば、携帯電話、スマートフォン、或いはタブレット型コンピュータ等の各種電子機器内に配置された配線基板同士を電気的に接続するように用いられるものであって、図1〜図5に示された第1の電気コネクタとしてのリセプタクルコネクタ10と、図10〜図14に示された第2の電気コネクタとしてのプラグコネクタ20と、から構成されている。そして、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10が、図示を省略した第1の配線基板に実装されるとともに、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20が、同じく図示を省略した第2の配線基板に実装され、そのような両電気コネクタ10,20の実装状態で対向配置されたリセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20とが互いに嵌合され、それによって第1及び第2の配線基板同士の電気的な接続が行われるようになっている。
以下の説明においては、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10と、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20との嵌合方向を「上下方向」とし、その上下方向における下方位置に水平状態にリセプタクルコネクタ10が配置され、その上方位置にプラグコネクタ20が同じく水平状態に配置され(図31参照)、そのような上下の対向状態から、プラグコネクタ20が下方向に押し込まれることで、両電気コネクタ10,20同士の嵌合操作が行われるものとする(図32参照)。また、そのような嵌合状態からプラグコネクタ20が上方に向かって適宜の力で引き上げられることで、下方側のリセプタクルコネクタ10からプラグコネクタ20が上方に抜去される構成になされている。
上述したようにリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10にプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20を嵌合・抜去する操作は、作業者の手で行われることに限られることはなく、所定の治具や機械によって自動的に行うようにしても良い。
なお、上述したように嵌合・抜去を行うにあたっては、下方位置において「水平状態」に配置されたリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10に対して、上方位置において「水平状態」に配置されたプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20の上下が反転された状態で対向配置されこととなるが、特に、プラグコネクタ20の単体を説明するにあたっては、反転が行われる前の状態、すなわち第2の配線基板の上表面に対して、上方側からプラグコネクタ20を実装した状態で説明する。
[各電気コネクタの構造について]
それらのリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10、及びプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20は、細長状に延在する絶縁ハウジング11及び21を有している。それらの絶縁ハウジング11及び21は、プラスチック等の樹脂材を用いて例えばモールド成形されたものであるが、当該絶縁ハウジング11及び21の長手方向に沿って多数のコンタクト部材12及び22が、所定のピッチで多極状をなすように配列されている。これらのコンタクト部材12及び22の配列方向である絶縁ハウジング11及び21の長手方向を、以下において「コネクタ長手方向」と呼び、その「コネクタ長手方向」及び「上下方向」に直交する方向を「コネクタ幅方向」と呼ぶこととする。
ここで、上述した各絶縁ハウジング11及び21は、特に図21〜図24及び図27〜図30に示されているように、平面略長方形状をなす底面板11a及び21aを有しているとともに、それらの各底面板11a及び21aにおけるコネクタ幅方向の両側端縁には、コネクタ長手方向に沿って略平行に延在する一対の板状部材からなる長手側壁部11b,11b及び21b,21bが、上方に向かって立ち上がるように形成されている。
一方、上述した底面板11a及び21a並びに長手側壁部11b及び21bにおけるコネクタ長手方向の両端部は機械的な切断面になされている。すなわち、それらが設けられた各絶縁ハウジング11及び21におけるコネクタ長手方向の両端部分には、コネクタ幅方向に結ぶ短手側壁部は設けられておらず、コネクタ長手方向に開放された状態になされているが、当該絶縁ハウジング11及び21におけるコネクタ長手方向両端の開放部分には、後述するリセ側補強部材15及びプラグ側補強部材25が取り付けられている。そして、それらの各補強部材15,25と、上述した長手側壁部11b,21bとにより、平面略長方形状をなすコネクタ内方空間が形成されている。なお、リセ側補強部材15は、絶縁ハウジング11におけるコネクタ長手方向両端部分を開放状態のままに維持する構成になされているが、プラグ側補強部材25は、絶縁ハウジング21におけるコネクタ長手方向両端部分を閉塞状態とする構成になされている。これらの各補強部材15,25に関する詳細な説明は、後段において行うこととする。
このような絶縁ハウジング11及び21に対してコンタクト部材12及び22は、上述したようにコネクタ長手方向において多極状をなす配列になされているが、より具体的には、絶縁ハウジング11,21の長手側壁部11b,11b及び21b,21bには、一定のピッチで凹溝状をなすようにしてコンタクト取付け部11c,11c及び21c,21cが、窪むようにして設けられており、それらの各コンタクト取付け部11c,21cに対して、上述した各コンタクト部材12及び22が、上方から差し込まれるようにして装着されている。
これらのコンタクト部材12及び22の各々は、2列の電極列を形成するようにコネクタ幅方向において対称的に向かい合う配置関係になされている。これらのコンタクト部材12及び22の各々により形成された2列の電極列は、コネクタ長手方向に沿って略平行に延在するように並設されている。
より具体的に説明すると、まず、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10側のコンタクト部材12が取り付けられている絶縁ハウジング11には、上述した2列の電極列同士の間部分、すなわちコネクタ幅方向の中央部分に、底面板11aから上方に突出する仕切り板11dが、コネクタ長手方向に沿って延在するように設けられている。そして、その仕切り板11dと、当該仕切り板11dのコネクタ幅方向の両側に配置された長手側壁部11b,11bとの間の空間部分に、両側の電極列を構成している一対のコンタクト部材12,12が、コネクタ幅方向に対称的な形状をなすように向かい合って取り付けられている。それらの各コンタクト部材12は、コネクタ幅方向においてコネクタ中心側から外方側に向かって湾曲形状をなして延在するように折り曲げ形成されているが、当該コンタクト部材12のコネクタ内方側部分には、凹状の溝形状をなして窪む嵌合凹部12aが形成されている。
このようにしてリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10に設けられたコンタクト部材12の嵌合凹部12aを構成している凹状溝は、複数体のコンタクト取付け部11c,11cの配列の方向である「コネクタ長手方向」に連続しており、前述したように同方向における両端部分が開放された状態になされている。そして、その絶縁ハウジング11の両端開放部分が、後述するリセ側補強部材15によって開放を維持する状態になされている。
一方、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20側のコンタクト部材22が取り付けられている絶縁ハウジング21は、上述した2列の電極列同士の間部分、すなわちコネクタ幅方向の中央部分が、コネクタ長手方向に延在する凹状の溝状空間になされている。そして、その絶縁ハウジング21の凹状の溝状空間を挟んでコネクタ幅方向の両側に形成されている長手側壁部21b,21bには、一対のコンタクト部材22,22がコネクタ幅方向に対称的な形状をなすように向かい合った状態で取り付けられている。それらの各コンタクト部材22は、後述するような圧入によって、長手側壁部21bの外周側に巻き付くようにして上方に突出する状態に配置されているが、当該コンタクト部材22における上方突出部分は、嵌合凸部22aをなすように折り曲げ形成されている。
ここで、上述したコンタクト部材12及び22は、各絶縁ハウジング11及び21の両長手側壁部11b,21bからコネクタ幅方向の外方側に向かって突出する基板接続脚部12b,22bを有している。これらの基板接続脚部12b,22bは、コネクタ実装時に、第1及び第2の配線基板(図示省略)の表面上に形成された信号伝送用導電路にそれぞれ半田接合された状態になされる。
そして、上述した両電気コネクタ10,20同士が嵌合されるにあっては、まず図31に示されているように、第1の配線基板(図示省略)に実装されたリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10の上方位置に、第2の配線基板(図示省略)に実装されたプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20が対向配置され、次いで図32に示されているように、プラグコネクタ20側のコンタクト部材22の嵌合凸部22aが、リセプタクルコネクタ10側のコンタクト部材12の嵌合凹部12aの内方に嵌り込むように下方に向かって押し込まれていき、それによってコンタクト部材22に設けられた接点部が、コンタクト部材12側に設けられた接点部に対して弾性的に押圧接触し、両コンタクト部材12,22同士の電気的な接続が行われるようになっている。
[リセ側補強部材について]
次に、前述した補強部材15,25の構造に関する説明を行う。まず、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10においては、絶縁ハウジング11のコネクタ長手方向における両端部分に、薄板状の金属部材の折曲体からなるリセ側補強部材15,15が取り付けられている。これらの各リセ側補強部材15は、特に図5〜図9に示されているように、前述した絶縁ハウジング11におけるコネクタ幅方向の両側に一対設けられた長手側壁部11b,11bに対して上方側から圧入された状態で取り付けられており、コネクタ長手方向における両端の長手側壁部11b,11b同士を、上述したリセ側補強部材15がコネクタ幅方向に掛け渡すように装着されている。
このようにコネクタ長手方向の両端部分に配置された各リセ側補強部材15の本体部分15aは、コネクタ長手方向の外方側から見たときに略M字形状をなすように折り曲げ形成されており、その本体部分15aにおけるコネクタ幅方向の両側部分に、逆U字状の山形状をなすように設けられた一対の固定片部15b,15bが、上述した長手側壁部11b,11bに対して上方側から圧入により固定されている。
これらの各固定片部15bにおけるコネクタ幅方向の外方側部分の下端部からは、コネクタ幅方向の外方側に向かって基板接続部15cが略水平に延出している。それらの各基板接続部15cは、第1の配線基板(図示省略)の表面上に設けられた半田接合部もしくはグランド用導電路に対して半田接合され、そのときの接合力によってプラグ側補強部材15の全体が固定状態に保持されるようになっている。
ここで、各固定片部15bの圧入には、前述したコンタクト取付け部11cが用いられている(図1参照)。すなわち、上述したように長手側壁部11bに圧入されている固定片部15bから延びている本体部分15aの一部は、コネクタ長手方向の両端に位置するコンタクト取付け部11cの内部に凹状に窪むようにして配置されている。そして、このようにしてコンタクト取付け部11cに配置されたリセ側補強部材15の本体部分15aは、コンタクト取付け部11cの配列の方向である「コネクタ長手方向」に略直交する方向(コネクタ幅方向)に延在しており、当該リセ側補強部材15によって、絶縁ハウジング11における「コネクタ長手方向」の外壁が構成されている。
また、このリセ側補強部材15に設けられた本体部分15aは、上述したように固定片部15bから凹状に窪んだ状態でコネクタ幅方向の中央寄りに延びており、その後に上方に立ち上がり、さらに前述した絶縁ハウジング11の仕切り板11dの上面に達した位置で、略水平に延在する中央平坦部15dになされている。この中央平坦部15dは、仕切り板11dの上面に対して上方側から当接された状態でコネクタ幅方向に延在している。
また、そのリセ側補強部材15の中央平坦部15dにおけるコネクタ長手方向の外端縁からは、コネクタ長手方向の外方側に向かって基板接続部15eが延出している。この基板接続部15eは、上述した中央平坦部15dから略水平に延出した後に、略直角下方に折れ曲がって延びており、第2の配線基板(図示省略)の表面に相当する位置で、再び略直角外方に折れ曲がって略水平に延出している。そして、この基板接続部15eの下端部分に設けられた略水平の延出部分が、第2の配線基板の表面上に設けられた半田接合部もしくはグランド用導電路に対して半田接合され、その接合力によってリセ側補強部材15の全体が固定状態に保持されるようになっている。
[プラグ側補強部材について]
一方、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20においては、絶縁ハウジング21のコネクタ長手方向における両端部分に、薄板状の金属部材の折曲体からなるプラグ側補強部材25,25が取り付けられている。これらの各リセ側補強部材25は、特に図14〜図18に示されているように、前述した絶縁ハウジング21におけるコネクタ幅方向の両側に一対設けられた長手側壁部21b,21bに対して上方側から圧入されており、それらの長手側壁部21b,21b同士をコネクタ幅方向に掛け渡すように配置された本体部分25aを有している。
このようにしてコネクタ長手方向の両端部分に配置された各プラグ側補強部材25は、コネクタ長手方向の外方側から見たときに逆U字状の山形状をなすように折り曲げ形成された一対の固定片部25a,25aを有しており、それら一対の固定片部25a,25aが、上述した長手側壁部21b,21bに対して上方側からの圧入により固定されている。これらの各固定片部25aにおけるコネクタ幅方向の外方側の下端部分からは、コネクタ幅方向の外方側に向かって基板接続部25bが略水平に延出している。これらの各基板接続部25bは、第2の配線基板(図示省略)の表面上に設けられた半田接合部もしくはグランド用導電路に対して半田接合され、そのときの接合力によってプラグ側補強部材25の全体が固定状態に保持されるようになっている。
これらの各固定片部25aを圧入するにあたっては、前述したコンタクト取付け部21cが用いられている。すなわち、上述したように長手側壁部21b,21bに圧入されている固定片部25b,25bは、それぞれコンタクト取付け部21c(図27参照)に対して上方から覆うように湾曲して延びた状態に固定されている。そして、これらの両固定片部25b,25bを掛け渡している帯板状部材からなる本体部分25cは、コンタクト取付け部21cの配列の方向である「コネクタ長手方向」に略直交する方向(コネクタ幅方向)に延在しており、そのように配置されたプラグ側補強部材25によって、絶縁ハウジング21における「コネクタ長手方向」の外壁が構成されている。
ここで、上述した本体部分25cは、当該本体部分25cを構成している帯板状部材の板幅方向が、第2の配線基板(図示省略)の表面に対して略直角となるように立てられた状態に配置されており、その本体部分25cの下端縁部からは、コネクタ長手方向の外方側に向かって基板接続部25dが延出している。この基板接続部25dは、上述したように本体部分25cの下端縁部から下方に延出した後に、略直角外方に折れ曲がって略水平に延出しており、その基板接続部25dの下端部分に設けられた略水平の延出部分が、第1の配線基板(図示省略)の表面上の半田接合部もしくはグランド用導電路に対して半田接合され、その接合力によってリセ側補強部材25の全体が固定状態に保持されるようになっている。
また、上述したプラグ側補強部材25の一部を構成している固定片部25a及び基板接続部25bは、前述したコンタクト部材22を構成している嵌合凸部22a及び基板接続脚部22bに対して、コネクタ長手方向に見たときの形状が略同一の形状を備えた構成になされている。
一方、本実施形態において採用されている絶縁ハウジング11,21は、特に図19及び図25に示されているように、当該絶縁ハウジング11,21の元となる長尺状の絶縁状素材11‘,21’を用いて形成されており、その絶縁状素材11‘,21’が、図20及び図26に示されているように、適宜の位置で機械的に切断されることによって絶縁ハウジング11,21になされている。
より具体的には、上述した絶縁ハウジング11,21の両端面、すなわち複数体のコンタクト取付け部11c,21cにおける配列の方向(コネクタ長手方向)の両端面は、種々の切断手段により形成された機械的切断面になされている。従って、前述したように、リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10における嵌合凹部12aの両側部分を構成している凹状溝、及びプラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20における嵌合凸部22aの両側部分を構成している凹状溝は、複数体のコンタクト取付け部12c,21cの配列の方向である「コネクタ長手方向」に連続した状態になされており、同方向における両端部分が開放された状態になされている。
また、本実施形態においては、前述したようにリセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)10に対して、プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)20が嵌合されるにあたって、リセプタクルコネクタ10の内方領域にプラグコネクタ20が嵌合される構成になされているが、そのプラグコネクタ20に設けられたプラグ側補強部材25の一部である本体部分25cが、リセプタクルコネクタ10におけるコネクタ長手方向の両端部から、同方向の外方領域に突出した状態となるように嵌合が行われる構成になされている(図32参照)。
このような構成を有する本発明によれば、長尺状をなす絶縁ハウジング11,21の元となる絶縁状素材11‘,21’を適宜の位置で切断することによって、各々の被切断部分が絶縁ハウジング11,21として使用されることとなり、電気信号の伝送に必要な極数の変動に対応して切断位置を変更するだけで、各絶縁ハウジング11,21は安価かつ迅速に製造される。よって本発明によれば、簡易な構成で、電気信号の伝送における異なる極数に対して容易に対応できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態におけるコンタクト部材12,22同士の凹凸嵌合関係は、リセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20との間において逆の関係に配置することが可能である。
以上のように本発明は、各種電子・電気機器に使用される多種多様な基板接続用の電気コネクタ装置に対して広く適用することが可能である。
10 リセプタクルコネクタ(第1の電気コネクタ)
11 絶縁ハウジング
11‘ 絶縁状素材
11a 底面板
11b 長手側壁部
11c コンタクト取付け部
11d 仕切り板
12 コンタクト部材
12a 嵌合凹部
12b 基板接続脚部
15 リセ側補強部材
15a 本体部分
15b 固定片部
15c 基板接続部
15d 中央平坦部
15e 基板接続部
20 プラグコネクタ(第2の電気コネクタ)
21 絶縁ハウジング
21’ 絶縁状素材
21a 底面板
21b 長手側壁部
21c コンタクト取付け部
22 コンタクト部材
22a 嵌合凸部
22b 基板接続脚部
25 プラグ側補強部材
25a 固定片部
25b 基板接続部
25c 本体部分
25d 基板接続部

Claims (6)

  1. 配線基板の表面上に実装された状態で、相手コネクタとの嵌合・抜去が行われる構成になされたものであって、
    絶縁ハウジングに列状に配列された複数体のコンタクト取付け部の各々に、信号伝送用のコンタクト部材が圧入により装着された電気コネクタにおいて、
    前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向における両端に位置するコンタクト取付け部に、金属製の補強部材が圧入により装着されたものであって、
    前記補強部材が、前記コンタクト取付け部の配列の方向に略直交する方向に延在することで、前記絶縁ハウジングの外壁を構成していることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 第1の配線基板の表面上に実装される第1コネクタと、第2の配線基板の表面上に実装される第2コネクタとが、相互に嵌合・抜去可能な関係に構成されたものであって、
    前記第1及び第2コネクタの各絶縁ハウジングに列状に配列された複数体のコンタクト取付け部の各々に、信号伝送用のコンタクト部材が圧入により装着された電気コネクタ装置において、
    前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向における両端に位置するコンタクト取付け部に、金属製の補強部材が圧入により装着されたものであって、
    前記補強部材が、前記コンタクト取付け部の配列の方向に略直交する方向に延在することで、前記絶縁ハウジングの外壁を構成していることを特徴とする電気コネクタ装置。
  3. 前記絶縁ハウジングは、前記複数体のコンタクト取付け部における配列の方向の両端面が、機械的切断面になされていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ又は請求項2記載の電気コネクタ装置。
  4. 前記第2コネクタが、前記第1コネクタの内方領域に嵌合される構成になされたものであって、
    前記第2コネクタの補強部材の一部が、前記第1コネクタの外方領域に突出した状態に嵌合が行われる構成を備えていることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ装置。
  5. 前記第1及び第2コネクタのうちの一方のコネクタに嵌合凹部が設けられているとともに、その嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が他方のコネクタに設けられたものであって、
    前記嵌合凹部を構成している凹状溝が、前記複数体のコンタクト取付け部の配列の方向において連続していることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ装置。
  6. 前記第1及び第2コネクタのうちの一方のコネクタに嵌合凹部が設けられているとともに、その嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が他方のコネクタに設けられ、
    前記第1及び第2コネクタに、嵌合時に電気的に接触する前記コンタクト部材が設けられたものであって、
    前記一方のコネクタに設けられた前記補強部材が、前記コンタクト部材と同一の形状部分を一部に備えていることを特徴とする請求項2記載の電気コネクタ装置。
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