JP2017162664A - 点灯装置、車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】漏光異常に対し適切に対処する。【解決手段】光源10は、励起光を出射するレーザダイオードと、励起光により励起されて蛍光を発する蛍光体と、を含む。駆動回路40は正常状態において、レーザダイオードに安定化された第1電流量のランプ電流ILAMPを供給する。異常検出器30は光源10の励起光の漏光異常を検出すると異常検出信号S1をアサートする。駆動回路40は、異常検出信号S1がアサートされると、ランプ電流ILAMPを第1電流量より小さい第2電流量に低下させ、異常検出信号S1がアサートされた状態が判定時間持続すると、ランプ電流ILAMPを遮断する。【選択図】図3
Description
本発明は、自動車などに用いられる点灯装置に関する。
従来、車両用灯具、特に前照灯の光源としては、ハロゲンランプやHID(High Intensity Discharge)ランプが主流であったが、近年それらに代えて、LED(発光ダイオード)などの半導体光源を用いた車両用灯具の開発が進められている。
さらなる視認性の向上のため、LEDに代えて、レーザダイオード(半導体レーザとも称する)と蛍光体とを備えた車両用灯具が開示されている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、レーザダイオードから出射された励起光である紫外光が蛍光体に照射される。蛍光体は、紫外光を受けて白色光を生成する。蛍光体により生成された白色光は灯具前方に照射され、これにより所定の配光パターンが形成される。特許文献1に記載の技術では励起光は車両前方に照射されない。
図1は、本発明者が検討した車両用灯具の光源の断面図である。この光源10は、主としてレーザダイオード12、蛍光体14、光学系16、ハウジング18を備える。光源10は、レーザダイオード12および蛍光体14を備える点で特許文献1の技術と共通する。
図1のレーザダイオード12は、紫外光に代えて、青色の励起光20を発生する。励起光20は、光学系16により蛍光体14に集光される。光学系16は、レンズ、反射鏡、光ファイバ、あるいはそれらの組み合わせで構成される。青色の励起光20を受けた蛍光体14は、励起光20より長い波長領域(緑〜赤)にスペクトル分布を有する蛍光22を発生する。蛍光体14に照射された励起光20は、蛍光体14により散乱され、コヒーレンスが失われた状態で、蛍光体14を通過する。蛍光体14は、たとえばハウジング18に設けられた開口部に嵌合して支持される。
図2は、光源10の出力光24のスペクトルを示す図である。光源10の出力光24は、蛍光体14を通過した青色の励起光20aと、蛍光体14が発する緑〜赤の蛍光22を含んでおり、白色光のスペクトル分布を有する。
つまり、特許文献1の光源では、紫外光である励起光は車両の前方を照射する出射光の一部としては使用されないのに対して、図1の光源10では、青色の励起光が、前照灯の出射光の一部として利用される。
本発明者は、図1の光源10について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。図1の光源10では、蛍光体14が割れたり、蛍光体14がハウジング18から外れるなどの異常が発生すると、レーザダイオード12が発生する励起光20が、蛍光体14によって散乱されることなく強いコヒーレンスを有した状態で直接的に出射され、望ましくない。
本発明者はこの問題を解決するために、以下の比較技術について検討した。この比較技術では、励起光20の漏光を、光センサなどによって検出する。そして漏光を検出すると、光源10へのランプ電流の供給を停止し、発光を停止する。なおこの比較技術を公知技術と認定してはならない。
このままではノイズなどの影響によって、漏光が誤検出された場合に、光源10の発光が停止して好ましくない。この問題は、漏光状態が所定時間持続した場合に、ランプ電流の供給を停止し、発光停止する修正を加えることで解決できる。しかしながらこの修正では、本当に漏光が生じている状況においても、所定時間の間、励起光20が出射されることとなる。
光源10からの白色光を、リフレクタによって反射し、車両前方に照射する場合がある。このような灯具では、漏光が生じたときに、非散乱の励起光20がリフレクタの一部に集中する。そこでリフレクタのその一部に開口を設けると、漏光が車両前方に反射されないようにすることができる。しかしながらこの開口は、正常時においてロスとなり、輝度が低下する。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、漏光異常に対し適切に対処可能な車両用灯具の提供にある。
本発明のある態様は、発光素子を含む光源を点灯させる点灯装置に関する。点灯装置は、正常状態において、発光素子に安定化された第1電流量のランプ電流を供給する駆動回路と、光源から出射される光の一部を検出し、当該光の一部に以上を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出器と、を備える。駆動回路は、異常検出信号がアサートされると、ランプ電流を第1電流量より小さい第2電流量に低下させ、異常検出信号がアサートされた状態が判定時間持続すると、ランプ電流を遮断する。
この態様によると、異常検出信号のアサートの判定時間の持続を条件としてランプ電流が遮断されるため、ノイズ等による異常の誤検出に起因する発光停止を抑制できる。また判定時間の間、ランプ電流を低下させ、光強度を低下させることにより、判定時間の間、強い光が光源の前方に照射されるのを防止できる。また、光源の出射光をリフレクタによって前方に照射する光学系に使用する場合、リフレクタに設ける開口を無くすか、あるいはその径を従来より小さくでき、正常状態におけるロスを低減できる。
発光素子はレーザダイオードであってもよい。第2電流量は、レーザダイオードの発振しきい値より大きくてもよい。これにより、判定時間の間もレーザダイオードの発振を維持でき、漏光が発生しているか否かを継続的に監視しやすくなる。
光源は、励起光を出射するレーザダイオードである発光素子に加えて、励起光により励起されて蛍光を発する蛍光体を含み、励起光と蛍光のスペクトルを含む白色の出力光を生成するよう構成されてもよい。異常検出器は、光源の漏光異常を検出してもよい。
駆動回路は、その出力にレーザダイオードが接続されるスイッチングコンバータと、ランプ電流に応じた検出信号が目標値に近づくようにスイッチングコンバータを制御するコンバータコントローラと、を含み、異常検出信号がアサートされると、目標値を低下させてもよい。
駆動回路は、異常検出信号がアサートされた状態が判定時間持続すると、フェールラッチ信号をアサートするフェールタイマをさらに含んでもよい。コンバータコントローラは、フェールラッチ信号がアサートされると、スイッチングコンバータを停止してもよい。
レーザダイオードの発振しきい値は、温度依存性を有するところ、温度にかかわらず、第2電流量を一定とすれば、低温時に強い漏光が生じてしまう。そこで第2電流量は、温度依存性を有してもよい。これにより、安全性をさらに高め、また正常時のロスをさらに抑制できる。
駆動回路は、所定の基準電圧を分圧し、目標値を規定する調光信号を生成する分圧回路をさらに含んでもよい。分圧回路の分圧比は、異常検出信号に応じて可変であってもよい。
駆動回路は、スター結線された第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗を含み、第1抵抗の一端に基準電圧が入力され、第2抵抗の一端に接地電圧が入力され、第3抵抗の一端に、異常検出信号がアサートされる間、温度依存性を有する補正電圧が入力される分圧回路をさらに含んでもよい。
異常検出器は、励起光の波長に感度を有し、蛍光の波長に対して実質的に不感であり、出力光の一部を受け、受光量に応じた第1電流を生成する第1フォトセンサと、蛍光の波長に感度を有し、励起光の波長に対して実質的に不感であり、出力光の一部を受け、受光量に応じた第2電流を生成する第2フォトセンサと、第1電流と第2電流の電流量にもとづいて、異常検出信号を生成する判定部と、を含んでもよい。
励起光の強度のみに着目した漏光検出では、駆動電流を第1電流量としたときと第2電流量としたときとで、判定条件を修正する必要がある。この態様によれば、励起光と蛍光の相対的な輝度にもとづいて漏光を検出することにより、駆動電流を変化させても、同じ条件で漏光の有無を検出できる。
励起光の強度のみに着目した漏光検出では、駆動電流を第1電流量としたときと第2電流量としたときとで、判定条件を修正する必要がある。この態様によれば、励起光と蛍光の相対的な輝度にもとづいて漏光を検出することにより、駆動電流を変化させても、同じ条件で漏光の有無を検出できる。
ある態様の車両用灯具は、スイッチングコンバータの出力電圧を、負の温度特性を有するしきい値電圧と比較するショート検出回路をさらに備えてもよい。
しきい値電圧は、ランプ電流に対して正の特性を有してもよい。
本発明の別の態様もまた、半導体光源を含む光源を点灯させる点灯装置に関する。この点灯装置は、半導体光源にランプ電流を供給する駆動回路と、駆動回路の出力電圧をしきい値電圧と比較し、比較結果にもとづいてショート異常を検出するショート検出回路と、を備える。しきい値電圧は、ランプ電流に対して正の相関を有し、温度に対して負の相関を有する。
半導体光源のI−V特性は、温度に関して大きな依存性を有する。したがって、ショート検出のためのしきい値を温度によらず一定とすると、ある温度では、正常時の半導体光源の電圧(つまり駆動回路の出力電圧)としきい値が近接し、ショートを誤検出しやすくなり、また別の温度では、正常時の半導体光源の電圧(つまり駆動回路の出力電圧)としきい値が離れすぎ、したがってショートを検出しにくくなる。この態様によれば、しきい値に温度依存性を持たせることで、幅広い温度範囲で、ショート異常を正確に検出できる。
ショート検出回路は、しきい値電圧を生成するしきい値電圧源と、出力電圧をしきい値電圧と比較するショート検出コンパレータと、を含んでもよい。しきい値電圧源は、基準電圧を分圧し、しきい値電圧を生成する分圧回路と、温度に依存した第1補正電流を分圧回路の出力ノードから引き抜き(シンク)、あるいは注入(ソース)する第1電流源と、を含んでもよい。
これにより温度に応じて、しきい値電圧をシフトさせることができる。
これにより温度に応じて、しきい値電圧をシフトさせることができる。
しきい値電圧源は、第1電流源に加えてまたは代えて、ランプ電流に依存した第2補正電流を、分圧回路の出力ノードから引き抜き、あるいは注入する第2電流源をさらに含んでもよい。
これによりランプ電流に応じて、しきい値電圧をシフトさせることができる。
これによりランプ電流に応じて、しきい値電圧をシフトさせることができる。
本発明の別の態様は、車両用灯具に関する。車両用灯具は、発光素子を含む光源と、光源を点灯させる上述のいずれかの点灯装置と、を備える。
本発明のある態様によれば、光源の異常に対し適切に対処できる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係る車両用灯具1のブロック図である。車両用灯具1は、光源10と、光源10を点灯させる点灯装置2と、を備える。
図3は、第1の実施の形態に係る車両用灯具1のブロック図である。車両用灯具1は、光源10と、光源10を点灯させる点灯装置2と、を備える。
光源10は、図1に示したように(あるいは後出の図7に示すように)、励起光20を出射するレーザダイオード12と、励起光20により励起されて蛍光を発する蛍光体14と、を含み、励起光20と蛍光のスペクトルを含む白色の出力光24を生成する。
点灯装置2は、異常検出器30および駆動回路40を備える。駆動回路40は、正常状態において、光源10のレーザダイオード12に、安定化された第1電流量I1のランプ電流ILAMPを供給する。
異常検出器30は、光源10の励起光20の漏光異常を検出すると異常検出信号S1をアサート(たとえばハイレベル)する。異常検出信号S1は、漏光異常が検出される間、アサートを維持し、正常と判定されるとネゲート(ローレベル)される。漏光異常とは、蛍光体14の割れ、蛍光体14の外れなど、励起光20が蛍光体14によって散乱されずに漏れ出る故障モードをいう。異常検出器30の構成は特に限定されないが、たとえばレーザダイオード12が発生する励起光20を検出する光センサなどで構成することができる。
駆動回路40は、異常検出信号S1がアサートされると、ランプ電流ILAMPを第1電流量I1より小さい第2電流量I2(I2<I1)に低下させ、異常検出信号S1がアサートされた状態が判定時間τ、持続すると、ランプ電流ILAMPを遮断する。たとえば第2電流量I2は、第1電流量I1の50〜90%、たとえば80%程度とする。
判定時間τの間も、異常検出器30は光源10の異常の有無を監視し続ける。ここで判定時間τにおけるランプ電流ILAMP(つまり第2電流量I2)が発振しきい値ITHを下回ると、異常検出器30が監視する励起光20の漏光が微弱となり(すなわちS/N比が低下)、あるいは不安定となり、異常検出器30の検出精度が低下するおそれがある。そこで好ましくは第2電流量I2は、レーザダイオード12の発振しきい値ITHより大きくすることが望まし。これにより、判定時間τの間の異常検出器30の検出精度の低下を抑制できる。
駆動回路40は、スイッチングコンバータ42、コンバータコントローラ44、電流センスアンプ46、フェイルタイマ48、調光電圧生成部50を備える。スイッチングコンバータ42の出力にはレーザダイオード12が接続される。コンバータコントローラ44は、ランプ電流ILAMPに応じた電流検出信号VCSが目標値(調光電圧という)VDIMに近づくようにスイッチングコンバータ42をフィードバック制御する。コンバータコントローラ44の制御方式や構成は特に限定されず、PWM方式やヒステリシス方式(Bang-Bang制御)を用いることができる。センス抵抗RCSは、ランプ電流ILAMPの経路上に挿入され、その両端間には、ランプ電流ILAMPに比例した電圧降下が発生する。電流センスアンプ46は、必要に応じてセンス抵抗RCSの電圧降下を増幅し、電流検出信号VCSを生成する。なお、センス抵抗RCSの挿入位置は特に限定されず、光源10のカソード側に挿入されてもよい。
駆動回路40は、異常検出信号S1がアサートされると、ランプ電流ILAMPの目標値、すなわち調光電圧VDIMを低下させる。調光電圧生成部50は、異常検出信号S1がネゲートされる正常状態において、第1電流量I1に対応する電圧レベルをとり、異常検出信号S1がアサートされる異常状態において、第2電流量I2に対応する電圧レベルをとる調光電圧VDIMを生成する。
フェイルタイマ48は、異常検出信号S1がアサートされた状態が判定時間τ持続すると、フェールラッチ信号S2をアサートする。コンバータコントローラ44はフェールラッチ信号S2のアサートを契機として、スイッチングコンバータ42を停止し、ランプ電流ILAMPを遮断する。
以上が第1の実施の形態に係る車両用灯具1の構成である。実施の形態に係る車両用灯具1の動作を説明する前に、その利点をより明確化するために、比較技術について再度説明する。図4(a)、(b)は、比較技術の動作波形図である。図4(a)は、漏光異常が生じたときの波形である。時刻t0より前は正常状態であり、ランプ電流ILAMPは通常値(上述の第1電流量)に安定化されている。時刻t0に漏光異常が生ずると、異常検出信号S1がアサートされる。その後、漏光異常が判定時間τ持続すると、時刻t1にランプ電流ILAMPは、ゼロに下げられる。
図4(b)は、ノイズによる漏光状態の誤検出防止を示す。ノイズによって異常検出信号S1がアサートされる。アサートの時間は、判定時間τより短いため、ランプ電流ILAMPは遮断されない。
比較技術では、図4の時刻t0〜t1の判定時間の間、通常の駆動電流ILAMPが流れ続け、したがって強い励起光20が漏光し続ける。この問題は、上述したように、リフレクタに開口を設けるなどの対策によって解決可能であるが、この開口は正常時の損失(輝度低下)となる。
続いて図5を参照して、実施の形態に係る車両用灯具1の動作を説明する。図5(a)、(b)は、図3の車両用灯具1の動作波形図である。
図5(a)は、漏光異常が生じたときの波形である。時刻t0より前は正常状態であり、ランプ電流ILAMPは通常値である第1電流量I1に安定化されている。時刻t0に漏光異常が生ずると異常検出信号S1がアサートされ、直ちにランプ電流ILAMPが第2電流量I2に下げられる。その後、異常検出信号S1のアサートが判定時間τ持続すると、時刻t1にランプ電流ILAMPは、ゼロに下げられる。
図5(b)は、ノイズによる漏光状態の誤検出防止を示す。ノイズによって異常検出信号S1がアサートされる。異常検出信号S1のアサートの時間の間、ランプ電流ILAMPは第2電流量I2に低下する。ただし、その時間は判定時間τより短いため、ランプ電流ILAMPは遮断されない。
以上が実施の形態に係る車両用灯具1の動作である。
この車両用灯具1によれば、異常検出信号S1のアサートの判定時間τの持続を条件としてランプ電流ILAMPが遮断されるため、ノイズ等による漏光の誤検出に起因する発光停止を抑制できる(図5(b))。
この車両用灯具1によれば、異常検出信号S1のアサートの判定時間τの持続を条件としてランプ電流ILAMPが遮断されるため、ノイズ等による漏光の誤検出に起因する発光停止を抑制できる(図5(b))。
また判定時間τの間、ランプ電流ILAMPを低下させ、漏れの可能性のある励起光強度を低下させることにより、判定時間τの間、強い励起光20が車両前方に照射されるのを防止できる(図5(a))。さらにこれにより、リフレクタに設ける開口を無くすか、あるいはその径を従来より小さくでき、正常状態におけるロスを低減できる。
たとえばI2をI1の80%とした場合、判定時間τに漏れる光強度は、比較技術の80%となる。したがって、リフレクタに設ける開口を比較技術の80%まで小さくできる。このことは、正常状態におけるランプの光量を、1.25倍(=1/0.8)に向上できることを意味する。あるいは開口そのものを省略可能な場合もある。
あるいは比較技術において、車両用灯具1が点灯可能な速度を所定値以上に制限する場合がある。すなわち車両が停止し、あるいは低速走行しているときに漏光すると、ビームが1点に集中するが、高速走行時に制限すれば、漏洩した光が1点にとどまらないため、安全性を高めることができる。ところが車両用灯具1を低速状態で利用したい場合もある。実施の形態に係る車両用灯具1によれば、励起光20が漏れていたとしても、その輝度が弱められるため、点灯可能な最低速度を低下させることができる。たとえばI2がI1の80%の場合、最低車速は11%(=1−√0.8)、下げることができる。
本発明は、図3のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例を説明する。
図6(a)、(b)は、調光電圧生成部50の回路図である。図6(a)の調光電圧生成部50は、第1抵抗R1および第2抵抗R2を含む分圧回路である。第1抵抗R1および第2抵抗R2は、所定の基準電圧VREFを分圧し、目標値を規定する調光信号VDIMを生成する。この分圧回路の分圧比は、異常検出信号S1に応じて可変である。たとえば第2抵抗R2の抵抗値を、異常検出信号S1に応じて2値で切りかえ可能としてもよいし、反対に第1抵抗R1の抵抗値を異常検出信号S1に応じて2値で切りかえ可能としてもよい。あるいは第1抵抗R1と第2抵抗R2の両方の抵抗値を可変としてもよい。
図6(b)には、調光電圧生成部50の具体的な構成例が示される。第2抵抗R2は、スイッチM1、抵抗R2a、R2bを含む。異常検出信号S1がネゲート(ローレベル)のときスイッチM1はオフであり、したがって第2抵抗R2の抵抗値はR2aである。異常検出信号S1がアサート(ハイレベル)のときスイッチM1はオンであり、したがって第2抵抗R2の抵抗値はR2a//R2bである。//は、並列抵抗の合成インピーダンスを表す。
続いて異常検出器30の構成例を説明する。図7は、異常検出器30の構成例を示すブロック図である。上述のように光源10は、レーザダイオード12、蛍光体14、光学系16を備える。
異常検出器30は、出力光24の一部を受け、光源10の異常の有無、より具体的には、蛍光体14の異常に起因する漏光異常を判定する。蛍光体14の異常は、たとえば蛍光体14の割れ、外れ、経年劣化などが例示されるが、特に限定されない。たとえば異常検出器30は、出力光24に含まれる励起光20の光量と蛍光22の光量の割合にもとづいて、漏光異常を検出してもよい。具体的には蛍光に対する励起光の比率が、所定値より高くなった場合に、漏光異常と判定することができる。
異常検出器30は、第1フォトセンサ32、第2フォトセンサ34、判定部36を含む。第1フォトセンサ32は、励起光20の波長に感度を有し、蛍光22の波長に対して実質的に不感である。第1フォトセンサ32は、出力光24の一部を受け、蛍光体14を通過した励起光20の強度に応じた第1電流ISC1を生成する。一方、第2フォトセンサ34は、蛍光22の波長に感度を有し、励起光20の波長に対して実質的に不感である。第2フォトセンサ34は、出力光24の一部24を受け、蛍光体14が発する蛍光22の強度に応じた第2電流ISC2を生成する。
第1フォトセンサ32、第2フォトセンサ34それぞれの感度の波長選択性は、カラーフィルタにより実現してもよいし、センサの半導体材料やデバイス構造により実現してもよい。また第1フォトセンサ32、第2フォトセンサ34は特に限定されず、フォトダイオードやフォトトランジスタをはじめとする半導体光センサを利用可能である。
判定部36は、第1電流ISC1と第2電流ISC2の相対的な関係(たとえば比)にもとづいて、漏光異常の有無を判定する。光源10が正常であるとき、第1電流ISC1と第2電流ISC2の比は、ある正常範囲に含まれるが、漏光異常が発生すると、第1電流ISC1が相対的に大きくなるため、比が正常範囲から逸脱する。
判定部36の構成や、処理は特に限定されないが、たとえば以下の処理を行ってもよい。第1電流ISC1を、第1利得α1で第1検出電圧V1に変換し、第2電流ISC2を、第2利得α2で第2検出電圧V2に変換する。そして第1検出電圧V1と第2検出電圧V2を比較し、V1<V2のとき正常、V1>V2のとき異常と判定してもよい。
図8(a)は、蛍光体14が正常であるときの、出力光強度と第1検出電圧V1、第2検出電圧V2の関係を示す図であり、図8(b)は、蛍光体14が異常であるときの、出力光強度と第1検出電圧V1、第2検出電圧V2の関係を示す図である。
第1検出電圧V1は、励起光20の光量に応じて線形に変化する。同様に、第2検出電圧V2は、蛍光22の光量に応じて線形に変化する。ここで蛍光体14が正常であるときには、励起光20の強度と、蛍光22の強度と、光源10の出力光24の強度は、互いに比例関係にある。したがって、蛍光体14が正常であるとき第1検出電圧V1と第2検出電圧V2の比は実質的に一定値をとる反面、蛍光体14に異常が生じて励起光20が直接出射すると、出力光24に含まれる励起光20と蛍光22のバランスが崩れ、第1検出電圧V1と第2検出電圧V2の比が変化する。したがって利得α1とα2を適切に定め、第1検出電圧V1と第2検出電圧V2を監視することで、白色光の強度、つまり光源の出力によらずに、簡易かつ確実に蛍光体14の異常を検出することができる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2の実施の形態に係る車両用灯具1aのブロック図である。車両用灯具1aの点灯装置2aは、図3の点灯装置2に加えて温度センサ60を備える。温度センサ60は、光源10と熱的に結合するように、光源10の近傍に設けられる。温度センサ60は、サーミスタやポジスタであってもよいし、熱電対であってもよい。
図9は、第2の実施の形態に係る車両用灯具1aのブロック図である。車両用灯具1aの点灯装置2aは、図3の点灯装置2に加えて温度センサ60を備える。温度センサ60は、光源10と熱的に結合するように、光源10の近傍に設けられる。温度センサ60は、サーミスタやポジスタであってもよいし、熱電対であってもよい。
第2の実施の形態では第2電流量I2は、温度依存性を有する。具体的には、温度が低いほど、第2電流量I2は低下する。調光電圧生成部50aは、温度センサ60からの温度検出信号S3を受け、温度が低いほど、調光信号VDIMを低下させてもよい。
図10(a)、(b)は、図9の車両用灯具1aの動作波形図である。図10(a)は漏光異常が生じたときの波形であり、図10(b)は、ノイズによる漏光状態の誤検出防止を示す。
レーザダイオード12の発振しきい値ITHは、温度依存性を有するところ、温度にかかわらず、第2電流量I2を一定とすれば、低温時に強い漏光が生じてしまう。これに対して第2の実施の形態では、第2電流量I2に温度依存性を持たせることにより、安全性をさらに高め、また正常時のロスをさらに抑制できる。
別の観点から見ると、第2電流量I2を一定とした場合、低温時の強い漏光を基準として、開口のサイズや最低車速を定める必要が生ずる。これは、常温や高温環境下では、ランプの特性に改善の余地があることを意味する。第2の実施の形態では、低温から高温まで幅広い温度範囲において、良好な特性を得ることができる。
別の観点から見ると、第2電流量I2を一定とした場合、低温時の強い漏光を基準として、開口のサイズや最低車速を定める必要が生ずる。これは、常温や高温環境下では、ランプの特性に改善の余地があることを意味する。第2の実施の形態では、低温から高温まで幅広い温度範囲において、良好な特性を得ることができる。
図11(a)、(b)は、調光電圧生成部50a、50bの回路図である。図11(a)の調光電圧生成部50aは、調光電圧生成部50と補正電圧源52を含む。調光電圧生成部50の構成は、図6(b)のそれと同様であり、スター結線された第1抵抗R1〜第3抵抗R3を含む。第1抵抗R1の一端には基準電圧VREFが、第2抵抗R2の一端には接地電圧VGNDが、第3抵抗R3の一端にはスイッチM1を介して、補正電圧源52が生成する補正電圧Vaが入力される。補正電圧源52は、負の温度特性を有する補正電圧Vaを生成する。たとえば温度検出信号S3が温度と負の相関を有する場合、補正電圧源52は非反転アンプで構成すればよく、反対に温度検出信号S3が温度と正の相関を有する場合、補正電圧源52は反転アンプで構成すればよい。スイッチM1がオンのとき、調光電圧VDIMは、3つの電圧VREF,VGND,Vaを抵抗値R1〜R3で加重平均した電圧となる。
図11(b)の調光電圧生成部50aは、補正電圧源52に代えて補正電流源54を含む。補正電流源54は、スイッチM1を介して、抵抗R1およびR2と接続される。補正電流源54は、温度検出信号S3に応じた補正電流Iaを発生する。
補正電流Iaが温度と負の相関を有する場合、補正電流Iaをシンクするようにすればよい。これにより温度が低いほどIaが増加し、VDIMは低下する。反対に補正電流Iaが温度と正の相関を有する場合、補正電流Iaをソースするようにすればよい。これにより温度が低いほどIaが減少し、VDIMは低下する。
図11(b)の補正電流源54は可変抵抗と把握することも可能であり、図6(b)の抵抗R2bが温度依存性を有するものと把握できる。
(第3の実施の形態)
図12は、第3の実施の形態に係る車両用灯具1bのブロック図である。点灯装置2bの駆動回路40bはショート検出回路70をさらに備える。ショート検出回路70は、光源10のショート、駆動回路40から光源10の間の配線やハーネス、コネクタのショート、地絡、電流リークなどの異常の少なくともひとつ(ショート異常と総称する)を検出する。
図12は、第3の実施の形態に係る車両用灯具1bのブロック図である。点灯装置2bの駆動回路40bはショート検出回路70をさらに備える。ショート検出回路70は、光源10のショート、駆動回路40から光源10の間の配線やハーネス、コネクタのショート、地絡、電流リークなどの異常の少なくともひとつ(ショート異常と総称する)を検出する。
このショート検出回路70は、スイッチングコンバータ42の出力電圧(点灯電圧)VOUTを、しきい値電圧VTHと比較し、VOUT<VTHとなるとショート異常と判定する。
しきい値電圧VTHは、正常状態における点灯電圧VOUT(NORM)より低く定められる。ここでVTHをVOUT(NORM)に近づけると、ショート検出の感度は高まるが、ノイズ等による誤検出の可能性も高まってしまう。反対にVTHをVOUT(NORM)から遠ざけると、ノイズ等の耐性を高めることができるが、ショート検出の感度は低下してしまう。
従来では、感度とノイズ耐性などを考慮して、しきい値電圧VTHは適切な固定値に設定していた。ところが、本発明者が検討したところ、以下の課題を認識するに至った。
正常状態における点灯電圧VOUT(NORM)は、温度やランプ電流に依存する。したがって、ある温度、あるランプ電流に対して最適なしきい値電圧VTHを設定したとしても、別の温度、別のランプ電流に対しては、感度が低くなり、ノイズ耐性が低くなるという問題が生ずる。そこで本実施の形態において、ショート検出回路70は、温度およびランプ電流に応じてしきい値電圧VTHを変化させる。
ショート検出回路70は、コンパレータ72およびしきい値電圧源74を含む。しきい値電圧源74は、温度センサ60からの温度検出信号S3を受け、温度に対して負の相関を有するしきい値電圧VTHを生成する。またしきい値電圧VTHはランプ電流ILAMPに対して正の相関を有する。
以上が車両用灯具1bの構成である。続いてその動作を説明する。図13(a)は、正常状態における点灯電圧VOUT(NORM)およびしきい値電圧VTHのランプ電流依存性を示す図であり、図13(b)は、正常状態における点灯電圧VOUT(NORM)およびしきい値電圧VTHの温度依存性を示す図である。
この実施の形態によれば、幅広い温度範囲、幅広いランプ電流の範囲において、適切な感度、適切なノイズ耐性にて、ショート検出が可能となる。
図14は、ショート検出回路70の構成例を示す回路図である。分圧回路76は、基準電圧VREFを分圧し、しきい値電圧VTHを生成する。第1電流源78は、温度検出信号S3を受け、温度Tに依存した第1補正電流Ib1を、分圧回路76の出力ノード77から引き抜き、あるいは注入する。第1補正電流Ib1が温度に対して正の相関を有する場合、第1補正電流Ib1を引き抜けばよい。反対に第1補正電流Ib1が温度に対して負の相関を有する場合、第1補正電流Ib1を注入すればよい。
第2電流源80は、ランプ電流ILAMPに応じた信号S4を受け、ランプ電流ILAMPに依存した第2補正電流Ib2を、分圧回路76の出力ノード77から引き抜き、あるいは注入する。信号S4は、ランプ電流ILAMPの検出値(すなわちVCS)であってもよいし、ランプ電流ILAMPの目標値(すなわち調光信号VDIM)であってもよい。
第2補正電流Ib2がランプ電流ILAMPに対して負の相関を有する場合、第2補正電流Ib2を引き抜けばよい。反対に第2補正電流Ib2がランプ電流ILAMPに対して正の相関を有する場合、第2補正電流Ib2を注入すればよい。
なおショート検出回路70の構成は特に限定されず、さまざまな変形例が存在しうる。またショート検出回路70は、デジタル回路で構成してもよい。
最後に、車両用灯具1の用途を説明する。図15は、実施の形態に係る車両用灯具1を備えるランプユニット(ランプアッシー)500の斜視図である。ランプユニット500は、透明のカバー502、ハイビームユニット504、ロービームユニット506、筐体508を備える。上述の車両用灯具1は、たとえばハイビームユニット504に用いることができる。車両用灯具1は、ひとつ、あるいは複数の光源10を備える。ハイビームユニット504に代えて、あるいはそれに加えて、ロービームユニット506に車両用灯具1を用いてもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
第3の実施の形態で説明したショート検出回路70は、それ単独で用いてもよい。すなわち、異常検出器30に関連するフェイルタイマ48および調光電圧生成部50の処理は省略することができる。この場合に、光源10の種類はレーザダイオードには限定されず、LEDであってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…車両用灯具、2…点灯装置、10…光源、12…レーザダイオード、14…蛍光体、16…光学系、18…ハウジング、20…励起光、22…蛍光、24…出力光、30…異常検出器、32…第1フォトセンサ、34…第2フォトセンサ、36…判定部、40…駆動回路、42…スイッチングコンバータ、44…コンバータコントローラ、46…電流センスアンプ、48…フェイルタイマ、50…調光電圧生成部、52…補正電圧源、54…補正電流源、60…温度センサ、70…ショート検出回路、72…コンパレータ、74…しきい値電圧源、76…分圧回路、78…第1電流源、80…第2電流源、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、R3…第3抵抗、S1…異常検出信号、S2…フェールラッチ信号、S3…温度検出信号、500…ランプユニット、502…カバー、504…ハイビームユニット、506…ロービームユニット、508…筐体。
Claims (12)
- 発光素子を含む光源を点灯させる点灯装置であって、
正常状態において、前記発光素子に安定化された第1電流量のランプ電流を供給する駆動回路と、
前記光源から出射される光の一部を検出し、当該光の一部に以上を検出すると、異常検出信号をアサートする異常検出器と、
を備え、
前記駆動回路は、前記異常検出信号がアサートされると、前記ランプ電流を前記第1電流量より小さい第2電流量に低下させ、前記異常検出信号がアサートされた状態が判定時間持続すると、前記ランプ電流を遮断することを特徴とする点灯装置。 - 前記発光素子はレーザダイオードであり、
前記第2電流量は、前記レーザダイオードの発振しきい値より大きいことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。 - 前記光源は、励起光を出射するレーザダイオードである前記発光素子に加えて、前記励起光により励起されて蛍光を発する蛍光体を含み、前記励起光と前記蛍光のスペクトルを含む白色の出力光を生成するよう構成され、
前記異常検出器は、前記光源の漏光異常を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の点灯装置。 - 前記駆動回路は、
その出力に前記レーザダイオードが接続されるスイッチングコンバータと、
前記ランプ電流に応じた検出信号が目標値に近づくように前記スイッチングコンバータを制御するコンバータコントローラと、
を含み、前記異常検出信号がアサートされると、前記目標値を低下させることを特徴とする請求項2または3に記載の点灯装置。 - 前記第2電流量は、温度依存性を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の点灯装置。
- 前記駆動回路は、所定の基準電圧を分圧し、前記目標値を規定する調光信号を生成する分圧回路をさらに含み、
前記分圧回路の分圧比は、前記異常検出信号に応じて可変であることを特徴とする請求項4に記載の点灯装置。 - 前記異常検出器は、
前記励起光の波長に感度を有し、前記蛍光の波長に対して実質的に不感であり、前記出力光の一部を受け、受光量に応じた第1電流を生成する第1フォトセンサと、
前記蛍光の波長に感度を有し、前記励起光の波長に対して実質的に不感であり、前記出力光の一部を受け、受光量に応じた第2電流を生成する第2フォトセンサと、
前記第1電流と前記第2電流の電流量にもとづいて、前記異常検出信号を生成する判定部と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の点灯装置。 - 前記スイッチングコンバータの出力電圧を、負の温度特性を有し、かつ前記ランプ電流に対して正の特性を有するしきい値電圧と比較するショート検出回路をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の点灯装置。
- 半導体光源を含む光源を点灯させる点灯装置であって、
前記半導体光源にランプ電流を供給する駆動回路と、
前記駆動回路の出力電圧をしきい値電圧と比較し、比較結果にもとづいてショート異常を検出するショート検出回路と、
を備え、
前記しきい値電圧は、前記ランプ電流に対して正の傾きを有し、温度に対して負の傾きを有することを特徴とする点灯装置。 - 前記ショート検出回路は、
前記しきい値電圧を生成するしきい値電圧源と、
前記出力電圧を前記しきい値電圧と比較するショート検出コンパレータと、
を含み、
前記しきい値電圧源は、
基準電圧を分圧し、前記しきい値電圧を生成する分圧回路と、
前記温度に依存した第1補正電流を、前記分圧回路の出力ノードから引き抜き、あるいは注入する第1電流源と、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の点灯装置。 - 前記しきい値電圧源は、
前記第1電流源に加えてまたは代えて、前記ランプ電流に依存した第2補正電流を、前記分圧回路の出力ノードから引き抜き、あるいは注入する第2電流源をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の点灯装置。 - 発光素子を含む光源と、
前記光源を点灯させる請求項1から11のいずれかに記載の点灯装置と、
を備えることを特徴とする車両用灯具。
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JP2016045941A JP2017162664A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 点灯装置、車両用灯具 |
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JP2020013710A (ja) * | 2018-07-19 | 2020-01-23 | 株式会社小糸製作所 | 点灯回路および車両用灯具 |
WO2022113571A1 (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-02 | 株式会社イー・エム・ディー | Led光照射装置 |
-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016045941A patent/JP2017162664A/ja active Pending
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