JP2017162198A - 車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム - Google Patents

車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラム Download PDF

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英明 岡村
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Abstract

【課題】適切な車両周辺の確認を可能とする車両用表示システムを提供する。
【解決手段】後方カメラ110らの映像データを取得する後方映像データ取得部42と、第一範囲を切出す切出部50と、第一映像データにおける、第一範囲の側方に位置し、右側方カメラ120および左側方カメラ130の死角に該当する死角範囲を特定する特定部60と、第一映像データにおいて、死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出部70と、第一範囲として切出された映像を、リヤビューモニタ140に表示させ、検出部70で死角範囲に後方移動体を検出した場合、リヤビューモニタ140に、第一範囲に加えて死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御部80とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用表示制御装置、車両用表示システム、車両用表示制御方法およびプログラムに関する。
車両の後方を確認するルームミラーや左右サイドミラーに代わって、車両の後方周辺領域を撮影する後方カメラからの映像を表示したり、車両の側方周辺領域を撮影した側方カメラからの映像を表示したりする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−009646号公報
ところで、車両のサイドミラーには、自車両が映り込むことで死角が存在する。左右サイドミラーに代わって側方カメラを用いる場合も、同様に死角が存在する。そのため、運転者は、死角に位置する後続車を含む後方移動体を確認することが困難である。そこで、適切な車両周辺の確認を可能にする技術が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、適切な車両周辺の確認を可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用表示制御装置は、車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得部と、前記後方映像データ取得部が取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出部と、前記映像データにおける、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲を特定する特定部と、前記映像データにおいて、前記死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出部と、前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出部で前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示システムは、上記の車両用表示制御装置と、前記後方カメラ、前記リヤビューモニタのうち少なくともいずれかを備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用表示制御方法は、車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得ステップと、前記後方映像データ取得ステップが取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出ステップと、前記映像データにおいて、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出ステップと、前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出ステップで前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御ステップとを含む。
本発明に係るプログラムは、車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得ステップと、前記後方映像データ取得ステップが取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出ステップと、前記映像データにおいて、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出ステップと、前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出ステップで前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御ステップとを車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させる。
本発明によれば、適切な車両周辺の確認を可能にすることができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図2は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図3は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。 図4は、第一実施形態に係る車両用表示システムの後方カメラで撮影された映像データの一例を示す図である。 図5は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタと右サイドモニタと左サイドモニタとに表示される映像の一例を示す図である。 図6は、第一実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置の表示制御部における処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。 図8は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。 図9は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。 図10は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。 図11は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。 図12は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。 図13は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用表示制御装置10、車両用表示システム1、車両用表示制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
車両用表示システム1は、車両100に搭載され、車両周辺を表示する。図1は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図2は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図3は、第一実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。
図1ないし図3に示すように、車両用表示システム1は、後方カメラ110と、右側方カメラ(側後方カメラ)120と、左側方カメラ(側後方カメラ)130と、リヤビューモニタ140と、右サイドモニタ(側後方確認装置)150と、左サイドモニタ(側後方確認装置)160と、車両用表示制御装置10と、認識辞書記憶部200とを有する。
後方カメラ110は、車両100の後方に配置され、車両100の後方を撮影する。後方カメラ110は、リヤビューモニタ140による確認範囲を含んだ範囲を撮影する。後方カメラ110は、右側方カメラ120および左側方カメラ130の死角を含んだ範囲を撮影する。後方カメラ110は、水平方向の画角が例えば90〜180°、上下方向の画角が例えば45〜90°である。具体的には、後方カメラ110は、図4に示すような、第一映像データ110Aを撮影している。図4は、第一実施形態に係る車両用表示システムの後方カメラで撮影された映像データの一例を示す図である。後方カメラ110は、リヤビューモニタ140に表示させる範囲より広い範囲の映像を撮影可能であるが、リヤビューモニタ140を用いて車両100の運転者が適切に後方を認識できるような範囲としての第一範囲ACを切出してリヤビューモニタ140に表示する。第一映像データ110Aは、リヤビューモニタ140による確認範囲である第一範囲ACと、右サイドモニタ150および左サイドモニタ160による確認範囲である第二範囲ARと第二範囲ALとの少なくとも一部を含む。第一範囲ACと第二範囲ARとは、一部が重複している。第一範囲ACと第二範囲ALとは、一部が重複している。第一映像データ110Aは、第一範囲ACの側方に右側方カメラ120の死角に該当する死角範囲BRおよび左側方カメラ130の死角に該当する死角範囲BLを含んでいる。本実施形態では、第一映像データ110Aは、第一範囲ACと第二範囲ARと第二範囲ALとの外側をさらに含んでいる。言い換えると、後方カメラ110は、通常時、リヤビューモニタ140や右サイドモニタ150および左サイドモニタ160に表示されない範囲を含んで撮影している。後方カメラ110は、撮影した第一映像データ110Aを車両用表示制御装置10の映像データ取得部40の後方映像データ取得部42へ出力する。
右側方カメラ120は、車両100の右側方に配置され、車両100の右側方を撮影する。右側方カメラ120は、右サイドモニタ150による確認範囲を撮影する。右側方カメラ120は、水平方向の画角が例えば15〜45°、上下方向の画角が例えば15〜45°である。右側方カメラ120は、角度調節自在である。右側方カメラ120は、撮影した映像を車両用表示制御装置10の映像データ取得部40の側後方映像データ取得部41へ出力する。
左側方カメラ130は、車両100の左側方に配置され、車両100の左側方を撮影する。左側方カメラ130は、左サイドモニタ160による確認範囲を撮影する。左側方カメラ130は、水平方向の画角が例えば15〜45°、上下方向の画角が例えば15〜45°である。左側方カメラ130は、角度調節自在である。左側方カメラ130は、撮影した映像を車両用表示制御装置10の映像データ取得部40の側後方映像データ取得部41へ出力する。
リヤビューモニタ140は、一例としては電子ルームミラーである。リヤビューモニタ140を電子ルームミラーとして用いる場合は、後方を光学的な反射により確認するためのハーフミラーの有無は問わない。リヤビューモニタ140は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。リヤビューモニタ140は、車両用表示制御装置10の表示制御部80から出力された映像信号に基づき、車両100の後方映像を表示する。具体的に、リヤビューモニタ140は、図5に示すような後方映像を表示する。図5は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタと右サイドモニタと左サイドモニタとに表示される映像の一例を示す図である。リヤビューモニタ140は、側方において、右サイドモニタ150および左サイドモニタ160の一部と重複して表示している。リヤビューモニタ140は、運転者から視認容易な位置に配置されている。本実施形態では、リヤビューモニタ140は、ウィンドシールド101の車幅方向の中央上部に配置されている。
右サイドモニタ150は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどを含むディスプレイである。右サイドモニタ150は、車両用表示制御装置10の表示制御部80から出力された映像信号に基づき、車両100の右側後方映像を表示する。具体的に、右サイドモニタ150は、図5に示すような右側後方映像を表示する。右サイドモニタ150は、車両100の右側方の車体100Rの映り込みにより後方視界が阻害される範囲がある。右サイドモニタ150は、運転者から視認容易な位置に配置されている。本実施形態では、右サイドモニタ150は、ダッシュボード102の車幅方向の右側に配置されている。
左サイドモニタ160は、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイを含むディスプレイである。左サイドモニタ160は、車両用表示制御装置10の表示制御部80から出力された映像信号に基づき、車両100の左側後方映像を表示する。具体的に、左サイドモニタ160は、図5に示すような左側後方映像を表示する。左サイドモニタ160は、車両100の左側方の車体100Lの映り込みにより後方視界が阻害される範囲がある。左サイドモニタ160は、運転者から視認容易な位置に配置されている。本実施形態では、左サイドモニタ160は、ダッシュボード102の車幅方向の左側に配置されている。
認識辞書記憶部200は、例えば、四輪車、二輪車、人を含む移動体の正面視などの形状、大きさ、色などのパターンを照合可能な認識辞書を記憶している。認識辞書記憶部200は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク、ネットワークを介した外部記憶装置などの記憶装置である。
図3に戻って、車両用表示制御装置10は、記憶部20と、制御部30とを有する。
記憶部20は、車両用表示制御装置10における各種処理に要するデータおよび各種処理結果を記憶する。記憶部20は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク、ネットワークを介した外部記憶装置などの記憶装置である。
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御部30は、映像データ取得部40と、切出部50と、特定部60と、検出部70と、表示制御部80とを含む。制御部30は、記憶部20に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。
映像データ取得部40は、車両100の後方および側後方を撮影した映像を取得する。映像データ取得部40が取得する映像データは、例えば、毎秒120フレームの画像が連続した映像データである。映像データ取得部40は、側後方映像データ取得部41と、後方映像データ取得部42とを有する。側後方映像データ取得部41は、右側方カメラ120および左側方カメラ130が出力した第二映像データを取得する。側後方映像データ取得部41は、取得した第二映像データを切出部50に出力する。後方映像データ取得部42は、後方カメラ110が出力した第一映像データ110Aを取得する。後方映像データ取得部42は、取得した第一映像データ110Aを切出部50および検出部70に出力する。
切出部50は、第一映像データ110Aから第一映像データ110Aの一部である第一範囲ACを切出す。第一映像データ110Aのどの範囲を第一範囲ACとするかは、あらかじめ登録され記憶されている。本実施形態では、第一範囲ACは、第一映像データ110Aの中央部とする。切出部50は、切出した後方映像データ110Cを特定部60および表示制御部80に出力する。
切出部50は、第二映像データから、右サイドモニタ150および左サイドモニタ160に合わせた右側後方映像データ110Rおよび左側後方映像データ110Lを切出す。切出部50は、切出した右側後方映像データ110Rおよび左側後方映像データ110Lを表示制御部80に出力する。
特定部60は、第一映像データ110Aにおける、第一範囲ACの側方に位置する第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを特定する。より詳しくは、特定部60は、右側方カメラ120および左側方カメラ130の撮影向きや切出部50により第二映像データから切出された右側後方映像データ110Rおよび左側後方映像データ110Lに一致またはほぼ一致する範囲として予め定められている範囲を、第二範囲ARおよび第二範囲ALとして特定する。また、特定部60は、右側方カメラ120および左側方カメラ130の撮影向きや切出部50により第二映像データから切出された右側後方映像データ110Rおよび左側後方映像データ110Lに基づいて予め定められている範囲を死角範囲BRおよび死角範囲BLとして特定する。特定部60は、他の特定手法として、第二映像データと第一映像データ110Aとに基づき、画像のマッチングを行って、図4に示すように、第一映像データ110Aにおける第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを特定してもよい。この場合において、第二映像データが切出部50によって切出し処理が行われている場合は、左側後方映像データ110Lおよび右側後方映像データ110Rとの画像のマッチングを行う。特定部60は、特定した第一映像データ110Aにおける第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとの情報を検出部70に出力する。特定部60の処理は、後方カメラ110または右側方カメラ120または左側方カメラ130が角度調節されたり交換されたりした場合に実行されるように制御部30で制御される。
特定部60は、リヤビューモニタ140に、図4に示すように、後方映像データ110Cとともに第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを示す枠を表示し、運転者などの操作によって設定するようにしてもよい。具体的には、運転者などが、右サイドモニタ150に表示された右側後方映像データ110Rおよび左サイドモニタ160に表示された左側後方映像データ110Lと、リヤビューモニタ140に表示された枠とが一致するように、枠を正しい位置に合わせる。このようにして、特定部60は、第一映像データ110Aにおける第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを特定してもよい。
検出部70は、第一映像データ110Aから移動体Vを検出する。検出部70は、第一映像データ110Aの全体に対して移動体を検出し、検出された移動体が死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在するか判断してもよく、死角範囲BRまたは死角範囲BLに対して移動体の検出を行ってもよい。検出部70は、第一映像データ110Aまたは第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLにおいて、移動体認識を行い、後方移動体Vを認識する認識部71を有する。認識部71は、第一映像データ110Aまたは第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに対して、認識辞書記憶部200が記憶している認識辞書を用いたパターンマッチングを行い、後方移動体Vの存在を検出する。検出部70は、認識部71で認識した後方移動体Vを、第一映像データ110Aのフレーム毎の、位置の変化に基づき、後方移動体Vの移動方向を検出する。なお、検出部70は、後方移動体Vの移動方向を検出する際に、後方移動体Vがナンバープレートを有していれば、ナンバープレートの英数字や記号を読み取り、読み取った英数字や記号を用いて後方移動体Vの移動方向を検出してもよい。検出部70は、検出結果を表示制御部80に出力する。
表示制御部80は、通常時の通常表示処理として、後方映像データ110Cをリヤビューモニタ140に表示させる。表示制御部80は、通常時の通常表示処理として、右側後方映像データ110Rを右サイドモニタ150に表示させる。言い換えると、表示制御部80は、通常時は、右側方カメラ120で撮影された第二映像データに基づく右側後方映像データ110Rを右サイドモニタ150に表示させる。表示制御部80は、通常時の通常表示処理として、左側後方映像データ110Lを左サイドモニタ160に表示させる。言い換えると、表示制御部80は、通常時は、左側方カメラ130で撮影された第二映像データに基づく左側後方映像データ110Lを左サイドモニタ160に表示させる。
表示制御部80は、毎フレームまたは所定フレームごとに、所定条件を満たすか否かを判定して、所定条件を満たす場合、リヤビューモニタ140に死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めて表示させる死角表示処理を行う。より詳しくは、表示制御部80は、検出部70が第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに後方移動体Vを検出した場合、リヤビューモニタ140に、第一範囲ACに加えて死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めて表示させる。より詳しくは、表示制御部80は、検出部70が後方移動体Vを検出したのが、死角範囲BRであるか死角範囲BLであるかの情報に基づき、リヤビューモニタ140に、リヤビューモニタ140の表示面において後方移動体Vを検出した側の死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めて表示させる。表示制御部80は、第一範囲ACの切出し範囲を変更することで、第一範囲ACに加えて死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めた表示を行う。表示制御部80は、後方移動体Vが第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLから外れた場合、リヤビューモニタ140を通常表示に戻す。
表示制御部80は、後方移動体Vが第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLで検出された場合であっても、後方移動体Vが死角範囲BRまたは死角範囲BLに少ししか存在していない(少ししか映っていない)場合、リヤビューモニタ140を通常表示のままとしてもよい。例えば、表示制御部80は、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、後方移動体Vの全体が写った場合の面積の所定割合以下である場合、リヤビューモニタ140を通常表示のままとしてもよい。
次に、図6を用いて、表示制御部80による死角表示処理の流れについて説明する。図6は、第一実施形態に係る車両用表示システムの車両用表示制御装置の表示制御部における処理の流れを示すフローチャートである。
表示制御部80は、第一映像データ110Aに後方移動体Vの検出ありか否かを判定する(ステップS11)。より詳しくは、表示制御部80は、検出部70で第一映像データ110Aにおいて後方移動体Vが検出されたか否かを判定する。
表示制御部80は、第一映像データ110Aに後方移動体Vが検出されていないと判定した場合(ステップS11でNo)、ステップS11の処理を繰り返す。
表示制御部80は、第一映像データ110Aに後方移動体Vの検出ありと判定した場合(ステップS11でYes)、ステップS12に進む。
表示制御部80は、検出した後方移動体Vまたは後方移動体Vの一部分(以下、後方移動体Vとして説明する)が第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在するか否かを判定する(ステップS12)。より詳しくは、表示制御部80は、検出部70で、第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在する後方移動体Vが検出されたか否かを判定する。
表示制御部80は、検出した後方移動体Vが第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在していないと判定した場合(ステップS12でNo)、ステップS11に戻って処理を繰り返す。
表示制御部80は、検出した後方移動体Vが第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在すると判定した場合(ステップS12でYes)、ステップS13に進む。
表示制御部80は、リヤビューモニタ140に、第一範囲ACに加えて死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めて表示させる(ステップS13)。より詳しくは、表示制御部80は、検出部70で検出した後方移動体Vが、死角範囲BRであるか死角範囲BLであるかの情報に基づき、リヤビューモニタ140に、後方移動体Vを検出した側の死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めて表示させる。より詳しくは、表示制御部80は、切出部50に対して、死角範囲BRまたは死角範囲BLを含むように、第一範囲ACの切出し範囲を変更させる。変更する第一範囲ACの切出し範囲は、後方移動体Vの移動に合わせて後方映像データ110Cが徐々に拡張されるように設定してもよいし、あらかじめ設定した範囲に後方映像データ110Cが拡張されるように設定してもよい。そして、表示制御部80は、切出させた後方映像データ110Cをリヤビューモニタ140に表示させる。
表示制御部80は、検出した後方移動体Vが第一映像データ110Aの死角範囲BRまたは死角範囲BLに存在するか否かの判定条件を、車両100と後方移動体Vの距離によって変更してもよい。例えば、検出した後方移動体Vまでの距離が近い場合は、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、全体が映った場合の面積の25%以上であれば存在すると判断する。また、検出した後方移動体Vまでの距離が遠い場合は、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、全体が映った場合の面積の75%以上であれば存在すると判断する。車両100と検出した後方移動体Vまでの距離は、第一映像データ110Aから認識部71による後方移動体Vを検出した際に、検出した後方移動体の輪郭に基づく接地位置を特定し、接地位置の第一映像データ110Aにおける位置関係により求めることができる。具体的には、車両100から後方移動体Vまでの距離が100m以上であれば、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、全体が映った場合の面積の75%以上であれば存在すると判断する。また、車両100から後方移動体Vまでの距離が50m以上100m未満であれば、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、全体が映った場合の面積の50%以上であれば存在すると判断する。さらに、車両100から後方移動体Vまでの距離が50m未満であれば、死角範囲BRまたは死角範囲BLに映る後方移動体Vの面積が、全体が映った場合の面積の25%以上であれば存在すると判断する。
図4を用いて、表示制御部80による死角表示処理の具体例を説明する。表示制御部80は、ステップS11において、第一映像データ110Aに後方移動体V1、後方移動体V2検出ありと判定する(ステップS11でYes)。そして、表示制御部80は、後方移動体V1が第一映像データ110Aの死角範囲BLに存在すると判定する(ステップS12でYes)。ステップS13において、表示制御部80は、リヤビューモニタ140の表示面において後方移動体V1を検出した側の死角範囲BLを含めて表示させる。
具体的には、表示制御部80は、図7に示すように、リヤビューモニタ140の表示面において死角範囲BLを含むように拡張して表示させる。図7は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。具体的には、後方映像データ110C1は、死角範囲BLを含む拡張映像データ110B1を含むように拡張されている。拡張映像データ110B1は、後方映像データ110C1の死角範囲BL側の外側にL字形状に張り出した範囲の映像である。通常表示の表示範囲である第一範囲ACは、破線で表示されている。
または、表示制御部80は、図8に示すように、リヤビューモニタ140の表示面において死角範囲BLを含むように拡張して反対側にシフトして表示させてもよい。図8は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。具体的には、後方映像データ110C2は、死角範囲BLを含む拡張映像データ110B2を含むように拡張され、かつ、死角範囲BLと反対側の右側にシフトしている。拡張映像データ110B2は、後方映像データ110C2の死角範囲BL側の左側にI字形状に張り出した範囲の映像である。
または、表示制御部80は、図9に示すように、リヤビューモニタ140の表示面において死角範囲BLの縦幅に合わせて拡張して反対側にシフトして表示させてもよい。図9は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。具体的には、後方映像データ110C3は、死角範囲BLの縦幅に合わせ、死角範囲BLを含む拡張映像データ110B3を含むように拡張され、死角範囲BLと反対側の右側にシフトしている。拡張映像データ110B3は、後方映像データ110C3の死角範囲BL側の外側に、死角範囲BLの縦幅に合わせてL字形状に張り出した範囲の映像である。
または、表示制御部80は、図10に示すように、リヤビューモニタ140の表示面において第一範囲ACと死角範囲BLを含む第二範囲ALとを表示させてもよい。図10は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。具体的には、後方映像データ110C4と、死角範囲BLを含む拡張映像データ110B4とが並んで表示されている。拡張映像データ110B4は、図4に示す第一映像データ110Aから死角範囲BLを含む範囲を切出した映像である。この場合、後方映像データ110C4と左側後方映像データ110Lとは、図4に示すように、縦幅が異なるため、境界に位置する後方移動体V1は、上下方向の位置がずれて表示されている。
または、表示制御部80は、図11に示すように、リヤビューモニタ140の表示面において第一範囲ACと死角範囲BLを含む第二範囲ALとを、後方移動体V1の位置を合わせて表示させてもよい。図11は、第一実施形態に係る車両用表示システムのリヤビューモニタに表示される映像の他の例を示す図である。具体的には、後方映像データ110C5と、死角範囲BLを含む拡張映像データ110B5とが、後方移動体V1の映像が連続するように、並んで表示されている。拡張映像データ110B5は、図4に示す第一映像データ110Aから死角範囲BLを含む範囲を切出した映像である。
このようにして、車両用表示システム1は、表示制御部80で、リヤビューモニタ140に、右サイドモニタ150または左サイドモニタ160の死角に存在する後方移動体Vを表示させる。
上述したように、本実施形態に係る車両用表示システム1は、後方移動体Vが右サイドモニタ150または左サイドモニタ160の死角に存在する場合、リヤビューモニタ140に、後方移動体Vが位置する死角範囲BRまたは死角範囲BLを含んで表示させる。このように、車両用表示システム1は、右サイドモニタ150または左サイドモニタ160の死角に存在する後方移動体Vを表示する。これにより、車両用表示システム1は、従来のサイドミラーでは死角となっていた範囲に位置する後方移動体Vも確認することができる。車両用表示システム1は、より確実に車両100周辺の安全確認をすることができる。このように、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
[第二実施形態]
図12および図13を参照しながら、本実施形態に係る車両用表示システム1Aについて説明する。図12は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示す概略図である。図13は、第二実施形態に係る車両用表示システムの構成例を示すブロック図である。車両用表示システム1Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用表示システム1と同様である。以下の説明においては、車両用表示システム1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態の車両用表示システム1Aは、第一実施形態の車両用表示システム1の右側方カメラ120と左側方カメラ130と右サイドモニタ150と左サイドモニタ160との代わりに、右サイドミラー(側後方確認装置)104と左サイドミラー(側後方確認装置)105とを有する点が、第一実施形態の車両用表示システム1と異なる。
右サイドミラー104は、車両100の右側方に配置され、車両100の右側方を映す。右サイドミラー104は、角度調節自在である。右サイドミラー104は、車両100の右側方の車体100Rの映り込みにより後方視界が阻害される範囲がある。
左サイドミラー105は、車両100の左側方に配置され、車両100の左側方を映す。左サイドミラー105は、角度調節自在である。左サイドミラー105は、車両100の左側方の車体100Lの映り込みにより後方視界が阻害される範囲がある。
車両用表示制御装置10Aは、記憶部20と、制御部30Aとを有する。
制御部30Aは、後方映像データ取得部42を有する映像データ取得部40Aと、第一映像データ110Aの一部である第一範囲ACを切出す切出部50Aと、特定部60Aと、検出部70と、表示制御部80とを含む。
特定部60Aは、第一映像データ110Aにおける、第一範囲ACの側方に位置する第二範囲ARと第二範囲ALと、右サイドミラー104と左サイドミラー105とによる死角に該当する死角範囲BRまたは死角範囲BLを特定する。より詳しくは、特定部60Aは、第一映像データ110Aに基づき、第一映像データ110Aにおける第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを特定する。具体的には、特定部60Aは、リヤビューモニタ140に、図4に示すように、後方映像データ110Cとともに第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLとを示す枠を表示し、運転者などの操作によって設定する。運転者などが、右サイドミラー104と左サイドミラー105と、リヤビューモニタ140に表示された枠とが一致するように、枠を正しい位置に合わせる。このようにして、特定部60Aは、第一映像データ110Aにおける第二範囲ARと第二範囲ALと死角範囲BRと死角範囲BLを特定する。特定部60Aの処理は、後方カメラ110または右サイドミラー104または左サイドミラー105が角度調節されたり交換されたりした場合に実行される。
このような構成により、車両用表示システム1Aは、第一実施形態と同様に、表示制御部80で、リヤビューモニタ140に、右サイドミラー104または左サイドミラー105の死角に存在する後方移動体Vを表示させる。
上述したように、本実施形態に係る車両用表示システム1Aは、後方移動体Vが右サイドミラー104と左サイドミラー105の死角に存在する場合、リヤビューモニタ140に、後方移動体Vが位置する死角範囲BRまたは死角範囲BLを含んで表示させる。このように、車両用表示システム1Aは、右サイドミラー104または左サイドミラー105の死角に存在する後方移動体Vを表示する。これにより、車両用表示システム1Aは、右サイドミラー104および左サイドミラー105では死角となっていた範囲に位置する後方移動体Vも確認することができる。車両用表示システム1Aは、より確実に車両100周辺の安全確認をすることができる。このように、車両用表示システム1Aは、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
図示した車両用表示システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
車両用表示システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
表示制御部80は、検出部70が後方移動体Vを死角範囲BRおよび死角範囲BLに存在することを検出した場合、リヤビューモニタ140に、リヤビューモニタ140の表示面において死角範囲BRおよび死角範囲BLを含めるように画角を変えて表示させてもよい。これにより、車両用表示システム1は、死角範囲BRおよび死角範囲BLに存在する後方移動体Vをいずれも確認することができる。このように、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
表示制御部80は、図6に示すフローチャートのステップS11において、第一映像データ110Aで後方移動体Vが複数検出された場合、所定条件を満たす後方移動体Vについて、ステップS12、S13の処理を行うようにしてもよい。例えば、表示制御部80は、第一映像データ110Aの死角範囲BR側と死角範囲BL側とで車両100との距離が最も小さい後方移動体Vについて、ステップS12、S13の処理を行うようにしてもよい。これにより、車両用表示システム1は、複数検出された後方移動体Vの中から、例えば最も近接しているなど、より優先的に確認する必要がある後方移動体Vを確認することができる。このように、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
表示制御部80は、図6に示すフローチャートのステップS11において、第一映像データ110Aで後方移動体Vが検出されたか否かの判定に加えて、後方移動体Vと車両100との距離、後方移動体Vと車両100との相対速度、後方移動体Vの移動方向などの移動状況が所定条件を満たすか否かを判定してもよい。より詳しくは、例えば、表示制御部80は、検出部70で後方移動体Vと車両100との距離が所定距離以内であると検出した場合、移動状況が所定条件を満たしたと判定しステップS12、S13の処理を行うようにしてもよい。ここで、後方移動体Vと車両100との距離は、第一映像データ110Aにおける後方移動体Vの映像の大きさと、認識辞書記憶部200に記憶されている後方移動体Vの大きさとに基づき、算出することが可能である。また、例えば、表示制御部80は、検出部70で後方移動体Vと車両100との相対速度が所定値以上であると検出した場合、移動状況が所定条件を満たしたと判定しステップS12、S13の処理を行うようにしてもよい。ここで、後方移動体Vと車両100との相対速度は、フレームごとの第一映像データ110Aにおける後方移動体Vの映像の大きさの変化に基づき、算出することが可能である。また、例えば、表示制御部80は、検出部70で後方移動体Vの移動方向が車両100に近づく方向であると検出した場合、移動状況が所定条件を満たしたと判定しステップS12、S13の処理を行うようにしてもよい。表示制御部80は、上記を複数組み合わせた判定条件で判定してもよい。これらにより、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
認識部71は、後方移動体Vを検出する際、車両100の前面と後面とを判別可能な認識辞書を用いて、車両100の前面として認識された後方移動体Vのみを検出対象としてもよい。車両100の後面が認識された場合は、対向車など反対方向を向いている車両であるため、検出対象から除外できる。
表示制御部80は、図6に示すフローチャートのステップS11、S12における判定条件が、一定時間継続されたら、ステップS13においてリヤビューモニタ140で死角範囲BRまたは死角範囲BLを含めた表示を行うものとしてもよい。これにより、車両用表示システム1は、不用意にリヤビューモニタ140に表示する映像が切り替わることを抑制することができる。このように、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
表示制御部80は、図6に示すフローチャートのステップS11の前に、車両100の現在位置に基づき、図6に示すフローチャートの処理を行うか否かを判定してもよい。例えば、表示制御部80は、車両100の現在位置を取得する現在地データ取得部と、地図情報を含む周辺状況を取得する周辺状況データ取得部とを有し、車両100が繁華街など所定地点を走行している場合、図6に示すフローチャートの処理を行わないこととしてもよい。または、表示制御部80は、現在地データ取得部と周辺状況データ取得部とを有し、車両100が所定速度以上で走行している場合、図6に示すフローチャートの処理を行うこととしてもよい。
表示制御部80は、拡張映像データ110B1または拡張映像データ110B2または拡張映像データ110B3または拡張映像データ110B4または拡張映像データ110B5を含む範囲を、所定透明度の半透明で着色して表示してもよい。これにより、車両用表示システム1は、リヤビューモニタ140の表示が拡張映像データ110Bを含んでいることを容易に確認することができる。このように、車両用表示システム1は、適切な車両100周辺の確認を可能にすることができる。
表示制御部80は、図6に示すフローチャートのステップS11で検出した後方移動体Vが、死角範囲BRや死角範囲BLに近接する外側に存在している場合、リヤビューモニタ140に、その後方移動体Vの存在を表示してもよい。例えば、表示制御部80は、死角範囲BRや死角範囲BLに近接する外側に存在する後方移動体Vの存在する方向や接近方向を矢印などのアイコンで表示したり、リヤビューモニタ140の周縁部を点滅させたりしてもよい。
1 車両用表示システム
10 車両用表示制御装置
30 制御部
40 映像データ取得部
41 側後方映像データ取得部
42 後方映像データ取得部
50 切出部
60 特定部
70 検出部
71 認識部
80 表示制御部
100 車両
104 右サイドミラー(側後方確認装置)
105 左サイドミラー(側後方確認装置)
110 後方カメラ
110A 第一映像データ
120 右側方カメラ(側後方カメラ)
130 左側方カメラ(側後方カメラ)
140 リヤビューモニタ
150 右サイドモニタ(側後方確認装置)
160 左サイドモニタ(側後方確認装置)
200 認識辞書記憶部
AC 第一範囲
AR 第二範囲
AL 第二範囲
BR 死角範囲
BL 死角範囲
V 後方移動体

Claims (10)

  1. 車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得部と、
    前記後方映像データ取得部が取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出部と、
    前記映像データにおける、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲を特定する特定部と、
    前記映像データにおいて、前記死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出部と、
    前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出部で前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする車両用表示制御装置。
  2. 前記検出部は、前記後方移動体の移動状況を検出し、
    前記表示制御部は、前記検出部で、前記死角範囲に前記後方移動体を検出し、かつ、前記移動状況が所定条件を満たす前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めて表示させる
    請求項1に記載の車両用表示制御装置。
  3. 前記検出部は、前記後方移動体が前記車両に接近していること、または、前記後方移動体と前記車両との相対速度の少なくとも一方を検出し、
    前記表示制御部は、前記検出部で、前記死角範囲に前記後方移動体を検出し、かつ、前記車両に接近している前記後方移動体を検出した場合、または、前記死角範囲に前記後方移動体を検出し、かつ、前記相対速度が所定値以上の前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めて表示させる
    請求項2に記載の車両用表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記検出部が前記後方移動体を検出した前記死角範囲が前記第一範囲の右側または左側である場合、前記リヤビューモニタに、前記後方移動体を検出した側の前記死角範囲を含めて表示させる
    請求項1または2に記載の車両用表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記検出部が前記後方移動体を検出した前記死角範囲が前記第一範囲の右側および左側である場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲の右側および左側の前記死角範囲を含めて表示させる
    請求項1または2に記載の車両用表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記第一範囲の切出し範囲を変更することで、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた表示を行う
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  7. 前記切出部は、前記死角範囲を含む第二範囲を切出し、
    前記表示制御部は、前記第一範囲に加えて前記第二範囲を含めた表示を行う
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用表示制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の車両用表示制御装置と、
    前記後方カメラ、前記リヤビューモニタのうち少なくともいずれかを備える
    ことを特徴とする車両用表示システム。
  9. 車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得ステップと、
    前記後方映像データ取得ステップが取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出ステップと、
    前記映像データにおいて、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出ステップと、
    前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出ステップで前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御ステップと
    を含む車両用表示制御方法。
  10. 車両の後方に配置され、前記車両の側後方確認装置の死角を含む前記車両の後方を撮影する後方カメラからの映像データを取得する後方映像データ取得ステップと、
    前記後方映像データ取得ステップが取得した前記映像データの一部である第一範囲を切出す切出ステップと、
    前記映像データにおいて、前記第一範囲の側方に位置し、前記側後方確認装置の死角に該当する死角範囲に対して移動体認識を行い、後方移動体の存在を検出する検出ステップと、
    前記第一範囲として切出された映像を、前記車両の後方映像を表示するリヤビューモニタに表示させ、前記検出ステップで前記死角範囲に前記後方移動体を検出した場合、前記リヤビューモニタに、前記第一範囲に加えて前記死角範囲を含めた映像を表示させる表示制御ステップと
    を車両用表示制御装置として動作するコンピュータに実行させるためのプログラム。
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