JP2017161958A - 衛生管理システムおよび衛生管理端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査担当者等の負荷を軽減するとともに、高品質な衛生検査を迅速に行うことができるようにした衛生管理システムおよび衛生管理端末を提供する。【解決手段】検査に際して多くの時間を要する検便、鼻前庭検査を予め行って検便データおよび鼻前庭検査データを作業者の個人識別情報に対応してデータベース11に記録するとともに、作業場の入場部にそれぞれ衛生管理端末20を設け、衛生管理端末20は、作業者が作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力するカードリーダ21と、入力された個人識別情報に基づきデータベース11から当該作業者の検便データおよび鼻前庭検査データを取得して問題があるか否かを判別するとともに、問題ありと判別された場合のみ該問題があるデータの確認表示を行い、問題なしと判別された場合は、当該作業者の現在の状態を示す情報を入力して、当該作業者の作業場への入場の可否を判別する。【選択図】図1

Description

本発明は、食品製造工場等へ入場する作業者の衛生管理を行う衛生管理システムおよび衛生管理端末に関し、特に、検査担当者等の負荷を軽減するとともに、高品質な衛生検査を迅速に行うことができるようにした衛生管理システムおよび衛生管理端末に関する。
各種食品製造工場においては、製造食品の細菌、ウイルス汚染、異物混入等を未然に防止するために、工場入場時に作業者の衛生検査が行われている。この衛生検査は、専門の検査担当者により、爪の状態の検査、傷の有無の検査、本人の体調の検査、家族の体調の問診、服装の検査、私物の有無の検査、体温の検査等が行われる。
しかし、上記検査担当者による衛生検査は、多岐の検査項目に亘るため、非常に手間がかかり、また、検査漏れが生じる虞があった。さらに、上記衛生検査においては、検査に時間のかかる検便、鼻前庭検査等のデータは、採用されていなかったため、高品質の衛生検査を行うことはできなかった。
ところで、従来、この種の工場入場時の作業者に対する衛生検査を行うシステムとしては、特許文献1に開示された「入場管理システム」が知られている。この「入場管理システム」は、食品を取り扱うエリアに入る作業者に掛かる負荷を低減させつつ管理対象別の行程の履行状況を把握することが可能なもので、指紋認証センサ80と、RFIDタグ30と、認証用受信機46と、データベースと、入口側受信機と、CPUとを備え、指紋認証センサは、指紋認証用取得データを取得し、RFIDタグは、作業者を特定するための特定信号を発信し、認証用受信機は、RFIDタグからの特定信号を受信すると、データベースに、上記特定信号と指紋認証用取得データとを対応付けて記憶するように構成されている。そして、入口側受信機は、行程を実行する毎に作業者が携帯するRIDタグからの特定信号を受信するために各行程毎に対応して設けられ、CPUは、同一の特定信号について、各行程毎に入口側受信機が特定信号を受信したか否かを判断するように構成されている。
また、この「入場管理システム」においては、作業者20の体温を非接触に計測するための非接触温度センサ83をさらに備え、個人生体データベース60に予め作業者20 別の体温測定ポイント管理データD3と、平熱管理データD4とを格納しておき、制御部70は、第2 受信機40、50が受信した特定信号に対応する作業者20の体温測定ポイント管理データD3 に基づいて非接触温度センサ83にセンシングを行わせ、測定された体温データと対応する作業者20の平熱管理データD4とに基づいて食品を取り扱うエリアA40、A50への入場を許可するか否かを判定するようにした構成が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された「入場管理システム」においては、指紋認証センサ、RFIDタグ、これらのデータを処理する構成が必要になるため、高価になり、また、この「入場管理システム」においても、検査に時間を要する検便データ、鼻前庭検査データ等を含めた高品質の衛生検査は行うことはできなかった。
特開2007−004630号公報
そこで、本発明は、検査担当者等の負荷を軽減するとともに、高品質な衛生検査を迅速に行うことができるようにした衛生管理システムおよび衛生管理端末を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報の検査を予め行って該第1種衛生管理情報を作業者の個人識別情報に対応して記憶する記憶手段と、作業場の入場部にそれぞれ設けられた衛生管理端末と、を具備し、前記衛生管理端末は、作業者が前記作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力する個人識別情報手段と、前記個人識別情報手段で入力された個人識別情報に基づき前記記憶手段から当該作業者の前記第1種衛生管理情報を取得して前記第1種衛生管理情報に問題があるか否かを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記第1種衛生管理情報に問題ありと判別された場合は、該問題がある前記第1種衛生管理情報の確認表示を行う第1種衛生管理情報確認表示手段と、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合に、検査担当者により当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力する第2種管理情報入力手段と、前記第種管理情報入力手段により入力された前記第2種の衛生管理情報に基づき、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別する第2の判別手段と、を具備し、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合は、前記第1種衛生管理情報確認表示手段による確認表示を行うことなく前記第2種管理情報入力手段による前記第2種管理情報の入力を行うことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1種衛生管理情報は、検便データ、鼻前庭検査データから選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記第2種衛生管理情報は、前記作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報から選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記第2種管理情報入力手段は、前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別できない状態の一覧を提示する状態提示手段と、前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別するための処置の一覧を提示する処置一覧提示手段と、を具備することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記記憶手段は、前記衛生管理端末にネットワーク接続された管理サーバに設けられ、前記第1種管理情報を所定の期間毎に更新して記憶し、前記第1の判別手段は、当該作業者に対応する前記第1種管理情報が存在しない場合若しくは更新されていない場合は、前記第1種管理情報に問題ありと判別することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明において、前記管理サーバは、前記作業者の出勤を管理する勤怠管理手段を具備し、前記第2の判別手段により、当該入場者の前記作業場への入場が許可された場合は、その許可された時刻を当該作業者の出勤時刻として前記勤怠管理手段に記録することを特徴とする。
請求項7の発明は、検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報の検査を予め行って該第1種衛生管理情報を作業者の個人識別情報に対応して記憶する記憶手段を有する管理サーバにそれぞれネットワーク接続され、作業場の入場部に設けられる衛生管理端末であって、作業者が前記作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力する個人識別情報手段と、前記個人識別情報手段で入力された個人識別情報に基づき前記記憶手段から当該作業者の前記第1種衛生管理情報を取得して前記第1種衛生管理情報に問題があるか否かを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記第1種衛生管理情報に問題ありと判別された場合は、該問題がある前記第1種衛生管理情報の確認表示を行う第1種衛生管理情報確認表示手段と、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合に、検査担当者により当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力する第2種管理情報入力手段と、前記第種管理情報入力手段により入力された前記第2種の衛生管理情報に基づき、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別する第2の判別手段と、を具備し、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合は、前記第1種衛生管理情報確認表示手段による確認表示を行うことなく前記第2種管理情報入力手段による前記第2種管理情報の入力を行うことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記第1種衛生管理情報は、検便データ、鼻前庭検査データから選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7または8の発明において、前記第2種衛生管理情報は、前記作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報から選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項7乃至9のいずれかの発明において、前記第2種管理情報入力手段は、前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別できない状態の一覧を提示する状態提示手段と、前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別するための処置の一覧を提示する処置一覧提示手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報の検査を予め行って該第1種衛生管理情報を作業者の個人識別情報に対応して記憶する記憶手段と、作業場の入場部にそれぞれ設けられた衛生管理端末と、を具備し、前記衛生管理端末は、作業者が前記作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力する個人識別情報手段と、前記個人識別情報手段で入力された個人識別情報に基づき前記記憶手段から当該作業者の前記第1種衛生管理情報を取得して前記第1種衛生管理情報に問題があるか否かを判別する第1の判別手段と、前記第1の判別手段により前記第1種衛生管理情報に問題ありと判別された場合は、該問題がある前記第1種衛生管理情報の確認表示を行う第1種衛生管理情報確認表示手段と、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合に、検査担当者により当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力する第2種管理情報入力手段と、前記第種管理情報入力手段により入力された前記第2種の衛生管理情報に基づき、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別する第2の判別手段と、を具備し、前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合は、前記第1種衛生管理情報確認表示手段による確認表示を行うことなく前記第2種管理情報入力手段による前記第2種管理情報の入力を行うように構成したので、第1種衛生管理情報に問題がない場合は、第1種衛生管理情報を意識することなく、第2種管理情報により、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別することができるので、検査担当者等の負荷を軽減するとともに、高品質な衛生検査を迅速に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る衛生管理システムの概要を示すブロック図である。 図2は、本発明に係る衛生管理システムの衛生管理端末の全体動作を説明するフローチャートである。 図3は、検査担当者のログイン処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、検査担当者のログイン画面の一例を示す図である。 図5は、第1種管理情報処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、検便の確認画面の一例を示す図である。 図7は、鼻前庭検査の確認画面の一例を示す図である。 図8は、入社前、退職済みの確認画面の一例を示す図である。 図9は、検査担当者による第2種管理情報入力処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、検査担当者による第2種管理情報の検査入力画面の一例を示す図である。 図10は、検査項目が全てOKとなった検査入力画面の一例を示す図である。 図12は、NG処理の一例を示すフローチャートである。 図13は、NG処理の一例を説明する図である。 図14は、NG処理の一例を説明する図である。
以下、本発明を実施するための実施例について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す実施例において、「検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報」としては、検便による検便データ、鼻前庭検査による鼻前庭検査データを採用した場合を示す。ここで、検便とは排泄された大便のサンプル検査で、消化管疾患の有無、寄生虫、細菌感染の有無等が調べられる。また、鼻前庭検査とは、鼻前庭等の黄色ブドウ球菌の培養検査で、この実施例では、鼻前庭だけでなく手指の黄色ブドウ球菌の検査も含まれる。
これらの検便、鼻前庭検査は、検査に時間がかかるので、この実施例においては、作業者が予め一定の期間ごとにサンプルを提出して先行して検査を行い、管理サーバのデータベースの衛生管理データに作業者の個人識別情報に対応して記録するように構成されている。
そして、作業者が作業場への入場に際しては、検査担当者が操作する衛生管理端末に作業者の個人識別情報を入力し、衛生管理端末では、この個人識別情報に基づき管理サーバから当該作業者の検便データ、鼻前庭検査データを取得して、検便データ若しくは鼻前庭検査データに問題がない場合は、検便データ、鼻前庭検査データの確認表示を行うことなく、検査担当者による当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力して、当該作業者の作業場への入場の可否を判別するようにしている。
このような構成によると、検便データ、鼻前庭検査データを含めた高品質の衛生管理が可能になり、しかも、検便データ、鼻前庭検査データに問題がない場合は、検査担当者は検便データ、鼻前庭検査データを意識することなく検査を続行できるの、検査担当者等の負荷を大幅に軽減するとともに、検便データ、鼻前庭検査データを含めた高品質な衛生検査を迅速に行うことができる。
さて、この実施例においては、検査担当者による検査入力が行われる「作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報」としては、作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報を採用する。ここで、検査担当者による検査入力は、検査項目に対して「OK」若しくは「NG」をクリックするだけでよく、また、「NG」の場合も、その「状態」および「処置」を一覧表示することができるので、ここでも、作業場入場時における検査担当者の負荷を大幅に軽減することができる。
図1は、本発明に係る衛生管理システムの概要を示すブロック図である。図1に示す衛生管理システムは、本社等のセンターに配置される管理サーバ10と、各作業場の入場口近傍にそれぞれ配置され、管理サーバ10とネットワーク接続されている複数の衛生管理端末20−1、20−2、20−3、・・・20−n(以下、衛生管理端末20と総称する)から構成される。
管理サーバは、従業員の出勤等を管理する勤怠管理データを管理するデータベース11を有し、このデータベース11に本発明に係る衛生管理データを管理する衛生管理データが格納される。衛生管理データには、各衛生管理端末20で検査された各作業者の検査履歴データ、各作業者から予め提出されたサンプルに基づき検査した検便データ、鼻前庭検査データ等が各作業者の個別識別情報に対応して格納され、さらに、検査担当者情報が検査担当者番号に対応して格納される。
衛生管理端末20は、それぞれ、各検査担当者の携帯する検査担当者カードから検査担当者データを読み取るとともに、各作業者が携帯する個人識別カードから個人識別データを読み取るカードリーダ21−1、21−2、21−3、・・・21−n(以下、カードリーダ21と総称する)が設けられている。
図2は、本発明に係る衛生管理システムの衛生管理端末の全体動作を説明するフローチャートである。本発明に係る衛生管理システム100の衛生管理端末20は、図示しない作業場の入場口における検査担当者の検査に先立って、検査担当者のログイン処理が行われる。
この検査担当者のログイン処理は、作業場の入場口の近傍に設置された衛生管理端末20のカードリーダ21に、検査担当者の携帯する検査担当者カードをかざすことにより行われる。
図3は、検査担当者のログイン処理の一例を示すフローチャートである。図3において、検査担当者が自ら携帯する図示しない検査担当者カードを衛生管理端末20のカードリーダ21にかざすと(ステップ301)、カードリーダ21は、検査担当者カードから検査担当者番号を読み取り、この検査担当者番号を自動入力する(ステップ302)。
そして、衛生管理端末20は、自動入力された検査担当者番号を管理サーバ10に送り、この検査担当者番号の検査担当者が管理サーバ10のデータベース11に登録されているかを調べる(ステップ303)。ここで、検査担当者が登録されていると(ステップ303でYES)、衛生管理端末20に、図4(A)に示す検査入力−ログイン画面410を表示する。ここで、ログインボタン412がクリックされると、ログイン処理を行う(ステップ304)。なお、検査入力−ログイン画面410には、カードNo.入力領域411に、検査担当者カードにより自動入力された検査担当者番号が表示される。ここで、検査入力−ログイン画面410でキャンセルボタン413がクリックされると、このログイン処理を終了する。
ステップ303で、この検査担当者番号の検査担当者が管理サーバ10のデータベース11に登録されていないと判断されると(ステップ303でNO)、ログイン失敗として、図4(B)に示す確認画面420が表示される(ステップ305)。ここで、OKボタン421をクリックすると、ログイン失敗としてこのログイン処理を終了する。
図2に戻り、ステップ201の検査担当者のログイン処理が終了すると、次に、検査対象である作業者が携帯する図示しない個人識別カードを衛生管理端末20のカードリーダ21にかざすことによる作業者の個人識別情報の入力を待つ(ステップ202)。
作業者の個人識別情報が入力されると(ステップ202でYES)、まず、第1種管理情報である検便データ、鼻前庭検査データに基づく検査である第1種管理情報処理を行う(ステップ203)。この第1種管理情報処理は、管理サーバ10に対するネットワークを経由した問い合わせにより行われる。
図5は、第1種管理情報処理の一例を示すフローチャートである。図5において、この第1種管理情報処理においては、まず、個人識別カードにより入力された個人識別情報に基づきネットワーク経由で管理サーバ10に送り、管理サーバ10のデータベース11から当該作業者の検便データおよび鼻前庭検査データを取得する(ステップ501)。そして、まず、この取得した検便データに問題がないか、すなわち、当該作業者の検便データが存在し、しかも、所定の期間内に更新されたものであり、かつ陽性でないかを調べる(ステップ502)。ここで、検便データに問題があると(ステップ501でNO)その結果が図6に示す確認画面で表示される(ステップ503)。
なお、図6(A)は、当該作業者の検便データが未提出の場合の確認画面610で、ここで、続行ボタン611をクリックすると、この検査担当者による検査処理が続行され、中止ボタン621をクリックすると、この検査処理は中止される。また、図6(B)は、検便データが陽性の場合の確認画面620で、ここで、続行ボタン621をクリックすると、この検査担当者による検査処理が続行され、中止ボタン622をクリックすると、この検査処理は中止される。
確認画面610若しくは確認画面620で中止ボタン612若しくは中止ボタン622がクリックされた場合は、検査担当者による所定の検査中止処理が行われ、その処理結果がネットワークを経由して管理サーバ10に送信され、管理サーバ10のデータベース11に当該作業者の個人識別情報に対応して記録され(ステップ505)、この処理を終了する。
ステップ502で、検便データに問題がない場合(ステップ502でYES)、または、確認画面610若しくは確認画面620で続行ボタン611若しくは続行ボタン621がクリックされた場合は、次に、ステップ501で取得した鼻前庭検査データに問題がないか、すなわち、当該作業者の鼻前庭検査データが存在し、しかも、所定の期間内に更新されたものであり、かつ陽性でないかを調べる(ステップ506)。ここで、鼻前庭検査データに問題があると(ステップ506でNO)、その結果が図7に示す確認画面で表示される(ステップ507)。
なお、図7(A)は、当該作業者の鼻前庭検査データが未提出の場合の確認画面630で、ここで、続行ボタン631をクリックすると、この検査担当者による検査処理が続行され、中止ボタン631をクリックすると、この検査処理は中止される。また、図7(B)は、鼻前庭検査データが陽性の場合の確認画面640で、ここで、続行ボタン641をクリックすると、この検査担当者による検査処理が続行され、中止ボタン641をクリックすると、この検査処理は中止される。
確認画面630若しくは確認画面640で中止ボタン632若しくは中止ボタン642がクリックされた場合は、検査担当者による所定の検査中止処理が行われ、その処理結果がネットワークを経由して管理サーバ10管理サーバ10に送信され、管理サーバ10のデータベース11に当該作業者の個人識別情報に対応して記録され(ステップ509)、この処理を終了する。
なお、ステップ502で、検便データに問題がないと判断され(ステップ502でYES)、かつ、ステップ506で、鼻前庭検査データに問題がないと判断された場合は(ステップ506でYES)、図6に示す確認画面610、620および図7に示す確認画面630、640は表示されない。したがって、検査担当者は、当該作業者の検便データおよび鼻前庭検査データに問題がないか否かを特に意識することなく検査を続行することができる。
また、作業者が携帯する個人識別カードにより入力された個人識別情報に対応する作業者が入社前の場合は、図8(A)に示す確認画面650が表示される。ここでOKボタン651がクリックされると、この処理を終了する。また、作業者が携帯する個人識別カードにより入力された個人識別情報に対応する作業者が退職済みであると、図8(B)に示す確認画面660が表示される。ここでOKボタン661がクリックされると、この処理を終了する。このような構成によると、検査担当者による衛生検査から入社前の作業者および退職済みの作業者を除くことができる。
ここでも、該当作業者が入社前でなく、また、退職済みでもない場合は、図8の確認画面650、660は表示されない。したがって、検査担当者は、当該作業者が入社前であるか退職済みであるかを特に意識することなく検査を続行することができる。
図2に示すステップ203の第1種管理情報処理が終了すると、ステップ203の第1種管理情報処理により、当該作業者の第1種管理情報正常と判断されたかが調べられる(ステップ204)。ここで、第1種管理情報が正常であると判断された場合は(ステップ204でYES)、次に、検査担当者による第2種管理情報入力処理205が行われる(ステップ205)。
図9は、検査担当者による第2種管理情報入力処理の一例を示すフローチャートである。この処理が開始されると、衛生管理端末20に図10に示す検査入力画面1010が表示される(ステップ901)。
さて、第2種管理情報は、前述したように、作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報である。
そこで、図10に示す検査入力画面1010には、作業者の個人識別情報(作業者番号)が入力される個人識別情報入力部1011、検査担当者の検査担当者番号が入力される検査担当者番号入力部1012、検査日時が表示される検査日時表示部1013、「爪」、「傷」、「体調(本人)」、「体調(家族)」、「服装」、「私物」、「体温」からなる検査項目が表示される検査項目欄1014、各検査項目に対応して「OK」か「NG」かが入力される検査結果欄1015、検査結果欄1015が「NG」の場合にその状態が入力される状態欄1016、その処置方法が入力される処置欄1017、テンキーが表示されるテンキー入力部1018、過去の検査履歴が表示される検査履歴表示部1019、検査履歴表示部1019に表示された検査履歴をスクロールするためのスクロールキー1019a、1019b、設定画面を表示するための設定ボタン1020、表示されている検査結果を登録するための決定ボタン1021、表示されている検査結果を取り消して初期状態に戻すための取消ボタン1022、検査一覧画面を表示するための一覧表示ボタン1023、検査担当者のログアウトのためのログアウトボタン1024が表示される。
ここで、個人識別情報入力部1011には、作業者が携帯する個人識別カードをカードリーダ21にかざすことにより作業者番号が自動入力され、検査担当者番号入力部1012には、検査担当者の携帯する検査担当者カードをカードリーダ21にかざすことにより検査担当者番号が自動入力される。なお、作業者番号、検査担当者番号は、テンキー入力部1018のテンキーからも入力することができる。
検査担当者は、作業場に入場する作業者に対する問診、検診からその検査結果を検査結果欄1015に入力する(ステップ902)。例えば、作業者の爪の状態が正常であれば、検査結果欄1015の「爪」に対応する「OK」ボタンをクリックする。これにより、作業者の爪の状態は正常であるとして、「爪」に対応する「OK」ボタンが反転表示される。同様に、作業者の傷状態が正常であれば、検査結果欄1015の「傷」に対応する「OK」ボタンをクリックする。これにより、作業者の傷の状態は正常であるとして、「傷」に対応する「OK」ボタンが反転表示される。
また、検査担当者は、作業者の体温を検診し、作業者の体温が正常であれば、「体温」に対応する「OK」ボタンをクリックする。これにより、「体温」に対応する「OK」ボタンが反転表示される。
ここで、検査担当者による検査結果の入力が「NG」であれば(ステップ903でYES)、次に説明するNG処理(ステップ905)に進むが、「NG」でない、すなわち「OK」であると(ステップ903でNO)、次に、全ての検査項目が「OK」かを調べ(ステップ904)、全ての検査項目が「OK」でないとステップ902に戻り、検査結果入力を続ける。
ステップ904で、全ての検査項目が「OK」になると(ステップ903でYES)この処理を終了する。
図11は、全ての検査項目が「OK」になったときの入力状態を示す図である。この場合、検査項目欄1014の「爪」、「傷」、「体調(本人)」、「体調(家族)」、「服装」、「私物」、「体温」に対応する検査結果欄1015の全ての「OK」ボタンが反転表示されている。
図12は、検査担当者による検査結果の入力が「NG」になった場合のNG処理の一例を示すフローチャートである。図12に示すNG処理では、検査担当者による状態欄1016のクリックにより「NG」となった状態の一覧が表示され、処置欄1017のクリックにより「NG」を解消するための処置の一覧表示され、それぞれの一覧から所要の状態、処置を選択クリックすることにより、「NG」の状態、「NG」を解消するための処置を状態欄1016および処置欄1017に自動入力される。
図12において、まず「状態」がクリックされたかを調べる(ステップ1201)。ここで、例えば、クリックされた「状態」が「爪」に対応するものであるとする、図13に示すように、「NG」となった状態の一覧、すなわち、A;爪が長い、B;爪が汚れている、C;マニキュアが付いている、が表示される(ステップ1202)。ここで、「B」の「爪が汚れている」を選択クリックすると(ステップ1203でYES)、図13に示すように、検査項目欄1014の「爪」に対応する状態欄1016に「B」が自動入力される(ステップ1204)。
次に、「処置」がクリックされたかを調べる(ステップ1205)。ここで、例えば、クリックされた「処置」が「爪」に対応するものであるとすると、図14に示すように、「NG」を解消するための処置の一覧、すなわち、1;爪を切る、2;爪ブラシで洗う、3;マニキュアを落とす、4;配置換え、5;帰宅、が表示される(ステップ1206)。ここで、「2」の「爪ブラシで洗う」が選択クリックされると(ステップ1207でYES)、図14に示すように、検査項目欄1014の「爪」に対応する状態欄1016に「2」が自動入力される(ステップ1208)。
その後、自動入力された「状態」、「処置」を当該作業者に提示して、作業者に「NG」を解消するための「処置」の実行を促すとともに、自動入力された「状態」、「処置」を記憶する(ステップ1209)。次に、「処置」が終了したかを調べ(ステップ1210)、「処置」が終了したと判断されると(ステップ1210でYES)、この処理を終了する。
図2に戻り、次に、第2種管理情報は正常か、すなわち、図11に示すように、検査項目欄1014の「爪」、「傷」、「体調(本人)」、「体調(家族)」、「服装」、「私物」、「体温」に対応する検査結果欄1015の全ての「OK」ボタンが反転表示されているかを調べる(ステップ206)。ここで、第2種管理情報は正常であると判断されると(ステップ206でYES)、当該作業者の作業場への入場を許可し、この入場を許可したした時刻を当該作業者乃手巾時刻として記録し、さらに当該作業者の入場を許可した検査結果を記録する(ステップ207)。
なお、ステップ204で、第1種管理情報は正常でないと判断された場合(ステップ204でNO)、ステップ206で、第1種管理情報は正常でないと判断された場合(ステップ206でNO)は、当該作業者の作業場への入場禁止処理を行うとともに、その入場禁止に係る監査結果を記録して(ステップ210)、ステップ208に進む。
次に、次の入場者、すなわち次の検査対象者が有るかを調べ(ステップ208)、有る場合は(ステップ208でYES)、ステップ202に戻り、上記と同様の検査処理を繰り返す。また、ステップ208で、次の入場者がないと判定されると(ステップ209でNO)、検査担当者のログアウト処理を行って(ステップ209)、この衛生管理処理を終了する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。例えば、第1管理情報としては、検便データ、鼻前庭検査データから選択された衛生管理情報もしくはそれ以外衛生管理情報を採用することができ、また、第2種衛生管理情報としては、作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報から選択された衛生管理情報もしくはそれ以外衛生管理情報を採用することができる。
10…管理サーバ
11…データベース
20、20−1、20−2、20−3、・・・20−n…衛生管理端末
21、21−1、21−2、21−3、・・・21−n…カードリーダ

Claims (10)

  1. 検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報の検査を予め行って該第1種衛生管理情報を作業者の個人識別情報に対応して記憶する記憶手段と、
    作業場の入場部にそれぞれ設けられた衛生管理端末と、
    を具備し、
    前記衛生管理端末は、
    作業者が前記作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力する個人識別情報手段と、
    前記個人識別情報手段で入力された個人識別情報に基づき前記記憶手段から当該作業者の前記第1種衛生管理情報を取得して前記第1種衛生管理情報に問題があるか否かを判別する第1の判別手段と、
    前記第1の判別手段により前記第1種衛生管理情報に問題ありと判別された場合は、該問題がある前記第1種衛生管理情報の確認表示を行う第1種衛生管理情報確認表示手段と、
    前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合に、検査担当者により当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力する第2種管理情報入力手段と、
    前記第種管理情報入力手段により入力された前記第2種の衛生管理情報に基づき、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別する第2の判別手段と、
    を具備し、
    前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合は、前記第1種衛生管理情報確認表示手段による確認表示を行うことなく前記第2種管理情報入力手段による前記第2種管理情報の入力を行う
    ことを特徴とする衛生管理システム。
  2. 前記第1種衛生管理情報は、検便データ、鼻前庭検査データから選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする請求項1に記載の衛生管理システム。
  3. 前記第2種衛生管理情報は、前記作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報から選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の衛生管理システム。
  4. 前記第2種管理情報入力手段は、
    前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別できない状態の一覧を提示する状態提示手段と、
    前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別するための処置の一覧を提示する処置一覧提示手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の衛生管理システム。
  5. 前記記憶手段は、前記衛生管理端末にネットワーク接続された管理サーバに設けられ、前記第1種管理情報を所定の期間毎に更新して記憶し、
    前記第1の判別手段は、当該作業者に対応する前記第1種管理情報が存在しない場合若しくは更新されていない場合は、前記第1種管理情報に問題ありと判別することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の衛生管理システム。
  6. 前記管理サーバは、前記作業者の出勤を管理する勤怠管理手段を具備し、
    前記第2の判別手段により、当該入場者の前記作業場への入場が許可された場合は、その許可された時刻を当該作業者の出勤時刻として前記勤怠管理手段に記録することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の衛生管理システム。
  7. 検査に際して多くの時間を要する第1種検査項目からなる第1種衛生管理情報の検査を予め行って該第1種衛生管理情報を作業者の個人識別情報に対応して記憶する記憶手段を有する管理サーバにそれぞれネットワーク接続され、作業場の入場部に設けられる衛生管理端末であって、
    作業者が前記作業場へ入場するに際して当該作業者の個人識別情報を入力する個人識別情報手段と、
    前記個人識別情報手段で入力された個人識別情報に基づき前記記憶手段から当該作業者の前記第1種衛生管理情報を取得して前記第1種衛生管理情報に問題があるか否かを判別する第1の判別手段と、
    前記第1の判別手段により前記第1種衛生管理情報に問題ありと判別された場合は、該問題がある前記第1種衛生管理情報の確認表示を行う第1種衛生管理情報確認表示手段と、
    前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合に、検査担当者により当該作業者の現在の状態を示す第2種検査項目からなる第2種衛生管理情報を入力する第2種管理情報入力手段と、
    前記第種管理情報入力手段により入力された前記第2種の衛生管理情報に基づき、当該作業者の前記作業場への入場の可否を判別する第2の判別手段と、
    を具備し、
    前記第1の判別情報により前記第1種衛生管理情報に問題なしと判別された場合は、前記第1種衛生管理情報確認表示手段による確認表示を行うことなく前記第2種管理情報入力手段による前記第2種管理情報の入力を行う
    ことを特徴とする衛生管理端末。
  8. 前記第1種衛生管理情報は、検便データ、鼻前庭検査データから選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする請求項7に記載の衛生管理端末。
  9. 前記第2種衛生管理情報は、前記作業者の爪の状態を示す爪情報、傷の状態を示す傷情報、体調の状態を示す体調情報、家族の体調の状態を示す家族体調情報、服装の状態を示す服装情報、私物の有無を示す私物情報、体温を示す体温情報から選択された少なくとも1つの衛生管理データを含むことを特徴とする請求項7または8に記載の衛生管理端末。
  10. 前記第2種管理情報入力手段は、
    前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別できない状態の一覧を提示する状態提示手段と、
    前記第2の判別手段により前記作業場への入場を可と判別できない場合に、可と判別するための処置の一覧を提示する処置一覧提示手段と、
    を具備することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の衛生管理端末。
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