JP2017161654A - 光源装置、画像投射装置 - Google Patents

光源装置、画像投射装置 Download PDF

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【課題】回転蛍光板の面振れに伴う明るさ低下を抑制する光源装置を提供する。【解決手段】光源装置1は、励起光を射出する光源部10と、回転可能な基板に、励起光を励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜301が基板の回転方向に沿って形成されてなる蛍光体ホイール30と、励起光を蛍光体ホイール30に集光するレンズユニット24と、蛍光体ホイール30の基準位置からの光軸方向への変化量を検出する距離センサ60と、レンズユニット24を移動させるアクチュエータ28と、距離センサ60の検出結果に基づいてアクチュエータ28を制御し、レンズユニット24を光軸方向に移動制御する制御部70と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置、及び画像投射装置に関する。
従来、プロジェクタにおいては、高輝度の放電ランプを光源とするものが主流であったが、近年、励起光を射出する固体発光素子と、該励起光を吸収して所定の波長帯域光に変換する蛍光体を組み合わせた光源装置が用いられつつある。固体発光素子としては、発光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)、或いは有機EL(Electro Luminescence)等の半導体素子が用いられている。
この光源装置は、十分な明るさの蛍光を生成するために、非常にハイパワーの励起光を蛍光体に照射する。そのため、所定の位置に励起光が照射され続けると、蛍光体での変換損失の一部が熱に変わり、その位置の温度が急激に上昇する場合がある。そこで、例えば、蛍光体層を形成した回転ホイール(回転蛍光板)を適当な速度で回転させ、励起光の照射位置を常に変化させて、蛍光体を冷却する構造としている。
ところで、回転ホイールを回転させると、モータ自身の軸受け部の軸振れや回転ホイールをモータの回転軸に取り付ける場合の精度ばらつき等の要因で回転ホイールを回転させた時に面振れが生じる場合がある。回転ホイールに面振れが生じると、励起光の照射位置と蛍光体近傍に設置されたレンズ等の集光光学部品との距離が変動するため、蛍光の集光光量が変動し、結果として光源装置の光路中での光損失の増加を生じさせ、光源装置の明るさを低下させる。
そこで、回転ホイールの面振れを低減する構造が提案されている。例えば、所定の回転軸の周りに回転可能な回転ホイールの第1面側に第1の冷却媒を導くように第1流路を構成すると共に、回転ホイールの第2面側に第2の冷却媒を導くように第2流路を構成し、回転ホイールを回転軸と平行な方向から見た時、第1の流路と第2の流路が平面視にて少なくとも部分的に重なり、回転ホイールの両側から力をかける構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の構造では、第1に、回転ホイールの上下面に設置された第1流路と第2流路の中間に回転ホイールが回転保持されるように上下流路の内圧を等しく制御する必要があり、圧力発生手段の制御が非常に困難である。一般的に圧力発生手段としてのポンプやファンには、回転ムラや脈動が生じやすく一定圧力を維持しつづけることは困難であり、安定した状態で面振れを低減することはできない。
第2に、蛍光膜が塗布されている回転ホイールの上面側にも冷却媒を流す構成であるため、冷却媒に混入したゴミや異物が蛍光膜表面に付着した際には、蛍光射出量が減少してしまう。第3に、回転ホイールの表面上にゴミや異物が付着した際には、そのゴミや異物が障害物となり、冷却媒の排出方向と排出面積が不規則に変動するため、安定した風圧力バランスの維持が困難である。
上記第1〜第3の何れの場合も、光源装置の明るさを低下させる要因となる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、回転蛍光板の面振れに伴う光源装置の明るさ低下を抑制することを目的とする。
本光源装置は、励起光を射出する光源と、回転可能な基板に、前記励起光を前記励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜が前記基板の回転方向に沿って形成されてなる回転蛍光板と、前記励起光を前記回転蛍光板に集光する励起光集光光学系と、前記回転蛍光板の基準位置からの光軸方向への変化量を検出する変化量検出手段と、前記励起光集光光学系を移動させる移動手段と、前記変化量検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御し、前記励起光集光光学系を前記光軸方向に移動制御する制御手段と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、回転蛍光板の面振れに伴う光源装置の明るさ低下を抑制できる。
第1の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。 光路切り替え盤の一例を説明する図である。 色成分切り替え盤の一例を説明する図である。 制御部による処理の一例を示すフローチャートである。 レンズユニットの位置の移動制御の一例を説明する図である。 第2の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。 励起光スポットの移動の一例を説明する図(その1)である。 励起光スポットの移動の一例を説明する図(その2)である。 第3の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。 蛍光変換効率の向上について説明する図である。 第4の実施の形態に係る画像投射装置を例示する模式図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。図1に示すように、光源装置1において、光源部10は、光源としてのレーザダイオード(LD)11とカップリングレンズ12と集光レンズ13とを備えている。レーザダイオード11は、レーザダイオード保持体14に設けられ、レーザダイオード11に対してカップリングレンズ12が設けられている。レーザダイオード保持体14の裏面側には、レーザダイオード11で発熱した熱を冷却するヒートシンク(放熱板)15が設けられている。ヒートシンク15の材質は、例えば、アルミニウムや銅等の金属とすることができる。
レーザダイオード11から射出されたレーザ光(励起光)は、カップリングレンズ12により集光され、略平行光束として集光レンズ13に導かれる。集光レンズ13は、カップリングレンズ12により平行光束とされたレーザ光を集光する役割を果たす。
なお、本実施の形態では、一例として、レーザダイオード11を青色成分の光として説明するが、緑色成分のレーザ光、赤色成分のレーザ光を発生するレーザダイオードを用いることもできる。又、光源として、レーザダイオード11の代わりにLEDを用いることもできる。又、ここでは単一のレーザダイオード11とカップリングレンズ12で説明するが、レーザダイオード11やカップリングレンズ12は必要に応じて複数個用いる構成にしても良い。
青色成分のレーザ光は、反射ミラー16により光路を変換され、光路切り替え盤17に導かれる。光路切り替え盤17には、レーザ光がスポット状に形成される。レーザ光のスポットサイズは、混色防止等のため適宜大きさを定めることができる。光路切り替え盤17は、図2に示すように回転方向に分割された反射領域171と透過領域172とを有する光路時分割用回転円盤から構成されている。
光路切り替え盤17は、集光レンズ19の光軸に対して斜め(ここでは、一例として、光軸に対して約45度)に配設されている。光路切り替え盤17は、例えば、図1に示すように、駆動源としてのステッピングモータ18により回転駆動される。なお、図2において符号181は、ステッピングモータ18の駆動軸を示している。
光路切り替え盤17の反射領域171には、青色成分のレーザ光が当たる面側に反射膜が設けられている。又、光路切り替え盤17の透過領域172には、青色成分のレーザ光が当たる面側に反射防止膜が設けられている。透過領域172により透過された青色成分のレーザ光が進行する光路は、光源部10から発せられた青色成分のレーザ光を蛍光体ホイール30に照射し、蛍光体ホイール30からの蛍光をライトトンネル40に導光する光路とされている。
蛍光体ホイール30は、回転可能な基板に、励起光を励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜301が前記基板の回転方向に沿って形成されてなる回転蛍光板である。具体的には、蛍光体ホイール30は、回転円盤から構成され、図1において符号31は駆動源としてのステッピングモータを示している。蛍光体ホイール30には、光源部10から発せられた励起光である青色成分のレーザ光が照射されて、青色成分のレーザ光とは異なる緑色成分を含む蛍光と赤色成分の蛍光とを含む蛍光を発生する蛍光膜301が塗布されている。
蛍光膜301にレーザ光が照射されると、蛍光膜301での蛍光変換損失の一部が熱に変わって蛍光膜301が発熱する。蛍光体ホイール30の回転により、同一箇所にレーザ光が照射されるのが防止され、蛍光膜301の劣化が抑制されている。
蛍光膜301の蛍光材料には、例えば青色成分のレーザ光の照射により励起されて、緑色成分の蛍光を発生する蛍光材料と赤色成分の蛍光を発生する蛍光材料(黄色の蛍光を発生する蛍光材料)との混合物が用いられるが、これに限られるものではない。例えば、緑色成分の波長域から赤色成分の波長域にまたがる蛍光分布特性を有する蛍光材料を用いることができる。
なお、レーザ光が蛍光膜301に照射されると、レーザ光は蛍光膜301で散乱されてコヒーレント光でなくなる。そのため、レーザ光が蛍光膜301に照射されている限りにおいては、人間の目に対する安全上の問題はない。
青色成分のレーザ光が光路切り替え盤17を透過して蛍光体ホイール30に向かって進行する光路には、集光レンズ19と反射ミラー20とダイクロイックミラー21と集光レンズ22及び23とが設けられている。集光レンズ19は、透過領域172により透過された青色成分のレーザ光を集光して平行光束に変換する役割を有する。
ダイクロイックミラー21は、青色成分のレーザ光を透過して蛍光体ホイール30に導く機能と、青色成分以外のレーザ光の色成分の蛍光を反射して色成分切り替え盤50に導く機能とを有する。
集光レンズ22及び23は、例えば、一体的に保持されたレンズユニット24として構成することができる。集光レンズ22及び23から構成されたレンズユニット24は、励起光集光光学系であり、平行光束を蛍光体ホイール30にスポット状に集光させる機能と、蛍光体ホイール30からの蛍光を集光して平行光束に変換する機能とを有する。
又、レンズユニット24には、移動手段としてのアクチュエータ28が付設されており、レンズユニット24を光軸方向Aに高精度に移動することを可能にしている。アクチュエータ28としては、例えば、ピエゾに代表される電歪素子、電磁駆動により動作するソレノイド等の様々な手段を適用することができる。後述の他のアクチュエータについても同様である。
ダイクロイックミラー21と色成分切り替え盤50との間には、集光レンズ27が設けられている。ダイクロイックミラー21により反射された蛍光は、集光レンズ27により集光されて色成分切り替え盤50に照射され、色成分切り替え盤50を透過した光はライトトンネル40に導光される。
色成分切り替え盤50は、回転駆動により色を切り替える役割を果たす。色成分切り替え盤50は、図3に示すように、回転方向に青色成分の光を透過する領域Bと、緑色成分の蛍光を透過し、かつ赤色成分の蛍光を吸収又は反射する領域Gと、赤色成分の蛍光を透過し、かつ緑色成分の蛍光を吸収又は反射する領域Rが、角度方向に分割されて形成された色成分時分割用回転円盤から構成される。色成分切り替え盤50も、駆動源としてのステッピングモータ51により回転駆動される。なお、図3において、符号501はステッピングモータ51の駆動軸を示す。
色成分切り替え盤50の青色成分の光を透過する領域Bは、例えば透明なガラス板若しくは、切り欠き部とすればよく、所望の波長帯のみを透過するフィルタとしてもよい。
光路切り替え盤17の反射領域171により反射された青色成分のレーザ光が進行する光路は、光源部10から発せられた青色成分のレーザ光をライトトンネル40に導光する光路とされている。この光路には、集光レンズ25が設けられ、集光レンズ25は光路切り替え盤17で反射した青色成分のレーザ光を平行光束に変換して反射拡散板26に導く機能を有する。
反射拡散板26は、レーザ光が当たる面側に拡散面が設けられ、その裏面側には反射作用のミラー面が設けられている。なお、拡散面には反射防止膜が形成されている。拡散面は、レーザ光のコヒーレンス性を除去する機能を有する。そして、反射拡散板26で拡散反射された青色成分のレーザ光は、ダイクロイックミラー21に導かれる。
ダイクロイックミラー21は、前述したように青色成分のレーザ光を透過する機能を備えており、青色成分のレーザ光はダイクロイックミラー21を透過した後に、前述した集光レンズ27に導かれ、集光レンズ27により集光されて色成分切り替え盤50に照射される。そして、色成分切り替え盤50の青色成分の光を透過する領域Bを透過して、ライトトンネル40に照射される。
ライトトンネル40は、光量むらを低減する役割を果たす。なお、ライトトンネル40の代わりにフライアイレンズを用いても良い。
更に、蛍光体ホイール30の蛍光膜301が配置された入射面側とは反対側の面側(裏面側)には、距離センサ60が設けられている。距離センサ60は、蛍光体ホイール30の基準位置からの光軸方向Aへの変化量を検出する変化量検出手段である。具体的には、距離センサ60は、蛍光体ホイール30の励起光を照射する位置の真裏の反対側面上に照準を合わせて、反対側面と距離センサ60との距離を連続的に測定し、測定結果(検出結果)を制御部70に出力する。
距離センサ60としては、例えば、内部にLEDやLD等の光源とフォトダイオード等の受光素子とを備え、光源から照射された光の測定対象からの反射光を受光素子で受光し、評価及び演算して距離に換算し出力する構成のものを用いることができる。但し、これは一例であり、これに限定されることはなく、距離センサ60として他の何れの構成の距離センサを用いても良い。
制御部70は、光源装置1の全体の動作を制御する機能を備えている。制御部70は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、メインメモリ等を含む構成とすることができる。この場合、制御部70の各種機能は、ROM等に記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現できる。但し、制御部70の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、制御部70は、物理的に複数の装置等により構成されてもよい。
制御部70は、具体的には、光源を点灯させる機能や、各モータを回転させる機能等を備えている。又、制御部70は、距離センサ60の検出結果に基づいて、レンズユニット24に対する蛍光体ホイール30の入射側面上の励起光照射の基準位置Xからの移動量を算出して、レンズユニット24を光軸方向Aに移動制御する制御手段としての機能を備えている。
ここで、図4及び図5を参照しながら、制御部70におけるレンズユニット24の移動制御の処理の一例について説明する。
まず、ステップS101において、制御部70は、所定の駆動回路を介してステッピングモータ31に電圧を供給し、蛍光体ホイール30を駆動して回転させる。次に、ステップS102において、制御部70は、レーザダイオード11を点灯させ、青色成分のレーザ光を射出させる。
次に、ステップS103において、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を検出する。次に、ステップS104において、制御部70は、蛍光体ホイール30が基準位置Xにあるか否かを判定する。具体的には、ステップS103で検出した距離が基準となる距離d(図5参照)と一致しているか否かを判定する。なお、距離dは、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離の制御目標値である。
ステップS104で『蛍光体ホイール30が基準位置Xにある』と判定した場合(YESの場合)には、ステップS103に移行し、制御部70は、前述の処理を繰り返す。
ステップS104で『蛍光体ホイール30が基準位置Xにない』と判定した場合(NOの場合)には、ステップS105に移行し、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置の基準位置Xからの移動量を算出する。すなわち、現在のレンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離の、距離dに対する差分を算出する。
次に、ステップS106において、制御部70は、ステップS105での算出結果に基づいてアクチュエータ28の動作を制御する制御信号を生成し、アクチュエータ28を動作させ、レンズユニット24を光軸方向Aの所定位置に移動させる。レンズユニット24は、蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離が、基準となる距離dと一致するように移動制御される。その後、ステップS103に移行し、制御部70は、前述の処理を繰り返す。
以上の処理により、例えば、図5に示すように蛍光体ホイール30が面振れしても、制御部70により、蛍光体ホイール30の面振れに追従してレンズユニット24が移動制御される。そのため、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を、一定の距離dに制御することができる。
このように、第1の実施の形態に係る光源装置1は、回転可能な基板に、励起光を励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜301が基板の回転方向に沿って形成されてなる蛍光体ホイール30と、蛍光体ホイール30の基準位置からの光軸方向Aへの変化量を検出する距離センサ60と、距離センサ60の検出結果に基づいて、レンズユニット24を光軸方向Aに移動制御する制御部70とを有している。
これにより、光源装置1では、蛍光体ホイール30のレンズユニット24に対する位置を補正することができるので、蛍光体ホイール30の面振れに起因する蛍光射出光量の低下も直接補正することが可能となる。そのため、蛍光体ホイール30の面振れに伴う光源装置の明るさ低下を抑制した高性能の光源装置を実現できる。又、面振れのある蛍光体ホイール30を使用することができるため、蛍光体ホイール30の製造コストを低減することが可能となる。従って、低価格かつ高品質の光源装置を実現することができる。
なお、軽量で静止状態のレンズ郡で構成されるレンズユニット24を移動させても、安定して高精度に移動制御することが可能である。又、レンズユニット24は、軽量であるがゆえに超小型のアクチュエータで移動することが可能なため、光源装置1の小型化も達成することができる。
更に、蛍光体ホイール30とレンズユニット24を光源装置1内に密閉して配置することが可能になるため、外部からの塵埃の進入を抑止して、蛍光体ホイール30の表面にゴミや異物が付着することを防止できる。よって、ゴミや異物による蛍光射出量の低下や蛍光体ホイール30の面振れの影響を低減することで光路中の光損失を低減し、安定した明るい光量の蛍光を出射できる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、光源装置の他の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図6は、第2の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。光源装置1(図1参照)では、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させるアクチュエータ28のみが設置されていたが、図6に示すように、光源装置2では、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させるアクチュエータ28に、レンズユニット24を蛍光体ホイール30の半径方向C(レンズユニット24のレンズ径方向)に移動させるアクチュエータ29が併設されている。
光源装置1と同様に、アクチュエータ28は、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させることで、蛍光体ホイール30の面振れに伴うレンズユニット24と蛍光体ホイール30との距離変動を補正し、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を一定の距離dに維持する役目を担う。
これに対して、アクチュエータ29は、レンズユニット24を蛍光体ホイール30の半径方向Cに移動させることで、図7及び図8に示すように、蛍光体ホイール30の蛍光膜301上に照射される励起光スポット310の位置を蛍光体ホイール30の半径方向Cに移動させる役目を担う。
すなわち、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、アクチュエータ28の動作を制御する第1の制御信号を生成し、アクチュエータ28を動作させ、レンズユニット24を光軸方向Aの所定位置に移動させる。これに加え、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、アクチュエータ29の動作を制御する第2の制御信号を生成し、アクチュエータ29を動作させ、レンズユニット24を蛍光体ホイール30の半径方向Cの所定位置に移動させる。
励起光スポット310を蛍光体ホイール30の半径方向Cに移動することで、励起光スポット310が蛍光膜301に対して常時同じ箇所に照射され続けることがなくなり、蛍光膜301の冷却が促進されるため、蛍光変換効率が向上する。
このように、アクチュエータ28とアクチュエータ29を併用駆動する構成にすることで、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を一定の距離dに維持すると共に、蛍光膜301上のレーザ光照射位置を変化させることが可能となる。そのため、蛍光膜301をより一層冷却することが可能となり、蛍光変換効率を更に向上させることができて、安定した明るい光量の蛍光を出射できる高性能な光源装置を実現できる。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、光源装置の更に他の例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図9は、第3の実施の形態に係る光源装置を例示する模式図である。光源装置1(図1参照)では、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させるアクチュエータ28のみが設置されていたが、図9に示すように、光源装置3では、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させるアクチュエータ28に、レンズユニット24を回転させるアクチュエータ35が併設されている。
光源装置1と同様に、アクチュエータ28は、レンズユニット24を光軸方向Aに移動させることで、蛍光体ホイール30の面振れに伴うレンズユニット24と蛍光体ホイール30との距離変動を補正し、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を一定の距離dに維持する役目を担う。
これに対して、アクチュエータ35は、レンズユニット24をレンズユニット24の光軸と蛍光膜301との交点を中心に回転する方向Eに移動(回動)させることで、レンズユニット24の光軸が蛍光体ホイール30の蛍光膜301と垂直になるようにレンズユニット24を傾斜させる(蛍光体ホイール30の蛍光膜301とレンズユニット24が平行になるように正対させる)役目を担う。
すなわち、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、アクチュエータ28の動作を制御する第1の制御信号を生成し、アクチュエータ28を動作させ、レンズユニット24を光軸方向Aの所定位置に移動させる。
これに加え、図10に示すように、制御部70は、距離センサ60の出力に基づいて、蛍光体ホイール30が基準位置Xに対して傾斜する角度αを算出し、アクチュエータ35の動作を制御する第3の制御信号を生成し、アクチュエータ35を動作させ、レンズユニット24を方向Eに回動させる。
これらの制御により、レンズユニット24の光軸が蛍光体ホイール30の蛍光膜301と垂直になるようにレンズユニット24を傾斜させると共に、レンズユニット24と蛍光体ホイール30のレーザ光照射位置との距離を一定の距離dに維持することができる。
図10に示すように、距離dが一定であるため、角度αは『α=tan−1((L1−L2)/D)』よって容易に求めることができる。
このように、レンズユニット24を傾斜させ、蛍光体ホイール30の蛍光膜301とレンズユニット24が平行になるように正対させると共に、一定の距離dに近接配置できるように移動調整することで、励起光が蛍光膜301で変換される蛍光射出量をより多くレンズユニット24に取り込むことができる。
これは、レンズユニット24の移動によって、蛍光射出量が外部に漏出して消失する空間が狭くなったためである。このように構成することで、蛍光変換効率を向上させることが可能となるため、安定した明るい光量の蛍光を出射できる高性能な光源装置を実現できる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、光源装置を有する画像投射装置の例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図11は、第4の実施の形態に係る画像投射装置を例示する模式図である。図11に示すように、画像投射装置5は、第1実施形態に係る光源装置1を有している。画像投射装置5において、光源装置1のライトトンネル40を通過した光は、集光レンズ81により平行光束とされ、反射ミラー82及び83により反射されて、画像形成パネル84に導かれる。
画像形成パネル84は、例えば公知の画像生成部によって制御され、各色成分の光は、画像形成パネル84によって反射され、投射レンズ85を介してスクリーンSに照射される。これにより、スクリーンSにカラー画像が拡大形成される。
本実施形態では、画像形成パネル84として、変調信号に応じて画像形成される反射型タイプのパネルを例示しているが、透過型タイプのパネルを用いてもよい。
なお、集光レンズ81、反射ミラー82及び83は、本発明に係る光学経路構成手段の代表的な一例であり、光源装置1から発する光の光学経路を定める。又、画像形成パネル84は、本発明に係る画像形成素子の代表的な一例であり、光学経路構成手段の定める光学経路上に配置されている。又、投射レンズ85は、本発明に係る投射光学部の代表的な一例であり、画像形成素子によって形成された画像を投射する。
このように、画像投射装置5は光源装置1を有しているため、面振れに伴う蛍光射出量の低下が抑制され、蛍光変換効率が向上するため、安定した明るい光量の蛍光を出射できる。なお、光源装置1に代えて光源装置2又は3を用いてもよい。
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1、2、3 光源装置
5 画像投射装置
10 光源部
11 レーザダイオード
12 カップリングレンズ
13、19、22、23、25、27、81 集光レンズ
14 レーザダイオード保持体
15 ヒートシンク
16、20、82 反射ミラー
17 光路切り替え盤
18、31、51 ステッピングモータ
21 ダイクロイックミラー
24 レンズユニット
26 反射拡散板
28、29、35 アクチュエータ
30 蛍光体ホイール
31、181、501 ステッピングモータの駆動軸
40 ライトトンネル
50 色成分切り替え盤
60 距離センサ
70 制御部
84 画像形成パネル
85 投射レンズ
171 反射領域
172 透過領域
301 蛍光膜
特開2012−181309号公報

Claims (5)

  1. 励起光を射出する光源と、
    回転可能な基板に、前記励起光を前記励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜が前記基板の回転方向に沿って形成されてなる回転蛍光板と、
    前記励起光を前記回転蛍光板に集光する励起光集光光学系と、
    前記回転蛍光板の基準位置からの光軸方向への変化量を検出する変化量検出手段と、
    前記励起光集光光学系を移動させる移動手段と、
    前記変化量検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御し、前記励起光集光光学系を前記光軸方向に移動制御する制御手段と、を有する光源装置。
  2. 励起光を射出する光源と、
    回転可能な基板に、前記励起光を前記励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜が前記基板の回転方向に沿って形成されてなる回転蛍光板と、
    前記励起光を前記回転蛍光板に集光する励起光集光光学系と、
    前記回転蛍光板の基準位置からの光軸方向への変化量を検出する変化量検出手段と
    前記励起光集光光学系を移動させる移動手段と、
    前記変化量検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御し、前記励起光集光光学系を前記光軸方向と、前記回転蛍光板の半径方向に、それぞれ移動制御する制御手段と、を有する光源装置。
  3. 励起光を射出する光源と、
    回転可能な基板に、前記励起光を前記励起光と異なる波長の蛍光に変換する蛍光膜が前記基板の回転方向に沿って形成されてなる回転蛍光板と、
    前記励起光を前記回転蛍光板に集光する励起光集光光学系と、
    前記回転蛍光板の基準位置からの光軸方向への変化量を検出する変化量検出手段と、
    前記励起光集光光学系を移動させる移動手段と、
    前記変化量検出手段の検出結果に基づいて前記移動手段を制御し、前記励起光集光光学系を前記光軸方向と、前記光軸と前記蛍光膜との交点を中心に回転する方向に、それぞれ移動制御する制御手段と、を有する光源装置。
  4. 前記移動手段は、電歪素子である請求項1乃至3の何れか一項に記載の光源装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から発する光の光学経路を定める光学経路構成手段と、
    前記光学経路上に配置された画像形成素子と、
    前記画像形成素子によって形成された画像を投射するための投射光学部と、を有する画像投射装置。
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