JP2017161425A - 課電端子および事故点探査装置 - Google Patents

課電端子および事故点探査装置 Download PDF

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Takaya Kawahara
孝哉 河原
誠治 安田
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誠治 安田
順一 中村
Junichi Nakamura
順一 中村
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Abstract

【課題】事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ること。【解決手段】一端がアース接地された直流電源の他端に接続され、カットアウトの一次側接続端子に電気的に接続される第1の接続端子および二次側接続端子に電気的に接続される第2の接続端子によって構成される一対の接続端子と、直流電源によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機と、CT受信機の検出結果に応じて当該検出結果を報知する報知手段と、を備えた課電端子を構成した。【選択図】図5

Description

この発明は、事故点の探査に用いる課電端子および事故点探査装置に関する。
配電線事故が発生した場合、事故点を特定するために事故点の探査をおこなう。従来、事故点の探査に際しては、まず、高圧カットアウトに事故点探査装置が備える課電端子を接続し、3相の電線のうちのいずれか1線にCT受信機に架けた状態で、直流電源から課電端子を介して電線に直流パルス電圧を印加する。課電端子とCT受信機との間に事故点が存在する場合はCT受信機が反応する。つぎに、CT受信機が反応することにより事故点が存在すると特定された区間における各相の電線のそれぞれにCT受信機をかけ、いずれの相に事故点が存在するかを特定していた。
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、電線に流れる地絡故障電流を検出する複数のCTセンサと、CTセンサが地絡故障電流を検出した場合に発光するLEDと、電線を挿入する溝部を有し複数のCTセンサを長手方向に並べた状態で保持する長板と、長板の中央部に設けられた操作棒と、を備え、地絡故障点探査に際しては、作業員が操作棒を操作して溝部に電線を挿入させ、LEDの発光態様を確認することにより地絡故障点の特定をおこなうようにした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、探査電圧を印加する課電ケーブルに導通する針電極を備えた吊下部に、当該吊下部を吊り下げる電線に流れる電流により生じる磁界の有無を検出する検電機能を設け、検電機能による検知結果を、ボタン電池などのバッテリを利用してLEDを発光させることによって報知するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
特開2014−16321号公報 特開2011−163854号公報
しかしながら、上述した特許文献1を含む従来の技術は、まず、事故点が存在する区間を特定し、その後、昇柱して高圧配電線にCT受信機を一線ずつかけ、事故点が存在する相がいずれの相かを確認しなくてはならず、作業が煩雑であり、作業者の負担が大きいという問題があった。また、CT受信機を一線ずつかけて事故点が存在する相を特定しなくてはならず、事故点が存在する相を特定するまでに時間がかかり、復旧までに時間がかかるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる課電端子および事故点探査装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる課電端子は、一端がアース接地された直流電源の他端に接続され、カットアウトの一次側接続端子に電気的に接続される第1の接続端子および二次側接続端子に電気的に接続される第2の接続端子によって構成される一対の接続端子と、前記直流電源によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機と、前記CT受信機の検出結果に応じて当該検出結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記報知手段が、前記CT受信機の検出結果に応じて発光する発光体であることを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記報知手段が、LEDであることを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記報知手段が、LEDと、当該LEDが発光した光を拡散する拡散部材と、によって構成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記報知手段が、面発光部材であることを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記面発光部材が、有機ELであることを特徴とする。
また、この発明にかかる課電端子は、上記の発明において、前記有機ELが、前記課電端子の外表面を覆うように設けられていることを特徴とする。
また、この発明にかかる事故点探査装置は、カットアウトの一次側接続端子に電気的に接続される第1の接続端子および二次側接続端子に電気的に接続される第2の接続端子によって構成される一対の接続端子を備えた課電端子と、一端が前記一対の接続端子に接続されて他端がアース接地され、前記課電端子に対して直流パルス電圧を印加する直流電源と、を備え、前記課電端子が、前記直流電源によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機と、前記CT受信機の検出結果に応じて当該検出結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる課電端子および事故点探査装置によれば、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができるという効果を奏する。
高圧カットアウトの構成を示す説明図(その1)である。 高圧カットアウトの構成を示す説明図(その2)である。 高圧カットアウトの構成を示す説明図(その3)である。 この発明にかかる実施の形態1の課電端子を備えた事故点探査装置の構成を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態1の課電端子の構造を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態1の課電端子用いた事故点探査方法を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態2の課電端子の構造を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態3の課電端子の構造を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる課電端子および事故点探査装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(高圧カットアウトの構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の課電端子を接続する高圧カットアウトの構成について説明する。図1、図2および図3は、高圧カットアウトの構成を示す説明図である。図1においては、カバーが閉じられた状態の高圧カットアウトを正面から見た図を示している。図2においては、カバーが開けられた状態の高圧カットアウトを正面から見た図を示している。図3においては、カバーが開けられた状態の高圧カットアウトの斜視図を示している。
図1、図2および図3において、カットアウト100は、電柱に固定された腕金などの配電設備に設けられる(図6における符号601、602を参照)。カットアウト100は、鉛直方向下向きに開口する開口部301を備えた本体ケース101と、この本体ケース101に連結されるカバー102と、を備えている。
本体ケース101の内側には、一次側接続端子103と二次側接続端子104とが設けられている。一次側接続端子103は、上流側の一次側電線105に接続されている。二次側接続端子104は、下流側の二次側電線106に接続されている。一次側接続端子103には挿込み口302が設けられており、二次側接続端子104には挿込み口303が設けられている。
カバー102は、本体ケース101に対して、開口部301の一端部に設けられたピン101aを介して連結されている。また、カバー102は、本体ケース101に対して、ピン101aを中心として回動可能に連結されている。カバー102において、カバー102によって本体ケース101の開口部301を閉塞した状態(カバーを閉じた状態)において本体ケース101に対向する位置には、ヒューズ107が設けられている。
ヒューズ107には、カバー102から離反する方向に突出する一対の接触刃108、109が設けられている。一対の接触刃108、109は、所定の間隔を空けて平行に設けられており、カバー102によって本体ケース101の開口部301を閉塞した状態において、本体ケース101内の挿込み口302、303にそれぞれ挿入される。一対の接触刃108、109が挿込み口302、303にそれぞれ挿入されると、一次側電線105と二次側電線106とが電気的に接続される。
また、一対の接触刃108、109は、それぞれ、カバー102を回動させ本体ケース101の開口部301を開放した状態(カバーを開けた状態)において、挿込み口302、303から引き抜かれる。一対の接触刃108、109が挿込み口302、303から引き抜かれた状態においては、一次側電線105と二次側電線106との電気的な接続が遮断される。
<実施の形態1>
(事故点探査装置の構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の課電端子を備えた事故点探査装置について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態1の課電端子を備えた事故点探査装置の構成を示す説明図である。図4において、事故点探査装置400は、直流電源410と、課電端子420と、ケーブルドラム430と、を備えている。この実施の形態1の事故点探査装置400は、3相3線式の配電線のそれぞれに対応して3つの課電端子420を備えている。3つの課電端子420は、同一の構成をなす。
各課電端子420と直流電源410とは、ケーブルドラム430が保持するケーブル431を介して接続されている。ケーブル431は、3相分の課電端子420のそれぞれに対応した3本の心線432を外装部材により被覆することによって構成されている。各課電端子420と直流電源410とは、それぞれ、対応する心線432によって接続されている。ケーブル431における3本の心線432は、一端が直流電源410に接続されており、他端側が各課電端子420に対応して3つに分岐してが各課電端子420に接続されている。
ケーブル431は、直流電源410と各課電端子420との間で、ケーブルドラム430の巻取ドラム433に巻回されている。巻取ドラム433は、支持部材434によって回転可能に支持されており、回転することによって巻き取られたケーブル431を繰り出したり、繰り出されたケーブル431を巻き取ったりする。
直流電源410は、カットアウト100を介して、当該カットアウト100が設置されている電線(図6を参照)に直流パルス電圧を印加する。直流電源410は、ケーブル431を構成する3本の心線432のそれぞれを介して、3つの課電端子420のそれぞれに、直流パルス電圧を印加する。直流電源410の−(マイナス)極側は、接地(アース)される。直流電源410の+(プラス)極側は、課電端子420に接続されている。直流電源410は、たとえば、作業用車両に搭載される。
(課電端子420の構造)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420の構造について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420の構造を示す説明図である。図5において、課電端子420は、それぞれ、絶縁操作棒(図6における符号603を参照)の先端部に取り付けて使用される。具体的に、課電端子420は、略円筒形状をなす本体部501の一端に設けられた連結用アダプタ502を介して、絶縁操作棒の先端部に取り外し可能に連結される。連結用アダプタ502は、円筒形状をなし、軸心方向の一端側に、絶縁操作棒の先端と嵌合する凹部を備えている。
連結用アダプタ502の外周面には、略T字形状をなす溝502aが設けられている。この溝502aは、絶縁操作棒の先端に設けられたピン(図示を省略する)と係合することによって本体部501を絶縁操作棒の先端に固定するツイストロック構造を構成する。ツイストロック構造については、公知の技術であるため説明を省略する。
本体部501において、軸心方向における他端側には、一対の端子部材503(503a、503b)が設けられている。この実施の形態においては、一対の端子部材503における一方の端子部材503aによってこの発明にかかる第1の接続端子が実現され、他方の端子部材503bによってこの発明にかかる第2の接続端子が実現される。
一対の端子部材503(503a、503b)の一端側は、カットアウト100における一対の接触刃108、109と同じ所定の間隔を空けて平行に設けられている。一対の端子部材503(503a、503b)の他端側は、本体部501の内側に案内され、ケーブル431における心線432と接続されている。ケーブル431における3本の心線432のそれぞれは、2本の電線(図示を省略する)を備えて構成され、各課電端子420における一対の端子部材503(503a、503b)には、それぞれ、各心線432における2本の電線のうちの一方の電線が電気的に接続されている。
本体部501の内側には、地絡故障電流を検出するCT受信機504が設けられている。CT受信機504は、地絡故障電流が流れることによって発生した電磁誘導に起因する誘導電流を検出する。CT受信機504は、たとえば、本体部501の内側に案内された一対の端子部材503(503a、503b)の外側を巻回するように設けられたコイル(図示を省略する)や、当該コイルにおいて発生した電磁誘導に起因する誘導電流を検出し、当該検出された誘導電流の電流値に応じた電気信号を出力する制御回路(図示を省略する)などによって構成することができる。
地絡故障電流は、地絡事故点探査に際して、アース接地した直流電源410から電線に直流パルス電圧を印加した場合に、地絡事故点を有する区間の電線に流れる。制御回路は、たとえば、所定の閾値以上の誘導電流を検出した場合に、地絡故障電流が流れたと判定して電気信号を出力する。あるいは、制御回路は、所定の閾値以上の誘導電流を検出した場合に第1の電気信号を出力し、検出した誘導電流が所定の閾値未満である場合には第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を出力するようにしてもよい。
本体部501の外側には、発光体であるLED505が設けられている。LED505は、CT受信機504が備える制御回路から出力される電気信号に応じて点灯したり消灯したりする。具体的に、LED505は、制御回路から電気信号が出力された場合に点灯する。この実施の形態においては、CT受信機504が備える制御回路やLED505によって、この発明にかかる報知手段を実現することができる。
これにより、所定の閾値以上の誘導電流を検出した場合、すなわち、地絡故障電流が検出された場合にLED505を点灯させることができる。LED505は、たとえば、本体部501の内側に設けたボタン電池などの電池(図示を省略する)を電源として発光する。
LED505は、本体部501の外側であって、課電端子420がカットアウト100に接続されている場合に地上から視認しやすい位置に設けられている。具体的には、LED505は、たとえば、本体部501に設けられた鍔部材506などの突起物よりも、作業に際して鉛直方向下側部分に設ける。これにより、課電端子420をカットアウト100に接続した場合に、本体部501に設けられた鍔部材506などによってLED505の視認が遮られることをなくし、LED505の発光の有無を確認しやすくすることができる。
LED505は、1つ設けられていてもよく、複数設けられていてもよい。具体的には、たとえば、2つのLED505を設ける場合、各LED505を、本体部501の外周であって当該本体部501を間にして反対側となる位置に設けることが好ましい。LED505を複数設ける場合、2つに限るものではなく、2つ以上設けてもよい。具体的には、たとえば、3つのLED505を設ける場合、各LED505を本体部501の中心角を120度ずつに等分した半径と本体部501の外周面との交点となる位置に各LED505を設ける。これにより、カットアウト100の姿勢にかかわらず、LED505の発光の有無を確認しやすくすることができる。
(事故点探査方法)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420用いた事故点探査方法について説明する。図6は、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420用いた事故点探査方法を示す説明図である。
図6に示すように、腕金などの配電設備601を備えた電柱602などに設けられた電線(図示を省略する)によって構成される電線路における事故点の探査に際しては、絶縁操作棒603の先端に設けられたピンを連結用アダプタ502の溝502aに係合させることによって、絶縁操作棒603の先端に課電端子420を取り付ける。また、電線路における事故点の探査に際しては、カットアウト100のカバー102を開け、接触刃108、109を、各接続端子106、107から外す。
つぎに、絶縁操作棒603を操作して、事故点探査装置400の課電端子420における一対の端子部材503(503a、503b)を、一次側接続端子103の挿込み口302および二次側接続端子104の挿込み口303にそれぞれ挿し込む。一対の端子部材503(503a、503b)の一端側は、カットアウト100における一対の接触刃108、109と同じ所定の間隔を空けて平行に設けられているため、カバーを開けた状態で、絶縁操作棒603の先端に取り付けられた課電端子420をカットアウト100に押し付けることによって、一対の端子部材503(503a、503b)をそれぞれ挿込み口302、303に挿入することができる。
同様にして、各相の電線に対応するカットアウト100に、それぞれ課電端子420を接続する。そして、この状態で、直流電源410によって3つの課電端子420のそれぞれに、直流パルス電圧を印加する。この結果、地絡事故点を有する区間に設けられたカットアウト100に接続された課電端子420に設けられたLED505は、該当する電線に流れる地絡故障電流によって発光する。地絡事故点を有しない区間に設けられたカットアウト100に接続された課電端子420に設けられたLED505は発光しない。
課電端子420において、LED505は、鍔部材506よりも作業に際して鉛直方向下側部分に設けられているため、鍔部材506によってLED505の視認が遮られることがなく、LED505の発光の有無を容易かつ確実に確認することができる。これにより、事故点が存在する相を容易かつ確実に特定することができる。
従来の事故点探査装置400を用いた事故点の探査に際しては、CT受信機504を備えていない従来の課電端子をカットアウト100に接続し、3相の電線のうちのいずれか1線にCT受信機に架けた状態で、直流電源410から従来の課電端子を介して電線に直流パルス電圧を印加していた。従来の課電端子とCT受信機との間に事故点が存在する場合は、CT受信機が反応する。これにより、事故点が存在する区間を特定することができる。
つぎに、従来の事故点探査装置400を用いた事故点の探査に際しては、CT受信機が反応することにより事故点が存在すると特定された区間における各相の電線のそれぞれにCT受信機をかけ、いずれの相に事故点が存在するかを特定する。すなわち、従来の事故点探査装置を用いた事故点の探査では、まず、事故点が存在する区間を特定し、その後、電線にCT受信機を一線ずつかけ、事故点が存在する相が若番であるか古番であるか、すなわちいずれの相かを確認していた。
従来の事故点探査装置400を用いた事故点の探査に際して、電線にCT受信機をかける際には、作業者は、昇柱し、一線ずつCT受信機をかけていなかくてはならず、作業が煩雑であった。また、作業者の安全を確保するため、CT受信機をかけるために昇柱した作業者は一旦地上に降りる必要があり、作業者が地上に降りてから直流パルス電圧を印加する。このため、事故点を特定するまでに時間がかかり、復旧までに時間がかかってしまっていた。
これに対し、事故点の探査に際して、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420を備えた事故点探査装置400を用いることにより、カットアウト100を介して直流パルス電圧をかける場所、すなわち、事故点探査をかける場所において、いずれの相に事故点があるかを特定することができる。これにより、作業者が昇柱する回数を減らすことができるので、作業者の負担軽減を図るとともに、事故点がある相を特定するまでの時間短縮を図り、早期復旧を図ることができる。
また、事故点の探査に際して、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420を備えた事故点探査装置400を用いることにより、地絡故障電流の有無に応じてLED505が発光するため、昼夜を問わず、作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。また、LED505の発光によって地絡事故電流の有無を報知することにより、たとえば、車道沿いなどの騒音がある場所においても、作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。
このように、事故点の探査に際して、この発明にかかる実施の形態1の課電端子420を備えた事故点探査装置400を用いることにより、作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。これにより、作業者は、昇柱することなく、地上において事故点の有無を確認することができる。これによって、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
課電端子420は、LED505に加えて、制御回路から出力された電気信号に応じて音声を出力するブザーを備えていてもよい。これにより、事故点が存在することを作業者に報知することができ、作業者によるLED505の発光位置(LED505が発光することにより報知される事故点がある相)の確認を喚起することができる。
<実施の形態2>
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の課電端子の構造について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。この発明にかかる実施の形態2の課電端子は、上述した図4に示した事故点探査装置400における課電端子420に代えて用いられる。
図7は、この発明にかかる実施の形態2の課電端子の構造を示す説明図である。図7において、この発明にかかる実施の形態2の課電端子700は、環状発光部材701を備えている。環状発光部材701は、入射光を拡散する拡散材料を用いて環状に形成したリング部材702と、当該リング部材702に光を入射させるLEDと、によって実現することができる。この実施の形態においては、リング部材702によって、この発明にかかる拡散部材を実現することができる。
環状発光部材701において、LEDは、リング部材702の内周側にLEDと同程度の大きさの凹部を設け、当該凹部に挿入あるいは埋め込んだ状態で設けられていることが好ましい。これにより、LEDの発光をリング部材702に確実に入射させることができ、LEDを発光させるために要する電力で、LEDよりも広い発光面積を確保することができる。
環状発光部材701は、実施の形態2の課電端子700において本体部501の外側に設けられたLED505を覆うようにリング部材702を設けることによっても実現することができる。これにより、実施の形態2の課電端子700に対して、リング部材702を後付けで設け、LED505を発光させるために要する電力で、LED505よりも広い発光面積を確保することができる。このように、広い発光面積を確保することにより、環状発光部材701の視認性を向上させることができる。これにより、地上にいる作業者に対して、各相における事故点の有無を確実に案内することができる。
リング部材702は、たとえば、本体部501に設けられた鍔部材506を、拡散材料を用いて形成することによって実現してもよい。これにより、環状発光部材701によって鍔部材506を兼用することができ、課電端子700を構成する部品点数を抑えることができる。
<実施の形態3>
つぎに、この発明にかかる実施の形態3の課電端子の構造について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1、2と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。この発明にかかる実施の形態3の課電端子は、上述した図4に示した事故点探査装置400における課電端子420に代えて用いられる。
図8は、この発明にかかる実施の形態3の課電端子の構造を示す説明図である。図8において、この発明にかかる実施の形態3の課電端子800は、本体部501の外周面を覆う面発光部材801を備えている。面発光部材801は、たとえば、有機EL(ElectroLuminescence)によって実現することができる。
有機ELは、LEDと同様に、基板の表面に電極や発光層などを積層することによって製造されている。有機ELの基板は、一般的に、ガラスやプラスチックなどのように、LEDの基板であるシリコン単結晶などと比較して安価な材料を用いて形成されている。このため、LEDを用いる場合よりも製造コストを抑えて広い発光面積を確保することができる。
また、プラスチックなどの柔軟性を有する材料によって形成された基板を用いて製造された有機ELは、可撓性を備えるため、課電端子800の製造に際して、課電端子800の本体部501の径にあわせて柔軟に変形させることができる。これにより、課電端子800の外形状に左右されることなく、本体部501の外周面を覆うように取り付けることができ、課電端子800において広い発光面積を確保することができる。
上述した各実施の形態においては、CT受信機504が備える制御回路から出力された電気信号に応じて、事故点がある場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を発光させるようにしたが、報知の方法はこれに限るものではない。たとえば、制御回路から出力された電気信号に応じて、LED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801の発光パターンを異ならせてもよい。
具体的に、制御回路から電気信号が出力された場合に、LED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を点滅させるようにしてもよい。あるいは、制御回路から出力される電気信号の種類に応じて、たとえば、制御回路から第1の電気信号が出力された場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を点滅させ、制御回路から第2の電気信号が出力された場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を継続して点灯させる(点滅しない)ようにしてもよい。
また、たとえば、制御回路から出力された電気信号に応じて、LED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801の発光色を異ならせてもよい。具体的に、たとえば、制御回路から電気信号が出力された場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を赤色で点灯させ、制御回路から電気信号が出力されない場合はLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を緑色で点灯させるようにしてもよい。あるいは、制御回路から出力される電気信号の種類に応じて、たとえば、制御回路から第1の電気信号が出力された場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を赤色で点灯させ、制御回路から第2の電気信号が出力された場合にLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801を緑色で点灯させるようにしてもよい。
このように、LED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801の発光色に応じて地絡故障電流の有無を報知することにより、地絡故障電流の有無にかかわらず課電端子800が正常に動作していることを案内することができ、作業者に対して、より確実に事故点の有無を案内することができる。
上述した各実施の形態においては、図1〜3および図6に示したように、箱形タイプのカットアウト100に対応した構成の課電端子420、700、800について説明したが、カットアウト100の形状に左右されるものではなく、筒形カットアウトに対応した構成の課電端子420、700、800へ適用してもよい。すなわち、筒形状をなす本体部501の内側に、一次側接続端子103および二次側接続端子104を収容した筒形カットアウトに対応した構成の課電端子420、700、800へ適用してもよい。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の課電端子420、700、800は、一端がアース接地された直流電源410の他端に接続され、カットアウト100の一次側接続端子103に電気的に接続される一方の端子部材503aおよび二次側接続端子104に電気的に接続される他方の端子部材503bによって構成される一対の端子部材503と、直流電源410によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機504と、CT受信機504の検出結果に応じて当該検出結果を報知する制御回路およびLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801と、を備えたことを特徴としている。
また、この発明にかかる実施の形態の事故点探査装置400は、カットアウト100の一次側接続端子103に電気的に接続される一方の端子部材503aおよび二次側接続端子104に電気的に接続される他方の端子部材503bによって構成される一対の端子部材503を備えた課電端子420、700、800と、一端が一対の端子部材503に接続されて他端がアース接地され、課電端子420、700、800に対して直流パルス電圧を印加する直流電源410と、を備え、課電端子420、700、800が、直流電源410が印加した直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機504と、CT受信機504の検出結果に応じて当該検出結果を報知する制御回路およびLED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子420、700、800および当該課電端子420、700、800を備えた事故点探査装置400によれば、事故点探査をかける場所においていずれの相に事故点があるかを特定することができるので、作業者が昇柱する回数を減らすことができる。これにより、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子420、700、800および当該課電端子420、700、800を備えた事故点探査装置400は、報知手段が、CT受信機504の検出結果に応じて発光する発光体(LED505、環状発光部材701あるいは面発光部材801)であることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子420、700、800および当該課電端子420、700、800を備えた事故点探査装置400によれば、周囲の騒音の有無や昼夜を問わず、作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。これにより、作業者は、昇柱することなく、地上において事故点の有無を確認することができる。これによって、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子420および当該課電端子420を備えた事故点探査装置400は、事故点が存在する相をLED505の発光によって報知することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子420および当該課電端子420を備えた事故点探査装置400によれば、ボタン電池などの軽量な電源によって、かつ、少ない消費電力で事故点探査をかける場所においていずれの相に事故点があるかを特定することができる。これにより、課電端子420の軽量化を図り、課電端子420の取り扱いを容易化することができ、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子700および当該課電端子700を備えた事故点探査装置400は、LEDと、当該LEDが発光した光を拡散する拡散部材としてのリング部材702、によって構成されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子700および当該課電端子700を備えた事故点探査装置400によれば、LEDを発光させるために要する電力で、LEDよりも広い発光面積を確保することができる。これにより、環状発光部材701の視認性を向上させることができ、地上にいる作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。これによって、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400は、事故点が存在する相を面発光部材801の発光によって報知することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400によれば、広い発光面積を確保することができる。これにより、面発光部材801の視認性を向上させることができ、地上にいる作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができ、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400は、面発光部材801が有機ELであることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400によれば、広い発光面積を確保することができ、かつ、ボタン電池などの軽量な電源によって、かつ、少ない消費電力で事故点探査をかける場所においていずれの相に事故点があるかを特定することができる。これにより、面発光部材801の視認性を向上させることができ、地上にいる作業者に対して、事故点の有無を確実に案内するとともに、課電端子420の軽量化を図り、課電端子420の取り扱いを容易化することができ、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400は、有機ELが、課電端子800の外表面を覆うように設けられていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の課電端子800および当該課電端子800を備えた事故点探査装置400によれば、有機ELによって課電端子800の外表面を覆うことにより、課電端子800の外形状に左右されることなく、課電端子800において広い発光面積を確保することができる。これにより、有機ELの視認性を向上させることができ、地上にいる作業者に対して、事故点の有無を確実に案内することができる。これによって、事故点の探査にかかる作業負担の軽減を図り、復旧までの時間短縮を図ることができる。
以上のように、この発明にかかる課電端子および事故点探査装置は、事故点の探査に用いる課電端子および事故点探査装置に有用であり、特に、架空電線における事故点の探査に用いる課電端子および事故点探査装置に適している。
100 カットアウト
103 一次側接続端子
104 二次側接続端子
106、107 接続端子
302、303 挿込み口
400 事故点探査装置
410 直流電源
420、700、800 課電端子
430 ケーブルドラム
431 ケーブル
503 一対の端子部材
503a 一方の端子部材
503b 他方の端子部材
504 CT受信機
505 LED
701 環状発光部材
801 面発光部材

Claims (8)

  1. 一端がアース接地された直流電源の他端に接続され、カットアウトの一次側接続端子に電気的に接続される第1の接続端子および二次側接続端子に電気的に接続される第2の接続端子によって構成される一対の接続端子と、
    前記直流電源によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機と、
    前記CT受信機の検出結果に応じて当該検出結果を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする課電端子。
  2. 前記報知手段は、前記CT受信機の検出結果に応じて発光する発光体であることを特徴とする請求項1に記載の課電端子。
  3. 前記報知手段は、LEDであることを特徴とする請求項2に記載の課電端子。
  4. 前記報知手段は、LEDと、当該LEDが発光した光を拡散する拡散部材と、によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の課電端子。
  5. 前記報知手段は、面発光部材であることを特徴とする請求項2に記載の課電端子。
  6. 前記面発光部材は、有機ELであることを特徴とする請求項5に記載の課電端子。
  7. 前記有機ELは、前記課電端子の外表面を覆うように設けられていることを特徴とする請求項6に記載の課電端子。
  8. カットアウトの一次側接続端子に電気的に接続される第1の接続端子および二次側接続端子に電気的に接続される第2の接続端子によって構成される一対の接続端子を備えた課電端子と、
    一端が前記一対の接続端子に接続されて他端がアース接地され、前記課電端子に対して直流パルス電圧を印加する直流電源と、
    を備え、
    前記課電端子は、
    前記直流電源によって印加された直流パルス電圧に起因する誘導電流を検出するCT受信機と、
    前記CT受信機の検出結果に応じて当該検出結果を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする事故点探査装置。
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KR20230000432U (ko) * 2021-08-20 2023-02-28 안진성 행거식 초고압 몰드식 섬광표시기

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