JP2017161417A - アーク検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動的に故障の有無を試験する。【解決手段】アーク検出装置(14)は、電流センサ(21)が検出した交流電流に基づいてアーク発生の有無を判定する判定部(41)、疑似アーク信号を出力する疑似アーク発生器(35)、および試験開始条件が満たされたときに、疑似アーク発生器(35)から疑似アーク信号を発生させる制御部(42)を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、分散型直流電源システムに備えられるアーク検出装置に関する。
従来、太陽光発電システムでは、直流アークあるいは並列アークを発生することがある。このようなアークの発生は太陽光発電システムの火災の原因となる。そこで、太陽光発電システムでは、上記アークを検出するアーク検出装置を備えている。
例えば、特許文献1には、直流系統ラインに設けた電流検出器にて、直流系統ラインを流れる電流を検出し、その電流から直流アークノイズ成分が重畳された信号を検出し、その信号を処理して直列アークを検出するアーク検出装置が開示されている。
上記のようなアーク検出装置は、太陽光発電システムとともに長期間使用され、太陽光発電システムの安全性を確保するために、正常に動作する必要がある。そこで、アーク検出装置は、正常な動作を担保するため、適宜試験されている。この試験は、従来、作業者の手作業により行われている。
特開2015−145847号公報(2015年8月13日公開)
しかしながら、アーク検出装置の試験は、太陽光発電システムの安全性の点からは頻繁に行うことが好ましい。一方、アーク検出装置の試験を作業者の手作業にて行う場合には、作業者が太陽光発電システムにおけるアーク検出装置の設置現場まで出向き、手動にてアーク検出装置を確認する必要があり、時間と費用を要する。
したがって、本発明は、自己診断機能により自動的に故障の有無を試験することができるアーク検出装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明のアーク検出装置は、発電または充電する直流電源と、前記直流電源より供給される電力を消費または変換する負荷装置と、前記直流電源と前記負荷装置とを接続する一対の電力線と、を有する直流電源システムに適用されるアーク検出装置であって、前記直流電源でのアークの発生に感応する検出器と、前記検出器の検出信号に基づいてアーク発生の有無を判定する判定部と、前記検出器が感応する疑似アーク信号を発生し、検出器による検出部位へ出力する疑似アーク発生部と、アーク検出装置の試験開始条件が満たされたときに、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させる制御部とを備える構成である。
上記の構成によれば、制御部は、アーク検出装置の試験を開始すべき所定の試験開始条件が満たされたときに、検出器が感応する疑似アーク信号を疑似アーク発生部から発生させる。疑似アーク発生部は、発生した疑似アーク信号を検出器による検出部位(検出器により検出可能な部位)へ出力する。
この場合、判定部は、直流電源の構成要素が、正常であればアーク発生と判定し、故障していればアーク発生と判定しない。これにより、アーク検出装置は、自己診断機能により自動的に故障の有無を試験することができる。
上記のアーク検出装置において、前記検出器は、前記一対の電力線を流れる電流を測定する電流センサであり、前記判定部は、前記電流センサが測定した高周波成分に基づいてアーク発生の有無を判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、判定部は、電流センサが測定した高周波成分に基づいてアーク発生の有無を判定する。
これにより、アーク検出装置は、汎用の電流センサを用いた構成とすることができる。
上記のアーク検出装置において、前記疑似アーク発生部は、前記疑似アーク信号を前記一対の電力線へ出力する構成としてもよい。
上記の構成によれば、疑似アーク発生部は、疑似アーク信号を直流電源と負荷装置とを接続する一対の電力線へ出力する。これにより、電流センサの故障の有無、および電流センサが測定した電流を処理して判定部へ出力する信号処理部の故障の有無を試験することができる。上記試験では、ほぼ電流センサの故障の有無を調べることができる。
上記のアーク検出装置は、第2の電力線、をさらに備え、前記電流センサは、前記第2の電力線を流れる電流を測定し、前記疑似アーク発生部は、前記疑似アーク信号を前記第2の電力線へ出力する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第2の電力線を直流電源の電力線はとは独立した導電線として設けることができ、このような構成とした場合には、アーク検出装置のアーク検出試験を、直流電源の電力線とは独立した回路にて行うことができる。
上記のアーク検出装置において、前記制御部は、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作を前記負荷装置の非稼働時に行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、制御部は、疑似アーク発生部から疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作を負荷装置の非稼働時に行う。これにより、負荷装置が発生するノイズが疑似アーク信号に混入せず、電流センサの試験を高精度に行うことができる。
上記のアーク検出装置において、前記負荷装置は、前記直流電源より供給される電力を交流電力に変換するとともに、アークの発生により停止し、前記制御部は、前記判定部がアーク発生と判定した場合に、前記負荷装置へ前記アーク発生を通知する構成としてもよい。
上記の構成によれば、制御部は、判定部がアーク発生と判定した場合に、負荷装置へアーク発生を通知する。負荷装置は、アークが発生した場合に停止する機能を有するので、実際に直列アークが発生した場合には、負荷装置が停止することにより、直列アークが消弧される。
上記のアーク検出装置において、前記制御部は、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作での前記判定部による判定結果に基づいて、アーク検出装置が正常かどうかの判定結果を示す情報を出力する構成としてもよい。
上記の構成によれば、制御部は、疑似アーク発生部から疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作での判定部による判定結果に基づき、アーク検出装置が正常かどうかの判定結果を示す情報を、例えばアーク検出装置が備える表示装置や直流電源システムの管理装置に出力する。これにより、作業者は、アーク検出試験動作の結果を容易に確認することができる。
上記のアーク検出装置において、前記制御部は、前記判定部がアーク発生と判定した場合に、前記電力線に設けられたアーク遮断スイッチを開動作するように制御し、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作において、前記アーク遮断スイッチの開動作により前記電流センサにて測定される電流がゼロとなった場合に、前記アーク遮断スイッチを正常と判定する構成としてもよい。
上記の構成によれば、制御部は、判定部がアーク発生と判定した場合、アーク遮断スイッチを開動作させる。これにより、アーク遮断スイッチが正常であれば、直流電源と負荷装置とを接続する電力線が開状態となり、実際に直列アークが発生している場合には、直列アークが消弧される。
また、制御部は、疑似アーク発生部から疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作において、アーク遮断スイッチの開動作により電流センサにて測定される直流電流がゼロとなった場合に、アーク遮断スイッチを正常と判定する。
これにより、アーク検出装置の試験に加えて、アーク遮断スイッチの試験を自動的に行うことができる。また、アーク遮断スイッチの故障の有無をアーク検出装置の電流センサが測定する直流電流に基づいて判定するので、別途、アーク遮断スイッチの故障の有無を検出するための構成が不要である。
上記のアーク検出装置において、前記制御部は、前記アーク遮断スイッチを開動作させて前記アーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させて行うアーク検出装置の試験よりも長い周期にて行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、制御部は、アーク遮断スイッチを開動作させてアーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、疑似アーク発生部から疑似アーク信号を発生させて行うアーク検出装置の試験よりも長い周期にて、例えばアーク検出装置の複数回(例えば30回)の試験毎に行う。
これにより、開閉動作の回数に応じて耐用期間が減少するアーク遮断スイッチの耐用期間の減少を抑制しながら、アーク検出装置およびアーク遮断スイッチの試験を行うことができる。
上記のアーク検出装置において、前記直流電源は太陽電池であり、前記制御部は、前記アーク遮断スイッチを開動作させて前記アーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、日の出後の前記電流センサにて測定される前記太陽電池の出力電流が増加している期間、または日の入り前の前記電流センサにて測定される前記太陽電池の出力電流が減少している期間に行う構成としてもよい。
上記の構成によれば、アーク遮断スイッチを開動作させてアーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、日の出後の太陽電池の出力電流が増加している期間、または日の入り前の太陽電池の出力電流が減少している期間に行う。したがって、試験において、アーク遮断スイッチの開閉動作させることによる太陽電池からの電力供給の減少を抑制することができる。
本発明の構成によれば、アーク検出装置は、自己診断機能により自動的に故障の有無を試験することができる。
本発明の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。 図1に示した太陽電池ストリングにおけるアーク非発生状態およびアーク発生状態の交流電流の波形図である。 図1に示したアーク検出装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示した太陽光発電システムにおいて、アーク検出装置のアーク検出部がPCSの筐体の内部に設けられている例を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。 図1に示したアーク検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。 図7に示したアーク検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。 図9に示した太陽電池ストリングにおける開放電圧および発電量の一日の変化の一例を示すグラフである。 図9に示したアーク検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。 図11に示したアーク検出装置の動作を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(太陽光発電システム1の構成)
図1に示すように、太陽光発電システム(直流電源システム)1は、太陽電池ストリング(直流電源)11、パワーコンディショニングシステム(以下、PCS(Power Conditioning System)と称する)12、系統連系部13およびアーク検出装置14を備えている。
太陽電池ストリング11は、多数の太陽電池モジュール18が直列接続されて形成されている。各太陽電池モジュール18は、直列接続された複数の太陽電池セル(図示せず)を備え、パネル状に形成されている。このような太陽電池ストリング11は、P側の出力線路(電力線)16aおよびN側の出力線路(電力線)16bを介してPCS(負荷装置)12と接続されている。
PCS12は、太陽電池ストリング11から入力した直流電力を交流電力に変換して系統連系部13へ出力する。系統連系部13は、太陽光発電システム1の電力系統と商用電源の電力系統との系統連系を行う。
(アーク検出装置14の構成)
アーク検出装置14は、電流センサ(検出器)21およびアーク検出部22を備えている。電流センサ21は、例えば出力線路16aに設けれ、出力線路16bを流れる電流を測定する。
アーク検出部22は、フィルタ(信号処理部)31、AD変換器(信号処理部)32、CPU(Central Processing Unit)33、RTC(Real Time Clock)34、疑似アーク発生器(疑似アーク発生部)35、表示装置36および電源回路38を備えている。
フィルタ31は、例えばバンドパスフィルタ(BPF)であり、電流センサ21から入力される電流のうち、所定周波数範囲の電流のみを通過させる。これにより、電流センサ21から入力される電流から、PCS12が備えるコンバータ(DC−DCコンバータ)のスイッチングノイズを多く含む周波数成分の電流を排除できるようにしている。AD変換器32は、フィルタ31を通過したアナログの電流の信号をデジタル信号に変換し、CPU33へ出力する。
CPU33は、判定部41および制御部42として機能する。判定部41は、アーク検出通常動作において、AD変換器32から入力した信号に基づき、太陽電池ストリング11におけるアーク発生の有無を判定する。このような判定部41の構成は、従来周知のものである。具体的には、判定部41は、例えばFFT処理部およびアーク有無判定部を備え、FFT処理部は、AD変換部32から入力された電流のデジタル信号に対してFFTを行い、電流のパワースペクトルを生成する。アーク有無判定部は、FFT処理部が生成した電流のパワースペクトルに基づいて、アーク発生の有無を判定する。
制御部42は、判定部41によるアーク発生の有無の判定結果を表示装置36に表示させる。また、制御部42は、アーク検出試験動作において、RTC34にて計時される所定の時刻(試験開始条件)あるいは所定の時間周期(試験開始条件)にて、アーク検出装置14の自己診断による動作試験を行う。アーク検出装置14は、電源回路38を備えていることにより、太陽電池ストリング11が発電せず、PCS12が停止している夜中等の時間帯など、任意の時間帯において、アーク検出試験動作を行うことができる。なお、PCS12が停止している場合には、PCS12が発生するノイズの影響を受けることなく、アーク検出試験を高精度に行うことができる。また、アーク検出試験動作は自動的に行われるので、夜中に行った場合であっても、作業者に負担を強いることがない。
アーク検出試験動作において、制御部42は、疑似アーク発生器35にて疑似アーク信号を出力させ、上記のアーク検出通常動作により、アーク発生と判定できるかどうかの試験を行う。制御部42は、この試験の結果を表示装置36に表示させる。
RTC34は、時刻を計時し、制御部42へ時刻を知らせる。疑似アーク発生器35は、判定部41が直列アークまたは並列アークと判定する疑似アーク信号を発生する。疑似アーク発生器35は、発生した疑似アーク信号を電流センサ21あるいは電流センサ21が設けられている出力線路16aへ出力する。表示装置36は、制御部42に制御されて各種情報を表示する。
(太陽光発電システム1の動作およびアーク検出装置14の通常動作)
上記の構成において、太陽光発電システム1およびアーク検出装置14の通常動作について以下に説明する。図2は、太陽電池ストリング11におけるアーク非発生状態およびアーク発生状態の交流電流の波形図である。
太陽電池ストリング11にアークが発生していなければ、出力線路16a,16bを流れる交流電流の波形は、図2に示すアーク非発生状態の波形となる。したがって、アーク検出装置14の電流センサ31にて測定される電流はアークの交流電流を含まず、判定部41は、アーク発生なしと判定する。
一方、太陽電池ストリング11にアークが発生していれば、出力線路16a,16bを流れる交流電流の波形は、図2に示すアーク発生状態の波形となる。したがって、アーク検出装置14の電流センサ31にて測定される電流はアークの交流電流を含み、判定部41は、アーク発生ありと判定する。
(電流センサ21の試験の場合のアーク検出試験動作)
図3は、電流センサ21の試験の場合のアーク検出装置14の動作を示すフローチャートである。図3に示すように、アーク検出装置14は、作業者により設置され、設置と同時に電源が投入される。アーク検出装置14は、電源が投入されると稼働し(S1)、アーク検出通常動作を行う(S2)。このアーク検出通常動作において、アーク検出装置14は、電流センサ21にて出力線路16aの電流を測定し、その電流をアーク検出部22にて処理することにより、判定部41にて太陽電池ストリング11におけるアーク発生の有無を判定する。
ここで、アーク検出装置14は、電流センサ21を試験する場合のアーク検出試験動作を例えば毎日所定の時刻になると行う設定となっている。この場合、RTC34は、電源回路38から電力供給を受けて時刻を計っており、制御部42は、RTC34が示す時刻がアーク検出試験動作の開始時刻になると(S3)、アーク検出試験動作を開始する(S4)。
アーク検出試験動作において、疑似アーク発生器35は、制御部42の指示を受けて疑似アーク信号を発生する(S5)。この疑似アーク信号は、図2に示したアーク発生状態の交流電流を含む信号(例えばホワイトノイズ)であり、電流センサ21は、正常である場合に、疑似アーク信号を含む電流を測定する。これにより、電流センサ21が正常である場合、判定部41は、アーク発生ありと判定する(S6)。
その後、制御部42は、疑似アーク発生器35を停止させ(S7)、アーク検出試験が成功(電流センサ21が正常)である旨を表示装置36に表示させる(S8)。なお、制御部42は、アーク検出試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。その後、制御部42は、アーク検出試験動作を終了し(S9)、S2の動作に戻る。
一方、電流センサ21は、故障している場合、疑似アーク信号を含む電流を測定することができない。なお、この場合には、当然、アークの交流電流も測定することができない。このため、電流センサ21が故障して場合、判定部41は、アーク発生なしと判定する(S6)。
その後、制御部42は、疑似アーク発生器35を停止させ(S10)、電流センサ21が故障している旨を表示装置36に表示させる(S11)。なお、制御部42は、同様に、アーク検出試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。その後、制御部42は、アーク検出試験動作を終了する(S12)。
(アーク検出装置14の利点)
上記のように、アーク検出装置14は、RTC34によって計時される所定時刻になると、自動的にアーク検出試験動作を行うようになっており、アーク検出試験を頻繁に行う場合であっても作業者に大きな負担を強いることがない。これにより、アーク検出装置14を管理する作業者、すなわち太陽光発電システム1を管理する作業者の負担を軽減することができる。
なお、太陽光発電システム1は、図4に示すように、アーク検出装置14のアーク検出部22がPCS12の筐体の内部に設けられている構成であってもよい。この場合、例えばPCS12の制御部12aがアーク検出装置14の制御部42の機能を備え、PCS12とアーク検出装置14とで制御部12aを共用する構成であってもよい。図4に示した、アーク検出装置14がPCS12に設けられている構成については、以下に示す他のアーク検出装置についても同様に適用可能である。
また、本実施形態では、出力線路16aを流れる電流を電流センサ21にて検出し、検出した電流に基づいてアークの有無を判定する構成について説明した。しかしながら、アーク検出装置14は、電流センサ21に代えて、太陽電池ストリング11でのアークの発生に感応する検出器、例えばアークの発生により生じる光や電圧を検出する検出器を使用してもよい。この点は、以下に示す他の実施形態においても同様である。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図5は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(太陽光発電システム1およびアーク検出装置51の構成)
図5に示すように、本実施形態において、太陽光発電システム1は、図1に示したアーク検出装置14に代えてアーク検出装置51を備えている。アーク検出装置51は、前記制御部42に代えて制御部43を備えている。制御部43は、PCS12の制御部12aと通信するようになっている。他の構成は、図1に示した太陽光発電システム1およびアーク検出装置14と同様である。
(アーク検出装置51のアーク検出試験動作)
図6は、アーク検出装置51の動作を示すフローチャートである。図6では、図3に示した動作と同じ動作に同じステップ番号(S番号)を付記し、その説明を省略する。ここでは、太陽電池ストリング11が発電し、PCS12が稼働している状態において、アーク検出試験動作を行う場合について説明する。
図6に示すように、アーク検出試験動作において、アーク検出装置51の判定部41は、電流センサ21が正常である場合、すなわち電流センサ21が疑似アーク信号を含む電流を測定した場合に、アーク発生ありと判定する(S6)。その後、制御部43は、疑似アーク発生器35を停止させ(S7)、PCS12の制御部12aと通信し、アークが発生したことを制御部12aへ通知する(S21)。
PCS12は、アーク発生の通知を受けた場合、正常であれば電力変換動作を停止する。これにより、実際に直列アークが発生している場合、アークを消弧することができる。PCS12が停止した場合、PCS12の制御部12aは、その旨をアーク検出装置51の制御部43へ通知し、制御部43はPCS12の停止を確認することができる(S22)。
この場合、制御部43は、アーク検出試験が成功(電流センサ21およびPCS12が正常)である旨を表示装置36に表示させる。また、制御部43は、アーク検出試験が成功である旨をPCS12の制御部12aへ通知する(S23)。PCS12は、アーク検出試験が成功である旨の通知を受けると、再稼働する。なお、制御部43は、アーク検出試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。
その後、制御部43は、アーク検出試験動作を終了し(S24)、S2の動作に戻る。
一方、制御部43は、S22において、PCS12の停止を確認できなければ、PCS12が故障している旨を表示装置36に表示させ(S25)、アーク検出試験動作を終了する(S26)。なお、制御部43は、この試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。
(アーク検出装置51の利点)
上記のように、アーク検出装置51は、アーク検出装置14と同様、自動的にアーク検出試験動作を行うようになっているので、アーク検出装置51を管理する作業者、すなわち太陽光発電システム1を管理する作業者の負担を軽減することができる。
また、PCS12について、アーク発生時の停止機能の故障の有無についても検査することができる。さらに、アーク発生時にPCS12が停止するので、すなわち、アーク発生時にその旨をPCS12に伝えてPCS12を停止させるので、出力線路16a,16bにアーク遮断スイッチを備えていない場合であっても、直列アークを消弧することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図7は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(太陽光発電システム1の構成)
図7に示すように、本実施形態において、太陽光発電システム1は、図1に示したアーク検出装置14に代えてアーク検出装置52を備え、さらにアーク遮断スイッチ61を備えている。他の構成は、図1に示した太陽光発電システム1と同様である。
アーク遮断スイッチ61は、機械的な接点を有するアーク遮断器であり、出力線路16bを開閉するように設けられている。アーク遮断スイッチ61は、開動作によって出力線路16aを開状態とすることにより、太陽電池ストリング11に生じた直列アークを遮断する。本実施形態において、アーク遮断スイッチ61はアーク検出装置52に制御されて開閉動作を行う。
(アーク検出装置52の構成)
アーク検出装置52は、前記制御部42に代えて制御部44を備えている。制御部44は、前記制御部42の動作に加えて次の動作を行う。すなわち、制御部44は、判定部41により直列アークが発生していると判定された場合に、アーク遮断スイッチ61を開動作させて、直列アークを遮断すなわち消弧する。アーク検出装置52の他の構成は、アーク検出装置14と同様である。
(アーク検出装置52の通常動作)
制御部44は、判定部41がアーク発生ありと判定した場合、表示装置36にその旨を表示させるとともに、アーク遮断スイッチ61を開状態とさせる。すなわち、制御部44は、アークが直列アークであれば、アーク遮断スイッチ61を開状態とさせて直列アークを消弧する。また、電流センサ21は、直流電流および交流電流を測定可能なセンサである。
(電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61の試験の場合のアーク検出試験動作)
本実施形態において、アーク検出装置52による、アーク遮断スイッチ61の試験を含むアーク検出試験動作は、太陽電池ストリング11が発電する電流が出力線路16aを流れている状態にて行う。
図8は、電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61の試験の場合のアーク検出装置52の動作を示すフローチャートである。図8では、図3に示した動作と同じ動作に同じステップ番号(S番号)を付記し、その説明を省略する。
図8に示すように、アーク検出試験動作において、アーク検出装置52の判定部41は、電流センサ21が正常である場合、すなわち電流センサ21が疑似アーク信号を含む電流を測定した場合に、アーク発生ありと判定する(S6)。その後、制御部44は、疑似アーク発生器35を停止させる(S7)。
次に、制御部44は、アーク遮断スイッチ61を開状態にさせる(S21)。判定部41は、アーク遮断スイッチ61が開状態となることにより、出力線路16aを流れる直流電流がゼロ(0)になるかどうかを判定する(S22)。ここで、アーク遮断スイッチ61が正常である場合、制御部44がアーク遮断スイッチ61を開状態となるように制御することにより、電流センサ21にて測定される、出力線路16aを流れる直流電流はゼロ(0)になる。
S22での判定部41による判定の結果、出力線路16aを流れる直流電流がゼロであれば、制御部44は、電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61の試験を含むアーク検出試験が成功(電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61が正常)である旨を表示装置36に表示させる(S23)。なお、制御部44は、この試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。
次に、制御部44は、アーク遮断スイッチ61を閉状態にさせた後(S24)、アーク検出試験動作を終了し(S25)、S2の動作に戻る。
一方、S22での判定部41による判定の結果、出力線路16aを流れる直流電流がゼロでなければ、制御部44は、アーク遮断スイッチ61が故障している旨を表示装置36に表示させ(S26)、アーク検出試験動作を終了する(S27)。なお、制御部44は、この試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。
なお、図8に示したように、アーク検出試験動作を電流センサ21の試験およびアーク遮断スイッチ61の試験を一連の動作として行う場合、図8のS4におけるアーク検出試験動作の開始かどうか(試験開始条件が満たされたかどうか)の判定は、例えば数カ月に一度程度に設定される、アーク検出試験動作の開始時期になったかどうかの判定となる。したがって、この場合のアーク検出試験動作は、電流センサ21のみの試験を行うアーク検出試験動作よりも長い周期にて行う。これは、試験においてオンオフ動作を行うことによるアーク遮断スイッチ61の耐用期間の減少を抑制するため、およびアーク遮断スイッチ61を遮断することによる太陽電池ストリング11の出力の停止期間を抑制するためである。
また、アーク検出試験動作は、図8に示した一連の動作とは異なり、電流センサ21の試験モードとアーク検出装置52の試験モードとを設定し、これら両試験モードの動作を分けて行うようにしてもよい。これは、電流センサ21の試験を頻繁に行うようにし、かつ上述したアーク遮断スイッチ61の耐用期間の減少の抑制、および太陽電池ストリング11の出力の停止期間の抑制を図るためである。
この場合、例えば、電流センサ21の試験モードは、S3において、RTC34が示す時刻がアーク検出試験動作の開始時刻になると行う。一方、S21から開始するアーク遮断スイッチ61の試験モードは、例えば電流センサ21の試験を行った回数が所定回数に到達した場合に行う。
また、上記のアーク検出試験動作において、電流センサ21の試験(S1からS7およびS10からS12の動作)は、太陽電池ストリング11が発電せず、PCS12が停止している夜中等の時間帯に行い、アーク遮断スイッチ61の試験(S21からS27の動作)は、太陽電池ストリング11が発電し、出力線路16aに電流が流れている時間帯に行うようにしてもよい。
(アーク検出装置52の利点)
上記のように、アーク検出装置52は、アーク検出試験動作において、電流センサ21の試験に加えてアーク遮断スイッチ61の試験も自動的に行うようになっているので、アーク検出装置を管理する作業者、すなわち太陽光発電システム1を管理する作業者の負担を軽減することができる。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図9は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(アーク検出装置53の構成)
図9に示すように、本実施形態において、太陽光発電システム1は、図7に示したアーク検出装置52に代えてアーク検出装置53を備えている。アーク検出装置53の電源回路38は、太陽電池ストリング11から電力を供給されている。このように、電源回路38が太陽電池ストリング11から電力を供給される構成は、電源回路38が商用電源から電力供給を受けるように示したアーク検出装置にも適宜適用することができる。
アーク検出装置53は、アーク検出装置52の制御部44に代えて制御部45を備えている。また、アーク検出装置53は、アーク検出装置52のRTC34の計時による時間に基づかず、太陽電池ストリング11に生じる何らかイベントに基づいて、例えば太陽電池ストリング11が所定の条件を満たした場合にアーク検出試験動作を開始する。
何らかのイベントとは、例えば太陽電池ストリング11に生じた変化であり、例えば日の出や日の入りにより太陽光の照射量が変化した場合の太陽電池ストリング11の出力電圧や出力電流の変化である。なお、この変化は、太陽電池ストリング11が所定の条件を満たした場合にも相当する。
図10は、太陽電池ストリング11における開放電圧および発電量の一日の変化の一例を示すグラフである。図10に示すように、太陽電池ストリング11は、日の出の時間帯には、発電量(出力電流)が十分に小さい状態(例えばPCS12の待機電流以下、もしくは同程度に小さい状態)となる。この状態は図10におけるP部の状態である。一方、太陽電池ストリング11は、日の入りの時間帯には、出力電圧(開放電圧)が降下していき、発電量(出力電流)が十分に小さい状態(例えばPCS12の待機電流以下、もしくは同程度に小さい状態)となる。この状態は図10におけるQ部の状態である。なお、範囲Aは、PCS12の運転時間である。したがって、範囲A以外であるP部およびQ部では、PCS12は停止している。
そこで、アーク検出装置53は、日の出の時間帯(P部)または日の入りの時間帯(Q部)にてアーク検出試験動作を行う。ここでは、一例として、日の出の時間帯(P部)にてアーク検出試験動作を行う。この場合、太陽電池ストリング11の出力電流は電流センサ21にて測定し、出力電圧(開放電圧)は、太陽電池ストリング11に通常設けられている電圧センサ62にて計測する。
なお、アーク検出装置53は、電流センサ21が測定する太陽電池ストリング11の出力電流のみにてアーク検出試験動作の開始を判断する場合、出力電流が所定の電流値になったとき(電流値が例えば3Aを超えたとき)にアーク検出試験動作を行うようにしてもよい。アーク検出装置53の他の構成は、アーク検出装置52と同様である。
(電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61の試験の場合のアーク検出試験動作)
図11は、電流センサ21およびアーク遮断スイッチ61の試験の場合のアーク検出装置53の動作を示すフローチャートである。図11では、図8に示した動作と同じ動作に同じステップ番号(S番号)を付記し、その説明を省略する。
図11に示すように、アーク検出装置53の制御部45は、太陽電池ストリング11がアーク検出試験動作を開始すべき所定の条件を満たす状態(P部の状態)になると(S3)、アーク検出試験動作の実施回数を積算するカウンタnをn+1とし(S41)、アーク検出試験動作を開始する(S4)。
その後、S5の動作を経て、アーク検出試験動作において、判定部41がアーク発生ありと判定すると(S6)、制御部45は、疑似アーク発生器35を停止させる(S7)。
次に、制御部45は、カウンタのカウント値(アーク検出試験動作の積算回数)が予め設定された値である30以上であるかどうかを判定し(S42)、30未満であれば、S2の動作に戻る。
一方、S42の判定において、カウンタのカウント値が30以上であれば、制御部45は、アーク遮断スイッチ61の試験を行う。すなわち、アーク遮断スイッチ61を開状態とする(S21)。なお、アーク遮断スイッチ61の試験は、出力線路16aに太陽電池ストリング11の出力電流が流れている状態にて行うので、電流センサ21にて測定される電流が例えば3A以上に上昇した状態にて行う。
その後、制御部45は、S22〜S24の動作を経て、アーク検出試験動作すると(S25)、カウンタをゼロ(0)にリセットし、S2の動作に戻る。
(アーク検出装置53の利点)
上記のように、アーク検出装置53は、アーク検出試験動作において、電流センサ21の試験に加えてアーク遮断スイッチ61の試験も自動的に行うようになっているので、アーク検出装置を管理する作業者、すなわち太陽光発電システム1を管理する作業者の負担を軽減することができる。
また、アーク検出試験動作において、電流センサ21の試験を太陽電池ストリング11の発電量が十分に小さい日の出または日の入りの時間帯に行った場合には、PCS12が停止しており、PCS12が発生するノイズの影響を受けることなく、電流センサ21の試験を高精度に行うことができる。
また、アーク検出試験動作において、アーク遮断スイッチ61の試験を、PCS12が稼働している時間帯のうち、早朝(日の出後の太陽電池ストリング11の出力電流が増加中のとき)または夕方(日の入り前の太陽電池ストリング11の出力電流が減少中のとき)の太陽電池ストリング11の発電量が少ない時間帯に行えば、アーク遮断スイッチ61を行うことによるPCS12への太陽電池ストリング11の出力電力量の減少を抑制することができる。
また、アーク遮断スイッチ61の試験において、アーク遮断スイッチ61を開状態にすればPCS12が停止する。その後、アーク遮断スイッチ61が正常である場合には、アーク遮断スイッチ61の閉状態への復帰に応じてPCS12を再起動する必要がある。この場合、アーク遮断スイッチ61の試験を夕方(日の入り前)に行えば、PCS12の電力消費が大きくなる再起動を省略して、電力消費を抑制することができる。
〔実施形態5〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図12は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(アーク検出装置54の構成)
図12に示すように、本実施形態において、太陽光発電システム1はアーク検出装置54を備えている。アーク検出装置54は制御部46を備えている。疑似アーク発生器35は、疑似アーク信号を電流センサ21ではなくフィルタ31へ入力する。したがって、アーク検出装置54は、アーク検出試験動作において、電流センサ21の試験を行わない。
アーク検出装置54は、前述した電流センサ21の試験の周期よりも長い、例えば1カ月といった周期にてアーク検出試験動作を行う。この場合のアーク検出試験動作は、例えばRTC34の計時に基づいて開始する。また、アーク検出試験動作は、前述したように、PCS12が稼働している時間帯のうち、早朝(日の出後の太陽電池ストリング11の出力電流が増加中のとき)または夕方(日の入り前の太陽電池ストリング11の出力電流が減少中のとき)の太陽電池ストリング11の発電量が少ない時間帯に行えば、PCS12への太陽電池ストリング11の出力電力量の減少を抑制する上で好ましい。
(アーク検出装置54の動作)
図13は、アーク検出装置54の動作を示すフローチャートである。図13では、先のフローチャートに示した動作と同じ動作に同じステップ番号(S番号)を付記し、その説明を省略する。
図13に示すように、アーク検出装置54の制御部46は、アーク検出試験動作を開始すべき条件が満たされると(S51)、アーク検出試験動作を開始する(S4)。この場合の条件は、上記のように、例えばRTC34の計時によりアーク検出試験動作を開始すべき時期になったこと、および電流センサ21にて測定される、太陽電池ストリング11の出力電流が少ない時間帯(早朝(日の出後)または夕方(日の入り前)の時間帯)であること、である。
アーク検出装置54は、アーク検出試験動作を開始すると(S4)、疑似アーク発生器35が疑似アーク信号を発生し(S5)、この疑似アーク信号がフィルタ31へ入力される。
その後、判定部41がアーク発生あり(アーク検出)と判定すると(S6)、前述のようにして、S7およびS21〜27の動作を行う。なお、アーク遮断スイッチ61に対する試験については前述のとおりである。また、S23のアーク検出試験の成功は、アーク検出部22が正常であること、およびアーク遮断スイッチ61が正常であることを示している。
一方、S6において、判定部41がアーク発生なし(アーク未検出)と判定すると、S52において、制御部45は、アーク検出部22が故障している旨を表示装置36に表示させる。なお、制御部45は、この試験の結果を太陽光発電システム1の管理装置(図示せず)に通知してもよい。
(アーク検出装置54の利点)
上記のように、アーク検出装置54は、アーク検出試験動作において、アーク検出部22およびアーク遮断スイッチ61の試験を自動的に行うようになっているので、アーク検出装置を管理する作業者、すなわち太陽光発電システム1を管理する作業者の負担を軽減することができる。
また、アーク検出試験動作において、アーク遮断スイッチ61の試験を、PCS12が稼働している時間帯のうち、早朝(日の出後)または夕方(日の入り前)の太陽電池ストリング11の発電量が少ない時間帯に行えば、アーク遮断スイッチ61を行うことによる太陽電池ストリング11の出力電力量の減少を抑制することができる。
また、アーク検出装置54は、電流センサ21の試験はできないものの、低コストの構成とすることができる。すなわち、電流センサ21に疑似アーク信号を入力する構成では、疑似アーク信号を電流センサ21にて測定できるように、VI変換回路により疑似アーク信号VI変換する必要がある。これに対し、アーク検出部22すなわちフィルタ31へ直接に疑似アーク信号を入力する構成では、VI変換回路が不要である。
なお、疑似アーク発生器35が発生する疑似アーク信号の出力先は、フィルタ31と電流センサ21とで切り替えできる構成としてもよい。
〔実施形態6〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。図13は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略のブロック図である。
(太陽光発電システム1およびアーク検出装置55の構成)
図14に示すように、本実施形態において、太陽光発電システム1は、図1に示したアーク検出装置14に代えてアーク検出装置55を備えている。アーク検出装置55は、電流センサとしての電流トランス(検出器)23を備えている。電流トランス23は、出力線路16a,16b(一対の電力線)を流れる電流に加えて、試験用導電線24(第2の電力線)24を流れる電流を測定するように設けられている。
試験用導電線24は、出力線路16a,16bとは独立した導電線であり、アーク検出試験動作の際に、疑似アーク発生器35から疑似アーク信号が出力される。したがって、アーク検出装置55は、アーク検出試験動作の際に、試験用導電線24を流れる電流を測定し、試験を行う。アーク検出装置55の他の構成および動作は、図1に示したアーク検出装置14と同様である。また、試験用導電線24を備え、アーク検出試験動作の際に、疑似アーク発生器35から試験用導電線24へ疑似アーク信号を出力するアーク検出装置55の構成は、以上の他の実施形態に示したアーク検出装置に対しても適用可能である。
(アーク検出装置54の利点)
上記のように、アーク検出装置55は、試験用導電線24を備え、アーク検出試験動作の際に、疑似アーク発生器35から試験用導電線24へ疑似アーク信号を出力する。この場合、試験用導電線24は、太陽電池ストリング11の出力線路16a,16bとは独立した導電線として設けることができ、このような構成とした場合には、アーク検出装置55のアーク検出試験を、太陽電池ストリング11の出力線路16a,16bとは独立した回路にて行うことができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 太陽光発電システム(直流電源システム)
11 太陽電池ストリング(直流電源)
12 PCS(パワーコンディショニングシステム、負荷装置)
14 アーク検出装置
16a 出力線路(電力線)
16b 出力線路(電力線)
21 電流センサ(検出器)
22 アーク検出部
23 電流トランス(検出器)
24 試験用導電線(第2の電力線)
31 フィルタ
32 AD変換器
33 CPU
34 RTC
35 疑似アーク発生器(疑似アーク発生部)
36 表示装置
38 電源回路
41 判定部
42〜44 制御部
51〜55 アーク検出装置
61 アーク遮断スイッチ
62 電圧センサ

Claims (10)

  1. 発電または充電する直流電源と、前記直流電源より供給される電力を消費または変換する負荷装置と、前記直流電源と前記負荷装置とを接続する一対の電力線と、を有する直流電源システムに適用されるアーク検出装置であって、
    前記直流電源でのアークの発生に感応する検出器と、
    前記検出器の検出信号に基づいてアーク発生の有無を判定する判定部と、
    前記検出器が感応する疑似アーク信号を発生し、検出器による検出部位へ出力する疑似アーク発生部と、
    アーク検出装置の試験開始条件が満たされたときに、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させる制御部とを備えるアーク検出装置。
  2. 前記検出器は、前記一対の電力線を流れる電流を測定する電流センサであり、
    前記判定部は、前記電流センサが測定した高周波成分に基づいてアーク発生の有無を判定する請求項1に記載のアーク検出装置。
  3. 前記疑似アーク発生部は、前記疑似アーク信号を前記一対の電力線へ出力する請求項2に記載のアーク検出装置。
  4. 第2の電力線、
    をさらに備え、
    前記電流センサは、前記第2の電力線を流れる電流を測定し、
    前記疑似アーク発生部は、前記疑似アーク信号を前記第2の電力線へ出力する
    請求項2に記載のアーク検出装置。
  5. 前記制御部は、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作を前記負荷装置の非稼働時に行う請求項3または4に記載のアーク検出装置。
  6. 前記負荷装置は、前記直流電源より供給される電力を交流電力に変換するとともに、アークの発生により停止し、
    前記制御部は、前記判定部がアーク発生と判定した場合に、前記負荷装置へ前記アーク発生を通知する請求項1から5のいずれか1項に記載のアーク検出装置。
  7. 前記制御部は、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作での前記判定部による判定結果に基づいて、アーク検出装置が正常かどうかの判定結果を示す情報を出力する請求項1から6のいずれか1項に記載のアーク検出装置。
  8. 前記制御部は、前記判定部がアーク発生と判定した場合に、前記電力線に設けられたアーク遮断スイッチを開動作するように制御し、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させるアーク検出試験動作において、前記アーク遮断スイッチの開動作により前記電流センサにて測定される電流がゼロとなった場合に、前記アーク遮断スイッチを正常と判定する請求項2から5のいずれか1項に記載のアーク検出装置。
  9. 前記制御部は、前記アーク遮断スイッチを開動作させて前記アーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、前記疑似アーク発生部から前記疑似アーク信号を発生させて行うアーク検出装置の試験よりも長い周期にて行う請求項8に記載のアーク検出装置。
  10. 前記直流電源は太陽電池であり、
    前記制御部は、前記アーク遮断スイッチを開動作させて前記アーク遮断スイッチが正常かどうかを判定する試験を、日の出後の前記電流センサにて測定される前記太陽電池の出力電流が増加している期間、または日の入り前の前記電流センサにて測定される前記太陽電池の出力電流が減少している期間に行う請求項8または9に記載のアーク検出装置。
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