JP2017161323A - 航跡統合装置および航跡統合プログラム - Google Patents

航跡統合装置および航跡統合プログラム Download PDF

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正道 磯川
Masamichi Isokawa
正道 磯川
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Abstract

【課題】複数の航跡統合装置によって通信されるデータの量を抑えながら、複数の航跡統合装置が移動体の航跡を得られるようにする。【解決手段】ローカル航跡データ330は、ローカル航跡と、ローカル航跡に対応する統合航跡の統合航跡番号とを含んだデータである。判定部242Aは、ローカル航跡データ330毎に、ローカル航跡データ330に含まれる統合航跡番号で識別される統合航跡に基づいて、ローカル航跡データ330が、他の航跡統合装置200に送信されるための送信条件を満たすか判定する。調整部242Bは、送信条件を満たすローカル航跡データ330から、通信帯域に基づいた送出可能数以下のローカル航跡データ330を、他の航跡統合装置200に送信される部分航跡データ104に決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、移動体の航跡を得るための技術に関するものである。
複数のセンサをネットワークで接続して目標を追尾するための方式として、探知データ統合方式、航跡統合方式および部分航跡統合方式がある。
探知データ統合方式は、センサの探知データを統合する方式である。
航跡統合方式は、航跡を統合する方式である。
部分航跡統合方式は、探知データを一定時間追尾して部分航跡を統合する方式である。部分航跡はデータ量を圧縮した航跡である。
相関統合された航跡を統合航跡と呼ぶ。
部分航跡統合方式では、センサネットワーク装置がセンサノードに搭載される。各ノードにおいて、センサネットワーク装置は、センサから得られた観測値をもとにローカル航跡を生成する。その後、センサネットワーク装置は、ローカル航跡を断片化して得られる部分航跡を、ネットワークを介して、他のセンサネットワーク装置と交換する。そして、センサネットワーク装置は、部分航跡を相関統合して統合航跡を生成する。
米国特許第6338011号
本発明は、複数の航跡統合装置によって通信されるデータの量を抑えながら、複数の航跡統合装置が移動体の航跡を得られるようにすることを目的とする。
本発明の航跡統合装置は、
ローカル航跡を含むデータであってローカル航跡と相関がある統合航跡がある場合に当該統合航跡の統合航跡番号を含むデータであるローカル航跡データが記憶されるローカル航跡記憶部と、
送出されるローカル航跡データである部分航跡データが記憶される送出キューと、
統合航跡番号を含まないローカル航跡データを前記ローカル航跡記憶部から初探知のローカル航跡データとして選択する初探知制御部と、
初探知のローカル航跡データを前記部分航跡データとして前記送出キューに記憶する送出制御部とを備える。
本発明によれば、複数の航跡統合装置によって通信されるデータの量を抑えながら、複数の航跡統合装置が移動体の航跡を得ることができる。
実施の形態1における航跡統合システム100の構成図。 実施の形態1における航跡統合装置200の機能構成図。 実施の形態1における第1の統合航跡生成部220の機能構成図。 実施の形態1における第2の統合航跡生成部240の機能構成図。 実施の形態1における航跡統合方法(追尾)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(追尾)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(ローカル要求)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(航跡統合)のフローチャート。 実施の形態1における送出制御処理(S140)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(リモート要求)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(リモート航跡)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(リモート航跡)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(送信)のフローチャート。 実施の形態1における初探知制御処理(S190)のフローチャート。 実施の形態1における判定処理(S200)のフローチャート。 実施の形態1における調整処理(S210)のフローチャート。 実施の形態1における調整処理(S210)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合方法(係数)のフローチャート。 実施の形態1における航跡統合装置200のハードウェア構成図。 実施の形態における航跡統合装置200のハードウェア構成の別例を示す図。
実施の形態1.
航跡統合システム100について、図1から図19に基づいて説明する。
***構成の説明***
図1に基づいて、航跡統合システム100の構成について説明する。
航跡統合システム100は、移動体の航跡を得るためのシステムである。
具体的には、移動体は船舶または航空機である。
航跡は、移動体が通った経路を示す情報である。
航跡統合システム100は、複数の航跡統合装置200を備える。
各航跡統合装置200は、センサ102によって移動体を観測して得られた観測データ103を用いて、移動体の航跡を算出する装置である。
センサ102は、移動体の位置を定期的に測定する装置である。具体的なセンサ102はレーダである。
航跡統合装置200は、ネットワーク101を介して、部分航跡データ104を互いに通信する。
部分航跡データ104は、移動体の航跡の一部を示すデータである。
図2に基づいて、航跡統合装置200の機能構成について説明する。
航跡統合装置200は、相関部210と、第1の統合航跡生成部220と、受付管理部230と、第2の統合航跡生成部240といった「部」を備える。第1の統合航跡生成部220と第2の統合航跡生成部240とを総称して、統合航跡生成部という。これらの「部」の機能については後述する。
航跡統合装置200は、受付部201と、表示部202と、通信部203とを備える。
受付部201は、オペレータの入力を受け付ける。
表示部202は、移動体の航跡を表示する。
通信部203は、部分航跡データ104などを通信する。
航跡統合装置200は、第1のローカル航跡記憶部291と、第1の統合航跡記憶部292と、第2のローカル航跡記憶部293と、第2の統合航跡記憶部294と、送出キュー295と、係数記憶部296と、要求記憶部297いった「記憶部」を備える。これらの「記憶部」に記憶されるデータについては後述する。
図3に基づいて、第1の統合航跡生成部220の機能構成について説明する。
第1の統合航跡生成部220は、追尾部221と、送出制御部222と、統合部223とを備える。これらの機能については後述する。
第1のローカル航跡記憶部291には、ローカル航跡データ310が記憶される。ローカル航跡データ310の内容については後述する。
第1の統合航跡記憶部292には、統合航跡データ320が記憶される。統合航跡データ320の内容については後述する。
図4に基づいて、第2の統合航跡生成部240の機能構成について説明する。
第2の統合航跡生成部240は、追尾部241と、送出制御部242と、統合部243と、初探知制御部244とを備える。送出制御部242は、判定部242Aと調整部242Bとを備える。これらの機能については後述する。
第2のローカル航跡記憶部293には、ローカル航跡データ330が記憶される。ローカル航跡データ330の内容については後述する。
第2の統合航跡記憶部294には、統合航跡データ340が記憶される。統合航跡データ340の内容については後述する。
***動作の説明***
航跡統合装置200の動作は航跡統合方法に相当する。また、航跡統合方法の手順は航跡統合プログラムの手順に相当する。
図5および図6に基づいて、航跡統合方法(追尾)について説明する。
航跡統合方法(追尾)は、観測値が受け付けられた際の手順である。
ステップS111〜ステップS113は相関処理である。
ステップS111において、相関部210は、センサ102から出力された観測データ103を受け付ける。観測データ103は観測値を含んだデータである。観測値は、センサ102によって観測された移動体の位置を特定する情報である。具体的な観測値は座標値である。
相関部210は、第1の統合航跡記憶部292に記憶されている各統合航跡データ320を参照する。統合航跡データ320は、統合航跡と統合航跡番号とを含んだデータである。統合航跡は、後述する部分航跡を統合した航跡である。統合航跡番号は、統合航跡を識別する識別子である。
そして、相関部210は、観測データ103に含まれる観測値と、各統合航跡データ320に含まれる統合航跡との相関値を求める。
相関値は、相関の程度を示す値である。具体的な相関値は、統合航跡の誤差、観測値の誤差および統合航跡から観測点までの最短距離である。
ステップS112において、相関部210は、求めた相関値を用いて、観測値と相関がある統合航跡があるか判定する。
観測値と相関がある統合航跡がある場合、処理はステップS113に進む。いずれかの統合航跡と相関がある観測値を相関済観測値という。
観測値と相関がある統合航跡がない場合、相関部210は観測値を出力し、処理はステップS121に進む。いずれの統合航跡とも相関がない観測値を新規登録対象という。
ステップS113において、相関部210は、観測値と相関がある統合航跡を含んだ統合航跡データ320から統合航跡番号を取得し、取得した統合航跡番号を観測値に付与し、観測値と統合航跡番号とを出力する。
ステップS121〜ステップS123は、第1の統合航跡生成部220の追尾部221による追尾処理である。
ステップS121において、追尾部221は、相関部210から出力された観測値に対応するローカル航跡データ310が、第1のローカル航跡記憶部291に登録されているか判定する。
ローカル航跡データ310は、ローカル航跡とローカル航跡番号と統合航跡番号とを含んだデータである。ローカル航跡は、相関がある観測値に基づいて算出される航跡である。ローカル航跡番号は、ローカル航跡を識別する識別子である。
以下の条件(1)が満たされる場合に、追尾部221は、当該観測値に対応するローカル航跡データ310が、第1のローカル航跡記憶部291に登録されている、と判定する。
(1)当該観測値が相関済観測値であり、相関済観測値に付与された統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだローカル航跡データ310が、第1のローカル航跡記憶部291に登録されている。
以下の条件(2)(3)のいずれかが満たされる場合に、追尾部221は、当該観測値に対応するローカル航跡データ310が、第1のローカル航跡記憶部291に登録されていない、と判定する。
(2)当該観測値が相関済観測値であり、相関済観測値に付与された統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだローカル航跡データ310が、第1のローカル航跡記憶部291に登録されていない。
(3)当該観測値が新規登録対象である。
当該観測値に対応するローカル航跡データ310が第1のローカル航跡記憶部291に登録されている場合、処理はステップS122に進む。
当該観測値に対応するローカル航跡データ310が第1のローカル航跡記憶部291に登録されていない場合、処理はステップS123に進む。
ステップS122において、追尾部221は、当該観測値に対応するローカル航跡データ310に含まれるローカル航跡を、当該観測値を用いて更新する。
具体的には、追尾部221は、当該ローカル航跡と当該観測値とに対して、予測処理および平滑化処理を行う。
予測処理は、航跡を時間変化させて位置と速度とのそれぞれの予測値を算出する従来の処理である。
平滑化処理は、予測値と観測値とを用いて真値を推定する従来の処理である。
ステップS123において、追尾部221は、新たなローカル航跡データ310を生成し、生成したローカル航跡データ310を第1のローカル航跡記憶部291に登録する。
具体的には、追尾部221は新たなローカル航跡データ310を以下のように生成する。
相関部210から出力された観測値が相関済観測値である場合、追尾部221は、相関済観測値をローカル航跡として新たなローカル航跡データ310に設定する。さらに、追尾部221は、新たなローカル航跡番号を生成し、生成した新たなローカル航跡番号と相関済観測値に付与された統合航跡番号とを新たなローカル航跡データ310に設定する。
相関部210から出力された観測値が新規登録対象である場合、追尾部221は、新規登録対象をローカル航跡として新たなローカル航跡データ310に設定する。さらに、追尾部221は、新たなローカル航跡番号を生成し、生成した新たなローカル航跡番号を新たなローカル航跡データ310に設定する。この場合、新たなローカル航跡データ310に統合航跡番号は設定されない。
ステップS124〜ステップS126は、第2の統合航跡生成部240の追尾部241による追尾処理である。
ステップS124において、追尾部241は、相関部210から出力された観測値に対応するローカル航跡データ330が、第2のローカル航跡記憶部293に登録されているか判定する。ローカル航跡データ330の内容はローカル航跡データ310と同様であり、判定方法はステップS121と同様である。
当該観測値に対応するローカル航跡データ330が第2のローカル航跡記憶部293に登録されている場合、処理はステップS125に進む。
当該観測値に対応するローカル航跡データ330が第2のローカル航跡記憶部293に登録されていない場合、処理はステップS126に進む。
ステップS125において、追尾部241は、当該観測値に対応するローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡を、当該観測値を用いて更新する。更新方法はステップS122と同様である。
ステップS126において、追尾部241は、新たなローカル航跡データ330を生成する。生成方法はステップS123と同様である。
そして、追尾部241は、生成したローカル航跡データ330を第2のローカル航跡記憶部293に登録する。
図7に基づいて、航跡統合方法(ローカル要求)について説明する。
航跡統合方法(ローカル要求)は、ローカル要求105が受け付けられた際の手順である。
ステップS131はローカル要求受付処理である。
ステップS131において、受付部201は、ローカル要求105を受け付け、受け付けたローカル要求105を出力する。
ローカル要求105は、この航跡統合装置200を使用しているオペレータからの送出要求である。
送出要求は、統合航跡番号と、誤差上限値L_Upperと、誤差下限値L_Lowerとを含んだデータである。
ステップS132はローカル要求記憶処理である。
ステップS132において、受付管理部230は、受け付けたローカル要求105を要求記憶部297に記憶する。
ステップS133はローカル要求設定処理である。
ステップS133において、受付管理部230は、ローカル要求105に含まれる統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだローカル航跡データ310を、第1のローカル航跡記憶部291から検索する。
そして、受付管理部230は、該当するローカル航跡データ310にローカル要求105を設定する。
図8に基づいて、航跡統合方法(航跡統合)について説明する。
航跡統合方法(航跡統合)は、統合航跡を登録または更新する際の手順である。
航跡統合方法(航跡統合)は、第1のローカル航跡記憶部291に記憶されているローカル航跡データ310毎に、定期的に実行される。
ステップS140は送出制御処理である。
ステップS140において、送出制御部222は、ローカル要求105が設定されたローカル航跡データ310の送出の要否を判定する。
当該ローカル航跡データ310の送出が必要である場合、送出制御部222は、当該ローカル航跡データ310を、部分航跡データ104として出力する。
部分航跡データ104に含まれるローカル航跡とローカル航跡番号とを、それぞれ部分航跡と部分航跡番号という。
送出制御処理(S140)の詳細については後述する。
ステップS151〜ステップS153は統合処理である。
ステップS151において、統合部223は、部分航跡データ104が新規登録対象であるか判定する。
具体的には、統合部223は、部分航跡データ104に統合航跡番号が含まれるか判定する。統合航跡番号が含まれない部分航跡データ104が新規登録対象である。
部分航跡データ104が新規登録対象である場合、処理はS152に進む。
部分航跡データ104が新規登録対象でない場合、処理はS153に進む。
ステップS152において、統合部223は、部分航跡データ104を用いて新たな統合航跡データ320を生成し、生成した統合航跡データ320を第1の統合航跡記憶部292に登録する。
具体的には、統合部223は、以下のように新たな統合航跡データ320を生成する。
統合部223は、部分航跡データ104に含まれる部分航跡を統合航跡として新たな統合航跡データ320に設定する。
さらに、統合部223は、新たな統合航跡番号を生成し、生成した新たな統合航跡番号を新たな統合航跡データ320に設定する。
なお、統合航跡番号を生成する方法は、航跡統合システム100において統一されている。つまり、それぞれの航跡統合装置200は、同じ統合航跡に対して、同じ統合航跡番号を付与する。
そして、表示部202は、第1の統合航跡記憶部292に登録された統合航跡データ320の内容を表示する。具体的には、表示部202は、統合航跡データ320に含まれる統合航跡などを表示する。
ステップS153において、統合部223は、部分航跡データ104に対応する統合航跡データ320に含まれる統合航跡を、部分航跡データ104に含まれる部分航跡を用いて更新する。
具体的には、統合部223は、以下のように統合航跡を更新する。
統合部223は、部分航跡データ104に含まれる統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだ統合航跡データ320を、第1の統合航跡記憶部292から検索する。
そして、統合部223は、該当する統合航跡データ320に含まれる統合航跡と部分航跡データ104に含まれる部分航跡とに対して、統合処理を行う。
統合処理は、部分航跡が得られた時刻までの外挿を統合航跡に対して行い、統合航跡の誤差と部分航跡の誤差とを平滑化し、統合航跡の位置を算出する従来の処理である。
そして、表示部202は、更新後の統合航跡データ320の内容を表示する。具体的には、表示部202は、更新後の統合航跡データ320に含まれる統合航跡などを表示する。
図9に基づいて、送出制御処理(S140)について説明する。
ステップS141において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310が新規登録対象であるか判定する。
具体的には、送出制御部222は、ローカル航跡データ310に統合航跡番号が含まれるか判定する。統合航跡番号が含まれないローカル航跡データ310が新規登録対象である。
ローカル航跡データ310が新規登録対象である場合、処理はS142に進む。
ローカル航跡データ310が新規登録対象でない場合、処理はS143に進む。
S142において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を、送出する対象の部分航跡データ104として出力する。
具体的には、送出制御部222は、送出対象フラグをローカル航跡データ310に設定し、送出対象フラグが設定されたローカル航跡データ310を出力する。
そして、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を第1のローカル航跡記憶部291から削除する。
ステップS143において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310に対応する統合航跡データ320に含まれる統合航跡の予測誤差λを算出する。
具体的には、送出制御部222は、以下のように予測誤差λを算出する。
送出制御部222は、ローカル航跡データ310に含まれる統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだ統合航跡データ320を、第1の統合航跡記憶部292から検索する。
そして、送出制御部222は、該当する統合航跡データ320に含まれる統合航跡を用いて、予測誤差λを算出する。
予測誤差λの算出は、統合航跡に対してカルマンフィルタの誤差共分散行列から固有値を算出することを意味する。詳細については、特許文献1のSTARの項を参照のこと。
ステップS144において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310に含まれるローカル要求105から誤差上限値L_Upperを取得する。
そして、送出制御部222は、予測誤差λを誤差上限値L_Upperと比較する。
予測誤差λが誤差上限値L_Upperより大きい場合、処理はS145に進む。
予測誤差λが誤差上限値L_Upper以下である場合、処理はS146に進む。
ステップS145において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を、送出する対象の部分航跡データ104として出力する。
具体的には、送出制御部222は、送出対象フラグをローカル航跡データ310に設定し、送出対象フラグが設定されたローカル航跡データ310を出力する。
そして、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を第1のローカル航跡記憶部291から削除する。
ステップS146において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310に含まれるローカル要求105から誤差下限値L_Lowerを取得する。
そして、送出制御部222は、予測誤差λを誤差下限値L_Lowerと比較する。
予測誤差λが誤差下限値L_Lowerより大きい場合、処理はS147に進む。
予測誤差λが誤差下限値L_Lower以下である場合、送出制御部222は、ローカル航跡データ310の送出を保留して、部分航跡データ104を出力しない。
ステップS147において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310に含まれるローカル航跡を用いて、誤差改善量Iを算出する。
誤差改善量Iは、ローカル航跡データ310を部分航跡データ104として送出した場合に予測誤差λが改善される量である。詳細については、予測誤差λと同様に、特許文献1を参照のこと。
ステップS148において、送出制御部222は、誤差改善量Iを送出閾値Λと比較する。送出閾値Λは予め決められた値である。
誤差改善量Iが送出閾値Λより大きい場合、処理はS149に進む。
誤差改善量Iが送出閾値Λ以下である場合、送出制御部222は、ローカル航跡データ310の送出を保留して、部分航跡データ104を出力しない。
ステップS149において、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を、送出が推奨される部分航跡データ104として出力する。
具体的には、送出制御部222は、送出推奨フラグをローカル航跡データ310に設定し、送出推奨フラグが設定されたローカル航跡データ310を出力する。
そして、送出制御部222は、ローカル航跡データ310を第1のローカル航跡記憶部291から削除する。
図10に基づいて、航跡統合方法(リモート要求)について説明する。
航跡統合方法(リモート要求)は、リモート要求106が受け付けられた際の手順である。
ステップS161はリモート要求受付処理である。
ステップS161において、他の航跡統合装置200からリモート要求106が送信された場合、通信部203はリモート要求106を受信する。
そして、受付管理部230は、通信部203によって受信されたリモート要求106を受け付ける。
ステップS162はリモート要求記憶処理である。
ステップS162において、受付管理部230は、受け付けたリモート要求106を要求記憶部297に記憶する。
図11および図12に基づいて、航跡統合方法(リモート航跡)について説明する。
航跡統合方法(リモート航跡)は、リモート航跡データ107が受け付けられた際の手順である。
ステップS171はリモート要求受付処理である。
ステップS171において、他の航跡統合装置200から部分航跡データ104が送信された場合、通信部203は部分航跡データ104を受信し、受信した部分航跡データ104を出力する。
通信部203から出力される部分航跡データ104をリモート航跡データ107といい、リモート航跡データ107に含まれる部分航跡をリモート航跡という。
ステップS172〜ステップS175は、第1の統合航跡生成部220の統合部223による処理である。
ステップS172において、統合部223は、リモート航跡データ107に含まれるリモート航跡と、各統合航跡データ320に含まれる統合航跡との相関を求める。相関を求める方法はステップS111と同様である。
ステップS173において、統合部223は、リモート航跡と相関がある統合航跡があるか判定する。
リモート航跡と相関がある統合航跡がある場合、処理はステップS174に進む。
リモート航跡と相関がない統合航跡がない場合、処理はステップS175に進む。
ステップS174において、統合部223は、リモート航跡データ107に対応する統合航跡データ320に含まれる統合航跡を、リモート航跡データ107に含まれるリモート航跡を用いて更新する。統合航跡を更新する方法はステップS153と同様である。
ステップS175において、統合部223は、リモート航跡データ107を用いて新たな統合航跡データ320を生成し、生成した統合航跡データ320を第1の統合航跡記憶部292に登録する。新たな統合航跡データ320を生成する方法は、ステップS152と同様である。
ステップS176〜ステップS179は、第2の統合航跡生成部240の統合部243による処理である。
ステップS176において、統合部243は、リモート航跡データ107に含まれるリモート航跡と、各統合航跡データ340に含まれる統合航跡との相関を求める。相関を求める方法はステップS111と同様である。
ステップS177において、統合部243は、リモート航跡と相関がある統合航跡があるか判定する。
リモート航跡と相関がある統合航跡がある場合、処理はステップS178に進む。
リモート航跡と相関がない統合航跡がない場合、処理はステップS179に進む。
ステップS178において、統合部243は、リモート航跡データ107に対応する統合航跡データ340に含まれる統合航跡を、リモート航跡データ107に含まれるリモート航跡を用いて更新する。統合航跡を更新する方法はステップS153と同様である。
ステップS179において、統合部243は、リモート航跡データ107を用いて新たな統合航跡データ340を生成し、生成した統合航跡データ340を第2の統合航跡記憶部294に登録する。新たな統合航跡データ340を生成する方法は、ステップS152と同様である。
図13に基づいて、航跡統合方法(送信)について説明する。
航跡統合方法(送信)は、部分航跡データ104を他の航跡統合装置200に送信する際の手順である。航跡統合方法(送信)は定期的に実行される。
ステップS181は対象要求選択処理である。
ステップS181において、受付管理部230は、ローカル要求105とリモート要求106とのうちのいずれかの種類の送出要求を選択する。選択された方の送出要求を対象要求という。
具体的には、受付管理部230は、要求度が高い方の送出要求を選択する。要求度が高いとは、送出要求に含まれる誤差上限値が低いことを意味する。ローカル要求105の要求度はローカル要求105における最小の誤差上限値であり、リモート要求106の要求度はリモート要求106における最小の誤差上限値である。
そして、受付管理部230は、選択した方の送出要求を要求記憶部297から読み出す。
ステップS182は対象要求設定処理である。
ステップS182において、受付管理部230は、読み出した対象要求毎に以下の処理を行う。
受付管理部230は、対象要求に含まれる統合航跡番号と同じ統合航跡番号を含んだローカル航跡データ330を、第2のローカル航跡記憶部293から検索する。そして、受付管理部230は、該当するローカル航跡データ330に対象要求を設定する。
ステップS190は初探知制御処理(S190)である。
ステップS190において、初探知制御部244は、ローカル航跡データ330の一部を、判定部242Aに振り分ける。
また、初探知制御部244は、残りのローカル航跡データ330を、部分航跡データ104の候補として、調整部242Bに振り分ける。
初探知制御処理(S190)の詳細については後述する。
ステップS200は判定処理である。
ステップS200において、判定部242Aは、振り分けられたローカル航跡データ330毎に、ローカル航跡データ330を部分航跡データ104の候補とするか判定する。
判定処理(S200)の詳細については後述する。
ステップS210は調整処理である。
ステップS210において、調整部242Bは、判定部242Aによって判定された部分航跡データ104の候補と、初探知制御部244によって振り分けられた部分航跡データ104の候補とから、部分航跡データ104を決定する。
調整処理(S210)の詳細については後述する。
ステップS220は統合処理である。
ステップS220において、統合部243は、部分航跡データ104毎に、部分航跡データ104を用いて統合航跡データ340を更新または登録する。
統合航跡データ340を更新または登録する方法は、ステップS151〜ステップS153と同様である。
ステップS230は航跡送信処理である。
ステップS230において、調整部242Bは、各部分航跡データ104を送出キュー295に記憶し、各部分航跡データ104を第2のローカル航跡記憶部293から削除する。
送出キュー295に記憶された各部分航跡データ104は、通信部203によって、他の航跡統合装置200に送信される。
図14に基づいて、初探知制御処理(S190)について説明する。
ステップS191において、初探知制御部244は、第2のローカル航跡記憶部293から、未選択のローカル航跡データ330を1つ選択する。
ステップS192において、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡であるか判定する。
具体的には、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330に統合航跡番号が設定されているか判定する。そして、統合航跡番号が設定されていない場合、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡であると判定する。
選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡であると判定した場合、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330からローカル航跡番号を取得し、取得したローカル航跡番号と判定を行った判定時刻とを互いに対応付けて記憶部に記憶する。
次回以降において、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330からローカル航跡番号を取得し、取得したローカル航跡番号と同じ番号が記憶部に記憶されているか判定する。当該番号が記憶部に記憶されている場合、初探知制御部244は、当該番号に対応付けられた判定時刻を記憶部から取得し、判定時刻から現在時刻までの経過時間を算出し、経過時間を一定時間と比較する。経過時間が一定時間以内である場合、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡であると判定する。なお、一定時間は、オペレータによって予め指定される。
選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡である場合、処理はステップS193に進む。
選択したローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、初探知のローカル航跡でない場合、処理はステップS195に進む。
ステップS193において、初探知制御部244は、初探知のローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、指定領域内の経路を示すローカル航跡であるか判定する。指定領域は、オペレータによって、予め指定されている。
初探知のローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、指定領域内の経路を示すローカル航跡である場合、処理はステップS194に進む。
初探知のローカル航跡データ330に含まれるローカル航跡が、指定領域内の経路を示すローカル航跡でない場合、処理はステップS195に進む。
ステップS194において、初探知制御部244は、初探知のローカル航跡データ330を、部分航跡データ104の候補として、調整部242Bに出力する。
具体的には、初探知制御部244は、初探知のローカル航跡データ330に送出対象フラグを設定し、送出対象フラグが設定されたローカル航跡データ330を調整部242Bに出力する。
ステップS194の後、処理はS196に進む。
ステップS195において、初探知制御部244は、選択したローカル航跡データ330を、判定部242Aに出力する。
ステップS196において、初探知制御部244は、未選択のローカル航跡データ330があるか判定する。
未選択のローカル航跡データ330がある場合、処理はステップS191に戻る。
未選択のローカル航跡データ330がない場合、初探知制御処理(S190)は終了する。
図15に基づいて、判定処理(S200)について説明する。
ステップS201において、判定部242Aは、初探知制御部244から出力されたローカル航跡データ330から、未選択のローカル航跡データ330を1つ選択する。
ステップS202において、判定部242Aは、選択したローカル航跡データ330が、送出する対象の部分航跡データ104と、送出が推奨される部分航跡データ104とのいずれか、に該当するか判定する。判定方法は、図9に基づいて説明した送出制御処理(S140)と同様である。
送出する対象の部分航跡データ104と送出が推奨される部分航跡データ104とのいずれかに該当すると判定されたローカル航跡データ330が、部分航跡データ104の候補となる。
ステップS203において、判定部242Aは、初探知制御部244から出力されたローカル航跡データ330のうち、未選択のローカル航跡データ330があるか判定する。
未選択のローカル航跡データ330がある場合、処理はステップS201に戻る。
未選択のローカル航跡データ330がない場合、判定処理(S200)は終了する。
図16および図17に基づいて、調整処理(S210)について説明する。
ステップS211−1において、調整部242Bは、部分航跡データ104の候補の総数Nを算出する。
そして、調整部242Bは、総数Nを送出可能数Mと比較する。
送出可能数Mの初期値は、送出キュー295のキュー長に基づいて予め算出された値である。キュー長は送出キュー295に割り当てられた記憶領域のサイズに相当するものであり、送出可能数Mはキュー長に比例する。
キュー長は、利用可能帯域に基づいて予め算出された値である。利用可能帯域は通信部203が利用するネットワーク101の通信帯域であり、キュー長はこの通信帯域に比例する。利用可能帯域は、帯域幅を意味し、通信部203として機能する通信装置から得られる。
総数Nが送出可能数M以下である場合、処理はステップS211−2に進む。
総数Nが送出可能数Mより大きい場合、処理はステップS212−1に進む。
ステップS211−2において、調整部242Bは、部分航跡データ104の候補の全てを、部分航跡データ104として出力する。
そして、調整部242Bは、部分航跡データ104の候補の全てを、第2のローカル航跡記憶部293から削除する。
ステップS211−2の後、調整処理(S210)は終了する。
ステップS212−1において、調整部242Bは、送出する対象の部分航跡データ104の候補があるか判定する。
具体的には、調整部242Bは、送出対象フラグが設定されている部分航跡データ104の候補があるか判定する。
送出する対象の部分航跡データ104の候補がある場合、処理はステップS212−2に進む。
送出する対象の部分航跡データ104の候補がない場合、処理はステップS213−1に進む。
ステップS212−2において、調整部242Bは、送出する対象の部分航跡データ104の候補の個数nを算出する。
そして、調整部242Bは、個数nを送出可能数Mと比較する。
個数nが送出可能数M以下である場合、処理はステップS212−3に進む
個数nが送出可能数Mより大きい場合、処理はステップS214−1に進む
ステップS212−3において、調整部242Bは、送出する対象の部分航跡データ104の候補の全てを、部分航跡データ104として出力する。
そして、調整部242Bは、送出する対象の部分航跡データ104の候補の全てを、第2のローカル航跡記憶部293から削除する。
ステップS212−4において、調整部242Bは、送出可能数Mから個数nを引いて送出可能数M’を算出する。
ステップS213−1において、調整部242Bは、残りの部分航跡データ104の候補ごとに、部分航跡データ104の候補の評価値Eを算出する。
具体的には、調整部242Bは、部分航跡データ104の候補の評価値Eを以下のように算出する。
調整部242Bは、部分航跡データ104の候補に対応する統合航跡データ340に含まれる統合航跡の予測誤差λを算出する。算出方法はステップS143と同様である。
調整部242Bは、部分航跡データ104の候補に含まれる送出要求から、誤差上限値L_Upperを取得する。
調整部242Bは、係数記憶部296から係数αを取得する。
そして、調整部242Bは、予測誤差λと誤差上限値L_Upperと係数αとを用いて以下の式を計算することによって、評価値Eを算出する。
E=(λ−(L_Upper×α))/(L_Upper×α)
ここで、誤差上限値L_Upperについて補足する。
誤差上限値L_Upperは、統合航跡に対する誤差の要求値、つまり、追尾精度の要求値である。
(λ−L_Upper)/L_Upperを計算することによって、追尾精度悪化度合いが求まる。
追尾精度悪化度合いは、要求される追尾精度(L_Upper)に対して予測される誤差(λ)がどれだけの割合で超過しているか(精度が悪くなっているか)を示す値である。
ステップS213−2において、調整部242Bは、残りの部分航跡データ104の候補から、評価値Eの大きい順に、送出可能数M’と同じ個数の候補を選択する。
次に、調整部242Bは、選択した候補を、部分航跡データ104として出力する。
そして、調整部242Bは、選択した候補を、第2のローカル航跡記憶部293から削除する。
ステップS213−2の後、調整処理(S210)は終了する。
ステップS214−1において、調整部242Bは、送出する対象の部分航跡データ104の候補毎に、送出責任対象であるか判定する。
送出責任対象は、送信する必要がある部分航跡データ104である。部分航跡データ104は、その部分航跡から最も近いセンサ102に対応する航跡統合装置200から送信される。
具体的には、調整部242Bは、以下のように判定を行う。
調整部242Bは、部分航跡データ104の候補から部分航跡を取得する。
調整部242Bは、取得した部分航跡と各センサ102との距離を算出する。具体的な距離は最短の距離である。各センサ102の位置を特定する位置情報は、メモリに予め記憶されている。
調整部242Bは、取得した部分航跡との距離が最も短いセンサ102を対象センサとして選択する。
調整部242Bは、対象センサが自己の航跡統合装置200に対応するセンサ102であるか判定する。
対象センサが自己の航跡統合装置200に対応するセンサ102である場合、部分航跡データ104の候補は送出責任対象である。
ステップS214−2において、調整部242Bは、送出責任対象であると判定された部分航跡データ104の候補毎に、部分航跡データ104の候補の評価値Eを算出する。算出方法はステップS213−1と同じである。
但し、部分航跡データ104の候補に対応する統合航跡データ340がない場合、調整部242Bは、ユーザによって予め設定された固定値を予測誤差λとして用いて、評価値Eを算出する。
また、部分航跡データ104の候補に送出要求が含まれない場合、調整部242Bは、ユーザによって予め設定された初期値を誤差上限値L_Upperとして用いて、評価値Eを算出する。
ステップS214−3において、調整部242Bは、送出責任対象であると判定された部分航跡データ104の候補から、評価値Eの大きい順に、送出可能数M以下の個数の候補を選択する。
次に、調整部242Bは、選択した候補を、部分航跡データ104として出力する。
そして、調整部242Bは、選択した候補を、第2のローカル航跡記憶部293から削除する。
ステップS214−3の後、調整処理(S210)は終了する。
図18に基づいて、航跡統合方法(係数)について説明する。
航跡統合方法(係数)は、係数が係数記憶部296に記憶される際の手順である。
ステップS241において、受付部201は、オペレータによって指定された指定値を受け付ける。指定値は係数または設定値である。設定値は係数に対応付けられた値である。
ステップS242において、受付管理部230は、指定値が係数と設定値とのいずれであるか判定する。
具体的には、受付管理部230は以下のように判定を行う。
係数記憶部296には係数テーブルが予め記憶されている。係数記憶部296は、設定値と係数とが互いに対応付けられたテーブルである。
受付管理部230は、指定値と同じ値が設定値として係数テーブルに設定されている判定する。
指定値と同じ値が設定値として係数テーブルに設定されている場合、受付管理部230は、指定値が設定値であると判定する。
指定値と同じ値が設定値として係数テーブルに設定されていない場合、受付管理部230は、指定値が係数であると判定する。
指定値が係数であると判定された場合、処理はステップS243に進む。
指定値が設定値であると判定された場合、処理はステップS244に進む。
ステップS243において、受付管理部230は、指定値を係数として係数記憶部296に記憶する。
但し、係数が係数記憶部296に既に記憶されている場合、受付管理部230は、係数記憶部296に記憶されている係数を更新する。
ステップS244において、受付管理部230は、指定値に対応する係数を係数記憶部296に記憶する。
具体的には、受付管理部230は、指定値と同じ値の設定値を係数テーブルから選択する。係数テーブルはステップS242で説明したテーブルである。次に、受付管理部230は、選択した設定値に対応付けられた係数を係数テーブルから取得する。そして、受付管理部230は、取得した係数を係数記憶部296に記憶する。
但し、係数が係数記憶部296に既に記憶されている場合、受付管理部230は、係数記憶部296に記憶されている係数を更新する。
***ハードウェア構成の説明***
図19に基づいて、航跡統合装置200のハードウェア構成について説明する。
航跡統合装置200は、プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903と通信装置904と表示装置907と入力装置908といったハードウェアを備えるコンピュータである。プロセッサ901は、信号線を介して他のハードウェアと接続されている。
プロセッサ901は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)であり、他のハードウェアを制御する。具体的には、プロセッサ901は、CPU、DSPまたはGPUである。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、DSPはDigital Signal Processorの略称であり、GPUはGraphics Processing Unitの略称である。
メモリ902は揮発性の記憶装置である。メモリ902は、主記憶装置またはメインメモリとも呼ばれる。具体的には、メモリ902はRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶装置903は不揮発性の記憶装置である。具体的には、補助記憶装置903は、ROM、HDDまたはフラッシュメモリである。ROMはRead Only Memoryの略称であり、HDDはHard Disk Driveの略称である。
通信装置904はレシーバ905とトランスミッタ906とを備える。具体的には、通信装置904は通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。
表示装置907はデータを表示するディスプレイである。具体的には、表示装置907は液晶ディスプレイである。
入力装置908はデータを受け付けるための装置である。具体的には、入力装置908は、キーボード、マウス、タッチパネル等である。
航跡統合装置200は、相関部210と第1の統合航跡生成部220と受付管理部230と第2の統合航跡生成部240といった「部」を機能構成の要素として備える。「部」の機能はソフトウェアで実現される。「部」の機能については後述する。
補助記憶装置903には、「部」の機能を実現するプログラムが記憶されている。「部」の機能を実現するプログラムは、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
さらに、補助記憶装置903にはOS(Operating System)が記憶されている。OSの少なくとも一部は、メモリ902にロードされて、プロセッサ901によって実行される。
つまり、プロセッサ901は、OSを実行しながら、「部」の機能を実現するプログラムを実行する。
「部」の機能を実現するプログラムを実行して得られるデータは、メモリ902、補助記憶装置903、プロセッサ901内のレジスタまたはプロセッサ901内のキャッシュメモリといった記憶装置に記憶される。これらの記憶装置は、データを記憶する「記憶部」として機能する。
なお、航跡統合装置200が複数のプロセッサ901を備えて、複数のプロセッサ901が「部」の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
通信装置904は通信部203として機能し、レシーバ905はデータを受信する受信部として機能し、トランスミッタ906はデータを送信する送信部として機能する。
表示装置907は表示部202として機能する。
入力装置908は受付部201として機能する。
プロセッサ901とメモリ902と補助記憶装置903とをまとめたハードウェアを「プロセッシングサーキットリ」という。
「部」は「処理」または「工程」に読み替えてもよい。「部」の機能はファームウェアで実現してもよい。
「部」の機能を実現するプログラムは、磁気ディスク、光ディスクまたはフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体に記憶することができる。
***実施の形態1の効果***
通信される部分航跡データ104の量を抑えることによってネットワーク101の負荷を低減すると共に、複数の航跡統合装置200によって移動体の航跡を得ることができる。
***実施の形態の補足***
実施の形態において、航跡統合装置200の機能はハードウェアで実現してもよい。
図20に、航跡統合装置200の機能がハードウェアで実現される場合の構成を示す。
航跡統合装置200は処理回路990を備える。処理回路990はプロセッシングサーキットリともいう。
処理回路990は、実施の形態で説明した「部」の機能を実現する専用の電子回路である。この「部」には「記憶部」も含まれる。
具体的には、処理回路990は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。GAはGate Arrayの略称であり、ASICはApplication Specific Integrated Circuitの略称であり、FPGAはField Programmable Gate Arrayの略称である。
なお、航跡統合装置200が複数の処理回路990を備えて、複数の処理回路990が「部」の機能を連携して実現してもよい。
航跡統合装置200の機能は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実現してもよい。つまり、「部」の一部をソフトウェアで実現し、「部」の残りをハードウェアで実現してもよい。
実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本発明の技術的範囲を制限することを意図するものではない。実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
フローチャート等を用いて説明した手順は、本発明に係る方法またはプログラムの手順の一例である。
100 航跡統合システム、101 ネットワーク、102 センサ、103 観測データ、104 部分航跡データ、105 ローカル要求、106 リモート要求、107 リモート航跡データ、200 航跡統合装置、201 受付部、202 表示部、203 通信部、210 相関部、220 第1の統合航跡生成部、221 追尾部、222 送出制御部、223 統合部、230 受付管理部、240 第2の統合航跡生成部、241 追尾部、242 送出制御部、242A 判定部、242B 調整部、243 統合部、244 初探知制御部、291 第1のローカル航跡記憶部、292 第1の統合航跡記憶部、293 第2のローカル航跡記憶部、294 第2の統合航跡記憶部、295 送出キュー、296 係数記憶部、297 要求記憶部、310 ローカル航跡データ、320 統合航跡データ、330 ローカル航跡データ、340 統合航跡データ、901 プロセッサ、902 メモリ、903 補助記憶装置、904 通信装置、905 レシーバ、906 トランスミッタ、907 表示装置、908 入力装置、990 処理回路。

Claims (7)

  1. ローカル航跡を含むデータであってローカル航跡と相関がある統合航跡がある場合に当該統合航跡の統合航跡番号を含むデータであるローカル航跡データが記憶されるローカル航跡記憶部と、
    送出されるローカル航跡データである部分航跡データが記憶される送出キューと、
    統合航跡番号を含まないローカル航跡データを前記ローカル航跡記憶部から初探知のローカル航跡データとして選択する初探知制御部と、
    初探知のローカル航跡データを前記部分航跡データとして前記送出キューに記憶する送出制御部と
    を備える航跡統合装置。
  2. 前記航跡統合装置は、複数の航跡統合装置と複数のセンサとを有する航跡統合システムに含まれる1つの航跡統合装置であり、
    それぞれの航跡統合装置は、互いに異なるセンサに対応し、
    ローカル航跡は、センサによって得られる観測値を用いて生成される航跡であり、
    前記送出制御部は、初探知のローカル航跡データの数が前記部分航跡データの数の上限である送出可能数よりも多い場合、初探知のローカル航跡データのうち、対応するセンサからの距離が他のセンサからの距離よりも近いローカル航跡を含んだローカル航跡データを選択し、選択した初探知のローカル航跡データのうちの前記送出可能数以下のローカル航跡データを前記部分航跡データとして前記送出キューに記憶する
    請求項1に記載の航跡統合装置。
  3. 前記送出制御部は、初探知のローカル航跡データの数が前記部分航跡データの数の上限である送出可能数よりも少ない場合、残りのローカル航跡データから送出条件を満たすローカル航跡データを部分航跡データの候補として選択し、部分航跡データの候補から部分航跡データを選択し、選択した部分航跡データを前記送出キューに記憶する
    請求項1に記載の航跡統合装置。
  4. 前記送出制御部は、部分航跡データの候補毎に部分航跡データの候補に含まれる統合航跡番号に対応する統合航跡の予測誤差を用いて評価値を算出し、部分航跡データの候補毎の評価値に基づいて部分航跡データを選択する
    請求項3に記載の航跡統合装置。
  5. それぞれの部分航跡データの候補は、誤差上限値を含み、
    前記航跡統合装置は、係数を記憶する係数記憶部を備え、
    前記送出制御部は、部分航跡データの候補毎に、当該予測誤差と当該誤差上限値と前記係数とを用いて、評価値を算出する
    請求項4に記載の航跡統合装置。
  6. 前記送出制御部は、予測誤差λと誤差上限値L_Upperと係数αとを用いて、E=(λ−(L_Upper×α))/(L_Upper×α)を計算することによって、評価値Eを算出する
    請求項5に記載の航跡統合装置。
  7. ローカル航跡記憶部と送出キューとを備えるコンピュータを機能させるための航跡統合プログラムであって
    前記ローカル航跡記憶部は、ローカル航跡を含むデータであってローカル航跡と相関がある統合航跡がある場合に当該統合航跡の統合航跡番号を含むデータであるローカル航跡データが記憶される記憶部であり、
    前記送出キューは、送出されるローカル航跡データである部分航跡データが記憶される記憶部であり、
    統合航跡番号を含まないローカル航跡データを前記ローカル航跡記憶部から初探知のローカル航跡データとして選択する初探知制御部と、
    初探知のローカル航跡データを前記部分航跡データとして前記送出キューに記憶する送出制御部として
    前記コンピュータを機能させるための航跡統合プログラム。
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JP2020067410A (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 三菱電機株式会社 航跡統合装置、航跡統合管理装置、航跡統合プログラムおよび航跡統合管理プログラム
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