JP2017161035A - 免振装置とそれを備えた移動店舗車 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストが安く、機器の設置や撤去を行う際の作業性に優れ、特に、小型で軽量構造の機器の輸送に適した免振装置とそれが荷室に設置された移動店舗車を提供する。
【解決手段】免振装置18は、平面視矩形状をなし、上面にATMが載置される鋼製の載置板28と、この載置板28を下方から支持する防振ゴム29と、上面に防振ゴム29が設置される鋼製の固定板30と、この固定板30に設置されるロック機構31を備えており、例えば、床面35に設けられた窪みの内部に、載置板28のATMが設置される箇所の上面28aが床面35と面一となるように設置された状態で使用される。
【選択図】図3

Description

本発明は、トラックの荷台を金融機関の店舗として使用する移動店舗車に係り、特に、現金自動預払機(以下、ATMという。)を搭載するための免振装置を備えた移動店舗車に関する。
地震や津波等の大規模な災害によって金融機関の建物が破壊されると、金融機関は業務の継続が困難となる。しかし、緊急時に金融機関のサービスが停止すると、災害が発生した地域に住む利用者は多大な不便を強いられることになる。このような課題を解決するものとして、各種の窓口業務ができるように窓口カウンターや専用端末あるいはATM等が搭載された車両及びそれらの車両への搭載を可能にするための免振装置が注目されている。そして、そのような車両や免振装置に関して、近年、様々な研究や開発が行われており、既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、本願の出願人自身の出願による特許文献1には、「移動店舗車」という名称で、ATMが荷室に搭載された車両に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、内部に供給された空気量に応じてばね定数が変わる空気ばねと、この空気ばねに対して空気の供給又は排出を行う給排気手段と、空気ばねを介して互いに結合される鋼製の上フレーム及び下フレームと、この上フレームと下フレームを揺動自在に連結する連結手段と、を備えており、サービスを供用するための機器が上フレームの上面に固設されるとともに、下フレームが車体に固定された構造となっている。
このような構造によれば、路面の凹凸等が原因で走行時に車体が振動した場合でも、その振動の伝搬を抑制してサービスを供用するための機器の故障を防ぐことができる。
また、特許文献2には、「輸送用除振装置」という名称で、輸送物品の積載作業が容易であって、上下方向と水平方向に対する振動を低減することができる安価な装置に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、基台上で、オリフィス径を自在に調整できるバルブを備えたエアダンパと空気ばねが並列に配設された上下方向防振手段と、上下方向にゴム層と金属板が積層された積層ゴムと、この積層ゴムに支持される部分が水平方向に関して所定の間隔をあけて当接可能に対向配設されたエアダンパからなる水平方向防振手段が直列に組合わされた状態で荷台を支持する構造となっている。
このような構造によれば、振幅が小さい水平方向の振動については積層ゴムによって低減され、振幅の大きい上下方向の振動についてはエアダンパによって低減されるという作用が発揮される。
さらに、特許文献3には、「輸送用防振パレット」という名称で、輸送時に精密機器類を外部振動から守るためのパレットに関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、格子状の支持桟を有する枠体からなる上下デッキと、この上下デッキに連結された状態でその間の四隅に配置されるベローズ形空気ばねと、このベローズ形空気ばねの近傍に設けられる捩じり止めを備えた構造となっている。
このような構造によれば、エアサスペンションを備えていない一般の車両に対しても搭載できるため、輸送コストの低減を図ることが可能である。
特許第5687168号公報 特許第3047406号公報 登録実用新案第3048928号公報
特許文献1に開示された発明においては、車体全体をエアサスペンション構造にする場合と比べれば、軽量化や製造コストの削減が可能になるなどのメリットがあるものの、比較的小型で軽量構造の機器を搭載する場合には、割高になる可能性がある。さらに、この発明では、空気ばねの内部から空気を排出することで免振機能が解除されるが、空気ばねの代わりに防振ゴム等を用いた場合、免振機能を解除できないため、免振装置から機器を撤去する際に、免振装置の載置面と周囲の床面の間に段差が生じ、その結果、当該機器の撤去が困難になるおそれがある。
また、特許文献2に開示された発明や特許文献3に開示された考案においても、空気ばねが必須の構成要素となっていることから、搭載する機器が小型で軽量構造であっても製造コストの削減を図ることができないという課題があった。また、空気ばねの代わりに防振ゴム等を用いた場合には免振機能を解除できないため、特許文献1に開示された発明の場合と同様に、搭載した機器を容易に撤去できない可能性がある。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、製造コストが安く、機器の設置や撤去を行う際の作業性に優れ、特に、小型で軽量構造の機器の輸送に適した免振装置とそれが荷室に設置された移動店舗車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明である免振装置は、平面視矩形状をなして上面に機器が載置される鋼製の載置板と、この載置板を下方から支持する防振ゴムと、この防振ゴムが上面に設置された鋼製の固定板と、この固定板に設置されたロック機構と、を備え、このロック機構は、固定板に基端部が回動可能に保持され、一の方向へ回動した際に固定板に対して当接する係合部が側面の一部に形成された平板材と、この平板材に設けられた受け部と、からなり、平板材は、係合部が固定板に当接した場合にのみ、一の方向への回動が抑制されて受け部を介して載置板を下方から支持可能に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造の免振装置においては、平板材の基端部が固定板によって回動可能に保持された状態で一の方向へ回動し、平板材の係合部が固定板に当接すると、載置板の上面に載置された機器の荷重が載置板の荷重とともに平板材によって支持され、防振ゴムによる免振機能が発揮されなくなるという作用を有する。
また、空気ばねを用いないため、構造が簡単で、製造コストが安いという作用を有する。
また、第2の発明は、第1の発明において、載置板は、上面に前記機器が載置される矩形状の載置部と、この載置部と直交するように、その幅方向の両端縁からそれぞれ延設され細長い矩形状をなす一対の接続部と、載置部と平行をなし、かつ、平面視した場合に載置部の両側に配置されるように一対の接続部の端縁からそれぞれ延設され細長い矩形状をなす一対の取付部からなることを特徴とするものである。
このような構造であれば、固定板の下面と載置部の上面との距離が短いため、例えば、床面に窪みを設けて、その内部に固定板を設置する場合に、窪みを深く形成する必要がない。すなわち、第2の発明においては、第1の発明の作用に加えて、載置部の上面を固定板が設置される床面の高さに合わせ易いという作用を有する。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、固定板は、一対の細長い矩形状部材からなり、載置板の両端縁に対してそれぞれ平行に設置されたことを特徴とするものである。
第3の発明においては、載置板の取付部の下の空間に固定板と防振ゴムとロック機構が配置され、全体がさらにシンプルな構造となることから、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、車両等への設置作業が容易になるという作用を有する。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかにおいて、受け部は、軸部を有するとともにニードルベアリングが内部に組み込まれたカムフォロアからなり、平板材によって軸部が回動可能に保持されることを特徴とするものである。
第4の発明においては、第1の発明乃至第3の発明の作用に加え、平板材を回動する際に受け具と載置板の間に発生する摩擦力が小さく抑えられるという作用を有する。
第5の発明は、第4の発明において、両端にシャフト挿通孔を有する長尺板状のリンク部材を備え、平板材は、シャフト挿通孔にカムフォロアの軸部が挿通されるようにして、リンク部材を介して互いに揺動可能に連結される一対のカムプレートからなることを特徴とするものである。
このような構造の免振装置においては、第4の発明の作用に加え、載置板とその上面に載置された機器の荷重が2枚の平板材に分散されるという作用を有する。
第6の発明は、第4の発明又は第5の発明において、水平に設置されている固定板に係合部が当接した際に、その回動中心とカムフォロアの回動中心を結ぶ直線が鉛直方向に対して傾斜するように固定板に設置されたことを特徴とするものである。
このような構造の免振装置においては、第4の発明又は第5の発明の作用に加え、平板材の係合部が固定板に当接している場合に、載置板とその上面に載置された機器の荷重により、固定板に対して係合具がさらに押し付けられるという作用を有する。
第7の発明は、サービスを供用するための機器が荷室に搭載され、車体の後面又は側面の少なくともいずれか一方に出入口が設けられた移動店舗車において、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る免振装置が荷室の床面に設置されたことを特徴とするものである。
このような構造の移動店舗車においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかに係る免振装置の作用が小型で軽量構造の機器を輸送する際に発揮される。
以上説明したように、第1の発明によれば、載置板の上面に載置された機器の保守点検を行う際に、免振機能を解除することで、当該機器の荷重によって防振ゴムが圧縮されることに伴って載置板が下降し、その上面と周囲の床面の間に段差が生じてしまうという事態を防ぐことができる。したがって、当該機器の撤去や設置を行う際の作業性に優れている。また、安価に製造することが可能である。
第2の発明によれば、安価に製造できるという第1の発明の効果に加え、設置に要するコストが削減されるという効果を奏する。
第3の発明によれば、設置に要するコストが削減されるという第2の発明の効果がより一層発揮される。
第4の発明によれば、第1の発明乃至第3の発明の効果に加え、ロック機構の操作性が向上するという効果を奏する。
第5の発明によれば、平板材を回動する際に受け具と載置板の間に発生する摩擦力が第4の発明の場合よりもさらに小さくなるため、ロック機構の操作性が向上するという第4の発明の効果がより一層発揮される。
第6の発明によれば、第4の発明又は第5の発明の効果に加え、ロック機構の機能が勝手に解除されて、急に免振機能が発揮されるという事態が起こり難いため、使用時の安全性が高いという効果を奏する。
第7の発明によれば、小型で軽量構造の機器の輸送に適した移動店舗車が容易に実現されるという効果を奏する。
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る移動店舗車の実施例の正面図及び平面図である。 (a)及び(b)は本実施例の移動店舗車の背面図である。 (a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施の形態に係る免振装置の平面図及び側面図である。 (a)は図3(a)のA方向矢視図であり、(b)は図3(b)におけるB−B線矢視断面の一部を拡大した図であり、(c)は図3(b)に示したC部の拡大図である。 (a)及び(b)と(c)及び(d)はそれぞれ操作レバー及びカムプレートの正面図と側面図であり、(e)乃至(h)はそれぞれシャフトの側面図、カラーの正面図、カムフォロアの側面図及びリンク部材の側面図である。 (a)及び(b)はロック機構の動作を説明するための模式図である。 (a)及び(b)は図3(a)におけるD−D線矢視断面図である。
本発明の実施の形態に係る移動店舗車は、窓口業務に必要な端末、カウンター、ATM等が搭載されており、被災地や交通不便な地域において銀行の臨時店舗として使用されるものである。以下、本発明に係る移動店舗車とその荷室に設置される免振装置について図1及び図2と図3乃至図7を用いてそれぞれ説明する。
なお、以下の説明では、運転席から遠い側を後部というものとする。
図1(a)及び図1(b)と図2(b)は後部扉を開放して階段を引き出した状態を示している。また、図2(a)は階段を収納して後部扉を閉じた状態を示している。なお、図1(b)では荷室の天井パネルの図示を省略するとともに後部扉を破線で示し、図2(b)では後部扉の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、本発明の移動店舗車は、トラック1の荷台に構築された荷室2を店舗として使用するものであり、荷室2の下部の前後4箇所には車体フレーム1bを支持するための電動油圧式アウトリガ1aが設置されている。また、荷室2の後面には後部扉3aが設けられ、後部扉3aの内側には引き違い扉3bが設けられている。
なお、後部扉3aは上方向に跳ね上げるようにして開かれる「跳ね上げ扉」であって、荷室2の後部出入口5の上部に一端を回動自在に取り付けられており、開く方向へ油圧スプリング4によって付勢されている。そして、後部扉3aは図示しない駆動手段で油圧スプリング4を駆動することにより開閉され、荷室2の後部出入口5は2枚の扉からなる引き違い扉3bを車幅方向に対して平行に移動させることにより開閉される。
荷室2の後部出入口5には、アルミニウム製の階段6が設置されている。なお、階段6には、平面視矩形状をなす複数の踏板7の両側に側板8,8が取り付けられるとともに、ステンレス製のパイプ材からなる手摺9が側板8に対して平行に取り付けられている。
階段6は、荷室2の後部出入口5の床面2bに上端部を支点として上下方向に回動自在に取り付けられ、油圧で駆動されて回動する構造となっている。そして、階段6は、トラック1が走行する際に邪魔にならないように後部扉3aと引き違い扉3bの間に倒立姿勢で収納されている。
荷室2の天井パネル2cには換気扇10が取り付けられ、荷室2の前面の上部には空調機用室外機11が設置されている。また、荷室2の側面パネル2dには引き違い窓12が設けられている。
さらに、カウンター15によって荷室2の内部は利用客が後部出入口5から出入り可能に設けられる接客エリア13と、乗員が執務を行う執務エリア14に区画されており、カウンター15の上部には、天井パネル2cとの間を閉塞するように透明な仕切り板16aと不透明な仕切り板16bが立設されている。
執務エリア14には、空調機17aが後方に設置されるとともに、ATMを搭載するための免振装置18と乗員用椅子19が床面2bに設置されている。また、接客エリア13には、床面2bに長椅子20が設置されるとともに、前方の天井パネル2cに収納部21が設置されており、側面パネル2aの上部後方に空調機17bが設置されている。
このような構造の移動店舗車によれば、接客エリア13とATMが設置された執務エリア14を備えているため、銀行などの金融機関の臨時店舗としてATM等を利用した窓口業務等のサービスを利用客に提供することができる。
次に、免振装置18の構造について図3乃至図7を用いて説明する。
図3(a)及び図3(b)はそれぞれ免振装置の平面図及び側面図である。また、図4(a)は図3(a)のA方向矢視図であり、図4(b)は図3(b)におけるB−B線矢視断面の一部を拡大した図であり、図4(c)は図3(b)に示したC部の拡大図である。
なお、図3及び図4はいずれも免振機能が解除された状態を示しており、図4(b)は図4(a)を左に90度回転させた状態の一部を表している。また、図3(a)ではリンク部材やカムプレート及び床面の図示を省略している。
図5(a)及び図5(b)はそれぞれ操作レバーの正面図及び側面図であり、図5(c)及び図5(d)はそれぞれカムプレートの正面図及び側面図である。また、図5(e)はシャフトの側面図であり、図5(f)はカラーの正面図であり、図5(g)はカムフォロアの側面図であり、図5(h)はリンク部材の側面図である。
なお、図5(e)及び図5(f)は、図5(a)乃至図5(d)と図5(g)及び図5(h)よりも拡大された状態で示されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、免振装置18は、平面視矩形状をなし、上面にATMが載置される鋼製の載置板28と、この載置板28を下方から支持する防振ゴム29と、上面に防振ゴム29が設置される鋼製の固定板30と、この固定板30に設置されるロック機構31を備えており、例えば、床面35に設けられた窪みの内部に、載置板28のATMが設置される箇所の上面28aが床面35と面一となるように設置された状態で使用されるものである。
載置板28には、その幅方向と平行に、平面視した場合に細長い矩形状をなす一対の補強板34,34が取り付けられている。また、載置板28の幅方向の両端に設けられた一対の取付部33c,33cには、補強板34,34の間に、両端が円弧状をなす長穴28dが、載置板28の長さ方向に沿って細長く形成されている。さらに、接続部33b,33bの外面28c,28c(図4(b)参照)には、側面視「コ」の字状をなす係止部32a,32aが下方へ開口するようにそれぞれ設けられている。
図4(a)に示すように、載置板28は、矩形状の載置部33aと、この載置部33aと直交するように、その幅方向の両端縁からそれぞれ延設され細長い矩形状をなす一対の接続部33b,33bと、載置部33aと平行をなし、かつ、平面視した場合に載置部33aの両側に配置されるように接続部33b,33bの端縁からそれぞれ延設される細長い矩形状の一対の取付部33c,33cからなる。そして、載置板28の下面28bには、その形状に沿うように補強板34,34が取り付けられている。
固定板30,30は、載置板28の長さ方向と平行に取付部33c,33cの直下にそれぞれ配置されており、それらの上面には、側面視「コ」の字状をなし、係止部32aに対して係止可能に配置される係止具32bが上方に開口した状態でネジ留めされるとともに、一対の防振バネ29,29がボルト留めされている。
なお、防振バネ29は、上面にボルト29a(図3(a)参照)が立設されており、取付部33cと補強板34にそれぞれ連通するように設けられた貫通孔(図示せず)に対し、ボルト29aを挿通可能に配置されている。そして、ボルト29aにナット29bを締結するようにして載置板28と補強板34に取り付けられている。すなわち、防振ゴム29は、補強板34を間に挟んだ状態で載置板28の取付部33cを下方から支持可能に配置され、補強板34及び載置板28と固定板30に対してそれぞれ移動不能に固定されている。
図4(b)及び図4(c)と図5(a)乃至図5(h)に示すように、ロック機構31は、上端にノブ22aが取り付けられた棒状体22bと、この棒状体22bの下端近傍の側面に上部が固設された平板材からなるカムプレート23aによって構成される操作レバー22と、この操作レバー22に対し載置板28の長さ方向へ所定の間隔を空けて設置される平板材からなるカムプレート23bと、カムプレート23a,23bを連結するリンク部材27と、カムプレート23a,23bにそれぞれ取り付けられるカムフォロア26及びシャフト24と、カムフォロア26に取り付けられるカラー25、バネ座金36a及びナット36bを備えた構造となっている。
カムプレート23a,23bの基端部には、シャフト24の挿通孔37aが設けられており、固定板30には、シャフト24の両端を挿通孔37aに挿通された状態で回動可能に保持する一対の支持板38,38が立設されている。すなわち、カムプレート23a,23bは、基端部が固定板30によって回動可能に保持されており、挿通孔36aに挿通されたシャフト24を中心として揺動可能な構造となっている。
また、カムプレート23a,23bは、カムフォロア26の軸部26a(図5(g)参照)の挿通孔37bが挿通孔37aから所定の距離に設けられるとともに、基端部が固定板30によって回動可能に保持された状態で、一方へ回動した際に固定板30に当接して、その回動を抑制するように係合部39が基端部近傍の側面に形成されている。
カムフォロア26は、カラー25が外挿された状態でリンク部材27の挿通孔27a(図5(h)参照)に挿通された軸部26aが挿通孔37bに挿通され、さらに、挿通孔37bから突出した軸部26aの先端にバネ座金36aを介してナット36bが締結されるようにして、カムプレート23a,23bに対してそれぞれ取り付けられている。
図6(a)及び図6(b)はロック機構31の動作を説明するための模式図であり、図3(b)においてロック機構31を載置板28の接続部33b側から見た状態を表している。また、図7(a)及び図7(b)は図3(a)におけるD−D線矢視断面図である。なお、図7(b)は図7(a)において操作レバー22が操作された状態を表し、図6(a)は図7(a)におけるロック機構31の状態を表している。
図6(a)に示すように、カムプレート23a,23bは、挿通孔37a,37bの中心間の距離が等しく、かつ、基端部が固定板30によって回動可能に保持された状態で一方へ回動した際に係合部39が固定板30に当接するとともに、この状態で挿通孔37a,37bの中心同士を結ぶ直線の鉛直方向に対してなす角度が互いに等しくなるように形成されている。
なお、免振装置18は、この状態において、固定板30の下面30aから載置板28の載置部33aの上面28aまでの距離L(図4(c)参照)が床面35に設けられた窪みの深さh(図4(c)参照)と等しくなるように構成されている。
図6(a)及び図6(b)に示した状態では、カムフォロア26の外周面26bと取付部33cの下面28bが接触しているため、載置板28の荷重はカムフォロア26に加わる。ただし、図6(a)に示すように、係合部39が固定板30に当接している場合には、カムプレート23a,23bにおいて挿通孔37a,37b(図5(a)及び図5(c)参照)の中心同士を結ぶ直線が鉛直方向に対して傾斜していることから、カムフォロア26に加わる載置板28の荷重によって、カムプレート23a,23bを矢印Eの方向へ回動させようとするトルクが発生する。
ただし、係合部39が固定板30に当接しているため、カムプレート23a,23bが矢印Eの方向へ回動することはない。この場合、載置板28の荷重は、防振ゴム29の代わりに、カムプレート23a,23bによって支持される。したがって、図7(a)に示した状態では、載置板28の載置部33aの上面28a(図4(c)参照)にATMが載置されていたとしても、ATMや載置板28の荷重が防振ゴム29によって支持されることはない。
このようにして、免震装置18の免振機能が解除された場合、ATMや載置板28の荷重を受けて防振ゴム29が圧縮することはないため、載置板28が下降して、載置部33aの上面28aと床面35の間に段差が生じ、載置板28からのATMの撤去が困難になるというような不具合は発生し得ない。したがって、免震装置18は、載置板28に載置された機器の撤去や設置を行う際の作業性に優れている。
上述したように、図6(a)に示した状態では、カムプレート23a,23bを矢印Eの方向へ回動させようとするトルクが常に発生しているため、矢印Eの方向とは逆の方向へカムプレート23a,23bが勝手に回動することはない。すなわち、免震装置18では、ロック機構31の機能が解除されて、免震装置18の免振機能が急に発揮されるという事態が起こり難いため、使用時の安全性が高い。
なお、操作レバー22を操作すれば、次のようにして再び免振装置18の免振機能を発揮させることができる。
まず、操作レバー22のノブ22aを握って、カムプレート23aを矢印Eの方向とは逆の方向へ回動させる。これにより、リンク部材27を介してカムプレート23aに連結されたカムプレート23bも、カムプレート23aに連動して、カムプレート23aと同じ角度だけ回動する。そして、例えば、挿通孔37a,37bの中心同士を結ぶ直線が鉛直方向と平行になるまでカムプレート23a,23bを回動させると、図6(b)に示した状態になる。
図6(b)に示した状態において、操作レバー22を操作して、載置板28の取付部33cの下面28bからカムフォロア26の外周面26bが離れるまでカムプレート23a,23bを矢印Eの方向とは逆の方向へさらに回動させると、例えば、図7(b)に示したような状態になる。この場合、載置板28の荷重はカムプレート23a,23bではなく、防振ゴム29によって支持される。したがって、図7(b)に示した状態では、載置部33aの上面28aにATMが載置されていると、それらの荷重は防振ゴム29に加わるため、免震装置18の免振機能が発揮されることになる。
以上説明したように、本発明の免震装置18においては、空気ばねを用いないため、構造が簡単であり、安価に製造することができる。また、載置板28とその上面28aに載置された機器の荷重が2枚のカムプレート23a,23bに分散され、カムフォロア26と載置板28の間に発生する摩擦力が小さく抑えられるため、ロック機構31の操作性が良い。
そして、このような免振装置18が荷室2に設置された移動店舗車は、小型で軽量構造の機器の輸送に適するという効果を有している。
なお、本発明の移動店舗車は本実施例に示した構造に限定されるものではなく、適宜変更可能である。例えば、免震装置18において、接続部33b,33bを設けずに載置板28を載置部33aの幅方向の両端縁から取付部33c,33cが延設された構造としても良い。ただし、載置板28が本実施例で示したような構造であれば、固定板30の下面30aと載置部33aの上面28aとの距離が短いため、固定板30を設置するために床面35に深い窪みを設ける必要がない。すなわち、載置部28の上面28aを床面35の高さに合わせ易いというメリットがある。
また、一対の固定板30,30を載置板28とほぼ同じ大きさの一枚の板とすることもできる。ただし、本実施例で示したような構造であれば、載置板28の取付部33c,33cの下の空間に固定板30と防振ゴム29とロック機構31が配置され、全体がシンプルな構造となるため、車両等への設置作業が容易になる。したがって、当該作業に要するコストが削減される。
さらに、カムプレート23a,23bにカムフォロア26を取り付ける代わりに、載置板28の取付部33cの下面28bを支持可能に突状の受け部をカムプレート23a,23bに設けた構造とすることもできる。ただし、本実施例に示したような構造にすれば、カムプレート23a,23bを回動する際にカムフォロア26と載置板28の間に発生する摩擦力が小さく抑えられるため、ロック機構31の操作性が向上するという効果が発揮される。
また、免振装置18は、移動店舗車に搭載する代わりに、建物の床面等に固定した状態で単独で使用することもできる。さらに、移動店舗車については、出入口が車体の後面だけでなく、後面と側面の両方若しくは側面だけに設けられた構造であっても良い。
請求項1乃至請求項7に記載された発明は、ATM等のサービスを供用するための精密な機器を搭載し、荷室を店舗として利用する形態の移動店舗車全般に対して適用可能である。
1…トラック 1a…電動油圧式アウトリガ 1b…車体フレーム 2…荷室 2a…側面パネル 2b…床面 2c…天井パネル 2d…側面パネル 3a…後部扉 3b…引き違い扉 4…油圧スプリング 5…後部出入口 6…階段 7…踏板 8…側板 9…手摺 10…換気扇 11…空調機用室外機 12…引き違い窓 13…接客エリア 14…執務エリア 15…カウンター 16a,16b…仕切り板 17a,17b…空調機 18…免振装置 19…乗員用椅子 20…長椅子 21…収納部 22…操作レバー 22a…ノブ 22b…棒状体 23a,23b…カムプレート 24…シャフト 25…カラー 26…カムフォロア 26a…軸部 26b…外周面 27…リンク部材 28…載置板 28a…上面 28b…下面 28c…外面 28d…長穴 29…防振ゴム 29a…ボルト 29b…ナット 30…固定板 30a…下面 31…ロック機構 32a…係止部 32b…係止具 33a…載置部 33b…接続部 33c…取付部 34…補強板 35…床面 36a…バネ座金 36b…ナット 37a,37b…挿通孔 38…支持板 39…係合部

Claims (7)

  1. 平面視矩形状をなして上面に機器が載置される鋼製の載置板と、
    この載置板を下方から支持する防振ゴムと、
    この防振ゴムが上面に設置された鋼製の固定板と、
    この固定板に設置されたロック機構と、を備え、
    このロック機構は、
    前記固定板に基端部が回動可能に保持され、一の方向へ回動した際に前記固定板に対して当接する係合部が側面の一部に形成された平板材と、
    この平板材に設けられた受け部と、からなり、
    前記平板材は、
    前記係合部が前記固定板に当接した場合にのみ、前記一の方向への回動が抑制されて前記受け部を介して前記載置板を下方から支持可能に形成されたことを特徴とする免振装置。
  2. 前記載置板は、
    上面に前記機器が載置される矩形状の載置部と、
    この載置部と直交するように、その幅方向の両端縁からそれぞれ延設され細長い矩形状をなす一対の接続部と、
    前記載置部と平行をなし、かつ、平面視した場合に前記載置部の両側に配置されるように一対の前記接続部の端縁からそれぞれ延設され細長い矩形状をなす一対の取付部からなることを特徴とする請求項1に記載の免振装置。
  3. 前記固定板は、一対の細長い矩形状部材からなり、前記載置板の両端縁に対してそれぞれ平行に設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の免振装置。
  4. 前記受け部は、軸部を有するとともにニードルベアリングが内部に組み込まれたカムフォロアからなり、前記平板材によって前記軸部が回動可能に保持されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の免振装置。
  5. 両端にシャフト挿通孔を有する長尺板状のリンク部材を備え、
    前記平板材は、前記シャフト挿通孔に前記カムフォロアの前記軸部が挿通されるようにして、前記リンク部材を介して互いに揺動可能に連結される一対のカムプレートからなることを特徴とする請求項4に記載の免振装置。
  6. 前記平板材は、水平に設置されている前記固定板に前記係合部が当接した際に、その回動中心と前記カムフォロアの回動中心を結ぶ直線が鉛直方向に対して傾斜するように前記固定板に設置されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の免振装置。
  7. サービスを供用するための機器が荷室に搭載され、車体の後面又は側面の少なくともいずれか一方に出入口が設けられた移動店舗車において、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の免振装置が前記荷室の床面に設置されたことを特徴とする移動店舗車。
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