JP2017160971A - 非金属構成部品、シートリング、及びバタフライバルブ - Google Patents

非金属構成部品、シートリング、及びバタフライバルブ Download PDF

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Abstract

【課題】弁体の反りを吸収できる樹脂を採用しながらも流体の温度変化時に可動シール面と固定シール面とのシール性を確保できる非金属構成部品、シートリング、及びバタフライバルブを提供する。【解決手段】本発明のシートリング18を、流路方向(X軸方向)の一端に設けられる第1の金属構成部品82と、流路方向Fの他端に設けられる第2の金属構成部品84と、第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84に挟まれた非金属構成部品80と、から構成した。非金属構成部品80は、樹脂又はゴムから構成した。【選択図】図3

Description

本発明は、バタフライバルブを構成するリング状の非金属構成部品、その非金属構成部品を有するシートリング、及び、そのシートリングを有するバタフライバルブに関する。
偏心型バタフライバルブは、一般的に、管状の流路を有する弁本体の内周に弁座となるシートリングが設けられており、流体は、シートリングを含む仮想平面と直交する方向に流れる。
また、弁本体の内側には、シートリングの内周面に当接する外周面を有する弁体が設けられている。弁体には、流路と直交する方向に軸孔が開設されており、軸孔には、中空部(流路)を貫通するように弁本体に設けられた弁軸が挿入されている。弁体は弁軸に固定されており、弁軸がその軸心を中心として回転されることにより弁体が回動されて流路の開閉がなされる。
ここで、シートリングにおける弁体との接触面となる外周面を「固定シール面」と称し、弁体におけるシートリングの外周面との接触面を「可動シール面」と称することとする。また、固定シール面の流路方向における中心を「シール面中心」と称することとする。
偏心型バタフライバルブのタイプとして、単偏心型、二重偏心型、および三重偏心型がある。単偏心型は、弁棒の軸心が流路の方向にシール面中心から離間しているバタフライバルブである(1次偏心)。また、固定シール面と可動シール面とは、円錐面の一部を成しており、当該円錐面の頂点が流路の中心線上に在るものである。二重偏心型は、弁棒の軸心が、さらに流路の中心線から離間しているバタフライバルブである(2次偏心)。三重偏心型は、二重偏心に加えて、さらに前記円錐面の中心軸を流路の中心線に対して傾けて(当該円錐面の頂点は流路の中心線から外れている)、固定シール面および可動シール面を形成したものである(3次偏心)。
従来の三重偏心型のバタフライバルブを、図22に、符号100で示す。三重偏心型のバタフライバルブ100は、金属から構成され、管状の流路102を有する弁本体104と、弁本体104に回転自在に設けられた弁棒106と、弁本体104の内周に設けられたシートリング108と、弁棒106により回動され、シートリング108と協働して流路102を開閉する弁体120と、を備えている。三重偏心型のバタフライバルブ100は、弁体120の可動シール面とシートリング108の固定シール面との接触面が、流路の全閉時のシール性(シート性)を確保する必要がある。
弁体120に流体圧力Pが負荷された場合、弁体120に弁棒106を中心とするモーメントMによる反りが生じる。弁体120に反りが生じると、可動シール面の位置が変わり、流路の全閉時のシール性を確保することができない。このため、弁体120の反りを吸収できる樹脂製のシートリングが採用されている。
しかし、樹脂は金属に比して線膨張係数が大きいため、樹脂製のシートリングは金属製のシートリングよりも流体の温度変化による変形量が大きい。特に、極低温用の三重偏心型のバタフライバルブの場合、使用温度範囲−196℃〜80℃の間で、急激な温度変化が生じる恐れがあるため、流路の全閉時のシール性を確保できないことが考えられる。
なお、三重偏心型のバタフライバルブに関する特許文献としては、弁体の可動シール面とシートリングの固定シール面とのシール性の向上に関する文献が存在する(特許文献1及び2参照。)。しかし、本願発明に関連するものはない。
特開平11−148563号公報 特許第4987087号公報
本発明は、弁体の反りを吸収できる樹脂を採用しながらも流体の温度変化時に可動シール面と固定シール面とのシール性を確保できる非金属構成部品、シートリング、及びバタフライバルブを提供することを目的とする。
本発明の非金属構成部品は、バタフライバルブに備えられ、管状の流路を有する弁本体と、前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒により回動される弁体と、の間に設けられたシートリングを構成するリング状の非金属構成部品であって、
前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品とに挟まれ、
樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されたことを特徴とする。
また、本発明の非金属構成部品は、前記非金属構成部品において、前記バタフライバルブは三重偏心型であることを特徴とする。
また、本発明の非金属構成部品は、前記非金属構成部品において、前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、の組合せからなることを特徴とする。
本発明の非金属構成部品は、前記非金属構成部品において、前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品に対して前記流路方向に対する略垂直方向に移動して前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品から離脱しないように、前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品に係合される係合部を備えたことを特徴とする。
本発明の非金属構成部品は、前記非金属構成部品において、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さが一定であることを特徴とする。
本発明のシートリングは、バタフライバルブに備えられ、管状の流路を有する弁本体と、前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒により回動される弁体と、の間に設けられたシートリングであって、
前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品と、前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品に挟まれたリング状の非金属構成部品と、から構成され、
前記非金属構成部品は、樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されたことを特徴とする。
本発明のシートリングは、前記シートリングにおいて、前記バタフライバルブは三重偏心型であることを特徴とする。
本発明のシートリングは、前記シートリングにおいて、前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、との組合せからなることを特徴とする。
本発明のシートリングは、前記シートリングにおいて、前記非金属構成部品と、(1)前記第1の金属構成部品、(2)前記第2の金属構成部品、(3)前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品、のうちのいずれかとの間に、隙間を設けたことを特徴とする。
本発明のシートリングは、前記シートリングにおいて、前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品は、前記非金属構成部品を、流路方向に対して垂直方向に押さえ込む押圧面を、各々備えたことを特徴とする。
本発明のバタフライバルブは、管状の流路を有する弁本体と、前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒と、前記弁棒により回動され、前記流路を開閉する弁体と、
前記弁本体と前記弁体との間に設けられたシートリングと、を備えたバタフライバルブであって、
前記シートリングが、前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品と、前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品に挟まれたリング状の非金属構成部品と、から構成され、
前記非金属構成部品は、樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されたことを特徴とする。
本発明のバタフライバルブは、前記バタフライバルブにおいて、前記バタフライバルブは三重偏心型であることを特長とする。
本発明のバタフライバルブは、前記バタフライバルブにおいて、前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、の組合せからなることを特徴とする。
本発明のバタフライバルブは、前記シートリングは、前記弁本体の内周に設けられ、前記弁体は、前記シートリングと協働して前記流路を開閉することを特徴とする。
本発明の非金属構成部品は、流路方向の一端及び他端における流路方向に対する垂直方向の長さよりも、流路方向の中間における流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されている。このため、流路に極低温(例えば、−196℃)の流体が流される場合、非金属構成部品の流路方向に対する垂直方向の収縮は、流路方向の中間付近が、流路方向の一端付近及び他端付近よりも大きい。線膨張係数に従った非金属構成部品の流路方向に対する垂直方向の収縮は、流路方向に対する垂直方向の長さに比例するからである。
このため、非金属構成部品における流路方向の中間付近で、固定シール面に凹部が生じる。これにより、固定シール面と可動シール面との接触面積が減少し、接触圧力(単位面積あたりの力)が増大し、固定シール面と可動シール面とのシール性を向上させることができる。
本発明のシートリング及びバタフライバルブを示す平面断面図である。 図1のシートリング、バタフライバルブ、及びシートリングを構成する非金属構成部品を示す図1のA部拡大平面断面図である。 図1のシートリング及びシートリングを構成する非金属構成部品を示す拡大平面断面図である。 図1のシートリング及びバタフライバルブを示す一部切断斜視図である。 図1のバタフライバルブを弁棒の軸心を含む断面で切断し、第1弁体部側から見た斜視図である。 図1のバタフライバルブを一部分解した斜視図である。 図1のバタフライバルブの弁体を閉じた状態を示す斜視図である。 図1のバタフライバルブの三重偏心構造を説明するための斜視図である。 図1のシートリング及びシートリングを構成する非金属構成部品の作動を説明するための拡大平面断面図である。 図1のシートリング及びシートリングを構成する非金属構成部品の他の作動を説明するための拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 本発明のシートリング、及びシートリングの更に他の実施形態を示す拡大平面断面図である。 従来の三重偏心型のバタフライバルブを示す平面断面図である。
以下、本発明の非金属構成部品、その非金属構成部品を備えた本発明のシートリング、そのシートリングを備えた本発明のバタフライバルブについて、図面を参照しながら説明する。図1、図2、図4〜図7において符号10は本発明のバタフライバルブを示し、符号18は本発明のシートリングを示す。図2及び図3において符号80は本発明の非金属構成部品を示す。なお、図1及び図2において、各種ボルトの縦断面のハッチングは省略している。
図1に示すように、バタフライバルブ10は、管状の流路12を有する弁本体14と、弁本体14に回転自在に設けられた弁棒16と、弁本体14の内周に設けられた弁座であるシートリング18と、弁棒16で回動自在に軸支されて弁本体14内側に収納された弁体20とを有する。
(弁本体)
弁本体14は、例えば、炭素鋼で形成されている。弁本体14は、略リング状(菅状)をなし、内径部の一端側には、円形状の流路12が形成され、他端側には、略円形状のシートリング18の取付部が形成されている。弁本体14の外径部には、弁本体14が変形しないように、フランジが複数条形成されている。弁本体14の底部には、図4及び図5に示すように、4本のボルト28(図4で、2本のみが表れ、図5で、1本のみが表れている)によって、底カバー30が取り付けられている。底カバー30と弁本体14との間には、リング状をしたガスケット31が挟み込まれており、これによって、流体が弁本体14の外部へ漏出するのが防止されている。
弁本体14の上部には、2本の植込みボルト46(図4)の一端側が螺入されている。植込みボルト46は、グランドフランジ44の対角近傍に開設された貫通孔(不図示)に挿入されており、グランドフランジ44から上方に突出した他端側には、ナット48(図4)が螺合されている。そして、ナット48を締め付けることにより、グランドフランジ44が、パッキン押さえ42を下向きに押圧することとなる。図4〜図7に示すように、弁本体14には、その上部と底部を貫く弁棒16を軸支する上部軸支部150と底部軸支部152とが形成されている。上部軸支部150には、軸ブッシュ38がブランドパッキン40を介して固定され、底部軸支部152には、軸ブッシュ27は底カバーにより固定されている。
(弁棒)
弁棒16は、例えば、ステンレス鋼で形成されている。図1に示すように、弁棒16は、第2弁体部24に開設された軸孔26に挿入されていて、弁棒16は、第2弁体部24において弁体20全体を軸支している。なお、第2弁体部24の軸孔26と弁棒16には、対応するキー溝(いずれも、不図示)が形成されており、両キー溝には、不図示のキーが嵌入されている。これにより、弁棒16のトルクが弁体20(第2弁体部24)に伝達されて、弁棒16により弁体20が回動されることとなる。
弁棒16は、図4及び図5に示すように、流路12を貫通し、その上部と下部とがそれぞれ軸ブッシュ38,27を介して弁本体14に支持されている。軸ブッシュ27は、メタル、グラファイト等で形成され円筒状をしており、弁棒16の下部に外挿されている。
図4及び図5に示すように、底カバー30と弁棒16の下端との間には、円板部材32とリング部材34が設けられている。円板部材32は、フッ素樹脂や砲金等で形成されており、ボルト36で弁棒16の下端面に取り付けられている。リング部材34は、金属材料(例えば、ステンレス鋼)で形成されている。円板部材32とリング部材34とで、弁棒16に掛かるスラスト荷重を受けている。
一方、弁棒16の上部には、図4及び図5に示すように、下から順に、軸ブッシュ38、グランドパッキン40、パッキン押さえ42が外挿されている。パッキン押さえ42は、方形板状をしたグランドフランジ44によって、弁棒16の軸心方向で下向きに押圧されており、グランドパッキン40は、パッキン押さえ42によって締め付けられている。これにより、グランドパッキン40に弁棒16表面を押付ける力が発生し、グランドパッキン40が弁棒16に密着することにより、弁棒16伝いに弁本体14外部へ流体が漏出するのが防止されている。
(弁体)
弁体20は、弁棒16に固定された第2弁体部24と、その第2弁体部24に重ね合わされるように固定された円盤状をした第1弁体部22とを含む。第1弁体部22と第2弁体部24は、同種の材料、例えば、ステンレス鋼で形成されている。
図1に示すように、第1弁体部22と第2弁体部24とは、締結部材である六角穴付きボルト54(以下、単に「ボルト54」と言う。)複数本によって、それらの厚み方向に締結される。また、図1及び図6に示すように、第1弁体部22と第2弁体部24との間には、スペーサ部材56が差し挟まれて配されている。スペーサ部材56は、第1シム58と第2シム60とを含む。第1シム58は、円板状をしており第1弁体部22の中心領域に配されている。第2シム60は、環状をしていて、第1シム58を取り囲むように配されている。第1シム58と第2シム60とは、ゴム、樹脂、ガスケット等から構成されている。
図6に示すように、第1シム58および第2シム60を間に挟んで、第1弁体部22と第2弁体部24を複数のボルト54で締結することにより、弁体20が組み立てられる。弁体20において、第1弁体部22の最外周面は、円錐面の一部を成し、最外周面がバタフライバルブ10の全閉時において、図2に示すように、シートリング18の内周面18Aと接触する接触面となる。以下、シートリング18の内周面と接触する第1弁体部22の外周面を「可動シール面22A」と称することとする。また、可動シール面22Aと同様に円錐面の一部を成し、可動シール面22Aと接触するシートリング18の内周面を「固定シール面18A」と称することとする。
図6に示すように、第2弁体部24には、所定の複数位置に、ザグリ加工の施されたボルト挿通孔50(以下、単に「挿通孔50」と言う。)が厚み方向に開設されている。一方、第1弁体部22には、第2弁体部24に重ねられた状態において、各挿通孔50に対応する位置にねじ穴52が形成されている。ねじ穴52の各々は、全て、第1弁体部22の厚み方向に貫通していない有底のねじ穴である。
(シートリング)
シートリング18は、弁本体14に回動自在に設けられた弁棒16により回動される弁体20と協働して流路12を開閉する。シートリング18は、図2及び図3に示すように、流路方向(X軸方向)の一端に設けられる第1の金属構成部品82と、流路方向の他端に設けられる第2の金属構成部品84と、第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84に挟まれた非金属構成部品80と、から構成される。第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84は、例えばステンレス鋼から構成される。非金属構成部品80は、樹脂又はゴムから構成される。例えば、EPDM(エチレンプロビレンジエンゴム)等から構成される。
非金属構成部品80は、図3に示すように、流路方向の一端における流路方向(X軸方向)に対する垂直方向の長さL1、及び他端における流路方向に対する垂直方向の長さL2よりも、流路方向の中間における流路方向に対する垂直方向の長さL3が長く構成されている。すなわち、非金属構成部品80は、断面略T字形状に構成されている。流路方向の中間とは、シートリング18全体のX軸方向の長さHの中点(中心線C1上の点)の位置である。L1及びL2に対するL3の倍率は特に限定されないが、L1及びL2に対して、L3は2倍以上で8倍以下を例示できる。
また、バタフライバルブ10が三重偏心型であることにより、シートリング18全体はX軸方向に見て楕円形状となり、このシートリング18の全体に渡り、L1及びL2は一定である。
非金属構成部品80は、第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84に対して流路方向に対する垂直方向に移動して第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84から離脱しないように、第1の金属構成部品82に係合される環状の係合部86を備えている。第1の金属構成部品82には、係合部86が係合される被係合部88が備えられている。非金属構成部品80と第1の金属構成部品82との間には、流体圧力に追従して非金属構成部品80がX軸正方向に移動するように、移動代である隙間93が設けられている。
非金属構成部品80は、可動シール面22Aによって押圧圧縮される圧縮代90が備えられている。固定シール面18Aと可動シール面22Aとの間のシール性を向上させるためである。
第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84は、非金属構成部品80を押さえ込むことにより、非金属構成部品80の中で第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84との接触部付近が、低温流体の温度変化によって流路方向に対する垂直方向に膨張、収縮又は移動するのを抑えるために、押圧面91及び押圧面92を、各々備えている。
次に、シートリング18の弁本体14への取付構造について説明する。図6に示すように、弁本体14に対し、環状をしたシートガスケット66、シートリング18、およびセットリングがこの順で取り付けられる。
図1、図2に示すように、弁本体14の内周の一部に、中心に向かって突出して形成された環状リブ14Aに対し、シートガスケット66、シートリング18、セットリング68がこの順で重ねられて取り付けられる。セットリング68には、その周方向に複数のボルト挿通孔70(図6)が開設されており、弁本体14には、ボルト挿通孔70の各々に対応させてねじ穴14Bが形成されている。そして、ボルト挿通孔70に挿入した六角穴付きボルト72を弁本体14のねじ穴14Bに螺合することにより、セットリング68ひいてはシートリング18およびシートガスケット66が弁本体14に固定される。
シートガスケット66は、弁本体14の内壁(環状リブ14A)とシートリング18とで挟持されており、当該挟持部分において、全閉時に流体が上流側から下流側、並びに下流側から上流側へ漏れるのが防止されている。
(三重偏心構造)
バタフライバルブ10は、三重偏心構造を有する三重偏心型のバタフライバルブである。この三重偏心について、図8を参照しながら説明する。なお、便宜上、図8において切断面のハッチングは省略している。図8において、符号Cで指し示すのは、弁本体14が形成する流路12の中心線である。中心線Cは、弁本体14の中心線でもある。なお、バタフライバルブ10は、流路12において流体が、いずれの向きに流れるように用いても構わないが、全閉時における流体の流れの遮断性の観点からは、矢印Fの向きに流れるように用いるのが好ましい。
符号Sで指し示すのは、固定シール面18A(図2)の流路方向(中心線Cの方向)におけるバタフライバルブ10の中心(以下、この中心を「シール面中心S」と言う。)である。符号Rで指し示すのは、点Pを頂点とする円錐の外形(円錐の母線)であり、Qで示すのは円錐の軸心である。
三重偏心は、(1)弁棒16の軸心Xが、シール面中心Sから流路12の方向(中心線Cの方向)に離間された一次偏心(E1)、(2)弁棒16の軸心Xが、流路12の中心線C(弁本体14の中心線C)から、中心線Cと直交する方向に離間された二次偏心(E2)、及び(3)固定シール面18Aと可動シール面22A(図2)の形状を規定する円錐Rの中心軸Qが中心線Cから傾けられた三次偏心(E3)の組み合わせからなるものである。
なお、図8に示すように、円錐Rの頂点Pは、シール面中心Sに対し、弁棒16が偏心(E1)されている向きとは反対向きに離れたところに位置されている。
(バタフライバルブの作動)
上述のような構成のバタフライバルブ10は、弾性変形可能な樹脂等から構成された非金属構成部品80が弁体20と接触するため、弁体20の回転、及び、弁体20とシートリング18とのシール性が確保される。バタフライバルブ10は、全閉時において、第1弁体部22の可動シール面22Aとシートリング18の固定シール面18Aとが面接触することにより流体の流路が遮断される。バタフライバルブ10は、図1、図2、図5、および図7に示す全閉状態から弁棒16を、図1に示す矢印Bの向きに90度回転させることによって、図4に示す全開状態となる。また、全開状態から、矢印Bとは反対向きに弁棒16を90度回転させることによって、全閉状態となる。弁棒16は、弁本体14の上端に取り付けられる不図示の動力ユニットによって、弁棒16上端部部分に形成された四角部16Aに回転動力が加えられて回転される。この動力ユニットは、レバー式、ギヤー式、シリンダ式、電動式などの公知のものが用いられる。
(断面略T字形状の非金属構成部品の効果)
以下に、断面略T字形状の非金属構成部品80による効果を説明する。
本発明のバタフライバルブ10によれば、非金属構成部品80のX軸方向(流路方向)の一端における流路方向に対する垂直方向の長さL1、及びX軸方向の他端における流路方向に対する垂直方向の長さL2よりも、X軸方向の中間における流路方向に対する垂直方向の長さL3が長く構成されている。このため、極低温(例えば、−196℃)の流体が流路に流される場合、非金属構成部品80の流路方向に対する垂直方向の収縮(収縮の方向を図9に矢印で示す)は、X軸方向の中間付近の範囲A1が、X軸方向の一端付近の範囲A2及びX軸方向の他端付近の範囲A3よりも大きい。線膨張係数に従った非金属構成部品80の流路方向に対する垂直方向の収縮は、流路方向に対する垂直方向の長さに比例するからである。
このため、図9に示すように、非金属構成部品80におけるX軸方向の中間付近の範囲A1で、固定シール面18Aに凹部97が生じる。これにより、範囲A2及びA3において、固定シール面18Aと可動シール面22Aとの接触面積が減少し、接触圧力(単位面積あたりの力)が増大し、シール性を向上させることができる。
また、第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84は、押圧面91及び押圧面92を、各々備えているため、非金属構成部品80におけるX軸方向の中間付近の範囲A1で収縮することがあっても、押圧面91及び押圧面92が非金属構成部品80を押圧した状態で非金属構成部品80と第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84とが固定されているため、非金属構成部品80のX軸方向の一端付近の範囲A2及びX軸方向の他端付近の範囲A3が、可動シール面22Aから離隔することはない。
また、非金属構成部品80は、X軸方向に見て楕円形状であるシートリング18の全体に渡り、L1及びL2は一定である。すなわち、X軸方向に見て非金属構成部品80の一端94及び他端95が描く形状は、X軸方向に見て楕円形状であるシートリング18の全体の形状に対応して真円ではなく、楕円形状となる。このため、L1及びL2の低温流体による収縮を非金属構成部品80全体において一定に保つことができる。これにより、低温流体によるシール性能(シート性能)の低下を最小限に抑えることができる。
また、非金属構成部品80は、第1の金属構成部品82の被係合部88に係合される係合部86を備えている。このため、非金属構成部品80は、第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84に対して流路方向に対する垂直方向に移動することはなく、非金属構成部品80が第1の金属構成部品82及び第2の金属構成部品84から離脱することはない。これにより、非金属構成部品80の取付安定性を向上させることができる。
また、本発明のシートリング18によれば、非金属構成部品80と第1の金属構成部品82との間には、流体圧力に追従して非金属構成部品80がX軸正方向に移動するように、隙間93が設けられている。
図10に示すように、第1弁体部22にX軸負方向の流体圧力P1が負荷された場合、第1弁体部22はX軸負方向(可動シール面22Aが固定シール面18Aへ向かって押圧される方向)に押圧され、固定シール面18Aと可動シール面22Aとのシール性能は高まる。
一方、図10に示すように、第1弁体部22にX軸正方向の流体圧力P2が負荷された場合、第1弁体部22には固定シール面18Aから離れる方向に押圧力が負荷されるため、固定シール面18Aと可動シール面22Aとのシール性能は低下する。しかし、隙間93が設けられているため、非金属構成部品80は、第2の金属構成部品84のシール面96と可動シール面22Aとの間を通る流体の圧力により、P2の方向に追従して移動する。このため、非金属構成部品80は可動シール面22Aに密着し、固定シール面18Aと可動シール面22Aとのシール性能が高まる。
以上が、断面略T字形状の非金属構成部品80による効果である。
以上、三重偏心型のバタフライバルブ10について説明したが、本発明の非金属構成部品及びそれを用いたシートリングは三重偏心型のバタフライバルブにおいて好ましく適用できる。しかし、本発明は、三重偏心型のバタフライバルブ適用することに限定されないのは言うまでもない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されない。例えば、図11に示すように、流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品84を、セットリング68と一体に構成してもよい。また、図12に示すように、流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品82を、弁本体14と一体に構成してもよい。また、図13に示すように、金属構成部84をセットリング68と一体に構成し、且つ第1の金属構成部品82を弁本体14と一体に構成してもよい。図11〜図13に示す非金属構成部品80も、上述の断面略T字形状の非金属構成部品80による効果が生じる。また、図11〜図13に示すシートリング18は、部品点数を減らし、組立工数を減らすことができる。
また、本発明のシートリング18は、弁本体14側に設けることには限定されない。例えば、図14に示すように、シートリング18を弁体20側に設けてもよい。シートリング18は、第1弁体部22とセットリング204とに挟持された状態で、弁体20側に固定される。この場合、弁本体14が直接に固定シール面200を構成し、シートリング18が可動シール面202を構成する。なお、第1弁体部22と第2弁体部24とは一体に構成してもよい。
シートリング18を弁体20側に設けた場合において、図15に示すように、第1の金属構成部品82をセットリング204と一体に構成してもよい。また、図16に示すように、第2の金属構成部品84を第1弁体部22と一体に構成してもよい。また、図17に示すように、第1の金属構成部品82をセットリング204と一体に構成し、且つ第2の金属構成部品84を第1弁体部22と一体に構成してもよい。図14〜図17に示す非金属構成部品80も、上述の断面略T字形状の非金属構成部品80による効果が生じる。また、図15〜図17に示すシートリング18は、部品点数を減らし、組立工数を減らすことができる。
シートリング18を弁体20側に設けた場合において、弁本体14が直接に固定シール面200を構成することには限定されない。例えば、図18に示すように、弁本体14に固定した固定シール面構成部品98が固定シール面200を構成してもよい。シートリング18は弁体20側に設けられ、シートリング18は、第1弁体部22とセットリング204とに挟持された状態で、弁体20側に固定される。
シートリング18を弁体20側に設け、固定シール面構成部品98が固定シール面200を構成する場合において、図19に示すように、第1の金属構成部品82をセットリング204と一体に構成してもよい。また、図20に示すように、第2の金属構成部品84を第1弁体部22と一体に構成してもよい。また、図21に示すように、第1の金属構成部品82をセットリング204と一体に構成し、且つ第2の金属構成部品84を第1弁体部22と一体に構成してもよい。図19〜図22に示す非金属構成部品80も、上述の断面略T字形状の非金属構成部品80による効果が生じる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、本発明は、図示した実施形態に限定されない。例えば、本発明は三重偏心型のバタフライバルブに限定されず、二重偏心型、一重偏心型又は偏心構造を有しないバタフライバルブであってもよい。三重偏心型でない二重偏心型等のバタフライバルブであっても、流路方向の一端及び他端における流路方向に対する垂直方向の長さよりも、流路方向の中間における流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されることにより、流路に極低温の流体が流される場合、非金属構成部品の流路方向に対する垂直方向の収縮は、流路方向の中間付近が、流路方向の一端付近及び他端付近よりも大きくなる。このため、非金属構成部品における流路方向の中間付近で、固定シール面に凹部が生じる。これにより、固定シール面と可動シール面との接触面積が減少し、接触圧力が増大し、固定シール面と可動シール面とのシール性を向上させることができる。
また、本発明の非金属構成部品において、第1の金属構成部品の被係合部に係合される係合部と、第2の金属構成部品の被係合部に係合される係合部とを両方設けてもよい。また、第1の金属構成部品に係合される係合部を複数設け、第2の金属構成部品に係合される係合部を複数設けてもよい。
10:バタフライバルブ
12:流路
14:弁本体
16:弁棒
18:シートリング
20:弁体
22:第1弁体部
24:第2弁体部
80:非金属構成部品
82:第1の金属構成部品
84:第2の金属構成部品
86:係合部
88:被係合部
93:隙間

Claims (14)

  1. バタフライバルブに備えられ、
    管状の流路を有する弁本体と、前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒により回動される弁体と、の間に設けられたシートリングを構成するリング状の非金属構成部品であって、
    前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品とに挟まれ、
    樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成された非金属構成部品。
  2. 前記バタフライバルブは三重偏心型である請求項1に記載する非金属構成部品。
  3. 前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、の組合せからなることを特徴とする請求項2に記載する非金属構成部品。
  4. 前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品に対して前記流路方向に対する略垂直方向に移動して前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品から離脱しないように、前記第1の金属構成部品又は前記第2の金属構成部品に係合される係合部を備えた請求項1〜3のいずれかに記載する非金属構成部品。
  5. 前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さが一定である請求項1〜4のいずれかに記載する非金属構成部品。
  6. バタフライバルブに備えられ、
    管状の流路を有する弁本体と、前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒により回動される弁体と、の間に設けられたシートリングであって、
    前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品と、前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品に挟まれたリング状の非金属構成部品と、から構成され、
    前記非金属構成部品は、樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されたシートリング。
  7. 前記バタフライバルブは三重偏心型である請求項6に記載するシートリング。
  8. 前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、との組合せからなることを特徴とする請求項7に記載するシートリング。
  9. 前記非金属構成部品と、(1)前記第1の金属構成部品、(2)前記第2の金属構成部品、(3)前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品、のうちのいずれかとの間に、隙間を設けたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載するシートリング。
  10. 前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品は、前記非金属構成部品を、流路方向に対して垂直方向に押さえ込む押圧面を、各々備えた請求項6〜9のいずれかに記載するシートリング。
  11. 管状の流路を有する弁本体と、
    前記弁本体に回転自在に設けられた弁棒と、
    前記弁棒により回動され、前記流路を開閉する弁体と、
    前記弁本体と前記弁体との間に設けられたシートリングと、
    を備えたバタフライバルブであって、
    前記シートリングが、前記流路方向の一端に設けられるリング状の第1の金属構成部品と、前記流路方向の他端に設けられるリング状の第2の金属構成部品と、前記第1の金属構成部品及び前記第2の金属構成部品に挟まれたリング状の非金属構成部品と、から構成され、
    前記非金属構成部品は、樹脂又はゴムから成り、前記流路方向の一端及び他端における前記流路方向に対する垂直方向の長さよりも、前記流路方向の中間における前記流路方向に対する垂直方向の長さが長く構成されたバタフライバルブ。
  12. 前記バタフライバルブは三重偏心型である請求項11に記載するバタフライバルブ。
  13. 前記三重偏心は、前記弁棒の軸心が、前記シートリングにおける前記弁体との接触面である固定シール面の流路方向における中心から当該流路方向において第1の向きに離間された一次偏心と、前記弁棒の軸心が前記流路の中心線から離間された二次偏心と、前記弁体における前記固定シール面との接触面である可動シール面と前記固定シール面との形状を規定する円錐面の頂点が、前記弁棒に対し前記流路方向において前記第1の向きとは反対の第2の向きに離れたところに位置されると共に、前記円錐面の中心軸が、前記流路の前記中心線に対して傾けられた三次偏心と、の組合せからなることを特徴とする請求項12に記載するバタフライバルブ。
  14. 前記シートリングは、前記弁本体の内周に設けられ、前記弁体は、前記シートリングと協働して前記流路を開閉する請求項11〜13のいずれかに記載するバタフライバルブ。
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