JP2017160832A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制すること。【解決手段】一対の受圧板側連結部36を含む凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、空間36kが回転軸の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。よって、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放している場合に比べて、回転支持体30が回転したときに、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aのうち、回転支持体30の回転方向の後方の対向部位36aが潤滑油と干渉し難くなる。さらに、凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、回転支持体30が回転したときに、凸部33において、潤滑油と干渉して回転抵抗が大きくなり易い部位が無い。【選択図】図2
Description
本発明は、可変容量型斜板式圧縮機に関する。
可変容量型斜板式圧縮機は、斜板室、及び複数のシリンダボアが形成されたシリンダブロックを有するハウジングと、ハウジングに回転可能に支持される回転軸とを備えている。斜板室には、回転軸と一体的に回転する回転支持体と、連結機構を介して回転支持体に連結されるとともに回転軸からの駆動力を得て回転する斜板とが収容されている。斜板は、連結機構によって回転軸の回転軸線に直交する方向に対する傾斜角度(傾角)の変更が許容された状態で回転支持体に連結されている。各シリンダボアにはピストンが往復動可能に収納されている。各ピストンは、一対のシューを介して斜板の外周部に係留されている。回転軸の回転に伴う斜板の回転運動は、シューを介してピストンの往復直線運動に変換される。そして、ピストンが斜板の傾角に応じたストロークで往復動し、吐出容量が変更される。
図5に示すように、回転支持体101は、ハウジングに設けられたスラスト軸受と当接する円板状の受圧板102と、受圧板102の斜板側対向面103に形成され、連結機構104の一部を構成する一対の受圧板側連結部105(ピン支持部)とを備えているものが、例えば特許文献1に開示されている。一対の受圧板側連結部105は、斜板側対向面103に対して回転支持体101の回転方向に互いに離れて配置されている。また、連結機構104は、回転支持体101と斜板106との間に設けられる一対の中間リンク107と、各中間リンク107を各受圧板側連結部105に対して回動自在に支持する一対の第1のピン108と、一対の中間リンク107を斜板106に対して回動自在に支持する第2のピン109とを有している。そして、一対の中間リンク107が、第1のピン108及び第2のピン109を介して回転支持体101及び斜板106に対して回動自在に連結されているため、斜板106は回転軸110の軸線方向へスライド可能であり、且つ傾動可能であって、回転軸110と一体回転する。
ところで、斜板室内には、斜板室内の斜板106やシュー等の各摺動部品の潤滑のために用いられる潤滑油が貯留されている。斜板室内の潤滑油は、回転軸110と一体的に回転する回転支持体101や斜板106により撹拌されて飛散し、潤滑油の飛沫が各摺動部品を潤滑する。このとき、一対の受圧板側連結部105が、回転支持体101の回転方向に互いに離れて配置されており、一対の受圧板側連結部105における回転支持体101の回転方向に対向する対向部位105aの間の空間105kが回転軸110の径方向外側に開放している。すると、回転支持体101が回転して、一対の受圧板側連結部105が斜板室内に貯留された潤滑油を通過する際に、一対の受圧板側連結部105の対向部位105aのうち、回転支持体101の回転方向の後方の対向部位105aが、空間105kに入り込む潤滑油と干渉することにより回転抵抗が大きくなる。その結果、潤滑油の温度が高くなり過ぎる虞がある。潤滑油の温度の上昇は、可変容量型斜板式圧縮機の耐久性の低下や動力損失を招く。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる可変容量型斜板式圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決する可変容量型斜板式圧縮機は、斜板室、及び複数のシリンダボアを有するシリンダブロックを備えたハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、前記斜板室に収容されるとともに前記回転軸に固定され、前記回転軸と一体的に回転する回転支持体と、前記斜板室に収容されるとともに連結機構を介して前記回転支持体に連結され、前記回転軸からの駆動力を得て回転する斜板と、を備え、前記回転支持体は、前記ハウジングに設けられたスラスト軸受と当接する受圧板と、前記受圧板の斜板側対向面に設けられ、前記連結機構の一部を構成するとともに前記回転支持体の回転方向に互いに離れて配置される一対の受圧板側連結部と、を有している可変容量型斜板式圧縮機であって、前記斜板側対向面には、前記受圧板側連結部を含む凸部が設けられており、前記凸部は、その外周面が前記回転方向の全周に亘って連続して延びている。
これによれば、凸部の外周面が回転支持体の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放しておらず、凸部の一部によって閉塞されている。よって、従来技術のように、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放している場合に比べて、回転支持体が回転したときに、一対の受圧板側連結部の対向部位のうち、回転支持体の回転方向の後方の対向部位が潤滑油と干渉し難くなる。さらに、凸部の外周面が回転支持体の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、回転支持体が回転したときに、凸部において、潤滑油と干渉して回転抵抗が大きくなり易い部位が無い。その結果、回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
上記可変容量型斜板式圧縮機において、前記凸部の外周面は、前記回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していることが好ましい。
これによれば、凸部の外周面が、回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
これによれば、凸部の外周面が、回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
上記可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板の受圧板側対向面には、少なくとも外周面が前記回転軸を径方向で挟んだ両側まで延びる斜板側ウエイトが設けられていることが好ましい。
これによれば、例えば、斜板側ウエイトが、斜板の受圧板側対向面に対して回転軸の径方向に離れた2箇所に設けられており、斜板の回転方向に対向する部位を各々有している場合に比べて、斜板の回転による斜板側ウエイトにおける斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
上記可変容量型斜板式圧縮機において、前記斜板側ウエイトの外周面は、前記回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していることが好ましい。
これによれば、斜板側ウエイトの外周面が、回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、斜板の回転による斜板側ウエイトにおける斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
これによれば、斜板側ウエイトの外周面が、回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、斜板の回転による斜板側ウエイトにおける斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
この発明によれば、回転支持体の回転による斜板室内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
以下、可変容量型斜板式圧縮機を具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。なお、本実施形態の可変容量型斜板式圧縮機は、車両に搭載されるとともに車両空調装置に用いられる。
図1に示すように、可変容量型斜板式圧縮機10のハウジング11は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の一端(前端)に連結されたフロントハウジング13と、シリンダブロック12の他端(後端)に弁・ポート形成体14を介して連結されたリヤハウジング15とを備えている。ハウジング11内において、シリンダブロック12とフロントハウジング13とで囲まれた空間には斜板室16が区画されている。また、ハウジング11内には、回転軸17が収容されている。
フロントハウジング13には、回転軸17が貫通する貫通孔13aが形成されている。貫通孔13a内におけるフロントハウジング13と回転軸17の一端側との間には、ラジアルベアリング17aが設けられている。回転軸17の一端側は、ラジアルベアリング17aを介してフロントハウジング13に回転可能に支持されている。シリンダブロック12には、回転軸17の他端部が挿通される挿通孔12hが形成されている。挿通孔12h内におけるシリンダブロック12と回転軸17の他端部との間には、ラジアルベアリング17bが配設されている。回転軸17の他端部は、ラジアルベアリング17bを介してシリンダブロック12に回転可能に支持されている。
回転軸17の一端は、貫通孔13aを介してフロントハウジング13から外部へ突出しており、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車両のエンジンEに連結されている。本実施形態では、動力伝達機構PTは、常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベルト及びプーリの組合せ)である。
斜板室16には、回転軸17に固定され、回転軸17と一体的に回転する回転支持体30と、連結機構40を介して回転支持体30に連結されるとともに回転軸17からの駆動力を得て回転する斜板50とが収容されている。斜板50は、斜板室16内において、回転軸17の回転軸線Lに直交する方向に対して傾動可能であり、且つスライド移動可能に回転軸17に支持されている。
回転支持体30は、フロントハウジング13の端壁13eに設けられたスラスト軸受18と当接する円板状の受圧板31を有する。受圧板31の斜板側対向面31aには、斜板50に向けて突出するとともに回転軸17が挿通される円筒状のボス部32が形成されている。そして、回転軸17がボス部32の内側に圧入されることによって、回転支持体30と回転軸17とが一体化されている。
回転支持体30と斜板50との間には、回転軸17の回転軸線Lに直交する方向に対する斜板50の傾斜角度(斜板50の傾角)を減少させる方向へ斜板50を付勢する付勢ばね20が配設されている。斜板50は、付勢ばね20の付勢力、連結機構40を介した回転支持体30との間での連結、及び回転軸17の支持により、回転支持体30及び回転軸17と同期して回転可能であるとともに、回転軸17の軸方向へのスライド移動を伴いながら回転軸17に対し傾動可能となっている。
シリンダブロック12には、シリンダブロック12の軸方向に貫通形成されるシリンダボア12aが回転軸17の周囲に複数(図1では1つのシリンダボア12aのみ図示)配列されている。各シリンダボア12aにはピストン22が往復動可能にそれぞれ収納されている。各シリンダボア12aの両開口は、弁・ポート形成体14及びピストン22によって閉塞されている。そして、各シリンダボア12a内にはピストン22の往復動に応じて体積変化する圧縮室23が区画されている。各ピストン22は、一対のシュー24を介して斜板50の外周部に係留されている。そして、回転軸17の回転にともなう斜板50の回転運動が、シュー24を介してピストン22の往復直線運動に変換される。
リヤハウジング15と弁・ポート形成体14との間には、環状の吐出室25が区画されるとともに、この吐出室25の内側に、吸入室26が区画されている。また、弁・ポート形成体14には、吐出室25に連通する吐出ポート25h、及び吐出ポート25hを開閉する吐出弁25vが形成されるとともに、吸入室26に連通する吸入ポート26h、及び吸入ポート26hを開閉する吸入弁26vが形成されている。
そして、吸入室26の冷媒は、ピストン22の上死点から下死点への移動により、吸入ポート26h及び吸入弁26vを介してシリンダボア12aに吸入される。シリンダボア12aに吸入された冷媒は、ピストン22の下死点から上死点への移動により所定の圧力にまで圧縮されるとともに、吐出ポート25hから吐出弁25vを押し退けて吐出室25に吐出される。冷媒には、斜板室16内の斜板50やシュー24等の各摺動部品の潤滑のために用いられる潤滑油が含まれている。
可変容量型斜板式圧縮機10は、吐出室25から斜板室16に至る給気通路27を備えている。給気通路27は、リヤハウジング15、弁・ポート形成体14及びシリンダブロック12を貫通している。給気通路27は、吐出室25の冷媒を斜板室16に供給する。リヤハウジング15には、電磁式の容量制御弁27vが取り付けられている。容量制御弁27vは、給気通路27に設けられている。本実施形態の容量制御弁27vは、吸入室26から容量制御弁27vに供給される冷媒の圧力(吸入圧力)を感知することで弁体が移動して弁開度が調整されている。また、可変容量型斜板式圧縮機10は、斜板室16から吸入室26に至る抽気通路28を備えている。抽気通路28は、シリンダブロック12及び弁・ポート形成体14を貫通している。抽気通路28の一部は絞られている。抽気通路28は、斜板室16の冷媒を吸入室26に排出する。
可変容量型斜板式圧縮機10において、エアコンスイッチがOFFされて、容量制御弁27vへの通電が停止されている状態では、容量制御弁27vは、給気通路27を開放する開弁状態となる。そして、給気通路27を介した吐出室25から斜板室16への冷媒の供給が行われて、斜板室16の圧力が吐出室25の圧力に近づく。これにより、斜板50の傾角が小さくなって、ピストン22のストロークが小さくなり、吐出容量が減少する。
一方、エアコンスイッチがONされて、容量制御弁27vへの通電が行われると、容量制御弁27vは、給気通路27を閉鎖する閉弁状態となる。これにより、給気通路27を介した吐出室25から斜板室16への冷媒の供給が行われなくなり、斜板室16内の冷媒が、抽気通路28を介して吸入室26に排出され、斜板室16の圧力が吸入室26の圧力に近づく。その結果、斜板50の傾角が大きくなって、ピストン22のストロークが大きくなり、吐出容量が増大する。
このように、斜板室16は、斜板50の傾角を変更させる制御圧室として機能している。そして、本実施形態の可変容量型斜板式圧縮機10では、給気通路27に容量制御弁27vを配設し、容量制御弁27vの弁開度を調節して、吐出室25から給気通路27を介して斜板室16に供給される冷媒の供給量を制御することで、斜板室16の圧力を制御する、所謂「入れ側制御」が行われている。
図2(a)及び(b)に示すように、斜板側対向面31aにおけるボス部32の周囲には、斜板50に向けて突出する凸部33が設けられている。凸部33は、その外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びている。凸部33は、斜板50に向けて突出する受圧板側ウエイト34を有している。受圧板側ウエイト34は、平面視すると略半円状(半月状)であり、ボス部32の一部に連続するとともにボス部32から回転軸17の径方向外側へ膨出している。受圧板側ウエイト34における斜板50側の面は平坦面状である。受圧板側ウエイト34は、回転支持体30の回転のバランスを調整する。
凸部33は、受圧板側ウエイト34における周方向両側から回転支持体30の回転方向に沿って延びる一対の延設部35を有している。一対の延設部35は、受圧板側ウエイト34から離れるにつれて斜板側対向面31aからの突出量が増えていく。そして、一対の延設部35における受圧板側ウエイト34とは反対側の端部は、受圧板31の斜板側対向面31aに設けられ、連結機構40の一部を構成する受圧板側連結部36になっている。よって、凸部33は、受圧板側連結部36を含む。
一対の受圧板側連結部36は、回転支持体30の回転方向において互いに離れて配置されている。よって、一対の受圧板側連結部36において、回転支持体30の回転方向に対向する対向部位36aの間には、空間36kが形成されている。空間36kは、回転軸17の径方向において、ボス部32に対して受圧板側ウエイト34とは反対側に位置している。各受圧板側連結部36には、挿入孔36hが形成されている。各挿入孔36hは、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aの対向方向に沿って延びている。
凸部33は、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aにおける回転軸17の径方向外側同士を接続する接続部37を有している。接続部37は、回転支持体30の回転方向に沿って延びている。空間36kは、回転軸17の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。
受圧板側ウエイト34、一対の延設部35及び接続部37それぞれの外周面は、凸部33の外周面33aを形成している。凸部33の外周面33aは、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置している。
図3に示すように、斜板50の中央部には、回転軸17が挿入される挿入孔50hが形成されている。斜板50における回転支持体30と対向する受圧板側対向面50aには、回転支持体30に向けて突出するブラケット部51が設けられている。ブラケット部51の先端部には、挿入孔51hが形成されている。
斜板50の受圧板側対向面50aには、回転支持体30に向けて突出する斜板側ウエイト52が設けられている。斜板側ウエイト52は、挿入孔50hの周囲に設けられている。斜板側ウエイト52の外周面52aは、少なくとも回転軸17を径方向で挟んだ両側まで延びている。本実施形態では、斜板側ウエイト52の外周面52aは、斜板50の回転方向において略180度の範囲に亘って延びている。斜板側ウエイト52の外周面52aは、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置している。斜板側ウエイト52は、斜板50の回転のバランスを調整する。
図4に示すように、連結機構40は、回転支持体30と斜板50との間であって、且つ一対の受圧板側連結部36の間に設けられる一対の中間リンク41を有している。また、連結機構40は、各中間リンク41を各受圧板側連結部36に対して回動自在に支持する第1の連結部材42と、各中間リンク41を斜板50のブラケット部51に対して回動自在に支持する第2の連結部材43とを有している。一対の中間リンク41の一端部は空間36k内に配置されるとともに、他端部はブラケット部51を斜板50の回転方向両側で挟み込む位置に配置されている。
各第1の連結部材42及び第2の連結部材43は円柱状のピンである。各第1の連結部材42は、各受圧板側連結部36の挿入孔36hに固定されるとともに各中間リンク41の一端部を回動自在に支持する。第2の連結部材43は、ブラケット部51の挿入孔51hに固定されるとともに各中間リンク41の他端部を回動自在に支持する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
斜板室16内には、斜板室16内の斜板50やシュー24等の各摺動部品の潤滑のために用いられる潤滑油が貯留されている。斜板室16内の潤滑油は、回転軸17と一体的に回転する回転支持体30や斜板50により撹拌されて飛散し、潤滑油の飛沫が各摺動部品を潤滑する。本実施形態では、受圧板側連結部36を含む凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びている。このため、空間36kが回転軸17の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。
斜板室16内には、斜板室16内の斜板50やシュー24等の各摺動部品の潤滑のために用いられる潤滑油が貯留されている。斜板室16内の潤滑油は、回転軸17と一体的に回転する回転支持体30や斜板50により撹拌されて飛散し、潤滑油の飛沫が各摺動部品を潤滑する。本実施形態では、受圧板側連結部36を含む凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びている。このため、空間36kが回転軸17の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。
ここで、従来技術のような、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放している場合を比較例とする。この比較例に比べて、回転支持体30が回転して、一対の受圧板側連結部36が斜板室16に貯留された潤滑油を通過する際に、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aのうち、回転支持体30の回転方向の後方の対向部位36aが潤滑油と干渉し難くなる。さらに、凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、回転支持体30が回転したときに、凸部33において、潤滑油と干渉して回転抵抗が大きくなり易い部位が無い。その結果、回転支持体30の回転による斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗が抑制される。
また、斜板側ウエイト52の外周面52aが、少なくとも回転軸17を径方向で挟んだ両側まで延びている。よって、例えば、斜板側ウエイトが、斜板50の受圧板側対向面50aに対して回転軸17の径方向に離れた2箇所に設けられており、斜板50の回転方向に対向する部位を各々有している場合に比べて、斜板50の回転による斜板側ウエイト52における斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗が抑制される。さらに、斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置している。このため、斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、斜板50の回転による斜板側ウエイト52における斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗がさらに抑制される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)一対の受圧板側連結部36を含む凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びている。これによれば、空間36kが回転軸17の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。よって、従来技術のように、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放している場合に比べて、回転支持体30が回転したときに、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aのうち、回転支持体30の回転方向の後方の対向部位36aが潤滑油と干渉し難くなる。さらに、凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、回転支持体30が回転したときに、凸部33において、潤滑油と干渉して回転抵抗が大きくなり易い部位が無い。その結果、回転支持体30の回転による斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
(1)一対の受圧板側連結部36を含む凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びている。これによれば、空間36kが回転軸17の径方向外側に開放しておらず、凸部33の一部である接続部37によって閉塞されている。よって、従来技術のように、一対の受圧板側連結部における回転支持体の回転方向に対向する対向部位の間の空間が回転軸の径方向外側に開放している場合に比べて、回転支持体30が回転したときに、一対の受圧板側連結部36の対向部位36aのうち、回転支持体30の回転方向の後方の対向部位36aが潤滑油と干渉し難くなる。さらに、凸部33の外周面33aが回転支持体30の回転方向の全周に亘って連続して延びているため、回転支持体30が回転したときに、凸部33において、潤滑油と干渉して回転抵抗が大きくなり易い部位が無い。その結果、回転支持体30の回転による斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
(2)凸部33の外周面33aは、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置している。これによれば、凸部33の外周面33aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、回転支持体30の回転による斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
(3)斜板側ウエイト52の外周面52aが、少なくとも回転軸17を径方向で挟んだ両側まで延びている。これによれば、例えば、斜板側ウエイトが、斜板50の受圧板側対向面50aに対して回転軸17の径方向に離れた2箇所に設けられており、斜板50の回転方向に対向する部位を各々有している場合に比べて、斜板50の回転による斜板側ウエイト52における斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗を抑制することができる。
(4)斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置している。これによれば、斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していない場合に比べると、斜板50の回転による斜板側ウエイト52における斜板室16内の潤滑油の撹拌に起因する回転抵抗をさらに抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していなくてもよい。
○ 実施形態において、斜板側ウエイト52の外周面52aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していなくてもよい。
○ 実施形態において、斜板側ウエイトが、斜板50の受圧板側対向面50aに対して回転軸17の径方向に離れた2箇所に設けられていてもよい。
○ 実施形態において、凸部33の外周面33aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していなくてもよい。
○ 実施形態において、凸部33の外周面33aが、回転軸17の回転軸線Lを中心とした同心円上に位置していなくてもよい。
○ 実施形態において、連結機構40は、例えば、斜板50に一対の受圧板側連結部36の間に挿入される突起が形成されており、回転支持体30における一対の受圧板側連結部36の間の底部に、突起の先端が摺接するカム面が形成されているものであってもよい。そして、突起とカム面との連係により、斜板50が回転軸17の軸方向に直交する方向に対して傾動可能な構成であってもよい。
○ 実施形態において、抽気通路28に容量制御弁を配設し、可変容量型斜板式圧縮機10を、容量制御弁の弁開度を調節して、斜板室16から抽気通路28を介して吸入室26に排出される冷媒の排出量を制御することで、斜板室16の圧力を制御する、所謂「抜き側制御」を行う構成としてもよい。
○ 実施形態において、斜板室16とは別に制御圧室を形成し、この制御圧室の圧力の制御を行うことで斜板50の傾角の変更が行われる構成にしてもよい。
○ 実施形態において、動力伝達機構PTは、外部からの電気制御によって動力の伝達及び遮断を選択可能なクラッチ機構であってもよい。
○ 実施形態において、動力伝達機構PTは、外部からの電気制御によって動力の伝達及び遮断を選択可能なクラッチ機構であってもよい。
○ 実施形態において、可変容量型斜板式圧縮機10は、車両空調装置に用いられなくてもよく、その他の空調装置に用いられてもよい。
10…可変容量型斜板式圧縮機、11…ハウジング、12…シリンダブロック、12a…シリンダボア、16…斜板室、17…回転軸、18…スラスト軸受、30…回転支持体、31…受圧板、31a…斜板側対向面、33…凸部、33a…外周面、36…受圧板側連結部、40…連結機構、50…斜板、50a…受圧板側対向面、52…斜板側ウエイト、52a…外周面。
Claims (4)
- 斜板室、及び複数のシリンダボアを有するシリンダブロックを備えたハウジングと、
前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、
前記斜板室に収容されるとともに前記回転軸に固定され、前記回転軸と一体的に回転する回転支持体と、
前記斜板室に収容されるとともに連結機構を介して前記回転支持体に連結され、前記回転軸からの駆動力を得て回転する斜板と、を備え、
前記回転支持体は、
前記ハウジングに設けられたスラスト軸受と当接する受圧板と、
前記受圧板の斜板側対向面に設けられ、前記連結機構の一部を構成するとともに前記回転支持体の回転方向に互いに離れて配置される一対の受圧板側連結部と、を有している可変容量型斜板式圧縮機であって、
前記斜板側対向面には、前記受圧板側連結部を含む凸部が設けられており、
前記凸部は、その外周面が前記回転方向の全周に亘って連続して延びていることを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。 - 前記凸部の外周面は、前記回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
- 前記斜板の受圧板側対向面には、少なくとも外周面が前記回転軸を径方向で挟んだ両側まで延びる斜板側ウエイトが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
- 前記斜板側ウエイトの外周面は、前記回転軸の回転軸線を中心とした同心円上に位置していることを特徴とする請求項3に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2016045583A JP2017160832A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016045583A JP2017160832A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017160832A true JP2017160832A (ja) | 2017-09-14 |
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Family Applications (1)
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JP2016045583A Withdrawn JP2017160832A (ja) | 2016-03-09 | 2016-03-09 | 可変容量型斜板式圧縮機 |
Country Status (2)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110318974A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 株式会社丰田自动织机 | 活塞式压缩机 |
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JP2010001866A (ja) | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Toyota Industries Corp | 可変容量型圧縮機 |
-
2016
- 2016-03-09 JP JP2016045583A patent/JP2017160832A/ja not_active Withdrawn
-
2017
- 2017-03-06 DE DE102017104589.9A patent/DE102017104589A1/de not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110318974A (zh) * | 2018-03-30 | 2019-10-11 | 株式会社丰田自动织机 | 活塞式压缩机 |
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DE102017104589A1 (de) | 2017-09-14 |
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