JP2017160709A - 建設機械 - Google Patents

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茂樹 ▲高▼山
茂樹 ▲高▼山
Shigeki Takayama
孝行 山川
Takayuki Yamakawa
孝行 山川
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【課題】低温時の急動作による電動モータの損傷抑制と必要時の急動作への対応を両立することができる建設機械を提供する【解決手段】油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する主油圧ポンプ52と、主油圧ポンプ52を駆動する電動モータ51と、操作レバー41−44からの操作信号に応じてコントロール弁を制御する指令信号Iを演算する信号演算装置72と、電動モータ51の温度を検出する温度センサ58と、指令信号Iに対する制限モードとモータ温度Tとの関係情報を記憶した記憶装置73と、上記関係情報を基に前記モータ温度Tに応じた制限モードである適正モードを選定する適正モード選定装置74と、選定信号を基に報知指令信号を出力する報知指令装置76と、報知指令信号に基づいて適正モードを報知出力する第1−第3ランプ45a−45cとを備える。【選択図】 図6

Description

本発明は電動モータを原動機とする建設機械に関する。
モータ温度に応じて電動モータの出力トルクを制限することで電動モータの故障を回避する技術がある(特許文献1等参照)。
特開2007−244072号公報
油圧駆動式の建設機械の分野では、油圧アクチュエータに供給する圧油を吐出する油圧ポンプをエンジン(内燃機関)で駆動する構成が一般的であったが、近年ではエンジンに代えて三相誘導電動機等の電動モータで油圧ポンプを駆動する機種の活躍の場も増えてきている。この種の建設機械では、インバータを介さずに電動モータを固定周波数の電源に接続する場合がある。この場合、電動モータは起動後直ちに定格回転数で回転するため、操作量に応じた流量の圧油が油圧アクチュエータに供給され、油圧アクチュエータの負荷上昇に伴って電動モータに高い負荷がかかり得る。そのため、寒冷地等の氷点下にもなり得る低温環境下でこの種の建設機械を稼働させる場合、暖機が不十分な状態で電動モータに過度な負荷が掛かると、低温時のグリスの粘度の高さやシャフトの低温脆性等によって電動モータが損傷する恐れがある。こうした損傷を回避する方策として、モータ温度に応じた出力トルク制限を応用し、例えばモータ温度が設定温度よりも低い場合に電動モータの出力トルクを制限することが考えられる。
しかし、鉱山等の険しい地形で稼働し得る建設機械にあっては、不測の危険を回避するために急動作が要求される場合があり、モータ温度によって電動モータの出力が強制的に制限されてしまうとオペレータの急操作に応じられない恐れがある。
本発明の目的は、低温時の急動作による電動モータの損傷抑制と必要時の急動作への対応を両立することができる建設機械を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る建設機械は、油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する油圧ポンプと、前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を制御するコントロール弁と、操作装置と、前記操作装置からの操作信号に応じて前記コントロール弁を制御する指令信号を演算する信号演算装置と、前記電動モータの温度を検出する温度センサと、前記指令信号に対する制限モードと前記電動モータの温度との関係情報を記憶した記憶装置と、前記関係情報を基に前記温度センサの検出値に応じた制限モードである適正モードを選定し選定信号を出力する適正モード選定装置と、前記選定信号を基に報知指令信号を出力する報知指令装置と、前記報知指令信号に基づいて前記適正モードを報知出力する適正モード報知装置とを備える。
本発明によれば、低温時の急動作による電動モータの損傷抑制と必要時の急動作への対応を両立することができる。
本発明の一実施形態に係る建設機械の外観構造を示す側面図である。 図1に示した建設機械に備えられた運転室内のレイアウトを示す平面図である。 図1に示した建設機械に備えられた電気油圧回路の要部を示す電気油圧回路図である。 図1に示した建設機械に備えられたコントローラの入出力信号を表した模式図である。 図1に示した建設機械に備えられたコントローラの機能ブロック図である。 図1に示した建設機械で実行される各制限モードにおけるレバー操作量と指令信号との関係を表す図である。 図1に示した建設機械で実行される各制限モードと電動モータの温度との関係を表す模式図である。 図5に示したコントローラによる油圧アクチュエータの制御手順を表すフローチャートである。 図5に示したコントローラによる油圧アクチュエータの制御手順を表すフローチャートである。 図5に示したコントローラの信号制御によるレバー操作量に応じた指令信号の変化を表す図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[建設機械]
図1は本発明の一実施形態に係る建設機械の一例である油圧ショベルの外観構造を示す側面図である。以下において、特に断りのない場合には運転室22に搭乗した作業者が向く図中左側を前、右側を後、紙面直交方向手前側を左、奥側を右とする。図1に示した建設機械は、同図に示した油圧ショベル1は、走行体10、走行体10上に旋回可能に設けた旋回体20、及び旋回体20に俯仰動可能に設けた作業装置30を備えている。
走行体10は、トラックフレームを構成する左右のサイドフレーム11、サイドフレーム11の前後に取り付けた従動輪12及び駆動輪13、従動輪12及び駆動輪13に掛け回した履帯14、並びに駆動輪13に連結した走行モータを備えている。走行モータは油圧モータである。
旋回体20は、旋回フレーム21、運転室22及びパワーユニット23を有している。旋回フレーム21は、サイドフレーム11上に旋回装置24を介して搭載されていて、旋回モータ(不図示)を駆動することで鉛直軸を中心にして旋回する。これによって旋回体20が旋回する。旋回モータは油圧モータである。運転室22は旋回体20の前部、パワーユニット23は旋回体20の後部に位置するように、それぞれ旋回フレーム21に搭載されている。
作業装置30は、ブーム31、アーム32、ローダバケット33を備えた多関節構造の掘削作業機である。ブーム31は旋回体20に起伏可能にピン等で連結されている。アーム32はブーム31の先端部に上下に回動可能にピン等で連結されている。ローダバケット33はアーム32の先端部に回動可能にピン等で連結されている。そして、ブーム31、アーム32及びローダバケット33は、ブームシリンダ34、アームシリンダ35及びバケットシリンダ36でそれぞれ駆動される。ブームシリンダ34、アームシリンダ35及びバケットシリンダ36は油圧シリンダである。
[運転室]
図2は運転室22内のレイアウトを示す平面図である。図2に示したように、運転室22内には、オペレータが着座する座席40の他、操作レバー(電気レバー装置)41−44、適正モード表示ランプ45a−45c及びモード設定スイッチ46a−46dが配置されている。以下、適正モード表示ランプ45a−56cをそれぞれ第1ランプ45a、第2ランプ45b、第3ランプ45c、モード設定スイッチ46a−46dをそれぞれ第1スイッチ46a、第2スイッチ46b、第3スイッチ46c、第4スイッチ46dと適宜記載する。
操作レバー41,42はそれぞれ座席40の左側及び右側に設置してある。左側の操作レバー41は、前後方向の傾倒操作によりアームシリンダ35の伸縮動作を指示してアーム32を上下に回動させ、左右方向の傾倒操作により旋回装置24の旋回モータ(不図示)の回転動作を指示して旋回体20を左右に旋回させるものである。右側の操作レバー42は、前後方向の傾倒操作によりブームシリンダ34の伸縮動作を指示してブーム31を俯仰させ、左右方向の傾倒操作によりバケットシリンダ36の伸縮動作を指示してローダバケット33を回動させるものである。なお、操作レバー41,42の操作方向と操作対象装置の組み合わせは任意に変更可能である。
操作レバー43,44は座席40の前方に左右の並べて設置してある。左側の操作レバー43は、前後方向の傾倒操作により左側の走行モータ(不図示)の回転動作を指示して左側の履帯14を駆動するものである。右側の操作レバー44は、前後方向の傾倒操作により右側の走行モータ(不図示)の回転動作を指示して右側の履帯14を駆動するものである。
第1−第3ランプ45a−45c及び第1−第4スイッチ46a−46dは座席40に着座したオペレータの手の届く位置、本実施形態では座席40の右前方に設置してある。第1−第3ランプ45a−45cは、後述する適正モード選定装置74からの選定信号を基に、適正モード選定装置74で選定された適正モード(後述)を表示してオペレータに報知する適正モード報知装置である。第1−第4スイッチ46a−46dはオペレータが制限モード(後述)を任意に設定するためのモード設定装置である。
[油圧回路]
図3は図1に示した油圧ショベルに備えられた電気油圧回路の要部を示す電気油圧回路図である。図1に示した油圧ショベル1は電動ショベルであり、パワーユニット23においては、図3に示したようにエンジンではなく電動モータ51で主油圧ポンプ52及びパイロットポンプ53を駆動する。これにより、油圧アクチュエータを駆動する圧油が主油圧ポンプ52から吐出され、コントロール弁54を駆動する圧油がパイロットポンプ53から吐出される。電動モータ51は例えば稼働現場に設置された固定周波数の電源(不図示)により駆動されるものである。例えば油圧ショベル1が鉱石や石炭等の掘削に用いられる場合、電源は一般に掘削現場の複数箇所に準備されており、そのうちの1つが電源ケーブル50(図1)を介して電動モータ51に接続される。図3の回路図では、油圧アクチュエータの1つであるブームシリンダ34(図1)に対して主油圧ポンプ52から供給される圧油をコントロール弁54で制御するブーム駆動系を例示的に抜き出して図示しているが、他の油圧アクチュエータの駆動系も基本的に同様の構成である。
ブームシリンダ34用のコントロール弁54は、他の油圧アクチュエータ(走行体10の走行モータ、旋回装置24の旋回モータ、アームシリンダ35、バケットシリンダ36等)用のコントロール弁(不図示)と同様に、対応する操作装置からの操作信号を基にコントローラ55によって制御される。図示したブーム駆動系では、操作レバー42(図2も参照)の操作方向に対応するポテンショメータ(不図示)でレバー操作量に応じて操作信号(電圧)が発生し、この操作信号によりコントロール弁54が駆動される。具体的には、パイロットポンプ53とコントロール弁54の操作室54a,54bとをそれぞれ接続する管路にはコントロール弁54を切換制御する電磁比例弁56,57が設けられていて、操作レバー42の操作量に応じてコントローラ55においてPWM制御により発生させた指令信号(電流)が電磁比例弁56のソレノイド56a又は電磁比例弁57のソレノイド57aに加わる。この指令信号に応じた開度で電磁比例弁56又は57の内部流路が開き、その開度に応じたパイロット圧がコントロール弁54の操作室54a又は54bに加わる結果、コントロール弁54が切換えられ、コントロール弁54のポジションと開度に応じた方向及び流量の圧油がブームシリンダ34に供給される。従って、電磁比例弁56,57のソレノイド56a,57aに通電される電流の大小に応じて主油圧ポンプ52の負荷が変化し、主油圧ポンプ52を駆動する電動モータ51の負荷も変化する。
なお、電動モータ51には、電動モータ51の温度を検出する温度センサ58及び電動モータ51の回転を検出する回転センサ59が設けられている。
[コントローラ]
図4はコントローラ55の入出力信号を表した模式図である。図4に示したように、コントローラ55の入力側には、操作レバー41−44、温度センサ58、回転センサ59及び第1−第4スイッチ46a−46dからの信号が入力される。コントローラ55の出力側からは、前述したブーム駆動系の電磁比例弁56,57に対する指令信号の他に、旋回駆動系の電磁比例弁60,61、アーム駆動系の電磁比例弁62,63、ローダバケット駆動系の電磁比例弁64,65、左側走行駆動系の電磁比例弁66,67、右側走行駆動系の電磁比例弁68,69及び第1−第3ランプ45a−45cに対する指令信号が出力される。ブーム駆動系以外の油圧回路は図示していないが、ブーム駆動系において図3に示したように電磁比例弁56,57がコントロール弁54に対応するように、他の駆動系においてもそれぞれ電磁比例弁に対応するコントロール弁が配置され、油圧アクチュエータに供給される圧油がコントロール弁により制御される。
図5はコントローラ55の機能ブロック図である。図5に示したように、コントローラ55は、入力装置71、信号演算装置72、記憶装置73、適正モード選定装置74、判定装置75、報知指令装置76、制限装置77及び出力装置78を備えている。
・入力装置及び出力装置
入力装置71は、操作レバー41−44、第1−第4スイッチ46a−46d、温度センサ58及び回転センサ59からの信号を入力する機能部である。出力装置78は、コントローラ55の内部で演算された指令信号を第1−第3ランプ45a−45c、電磁比例弁56,57,60−69に出力する機能部である。
・信号演算装置
信号演算装置72は、操作レバー41−44からの操作信号に応じてコントロール弁を制御する指令信号を出力する機能部である。ここで言うコントロール弁は、操作レバーに対応する油圧アクチュエータの駆動系のコントロール弁(ブーム駆動系ではコントロール弁54)を指す。コントロール弁を制御する指令信号は、操作レバーの操作方向に対応する電磁比例弁(ブーム駆動系では電磁比例弁56,57)に対する指令信号のことを言う。例えば、右側の操作レバー42を後又は前に傾倒操作すると、操作量に応じて信号演算装置72で演算された指令信号が演算される。この指令信号が出力装置78を介して電磁比例弁54a又は54bに出力されると、電磁比例弁54a又は54bを介して導かれるパイロット圧によりコントロール弁54が制御され、主油圧ポンプ52から吐出された圧油がコントロール弁54により流量及び方向が制御されてブームシリンダ34に供給され、ブーム31が俯仰する。
・記憶装置
記憶装置73は、信号演算装置72で演算された指令信号に対する制限モードと電動モータ51の温度(以下、モータ温度)との関係情報を記憶した機能部である。制限モードは、操作レバー41−44の操作に応じて信号演算装置72で演算された電磁比例弁56,57,60−69に対する指令信号にかける制限の異なる複数のモードを含み、本実施形態では第1−第4の4つの制限モードが用意されている。指令信号に対する制限は第1制限モードが最も大きく、第1制限モード下では指令信号が操作に応じた値(絶対値)に対して他のモードよりも小さな値に減じられる。指令信号の制限は第1制限モード、第2制限モード、第3制限モード、第4制限モードの順に大きい。本実施形態では第4制限モードにおける制限の大きさは0(ゼロ)であり、第4制限モード下では操作に応じて信号演算装置72で演算された指令信号がそのままの大きさで(制限されることなく)出力装置78を介して対応する電磁比例弁に出力される。
図6は各制限モードにおけるレバー操作量と指令信号との関係を表す図である。図6に示したように、レバー操作量Oが無操作時の値である最小値Omin(=0)から最大値Omaxまで変化すると、信号演算装置72で演算される指令信号Iはレバー操作量Oに応じて最小値Iminから最大値Imaxまで変化する。レバー操作量Oが最小値Ominの時は対応する油圧アクチュエータは作動せず、最大値Omaxの時は最大速度で動作する。第4制限モードでは制限がかからないため、レバー操作量Oに応じて信号演算装置72で演算される最小値Ominから最大値Omaxまでの指令信号Iがそのまま電磁比例弁に出力される。それに対し、第1制限モード、第2制限モード、第3制限モードでは制限がかかり、レバー操作量が最大値Omaxでも電磁比例弁に出力される指令値Iはそれぞれ最大値Imaxよりも低い値Im1,Im2,Im3(Im1<Im2<Im3)になる。本実施形態では各制限モードで指令信号Iに係数を乗じることで制限をかける場合を例示しており、第1制限モードでは(Im1/Imax)、第2制限モードでは(Im2/Imax)、第3制限モードでは(Im3/Imax)、第4制限モードでは(Imax/Imax=1)が係数として指令信号Iに乗じられる。従って、第1制限モードで指令信号の制限(減少率)が最も大きくなり、次いで第2制限モード、第3制限モードの順に制限が小さくなって行き、第4制限モードでは制限が解除される。
図7はモータ温度と制限モードとの関係を表す模式図である。記憶装置73には、モータ温度と制限モードとの関係情報として、図7に示したように、予め定められたモータ温度Tの範囲と制限モードとの対応関係が記憶されている。同図中のモータ温度T1−T6(T1<T2<T3<T4<T5<T6)は全て設定値である。電動モータ51の起動時等、運転中にモータ温度が上昇して行くとき、モータ温度TがT2未満の状態(T<T2)には、適正モードとして第1制限モードが対応付けてある。適正モードとは、暖機不足によって電動モータ51が過負荷状態に陥ることを回避する観点でモータ温度T(温度センサ58の検出値)に応じて用意された制限モードである。以降、モータ温度TがT2からT4まで上昇する過程(T2≦T<T4)には第2制限モードが、T4からT6まで上昇する過程(T4≦T<T6)には第3制限モードが、T6以上の状態には(T≧T6)第4制限モードが対応付けてある。また、運転中にモータ温度Tが下降して行くとき、モータ温度TがまだT5以上の状態(T≧T5)には第4制限モードが、モータ温度TがT5からT3まで下降する過程(T3≦T<T5)には第3制限モードが、T3からT1まで下降する過程(T1≦T<T3)には第2制限モードが、T1未満の状態には(T<T1)第1制限モードが対応付けてある。このように、本実施形態では、電動モータ51の温度の上昇時と下降時とで、制限モードに対応付けたモータ温度Tの範囲が異なる2つの関係情報が記憶装置73に記憶されている。このとき、例えば同じ第2制限モードであっても、対応付けられるモータ温度Tの範囲は、温度上昇時はT2≦T<T4と比較的高く設定してあるのに対し、温度下降時はそれよりも低いT1≦T<T3と設定してあって、制限モードの選定にヒステリシス特性を持たせてある。
・適正モード選定装置
図5に示した適正モード選定装置74は、記憶装置73に記憶された上記関係情報を基に、温度センサ58の検出値すなわちモータ温度Tに応じた適正モードを選定し、報知指令装置76に選定信号を出力する機能部である。特に本実施形態の適正モード選定装置74は、温度センサ58の検出信号を基にモータ温度Tの変化率を演算する機能を兼ね備えていて、モータ温度Tが上昇しているか下降しているかの情報が併せて考慮されることで、図7に示した関係情報に従ってヒステリシスを加味した制限モードの選定がなされるようになっている。
・判定装置
判定装置75は、第1−第4スイッチ46a−46dからの信号を基に、これら第1−第4スイッチ46a−46dで設定された制限モードが適正モード選定装置74により選定された適正モードかそれよりも制限の大きい制限モードであるか否かの判定をし、報知指令装置76に信号を出力する機能部である。判定装置75から報知指令装置76へは、例えば判定を満たす場合(設定されている制限モードが適正モードかそれよりも制限の大きい制限モードである場合)にのみ所定の信号が判定信号として出力されるようにしても良いし、判定を満たした場合の信号又は満たされない場合の信号が選択的に判定信号として出力されるようにしても良い。
・報知指令装置
報知指令装置76は、適正モード選定装置74からの選定信号を基に第1−第3ランプ45a−45cに報知指令信号を出力する機能部である。報知指令装置76の報知指令信号は出力装置78を介して第1−第3ランプ45a−45cのいずれか1つに出力される。
具体的には、適正モード選定装置74で適正モードとして第1制限モードが選定された場合、報知指令装置76からの報知指令信号は出力装置78を介して第1ランプ45aに出力され、これにより第1ランプ45aのみが点灯する。同様に、第2又は第3制限モードが選定された場合、報知指令信号はそれぞれ第2又は第3ランプ45b,45cに出力され、これにより第2又は第3ランプ45b又は45cが単独で点灯する。第4制限モードが選定された場合には、報知指令信号は第1−第3ランプ45a−45cのいずれにも出力されず、第1−第3ランプ45a−45cは全て消灯する。
また、この報知指令装置76には、前述した判定装置75で実行される判定の結果に応じて第1−第3ランプ45a−45cに対する報知指令信号の出力を中止する機能が備わっている。具体的に説明すると、報知指令装置76は、第1−第3ランプ45a−45cのいずれかに報知指令信号を出力している場合に、判定装置75からの判定信号を基に、第1−第4スイッチ46a−46dでオペレータによって現在設定されている制限モードが適正モード選定装置74により選定された適正モードに一致しているか、或いは適正モードよりも制限の大きい制限モードが設定されているとき、報知指令信号の出力を中止して第1−第3ランプ45a−45cを全て消灯させる。
・制限装置
制限装置77は、第1−第4スイッチ46a−46dでオペレータによって設定された制限モードを実行し、信号演算装置72で演算された指令信号を制限する機能部である。具体的には、レバー操作に応じて信号演算装置72で演算された指令信号(電流値)を図6で前述したように減少させ、出力装置78を介して電磁比例弁56,57,60−69のソレノイドに対して指令信号(電流値)を出力する。
[動作]
図8及び図9はコントローラ55による油圧アクチュエータの制御手順を表すフローチャートである。図8及び図9に示した制御手順は、例えば運転室22に設置されたキースイッチ(不図示)を入れることで開始される。
・ステップS1
図8及び図9に示した制御手順を開始すると、コントローラ55は、記憶装置73に記憶されている制御テーブルを適正モード選定装置74及び制限装置77に読み込む。適正モード選定装置74に読み込まれる制御テーブルには、少なくとも図7で先に説明したようなモータ温度Tと制限モードとの関係情報が含まれる。制限装置77に読み込まれる制御テーブルには、少なくとも図6で先に説明したような制限モード毎のレバー操作量と指令信号との関係情報が含まれる。
・ステップS2
ステップS2に手順を移すと、コントローラ55は、入力装置71を介して入力された温度センサ58の検出信号を基に、モータ温度Tを演算して記憶装置73に記憶する。
・ステップS3
ステップS3に手順を移すと、コントローラ55は、入力装置71を介して入力された回転センサ59の検出信号を基に、電動モータ51が回転中か否かを判定する。コントローラ55は、電動モータ51が回転中であれば(例えば回転センサ59の検出信号が設定値以上であれば)ステップS4に手順を移し、停止中であれば(例えば回転センサ59の検出信号が設定値未満であれば)ステップS2に手順を戻す。
・ステップS4
ステップS4に手順を移すと、コントローラ55は、モータ温度Tと制限モードとの関係情報を基に、ステップS2で演算したモータ温度Tに対応する制限モードを適正モード選定装置74で適正モードとして選定する。適正モード選定装置74はその選定に応じた選定信号を報知指令装置76に出力する。報知指令信号76は選定信号に応じて運転室22内の第1−第3ランプ45a−45cに報知指令信号を出力し、第1−第3ランプ45a−45cのいずれかを点灯又は第1−第3ランプ45a−45cの全てを消灯させる。
・ステップS5
ステップS5に手順を移すと、コントローラ55は、第1−第3ランプ45a−45cが全て消灯しているか否かを判定する。コントローラ55は、第1−第3ランプ45a−45cが全て消灯していてモータ温度Tが十分高い(図7におけるT5又はT6以上である)ことが推定される場合にはステップS6に手順を移し、第1−第3ランプ45a−45cのいずれかが点灯している場合にはステップS8に手順を移す。
・ステップS6
ステップS6に手順を移すと、コントローラ55は、第1−第3スイッチ46a−46cのいずれかがONであるか否かを判定する。コントローラ55は、第1−第3スイッチ46a−46cが全てOFFであればステップS7に手順を移し、第1−第3スイッチ46a−46cのいずれかがONであればステップS8に手順を移す。
・ステップS7
ステップS7に手順を移すと、コントローラ55は、制限装置77で第4制限モード(換言すれば制限解除モード)を実行してステップS2に手順を戻す。第4制限モード下では、制限装置77は、レバー操作量に応じて信号演算装置72で演算された指令信号をそのまま出力装置78を介して対応する電磁比例弁に出力する。
図10はブーム操作を例にしてレバー操作量に応じた指令信号の変化を表す図である。図10に示したように、右側の操作レバー42を前後に操作すると、操作量に応じて信号演算装置72及び制限装置77で演算される指令信号の大きさも変化する。例えば操作レバー42を後(オペレータから見て手前)に最大に引くと、信号演算装置72で演算されるブーム上げ指令信号も最大値Imax(図6)となる。制限装置77は第4モード下では指令信号Iが制限されないので、電磁比例弁56のソレノイド56aに最大値Imaxを出力する(図10中の実線参照)。反対に操作レバー42を前(オペレータから見て奥)に最大に押すと、信号演算装置72で演算されるブーム下げ指令信号も最大値Imaxとなり、第4モード下では制限装置77から電磁比例弁56のソレノイド56aに最大値Imaxが出力される(図10中の実線参照)。
・ステップS8
ステップS8に手順を移すと、コントローラ55は、第1ランプ45aが点灯中であるか否かを判定する。コントローラ55は、第1ランプ45aが点灯している場合はステップS9に手順を移し、第1ランプ45aが消灯している場合は図9の手順(ステップS17)に手順を移す。
・ステップS9
ステップS9に手順を移すと、コントローラ55は、判定装置75で第1スイッチ46aがONであるか否かを判定する。コントローラ55は、第1スイッチ46aがONであればステップS10に手順を移し、第1スイッチ46aがOFFであればステップS13に手順を移す。
・ステップS10
ステップS10に手順を移すと、コントローラ55は、制限装置77で第1制限モードを実行してステップS11に手順を移す。第1制限モード下では、制限装置77は、先に図6で説明したように信号演算装置72で演算された指令信号を第2−第4制限モードよりも大きい割合で減じた上で出力装置78を介して対応する電磁比例弁に出力する。先の図10に点線で示したように、第1−第3制限モード実行時には、最大レバー操作量でも出力される指令信号Iは最大値Imaxに満たない(図6のIm1)。
・ステップS11
続くステップS11では、コントローラ55は、判定装置75から報知指令装置76に判定を満足している旨の信号を出力し、報知指令装置76からの報知指令信号の出力を中止し、第1ランプ45aを消灯させた上でステップS12に手順を移す。適正モード選定装置74で選定された適正モードとオペレータによって設定された制限モードが一致していて、オペレータに適正モードを報知する必要がないためである。
・ステップS13
先のステップS9からステップS13に手順を移すと、コントローラ55は、第2スイッチ46bがONであるか否かを判定する。コントローラ55は、第2スイッチ46bがONであればステップS14に手順を移し、第2スイッチ46bがOFFであればステップS15に手順を移す。
・ステップS14
ステップS14に手順を移すと、コントローラ55は、制限装置77で第2制限モード(図6参照)を実行する。但し、適正モードとして第1モードが選定されている状況下で、第1制限モードよりも制限が小さい第2制限モードが設定されているため、判定が満足されている旨の信号は判定装置75から出力されず、コントローラ55は、第1ランプ45aを点灯させたままステップS12に手順を移す。
・ステップS15
先のステップS13からステップS15に手順を移すと、コントローラ55は、第3スイッチ46cがONであるか否かを判定する。コントローラ55は、第3スイッチ46cがONであればステップS16に手順を移し、第3スイッチ46cがOFFであれば第1ランプ45aを点灯させたままステップS12に手順を移す。
・ステップS16
ステップS16に手順を移すと、コントローラ55は、制限装置77で第3制限モード(図6参照)を実行する。但し、適正モードである第1制限モードよりも制限が小さい第3制限モードが設定されているため、コントローラ55は第1ランプ45aを点灯させたままステップS12に手順を移す。
・ステップS12
ステップS11,S14,S16又は図9の手順を経てステップS12に手順を移すと、コントローラ55は、第4スイッチ46dがONであるか否かを判定する。コントローラ55は、第4スイッチ46dがONであれば前述したステップS7に手順を移し、第4スイッチ46dがOFFであればステップS2に手順を戻す。
・ステップS17
前述したステップS8から図9のステップS17に手順を移すと、コントローラ55は、第2ランプ45bが点灯中であるか否かを判定する。コントローラ55は、第2ランプ45bが点灯している場合はステップS18に手順を移し、第2ランプ45bが消灯している場合はステップS25に手順を移す。
・ステップS18,S19
ステップS18に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS9と同じように第1スイッチ46aがONであるか否かを判定し、第1スイッチ46aがONであればステップS19に手順を移し、第1スイッチ46aがOFFであればステップS21に手順を移す。ステップS19に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS10と同じように第1制限モードを実行してステップS20に手順を移す。
・ステップS21,S22
ステップS18からステップS21に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS13と同じように第2スイッチ46bがONであるか否かを判定し、第2スイッチ46bがONであればステップS22に手順を移し、第2スイッチ46bがOFFであればステップS23に手順を移す。ステップS22に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS14と同じように第2制限モードを実行してステップS20に手順を移す。
・ステップS20
ステップS19又はS22からステップS20に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS11と同じように判定装置75から報知指令装置76に判定を満足している旨の信号を出力し、第2ランプ45bを消灯させた上で図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。適正モード選定装置74で適正モードとして選定された第2制限モード又はそれよりも制限の大きい第1制限モードが実行されているためである。
・ステップS23,S24
先のステップS21からステップS23に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS15と同じように第3スイッチ46cがONであるか否かを判定し、第3スイッチ46cがONであればステップS24に手順を移し、第3スイッチ46cがOFFであれば第2ランプ45bを点灯させたまま図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。ステップS24に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS16と同じように第3制限モードを実行し、第2ランプ45bを点灯させたまま図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。適正モード選定装置74で適正モードとして選定された第2制限モードよりも制限の小さい第3制限モードが、既にオペレータによって設定されているためである。
・ステップS25
前述したステップS17からステップS25に手順を移すと、コントローラ55は、第3ランプ45cが点灯中であるか否かを判定し、第3ランプ45cが点灯している場合はステップS26に手順を移し、第3ランプ45cが消灯している場合は図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。
・ステップS26,S27
ステップS26に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS9と同じように第1スイッチ46aがONであるか否かを判定し、第1スイッチ46aがONであればステップS27に手順を移し、第1スイッチ46aがOFFであればステップS29に手順を移す。ステップS27に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS10と同じように第1制限モードを実行してステップS28に手順を移す。
・ステップS29,S30
ステップS26からステップS29に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS13と同じように第2スイッチ46bがONであるか否かを判定し、第2スイッチ46bがONであればステップS30に手順を移し、第2スイッチ46bがOFFであればステップS31に手順を移す。ステップS30に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS14と同じように第2制限モードを実行してステップS28に手順を移す。
・ステップS31,S32
ステップS29からステップS31に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS15と同じように第3スイッチ46cがONであるか否かを判定し、第3スイッチ46cがONであればステップS32に手順を移し、第3スイッチ46cがOFFであれば第3ランプ45cを点灯させたまま図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。ステップS32に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS16と同じように第3制限モードを実行してステップS28に手順を移す。
・ステップS28
ステップS27,S30又はS32からステップS28に手順を移すと、コントローラ55は、ステップS11と同じように判定装置75から報知指令装置76に判定を満足している旨の信号を出力し、第3ランプ45cを消灯させた上で図9の手順を終える(図8のステップS12に手順を移す)。適正モード選定装置74で適正モードとして選定された第3制限モード又はそれよりも制限の大きい第1若しくは第2制限モードが、既にオペレータによって設定されているためである。
運転中、コントローラ55は以上のようにして図8及び図9の処理を繰り返し実行する。
[効果]
(1)電動モータの損傷抑制と急動作対応の両立
本実施形態によれば、適正モード選定装置74によってモータ温度Tに応じた適正モードを選定し、第1−第3ランプ45a−45cを用いて適正モードを知らせることができる。これにより、現在の制限モードでは操作レバー41−44の急操作により電動モータ51に過度な負荷がかかり得る状況である場合、そのことについてオペレータに注意喚起し、第1−第3ランプ45a−45cによってオペレータの適切な制限モードの設定を促すことができる。その結果、モータ温度Tが十分に上昇していない状態下で電磁比例弁56,57,60−69に出力される指令信号Iを制限することができ、暖機不十分な電動モータ51に過度な負荷が掛かることを抑制し、低温時の急動作による電動モータ51の損傷を抑制することができる。
その一方で、適正モード選定装置74による適正モードの選定及び報知はオペレータの運転操作のアシストに止まり、実際の制限モードの設定は第1−第4スイッチ46a−46dの操作によるものであってオペレータの意思に依存する。つまり、オペレータは第1−第3ランプ45a−45cによる報知に従って迷いなく適正モードを設定することができる一方で、例えば急動作が要求され得る緊急な状況下では適正モードに関わらず任意に制限モード(例えば制限の大きさがゼロである第4制限モード、或いは第4制限モードに次いで制限の小さな第3制限モード)を設定することができ、必要時の急動作に対応することができる。
(2)操作環境の保全
前述したように、本実施形態における報知指令装置76は、判定装置75の判定結果を基に、適正モードよりも制限が緩く急操作に伴って電動モータ51に掛かる負荷が過度になり得る制限モードがオペレータによって設定されている場合に限り、第1−第3ランプ45a−45cのいずれかを点灯させる。つまり、オペレータにより設定されている制限モードが適正モードかそれよりも電動モータ51への負荷の観点で安全サイドの制限モードである場合には第1−第3ランプ45a−45cは全て消灯状態となり、不要な報知動作(本例ではランプ点灯)がオペレータの運転操作に対する集中の妨げとならないように配慮されている。この点はオペレータの操作環境を保全し、安全性の向上に寄与し得る。
また、本実施形態ではモータ温度Tの上昇時と下降時とで制限モードに対応付けたモータ温度Tの範囲を異ならせ、適正モードの選定にヒステリシス特性を持たせてある。これにより、適正モード選定装置74による選定がモータ温度Tの変動に過敏に反応して第1−第3ランプ45a−45cの報知動作がせわしなく切り換わることを抑制することができる。この点もオペレータの運転操作の妨げとなることを抑制し、操作環境の保全に寄与し得る。
(3)過度な作業効率低下の抑制
例えば第2及び第3制限モードを省略し、指令信号Iを減じる制限モードを第1制限モードの一択とした場合、モータ温度Tによっては第1制限モードでは過度に指令信号Iが制限されてしまい、作業効率を必要以上に低下させ得る。それに対し、本実施形態では指令信号Iを減じる制限モードとして制限の大きさが異なる3つの制限モード(第1−第3制限モード)を用意したことにより、モータ温度Tに応じて段階的に指令信号Iを制限することができ、作業効率の必要以上の低下を抑制することができる。
[その他]
以上の各実施形態において、各制限モードにおいて指令信号Iを設定割合で(設定の係数を乗じて)減じる場合を例示したが、指令信号Iの制限態様については限定されない。例えば、制限モード毎に指令信号Iの最大値のみを制限し、最大値に以下の範囲では指令信号Iがレバー操作量に応じた値(上記実施形態では第4制限モードと同じ値)が出力されるようにしても良い。また、一定割合で減じるのではなく、例えばレバー操作量が大きくなるにつれて制限が大きくなるように指令信号Iに乗じる係数がレバー操作量により異なるようにすることも考えられる。なお、油圧アクチュエータを操作する操作する操作装置として操作レバー41−44を例に挙げて説明したが、操作装置は操作レバーに必ずしも限定されない。ボタンやダイヤル、ハンドル等の他方式の操作装置として用いられる場合もあり得る。
また、適正モードの報知態様としてランプ表示を例示したが、報知態様も限定されず、例えば液晶による文字表示、スピーカによる音声出力等、他方式の報知装置を適用することもできる。
また、油圧ショベル1を本発明の適用対象として例示したが、油圧ポンプを電動モータで駆動する方式を採用した場合には、ホイールローダやクレーン等の他の建設機械にも本発明は適用し得る。また、クローラ式の建設機械に限らず、ホイール式の建設機械にも本発明は適用可能である。更に、電気操作式の操作レバー41−44を用いた建設機械を適用対象とした場合を例に挙げて説明したが、例えばパイロット操作式の操作レバーを用いた建設機械であっても、主油圧ポンプを電動モータで駆動する建設機械であれば本発明は適用可能である。リモコンによる無線又は有線操作式の建設機械にも本発明は適用可能である。
最後に、本発明の実施形態は以上に説明した例に限定されるものではなく、種々変形可能である。また、説明した全ての構成を備える必要は必ずしもない。
1…油圧ショベル(建設機械)、34…ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)、35…アームシリンダ(油圧アクチュエータ)、36…バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)、52…主油圧ポンプ(油圧ポンプ)、51…電動モータ、54…コントロール弁、41−44…操作レバー(操作装置)、72…信号演算装置、58…温度センサ、73…記憶装置、74…適正モード選定装置、76…報知指令装置、45a−45c…適正モード表示ランプ(適正モード報知装置)、46a−46d…モード設定スイッチ(モード設定装置)、75…判定装置、77…制限装置

Claims (5)

  1. 油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータを駆動する圧油を吐出する油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプを駆動する電動モータと、
    前記油圧ポンプから前記油圧アクチュエータに供給される圧油を制御するコントロール弁と、
    操作装置と、
    前記操作装置からの操作信号に応じて前記コントロール弁を制御する指令信号を演算する信号演算装置と、
    前記電動モータの温度を検出する温度センサと、
    前記指令信号に対する制限モードと前記電動モータの温度との関係情報を記憶した記憶装置と、
    前記関係情報を基に前記温度センサの検出値に応じた制限モードである適正モードを選定し選定信号を出力する適正モード選定装置と、
    前記選定信号を基に報知指令信号を出力する報知指令装置と、
    前記報知指令信号に基づいて前記適正モードを報知出力する適正モード報知装置と
    を備えたことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1の建設機械において、
    前記制限モードを設定するモード設定装置と、
    前記モード設定装置で設定された制限モードが前記適正モードかそれよりも制限の大きい制限モードであるか否かの判定をし、前記報知指令装置に判定信号を出力する判定装置とを備え、
    前記報知指令装置は、前記判定装置からの判定信号を基に、前記設定された制限モードが前記適正モードかそれよりも制限の大きい制限モードである場合に前記報知指令信号の出力を中止することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2の建設機械において、
    前記モード設定装置で設定された制限モードを実行して前記指令信号を制限する制限装置を備えたことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1の建設機械において、前記制限モードには、前記指令信号に対する制限の大きさがゼロであるモードが含まれることを特徴とする建設機械。
  5. 請求項1の建設機械において、前記関係情報は、前記電動モータの温度の上昇時と下降時とで、前記制限モードに対応付けた前記電動モータの温度範囲が異なっていることを特徴とする建設機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7425003B2 (ja) 2021-01-08 2024-01-30 ヤンマーホールディングス株式会社 電動式作業機械

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