JP2017160389A - ガス化装置およびそれを使用したガス化発電装置 - Google Patents

ガス化装置およびそれを使用したガス化発電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷移行中においても、熱分解ガスを無駄なく利用することができるガス化装置およびそれを使用したガス化発電装置を提供する。
【解決手段】原料をガス化して低カロリー燃料を生成するガス化炉2に、前記低カロリー燃料、または当該低カロリー燃料よりも高カロリーの高カロリー燃料を主燃料として燃焼させて駆動されるデュアルフューエルエンジン10が具備され、前記デュアルフューエルエンジン10に要求される負荷の変更により、前記低カロリー燃料による熱分解時のパラメータの設定値Sを、現在値Scから所定の目標値Stに設定変更する際、前記現在値Scと前記目標値Stの差分量(St−Sc)を計算し、当該差分量(St−Sc)を、任意の分割数Nで分割した変化量ΔSで所定時間T毎に、段階的に前記パラメータを変化させて前記目標値Stへと移行させる制御部100を有するガス化装置である。
【選択図】図6

Description

本発明は、バイオマス燃料由来の熱分解ガスを生成するガス化炉に、この熱分解ガスを含む異なった2種類の燃料を使用するデュアルフューエルエンジンを備えたガス化装置と、それを使用したガス化発電装置とに関するものである。
一般に、バイオマス燃料由来の熱分解ガスを生成するガス化炉に、この熱分解ガスと、当該熱分解ガスよりも高カロリーの液体燃料を補助燃料とするデュアルフューエルエンジンを備えたガス化装置が知られている。
従来より、このようなガス化装置は、熱分解ガスをガス化炉において発生させるため、熱分解が不十分な状態でデュアルフューエルエンジンに供給すると、当該熱分解ガスに含まれるタールにより、ガス化炉下流の各機器に凝縮して動作不良の原因となってしまうこととなる。したがって、従来のガス化装置は、熱分解ガスが安定するまでの間は補助燃料による運転を行い、安定した熱分解ガスが得られれば、熱分解ガスによる運転に切り替えるようになされていた。この際、熱分解ガスは、ガス化炉に燃料および空気を導入する内筒の高さ位置を検出することによって、熱分解ガスを安定化する制御が行なわれていた(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなガス化炉に複数台のデュアルフューエルエンジンを接続して複数台のエンジン発電機を駆動して発電するガス化発電システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このガス化発電システムにおいては、電力を使用する時間帯によって要求される負荷電力が異なるため、複数台のエンジン発電機を駆動する負荷電力が要求される定格負荷運転の場合、1台のエンジン発電機を駆動する負荷電力が要求される低負荷運転の場合、エンジンを停止させてガス化炉の火種だけを保っている保温運転の場合、等に応じてガス化炉で熱分解ガスを発生させてから、各エンジン発電機のデュアルフューエルエンジンに熱分解ガスを供給するように構成されていた。
特許第5798046号公報 特許第5545944号公報
しかし、上記従来のガス化発電システムの場合、要求される負荷電力に見合った運転条件に切り替え、ガス化炉で負荷に見合った熱分解ガスが発生するまでの移行期間の間は、デュアルフューエルエンジンでは、補助燃料による運転を行い、安定した熱分解ガスが発生するまでは、熱分解ガスによる運転に切り替えられない。したがって、運転条件を切り替えてから熱分解ガスが安定するまでの間、熱分解ガスは、フレアスタックで燃焼させるだけで、デュアルフューエルエンジンにおいて使用することができず無駄になるといった不都合を生じていた。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、負荷移行中においても、熱分解ガスを無駄なく利用することができるガス化装置およびそれを使用したガス化発電装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係るガス化装置は、原料をガス化して低カロリー燃料を生成するガス化炉に、前記低カロリー燃料、または当該低カロリー燃料よりも高カロリーの高カロリー燃料を主燃料として燃焼させて駆動されるデュアルフューエルエンジンが具備され、前記デュアルフューエルエンジンに要求される負荷の変更により、前記低カロリー燃料による熱分解時のパラメータの設定値を、現在値から所定の目標値に設定変更する際、前記現在値と前記目標値の差分量を計算し、当該差分量を、任意の分割数で分割した変化量で所定時間毎に、段階的に前記パラメータを変化させて前記目標値へと移行させる制御部を有するものである。
前記ガス化装置において、前記パラメータは、ガス化させた前記低カロリー燃料のガス流量と、原料供給量、および、前記ガス化炉内の前記原料の供給量の高さ、の少なくとも何れか一つとであってもよい。
上記課題を解決するための本発明に係るガス化発電装置は、前記ガス化装置において、ガス化炉に、複数の前記デュアルフューエルエンジンが接続され、各デュアルフューエルエンジンには、それぞれ発電機が接続されており、前記制御部は、前記各発電機に求められる負荷電力によって前記パラメータの前記設定値を、前記現在値から前記目標値へと変更するようになされたものである。
以上述べたように、本発明によると、現在の設定値から所定の目標値へと直ぐに変更するのではなく、その差分量を任意の分割数で分割した変化量毎に、段階的にパラメータを変化させて目標値へと移行させるため、負荷移行中の燃料供給を安定化させることができる。そのため、負荷移行中においてもガス化装置で得られた低カロリー燃料の使用が可能となる。したがって、ガス化装置においては、高カロリー燃料の消費低減を図ることができるとともに、発電装置においては、稼働率の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るガス化発電装置を示す図である。 図1に示すガス化発電装置のガス化炉部分を示す断面図である。 同ガス化発電装置の制御を示すフロー図である。 同ガス化発電装置の制御を示すフロー図である。 同ガス化発電装置の制御を示すフロー図である。 同ガス化発電装置の動作タイムチャート図である。 同ガス化発電装置の動作タイムチャート図である。 同ガス化発電装置の制御を示すフロー図である。 同ガス化発電装置の動作タイムチャート図である。 同ガス化発電装置のフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、ガス化発電装置1を示し、図2は同ガス化発電装置1におけるガス化炉2の構成を示し、図3ないし図5、図8および図10は同ガス化発電装置1の制御フローを示し、図6、図7、図9は同ガス化発電装置1のタイムチャートを示している。
ガス化発電装置1は、ガス化炉2が、複数台のデュアルフューエルエンジン10に接続され、各デュアルフューエルエンジン10には、発電機11が接続されている。各デュアルフューエルエンジン10に要求される負荷(運転台数)の変更により、熱分解時のパラメータの設定値Sを、現在値Scから所定の目標値Stに変更する際、現在値Scと目標値Stの差分量(St−Sc)を計算し、当該差分量(St−Sc)を、任意の分割数(N)で分割した変化量(ΔS=(St−Sc)/N)で所定時間T毎に、段階的にパラメータを変化させて目標値Stへと移行させる制御部100を有し、負荷電力Wtによって発電機11の運転台数に応じたパラメータの設定値Sが変更されるように構成されている。
まず、ガス化発電装置1の全体構成について説明する。
ガス化発電装置1は、ガス化炉2、ガス調質設備3、複数台のデュアルフューエルエンジン10と各デュアルフューエルエンジン10に接続された発電機11、フレアスタック4、および負荷設備5を備える構成である。このガス化発電装置1は、ガス化炉2で原料をガス化して低カロリー燃料を生成し、この低カロリー燃料を調質設備3で調質し、調質後の低カロリー燃料を、必要に応じて各デュアルフューエルエンジン10に供給して当該デュアルフューエルエンジン10を駆動し、この駆動力によって発電機11による発電を行うとともに、この発電によって得られた電力を負荷設備5に供給する。そして、ガス化炉2で生成した低カロリー燃料のうち、デュアルフューエルエンジン10に供給されなかった余剰の低カロリー燃料を、フレアスタック4で燃焼させる。また、ガス化発電装置1において、これらガス化炉2、ガス調質設備3、デュアルフューエルエンジン10およびフレアスタック4の間は、適宜の流路を介してガスが流れるように接続されている。
ガス化炉2は、原料供給装置6から原料が供給されるように構成されている。この原料供給装置6は、図2に示すように、ホッパ61、モータ62および原料吐出用のスクリュー63を備えている。すなわち、ホッパ61底部に水平筒部65を連結し、この筒部65内にスクリュー63を回転自在に取付けたものである。
そして、モータ62の周波数をインバータ制御することによって、スクリュー63の回転速度を制御し、ガス化炉2への原料供給量Gを調整する。
ガス化炉2は、原料供給装置6からの原料をガス化して低カロリー燃料を生成するものである。ガス化炉2に供給される「原料」には、木質系バイオマス(例えば木屑、大鋸屑、剪定枝、バーク)や廃棄物(例えばゴミ、農業廃棄物、建設廃棄物)あるいは化石燃料(例えば石炭)等が用いられる。ガス化炉2内には、燃料のガス化を促進させるためガス化剤(例えば、空気、酸素)が供給される。
このガス化炉2は、図2に示すように、外筒からなるガス化炉本体21と、内筒23とを備えている。ガス化炉本体21の下側には、ガス出口22が設けられる。ガス化炉2内の残留物(ガス化後の灰等)は、排出コンベア(図示省略)によってガス化炉2外部に排出される。ガス化炉本体21の上端部からは、内筒23が上方に突出する。
内筒23は、その内部に燃料を導入する円筒状の部材である。内筒23は、ガス化炉本体21と互いの軸中心が一致するように上下方向に立設されている。内筒23の上下両端部はそれぞれ開口されている。なお、内筒23の上端開口部は、蓋24によって閉塞することも可能である。
内筒23の下部は、ガス化炉本体21内に上方から差し込まれ、上下方向においてガス化炉本体21内に臨み、下端開口235がガス化炉本体21の中程に位置している。内筒23の上部は、ガス化炉本体21の上端部から上方に突出し、内筒23の上端部(一箇所)からは、ガス化剤(例えば、空気、酸素)が導入されるようになっている。内筒23上部の外周一側には、原料供給装置6からの原料が投入される投入口231が開口されている。
投入口231には、投入管232の一端部が連通される。投入管232は、他端部が斜め上方に延びるように設けられ、投入管232の他端部からは原料供給装置6からの原料が投入される。
ガス化炉本体21には、内筒23の下端開口235よりも下方位置にくびれ部210が設けられている。このくびれ部210は、ガス化炉本体21の中心方向に向けて突出する環状凸部からなる。くびれ部210は、ガス化炉本体21の内周面21aの開口面積が下方に向けて次第に小さくなる傾斜面211aを有する縮小開口部211と、この縮小開口部211下端から下方に延設される開口212aを有するスロート部212と、このスロート部212から開口面積が次第に大きくなる傾斜面213aを有する拡大開口部213とから構成されている。
具体的には、縮小開口部211の上端の開口面積は、ガス化炉本体21の内周面21aが形成する開口面積と同等に設定されている。縮小開口部211の下端の開口面積は、スロート部212の開口面積と同等で、しかも、内筒23の開口面積と同等に設定されている。拡大開口部213の上開口面積は、スロート部212の開口面積と同等で、しかも、拡大開口部213の下開口面積は、ガス化炉本体21の内周面21aが形成する開口面積と同等に設定されている。
図2に示すように、内筒23上部には、内筒23内に堆積する原料の高さ位置(燃料の堆積高さ)Hを検出するためのレベルセンサ25が設けられている。このレベルセンサ25は、内筒23内軸方向(上下方向)に垂れ下がり且つ下端に錘251を有するチェーン252と、錘251を昇降すべく、チェーン252を巻き上げたり、巻き戻したりする駆動部を有する計測部253とを備えている。このレベルセンサ25で内筒23内に堆積する原料の上面の高さ位置Hを計測する際には、チェーン252の伸長により錘251が下降し、その錘251が原料に接したときに、計測部253が錘251の重量変化(錘の重量バランスの変化)を検知して原料の高さ位置Hを求めることができる。このような原料のレベル検出は、定期的且つ連続的(例えば、1分間隔)に行なうようになっている。
調質設備3は、滞留槽や冷却器等を備えており、低カロリー燃料をデュアルフューエルエンジン10に適したものに調質(具体的には、生成ガスに含まれるタールの分解・改質、煤の除去、ガスの冷却)する。この調質設備3の下流側には、ブロワ7が設けられる。このブロワ7の下流側において、低カロリー燃料の流路は各デュアルフューエルエンジン10毎に分岐される。調質後の低カロリー燃料は、ブロワ7によって吸引されて円滑に下流側に流れ、この低カロリー燃料の流れは各デュアルフューエルエンジン10毎に分岐する。
そして、各デュアルフューエルエンジン10毎の分岐箇所の下流側において、各デュアルフューエルエンジン10の上流側には、遮断弁12が設けられる。これら遮断弁12が開・閉されることにより、低カロリー燃料が各デュアルフューエルエンジン10に流れるか否か(つまり、低カロリー燃料が各デュアルフューエルエンジン10に供給されるか否か)が切り替えられる。
発電機11は、各デュアルフューエルエンジン10にそれぞれ接続されており、各デュアルフューエルエンジン10で発電機11を駆動することによって発電する。発電機11に備えられる各デュアルフューエルエンジン10は、「高カロリー燃料」または「低カロリー燃料および高カロリー燃料」で駆動する内燃機関である。本実施形態に係るデュアルフューエルエンジン10では、主燃料として低カロリー燃料が使用され、補助燃料として高カロリー燃料が使用される。
ここで、前記低カロリー燃料としては、ガス化炉2の生成ガス、すなわちCO(一酸化炭素)を主成分とする可燃ガスが用いられる。なお以下の説明では、デュアルフューエルエンジン10が、生成ガスを主燃料として使用する場合において補助的に液体燃料を使用する(ガス燃料に少量の液体燃料を混ぜて使用する)場合の運転を「ガス燃料運転」という。つまり、生成ガスは都市ガス等に比べて発熱量が極端に低いので燃焼が不安定になり易く、安定的に発電できない恐れがあるが、補助的に液体燃料を使用することにより、安定的に発電することを担保できる。
また、前記高カロリー燃料としては、化石燃料(例えば軽油)やバイオディーゼルフューエル(例えば植物油)等の液体燃料が用いられる。この高カロリー燃料は、燃料タンク13に貯溜される。なお以下の説明では、デュアルフューエルエンジン10が高カロリー燃料を主燃料として運転することを「液体燃料運転」という。
負荷設備5は、発電機11で発電された電力が供給される。この負荷設備5は、電気を駆動源とする設備(例えば工場内の電気設備)であり、商用電力50に加えてデュアルフューエルエンジン10に接続された発電機11で発電された電力を利用する設備である。
また、調質設備3と各デュアルフューエルエンジン10との間(詳細にはブロワ7と遮断弁12との間)の流路には、調圧設備8を介してフレアスタック4が連通する。この調圧設備8により、余剰ガスがフレアスタック4側に流れる流量を調整して、各デュアルフューエルエンジン10側に流れる低カロリー燃料の圧力が一定に制御される。
また、ガス化発電装置1には、ガス化炉2を制御するガス化炉コントローラー110とデュアルフューエルエンジン10を制御するエンジン発電機コントローラー120とが備えられた制御部100を具備している。ガス化炉コントローラー110には、原料供給装置6、ブロワ7、調圧設備8に加えて、センサ類が接続される。エンジン発電機コントローラー120には、各デュアルフューエルエンジン10、各遮断弁12に加えて、センサ類が接続される。ガス化炉コントローラー110とエンジン発電機コントローラー120とは、適宜の通信手段(例えば通信線)によって情報を共有化できるように構成される。
なお、本実施形態では複数台のデュアルフューエルエンジン10毎にエンジン発電機コントローラー120を備える構成であるが、例えば所望の台数毎にエンジン発電機コントローラー120を備える構成でもよい。
次に、ガス化炉コントローラー110及びエンジン発電機コントローラー120に接続されるセンサ類について説明する。
先ず、ガス化炉コントローラー110に接続されるセンサ類は、前記したレベルセンサ25、原料処理量計111、ガス流量計112およびガス圧力計113である。
原料処理量計111は、ガス化炉2での原料の処理量(以下「原料供給量G」という。)、換言すると、原料供給装置6の原料搬送量を検出する。原料処理量計111は、原料供給装置6本体、または、当該原料供給装置6とガス化炉2との間の流路上に設けられる。原料処理量計111としては、例えば原料の重量を検出するロードセルを用いるものであってもよいし、原料供給装置6のモータ62の回転により、スクリュー63で供給された原料の重量を検出するものであってもよい。
ガス流量検出手段としてのガス流量計112は、低カロリー燃料の流量(以下「ガス流量Q」という。)を検出する。ガス流量計112は、ブロワ7と各デュアルフューエルエンジン10との間の流路上、詳細にはブロワ7とフレアスタック4との間の流路上に設けられる。
ガス圧力計113は、生成ガスの圧力(以下「ガス圧力P」という。)を検出する。ガス圧力計113は、ブロワ7と各デュアルフューエルエンジン10との間の流路上、詳細にはフレアスタック4と各デュアルフューエルエンジン10の分岐箇所との間の流路上に設けられる。各デュアルフューエルエンジン10側に流れる低カロリー燃料の圧力(ガス圧力P)が一定となるように、調圧設備8を調節して余剰ガスがフレアスタック4側に流れるように制御する。
続いて、エンジン発電機コントローラー120に接続されるセンサ類は、受電電力計121、各発電機11の出力電力計122である。これら受電電力計121、各出力電力計122を合わせたものが、負荷設備5の負荷電力Wtを検出する負荷電力検出手段となる。
受電電力計121は、商用電力50からの受電電力(以下「受電電力Wr」という。)を検出する。つまり、この受電電力計121が検出した電力は、負荷設備5が使用する商用電力50を示す。
出力電力計122は、各デュアルフューエルエンジン10に接続された各発電機11毎に設けられており、各発電機11の出力電力(以下「出力電力W1〜W12」という。)を検出する。つまり、この出力電力計122が検出した各出力電力W1〜W12は、各デュアルフューエルエンジン10に接続された各発電機11が発電した電力を示す。
受電電力Wrに、出力電力計122で検出される各出力電力W1〜W12を加えた電力が、負荷設備5が使用する合計の電力(以下「負荷電力Wt」という。)である。
次に、ガス化炉コントローラー110及びエンジン発電機コントローラー120について説明する。
先ず、ガス化炉コントローラー110は、記憶機能や演算機能を有する装置である。ガス化炉コントローラー110は、ガス化炉2の運転モードとして5つの運転モード、具体的には、「負荷A」、「負荷B」、「負荷C」、「負荷D」及び「無負荷」を有している。また、ガス化炉コントローラー110は、熱分解時のパラメータの設定値Sとして、「負荷A」に対応した原料供給量Ga、ガス流量Qaおよび原料の高さ位置Ha、「負荷B」に対応した原料供給量Gb、ガス流量Qbおよび原料の高さ位置Hb、「負荷C」に対応した原料供給量Gc、ガス流量Qcおよび原料の高さ位置Hc、「負荷D」に対応した原料供給量Gd、ガス流量Qdおよび原料の高さ位置Hd、「無負荷」に対応した原料供給量G0、ガス流量Q0および原料の高さ位置H0、をそれぞれ記憶している。そして、ガス化炉コントローラー110は、各運転モード毎に、ガス流量Qおよび原料の高さ位置Hが一定となるように、原料供給装置6及びブロワ7の周波数(回転数)を制御する。
エンジン発電機コントローラー120は、記憶機能や演算機能を有する装置である。エンジン発電機コントローラー120は、負荷電力Wtに係る閾値Wta、閾値Wtb、閾値Wtc、及び閾値Wtdを記憶している。これらの閾値に係る大小関係は、閾値Wta、閾値Wtb、閾値Wtc、閾値Wtdの順に大きい関係にある(Wta<Wtb<Wtc<Wtd)。エンジン発電機コントローラー120は、負荷電力Wtに係る閾値区分毎にエンジン発電機11の運転台数を計算している。また、同時に計算した運転台数に応じたガス化炉2の負荷区分をガス化炉コントローラー110に伝達している。負荷電力Wtが、閾値Wta≦負荷電力Wt<閾値Wtbの場合、「負荷A」の運転モードで運転を行い、閾値Wtb≦負荷電力Wt<閾値Wtcの場合、「負荷B」の運転モードで運転を行い、閾値Wtc≦負荷電力Wt<閾値Wtdの場合、「負荷C」の運転モードで運転を行い、閾値Wtd≦負荷電力Wtの場合、「負荷D」の運転モードで運転を行い、負荷電力Wt<閾値Wtaの場合、「無負荷」の運転モードで運転を行う。したがって、ガス化炉コントローラー110は、負荷電力Wtが上昇すると、運転モードが「無負荷」→「負荷A」→「負荷B」→「負荷C」→「負荷D」の順序で切り替わり、負荷電力Wtが降下すると、運転モードが「負荷D」→「負荷C」→「負荷B」→「負荷A」→「無負荷」の順序で切り替わるように、ガス化炉2を制御する。
「負荷A」、「負荷B」、「負荷C」、「負荷D」の各運転モードは、ガス化炉2内の原料が不完全燃焼となる運転モード、換言すると、ガス化炉2がCO(一酸化炭素)を主成分とする低カロリー燃料の可燃ガスを生成する運転モードである。
そして、負荷電力Wtが上昇する場合、原料供給量Gは、「負荷A」に対応した原料供給量Gaにおいては、1台〜3台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷B」に対応した原料供給量Gbにおいては、4台〜6台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷C」に対応した原料供給量Gcにおいては、7台〜9台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷D」に対応した原料供給量Gdにおいては、10台〜12台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定される。また、負荷電力Wtが降下する場合、原料供給量Gは、「負荷D」に対応した原料供給量Gdにおいては、12台〜9台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷C」に対応した原料供給量Gcにおいては、8台〜6台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷B」に対応した原料供給量Gbにおいては、5台〜3台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることができる量に設定され、「負荷A」に対応した原料供給量Gaにおいては、2台〜1台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転させる生成ガス量を得ることかできる量に設定されている。
負荷電力Wtが上昇する場合、ガス流量Qは、「負荷A」に対応したガス流量Qaにおいては、1台〜3台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷B」に対応したガス流量Qbにおいては、4台〜6台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷C」に対応したガス流量Qcにおいては、7台〜9台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷D」に対応したガス流量Qdにおいては、10台〜12台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定される。また、負荷電力Wtが降下する場合、ガス流量Qは、「負荷D」に対応したガス流量Qdにおいては、12台〜9台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷C」に対応したガス流量Qcにおいては、8台〜6台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷B」に対応したガス流量Qbにおいては、5台〜3台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定され、「負荷A」に対応したガス流量Qdにおいては、2台〜1台のデュアルフューエルエンジン10をガス燃料運転することが可能な流量に設定されている。
負荷電力Wtが上昇する場合、原料の高さ位置Hは、「負荷A」に対応した原料の高さ位置Haにおいては、1台〜3台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷B」に対応した原料の高さ位置Hbにおいては、4台〜6台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷C」に対応した原料の高さ位置Hcにおいては、7台〜9台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷D」に対応した原料の高さ位置Hdにおいては、10台〜12台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の高さに設定される。また、負荷電力Wtが降下する場合、原料の高さ位置Hは、「負荷D」に対応した原料の高さ位置Hdにおいては、12台〜9台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷C」に対応した原料の高さ位置Hcにおいては、8台〜6台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷B」に対応した原料の高さ位置Hbにおいては、5台〜3台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の原料の高さに設定され、「負荷A」に対応した原料の高さ位置Haにおいては、2台〜1台のデュアルフューエルエンジン10を運転することが可能な低カロリー燃料の生成ガスを安定して発生させることができる量の高さに設定されている。
「無負荷」の運転モードは、ガス化炉2が自然放熱にて損失する熱量を原料の燃焼にて発生した反応熱量にて補い、炉内温度を維持する運転モードである。この無負荷運転モードは、全てのデュアルフューエルエンジン10が停止している(ガス燃料運転をしていない)場合の運転モードである。そして、負荷電力Wtが「無負荷」に対応した閾値Wta未満においては、原料供給量G0は、ガス化炉2の温度を最小限の原料供給量にて維持する(ガス化炉2内の温度を一定に保つ)ために必要な設定とされる。
ここで、前述のようにガス化炉2から各デュアルフューエルエンジン10までの間は、適宜の流路を介して連通しているため、ガス化炉2の生成ガスがブロワ7によって吸引されると、これに連動してガス化炉2内に外気が流れ込む(ガス化炉2内に空気が導入される)。そして、ガス流量Qはブロワ7下流側のガス流量であり、このブロワ7下流側のガス流量Qとガス化炉2内に導入される空気量との間には、一定の相関がある。この相関関係に基づいて、ガス化炉2内の原料を燃焼させるために必要な空気量が得られるように、「無負荷」モードに対応したガス流量Q0が設定される。
「無負荷」に対応した原料の高さ位置H0についても、ガス化炉2の温度を維持する(ガス化炉2内の温度を一定に保つ)ために必要な原料の高さ位置に設定される。
また、エンジン発電機コントローラー120は、デュアルフューエルエンジン10の運転モードとして二つの運転モード、具体的には、「電主運転モード」及び「ガス主運転モード」を有している。「電主運転モード」は、ガス化炉2での低カロリー燃料の生成よりも、負荷電力Wtの要求を優先し、「ガス燃料運転」を行うだけの低カロリー燃料が生成されていなければ、先に「液体燃料運転」を行い、低カロリー燃料の生成が十分になってから「ガス燃料運転」に切り替える運転モードである。「ガス主運転モード」は、負荷電力Wtの要求よりも、ガス化炉2で生成した低カロリー燃料の利用を優先し、「ガス燃料運転」を行うだけの低カロリー燃料が生成されてから「液体燃料運転」および「ガス燃料運転」による運転を行う運転モードである。「電主運転モード」または「ガス主運転モード」の選択は、手動(または自動)により行われる。
次に、ガス化発電装置1の制御フローについて説明する。
まず、「電主運転モード」で負荷電力Wtが上昇する場合と下降する場合とについて説明し、その後、「ガス主運転モード」で負荷電力Wtが上昇する場合と下降する場合とについて説明する。
「電主運転モード」で負荷電力Wtが上昇する場合のタイムチャートを図6に示し、制御フローを図3ないし図5に示す。説明の便宜上、タイムチャートは負荷電力Wtが単純に上昇する場合について示している。また、「負荷C」の途中から「負荷D」までは省略する。
まず、図3に示すように、電主運転モードが選択されて(S1)、ガス化発電装置1の運転が開始されると(S2)、負荷電力Wtが上昇して来るので、無負荷運転を開始する(S3)。この際、各デュアルフューエルエンジン10は、いずれも運転停止となっている。そして、ガス化炉2は、熱分解時のパラメータの設定値Sが「無負荷」に対応した原料供給量G0、ガス流量Q0および原料の高さ位置H0となるように、ガス化炉コントローラー110で、原料供給装置6およびブロワ7の周波数(回転数)が制御される。この状態で、負荷電力Wtが、0以上閾値Wta未満の状態であれば(S4:Yes)、「無負荷」運転は維持される。
一方、負荷電力Wtが閾値Wta以上となり、閾値Wta以上閾値Wtb未満の「負荷A」の閾値範囲内に入ると(S4:No)、その状態が所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S5)。所定時間Tdにわたって維持されなかった場合、制御部100は、元の「無負荷」の運転モードと判断する(S5:No)。そして、所定時間Tdにわたって維持された場合、制御部100は、「負荷A」の運転モードを認識し(S5:Yes)、「負荷A」への負荷変更を開始する(S6)。負荷変更が完了すると(S7:Yes)、熱分解時のパラメータの設定値Sが、「無負荷」の現在値Scから、「負荷A」の目標値Stへと変更され、「負荷A」の運転モードへと移行が完了する(S8)。その後、S4からの制御が繰り返され、負荷電力Wtの負荷管理が制御される。
なお、図4に示すように、負荷変更が受け付けられると(S6)、負荷変更を開始する(S21)。この負荷変更は、熱分解時のパラメータの設定値Sの現在値Scと目標値Stとの差分量(St−Sc)を、任意の分割数(N)で分割した変化量(ΔS=(St−Sc)/N)で(S22)、所定時間T毎に変化させながら(S23)、N回行うことによって移行させる(S24)。例えば、ガス流量Qの場合は、変化量(ΔQ=(Qa−Q0)/N)で所定時間T毎に変化するように、ブロワ7の周波数(回転数)を制御することによって設定値Sを現在値Scである「無負荷」のガス流量Q0から目標値Stである「負荷A」のガス流量Qaまでガス流量が、N回に分割して高められる。N回行うと、負荷変更の制御を完了する(S25)。原料供給量Gの場合は、変化量(ΔG=(Ga−G0)/N)で所定時間T毎に変化するように、原料供給装置6の基本周波数(回転数)を制御することによって設定値Sを現在値Scである「無負荷」の原料供給量G0から目標値Stである「負荷A」の原料供給量Gaまで原料供給量(基本周波数)が、N回に分割して高められる。N回行うと、負荷変更の制御を完了する(S25)。原料高さ位置Hの場合は、変化量(ΔH=(Ha−H0)/N)で所定時間T毎に変化するように、設定値Sを現在値Scである「無負荷」の原料供給量H0から目標値Stである「負荷A」の原料供給量Haまで原料高さ位置Hが、N回に分割して高められる。N回行うと、負荷変更の制御を完了する(S25)。
この「負荷A」の運転モードでは、図5に示すように、負荷電力Wtの上昇に伴って一台〜三台のデュアルフューエルエンジン10の運転が開始される。電主運転モードを認識してから、負荷変更受け付け後(S31)、運転を追加する最初のデュアルフューエルエンジン10の運転開始を受け付けた時(S32)、すなわち、一台目のデュアルフューエルエンジン10の運転開始時は、ガス化炉2で低カロリー燃料の生成量を変更している最中なので、このデュアルフューエルエンジン10は、液体燃料運転となり(S33)、目標値Stである「負荷A」のガス流量Qaまでガス流量が高められて負荷変更完了の信号を受け取った後(S34:Yes)、ガス流量が安定するまでの確認時間Tsを待ってから(S35:Yes)、低カロリー燃料の供給が開始され、当該低カロリー燃料と高カロリー燃料とによるガス燃料運転に切り替えられる(S36)。
そして、負荷電力Wtが、「負荷A」の中間域まで高くなると(S37:Yes)、二台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を追加する受け付け信号を受信する(S38)。そして、この受け付け信号が、所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S39)。所定時間Tdにわたって維持された場合(S39:Yes)、制御部100は、二台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を液体燃料運転で開始する(S40)。その後、直ぐに低カロリー燃料と高カロリー燃料とによるガス燃料運転に切り替えられる(S41)。
そして、負荷電力Wtが、「負荷A」の上限域まで高くなると(S42)、三台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を追加する受け付け信号を受信する(S43)。そして、この受け付け信号が、所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S44)。所定時間Tdにわたって維持された場合(S44:Yes)、制御部100は、三台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を液体燃料運転で開始する(S45)。その後、直ぐに低カロリー燃料と高カロリー燃料とによるガス燃料運転に切り替えられ(S46)、負荷Aでのデュアルフューエルエンジン10の運転台数の追加は完了する。
その後、前記した図3に示す負荷制御で負荷電力Wtが「負荷B」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図5に示す制御フローで四台目から六台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加される。以降、同様にして負荷電力Wtが「負荷C」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図5に示す制御フローで七台目から九台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加され、負荷電力Wtが「負荷D」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図5に示す制御フローで十台目から十二台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加される。
次に、「電主運転モード」で負荷電力Wtが下降する場合について説明する。
「電主運転モード」で負荷電力Wtが下降する場合のタイムチャートを図7に示し、制御フローを図3、図4および図8に示す。説明の便宜上、タイムチャートは負荷電力Wtが単純に下降する場合について示している。また、「負荷D」から「負荷C」の途中までは省略する。
まず、図3に示す負荷変更の制御でS4以降のステップが繰り返されて負荷変更が行われる。例えば、「負荷C」の状況で、負荷電力Wtが閾値Wtc未満となり、閾値Wtb以上閾値Wtc未満の「負荷B」の閾値範囲内に入ると(S4:No)、「負荷B」の運転モードを認識し(S4:Yes)、その状態が所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S5)。所定時間Tdにわたって維持されなかった場合、制御部100は、元の「負荷C」の運転モードと判断する(S5:No)。そして、所定時間Tdにわたって維持された場合、制御部100は、「負荷B」の運転モードを認識し(S5:Yes)、「負荷B」への負荷変更を開始する(S6)。負荷変更が完了すると(S7:Yes)、熱分解時のパラメータの設定値Sが、「負荷C」の現在値Scから、「負荷B」の目標値Stへと変更され、「負荷B」の運転モードへと移行が完了する(S8)。その後、S4からの制御が繰り返され、負荷電力Wtの負荷管理が制御される。
負荷変更は、図4に示す制御フローにしたがって行われる。すなわち、負荷変更が受け付けられると(S6)、負荷変更を開始する(S21)。この負荷変更は、熱分解時のパラメータの設定値Sの現在値Scと目標値Stとの差分量(St−Sc)を、任意の分割数(N)で分割した変化量(ΔS=(St−Sc)/N)で(S22)、所定時間T毎に変化させながら(S23)、N回行うことによって移行させる(S24)。例えば、ガス流量Qの場合は、変化量(ΔQ=(Qc−Qb)/N)で所定時間T毎に変化するように、ブロワ7の周波数(回転数)を制御することによって設定値Sを現在値Scである「負荷C」のガス流量Qcから目標値Stである「負荷B」のガス流量Qbまでガス流量が、N回に分割して低められる。N回行うと、負荷変更を完了する(S25)。原料供給量Gの場合は、変化量(ΔG=(Gc−Gb)/N)で所定時間T毎に変化するように、原料供給装置6の基本周波数を制御することによって設定値Sを現在値Scである「負荷C」の原料供給量Gcから目標値Stである「負荷B」の原料供給量Gbまで原料供給量(基本周波数)が、N回に分割して低められる。N回行うと、負荷変更の制御を完了する(S25)。原料高さ位置Hの場合は、変化量(ΔH=(Hc−Hb)/N)で所定時間T毎に変化するように、設定値Sを現在値Scである「負荷C」の原料供給量Hcから目標値Stである「負荷B」の原料供給量Hbまで原料高さ位置Hが、N回に分割して低められる。N回行うと、負荷変更の制御を完了する(S25)。
この「負荷B」の運転モードでは、図8に示すように、負荷電力Wtの降下に伴って「負荷C」の運転モードで六台運転中だったデュアルフューエルエンジン10が、五台〜三台の運転へと変更される。負荷変更受け付け後(S51)、運転を減らすデュアルフューエルエンジン10の運転停止を受け付けた時(S52)、この受け付け信号が、所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S53)。所定時間Tdにわたって維持された場合(S53:Yes)、制御部100は、運転停止一台目のデュアルフューエルエンジン10への低カロリー燃料の供給を停止して、ガス燃料運転から液体燃料運転へと変更する(S54)。そして、所定時間Tcのクールダウン運転の後(S55)、デュアルフューエルエンジン10は運転停止され、運転中のデュアルフューエルエンジン10は五台となる(S56)。
そして、負荷電力Wtが、「負荷B」の中間域まで低くなると(S57)、運転停止二台目に当たるデュアルフューエルエンジン10の運転を停止する受け付け信号を受信する(S58)。そして、この受け付け信号が、所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S59)。所定時間Tdにわたって維持された場合(S59:Yes)、制御部100は、運転停止二台目に当たるデュアルフューエルエンジン10の運転をガス燃料運転から液体燃料運転に変更する(S60)。そして、所定時間Tcのクールダウン運転の後(S61)、デュアルフューエルエンジン10は運転停止され、運転中のデュアルフューエルエンジン10は四台となる(S62)。
そして、負荷電力Wtが、「負荷B」の下限域まで低くなると(S63)、運転停止三台目に当たるデュアルフューエルエンジン10の運転を停止する受け付け信号を受信する(S64)。そして、この受け付け信号が、所定時間Tdにわたって維持されたか否かが判断される(S65)。所定時間Tdにわたって維持された場合(S65:Yes)、制御部100は、運転停止三台目に当たるデュアルフューエルエンジン10の運転をガス燃料運転から液体燃料運転に変更する(S66)。そして、所定時間Tcのクールダウン運転の後(S67)、デュアルフューエルエンジン10は運転停止され、運転中のデュアルフューエルエンジン10は三台となる(S68)。
その後、前記した図3に示す負荷制御で負荷電力Wtが「負荷A」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図8に示す制御フローで三台のデュアルフューエルエンジン10の運転が、二台または一台の運転へと変更される。以降、同様にして負荷電力Wtが「無負荷」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図8に示す制御フローで全てのデュアルフューエルエンジン10の運転が停止される。なお、十二台全てのデュアルフューエルエンジン10が運転されている状況から負荷電力Wtが降下する場合、「負荷D」では十二台から九台のデュアルフューエルエンジン10の運転が管理され、「負荷C」では八台から六台のデュアルフューエルエンジン10の運転が管理され、「負荷B」では五台から三台のデュアルフューエルエンジン10の運転が管理され、「負荷A」では二台から一台のデュアルフューエルエンジン10の運転が管理される。このように、負荷電力Wtが上昇する場合と降下する場合とで管理されるデュアルフューエルエンジン10の台数に差異を設けてディファレンシャル制御しているのは、不必要に負荷変更を繰り返すことを防止する目的である。なお、負荷電力Wtの閾値においても同様の目的で上昇時と下降時でディファレンシャル制御をしている。
「ガス主運転モード」で負荷電力Wtが上昇する場合のタイムチャートを図9に示し、制御フローを図3、図4、図5および図10に示す。説明の便宜上、タイムチャートは、負荷電力Wtが単純に上昇する場合について示し、ピークカット制御は省略している。また、「負荷C」の途中から「負荷D」までは省略する。
「ガス主運転モード」での負荷管理の制御は、前記した図3に示す「電主運転モード」の場合と同様に行われる。ただし、「ガス主運転モード」の場合は、「ガス主運転モード」が選択され、ピークカット制御が行われた後(S1)、ガス化発電装置1の運転が開始される(S2)。また、負荷変更の制御も、前記した図4に示す「電主運転モード」の場合と同様に行われる。デュアルフューエルエンジン10の運転台数の制御においては、図10に示すように、まず、ガス主運転モードを認識してから、ピークカット制御を行う(S71)。このピークカット制御は、負荷電力Wtがかなり高く、デュアルフューエルエンジン10の運転開始を求めているような場合、まず、このピークカット制御で必要台数のデュアルフューエルエンジン10の運転台数を認識して、必要台数のデュアルフューエルエンジン10の運転を液体燃料運転で開始する。その後、負荷変更を受け付けし(S72)、負荷変更完了の信号を受け取った後(S73)、ピークカット制御を行わなかった場合(S74:No)は、ガス流量が安定するまでの確認時間Tsを待ってから(S75)、一台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を液体燃料運転で運転開始し(S76)、その後直ぐにガス燃料運転に切り替えられる(S77)。なお、ピークカット制御を行っていた場合は(S74:Yes)、ガス流量が安定するまでの確認時間Tsを待ってから(S78)、先行して液体燃料運転を行っていたデュアルフューエルエンジン10のうちの一台を、液体燃料運転からガス燃料運転に切り替える(S79)。
一方、ピークカット時のように負荷電力Wtが高くない場合、負荷電力Wtが、「負荷A」の中間域まで高くなると(S80)、図5のS38以下に示す「電主運転モード」の場合と同様に、二台目のデュアルフューエルエンジン10の運転を追加、および三台目のデュアルフューエルエンジン10の運転追加が行われる(S38〜S46)。
その後、前記した図3に示す負荷制御で負荷電力Wtが「負荷B」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図10および図5のS38以下に示す制御フローで四台目から六台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加される。以降、同様にして負荷電力Wtが「負荷C」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図10および図5のS38以下に示す制御フローで七台目から九台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加され、負荷電力Wtが「負荷D」になると、前記した図4に示す負荷変更を行いながら、前記した図10および図5のS38以下に示す制御フローで十台目から十二台目までのデュアルフューエルエンジン10の運転が追加される。
「ガス主運転モード」で負荷電力Wtが下降する場合、負荷管理の制御は、前記した図3に示す「電主運転モード」の場合と同様に行われる。また、負荷変更の制御も、前記した図4に示す「電主運転モード」の場合と同様に行われる。デュアルフューエルエンジン10の運転台数の制御も、前記した図8に示す「電主運転モード」の場合と同様に行われる。なお、タイムチャートについても、「電主運転モード」で負荷電力Wtが下降する場合の図7と同じになる。
このようにして構成されるガス化発電装置1は、各デュアルフューエルエンジン10に要求される負荷の変更により、熱分解時のパラメータの設定値Sを、現在値Scから所定の目標値Stに変更する際、現在値Scと目標値Stの差分量(St−Sc)を計算し、当該差分量(St−Sc)を、任意の分割数(N)で分割した変化量(ΔS=(St−Sc)/N)で所定時間T毎に、段階的にパラメータを変化させて目標値Stへと移行させる制御部100を設けているので、負荷移行時に生成される低カロリー燃料はタールの量が少なく品質の高い燃料となる。したがって、従来、活用していなかった負荷移行時に低カロリー燃料を活用することにより、補助燃料である高カロリー燃料の消費量の低減を図ることができるとともに、発電装置の稼働率の向上を図ることができることとなる。
なお、本実施の形態において、ガス化発電装置1は、ガス化炉2に、12台のデュアルフューエルエンジン10が接続されているが、この接続する台数は特に限定されるものではなく、ガス化炉2の規模にあわせた適宜の台数を制御するものであってもよい。あわせて、ガス化発電装置1は、デュアルフューエルエンジン10を使用するものに限定されるものではなく、デュアルフューエルエンジン10に替えてガスエンジンを使用するものであってもよい。
また、本実施の形態において、タイムチャートは、説明の便宜上、単純に負荷電力Wtが上昇する場合、または下降する場合について述べているが、実際の運転では負荷電力Wtは、上昇したり下降したりする。
さらに、本実施の形態においては、ガス化炉2に、当該ガス化炉2で生成される低カロリー燃料のカロリー計を設けていないため、原料供給量、原料供給高さ、ガス流量を制御するようになされているが、ガス化炉2にカロリー計を設け、当該ガス化炉2で生成される低カロリー燃料のガスカロリーを制御するようにしたものであってもよい。
また、本実施の形態において、レベルセンサ25は、錘方式を用いているが、このような錘方式のものに限定されるものではなく、例えば超音波などを利用した他の方式のものであってもよい。
1 ガス化発電装置
2 ガス化炉
10 デュアルフューエルエンジン
11 発電機
100 制御部
S 設定値
Sc 現在値
St 目標値
ΔS 変化量
N 分割数
T 所定時間
Q ガス流量
G 原料供給量
H 原料高さ位置
Wt 負荷電力

Claims (3)

  1. 原料をガス化して低カロリー燃料を生成するガス化炉に、前記低カロリー燃料、または当該低カロリー燃料よりも高カロリーの高カロリー燃料を補助燃料として燃焼させて駆動されるデュアルフューエルエンジンが具備され、
    前記デュアルフューエルエンジンに要求される負荷(運転台数)の変更により、前記低カロリー燃料による熱分解時のパラメータの設定値を、現在値から所定の目標値に設定変更する際、
    前記現在値と前記目標値の差分量を計算し、当該差分量を、任意の分割数で分割した変化量で所定時間毎に、段階的に前記パラメータを変化させて前記目標値へと移行させる制御部を有することを特徴とするガス化装置。
  2. 前記パラメータは、
    ガス化させた前記低カロリー燃料のガス流量と、
    原料供給量、および、前記ガス化炉内の前記原料の供給量の高さ、の少なくとも何れか一つとである請求項1に記載のガス化装置。
  3. 請求項1または2の何れか一に記載のガス化装置において、ガス化炉に、複数の前記デュアルフューエルエンジンが接続され、各デュアルフューエルエンジンには、それぞれ発電機が接続されており、
    前記制御部は、前記各発電機に求められる負荷電力によって前記パラメータの前記設定値を、前記現在値から前記目標値へと変更するようになされたガス化発電装置。
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