JP2017160048A - シートの分離装置及び分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートへの損傷を抑えつつ、シートの積層体から複数枚数のシートを分離する。【解決手段】シートの分離装置21は、シートの積層体が載置されるテーブル5と、積層体22の側面の一部を両側から挟み込む保持部2,3と、テーブル5または保持部2,3を昇降させる機構15と、を有し、テーブル5に載置された積層体22の側面の一部を保持部2,3で両側から挟み込み、次いで機構15によりテーブル5を下降させるまたは保持部2,3の一部を上昇させることで、保持部2,3で挟み込まれたシートを分離する。【選択図】図1

Description

本発明はシートの積層体から一定の枚数のシートを分離する装置と方法に関する。
枚葉紙やプラスチックフィルム等のシートの積層体から一定の枚数のシートを分離する装置が知られている。特許文献1には、回転するローラをシートの積層体の側面に押しつけてシートを分離する方法が開示されている。
特開2009−238123号公報
特許文献1のようにローラの回転でシートを分離すると、シートの積層体の側面に対して回転するローラ表面が摺動接触するので、シートに望ましくない損傷が生じる可能性がある。
本発明はシートへの損傷を抑えつつ、シートの積層体から複数のシートを確実に分離する装置を提供することを目的とする。
本発明のシートの分離装置は、シートの積層体が載置されるテーブルと、積層体の側面の一部を両側から挟み込む保持部と、テーブルまたは保持部を昇降させる機構と、を有し、テーブルに載置された積層体の側面の一部を保持部で両側から挟み込み、次いで機構によりテーブルを下降させるまたは保持部の一部を上昇させることで、保持部で挟み込まれたシートを分離することを特徴とする。
本発明によれば、シートへの損傷を抑えつつ、シートの積層体から複数のシートを確実に分離することが可能となる。
本発明のシートの分離装置の構成を示す概念図である。 図1に示す装置の斜視図である。 本発明のシートの分離方法の手順を示すフローチャート図である。 シートの分離方法の一ステップを示す概念図である。 シートの分離方法の一ステップを示す概念図である。 シートの分離方法の一ステップを示す概念図である。 分離されたシートの状態を示す概念図である。 本発明のシートの分離方法の第2の実施形態を示す概念図である。 保持部の高さ位置をフィードバック調整する手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(シートの分離装置の構成)
図1(a)は分離装置の正面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。図2(a)は本発明のシートの分離装置の斜視図、図2(b)は第1シート保持部材の斜視図である。
シートの分離装置21は複数の積層されたシート1が載置されるテーブル5を有している。本実施形態では、シート1は長辺と短辺を有する長方形であるが、正方形の形状を有していてもよい。テーブル5は電動式直動アクチュエータ15を備えており、アクチュエータ15の作動により鉛直方向DZに移動することができる。テーブル5に載置されたシート1はシートの積層体22を形成する。テーブル5は積層体22の上面が後述するストッパ6に当接したときに停止するように、トルクリミット検知機構を備えている。
シートの分離装置21は積層体22の四隅をガイドするホッパー4を有している。ホッパー4は積層体22の四隅に位置する4つのL字断面の柱部材(支柱)4a,4b,4c,4dからなっている。柱部材4a,4b,4c,4dの間には、後述する第1及び第2シート保持部材2,3と第1及び第2搬送ハンド7a,7b(搬送爪ともいう)が進入し退避することが可能な空間が形成されている。ホッパー4はテーブル5の直上位置から第1及び第2シート保持部材2,3の上方まで延びており、ホッパー4の高さ範囲内で任意の枚数のシート1を水平方向DX,DYにガイドする。
第1及び第2搬送ハンド7a,7bは、駆動装置(図示せず)により水平方向DYに移動可能である。第1及び第2搬送ハンド7a,7bは、分離装置21の鉛直方向中心軸に関し第1及び第2シート保持部材2,3に対してそれぞれ90°回転した位置にある。第1及び第2搬送ハンド7a,7bはホッパー4の内部に進入し、分離されたシート1を受け取る。第1及び第2搬送ハンド7a,7bは分離されたシート1を保持しながらホッパー4の内部から退避し、次ステップに搬送する。
シートの分離装置21は互いに対向して位置する第1シート保持部材2と第2シート保持部材3を有している。本実施形態ではシート1の2つの長辺に隣接して第1及び第2シート保持部材2,3が設けられている。第1及び第2シート保持部材2,3はシート1の2つの短辺に隣接して設けられていてもよい。第1シート保持部材2はエアシリンダー12を備え、積層体22の第1側面22a(図5参照)に当接可能に、第1側面22aと直交する方向に移動することができる。第2シート保持部材3はエアシリンダー13を備え、積層体22の第1側面22aと対向する第2側面22b(図5参照)に当接可能に、第2側面22bと直交する方向に移動することができる。これにより、第1及び第2シート保持部材2,3は協働して積層体22を挟み込むことができる。
第1シート保持部材2はゴムなどで形成された第1弾性部材9を有している。同様に、第2シート保持部材3はゴムなどで形成された第2弾性部材16を有している。第1弾性部材9は積層体22の第1側面22aとほぼ平行に広がる第1平面9aを有している。同様に、第2弾性部材16は積層体22の第2側面22bとほぼ平行に広がる第2平面16aを有している。第1平面9aは積層体22の第1側面22aと面接触し、第2平面16aは積層体22の第2側面22bと面接触する。従って、積層体22の第1及び第2側面22a,22bが第1及び第2弾性部材9,16から受ける力が分散され、シート1の変形、折れ、破断などが生じにくくなる。
第1平面9aの下端9bは水平方向において第2平面16aと対向している。本実施形態では第1平面9aの下端9bは第2平面16aの下端16bより上方にあるが、第2平面16aの下端16bと同じ高さにあってもよい。いずれの形態においても、第1平面9aの下端9bの直下では、積層体22は第1シート保持部材2と第2シート保持部材3とによって挟持されない。従って、第1平面9aの下端9bは、積層体22が第1シート保持部材2と第2シート保持部材3とによって挟持される部分の下端を形成する。このため、第1平面9aの下端9bで積層体22の上部部分23(図6(a)参照)をその下方部分から分離することが可能となる。
第1シート保持部材2は第1弾性部材9の鉛直方向位置(高さ位置)を制御する電動式直動アクチュエータ18を備えている。シートの分離装置21の制御部25は、シートの目標分離枚数に応じて、積層体22の側面の一部を挟み込む際の第1シート保持部材2の鉛直方向位置が所定の位置になるように、電動式直動アクチュエータ18を制御する。これにより、後に述べるように、積層体22から分離されるシートの枚数を調整することができる。
第1弾性部材9は第1シート保持部材2の本体から積層体22に向けて突き出すように形成されている。これに対し、第2弾性部材16は第2シート保持部材3の本体の積層体22に対向する面全体に貼り付けられている。このような形状の差により、第1平面9aの鉛直方向寸法a1は第2平面16aの鉛直方向寸法a2より小さくされている。このため、第1平面9aから積層体22に掛かる力は狭い範囲に集中し、積層体22のシートが分離される部分(上部部分23)を確実に保持することができる。一方、第2平面16aは第1平面9aから受ける力の反力を受け、積層体22の位置を保つために設けられている。第2平面16aは第1平面9aより広い面積を有しているため、第2平面16aから積層体22に掛かる力が分散され、シート1に対するダメージを抑えることができる。
テーブル5の上方にはストッパ6が設けられている。ストッパ6はエアシリンダー14を備えており、エアシリンダー14が駆動することで鉛直方向DZに移動することができる。
第1シート保持部材2とテーブル5との間の鉛直方向の間隔Z1は昇降機構によって増減させることができる。本実施形態では昇降機構はテーブル5に備えられた電動式直動アクチュエータ15である。電動式直動アクチュエータ15は第1及び第2シート保持部材2,3が積層体22を挟み込んだ後にテーブル5を鉛直方向下方に移動させる。これによって積層体22から分離される上部部分23とその下方部分24の間に搬送ハンド7a,7bが進入可能な空間17a,17b(図6〜8参照)を形成することができる。
〈実施例1〉
次に、シートの積層体22から一定枚数のシートを分離する方法を実施例によって説明する。図3はシートの分離方法の手順を示すローチャート図である。
シート1としては、写真等をインクジェットプリンターで印刷するための片面光沢紙を用いる。シート1の寸法は横89mm、縦127mm、厚さ0.3mmmである。まず、ホッパー4内にて、テーブル5の上にシート1を載置する(ステップS1)。シート1は光沢面を上面にしてセットされる。この理由は、傷つき易いシート表面をテーブルや後工程の収納物の底面に接触させないためである。ホッパー4の内寸は、シート1の長辺方向、短辺方向とも、シート1の寸法公差内の最大寸法よりも1mm大きくなるように設定されている。これにより、テーブル5の昇降(上昇及び下降)の際にシート1の四辺がホッパー4の支柱4a〜4dに当たりにくくなる。
次に、図1に点線で示した位置までストッパ6を下降させる(ステップS2)。この時点では、積層体22の上面とストッパ6の下面には十分な空隙がある。
次に、図4に示す様に、積層体22の上面がストッパ6の下面に当接するまで、テーブル5とテーブル5に載置された積層体22とを上昇させる(ステップS3)。積層体22の上面がストッパ6に当接し、テーブル5のトルクリミット検知機構が予め設定した限界トルクを検知すると、テーブル5は停止する。限界トルクは、テーブル5及び積層体22を上昇させるのに必要な最低トルクより大きく、ストッパ6が積層体22に当接した際にテーブル5の駆動機構に生じるトルクよりも小さい値に設定される。これにより、積層体22の上面がストッパ6に当接したときにテーブル5を停止させることができる。
次に、図5(a)に示す様に、第2シート保持部材3を前進させ、積層体22の第2側面22bの一部に第1弾性部材9を当接させる(ステップS4)。第2シート保持部材3の第2弾性部材16は厚さ2mm、硬度80°のゴムからなっている。第2シート保持部材3の前進機構であるエアシリンダー13は直径12mmのシリンダーを2つ内蔵している。第2シート保持部材3は、第2弾性部材16が、第2シート保持部材3に隣接するホッパー4内壁の端面からホッパー4の内側に1mm突き出す位置まで駆動される。これにより、シート1の寸法公差を考慮しても第2弾性部材16を積層体22に確実に当接させることができる。
次に、第1シート保持部材2を前進させ、積層体22の第1側面22aの一部に第1弾性部材9を当接させる(ステップS5)。これによって、積層体22は第1シート保持部材2の第1弾性部材9と第2シート保持部材3の第2弾性部材16とによって挟み込まれる。第1シート保持部材2の前進機構であるエアシリンダー12は直径12mmのエアシリンダーを2つ内蔵している。第1シート保持部材2の第1弾性部材9は幅32mm、高さ4mm、硬度30°のシリコンゴムからなっている。第1弾性部材9は第2弾性部材16より硬度が小さいため、後工程で積層体22の下方部分が下降して第1シート保持部材2が積層体22の上部部分23を保持する際に、シート1への損傷を抑えることができる。
図5(b)は図5(a)のA−A線に沿った断面図である。同図に示す通り、第1シート保持部材2は、第1弾性部材9が積層体22の第1側面22aに当接した後、積層体22を押し込みながらさらに内側に前進する。図中、破線22a0は第1弾性部材9が第1側面22aに当接する前の第1側面22aの位置を、実線22a1は第1弾性部材9が前進した後の第1側面22aの位置を示している。第1シート保持部材2は、第1弾性部材9と第2弾性部材16との間隔がシート1の幅方向寸法より小さくなる位置まで移動する。シート1の幅方向寸法とは、積層体22の第1側面22aと第2側面22bとの間隔に対応するシート1の短辺方向寸法、或いは第1側面22aを構成するシートの長辺と第2側面22bを構成するシートの長辺間の距離である。第1弾性部材9の積層体22の第1側面22aに当接した後の前進量X1は1mmに設定されている。また、ここでのシート1の幅方向寸法はシート寸法の寸法公差内での最小値であるとする。従って、寸法公差を考慮しても、第1弾性部材9を積層体22の第1側面22aに確実に当接させてシート1を保持することが可能である。
第2シート保持部材3が前進する圧力は第1シート保持部材2が前進する圧力よりも大きく設定される。本実施例では、第2シート保持部材3のエアシリンダー13の圧力を0.5MPaに、第1シート保持部材2のエアシリンダー12の圧力を0.2MPaに設定している。これらの圧力は、第1シート保持部材2によりシートを押さえつつシートに過度な力がかからないことを意図して設定している。なお、第1シート保持部材2と第2シート保持部材3を動かす順番は逆であってもあるいは同時であってもよい。
次に、図6に示す通り、ストッパ6を上昇させ(ステップS6)、テーブル5を下降させる(ステップS7)。テーブル5を下降させることで、第1シート保持部材2とテーブル5との間の鉛直方向の間隔Z1が増加する。その結果、積層体22の第1弾性部材9の下端9bより上の部分、すなわち積層体22の第1シート保持部材2と第2シート保持部材3とによって挟み込まれた上部部分23が、積層体22から分離される。上部部分23とその下方部分24との間には空間17aが形成される。ステップS6とステップS7はいずれを先に行ってもよく、同時に行ってもよい。
次に、空間17aに一対の搬送ハンド7a,7bを進入させ、積層体22から分離された上部部分23を保持する(ステップS8)。これとともに第1及び第2シート保持部材2,3がホッパー4の内部から後退し、積層体22の上部部分23の保持を解除する。搬送ハンド7a,7bで保持された積層体22の上部部分23は図示しない次ステップに搬送される。
第1シート保持部材2と第2シート保持部材3は、水平方向において互いに対向する位置でそれぞれ積層体22に押し付け力を印加する。また、第1弾性部材9と第2弾性部材16の間隔はシート1の幅方向寸法より小さくなっている。このため、積層体22を構成するシート1のうち、上部部分23の第1シート保持部材2と第2シート保持部材3とで挟まれたシート1が湾曲する。
シート1が湾曲する向きはシート1が積層される向き(表裏)やシートの種類などによって変わる。この例では、シート1の光沢面を下面にして積層すると、図7(a)に示すように、シート1は中央部が上向きないし上方向に突き出すように湾曲する。逆にシート1の光沢面を上面にして積層すると、図7(b)に示すように、シート1は中央部が下向きないし下方向に突き出すように湾曲する。図7(a)に示すようにシート1が湾曲すると、テーブル5を下降させて積層体22から上部部分23を分離する際に下方部分24のシート1が上部部分23とともに積層体22から分離してしまい、分離されるシート1の枚数が安定しない。これに対し、図7(b)に示すようにシート1が湾曲すると、このような現象が生じにくい。このため、シート1の中央部が下方向に突き出すようにシート1を湾曲させるように、シートの種類に応じて表裏の向きをセットすることが望ましい。
分離されるシート1の枚数は、図5(a)に示す様に、第1弾性部材9の下端9bとストッパ6の下面との距離Z2で決定される。分離されるシート1の枚数は、ストッパ6の下端位置を固定し、第1シート保持部材2の鉛直方向位置を変えることで調整することができる。第1シート保持部材2の鉛直方向位置は前述の電動式直動アクチュエータ―で変更することができる。第1シート保持部材2の鉛直方向位置を固定し、ストッパ6の停止位置を変更しても同様の効果が得られる。あるいは、第1シート保持部材2の鉛直方向位置とストッパ6の停止位置の両方を調整してもよい。本実施例では、0.3mmの厚みのシート1を50枚分離するため、距離Z2を15mmに設定している。厚さが異なるシートを同じ枚数、例えば50枚分離する場合も同様の方法を用いることができる。
本実施例では、シートの積層体の側面の一部を保持部(第1シート保持部材2、第2シート保持部材3)で両側から挟み込み、次いで昇降機構によりテーブルを下降させる。このようなシンプルな動作により、保持部で挟み込まれた複数枚のシートを確実に分離することができる。この際、保持部2つの平面9a,16aで積層体の両側が保持されるため、保持がより確実になり且つシートへの損傷が生じにくい。また、本実施例は特許文献1に開示されたローラを用いる分離装置と比べて、シートに静電気が発生しにくいという利点がある。特許文献1に記載の分離装置ではローラが積層体の側面を擦るように回転するため、積層体を構成するシートに静電気が発生しやすい。このため、シートに生じる静電気でシートの分離に支障をきたす可能性がある。本実施例では、第1シート保持部材2と第2シート保持部材3は積層体22に当接した後、積層体22に対して相対移動を行うことなく静止したままである。このため、シート1に静電気が発生しにくく、シートがより確実に分離される。
〈実施例2〉
本実施例では、第1シート保持部材2と第2シート保持部材3で積層体22を挟み込むまでの工程(ステップS1からステップS5まで)は実施例1と同様である。第1及び第2シート保持部材2,3が積層体22を挟み込んだ後、図8に示すようにストッパ6が上昇し、さらに昇降機構が第1シート保持部材2を上方に移動させる。本実施例の昇降機構は第1シート保持部材2に備えられた電動式直動アクチュエータ18である。電動式直動アクチュエータ18は第1シート保持部材2の下面に接続され、第1シート保持部材2を鉛直方向DZに移動させることができる。第1シート保持部材2が上に持ち上げられるとき、第2シート保持部材3は静止したままである。積層体22の上部部分23は第1シート保持部材2の側で下方部分24から分離し、上部部分23と下方部分24の間に三角形形状の空間17bが生じる。次に、実施例1のステップS8と同様に、一対の搬送ハンド7a,7bを空間17bに進入させ、積層体22の分離された上部部分23を保持する。このように本実施例では、シートの積層体の側面の一部を保持部(第1シート保持部材2、第2シート保持部材3)で両側から挟み込み、次いで昇降機構により保持部の一部(第1シート保持部材2)を上昇させる。このようなシンプルな動作により、保持部で挟み込まれた複数枚のシートを確実に分離することができる。本実施例では、上部部分23の第2シート保持部材3側の下端が下方部分24の上面に接している。このため、第1シート保持部材2を持ち上げる際に第1シート保持部材2と第2シート保持部材3による保持が外れ、上部部分23が落下した場合でも、シートに対する損傷を効果的に抑えることができる。また、実施例1で述べた静電気による分離時のトラブルも抑制される。
ところで、実施例1及び実施例2に示したシート分離方法では、予定されたシートの枚数と実際に分離されたシートの枚数が一致しないことがある。例えば、積層体22のシートの厚み(平均シート厚さ)がシートの製造ロット毎に異なる場合、分離されるシートの枚数が変動することがある。あるいは、第1シート保持部材2と第2シート保持部材3でシートを挟む際にシートが変形して、予定の枚数のシートを分離することができないことがある。そのため、後工程でシートの追加または抜き取りを行ってシートの枚数を調整することが必要となる。この工程は予定されたシートの枚数と実際に分離されたシートの枚数の差が大きいほど煩雑になり、当該工程の負荷も大きくなる。
そこで実施例1、実施例2においては、分離されたシートの枚数を測定して、それに基づいて保持部がシート積層体を挟み込む際の鉛直方向の高さ位置をフィードバック調整することが好ましい。具体的には、図9のフローチャート図に示すように、まず実施例1または実施例2に従って積層体22から上部部分23を分離する第1のシート分離工程を行う。制御部25には予めシートの目標分離枚数が入力され、制御部25のメモリに記憶されている。制御部25にはさらにシートの1枚当たりの厚さが入力され、メモリに記憶されている。シートの厚さの代わりに第1弾性部材9の下端9bとストッパ6の下面との距離Z2が入力され、記憶されてもよい。制御部25は目標分離枚数に応じて、第1シート保持部材2の鉛直方向位置、具体的には距離Z2を設定する。例えば、全く変形の無い、厚さ0.3mmのシート50枚を分離する場合、距離Z2として15mmが設定される。その後、実施例1または実施例2に従ってシートが積層体22から分離される(ステップS1)。
次に、分離された上部部分23のシート枚数が測定される(ステップS2)。シート枚数の測定は専用の枚数測定装置(図示せず)で行うことができるが、手動で行ってもよい。実際のシートの厚さが0.32mmであるとすると、枚数測定装置で測定されたシートの枚数は46枚となる。引き続き第1のシート分離工程(ステップS1とS2)を繰り返し行う。シートの変形などのため、分離されるシートの枚数が変動することもあり得るため、所定の回数第1のシート分離工程を行った後、測定されたシートの平均枚数(平均値)を算出する(ステップS3)。
続いて、次のシート分離工程(第2のシート分離工程)を行う。ステップS3で算出されたシートの平均枚数が46枚であるとすると、距離Z2を変えない場合、第2のシート分離工程で分離されるシートの枚数は46枚程度となる可能性が高い。そこで、制御部25は不足分の4枚に相当する距離1.2mmだけ距離Z2を増やし、第1弾性部材9の下端9bを鉛直方向下側に1.2mm移動させる(ステップS4)。すなわち、第2のシート分離工程における距離Z2は16.2mmとなる。これによって、第2のシート分離工程では50枚のシートが分離されることになる(ステップS5)。
こうして、目標分離枚数と実際に分離されるシートの枚数の差分がゼロに近づくように距離Z2がフィードバック調整される。その結果、第2のシート分離工程において、目標分離枚数と実際に分離されるシートの枚数との差分が、第1のシート分離工程における目標分離枚数と測定されたシートの枚数との差分より小さくなる。なお、第1のシート分離工程を複数回行った後、距離Z2の調整を行う形態に限らず、距離Z2の調整は毎回のシート分離工程が終了するたびに行うようにしてもよい。
このように、目標とする分離枚数と実際に分離したシート枚数とに差がある場合には、保持部が積層体を挟み込む際の高さ位置を調整する。すなわち、シート分離における距離Z2を、先に行われたシート分離において実際に分離されたシート枚数に基づきフィードバック制御する。これにより、分離するシート枚数の精度が高いレベルに維持される。
1 シート
2 第1シート保持部材
3 第2シート保持部材
5 テーブル
15,18 昇降機構
22 積層体
23 上部部分

Claims (16)

  1. シートの積層体が載置されるテーブルと、
    前記積層体の側面の一部を両側から挟み込む保持部と、
    前記テーブルまたは前記保持部を昇降させる機構と、を有し、
    前記テーブルに載置された前記積層体の側面の一部を前記保持部で両側から挟み込み、次いで前記機構により前記テーブルを下降させるまたは前記保持部の一部を上昇させることで、前記保持部で挟み込まれたシートを分離することを特徴とする、シートの分離装置。
  2. 前記保持部は、前記積層体の側面の一部に当接する第1平面を備えた第1保持部材と、前記第1保持部材と対向する第2平面を備えた第2保持部材とを有することを特徴とする、請求項1に記載のシートの分離装置。
  3. 前記第1平面および前記第2平面は弾性部材の面であることを特徴とする、請求項2に記載のシートの分離装置。
  4. 前記機構により昇降する方向において、前記第1平面よりも前記第2平面のほうが大きな寸法を有し、前記第1平面の下端は水平方向において前記第2平面と対向していることを特徴とする、請求項2または3に記載のシートの分離装置。
  5. 前記保持部は、前記第1平面と前記第2平面で挟まれたシートが湾曲するような間隔で挟み込むことを特徴とする、請求項2から4のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  6. 前記第1平面と前記第2平面で挟まれたシートは下向きに湾曲することを特徴とする、請求項5に記載のシートの分離装置。
  7. 前記テーブルに載置された前記積層体の側面に前記第2平面を当接させ、次いで、前記積層体の対向する側面に前記第1平面を当接させることで、前記積層体を前記保持部で両側から挟み込むことを特徴とする、請求項2から6のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  8. 前記第1平面を当接させる際には、前記第1平面を前記シートの幅方向寸法の寸法公差内の最小値より小さくなる位置まで移動させることを特徴とする、請求項7に記載のシートの分離装置。
  9. 前記昇降機構は、前記保持部が前記積層体を挟み込んだ後に前記テーブルを下方に移動させることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  10. 前記昇降機構は、前記保持部が前記積層体を挟み込んだ後に前記保持部を上方に移動させることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  11. 前記テーブルの四隅において前記積層体をガイドするホッパーと、前記保持部で挟み込まれ分離したシートを受け取るハンドをさらに有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  12. 前記テーブルの上方に設けられたストッパをさらに有し、前記機構により前記テーブルを上昇させると前記積層体の上面が前記ストッパに当接することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  13. 前記保持部の鉛直方向位置を調整する調整手段を有し、目標とする分離枚数と実際に分離したシート枚数とに差がある場合には、前記保持部が前記積層体を挟み込む際の高さ位置を調整する、請求項1から12のいずれか1項に記載のシートの分離装置。
  14. テーブルにシートの積層体を載置し、
    載置された前記積層体の側面の一部を保持部で両側から挟み込み、
    前記テーブルを下降させるまたは前記保持部の一部を上昇させることで、前記保持部で挟み込まれたシートを分離することを特徴とする、シートの分離方法。
  15. 分離したシート枚数を測定し、
    目標とする分離枚数と前記測定したシート枚数との差分がより小さくなるように、前記保持部が前記積層体を挟み込む際の高さ位置を調整する、請求項14に記載のシートの分離方法。
  16. 前記シート枚数の測定を複数回行って得た平均値を用いて前記保持部の高さを調整する、請求項15に記載のシートの分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108045939A (zh) * 2018-01-16 2018-05-18 汕头东风印刷股份有限公司 一种纸垛分垛装置
CN114655745A (zh) * 2022-03-31 2022-06-24 石家庄印钞有限公司 便于机械手抓取的起纸设备

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