JP2017159837A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電機を制御する車両用制御装置のコストを下げる。【解決手段】エンジンに連結される発電機を制御する車両用制御装置であって、コースト走行時の理想車体減速度Dxに基づいて、車両減速度を理想車体減速度Dxに到達させるための車体理想減速仕事率P1を算出する理想仕事率算出部71と、コースト走行時の車両の走行速度に基づいて、車両を減速させる走行抵抗分の転がり抵抗仕事率P2aを算出する転がり抵抗仕事率算出部72と、車体理想減速仕事率P1から転がり抵抗仕事率P2aを減算し、発電機の減速回生仕事率Pgを算出する回生仕事率算出部75と、発電機の減速回生仕事率Pgに基づいて、発電機の回生トルク制限値Tgを算出するトルク制限値算出部76と、回生トルク制限値Tgに基づいて、コースト走行時に発電機の発電トルクを制限するISGコントローラ32と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンに連結される発電機を制御する車両用制御装置に関する。
車両に搭載されるエンジンには、モータジェネレータ、オルタネータ或いはISG(integrated starter generator)等の発電機が連結されている。エンジンに連結される発電機は、エンジン動力によって発電駆動されるだけでなく、車両の燃費性能を向上させる観点から、車両制動時やコースト走行時に発電状態に制御されることが多い(特許文献1〜3参照)。ところで、発電機を発電状態に制御することは、発電トルクによって車両を減速させる要因である。このため、発電機を発電状態に制御する際には、乗員に違和感を与えることがないように、発電機の発電トルクを適切に制御することが求められている。
特開2015−116085号公報 国際公開第2012/090924号 国際公開第2012/063572号
ところで、発電機の発電トルクを適切に制御するためには、あらゆる走行状況毎に許容される発電機の発電トルクを設定すること、つまり複雑なマップデータを構築することが必要となっていた。しかしながら、複雑なマップデータを構築することは、発電機を制御する車両用制御装置のコストを増大させる要因であった。
本発明の目的は、発電機を制御する車両用制御装置のコストを下げることにある。
本発明の車両用制御装置は、エンジンに連結される発電機を制御する車両用制御装置であって、コースト走行時の車両の許容減速度に基づいて、車両減速度を前記許容減速度に到達させるための第1減速仕事率を算出する第1仕事率算出部と、コースト走行時の車両の走行速度に基づいて、車両を減速させる走行抵抗分の第2減速仕事率を算出する第2仕事率算出部と、前記第1減速仕事率から前記第2減速仕事率を減算し、前記発電機の上限仕事率を算出する上限仕事率算出部と、前記発電機の前記上限仕事率に基づいて、前記発電機の上限トルクを算出する上限トルク算出部と、前記上限トルクに基づいて、コースト走行時に前記発電機の発電トルクを制限する発電機制御部と、を有する。
本発明によれば、コースト走行時の発電トルクを上限トルクによって制限することにより、発電機の発電トルクを適切に制御することができ、コースト走行時の車両減速度を許容減速度以下に抑えることができる。しかも、仕事率を用いて上限トルクを算出することにより、複雑なマップデータの構築を回避することができるため、発電機を制御する車両用制御装置のコストを下げることができる。
本発明の一実施の形態である車両用制御装置を備えた車両の構成例を示す概略図である。 電源回路の一例を示す回路図である。 車両用制御装置の制御系を示す概略図である。 (a)はモータジェネレータを発電状態に制御したときの電力供給状況を示す図であり、(b)はモータジェネレータを発電休止状態に制御したときの電力供給状況を示す図である。 回生発電制御を実行する制御ユニットが備える各機能部の一例を示すブロック図である。 回生発電制御を実行する制御ユニットが備える各機能部の一例を示すブロック図である。 コースト走行時における車体減速度の推移の一例を示すタイミングチャートである。 回生発電制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である車両用制御装置を構成する制御ユニットの一例を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、車体減速度変化率の推移の一例を示す図である。 (a)および(b)は、理想車体減速度の算出手順の一例を示す図である。 コースト走行時における車体減速度の推移の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である車両用制御装置10を備えた車両11の構成例を示す概略図である。図1に示すように、車両11には、エンジン12を備えたパワーユニット13が搭載されている。エンジン12のクランク軸14には、ベルト機構15を介してモータジェネレータ(発電機)16が連結されている。また、エンジン12にはトルクコンバータ17を介して変速機構18が連結されており、変速機構18にはデファレンシャル機構19等を介して車輪20が連結されている。さらに、パワーユニット13には、クランク軸14を始動回転させるスタータモータ21が設けられている。なお、エンジン12には、インジェクタ、イグナイタおよびスロットルバルブ等のエンジン補機22を制御するため、コンピュータ等からなるエンジンコントローラ23が接続されている。
エンジン12に連結されるモータジェネレータ16は、発電機および電動機として機能する所謂ISG(integrated starter generator)である。モータジェネレータ16は、クランク軸14に駆動される発電機として機能するだけでなく、所謂アイドリングストップ制御においてクランク軸14を始動回転させる電動機として機能する。モータジェネレータ16は、ステータコイルを備えたステータ30と、フィールドコイルを備えたロータ31と、を有している。また、モータジェネレータ16には、ステータコイルやフィールドコイルの通電状態を制御するため、インバータ、レギュレータおよびコンピュータ等からなるISGコントローラ32が設けられている。ISGコントローラ32によってフィールドコイルやステータコイルの通電状態を制御することにより、発電機として機能するモータジェネレータ16の発電トルク等を制御することや、電動機として機能するモータジェネレータ16の駆動トルク等を制御することができる。
続いて、車両用制御装置10が備える電源回路40について説明する。図2は電源回路40の一例を示す回路図である。図2に示すように、電源回路40は、リチウムイオンバッテリ41と、これに並列接続される鉛バッテリ42と、を備えている。なお、リチウムイオンバッテリ41を積極的に充放電させるため、リチウムイオンバッテリ41の端子電圧は、鉛バッテリ42の端子電圧よりも高く設計されている。また、リチウムイオンバッテリ41を積極的に充放電させるため、リチウムイオンバッテリ41の内部抵抗は、鉛バッテリ42の内部抵抗よりも小さく設計されている。
リチウムイオンバッテリ41の正極端子41aには正極ライン43が接続されており、鉛バッテリ42の正極端子42aには正極ライン44が接続されており、モータジェネレータ16の正極端子16aには正極ライン45が接続されている。これらの正極ライン43〜45は、接続点46を介して互いに接続されている。また、リチウムイオンバッテリ41の負極端子41bには負極ライン47が接続されており、鉛バッテリ42の負極端子42bには負極ライン48が接続されており、モータジェネレータ16の負極端子16bには負極ライン49が接続されている。これらの負極ライン47〜49は、基準電位点50に接続されている。
リチウムイオンバッテリ41に接続される負極ライン47には、導通状態と遮断状態とに切り替えられるスイッチSW1が設けられている。また、鉛バッテリ42に接続される正極ライン44には、導通状態と遮断状態とに切り替えられるスイッチSW2が設けられている。図1に示すように、スイッチSW2の下流側に位置する正極ライン44には、電装品等の電気機器51が接続されるとともに、スタータリレー52を介してスタータモータ21が接続されている。また、正極ライン44には、電気機器51等を保護するヒューズ53が設けられている。さらに、車両用制御装置10の電源回路40には、リチウムイオンバッテリ41およびスイッチSW1,SW2を備えたバッテリモジュール54が設けられている。このバッテリモジュール54には、コンピュータ等からなるバッテリコントローラ55が設けられている。バッテリコントローラ55は、リチウムイオンバッテリ41の充電状態、電流、電圧、温度等を監視する機能や、スイッチSW1,SW2を制御する機能を有している。
[車両用制御装置の制御系]
車両用制御装置10の制御系について説明する。図3は車両用制御装置10の制御系を示す概略図である。図1および図3に示すように、車両用制御装置10は、モータジェネレータ16の発電電圧や発電トルク等を制御するため、ISGコントローラ32に制御信号を出力する制御ユニット60を有している。制御ユニット60は、CANやLIN等の車載ネットワーク56を介して、ISGコントローラ32、エンジンコントローラ23およびバッテリコントローラ55等に接続されている。このような制御ユニット60は、各種コントローラやセンサからの情報に基づいて、リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOC、エンジン12の運転状態、アクセルペダルの操作状況、およびブレーキペダルの操作状況等を判定する。そして、制御ユニット60は、リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOCやエンジン12の運転状態等に基づいて、モータジェネレータ16の発電電圧を制御することにより、リチウムイオンバッテリ41の充放電を制御している。なお、制御ユニット60は、CPU、ROM、RAM等のコンピュータシステムによって構成されている。
図3に示すように、制御ユニット60に接続されるセンサとして、アクセルペダルの操作状況を検出するアクセルセンサ61、ブレーキペダルの操作状況を検出するブレーキセンサ62、および車両の走行速度である車速を検出する車速センサ63等がある。また、制御ユニット60には、ISGコントローラ32から、モータジェネレータ16の発電電圧、発電電流、発電トルクおよびロータ回転数等の情報が入力されている。さらに、制御ユニット60には、エンジンコントローラ23から、エンジン回転数、燃料噴射量およびスロットル開度等の情報が入力されている。さらに、制御ユニット60には、バッテリコントローラ55から、リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOC、充放電電流、端子電圧等の情報が入力されている。なお、充電状態SOC(state of charge)とは、バッテリの設計容量に対する蓄電量の比率である。
[バッテリ充放電制御]
制御ユニット60は、リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOCに基づいて、モータジェネレータ16を発電状態または発電休止状態に制御することにより、リチウムイオンバッテリ41の充放電を制御する。ここで、図4(a)はモータジェネレータ16を発電状態に制御したときの電力供給状況を示す図であり、図4(b)はモータジェネレータ16を発電休止状態に制御したときの電力供給状況を示す図である。なお、モータジェネレータ16の発電状態としては、エンジン動力によってモータジェネレータ16を発電駆動する燃焼発電状態と、車両減速時にモータジェネレータ16を発電駆動する回生発電状態とがある。
リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOCが所定の下限値を下回る場合には、モータジェネレータ16によってリチウムイオンバッテリ41を充電するため、モータジェネレータ16が燃焼発電状態に制御される。モータジェネレータ16を燃焼発電状態に制御する際には、モータジェネレータ16の発電電圧がリチウムイオンバッテリ41の端子電圧よりも引き上げられる。これにより、図4(a)に黒塗りの矢印で示すように、モータジェネレータ16から、リチウムイオンバッテリ41、電気機器51および鉛バッテリ42等に対して電力が供給されるため、モータジェネレータ16によってリチウムイオンバッテリ41が充電される。
一方、リチウムイオンバッテリ41の充電状態SOCが所定の上限値を上回る場合には、リチウムイオンバッテリ41の放電を促してエンジン負荷を低減するため、モータジェネレータ16が発電休止状態に制御される。モータジェネレータ16を発電休止状態に制御する際には、モータジェネレータ16の発電電圧がリチウムイオンバッテリ41の端子電圧よりも引き下げられる。これにより、図4(b)に黒塗りの矢印で示すように、リチウムイオンバッテリ41から電気機器51等に対して電力が供給されるため、モータジェネレータ16の発電を抑制することができ、エンジン負荷を低減することができる。なお、モータジェネレータ16を燃焼発電状態や発電休止状態に制御する際に、スイッチSW1,SW2は導通状態に保持される。
このように、モータジェネレータ16は、充電状態SOCに基づき燃焼発電状態や発電休止状態に制御されるが、車両11の燃費性能を向上させる観点から、車両減速時にはモータジェネレータ16が回生発電状態に制御される。モータジェネレータ16の回生発電を実行するか否かについては、アクセルペダルやブレーキペダルの操作状況等に基づいて決定される。例えば、アクセルペダルの踏み込みが解除された場合や、ブレーキペダルが踏み込まれた場合には、モータジェネレータ16の発電電圧がリチウムイオンバッテリ41の端子電圧よりも引き上げられ、モータジェネレータ16が回生発電状態に制御される。
ところで、アクセルペダルの踏み込みが解除される車両減速時、つまりエンジン12に対する燃料供給が遮断されるコースト走行時において、モータジェネレータ16を回生発電状態に制御する際には、乗員に違和感を与えないようにモータジェネレータ16を制御することが求められている。つまり、車両11が緩やかに減速する惰性走行であるコースト走行においては、モータジェネレータ16の発電トルクつまり回生トルクが、車体減速度(車両減速度)に対して大きな影響を与えることから、車両11を大きく減速させないように回生トルクを制御することが求められている。
[コースト走行時の回生発電制御]
以下、コースト走行時に実行されるモータジェネレータ16の回生発電制御について説明する。図5および図6は回生発電制御を実行する制御ユニット60が備える各機能部の一例を示すブロック図である。図7はコースト走行時における車体減速度の推移の一例を示すタイミングチャートである。まず、図5に示すように、制御ユニット60は、理想減速度設定部70、理想仕事率算出部71、転がり抵抗仕事率算出部72、空気抵抗仕事率算出部73、エンジン抵抗仕事率算出部74、回生仕事率算出部75、およびトルク制限値算出部76を有している。
理想減速度設定部70は、コースト走行時の車速Vに基づいて所定の減速度マップを参照し、車両11の許容減速度である理想車体減速度Dxを設定する。例えば、高車速時には理想車体減速度Dxが大きく設定される一方、低車速時には理想車体減速度Dxが小さく設定される。なお、理想車体減速度Dxとして固定値を採用しても良い。この理想車体減速度Dxとは、車両品質の観点からコースト走行時に許容される減速度であり、乗員に対して大きな違和感を与えることのない減速度の上限値である。つまり、コースト走行時においては、車体減速度を理想車体減速度Dx以下に抑えることにより、乗員に大きな違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
理想仕事率算出部(第1仕事率算出部)71は、以下の式(1)に基づいて、理想車体減速度Dxから車体理想減速仕事率(第1減速仕事率)P1を算出する。この車体理想減速仕事率P1とは、車体減速度を理想車体減速度Dxに到達させるために必要な仕事率である。つまり、車体理想減速仕事率P1に相当するエネルギーを用いて車両11を減速させることにより、車体減速度を理想車体減速度Dxまで増加させることが可能である。なお、式(1)に示した「Wv」は車両質量である。
P1[W]=Wv[kg]×Dx[m/s2]×V[m/s] ・・(1)
転がり抵抗仕事率算出部(第2仕事率算出部)72は、以下の式(2)に基づいて、車速Vから転がり抵抗仕事率(第2減速仕事率)P2aを算出する。この転がり抵抗仕事率P2aとは、コースト走行時に車両11を減速させる走行抵抗分の仕事率である。なお、式(2)に示した「μr」は転がり抵抗係数であり、「g」は重力加速度である。
P2a[W]=μr×Wv[kg]×g[m/s2]×V[m/s] ・・(2)
空気抵抗仕事率算出部(第2仕事率算出部)73は、以下の式(3)に基づいて、車速Vから空気抵抗仕事率(第2減速仕事率)P2bを算出する。この空気抵抗仕事率P2bとは、コースト走行時に車両11を減速させる走行抵抗分の仕事率である。なお、式(3)に示した「μl」は空気抵抗係数であり、「ρ」は空気密度であり、「S」は車両11の前面投影面積である。
P2b[W]=μl×ρ[kg/m3]×S[m2]×{V[m/s]}3 ・・(3)
エンジン抵抗仕事率算出部(第3仕事率算出部)74は、以下の式(4)に基づいて、エンジン回転数(エンジン回転速度)Neからエンジンフリクション仕事率(第3減速仕事率)P3を算出する。このエンジンフリクション仕事率P3とは、コースト走行時に車両11を減速させるエンジン回転抵抗分の仕事率である。式(4)に示した「Tef」は、エンジンブレーキの制動トルクに相当するエンジンフリクショントルクである。ここで、エンジンフリクショントルクTefとは、エンジンポンピングロストルク、エンジン機械損失トルクおよびISGベルトフリクショントルクを合算したトルクである。なお、エンジンポンピングロストルクとは、エンジン12の吸気行程および排気行程において発生する回転抵抗トルクである。また、エンジン機械損失トルクとは、エンジン図示トルクからエンジン正味トルクを減算したトルクであり、エンジン内部の摩擦抵抗による回転抵抗トルクである。さらに、ISGベルトフリクショントルクとは、ベルト機構15の回転抵抗による回転抵抗トルクである。
P3[W]=Tef[Nm]×Ne[rad/s] ・・(4)
回生仕事率算出部(上限仕事率算出部)75は、以下の式(5)に基づいて、車体理想減速仕事率P1から、転がり抵抗仕事率P2a、空気抵抗仕事率P2bおよびエンジンフリクション仕事率P3を減算し、減速回生仕事率(上限仕事率)Pgを算出する。この減速回生仕事率Pgとは、コースト走行時の回生発電に許容される仕事率、つまりコースト走行時のモータジェネレータ16に許容される仕事率の上限値である。
Pg[W]={P1−P2a−P2b−P3[W]} ・・(5)
トルク制限値算出部(上限トルク算出部)76は、以下の式(6)に基づいて、減速回生仕事率Pgをモータジェネレータ16の回転速度Nisgで除算し、回生トルク制限値(上限トルク)Tgを算出する。この回生トルク制限値Tgとは、コースト走行時のモータジェネレータ16に許容される回生トルクの上限値である。
Tg[Nm]=Pg[W]/Nisg[rad/s] ・・(6)
このように、トルク制限値算出部76によって算出された回生トルク制限値Tgは、トルク制限値算出部76からISGコントローラ32に指令値として出力され、発電機制御部であるISGコントローラ32は、回生トルク制限値Tgに基づいてモータジェネレータ16の回生トルクを制限する。このように、モータジェネレータ16の回生トルクを回生トルク制限値Tg以下に制限することにより、コースト走行時の車体減速度を理想車体減速度Dx以下に抑えることができるため、乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
ところで、回生トルク制限値Tg以下に回生トルクを制限した場合であっても、回生トルク制限値Tgが大きく変動した場合には、乗員に対して違和感を与えてしまう虞がある。そこで、制御ユニット60は、回生トルク変化率制限値Rtgを算出するトルク変化率制限値算出部86を有しており、回生トルク変化率制限値Rtgによって回生トルク制限値Tgの更新量を制限している。
以下、回生トルク制限値Tgの更新量を制限する回生トルク変化率制限値Rtgの算出手順について説明する。図6に示すように、制御ユニット60は、理想減速度変化率設定部80、理想仕事率変化率算出部81、転がり抵抗仕事率変化率算出部82、空気抵抗仕事率変化率算出部83、エンジン抵抗仕事率変化率算出部84、回生仕事率変化率算出部85、およびトルク変化率制限値算出部86の各機能部を有している。
理想減速度変化率設定部80は、所定の変化率マップを参照し、コースト走行時における車体減速度の許容変化率である理想車体減速度変化率Rdxを設定する。なお、理想車体減速度変化率Rdxは、例えば、固定値であっても良く、車速Vに応じて変化する値であっても良く、減速度に応じて変化する値であっても良い。理想車体減速度変化率Rdxとは、車両品質の観点からコースト走行時に許容される減速度変化率であり、乗員に対して大きな違和感を与えることのない減速度変化率の上限値である。つまり、コースト走行時においては、車両11の減速度変化率を理想車体減速度変化率Rdx以下に抑えることにより、乗員に大きく違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
理想仕事率変化率算出部(第1変化率算出部)81は、以下の式(11)に基づいて、理想車体減速度変化率Rdxから車体理想減速仕事率変化率(第1変化率)Rp1を算出する。この車体理想減速仕事率変化率Rp1とは、車体減速度を理想車体減速度変化率Rdxで変化させるために必要な仕事率変化率である。つまり、車体理想減速仕事率変化率Rp1に沿って車両11の減速エネルギーを変化させることにより、車体減速度を理想車体減速度変化率Rdxに沿って変化させることが可能である。なお、式(11)に示した「V(n)」は今回の制御ルーチンで検出された車速であり、「V(n-10)」は10回前の制御ルーチンで検出された車速であり、「T1」は処理周期つまり制御ルーチン当たりの処理時間である。
Rp1[W/s]=Wv[kg]×Rdx[m/s3]×{V(n)−V(n-10)[m/s]}/{T1[s]×10} ・・(11)
転がり抵抗仕事率変化率算出部(第2変化率算出部)82は、以下の式(12)に基づいて、車速Vから転がり抵抗仕事率変化率(第2変化率)Rp2aを算出する。この転がり抵抗仕事率変化率Rp2aとは、前述した転がり抵抗仕事率P2aの推移に基づく抵抗仕事率P2aの変化率である。
Rp2a[W/s]=μr×Wv[kg]×g[m/s2]×{V(n)−V(n-10)[m/s]}/{T1[s]×10} ・・(12)
空気抵抗仕事率変化率算出部(第2変化率算出部)83は、以下の式(13)に基づいて、車速Vから空気抵抗仕事率変化率(第2変化率)Rp2bを算出する。この空気抵抗仕事率変化率Rp2bとは、前述した空気抵抗仕事率P2bの推移に基づく空気抵抗仕事率P2bの変化率である。
Rp2b[W/s]=μl×ρ[kg/m3]×S[m2]×{{V(n)[m/s]}3−{V(n-10)[m/s]}3}/{T1[s]×10} ・・(13)
エンジン抵抗仕事率変化率算出部(第3変化率算出部)84は、以下の式(14)に基づいて、エンジン回転数Neからエンジンフリクション仕事率変化率(第3変化率)Rp3を算出する。このエンジンフリクション仕事率変化率Rp3とは、前述したエンジンフリクション仕事率P3の推移に基づく変化率である。なお、式(14)に示した「Tef(n)」は今回の制御ルーチンで検出されたエンジンフリクショントルクであり、「Tef(n-10)」は10回前の制御ルーチンで検出されたエンジンフリクショントルクである。また、式(14)に示した「Ne(n)」は今回の制御ルーチンで検出されたエンジン回転数であり、「Ne(n-10)」は10回前の制御ルーチンで検出されたエンジン回転数である。
Rp3[W/s]={Tef(n)×Ne(n)−Tef(n-10)[Nm]×Ne(n-10)[rad/s]}/{T1[s]×10} ・・(14)
回生仕事率変化率算出部(上限仕事率変化率算出部)85は、以下の式(15)に基づいて、車体理想減速仕事率変化率Rp1から、転がり抵抗仕事率変化率Rp2a、空気抵抗仕事率変化率Rp2bおよびエンジンフリクション仕事率変化率Rp3を減算し、減速回生仕事率変化率(上限仕事率変化率)Rpgを算出する。この減速回生仕事率変化率Rpgとは、コースト走行時の回生発電に許容される仕事率変化率、つまり回生発電を実行するモータジェネレータ16に許容される仕事率変化率の上限値である。
Rpg[W/s]={Rp1−Rp2a−Rp2b−Rp3[W/s]} ・・(15)
トルク変化率制限値算出部(上限トルク変化率算出部)86は、以下の式(16)に基づいて、減速回生仕事率変化率Rpgをモータジェネレータ16の回転速度Nisgで除算し、回生トルク制限値Tgの上限変化率である回生トルク変化率制限値(上限トルク変化率)Rtgを算出する。この回生トルク変化率制限値Rtgとは、コースト走行時のモータジェネレータ16に許容される回生トルク変化率の上限値である。
Rtg[Nm/s]=Rpg[W/s]/Nisg[rad/s] ・・(16)
このように、トルク変化率制限値算出部86によって算出された回生トルク変化率制限値Rtgは、回生トルク制限値Tgを算出するためのトルク制限値算出部76に入力される。そして、トルク制限値算出部76は、回生トルク制限値Tg(n)と回生トルク制限値Tg(n-1)との差が、回生トルク変化率制限値Rtgを超えた場合には、以下の式(17)に基づいて、回生トルク制限値Tgを更新する。すなわち、回生トルク制限値Tgの更新量は、回生トルク変化率制限値Rtgに基づき制限される。一方、回生トルク制限値Tg(n)と回生トルク制限値Tg(n-1)との差が、回生トルク変化率制限値Rtg以下である場合には、以下の式(18)に基づいて、今回の制御ルーチンで算出された回生トルク制限値Tg(n)を、新たな回生トルク制限値Tgとして更新する。なお、式(17)および(18)に示した「Tg(n)」は今回の制御ルーチンで算出された回生トルク制限値であり、「Tg(n-1)」は前回の制御ルーチンで算出された回生トルク制限値である。
Tg(n)[Nm]=Tg(n-1)[Nm]+Rtg[Nm/s]×T1[s] ・・(17)
Tg(n)[Nm]=Tg(n)[Nm] ・・(18)
これまで説明したように、トルク制限値算出部76によって算出された回生トルク制限値Tgは、トルク制限値算出部76からISGコントローラ32に指令値として出力され、回生トルク制限値Tgに基づいてモータジェネレータ16の回生トルクは制限される。このように、モータジェネレータ16の回生トルクを回生トルク制限値Tg以下に制限することにより、コースト走行時の車体減速度を理想車体減速度Dx以下に抑えることができるため、乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。さらに、回生トルク制限値Tgの更新量は、回生トルク変化率制限値Rtgに基づき制限されることから、回生トルク制限値Tgの過度な変化が抑制される。これにより、コースト走行時における車体減速度の変化率を、車体理想減速仕事率変化率Rp1以下に制限することができるため、乗員に違和感を与えることなく車両を走行させることができる。
すなわち、図7に示すように、アクセルペダルの踏み込みが解除されると(符号α)、モータジェネレータ16は回生発電状態に制御され(符号β)、車両11は緩やかに減速するコースト走行状態となる。このとき、符号G1で示すように、車体減速度(減速側の車体加速度)は理想車体減速度Dxを超えないように抑えられるため、乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。さらに、車体減速度は、理想車体減速度変化率Rdxを超えて変化することがないため、この点からも乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
しかも、車体理想減速仕事率P1、転がり抵抗仕事率P2a、空気抵抗仕事率P2b、エンジンフリクション仕事率P3および減速回生仕事率Pgのように、仕事率つまり単位時間当たりのエネルギーに換算した上で、車体減速度を理想車体減速度Dx以下に制限するための回生トルク制限値Tgを算出している。このように、仕事率を用いて回生トルク制限値Tgを算出することにより、あらゆる走行状況毎にマップデータを構築することなく、回生トルク制限値Tgを算出することができる。これにより、複雑なマップデータを構築するための工数を削減することができ、車両用制御装置10のコストを下げることができる。しかも、理想車体減速度Dxから回生トルク制限値Tgを算出する制御方法であり、複雑なマップデータを使用しない制御方法であることから、外乱が生じた場合であっても制御の安定性(ロバスト性)を高めることができる。
[コースト走行時の回生発電制御(フローチャート)]
続いて、前述したコースト走行時の回生発電制御をフローチャートに沿って説明する。図8は回生発電制御の実行手順の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、ステップS10では車両11が減速しているか否かが判定される。ステップS10において、車両11が減速していると判定された場合には、ステップS11に進み、エンジン12に対する燃料供給が遮断されているか否かが判定される。ステップS11において、燃料供給が遮断されていると判定された場合、つまり車両11がコースト走行状態であると判定された場合には、ステップS12に進む。ステップS12では、所定の理想車体減速度Dxに基づいて、モータジェネレータ16の回生トルクの上限値である回生トルク制限値Tgが算出される。次いで、ステップS13では、所定の理想車体減速度変化率Rdxに基づいて、回生トルク制限値Tgの上限変化率である回生トルク変化率制限値Rtgが算出される。続くステップS14では、回生トルク変化率制限値Rtgに基づいて、回生トルク制限値Tgの更新量が制限される。続いて、ステップS15では、エンジン12に対する燃料供給の遮断が終了したか否か、つまりエンジン12に対する燃料供給が再開されたか否かが判定される。ステップS15において、燃料供給の遮断が継続されていると判定された場合には、ステップS16に進み、ISGコントローラ32に対して回生トルク制限値Tgが指示される。そして、ISGコントローラ32によって、モータジェネレータ16の回生トルクは、回生トルク制限値Tg以下に制限される。
一方、ステップS11やステップS15において、エンジン12に対する燃料供給が行われていると判定された場合には、ステップS17に進み、リチウムイオンバッテリ41の目標充電電流に基づいて、モータジェネレータ16の目標回生トルクT1が算出される。次いで、ステップS18では、所定の理想車体減速度変化率Rdxに基づいて、回生トルク制限値Tgの変化率上限値である回生トルク変化率制限値Rtgが算出される。続くステップS19では、回生トルク変化率制限値Rtgに基づいて、目標回生トルクT1の更新量が制限される。そして、ステップS16に進み、ISGコントローラ32に対して目標回生トルクT1が指示される。そして、ISGコントローラ32は、目標回生トルクT1に沿ってモータジェネレータ16の回生トルクを制御する。
[他の実施の形態]
続いて、本発明の他の実施の形態について説明する。前述の説明では、回生トルク変化率制限値Rtgを用いて回生トルク制限値Tgの過度な変化を制限しているが、これに限られることはなく、他の方法によって回生トルク制限値Tgの過度な変化を制限しても良い。ここで、図9は本発明の他の実施の形態である車両用制御装置90を構成する制御ユニット91の一例を示すブロック図である。すなわち、車両用制御装置90は、前述した制御ユニット60に代えて、図9に示した制御ユニット91を有している。なお、図9において、図5に示す機能部と同様の機能部については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、制御ユニット91は、基準減速度設定部92、減速度変化率算出部93、理想減速度算出部94、理想仕事率算出部71、転がり抵抗仕事率算出部72、空気抵抗仕事率算出部73、エンジン抵抗仕事率算出部74、回生仕事率算出部75、およびトルク制限値算出部76を有している。
基準減速度設定部(基準減速度更新部)92は、コースト走行時に許容される車両の理想車体減速度基準値(基準減速度)Dxbを、所定の処理周期毎に更新する機能を有している。この基準減速度設定部92は、コースト走行時の車速Vに基づいて所定の減速度マップを参照し、所定の処理周期毎に車両11の理想車体減速度基準値Dxbを設定する。例えば、高車速時には理想車体減速度基準値Dxbが大きく設定される一方、低車速時には理想車体減速度基準値Dxbが小さく設定される。この理想車体減速度基準値Dxbとは、車両品質の観点からコースト走行時に許容される減速度であり、乗員に対して大きな違和感を与えることのない減速度の上限値である。つまり、コースト走行時においては、車体減速度を理想車体減速度基準値Dxb以下に抑えることにより、乗員に大きな違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
減速度変化率算出部(変化率更新部)93は、コースト走行時の車体減速度変化率(車両減速度の変化率)R1を、所定の処理周期毎に更新する機能を有している。この減速度変化率算出部93は、以下の式(20)に基づいて、所定の処理周期毎に車体減速度変化率R1を算出する。すなわち、減速度変化率算出部93は、更新された理想車体減速度基準値Dxb(n)と直近の理想車体減速度Dx(n-1)との差に基づいて、コースト走行時に許容される車体減速度変化率R1を更新する。なお、式(20)に示した「Dxb(n)」は今回の制御ルーチンで更新された理想車体減速度基準値Dxbであり、「Dx(n-1)」は前回の制御ルーチンで算出された直近の理想車体減速度Dxであり、「T1」は処理周期つまり制御ルーチン当たりの処理時間である。
R1[m/s3]={Dxb(n)[m/s2]−Dx(n-1)[m/s2]}/T1[s] ・・(20)
理想減速度算出部(許容減速度更新部)94は、所定の処理周期毎に理想車体減速度(許容減速度)Dxを更新し、更新された理想車体減速度Dxを理想仕事率算出部(第1仕事率算出部)71に出力する機能を有している。この理想減速度算出部94は、以下の式(21)または(22)に基づいて、所定の処理周期毎に理想車体減速度Dxを算出する。すなわち、理想減速度算出部94は、更新された車体減速度変化率R1(n)の絶対値が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)の絶対値以下である場合に、以下の式(21)を用い、更新された理想車体減速度基準値Dxb(n)を理想車体減速度Dxとして更新する。一方、理想減速度算出部94は、更新された車体減速度変化率R1(n)の絶対値が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)の絶対値を上回る場合に、以下の式(22)を用い、直近の理想車体減速度Dx(n-1)に基づき理想車体減速度Dxを更新する。なお、式(22)に示した「R1(n)」は今回の制御ルーチンで更新された車体減速度変化率R1であり、「R1(n-1)」は前回の制御ルーチンで算出された直近の車体減速度変化率R1である。また、式(22)に示した「Dx(n-1)」は前回の制御ルーチンで算出された直近の理想車体減速度Dxであり、「ΔR」は予め設定される所定の減速度変化率である。
|R1(n)|≦|R1(n-1)|である場合
Dx[m/s2]=Dxb(n)[m/s2] ・・(21)
|R1(n)|>|R1(n-1)|である場合
Dx[m/s2]=Dx(n-1)[m/s2]+ΔR[m/s3]×T1[s] ・・(22)
ここで、図10(a)〜(d)は、車体減速度変化率R1の推移の一例を示す図である。図10(a)および(b)には、更新された車体減速度変化率R1(n)が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)を下回る状況が示されている。また、図10(c)および(d)には、更新された車体減速度変化率R1(n)が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)を上回る状況が示されている。さらに、図11(a)および(b)は、理想車体減速度Dxの算出手順の一例を示す図である。
図10(a)および(b)に示すように、理想車体減速度Dxの増減量が縮小する場合には、理想車体減速度Dxが緩やかに変化することから、減速度の急変によって乗員に違和感を与えてしまう虞がない。そこで、理想車体減速度Dxの増減量が縮小する状況においては、前述した式(21)に従って、理想車体減速度基準値Dxbが新たな理想車体減速度Dxとして設定される。一方、図10(c)および(d)に示すように、理想車体減速度Dxの増減量が拡大する場合には、車体減速度が理想車体減速度Dxを超えない状況であっても、減速度の急変によって乗員に違和感を与えてしまう虞がある。そこで、理想車体減速度Dxの増減量が拡大する状況においては、前述した式(22)を用いて理想車体減速度Dxが更新され、理想車体減速度Dxの増減量が制限される。
すなわち、図11(a)に示すように、前述の式(22)を用いて理想車体減速度Dxが更新される状況とは、基準減速度設定部92によって設定された理想車体減速度基準値Dxbが、直近の理想車体減速度Dx(n)から大きく増加している状況、つまり更新された車体減速度変化率R1(n)が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)を上回る状況である。この場合には、直近の理想車体減速度Dx(n-1)を、所定の変化量ΔDx(ΔDx=ΔR×T1)だけ増加させ、新たな理想車体減速度Dx(n)が算出される。すなわち、図11(a)に矢印X1で示すように、直近の理想車体減速度Dx(n-1)から大きく離れて理想車体減速度基準値Dxbが設定された場合であっても、更新される理想車体減速度Dx(n)の増加量を抑えることができる。これにより、理想車体減速度Dxを緩やかに変化させることができる。
また、図11(b)に示すように、前述の式(22)を用いて理想車体減速度Dxが更新される状況とは、基準減速度設定部92によって設定された理想車体減速度基準値Dxbが、直近の理想車体減速度Dx(n)から大きく減少している状況、つまり更新された車体減速度変化率R1(n)が、直近の車体減速度変化率R1(n-1)を上回る状況である。この場合には、直近の理想車体減速度Dx(n-1)を、所定の変化量ΔDx(ΔDx=ΔR×T1)だけ減少させ、新たな理想車体減速度Dx(n)が算出される。すなわち、図11(b)に矢印X2で示すように、直近の理想車体減速度Dx(n-1)から大きく離れて理想車体減速度基準値Dxbが設定された場合であっても、更新される理想車体減速度Dx(n)の減少量を抑えることができる。これにより、理想車体減速度Dxを緩やかに変化させることができる。
このように、理想減速度算出部94によって更新された理想車体減速度Dxは、理想減速度算出部94から理想仕事率算出部71に出力される。そして、前述した制御ユニット60と同様に、理想仕事率算出部71によって車体理想減速仕事率P1が算出され、回生仕事率算出部75によって減速回生仕事率Pgが算出され、トルク制限値算出部76によって回生トルク制限値Tgが算出される。その後、トルク制限値算出部76からISGコントローラ32に回生トルク制限値Tgが出力され、ISGコントローラ32は回生トルク制限値Tgに基づきモータジェネレータ16の回生トルクを制限する。このように、モータジェネレータ16の回生トルクを回生トルク制限値Tg以下に制限することにより、コースト走行時の車体減速度を理想車体減速度Dx以下に抑えることができるため、乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
ここで、図12はコースト走行時における車体減速度の推移の一例を示すタイミングチャートである。図12に示すように、アクセルペダルの踏み込みが解除されると(符号α)、モータジェネレータ16は回生発電状態に制御され(符号β)、車両11は緩やかに減速するコースト走行状態となる。このとき、符号G1で示すように、車体減速度(減速側の車体加速度)は理想車体減速度Dxを超えないように抑えられるため、乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。しかも、理想車体減速度Dxは、理想車体減速度基準値Dxbに基づき設定されるだけでなく、車体減速度変化率R1が過度に増減することのないように設定されるため、この点からも乗員に違和感を与えることなく車両11を走行させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。図示する例では、発電機としてISGであるモータジェネレータ16を採用しているが、これに限られることはなく、発電機としてオルタネータを採用しても良く、ハイブリッド車両の動力源であるモータジェネレータを発電機として採用しても良い。また、前述の説明では、ISGコントローラ32を発電機制御部として機能させているが、これに限られることはなく、制御ユニット60を発電機制御部として機能させても良い。
前述の説明では、減速回生仕事率Pgを算出するため、転がり抵抗仕事率P2aと空気抵抗仕事率P2bとの双方を用いているが、これに限られることはない。例えば、転がり抵抗仕事率P2aを用いることなく減速回生仕事率Pgを算出しても良く、空気抵抗仕事率P2bを用いることなく減速回生仕事率Pgを算出しても良い。また、前述の説明では、減速回生仕事率変化率Rpgを算出するため、転がり抵抗仕事率変化率Rp2aと空気抵抗仕事率変化率Rp2bとの双方を用いているが、これに限られることはない。例えば、転がり抵抗仕事率変化率Rp2aを用いることなく減速回生仕事率変化率Rpgを算出しても良く、空気抵抗仕事率変化率Rp2bを用いることなく減速回生仕事率変化率Rpgを算出しても良い。
前述の説明では、回生トルク制限値Tgを算出するため、エンジンフリクション仕事率P3を用いているが、これに限られることはなく、エンジンフリクション仕事率P3を用いることなく、回生トルク制限値Tgを算出しても良い。また、前述の説明では、回生トルク変化率制限値Rtgを算出するため、エンジンフリクション仕事率変化率Rp3を用いているが、これに限られることはなく、エンジンフリクション仕事率変化率Rp3を用いることなく、回生トルク変化率制限値Rtgを算出しても良い。また、前述の説明では、車速Vやエンジン回転数Ne等に基づいて、回生トルク変化率制限値Rtgを算出しているが、これに限られることはない。例えば、回生トルク変化率制限値Rtgとして、固定値を設定しても良い。
なお、車両用制御装置10が備える電源回路としては、例示した電源回路40に限られることはない。例えば、図示する電源回路40には、リチウムイオンバッテリ41と鉛バッテリ42とが設けられているが、これに限られることはなく、1つの蓄電体を備えた電源回路であっても良い。また、図示する例では、リチウムイオンバッテリ41の負極ライン47にスイッチSW1を設けているが、これに限られることはない。例えば、図2に一点鎖線で示すように、リチウムイオンバッテリ41の正極ライン43にスイッチSW1を設けても良い。
10 車両用制御装置
11 車両
12 エンジン
16 モータジェネレータ(発電機)
32 ISGコントローラ(発電制御部)
60 制御ユニット
71 理想仕事率算出部(第1仕事率算出部)
72 転がり抵抗仕事率算出部(第2仕事率算出部)
73 空気抵抗仕事率算出部(第2仕事率算出部)
74 エンジン抵抗仕事率算出部(第3仕事率算出部)
75 回生仕事率算出部(上限仕事率算出部)
76 トルク制限値算出部(上限トルク算出部)
81 理想仕事率変化率算出部(第1変化率算出部)
82 転がり抵抗仕事率変化率算出部(第2変化率算出部)
83 空気抵抗仕事率変化率算出部(第2変化率算出部)
84 エンジン抵抗仕事率変化率算出部(第3変化率算出部)
85 回生仕事率変化率算出部(上限仕事率変化率算出部)
86 トルク変化率制限値算出部(上限トルク変化率算出部)
90 車両用制御装置
91 制御ユニット
92 基準減速度設定部(基準減速度更新部)
93 減速度変化率算出部(変化率更新部)
94 理想減速度算出部(許容減速度更新部)
Dx 理想車体減速度(許容減速度)
P1 車体理想減速仕事率(第1減速仕事率)
P2a 転がり抵抗仕事率(第2減速仕事率)
P2b 空気抵抗仕事率(第2減速仕事率)
P3 エンジンフリクション仕事率(第3減速仕事率)
Pg 減速回生仕事率(上限仕事率)
Tg 回生トルク制限値(上限トルク)
Rdx 理想車体減速度変化率(許容変化率)
Rp1 車体理想減速仕事率変化率(第1変化率)
Rp2a 転がり抵抗仕事率変化率(第2変化率)
Rp2b 空気抵抗仕事率変化率(第2変化率)
Rp3 エンジンフリクション仕事率変化率(第3変化率)
Rpg 減速回生仕事率変化率(上限仕事率変化率)
Rtg 回生トルク変化率制限値(上限トルク変化率)
Dxb 理想車体減速度基準値(基準減速度)
R1 車体減速度変化率(変化率)
V 車速(走行速度)
Ne エンジン回転数(回転速度)

Claims (6)

  1. エンジンに連結される発電機を制御する車両用制御装置であって、
    コースト走行時の車両の許容減速度に基づいて、車両減速度を前記許容減速度に到達させるための第1減速仕事率を算出する第1仕事率算出部と、
    コースト走行時の車両の走行速度に基づいて、車両を減速させる走行抵抗分の第2減速仕事率を算出する第2仕事率算出部と、
    前記第1減速仕事率から前記第2減速仕事率を減算し、前記発電機の上限仕事率を算出する上限仕事率算出部と、
    前記発電機の前記上限仕事率に基づいて、前記発電機の上限トルクを算出する上限トルク算出部と、
    前記上限トルクに基づいて、コースト走行時に前記発電機の発電トルクを制限する発電機制御部と、
    を有する、車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記エンジンの回転速度に基づいて、車両を減速させるエンジン回転抵抗分の第3減速仕事率を算出する第3仕事率算出部と、を有し、
    前記上限仕事率算出部は、前記第1減速仕事率から前記第2減速仕事率および前記第3減速仕事率を減算し、前記発電機の前記上限仕事率を算出する、車両用制御装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用制御装置において、
    コースト走行時の車両減速度の許容変化率に基づいて、車両減速度を前記許容変化率で変化させるための減速仕事率の第1変化率を算出する第1変化率算出部と、
    前記第2減速仕事率の推移に基づいて、前記第2減速仕事率の第2変化率を算出する第2変化率算出部と、
    前記第1変化率から前記第2変化率を減算し、前記上限仕事率の上限変化率である上限仕事率変化率を算出する上限仕事率変化率算出部と、
    前記上限仕事率変化率に基づいて、前記上限トルクの上限変化率である上限トルク変化率を算出する上限トルク変化率算出部と、を有し、
    前記上限トルク算出部は、前記上限トルク変化率に基づいて前記上限トルクの更新量を制限する、車両用制御装置。
  4. 請求項2記載の車両用制御装置において、
    コースト走行時の車両減速度の許容変化率に基づいて、車両減速度を前記許容変化率で変化させるための減速仕事率の第1変化率を算出する第1変化率算出部と、
    前記第2減速仕事率の推移に基づいて、前記第2減速仕事率の第2変化率を算出する第2変化率算出部と、
    前記第3減速仕事率の推移に基づいて、前記第3減速仕事率の第3変化率を算出する第3変化率算出部と、
    前記第1変化率から前記第2変化率および前記第3変化率を減算し、前記上限仕事率の上限変化率である上限仕事率変化率を算出する上限仕事率変化率算出部と、
    前記上限仕事率変化率に基づいて、前記上限トルクの上限変化率である上限トルク変化率を算出する上限トルク変化率算出部と、を有し、
    前記上限トルク算出部は、前記上限トルク変化率に基づいて前記上限トルクの更新量を制限する、車両用制御装置。
  5. 請求項1または2記載の車両用制御装置において、
    前記許容減速度を更新して前記第1仕事率算出部に出力する許容減速度更新部と、
    コースト走行時の車両の走行速度に基づいて、コースト走行時に許容される車両の基準減速度を更新する基準減速度更新部と、
    更新された前記基準減速度と直近の前記許容減速度との差に基づいて、コースト走行時の車両減速度の変化率を更新する変化率更新部と、を有し、
    前記許容減速度更新部は、更新された前記変化率が直近の前記変化率を上回る場合に、直近の前記許容減速度に基づいて前記許容減速度を更新し、更新された前記許容減速度を前記第1仕事率算出部に出力する、車両用制御装置。
  6. 請求項5記載の車両用制御装置において、
    前記許容減速度更新部は、更新された前記変化率が直近の前記変化率を下回る場合に、更新された前記基準減速度を前記許容減速度として前記第1仕事率算出部に出力する、車両用制御装置。
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