JP2017159617A - 積層造形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】造形槽内へ吐出された磁性体を含む粉末に磁界を作用させる手段を備えていない構成に比べて、造形槽内へ吐出された粉末の飛び散りを抑制できる積層造形装置を得る。【解決手段】造形槽12内へ磁性体を含む粉末Pを吐出する吐出手段22と、磁界を発生し、造形槽12内へ吐出された粉末Pに、その磁界を作用させる発生手段24、26と、造形槽12内に吐出されて形成された粉末Pの層の少なくとも一部を固化させる固化手段20と、を備えた積層造形装置10とする。【選択図】図1
Description
本発明は、積層造形装置に関する。
部品の等方性の強化及び方向性の強度を提供するために、強化用繊維が選択的に配向される繊維強化部品のダイレクトデジタル製造方法は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、造形槽内へ吐出された磁性体を含む粉末に磁界を作用させる手段を備えていない構成に比べて、造形槽内へ吐出された粉末の飛び散りを抑制できる積層造形装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の積層造形装置は、造形槽内へ磁性体を含む粉末を吐出する吐出手段と、磁界を発生し、前記造形槽内へ吐出された前記粉末に前記磁界を作用させる発生手段と、前記造形槽内に吐出されて形成された前記粉末の層の少なくとも一部を固化させる固化手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の積層造形装置は、請求項1に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記造形槽に設けられている。
また、請求項3に記載の積層造形装置は、請求項1又は請求項2に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、極性を交互に切り替えることで前記造形槽内へ吐出された前記粉末に振動を発生させる。
また、請求項4に記載の積層造形装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記吐出手段から前記粉末が吐出されているときに、前記磁界を発生させる。
また、請求項5に記載の積層造形装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記吐出手段から前記粉末が吐出された後に、前記磁界を発生させる。
また、請求項6に記載の積層造形装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の積層造形装置であって、前記吐出手段は、非磁性体とされている。
また、請求項7に記載の積層造形装置は、請求項1に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記吐出手段に設けられている。
また、請求項8に記載の積層造形装置は、請求項7に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、極性を交互に切り替えることで前記吐出手段から吐出されている前記粉末に振動を発生させる。
また、請求項9に記載の積層造形装置は、請求項7に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、磁界の発生と非発生とを切り替えることにより、前記吐出手段から吐出される前記粉末の吐出量を調節する。
また、請求項10に記載の積層造形装置は、請求項1に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記造形槽及び前記吐出手段に設けられるとともに、前記造形槽における磁界が、前記吐出手段における磁界よりも強くされている。
また、請求項11に記載の積層造形装置は、請求項1又は請求項10に記載の積層造形装置であって、前記発生手段は、前記造形槽及び前記吐出手段に設けられるとともに、極性を交互に切り替えることで前記造形槽内へ吐出された前記粉末及び前記吐出手段から吐出されている前記粉末にそれぞれ振動を発生させる。
また、請求項12に記載の積層造形装置は、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の積層造形装置であって、磁界を発生させる発生部を有し、前記造形槽内に残された未固化の前記粉末を回収する回収手段を備えている。
請求項1に係る発明によれば、造形槽内へ吐出された磁性体を含む粉末に磁界を作用させる手段を備えていない構成に比べて、造形槽内へ吐出された粉末の飛び散りを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、磁界を発生する発生手段が造形槽に設けられていない構成に比べて、造形槽内へ吐出された粉末の層厚のばらつきを抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、造形槽内へ吐出された粉末を振動させない構成に比べて、造形槽内に吐出されて積層された粉末の密度を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、吐出手段から粉末が吐出されているときに、磁界を発生させない構成に比べて、造形強度を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、吐出手段から粉末が吐出された後に、磁界を発生させない構成に比べて、造形槽内に吐出されて積層された粉末の層厚のばらつきを抑制することができる。
請求項6に係る発明によれば、吐出手段が磁性体とされている構成に比べて、粉末が吐出されているときの粉末の飛び散りを抑制することができる。
請求項7に係る発明によれば、発生手段が吐出手段に設けられていない構成に比べて、造形槽内へ吐出されている粉末の層厚のばらつきを抑制することができる。
請求項8に係る発明によれば、吐出手段から吐出されている粉末を振動させない構成に比べて、造形槽内に吐出されて積層された粉末の密度を向上させることができる。
請求項9に係る発明によれば、吐出手段から吐出される粉末の吐出量を調節しない構成に比べて、造形槽内に吐出されて積層された粉末の層厚を制御することができる。
請求項10に係る発明によれば、造形槽における磁界が吐出手段における磁界よりも弱くされている構成に比べて、造形槽内へ吐出されている粉末の飛び散りを抑制することができる。
請求項11に係る発明によれば、造形槽内へ吐出された粉末及び吐出手段から吐出されている粉末をそれぞれ振動させない構成に比べて、造形強度を向上させることができる。
請求項12に係る発明によれば、造形槽内に残された未固化の粉末を回収する回収手段を備えていない構成に比べて、積層造形装置の周囲が粉末で汚染されるのを抑制することができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図に適宜示される矢印UPを積層造形装置10の上方向とし、矢印RHを積層造形装置10の右方向とする。そして、各図の紙面手前方向を積層造形装置10の前方向とする。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る積層造形装置10について説明する。図1に示されるように、この積層造形装置10は、三次元造形物Mを造形するための造形槽12を有している。造形槽12は、例えば円形状の開口部14Aを有する装置本体14と、その装置本体14の開口部14Aの内部に、エアシリンダー等の公知の昇降装置18によって昇降可能に設けられた円板状の造形台16と、を含んで構成されている。なお、造形台16の外径は、開口部14Aの内周面に対して摺動可能となる大きさとされている。
まず、第1実施形態に係る積層造形装置10について説明する。図1に示されるように、この積層造形装置10は、三次元造形物Mを造形するための造形槽12を有している。造形槽12は、例えば円形状の開口部14Aを有する装置本体14と、その装置本体14の開口部14Aの内部に、エアシリンダー等の公知の昇降装置18によって昇降可能に設けられた円板状の造形台16と、を含んで構成されている。なお、造形台16の外径は、開口部14Aの内周面に対して摺動可能となる大きさとされている。
造形槽12の上方には、図示しない機構により角度が変化可能に構成されたリフレクター21が配置されており、そのリフレクター21によって反射されつつ走査されるレーザービーム(以下、単に「レーザー」という)Lを出射する固化手段の一例としてのレーザー装置20が、適宜位置に配置されている。なお、レーザー装置20から出射されるレーザーLとしては、例えば炭酸ガスレーザーが挙げられる。
更に、造形槽12の上方には、磁性体を含む樹脂製の粉末(以下「磁性粉」という)Pを造形槽12内へ吐出する吐出手段の一例としてのコーター22が配置されている。なお、樹脂製の粉末に磁性体を含ませる方法としては、磁性一成分トナーのように樹脂製の粉末内に磁性体を内添させてもよいし、樹脂製の粉末の表面に磁性体をコーティングするようにしてもよい。また、樹脂材は、熱可塑性樹脂等の積層造形に使用される一般的な樹脂材でよく、特に限定されるものではない。
コーター22は、非磁性体で構成されており、公知の移動機構(図示省略)によって、造形槽12の上方側で径方向(図示の左右方向)に移動可能に構成されている。つまり、コーター22は、造形槽12の一端部から他端部まで径方向に移動しつつ、造形槽12内に上方から一定量の磁性粉Pを吐出する構成になっている。そして、コーター22は、造形槽12の他端部において、磁性粉Pの吐出及び径方向の移動を一旦停止した後、造形槽12の一端部に復帰移動し、再度造形槽12の一端部から他端部まで径方向に移動しつつ、造形槽12内に磁性粉Pを吐出する構成になっている。
また、造形槽12を構成する装置本体14の開口部14Aにおける内周面側には、造形槽12内へ磁界を発生させる発生手段の一例としての電磁石24が円筒状に配置されている。そして、造形台16の下面16A側にも、造形槽12内へ磁界を発生させる発生手段の一例としての電磁石26が円板状に配置されている。つまり、造形台16は、電磁石26と共に昇降装置18によって昇降される構成になっている。
各電磁石24、26には、交流電流が印加されるようになっており、各電磁石24、26は、その極性が周期的に変化する構成とされている。すなわち、電磁石24により、コーター22から吐出されて造形槽12内を落下中の磁性粉Pに作用する磁界の極性が周期的に切り替わるようになっている。
そして、電磁石26により、コーター22から吐出された後(コーター22が径方向に移動して一旦停止した後で、かつレーザーLで固化される前)の造形台16上の磁性粉Pに作用する磁界の極性が周期的に切り替わるようになっている。これにより、造形槽12内へ吐出された磁性粉P(造形槽12内を落下中の磁性粉P及び造形台16上の磁性粉P)に振動が発生するようになっている。
また、この積層造形装置10は、三次元造形物Mを取り出した後の造形槽12内に残された未固化の磁性粉Pを磁力によって回収する回収手段の一例としての回収装置30を備えている。回収装置30は、造形槽12を構成する装置本体14の適宜位置に形成された有底円筒状の回収槽32と、造形槽12の上方と回収槽32の上方とを往復移動するロボットアーム34と、ロボットアーム34の先端部(下端部)に設けられた電磁石36と、を有している。
なお、この電磁石36が、回収装置30において磁界を発生させる発生部の一例である。そして、この電磁石36には、直流電流が印加されるように構成されている。つまり、この電磁石36は、単に通電がON、OFFされることにより、磁界の発生及び非発生が切り替わるだけの構成とされている。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る積層造形装置10において、次にその作用について説明する。
造形台16及び電磁石26は、昇降装置18により、造形槽12の上部側に配置されている。そして、コーター22から磁性粉Pが造形槽12内へ吐出されるが、この際、電磁石24及び電磁石26により、造形槽12内に磁界が発生される。つまり、コーター22から造形槽12内へ吐出された磁性粉Pに磁界が作用する。したがって、造形槽12内へ吐出された磁性粉Pに磁界を作用させない構成に比べて、造形槽12内へ吐出された磁性粉Pの飛び散りが抑制される。
コーター22は、造形槽12の径方向に移動しつつ磁性粉Pを吐出し、それに伴って、造形台16及び電磁石26が昇降装置18によって徐々に下降していく。これにより、造形槽12内(造形台16上)に磁性粉Pの層が順次形成されていくが、コーター22は、非磁性体とされているため、コーター22が磁性体とされている構成に比べて、磁性粉Pが吐出されているときの磁性粉Pの飛び散りが抑制される。
そして、造形槽12内には、電磁石24及び電磁石26によって磁界が発生されているため、造形槽12内へ吐出された磁性粉Pは、その層厚のばらつきが抑制されつつ積層されていく。すなわち、電磁石24及び電磁石26は、その極性が周期的に(交互に)変化するため、コーター22から吐出されて積層される磁性粉Pに対して振動が付与される。したがって、造形槽12内で積層される磁性粉Pに振動が付与されない構成に比べて、造形槽12内で積層される磁性粉Pの密度が向上される。
こうして、造形槽12内に磁性粉Pの層が形成されていくが、それと共に、その磁性粉Pの層の少なくとも一部が、レーザー装置20から出射されてリフレクター21によって反射されつつ走査されたレーザーLによって溶融又は焼結されて固化される。つまり、このような磁性粉Pの積層と固化とを順次繰り返し行うことにより、造形槽12内において、所望とする三次元造形物Mが形成される。
なお、コーター22から磁性粉Pが吐出されているときに、電磁石24により磁界を発生させると、コーター22から磁性粉Pが吐出されているときに、電磁石24により磁界を発生させない構成に比べて、造形槽12内に吐出されて積層される磁性粉Pの密度が向上されるため、三次元造形物Mの造形強度及び造形精度が向上される。
また、コーター22から磁性粉Pが吐出された後(コーター22の移動が一旦停止した後で、かつレーザーLで固化される前)に、電磁石26により磁界を発生させると、コーター22から磁性粉Pが吐出された後に、電磁石26により磁界を発生させない構成に比べて、造形槽12内に吐出されて積層された磁性粉Pの層厚のばらつきが抑制される。
また、三次元造形物Mが取り出された後の造形槽12内に残った未固化の磁性粉Pは、回収装置30によって回収される。具体的に説明すると、ロボットアーム34により、通電状態の電磁石36が造形槽12内に配置される。これにより、未固化の磁性粉Pが電磁石36に吸着される。
その後、未固化の磁性粉Pを吸着した電磁石36が、ロボットアーム34により、回収槽32の上方へ搬送される。そして、電磁石36への通電が遮断される。これにより、電磁石36によって吸着されていた未固化の磁性粉Pが、回収槽32内に落下して回収される。そして、ロボットアーム34は、通電状態の電磁石36を再度造形槽12内に配置する。
つまり、造形槽12内に残された未固化の磁性粉Pは、このようなロボットアーム34による回収作業が繰り返し行われることにより、回収槽32内に全て回収される。したがって、回収装置30を備えていない構成に比べて、積層造形装置10の周囲が磁性粉Pで汚染されるのが抑制される。なお、回収槽32内に回収された未固化の磁性粉Pは、再びコーター22から吐出され、次の三次元造形物Mの形成に利用される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る積層造形装置10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
次に、第2実施形態に係る積層造形装置10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図2に示されるように、この第2実施形態に係る積層造形装置10では、コーター22の吐出口22Aの周囲に、磁界を発生する発生手段の一例としての電磁石28が設けられている。つまり、造形槽12内だけではなく、コーター22の吐出口22Aの周囲にも磁界を発生させる構成になっている。
そして、この電磁石28にも、交流電流が印加されるようになっており、電磁石28は、その極性が周期的に変化する構成とされている。すなわち、この電磁石28により、コーター22の吐出口22Aから吐出されている磁性粉Pに作用する磁界の極性が周期的に切り替わるようになっている。
これにより、造形槽12内へ吐出された磁性粉Pに振動が発生する構成になっている。すなわち、電磁石28及び電磁石24によって、コーター22の吐出口22Aから造形槽12内へ吐出されている(造形槽12の上方から造形槽12内へ落下中の)磁性粉Pに振動を発生させるとともに、電磁石26によって、造形台16上の磁性粉Pに振動を発生させる構成になっている。
なお、電磁石28による磁界のピーク値は、電磁石24及び電磁石26による磁界のピーク値よりも弱くされている。換言すれば、電磁石24及び電磁石26によって発生する造形槽12内における磁界のピーク値は、電磁石28によって発生するコーター22の吐出口22Aの周囲における磁界のピーク値よりも強くされている。
以上のような構成とされた第2実施形態に係る積層造形装置10において、次にその作用について説明する。なお、上記第1実施形態と共通する作用については、その記載を適宜省略する。
造形台16及び電磁石26は、昇降装置18により、造形槽12の上部側に配置されている。そして、コーター22が、造形槽12の径方向に移動しつつ磁性粉Pを吐出し、それに伴って、造形台16及び電磁石26が昇降装置18によって徐々に下降していく。これにより、造形槽12内(造形台16上)に磁性粉Pの層が順次形成されていく。
造形槽12内に磁性粉Pの層が形成されると、その磁性粉Pの層の少なくとも一部が、レーザー装置20から出射されてリフレクター21によって反射されつつ走査されたレーザーLによって溶融又は焼結されて固化される。このように、磁性粉Pの積層と固化とを順次繰り返し行うことにより、造形槽12内において、所望とする三次元造形物Mが形成される。
ここで、この第2実施形態に係る積層造形装置10では、電磁石24及び電磁石26により、造形槽12内に磁界を発生させるとともに、電磁石28により、コーター22の吐出口22Aの周囲にも磁界を発生させている。
つまり、この第2実施形態に係る積層造形装置10では、電磁石26により、造形台16上の磁性粉Pに磁界が作用するだけではなく、電磁石28及び電磁石24により、コーター22の吐出口22Aから造形槽12内へ吐出されている(造形槽12の上方から造形槽12内へ落下中の)磁性粉Pにも磁界が作用している。したがって、コーター22に電磁石28が設けられていない構成に比べて、造形槽12内へ吐出された磁性粉Pの層厚のばらつきが抑制される。
また、このとき、造形槽12内に形成される磁界のピーク値が、コーター22の吐出口22Aの周囲に形成される磁界のピーク値よりも強くされている。したがって、造形槽12内に形成される磁界のピーク値が、コーター22の吐出口22Aの周囲に形成される磁界のピーク値よりも弱くされている構成に比べて、コーター22から造形槽12内へ吐出されている磁性粉Pの飛び散りが抑制される。
また、電磁石28は、その極性が周期的に(交互に)変化するため、コーター22の吐出口22Aから吐出されている磁性粉Pに対して振動が付与される。したがって、コーター22の吐出口22Aから吐出されている磁性粉Pに振動が付与されない構成に比べて、造形槽12内に吐出されて積層される磁性粉Pの密度が向上される。
すなわち、積層造形装置10において、電磁石24及び電磁石26の他に電磁石28が設けられていない構成に比べて、造形槽12内に吐出されて積層される磁性粉Pの密度が向上されるため、三次元造形物Mの造形強度及び造形精度が向上される。
なお、コーター22に設ける電磁石28には、直流電流を印加する構成としてもよい。この場合は、その電磁石28に対する通電のON、OFFにより(磁界の発生と非発生とを切り替えることにより)、コーター22の吐出口22Aから吐出される磁性粉Pが一時的に電磁石28に吸着されるタイミングが生じるため、その磁性粉Pの造形槽12内への吐出量が調節可能となる。つまり、この場合には、造形槽12内に吐出されて積層される(レーザーLによって固化される前の)磁性粉Pの層厚が制御可能となる。
なお、この第2実施形態に係る積層造形装置10において、装置本体14の開口部14Aにおける内周面側及び造形台16の下面16A側に、それぞれ電磁石24及び電磁石26を設けない構成にしてもよい。すなわち、コーター22の吐出口22Aの周囲にのみ電磁石28を設ける構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る積層造形装置10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る積層造形装置10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、電磁石24と電磁石26とは、同じ磁力としてもよいが、それぞれ印加される電圧を変更するなどして、互いに異なる磁力としてもよい。
また、電磁石24及び電磁石26は、それぞれ造形槽12(装置本体14の開口部14Aにおける内周面側及び造形台16の下面16A側)に設けられる構成に限定されるものではなく、造形槽12内に磁界を発生させられるようになっていれば、例えば装置本体14における他の適切な箇所に設けられていてもよい。また、固化手段は、炭酸ガスレーザーを出射するレーザー装置20に限定されるものでもない。
また、コーター22は、造形槽12の他端部で一旦停止させ、造形槽12の一端部に復帰移動させる構成に限定されるものではなく、例えば造形槽12の一端部と他端部とを往復移動しつつ、磁性粉Pを吐出する構成とされていてもよい。また、造形槽12や回収槽32は、円筒状に形成される構成に限定されるものではなく、例えば角筒状に形成されていてもよい。
10 積層造形装置
12 造形槽
20 レーザー装置(固化手段の一例)
22 コーター(吐出手段の一例)
24 電磁石(発生手段の一例)
26 電磁石(発生手段の一例)
28 電磁石(発生手段の一例)
30 回収装置(回収手段の一例)
36 電磁石(発生部の一例)
P 磁性粉(磁性体を含む粉末の一例)
12 造形槽
20 レーザー装置(固化手段の一例)
22 コーター(吐出手段の一例)
24 電磁石(発生手段の一例)
26 電磁石(発生手段の一例)
28 電磁石(発生手段の一例)
30 回収装置(回収手段の一例)
36 電磁石(発生部の一例)
P 磁性粉(磁性体を含む粉末の一例)
Claims (12)
- 造形槽内へ磁性体を含む粉末を吐出する吐出手段と、
磁界を発生し、前記造形槽内へ吐出された前記粉末に前記磁界を作用させる発生手段と、
前記造形槽内に吐出されて形成された前記粉末の層の少なくとも一部を固化させる固化手段と、
を備えた積層造形装置。 - 前記発生手段は、前記造形槽に設けられている請求項1に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、極性を交互に切り替えることで前記造形槽内へ吐出された前記粉末に振動を発生させる請求項1又は請求項2に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、前記吐出手段から前記粉末が吐出されているときに、前記磁界を発生させる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、前記吐出手段から前記粉末が吐出された後に、前記磁界を発生させる請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の積層造形装置。
- 前記吐出手段は、非磁性体とされている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、前記吐出手段に設けられている請求項1に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、極性を交互に切り替えることで前記吐出手段から吐出されている前記粉末に振動を発生させる請求項7に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、磁界の発生と非発生とを切り替えることにより、前記吐出手段から吐出される前記粉末の吐出量を調節する請求項7に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、前記造形槽及び前記吐出手段に設けられるとともに、前記造形槽における磁界が、前記吐出手段における磁界よりも強くされている請求項1に記載の積層造形装置。
- 前記発生手段は、前記造形槽及び前記吐出手段に設けられるとともに、極性を交互に切り替えることで前記造形槽内へ吐出された前記粉末及び前記吐出手段から吐出されている前記粉末にそれぞれ振動を発生させる請求項1又は請求項10に記載の積層造形装置。
- 磁界を発生させる発生部を有し、前記造形槽内に残された未固化の前記粉末を回収する回収手段を備えた請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の積層造形装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019127649A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | ツェーエル・シュッツレヒツフェアヴァルトゥングス・ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング | 少なくとも1つの三次元的な物体を付加的に製造するための装置 |
CN110142407A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-08-20 | 南方科技大学 | 一种增材制造的控制方法、装置、系统及存储介质 |
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2016
- 2016-03-11 JP JP2016048423A patent/JP2017159617A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019127649A (ja) * | 2018-01-24 | 2019-08-01 | ツェーエル・シュッツレヒツフェアヴァルトゥングス・ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング | 少なくとも1つの三次元的な物体を付加的に製造するための装置 |
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