JP2017159574A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】縁なし印刷を行う際に、インクの吐出時におけるミストの発生を有効に抑制する。
【解決手段】媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドを往復させる移動機構と、液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御部とを備え、制御部は、複数のノズルのうち一部のノズルが媒体に対向するとともに他のノズルが媒体に対向しない位置に液体吐出ヘッドがある状態において、媒体に対向しないノズルから、媒体に対向するノズルより高い周波数で液体が吐出されるように、液体吐出ヘッドを制御する。
【選択図】図10
【解決手段】媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、液体吐出ヘッドを往復させる移動機構と、液体吐出ヘッドによる液体の吐出を制御する制御部とを備え、制御部は、複数のノズルのうち一部のノズルが媒体に対向するとともに他のノズルが媒体に対向しない位置に液体吐出ヘッドがある状態において、媒体に対向しないノズルから、媒体に対向するノズルより高い周波数で液体が吐出されるように、液体吐出ヘッドを制御する。
【選択図】図10
Description
本発明は、インク等の液体を吐出する技術に関する。
駆動信号の供給によりインク等の液体をノズルから吐出する液体吐出装置が従来から提案されている。例えば特許文献1には、ノズルから吐出されたインクの液滴(以下「インク滴」という)の微細化に起因した霧状の微細な液滴(以下「ミスト」という)を、吸引ファンと吸引ダクトにより吸引して回収する技術が開示されている。
しかし、特許文献1のように吸引ファンと吸引ダクトを設けると、装置が大型化し、また、機構が複雑になる虞がある。また、吸引ファンの吸引力で発生する気流によって、ノズルから媒体に吐出されたインク滴の飛行軌跡に乱れが生じ、インク滴の着弾位置のずれによる画質の低下が発生することがあった。特に、媒体に余白となる縁部分を設けずに印刷を行う、所謂縁なし印刷を行う場合には、このような画質の低下が顕著に発生することがあった。
以上の事情を考慮して、本発明は、縁なし印刷を行う際に、インクの吐出時におけるミストの発生を有効に抑制することを目的とする。
以上の事情を考慮して、本発明は、縁なし印刷を行う際に、インクの吐出時におけるミストの発生を有効に抑制することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置の一態様は、媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを往復させる移動機構と、前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数のノズルのうち一部のノズルが前記媒体に対向するとともに他のノズルが前記媒体に対向しない位置に前記液体吐出ヘッドがある状態において、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルより高い周波数で液体が吐出されるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。
この態様によれば、複数のノズルのうち一部のノズルが媒体に対向するとともに他のノズルが媒体に対向しない位置に液体吐出ヘッドがある状態においては、制御部は、次のような制御を行う。制御部は、媒体に対向しないノズルから、媒体に対向するノズルより高い周波数で液体が吐出されるように、液体吐出ヘッドを制御する。したがって、媒体に対向しないノズルからは高い周波数で吐出された液体により気流が発生し、液体を例えば吸引材等に着弾させる。その結果、ミストの発生が抑えられる。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルが吐出する液体より一吐出分の重量が大きい液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。この態様によれば、媒体に対向しないノズルから吐出される液体の一吐出分の重量は、媒体に対向するノズルから吐出される液体の一吐出分の重量よりも大きい。したがって、媒体に対向しないノズルから吐出される液体の慣性力が増大し、液体を例えば吸引材等に着弾させる。その結果、ミストの発生が抑えられる。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルが吐出する液体より速い速度の液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。この態様によれば、媒体に対向しないノズルから吐出される液体の速度は、媒体に対向するノズルが吐出する液体より速くなる。したがって、媒体に対向しないノズルから吐出される液体により気流が発生し、液体を例えば吸引材等に着弾させる。その結果、ミストとの発生が抑えられる。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルのみから、前記媒体に対向するノズルより高い周波数で液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。この態様によれば、高い周波数での液体の吐出が行われるのは媒体に対向しないノズルのみなので、ミストの発生を確実に抑えつつ、液体の消費量を抑える。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、フラッシングに用いられる周波数で液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。この態様によれば、既存のフラッシングに用いられる周波数で液体吐出ヘッドを制御するので、制御の簡易化が図られる。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、フラッシングに用いられる周波数で液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを制御した場合には、前記フラッシングの実行回数を減らす。この態様によれば、媒体に対向しないノズルから吐出される液体はフラッシングに用いられる周波数で吐出されるので、実質的にフラッシングが行われたことになる。したがって、フラッシングの実行回数を減らしたとしてもフラッシングの目的であるノズルの目詰まりが防止される。また、フラッシングの実行回数を減らすことにより、ミストの発生を確実に抑えつつ、液体の消費量を抑える。
本発明の好適な態様において、前記制御部は、前記ノズルが前記媒体に対向しない領域の大きさに応じて、前記媒体に対向しないノズルから吐出させる液体の周波数を調整する。この態様によれば、例えばノズルが媒体に対向しない領域が小さい場合には、ノズルが媒体に対向しない領域が大きい場合に比べて、媒体に対向しないノズルから吐出させる液体の周波数を低くする。その結果、ミストの発生を確実に抑えつつ、液体の消費量を抑える。
本発明の好適な態様において、前記液体は、前記媒体に前処理を施すための前処理液を含む。この態様によれば、媒体に対向しないノズルから吐出される液体が前処理液である場合、あるいは前処理液を含む場合でも、媒体に対向するノズルより高い周波数で液体を吐出させる。その結果、前処理液または前処理液を含む液体によるミストの発生を確実に抑えつつ、液体の消費量を抑える。
以上の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置の一態様は、媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを往復移動させる移動機構と、前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記複数のノズルのうち一部のノズルが前記媒体に対向するとともに他のノズルが前記媒体に対向しない位置に前記液体吐出ヘッドがある状態において、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルより速い速度で液体が吐出されるように、前記液体吐出ヘッドを制御する。
この態様によれば、複数のノズルのうち一部のノズルが媒体に対向するとともに他のノズルが媒体に対向しない位置に液体吐出ヘッドがある状態においては、制御部は、次のように制御を行う。制御部は、媒体に対向しないノズルから、媒体に対向するノズルより速い速度で液体が吐出されるように、液体吐出ヘッドを制御する。したがって、媒体に対向しないノズルからは速い速度で吐出された液体により気流が発生し、液体を例えば吸引材等に着弾させる。その結果、ミストの発生が抑えられる。
図1は、本発明の好適な形態に係る液体吐出装置100の部分的な構成図である。本実施形態の液体吐出装置100は、液体の一例として、印刷用紙や樹脂シート等の媒体22の印刷に好適なインクを吐出するインクジェット方式の印刷装置である。インクを貯留する液体容器24が液体吐出装置100に固定される。例えば液体吐出装置100に着脱可能なカートリッジ、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、またはインクを補充可能なインクタンクが液体容器24として利用され得る。相異なる色彩の複数種のインクが液体容器24に貯留される。
図1に例示される通り、液体吐出装置100は、制御部の一例としての制御ユニット10と搬送機構32と移動機構34と液体吐出ヘッド40とを具備する。制御ユニット10は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等の制御装置と半導体メモリー等の記録装置とを含んで構成される(図示略)。制御ユニット10は、記憶装置に記憶されたプログラムを制御装置が実行することで液体吐出装置100の各要素を統括的に制御する。
搬送機構32は、制御ユニット10による制御のもとで媒体22をY方向に搬送する。本実施形態の搬送機構32は、供給ローラー322と排出ローラー324とを包含する。供給ローラー322は、排出ローラー324の上流側(Y方向の負側)に設置されて媒体22を排出ローラー324側に搬送し、排出ローラー324は、供給ローラー322から供給される媒体22を下流側(Y方向の正側)に搬送する。なお、搬送機構32の構造は以上の例示に限定されない。
移動機構34は、制御ユニット10による制御のもとで液体吐出ヘッド40をX方向に往復させる機構である。液体吐出ヘッド40が往復するX方向は、媒体22が搬送されるY方向に交差(典型的には直交)する方向である。本実施形態の移動機構34は、キャリッジ342と搬送ベルト344とを具備する。キャリッジ342は、液体吐出ヘッド40を支持する略箱形の構造体であり、搬送ベルト344に固定される。搬送ベルト344は、X方向に長尺に架設された無端ベルトである。制御ユニット10による制御のもとで搬送ベルト344が回転することで液体吐出ヘッド40がキャリッジ342とともにX方向に往復する。なお、移動機構34の構造は以上の例示に限定されない。また、液体容器24を液体吐出ヘッド40とともにキャリッジ342に搭載することも可能である。
本実施形態においては、ロータリーエンコーダー等の検出装置が備えられており(図示略)、液体吐出ヘッド40のX方向における位置を検出可能になっている。なお、検出装置はこの例に限定されるものではなく、例えば、リニアスケールとリニアエンコーダー等を用いてもよい。
液体吐出ヘッド40は、液体容器24から供給されるインクを制御ユニット10による制御のもとで媒体22に吐出する。搬送機構32による媒体22の搬送とキャリッジ342の反復的な往復とに並行して液体吐出ヘッド40が媒体22にインクを吐出することで媒体22に所望の画像が形成される。
図2は、液体吐出装置100の機能的な構成図である。搬送機構32や移動機構34等の図示は便宜的に省略した。図2に例示される通り、本実施形態の制御ユニット10は、駆動信号COMを生成する駆動信号生成部12としても機能する。駆動信号COMは液体吐出ヘッド40にインクを吐出させるための信号である。
図3は、駆動信号COMの波形図である。駆動信号COMは、図3に例示される通り、所定の周期毎に駆動パルスW1と駆動パルスW2を含む電圧信号である。本実施形態では、駆動信号COMは、例えば10KHz毎に駆動パルスW1と駆動パルスW2を含む。駆動パルスW1は高位側電圧VH1と低位側電圧VL1との差分値である振幅が振幅A1に設定されている。駆動パルスW2は高位側電圧VH2と低位側電圧VL2との差分値である振幅が振幅A2に設定されている。媒体22上に吐出されるインクにより形成されるドットの大きさは、駆動パルスによって異なり、駆動パルスW1は大ドットを形成するために用いられる。また、駆動パルスW2は小ドットを形成するために用いられる。媒体22上に所定の画像を印刷する際には、駆動パルスW1または駆動パルスW2を択一的に用いることにより、画像の階調表現が可能になっている。ドットを形成しない場合には、図3に示す基準電圧V0が用いられる。なお、駆動パルスW1,W2の具体的な波形は任意である。また、駆動信号COMの1周期に含まれる駆動パルスの個数や、波形が相違する複数の駆動信号COMを利用する構成も採用され得る。
図2に例示される通り、本実施形態の液体吐出ヘッド40は駆動部42と液体吐出ユニット44とを具備する。駆動部42は、制御ユニット10による制御のもとで液体吐出ユニット44を駆動する。駆動信号生成部12が生成した駆動信号COMと、印刷画像の内容に応じてインクの吐出の有無(吐出/非吐出)をノズル毎に指示する印刷信号SIとが、制御ユニット10から駆動部42に供給される。
図2に例示される通り、液体吐出ユニット44は、液体容器24から供給されるインクを複数のノズルから媒体22に吐出する。図4は、液体吐出ユニット44のうち媒体22に対向する表面(以下「吐出面」という)Fの平面図である。図4に例示される通り、吐出面Fには複数のノズルNが形成される。具体的には、相異なる色彩のインクに対応する複数のノズル列がX方向に相互に間隔をあけて設置され、複数のノズル列の各々はY方向に配列する複数のノズルNで構成される。なお、任意の1個のノズル列をノズルNの複数列(例えば千鳥配列またはスタガ配列)とすることも可能である。
図2に例示される通り、液体吐出ユニット44は、相異なるノズルNに対応する複数の吐出部46を包含する。各吐出部46は、駆動部42から供給される信号に応じてインクを吐出する。本実施形態の駆動部42は、複数の吐出部46のうち印刷信号SIが吐出を指示する各吐出部46に対し、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2を供給し、印刷信号SIが非吐出を指示する各吐出部46には基準電圧V0を供給する。駆動信号COMの供給により吐出部46はインクをノズルNから吐出する。なお、波形が相違する複数の駆動信号COMを選択的に吐出部46に供給することも可能である。
図5は、駆動部42の構成を示すブロック図である。図5に例示される通り、駆動部42は、デコーダー421と、トランスミッションゲート422とを備えている。デコーダー421は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを吐出する吐出部46毎に、印刷信号SIに応じてトランスミッションゲート422をオンまたはオフさせる。各色のインクを吐出する吐出部46は、各色のインクに対応する複数のノズル列に対応している。複数色のインクの各々に対応した複数の吐出部46が備えられている。したがって、トランスミッションゲート422も複数の吐出部46に対応して複数個設けられている。デコーダー421は、各色の吐出部46のうち印刷信号SIが吐出を指示する吐出部46に対し、所定のタイミングでトランスミッションゲート422をオンまたはオフさせ、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2を供給する。また、デコーダー421は、印刷信号SIが非吐出を指示する吐出部46には、所定のタイミングでトランスミッションゲート422をオンまたはオフさせ、基準電圧V0を供給する。
図6は、液体吐出ユニット44のうち任意の1個の吐出部46に着目した断面図である。図6に例示される通り、液体吐出ユニット44は、流路基板71の一方側に圧力室基板72と振動板73と圧電素子74と支持体75とが配置されるとともに他方側にノズル板76が配置された構造体である。流路基板71と圧力室基板72とノズル板76とは例えばシリコンの平板材で形成され、支持体75は例えば樹脂材料の射出成形で形成される。複数のノズルNがノズル板76に形成される。ノズル板76のうち流路基板71とは反対側の表面が吐出面Fに相当する。
流路基板71には、開口部712と分岐流路(絞り流路)714と連通流路716とが形成される。分岐流路714および連通流路716はノズルN毎に形成された貫通孔であり、開口部712は複数のノズルNにわたり連続する開口である。支持体75に形成された収容部(凹部)752と流路基板71の開口部712とを相互に連通させた空間は、支持体75の導入流路754を介して液体容器24から供給されるインクを貯留する共通液室(リザーバー)SRとして機能する。
圧力室基板72には開口部722がノズルN毎に形成される。振動板73は、圧力室基板72のうち流路基板71とは反対側の表面に設置された弾性変形可能な平板材である。圧力室基板72の各開口部722の内側で振動板73と流路基板71とに挟まれた空間は、共通液室SRから分岐流路714を介して供給されるインクが充填される圧力室(キャビティ)SCとして機能する。各圧力室SCは、流路基板71の連通流路716を介してノズルNに連通する。
振動板73のうち圧力室基板72とは反対側の表面にはノズルN毎に圧電素子74が形成される。各圧電素子74は、第1電極742と第2電極746との間に圧電体744を介在させた駆動素子である。図2に例示した1個の吐出部46は、圧電素子74と振動板73と圧力室SCとノズルNとを包含する部分である。圧電素子74の第1電極742および第2電極746の一方に駆動部42の出力信号(駆動信号COMまたは基準電圧E0)が供給され、基準電圧V0が他方に供給される。駆動信号COMの供給により圧電素子74が変形することで振動板73が振動すると、圧力室SC内の圧力が変動して圧力室SC内のインクがノズルNから吐出される。具体的には、基準電圧V0を下回る電圧の供給時に圧力室SCの体積が増加し(減圧)、基準電圧V0を上回る電圧の供給時に圧力室SCの体積が減少する(加圧)ように、本実施形態の圧電素子74は動作する。
図7は、任意の1個のノズルNからインクが吐出される様子の説明図である。図7に例示される通り、駆動信号COMのうち駆動パルスW1を圧電素子74に供給することでノズルNからインク滴D1が吐出される。また、駆動信号COMのうち駆動パルスW2を圧電素子74に供給することでノズルNからインク滴D2が吐出される。インク滴D1はインク滴D2よりもインク重量が大きく、インク滴D1が媒体22に着弾することにより、大ドットの画像が形成される。インク滴D2はインク滴D1よりもインク重量が小さく、インク滴D2が媒体22に着弾することにより、小ドットの画像が形成される。
本実施形態においては、通常の印刷を行う場合には、上述したように駆動信号COMのうち駆動パルスW1と駆動パルスW2を択一的に用いている。しかし、所謂縁なし印刷を行う場合には、一部の吐出部46については、インクを吐出する周波数を他の吐出部46よりも高くする処理を行っている。以下、図8ないし図11を参照しつつ説明する。図8は縁なし印刷を行う際の液体吐出ヘッド40と媒体22および吸収材80との位置関係を説明する図である。図8は、図1におけるY方向から液体吐出ヘッド40および媒体22を見た図である。図8に例示するように、媒体22の下部(Z方向)には、媒体22に着弾しない捺印インクを吸収するための吸収材80が設けられている。ここで、縁なし印刷とは、媒体22の少なくとも一方向において、余白を設けずに行う印刷のことを言う。本実施形態では、図8に例示するように、液体吐出ヘッド40の往復移動方向Bは、媒体22の搬送方向(Y方向)に垂直な方向(すなわちX方向)である。本実施形態は、媒体22のX方向における余白を設けないように縁なし印刷を行う。
縁なし印刷を行う場合には、図8に例示するように、一部のノズルが媒体22に対向するとともに他のノズルが媒体22に対向しない位置に液体吐出ヘッド40が移動する状態が生じる。図8の例では、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを吐出するノズルが媒体22に対向するとともに、シアン(C)のインクを吐出するノズルが媒体22に対向しない位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態を示す。この状態においては、液体吐出ヘッド40の吐出面Fと媒体22の表面との間隙G1よりも、吐出面Fと吸収材80の表面との間隙G2の方が大きくなる。上述した駆動信号COMの駆動パルスW1と駆動パルスW2の波形の振幅および傾き等は、媒体22の表面にインクが着弾するように設定されている。したがって、媒体22に対向しない位置のノズルからインクを吐出させる際に、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2を用いる場合には、インクが吸収材80の表面に着弾せず、ミストが発生してしまう。そこで、本実施形態では、一部のノズルが媒体22に対向するとともに他のノズルが媒体22に対向しない位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態であることを検出装置により検出すると、縁なし印刷処理を行う。本実施形態における縁なし印刷処理とは、媒体22に対向しないノズルからインクを吐出させる周波数を、媒体22に対向するノズルからインクを吐出させる周波数よりも高くする処理を言う。
図9は、図8に点線で囲んだ部分を拡大した図である。図10は、本実施形態における縁なし印刷処理のフローチャートである。縁なし印刷処理は、一例として、所定の間隔で周期的に実行される。以下の説明では、図9に例示するように、噴射面Fのうちノズルが媒体22に対向しない領域をはみ出し領域R1とし、噴射面Fのうちノズルが媒体22に対向する領域を印刷領域R2とする。制御ユニット10は、図10に例示するように、一部のノズルが印刷領域R2にあり他のノズルがはみ出し領域R1にある位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態であるかどうかを判断する(STEP10)。制御ユニット10は、液体吐出ヘッド40がそのような位置に移動した状態ではないと判断すると(STEP10:N)、縁なし印刷処理を終了する。そして、液体吐出ヘッド40の全ての吐出部46に対して、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2、あるいは基準電圧V0を供給するように液体吐出ヘッド40を制御する。
しかし、図10に例示するように、制御ユニット10は、一部のノズルが印刷領域R2にあり他のノズルがはみ出し領域R1にある位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態であると判断すると(STEP10:Y)、次のような制御を行う。制御ユニット10は、はみ出しR1にあるノズルに対応する吐出部46には、駆動信号COMの駆動パルスW1と駆動パルスW2の両方が印加されるように、液体吐出ヘッド40を制御する。なお、印刷領域R2にあるノズルに対応する吐出部46には、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2、あるいは基準電圧V0を供給するように液体吐出ヘッド40を制御する。図3に示すように、通常の印刷においては、10KHzを一周期として、駆動パルスW1または駆動パルスW2が択一的に吐出部46に供給される。しかし、10KHzの一周期内に、駆動パルスW1と駆動パルスW2とが吐出部46に順次供給されると、吐出部46からのインクの吐出周波数は、通常の印刷における吐出周波数よりも高くなる。図3の例では2倍の周波数となる。図11は、10KHzの一周期内に、駆動パルスW1と駆動パルスW2とが吐出部46に順次供給される場合に、1個のノズルNからインクが吐出される様子の説明図である。通常の印刷におけるインクの吐出される様子を示す図7と比較すると明らかなように、駆動パルスW1と駆動パルスW2とが吐出部46に順次供給されると、図11に例示するように単位時間に吐出部46から吐出されるインク滴数が2倍となる。その結果、図9に例示するように、はみ出し領域R1においては、吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生し、はみ出し領域R1にあるノズルから吐出されたインクは気流Aにより確実に吸収材80に着弾する。したがって、インクは吸収材80に吸収され、ミストを発生させない。なお、図8においては、シアン(C)のインクを吐出するノズル列がはみ出し領域R1にある例について説明したが、複数のノズル列がはみ出し領域R1にある場合には、複数のノズル列からインクを高周波で吐出させる。例えば、図8に示すシアン(C)のインクを吐出するノズル列とマゼンタ(M)のインクを吐出するノズル列がはみ出し領域R1にある場合には、シアン(C)とマゼンタ(M)の双方のインクを高周波で吐出させる。
なお、上述の例では、図8に例示するように、液体吐出ヘッド40が図8における左方向に移動した場合について説明した。しかし、液体吐出ヘッド40は矢印Bで示すように往復移動するため、図8における右方向にも移動する。図12は、液体吐出ヘッド40が右方向に移動した場合の液体吐出ヘッド40と媒体22と吸収材80との位置関係を示す図である。図12に示す例では、ブラック(K)のインクを吐出するノズルがはみ出し領域R1にあり、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するノズルが印刷領域R2にある位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態を示している。この場合には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するノズルに対応する吐出部46には、駆動信号COMの駆動パルスW1または駆動パルスW2、あるいは基準電圧V0を供給するように液体吐出ヘッド40を制御する。しかし、ブラック(K)のインクに対応する吐出部46には、駆動信号COMの駆動パルスW1と駆動パルスW2の両方が印加されるように、液体吐出ヘッド40を制御する。この場合も、ブラック(K)のインクに対応する吐出部46からのインクの吐出周波数は、他の色のインクの吐出周波数よりも高くなる。したがって、はみ出し領域R1においては、吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生し、はみ出し領域R1にあるノズルから吐出されたインクは確実に吸収材80に着弾する。その結果、インクは吸収材80に吸収され、ミストを発生させない。
本実施形態では、一部のノズルが印刷領域R2にあり他のノズルがはみ出し領域R1にある位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態であると判断すると、はみ出し領域R1のノズルから印刷領域R2のノズルより高い周波数でインクを吐出させる。したがって、はみ出し領域R1のノズルの吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生し、インクは確実に吸収材80に着弾して吸収材80に吸収されるので、ミストの発生を防止することができる。
また、本実施形態では、上述のように高い周波数でインクを吐出させるのは、はみ出し領域R1のノズルのみなので、インクの消費量を抑えつつ、ミストの発生を防止することかできる。
<変形例>
以上に例示した形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
以上に例示した形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)上述の実施形態では、はみ出し領域R1のノズルから印刷領域R2のノズルより高い周波数でインクを吐出させた。しかし、はみ出し領域R1と印刷領域R2とにおいて同じ周波数でインクを吐出させる場合でも、駆動パルスの波形を変えることで、インクの一吐出分の重量を増やすようにしてもよい。ここで、「一吐出分」とは、1個の駆動パルスに対応するインク滴のことを言う。図13は、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2と、印刷領域R2用の駆動信号COM1の波形を示す図である。図13に例示するように、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の駆動パルスの振幅A3は、印刷領域R2用の駆動信号COM1の駆動パルスの振幅A1よりも大きくなるように設定されている。図14は、本変形例における駆動部42の構成を示すブロック図である。図14に例示される通り、駆動部42は、デコーダー421と、トランスミッションゲート422と、トランスミッションゲート423とを備えている。制御ユニット10は、いずれかのノズルがはみ出し領域R1にある位置に液体吐出ヘッド40が移動している状態であると判断すると、はみ出し領域R1に対応する印刷信号SIを駆動部42に出力する。駆動部42は当該印刷信号SIを受け取ると、はみ出し領域R1のノズルに対応するトランスミッションゲート423をオン状態する。その結果、はみ出し領域R1のノズルに対応する吐出部46に、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2が供給される。また、制御ユニット10は、印刷領域R2のノズルに対しては、印刷領域R2に対応する印刷信号SIを駆動部42に出力する。駆動部42は当該印刷信号SIを受け取ると、印刷領域R2のノズルに対応するトランスミッションゲート422をオン状態とする。その結果、印刷領域R2のノズルに対応する吐出部46に、印刷領域R2用の駆動信号COM1が供給される。
以上のように、本変形例では、はみ出し領域R1と印刷領域R2にて同じ周波数でインクを吐出させながら、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の駆動パルスの振幅A3を、印刷領域R2用の駆動信号COM1の駆動パルスの振幅A1よりも大きくする。その結果、はみ出し領域R1においては、インクの一吐出分の重量を増やすことができる。一吐出分の重量が増えることにより、インクの運動エネルギーが増大し、はみ出し領域R1においては、吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生する。したがって、はみ出し領域R1にあるノズルから吐出されたインクは確実に吸収材80に着弾し、インクは吸収材80に吸収されるので、ミストの発生を防止することができる。
また同様に、駆動パルスの波形を変えることで、はみ出し領域R1におけるインクの速度を印刷領域R2におけるインクの速度よりも速くしてもよい。図15は、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の別の例と、印刷領域R2用の駆動信号COM1の波形を示す図である。図15に例示するように、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の駆動パルスは、基準電圧V0から高位側電圧VH1まで上昇する波形の傾きが、印刷領域R2用の駆動信号COM1の駆動パルスにおける同様の傾きよりも大きくなっている。また、同様に、高位側電圧VH1から低位側電圧VL1まで降下する波形の傾きと、低位側電圧VL1から基準電圧V0まで上昇する波形の傾きが、印刷領域R2用の駆動信号COM1の駆動パルスにおける同様の傾きよりも大きくなっている。なお、この場合も、図14に例示する構成の駆動部42を用いればよい。このように、駆動パルスの波形の傾きを急峻にすることにより、インクの速度を速くすることができる。速度が速くなることにより、インクの運動エネルギーが増大し、はみ出し領域R1においては、吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生する。その結果、はみ出し領域R1にあるノズルから吐出されたインクは確実に吸収材80に着弾し、インクは吸収材80に吸収されるので、ミストの発生を防止することができる。
上述の変形例では、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の周波数を印刷領域R2用の駆動信号COM1の周波数と同じにしつつ、一吐出分のインク重量を大きくしたり、インク吐出速度を速くする例について説明した。しかし、上述した実施形態のように、はみ出し領域R1用の駆動信号COM2の周波数を印刷領域R2用の駆動信号COM1の周波数よりも高くしつつ、一吐出分のインク重量を大きくしたり、インク吐出速度を速くするようにしてもよい。本発明においては、上述した気流Aを発生させるためには、3つの構成が考えられる。一つ目は、はみ出し領域R1内のインクの吐出周波数を印刷領域R2と比較して高くする構成である。二つ目は、はみ出し領域R1内のインクの一吐出分の重量を印刷領域R2と比較して大きくする構成である。三つ目は、はみ出し領域R1内のインクの吐出速度を印刷領域R2と比較して速くする構成である。本発明では、これらの構成から選択された二以上の構成が併合され得る。
(2)上述の実施形態では、高い周波数の駆動パルスを供給するために、大ドット用の駆動パルスと小ドット用の駆動パルスとを連続して用いたが、フラッシングに用いる駆動パルスを用いるようにしてもよい。図16はフラッシングに用いる駆動信号COMを示す図である。図16に例示するように、フラッシングに用いる駆動信号FLは、20KHzの周波数となっている。図17は、本変形例における駆動部42の構成を示すブロック図である。図17に例示するように、駆動部42の構成は図14に示す例と同様であるが、トランスミッションゲート422には駆動信号COM1の代わりに駆動信号COMが供給される。また、トランスミッションゲート423には駆動信号COM1の代わりにフラッシングに用いる駆動信号FLが供給される。制御ユニット10は、いずれかのノズルがはみ出し領域R1にある位置に液体吐出ヘッド40が移動している状態であると判断すると、はみ出し領域R1に対応する印刷信号SIを駆動部42に出力する。駆動部42は当該印刷信号SIを受け取ると、はみ出し領域R1のノズルに対応するトランスミッションゲート423をオン状態する。その結果、はみ出し領域R1のノズルに対応する吐出部46に、フラッシングに用いる駆動信号FLはみ出し領域R1用の駆動信号COM2が供給される。その結果、はみ出し領域R1のノズルから印刷領域R2のノズルより高い周波数でインクが吐出される。したがって、はみ出し領域R1のノズルの吐出面Fから吸収材80の表面に向かって気流Aが発生し、インクは確実に吸収材80に着弾して吸収材80に吸収されるので、ミストの発生を防止することかできる。
フラッシングは、例えば、液体吐出装置100の電源導入や省電力モードへの移行、省電力モードからの復帰、印刷終了後の所定時間の経過、フラッシングを要するエラーの発生時に実行される。また、フラッシングは、ユーザーによる強制的なフラッシングの実行指示、印刷枚数が所定数量に達した場合、計時カウンターが所定値に達した場合などにも実行される。しかし、上述のようにはみ出し領域R1のノズルに対して、フラッシングに用いる駆動信号FLを用いた場合には、実質的にフラッシングを行ったことになるので、上述したようなフラッシングの実行回数を減らすようにしてもよい。このようにすれば、インクの消費量を抑えることができる。
(3)上述の実施形態では、はみ出し領域R1におけるインクの吐出周波数を印刷領域R2におけるインクの吐出周波数よりも高くしたが、はみ出し領域R1の大きさに応じて、吐出周波数を調整してもよい。図18は、はみ出し領域R1の大きさを説明するための図である。図18と上述の実施形態で説明した図9を比較すると明らかなように、液体吐出ヘッド40の位置によっては、はみ出し領域R1の大きさが拡大する場合がある。このような場合には、はみ出し領域R1においてインクが吐出される領域も拡大するため、ミストが発生し易くなることが考えられる。したがって、はみ出し領域R1が大きいほど、はみ出し領域R1のインクの吐出周波数を高くするように調整してもよい。吐出周波数が高くなるほど、はみ出し領域R1のノズルの吐出面Fから吸収材80の表面に向かって発生する気流Aが強くなり、インクは確実に吸収材80に着弾して吸収材80に吸収されるので、ミストの発生を確実に防止することができる。また、同様に、はみ出し領域R1が大きいほど、インクの一吐出分の重量を大きくしてもよい。さらに、はみ出し領域R1が大きいほど、インクの吐出速度を速くしてもよい。
(4)上述の実施形態では、液体の一例としてインクを用いたが、液体には前処理液を含めてもよい。前処理液とは、形成される画像の発色性等を向上させために用いられる処理液であり、色材を含有していない。前処理液は、液体状態では薄い乳白色や薄い白濁の状態であり、媒体22に塗布されるとほぼ透明になる。前処理液を用いる場合には、液体吐出ヘッド40に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクを吐出するノズルの他に、前処理液を吐出するノズルを備える。前処理液を吐出するノズルがはみ出し領域R1にあり、インクを吐出するノズルが印刷領域R2にある位置に液体吐出ヘッド40が移動した状態においては、上述の実施形態および変形例と同様な処理を行ってもよい。つまり、インクを吐出するノズルよりも前処理液を吐出するノズルの吐出周波数を高くしてもよい。また、インクを吐出するノズルよりも前処理液を吐出するノズルの一吐出分の前処理液の重量を大きくしてもよい。さらに、インクを吐出するノズルよりも前処理液を吐出するノズルの吐出速度を速くしてもよい。このようにすれば、前処理液のミストの発生を抑えることができる。
(5)前述の形態では、液体吐出ヘッド40を搭載したキャリッジ342がX方向に移動するシリアルヘッドを例示したが、複数の液体吐出ヘッド40をX方向に配列したラインヘッドにも本発明を適用することが可能である。例えば、ラインヘッドのX方向の幅よりも、媒体22のX方向の幅が小さく、当該媒体22に対して縁なし印刷を行う場合には、ラインヘッドにおいても上述したはみ出し領域R1と印刷領域R2が生じ得る。この場合には、ラインヘッドにおいても、印刷領域R2に比して、はみ出し領域R1のインク吐出周波数を高くする構成、または、インクの一吐出分の重量を大きくする構成、あるいはインクの吐出速度を速くする構成を採用し得る。また、これらの構成から選択されたに二以上の構成が併合され得る。
(6)圧力室SCの内部に圧力を付与する要素(駆動素子)は、前述の各形態で例示した圧電素子74に限定されない。例えば、加熱により圧力室SCの内部に気泡を発生させて圧力を変動させる発熱素子を駆動素子として利用することも可能である。以上の例示から理解される通り、駆動素子は、液体を噴射するための要素(典型的には圧力室SCの内部に圧力を付与する要素)として包括的に表現され、動作方式(圧電方式/熱方式)や具体的な構成の如何は不問である。
10…制御ユニット、12…駆動信号生成部、22…媒体、24…液体容器、32…搬送機構、322…供給ローラー、324…排出ローラー、34…移動機構、342…キャリッジ、344…搬送ベルト、40…液体吐出ヘッド、42…駆動部、44…液体吐出ユニット、46…吐出部、71…流路基板、72…圧力室基板、73…振動板、74…圧電素子、75…支持体、76…ノズル板、80…吸収材、100…液体吐出装置、A…気流、A1…振幅、A2…振幅、A3…振幅、B…往復移動方向、COM,COM1,COM2…駆動信号、D1,D2…インク滴、F…吐出面、N…ノズル。
Claims (9)
- 媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記複数のノズルのうち一部のノズルが前記媒体に対向するとともに他のノズルが前記媒体に対向しない位置に前記液体吐出ヘッドがある状態において、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルより高い周波数で液体が吐出されるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルが吐出する液体より一吐出分の重量が大きい液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
請求項1に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルが吐出する液体より速い速度の液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルのみから、前記媒体に対向するノズルより高い周波数で液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
請求項1ないし請求項3のいずれか一に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、フラッシングに用いられる周波数で液体を吐出させるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
請求項1ないし請求項4のいずれか一に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記媒体に対向しないノズルから、フラッシングに用いられる周波数で液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを制御した場合には、前記フラッシングの実行回数を減らす
請求項5に記載の液体吐出装置。 - 前記制御部は、前記ノズルが前記媒体に対向しない領域の大きさに応じて、前記媒体に対向しないノズルから吐出させる液体の周波数を調整する
請求項1ないし請求項6のいずれか一に記載の液体吐出装置。 - 前記液体は、前記媒体に前処理を施すための前処理液を含む
請求項1ないし請求項7のいずれか一に記載の液体吐出装置。 - 媒体に液体を吐出する複数のノズルを含む液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドによる前記液体の吐出を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記複数のノズルのうち一部のノズルが前記媒体に対向するとともに他のノズルが前記媒体に対向しない位置に前記液体吐出ヘッドがある状態において、前記媒体に対向しないノズルから、前記媒体に対向するノズルより速い速度で液体が吐出されるように、前記液体吐出ヘッドを制御する
ことを特徴とする液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016046841A JP2017159574A (ja) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016046841A JP2017159574A (ja) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | 液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017159574A true JP2017159574A (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59854447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016046841A Pending JP2017159574A (ja) | 2016-03-10 | 2016-03-10 | 液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017159574A (ja) |
-
2016
- 2016-03-10 JP JP2016046841A patent/JP2017159574A/ja active Pending
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