JP2017159332A - 銅合金材の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】溶銅を連続的に鋳造して銅合金材を製造する銅合金材の製造装置であって、溶銅を貯留するタンディッシュと、タンディッシュに接続され、タンディッシュから溶銅を流出させるための、耐火物からなる注湯ノズルと、タンディッシュに貯留する溶銅に浸漬するようにタンディッシュ内に配置され、耐火物からなり、内部に貫通孔が形成された吸着材を有する、溶銅に含まれる介在物を吸着させるための吸着部材と、を備える、銅合金材の製造装置が提供される。
【選択図】図2
Description
溶銅を連続的に鋳造して銅合金材を製造する銅合金材の製造装置であって、
前記溶銅を貯留するタンディッシュと、
前記タンディッシュに接続され、前記タンディッシュから前記溶銅を流出させるための、耐火物からなる注湯ノズルと、
前記タンディッシュに貯留する前記溶銅に浸漬するように前記タンディッシュ内に配置され、耐火物からなり、内部に貫通孔が形成された吸着材を有する、前記溶銅に含まれる介在物を吸着させるための吸着部材と、
を備える、銅合金材の製造装置が提供される。
本発明の一実施形態にかかる銅合金材の製造装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る銅合金材の製造装置を示す概略構成図である。
介在物除去装置400としては、例えば、図3(a)に示すように、吸着材351の流路352内に挿入され、流路352の内壁に吸着した介在物を押し出せるように構成される押出冶具401を用いることができる。押出冶具401によれば、吸着材351の一端から挿入し、吸着した介在物を押し出すことにより、その他端から介在物を押し出して除去することができる。
また例えば、図3(b)に示すように、吸着材351の流路352内に挿入でき、流路352内にガスを注入するガス注入装置402を用いることができる。ガス注入装置402によれば、流路352内にガスを注入し、その圧力により他端から介在物を押し出して除去することができる。ガスとしては、例えば、窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスが用いられる。
なお、除去される介在物は、凝集により巨大化しており、タンディッシュ300に貯留する溶銅110の湯面に浮遊しやすいため、注湯ノズル320へ流出しにくい。
次に、上述した銅合金材の製造装置10を用いて銅合金材を製造する方法について説明する。
まず、溶解炉210の炉本体に、銅材料を投入する。例えば、1100℃以上1320℃以下に加熱された溶解炉210に、銅材料として、電気銅を投入する。そして、バーナーで炉本体を加熱する。これにより溶銅110を連続的に生成する。
次に、溶解炉210で生成された溶銅110を、上樋220を介して、所定温度に保持された保持炉230に移送させる。また、添加手段240により、保持炉230内の溶銅110に対して、所定の合金成分を連続的に添加する。このとき、溶銅110中では添加した合金成分(例えばTi、Mgなど)が酸化することで、介在物としての酸化物が生成することがある。
次に、溶銅110を、保持炉230から下樋260を介してタンディッシュ300に移送させる。これにより、タンディッシュ300に溶銅110を(一時的に)貯留させる。本実施形態では、タンディッシュ300内に吸着部材350を配置しているため、溶銅110が注湯ノズル320に向かって流れている間に、介在物が吸着部材350に吸着して捕集されることになる。
上述のタンディッシュ貯留工程と並行して、所定時間毎に、介在物除去装置400により、吸着部材350に付着した介在物を除去する。これにより、吸着部材350の吸着能を回復させ、吸着部材350により介在物を吸着して捕集できるようにする。
次に、タンディッシュ300から注湯ノズル320を介して連続鋳造機500に、溶銅110を流出させる。本実施形態では、上述したタンディッシュ貯留工程にて介在物が捕集されているので、注湯ノズル320を介して溶銅110を流出させる際に、介在物が注湯ノズル320に付着して詰まることを抑制できる。
次に、タンディッシュ300から注湯ノズル320を介して流出させた溶銅110を、連続鋳造機500におけるホイール510の溝部とベルト520との間に形成される空間に注入する。そして、ベルト520を、ホイール510の外周面の一部と接触させながら周回移動させる。このとき、ホイール510およびベルト520を冷却水に冷却する。これにより、溶銅110を冷却・固化し、棒状の鋳造材120を連続的に鋳造する。
次に、連続圧延装置620により、連続鋳造機500から移送される鋳造材120を例えば550℃以上880℃以下の温度で連続的に圧延する。これにより、銅合金材130として、例えば、所定の外径を有する荒引線を成形加工する。そして、コイラー640により、連続圧延装置620から移送される荒引線を巻き取る。なお、銅合金材130は、荒引線にさらに熱間圧延および冷間圧延を施し、外径を細くした素線として成形加工してもよい。
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
本発明の一態様によれば、
溶銅を連続的に鋳造して銅合金材を製造する銅合金材の製造装置であって、
前記溶銅を貯留するタンディッシュと、
前記タンディッシュに接続され、前記タンディッシュから前記溶銅を流出させるための、耐火物からなる注湯ノズルと、
前記タンディッシュに貯留する前記溶銅に浸漬するように前記タンディッシュ内に配置され、耐火物からなり、内部に貫通孔が形成された吸着材を有する、前記溶銅に含まれる介在物を吸着させるための吸着部材と、
を備える、銅合金材の製造装置。
付記1の銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記吸着部材は、前記タンディッシュにおける前記溶銅の流れ方向に前記貫通孔の方向が沿うように前記吸着材が配置されて構成されている。
付記1又は2の銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記吸着部材は、複数の前記吸着材が並列に配置されて構成されている。
付記1〜3のいずれかの銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記吸着部材は、前記溶銅の湯面の高さよりも高くなるように、前記吸着材を複数積み重ねて構成されている。
付記1〜4のいずれかの銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記吸着材を構成する前記耐火物は、酸化ケイ素、炭化ケイ素および窒化ケイ素の少なくとも1つを含む原料から構成される。
付記1〜5の銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記吸着部材に吸着した前記介在物を除去する介在物除去装置をさらに備える。
付記6の銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記介在物除去装置は、前記吸着材の前記貫通孔内に挿入され、前記貫通孔内に吸着する前記介在物を押し出すように構成される押出冶具を備える。
付記6の銅合金材の製造装置において、好ましくは、
前記介在物除去装置は、前記吸着材の前記貫通孔内にガスを注入するガス注入装置を備える。
110 溶銅
120 鋳造材
130 銅合金材
210 溶解炉
220 上樋
230 保持炉
240 添加手段
260 下樋
300 タンディッシュ
320 注湯ノズル
350 吸着部材
351 吸着材
352 流路
400 介在物除去装置
401 押出冶具
402 ガス注入装置
500 連続鋳造機
510 ホイール
520 ベルト
620 連続圧延装置
640 コイラー
Claims (8)
- 溶銅を連続的に鋳造して銅合金材を製造する銅合金材の製造装置であって、
前記溶銅を貯留するタンディッシュと、
前記タンディッシュに接続され、前記タンディッシュから前記溶銅を流出させるための、耐火物からなる注湯ノズルと、
前記タンディッシュに貯留する前記溶銅に浸漬するように前記タンディッシュ内に配置され、耐火物からなり、内部に貫通孔が形成された吸着材を有する、前記溶銅に含まれる介在物を吸着させるための吸着部材と、
を備える、銅合金材の製造装置。 - 前記吸着部材は、前記タンディッシュにおける前記溶銅の流れ方向に前記貫通孔の方向が沿うように前記吸着材が配置されて構成されている、請求項1に記載の銅合金材の製造装置。
- 前記吸着部材は、複数の前記吸着材が並列に配置されて構成されている、請求項1又は2に記載の銅合金材の製造装置。
- 前記吸着材を構成する前記耐火物は、酸化ケイ素、炭化ケイ素および窒化ケイ素の少なくとも1つを含む原料から構成される、請求項1〜3のいずれかに記載の銅合金材の製造装置。
- 前記吸着部材は、前記溶銅の湯面の高さよりも高くなるように、前記吸着材が複数積み重ねて構成されている、請求項1〜4のいずれかに記載の銅合金材の製造装置。
- 前記吸着部材に吸着した前記介在物を除去する介在物除去装置をさらに備える、請求項1〜5のいずれかに記載の銅合金材の製造装置。
- 前記介在物除去装置は、前記吸着材の前記貫通孔内に挿入され、前記貫通孔内に吸着する前記介在物を押し出すように構成される押出冶具を備える、請求項6に記載の銅合金材の製造装置。
- 前記介在物除去装置は、前記吸着材の前記貫通孔内にガスを注入するガス注入装置を備える、請求項6に記載の銅合金材の製造装置。
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CN114768740A (zh) * | 2022-03-22 | 2022-07-22 | 江西铜博科技有限公司 | 一种熔铜反应装置 |
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