JP2017159316A - レーザ加工装置 - Google Patents

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奥平 恭之
Yasuyuki Okudaira
恭之 奥平
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Abstract

【課題】複数のレーザパルスを入射させて効率的にレーザ加工を行なうことが可能なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源から出力されたレーザビームの経路にAODが配置されている。AODの経路切替端子に入力される経路選択信号によって、第1の加工経路と第2の加工経路との一方が選択される。AODの切出端子に切出信号が入力されていない期間は、レーザビームをダンパ経路に出力し、切出端子に切出信号が入力されている期間は、第1の加工経路及び第2の加工経路のうち選択されている方の経路にレーザビームを出力する。制御装置が、レーザ光源からパルスレーザビームの1つのレーザパルスが出力されている期間に、経路切替端子に第1の加工経路を選択する信号を与えた状態で切出端子に切出信号を与える第1の処理と、経路切替端子に第2の加工経路を選択する信号を与えた状態で切出端子に切出信号を与える第2の処理とを交互に繰り返す。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数軸でレーザ加工を行なうレーザ加工装置に関する。
下記の特許文献1に、レーザビームによって穴あけ加工を行なうレーザ加工装置が開示されている。このレーザ加工装置は、レーザ光源と音響光学素子(音響光学偏向器)とを含む。音響光学素子は、レーザ光源から出力されたパルスレーザビームを、ビームダンパに向かう経路、加工対象物に向かう第1の加工経路及び第2の加工経路のいずれかに出力する。第1の加工経路及び第2の加工経路に出力されたパルスレーザビームは、ガルバノスキャナで走査された後、加工対象物の目標位置に入射する。
1つのレーザパルスのパルス幅内のある期間は、レーザビームが第1の加工経路に出力され、他のある期間は第2の加工経路に出力され、残りの期間はダンパ経路に出力される。これにより、1つのレーザパルスから2つのレーザパルスを切り出して、2軸でレーザ加工を行なうことができる。
特開2015−186822号公報
プリント基板への穴あけにおいて、1パルスあたりのエネルギ(以下、「パルスエネルギ」という。)の大きな1つのレーザパルスを入射させて加工を行なう方法が適している場合と、パルスエネルギの小さな複数のレーザパルスを、微小な時間間隔をおいて入射させる方法が適している場合とがある。例えば、銅箔に穴あけを行なう場合には、パルスエネルギの大きな1つのレーザパルスを入射させる方法が好ましい。樹脂層に穴あけ加工を行なう場合には、穴の形状を整えるために、パルスエネルギの小さな複数のレーザパルスを入射させる方法が好ましい。
本発明の目的は、複数のレーザパルスを入射させて効率的にレーザ加工を行なうことが可能なレーザ加工装置を提供することである。
本発明の一観点によると、
レーザビームを出力するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出力されたレーザビームの経路に配置され、入射したレーザビームを、ビームダンパに向かうダンパ経路、第1の加工経路、及び第2の加工経路のいずれかに出力する音響光学偏向器であって、経路切替端子と切出端子とを含み、前記経路切替端子に入力される経路選択信号によって、前記第1の加工経路と前記第2の加工経路との一方が選択され、前記切出端子に切出信号が入力されていない期間は、レーザビームを前記ダンパ経路に出力し、前記切出端子に前記切出信号が入力されている期間は、前記第1の加工経路及び前記第2の加工経路のうち前記経路選択信号によって選択されている方の経路にレーザビームを出力する前記音響光学偏向器と、
前記第1の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置、及び前記第2の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
前記レーザ光源及び前記音響光学偏向器を制御する制御装置と
を有し、
前記制御装置は、前記レーザ光源からパルスレーザビームの1つのレーザパルスが出力されている期間に、
前記経路切替端子に前記第1の加工経路を選択する信号を与えた状態で前記切出端子に前記切出信号を与える第1の処理と、
前記経路切替端子に前記第2の加工経路を選択する信号を与えた状態で前記切出端子に前記切出信号を与える第2の処理と
を交互に繰り返すレーザ加工装置が提供される。
本発明の他の観点によると、
レーザビームを出力するレーザ光源と、
前記レーザ光源から出力されたレーザビームの経路に配置され、入射したレーザビームを、ビームダンパに向かうダンパ経路、第1の加工経路、及び第2の加工経路のいずれかに出力する音響光学偏向器と、
前記第1の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置、及び前記第2の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
前記レーザ光源及び前記音響光学偏向器を制御する制御装置と
を有し、
前記制御装置は、前記レーザ光源からパルスレーザビームの1つのレーザパルスが出力されている期間に、レーザビームが前記第1の加工経路と前記第2の加工経路とに交互に出力されるように前記音響光学偏向器を制御するレーザ加工装置が提供される。
1つのレーザビームから、第1の加工経路に出力される複数のレーザパルスを切り出した後、第2の加工経路に出力される複数のレーザパルスを切り出す方法では、第1の加工経路に切り出される複数のレーザパルスの間の期間のレーザビームは、一般的にビームダンパに吸収される。第1の加工経路に出力される複数のレーザパルスを切り出す間の期間に、第2の加工経路に出力されるレーザパルスを切り出すことにより、ビームダンパに吸収される無駄なレーザエネルギを低減することができる。
図1は、実施例及び参考例によるレーザ加工装置の概略図である。 図2は、参考例によるレーザ加工装置で実行されるレーザ加工のタイミングチャートである。 図3A〜図3Hは、参考例によるレーザ加工装置でレーザ加工を行う時に、レーザビームが伝搬している経路、及び経路選択信号で選択されている経路を示す模式図である。 図4は、実施例によるレーザ加工装置で実行されるレーザ加工のタイミングチャートである。 図5は、図5A〜図5Hは、実施例によるレーザ加工装置でレーザ加工を行う時に、レーザビームが伝搬している経路、及び経路選択信号で選択されている経路を示す模式図である。 図6は、他の実施例によるレーザ加工装置で実行されるレーザ加工のタイミングチャートである。
本発明の実施例によるレーザ加工装置について説明する前に、まず参考例によるレーザ加工装置について説明し、その後、実施例によるレーザ加工装置について説明する。
図1に、実施例及び参考例によるレーザ加工装置の概略図を示す。レーザ光源10が、制御装置55から発振指令信号S0を受けてレーザ発振し、パルスレーザビームPLBを出力する。レーザ光源10には、例えば炭酸ガスレーザが用いられる。
レーザ光源10から出力され、光学系11を経由したパルスレーザビームPLBの経路に、音響光学偏向器(AOD)20が配置されている。光学系11は、例えばビームエキスパンダ、アパーチャ等を含む。AOD20は、入射したレーザビームを、ビームダンパ13に向かうダンパ経路PD、第1の加工経路MP1、及び第2の加工経路MP2のいずれかに出力する。AOD20は、音響光学結晶21、トランスデューサ22、及びドライバ23を含む。トランスデューサ22は、ドライバ23によって駆動されることにより、音響光学結晶21内に弾性波を生じさせる。
ドライバ23に、経路切替端子24及び切出端子25が設けられている。経路切替端子24に、制御装置55から経路選択信号S1が入力される。経路選択信号S1によって、第1の加工経路MP1及び第2の加工経路MP2のうち一方の経路が選択される。切出端子25に、制御装置55から切出信号S2が入力される。切出信号S2が入力されていない期間、AOD20は、入射したレーザビームをダンパ経路PDに出力する。切出信号S2が入力されている期間、AOD20は、第1の加工経路MP1及び第2の加工経路MP2のうち経路選択信号S1によって選択されている方の経路にレーザビームを出力する。
第1の加工経路MP1に出力されたレーザビームは、ミラー30で反射されてビーム偏向器31に入射する。ビーム偏向器31は、レーザビームの進行方向を二次元方向に変化させる。ビーム偏向器31には、例えば一対のガルバノスキャナを用いることができる。ビーム偏向器31で偏向されたレーザビームが、fθレンズ32で収束された後、加工対象物33に入射する。同様に、第2の加工経路MP2に出力されたレーザビームは、ミラー40、ビーム偏向器41、fθレンズ42を経由して加工対象物43に入射する。加工対象物33、43は、ステージ50に保持されている。
ビーム偏向器31、41は、それぞれ制御装置55から制御信号G1、G2を受けて、レーザビームが指令された位置に入射するように動作する。レーザビームの入射位置が指令された位置に整定されると、整定完了を制御装置55に通知する。
次に、図2を参照して、図1に示したレーザ加工装置を用いてレーザ加工を行なう参考例にについて説明する。必要に応じて、図3A〜図3Hの模式図を参照する。図3A〜図3Hでは、レーザビームが伝搬している経路を太い実線で表し、経路選択信号S1で選択されている経路を破線で表している。
図2に、レーザ加工を行う参考例のタイミングチャートを示す。図2には、上から順番に、ビーム偏向器31、41の制御信号G1、G2、レーザ光源10の発振指令信号S0、パルスレーザビームPLBの波形、経路選択信号S1、切出信号S2、第1の加工経路MP1に出力されたパルスレーザビームの波形、及び第2の加工経路MP2に出力されたパルスレーザビームの波形が示されている。
ビーム偏向器31、41から整定完了が通知されると(時刻t1)、制御装置55はレーザ光源に送信する発振指令信号S0を立ち上げる(時刻t2)。発振指令信号S0の立ち上りよりもやや後に、パルスレーザビームPLBが立ち上がる(時刻t3、図3A)。この時点で、経路選択信号S1は第1の加工経路MP1を選択している。パルスレーザビームPLBの波形は、炭酸ガスレー等のレーザ光源の特性に依存するが、一般的には、パルスの立ち上がり後、時間の経過とともに徐々に光強度が低下する。
第1の加工経路MP1が選択されている状態で、制御装置55は、切出信号S2の複数のパルス、例えば2つのパルスP1、P2を送出する。パルスP1、P2のパルス幅、及び両者のパルス間隔は、加工対象物の材料、構造等によって最適化されている。パルスP1が印加されている時刻t4では、第1の加工経路MP1にレーザパルスLP1が出力される(図3B)。切出信号S2のパルスP1とP2との間の時刻t5では、レーザビームはダンパ経路PDに出力される(図3C)。2番目のパルスP2が印加されている時刻t6では、第1の加工経路MP1にレーザパルスLP2が出力される(図3D)。
切出信号S2の2番目のパルスP2が立ち下がった後、制御装置55は、第2の加工経路MP2を選択する経路選択信号S1を送出する(時刻t7)。これにより、選択されている経路が第1の加工経路MP1から第2の加工経路MP2に切り替わる(図3E)。第2の加工経路MP2が選択された状態で、制御装置55は、切出信号S2の複数のパルス、例えば2つのパルスP3、P4を送出する。パルスP3、P4のパルス幅、及び両者のパルス間隔は、加工対象物の材料、構造等によって最適化されている。パルスP3が印加されている時刻t8では、第2の加工経路MP2にレーザパルスLP3が出力される(図3F)。パルスP3とP4との間の時刻t9では、レーザビームはダンパ経路PDに出力される(図3G)。2番目のパルスP4が印加されている時刻t10では、第2の加工経路MP2にレーザパルスLP4が出力される(図3H)。
第2の加工経路MP2に出力されている2番目のレーザパルスLP4が立ち下がった後、制御装置55は、発振指令信号S0の送信を停止する(時刻t11)。これにより、パルスレーザビームPLBが立ち下がる。その後、制御装置55は、ビーム偏向器31、41に対して、レーザビームを次の目標位置に移動させるための制御信号G1、G2を送出する。ビーム偏向器31、41から整定完了が通知された後、時刻t1からt11までの動作が繰り返される。
パルスレーザビームPLBの1パルス内の光強度は、図2に示したように時間の経過とともに低下する。このため、レーザ光源10から第1の加工経路MP1上の加工対象物33に至るまでの光の減衰量と、第2の加工経路MP2上の加工対象物43に至るまでの光の減衰量が同一であれば、一方の加工対象物33に入射するレーザパルスLP1、LP2の光強度が、他方の加工対象物43に入射するレーザパルスLP3、LP4の光強度より強くなる。
AOD20は、レーザビームを第1の加工経路MP1に出力するときの透過率と、第2の加工経路MP2に出力するときの透過率とを、相互に独立に調整することができる。音響光学偏向器20の光透過率を調整することにより、2つの加工対象物33、43に入力するレーザパルスの光強度の差を小さくすることができる。
上記参考例においては、図2に示したレーザパルスLP1とLP2との間の期間、及びレーザパルスLP3とLP4との間の期間に、レーザビームのエネルギがビームダンパ13(図1)に吸収されてしまう。以下に説明する実施例では、この期間のレーザビームのエネルギを有効に利用することが可能である。
次に、図1、図4、図5A〜図5Hを参照して、実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図2、図3A〜図3Hに示した参考例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図4に、実施例によるレーザ加工装置で実行されるレーザ加工のタイミングチャートを示す。図4には、図2と同様に、上から順番に、ビーム偏向器31、41の制御信号G1、G2、レーザ光源10の発振指令信号S0、パルスレーザビームPLBの波形、経路選択信号S1、切出信号S2、第1の加工経路MP1に出力されたパルスレーザビームの波形、及び第2の加工経路MP2に出力されたパルスレーザビームの波形が示されている。
本実施例においても、参考例と同様に、時刻t3においてパルスレーザビームPLBが立ち上がり(図5A)、時刻t4において、第1の加工経路MP1にレーザパルスLP1が出力される(図5B)。
本実施例においては、切出信号S2のパルスP1が立ち下がった後、制御装置55は、第2の加工経路MP2を選択する経路選択信号S1を送出する(時刻t12)。これによって、選択された経路が、第1の加工経路MP1から第2の加工経路MP2に切り替わる(図5C)。切出信号S2のパルスP1が立ち下がった後は、レーザビームはダンパ経路PDに出力される。
第2の加工経路MP2が選択された状態で、制御装置55は切出信号S2のパルスP3を出力する(時刻t5)。これにより、第2の加工経路MP2に、レーザパルスLP3が出力される(図5D)。
切出信号S2のパルスP3の立ち下がり後、制御装置55は、第1の加工経路MP1を選択する経路選択信号S1を送出する(時刻t13)。これによって、選択された経路が、第2の加工経路MP2から第1の加工経路MP1に切り替わる(図5E)。切出信号S2のパルスP3が立ち下がった後、レーザビームはダンパ経路PDに出力される。その後、制御装置55が、切出信号S2のパルスP2を出力する(時刻t6)。これにより、第1の加工経路MP1に、レーザパルスLP2が出力される(図5F)。
切出信号S2のパルスP2の立ち下がり後、制御装置55は、再度、第2の加工経路MP2を選択する経路選択信号S1を送出する(時刻t14)。これによって、選択された経路が、第1の加工経路MP1から第2の加工経路MP2に切り替わる(図5G)。切出信号S2のパルスP2が立ち下がった後、レーザビームはダンパ経路PDに出力される。その後、制御装置55が、切出信号S2のパルスP4を出力する(時刻t7)。これにより、第2の加工経路MP2に、レーザパルスLP4が出力される(図5H)。切出信号S2のパルスP4の立ち下がり後、制御装置55は、発振指令信号S0の送出を停止する(時刻t11)。
次に、図4、図5A〜図5Hに示した実施例の優れた効果について説明する。本実施例では、第1の加工経路MP1に出力される1番目のレーザパルスLP1と、2番目のレーザパルスLP2との間の期間に、第2の加工経路MP2に、レーザパルスLP3が出力される。このため、1番目のレーザパルスLP1と2番目のレーザパルスLP2との間の期間に、ビームダンパ13(図3C)に吸収される無駄なレーザエネルギを低減することができる。
さらに、本実施例においては、図2に示した参考例と比べて、レーザパルスLP1〜LP4が時間軸上に密に配置される。このため、パルスレーザビームPLBのパルス幅を短くすることができる。その結果、加工時間の短縮を図ることが可能である。
図4示した実施例では、レーザ光源10(図1)から1つのレーザパルスが出力されている期間に、第1の加工経路MP1及び第2の加工経路MP2に、それぞれ2つずつのレーザパルスが出力される。各経路に出力されるレーザパルスの数は2個に限定されず、3個以上にしてもよい。
上記実施例においては、経路切替端子24(図1)に第1の加工経路MP1を選択する経路選択信号S1を与えた状態で切出端子25に切出信号S2を与える第1の処理と、経路切替端子24に第2の加工経路MP2を選択する経路選択信号S1を与えた状態で切出端子25に切出信号S2を与える第2の処理とが、交互に繰り返される。言い換えると、制御装置55は、レーザ光源10からパルスレーザビームPLBの1つのパルスが出力されている期間に、レーザビームが第1の加工経路MP1と第2の加工経路MP2とに交互に出力されるようにAOD20を制御する。
次に、図1及び図6を参照して、他の実施例によるレーザ加工装置について説明する。以下、図1、図4、図5A〜図5Hに示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図6に、本実施例によるレーザ加工装置で実行されるレーザ加工のタイミングチャートを示す。図6には、図4と同様に、上から順番に、ビーム偏向器31、41の制御信号G1、G2、レーザ光源10の発振指令信号S0、パルスレーザビームPLBの波形、経路選択信号S1、切出信号S2、第1の加工経路MP1に出力されたパルスレーザビームの波形、及び第2の加工経路MP2に出力されたパルスレーザビームの波形が示されている。
図4に示した実施例では、レーザパルスLP1〜LP4に対応して、切出信号S2も4つのパルスP1〜P4に分離されていた。切出信号S2の4つのパルスP1〜P4の間の期間は、図5C、図5E、図5Gに示すように、レーザビームがビームダンパ13に入射する。
図6に示した実施例では、切出信号S2の4つのパルスP1〜P4が連続して1つのパルスP5になっている。言い換えると、制御装置55が、経路切替端子24(図1)に第1の加工経路MP1を選択する経路選択信号S1を与えた状態で切出端子25に切出信号S2を与える第1の処理と、経路切替端子24に第2の加工経路MP2を選択する経路選択信号S1を与えた状態で切出端子25に切出信号S2を与える第2の処理とを、交互に繰り返している期間、切出信号S2が切出端子25に連続的に与えられている。このため、レーザビームの出力先が第1の加工経路MP1から第2の加工経路MP2に、またはその逆に、瞬時に切り替わる。加工経路が切り替わる過程において、レーザビームはビームダンパ13(図1)に入射しない。
次に、図4に示した実施例、及び図6に示した実施例の優れた効果について、両者を比較しながら説明する。
図4に示した実施例では、既に説明したように、図2に示した参考例と比べて、ビームダンパ13(図1)に吸収される無駄なレーザエネルギを低減することができるとともに、パルスレーザビームPLBのパルス幅を短くすることができる。
図6に示した実施例では、制御装置55がレーザビームの出力先を、第1の加工経路MP1から第2の加工経路MP2に、またはその逆に切り替えるとき、レーザビームをダンパ経路PDに出力することなく切り替えを行なう。このため、図4に示した実施例よりも、さらに、無駄なレーザエネルギを低減することができる。また、図6に示した実施例では、加工経路が瞬時に切り替わるため、パルスレーザビームPLBのパルス幅を、図4に示した実施例の場合に比べて、より短くすることができる。
ただし、図6に示した実施例では、第1の加工経路MP1に出力される2つのレーザパルスLP1とLP2との間隔が、第2の加工経路MP2に出力されるレーザパルスLP3のパルス幅に等しい。レーザパルスLP3のパルス幅は、加工対象物の材料、加工穴の形状や大きさ等から決定される。従って、レーザパルスLP1とLP2との間隔を自由に設定することができない。同様に、第2の加工経路MP2に出力されるレーザパルスLP3とLP4との間隔も、自由に設定することができない。
これに対し、図4に示した実施例では、切出信号S2のパルスP1とP3との間、及びパルスP3とP2との間に任意の時間間隔が設けられている。このため、第1の加工経路MP1に出力される2つのレーザパルスLP1とLP2との時間間隔の設定の自由度が高い。同様に、第2の加工経路MP2に出力される2つのレーザパルスLP3とLP4との間隔の設定の自由度が高い。
加工対象物の材料、構造、形成すべき穴の大きさ、深さ、形状等に応じて、図4に示した実施例及び図6に示した実施例のいずれを採用するかを決定すればよい。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 レーザ光源
11 光学系
13 ビームダンパ
20 音響光学偏向器(AOD)
21 音響光学結晶
22 トランスデューサ
23 ドライバ
24 経路切替端子
25 切出端子
30 ミラー
31 ビーム偏向器
32 fθレンズ
33 加工対象物
40 ミラー
41 ビーム偏向器
42 fθレンズ
43 加工対象物
50 ステージ
55 制御装置
G1、G2 ビーム偏向器の制御信号
LP1〜LP4レーザパルス
MP1 第1の加工経路
MP2 第2の加工経路
P1〜P5 切出信号のパルス
PD ダンパ経路
PLB パルスレーザビーム
S0 発振指令信号
S1 経路選択信号
S2 切出信号

Claims (4)

  1. レーザビームを出力するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたレーザビームの経路に配置され、入射したレーザビームを、ビームダンパに向かうダンパ経路、第1の加工経路、及び第2の加工経路のいずれかに出力する音響光学偏向器であって、経路切替端子と切出端子とを含み、前記経路切替端子に入力される経路選択信号によって、前記第1の加工経路と前記第2の加工経路との一方が選択され、前記切出端子に切出信号が入力されていない期間は、レーザビームを前記ダンパ経路に出力し、前記切出端子に前記切出信号が入力されている期間は、前記第1の加工経路及び前記第2の加工経路のうち前記経路選択信号によって選択されている方の経路にレーザビームを出力する前記音響光学偏向器と、
    前記第1の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置、及び前記第2の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
    前記レーザ光源及び前記音響光学偏向器を制御する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、前記レーザ光源からパルスレーザビームの1つのレーザパルスが出力されている期間に、
    前記経路切替端子に前記第1の加工経路を選択する信号を与えた状態で前記切出端子に前記切出信号を与える第1の処理と、
    前記経路切替端子に前記第2の加工経路を選択する信号を与えた状態で前記切出端子に前記切出信号を与える第2の処理と
    を交互に繰り返すレーザ加工装置。
  2. 前記第1の処理と前記第2の処理とを交互に繰り返している期間、前記制御装置は前記切出端子に前記切出信号を連続的に与えている請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. レーザビームを出力するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出力されたレーザビームの経路に配置され、入射したレーザビームを、ビームダンパに向かうダンパ経路、第1の加工経路、及び第2の加工経路のいずれかに出力する音響光学偏向器と、
    前記第1の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置、及び前記第2の加工経路に出力されたレーザビームが入射する位置に加工対象物を保持するステージと、
    前記レーザ光源及び前記音響光学偏向器を制御する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、前記レーザ光源からパルスレーザビームの1つのレーザパルスが出力されている期間に、レーザビームが前記第1の加工経路と前記第2の加工経路とに交互に出力されるように前記音響光学偏向器を制御するレーザ加工装置。
  4. 前記制御装置は、レーザビームの出力先を前記第1の加工経路と前記第2の加工経路との間で切り替えるとき、前記ダンパ経路にレーザビームを出力することなく切り替えを行なう請求項3に記載のレーザ加工装置。
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