JP2017158029A - 測定装置及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学装置を保護するシャッターの開閉を適切に実施でき、高い信頼性を有する測定装置及び印刷装置を提供する。
【解決手段】測定装置は、光が入射する窓を有する光学装置と、窓を覆うためのシャッターと、シャッターを保持するスライダーと、光学装置及びスライダーを第一方向及び第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、を含み、一端又は他端が当接部に当接した際に、窓に対してスライダー及びシャッターが第一方向又は第二方向に相対移動する。
【選択図】図3
【解決手段】測定装置は、光が入射する窓を有する光学装置と、窓を覆うためのシャッターと、シャッターを保持するスライダーと、光学装置及びスライダーを第一方向及び第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、を含み、一端又は他端が当接部に当接した際に、窓に対してスライダー及びシャッターが第一方向又は第二方向に相対移動する。
【選択図】図3
Description
本発明は、測定装置及び印刷装置等に関する。
インクジェットプリンターや電子写真プリンター等の印刷装置として、メディアに印刷した印刷原稿を読み取る読み取り装置を備え、当該読み取り装置による原稿の読み取り結果に基づいて、原稿の濃淡、すなわち階調を調整可能に構成された装置が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の読み取り装置は、原稿に対して移動可能に構成されたキャリッジに、記録ヘッドとともに搭載され、原稿の反射像をセンサーによって読み取るように構成されている。具体的には、読み取り装置として、筐体と、当該筐体の内部に設けられ、原稿からの光をセンサーに導く読み取り用の光学系と、前記読み取り用の光学系を保護するシャッターと、を備え、キャリッジの移動に応じてシャッターの開閉を行う構成が例示されている。
特許文献1に記載の読み取り装置は、原稿に対して移動可能に構成されたキャリッジに、記録ヘッドとともに搭載され、原稿の反射像をセンサーによって読み取るように構成されている。具体的には、読み取り装置として、筐体と、当該筐体の内部に設けられ、原稿からの光をセンサーに導く読み取り用の光学系と、前記読み取り用の光学系を保護するシャッターと、を備え、キャリッジの移動に応じてシャッターの開閉を行う構成が例示されている。
例えば、上記読み取り装置は、シャッターからプラテン側に延びる突起と、プラテン側の突起部とを当接させることにより、キャリッジの移動に応じてシャッターをスライド可能に構成されている。これにより、読み取り装置は、読み取り時以外(例えば描画時等)にシャッターで読み取り用の光学系を覆い、読み取り時には開放することができ、例えば描画時に発生するインクミストの付着や、装置内部への侵入を抑制している。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、プラテン側からの突起が、キャリッジによって移動させる読み取り装置の移動範囲に配置されており、振動等の影響で、読み取り装置がプラテン側の突起部にひっかかるおそれがあった。このような不具合が生じると、原稿を適切に読み取ることができないうえ、記憶ヘッドを移動させることもできず、原稿を印刷することもできない。
このように、従来の構成では、読み取り装置等の光学装置を保護するためのシャッターを設けることにより、逆に装置の信頼性が低下するというおそれがあった。
このように、従来の構成では、読み取り装置等の光学装置を保護するためのシャッターを設けることにより、逆に装置の信頼性が低下するというおそれがあった。
本発明は、光学装置を保護するシャッターの開閉を適切に実施でき、高い信頼性を有する測定装置及び印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の一適用例に係る測定装置は、光が入射する窓を有する光学装置と、前記窓を覆うためのシャッターと、前記シャッターを保持するスライダーと、前記光学装置及び前記スライダーを第一方向及び前記第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、前記スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、を含み、前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記窓に対して前記スライダー及び前記シャッターが前記第一方向又は前記第二方向に相対移動することを特徴とする。
本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接することにより、スライダー及びシャッターが、光学装置の窓に対して第一方向又は第二方向に相対移動する。つまり、シャッターと窓との相対位置が変更される。このような構成では、当接部は、第一方向(又は第二方向)においてスライダーの外側に配置されている。したがって、移動機構による光学装置及びスライダーの移動範囲の外に、当接部を配置できる。これにより、移動機構によって光学装置を移動させた際に、光学装置やスライダーと当接部とが干渉することを抑制でき、測定装置の信頼性を向上させることができる。
本適用例の測定装置において、前記窓が前記第一方向又は前記第二方向に移動することにより、前記窓が前記シャッターに覆われる状態と、前記窓に前記光が入射することが可能となる状態と、が切り替わることが好ましい。
本適用例では、窓(すなわち光学装置)が、第一方向又は前記第二方向に移動することにより、窓に対してシャッターが相対移動し、窓がシャッターに覆われる状態(以下、閉塞状態とも称す)と、窓に前記光が入射することが可能となる状態(以下、開放状態とも称す)と、が切り替わる。このように、本適用例では、光学装置を移動させるために設けられた移動機構の駆動により、閉塞状態と開放状態とを切り替えることができる。したがって、簡易な構成を有し、かつ高い信頼性を有する測定装置を提供することができる。
また、閉塞状態では、光学装置に塵や画像形成材料(例えばインク)等の異物が付着することや、異物の侵入による光学装置の劣化を抑制できる。
本適用例では、窓(すなわち光学装置)が、第一方向又は前記第二方向に移動することにより、窓に対してシャッターが相対移動し、窓がシャッターに覆われる状態(以下、閉塞状態とも称す)と、窓に前記光が入射することが可能となる状態(以下、開放状態とも称す)と、が切り替わる。このように、本適用例では、光学装置を移動させるために設けられた移動機構の駆動により、閉塞状態と開放状態とを切り替えることができる。したがって、簡易な構成を有し、かつ高い信頼性を有する測定装置を提供することができる。
また、閉塞状態では、光学装置に塵や画像形成材料(例えばインク)等の異物が付着することや、異物の侵入による光学装置の劣化を抑制できる。
本適用例の測定装置において、前記当接部は、前記スライダーの一端が当接する第一当接部と、前記スライダーの他端が当接する第二当接部と、を含み、前記一端が前記第一当接部に当接しているとき、前記窓は前記第一方向に移動し、前記他端が前記第二当接部に当接しているとき、前記窓は前記第二方向に移動することが好ましい。
本適用例では、スライダーの一端が第一当接部に当接しているとき、窓が第一方向に移動することにより、スライダー及びシャッターを、窓に対して第二方向に相対移動させることができる。また、スライダーの他端が第二当接部に当接しているとき、窓が第二方向に移動することにより、スライダー及びシャッターを、窓に対して第一方向に相対移動させることができる。このように、移動機構によって、第一方向及び第二方向のいずれの方向に窓を移動させた場合でも、スライダー及びシャッターを窓に対して相対移動させることができる。
ここで、当接部が、一端及び他端のうちの一方にしかない場合、例えば、当接部を当接させることによる上記相対移動を一方向にしか行うことができないため、逆方向に相対移動させるための機構を別に設ける必要がある。これに対して、本適用例では、上述の機構を別に設ける必要がないため、簡易な構成で、当接部を当接させることによる上記相対移動を両方向に行うことができる。
本適用例では、スライダーの一端が第一当接部に当接しているとき、窓が第一方向に移動することにより、スライダー及びシャッターを、窓に対して第二方向に相対移動させることができる。また、スライダーの他端が第二当接部に当接しているとき、窓が第二方向に移動することにより、スライダー及びシャッターを、窓に対して第一方向に相対移動させることができる。このように、移動機構によって、第一方向及び第二方向のいずれの方向に窓を移動させた場合でも、スライダー及びシャッターを窓に対して相対移動させることができる。
ここで、当接部が、一端及び他端のうちの一方にしかない場合、例えば、当接部を当接させることによる上記相対移動を一方向にしか行うことができないため、逆方向に相対移動させるための機構を別に設ける必要がある。これに対して、本適用例では、上述の機構を別に設ける必要がないため、簡易な構成で、当接部を当接させることによる上記相対移動を両方向に行うことができる。
本適用例の測定装置において、前記シャッターは、第一シャッターと、前記第一シャッターよりも前記他端側に配置される第二シャッターと、を含むことが好ましい。
本適用例では、シャッターとして、第一シャッターと、当該第一シャッターよりもスライダーの他端側に配置される第二シャッターと、を含む。
このような構成では、窓を第一方向に移動した場合に、当該窓を第一シャッターで閉塞でき、窓を第二方向に移動した場合に、当該窓を第二シャッターで閉塞できる。つまり、移動機構によって、第一方向及び第二方向のいずれの方向に窓を移動させた場合でも、窓を閉塞することができる。
本適用例では、シャッターとして、第一シャッターと、当該第一シャッターよりもスライダーの他端側に配置される第二シャッターと、を含む。
このような構成では、窓を第一方向に移動した場合に、当該窓を第一シャッターで閉塞でき、窓を第二方向に移動した場合に、当該窓を第二シャッターで閉塞できる。つまり、移動機構によって、第一方向及び第二方向のいずれの方向に窓を移動させた場合でも、窓を閉塞することができる。
本適用例の測定装置において、前記スライダーを前記第一方向又は前記第二方向に付勢する付勢部材と、前記スライダーの位置を固定するラッチ機構と、をさらに含み、前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記スライダーの位置の固定又は前記固定の解除が行われ、前記固定又は前記固定の解除に伴い、前記シャッターと前記窓との位置関係が変わることが好ましい。
ここで、ラッチ機構は、付勢部材による付勢力に抗してスライダー位置を固定可能に構成されている。本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接した際に、ラッチ機構によるスライダー位置の固定又は固定解除が行われる。
このような構成では、光学装置を第一方向及び第二方向のいずれかの一方向に移動させることにより、シャッターと窓との位置関係を変更することができる。したがって、スライダー位置が固定された固定状態を、開放状態及び閉塞状態の一方に対応させ、固定状態が解除された固定解除状態を、開放状態及び閉塞状態の他方に対応させることにより、光学装置を上記一方向に移動させることにより、開放状態と閉塞状態とを切り替えることができる。
ここで、ラッチ機構は、付勢部材による付勢力に抗してスライダー位置を固定可能に構成されている。本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接した際に、ラッチ機構によるスライダー位置の固定又は固定解除が行われる。
このような構成では、光学装置を第一方向及び第二方向のいずれかの一方向に移動させることにより、シャッターと窓との位置関係を変更することができる。したがって、スライダー位置が固定された固定状態を、開放状態及び閉塞状態の一方に対応させ、固定状態が解除された固定解除状態を、開放状態及び閉塞状態の他方に対応させることにより、光学装置を上記一方向に移動させることにより、開放状態と閉塞状態とを切り替えることができる。
本適用例の測定装置において、前記当接部は、前記測定装置の筐体の内面であることが好ましい。
本適用例では、筐体の内面を当接部とすることにより、当接部を別に設けるよりも部品点数を削減することができ、測定装置の構成を簡略化することができる。
本適用例では、筐体の内面を当接部とすることにより、当接部を別に設けるよりも部品点数を削減することができ、測定装置の構成を簡略化することができる。
本発明の一適用例に係る測定装置は、光が入射する窓を有する光学装置と、前記窓を覆うためのシャッターと、前記光学装置を保持するスライダーと、前記光学装置及び前記スライダーを第一方向及び前記第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、前記スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、を含み、前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記シャッターに対して前記スライダー及び前記光学装置が前記第一方向又は前記第二方向に相対移動することを特徴とする。
本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接することにより、スライダー及び光学装置が、シャッターに対して第一方向又は第二方向に相対移動する。つまり、シャッターと窓との相対位置が変更される。このような構成では、当接部は、第一方向(又は第二方向)においてスライダーの外側に配置されている。したがって、移動機構による光学装置及びスライダーの移動範囲の外に、当接部を配置できる。これにより、移動機構によって光学装置を移動させた際に、光学装置やスライダーと当接部とが干渉することを抑制でき、測定装置の信頼性を向上させることができる。
本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接することにより、スライダー及び光学装置が、シャッターに対して第一方向又は第二方向に相対移動する。つまり、シャッターと窓との相対位置が変更される。このような構成では、当接部は、第一方向(又は第二方向)においてスライダーの外側に配置されている。したがって、移動機構による光学装置及びスライダーの移動範囲の外に、当接部を配置できる。これにより、移動機構によって光学装置を移動させた際に、光学装置やスライダーと当接部とが干渉することを抑制でき、測定装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の一適用例に係る印刷装置は、上記適用例に係る測定装置と、メディアに対して画像を印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする。
本適用例では、印刷部によって印刷された画像を、光学装置によって測定(例えば、光学装置が撮像装置である場合は撮像)できる。したがって、測定結果に基づいて、印刷装置の駆動条件を変更する等の処理を実施することができる。
また、本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接することにより、シャッターと光学装置の窓との相対位置が変更される。このような構成では、上記測定装置に係る適用例と同様に、光学装置やスライダーと当接部との干渉を抑制でき、印刷装置の信頼性を向上させることができる。
また、シャッターと窓との相対位置を変更することにより、シャッターによって窓を閉塞できる。このため、印刷部による画像形成時にインク等の画像形成材料による光学装置が汚れたり、劣化したりすることを抑制できる。例えば、印刷部がインクを吐出して画像を形成する場合、インク吐出時にインクミストが生じたとしても、当該インクミストによって上記不具合が生じることを抑制できる。
本適用例では、印刷部によって印刷された画像を、光学装置によって測定(例えば、光学装置が撮像装置である場合は撮像)できる。したがって、測定結果に基づいて、印刷装置の駆動条件を変更する等の処理を実施することができる。
また、本適用例では、スライダーの一端又は他端が当接部に当接することにより、シャッターと光学装置の窓との相対位置が変更される。このような構成では、上記測定装置に係る適用例と同様に、光学装置やスライダーと当接部との干渉を抑制でき、印刷装置の信頼性を向上させることができる。
また、シャッターと窓との相対位置を変更することにより、シャッターによって窓を閉塞できる。このため、印刷部による画像形成時にインク等の画像形成材料による光学装置が汚れたり、劣化したりすることを抑制できる。例えば、印刷部がインクを吐出して画像を形成する場合、インク吐出時にインクミストが生じたとしても、当該インクミストによって上記不具合が生じることを抑制できる。
本適用例の印刷装置において、前記測定装置と前記印刷部とが搭載されたキャリッジを含み、前記移動機構は、前記キャリッジを前記第一方向及び前記第二方向に移動させ、前記移動機構によって前記キャリッジが前記第一方向に移動されて、前記スライダーの一端が前記当接部に当接し、前記シャッターにより前記窓が閉塞された際に、前記印刷部のメンテナンスを実施するメンテナンス部をさらに含むことが好ましい。
本適用例では、測定装置と印刷部とを搭載するキャリッジが、移動機構によって第一方向に移動されて、スライダーの一端が当接部に当接し、シャッターにより窓が閉塞される。そして、窓が閉塞された際に、印刷部のメンテナンスが実施される。ここで、印刷部のメンテナンスとは、例えば、印刷部からメンテナンス部に向かってインクの吐出(フラッシング)を行うことが挙げられる。
このような構成では、窓がシャッターによって閉塞されている際に、印刷部のメンテナンスが実施されるため、メンテナンス時に画像形成材料が飛散した(例えばインクミストが生じた)としても、当該画像形成材料による光学装置が汚れたり、劣化したりすることを抑制できる。
本適用例では、測定装置と印刷部とを搭載するキャリッジが、移動機構によって第一方向に移動されて、スライダーの一端が当接部に当接し、シャッターにより窓が閉塞される。そして、窓が閉塞された際に、印刷部のメンテナンスが実施される。ここで、印刷部のメンテナンスとは、例えば、印刷部からメンテナンス部に向かってインクの吐出(フラッシング)を行うことが挙げられる。
このような構成では、窓がシャッターによって閉塞されている際に、印刷部のメンテナンスが実施されるため、メンテナンス時に画像形成材料が飛散した(例えばインクミストが生じた)としても、当該画像形成材料による光学装置が汚れたり、劣化したりすることを抑制できる。
本適用例の印刷装置において、前記光学装置は、前記印刷部よりも前記他端側に位置することが好ましい。
ここで、一端側(第一方向側)には、メンテナンス部が配置されているため、印刷部が光学装置よりも他端側に設けられる場合、メンテナンス部も他端側にずらして配置する必要がある。この場合、装置が大型化するだけでなく、第一方向(一端側)に光学装置が移動した際、メンテナンス部上を通るため、光学装置の周囲(例えばキャリッジの一部)が汚れるおそれもある。これに対して、本適用例では、光学装置を印刷部の他端側に配置することにより、装置の小型化を図れ、かつ、光学装置がメンテナンス部を横切ることがなく、印刷装置の汚れを抑制できる。
ここで、一端側(第一方向側)には、メンテナンス部が配置されているため、印刷部が光学装置よりも他端側に設けられる場合、メンテナンス部も他端側にずらして配置する必要がある。この場合、装置が大型化するだけでなく、第一方向(一端側)に光学装置が移動した際、メンテナンス部上を通るため、光学装置の周囲(例えばキャリッジの一部)が汚れるおそれもある。これに対して、本適用例では、光学装置を印刷部の他端側に配置することにより、装置の小型化を図れ、かつ、光学装置がメンテナンス部を横切ることがなく、印刷装置の汚れを抑制できる。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の印刷装置の一例として、分光測定装置を備えたプリンター1(インクジェットプリンター)について、以下説明する。
以下、本発明に係る第一実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の印刷装置の一例として、分光測定装置を備えたプリンター1(インクジェットプリンター)について、以下説明する。
[プリンターの概略構成]
図1は、本実施形態のプリンター1の外観の構成例を示す図である。図2は、本実施形態のプリンター1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンター1は、本発明の印刷装置に相当し、ユニット筐体10と、供給ユニット11と、搬送ユニット12と、キャリッジ13と、本発明の移動機構に相当するキャリッジ移動ユニット14と、制御ユニット15(図2参照)と、本発明のメンテナンス部に相当するメンテナンスユニット20と、を備えている。また、キャリッジ13には、印刷部16と、本発明の光学装置に相当する撮像部17と、インクミスト等の異物から撮像部17を保護するためのシャッター機構18と、が設けられている。シャッター機構18は、キャリッジ移動ユニット14によるキャリッジ13の移動に応じて駆動される。なお、本実施形態では、測定装置として、キャリッジ移動ユニット14と、撮像部17と、シャッター機構18と、を含む構成を例示する。
図1は、本実施形態のプリンター1の外観の構成例を示す図である。図2は、本実施形態のプリンター1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンター1は、本発明の印刷装置に相当し、ユニット筐体10と、供給ユニット11と、搬送ユニット12と、キャリッジ13と、本発明の移動機構に相当するキャリッジ移動ユニット14と、制御ユニット15(図2参照)と、本発明のメンテナンス部に相当するメンテナンスユニット20と、を備えている。また、キャリッジ13には、印刷部16と、本発明の光学装置に相当する撮像部17と、インクミスト等の異物から撮像部17を保護するためのシャッター機構18と、が設けられている。シャッター機構18は、キャリッジ移動ユニット14によるキャリッジ13の移動に応じて駆動される。なお、本実施形態では、測定装置として、キャリッジ移動ユニット14と、撮像部17と、シャッター機構18と、を含む構成を例示する。
このように構成されたプリンター1は、例えばパーソナルコンピューター等の外部機器30から入力された印刷データに基づいて、各ユニット11,12,14及びキャリッジ13を制御し、メディアM上に画像を印刷する。この画像として、例えば、濃度むらを補正するための補正用パターンを用いることにより、プリンター1は、撮像部17によって補正用パターンを撮像し、当該補正用パターンの撮像データに基づいて濃度むらの補正(バンディング補正)を行うことができる。
以下、プリンター1の各構成について具体的に説明する。
以下、プリンター1の各構成について具体的に説明する。
ユニット筐体10は、各ユニット11,12,14,15,20及びキャリッジ13が設けられる。このユニット筐体10は、+Z側に位置し、搬送ユニット12やメンテナンスユニット20等が配置される底面部101と、底面部101に接続し−Z方向に立ち上る第一側面部102、第二側面部103、第三側面部104と、を備える。第一側面部102は−X側に位置し、第二側面部103は+X側に位置し、第三側面部104はX方向に沿って、第一側面部102と第二側面部103との間に位置する。なお、図示を省略するが、プリンター1は、ユニット筐体10の少なくとも一部を覆う外装筐体を備える。
供給ユニット11は、画像形成対象となるメディアM(本実施形態では、紙面を例示)を、画像形成位置に供給するユニットである。この供給ユニット11は、例えばメディアMが巻装されたロール体111(図1参照)、ロール駆動モーター(図示略)、及びロール駆動輪列(図示略)等を備える。そして、制御ユニット15からの指令に基づいて、ロール駆動モーターが回転駆動され、ロール駆動モーターの回転力がロール駆動輪列を介してロール体111に伝達される。これにより、ロール体111が回転し、ロール体111に巻装された紙面がY方向(副走査方向)における下流側(+Y方向)に供給される。
なお、本実施形態では、ロール体111に巻装された紙面を供給する例を示すがこれに限定されない。例えば、トレイ等に積載された紙面等のメディアMをローラー等によって例えば1枚ずつ供給する等、如何なる供給方法によってメディアMが供給されてもよい。
なお、本実施形態では、ロール体111に巻装された紙面を供給する例を示すがこれに限定されない。例えば、トレイ等に積載された紙面等のメディアMをローラー等によって例えば1枚ずつ供給する等、如何なる供給方法によってメディアMが供給されてもよい。
搬送ユニット12は、供給ユニット11から供給されたメディアMを、Y方向に沿って搬送する。この搬送ユニット12は、搬送ローラー121と、搬送ローラー121とメディアMを挟んで配置され、搬送ローラー121に従動する従動ローラー(図示略)と、プラテン122と、を含んで構成されている。
搬送ローラー121は、図示略の搬送モーターからの駆動力が伝達され、制御ユニット15の制御により搬送モーターが駆動されると、その回転力により回転駆動されて、従動ローラーとの間にメディアMを挟み込んだ状態でY方向に沿って搬送する。また、搬送ローラー121のY方向の下流側(+Y側)には、キャリッジ13に対向するプラテン122が設けられている。
搬送ローラー121は、図示略の搬送モーターからの駆動力が伝達され、制御ユニット15の制御により搬送モーターが駆動されると、その回転力により回転駆動されて、従動ローラーとの間にメディアMを挟み込んだ状態でY方向に沿って搬送する。また、搬送ローラー121のY方向の下流側(+Y側)には、キャリッジ13に対向するプラテン122が設けられている。
キャリッジ13は、メディアMに対してインクを吐出して画像を印刷する印刷部16と、メディアM上の画像を撮像する撮像部17と、シャッター機構18と、を搭載する筐体である。このキャリッジ13は、キャリッジ移動ユニット14によって、主走査方向に沿って移動される。なお、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17、及びシャッター機構18の詳細な構成については後述する。
ここで、主走査方向(X軸に沿う方向)のうち、−X側に向かう方向が本発明の第一方向に相当し、+X側に向かう方向が本発明の第二方向に相当する。
また、以降の説明にあたり、主走査方向における、−X側をHome側と称し、+X側をFull側と称す場合がある。ここで、Homeとは、印刷処理を実施しない待機状態に、キャリッジ13が退避される位置である。また、Fullとは、Homeとは反対側である。
ここで、主走査方向(X軸に沿う方向)のうち、−X側に向かう方向が本発明の第一方向に相当し、+X側に向かう方向が本発明の第二方向に相当する。
また、以降の説明にあたり、主走査方向における、−X側をHome側と称し、+X側をFull側と称す場合がある。ここで、Homeとは、印刷処理を実施しない待機状態に、キャリッジ13が退避される位置である。また、Fullとは、Homeとは反対側である。
キャリッジ移動ユニット14は、制御ユニット15からの指令に基づいて、キャリッジ13をX方向に沿って往復移動させる。すなわち、キャリッジ移動ユニット14は、本発明における移動機構に相当し、撮像部17をX方向に沿って移動させる。
このキャリッジ移動ユニット14は、例えば、キャリッジガイド軸141と、キャリッジモーター142と、タイミングベルト143と、を含んで構成されている。
キャリッジガイド軸141は、X方向に沿って配置され、両端部がプリンター1の例えば筐体に固定されている。キャリッジモーター142は、タイミングベルト143を駆動させる。タイミングベルト143は、キャリッジガイド軸141と略平行に支持され、キャリッジ13の一部が固定されている。そして、制御ユニット15の指令に基づいてキャリッジモーター142が駆動されると、タイミングベルト143が正逆走行され、タイミングベルト143に固定されたキャリッジ13がキャリッジガイド軸141にガイドされて往復移動する。
このキャリッジ移動ユニット14は、例えば、キャリッジガイド軸141と、キャリッジモーター142と、タイミングベルト143と、を含んで構成されている。
キャリッジガイド軸141は、X方向に沿って配置され、両端部がプリンター1の例えば筐体に固定されている。キャリッジモーター142は、タイミングベルト143を駆動させる。タイミングベルト143は、キャリッジガイド軸141と略平行に支持され、キャリッジ13の一部が固定されている。そして、制御ユニット15の指令に基づいてキャリッジモーター142が駆動されると、タイミングベルト143が正逆走行され、タイミングベルト143に固定されたキャリッジ13がキャリッジガイド軸141にガイドされて往復移動する。
メンテナンスユニット20は、印刷部16が備える後述するノズルユニット161(図3参照)のメンテナンスを行う際に用いられる。このメンテナンスユニット20は、図1に示すように、プリンター1のHome位置に設けられている。プリンター1は、メンテナンス時に、キャリッジ13をHome位置まで移動させた後、ノズルユニット161が備えるノズルからインクを吐出させる(フラッシング)。
制御ユニット15は、図2に示すように、I/F151と、ユニット制御回路152と、メモリー153と、CPU(Central Processing Unit)154と、を含んで構成され
ている。
I/F151は、外部機器30から入力される印刷データをCPU154に入力する。
ユニット制御回路152は、供給ユニット11、搬送ユニット12、キャリッジ移動ユニット14、印刷部16、及び撮像部17(すなわち光源172及び撮像素子174)をそれぞれ制御する制御回路を備えており、CPU154からの指令信号に基づいて、各ユニットの動作を制御する。なお、各ユニットの制御回路が、制御ユニット15とは別体に設けられ、制御ユニット15に接続されていてもよい。
ている。
I/F151は、外部機器30から入力される印刷データをCPU154に入力する。
ユニット制御回路152は、供給ユニット11、搬送ユニット12、キャリッジ移動ユニット14、印刷部16、及び撮像部17(すなわち光源172及び撮像素子174)をそれぞれ制御する制御回路を備えており、CPU154からの指令信号に基づいて、各ユニットの動作を制御する。なお、各ユニットの制御回路が、制御ユニット15とは別体に設けられ、制御ユニット15に接続されていてもよい。
メモリー153は、プリンター1の動作を制御する各種プログラムや各種データを記憶している。各種データとしては、例えば、印刷データとして含まれる色データに対する各インクの吐出量を記憶した印刷プロファイルデータ等が挙げられる。また、光源172の各波長に対する発光特性や、撮像素子174の各波長に対する受光特性(受光感度特性)等が記憶されていてもよい。
CPU154は、メモリー153に記憶された各種プログラムを読み出し実行することで、供給ユニット11、搬送ユニット12、及びキャリッジ移動ユニット14の駆動制御、印刷部16の印刷制御、撮像部17の撮像制御、並びに、撮像部17による撮像データに基づく濃度むらの補正(バンディング補正)処理等を実施する。
[キャリッジの構成]
次に、キャリッジ13及び、当該キャリッジ13に設けられる印刷部16、撮像部17、及びシャッター機構18の構成について説明する。
図3は、本実施形態のプリンター1の構成を模式的に示す平面図である。なお、図3では、キャリッジ13の内部を図示している。
図4及び図5は、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18の概略構成を示す断面図である。
図3乃至図5に示すように、キャリッジ13は、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18と、を搭載する筐体であり、キャリッジ移動ユニット14によってX方向に沿って、つまり主走査方向に移動可能に構成される。これらのうち印刷部16及び撮像部17は、フレキシブル回路130(図1参照)によって制御ユニット15に接続され、制御ユニット15から制御信号に基づいて駆動される。
また、シャッター機構18は、後に詳述するが、シャッター181と、シャッター181を保持するスライダー182と、を備え、X方向に沿ったキャリッジ13の移動に応じて、シャッター181が撮像部17の開口窓171Aを覆う状態と、開口窓171Aに光が入射することができる状態と、を変更可能に構成されている。
次に、キャリッジ13及び、当該キャリッジ13に設けられる印刷部16、撮像部17、及びシャッター機構18の構成について説明する。
図3は、本実施形態のプリンター1の構成を模式的に示す平面図である。なお、図3では、キャリッジ13の内部を図示している。
図4及び図5は、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18の概略構成を示す断面図である。
図3乃至図5に示すように、キャリッジ13は、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18と、を搭載する筐体であり、キャリッジ移動ユニット14によってX方向に沿って、つまり主走査方向に移動可能に構成される。これらのうち印刷部16及び撮像部17は、フレキシブル回路130(図1参照)によって制御ユニット15に接続され、制御ユニット15から制御信号に基づいて駆動される。
また、シャッター機構18は、後に詳述するが、シャッター181と、シャッター181を保持するスライダー182と、を備え、X方向に沿ったキャリッジ13の移動に応じて、シャッター181が撮像部17の開口窓171Aを覆う状態と、開口窓171Aに光が入射することができる状態と、を変更可能に構成されている。
キャリッジ13の底面(+Z側の面)131には、メディアMからの反射光を撮像部17へ入射させる開口131Aが形成されている(図4及び図5参照)。また、底面131には、後述する印刷部16のノズルを露出させるノズル開口131Bが形成されている。また、キャリッジ13の−X側の第一キャリッジ側面132には、後述するシャッター機構18のスライダー182が挿通される挿通孔132Aが形成され、+X側の第二キャリッジ側面133には、スライダー182が挿通される挿通孔133Aが形成されている。
[印刷部の構成]
印刷部16は、制御ユニット15からの指令信号に基づいて、メディアMと対向する部分に、インクを個別にメディアM上に吐出して、メディアM上に画像を形成する印刷処理(メディアMに対する画像形成処理)を行う。
この印刷部16は、図3に示すように、複数色のインクに対応したノズルユニット161と、各ノズルユニット161にインクを供給するインクカートリッジ(図示略)と、インクカートリッジからノズルユニット161にインクを供給する供給管(図示略)と、を含み構成される。
ノズルユニット161は、メディアMに吐出する色毎(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレー、ライトグレー、マットブラック、フォトブラック等)に対応してそれぞれ設けられている。これらノズルユニット161は、インク滴を吐出するノズル(図示略)が設けられている。これらのノズルには、例えばピエゾ素子が配置されており、ピエゾ素子を駆動させることで、インクタンクから供給されたインク滴が+Z側に吐出されてメディアMに着弾し、ドットが形成される。このように構成されたノズルユニット161は、+Z側の端部が、ノズル開口131B内に配置されており、ノズル先端がノズル開口131Bから露出している。
印刷部16は、制御ユニット15からの指令信号に基づいて、メディアMと対向する部分に、インクを個別にメディアM上に吐出して、メディアM上に画像を形成する印刷処理(メディアMに対する画像形成処理)を行う。
この印刷部16は、図3に示すように、複数色のインクに対応したノズルユニット161と、各ノズルユニット161にインクを供給するインクカートリッジ(図示略)と、インクカートリッジからノズルユニット161にインクを供給する供給管(図示略)と、を含み構成される。
ノズルユニット161は、メディアMに吐出する色毎(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレー、ライトグレー、マットブラック、フォトブラック等)に対応してそれぞれ設けられている。これらノズルユニット161は、インク滴を吐出するノズル(図示略)が設けられている。これらのノズルには、例えばピエゾ素子が配置されており、ピエゾ素子を駆動させることで、インクタンクから供給されたインク滴が+Z側に吐出されてメディアMに着弾し、ドットが形成される。このように構成されたノズルユニット161は、+Z側の端部が、ノズル開口131B内に配置されており、ノズル先端がノズル開口131Bから露出している。
[撮像部の構成]
撮像部17は、本発明の光学装置に相当し、図4に示すように、筐体171と、光源172と、導光光学系173と、撮像素子174と、を備え、制御ユニット15からの指令信号に基づいて、メディアM上の所定の撮像領域を撮像する撮像処理を行う。つまり、撮像部17は、光源172から光を照射して上記撮像領域を照明し、当該撮像領域からの反射光を、導光光学系173を介して撮像素子174で受光することにより、撮像領域を撮像する。本実施形態では、撮像部17は、図3及び図4に示すように、印刷部16よりもX方向におけるFull側で、かつ、Y方向における+Y側(下流側)に設けられている。
撮像部17は、本発明の光学装置に相当し、図4に示すように、筐体171と、光源172と、導光光学系173と、撮像素子174と、を備え、制御ユニット15からの指令信号に基づいて、メディアM上の所定の撮像領域を撮像する撮像処理を行う。つまり、撮像部17は、光源172から光を照射して上記撮像領域を照明し、当該撮像領域からの反射光を、導光光学系173を介して撮像素子174で受光することにより、撮像領域を撮像する。本実施形態では、撮像部17は、図3及び図4に示すように、印刷部16よりもX方向におけるFull側で、かつ、Y方向における+Y側(下流側)に設けられている。
筐体171は、例えばアルミ等の軽量で、かつ熱伝導率が高い素材により形成され、光源172と、導光光学系173と、撮像素子174と、を収納する。
この筐体171は、下面(+Z側の面)に、本発明の窓に相当する開口窓171Aが設けられている。この開口窓171Aは、例えばキャリッジ13の底面131に設けられた開口131Aと同一形状に形成され、開口131Aと重なるように配置されている。本実施形態では、図3に示すように、筐体171の下面側における+Y側の端部171Bと、−Y側の端部171Cとが、キャリッジ13の底面131に固定されている。そして、図4及び図5に示すように、開口窓171Aと開口131Aとの形成位置において、筐体171とキャリッジ13の底面131との間には隙間CLが形成されている。この隙間CLのZ方向における寸法は、シャッター機構18のシャッター181及びスライダー182を挿通可能な寸法である。
この筐体171は、下面(+Z側の面)に、本発明の窓に相当する開口窓171Aが設けられている。この開口窓171Aは、例えばキャリッジ13の底面131に設けられた開口131Aと同一形状に形成され、開口131Aと重なるように配置されている。本実施形態では、図3に示すように、筐体171の下面側における+Y側の端部171Bと、−Y側の端部171Cとが、キャリッジ13の底面131に固定されている。そして、図4及び図5に示すように、開口窓171Aと開口131Aとの形成位置において、筐体171とキャリッジ13の底面131との間には隙間CLが形成されている。この隙間CLのZ方向における寸法は、シャッター機構18のシャッター181及びスライダー182を挿通可能な寸法である。
図4及び図5に示す光源172は、制御ユニット15からの指令信号に基づいて点灯され、撮像領域を含む領域を照明する。この光源172は、LED等の小型かつ電力消費量が小さい光源により構成され、筐体171の側面に固定されている。なお、本実施形態では、X方向に沿って撮像素子174を挟むように二つの光源172が設けられる構成を例示したが例えば、Y方向に沿って撮像素子174を挟むように二つの光源172を配置してもよい。また一つの光源172を設けてもよい。また、三つ以上の光源172を撮像素子174の周囲に例えば等間隔に設けてもよく、これにより簡易な構成で撮像領域をより均一に照明することができる。
導光光学系173は、単一又は複数のレンズや、アパーチャー等の光学部材により構成され、メディアM上の撮像領域で反射され、キャリッジ13の開口131A及び筐体171の開口窓171Aを通過した光を撮像素子174に導く。
撮像素子174は、複数画素を有するRGBイメージセンサーであり、導光光学系173の光軸上に配置され、メディアM上の所定の撮像領域で反射された光を受光し、撮像領域を撮像する。撮像素子174から出力された画像信号は、I−V変換器(図示略)、増幅器(図示略)、及びAD変換器(図示略)を介して制御ユニット15に入力される。
撮像素子174は、複数画素を有するRGBイメージセンサーであり、導光光学系173の光軸上に配置され、メディアM上の所定の撮像領域で反射された光を受光し、撮像領域を撮像する。撮像素子174から出力された画像信号は、I−V変換器(図示略)、増幅器(図示略)、及びAD変換器(図示略)を介して制御ユニット15に入力される。
[シャッター機構の構成]
シャッター機構18は、開口窓171Aを覆うためのシャッター181と、当該シャッター181を保持するスライダー182と、を備えている。このシャッター機構18は、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、当該スライダー182に保持されたシャッター181が、開口窓171Aから退避し、開口窓171Aが開放される位置(図4に示し、以下、開放位置とも称す)と、開口窓171Aを閉塞する位置(図5に示し、以下、閉塞位置とも称す)との間で移動する。シャッター181が開放位置にある場合、撮像部17は撮像領域を撮像可能である。一方、シャッター181が閉塞位置にある場合、撮像部17の筐体171内部に向かう外光が遮蔽される他、インクミスト等の異物の侵入が抑制される。
シャッター機構18は、開口窓171Aを覆うためのシャッター181と、当該シャッター181を保持するスライダー182と、を備えている。このシャッター機構18は、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、当該スライダー182に保持されたシャッター181が、開口窓171Aから退避し、開口窓171Aが開放される位置(図4に示し、以下、開放位置とも称す)と、開口窓171Aを閉塞する位置(図5に示し、以下、閉塞位置とも称す)との間で移動する。シャッター181が開放位置にある場合、撮像部17は撮像領域を撮像可能である。一方、シャッター181が閉塞位置にある場合、撮像部17の筐体171内部に向かう外光が遮蔽される他、インクミスト等の異物の侵入が抑制される。
シャッター181は、底面131の−Z側に配置され、Z方向から見た平面視において、開口窓171Aを閉塞可能な外形寸法、つまり開口窓171Aと略同じか、開口窓171Aよりも大きい外形寸法を有する。また、シャッター181は、筐体171とキャリッジ13の底面131との間に形成された隙間CLに挿通可能な厚み寸法(Z方向の寸法)を有する。つまり、シャッター181は、Z方向において隙間CLと、Y方向において筐体171の2つの端部171B,171C間の距離寸法と、の各寸法以下か略同等の寸法を有する。また、シャッター181は、ノズルユニット161のノズル先端よりも−Z側に配置されている。
スライダー182は、シャッター181を保持するとともに、キャリッジ13の底面131の−Z側に沿ってX方向に沿って移動可能なように、キャリッジ13に取り付けられている。また、スライダー182は、ノズルユニット161のノズル先端よりも−Z側に配置されている。このスライダー182は、図3に示すように、第一保持部182Aと、第二保持部182Bと、−X側に位置する第一端部182Cと、+X側に位置する第二端部182Dと、を備えている。なお、第一端部182Cは、本発明のスライダーの一端に相当し、第二端部182Dは、本発明のスライダーの他端に相当する。
第一保持部182A及び第二保持部182Bは、X方向を長手方向として、キャリッジ13の底面131に沿って配置される棒状の部材であり、Y方向に離間した状態で、第一端部182C及び第二端部182Dによって連結されている。Y方向における第一保持部182Aと第二保持部182Bとの間の距離寸法は、撮像領域からの反射光が開口窓171Aを通過することを妨げることがないように設定されており、例えば、開口窓171Aの開口寸法と略同じか、それ以上に設定されている(図3参照)。
また、第一保持部182A及び第二保持部182Bは、それぞれ−X側において第一キャリッジ側面132に形成された挿通孔132Aに挿通され、+X側において第二キャリッジ側面133に形成された挿通孔133Aに挿通されている。なお、各挿通孔132A,133Aの内側に0リング等の弾性部材を配置してもよい。これにより、第一保持部182A及び第二保持部182Bと弾性部材との間に摩擦力を生じさせることができ、スライダー182が意図しないタイミングで移動することを抑制できる。
第一端部182Cは、第一保持部182A及び第二保持部182Bから−Z方向に屈曲する板状部であり、−X側において第一保持部182A及び第二保持部182Bを連結している。なお、第一端部182Cが、図3に示すユニット筐体10の第一側面部102(本発明の第一当接部に相当)に当接することにより、スライダー182の−X側への移動が停止される。
また、第二端部182Dは、第一保持部182A及び第二保持部182Bから−Z方向に屈曲するように形成された板状部であり、+X側において第一保持部182A及び第二保持部182Bを連結している。なお、第二端部182Dが、図3に示すユニット筐体10の第二側面部103(本発明の第二当接部に相当)に当接することにより、スライダー182の+X側への移動が停止される。
これら第一保持部182Aと第二保持部182Bとの、X方向における所定位置に、シャッター181が設けられている。上記所定位置は、第一端部182Cが第一キャリッジ側面132に当接した際に、シャッター181が閉塞位置(図5参照)となり、第二端部182Dが第二キャリッジ側面133に当接した際に、シャッター181が開放位置(図4参照)となる位置である。
[キャリッジ及びシャッター機構の動作]
次に、キャリッジ13の移動に応じたシャッター機構18の動作について説明する。
図6及び図7は、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18の概略構成を示す断面図である。なお、図6は、シャッター181を閉塞位置とする場合を示し、図7は、シャッター181を開放位置とする場合を示している。
プリンター1は、例えば、撮像部17による撮像処理を実施する際にシャッター181を開放位置に移動させ、それ以外(例えば、印刷処理やメンテナンス処理等のインク吐出時や待機時等)ではシャッター181を閉塞位置に移動させる。
次に、キャリッジ13の移動に応じたシャッター機構18の動作について説明する。
図6及び図7は、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18の概略構成を示す断面図である。なお、図6は、シャッター181を閉塞位置とする場合を示し、図7は、シャッター181を開放位置とする場合を示している。
プリンター1は、例えば、撮像部17による撮像処理を実施する際にシャッター181を開放位置に移動させ、それ以外(例えば、印刷処理やメンテナンス処理等のインク吐出時や待機時等)ではシャッター181を閉塞位置に移動させる。
図6に示すように、シャッター181を閉塞位置に移動させる場合、キャリッジ13は、キャリッジ移動ユニット14によって、Home側、すなわち−X側に移動される。キャリッジ13の移動に応じて、第一端部182Cが第一側面部102の内面102Aに当接すると、ユニット筐体10に対するスライダー182の−X側への移動が停止される。そして、スライダー182がユニット筐体10に対して停止した状態で、第一キャリッジ側面132に第一端部182Cが当接するまで、キャリッジ13が−X側に移動する。この間、スライダー182がキャリッジ13に対して相対的にX方向に移動し、図6に示すように、シャッター181が開口131A及び開口窓171Aを閉塞する閉塞位置に移動される。
その後、プリンター1は、Home位置からキャリッジ13を+X側に移動させ、印刷処理を実施したり、キャリッジ13をHome位置に移動させた状態でメンテナンス処理を実施したりする。これにより、インク吐出時にインクミストが生じた場合でも、インクミストにより撮像部17が汚れたり、キャリッジ13の内部にインクミストが侵入したりすることを抑制できる。また、プリンター1は、上述の処理を実施しない待機状態の場合でも、シャッター181を閉塞位置とすることにより、塵がキャリッジ13の内部や撮像部17に侵入することを抑制できる。
一方、図7に示すように、シャッター181を開放位置に移動させる場合、キャリッジ13は、キャリッジ移動ユニット14によって、Full側、すなわち+X側に移動される。キャリッジ13の移動に応じて、第二端部182Dが第二側面部103の内面103Aに当接すると、ユニット筐体10に対するスライダー182の+X側への移動が停止される。そして、スライダー182がユニット筐体10に対して停止した状態で、第二キャリッジ側面133に第二端部182Dが当接するまで、キャリッジ13が+X側に移動する。この間、スライダー182がキャリッジ13に対して相対的に−X側に移動し、図7に示すように、シャッター181が開口131Aから退避する開放位置に移動される。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、キャリッジ13の移動に応じて、スライダー182が、第一側面部102又は第二側面部103に当接する。これにより、キャリッジ13に対して、シャッター181及びスライダー182を相対的に移動させることができる。具体的には、シャッター181の位置を閉塞位置と開放位置との間で変更できる。このように、シャッター181の位置を閉塞位置とすることにより、印刷部16からインクが吐出された際にインクミストが生じたとしても、インクミストにより撮像部17が汚れたり、インクミストがキャリッジ13内部に侵入したりすることを抑制できる。
本実施形態では、キャリッジ13の移動に応じて、スライダー182が、第一側面部102又は第二側面部103に当接する。これにより、キャリッジ13に対して、シャッター181及びスライダー182を相対的に移動させることができる。具体的には、シャッター181の位置を閉塞位置と開放位置との間で変更できる。このように、シャッター181の位置を閉塞位置とすることにより、印刷部16からインクが吐出された際にインクミストが生じたとしても、インクミストにより撮像部17が汚れたり、インクミストがキャリッジ13内部に侵入したりすることを抑制できる。
また、スライダー182が当接する第一側面部102及び第二側面部103は、キャリッジ移動ユニット14によるキャリッジ13の移動範囲の外に位置する。ここで、例えば、第一側面部102及び第二側面部103の代りに、スライダー182に当接する部材を、キャリッジ13の移動範囲内(例えばプラテン122上等)に設ける場合、キャリッジ13が移動した際に、キャリッジ13と上記部材とが干渉し、キャリッジ13が適切に移動されないおそれがある。これに対して、上述のように構成された本実施形態では、キャリッジ13や、キャリッジ13に搭載された部材(例えばスライダー182等)の干渉による、キャリッジ13の動作不良の発生を抑制でき、プリンター1の信頼性を向上させることができる。
第一端部182Cが第一側面部102に当接した際に、キャリッジ13の−X側への移動に応じて、シャッター181及びスライダー182が、キャリッジ13に対して+X側に相対移動する。これにより、シャッター181が閉塞位置に移動する。また、第二端部182Dが第二側面部103に当接した際に、キャリッジ13の+X側への移動に応じて、シャッター181及びスライダー182が、キャリッジ13に対して−X側に相対移動する。これにより、シャッター181が開放位置に移動する。すなわち、キャリッジ13の移動に応じて、シャッター181の位置を閉塞位置と開放位置との間で変更することができる。このように、キャリッジ13を移動させるために設けられたキャリッジ移動ユニット14の駆動により、閉塞状態と開放状態とを切り替えることができ、簡易な構成で、かつ高い信頼性を有するプリンター1を提供することができる。
また、本実施形態では、上述のように、キャリッジ13の移動に応じて、X方向に沿ってシャッター181及びスライダー182を相対移動させることができる。ここで、キャリッジ13の移動に応じて、+X側にのみシャッター181及びスライダー182を相対移動させることができる構成では、−X側への相対移動を行うための機構を別に設ける必要があり構成が複雑になる。これに対して、上述のように構成される本実施形態では、より簡易な構成で、シャッター181及びスライダー182の相対移動を行うことができる。
また、スライダー182は、ユニット筐体10の第一側面部102及び第二側面部103の内面に当接する。このような構成では、スライダー182が当接する部材を別に設けるよりも部品点数を削減することができ、プリンター1の構成を簡略化できる。
本実施形態では、キャリッジ13が、キャリッジ移動ユニット14によってHomeに移動され、シャッター181によって開口窓171Aが閉塞された状態で、印刷部16のメンテナンスが実施される。このため、メンテナンス時にインクミストが生じたとしても、当該インクミストにより撮像部17が汚れたり、インクミストがキャリッジ13内部に侵入したりすることを抑制できる。
本実施形態では、キャリッジ13において、印刷部16が撮像部17のHome側に位置するため、メンテナンスユニット20をプリンター1における−X側端部位置に設けることができ、プリンター1のサイズを小型化できる。つまり、キャリッジ13において、印刷部16が撮像部17のFull側に位置する場合、メンテナンスユニット20も、これに対応させてFull側にずらす必要があり、プリンター1自体のX方向のサイズが大きくなる。これに対して、本実施形態では、上述のように、メンテナンスユニット20をプリンター1のユニット筐体10における−X側端部位置に設ければよく、プリンター1のサイズを小型化できる。
また、本実施形態では、上述のように、キャリッジ13をHome側、すなわち−X側に移動させることにより、シャッター181を閉塞位置に移動させるように構成されている。このため、メンテナンス時に、キャリッジ13がHome側に移動した際に、シャッター181が開放位置に移動するという誤動作が発生することを抑制できる。
[第二実施形態]
次に、本発明に係る第二実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、一枚のシャッター181がスライダー182に設けられ、当該スライダー182の第一端部182Cをユニット筐体10の第一側面部102に当接させることにより、シャッター181を閉塞位置に移動させ、第二端部182Dを第二側面部103に当接させることにより、シャッター181を開放位置に移動させていた。これに対して、第二実施形態では、シャッター機構が、X方向に沿って離間する複数のシャッターを備える点で第一実施形態と相違する。
なお、以降に説明する実施形態では、既に説明した構成については同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
次に、本発明に係る第二実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、一枚のシャッター181がスライダー182に設けられ、当該スライダー182の第一端部182Cをユニット筐体10の第一側面部102に当接させることにより、シャッター181を閉塞位置に移動させ、第二端部182Dを第二側面部103に当接させることにより、シャッター181を開放位置に移動させていた。これに対して、第二実施形態では、シャッター機構が、X方向に沿って離間する複数のシャッターを備える点で第一実施形態と相違する。
なお、以降に説明する実施形態では、既に説明した構成については同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図8乃至図10は、第二実施形態のプリンター1Aにおけるキャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18Aを模式的に示す断面図である。なお、図8及び図9は、シャッターによって開口窓171Aが閉塞される場合を、図10は、開口窓171Aが開放される場合を図示している。
ここで、本実施形態のプリンター1Aは、シャッター機構18Aを除き、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
シャッター機構18Aは、開口窓171Aを覆うための第一シャッター181A及び第二シャッター181Bと、これら各シャッター181A,181Bを保持するスライダー182と、を備えている。このシャッター機構18Aは、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bのいずれかを閉塞位置に移動する。また、シャッター機構18Aは、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bを開放位置に移動する。
ここで、本実施形態のプリンター1Aは、シャッター機構18Aを除き、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
シャッター機構18Aは、開口窓171Aを覆うための第一シャッター181A及び第二シャッター181Bと、これら各シャッター181A,181Bを保持するスライダー182と、を備えている。このシャッター機構18Aは、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bのいずれかを閉塞位置に移動する。また、シャッター機構18Aは、スライダー182がX方向に沿って移動することにより、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bを開放位置に移動する。
第一シャッター181A及び第二シャッター181Bは、第一実施形態のシャッター181と略同様に構成され、スライダー182に保持されている。
第一シャッター181Aは、第二シャッター181Bの−X側に、当該第二シャッター181Bと離間して配置されている。X方向における第一シャッター181Aと第二シャッター181Bとの間の距離は、図10に示すように、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bが開放位置に配置されている際に、撮像領域からの反射光を遮蔽することがない距離であり、例えば、開口窓171AのX方向の寸法以上に設定されている。
第一シャッター181Aは、第二シャッター181Bの−X側に、当該第二シャッター181Bと離間して配置されている。X方向における第一シャッター181Aと第二シャッター181Bとの間の距離は、図10に示すように、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bが開放位置に配置されている際に、撮像領域からの反射光を遮蔽することがない距離であり、例えば、開口窓171AのX方向の寸法以上に設定されている。
上述のように構成されたプリンター1Aは、図8に示すように、第一シャッター181Aを閉塞位置に移動させる場合、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13をHome側、すなわち−X側に移動させる。キャリッジ13の移動に応じて、第一端部182Cが第一側面部102(図1等参照)に押圧され、スライダー182がキャリッジ13に対して+X側に相対的に移動する。第一端部182Cが第一キャリッジ側面132に当接し、キャリッジ13が停止した際に、第一シャッター181Aが閉塞位置に位置する。なお、この場合におけるキャリッジ13に対する第一シャッター181A及びスライダー182の位置を第一閉塞位置とも称する。
また、プリンター1Aは、図9に示すように、第二シャッター181Bを閉塞位置に移動させる場合、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13をFull側、すなわち+X側に移動させる。キャリッジ13の移動に応じて、第二端部182Dが第二側面部103(図1等参照)に押圧され、スライダー182がキャリッジ13に対して−X側に相対的に移動する。第二端部182Dが第二キャリッジ側面133に当接し、キャリッジ13が停止した際に、第二シャッター181Bが閉塞位置に位置する。なお、この場合におけるキャリッジ13に対する第二シャッター181B及びスライダー182の位置を第二閉塞位置とも称する。
また、プリンター1Aは、図10に示すように、第一シャッター181A及び第二シャッター181Bを開放位置に移動させる場合、キャリッジ13に対するスライダー182の位置を、図8に示す第一閉塞位置と、図9に示す第二閉塞位置と、の中間の位置(以下、中間位置とも称す)に移動させる。
例えば、キャリッジ13に対してスライダー182を第一閉塞位置から中間位置に移動させる場合、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13をFull側に移動させ、第二端部182Dを第二側面部103によって押圧することにより、スライダー182をキャリッジ13に対して−X側に相対的に移動させる。この際、キャリッジ13に対するスライダー182の相対的な移動距離(つまりキャリッジ13へのスライダー182の押し込み量)が、第一シャッター181AのX方向の寸法となるように、キャリッジ13の移動量が調整される。
一方、キャリッジ13に対してスライダー182を第二閉塞位置から中間位置に移動させる場合、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13をHome側に移動させ、第一端部182Cを第一側面部102によって押圧することにより、スライダー182をキャリッジ13に対して+X側に相対的に移動させる。この際、キャリッジ13に対するスライダー182の相対的な移動距離(押し込み量)が、第二シャッター181BのX方向の寸法となるように、キャリッジ13の移動量が調整される。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態では、第一シャッター181Aと、第一シャッター181Aの−X側に位置するように第二シャッター181Bとが、スライダー182に設けられている。そして、キャリッジ13をHome側(−X側)に移動させて、第一シャッター181A及びスライダー182の位置を第一閉塞位置とすることにより、第一シャッター181Aによって開口窓171Aを閉塞する。また、キャリッジ13をFull側(+X側)に移動させて、第一シャッター181A及びスライダー182の位置を第二閉塞位置とすることにより、第二シャッター181Bによって開口窓171Aを閉塞する。つまり、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13を+X側及び−X側のいずれの方向に移動させた場合でも、開口窓171Aを閉塞することができる。これにより、スライダー182が中間位置に配置されている場合、Home側のみならず、Full側に移動させても、開口窓171Aを閉塞することができる。したがって、開放位置から閉塞位置に第一シャッター181A及び第二シャッター181Bのいずれかを移動させる場合に、キャリッジ13の移動量が小さい方を選択することができ、開放位置から閉塞位置への変更による処理時間の短縮を図ることができる。
本実施形態では、第一シャッター181Aと、第一シャッター181Aの−X側に位置するように第二シャッター181Bとが、スライダー182に設けられている。そして、キャリッジ13をHome側(−X側)に移動させて、第一シャッター181A及びスライダー182の位置を第一閉塞位置とすることにより、第一シャッター181Aによって開口窓171Aを閉塞する。また、キャリッジ13をFull側(+X側)に移動させて、第一シャッター181A及びスライダー182の位置を第二閉塞位置とすることにより、第二シャッター181Bによって開口窓171Aを閉塞する。つまり、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13を+X側及び−X側のいずれの方向に移動させた場合でも、開口窓171Aを閉塞することができる。これにより、スライダー182が中間位置に配置されている場合、Home側のみならず、Full側に移動させても、開口窓171Aを閉塞することができる。したがって、開放位置から閉塞位置に第一シャッター181A及び第二シャッター181Bのいずれかを移動させる場合に、キャリッジ13の移動量が小さい方を選択することができ、開放位置から閉塞位置への変更による処理時間の短縮を図ることができる。
[第三実施形態]
次に、本発明に係る第三実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、シャッター181がスライダー182に設けられ、当該スライダー182の第一端部182Cをユニット筐体10の第一側面部102に当接させることにより、シャッター181を閉塞位置に移動させ、第二端部182Dを第二側面部103に当接させることにより、シャッター181を開放位置に移動させていた。これに対して、第三実施形態では、シャッター機構が、シャッター181と開口窓171Aとの位置関係を変更する、つまりシャッター181の位置を閉塞位置と開放位置との間で切り替えるラッチ機構を備える点で相違する。
次に、本発明に係る第三実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、シャッター181がスライダー182に設けられ、当該スライダー182の第一端部182Cをユニット筐体10の第一側面部102に当接させることにより、シャッター181を閉塞位置に移動させ、第二端部182Dを第二側面部103に当接させることにより、シャッター181を開放位置に移動させていた。これに対して、第三実施形態では、シャッター機構が、シャッター181と開口窓171Aとの位置関係を変更する、つまりシャッター181の位置を閉塞位置と開放位置との間で切り替えるラッチ機構を備える点で相違する。
図11及び図12は、第三実施形態のプリンター1Bにおけるキャリッジ13B、撮像部17及びシャッター機構18Bの関係を模式的に示す断面図である。なお、図11は、シャッター181の位置が開放位置である場合を、図12は、シャッター181の位置が閉塞位置である場合を図示している。
本実施形態のプリンター1Bは、キャリッジ13B及びシャッター機構18B以外は、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
図11及び図12に示すようにキャリッジ13Bは、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18Bと、を搭載する。キャリッジ13Bは、第一キャリッジ側面132に挿通孔132Aが形成されていない点を除き、第一実施形態のキャリッジ13と略同様に構成される。本実施形態では、キャリッジ13Bは、+X側の第二キャリッジ側面133の挿通孔133Aに、後述するシャッター機構18Bの保持部183が挿通される。
本実施形態のプリンター1Bは、キャリッジ13B及びシャッター機構18B以外は、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
図11及び図12に示すようにキャリッジ13Bは、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18Bと、を搭載する。キャリッジ13Bは、第一キャリッジ側面132に挿通孔132Aが形成されていない点を除き、第一実施形態のキャリッジ13と略同様に構成される。本実施形態では、キャリッジ13Bは、+X側の第二キャリッジ側面133の挿通孔133Aに、後述するシャッター機構18Bの保持部183が挿通される。
シャッター機構18Bは、シャッター181と、シャッター181を保持する保持部183と、保持部183を+X側に付勢する付勢部材184と、シャッター181の位置を開放位置と閉塞位置との間で切り替えるラッチ機構185と、ラッチ機構185に取り付けられる当接部材186と、を備える。なお、保持部183及び当接部材186は、本発明のスライダーに相当し、ラッチ機構185において係合され、X方向に沿って一体的に移動する。
このシャッター機構18Bは、当接部材186が第二側面部103に当接し、ラッチ機構185に向かって−X側に押し込まれる度に、ラッチ機構185によるロック状態とロック解除状態とを切り替えることにより、シャッター181の位置を、ロック状態に対応する閉塞位置と、ロック解除状態に対応する開放位置との間で変更するように構成されている。
このシャッター機構18Bは、当接部材186が第二側面部103に当接し、ラッチ機構185に向かって−X側に押し込まれる度に、ラッチ機構185によるロック状態とロック解除状態とを切り替えることにより、シャッター181の位置を、ロック状態に対応する閉塞位置と、ロック解除状態に対応する開放位置との間で変更するように構成されている。
保持部183は、X方向を長手方向として、キャリッジ13Bの底面131に沿って配置されている棒状の部材である。保持部183の−X側の端部には、シャッター181が取り付けられている。また、保持部183は、付勢部材184と当接する突出部183Aを備え、付勢部材184によって+X側に付勢されている。この保持部183は、挿通孔133Aに挿通され、保持部183の−X側の一部とシャッター181とは、キャリッジ13B内に配置される。
付勢部材184は、例えば、スプリングばねで構成され、保持部183の周囲に巻回され、キャリッジ13Bに対して、保持部183の突出部183Aを+X側に付勢することにより、保持部183を+X側に付勢する。なお、ラッチ機構185のロック解除状態では、保持部183が、付勢部材184の付勢力によって、キャリッジ13Bに対して+X側に移動し、図11に示すように、シャッター181が開放位置に固定される。
当接部材186は、X方向を長手方向とする棒状の部材である。当接部材186は、第二キャリッジ側面133の挿通孔133Aに挿入される。当接部材186の−X側端部は、ラッチ機構185の内部で保持部183と係合する。この当接部材186の+X側端部186Aは、+X側にキャリッジ13Bが移動した際に、第二側面部103(図1等参照)に当接する。
ラッチ機構185は、当接部材186が−X側に押し込まれる度に、保持部183の位置を、ロック解除状態に対応するロック解除位置(図11参照)と、ロック状態に対応するロック位置(図12参照)と、の間で切り替える。ロック解除状態では、ラッチ機構185は、付勢部材184による付勢力によって保持部183を+X側に移動させ、シャッター181を開放位置とする。一方、ロック状態では、ラッチ機構185は、付勢部材184による付勢力に抗して保持部183をロック位置に保持し、ひいてはシャッター181を閉塞位置に保持する。
このようなラッチ機構185は、例えば、ラッチカムと、回転子と、を含み構成される。ラッチカムは、ラッチ機構185の筐体の内周面にX方向に沿って設けられた、複数の凹条と、複数の突条と、を含み構成される。凹条及び突条は、内周面の周方向に沿って交互に設けられている。また、回転子は、凹条に嵌合可能な突出部を有する。回転子の−X側端部は、保持部183に当接し、+X側端部は、当接部材186に当接する。また回転子は、当接部材186によって−X側に押圧された際に、周方向に回転するように構成されている。そして、回転子の突出部がラッチカムの凹条に嵌合して、凹条に沿って+X側に移動することにより上述のロック解除状態となる。ロック解除状態では、上述のように、保持部183が+X側に移動し、シャッター181の位置が開放位置となる。一方、当接部材186が−X側に(つまりキャリッジ13B側)に押圧されると、回転子が凹条に沿って−X側に移動する。そして、回転子の突出部が凹条よりも−X側に移動すると、回転子が回転して、凹条に隣接する凸条の−X側端部に突出部が当接し、ロック状態となる。これにより、保持部183が−X側に移動した状態で固定され、つまりシャッター181の位置が閉塞位置に固定される。なお、ラッチ機構185は、当接部材186が−X側に押し込まれる度に、シャッター181の開放位置と閉塞位置との間で、保持部183の位置を変更可能に構成されていればよく、上記構成に限定されない。
上述のように構成されたプリンター1Bは、シャッター181に移動させる場合、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13BをFull側、すなわち+X側に移動させる。キャリッジ13Bの移動に応じて、当接部材186が、第二側面部103に当接し、ラッチ機構185に向かって相対的に移動する。これにより、当接部材186がラッチ機構185に押し込まれ、シャッター181の位置が、ラッチ機構185のロック状態に対応する閉塞位置と、ロック解除状態に対応する開放位置との間で切り替わる。
[第三実施形態の作用効果]
本実施形態では、キャリッジ13Bを+X側に移動させ、当接部材186を第二側面部103に当接させることにより、ラッチ機構185をロック状態とロック解除状態との間で切り替える。これにより、シャッター181の位置を、ロック状態に対応する閉塞位置と、ロック解除状態に対応する開放位置との間で移動させることができる。したがって、シャッター181を移動させる場合に、キャリッジ13Bを+X側に移動させればよく、シャッター181の開閉処理を簡略化できる。
本実施形態では、キャリッジ13Bを+X側に移動させ、当接部材186を第二側面部103に当接させることにより、ラッチ機構185をロック状態とロック解除状態との間で切り替える。これにより、シャッター181の位置を、ロック状態に対応する閉塞位置と、ロック解除状態に対応する開放位置との間で移動させることができる。したがって、シャッター181を移動させる場合に、キャリッジ13Bを+X側に移動させればよく、シャッター181の開閉処理を簡略化できる。
また、本実施形態では、メンテナンスユニット20が配置されたHome側とは反対側のFull側にキャリッジ13Bを移動させた際に、シャッター181の開閉が行われる。このため、メンテナンス時に、キャリッジ13BがHome側に移動した際に、シャッター181が開放位置に移動するという誤動作が発生することを抑制できる。
[第四実施形態]
次に、本発明に係る第四実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、スライダー182によってシャッター181を保持し、スライダー182を移動させることによりシャッター181を開放位置と閉塞位置との間で移動させていた。これに対して、第四実施形態では、スライダー182によって撮像部17を保持し、当該スライダー182を移動させることにより開口131Aに対して撮像部17を移動させる点で第一実施形態と相違する。
次に、本発明に係る第四実施形態について説明する。
上述の第一実施形態では、シャッター機構18は、スライダー182によってシャッター181を保持し、スライダー182を移動させることによりシャッター181を開放位置と閉塞位置との間で移動させていた。これに対して、第四実施形態では、スライダー182によって撮像部17を保持し、当該スライダー182を移動させることにより開口131Aに対して撮像部17を移動させる点で第一実施形態と相違する。
図13及び図14は、第四実施形態のプリンター1Cにおける、キャリッジ13、印刷部16、撮像部17及びシャッター機構18Cを模式的に示す断面図である。なお、図13は、撮像部17の開口窓171Aが閉塞されている場合を、図14は、開口窓171Aが閉塞されていない場合を図示している。
図13及び図14に示すようにキャリッジ13は、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18Cと、を搭載する。なお、本実施形態のプリンター1Cは、シャッター機構18C以外は、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
図13及び図14に示すようにキャリッジ13は、印刷部16と、撮像部17と、シャッター機構18Cと、を搭載する。なお、本実施形態のプリンター1Cは、シャッター機構18C以外は、第一実施形態のプリンター1と略同様に構成される。
シャッター機構18Cは、シャッター181と、スライダー182とを備えている。スライダー182は、シャッター181とともに、シャッター181の+X側に撮像部17を保持している。すなわち、撮像部17は、シャッター181とともに、キャリッジ13に対してX方向に沿って相対移動可能に、キャリッジ13に搭載されている。
このシャッター機構18Cでは、図13に示すように、スライダー182の第一端部182Cが、第一キャリッジ側面132に当接する際、撮像部17の開口窓171Aが、キャリッジ13の底面131によって覆われている。すなわち、本実施形態では、底面131における開口窓171Aに対向する対向部131Cが、開口窓171Aを覆うシャッターとして機能する。また、シャッター181は、キャリッジ13の開口131Aを閉塞している。
また、シャッター機構18Cでは、図14に示すように、スライダー182の第二端部182Dが、第二キャリッジ側面133に当接する際、撮像部17は、開口窓171Aが開口131Aと重なる位置に配置され、メディアMの所定の撮像領域を撮像可能である。
また、シャッター機構18Cでは、図14に示すように、スライダー182の第二端部182Dが、第二キャリッジ側面133に当接する際、撮像部17は、開口窓171Aが開口131Aと重なる位置に配置され、メディアMの所定の撮像領域を撮像可能である。
このように構成されたプリンター1Cでは、開口窓171Aを閉塞する場合、第一実施形態と同様に、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13をHome側に移動させ、スライダー182をキャリッジ13に対して+X側に相対移動させる。一方、開口窓171Aを開放する場合、キャリッジ13をFull側に移動させ、スライダー182をキャリッジ13に対して−X側に相対移動させる。
[第四実施形態の作用効果]
本実施形態では、キャリッジ13の移動に応じて、スライダー182が、第一側面部102又は第二側面部103に当接する。これにより、キャリッジ13に対して、撮像部17及びスライダー182を相対的に移動させることができる。具体的には、撮像部17の位置を、キャリッジ13の開口131Aに臨む位置と、底面131に臨む位置と、の間で変更できる。この場合、底面131が、撮像部17を覆うシャッターとなり、インクミストにより撮像部17が汚れることを抑制できる。
また、本実施形態では、撮像部17が底面131に臨む位置に移動された際に、シャッター181が開口131Aを閉塞する位置に移動されるため、インクミストがキャリッジ13内部に侵入することを抑制できる。
本実施形態では、キャリッジ13の移動に応じて、スライダー182が、第一側面部102又は第二側面部103に当接する。これにより、キャリッジ13に対して、撮像部17及びスライダー182を相対的に移動させることができる。具体的には、撮像部17の位置を、キャリッジ13の開口131Aに臨む位置と、底面131に臨む位置と、の間で変更できる。この場合、底面131が、撮像部17を覆うシャッターとなり、インクミストにより撮像部17が汚れることを抑制できる。
また、本実施形態では、撮像部17が底面131に臨む位置に移動された際に、シャッター181が開口131Aを閉塞する位置に移動されるため、インクミストがキャリッジ13内部に侵入することを抑制できる。
また、本実施形態では、上述のように、キャリッジ13がHome側、すなわち−X側に移動した際に、撮像部17が底面131に臨む位置に、シャッター181が開口131Aを閉塞する位置に、それぞれ移動する。このため、メンテナンス時に、キャリッジ13がHome側に移動した際に、シャッター181が移動し、開口131Aが開放されることを抑制できる。つまり、メンテナンス時のシャッター181の誤動作による、キャリッジ13内へのインクミストの侵入を抑制できる。
[変形例]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態では、Home側にメンテナンスユニット20が配置されていたが、Full側に配置してもよい。また、メンテナンスユニット20を設けなくてもよい。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記各実施形態では、Home側にメンテナンスユニット20が配置されていたが、Full側に配置してもよい。また、メンテナンスユニット20を設けなくてもよい。
上記第一、第二、及び第四実施形態では、キャリッジ13がHome側に移動することにより開口窓171Aが閉塞され、キャリッジ13がFull側に移動することにより、開口窓171Aが開放される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、キャリッジ13がHome側に移動することにより開口窓171Aが開放され、キャリッジ13がFull側に移動することにより、開口窓171Aが閉塞される構成としてもよい。
また、上記第三実施形態では、キャリッジ13がFull側に移動することによりシャッター181の位置が変更される構成としたが、Home側に移動することによりシャッター181の位置が変更される構成としてもよい。
さらに、上述の場合、メンテナンスユニット20をFull側に配置してもよい。
また、上記第三実施形態では、キャリッジ13がFull側に移動することによりシャッター181の位置が変更される構成としたが、Home側に移動することによりシャッター181の位置が変更される構成としてもよい。
さらに、上述の場合、メンテナンスユニット20をFull側に配置してもよい。
上記第一、第二、及び第四実施形態では、スライダー182の第一端部182Cを第一側面部102に当接させて、スライダー182をキャリッジ13に対して+X側に相対移動させ、第二端部182Dを第二側面部103に当接させて、スライダー182をキャリッジ13に対して−X側に相対移動させていたが、これに限定されない。例えば、スライダー182を当接させることによる上記相対移動が、±X側のうちの一方向にのみ実施可能に構成されてもよい。この場合、スライダー182をキャリッジ13に対して他の方向に相対移動させるアクチュエーターをキャリッジ13内に設け、一方向へスライダー182を相対移動させる際に、キャリッジ13の移動量に応じて、シャッター181及びスライダー182のキャリッジ13に対する相対位置を調整してもよい。
上記第二実施形態では、キャリッジ13に対してスライダー182を完全に押し込んだ状態で、開口窓171Aが閉塞される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、図9に示すように、開口窓171Aが第二シャッター181Bに閉塞された状態から、キャリッジ13に対してスライダー182をさらに−X側に押し込み可能な構成としてもよい。この場合、スライダー182のキャリッジ13に対する押し込み量を適宜設定することにより、開口窓171Aに対する第二シャッター181Bの相対位置を、開口窓171Aを閉塞する位置から、開放する位置まで、−X側に移動させることができる。つまり、+X側へのキャリッジ13の移動に応じて、開口窓171Aに対する第二シャッター181Bの相対位置を、開放位置から閉塞位置に変更した後、さらに開放位置に変更でき、これにより、第二シャッター181Bを閉塞位置から開放位置に移動させる際のキャリッジ13の移動量を低減させることができる。なお、スライダー182の−X側でも同様に、+X方向への押し込み量を適宜設定することにより、同様に、第一シャッター181Aを閉塞位置から開放位置に移動させる際のキャリッジ13の移動量を低減させることができる。
上記第一、第二、及び第四実施形態において、スライダーの押し込み量を規制する規制機構を設けてもよい。例えば、スライダーが挿入される挿通孔の内側に弾性部材を配置し、かつ、スライダーに弾性部材が挿入される凹部を設ける構成が挙げられる。この凹部を、シャッターの開放位置及び閉塞位置に対応する位置に設けることにより、スライダー及びシャッターをより確実に適切な位置で停止させることができる。
上記各実施形態では、光学装置の一例として撮像部17を備える構成を例示したが、これに限定されず、他の装置を備える構成としてもよい。このような光学装置の一例として、メディアMからの反射光の測色を行う測色器が挙げられる。この測色器は、例えば、反射光を分光する分光フィルターと、分光フィルターによって分光された光を受光する受光素子と、を含む構成が挙げられる。
また、光学装置として、撮像部17及び測色器等の複数の装置を同時に備える構成としてもよい。このような場合、各装置の開口部を同時に覆うことができるシャッターを用いることにより、複数の開口部を同時に開閉させることができる。
また、光学装置として、撮像部17及び測色器等の複数の装置を同時に備える構成としてもよい。このような場合、各装置の開口部を同時に覆うことができるシャッターを用いることにより、複数の開口部を同時に開閉させることができる。
上記第一、第二、及び第四実施形態では、スライダーが、互いに離間する第一保持部182Aと、第二保持部182Bと、を備え、各保持部182A,182Bを跨ぐようにシャッターが設けられていたが、これに限定されない。例えば、各保持部182A,182Bの代りに、開口窓171Aを露出させるための貫通口が形成された板状のスライダーを採用してもよい。この場合、スライダーの強度を向上させることができる。
上記第四実施形態では、シャッター機構18Cがシャッター181を備える構成を例示したが、これに限定されず、シャッター181を備えない構成としてもよい。なお、当該変形例と比べて、シャッター181を備える構成の方が、キャリッジ13の開口131Aを閉塞でき、キャリッジ13へのインクミストの侵入を抑制できる点で好ましい。
キャリッジ13における印刷部16に対する撮像部17の位置としては、印刷部16のFull側に限定されない。例えば、印刷部16のHome側に配置してもよい。
キャリッジ13において印刷部16よりも+Y側に撮像部17が設けられた例を示したが、印刷部16の−Y側に撮像部17が設けられてもよい。
印刷部16が設けられた印刷用キャリッジとは別に、撮像部17が搭載された撮像用キャリッジを備え、当該撮像用キャリッジが、キャリッジ移動ユニット14と同様の構成の移動機構により移動可能に構成されていてもよい。
キャリッジ13において印刷部16よりも+Y側に撮像部17が設けられた例を示したが、印刷部16の−Y側に撮像部17が設けられてもよい。
印刷部16が設けられた印刷用キャリッジとは別に、撮像部17が搭載された撮像用キャリッジを備え、当該撮像用キャリッジが、キャリッジ移動ユニット14と同様の構成の移動機構により移動可能に構成されていてもよい。
また、供給ユニット11及び搬送ユニット12によりメディアMをY方向に搬送することで、キャリッジ13をメディアMに対してY方向に相対移動させたが、これに限定されない。例えば、キャリッジ13をY方向に移動可能な構成としてもよい。また、キャリッジ13を、X−Yの双方に沿って移動可能な構成としてもよい。
さらに、キャリッジ移動ユニット14は、キャリッジ13をX方向に移動させたが、メディアMを、X方向に移動させる構成などとしてもよい。
さらに、キャリッジ移動ユニット14は、キャリッジ13をX方向に移動させたが、メディアMを、X方向に移動させる構成などとしてもよい。
上記各実施形態では、キャリッジ13に、撮像部17及びシャッター機構18が搭載され、キャリッジ移動ユニット14によって、キャリッジ13を移動させることにより、撮像部17及びシャッター機構18を一体的に移動可能としていたが、これに限定されず、キャリッジ13を備えない構成を採用してもよい。例えば、撮像部17とシャッター機構18とが一体的に構成され、撮像部17及びシャッター機構18が、キャリッジ移動ユニット14と同様の構成の移動機構により移動可能に構成されていてもよい。
上記各実施形態において、プリンターとして、インクを吐出して画像形成する印刷部16を備える、所謂、インクジェットプリンターを例示したが、これに限定されず、画像形成材料をメディアMに転写して画像形成する印刷部を備えるプリンターに、上記各実施形態の構成を適用することができる。このようなプリンターとしては、例えば、画像形成材料としてのインクリボンを加熱溶融させてメディアMに転写する、所謂、熱転写プリンターや、トナーを用いて潜像画像を現像し、現像された画像をメディアMに転写する、所謂、電子写真プリンターが挙げられる。このように、インクジェット方式以外の他の方式のプリンターに、上記各実施形態の構成を適用した場合でも、飛散した画像形成材料による光学装置の汚れや劣化を好適に抑制することができる。
上記各実施形態において、測定装置を備えたプリンター1を例示したが、これに限定されない。例えば、印刷部16を備えず、メディアMの測定のみを実施する測定装置であってもよい。また、例えば工場等において製造された印刷物の品質検査を行う品質検査装置に、本発明の測定装置を組み込んでもよく、その他、如何なる装置に本発明の測定装置を組み込んでもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。
1,1A,1B,1C…プリンター、10…ユニット筐体、13,13B…キャリッジ、14…キャリッジ移動ユニット、16…印刷部、17…撮像部、18,18A,18B,18C…シャッター機構、20…メンテナンスユニット、101…底面部、102…第一側面部、102A…内面、103…第二側面部、103A…内面、104…第三側面部、122…プラテン、131…底面、131A…開口、131B…ノズル開口、131C…対向部、132…第一キャリッジ側面、132A…挿通孔、133…第二キャリッジ側面、133A…挿通孔、141…キャリッジガイド軸、143…タイミングベルト、171…筐体、171A…開口窓、171B…端部、171C…端部、181…シャッター、181A…第一シャッター、181B…第二シャッター、182…スライダー、182A…第一保持部、182B…第二保持部、182C…第一端部、182D…第二端部、183…保持部(スライダー)、184…付勢部材、185…ラッチ機構、186…当接部材、186A…+X側端部。
Claims (10)
- 光が入射する窓を有する光学装置と、
前記窓を覆うためのシャッターと、
前記シャッターを保持するスライダーと、
前記光学装置及び前記スライダーを第一方向及び前記第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、
前記スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、
を含み、
前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記窓に対して前記スライダー及び前記シャッターが前記第一方向又は前記第二方向に相対移動する
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項1に記載の測定装置において、
前記窓が前記第一方向又は前記第二方向に移動することにより、前記窓が前記シャッターに覆われる状態と、前記窓に前記光が入射することが可能となる状態と、が切り替わる
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の測定装置において、
前記当接部は、前記スライダーの一端が当接する第一当接部と、前記スライダーの他端が当接する第二当接部と、を含み、
前記一端が前記第一当接部に当接しているとき、前記窓は前記第一方向に移動し、
前記他端が前記第二当接部に当接しているとき、前記窓は前記第二方向に移動する
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項3に記載の測定装置において、
前記シャッターは、第一シャッターと、前記第一シャッターよりも前記他端側に配置される第二シャッターと、を含む
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項1に記載の測定装置において、
前記スライダーを前記第一方向又は前記第二方向に付勢する付勢部材と、
前記スライダーの位置を固定するラッチ機構と、をさらに含み、
前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記スライダーの位置の固定又は前記固定の解除が行われ、前記固定又は前記固定の解除に伴い、前記シャッターと前記窓との位置関係が変わる
ことを特徴とする測定装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の測定装置において、
前記当接部は、前記測定装置の筐体の内面である
ことを特徴とする測定装置。 - 光が入射する窓を有する光学装置と、
前記窓を覆うためのシャッターと、
前記光学装置を保持するスライダーと、
前記光学装置及び前記スライダーを第一方向及び前記第一方向とは逆の方向である第二方向に移動させる移動機構と、
前記スライダーの一端又は他端が当接する当接部と、
を含み、
前記一端又は前記他端が前記当接部に当接した際に、前記シャッターに対して前記スライダー及び前記光学装置が前記第一方向又は前記第二方向に相対移動することを特徴とする測定装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の測定装置と、
メディアに対して画像を印刷する印刷部と、を備える
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項8に記載の印刷装置において、
前記測定装置と前記印刷部とが搭載されたキャリッジを含み、
前記移動機構は、前記キャリッジを前記第一方向及び前記第二方向に移動させ、
前記移動機構によって前記キャリッジが前記第一方向に移動されて、前記スライダーの一端が前記当接部に当接し、前記シャッターにより前記窓が閉塞された際に、前記印刷部のメンテナンスを実施するメンテナンス部をさらに含む
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項9に記載の印刷装置において、
前記光学装置は、前記印刷部よりも前記他端側に位置する
ことを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016039344A JP2017158029A (ja) | 2016-03-01 | 2016-03-01 | 測定装置及び印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016039344A JP2017158029A (ja) | 2016-03-01 | 2016-03-01 | 測定装置及び印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017158029A true JP2017158029A (ja) | 2017-09-07 |
Family
ID=59810461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016039344A Withdrawn JP2017158029A (ja) | 2016-03-01 | 2016-03-01 | 測定装置及び印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017158029A (ja) |
-
2016
- 2016-03-01 JP JP2016039344A patent/JP2017158029A/ja not_active Withdrawn
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