JP2017156983A - 移動経路推定装置、及び移動経路推定方法 - Google Patents

移動経路推定装置、及び移動経路推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定区間の少なくとも2地点(進入地点Oおよび進出地点D)の通過情報から、当該OD間の移動経路を推定する。【解決手段】少なくとも2地点の間における経路推定対象の実際の旅行時間を算出し、予め設定された、少なくとも2地点の間の経路候補の情報と、各経路候補に対して与えられた設定旅行時間の情報と、を取得し、実際の旅行時間と設定旅行時間の情報とを用いて経路を決定するための評価値を算出し、各経路候補に対する評価値に基づいて経路推定対象が取った経路を決定する。【選択図】図1

Description

本発明は、移動経路推定装置、及び移動経路推定方法に関する。
従来、都市全体の交通需要を把握する方法として、個人ごとの交通行動を対象地した日集計モデル、ゾーンを対象に集団的な行動を扱う集計モデルといった手法が用いられている。例えば、集計モデルは、交通の発生・集中量の予測、分布交通量の予測、交通手段の配分、配分交通量の余録といった段階に分けて扱う四段階推計法が用いられている。集計モデルに用いられる人の行動データは、調査対象地域内のパーソントリップ調査データが一般的である。パーソントリップ調査データは、交通行動の起点である出発地(Origin)、終点である到着地(Destination)、移動目的、移動手段、移動時間などの各人の一日の交通データ(トリップデータともいう)である。パーソントリップ調査データは複数の交通手段を利用して移動したトリップが得られるので、交通手段の分担などの検討が可能なデータである。
しかしながら、パーソントリップ調査データはアンケート調査のため、必要に応じて実施されるか、あるいは10年に一度といった頻度で実施されるのが現状であり、施設、道路鉄道などの都市構造物の新設やその運用時間の変更による人の行動変化を直ちにモデルに反映し、交通需要の変化を把握することは難しい。特に、新興国においては、都市部における人口増加と交通発展が著しく、それに伴って人の行動が短期間に変化するため、アンケート調査を通じて実態を把握し続けることは困難である。
また、交通行動を把握する方法として、近年プローブカーシステムやプローブパーソンシステムの利用が期待されている。プローブカーシステムとは車両をセンサとし、走行車両から走行速度や位置などの走行データを取得して道路交通情報を生成するシステムである。プローブカーを利用することで、車両が実際に通過した位置、時間、速度、経路等の位置計測データ(以下、プローブ情報)が取得できる。プローブパーソンとは、GPS(Global Positioning System)などの全地球測位システムを搭載した携帯電話やスマートフォンなどの移動端末から人の移動速度や位置などの移動データを取得して、道路に限らず、鉄道や施設内の人の移動経路情報を生成するシステムである。ここでは、プローブカーシステムやプローブパーソンシステムで得られた人の移動データ(位置や時間など)を総称してプローブデータと称する。プローブデータは、所定周期で計測された移動軌跡であり移動経路の推定が可能である。
しかしながら、プローブデータは上述のシステムが搭載された、限られた車両からしか得られない場合もあるため、都市交通全体の利用実態を把握することが難しい。
一方、道路交通においては、料金所付近の渋滞緩和などを目的に、自動料金収受システムETC(Electronic Toll Collection System)が導入されている。また、鉄道やバスなどの公共交通機関においては、券売機や改札口付近の混雑解消などを目的に交通ICカードによる運賃収受システムが導入されている。これにより、スムーズな交通移動を促すための環境整備が進められてきた。このようなシステムには、料金所や改札口の入出場のたびに、入出場場所、通過時刻、料金などの利用履歴(通過ログ)が記録される。そのシステムの膨大な規模から判断すると、都市交通全体の移動実態の把握が期待できる。
しかしながら、そのような通過ログには実際に人や車が移動した経路情報が含まれないので、交通需要を把握するためには、進入地点Oから進出地点Dまでの経路を何らかの方法で推定する必要がある。
OD間の利用経路の推定において、通過ログから得られた実旅行時間(実際の旅行時間)に基づいて利用経路が一意に定まることが望ましいが、旅行時間は周囲の交通状況の変化によって変動するので、同一経路を利用してもその旅行時間は利用者によって様々であり、実旅行時間から移動経路を一意に定めることは困難である。
このような移動経路の旅行時間のばらつきに関して、特許文献1は、ナビゲーションシステムで探索した出発地から目的地までの移動経路に対し、交通変動を考慮して旅行時間を設定する方法について開示している。また、特許文献1では、過去の旅行時間データを統計処理し生成した各道路区間の所要時間の確率密度分布に、一つの極大値が存在するときは当該極大値を代表旅行時間に設定し、二つの極大値が存在するときは、当該道路区間の信号停止確率に基づいていずれかの極大値を選択するとしている。このような方法によれば、2地点間(進入地点Oおよび進出地点D、以下ODと記載)の各候補経路に対して交通変動に対応した旅行時間を与えることができるようになる。
特開2013−29421号公報
特許文献1に記載されるような従来技術は、移動経路が明らかなOD間に対して交通変動に応じた代表旅行時間を割り当てるのに有効である。
しかしながら、当該従来技術においては、OD通過情報には移動経路が含まれないため(移動経路については考慮せず、移動時間のみ考慮している)、そのOD間に対して交通変動に応じた代表旅行時間を割り当てることができない。また、OD間に交通変動に応じた代表旅行時間を割り当てたとしても、OD間を移動可能な経路が複数存在する場合は、代表旅行時間と経路とを対応付けることができない。このため、当該OD間の移動経路を特定することができないという課題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、所定区間の進入地点Oおよび進出地点Dを含む少なくとも2地点の通過情報から、当該OD間の移動経路を推定するための技術を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明による移動経路推定装置は、少なくとも2地点の間における経路推定対象の実際の旅行時間を算出し、予め設定された、少なくとも2地点の間の経路候補の情報と、各経路候補に対して与えられた設定旅行時間の情報と、を取得し、実際の旅行時間と設定旅行時間の情報とを用いて経路を決定するための評価値を算出し、各経路候補に対する評価値に基づいて経路推定対象が取った経路を決定する。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本発明の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本発明の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではないことを理解する必要がある。
本発明によれば、所定区間の進入地点Oおよび進出地点Dを含む少なくとも2地点の通過情報から、当該OD間の移動経路を推定することができるようになる。
本発明の実施形態に係る移動経路推定システムの概略構成例を示す図である。 本実施形態に係る移動経路推定装置1のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される経路候補生成処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る移動経路推定装置1において、経路情報記憶部110に記憶されている所定のOD間の移動経路の代表旅行時間の一例を示す図である。 本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される代表旅行時間設定処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される実際の旅行時間分布の設定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る移動経路推定装置1において経路推定処理を実行する際に設定される実行条件(進入地点O、進出地点D、地点Oの通過時間、地点Dの通過時間など)と、入/出力部108により表示装置などの外部装置12に出力されるその実行結果(推定結果)の表示例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態による移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。
本発明は、道路や鉄道等の複数の交通手段を対象に都市全体の交通需要を把握するための移動経路推定装置および方法に関し、例えば、無線通信などを利用して、車載器やICカードなどにより移動体の通過情報を取得するシステムに蓄積された通過記録情報から移動体の移動経路を生成する技術に関する。本実施形態は、例えば、少なくとも2地点の通過記録(進入および進出時刻を含む)から得られる実際の旅行時間を用いて、当該2地点間の移動経路を推定する技術を開示する。その移動経路の推定では、2地点間の複数の経路候補の中から、外部から提供される所要時間(一般旅行時間とも称する)あるいは平均速度と2地点間の実際の旅行時間との類似性が高い経路が選択される。
以下、本発明を実施するための形態の一例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略することもある。また、以下の説明では、主に道路上を移動する自動車を対象にその移動経路を推定する例について述べているが、鉄道やバスなど、所定のネットワーク上を移動する他の移動手段も対象としている。また、以下の説明では、2地点間の経路を推定する処理について説明するが、3つ以上の地点を通過する経路を推定する処理にも適用可能である。
本実施形態では、当業者が本発明を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本発明の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。
更に、本発明の実施形態は、後述されるように、汎用コンピュータ上で稼動するソフトウェアで実装しても良いし専用ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実装しても良い。
以下では、「プログラム」としての各処理部(例えば、経路推定部など)を主語(動作主体)として実施形態における各処理について説明を行うが、プログラムはプロセッサによって実行されることで定められた処理をメモリ及び通信ポート(通信制御装置)を用いながら行うため、プロセッサを主語とした説明としてもよい。また、プログラムを主語として開示された処理は各種計算機等が行う処理としてもよい。プログラムの一部または全ては専用ハードウェアで実現してもよく、また、モジュール化されていても良い。各種プログラムはプログラム配布サーバや記憶メディアによって各計算機にインストールされてもよい。
(1)第1の実施形態
<システム構成例>
(i)システム概要
図1は、本発明の実施形態に係る移動経路推定システムの概略構成例を示す図である。当該移動経路推定システムは、図1に示されるように、所定の2地点間の通過時刻から当該区間の移動経路を推定する処理を実行する移動経路推定装置1と、運賃収受システム管理サーバ3と、通行料金収受システム管理サーバ4と、乗客10の通過記録情報(例えば、通過時間、通過場所、移動費用など)を取得する少なくとも1つの運賃収受システム7と、車両11の通過記録情報を取得する少なくとも1つの通行料金収受システム8と、例えば旅行時間を提供する外部サーバ13と、を備えている。移動経路推定装置1は、通信ネットワーク2を介して、運賃収受システム管理サーバ3と、通行料金収受システム管理サーバ4と、外部サーバ13と、接続されている。運賃収受システム管理サーバ3は、内部ネットワーク5を介して、運賃収受システム7と接続されている。通行料金収受システム管理サーバ4は、内部ネットワーク6を介して、通行料金収受システム8と接続されている。
図1において、移動経路推定装置1は、通信ネットワーク2を介して、運賃収受システム管理サーバ3及び通行料金収受システム管理サーバ4と必要な情報を相互に授受する。運賃収受システム管理サーバ3は、内部ネットワーク5を介して、運賃収受システム7から乗客10が入出ゲートを通過した時の通過記録情報を取得する。通行料金収受システム管理サーバ4は、内部ネットワーク6を介して通行料金収受システム8から車両11が入出ゲートを通過した時の通過記録情報を取得する。また、移動経路推定装置1は、運賃収受システム管理サーバ3や通行料金収受システム管理サーバ4から取得した通過記録情報を用いて移動経路を推定した結果を、運賃収受システム管理サーバ3や通行料金収受システム管理サーバ4、あるいは通信ネットワーク2に接続される外部サーバ13に提供する。
移動経路推定装置1は、例えばセンタCPU(プロセッサ)と、と半導体やハードディスク装置からなる記憶装置などを含むいわゆるコンピュータ(情報処理装置)によって構成され(移動経路推定装置1のハードウェア構成例については図2を参照して後述する)、図1に示すように、通信インターフェース101と、OD通過情報取得部102と、交通情報取得部103と、経路推定部104と、経路候補生成部105と、OD旅行時間生成部106と、プローブデータ取得部107と、入/出力部108と、経路情報記憶部110と、OD通過情報記憶部111と、交通情報記憶部112と、プローブデータ記憶部113と、地図データ記憶部114と、を備えている。移動経路推定装置1において、OD通過情報取得部102、交通情報取得部103、経路推定部104、プローブデータ取得部107、入/出力部108、経路候補生成部105、及びOD旅行時間生成部106の少なくとも1つは、例えばプログラム(例えば、プログラムメモリに格納されたプログラム)によって実現されるようにしても良い。また、経路情報記憶部110、OD通過情報記憶部111、交通情報記憶部112、プローブデータ記憶部113、及び地図データ記憶部114については、複数の記憶装置(半導体メモリやハードディスクなど、それぞれの記憶装置の種類が異なっていても良い)を設け、それぞれのデータを対応する記憶装置に格納するようにしても良いし、1つ或いは複数の記憶装置において記憶領域を分け、それぞれの記憶領域にそれぞれのデータを格納するようにしても良い。なお、図1の移動経路推定装置1において、実線はデータの流れを意味し、点線は情報の参照を意味している。
通信インターフェース101は、移動経路推定装置1と通信ネットワーク2との間の通信制御を行うとともに、通信ネットワーク2を介して運賃収受システム管理サーバ3および通行料金収受システム管理サーバ4とデータの送受信を行う。
なお、本明細書では、移動経路推定装置1において、通信ネットワーク2を介して通行料金収受システム管理サーバ4から道路交通を利用したOD通過情報を取得し、その移動経路を推定する一形態を中心に説明するが、公共交通などでは、運賃収受システム管理サーバ3から取得したOD通過情報に基づいて、公共交通サービス区間の人の移動経路を推定するようにしても良い。また、屋内においても同様に、屋内における所定の2地点の通過情報を取得し、屋内を移動した人の移動経路を推定するようにしても良い。いずれも公共交通や屋内の移動経路の候補は経路情報記憶部110から取得される。
(ii)各処理部の処理概要
OD通過情報取得部102は、通信インターフェース101を介して運賃収受システム管理サーバ3または通行料金収受システム管理サーバ4から、入出ゲートを通過した自動車や人などの通過記録情報(OD通過情報)を取得し、取得したOD通過情報(個々の車両の実際のデータ)を経路推定部104に入力し、OD通過情報記憶部111に保存する。
交通情報取得部103は、通信ネットワーク2に接続される外部サーバ13から所定の道路区間を走行する場合の所要時間(一般的な平均所要時間であり、後述の旅行時間Tbに相当)または走行速度データ、あるいは渋滞度(渋滞や混雑といった交通の度合い)、規制情報などの道路位置に対応付けられた交通情報を、通信インターフェース101を介して取得し、交通情報記憶部112に保存する。
経路推定部104は、OD通過情報取得部102あるいはOD通過情報記憶部111から、所定ODの通過記録情報を取得し、前記通過記録情報に含まれるO地点の通過時刻(進入時刻)およびD地点の通過時刻(進出時刻)から当該OD間の実際の旅行時間Ta(例えば休憩時間も含まれる実際の所要時間に相当)を算出する。また、経路推定部104は、経路情報記憶部110から同OD間の経路候補iを読込み、経路候補iの旅行時間Tb(i)と実際の旅行時間Taとを比較する。そして、経路推定部104は、旅行時間の類似性が高い経路を経路候補の中から選択し、当該OD通過情報に対応する移動経路とする。
経路候補生成部105は、地図データ記憶部114から道路ネットワーク、交通情報記憶部112から各道路区間の旅行時間、距離、料金などの移動コスト(移動費用)を読み込み、所定の2地点間の複数の経路候補を生成する。複数の移動経路を得る方法として、例えば、最小コスト経路を探索するダイクストラ法を基本にK番目に最小コストとなる経路を探索するK番目最短経路探索といった数学的な手法が用いられる。このようにして得られた所定OD間の複数経路は、当該OD間の経路候補として経路情報記憶部110に保存される。なお、当該経路候補生成処理は、経路推定処理が実行される前に実行されるべき処理である。
OD旅行時間生成部106は、経路情報記憶部110に保存された各経路において、その経路コストである旅行時間Tbに交通変化によるばらつきが存在するとして所定の確率密度関数を与える。確率密度は、例えば、旅行時間のばらつきが正規分布やその他の任意の分布に従うものとして、その経路の旅行時間を代表値とする確率密度関数を生成することにより与えることが可能である。
また、OD旅行時間生成部106は、所定ODの複数の通過旅行時間(各車両の実際の旅行時間Ta)をOD通過情報記憶部111から読み込み、その各経路の旅行時間の確率密度関数を生成する。このとき、推定対象の移動経路の代表旅行時間は、確率密度関数より設定される。得られた確率密度関数とその代表値は各経路情報として経路情報記憶部110に保存される。
なお、OD旅行時間生成部106は、所定ODの代表旅行時間をプローブデータ記憶部113から取得して設定するようにしても良い。このとき、OD旅行時間生成部106は、プローブデータ記憶部113に記憶される旅行時間が代表的な旅行時間であればその値を、各プローブカーから収集された複数の旅行時間(所要時間)であればその確率密度関数を計算して代表旅行時間を取得する。得られた代表旅行時間は各経路候補に関連付けて経路情報記憶部110に保存されるようにしても良い。
プローブデータ取得部107は、通信ネットワーク2に接続される外部サーバ(外部サーバ13と同一の或いは別の外部サーバ)から、複数の車両から収集した車両位置(位置情報、通過日時、進行方向など)を含むプローブデータを取得する。また、プローブデータ取得部107は、取得したプローブデータの位置情報に対応する道路ネットワークデータを地図データ記憶部114から読み込み、プローブデータを道路ネットワーク上に同定する。そして、プローブデータ取得部107は、道路区間(例えば地図データにおいて交差点などの道路網表現上の結節点であるノード間を結ぶ道路リンクなど)ごとに走行速度(以下、プローブ速度)を生成し、プローブデータ記憶部113に記憶する。さらに、プローブデータ取得部107は、通信ネットワーク2に接続される外部サーバ(外部サーバ13と同一の或いは別の外部サーバ)から、携帯電話やスマートフォンなどの位置検出機能を有する移動端末装置から得た人の位置情報を含むプローブデータを取得する。プローブデータ取得部107は、移動端末装置から取得したプローブデータの位置情報や移動速度などのセンサデータに基づいて、鉄道や徒歩などの移動手段を識別し、道路同様に鉄道や歩道などの地図上に同定し、同定した移動データをプローブデータ記憶部113に記憶する。
入/出力部108は、例えば、運行計画や交通制御などの外部システム(図示せず)から移動経路を推定するための実行条件(路線、地域、通過時間帯など)を受付け、その実行結果を移動経路推定装置1の表示部や外部装置12の表示部に出力したり、通信インターフェース101を介して運行計画や交通制御などの外部システムに提供したりする。また、入/出力部108は、外部装置12からユーザ入力を受付ける。そして、当該ユーザ入力に応答して、移動経路推定装置1のOD通過情報取得部102、交通情報取得部103、経路推定部104,経路候補生成部105、及びOD旅行時間生成部106の各処理またはそのうちのいずれかが実行される。
<移動経路推定装置のハードウェア構成>
図2は、本実施形態に係る移動経路推定装置1のハードウェア構成例を示す図である。移動経路推定装置1は、一例として、コンピュータによって構成することができる。
移動経路推定装置1はコンピュータ20で構成することができ、バス26と、バス26にそれぞれ接続されたCPU21aと、ROM21bと、RAM21cと、表示部(表示デバイス)22と、操作部24と、記憶部25と、通信インターフェース101と、を備えている。CPU21a、ROM21b、及びRAM21cによって制御部21が構成される。
CPU21aは、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM21bから読み出して実行する。RAM21cには、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。表示部22には、例えば液晶ディスプレイモニタが用いられ、コンピュータ20で行われる処理の結果等をユーザに表示する。操作部24には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、ユーザは操作部24を用いて所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
<経路候補生成処理>
図3は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される経路候補生成処理を説明するためのフローチャートである。経路候補生成処理は、OD通過情報記憶部111に記憶されている各OD間を移動可能な経路を探索する処理である。
(i)ステップ301
経路候補生成部105は、OD通過情報記憶部111から所定のODペアを読み込む。経路候補生成処理では、当該Oの場所を始点とし、当該Dの場所を終点とする複数の経路が探索されることになる。なお、当該経路候補生成処理では、特定のODペアを与えて、そのOD間の経路候補を探索するようにしているが、事前に代表的な複数のODペアを与え、それらのOD間の経路候補を探索し、経路情報記憶部110に蓄積するようにしても良い。
(ii)ステップ302
経路候補生成部105は、ステップ301で読み込んだODペアが含まれる領域の道路ネットワークデータを地図データ記憶部114から読み込む。そして、経路候補生成部105は、取得した道路ネットワークデータからOを始点とし、Dを終点とする道路区間(以下、道路リンクという)を特定する。
(iii)ステップ303
経路候補生成部105は、対象の道路ネットワークを構成する各道路区間(道路リンク)の所要時間(外部サーバ13から提供される平均的な所要時間(旅行時間))または走行速度などの情報を交通情報記憶部112から読み込み、各道路リンクのコストに設定する。
(iv)ステップ304
経路候補生成部105は、当該OD間の経路数kを初期化する。経路数kは、ユーザ(管理者)が適宜設定可能である。
(v)ステップ305
経路候補生成部105は、K番目の最小コスト経路を探索する。同一OD間の複数経路は、最小コスト経路から順にコストの小さい経路を列挙するK番目最短経路探索などの一般的な手法で計算される。
(vi)ステップ306
経路候補生成部105は、新たな経路が得られたか判断する。新たな経路が得られた場合(ステップ306でyesの場合)、処理はステップ307に移行する。新たな経路が得られなかった場合(ステップS306でNoの場合)、当該経路候補生成処理は終了する。
(vii)ステップ307
経路候補生成部105は、経路情報と経路数Kを経路情報記憶部110に保存する。
(viii)ステップ308
経路候補生成部105は、経路数Kを更新する。そして、新たな経路が見つからなくなるまで、ステップ305から308が繰り返される。
<代表旅行時間Tbについて>
図4は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において、経路情報記憶部110に記憶されている所定のOD間の移動経路の代表旅行時間の一例を示す図である。
経路iに対して所定の代表旅行時間Tb(i)が与えられていることを前提としても良いが、実際の旅行時間は交通状況やドライバによって変動する。図4は、その旅行時間の変動をある確率密度分布で表現した場合を示している。各確率分布は、例えば、外部サーバ13から提供される複数の所要時間(例えば、ある月の平日の所定時間帯の各所要時間)の情報に基づいて生成される。
OD間の経路候補として経路Aと経路Bの2つの経路が存在しているとすると、経路Aの旅行時間は確率密度分布401に従い、経路Bの旅行時間は確率密度分布402に従っているものとする。各経路の代表旅行時間は、それぞれの確率分布に基づいて設定される。例えば、経路Aの代表旅行時間Tb(A)は確率密度分布401の極大値、経路Bの代表旅行時間Tb(B)は確率密度分布402の極大値を取る旅行時間が設定される。
さらに、各代表旅行時間(Tb(A)及びTb(B))は、所定の変動範囲ta及びtbと共に、各経路の旅行時間として経路情報記憶部110に保存されている。そして、OD通過情報取得部102またはOD通過情報記憶部111から取得したOD通過情報より算出した、特定の車両の実際の旅行時間Taが、いずれの経路の旅行時間の変動範囲に存在するかによって、経路AないしBがそのOD通過情報に対応する移動経路として選択される。例えば、OD通過情報より得られた旅行時間Taが得られた場合、分布401及び分布402から得られる確率PA(Ta)及びPB(Ta)のそれぞれから、経路Bが当該OD通過情報に対応する移動経路として選択されることになる。
<代表旅行時間設定処理>
図5は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される代表旅行時間設定処理を説明するためのフローチャートである。代表旅行時間設定処理は、経路情報記憶部110に保存される各経路の代表旅行時間を設定する処理である。具体的には、例えば、図4における経路A及びBのそれぞれの代表旅行時間Tb(A)及びTb(B)を設定するための処理である。
(i)ステップ501
OD旅行時間生成部106は、OD通過情報記憶部111から所定のOD通過情報を読み込む。ここでは、外部サーバ13から提供されるOD間の所要時間(旅行時間)が読み込まれる。より具体的には、ユーザによって特定された日種(例えば、平日か休日かなど)及び時間帯種別(例えば、午前10時から11時など)の情報に基づいて、移動経路推定装置1が外部サーバ13から所定期間(例えば、過去3ヶ月分)の当該OD間の所要時間の情報を取得し、OD通過情報記憶部111に格納する。そして、OD旅行時間生成部106は、このように外部サーバ13から取得し、条件に合致するOD間の所要時間の情報を取得する。
(ii)ステップ502
OD旅行時間生成部106は、経路情報記憶部110から当該OD区間の経路情報を参照し、その候補数nを設定する。
(iii)ステップ503
OD旅行時間生成部106は、ステップ502で設定した各経路情報において、その旅行時間が図4に示すような所定の確率密度分布に基づくものとし、その基本となる確率密度分布を読み込む。基本となる確率密度分布は、任意に設定することができるが、以下では、例えば正規分布を用いている。
(iv)ステップ504
例えば、用いる確率密度分布が正規分布の場合、OD旅行時間生成部106は、各経路の代表旅行時間を極大値とする所定の偏差σを持つ旅行時間分布を設定する(正規分布に対するパラメータ設定)。
OD旅行時間生成部106は、ステップ503から504の処理を経路候補数nまで繰り返し、当該OD間の全経路の旅行時間分布を設定後、本処理を終了する。なお、代表旅行時間設定処理は、経路情報記憶部110に記憶されている全てのOD間における全ての経路候補に対して実行される。また、旅行時間は交通状況に応じて変動するため、例えば日種や所定時間ごとに本処理が実行され、日種や単位時間ごとの旅行時間分布が生成される。生成された旅行時間は、対応する日種や単位時間と共に、経路に関連付けて経路情報記憶部110に記憶される。
<実際の旅行時間分布の設定処理>
図6は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される実際の旅行時間分布の設定処理を説明するためのフローチャートである。実際の旅行時間分布の設定処理は、経路情報記憶部110に記憶される各経路の実際の旅行時間の分布を生成する処理である。具体的には、各車両のOD間の実際の所要時間の情報を用いて当該分布が生成される。
(i)ステップ601
OD旅行時間生成部106は、OD通過情報記憶部111からOD通過情報を読み込む。対象のOD間を通過する車両は複数存在するため、例えばその全てのOD通過情報が読み込まれる。
(ii)ステップ602
OD旅行時間生成部106は、O地点の通過時刻To、D地点の通過時刻Tdを取得する。
(iii)ステップ603
OD旅行時間生成部106は、OD間の実際の旅行時間(Td−To)を計算する。
(iv)ステップ604
OD旅行時間生成部106は、経路情報記憶部110に記憶される同OD間の通過情報が他に存在するか判断する。当該通過情報が他に存在する場合(ステップ604でYesの場合)、ステップ601〜603の処理が繰り返し実行される。他に存在しない場合、つまり全ての当該OD間の通過情報について実際の旅行時間が算出済の場合(ステップ604でNoの場合)、処理はステップ605に移行する。
(v)ステップ605
OD旅行時間生成部106は、複数の実際の旅行時間のヒストグラムを生成する。
(vi)ステップ606
OD旅行時間生成部106は、そのヒストグラムの極大値の数mから当該OD間の経路数を設定する。この段階では実際の旅行時間と各経路との対応づけはされていないが、各経路における実際の旅行時間(所要時間)の分布には各経路に対応する極大点が存在することが通常である。この極大点の数が経路の数に相当すると考えられる。
(vii)ステップ607
OD旅行時間生成部106は、各極大値を取る実際の旅行時間の中から、当該OD間の実際の代表旅行時間とその偏差σを計算する。なお、ステップ607の処理は、極大値の数、つまり、経路数に相当する回数だけ繰り返される。
(viii)ステップ608
OD旅行時間生成部106は、ステップ607の演算結果を経路情報記憶部110に保存する。
ここでは、OD間の実際の通過情報に基づいて、旅行時間の確率密度分布を生成する処理を説明したが、OD間通過情報の代わりにプローブデータ記憶部113に記憶されている同OD間を走行したプローブカーのプローブデータを読み込み、分布を生成するようにしても良い。
<移動経路推定処理>
図7は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において実行される移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。移動経路は、所定のOD通過情報(例えば、対象の車両のO地点の進入時刻とD地点の進出時刻)を用いて推定される。
(i)ステップ701
経路推定部104は、OD通過情報取得部102で取得されたOD通過情報、あるいはOD通過情報記憶部111に保存されたOD通過情報から、移動経路推定の対象となっている車両の進入地点Oおよび進出地点Dとその各地点の実際の通過時刻To、Tdを読み込む。
(ii)ステップ702
経路推定部104は、当該対象車両の地点OからDまでの実際の旅行時間Ta=Td−Toを算出する。
(iii)ステップ703
経路推定部104は、地点OからDに移動可能な経路(経路候補)を経路情報記憶部110から読み込み、経路候補数nを設定する。
(iv)ステップ704
経路推定部104は、対象の車両のOD通過時間帯に対応する当該OD間の経路候補の各代表旅行時間Tb(i)を経路情報記憶部110から読み込む。そして、経路推定部104は、各代表旅行時間の差分時間を算出し、算出した差分時間Tsを算出した差分時間の最大値Tmaxで初期化する。例えば、経路Aの代表旅行時間が30分、経路Bの代表旅行時間が35分、経路Cの代表旅行時間が50分の場合、差分値は5分、15分、及び20分と算出されるので、最大値Tmaxは20分となる。つまり、本実施形態では、実際の旅行時間TaはTmax以下の範囲内でばらつくことを前提としており、Tmaxを超えるようなばらつきは論外として排除することができる。
(v)ステップ705
経路推定部104は、ステップ703で読み込んだ経路候補(i=0〜n)の経路情報R(i)とその代表旅行時間Tb(i)を読み込む。なお、代表旅行時間Tb(i)は、図4及び5で説明した処理によって得られたものである。
(vi)ステップ706
経路推定部104は、経路候補iの代表旅行時間Tb(i)とOD通過時刻から計算したOD間の実際の旅行時間Taとの差分の絶対値dT(i)=|Tb(i)−Ta|を計算する。
(vii)ステップ707
経路推定部104は、Ts(ばらつき判定の閾値)がdT(i)よりも大きいか判断する。dT(i)がTsより小さい場合(ステップ707でyesの場合)、処理はステップ708に移行する。dT(i)がTs以上の場合(ステップ707でNoの場合)、当該経路iは設定すべき移動経路として不適切であると判断され、別の経路の処理(ステップ705)に移行する。
(viii)ステップ708
経路推定部104は、TsをdT(i)に更新し、経路候補の識別情報idを保持(rid=i)する。ステップ705からステップ708の処理は、経路候補数nの回数だけ繰り返される。
全ての経路候補に対してステップ705からステップ708が実行されると、少なくとも1つの経路が特定される。
(ix)ステップ709
経路推定部104は、複数の特定された経路のうち、差分の絶対値dT(i)の最小値を提供する経路候補を当該OD区間の移動経路に設定し、処理を終える。例えば、dT(A)=|Tb(A)−Ta|、dT(B)=|Tb(B)−Ta|であって、dT(A)<dT(B)の場合には、経路Aが選択されることになる。
<経路推定結果の表示例>
図8は、本実施形態に係る移動経路推定装置1において経路推定処理を実行する際に設定される実行条件(進入地点O、進出地点D、地点Oの通過時間、地点Dの通過時間など)と、入/出力部108により表示装置などの外部装置12に出力されるその実行結果(推定結果)の表示例を示す図である。
表示801は、地図データ記憶部114から読み込んだ道路ネットワークと、通行料金収受システム管理サーバ4から取得した車両11のOD通過情報(地点O、地点D、ODの各通過時刻To、Td)から地点O及びDの位置と、を道路ネットワーク上に表示している。
表示802は、経路推定部104で計算したOD間の複数の経路候補A、B、Cの表示例である。
表803は、経路候補A、B、Cの代表旅行時間と、各経路の利用可能性を経路利用確度(確率)して示している。各経路の代表旅行時間は、各経路の旅行時間分布を810、811、及び812としたとき、各分布の極大値より設定される。経路利用確度は、車両11のODの各通過時刻To、Tdから算出したその旅行時間txの、各旅行時間分布における発生確率に基づいて計算される。旅行時間分布810、811、及び812は、ODごとに生成される。また、旅行時間分布810、811、及び812は、上述したように、平休日などの日種やその時間帯種別ごとに生成される。
(2)第2の実施形態
第1の実施形態では、移動経路推定処理において、外部サーバ13から提供される旅行時間(平均的所要時間)の確率分布の極大値を各経路の代表時間として与えたが、第2の実施形態は、各経路の代表旅行時間が確率分布そのもので与えられる場合の移動経路推定処理に関するものである。第2の実施形態において、移動経路推定処理以外の処理については、第1の実施形態と同一とすることができるため、それらの説明は省略する。
<移動経路推定処理>
図9は、第2の実施形態による移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。図9の処理は、経路情報記憶部110に記憶されているあるOD間の移動経路の旅行時間の一例であって、各経路の代表旅行時間Tbが所定の確率分布で表される場合、前記確率分布とOD間の旅行時間Taから当該OD間の走行経路を推定する方法を示している。
(i)ステップ701からステップ703
図7で説明した通り、ステップ703までの処理を実行することにより、対象車両の地点OからDまでのOD間の実際の旅行時間Taが算出され、経路候補数nが設定される。以下のステップ901〜903の処理は、n回(経路候補数)実行される。
(ii)ステップ901
経路推定部104は、ステップ703でOD間の経路情報が読み込まれ、候補経路が設定されると、各候補経路R(i)の旅行時間の確率密度分布Piを経路情報記憶部110から読み込む。
(iii)ステップ902
経路推定部104は、候補経路R(i)ごとに経路利用確率(または発生度数)Pi(Ta)を算出する。例えば、図8の旅行時間分布810乃至812を用いて説明すると、図8のtxがTaに相当するので、各経路に対応する各旅行時間分布を用いれば、旅行時間がTaとなる確率Pi(Ta)を求めることができる。なお、ここでは、各経路の旅行時間の確率分布が図5(代表旅行時間と、予め仮定した分布とから生成)に示す処理から得られるものを用いることとして処理内容を説明したが、図6(各経路を走行した複数の旅行時間から生成)に示す処理から得られるものを用いても良い。
(iv)ステップ903
経路推定部104は、Pi(Ta)の最大値を取る経路を当該OD間の移動経路に設定する。
(3)第3の実施形態
第3の実施形態では、プローブデータを用いてOD間の実際の旅行時間Taを補正して移動経路推定処理を実行するものである。第3の実施形態において、移動経路推定処理以外の処理については、第1の実施形態と同一とすることができるため、それらの説明は省略する。
図10は、第3の実施形態による移動経路推定処理を説明するためのフローチャートである。
(i)ステップ701からステップ703
図7で説明した通り、ステップ703までの処理を実行することにより、対象車両の地点OからDまでのOD間の実際の旅行時間Taが算出され、経路候補数nが設定される。以下のステップ1001〜1004の処理は、n回(経路候補数)実行される。
(ii)ステップ1001
OD間の実際の旅行時間Taには休憩時間が含まれることもある。このため、その休憩時間の長さによって、当該OD間の移動経路が正しく推定できない場合が考えられる。そこで、第3の実施形態では、プローブデータを用いて当該Taを補正するために、経路推定部104は、対象のOD区間を同一時間帯(例えば午前8時〜9時の間といった所定の時間帯)に走行した複数のプローブデータをプローブデータ記憶部113から読み込み、これを用いて実際の旅行時間Taを補正する(補正方法についてはステップ1003参照)。
(iii)ステップ1002
経路推定部104は、平均値などの統計的な方法により当該OD間の各候補経路R(i)のプローブ旅行時間Tp(t,i)と、パーキングエリアなどにおける滞留時間Trest(t,i)とを計算する。ここで、プローブ旅行時間Tp(t,i)は、休憩時間を含まない候補経路R(i)の移動時間、Trest(t、i)は候補経路R(i)における休憩時間を表している。
(iv)ステップ1003
経路推定部104は、Taが候補経路iを走行した実際の旅行時間であると仮定し、候補経路iの休憩時間Trest(t,i)を用いて、補正旅行時間Ta’(t,i)=Ta(t)−Trest(t,i)を計算する。
(v)ステップ1004
経路推定部104は、Ta’(t,i)と各経路のプローブ旅行時間Tp(t,i)との差分Tdiff(t,i)を計算する。
(vi)ステップ1005
n個の経路候補についてステップ1001から1004の処理が終了すると、n個の差分Tdiffが得られている。そこで、経路推定部104は、全ての候補経路R(i)においてTdiff(t,i)を比較し、最小値をとる経路候補R(i)を当該OD旅行時間Taに対応する移動経路として出力する。
なお、本処理は、ステップ1001において当該OD間のプローブデータが得られた場合に実行される。プローブデータが得られなかった場合は、ステップ704以降の処理が実行されるようにしても良い。
(4)まとめ
(i)第1の実施形態では、移動経路推定装置は、少なくとも2地点(例えば、OD)間の経路推定対象(例えば、車両、電車・バスの乗客)の実際の旅行時間(実際の所要時間:休憩時間も含まれる概念)と、各経路候補で与えられた代表旅行時間との差分に基づく評価値(dT(i):第1の実施形態では差分の絶対値としているが、差分の2乗値でも良い)が最小となる経路を経路推定対象が取った経路を決定する。実際の旅行時間は、料金収受システムや交通ICカードシステムなどに保存される進入地点Oおよび進出地点Dの通過ログ情報に基づいて算出される。このようにすることにより、経路推定対象が取った経路をより正確に特定することができるようになる。また、通過ログ情報から経路が推定できるので、個別の車両や乗客が実際に利用した経路を特定することが可能となる。
第1の実施形態では、各経路候補の代表旅行時間のそれぞれの差分値を算出し、その差分値の最大値をばらつき判定の閾値(Ts)として設定する。そして、当該ばらつき判定の閾値と評価値とを比較し、当該評価値がばらつき判定の閾値よりも大きい場合には、当該評価値に対応する経路を経路候補から除外する。このようにすることにより、処理をより簡素化することができるため、装置の処理負荷を軽減することができるようになる。
経路候補に関しては、経路ネットワークデータ(例えば、道路や線路のネットワーク地図のデータ)から少なくとも2地点(例えば、OD)の位置を始点及び終点とする経路候補が特定される。なお、当該2地点を通過する経路を全て経路候補としなくても良く、移動コスト(例えば、料金、時間など)を考慮して経路候補を絞るようにしても良い。これにより、あまりに移動コストが高い経路を予め除外することができ、現実的な経路を推定することができる。また、全ての経路について処理する必要がないので、処理の負荷を軽減することもできる。決定された経路の情報は、他の経路候補の情報と共に表示部の表示画面上に表示しても良い。
(ii)第2の実施形態では、各経路候補の代表旅行時間を用いるのではなく、経路候補のそれぞれに対応する、同一条件(同一日種(例えば、平日)や同一時間帯)における所要時間の分布(確率分布)を用いる。この場合、移動経路推定装置では、各経路候補について、実際の旅行時間となる確率(Pi(Ta))を所要時間の分布から取得し、実際の旅行時間となる確率が最大となる経路候補を経路推定対象が取った経路とする。このようにすることにより、代表旅行時間を取得したり、算出したりする必要がなく、処理の負荷を軽減することができる。また、決定された経路を確率値と共に提供すれば当該決定された経路がどの程度の確からしさ(信頼度)なのか知ることができる。
(iii)第3の実施形態では、プローブデータを活用する。実際の旅行時間には、移動時間と共に休憩時間なども含まれる。休憩時間(滞留時間)を含んだまま経路を推定すると結果を誤る可能性がある。そこで、経路推定対象が経路を利用した同一時間帯のプローブデータを用いて、実際の旅行時間を補正して(例えば、プローブデータから算出した滞留時間を実際の旅行時間から差し引く)用いる。具体的には、移動経路推定装置は、各経路候補に対して与えられた代表旅行時間として用いる、同一時間帯に各経路候補を利用して得られた複数のプローブデータの統計値と、実際の旅行時間を補正した値(滞留時間を差し引いた値)との差分に基づく値(例えば、差分の絶対値や差分の2乗値)を評価値とし、評価値が最小となる経路候補を経路推定対象が取った経路とする。このように実際の旅行時間を補正して用いるので、より正確に経路を推定することができるようになる。
(iv)本発明は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータ上のメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータのCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することにより、それをシステム又は装置のハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、使用時にそのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしても良い。
最後に、ここで述べたプロセス及び技術は本質的に如何なる特定の装置に関連することはなく、コンポーネントの如何なる相応しい組み合わせによってでも実装できることを理解する必要がある。更に、汎用目的の多様なタイプのデバイスがここで記述した教授に従って使用可能である。ここで述べた方法のステップを実行するのに、専用の装置を構築するのが有益であることが判るかもしれない。また、実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。本発明は、具体例に関連して記述したが、これらは、すべての観点に於いて限定の為ではなく説明の為である。本分野にスキルのある者には、本発明を実施するのに相応しいハードウェア、ソフトウェア、及びファームウエアの多数の組み合わせがあることが解るであろう。例えば、記述したソフトウェアは、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、上述の実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていても良い。
加えて、本技術分野の通常の知識を有する者には、本発明のその他の実装がここに開示された本発明の明細書及び実施形態の考察から明らかになる。記述された実施形態の多様な態様及び/又はコンポーネントは、単独又は如何なる組み合わせでも使用することが出来る。明細書と具体例は典型的なものに過ぎず、本発明の範囲と精神は後続する請求範囲で示される。
1 移動経路推定装置、101 通信インターフェース、102 OD通過情報取得部、103 交通情報取得部、104 経路推定部、105 経路候補生成部、106 OD旅行時間生成部、107 プローブデータ取得部、108 入/出力部、110 経路情報記憶部、111 OD通過情報記憶部、112 交通情報記憶部、113 プローブデータ記憶部、114 地図データ記憶部

Claims (11)

  1. 少なくとも2地点の間において経路推定対象が取った経路を推定するための経路推定プログラムを格納する記憶デバイスと、
    前記記憶デバイスから前記経路推定プログラムを実行するプロセッサと、を有し、
    前記プロセッサは、
    前記少なくとも2地点の間における前記経路推定対象の実際の旅行時間を算出する処理と、
    予め設定された、前記少なくとも2地点の間の経路候補の情報と、各経路候補に対して与えられた設定旅行時間の情報と、を取得する処理と、
    前記実際の旅行時間と前記設定旅行時間の情報とを用いて経路を決定するための評価値を算出する処理と、
    各経路候補に対する前記評価値に基づいて前記経路推定対象が取った経路を決定する処理と、
    を実行する、移動経路推定装置。
  2. 請求項1において、
    前記評価値を算出する処理において、前記プロセッサは、前記設定旅行時間と前記実際の旅行時間との差分に基づく値を前記評価値とする、移動経路推定装置。
  3. 請求項2において、
    前記経路を決定する処理において、前記プロセッサは、前記評価値が最小となる経路候補を前記経路推定対象が取った経路とする、移動経路推定装置。
  4. 請求項2において、
    前記プロセッサは、さらに、
    各経路候補における前記設定旅行時間のそれぞれの差分値を算出し、当該差分値の中で最大値を旅行時間のばらつき判定の閾値として設定する処理と、
    前記ばらつき判定の閾値と前記評価値とを比較し、前記評価値が前記ばらつき判定の閾値よりも大きい場合には、当該評価値に対応する経路を経路候補から除外する処理と、
    を実行する、移動経路推定装置。
  5. 請求項1において、
    経路ネットワークデータを格納する記憶デバイスを有し、
    前記プロセッサは、さらに、
    経路ネットワークデータを格納する記憶デバイスから前記経路ネットワークデータを取得し、当該経路ネットワークデータから前記少なくとも2地点の位置を始点及び終点とする経路候補を特定し、経路候補を記憶する記憶デバイスに格納する処理と、
    外部サーバから前記経路候補のそれぞれに対応する、同一条件における複数の所要時間を取得し、所要時間の分布を生成し、当該所要時間の分布の極大値を前記設定旅行時間の情報とする処理と、
    を実行する、移動経路推定装置。
  6. 請求項1において、
    前記設定旅行時間の情報は、前記経路候補のそれぞれに対応する、同一条件における所要時間の分布であり、
    前記プロセッサは、
    前記評価値を算出する処理において、各経路候補について、前記実際の旅行時間となる確率を前記所要時間の分布から取得し、
    前記経路を決定する処理において、前記実際の旅行時間となる確率が最大となる経路候補を前記経路推定対象が取った経路とする、移動経路推定装置。
  7. 請求項1において、さらに、
    前記プロセッサは、前記経路推定対象が経路を利用した同一時間帯のプローブデータを用いて、前記実際の旅行時間を補正する処理を実行する、移動経路推定装置。
  8. 請求項7において、
    前記各経路候補に対して与えられた設定旅行時間の情報は、前記同一時間帯に前記各経路候補を利用して得られた複数のプローブデータの統計値であり、
    前記評価値を算出する処理において、前記プロセッサは、前記実際の旅行時間を補正する処理によって得られた補正された旅行時間と、前記統計値との差分に基づく値を前記評価値とし、
    前記経路を決定する処理において、前記プロセッサは、前記評価値が最小となる経路候補を前記経路推定対象が取った経路とする、移動経路推定装置。
  9. 請求項1において、さらに、
    前記プロセッサは、前記決定された経路の情報を他の経路候補の情報と共に表示部の表示画面上に表示する処理を実行する、移動経路推定装置。
  10. 請求項1において、
    前記プロセッサは、前記移動経路推定装置と接続された管理サーバから、前記少なくとも2地点の前記経路推定対象の通過情報を取得し、当該通過情報を用いて、前記経路推定対象の実際の旅行時間を算出する、移動経路推定装置。
  11. 経路推定プログラムを用いて、少なくとも2地点の間において経路推定対象が取った経路を推定する、移動経路推定方法であって、
    前記経路推定プログラムを実行するプロセッサが、前記少なくとも2地点の間における前記経路推定対象の実際の旅行時間を算出することと、
    前記プロセッサが、予め設定された、前記少なくとも2地点の間の経路候補の情報と、各経路候補に対して与えられた設定旅行時間の情報と、を取得することと、
    前記プロセッサが、前記実際の旅行時間と前記設定旅行時間の情報とを用いて経路を決定するための評価値を算出することと、
    前記プロセッサが、各経路候補に対する前記評価値に基づいて前記経路推定対象が取った経路を決定することと、
    を含む、移動経路推定方法。
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