JP2017156470A - 感光体ドラム - Google Patents
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Abstract
【課題】金属板に生じる撓みを抑制して、導電性支持体と金属板との導通を確保できる感光体ドラムを提供する。
【解決手段】感光体ドラム1は、導電性支持体2と、感光層21と、第1非導電層22aと、第2非導電層22bと、金属板3とを備える。導電性支持体2は、導電性を有し、筒状に形成される。第1非導電層22aは、導電性支持体2の外表面に形成される。第2非導電層22bは、導電性支持体2の内表面に形成される。感光層21は、第1非導電層22a上に形成される。金属板3は、導電性支持体2の軸方向Xの一端部の内部に配される。金属板3は、板状部31と、爪部33と、壁板部34とを有する。板状部31は、軸方向Xと直交する径方向Yに沿う板状である。爪部33は、板状部31の外縁部からのびて、第2非導電層22bに食い込んで導電性支持体2と接触する。壁板部34は、板状部31の外縁部から導電性支持体2の軸方向Xの内側にのびる。
【選択図】図1
【解決手段】感光体ドラム1は、導電性支持体2と、感光層21と、第1非導電層22aと、第2非導電層22bと、金属板3とを備える。導電性支持体2は、導電性を有し、筒状に形成される。第1非導電層22aは、導電性支持体2の外表面に形成される。第2非導電層22bは、導電性支持体2の内表面に形成される。感光層21は、第1非導電層22a上に形成される。金属板3は、導電性支持体2の軸方向Xの一端部の内部に配される。金属板3は、板状部31と、爪部33と、壁板部34とを有する。板状部31は、軸方向Xと直交する径方向Yに沿う板状である。爪部33は、板状部31の外縁部からのびて、第2非導電層22bに食い込んで導電性支持体2と接触する。壁板部34は、板状部31の外縁部から導電性支持体2の軸方向Xの内側にのびる。
【選択図】図1
Description
本発明は、感光体ドラムに関する。
特許文献1に記載のドラムフランジは、樹脂製フランジ本体と、金属板とを有し、導電性素管の端部に装着される。導電性素管は、導電性を有し、円筒状に形成されている。導電性素管の外周面には、感光層が形成される。ドラムフランジの金属板は、導電性素管の軸方向の一端部の内部に装着される。金属板は、基板と、爪とを有する。基板は、感光体ドラムの軸方向と直交する径方向に沿って配される。爪は、基板の外縁部から突出している。詳しくは、導電性素管の軸心から離れる方向へのびている。
一般的に、導電性素管には、非導電層が形成される。非導電層は、導電性素管にアルマイト処理のような被膜処理を施して形成される。非導電層は、導電性素管の内周面、及び外周面に形成される。爪は、導電性素管の内側の非導電層に食い込んで導電性素管と接触する。一般的なドラムフランジは、導電性素管に装着される際に、爪が導電性素管の内側の非導電層を削って、爪が導電性素管の内側の非導電層に食い込むことによって、爪と導電性素管とが接触して、導電性素管と金属板とが電気的に導通される。
しかしながら、一般的なドラムフランジでは、金属板が導電性支持体(導電性素管)に装着される際に、金属板に撓みが生じる。したがって、爪による第2非導電層(導電性素管の内側の非導電層)の削り量が低減して、爪と導電性支持体とが接触せず、その結果、導電性支持体と金属板との電気的導通を確保できないおそれがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属板に生じる撓みを抑制して、導電性支持体と金属板との電気的導通を確保できる感光体ドラムを提供することにある。
本発明に係る感光体ドラムは、導電性支持体と、感光層と、第1非導電層と、第2非導電層と、金属板とを備える。前記導電性支持体は、導電性を有し、筒状に形成される。前記第1非導電層は、前記導電性支持体の外表面に形成される。前記第2非導電層は、前記導電性支持体の内表面に形成される。前記感光層は、前記第1非導電層上に形成される。前記金属板は、前記導電性支持体の軸方向の一端部の内部に配される。前記金属板は、板状部と、爪部と、壁板部とを有する。前記板状部は、前記導電性支持体の前記軸方向と直交する径方向に沿う。前記爪部は、前記板状部の外縁部からのびて、前記第2非導電層に食い込んで前記導電性支持体と接触する。前記壁板部は、前記外縁部から前記導電性支持体の前記軸方向の内側にのびる。
本発明の感光体ドラムによれば、金属板に生じる撓みを抑制して、導電性支持体と金属板との電気的導通を確保できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されない。なお、図中、同一又は相当部分については、同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1、及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る感光体ドラム1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る感光体ドラム1を示す分解斜視図である。なお、図1では、感光体ドラム1の一部を切り欠いて示している。具体的には、図1では、導電性支持体2の一部と、感光層21の一部と、第1非導電層22aの一部と、第2非導電層22bの一部と、フランジ4が有する保持板46の一部とを切り欠いて示している。
図1に示すように、感光体ドラム1は、導電性支持体2と、感光層21と、第1非導電層22aと、第2非導電層22bと、金属板3と、フランジ4と、軸部5とを備える。感光体ドラム1は、例えば、コピー機、プリンター、ファクシミリ、又は複合機のような画像形成装置に組み込まれて用いられる。なお、複合機は、例えば、コピー機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する。
導電性支持体2は、円筒状に形成される。導電性支持体2は、導電性を有する。導電性支持体2は、鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、又は真鍮のような金属から形成される。ここで、図1において、導電性支持体2の軸心に沿った方向を軸方向Xとする。
第1非導電層22aは、導電性支持体2の外周面に形成される。第2非導電層22bは、導電性支持体2の内周面に形成される。第1非導電層22a、及び第2非導電層22bは、導電性支持体2にアルマイト処理のような被膜処理によって形成される。アルマイト処理によって、第1非導電層22a、及び第2非導電層22bを形成した場合、第1非導電層22a、第2非導電層22bとして、酸化アルミニウム膜が形成される。なお、酸化アルミニウム膜は、導電性を有しない絶縁膜である。
感光層21は、第1非導電層22a上に形成される。第1非導電層22aは、感光層21の耐圧性を高める。感光層21は、導電性支持体2に塗布処理を複数回行って形成される。感光層21は、電荷発生層と電荷輸送層とを含む。電荷発生層は、電荷発生材を含有する。電荷輸送層は、バインダー樹脂、及び正孔輸送材を含有する。
軸部5は、導電性支持体2の軸心に沿って配される。軸部5は、導電性を有する。軸部5は、導電性支持体2と同様に、鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、又は真鍮のような金属から形成される。
フランジ4は、導電性支持体2に導電性支持体2の一端側から装着される。フランジ4には、導電性支持体2の軸心と同心に軸部5が挿通される孔を有する。この結果、フランジ4は、軸部5に軸支される。フランジ4は、フランジ部41と、本体部42とを有する。
本体部42は、フランジ部41の中央部から軸方向Xに沿ってのびる。フランジ部41は、例えば、円板状に形成される。本体部42は、例えば、円柱状に形成される。
本体部42は、主面43と、複数のピン44と、ボス部45とを有する。主面43は、導電性支持体2の軸方向Xの内側を向く面である。本体部42は、主面43側で金属板3を保持する。
ボス部45は、主面43から軸方向Xに突出して形成される。ボス部45は、軸部5の軸受として形成される。なお、フランジ4は、ボス部45とは反対方向へ向けてフランジ部41から突出するボス部をさらに有する態様であってもよい。ピン44は、主面43から突出して形成される。
金属板3は、導電性を有する。金属板3は、導電性支持体2と同様に、鉄、アルミニウム、銅、スズ、白金、銀、バナジウム、モリブデン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、パラジウム、インジウム、ステンレス鋼、又は真鍮のような金属から形成される。
金属板3は、板状部31と、接触部32と、爪部33と、壁板部34とを有する。本実施形態の金属板3は、金属板3の中心を挟んで対向する一対の接触部32と、金属板3の中心を挟んで対向する2対の爪部33とを有する。
板状部31は、例えば、円板状に形成される。板状部31は、複数の第1穴36と、第2穴37とを有する。第1穴36には、本体部42のピン44が挿通される。この結果、本体部42の主面43上での金属板3の滑りが防止される。
第2穴37は、板状部31の中心に形成される。具体的には、第2穴37は、導電性支持体2の軸心と同心に形成される。第2穴37には、軸部5が挿通される。第2穴37は、金属板3の剛性を過度に低下させない範囲で、より大きく形成されることが望ましい。第2穴37は、金属板3に用いられる金属材料を低減させる。
接触部32は、板状部31の外縁部から帯状にのびる。接触部32は、導電性支持体2の軸心に向かってのびる。接触部32は、撓み易く、軸部5の挿通を妨げない。接触部32の先端部は、軸部5に接触する。したがって、金属板3と軸部5とが電気的に導通される。
本実施形態では、一対の接触部32が、軸部5に接触する。この結果、接触部32が1つの場合に比べて、金属板3と軸部5とがより確実に電気的に導通される。なお、接触部32の先端部は、軸方向Xに沿ってのびる態様が望ましい。接触部32の先端部が軸方向Xに沿ってのびることにより、先端部と軸部5とが接触する面積が増加する。この結果、金属板3と軸部5とがより一層確実に電気的に導通される。
爪部33は、基端部と先端部とを有する。基端部は、帯状に形成される。帯状の基端部は、爪部33の剛性を高める。先端部は、本体部42の主面43の外側に突出している。先端部は、三角状に形成される。爪部33は、金属板3をフランジ4とともに導電性支持体2に装着する際に、導電性支持体2と接触する。
壁板部34は、板状部31の外縁部から導電性支持体2の軸方向Xの内側にのびる。金属板3を導電性支持体2に装着する際には、爪部33と第2非導電層22bとの接触によって、爪部33を介して金属板3を撓ませる応力が生じる。壁板部34は、金属板3を撓ませる応力に対する金属板3の剛性を高めて、金属板3に生じる撓みを抑制できる。
壁板部34は、板状部31の外縁部において、爪部33の両側から外縁部に沿って形成される。壁板部34は、爪部33の両側に形成されることにより、爪部33を介して金属板3を撓ませる応力に対する金属板3の剛性をより高め得る。この結果、壁板部34は、金属板3に生じる撓みをより抑制できる。
本実施形態のフランジ4の本体部42は、保持板46をさらに有する。保持板46は、本体部42の主面43の外縁部から軸方向Xに沿ってのびる。保持板46には、壁板部34が嵌合される。保持板46は、壁板部34の変形を抑制して、壁板部34とともに金属板3の剛性を高め得る。
図2は、本発明の実施形態に係る感光体ドラム1の一端部を示す断面図である。図2において、軸方向Xと直交する方向を径方向Yとする。
フランジ部41は、導電性支持体2の内周面よりも径方向Yの外側に突出して形成される。フランジ部41は、導電性支持体2の一端部の端面に接触する。この結果、導電性支持体2の軸方向Xにおけるフランジ4の位置が規定される。
板状部31は、径方向Yに沿って配される。板状部31は、主面35をさらに有する。なお、板状部31の厚さは、例えば、金属板3に用いられる金属材料の低減と、金属板3の剛性を確保するとの観点から、0.1mm以上1.1mm以下であることが望ましい。
主面35は、導電性支持体2の外側を向く面である。主面35は、本体部42の主面43に対向する。金属板3は、金属板3の主面35と本体部42の主面43とが接触するように、本体部42に保持される。また、金属板3は、フランジ4とともに導電性支持体2に装着される。この結果、金属板3は、導電性支持体2の一端部の内部に配される。また、導電性支持体2の軸方向Xにおける金属板3の位置が規定される。
爪部33は、板状部31の外縁部から本体部42の外側にのびる。爪部33は、金属板3がフランジ4とともに導電性支持体2に装着される際に、少なくとも第2非導電層22bを削る。したがって、爪部33は、第2非導電層22bに食い込んで、導電性支持体2と接触する。この結果、導電性支持体2と金属板3とが電気的に導通される。また、導電性支持体2とフランジ4とが金属板3を介して固定される。なお、爪部33は、導電性支持体2をさらに削る態様であってもよい。また、図1を参照して説明したように、三角状の先端部は、爪部33による第2非導電層22bの削り量を増加させる。
爪部33の先端部は、フランジ4に向かって傾斜している。爪部33の傾斜は、金属板3をフランジ4とともに導電性支持体2に装着する際に、少なくとも第2非導電層22bの端面に当接することによって生じる抵抗を低減する。したがって、感光体ドラム1の組み立てが容易になる。なお、爪部33は、金属板3がフランジ4とともに導電性支持体2に装着される際に、第2非導電層22b、又は導電性支持体2との接触によって、傾斜される態様であってもよい。
本実施形態の感光体ドラム1では、金属板3の剛性を高めて、金属板3に生じる撓みを抑制でき、爪部33による第2非導電層22bの削り量を増加できる。この結果、導電性支持体2と金属板3との電気的導通をより一層確実に確保できる。
壁板部34の主面35からの高さは、例えば、0.2mm以上10mm以下である。壁板部34は、高さが0.2mmより小さい場合に、金属板3に生じる撓みを十分に抑制できないおそれがある。逆に、壁板部34は、高さが10mmより大きい場合に、金属板3に用いられる金属材料を過度に増加させる。
以下、導電性支持体2に、金属板3とともにフランジ4を装着する方法について説明する。
まず、フランジ4の本体部42に、金属板3を保持させる。次に、金属板3とともに本体部42を、導電性支持体2の一端部の内部に圧入する。導電性支持体2の一端側の端面とフランジ4のフランジ部41とが接触すると、フランジ4が導電性支持体2の一端部に装着される。
爪部33は、金属板3の圧入時に、導電性支持体2の内周面に沿って移動しながら第2非導電層22bを削る。したがって、爪部33は、第2非導電層22bに食い込んで導電性支持体2と接触する。この結果、導電性支持体2と金属板3とは電気的に導通される。なお、爪部33によって、少なくとも第2非導電層22bには、軸方向Xに沿った線状の傷部が生じる。
次に、金属板3、及びフランジ4に軸部5が挿通される。この結果、金属板3の接触部32と軸部5とが接触することによって、金属板3と軸部5とが電気的に導通される。
本実施形態では、爪部33が第2非導電層22bを削る際に、壁板部34によって金属板3の撓みが抑制される。この結果、爪部33による第2非導電層22bの削り量を増加でき、爪部33と導電性支持体2とが確実に接触するため、導電性支持体2と金属板3との電気的導通を確保できる。
以上、本発明の実施形態に係る感光体ドラム1について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
例えば、本発明の実施形態では、金属板3の中心を挟んで対向する2対の爪部33が形成されたが、本発明はこれに限定されない。爪部33は、例えば、板状部31の外縁部において、正五角形、又は正六角形の各頂部に相当する位置にそれぞれ形成される態様であってもよい。
また、例えば、本発明の実施形態では、感光体ドラム1は、有機感光体ドラムであったが、本発明は、無機感光体ドラムにも適用できる。すなわち、感光層21は、アモルファスシリコンを用いて形成される態様であってもよい。
なお、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以下、図1、及び図2を参照して、感光体ドラム1に対する導通評価実験の結果について説明する。以下の表1は、各比較例及び各実施例の導通評価実験の結果を示す。
図1、及び図2に示される感光体ドラム1が、表1に示される仕様に基づき試作され、導通評価実験が実施された。試作された比較例1から比較例4、実施例1、及び実施例2は、表1の記載以外は実質的に同仕様であり、共通仕様は以下の通りである。なお、金属板3の各寸法は、金属板3が導電性支持体2の内部に配されるよりも前の寸法である。表1に示す傷部の深さは、爪部33によって形成された傷部の深さであり、第2非導電層22bの内周面からの深さである。
金属板3の最大外形:31mm
板状部の外形:26mm
板状部の厚さ:0.20mm
壁板部の高さ:1.15mm
金属板3の最大外形:31mm
板状部の外形:26mm
板状部の厚さ:0.20mm
壁板部の高さ:1.15mm
導通評価実験では、導電性支持体2と金属板3とが導通しているか否かを判定した。詳しくは、テスターを用いて、導電性支持体2と金属板3との間の抵抗値を測定した。そして、測定値が得られた場合は、導電性支持体2と金属板3とが電気的に導通していると判定した。一方、測定値が測定不能(Over Load;O.L.)であった場合は、導電性支持体2と金属板3とが導通していないと判定した。
比較例1では、第2非導電層の厚さが6.0μm[マイクロメートル]であった。壁板部が形成されていない金属板を使用した。金属板は、リン青銅から形成されている。比較例1では、爪部によって形成された傷部の深さは、6.0μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値はO.Lであり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していないと判定された。
比較例2では、第2非導電層の厚さが6.2μmであった。導電性支持体の軸方向の外側にのびる壁板部が形成された金属板を使用した。金属板は、リン青銅から形成されている。比較例2では、爪部によって形成された傷部の深さは、6.5μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値はO.Lであり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していないと判定された。
なお、爪部は、第2非導電層を削る際に、導電性支持体を押圧する。したがって、導電性支持体は、導電性支持体の径方向の外側に向かって変形される。この結果、導通評価実験では、第2非導電層の厚さよりも傷部の深さが大きい場合であっても、テスターの測定値がO.Lを示す場合がある。
実施例1では、第2非導電層の厚さが6.1μmであった。導電性支持体の軸方向の内側にのびる壁板部が形成された金属板を使用した。金属板は、リン青銅から形成されている。実施例1では、爪部によって形成された傷部の深さは、14.0μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値は0.3Ω[オーム]であり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していると判定された。
比較例3では、第2非導電層の厚さが5.8μmであった。壁板部が形成されていない金属板を使用した。金属板は、リン青銅よりも硬いSUS(ステンレス鋼)から形成されている。比較例3では、爪部によって形成された傷部の深さは、8.0μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値はO.Lであり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していないと判定された。
比較例4では、第2非導電層の厚さが6.0μmであった。導電性支持体の軸方向の外側にのびる壁板部が形成された金属板を使用した。金属板は、SUSから形成されている。比較例4では、爪部によって形成された傷部の深さは、7.7μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値はO.Lであり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していないと判定された。
実施例2では、第2非導電層の厚さが6.0μmであった。導電性支持体の軸方向の内側にのびる壁板部が形成された金属板を使用した。金属板は、SUSから形成されている。実施例2では、爪部によって形成された傷部の深さは、17.5μmであった。導通評価実験の結果、テスターの測定値は0.2Ωであり、導電性支持体と金属板とが電気的に導通していると判定された。
表1に示す導通評価実験の結果、実施例1及び実施例2に係る感光体ドラムは、本発明に係る壁板部が形成された金属板を備えており、導電性支持体と金属板とが電気的に導通されることが確認された。したがって、本発明に係る感光体ドラムは、金属板に生じる撓みを抑制でき、導電性支持体と金属板との電気的導通を確保できる。
本発明は、感光体ドラムに関するものであり、産業上の利用可能性を有する。
1 感光体ドラム
2 導電性支持体
3 金属板
21 感光層
22a 第1非導電層
22b 第2非導電層
31 板状部
33 爪部
34 壁板部
2 導電性支持体
3 金属板
21 感光層
22a 第1非導電層
22b 第2非導電層
31 板状部
33 爪部
34 壁板部
Claims (5)
- 導電性を有し、筒状に形成された導電性支持体と、
前記導電性支持体の外表面に形成された第1非導電層と、
前記導電性支持体の内表面に形成された第2非導電層と、
前記第1非導電層上に形成された感光層と、
前記導電性支持体の軸方向の一端部の内部に配された金属板と
を備え、
前記金属板は、
前記軸方向と直交する径方向に沿う板状の板状部と、
前記板状部の外縁部からのびて、前記第2非導電層に食い込んで前記導電性支持体と接触する爪部と、
前記外縁部から前記導電性支持体の前記軸方向の内側にのびる壁板部と
を有する、感光体ドラム。 - 前記板状部は、前記導電性支持体の軸心と同心の穴を有する、請求項1に記載の感光体ドラム。
- 前記金属板は、複数の前記爪部を有し、
前記壁板部は、前記外縁部において、前記爪部の両側から前記外縁部に沿ってのびる、請求項1又は請求項2に記載の感光体ドラム。 - 前記板状部は、前記導電性支持体の前記軸方向の外側に向く主面を有し、
前記壁板部の前記主面からの高さは、0.2mm以上10mm以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の感光体ドラム。 - 前記導電性支持体の前記一端部に装着されたフランジをさらに備え、
前記フランジは、
前記導電性支持体の一端側の端面に接触するフランジ部と、
前記フランジ部から前記軸方向にのびて前記金属板を保持する本体部と
を有し、
前記フランジと前記導電性支持体とが前記金属板を介して固定される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の感光体ドラム。
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