JP2017156412A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】波長変換体を用いてカラー画像を形成する液晶表示装置におけるバックライトからの光の利用効率の向上と混色の防止を課題とする。【解決手段】液晶表示パネルとバックライトと波長変換体を有する液晶表示装置であって、バックライトは、光源30を有し、波長変換体は、バックライト側から順に、誘電体多層膜13、導波路1、波長変換層2を有し、導波路1は、画素毎に断面が台形であるコーンプリズム11を有し、台形は、上底がa、下底がb、高さがhであり、下底が誘電体多層膜13側であり、波長変換層2は、画素毎に隔壁17によって区画され画素毎に、入射光を波長変換する波長変換粒子15を含む。【選択図】図3
Description
表示装置に係り、波長変換粒子を有する波長変換体を用いてカラー画像を形成する構成において、光の利用効率を向上させた液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して対向基板が設置され、TFT基板と対向基板の間に液晶が挟持されている構成である。そして液晶分子による光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。
液晶は自身では発光しないので、液晶表示パネルの背面にバックライトを配置している。携帯電話等の液晶表示装置では、バックライトの光源としてLED(Light Emitting Diode)が使用されている。LEDを導光板の側面に配置し、導光板の上に種々の光学シートを配置し、これらの光学部品をモールド内に収容することによってバックライトを構成している。
液晶表示装置のバックライトは白色光であることが必要であるが、LEDは単色光である。そこで、紫外線あるいは青色発光のLEDを用い、より長波長の光を発生させる光変換体を用いることによって、白色光を得る手段が用いられている。
一方、液晶表示パネル内では、従来は、カラーフィルタを用いてカラー画像を形成している。カラーフィルタは、必要な波長の光のみを透過し、他の波長は吸収するために、光の利用効率が悪い。そこで、カラーフィルタの代わりに、蛍光体を用いて波長変換することによって、光の利用効率を向上させる技術が開発されている。しかし、蛍光体では、等方的に光を発生するために、いわゆる後方散乱によって、光の利用効率が低下する。特許文献1及び特許文献2には、蛍光体を用いて波長変換する場合に、後方散乱してきた光を、バンドパスフィルタ層を用いて前方に反射することによって、光の利用効率を向上させる構成が記載されている。
波長変換に蛍光体を用いた場合において、光の利用効率を上げるためにバンドパスフィルタを用いる方法の場合、バンドパスフィルタにおける反射率の入射角依存性等により、従来は、光の十分な利用効率を確保することができていなかった。また、バンドパスフィルタを通り抜けた光が、他の画素に入射すると、混色の要因になる。
一方、色再現性の優れた波長変換体として、半導体量子ドットを用いる方法がある。この方法では、半導体量子ドット(以後量子ドット)の径によって、変換された光の波長を変えることが出来る。しかし、この場合も後方散乱の問題が生ずることは、蛍光体を用いた場合と同様である。
本発明の課題は、カラー画像を形成するために、波長変換を行う方法において、後方散乱の影響を小さくし、光の利用効率を向上させるとともに、混色の発生を抑え、消費電力が小さい、かつ、高画質な表示装置を実現することである。
本発明は上記問題を克服するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)画素毎に異なる色を出射する液晶表示パネルとバックライトと、前記バックライトと前記液晶表示パネルの間に波長変換体を有する液晶表示装置であって、前記バックライトは、光源を有し、前記波長変換体は、前記バックライト側から順に、誘電体多層膜、導波路、波長変換層を有し、前記誘電体多層膜は、第1の屈折率と第2の屈折率を有する膜の積層体であり、前記導波路は、画素毎に断面が台形であるコーンプリズムを有し、前記台形は、上底がa、下底がb、高さがhであり、前記下底が前記誘電体多層膜側であり、前記波長変換層は、前記画素毎に隔壁によって区画され、前記画素毎に入射光を波長変換する波長変換粒子を含み、前記コーンプリズムのa、b、hは、(式1)、(式2)、(式3)を満足することを特徴とする液晶表示装置。
(2)前記a:b:hは、1.9:5:5であることを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(3)前記波長変換体は、前記液晶表示パネル内に組み込まれていてもよい。
以下に本発明を、実施例を用いて詳細に説明する。
図1は液晶表示装置の斜視図である。液晶表示装置は液晶表示パネル300とバックライト400で構成されている。液晶表示パネル300は、TFTや画素電極を有する画素がマトリクス状に形成されたTFT基板100と対向基板200の間に液晶が挟持され、TFT基板100の下に下偏光板101が貼り付けられ、対向基板200の上に上偏光板201が貼り付けられた構成となっている。TFT基板100は対向基板200よりも大きく形成され、TFT基板100が1枚になっている部分は、ドライバICが配置され、また、フレキシブル配線基板と接続する端子が形成されている端子部150となっている。
液晶表示パネル300の背面には、バックライト400が配置している。図1では、バックライト400は、LEDを含む光源30、導光板20、で構成され、バックライトとTFT基板の間に波長変換体10が配置されている。導光板20と波長変換体10との間には、導光板20から出射する光を均一にするための拡散シートや、斜め方向に向かう光を液晶表示パネル方向に向けるためのプリズムシート等が配置する場合もあるが、図1では省略されている。
図2は波長変換体を示す断面図である。図2は赤画素、緑画素、青画素の1組のみに対応する波長変換体の断面図である。ガラスあるいは樹脂等の透明材料で形成された波長変換体基板18の上に誘電体多層膜13が形成されている。誘電体多層膜13は、バックライトからの光は透過するが、液晶表示パネル側から入射する波長変換された光は反射する性質をもった膜であり、例えば、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜膜が交互に積層されたものである。
誘電体多層膜13の上には、コーンプリズム11とその接合部12で形成された導波路1が配置している。コーンプリズム11は断面が台形である、四角錐台である。コーンプリズム11は各画素に複数形成されている。後で説明するように、コーンプリズム11の断面形状は、光の利用効率に対して重要な役割を有する。
導波路1の上には、波長変換層2が配置している。波長変換層2は、画素毎に形成されている。波長変換層2は各画素間を区画する隔壁17、隔壁17の内側および導波路1の上面に形成された反射膜16、透明媒体14、波長変換粒子15によって構成されている。反射膜16は、光の利用効率を上げるとともに、波長変換された光が他の画素に漏れないようにする役割を有する。反射膜16はコーンプリズム11の出射部には形成されていない。
反射膜16の内側には透明媒体14が形成されているが、透明媒体14の内部に分散されている波長変換粒子15は色毎に異なっている。赤画素には、青色を赤色に波長変換する波長変換粒子15Rが分散され、緑画素には、青色を緑色に波長変換する波長変換粒子15Gが分散されている。図2は光源に青色LEDを使用した場合であり、この場合は、青画素に対しては、波長変換の必要がないので、波長変換粒子は形成されていない。光源として紫外線が使用された場合は、青画素においても、紫外線を青色光に変換する波長変換粒子が必要である。
図3は1画素、例えば緑画素のみ取り出したバックライトの模式断面図である。導光板20の上に波長変換体を配置し、その上に下偏光板101およびTFT基板100を配置している。図3において、導光板20の側壁に光源30である青色LEDが配置している。導光板20から出射した光は、波長変換体基板18に入射する。
波長変換体基板18の上には、バンドパスフィルタとしての誘電体多層膜13が形成されている。誘電体多層膜13は、バックライトからの光は透過するが、液晶表示パネル側から入射する波長変換された光は反射する性質をもった膜であり、例えば、高屈折率膜と低屈折率膜が交互に積層されたものである。誘電体多層膜13については、後で説明する。誘電体多層膜13を通過した光は、コーンプリズム11に入射する。コーンプリズム11は、波長変換された光を効率よく、液晶表示パネル側に反射するために特別な形状になっている。コーンプリズム11の形状については、後で説明する。
コーンプリズム11を通過した光は、波長変換層2に入射し、波長変換粒子15によって波長変換を受ける。この場合は、青色光から緑色光に変換される。波長変換粒子15としては、蛍光体ドット、量子ドット等を使用することができるが、本実施例においては、量子ドットを使用している。
図4は本実施例で使用される波長変換粒子15としての量子ドット15の模式図である。量子ドット15は、半導体の微粒子であり、粒子径の大きさによって、変換されて出射する光の波長が異なる。例えば粒子径dが2nmの場合は、青色光を出射し、5nmの場合は緑色光を出射し、10nmの場合は、赤色光を出射する。量子ドットの径dは一般には、20nm以下である。
図4において、P1およびP2は半導体である。P1は例えば球状のCdSeであり、P1の周りをZnSであるP2が覆っている。量子ドット12は、入射した光を閉じ込め、入射した光よりも長波長の光を出射する。入射光はLEDからの光であるが、青色光の場合もあるし、紫外光の場合もある。青色光が入射する場合と、紫外光が入射する場合とでは、異なる径の量子ドットの割合を変えることによって白色光を得ることが出来る。図4におけるLはリガンド(Ligand)と呼ばれるものであり、量子ドット15が樹脂で形成された透明媒体14中に分散されやすくするものである。
図3に戻り、波長変換粒子15は波長変換された光を等方的に放射するので、波長変換層2の内面には、波長変換された光が液晶表示パネル側に向かうように、反射層16が形成されている。反射層16は、コーンプリズム11の出射部を除いて、波長変換層2の内面全体に形成されている。コーンプリズム11の出射部には、反射層16が形成されていないので、波長変換された光で後方散乱された光は、コーンプリズム11に入射し、波長変換体基板18の上に形成された誘電体多層膜13に入射する。波長変換を受けた光がコーンプリズム11を通過して誘電体多層膜13に入射することによって、光の誘電体多層膜13への入射角は小さく制限される。これによって誘電体多層膜13における反射率の低下を防止することが出来、光の利用効率を向上させることが出来る。
図5は、比較例としての、コーンプリズムが存在しない場合の波長変換体の断面図である。図5の波長変換層には、赤画素には、赤波長変換粒子15Rが分散され、緑画素には、緑波長変換粒子15Gが分散されており、青画素には波長変換粒子は存在していない。図5において、波長変換層の下側には、誘電体多層膜13が形成されている。図5では、光の経路を緑画素について、模式的に表している。誘電体多層膜13を通して波長変換層2に入射した光は、波長変換粒子15によって波長変換を受ける。波長変換粒子15によって、波長変換された光は、等方的なので、誘電体多層膜13側に向かう光も存在する。
誘電体多層膜13の反射率は入射角依存性を有する。すなわち、入射角が小さい光は効率的に反射するが、入射角が大きくなるにしたがって、反射率は小さくなる。図5はこれを模式的に示したものであり、入射角の大きな光は、誘電体多層膜13を通過して導光板20側に出射し、液晶表示パネルには利用できないことになり、光の利用効率を低下させる。さらに、導光板20側に出射した緑色光が、導光板20で反射して他の画素に入射すると混色の原因になる。
図6は本発明による波長変換体を示す断面図である。図6において、波長変換層2と誘電体多層膜13の間には、コーンプリズム11が配置している。図6の緑画素において、導光板20側から誘電体多層膜13を通過した青色光は、コーンプリズム11を通過して波長変換層2に入射する。青色光は、波長変換層2における波長変換粒子15Gによって緑色光に変換される。
波長変換粒子15Gから出射する光は、等方的なので、後方に散乱する光も存在する。後方に散乱した光は、コーンプリズム11を通って誘電体多層膜13側に向かう。コーンプリズム11内において、光は、コーンプリズム11の側壁で反射しながら誘電体多層膜13に向かう。そうすると、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の入射角は、小さく制限される。これによって、誘電体多層膜13における反射率を大きくすることが出来、緑色光の利用効率を上げることが出来るとともに、混色を抑えることが出来る。
誘電体多層膜13における反射率は、入射角依存性と波長依存性がある。図7は、多層膜が図8に示すように、13層の場合における反射率の波長依存性と入射角依存性を示すグラフである。図8は誘電体多層膜13の構成を示すものであり、反射率の高いH層として、膜厚が58nmのTiO2膜を用い、反射率の低いL層として、膜厚が105nmのSiO2膜を用い、これらを13層の層構造としたものである。
図7に戻り、横軸は入射角、すなわち、図8におけるθであり、縦軸は反射率である。緑色の波長である、500nm乃至520nmに注目すると、入射角が50以上になると、反射率が50%程度になる。一方、入射角が40度以下であると、高い反射率を維持することが出来る。したがって、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の入射角を40度以下にすると、高い光の利用効率を維持し、かつ、混色を抑制することが出来る。
コーンプリズム11の形状を制御することによって、コーンプリズム11側から誘電体多層膜13に入射する光の入射角を制御することが出来る。図9はコーンプリズム11の形状の例を示す模式図である。図9の上側の図は、波長変換層の断面図であり、図6で説明したのと同様である。図9の下側の図は、コーンプリズム11の拡大断面図である。コーンプリズム11は、断面が台形であり、下底が5μm、上底が1.9μm、高さが5μmである。また、図9のコーンプリズムは、平面が正方形の四角錐台である。
すなわち、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の入射角を40度以下にするためには、コーンプリズム11の上底/下底を1.9/5かつ、台形の高さと下底の径を同じにすることが最適条件となる。図10はコーンプリズム11の形状をこのような形状にした場合の、コーンプリズム11側から誘電体多層膜13に入射する光の量と入射角との関係を示すグラフである。図10の横軸は、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の入射角で、縦軸は、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の量である。
図10に示すように、図9に示すようなコーンプリズム11を用いると、コーンプリズム11から誘電体多層膜13に入射する光の入射角は、40度以上ではほぼゼロになっている。また、入射角が小さい光ほど多くなっており、反射する光の量が増えることになる。
図11は、図8に示すような誘電体多層膜13を用いた場合において、入射角が0度の場合と40度の場合における波長と反射率の関係を示すグラフである。図11において、横軸は、誘電体多層膜13に入射する光の波長で、縦軸は、反射率である。図11に示すように、緑色である波長500nmから赤色である750nmの範囲で、入射角が0度及び40度のいずれにおいても、高い反射率を得ることが出来る。なお、図11において、0度から40度までの入射角の光の反射率は0度と40度の曲線の中間にあると考えてよい。
ところで、コーンプリズム11の形状は、導光板20側からの光を効率よく波長変換層側に導く役割と、波長変換層側から後方に散乱してくる光が誘電体多層膜13に小さな角度で入射するようにさせる役割を有する。
導光板20側からの光が効率よく波長変換層側に導かれるためには、コーンプリズム11内における反射が小さいほどよい。すなわち、反射が多いほど、コーンプリズム11内での光の吸収も多いからである。図12および図13は、導光板20側からの光が、コーンプリズム11内において、1回以内の反射によって、波長変換層側に導かれるための条件を示すものである。
図12は、コーンプリズム11の拡大断面図である。図12は、導光板側からの光がコーンプリズム11において1回の反射で波長変換層側に出射する様子を示している。導光板側からの光が1回以内の反射で波長変換層側に導かれるためには、コーンプリズム11の断面形状、すなわち、図12における下底a、上底b、高さhが重要な役割を有する。
幾何学的な計算から、図12における、下底a、上底b、高さhが(式1)および(式2)の条件を満たすと、導光板側からの光を、コーンプリズム内における反射が1回以内で、波長変換層側に導くことが出来る。
図13は、(式1)及び(式2)の条件を満たす範囲を示すグラフである。図13は、横軸にa/bをとり、縦軸にh/bを取ったものである。図13の領域Aが導光板側からの光がコーンプリズム内において1回の反射で波長変換層側に導かれる領域である。
コーンプリズム11のもう一つの重要な役割は、波長変換層側から、後方散乱してくる光が、誘電体多層膜13に40度以内の入射角になるようにして、誘電体多層膜13における反射効率を向上させることである。図14および図15は、この条件を示す図である。図14は、後方散乱してきた光が、コーンプリズム11において、反射して誘電体多層膜13側に入射する様子を示す断面図である。図14における入射角sが重要であり、誘電体多層膜13において、効率よく反射させるためには、入射角sを40度以下にする必要がある。
このためには、コーンプリズム11の断面形状、具体的には、下底a、上底b、高さhが重要な役割を有する。幾何学的な計算から、下底a、上底b、高さhが(式3)を満たすと、図13における入射角sを40以下とすることが出来る。
図15の領域Bは、(式3)の条件を満たす領域である。図15に示す領域Aは、導光板側からの光が効率よく波長変換層側に導かれるための条件を示す領域であり、図13の領域Aと同じである。コーンプリズム11の形状は、導光板側からの光が効率よく波長変換層側に導かれる条件と、波長変換層側からの光が効率よく、誘電体多層膜13において反射される条件を満たすことが最も好ましい。つまり、図15の領域Cが、この両方に条件を満たす領域であり、この領域において、バックライトからの光の利用効率を最も上げることが出来る。
なお、誘電体多層膜は13層であるとして説明した。しかし、誘電体多層膜の材料を適切に選択することによって、誘電体多層膜の総数は、変化させることが出来る。しかし、層数が非常に少ないと、バンドパスフィルタ特性が劣化する。誘電体多層膜としては、5層以上とすることが望ましい。
以上の説明では、波長変換体10がTFT基板100の下側に貼り付けられた下偏光板101の下に配置されている場合を例にとって説明した。しかし、波長変換体10は、液晶表示パネルの内部に組み込むことも可能である。この場合は、波長変換体基板は不要である。
図16は、波長変換体10を対向基板200の内側に配置した例である。図16は1画素分の断面図を示す。図16において、バックライト400の上に液晶表示パネル300が配置している。図16における液晶表示パネル300において、下偏光板101、TFT基板100が配置し、TFT基板100の内側にアレイ層50が配置している。アレイ層50は、TFT、絶縁膜、画素電極、配線等を含む層をいう。アレイ層50の上には配向膜80が形成されている。
液晶層90を挟んでTFT基板100と対向して対向基板200が配置し、対向基板200の内側に波長変換体10が形成され、波長変換体10の上に配向膜80が形成されている。波長変換体10の構造は、図2等で説明したのと同様であるが、図16においては、図2の波長変換体基板の代わりに、絶縁膜であるオーバーコート膜70が形成され、オーバーコート膜70と液晶層90の間に配向膜80が形成される。対向基板200の外側には、上偏光板201が貼り付けられている。
図17は、波長変換体10をTFT基板100の内側に配置した例である。図17は1画素分の断面図を示す。図17において、バックライト400の上に液晶表示パネル300が配置している。図17における液晶表示パネル300において、TFT基板100の内側に波長変換体10が形成されている。波長変換体10の構成は図2等で説明したのと同様であるが、この場合は、ガラスで形成されたTFT基板100が図12における波長変換体基板18の役割を有している。なお、ガラスで形成されたTFT基板100と波長変換体10の間には、必要に応じて、ガラスからの不純物による汚染を防止するために、SiNあるいはSiO2等による下地膜が形成されることもある。誘電体多層膜13を構成する層の一部に下地膜としての役割を持たせることも可能である。
波長変換体10の上には、下偏光層60が形成されている。図17では、TFT基板100に下偏光板を貼り付ける代わりに、液晶表示パネル300の内部に下偏光層69を形成している。これによって、光の利用効率を向上させている。下偏光層60の上に、アレイ層50が形成され、その上に配向膜80が形成されている。
液晶層90を挟んで対向基板200が配置されている。波長変換体がTFT基板100側に形成されているので、原理的には、対向基板200側は、配向膜80を形成するのみでよい。したがって、TFT基板100と対向基板200の合わせ精度は高くなくともよい。しかし、画面のコントラストを向上させるために、画素と画素の境界にブラックマトリクスを形成する場合もある。図17において、対向基板200の外側には、上偏光板201が配置されている。
このように、本発明によれば、バックライトの利用効率を向上させることが出来るので、高い輝度を得ることが出来る。また、その分液晶表示装置における消費電力を小さくすることが出来る。さらに、波長変換体から後方散乱した光が、他の色の画素に入り込むことを防止することが出来るので、いわゆる混色を防止することが出来。色純度の高い画像を形成することが出来る。
本発明は、IPS(In Plane Switching)方式の他、VA(Vertical Alignment)、TN(Twisted Nematic)等の種々の方式の液晶表示装置に使用することが出来る。
1…導波路、 2…波長変換層、10…波長変換体、 11…コーンプリズム、 12…接合部、 13…誘電体多層膜、 14…透明媒体、 15…波長変換粒子、15R…赤波長変換粒子、15G…緑波長変換粒子、 16…反射膜、 17…隔壁、 18…波長変換体基板、 20…導光板、 30…光源、 40…反射シート、 50…アレイ層、 60…下偏光層、 60…オーバーコート膜、 80…配向膜、 90…液晶、 100…TFT基板、 101…下偏光板、 150…端子部、 200…対向基板、 201…上偏光板、 300…液晶表示パネル、 400…バックライト、 L…リガンド、 P1…第1半導体、 P2…第2半導体
Claims (19)
- 画素毎に異なる色を出射する液晶表示パネルとバックライトと、前記バックライトと前記液晶表示パネルの間に波長変換体を有する液晶表示装置であって、
前記バックライトは、光源を有し、
前記波長変換体は、前記バックライト側から順に、誘電体多層膜、導波路、波長変換層を有し、
前記誘電体多層膜は、第1の屈折率と第2の屈折率を有する膜の積層体であり、
前記導波路は、画素毎に断面が台形であるコーンプリズムを有し、前記台形は、上底がa、下底がb、高さがhであり、前記下底が前記誘電体多層膜側であり、
前記波長変換層は、前記画素毎に隔壁によって区画され、前記画素毎に入射光を波長変換する波長変換粒子を含み、
前記コーンプリズムのa、b、hは、(式1)、(式2)、(式3)を満足することを特徴とする液晶表示装置。
- 前記a:b:hは、1.9:5:5であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記誘電体多層膜は、第1の屈折率の層と第2の屈折率の層が交互に積層され、合計5層以上であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記誘電体多層膜は、第1の屈折率の層と第2の屈折率の層が交互に積層され、合計13層であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記波長変換層の前記隔壁には、反射層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記光源は、青色LEDであり、前記画素として、青画素と赤画素と緑画素が形成され、前記青画素に対応する前記波長変換層には、波長変換粒子が存在しないことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記光源は、紫外線発光LEDであり、前記画素として、青画素と赤画素と緑画素電極が形成され、前記青画素、前記赤画素、前記緑画素に対応して、前記波長変換層には、波長変換粒子が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 画素毎に異なる色を出射する液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、
前記バックライトは、光源を有し、
前記液晶表示パネルは、波長変換体を有し、
前記波長変換体は、前記バックライト側から順に、誘電体多層膜、導波路、波長変換層を有し、
前記誘電体多層膜は、第1の屈折率と第2の屈折率を有する膜の積層体であり、
前記導波路は、画素毎に断面が台形であるコーンプリズムを有し、前記台形は、上底がa、下底がb、高さがhであり、前記下底が前記誘電体多層膜側であり、
前記波長変換層は、前記画素毎に隔壁によって区画され前記画素毎に、入射光を波長変換する波長変換粒子を含み、
前記コーンプリズムのa、b、hは、(式1)、(式2)、(式3)を満足することを特徴とする液晶表示装置。
- 前記a:b:hは、1.9:5:5であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記誘電体多層膜は、第1の屈折率の層と第2の屈折率の層が交互に積層され、合計5層以上であることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記誘電体多層膜は、第1の屈折率の層と第2の屈折率の層が交互に積層され、合計13層であることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
- 前記波長変換層の前記隔壁には、反射層が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記光源は、青色LEDであり、前記画素として、青画素と赤画素と緑画素が形成され、前記青画素に対応する前記波長変換層には、波長変換粒子が存在しないことを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記光源は、紫外線発光LEDであり、前記画素として、青画素と赤画素と緑画素電極が形成され、前記青画素、前記赤画素、前記緑画素に対応して、前記波長変換層には、波長変換粒子が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶表示パネルは、TFT、画素電極を含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、液晶層を挟んで対向基板が配置された構成であり、
前記波長変換体は、前記TFT基板側に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。 - 前記波長変換体よりも前記液晶層に近い側に偏光層が形成されていることを特徴とする請求項15に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶表示パネルは、TFT、画素電極を含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板と、液晶層を挟んで対向基板が配置された構成であり、
前記波長変換体は、前記対向基板側に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。 - 前記波長変換体よりも液晶層側に絶縁膜であるオーバーコート膜が形成されていることを特徴とする請求項17に記載の液晶表示装置。
- 前記波長変換粒子は、半導体量子ドットであることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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