JP2017155900A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】トルク相でエンジントルクをFB制御するアップシフトにおいて、終了時のショックを防止もしくは抑制する。【解決手段】アップシフトのトルク相において低速側の変速段の変速比と自動変速機の出力軸回転数とで決まる低速側同期回転数より予め定めた回転数だけ高い回転数を目標エンジン回転数として設定し、実エンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差に基づく制御偏差を用いてエンジンのトルクをフィードバック制御し(ステップS10)、トルク相の終了時点におけるフィードバック偏差を第2摩擦係合機構の係合油圧についての補正油圧に置換し(ステップS11,S12)、アップシフトのイナーシャ相における第2摩擦係合機構の油圧指令値を補正油圧によって補正する(ステップS13)。【選択図】図2B
Description
本発明は、変速比をステップ的に変化させる自動変速機における変速を制御する装置に関するものである。
加速操作されて車速が増大し、それに伴って変速比を低下させるアップシフトは、エンジンなどの駆動力源の出力が増大している状態で駆動力源の回転数を低下させる変速になるので、変速に伴って駆動力が変化しやすい。特に低速側の変速段で係合していた係合機構を解放し、かつ変速後の高速側の変速段を設定する係合機構を係合させるクラッチ・ツウ・クラッチ変速では、切替過程における各係合機構のトルク容量の過不足などが原因で駆動力が落ち込んだり、あるいは駆動力の変化幅が大きくなってショックが生じたりしやすい。特許文献1には、クラッチ・ツウ・クラッチ変速におけるトルク相での駆動力の落ち込みやショックを低減するために、駆動力源であるモータあるいはエンジンでトルク補償を行うように構成された装置が記載されている。特許文献1に記載された装置では、トルク補償量を実験などによって決めておき、トルク補償のタイミングを学習している。また、その学習の進行の程度に応じてトルク補償率を変更しており、学習が進行していない状態ではトルク補償率を小さくしている。
また、自動変速機における変速に関与するクラッチの制御として、目標回転数と実回転数との偏差に基づいて、クラッチのトルク容量をフィードバック制御する装置が特許文献2に記載されている。さらに、特許文献3には、パワーオンダウンシフトの際にエンジントルクを補正するように構成された装置が記載されている。この特許文献3に記載された装置は、パワーオンダウンシフト時の入力回転数についての目標値と実際値との偏差に基づいてエネルギの過不足分を算出し、算出されたエネルギの過不足分に応じてエンジントルクを補正するように構成されている。
特許文献1に記載された装置は、トルク相でのトルク補償量を実験で求めたトルクとしている。しかしながら、駆動力源としてエンジン(内燃機関)を使用している場合、エンジンの出力トルクには不可避的なばらつきがあり、また変速を実行するクラッチなどの摩擦係合機構の伝達トルク容量に不可避的なばらつきがある。そのため、トルク補償量を実験などで求めた一定値にすると、エンジントルクのばらつきや摩擦係合機構の伝達トルク容量のばらつきを反映した制御を行うことができないので、駆動力の落ち込みやショックを必ずしも十分には抑制することができない可能性がある。また、特許文献1に記載された装置では、学習制御によってトルク補償率を変更していることにより、トルク相でのエンジントルクやクラッチの伝達トルク容量が次第に適正化されることもある。しかしながら、トルク相でのトルク補償率がイナーシャ相でのトルク制御に影響を及ぼして変速終了時のトルク変化が大きくなり、これが原因でショックが生じる可能性がある。
トルク相でのエンジン回転数制御として、特許文献2に記載されているようにクラッチの伝達トルク容量をフィードバック制御することが可能である。しかしながら、トルク相が終了し、イナーシャ相が開始した時点においてもフィードバック偏差に基づく補正量が残っている場合がある。そのような場合には、残存している補正量を伴う制御がイナーシャ相において実行されることになり、その結果、変速終了時に前記補正量に応じたトルクの変化が生じ、これがショックとなる可能性がある。
また、特許文献3に記載された装置は、パワーオンダウンシフトの際のエンジントルクを制御する装置であるから、アップシフトの制御に直ちには使用することができない。しかも、特許文献3に記載された装置は、変速の際のエネルギの過不足をエンジントルクで是正するように構成されているので、入力回転数を目標値に追従させることができるとしても、アップシフトの際のトルク相での駆動力の落ち込みやショックを抑制することは困難である。
本発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、クラッチ・ツウ・クラッチ変速でのアップシフトの際における駆動力の落ち込みやショックなどを効果的に抑制することのできる変速制御装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の目的を達成するために、低速側の変速段を設定するために油圧によって係合させられる第1摩擦係合機構と、前記低速側の変速段より変速比が小さい高速側の変速段を設定するために油圧によって係合させられる第2摩擦係合機構とを有する自動変速機がエンジンの出力側に連結され、前記エンジンがトルクを出力している状態で、第1摩擦係合機構を解放させかつ前記第2摩擦係合機構を係合させることによりアップシフトを行う自動変速機の変速制御装置において、前記第1摩擦係合機構および第2摩擦係合機構の油圧と前記エンジンのトルクとを制御するコントローラを備え、前記コントローラは、前記アップシフトのトルク相において前記低速側の変速段の変速比と前記自動変速機の出力軸回転数とで決まる低速側同期回転数より予め定めた回転数だけ高い回転数を目標エンジン回転数として設定し、実エンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差に基づく制御偏差を用いて前記エンジンのトルクをフィードバック制御し、前記トルク相の終了時点における前記フィードバック偏差を前記第2摩擦係合機構の係合油圧についての補正油圧に置換し、前記アップシフトのイナーシャ相における前記第2摩擦係合機構の油圧指令値を前記補正油圧によって補正するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、クラッチ・ツウ・クラッチ変速のアップシフトにおけるトルク相では、エンジンの回転数が変速前の低速段での同期回転数より高い回転数となるように、エンジントルクがフィードバック制御される。エンジントルクや摩擦係合機構のトルクのバラツキは、エンジン回転数の増大もしくは低下となって現れる。本発明の変速制御装置では、トルク相において、エンジン回転数を変速前の低速段での同期回転数より高い回転数を目標回転数として制御するので、エンジントルクや摩擦係合機構のトルクのバラツキがあってもエンジン回転数が同期回転数を大きく下回ることを抑制することができる。そして、エンジン回転数のそのような制御は、エンジントルクをフィードバック制御することにより行われるので、エンジントルクはエンジン回転数を同期回転数に維持するトルクより大きくなる。そのため、エンジントルクや摩擦係合機構の伝達トルク容量にバラツキがあっても、アップシフトのトルク相において駆動トルクが大きく落ち込むことを防止もしくは抑制することができる。
トルク相の終了時、すなわちイナーシャ相の開始時においても、トルク相で実行していたフィードバック制御による制御偏差が生じていることがある。これに対して、イナーシャ相における係合側の摩擦係合装置の伝達トルク容量すなわち油圧は、変速前の変速段と変速後の変速段などの変速の内容に応じて決められるとしても、トルク相において残存する制御偏差に応じた油圧は制御量に含まれていない。そこで、本発明では、前述したように、トルク相において残存した制御偏差に応じて前記係合側摩擦係合装置の油圧が補正される。そのため、本発明によれば、上記の制御偏差がイナーシャ相において解消されるので、変速終了時の駆動トルクの変化が滑らかになり、変速ショックを改善することができる。
図1は本発明で対象とする自動変速機を有する車両のパワートレーンを模式的に示しており、駆動力源であるエンジン(内燃機関)1の出力側に自動変速機2が連結されている。自動変速機2は、変速比が互いに異なる複数の変速段を設定することのできる有段変速機であり、クラッチやブレーキなどの係合機構(以下、単にクラッチと記す)の係合および解放の組み合わせに応じた変速段(変速比)が設定されるように構成されている。そのクラッチは、一例として、油圧によって係合および解放させられ、また油圧に応じた伝達トルク容量を持つ油圧式の摩擦係合機構である。図1には、所定の低速側の変速段で係合させられるクラッチC1と、その低速側の変速段より高速側の他の変速段で係合させられるクラッチC2とを模式的に示してある。なお、クラッチC1が本発明の実施形態における第1摩擦係合機構に相当し、クラッチC2が本発明の実施形態における第2摩擦係合機構に相当する。自動変速機2の出力側にプロペラシャフト3が連結され、そのプロペラシャフト3は終減速機であるデファレンシャルギヤ4に連結されている。そのデファレンシャルギヤ4から左右の車軸5を介して駆動輪6に駆動力(駆動トルク)を伝達するように構成されている。
エンジン1は、燃料の供給や点火時期あるいは燃焼気筒数を電気的に制御できるように構成されている。その制御を行うための電子制御装置(E−ECU)7が設けられている。このE−ECU7は、マイクロコンピュータを主体として構成され、入力されたデータや予め記憶しているデータを使用して演算を行い、その演算の結果を制御指令信号としてエンジン1に出力するように構成されている。このE−ECU7には、車速センサ8やアクセル開度センサ9、エンジン回転数センサ(図示せず)などが連結され、車両の走行状態を示すデータとして車速やアクセル開度、エンジン回転数などが各センサからE−ECU7に入力されている。
自動変速機2は、上記のクラッチの係合および解放の状態に応じて所定の変速段に設定される歯車変速機構と、その歯車変速機構の入力側に配置されたトルクコンバータ(図示せず)とを備えている。なお、歯車変速機構は例えば前掲の特許文献1に記載されている構成と同様の構成の機構であってよい。また、トルクコンバータはロックアップクラッチを有する従来知られている構成のものであってよい。そのロックアップクラッチや前述したクラッチの係合や解放の制御を主として行う油圧制御部10が設けられている。油圧制御部10は、電気的に制御されるバルブ(図示せず)によってライン圧を制御し、またロックアップクラッチやクラッチなどに対する油圧の供給および排出、ならびにクラッチの伝達トルク容量を設定するための油圧などを制御するように構成されている。この油圧制御部10は、従来知られている車両用自動変速機に備えられている油圧制御部と同様の構成のものであってよい。
油圧制御部10を介して自動変速機2を制御するための電子制御装置(T−ECU)11が設けられている。このT−ECU11は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、上記のE−ECU7とデータ通信可能に接続されている。また、T−ECU11は、車速やアクセル開度などのデータが入力され、それらの入力されたデータおよび予め記憶しているデータを使用して演算を行い、演算結果を制御指令信号として油圧制御部10に出力するように構成されている。T−ECU11が予め記憶しているデータには、変速線図が含まれる。変速線図は、一例として、車速とアクセル開度とによって変速段の領域を定めた線図であって、アップシフト線とダウンシフト線とが定められ、車速とアクセル開度とによって決まる走行状態がアップシフト線を横切るように変化することによりアップシフトの判断が成立し、また走行状態がダウンシフト線を横切るように変化することによりダウンシフトの判断が成立するように構成されている。
車速の増大によってアップシフトの判断が成立し、そのアップシフトがクラッチC1を解放し、かつクラッチC2を係合させる変速(クラッチ・ツウ・クラッチ変速)の場合、本発明の実施形態における変速制御装置は、以下に説明する制御を実行するように構成されている。図2Aおよび図2Bにその制御の一例をフローチャートで記載してあり、ここに示す各ステップでの制御は、クラッチ・ツウ・クラッチ変速のアップシフトにおけるトルク相およびイナーシャ相において、前述したE−ECU7あるいはT−ECU11によって実行される。したがってこれらE−ECU7およびT−ECU11が、本発明の実施形態におけるコントローラに相当している。図2Aに示すトルク相での制御例では、先ず、アップシフトの条件が成立した否かが判断される(ステップS1)。このアップシフトは、ここで説明している制御例では、前述した一方のクラッチC1(以下、解放側クラッチと記すことがある。)を解放し、かつ他方のクラッチC2(以下、係合側クラッチと記すことがある。)を係合させる変速である。このステップS1の判断は、前述したように、走行状態がアップシフト線を高車速側に横切るように変化したか否か、もしくはそのような走行状態の変化によって出力される変速信号の有無などによって行うことができる。
ステップS1で否定的に判断された場合には、特に制御を行うことなく図1に示すルーチンを一旦終了する。これに対してステップS1で肯定的に判断された場合には、解放側クラッチC1に掛かるトルクが算出され、かつドライバーが要求する駆動力を伝達できる最低トルク(最低伝達トルク容量)が算出される(ステップS2)。エンジン1が出力するトルクは吸入空気量や燃料噴射量などに応じたトルクとなり、またアップシフト前の変速段での変速比やその変速段を設定しているクラッチC1の歯車機構中の位置などによってクラッチC1のトルクの入力トルクに対する比率が決まるから、これらエンジントルクや歯車機構の構成などに基づいてクラッチC1に掛かるトルクが算出される。また、ドライバーの要求駆動力は、車速やアクセル開度ならびに予め用意されている駆動力マップに基づいて求められ、その要求駆動力に応じたクラッチC1のトルク、すなわち要求駆動力を滑りを生じることなく伝達できるクラッチC1の最低トルクが算出される。
自動変速機2で変速を生じることなく車両が定常的に走行している場合にはクラッチC1にはライン圧もしくはこれに近い油圧が供給され、その伝達トルク容量は要求駆動力に応じた伝達トルク容量よりも大きくなっている。そこで、ステップS2で上記の最低トルクが算出されると、アップシフトを実行するために、先ず、解放側クラッチC1の油圧が、上記の最低トルクに相当する油圧(最低伝達トルク容量を設定する油圧)にまで低下させられる。そして、解放側クラッチC1の油圧が前記最低トルクに相当する油圧からスイープダウンされる(ステップS3)。この場合の油圧の低下勾配は、変速の遅れの原因とならず、また制御がオーバーシュートすることがないなどの条件を満たすように設計上、予め決めておくことができる。なお、係合側クラッチC2の油圧が次第に増大させられる。
ついで、エンジン1の回転数Neの吹き上がりが判定される(ステップS4)。回転数の吹き上がりとは、回転数が想定もしくは規定している回転数より高い回転数になることであり、ここで説明している例では、エンジン1の回転数Neが変速前の低速側変速段での同期回転数より高回転数になることである。なお、同期回転数は低速側変速段での変速比と車速(もしくは前記プロペラシャフト3の回転数である出力軸回転数)とに基づいて求められる。したがって、ステップS4の判定は、エンジン1の回転数Neが同期回転数に対して予め定められた回転数(例えば数十rpm)上回ったことによって行うことができる。
上記のステップS3での油圧のスイープダウンは、解放側クラッチC1が前記要求駆動力を滑りを生じることなく伝達できる最低の伝達トルク容量となっている状態からの油圧の低下であるから、ステップS3の制御を開始した後に解放側クラッチC1に滑りが生じてエンジン1の回転数Neが吹き上がる。したがって、エンジン1の回転数Neが吹き上がらずにステップS4で否定的に判断されている間は、ステップS3の制御が継続される。そして、解放側クラッチC1の油圧が低下してエンジン1の回転数Neが吹き上がることによりステップS4で肯定的に判断される。その場合は、ステップS5に進んで、エンジントルクTeと係合側クラッチC2のトルクが、自動変速機2のギヤトレーンの構成に応じた運動方程式から算出される。また、同時にエンジン1の回転数Neを同期回転数より高い回転数(目標回転数)に維持するようにエンジントルクTeがフィードバック(FB)制御される。その運動方程式の一例は、以下のとおりである。
To=A・Tt−B・TC1+C・TC2
dωt/dt=D・Tt+E・TC1−F・TC2
ここで、Toは出力軸トルク(自動変速機2から出力されるトルク)であり、Ttは自動変速機2におけるトルクコンバータのタービンのトルクであって入力トルクに相当し、トルクコンバータにおけるロックアップクラッチが係合している場合にはエンジントルクTeに一致し、ロックアップクラッチが解放している場合には、エンジントルクTeにトルクコンバータの速度比を掛けた値となる。TC1は解放側クラッチC1のトルク、TC2は係合側クラッチC2のトルク、ωtはタービンの回転速度、AからFのそれぞれは実験などに基づいて求められた定数である。
To=A・Tt−B・TC1+C・TC2
dωt/dt=D・Tt+E・TC1−F・TC2
ここで、Toは出力軸トルク(自動変速機2から出力されるトルク)であり、Ttは自動変速機2におけるトルクコンバータのタービンのトルクであって入力トルクに相当し、トルクコンバータにおけるロックアップクラッチが係合している場合にはエンジントルクTeに一致し、ロックアップクラッチが解放している場合には、エンジントルクTeにトルクコンバータの速度比を掛けた値となる。TC1は解放側クラッチC1のトルク、TC2は係合側クラッチC2のトルク、ωtはタービンの回転速度、AからFのそれぞれは実験などに基づいて求められた定数である。
エンジントルクTeおよび係合側クラッチC2のトルクTC2を演算するのにあたって、出力軸トルクTOの値は、一定値に設定される。すなわち変化量ΔTOが「0」(ΔTO=0)となる値に設定される。その一定値は、アップシフトの判断が成立した時点のトルク値であってよい。また、タービン回転数ωtの変化率(dωt/dt)は、変速開始の前後で同じになるように設定し、具体的にはアップシフトの判断が成立した時点の同期回転数の変化率(Δ変速前同期回転数)と同じに設定する。そして、解放側クラッチC1のトルクは、ステップS3でスイープダウンされている油圧に応じた値となる。したがって、上述した二つの式に基づいてエンジントルクTeおよび係合側クラッチC2のトルクTC2を算出することができる。
また、維持されるエンジン回転数Neもしくは目標回転数は、アップシフト前の変速段(低速段)での同期回転数に所定の偏差(スリップ回転数)を加算した回転数である。したがって、エンジン回転数Neを維持する制御は、上述した同期回転数に加算される回転数(いわゆるスリップ回転数)を一定に維持する制御になる。設計上定められたスリップ回転数と検出された実際の回転数との差を制御偏差として、エンジントルクTeがFB制御される。その制御は、前記運動方程式から求めたエンジントルクTeを補正する制御であってよい。エンジン1の出力トルクは、吸入空気量および燃料噴射量によって変化し、またガソリンエンジンであれば、点火時期によっても変化するから、エンジントルクTeのFB制御は、スロットル開度あるいは点火時期を変化させることにより行ってもよい。なお、本発明の実施形態における変速制御装置は、要は、エンジントルクTeを、上記の設計上定められたスリップ回転数を加味した前記目標回転数と検出された実際の回転数との差を制御偏差としてFB制御するから、前述した運動方程式から求められたエンジントルクTeをFB制御によって補正することに替えて、アップシフト制御開始時のエンジントルクTeや適宜に設定したエンジントルク値を上記のFB制御によって補正することとしてもよい。
エンジントルクTeをFB制御している過程で解放側クラッチC1のトルクTC1が「0」になったか否かが判断される(ステップS6)。このステップS6の判断は、より具体的には、解放側クラッチC1の油圧もしくはその指令値が予め定めた「0」に近い所定値以下になったか否かを判断することにより行われる。このステップS6で否定的に判断された場合、すなわち解放側クラッチC1のトルクが「0」に到っていない(解放状態に到っていない)場合には、ステップS5に戻って従前の制御が継続される。
これとは反対にステップS6で肯定的に判断された場合には、上記の運動方程式に基づいたトルクの算出を終了する処理が実行される(ステップS7)。これと同時に、もしくはこれに続けて、エンジントルクTeをその時点の値に保持する制御と、係合側クラッチC2のトルク(油圧)をその時点までの上昇勾配(増大率)と同様の勾配(増大率)で増大させる制御とが開始される(ステップS8)。このステップS8の制御が実行されている過程でイナーシャ相の開始が判定される(ステップS9)。イナーシャ相は、自動変速機2のエンジン1を含むパワートレーンにおける回転部材の回転数が変速後の変速段での同期回転数に向けて変化している期間であり、その判定は、従来知られているように、エンジン回転数Neが変速前の低速段での同期回転数に対して予め定めた回転数、低下したことによって判定してもよく、あるいは解放側クラッチC1のトルクもしくは油圧に基づいて判定してもよく、さらにはエンジントルクTeの内容が上記のステップS8による制御に変化したことに基づいて判定してもよい。
イナーシャ相の開始の判定が成立しないことによりステップS9で否定的に判断された場合には、ステップS8に戻って従前の制御が継続される。これとは反対に、イナーシャ相の判定が成立してステップS9で肯定的に判断された場合には、イナーシャ相での制御である図2Bに示す制御が実行される。
図2Bに示すステップS10は、前述した図2Aに示すステップS9において肯定的に判断された場合に実行される。このステップS10では、イナーシャ相におけるエンジン回転数Neについての目標回転数が算出され、またセンサによって検出された実際のエンジン回転数Neとその目標回転数と偏差に基づくエンジントルクTeのフィードバック(FB)制御が実行される。目標回転数は、イナーシャ相の開始時とイナーシャ相終了時(または変速終了時)とにおけるエンジン回転数の変化量を、設計上予め定めたイナーシャ相の時間(目標イナーシャ相時間)で除算して求めることができる。したがって、目標回転数は、単位時間ごとに所定回転数を減じた回転数と言うことができる。
前述したようにトルク相においてもエンジントルクのFB制御が実行されていたので、トルク相の終了時点においてフィードバック残差(FB残差)が生じていることがある。FB残差は、トルク相の終了時におけるフィードバック補正量(FB補正量)であり、エンジントルクや係合側クラッチC2の伝達トルク容量(もしくは油圧)などのバラツキが要因となって生じる。したがってFB偏差は、正の値の場合もあり、あるいは負の値になる場合もある。ステップS11では、前述した運動方程式を用いて、FB残差が係合側のクラッチC2のトルクに換算される。
D・ΔTt=F・ΔTC2
ここで、ΔTtはFB残差であり、ΔTC2は係合側クラッチC2のトルクについての補正量であり、DおよびFは前述した係数である。
D・ΔTt=F・ΔTC2
ここで、ΔTtはFB残差であり、ΔTC2は係合側クラッチC2のトルクについての補正量であり、DおよびFは前述した係数である。
ついで、係合側クラッチC2のトルクについての補正量ΔTC2(Nm)が油圧(kPa)に換算される(ステップS12)。クラッチのトルクとそのクラッチの油圧との関係は、クラッチごとにその構造や経時変化などに応じて予め決まっているので、その関係を用いて上記の補正量ΔTC2を油圧に換算することができる。なお、上記のステップS10の制御とステップS11およびステップS12との制御は、いずれを先に実行してもよく、あるいは同時並行的に実行してもよい。
係合側クラッチC2のトルクについての補正量ΔTC2を換算した油圧(以下、補正油圧という)と、設計上予め定めてあるイナーシャ相の時間(目標イナーシャ相時間)とに基づいて、係合側クラッチC2の油圧の増減スイープ率(変化率もしくは変化勾配)が算出され、そのスイープ率にしたがって係合側クラッチC2の係合油圧がスイープ制御される(ステップS13)。係合側クラッチC2のトルクあるいは油圧は、変速のパターン(変速前後の変速段)や車速あるいはアクセル開度などに応じて予め決めておき、フィードフォワード制御(FF制御)することができ、あるいは変速パターンごとに目標油圧を予め定めてFB制御することができる。このような一般的な制御による係合側クラッチC2のトルクあるいは油圧の変化は、所定の勾配で次第に低下(スイープダウン)する変化となる。ステップS13では、このようにして定まる油圧に、上述したスイープ率で変化する補正油圧を加減算して、係合側クラッチC2の油圧の制御量(制御値)が求められる。
係合側クラッチC2の油圧のスイープ制御が開始された後、変速が終了したか否かが判定される(ステップS14)。この判定は、エンジン回転数Neと、変速後の変速段での同期回転数(変速比と出力回転数との積)との差が所定値以下になったか否かを判定することにより行うことができる。このステップS14で否定的に判断された場合にはステップS13に戻って従前の制御を継続する。これとは反対にステップS14で肯定的に判断された場合には、図2Aおよび図2Bに示す一連のルーチンを一旦終了する。
上記の図2Aおよび図2Bに示す制御を行った場合のエンジン回転数Ne、各クラッチC1,C2の油圧(もしくはその指令値:以下、油圧と記す。)、エンジントルクTe、FB補正量、駆動トルクの各変化を図3にタイムチャートで模式的に示してある。図3において、アップシフトの判断が成立したt0時点では、解放側クラッチC1の油圧が高くなっていて解放側クラッチC1が係合し、係合側クラッチC2の油圧が「0」になっていて係合側クラッチC2が解放している。その直後のt1時点に係合側クラッチC2に対するファーストフィル制御が実行される。ファーストフィル制御は、係合側クラッチC2に生じているクリアランス(パッククリアランスと称されることがある。)を詰めるための制御であって、油圧が一時的に高められる。
ファーストフィルの後、係合側クラッチC2の油圧は、パッククリアランスが開かない程度の定圧(低圧)に維持され、その過程で解放側クラッチC1の油圧が、ドライバーの要求駆動力を伝達できる最低トルクを設定する圧力に低下させられる。この制御が前述した図2Aに示すステップS2における制御である。これに続けて解放側クラッチC1の油圧がスイープダウンされる。この制御が前述した図2Aに示すステップS3における制御である。
解放側クラッチC1の油圧が低下することにより伝達トルク容量が低下するので、解放側クラッチC1に滑りが生じてエンジン回転数Neが変速前の同期回転数より増大する(t2時点)。すなわち、エンジン回転数Neの吹き上がりが生じる。これは、前述した図2Aに示すフローチャートにおけるステップS4で肯定的判断された状態である。
解放側クラッチC1の油圧をステップ的に低下させる制御と同時に、あるいは相前後してエンジントルクTeのFB制御が開始される。この制御が前述した図2Aに示すステップS5における制御である。上記のように解放側クラッチC1の油圧の低下によってエンジン回転数Neが上昇するので、エンジン回転数Neの増大を抑制するようにエンジントルクTeが低下させられる。したがって、FB制御量は一時的に小さい値(負の値)となる。その後、実エンジン回転数が目標回転数に一致するように,エンジントルクTeがFB制御される。そのときの目標回転数は、前述したように、変速前の変速段における同期回転数より所定回転数(スリップ回転数)だけ高い回転数である。したがって、エンジントルクTeは、エンジン回転数Neが変速前の同期回転数に一致するいわゆる理想状態でのトルク(図3に破線で示すトルク)より大きいトルクとなる。エンジントルクTeがこのように増大補正されるから、駆動トルクは図3に実線で示すように、変速制御の開始前のトルクもしくは目標駆動トルクより大きいトルクとなる。
一方、係合側クラッチC2のトルクが前述した運動方程式から求められ、したがって係合側クラッチC2の油圧が、解放側クラッチC1の油圧の低下に伴って次第に増大させられる。このように、トルク相では、解放側クラッチC1が受け持っていたトルクの一部を係合側クラッチC2が受け持つようになり、その後、受け持つトルクの大小の関係が次第に逆転する。このようなクラッチ・ツウ・クラッチ変速において、トルクを受け持つクラッチを変更する制御がクラッチの架け替えと称される制御である。
スイープダウンされる解放側クラッチC1の油圧(伝達トルク容量)が「0」になるなど、所定値以下の圧力に達すると(t3時点)、そのt3時点付近で実エンジン回転数Neが低下し始める。そのため、FB制御における偏差が増大するので、FB補正量が増大させられ、エンジントルクTeおよび駆動トルクが増大する。その後、実エンジン回転数Neが変速前の同期回転数を下回るようになり、実エンジン回転数Neと変速前の同期回転数との偏差が予め定めた判断基準値に達することによりイナーシャ相の開始の判定が成立する(t4時点)。なお、係合側クラッチC2の油圧は、図2AのステップS8に示してあるように、このt4時点まで従前の勾配で増大させられる。
トルク相においてはエンジントルクTeのFB制御が実行されているから、トルク相の終了時点すなわちイナーシャ相の開始時点(t4時点)においても制御偏差が生じていることがある。図3に示す例では、正の値(エンジントルクTeを増大させる値)の制御偏差(すなわちFB残差)Aが生じている。イナーシャ相ではこのようなFB残差Aに応じて、係合側クラッチC2の油圧が制御される。
具体的に説明すると、前述した図2BのステップS10においてエンジン回転数Neに対して目標回転数が設定され、それに伴ってエンジントルクTeが前述した運動方程式で求まるトルクにステップ的に低下させられ、その後、目標回転数に追従して実際のエンジン回転数Neが低下するようにエンジントルクTeおよびFB補正量が次第に低下させられる。
一方、イナーシャ相開始時のFB残差Aが係合側クラッチC2の油圧の補正量に換算され、その補正量を加味して係合側クラッチC2の油圧が制御される。そのFB残差Aを、イナーシャ相において次第に解消するように制御されるから、FB補正量は図3に実線で示すように「0」に向けて次第に低下し、また係合側クラッチC2の油圧も次第に低下させられる。その結果、イナーシャ相(変速)の終了するt5時点においてFB補正量が「0」になる。また、エンジントルクTeはそのFB制御が終了されてアクセル開度に応じたトルクに制御される。そして、駆動トルクは変速後の変速段で発生するべき目標駆動トルクにほぼ一致する。このように、この発明の実施形態における変速制御装置によれば、エンジントルクTeのFB制御によって目標駆動トルクより増大させられている駆動トルクが、イナーシャ相で次第に低下し、変速の終了時には目標駆動トルクにほぼ一致する。すなわち、変速終了時に駆動トルクがステップ的に変化せずに滑らかに変化するので、変速ショックを回避もしくは抑制することができる。
参考として、FB残差Aが生じたまま変速を継続した場合の係合側クラッチC2の油圧およびFB補正量および駆動トルクの変化を図3に鎖線で示してある。FB残差Aによる油圧の補正を行わない場合には、図3に示す例では、係合側クラッチC2の油圧が高めの油圧に維持され、また駆動トルクがFB残差Aに応じたトルク分、目標駆動トルクより大きいトルクに維持される。そして、変速の終了時にFB制御が終了することにより、FB残差Aが放出されて駆動トルクが急激に低下し、これがショックとなることがある。これに対して、本発明の実施形態における変速制御装置によれば、前述したように、また図3に示すように、FB残差Aがイナーシャ相中に減少もしくは解消されるので、イナーシャ相の終了時(変速の終了時)における駆動トルクと目標駆動トルクとの差が小さくなり、もしくは殆どなくなり、その結果、ショックを防止もしくは抑制することができる。
1…エンジン(内燃機関)、 2…自動変速機、 C1…クラッチ、 C2…クラッチ、 3…プロペラシャフト、 4…デファレンシャルギヤ、 5…車軸、 6…駆動輪、 7…電子制御装置(E−ECU)、 8…車速センサ、 9…アクセル開度センサ、 10…油圧制御部、 11…電子制御装置(T−ECU)。
Claims (1)
- 低速側の変速段を設定するために油圧によって係合させられる第1摩擦係合機構と、前記低速側の変速段より変速比が小さい高速側の変速段を設定するために油圧によって係合させられる第2摩擦係合機構とを有する自動変速機がエンジンの出力側に連結され、前記エンジンがトルクを出力している状態で、第1摩擦係合機構を解放させかつ前記第2摩擦係合機構を係合させることによりアップシフトを行う自動変速機の変速制御装置において、
前記第1摩擦係合機構および第2摩擦係合機構の油圧と前記エンジンのトルクとを制御するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記アップシフトのトルク相において前記低速側の変速段の変速比と前記自動変速機の出力軸回転数とで決まる低速側同期回転数より予め定めた回転数だけ高い回転数を目標エンジン回転数として設定し、実エンジン回転数と前記目標エンジン回転数との差に基づく制御偏差を用いて前記エンジンのトルクをフィードバック制御し、
前記トルク相の終了時点における前記フィードバック偏差を前記第2摩擦係合機構の係合油圧についての補正油圧に置換し、
前記アップシフトのイナーシャ相における前記第2摩擦係合機構の油圧指令値を前記補正油圧によって補正するように構成されている
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016041814A JP2017155900A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016041814A JP2017155900A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017155900A true JP2017155900A (ja) | 2017-09-07 |
Family
ID=59808544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016041814A Pending JP2017155900A (ja) | 2016-03-04 | 2016-03-04 | 自動変速機の変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017155900A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113864446A (zh) * | 2021-10-20 | 2021-12-31 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 纯电变速箱的换挡控制方法、装置及纯电动汽车 |
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2016
- 2016-03-04 JP JP2016041814A patent/JP2017155900A/ja active Pending
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CN113864446A (zh) * | 2021-10-20 | 2021-12-31 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 纯电变速箱的换挡控制方法、装置及纯电动汽车 |
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