JP2017154868A - 吊り荷の振れ角演算装置 - Google Patents

吊り荷の振れ角演算装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振れ角の誤検出や検出エラーが一時的に発生した場合でも、演算処理によって振れ角を推定可能とした振れ角演算装置を提供する。【解決手段】トロリーから吊り下げされた吊り荷の振れ角検出値を所定周期にて演算処理することにより振れ角推定値を生成する振れ角演算装置において、振れ角検出値の正常/異常を判定する検出値異常判定部11と、前回演算周期における振れ角推定値から振れ角速度を演算し、これらを保存する前回推定値・角速度保存部13と、振れ角検出値を正常と判定した時には振れ角検出値を今回の振れ角推定値として生成し、振れ角検出値を異常と判定した時には、前回推定値・角速度保存部13に保存された前回演算周期の振れ角推定値及び振れ角速度に基づいて今回の振れ角推定値を生成する振れ角推定部12と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、港湾、製鉄所、各種工場等で使用される荷役作業用のクレーンにおいて、横行するトロリーから吊り下げられた吊り荷の振れ角を演算する技術に関するものである。
一般に、クレーンによる荷役作業では、吊り荷を短時間で目標位置へ正確に到達させると共に、目標位置へ到達するまで、或いは到達した際の吊り荷の振れ角を零にすることが理想的である。
吊り荷の振れ角を零にする振れ止め制御技術は、従来から種々提供されているが、特に近年では、コンピュータ制御による電気式振れ止め制御が注目されている。
電気的振れ止め制御には、加減速終了時の振れを減衰させる速度パターンを演算により求め、この速度パターンを制御指令としてクレーンを運転するものや、吊り荷の振れ角を検出して、その検出値を駆動系にフィードバックして制御するもの等がある。
これらのうち、フィードバック制御を行う場合には振れ角検出装置が必要になるが、速度パターンを用いた制御の場合にも、制御性能を保証するために振れ角検出装置を備えている場合が多い。なお、クレーンにおける吊り荷の振れ角は、主として、トロリーの横行方向に振れるスウェイ(Sway)振れ角、及び、鉛直軸回りに捻じれるスキュー(Skew)振れ角に大別することができる。
ここで、図9は、特許文献1に記載されている振れ角検出装置の主要部を示したものであり、図9(a)はクレーンの全体構成を示す側面図、図9(b)は吊り具に設置されたターゲットの平面図である。
図9(a)において、51はトロリー、52はワイヤー、53は吊り具、54は吊り具53の上面に設置されたターゲットであり、トロリー51の下面にはカメラ55が設置されている。図9(b)に示すように、ターゲット54の中央部には、例えば帯状のマーカー(または半導体発光素子等)54aが設けられおり、カメラ55によって撮影したマーカー54aの撮像画像をコンピュータにて画像処理することにより、吊り具53の移動状態を検出し、この吊り具53に一体的に保持された吊り荷(図示せず)の振れ角を算出している。
また、他の従来技術として、特許文献2には、吊具の上面に複数のターゲットを配置すると共に、各ターゲットに対応させて広角用カメラ及び望遠用カメラをトロリーの下面にそれぞれ配置し、これら複数台のカメラによる撮像画像から求めた重心位置の時間的変化に基づいて吊り荷のスウェイ振れ角及びスキュー振れ角を検出する振れ角検出装置が開示されている。
特開平6−219681号公報(段落[0011]〜[0021]、図1,図2等) 特開平9−257475号公報(段落[0021]〜[0024]、図1,図2等)
ここで、コンテナクレーン等の屋外使用を想定すると、特許文献1に記載されているように、カメラによる撮像画像に基づいて振れ角を検出する場合には、撮影時の太陽光や霧、降雨等の光学的外乱による影響を受けやすい。このため、振れ角の誤検出や検出エラーが一時的に発生し、振れ角を安定的に検出することができないという問題があった。
また、特許文献2に記載されているごとく、複数台のカメラを用いることによって誤検出や検出エラーをある程度防ぐことは可能であるが、複数台のカメラやその画像処理手段等が装置のコスト高を招いていた。
そこで、本発明の解決課題は、振れ角の誤検出や検出エラーが一時的に発生した場合でも、演算処理により振れ角を推定して振れ止め制御を支障なく行えるようにした吊り荷の振れ角演算装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、横行するトロリーから吊り下げされた吊り荷の振れ角検出値を所定周期により演算処理して振れ角推定値を生成する振れ角演算装置において、
前記振れ角演算装置に入力された振れ角検出値の正常/異常を判定する検出値異常判定部と、
前回演算周期の前記振れ角推定値から振れ角速度を演算し、当該振れ角推定値及び振れ角速度を保存する前回推定値・角速度保存部と、
前記検出値異常判定部により正常と判定した時には、前記振れ角検出値を今回の振れ角推定値として生成する第1の処理を行い、前記検出値異常判定部により異常と判定した時には、前記前回推定値・角速度保存部に保存された前回演算周期の振れ角推定値及び振れ角速度に基づいて今回の振れ角推定値を演算する第2の処理を行う振れ角推定部と、
を備えたものである。
請求項2に係る発明は、横行するトロリーから吊り下げされた吊り荷の振れ角検出値を所定周期により演算処理して振れ角推定値を生成する振れ角演算装置であって、前記振れ角推定値が、振れ止め制御用のアクチュエータ位置指令を生成するために用いられる振れ角演算装置において、
前記振れ角演算装置に入力された振れ角検出値の正常/異常を判定する検出値異常判定部と、
前記検出値異常判定部により正常と判定した時には、前記振れ角検出値と前記アクチュエータ位置指令またはアクチュエータ位置検出値と前回演算周期の振れ角推定値とから振れ角速度推定値を求め、かつ、当該振れ角速度推定値と前記振れ角検出値とから今回の振れ角推定値を生成する第1の処理を行い、前記検出値異常判定部により異常と判定した時には、前記アクチュエータ位置指令または前記アクチュエータ位置検出値と前回演算周期の振れ角推定値とから振れ角速度推定値を求め、かつ、当該振れ角速度推定値から今回の振れ角推定値を生成する第2の処理を行う振れ角推定部と、
を備えたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、前記振れ角推定部は、前記振れ角検出値が複数種類存在する時に、複数の振れ角検出値のうち、前記検出値異常判定部により正常と判定された振れ角検出値に対して前記第1の処理を行い、かつ、異常と判定された残りの振れ角検出値に対して前記第2の処理を行うものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、前記検出値異常判定部は、入力された今回の振れ角検出値と前回演算周期の振れ角推定値との偏差が所定の判定しきい値を超えた時に異常と判定するものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、前記検出値異常判定部は、入力された今回の振れ角検出値と前回演算周期の振れ角推定値との偏差が所定の判定しきい値以下である状態が一定時間継続した場合に正常と判定し、前記偏差が前記判定しきい値を超えた時に直ちに異常と判定するものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、前記振れ角検出値が、スキュー振れ角検出値及びスウェイ振れ角検出値を含むことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、前記振れ角検出値を、前記吊り荷と一体的に移動するターゲットの撮像画像に基づいて得るものである。
本発明によれば、一時的に振れ角の誤検出や検出エラーが発生した場合でも演算処理によって振れ角を推定することができるため、振れ止め制御に用いる振れ角を安定的に求めることが可能である。また、カメラ等の撮像装置を複数台用いることが必要不可欠ではないので、コストの低減にも寄与する。
本発明の第1実施形態に係る振れ角演算装置の機能ブロック図である。 本発明の各実施形態が適用されるクレーンの主要部、及びスウェイ振れ角を示す構成図である。 図2における吊り具の平面図である。 スキュー振れ角の説明図である。 XYZ座標系におけるスウェイ振れ角及びスキュー振れ角の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る振れ角演算装置の機能ブロック図である。 図6におけるスキュー振れ角検出値異常判定部の構成図である。 図6におけるスキュー振れ角推定部の構成図である。 特許文献1に記載された振れ角検出装置の主要部の説明図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。まず、図2は、この実施形態に係る振れ角演算装置が適用されるクレーンの主要部を示している。
図2において、1はトロリー、2はトロリー1が横行動作するガーター、5はトロリー1にロープ(ワイヤー)3及び滑車4を介して指示された吊り具、6は吊り具5に一体的に保持された吊り荷、7は吊り具5の上面に配置されたターゲット、8はトロリー1の下面に配置されてターゲット7を撮像するカメラである。
図3は、吊り具5の平面図であり、前記カメラ8によって撮像される吊り具5及びターゲット7等の撮像画像に相当する。ここで、ターゲット7は、例えば、吊り具5のほぼ両端部に1個ずつ配置されている。
なお、吊り荷6は吊り具5に一体的に保持されているため、振れ角について考察する限り、吊り具5と吊り荷6とを同等の部材と考える。
次に、この実施形態における検出・推定対象である振れ角について説明する。
前述した図2におけるθは、トロリー1の横行動作によって発生するスウェイ振れ角であり、吊り荷6が振れたときに、吊り荷6の重心と鉛直軸Xとの間に形成される角度である。
また、図4におけるφは、吊り荷6の重心が偏芯していること等に起因して、鉛直軸Xを中心に吊り荷6が旋回することにより形成されるスキュー振れ角を示している。
次いで、図5は、XYZ座標系におけるスウェイ振れ角及びスキュー振れ角の説明図である。図5に示すXYZ座標は、カメラ8の位置を原点Oとした三次元の座標であり、E,Eは、前述した二つのターゲット7の位置を示す。
図5における、θ,θは、XOZ平面上で計測されるスウェイ振れ角であり、θは0−EによるXOZ平面上の直交投影軸とX軸との間の角度、θは0−EによるXOZ平面上の直交投影軸とX軸との間の角度となる。
また、φ,φは、XOY平面上で計測されるスキュー振れ角であり、φは0−EによるXOY平面上の直交投影軸とX軸との間の角度、φは0−EによるXOY平面上の直交投影軸とX軸との間の角度となる。
これらの角度を用いて、吊り荷6のスウェイ振れ角θ及びスキュー振れ角φを算出するには、数式1、数式2を用いる。
[数式1](スウェイ振れ角θ)
θ=(θ+θ)/2
[数式2](スキュー振れ角φ)
φ=tan−1[{tan(θ)−tan(θ)}/{tan(φ)−tan(φ)}]
次に、本発明の第1実施形態に係る振れ角演算装置について、図1を参照しつつ説明する。この第1実施形態は、請求項1に係る発明に相当する。
図1は、産業用のPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)等の演算処理装置により実現される振れ角演算装置10の機能ブロック図である。この振れ角演算装置10において、11は検出値異常判定部、12は振れ角推定部、13は前回推定値・角速度保存部、10はスウェイ振れ角及びスキュー振れ角を演算する振れ角演算部である。
以下、図1の動作について説明する。
図2のカメラ8によるターゲットの撮像画像に基づいて検出した振れ角検出値θ,θ,φ,φは、シリアル通信等の伝送手段を介して振れ角演算装置10に入力される。この振れ角演算装置10では、定周期にて演算が実行される。
検出値異常判定部11は、今回入力された検出値θ,θ,φ,φと、前回推定値・角速度保存部13に保存されている前回演算周期の推定値θ’,θ’,φ’,φ’とをそれぞれ比較し、各振れ角の偏差が予め設定された判定しきい値を超えた場合に、異常と判定して例えば論理「0」の正常/異常判定信号aを出力する。この判定信号aは、各振れ角の検出値と推定値との差の絶対値が上記判定しきい値以下である場合には、正常と判定して論理「1」となる。
この場合、上記偏差が判定しきい値を超えた時に直ちに異常と判定し、上記偏差が判定しきい値以下である状態が一定時間継続した場合に正常と判定することが望ましい。
振れ角推定部12は、正常/異常判定信号aの論理が「1」であって検出値が正常と判定された場合は、入力された検出値θ,θ,φ,φをそのまま推定値θ’,θ’,φ’,φ’として出力する(請求項1における第1の処理)。
また、正常/異常判定信号aの論理が「0」であって検出値が異常と判定された場合は、前回推定値・角速度保存部13にて保存されている前回推定値θ’,θ’,φ’,φ’と前回角速度Δθ’,Δθ’,Δφ’,Δφ’とを加算した値を、今回の推定値θ’,θ’,φ’,φ’として出力する(請求項1における第2の処理)。
前回推定値・角速度保存部13では、推定値θ’,θ’,φ’,φ’を次回の演算まで保存すると共に、前回推定値と今回推定値との差分を求めて前回角速度Δθ’,Δθ’,Δφ’,Δφ’を演算し、これらを保存する。
振れ角演算部10では、推定値θ’,θ’,φ’,φ’を、前述した数式1及び数式2におけるθ,θ,φ,φとして用いることにより、スウェイ振れ角θ及びスキュー振れ角φを演算して出力する。
上記の処理により演算されたスウェイ振れ角θ及びスキュー振れ角φは、いわゆる振れ止め制御を行うためのアクチュエータに与える位置指令の生成に用いられることになる。
なお、ターゲット撮影時の光学的な外乱等に起因して全ての振れ角検出値θ,θ,φ,φが瞬間的に異常となった場合には、これら全てを、前回の振れ角推定値及び角速度を用いて推定すれば良い。その他の理由により、振れ角検出値θ,θ,φ,φのうちの何れかが異常となった場合には、正常な振れ角検出値をそのまま出力し、異常な振れ角検出値のみに対して上述した推定処理を行うことにより振れ角推定値を生成すれば良い。
この第1実施形態によれば、前述した特許文献2のように複数台の撮像装置を用いる必要がないと共に、一時的に振れ角の誤検出や検出エラーが発生した場合でも、演算処理により振れ角を適切に推定して振れ止め制御に用いることができる。
次いで、本発明の第2実施形態に係る振れ角演算装置について説明する。この第2実施形態は、請求項2に係る発明に相当する。
本実施形態は、振れ角推定値を用いてアクチュエータを動作させることにより振れ止め制御を行う場合を想定したものである。
次に、図6は、本発明の第2実施形態に係る振れ角演算装置20をスキュー振れ角制御部30と共に示した機能ブロック図である。これらの振れ角演算装置20及びスキュー振れ角制御部30も、産業用のPLC等の演算処理装置によって実現可能である。
なお、以下ではスキュー振れ角の演算及び制御に関して説明するが、スウェイ振れ角の演算及び制御に関しても適用可能である。
図6において、振れ角演算装置20は、スキュー振れ角検出値φの正常/異常を判定するスキュー振れ角検出値異常判定部21と、その出力である正常/異常判定信号a、スキュー振れ角検出値φ、及び、スキュー振れ角制御部30から出力されるアクチュエータ位置指令(またはアクチュエータ位置検出値)が入力されてスキュー振れ角推定値φ’を演算するスキュー振れ角推定部22と、を備えている。
また、スキュー振れ角制御部30は、スキュー振れ角推定部22から出力されるスキュー振れ角推定値φ’を用いてアクチュエータ位置指令を生成し、図示されていないアクチュエータの動作を制御して振れ止め制御を行う。このスキュー振れ角制御部30は、例えば、比例積分微分(PID)制御手段によって構成されている。
振れ止め制御の具体的な方法としては、例えば、アクチュエータによりスキューシリンダの位置を制御することにより、吊り荷(吊り具)を複数箇所で支持する複数本のロープ(ワイヤー)の長さを調整してスキュー振れ角を減衰させる方段が知られているが、本発明において特に限定されるものではない。
図7は、図6におけるスキュー振れ角検出値異常判定部21の構成図である。この異常判定部21の構成及び機能は、実質的に図1の検出値異常判定部11と同一である。
すなわち、図7において、スキュー振れ角検出値φとスキュー振れ角推定値φ’との偏差を減算手段21aにより求め、偏差の絶対値を絶対値演算手段21bにより演算する。この絶対値を判定しきい値と共に比較手段21cに入力し、比較手段21cの出力をオンディレイ手段21dに入力して正常/異常判定信号aを得る。
上記構成により、偏差の絶対値が判定しきい値を上回ったら、直ちに正常/異常判定信号aの論理を異常側にして出力し、偏差の絶対値が判定しきい値以下である状態が一定時間経過した場合には、正常/異常判定信号aの論理を正常側にして出力する。ただし、演算開始時には、振れ角推定値が振れ角検出値に追従するまでの時間だけ、振れ角検出値の正常/異常判定を行わないようにすることが望ましい。
次に、図8は、図6におけるスキュー振れ角推定部22の構成を、スキュー振れ角検出値異常判定部21と共に示したものである。
スキュー振れ角推定部22は、スキュー振れ角検出値異常判定部21からの正常/異常判定信号aによって切替動作する第1,第2の切替手段22a,22bと、減算手段22cと、加算手段22d,22eと、第1,第2の積分手段22f,22gと、第1〜第4の比例係数K,K,K,Kと、を備えている。
このスキュー振れ角推定部22の動作は、以下の通りである。
まず、アクチュエータの変位に対するスキュー振れ角速度変化率の関係を事前に取得しておき、この比を第1の比例係数Kに設定し、スキュー振れ角に対して生じるスキュー振れ角加速度の比を第2の比例係数Kに設定し、スキュー振れ角検出値φとスキュー振れ角推定値φ’との差に対して第3,第4の比例係数K,Kをそれぞれ設定しておく。
正常/異常判定信号aが正常である場合には、第1,第2の切替手段22a,22bを第3,第4の比例係数K,K側にセットする。
これにより、アクチュエータ位置指令(または検出値)に第1の比例係数Kを乗算した結果と切替手段22aの出力との加算値から、スキュー振れ角推定値と第2の比例係数Kとの乗算結果を減算した値を、第1の積分手段22fにより積分してスキュー振れ角速度推定値を更新する。更に、このスキュー振れ角速度推定値と切替手段22bの出力との加算値を、第2の積分手段22gにより積分してスキュー振れ角推定値を更新する(請求項2における第1の処理)。
なお、第3,第4の比例係数K,Kを状態推定器設計法に基づいて与えれば、スキュー振れ角検出値に追従したスキュー振れ角推定値を得ることができる。
正常/異常判定信号aが異常である場合には、第1,第2の切替手段22a,22bを「0」側に切り替えることにより、減算手段22cからの出力信号と第3,第4の比例係数K,Kとを用いた乗算結果は加算されなくなる。
すなわち、アクチュエータ位置指令(または検出値)と第1の比例係数Kとの乗算結果と、スキュー振れ角推定値と第2の比例係数Kとの乗算結果と、の偏差を第1の積分手段22fにより積分してスキュー振れ角速度推定値を更新し、更に、このスキュー振れ角速度推定値をそのまま第2の積分手段22gにより積分してスキュー振れ角推定値を更新する(請求項2における第2の処理)。
つまり、振れ角検出値が異常である場合には、アクチュエータ位置指令(または検出値)と第1の比例係数Kとの乗算結果に対して、スキュー振れ角推定値と第2の比例係数Kとの乗算結果をフィードバックしてスキュー振れ角速度推定値及びスキュー振れ角推定値を更新するスキュー運動モデルのみが構成される。
以上のように第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、スキュー振れ角を正常に検出できている間は、スキュー振れ角推定値がスキュー振れ角検出値に追従するため、スキュー振れ角を適切に制御して振れ止め制御を行うことができる。
また、光学的外乱等の影響によってスキュー振れ角検出値に異常が発生した場合には、スキュー振れ角検出値が正常に復帰するまで、スキュー振れ角推定値はスキュー運動モデルに基づいて更新される。従って、スキュー振れ角の変化を無視できない程度の期間にわたって検出値の異常が発生したとしても、真値に近いスキュー振れ角に推定値を更新可能であり、スキュー振れ角の制御ひいては振れ止め制御を支障なく継続することができる。
なお、上述した第1,第2実施形態において、吊り荷の振れ角検出値を取得するための手段としては、カメラによる撮像画像以外の手段を用いても良い。
本発明は、コンテナクレーン等により吊り荷を搬送する荷役分野におけるスキュー振れ角、スウェイ振れ角の演算装置として利用することができる。
1:トロリー
2:ガーター
3:ロープ(ワイヤー)
4:滑車
5:吊り具
6:吊り荷
7:ターゲット
8:カメラ
10,20:振れ角演算装置
11:検出値異常判定部
12:振れ角推定部
13:前回推定値・角速度保存部
14:振れ角演算部
21:スキュー振れ角検出値異常判定部
21a:減算手段
21b:絶対値演算手段
21c:比較手段
21d:オンディレイ手段
22:スキュー振れ角推定部
22a,22b:切替手段
22c:減算手段
22d,22e:加算手段
22f,22g:積分手段
30:スキュー振れ角制御部

Claims (7)

  1. 横行するトロリーから吊り下げされた吊り荷の振れ角検出値を所定周期により演算処理して振れ角推定値を生成する振れ角演算装置において、
    前記振れ角演算装置に入力された振れ角検出値の正常/異常を判定する検出値異常判定部と、
    前回演算周期の前記振れ角推定値から振れ角速度を演算し、当該振れ角推定値及び振れ角速度を保存する前回推定値・角速度保存部と、
    前記検出値異常判定部により正常と判定した時には、前記振れ角検出値を今回の振れ角推定値として生成する第1の処理を行い、前記検出値異常判定部により異常と判定した時には、前記前回推定値・角速度保存部に保存された前回演算周期の振れ角推定値及び振れ角速度に基づいて今回の振れ角推定値を演算する第2の処理を行う振れ角推定部と、
    を備えたことを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  2. 横行するトロリーから吊り下げされた吊り荷の振れ角検出値を所定周期により演算処理して振れ角推定値を生成する振れ角演算装置であって、前記振れ角推定値が、振れ止め制御用のアクチュエータ位置指令を生成するために用いられる振れ角演算装置において、
    前記振れ角演算装置に入力された振れ角検出値の正常/異常を判定する検出値異常判定部と、
    前記検出値異常判定部により正常と判定した時には、前記振れ角検出値と前記アクチュエータ位置指令またはアクチュエータ位置検出値と前回演算周期の振れ角推定値とから振れ角速度推定値を求め、かつ、当該振れ角速度推定値と前記振れ角検出値とから今回の振れ角推定値を生成する第1の処理を行い、前記検出値異常判定部により異常と判定した時には、前記アクチュエータ位置指令または前記アクチュエータ位置検出値と前回演算周期の振れ角推定値とから振れ角速度推定値を求め、かつ、当該振れ角速度推定値から今回の振れ角推定値を生成する第2の処理を行う振れ角推定部と、
    を備えたことを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  3. 請求項1または2に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、
    前記振れ角推定部は、
    前記振れ角検出値が複数種類存在する時に、複数の振れ角検出値のうち、前記検出値異常判定部により正常と判定された振れ角検出値に対して前記第1の処理を行い、かつ、異常と判定された残りの振れ角検出値に対して前記第2の処理を行うことを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、
    前記検出値異常判定部は、
    入力された今回の振れ角検出値と前回演算周期の振れ角推定値との偏差が所定の判定しきい値を超えた時に異常と判定することを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  5. 請求項4に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、
    前記検出値異常判定部は、
    入力された今回の振れ角検出値と前回演算周期の振れ角推定値との偏差が所定の判定しきい値以下である状態が一定時間継続した場合に正常と判定し、前記偏差が前記判定しきい値を超えた時に直ちに異常と判定することを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、
    前記振れ角検出値が、スキュー振れ角検出値及びスウェイ振れ角検出値を含むことを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載した吊り荷の振れ角演算装置において、
    前記振れ角検出値を、前記吊り荷と一体的に移動するターゲットの撮像画像に基づいて得ることを特徴とする、吊り荷の振れ角演算装置。
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