JP2017153866A - 化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧料皿に対する衝撃吸収機能及び保持機能を適切に確保しつつ、それら機能を耐久性良好に長期間に亘って確実に保証することが可能であると共に、化粧料皿を軽快に脱着することが可能であり、生産性も良好な化粧料容器を提供する。【解決手段】容器本体2と、容器本体内方に化粧料皿3の収納空間8を画定する中枠7と、化粧料皿及び中枠よりも弾性に富んだ弾性材で形成され、容器本体に一体に設けられて、化粧料皿を収納空間内に保持する複数の弾性部14とを備え、弾性部は、化粧料皿に向かって隆起する形態で形成され、化粧料皿に接離可能に圧接されて当該弾性部に変形を生じさせる圧接凸部14aを有し、中枠には、弾性部がたわむ量を規制するたわみ規制部15が形成され、たわみ規制部と弾性部との間には、弾性部のたわみを許容する隙間S1が設定され、中枠には、弾性部に倒れ変形が生じることを規制するオーバーハング部16が形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、化粧料皿に対する衝撃吸収機能及び保持機能を適切に確保しつつ、それら機能を耐久性良好に長期間に亘って確実に保証することが可能であると共に、化粧料皿を軽快に脱着することが可能であり、生産性も良好な化粧料容器に関する。
容器本体内部に収納される化粧料皿を安定して保持すると共に、落下などによる衝撃が容器本体に加わっても、化粧料皿に当該衝撃が直接的に作用しないようにした化粧料容器として、例えば特許文献1が知られている。
特許文献1の「コンパクト」は、ドラムを確実に安定姿勢で保持でき、着脱が簡単で衝撃等によって抜け落ちるこのないコンパクトを提供することを課題とし、化粧料を充填、保持するドラムと、開閉自在な蓋体を有しその内部に直接又は中枠を介して該ドラムを着脱自在に収納する容器本体からなるコンパクトにおいて、前記容器本体又は中枠の何れか一方に弾性連結されドラムの側壁部に接触して該ドラムを挟圧支持する複数の弾性片を設け、前記ドラムのコーナー部もしくは湾曲部に位置する弾性片は、該コーナー部もしくは湾曲部に沿うR形状を有しドラムの溝部又は突部にアンダーカット嵌合する嵌合リブ又は嵌合溝部を設けるようにしている。
特開2005−211385号公報
背景技術では、ドラムを保持する弾性片は、ドラムの側壁部に接触して当該ドラムを挟圧支持すると共に、ドラムのコーナー部等に位置する弾性片については、当該コーナー部等に沿うR形状を有してドラムに嵌合されるように構成されている。
背景技術では、弾性片でドラムを挟圧支持するため、ドラムを外す際、外し難いと同時に、コーナー部等に位置する弾性片に、ドラムと嵌合する部分も備えているため、さらに、ドラムを外し難いという課題があった。
また、ドラムを挟圧支持する弾性片には、ドラムの装着中、相当の引張応力が作用し続けるため、長期間の使用にあたり、弾性片の耐久性が懸念されるという課題もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、化粧料皿に対する衝撃吸収機能及び保持機能を適切に確保しつつ、それら機能を耐久性良好に長期間に亘って確実に保証することが可能であると共に、化粧料皿を軽快に脱着することが可能であり、生産性も良好な化粧料容器を提供することを目的とする。
本発明にかかる化粧料容器は、化粧料皿が収納される容器本体と、該容器本体に設けられ、該容器本体内方に上記化粧料皿の収納空間を画定する中空筒状の中枠と、上記容器本体に設けられ、上記収納空間を開閉するための蓋体と、上記化粧料皿及び上記中枠よりも弾性に富んだ合成樹脂製の弾性材で形成され、上記容器本体に一体に、かつ、上記収納空間に収納される該化粧料皿と該中枠との間に該収納空間を取り囲むように配列して設けられて、該化粧料皿を該収納空間内に保持するための複数の弾性部とを備え、該弾性部は、上記化粧料皿に向かって隆起する形態で形成され、該化粧料皿に接離可能に圧接されて当該弾性部に変形を生じさせる圧接凸部を有し、上記中枠には、上記弾性部に面して、変形された該弾性部がたわむ量を規制するたわみ規制部が形成され、該たわみ規制部と上記弾性部との間には、該弾性部のたわみを許容する隙間が設定され、上記中枠には、上記弾性部に倒れ変形が生じることを規制するオーバーハング部が形成されることを特徴とする。
前記弾性部と前記容器本体との間には、該弾性部の変形を許容する間隙が設定されることを特徴とする。
前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体的に設けられ、該受容部材を介して上記容器本体に前記弾性部が一体に設けられることを特徴とする。
前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部が一体成形され、該受容部を介して上記容器本体に前記弾性部が一体に設けられることを特徴とする。
前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体的に設けられ、該受容部材は、前記弾性部と同材質であって、該弾性部を有して構成されることを特徴とする。
前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体成形され、該受容部材は、前記弾性部と同材質であって、該弾性部を有して構成されることを特徴とする。
本発明にかかる化粧料容器にあっては、化粧料皿に対する衝撃吸収機能及び保持機能を適切に確保しつつ、それら機能を耐久性良好に長期間に亘って確実に保証することができると共に、化粧料皿を軽快に脱着することができ、また優れた生産性を確保することができる。
本発明にかかる化粧料容器の好適な一実施形態を示す側断面図である。 図1に示した化粧料容器であって、容器本体に受容部材を装着した様子を示す斜視図である。 図2に示した化粧料容器の平面図である。 図3中、B−B線矢視断面図である。 図3中、C−C線矢視断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の変形例を示す、図5に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器の他の変形例を示す、図5に対応する断面図である。 本発明にかかる化粧料容器のさらに他の変形例を示す、図5に対応する断面図である。
以下に、本発明にかかる化粧料容器の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる化粧料容器の側断面図、図2は、図1に示した化粧料容器であって、容器本体に受容部材を装着した様子を示す斜視図、図3は、図2に示した化粧料容器の平面図、図4は、図3中、B−B線矢視断面図、図5は、図3中、C−C線矢視断面図である。
化粧料容器1の外殻を形成する合成樹脂製の容器本体2は、図3中、A−A線矢視断面である図1の側断面図を参照することで理解されるように、上方へ向けて開放され、化粧料皿3がその内方に収納される凹所4を形成するために、底部5とこの底部5の周縁部から立ち上げて形成された周側壁6とを備えて構成される。
図示例にあっては、容器本体2の平面外形形態は、周側壁6が前後左右の側壁部6a,6b,6cで構成されて、ほぼ平面四角形状に形成されている。従って、周側壁6の内周面6dは、これら前後左右の側壁部6a〜6cによって、容器本体2の平面外形形態と同様に、ほぼ平面四角形状に形成されている。
しかしながら、容器本体2の平面外形形態は、平面四角形状に限らず、平面円形状であっても、その他の平面多角形状であってもよい。また、周側壁6の内周面6dも、容器本体2の平面外形形態に関わらず、平面円形状であっても、その他の平面多角形状であってもよい。
容器本体2の内方には、容器本体2の凹所4に収まる上下方向高さ寸法で形成され、その外周面7aが容器本体2の内周面6dに合わせてほぼ平面四角形状に形成され、その内周面7bが化粧料皿3の外周面3aに合わせた形状、例えばほぼ平面四角形状に形成された中空筒状の合成樹脂製の中枠7が設けられる。中枠7の外周面7a及び内周面7bは、周側壁6の内周面6dや化粧料皿3の外周面3aの形状に合わせて、種々の形態で形成される。
中枠7は、その外周面7a側の適宜箇所が容器本体2の周側壁6の内周面6d側に接合されることにより、容器本体2に一体的に設けられる。図示例では、図4に示すように、周側壁6の内周面6dに形成された段部6eに、中枠7の外周面7aに形成された係止部7cが係止され、接合されるようになっている。
そして、中枠7は、その内周面7bによって、容器本体2の内方に、化粧料皿3の収納空間8を画定するようになっている。従って、化粧料皿3は、中枠7の内周面7bに案内されて、当該中枠7によって規定される容器本体2内方の収納空間8に着脱自在に収納される。
化粧料皿3は、当該化粧料皿3の外殻を形成する合成樹脂製もしくは金属製の皿体3bの内部に化粧料が充填されて構成される。図示例にあっては、化粧料皿3の平面外形形態は、四隅が湾曲されたほぼ平面四角形状で形成され、中枠7の内周面7bは、化粧料皿3の外形形態に合わせてほぼ平面四角形状に形成されている。化粧料皿3の収納高さ位置は、中枠7に包囲されてその内方に収まるように、中枠7の設置高さ位置よりも低く設定される。
容器本体2には、化粧料皿3が収納される収納空間8を開閉するために、容器本体2の周側壁6に覆い被さる大きさの蓋体9が設けられる。本実施形態では、蓋体9は、ヒンジ機構10を介して容器本体2に回動自在に設けられる。
具体的には、ヒンジ機構10は、容器本体2の後壁部6bに左右一対で形成されたヒンジ部10a間に、蓋体9の後端部に形成されたヒンジブロック10bが挿入され、これらヒンジブロック10bと各ヒンジ部10aそれぞれとの間に左右一対でヒンジピン10cが挿通されて構成される。
また、回動自在な蓋体9は、フック機構11を介して、容器本体2に係脱自在に係合される。フック機構11は具体的には、蓋体9の前端部にフック片11aが形成され、容器本体2の前壁部6aに、フック片11aに係脱自在に係合する係合突部11bが形成され、さらに、容器本体2の前壁部6aに、フック片11aを押し上げて係合突部11bから離脱させるために操作されるスライドピース11cが設けられて構成される。
そして、フック片11aが係合突部11bに係止されて閉じ状態にある蓋体9は、スライドピース11cの操作でフック片11aが係合突部11bから離脱されることで、開き状態とされ、当該蓋体9を、ヒンジ機構10を介して回動させることで、収納空間8が開放されるようになっている。蓋体9は、フック機構11とヒンジ機構10からなる構成に代えて、ネジで開閉するネジ蓋式としてもよいことはもちろんである。
本実施形態では、容器本体2には、その内方である凹所4内部に、中枠7で画定された収納空間8に位置されて、化粧料皿3を受容する合成樹脂製の受容部材12が設けられる。受容部材12は、容器本体2の底部5に形成された開口部13を封鎖して容器本体2の底壁部を構成する封鎖板部12aと、封鎖板部12aの周縁部から、収納空間8に収納される化粧料皿3の外周面3aに面するように、上方へ突出させて形成されたリブ12bとを備えて構成される。なお、封鎖板部12aには、収納空間8に装着された化粧料皿3を押し上げるために利用される長孔部13bが形成される。
リブ12bは、化粧料皿3を取り囲む配列で、当該化粧料皿3(中枠7の内周面7b)の周方向に間隔を隔てて複数設けられる。図示例にあっては、リブ12bは、化粧料皿3の、湾曲された四隅の位置に合わせて四箇所に、平面視弧状の形態で形成されている。リブ12bは、化粧料皿3の外周面3aに面して形成されていれば、その位置や個数は問われない。
リブ12bが形成される位置では、中枠7には、リブ12b、並びに当該リブ12bに設けられる後述の弾性部14との干渉を避けるために、内向き切り欠き部7dが形成される。内向き切り欠き部7dは、中枠7の内周面7aから当該中枠7の径方向外方へ向けて窪ませるように形成される。この内向き切り欠き部7dにより、リブ12bは中枠7に対し、距離を隔てて設けられる。受容部材12は、容器本体2の底部5に接合されて、容器本体2に一体的に設けられる。
図示例では、容器本体2の開口部13を封鎖する受容部材12の封鎖板部12aにこれより外方へ拡張して形成された拡張縁部12cが、開口部13周りに形成された薄肉接合部5aに重ね合わされ、接合されるようになっている。
受容部材12の複数のリブ12bそれぞれには、中枠7に案内されて収納空間8に着脱自在に収納される化粧料皿3を当該収納空間8内に保持するための弾性部14が設けられる。弾性部14は、リブ12bに設けられることによって、当該受容部材12を介して、容器本体2に一体に設けられる。弾性部14は、受容部材12に対し、例えば二重成形技術によって一体に形成される。
弾性部14は、化粧料皿3、中枠7及び受容部材12よりも弾性に富み、圧縮されることで、復原可能にそれ自体潰れるように圧縮変形される(圧縮応力で圧縮歪みを生じる)合成樹脂製の弾性材で形成される。また弾性部14を構成する弾性材は、衝撃等に伴う外力を受けた場合に、たわむように復原可能に曲げ変形される。
弾性部14は、各リブ12bに設けられることにより、収納空間8に収納される化粧料皿3と中枠7の内向き切り欠き部7dとの間に、収納空間8を取り囲むように配列されて設けられる。
弾性部14は、リブ12bから上方に向けて突出された上部と、リブ12bとの接合を確保する下部とから構成される。弾性部14の上部には、化粧料皿3に向かって隆起する形態で、化粧料皿3の外周面3aに沿って圧接凸部14aが形成される。
圧接凸部14aは、隆起する形態で収納空間8内方へ僅かながら迫り出すように突出されること、かつ弾性作用を呈することから、収納空間8へ挿入される化粧料皿3の外周面3aに圧接可能であると共に、収納空間8から取り外される化粧料皿3の外周面3aから離脱可能で、圧接される際、圧縮作用で弾性部14に圧縮変形を生じさせ、その反発作用で化粧料皿3を保持するようになっている。
中枠7には、弾性部14に面して、変形された弾性部14、例えば衝撃等に伴う外力を受けてたわむように曲げ変形された弾性部14がたわむ量を規制するためのたわみ規制部15が形成される。このたわみ規制部15は本実施形態では、圧接凸部14aの反対側において、弾性部14が面する内向き切り欠き部7dの側壁面で構成される。
たわみ規制部15は、中枠7の内周面7bで画定される収納空間8から、それよりも前後左右方向いずれか外方へ向けて弾性部14がたわみ変形される場合に、たわむ量が過度となって圧接凸部14aによる化粧料皿3の保持が外れないように、弾性部14がたわむ量を規制するようになっている。
たわみ規制部15と弾性部14との間には、衝撃等に伴う外力が小さく、たわみ規制部15に達しない程度に生じる弾性部14の僅かなたわみや、化粧料皿3を保持する際の圧接凸部14aの圧縮変形の影響で弾性部14に生じ得る僅かなたわみに対し、弾性部14が拘束されないようにこれらたわみを許容して融通を利かせるために、隙間S1が設定される。
中枠7に形成された内向き切り欠き部7dは、たわみ規制部15を構成する側壁面から中枠7の内周面7bに向かって張り出され、かつ弾性部14の上端14bを把持するように上向き凸に湾曲されたオーバーハング部16を有し、これにより中枠7には、オーバーハング部16が形成される。
このオーバーハング部16は、弾性部14の上端14bを把持することにより、収納空間8に収納される化粧料皿3と圧接凸部14aとの摺接によって、弾性部14が収納空間8側へ引きずり込まれて倒れ込むことを規制するようになっている。
さらに、中枠7には、弾性部14の配設位置に、下向き切り欠き部7eが形成され、この下向き切り欠き部7eによって、容器本体2の周側壁6と弾性部14との間に、弾性部14の変形を許容する間隙S2が形成される。この間隙S2は、極端に強い衝撃等を伴う外力を受けて弾性部14に大きな変形が生じるような場合に、これを許容して、化粧料皿3に大きな外力が加わらないように構成される。
次に、本実施形態にかかる化粧料容器1の作用について説明する。化粧料容器1を生産する際には、容器本体2、蓋体9、中枠7、受容部材12を樹脂成形すると共に、その他部品を別々に製作する。受容部材12と弾性部14とは、二重成形によって一体に形成される。そして、容器本体2に受容部材12を一体的に接合し、その後、中枠7を容器本体2に一体的に接合する。
次いで、ヒンジ機構10やフック機構11を含めて、蓋体9を容器本体2に取り付ける。これにより、化粧料容器1が完成される。
化粧料容器1に化粧料皿3を収納する際には、蓋体9を開けることで上方へ向けて開放された収納空間8に、中枠7の内周面7bを案内として、挿入する。化粧料皿3を収納する際、弾性部14の圧接凸部14aと化粧料皿3の外周面3aとが摺接される。この摺接により、弾性部14が収納空間8側へ引き込まれて倒れ変形するおそれがあるが、オーバーハング部16によって弾性部14の倒れ変形が防止される。
収納空間8に収納された化粧料皿3は、受容部材12に形成した複数の弾性部14の圧接凸部14aを潰すように変形させて圧縮し、圧縮された圧接凸部14aはそれに生じる圧縮応力に伴う反発作用で化粧料皿3の外周面3aを押して当該化粧料皿3を収納空間8内方に保持する。
この際、弾性部14は、殆どたわむことはないが、圧接凸部14aの圧縮変形の影響で僅かながら収納空間8外方へ僅かにたわんだとしても、このたわみは弾性部14とたわみ規制部15との間の隙間S1で吸収される。従って、化粧料皿3は、ほぼ圧接凸部14aの潰れるような変形によって、収納空間8に安定して保持される。
他方、化粧料容器1が落下されるなどして、容器本体2に衝撃等が作用した場合には、隙間S1を利用して弾性部14がたわみ変形され、これにより、化粧料皿3に、衝撃等に伴う外力が作用することが防止される。
隙間S1の寸法を超える程度に弾性部1が大きく変形される場合には、たわみ規制部15が弾性部14を受け止めて支持し、これにより、弾性部14が大きく変形してしまって、圧接凸部14aによる化粧料皿3の保持が緩んで化粧料皿3が外れてしまうことが防止されると共に、弾性部14の過度の変形が阻止される。
極端に強い衝撃等を伴う外力を受けて弾性部14にさらに大きな変形が生じた場合には、たわみ規制部15で弾性部14のたわみを規制しつつ、容器本体2と弾性部14との間に設定した間隙S2によって、弾性部14の変形が許容されるので、これにより、化粧料皿3に加わる外力が適切に緩衝される。
化粧料皿3を収納空間8から取り外す際には、化粧料皿3は、圧接凸部14aの反発作用程度で保持されているので、化粧料皿3は、上方へ持ち上げられることで、圧接凸部14aから軽快に離脱され、容易に抜き出される。
以上説明した本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧料皿3が収納される容器本体2と、容器本体2に設けられ、容器本体2内方に化粧料皿3の収納空間8を画定する中空筒状の中枠7と、容器本体2に設けられ、収納空間8を開閉するための蓋体9と、化粧料皿3、中枠7及び受容部材12よりも弾性に富んだ合成樹脂製の弾性材で形成され、容器本体2に受容部材12を介して一体に、かつ、収納空間8に収納される化粧料皿3と中枠7との間に収納空間8を取り囲むように配列して設けられて、化粧料皿3を収納空間8内に保持するための複数の弾性部14とを備え、弾性部14は、化粧料皿3に向かって隆起する形態で形成され、化粧料皿3に接離可能に圧接されて当該弾性部14に変形を生じさせる圧接凸部14aを有し、中枠7には、弾性部14に面して、変形された弾性部14がたわむ量を規制するたわみ規制部15が形成され、たわみ規制部15と弾性部14との間には、弾性部14のたわみを許容する隙間S1が設定され、中枠7には、弾性部14に倒れ変形が生じることを規制するオーバーハング部16が形成されて構成されていて、弾性部14に備えた圧接凸部14aは、収納空間8へ挿入される化粧料皿3に圧接可能であると共に、収納空間8から取り外される化粧料皿3から離脱可能で、圧接される際、圧縮作用で当該圧接凸部14a自体及びその周辺の弾性部14が潰れるような圧縮変形を生じ、その反発作用によって化粧料皿3を収納空間8に安定的に保持することができる。
また、当該保持作用は、圧接凸部14aの反発作用程度で得るようにしているので、化粧料皿3を取り外す際、圧接凸部14aから軽快に離脱させることができ、優れた操作性を得ることができる。
また、圧接凸部14aが圧縮により潰される程度の変形で化粧料皿3を保持することができるので、弾性部14自体として、その耐久性を長期間に亘り保証することができる。
また、たわみ規制部15を備えているので、隙間S1の寸法を超える程度に弾性部14が大きく変形されたとしても、たわみ規制部15が弾性部14を受け止めて支持し、これにより、弾性部14が大きく変形してしまって、圧接凸部14aによる化粧料皿3の保持が緩んで化粧料皿3が外れることを防止でき、化粧料皿3が化粧料容器1内でカタカタとズレ動き、そしてまたそれによって化粧料に割れ等が生じることを防止できると共に、弾性部14の過度の変形を阻止して、当該弾性部14の耐久性を向上することができる。
たわみ規制部15と弾性部14との間に隙間S1を設定したので、弾性部14は殆どたわむことはないが、圧接凸部14aの圧縮変形の影響で僅かながら収納空間8外方へ僅かにたわむなどしても、このたわみを吸収することができると共に、化粧料容器1が落下するなどして、容器本体2に衝撃等が作用した場合には、当該隙間S1を利用して弾性部14をたわみ変形させ、これにより、化粧料皿3に、衝撃等に伴う外力が作用することを防止して、化粧料皿3内部の化粧料に割れ等が生じることを防ぐことができる。
オーバーハング部16を備えたので、化粧料皿3の収納空間8への収納に際し、弾性部14が収納空間8側へ引き込まれて倒れ変形することを防止でき、これにより、圧接凸部14aで適正に化粧料皿3を保持することができると共に、化粧料皿3が装着されている間継続して弾性部14が倒れ変形されることを防いで、弾性部14の耐久性を保証することができる。
容器本体2と弾性部14との間に間隙S2を設定したので、極端に強い衝撃等を伴う外力を受けて弾性部14に大きな変形が生じた場合には、たわみ規制部15で弾性部14のたわみを規制しつつ、当該間隙S2が弾性部14の変形を許容するので、これにより、化粧料皿3に加わる外力を適切に緩衝することができて、化粧料に割れ等が生じることを確実に防止することができる。
そして、本実施形態にかかる化粧料容器1にあっては、化粧料皿3に対する衝撃吸収機能及び保持機能を適切に確保しつつ、上記構成によって、それら機能を耐久性良好に長期間に亘って確実に保証することができると共に、化粧料皿3を軽快に脱着することができる。そしてまた、弾性部14を容器本体2に一体に設けるようにしたので、良好な生産性も確保することができる。
図6〜図8には、上記実施形態の変形例が示されている。図6〜図8は、図5に対応する図3中、C−C線矢視断面図である。
図6は、収納空間8に位置されて、化粧料皿3を受容する上記受容部材12を容器本体2と別部材で構成することに代えて、リブ12bを受容部として、容器本体2に一体に樹脂成形した場合である。弾性部14は、受容部を構成するリブ12bを介して、容器本体2に一体に設けられる。このように構成すれば、弾性部14を容器本体2に二重成形することで、受容部材12の作成と接合を省略でき、化粧料容器1の生産性を向上させることができる。
図7は、収納空間8に位置されて、化粧料皿3を受容する上述した受容部材12を、接合により容器本体2に一体的に設けるようにし、そして当該受容部材12を、弾性部14と同材質であって、弾性部14を有するように構成した場合である。すなわち、受容部材12を、弾性部14を形成する弾性材で形成したものである。
図8は、収納空間8に位置されて、化粧料皿3を受容する上述した受容部材12を、容器本体2に一体に樹脂成形するようにし、そして当該受容部材12を、弾性部14と同材質であって、弾性部14を有するように構成した場合である。すなわち、図7の場合と同様に、受容部材12を、弾性部14を形成する弾性材で形成したものである。このように構成すれば、受容部材12を容器本体2に二重成形することで、化粧料容器1の生産性を向上させることができる。
このように、化粧料容器1を構成する容器本体2、中枠7、弾性部14、受容部材12や受容部の部品構成は、種々に変更することができると共に、これらいずれであっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
1 化粧料容器
2 容器本体
3 化粧料皿
7 中枠
8 収納空間
9 蓋体
12 受容部材
14 弾性部
14a 圧接凸部
15 たわみ規制部
16 オーバーハング部
S1 隙間
S2 間隙

Claims (6)

  1. 化粧料皿が収納される容器本体と、
    該容器本体に設けられ、該容器本体内方に上記化粧料皿の収納空間を画定する中空筒状の中枠と、
    上記容器本体に設けられ、上記収納空間を開閉するための蓋体と、
    上記化粧料皿及び上記中枠よりも弾性に富んだ合成樹脂製の弾性材で形成され、上記容器本体に一体に、かつ、上記収納空間に収納される該化粧料皿と該中枠との間に該収納空間を取り囲むように配列して設けられて、該化粧料皿を該収納空間内に保持するための複数の弾性部とを備え、
    該弾性部は、上記化粧料皿に向かって隆起する形態で形成され、該化粧料皿に接離可能に圧接されて当該弾性部に変形を生じさせる圧接凸部を有し、
    上記中枠には、上記弾性部に面して、変形された該弾性部がたわむ量を規制するたわみ規制部が形成され、
    該たわみ規制部と上記弾性部との間には、該弾性部のたわみを許容する隙間が設定され、
    上記中枠には、上記弾性部に倒れ変形が生じることを規制するオーバーハング部が形成されることを特徴とする化粧料容器。
  2. 前記弾性部と前記容器本体との間には、該弾性部の変形を許容する間隙が設定されることを特徴とする請求項1に記載の化粧料容器。
  3. 前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体的に設けられ、該受容部材を介して上記容器本体に前記弾性部が一体に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
  4. 前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部が一体成形され、該受容部を介して上記容器本体に前記弾性部が一体に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
  5. 前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体的に設けられ、該受容部材は、前記弾性部と同材質であって、該弾性部を有して構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
  6. 前記容器本体には、前記収納空間に位置されて、前記化粧料皿を受容する受容部材が一体成形され、該受容部材は、前記弾性部と同材質であって、該弾性部を有して構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧料容器。
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