以下、図面を用いて実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の映像表示システムの構成を示す図である。本実施例の映像表示システムは、複数の端末装置1と映像表示装置3とを含む。
端末装置1は、電話通信網との通信機能を有しており、他の端末装置等と通話やメールの他、各種情報の送受信を行うことができる。また、無線通信機能を有しており、インターネット網から各種情報の送受信を行うことができる。更に、離れた場所の映像表示装置3の制御(以降、「リモート制御」)を行う機能を有しており、ユーザは、端末装置1を用いて、映像表示装置3のチャンネルや音量などを操作することができる。更に、テレビの映像コンテンツを表示するテレビ視聴機能や、テレビの番組表を基にした視聴予約機能の他、ユーザの時間や日程を管理するスケジュール管理機能などを有している。なお、複数の端末装置1を区別する必要がある場合は、端末装置1a、1b、…のように表記する。
リモコン2は、映像表示装置3専用の制御装置であり、赤外線などの無線通信方法により映像表示装置3をリモート制御することができる。
映像表示装置3は映像コンテンツを受信して表示する装置であり、例えば、放送局5から無線あるいは有線でテレビジョン信号を受信して、当該テレビジョン信号に基づく映像コンテンツを表示することができる。また、映像表示装置3は、ユーザ等によって指定されたURL(Uniform Resource Locator)のインターネットコンテンツなど、無線ルータ6を介してネットワーク7から受信した映像コンテンツを表示することもできる。このように、映像表示装置3は、特定の放送局5やURLなど、ユーザ等によって指定された配信元から配信された映像コンテンツを受信し、表示することができる。なお、映像表示装置3は1台に限るものではなく、複数台存在しても良い。
基地局4は、端末装置1と無線通信を行い、電話通信網との通話や通信の中継を行う。
放送局5は、テレビジョン信号を出力する装置である。
無線ルータ6は、Wi−Fi(Wireless Fidelity)などの無線LAN(Local Area Network)機能を備え、通信回線を経由してネットワーク7に接続できる。端末装置1や映像表示装置3は、無線ルータ6に接続することによりインターネット網から映像コンテンツや各種情報を入手し、表示することができる。また、無線ルータ6と映像表示装置3を無線で接続した例を示したが、これらを有線で接続しても良い。
図2は、図1の端末装置1の構成を示すブロック図である。
端末装置1の各部の制御は制御部200が行う。制御部200はCPU(Central Processing Unit)あるいは、任意の制御回路や、ASIC(Appreciation Specific IC)等の専用回路、等により構成される。
信号受信部201はアンテナの他、チューナや復号化回路を含む信号処理回路等により構成されており、放送局5から出力されたテレビジョン信号を受信し、映像、音声やデータを復号して映像表示部202や音声出力部203に送る。
映像表示部202は例えば液晶パネルであり、各種情報を表示する。音声出力部203は例えばアンプとスピーカによって構成されており、各種音声を出力する。操作部204は例えばタッチパッドであり、ユーザによる操作を受け付け、当該操作に基づく指示を制御部200に伝える。液晶パネルとタッチパッドを組み合わせて一体化したものは一般にタッチパネルと呼ばれ、本実施例でもタッチパネルを使用した例を記載しているが、入力部と表示部が別体となった端末装置であってもよい。
記憶部205は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュROMなどにより構成され、端末装置1を制御するためのプログラム、各種設定値などを格納する。
LAN通信部206は例えばWi−Fiなどを使用して、無線ルータ6等を介して映像表示装置3に各種コマンドを送信する。また、映像表示装置3からステータス情報等を受信する。コマンドとは、端末装置1が映像表示装置3のリモート制御を行うための情報であり、例えば、電源のオンとオフの切り換えを指示する電源コマンドや、特定のチャンネルや音量を指示する設定コマンド、視聴予約の設定コマンドなどが含まれる。また、例えば赤外線、Wi−Fi Direct、Bluetooth(登録商標)などを使用して、無線ルータ6等を介さずに映像表示装置3と直接コマンドやステータス情報を送受信しても良い。
映像入力部207はカメラであり、レンズから入力した光を電気信号に変換することにより周囲や対象物の画像データを入力する。音声入力部208はマイクロフォンであり、ユーザの声などを音声データに変換して入力する。近距離通信部209は例えばBluetoothにより近距離無線通信を行い、各種データの入出力を行うものである。GPS(Global Positioning System)部210は衛星から電波を受信し、端末装置1の地球上の位置を検出することができる全地球測位システムの受信部である。
電話網通信部211は、基地局4と無線通信を行い、電話通信網との通信を行う。
なお、LAN通信部206、近距離通信部209、電話網通信部211は、それぞれ符号回路や復号回路、アンテナ等を備え、GPS部210は復号回路、アンテナ等を備えるものとする。
なお、コマンドを送信する際には端末装置1固有の識別情報も送信する。識別情報としては、端末装置1に個別に付与されるIDや電話番号などが適用可能である。また、一般的には一人のユーザが一つの端末装置1を所有することが想定されるため、端末装置1の製造メーカ等によってユーザごとに与えられるユーザIDを適用しても良い。この場合、ユーザIDは、ユーザの操作等に基づいて端末装置1に事前に記憶される。また、例えばWi−Fiなどの認証により、端末装置1を特定しても良い。
図3は、図1の映像表示装置3の構成を示すブロック図である。
映像表示装置3の各部の制御は制御部300が行う。制御部300はCPUあるいは、任意の制御回路や、ASIC等の専用回路、等により構成される。
信号受信部301はアンテナの他、チューナや復号化回路を含む信号処理回路等により構成されており、放送局5から出力されたテレビジョン信号を受信し、映像、音声やデータを復号して映像表示部302や音声出力部303に送る。また、信号受信部301は上記信号処理回路等を複数備えており、複数のチャンネルを同時に受信可能である。
映像表示部302は例えば液晶パネル、プラズマパネルや有機EL(ElectroLuminescence)パネルなどによって構成されており、各種映像コンテンツ、および各種情報を表示する。
音声出力部303は例えばアンプとスピーカによって構成されており、各種音声を出力する。
赤外線通信部304は例えば赤外線を使用して、専用リモコン2あるいは赤外線信機能を持つ端末装置等から送信された制御コマンドを受信し、その指示を制御部300に伝える。赤外線以外の方法でリモコン2等と通信を行う場合は、赤外線通信部304の名前は適宜変わるが、その機能、動作は同様である。
記憶部305は、ROM、RAMやフラッシュROMなどにより構成され、映像表示装置3を制御するためのプログラム、各種設定や映像コンテンツの他、各種コマンドを送信した端末装置1の識別情報などを格納する。また、視聴予約した番組のチャンネル、時間、視聴予約を行った端末装置1の識別情報などを記憶する。なお、HDD(Hard Disc Drive)やBD(Blu−ray(登録商標) Disc)ドライブのようなストレージを備えても良い。
LAN通信部306は有線あるいは無線で無線ルータ6と接続し、インターネット網などから映像コンテンツなどを受信することができる。また、例えばWi−Fiなどを使用して、無線ルータ6等を介して端末装置1から各種コマンドを受信する。また、端末装置1にステータス情報を送信する。なお、例えば赤外線、Wi−Fi Direct、Bluetoothなどを使用して、無線ルータ6等を介さずに端末装置1と直接コマンドやステータス情報を送受信しても良い。
図4は、本発明の第1の実施例の端末装置1の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1が映像表示装置3をリモート制御する際の処理を示している。
ステップS401において、端末装置1は、ユーザの操作に基づき、映像表示装置3のリモート制御を行うためのアプリケーションソフトウェア(以降、「リモコンアプリ」)が起動されるのを待つ。
図5は、端末装置1のタッチパネル式の映像表示部202の各種表示例である。端末装置1は各種アプリケーションソフトウェアを起動することにより、各種機能を実行することができる。図5(a)は、端末装置1に各種アプリケーションソフトウェアが並んだメニュー画面を示しており、例えばユーザがタッチパネルに表示された「リモコン」ボタンを押すと前記リモコンアプリが起動する。あるいは、「スケジュール」ボタンを押すと、スケジュール管理アプリ(以降、「スケジューラ」)が起動し、「テレビ」ボタンを押すと、テレビ視聴アプリが起動する。
ステップS402において、ユーザの操作に基づいて、端末装置1はリモート制御の対象を選択する。図5(b)は、リモート制御の対象として選択可能な映像表示装置3が2台ある場合の選択画面の表示例である。ここでは、「テレビA」が選択されるものとする。
リモート制御の対象として映像表示装置3が選択されると、端末装置1は映像表示装置3に対して送信可能な各種指示を表示する。図5(c)は、その際の映像表示装置3の操作画面の表示例である。
次に、ステップS403において、端末装置1はユーザがリモコンアプリを終了するための操作をしたか否かを確認する。端末装置1に表示された「終了」ボタンが押される等のリモコンアプリを終了するための操作がされた場合、端末装置1はメニュー画面を表示する工程に戻る。
ステップS404において、端末装置1はユーザによって電源ボタンが押されたか否かを確認する。端末装置1に表示された「電源」ボタンが押された場合、端末装置1は、電源コマンドと識別情報を映像表示装置3に送信し(ステップS405)、ステップS403からの工程を繰り返す。
端末装置1に表示された「電源」ボタンが押されていない場合、ステップS406において、端末装置1はユーザによりリモート制御機能のチャンネル設定ボタンが押されたか否かを確認する。端末装置1に表示された「1」「2」ボタン等のチャンネル設定ボタンが押された場合、ステップS407に進み、該当するチャンネルの設定コマンドと識別情報を映像表示装置3に送信し、ステップS403からの工程を繰り返す。
端末装置1に表示されたチャンネル設定ボタンが押されていない場合、ステップS408において、端末装置1は視聴予約設定を指示されたか否かを確認する。視聴予約設定を指示された場合、端末装置1は、指示通りに映像表示装置3に対して視聴予約設定を行うと共に識別情報を送信し(ステップS409)、視聴予約の予約内容をスケジュールの該当日時に登録し(ステップS412)、ステップS403からの工程を繰り返す。視聴予約設定は、例えば端末装置1に表示された「番組表」ボタンを押して、表示された番組表から所望の番組を選択して、視聴予約を設定する。
視聴予約設定を指示されていない場合、ステップS410において、端末装置1はその他のボタンが押されたか否かを確認する。その他のボタンとは、例えば音量の設定ボタンなどである。
ユーザが映像表示装置3の設定変更を指示した場合、端末装置1は、映像表示装置3に該当する設定コマンドを送信し(ステップS411)、ステップS403からの工程を繰り返す。
図6は、本発明の第1の実施例の映像表示装置の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示している。
ステップS601において、映像表示装置3は電源コマンドの受信を待つ。電源コマンドを受信したらステップS602に進み、映像表示装置3の電源を入れる。
次に、ステップS604において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したか否かを確認する。電源コマンドを受信した場合はステップS605に進み、映像表示装置3の電源を切って処理を終了し、再度電源コマンドを受信待ちの状態(ステップS601)に戻る。
なお、本実施例では映像表示装置3が電源コマンドを受信する毎に電源オンオフを繰り返す、トグル制御を例として示しているが、電源オンと電源オフのコマンドを分離しても良い。
ステップS604において、映像表示装置3が電源コマンドを受信していない場合はステップS606に進み、チャンネル設定コマンドを受信したか否かを確認する。チャンネル設定コマンドを受信した場合はステップS607に進み、指示通りコマンドを実行し、ステップS604からの工程を繰り返す。
また、ステップS606において、映像表示装置3がチャンネル設定コマンドを受信していない場合はステップS609に進み、視聴予約コマンドを受信したか否かを確認する。視聴予約コマンドを受信した場合は、映像表示装置3は、視聴予約する時間やチャンネル等の情報を記憶部305に記憶することで視聴予約を行い(ステップS610)、更に端末装置1の識別情報を記憶部305に記憶し(ステップS611)、ステップS604からの工程を繰り返す。
ステップS609において、映像表示装置3が視聴予約コマンドを受信していない場合は、ステップS612に進み、その他のコマンドを受信したか否かを確認する。その他のコマンドを受信した場合は、映像表示装置3は、指示通りコマンドを実行し(ステップS613)、ステップS604からの工程を繰り返す。その他のコマンドとは、例えば音量設定コマンドなどである。
その他のコマンドを受信していない場合は、ステップS604からの工程を繰り返す。
図7は、本発明の第1の実施例の端末装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1のスケジューラに登録した視聴予約の予約時間に到達した際の端末装置1の実施処理を示している。
図8は、端末装置1のスケジューラと映像表示装置3の視聴予約データの表示例である。図8(c)は、端末装置1aと1bにより映像表示装置3に登録した視聴予約データの表示例を示し、図8(a)は、その際に同時に端末装置1aに登録したスケジューラ、図8(b)は、その際に同時に端末装置1bに登録したスケジューラの表示例を示す。スケジューラはユーザの時間や日程を管理しているため、図8(a)、図8(b)に示すように、視聴予約の他に授業や会議などの予定も登録することができる。
図8(c)は、端末装置1aと1bにより予約番号1、2、…5が視聴予約された例を示している。例えば予約番号1は端末装置1aにより地上波デジタル4チャンネルの2012音楽祭が視聴予約されたものであり、開始日時は2012年11月15日の18時00分、終了日時は2012年11月15日の20時00分であることを示している。また、予約番号2は端末装置1bにより地上波デジタル放送8チャンネルの天気予報が視聴予約されたものであり、開始日時は2012年11月15日の18時30分、終了日時は2012年11月15日の19時00分であることを示している。これらの視聴予約データは、映像表示装置3の記憶部305に記憶される。
図8(a)は、端末装置1aに登録したスケジューラの一部であり、例えば2012年11月16日の14時00分〜15時00分には代数学の授業があり、2012年11月16日の19時00分〜20時00分にはBS101チャンネルのBSスポーツが視聴予約されていることを示している。これは図8(c)の予約番号4に対応しており、このスケジューラは、端末装置1aの記憶部205に記憶される。
図8(b)は、端末装置1bに登録したスケジューラの一部である。このスケジューラは、端末装置1bの記憶部205に記憶される。
図7のステップS701において、端末装置1aは視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS702に進む。ここでは、前記BS101チャンネルのBSスポーツの開始日時に到達したものとする。
ステップS702において、この視聴予約を行った映像表示装置3が周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。
映像表示装置3が端末装置1aの周辺に存在するか否かは、例えば無線ルータ6の通信圏内に端末装置1aが存在するか否かで確認できる。また、映像表示装置3とWi−Fi Directにより直接通信を行えば、更に正確に確認できる。
ステップS702において、映像表示装置3が端末装置1aの周辺に存在する場合はステップS703に進み、映像表示装置3のリモコンアプリを起動して表示する。この時、映像表示装置3は前記BS101チャンネルのBSスポーツを表示している。
ステップS702において、映像表示装置3が端末装置1aの周辺に存在しない場合はステップS705に進み、視聴予約した前記BS101チャンネルのBSスポーツを表示する。この時、映像表示装置3は前記BS101チャンネルのBSスポーツを表示していない。
次に、ステップS704において、視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達した場合はステップS706に進み、映像表示装置3のリモコンアプリあるいは端末装置1のテレビ視聴アプリを終了して、処理を終了する。到達していない場合はステップS702に戻り、処理を継続する。これにより、端末装置1aは周辺に映像表示装置3が存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
図9は、映像表示装置3の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1に設定された視聴予約の予約時間に到達した際の映像表示装置3の実施処理を示している。
図9のステップS901において、視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS902に進む。ここでは、予約番号4の開始日時に到達したものとする。予約番号4は前記BS101チャンネルのBSスポーツの視聴予約に対応している。
ステップS902において、予約番号4の視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。
端末装置1a、1bが映像表示装置3の周辺に存在するか否かは、例えば無線ルータ6の通信圏内に端末装置1a、1bが存在するか否かで確認できる。また、映像表示装置3とWi−Fi Directなどにより直接通信を行えば、更に正確に確認できる。
ステップS902において、端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在する場合はステップS903に進み、映像表示装置3に視聴予約したBS101チャンネルのBSスポーツを表示する。電源オフの場合は電源オンにし、電源オンで別の番組を表示している場合はチャンネルをBSスポーツに切り換える。
次に、ステップS904において、予約番号4の視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS902に戻り、処理を継続する。これにより、映像表示装置3は周辺に端末装置1aが存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
ステップS902において、端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しない場合は映像表示装置3に視聴予約したBSスポーツを表示しない。
なお、視聴予約開始時に電源オフだった場合は、処理を終了する際に電源オフにする。
このようにして、例えば予約番号4の開始日時に到達した時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に予約番号4の番組を表示する。視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しなければ表示せず、代わりに端末装置1aに表示する。予約番号4の番組は視聴予約終了日時まで表示するが、途中で端末装置1aが存在しなくなったら、この表示を止め、代わりに端末装置1aに表示する。逆に、予約番号4の視聴予約開始日時に到達した時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しなければ、映像表示装置3に予約番号4の番組を表示せず、代わりに端末装置1aに表示するが、途中で端末装置1aが存在するようになったらこの表示を止め、代わりに映像表示装置3に表示する。例えば端末装置1aのユーザは、視聴予約開始日時までに映像表示装置3を設置した自宅に帰れなくても、自宅に帰るまでは端末装置1aにより視聴予約した番組を視聴でき、自宅に帰った後は、映像表示装置3により続きを視聴することができる。また、映像表示装置3により視聴予約した番組を視聴中に自宅を離れても、端末装置1aにより続きを視聴することができる。
なお、端末装置1aは、周辺に映像表示装置3が存在する場合に、視聴予約開始日時の直前に予告表示を行っても良い。これにより、自宅にいるユーザに視聴予約したことを思い出させることができる。図10(a)は、その際の映像表示装置3の操作画面の表示例である。また、映像表示装置3が周辺に存在しない場合は、視聴予約した番組を端末装置1aに表示するか否かをユーザに決定させても良い。これにより、ユーザに自宅外で視聴するか否かを選択させることができる。図10(b)は、その際の映像表示装置3の操作画面の表示例である。
また、本実施例では映像表示装置に視聴予約を行う際に端末装置のスケジューラにも視聴予約を登録する例を示したが、映像表示装置以外にもエアコンや炊飯器などの家電製品に各種イベントの予約、すなわち動作の予約を行う際に端末装置のスケジューラにも視聴予約を登録してもよい。そして、例えばエアコンの冷房動作開始前に端末装置に予告表示を行うことにより、エアコンの動作予約したことをユーザに思い出させることができる。更に、エアコンの動作を予約した時間にこの端末装置がエアコンの周辺に存在すれば、エアコンを動作させて端末装置にはリモコンアプリを表示し、この端末装置がエアコンの周辺に存在しなければエアコンを動作させないことができる。また、例えば炊飯器の炊き上がり後に完了表示を行うことにより、炊飯予約したことをユーザに思い出させることができる。
また、本実施例では端末装置が2台の例を示したが、3台以上の場合も同様な動作を行わせることが可能である。
以上の構成により本発明の第1の実施例では、端末装置から映像表示装置に視聴予約を行う際に端末装置のスケジューラにも視聴予約を登録する。視聴予約開始の直前に端末装置に予告表示を行うことにより、視聴予約したことをユーザに思い出させることができる。そして、視聴予約した時間にこの端末装置が映像表示装置の周辺に存在すれば、視聴予約した番組を映像表示装置に表示して、端末装置にはリモコンアプリが表示される。視聴予約した時間にこの端末装置が映像表示装置の周辺に存在しなければ、視聴予約した番組は端末装置に表示される。端末装置に表示するか否かはユーザが選択することもできる。
また、視聴予約した番組の途中でも端末装置が映像表示装置の周辺に存在するか否かで表示先を切り換えることができる。これにより、視聴予約したユーザが映像表示装置の周辺にいる間だけ映像表示装置の視聴予約を実行し、予約したユーザがいないにも関わらず映像表示装置が番組を表示することを防ぐことができ、更に、視聴予約したユーザが映像表示装置の周辺にいない間は端末装置により視聴予約を実行するため、予約したユーザは端末装置で番組を視聴することができる。
図11は、本発明の第2の実施例の端末装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1に登録した視聴予約の予約時間に到達した際の端末装置1の実施処理を示している。
ステップS1101〜ステップS1106については図7のステップS701〜ステップS706と同様である。
ステップS1101において、端末装置1は視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS1102に進む。ここでは、端末装置1bのスケジューラである図8(b)において、地上波デジタル8チャンネルの天気予報の開始日時(2012年11月15日の18時30分)に到達したものとする。
ステップS1102において、映像表示装置3が端末装置1bの周辺に存在する場合はステップS1107に進み、映像表示装置3が前記地上波デジタル8チャンネルの天気予報を表示しているか否か、すなわち当該視聴予約を実行しているか否かで処理を切り換える。
映像表示装置3が当該視聴予約を実施中あるいは実施待ちの場合は、ステップS1103に進み、端末装置1bは映像表示装置3のリモコンアプリを起動して表示する。
映像表示装置3が当該視聴予約を実施していない場合、あるいは実施待ちでない場合は、ステップS1105に進み、端末装置1bは視聴予約した前記地上波デジタル8チャンネルの天気予報を表示する。
映像表示装置3の視聴予約データである図8(c)において、予約番号2の前記地上波デジタル8チャンネルの天気予報は、予約番号1の地上波デジタル4チャンネルの2012音楽祭と時間が重複している。予約番号1を視聴予約した端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在する場合は、映像表示装置3は予約番号1の地上波デジタル4チャンネルの2012音楽祭を表示しており、代わりに端末装置1bが前記地上波デジタル8チャンネルの天気予報を表示する。予約番号1を視聴予約した端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しない場合は、映像表示装置3は予約番号2の前記地上波デジタル8チャンネルの天気予報を表示しており、端末装置1bは映像表示装置3の操作アプリを起動して表示する。
映像表示装置3が当該視聴予約を実行しているか否かは、例えば映像表示装置3から端末装置1に現在どの視聴予約を実行しているかを通知することにより知ることができる。また、映像表示装置3が出力している映像や音声を端末装置1の映像入力部207や音声入力部208から入力し、端末装置1で受信した番組の映像や音声と比較することで知ることができる。
以上の構成により本発明の第2の実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約の重複などにより映像表示装置の視聴予約が実行されず、映像表示装置に視聴予約した番組が表示されない場合は、代わりに端末装置に視聴予約した番組が表示されるため、視聴予約したユーザは端末装置で番組を視聴することができる。
図12は、本発明の第3の実施例の端末装置の予約イベントの通知処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1のスケジューラに予約したイベントの開始時刻に到達する前のアラーム通知処理を示している。イベントは視聴予約の他、会議や食事等何でもよい。
ステップS1201において、端末装置1は現在の位置情報を取得する。位置情報は、例えばGPSやWiFiを使って取得する。
次にステップS1202において、取得した端末装置1の位置情報が目的地である予約イベントを行う場所の位置情報と一致するか否かで処理を切り換える。なお、予約イベントが視聴予約であれば目的地は映像表示装置3の設置場所となる。映像表示装置3の位置情報は予め端末装置1に登録しておく。例えばユーザの自宅に映像表示装置3が設置されている場合は、自宅の位置情報を登録すればよい。
端末装置1と予約イベントを行う場所の位置情報が一致した場合、すなわち視聴予約であればユーザが自宅にいる場合は、ステップS1203に進み、予約イベント開始時刻に到達したか否かを確認する。予約イベント開始時刻に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS1201に戻り、処理を継続する。
ステップS1202において、端末装置1と予約イベントを行う場所の位置情報が一致しない場合、すなわち視聴予約であればユーザが自宅にいない場合は、ステップS1204に進み、端末装置1の現在地の位置情報から目的地までの移動経路を検索し、移動時間を算出する。経路が複数ある場合はユーザに選択させてもよく、過去の履歴から決定してもよい。
次にステップS1205において、予約イベント開始日時と移動に要する時間から、現在地からの出発時刻を算出し、ステップS1206において、算出した出発時刻に到達したか否かで処理を切り換える。出発時刻に到達したらステップS1207に進み、アラーム等によりユーザに通知し、到達してなければステップS1201に戻り、処理を継続する。
これにより、端末装置1はユーザが予約イベントを行う場所に到達したか否かを、予約イベント開始時刻に到達するまで確認し続け、予約イベントを行う場所に到達していない場合は予約イベント開始時刻に間に合うための出発時刻をユーザに通知する。すなわち、予約イベントが視聴予約であれば目的地は例えば自宅であり、端末装置1はユーザが自宅にいるか否かを、視聴予約開始日時に到達するまで確認し続け、自宅にいない場合は視聴予約開始日時に間に合うための帰宅開始時刻をユーザに通知する。
以上の構成により本発明の第3の実施例では、スケジューラに予約したユーザが予約イベントを行う場所に到達していない場合は、端末装置が現在位置からの移動経路を検索し、予約イベント開始時刻に間に合うための出発時刻を通知するため、予約したユーザは確実に予約イベントを実行することができる。予約イベントが視聴予約であれば、視聴予約したユーザが映像表示装置の周辺にいない場合は、端末装置が現在位置からの帰宅経路を検索し、視聴予約開始時刻に間に合うための帰宅開始時刻を通知するため、視聴予約したユーザは確実に映像表示装置で番組を視聴することができる。
図13は、本発明の第4の実施例の端末装置の予約イベントの通知処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1のスケジューラに予約したイベントの開始時刻に到達する前のアラーム通知処理を示している。イベントは視聴予約の他、会議や食事等何でもよい。
ステップS1301〜ステップS1306については、図12のステップS1201〜ステップS1206と同様である。
ステップS1306において、出発時刻に到達したらステップS1307に進み、アラーム等によりユーザに通知し、ステップS1308に進み、予め定めた時間内に端末装置1の位置情報が変化したか否か、すなわち一定時間内にユーザが移動開始したか否かで処理を切り換える。一定時間内に移動開始していない場合はステップS1307に戻り、アラーム等によりユーザに再度通知する。一定時間内に移動開始した場合はステップS1303に進み、予約イベント開始時刻に到達したか否かを確認する。予約イベント開始時刻に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS1301に戻り、処理を継続する。
以上の構成により本発明の第4の実施例では、第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、スケジューラに予約したユーザが予約イベントを行う場所に到達していない場合は、端末装置が現在位置からの移動経路を検索し、予約イベント開始時刻に間に合うための出発時刻を通知してもユーザが移動しない場合は、再通知するため、予約したユーザは確実に予約イベントを実行することができる。予約イベントが視聴予約であれば、視聴予約したユーザが映像表示装置の周辺にいない場合は、端末装置が現在位置からの帰宅経路を検索し、視聴予約開始日時に間に合うための出発時刻を通知してもユーザが移動しない場合は、再通知するため、視聴予約したユーザは確実に映像表示装置で番組を視聴することができる。
図14は、本発明の第5の実施例の端末装置の予約イベントの通知処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1のスケジューラに予約したイベントの開始時刻に到達する前のアラーム通知処理を示している。イベントは視聴予約の他、会議や食事等何でもよい。
本実施例では予約イベントの優先度によりアラーム通知処理を切り換える。優先度は予約イベント毎に予め登録しておく。あるいはイベントのジャンル毎に予め登録しておいてもよい。ここでは優先度が高、中、低の3段階あるものとする。
ステップS1401において、予約イベントの優先度が高の場合はステップS1402に進み、予約イベントの前日の例えばAM10:00に到達したらステップS1403に進み、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。
次に、ステップS1404において、予約イベントの当日の例えばAM10:00に到達したらステップS1405に進み、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。
次に、ステップS1406において、予約イベント開始時刻の例えば5分前に到達したらステップS1407に進み、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。
ステップS1401において、予約イベントの優先度が高でない場合はステップS1408に進み、予約イベントの優先度が中の場合はステップS1404に進み、予約イベントの優先度が中でない場合、すなわち予約イベントの優先度が低の場合はステップS1406に進む。
これにより、予約イベントの優先度が高の場合は予約イベントの前日と当日および開始の少し前の3回、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。予約イベントの優先度が中の場合は予約イベントの当日および開始の少し前の2回、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。予約イベントの優先度が低の場合は視聴予約の開始の少し前の1回、端末装置1はアラーム等によりユーザに通知を行う。
なお、優先度が3段階の例を示したが、優先度は2段階でも4段階でもよく、何段階でもよい。また、アラーム等によりユーザに通知する回数が優先度に応じて3、2、1回の例を示したが、4、3、1回でも5、2、1回でもよく、何回でもよい。
以上の構成により本発明の第5の実施例では、端末装置は予約イベントの優先度によりアラーム通知処理を切り換えるため、ユーザは端末装置のスケジューラに予約した通りに確実に各種イベントを実行することができる。予約イベントが視聴予約であれば、端末装置は視聴予約の優先度によりアラーム通知処理を切り換えるため、視聴予約したユーザは確実に映像表示装置で番組を視聴することができる。
図15は、本発明の第6の実施例の端末装置1の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1が映像表示装置3をリモート制御する際の処理を示している。
ステップS1501において、端末装置1は、ユーザの操作に基づき、映像表示装置3のリモート制御を行うためのアプリケーションソフトウェア(以降、「操作アプリ」)が起動されるのを待つ。
図5は、端末装置1のタッチパネル式の映像表示部202の各種表示例である。端末装置1は各種アプリケーションソフトウェアを起動することにより、各種機能を実行することができる。図5(a)は、端末装置1に各種アプリケーションソフトウェアが並んだメニュー画面を示しており、例えばユーザがタッチパネルに表示された「リモコン」ボタンを押すと前記リモコンアプリが起動する。
ステップS1502において、ユーザの操作に基づいて、端末装置1はリモート制御の対象とする映像表示装置3を選択する。図5(b)は、リモート制御の対象として選択可能な映像表示装置3が2台ある場合の選択画面の表示例である。ここでは、「テレビA」が選択されるものとする。
リモート制御の対象となる映像表示装置3が選択されると、端末装置1は映像表示装置3に対して送信可能な各種指示を表示する。図5(c)は、その際の映像表示装置3の操作画面の表示例である。
次に、ステップS1503において、端末装置1はユーザが操作アプリを終了するための操作をしたか否かを確認する。端末装置1に表示された「終了」ボタンが押される等の操作アプリを終了するための操作がされた場合、端末装置1はメニュー画面を表示する工程に戻る。
ステップS1504において、端末装置1はユーザによって電源ボタンが押されたか否かを確認する。端末装置1に表示された「電源」ボタンが押された場合、端末装置1は、電源コマンドと識別情報を映像表示装置3に送信し(ステップS1505)、ステップS1503からの工程を繰り返す。
端末装置1に表示された「電源」ボタンが押されていない場合、ステップS1506において、端末装置1はユーザによりリモート制御機能のチャンネル設定ボタンが押されたか否かを確認する。端末装置1に表示された「1」「2」ボタン等のチャンネル設定ボタンが押された場合、ステップS1507に進み、該当するチャンネルの設定コマンドと識別情報を映像表示装置3に送信し、ステップS1503からの工程を繰り返す。
端末装置1に表示されたチャンネル設定ボタンが押されていない場合、ステップS1508において、端末装置1は視聴予約設定を指示されたか否かを確認する。視聴予約設定を指示された場合、端末装置1は、指示通りに映像表示装置3に対して視聴予約設定を行うと共に識別情報を送信し(ステップS1509)、ステップS1503からの工程を繰り返す。
視聴予約設定を指示されていない場合、ステップS1510において、端末装置1はその他のボタンが押されたか否かを確認する。その他のボタンとは、例えば音量の設定ボタンなどである。
ユーザが映像表示装置3の設定変更を指示した場合、端末装置1は、映像表示装置3に該当する設定コマンドを送信し(ステップS1511)、ステップS1503からの工程を繰り返す。
図16は、本発明の第6の実施例の映像表示装置の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、映像表示装置3が端末装置1にリモート制御される際の処理を示している。
ステップS1601において、映像表示装置3は電源コマンドの受信を待つ。電源コマンドを受信したらステップS1602に進み、映像表示装置3の電源を入れる。そして、ステップS1603において、電源コマンドを受信した際の識別情報を記憶部305に記憶しておく。ここでは端末装置1aの識別情報を受信したものとする。
次に、ステップS1604において、映像表示装置3は再び電源コマンドを受信したか否かを確認する。電源コマンドを受信した場合はステップS1605に進み、映像表示装置3の電源を切って処理を終了する。
なお、本実施例では映像表示装置3が電源コマンドを受信する毎に電源オンオフを繰り返す、トグル制御を例として示しているが、電源オンと電源オフのコマンドを分離しても良い。
ステップS1604において、映像表示装置3が電源コマンドを受信していない場合はステップS1606に進み、チャンネル設定コマンドを受信したか否かを確認する。チャンネル設定コマンドを受信した場合はステップS1607に進み、指示通りコマンドを実行する。
次に、ステップS1608において、チャンネル設定コマンドを受信した際の識別情報が記憶部305に記憶された識別情報と一致するか否かを確認する。一致する場合は、映像表示装置3は、ステップS1604からの工程を繰り返す。
一致しない場合は、映像表示装置3は、識別情報を記憶部305に記憶し(ステップS1609)、ステップS1604からの工程を繰り返す。ここでは端末装置1bの識別情報を受信したものとする。
また、ステップS1606において、映像表示装置3がチャンネル設定コマンドを受信していない場合はステップS1610に進み、視聴予約コマンドを受信したか否かを確認する。視聴予約コマンドを受信した場合は、映像表示装置3は、視聴予約する時間やチャンネル等の情報を記憶部305に記憶することで視聴予約を行い(ステップS1611)、更に端末装置1の識別情報を記憶部305に記憶し(ステップS1609)、ステップS1604からの工程を繰り返す。
ステップS1610において、映像表示装置3が視聴予約コマンドを受信していない場合は、ステップS1612に進み、その他のコマンドを受信したか否かを確認する。その他のコマンドを受信した場合は、映像表示装置3は、指示通りコマンドを実行し(ステップS1613)、ステップS1604からの工程を繰り返す。その他のコマンドとは、例えば音量設定コマンドなどである。
その他のコマンドを受信していない場合は、ステップS1604からの工程を繰り返す。
図17は、本発明の第6の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1に設定された視聴予約の予約時間に到達した際の映像表示装置3の実施処理を示している。
図18は、映像表示装置3の記憶部305に記憶された視聴予約データの構成例である。
視聴予約データは、端末装置から予約番号1、2、3、…の順に予約番号5まで予約された例を示している。例えば予約番号1は端末装置1aにより番組1が視聴予約されたものであり、番組1は地上波デジタル放送4チャンネル、開始日時は2012年11月15日の18時00分、終了日時は2012年11月15日の20時00分であることを示している。また、予約番号2は端末装置1bにより番組2が視聴予約されたものであり、番組2は地上波デジタル放送8チャンネル、開始日時は2012年11月15日の18時30分、終了日時は2012年11月15日の19時00分であることを示している。
図17のステップS1701において、視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS1702に進む。ここでは、予約番号1の開始日時になったものとする。
ステップS1702において、予約番号1の視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。
端末装置1a、1bが映像表示装置3の周辺に存在するか否かは、例えば無線ルータ6の通信圏内に端末装置1a、1bが存在するか否かで確認できる。また、映像表示装置3とWi−Fi Directにより直接通信を行えば、更に正確に確認できる。
ステップS1702において、端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在する場合はステップS1703に進み、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示する。別の番組を表示している場合は番組1に切り換える。
次に、ステップS1704において、予約番号1の視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS1702に戻り、処理を継続する。これにより、映像表示装置3は周辺に端末装置1aが存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
ステップS1702において、端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しない場合はステップS1705に進み、次の視聴予約開始日時に到達したか否かを確認する。到達していなければステップS1704に進み、到達したらステップS1706に進む。ここでは、予約番号2の開始日時になったものとする。
次に、ステップS1706において、予約番号2の視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。
端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在しない場合はステップS1704に進み、存在する場合はステップS1707に進み、映像表示装置3に視聴予約した次の番組2を表示する。別の番組を表示している場合は番組2に切り換える。
次に、ステップS1708において、予約番号2の視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達したら処理を終了し、ステップS1704に進む。到達してなければステップS1706に戻り、処理を継続する。これにより、映像表示装置3は周辺に端末装置1bが存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に番組1を表示し、存在しなければ番組1を表示しない。視聴予約終了日時まで番組1を表示するが、途中で端末装置1aが存在しなくなり、次の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在すれば、映像表示装置3の表示は番組2に切り換わる。番組2に切り換わった後に、端末装置1aが再び存在しても番組1には切り換わらないが、番組2の終了後であれば切り換わる。
なお、端末装置が2台の例を示したが、3台以上の場合も同様な動作を行わせることは可能である。
以上の構成により本発明の第6の実施例では、視聴予約を行った端末装置が映像表示装置の周辺に存在すれば、視聴予約した番組を映像表示装置に表示し、存在しなければ表示しない。予約が重複した場合は先に表示した方を優先するが、先に表示した番組を予約した端末装置が映像表示装置の周辺に存在しなくなれば、次に視聴予約した番組に切り換わる。これにより、予約したユーザが映像表示装置の周辺にいる間だけ視聴予約を実行するため、予約したユーザがいないにも関わらず他のユーザの視聴を妨げてしまうことを防ぐことができる。
図19は、本発明の第7の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。
ステップS1901〜ステップS1908については図17のステップS1701〜ステップS1708と同様であるため説明を省略する。
ステップS1903において、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示したら、次に、ステップS1909に進み、視聴予約した端末装置1aからのみチャンネル変更を受け付け、他の端末装置1(例えば端末装置1b)からのチャンネル変更を受け付けないようにする。
また、ステップS1907において、映像表示装置3に次に視聴予約した番組2を表示したら、次に、ステップS1910に進み、視聴予約した端末装置1bからのみチャンネル変更を受け付け、他の端末装置1(例えば端末装置1a)からのチャンネル変更を受け付けないようにする。
また、ステップS1905において、次の視聴予約開始日時に到達してない場合、あるいは到達していても、ステップS1906において、予約番号2の視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在しない場合は、次に、ステップS1911に進み、全ての端末装置からチャンネル変更を受け付けるようにする。
また、ステップS1904において、予約番号1の視聴予約終了日時に到達したら、次に、ステップS1912に進み、全ての端末装置1からチャンネル変更を受け付けるようにしてから、処理を終了する。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に番組1を表示し、存在しなければ番組1を表示しない。番組1を表示した場合は、端末装置1aからのみチャンネル変更を行うことができる。しかし、途中で端末装置1aが存在しなくなった場合は、全ての端末装置1からチャンネル変更を行うことができるようになり、更に次の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在すれば、映像表示装置3の表示は番組2に切り換わる。番組2を表示した場合は、端末装置1bからのみチャンネル変更を行うことができる。番組1や番組2の終了後は全ての端末装置1からチャンネル変更を行うことができるようになる。
以上の構成により本発明の第7の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約の実施処理中は視聴予約した端末装置からのみチャンネル変更を行うことができるため、視聴予約したユーザは自由にチャンネル変更ができ、視聴予約したにも関わらず他のユーザにチャンネル変更されてしまうことを防ぐことができる。
図20は、本発明の第8の実施例の端末装置1の処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1が映像表示装置3をリモート制御する際の処理を示している。
ステップS2001〜ステップS2011については図15のステップS1501〜ステップS1511と同様であるため説明を省略する。
ステップS2006において、端末装置1はユーザによりリモート制御機能のチャンネル設定ボタンが押されたか否かを確認する。端末装置1に表示された「1」「2」ボタン等のチャンネル設定ボタンが押された場合、ステップS2012に進み、端末装置1が緊急災害モードであるか否かを確認する。緊急災害モードでない場合はステップS2007に進み、該当するチャンネルの設定コマンドと識別情報を映像表示装置3に送信し、ステップS2003からの工程を繰り返す。緊急災害モードは例えば端末装置1が緊急災害情報を受信した時に設定され、緊急災害情報としては、緊急地震速報、緊急雷速報、緊急火災速報、緊急津波速報、緊急台風速報、緊急大雨速報、緊急河川氾濫速報、緊急噴火速報等が考えられる。
緊急災害モードである場合は、ステップS2013に進み、該当するチャンネルの設定コマンドと緊急コードを映像表示装置3に送信し、ステップS2003からの工程を繰り返す。
図21は、本発明の第8の実施例の映像表示装置3の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。
ステップS2101〜ステップS2108については図17のステップS1701〜ステップS1708と同様であるため説明を省略する。
ステップS2109〜ステップS2112については図18のステップS1909〜ステップS1912と同様であるため説明を省略する。
ステップS2103において、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示したら、次に、ステップS2113に進み、端末装置から緊急コードが送信されたか否かで処理を切り換える。端末装置から緊急コードが送信された場合は、ステップS2111に進み、チャンネル変更があった場合は全ての端末装置から受け付けるようにする。
端末装置から緊急コードが送信されていない場合は、ステップS2109に進み、チャンネル変更があった場合は視聴予約した端末装置1aからのみ受け付け、他の端末装置1(例えば端末装置1b)からのチャンネル変更を受け付けないようにする。
また、ステップS2107において、映像表示装置3に次に視聴予約した番組2を表示したら、次に、ステップS2114に進み、端末装置から緊急コードが送信されたか否かで処理を切り換える。端末装置から緊急コードが送信された場合は、ステップS2115に進み、チャンネル変更があった場合は全ての端末装置から受け付けるようにする。
端末装置から緊急コードが送信されていない場合は、ステップS2110に進み、チャンネル変更があった場合は視聴予約した端末装置1bからのみ受け付け、他の端末装置1(例えば端末装置1a)からのチャンネル変更を受け付けないようにする。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に番組1を表示し、存在しなければ番組1を表示しない。番組1を表示した場合は、端末装置1aからのみチャンネル変更を行うことができる。しかし、端末装置1から緊急コードが送信された場合は、全ての端末装置1からチャンネル変更を行うことができるようになる。あるいは、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在して、番組2を表示した場合は、端末装置1bからのみチャンネル変更を行うことができる。しかし、端末装置1から緊急コードが送信された場合は、全ての端末装置1からチャンネル変更を行うことができるようになる。
なお、映像表示装置3が携帯端末1から緊急コードを受信する例を示したが、映像表示装置3が緊急災害情報を受信しても良い。
以上の構成により本発明の第8の実施例では、第7の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約の実施処理中は視聴予約した端末装置からのみチャンネル変更を行うことができるが、緊急時は他の全ての端末装置からもチャンネル変更することができる。
図22は、本発明の第9の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。
ステップS2201〜ステップS2208については図17のステップS1701〜ステップS1708と同様であるため説明を省略する。
ステップS2201において、予約番号1の開始日時に到達し、ステップS2202において、予約番号1の視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在しない場合、ステップS2205において、次の視聴予約開始日時に到達したか否かを確認する。到達していなければステップS2215に進み、視聴予約した番組1に切り換えるか否かを現在視聴中のユーザに選択させる。例えば、映像表示装置3の映像表示部302に質問を表示し、端末装置1からの回答を受け付ける。あるいは、映像表示装置3の周辺に存在する端末装置1の映像表示部202に質問を表示しても良い。あるいは、映像表示装置3の電源を入れた端末装置1やチャンネルを切り換えた端末装置1の映像表示部202に質問を表示しても良い。ユーザが切り換えを選択した場合はステップS2203に進み、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示する。切り換えを選択しない場合はステップS2204に進む。
ステップS2205において、次の視聴予約開始日時に到達し、ステップS2206において、予約番号2の視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在しない場合、ステップS2216に進み、視聴予約した番組2に切り換えるか否かを現在視聴中のユーザに選択させる。ユーザが切り換えを選択した場合はステップS2207に進み、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示する。切り換えを選択しない場合はステップS2204に進む。
なお、視聴予約した番組に切り換えるか否かの質問に対して、一定時間内に回答がない場合は番組を切り換えない。また、ステップS2215、S2216において、視聴予約した番組1、番組2に切り換えた後はユーザに質問しないようにする。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に番組1を表示し、存在しなければ現在視聴中のユーザが番組1に切り換えるか否かを選択することができる。同様に、予約番号2の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置3に番組2を表示し、存在しなければ現在視聴中のユーザが番組2に切り換えるか否かを選択することができる。
以上の構成により本発明の第9の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約を行った端末装置が映像表示装置の周辺に存在しなくても、現在視聴中のユーザが選択すれば視聴予約を実行することができる。これにより、予約したユーザが不在でも、他のユーザが希望すれば視聴予約した番組を視聴することができる。
図23は、本発明の第10の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。
ステップS2301〜ステップS2308については図17のステップS1701〜ステップS1708と同様であるため説明を省略する。
ステップS2301において、予約番号1の開始日時に到達し、ステップS2302において、予約番号1の視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在する場合、ステップS2317に進み、視聴予約した番組1に切り換えるか否かを端末装置1aのユーザに質問する。映像表示装置3の映像表示部302に質問を表示し、端末装置1aからの回答のみを受け付ける。あるいは、端末装置1aの映像表示部202に質問を表示しても良い。端末装置1aのユーザが切り換えを選択した場合はステップS2303に進み、映像表示装置3に視聴予約した番組1を表示する。切り換えを選択しない場合はステップS2304に進む。
ステップS2305において、次の視聴予約開始日時に到達し、ステップS2306において、予約番号2の視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在する場合、ステップS2318に進み、視聴予約した番組2に切り換えるか否かを端末装置1bのユーザに選択させる。例えば、映像表示装置3の映像表示部302に質問を表示し、端末装置1bからの回答のみを受け付ける。あるいは、端末装置1aの映像表示部202に質問を表示しても良い。端末装置1bのユーザが切り換えを選択した場合はステップS2307に進み、映像表示装置3に視聴予約した番組2を表示する。切り換えを選択しない場合はステップS2304に進む。
なお、視聴予約した番組に切り換えるか否かの質問に対して、一定時間内に回答がない場合は番組を切り換える。また、視聴予約した番組1、番組2に切り換えた後は、再度ステップS2317、S12318に進んでもユーザに質問しない。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置3の周辺に存在すれば、端末装置1aのユーザのみが番組1に切り換えるか否かを選択することができる。同様に、予約番号2の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置3の周辺に存在すれば、端末装置1bのユーザのみが番組2に切り換えるか否かを選択することができる。
以上の構成により本発明の第10の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約を行った端末装置が現在視聴中の番組と視聴予約した番組を選択して視聴することができる。
図24は、映像表示装置240の構成を示すブロック図である。
制御部250、信号受信部241、映像表示部242、音声出力部243、赤外線通信部244、記憶部245、LAN通信部246については、図3の映像表示装置3の制御部300、信号受信部301、映像表示部302、音声出力部303、赤外線通信部304、記憶部305、LAN通信部306と同等であるため説明を省略する。
映像入力部247はカメラであり、レンズから入力した光を電気信号に変換することにより周囲や対象物の画像データを入力する。音声入力部248はマイクロフォンであり、ユーザの声などを音声データに変換して入力する。近距離通信部249は例えばBluetoothにより近距離無線通信を行い、各種データの入出力を行うものである。GPS部251は衛星からの電波を受信し、映像表示装置240の地球上の位置を検出することができるものである。
なお、近距離通信部249は符号回路や復号回路、アンテナ等を備え、GPS部251は復号回路、アンテナ等を備えるものとする。
実施例6と同様に、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置240の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置240に番組1を表示し、存在しなければ番組1を表示しない。視聴予約終了日時まで番組1を表示するが、途中で端末装置1aが存在しなくなり、次の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1bが映像表示装置240の周辺に存在すれば、映像表示装置240の表示は番組2に切り換わる。番組2に切り換わった後に、端末装置1aが再び存在しても番組1には切り換わらないが、番組2の終了後であれば切り換わる。
端末装置1a、1bが映像表示装置240の周辺に存在するか否かは、例えばWi−FiなどLAN通信圏内に端末装置1a、1bが存在するか否かで確認できる。
あるいは、端末装置1a、1bのGPS部210と映像表示装置240のGPS部251により、各々の位置を検出することにより確認できる。予め端末装置1a、1bが映像表示装置240へのGPS情報の送信を許可しておき、映像表示装置240は端末装置1a、1bから送信されたGPS情報と自機のGPS情報を比較して、周辺に存在するか否かを判定する。
あるいは、端末装置1a、1bの近距離通信部29と映像表示装置240の近距離通信部249により確認できる。映像表示装置240の近距離無線通信圏内に端末装置1a、1bが存在するか否かで、周辺に存在するか否かを判定する。
あるいは、端末装置1a、1bの映像入力部247により、顔検出を行うことにより確認できる。予め映像表示装置240の映像入力部247で端末装置1a、1bのユーザの顔を撮影し、端末装置1a、1bに関連付けて記憶部245に記憶しておき、映像表示装置240は視聴予約日時に周囲を撮影して顔検出し、検出した顔情報が記憶部245に記憶した顔情報と一致するか否かで、周辺に存在するか否かを判定する。
特に顔検出により確認する場合は、映像表示装置を視聴しているか否かを正確に判定できるため、別の部屋にいて視聴予約したことを忘れていた場合にも正しく判定可能である。
以上の構成により本発明の第11の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、LAN通信、GPS受信、近距離無線通信、顔検出などを利用して、あるいはこれらを組み合わせて端末装置が映像表示装置の周辺に存在するか否かを正確に判定することができる。
図25は、本発明の第12の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1に設定された視聴予約の予約時間に到達した際の映像表示装置240の実施処理を示している。
図26は、映像表示装置240の記憶部305に記憶された視聴予約データの構成例である。
視聴予約データは、端末装置から予約番号1、2、3、…の順に予約番号5まで予約された例を示している。例えば予約番号3は複数の端末装置1aと1bにより番組1が視聴予約されたものであり、番組3は地上波デジタル放送1チャンネル、開始日時は2012年11月15日の21時00分、終了日時は2012年11月15日の22時00分であることを示している。
図25のステップS2501において、視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS2512に進む。ここでは、予約番号3の開始日時になったものとする。
ステップS2512において、予約番号3の視聴予約を行った端末装置1a、1bが1台でも映像表示装置240の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。少なくとも端末装置1aあるいは1bが映像表示装置240の周辺に存在する場合はステップS2503に進み、映像表示装置240に視聴予約した番組3を表示する。別の番組を表示している場合は番組3に切り換える。
次にステップS2515において、予約番号3の視聴予約を行った端末装置1a、1bが全て映像表示装置240の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。端末装置1a、1bが共に存在する場合はステップS2504に進み、予約番号3の視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS2512に戻り、処理を継続する。これにより、映像表示装置240は周辺に端末装置1a、1bが存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
ステップS2512において、端末装置1a、1bが共に存在しない場合はステップS2516に進み、予約番組3を録画する。
また、ステップS2515において、端末装置1aあるいは1bのみが存在する場合もステップS2516に進み、予約番組1を録画する。
このようにして、例えば予約番号3の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1a、1bの少なくとも1つが映像表示装置240の周辺に存在すれば、視聴予約どおりに映像表示装置240に番組3を表示し、少なくとも1つが存在しなければ番組3を録画する。
端末装置1a、1bが映像表示装置240の周辺に存在するか否かは、LAN通信、GPS受信、近距離無線通信、顔検出などにより確認できる。
なお、端末装置が2台の例を示したが、3台以上の場合も同様な動作を行わせることは可能である。
以上の構成により本発明の第12の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、複数の端末装置から同一の予約番組を設定した場合に、少なくとも1つが映像表示装置の周辺に存在すれば、予約番組を表示し、少なくとも1つが存在しなければ予約番組を録画するため、予約した端末装置のユーザが確実に視聴することができる。
図27は、本発明の第13の実施例の映像表示装置の視聴予約の実施処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、端末装置1に設定された視聴予約の予約時間に到達した際の映像表示装置240の実施処理を示している。
ステップS2701において、視聴予約開始日時の到達を待ち、到達したらステップS2702に進む。ここでは、予約番号1の開始日時になったものとする。
ステップS2702において、予約番号1の視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置240の周辺に存在するか否かにより処理を切り換える。端末装置1aが映像表示装置240の周辺に存在する場合はステップS2712に進み、端末装置1aのユーザが映像表示装置240を視聴しているか否かを確認する。例えば、端末装置1aが映像表示装置240の周辺に存在するか否かは、LAN通信、GPS受信、近距離無線通信などにより確認し、端末装置1aのユーザが映像表示装置240を視聴しているか否かは、顔検出により確認する。
ステップS2712において、予約番号1の視聴予約を行った端末装置1aのユーザが映像表示装置240を視聴している場合はステップS2703に進み、映像表示装置240に視聴予約した番組1を表示する。別の番組を表示している場合は番組1に切り換える。端末装置1aのユーザが映像表示装置240を視聴していない場合はステップS2713に進み、視聴予約した番組の開始時刻になったことを端末装置1aに通知する。
次に、ステップS2704において、予約番号1の視聴予約終了日時に到達したか否かを確認する。視聴予約終了日時に到達したら処理を終了し、到達してなければステップS2702に戻り、処理を継続する。これにより、映像表示装置14は周辺に端末装置1aが存在するか否かを、視聴予約終了日時に到達するまで確認し続ける。
このようにして、例えば予約番号1の視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置1aが映像表示装置240の周辺に存在し、端末装置1aのユーザが映像表示装置240を視聴している場合は、視聴予約どおりに映像表示装置240に番組1を表示し、視聴していない場合は視聴予約した番組の開始時刻になったことを端末装置1aに通知する。
以上の構成により本発明の第13の実施例では、第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
更に、視聴予約開始日時になった時に、視聴予約を行った端末装置のユーザが映像表示装置の周辺に存在していながら視聴していない場合は、視聴予約した番組の開始時刻になったことを当該端末装置に通知することにより、当該端末装置のユーザが確実に視聴することができる。
なお、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現しても良い。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。