以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
<システムの構成>
初めに、本実施形態に係る情報処理システムの構成について説明する。
図1、2は、一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1において、情報処理システム100は、管理サーバ101、複数の出力装置102a、102b、102c、ゲートウェイ103、情報端末104等を有する。なお、以下の説明の中で、複数の出力装置102a〜102cのうち、任意の出力装置を示す場合、「出力装置102」を用いる。また、図1に示す出力装置102、ゲートウェイ103、及び情報端末104等の数は一例である。
複数の出力装置102a〜102cは、例えば、建物107の天井等の互いに異なる位置設置され、自装置の情報(例えば、自装置の識別情報や、位置情報等)を含む信号をそれぞれ出力している。
図1の例では、出力装置102aは、自装置の識別情報である出力装置ID「SP0001」を含む音波を、領域Aに向けて出力しているものとする。また、出力装置102bは、自装置の出力装置ID「SP0002」を含む音波を、領域Bに向けて出力しているものとする。同様に、出力装置102cは、自装置の出力装置ID「SP0003」を、領域Cに向けて出力しているものとする。
また、出力装置102は、ゲートウェイ103によって提供される無線ネットワークに接続し、ゲートウェイ103を介して、管理サーバ101と通信可能である。出力装置102は、管理サーバ101から指定された出力装置IDを出力するものであっても良いし、出力装置102が予め記憶した出力装置IDを出力するものであっても良い。
ゲートウェイ103は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク106を介して管理サーバ101と接続されており、出力装置102と共に無線ネットワークを形成する。ゲートウェイ103は、ゲートウェイ103が提供する無線ネットワークに接続された出力装置102と、管理サーバ101との間のデータの転送を行う。
情報端末104は、利用者105が所持している、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末等の情報端末であり、無線通信により、ネットワーク106に接続して管理サーバ101と通信可能である。また、情報端末104は、情報処理システム100に対応する情報端末104用のアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)を実行する。
情報端末104は、情報端末104用のアプリを実行することにより、内蔵されたマイクロフォン等を用いて出力装置102が出力する音波を取得し、取得した音波に含まれる出力装置102の自装置の情報(例えば出力装置ID)を抽出する。また、情報端末104用のアプリは、情報端末104にインストールされたアプリ毎に固有の識別情報(以下、アプリIDと呼ぶ)を有する。情報端末104は、アプリを実行し、出力装置102の自装置の情報を抽出すると、抽出された出力装置102の自装置の情報と、自己のアプリIDとを含む送信元情報を管理サーバ101に送信する。
なお、アプリIDは、利用者、情報端末104、又は情報端末104で動作するアプリを識別する識別情報の一例である。アプリIDを用いることにより、情報処理システム100は、例えば、電話番号やメールアドレス等の個人情報によらずに、情報端末104を識別することができる。ただし、これはあくまで一例であり、情報端末104は、アプリIDに変えて、情報端末の識別情報や、利用者の識別情報等を用いるものであっても良い。
管理サーバ101は、ネットワーク106に接続された、例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置であり、情報処理システム100に対応する管理サーバ101用のアプリを実行する。管理サーバ101は、各出力装置102が設置された場所等を含む位置情報を管理しており、情報端末104から取得した送信元情報に基づいて、情報端末104の位置を特定することができる。例えば、図1において、管理サーバ101は、利用者105の情報端末104が、領域Bにあることを特定することができる。
ここで、例えば、建物107のフロアの領域を、図2に示すように、領域Dと領域Eの2つの領域に変更したものとする。この場合、図1の出力装置102の構成では、利用者105の情報端末104が、領域Dにあるのか、領域Eにあるのかを特定することは困難である。
そこで、本実施形態に係る管理サーバ101は、例えば、このようなフロアレイアウトの変更(所定の事象の一例)に応じて、出力装置102に所定の制御を行う。
例えば、図1に示す領域A、領域B、領域Cからなるフロアレイアウトを第1のレイアウト、図2に示す領域D、Eからなるフロアレイアウトを第2のレイアウトと呼ぶものとする。
管理サーバ101は、例えば、第1のレイアウトから第2のレイアウトへのフロアレイアウトの変更に応じて、図2に示すように、出力装置102bの信号の出力を停止させる。また、管理サーバ101は、出力装置102aが出力する信号が、領域Dをカバーできるように、例えば、出力装置102aが出力する信号を検知可能な範囲である検知範囲を調整(例えば、出力レベルを上げる、又は出力方向を変える等)する。同様に、管理サーバ101は、出力装置102cが出力する信号が領域Eをカバーできるように、例えば、出力装置102cが出力する信号を検知可能な検知範囲を調整する。
これにより、管理サーバ101は、利用者105の情報端末104が、領域Eにあることを特定することができるようになる。
なお、フロアレイアウトの変更は、所定の事象の一例である。また、出力装置102が出力する信号の検知範囲の調整は、出力装置102の制御の一例である。
このように、本実施形態に係る管理サーバ101は、所定の信号を出力する複数の出力装置102を含む情報処理システム100において、所定の事象に応じて出力装置102を制御する。
<ハードウェア構成>
次に、情報処理システム100に含まれる各装置のハードウェア構成について説明する。
(管理サーバのハードウェア構成)
図3は、一実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ101は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ部304、外部I/F(Interface)部305、入力部306、表示部307、通信I/F部308、バス309等を有する。
CPU301は、ROM303やストレージ部304等に格納されたプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、管理サーバ101の各機能を実現する演算装置である。RAM302は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM303は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
ストレージ部304は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置であり、OS(Operation System)、アプリケーションプログラム、及び各種データ等を記憶する。
外部I/F305は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、記録媒体310等が含まれる。管理サーバ101は、外部I/F305を介して、記録媒体310の読取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体310には、例えば、光学ディスク、磁気ディスク、メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が含まれる。また、記録媒体310に所定のプログラムを格納し、この記録媒体310に格納されたプログラムを外部I/F305を介して、管理サーバ101にインストールすることにより、所定のプログラムが実行可能となる。
入力部306は、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等を含み、管理サーバ101に各操作信号を入力するのに用いられる。表示部307はディスプレイ等を含み、例えば、管理サーバ101による処理結果等を表示する。
通信I/F308は、管理サーバ101をネットワーク106に接続するための、例えば、有線/無線LAN等の通信インタフェースである。管理サーバ101は通信I/F308を介して、他の機器とネットワーク106を介してデータ通信を行うことができる。バス309は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
(出力装置のハードウェア構成)
図4は、一実施形態に係る出力装置のハードウェア構成例を示す図である。出力装置102は、例えば、CPU401、RAM402、フラッシュROM403、無線通信部404、音声制御部405、音声出力部406、音声取得部407、センサ部408、及びバス409等を有する。
CPU401は、フラッシュROM403等に格納されたプログラムを実行することにより、出力装置102の各機能を実現する演算装置である。RAM402は、CPU401のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。フラッシュROM403は、出力装置102のプログラムや、出力装置ID等の固有情報等を記憶する不揮発性のメモリである。
無線通信部404は、ゲートウェイ103と無線通信を行う送受信回路やアンテナ等を含む。本実施形態では、無線通信部404は、例えば、無線LAN、Zigbee(登録商標)、又は、920MHz帯の特定省電力無線(IEEE802.15.4g)等を用いて、ゲートウェイ103と通信することを想定している。
音声制御部405は、フラッシュROM403等に記憶した出力装置ID等の情報を音波信号に変換して音声出力部406に出力する。
好ましくは、音声制御部405は、出力装置ID等の情報を、音声周波数帯域のうち、例えば、16kHz以上の高い周波数を用いて出力するように制御する。音波は、高い周波数ほど指向性が高く、16kHz以上の周波数は人間にはほとんど聞こえないため、出力装置ID等の情報を送信するために好適である。
また、音声制御部405は、音声取得部407が取得した音波に含まれる情報を抽出する。さらに、音声制御部405は、音声出力部406が出力する音波の出力レベル等を変更する制御も行う。
なお、本実施形態では、具体的な音波によるデータ転送方法について、特に限定しないが、例えば、所定の周波数の音波に、FSK(Frequency Shift Keying)や、PSK(Phase Shift Keying)等の公知の変調をかけて、情報を伝送することができる。
音声出力部406は、音声制御部405から入力された音波信号を音波に変換して出力する、例えば、スピーカ等の電気音響変換装置を含む。
音声取得部407は、例えば、マイク等の音響電気変換装置を含み、マイク等から取得した音波を音波信号に変換して、音声制御部405に出力する。
センサ部408は、出力装置102の周囲の状態を検知する検知装置であり、例えば、移動体センサ、温度センサ、画像センサ等を含む。
バス409は、上記の各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
(ゲートウェイのハードウェア構成例)
図5は、一実施形態に係るゲートウェイのハードウェア構成例を示す図である。ゲートウェイ103は、例えば、CPU501、RAM502、ROM503、無線通信部504、ネットワークI/F部505、及びバス506を有する。
CPU501は、ROM503等に格納されたプログラムを実行することにより、ゲートウェイ103の各機能を実現する演算装置である。RAM502は、CPU501のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM503は、ゲートウェイ103のプログラム等を記憶する不揮発性のメモリである。ROM503は、例えば、フラッシュROM、EEPROM等の書き換え可能な不揮発性メモリであっても良い。
無線通信部504は、例えば、前述した出力装置102の無線通信部404と同じ無線通信方式により無線通信を行う無線回路やアンテナ等を含む。
ネットワークI/F部505は、ゲートウェイ103をネットワーク106に接続するための通信インタフェースである。
バス506は、上記の各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
(情報端末のハードウェア構成)
図6は、一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成例を示す図である。情報端末104は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU601、RAM602、ROM603、ストレージ部604、通信I/F部605、外部I/F部606、マイク部607、スピーカ部608、表示入力部609、バイブレータ部610、及びバス611等を有する。
CPU601は、ROM603やストレージ部604等に格納されたプログラムやデータをRAM602上に読み出し、処理を実行することで、情報端末104の各機能を実現する演算装置である。RAM602は、CPU601のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM603は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性のメモリである。
ストレージ部604は、例えば、HDD、SSD、フラッシュROM等のストレージ装置であり、OS、アプリケーションプログラム、及び各種データ等を記憶する。
通信I/F部605は、例えば、3G(3rd. Generation)、LTE(Long Term Evolution)等の移動通信網や、無線LAN通信等の通信方式に対応した通信インタフェースである。情報端末104は、通信I/F部605を介して、ネットワーク106に接続して管理サーバ101等とデータ通信を行う。
外部I/F606は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、例えば、記録媒体等が含まれる。情報端末104は、外部I/F606を介して、記録媒体の読取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体には、例えば、メモリカード、USBメモリ等が含まれる。
マイク部607は、マイクロフォン等の収音素子を含む。マイク部607は、マイクロフォン等により取得した音波を電気信号に変換し、さらに所定のフォーマットの音波データに変換する。近年のスマートフォン等が備えるマイクロフォンは、20kHz、より好適な例では24kHz程度の音波まで収音可能である。そのため、マイク部607は、出力装置102から出力された音波に含まれる、例えば、16kHz以上の高い周波数に変換された情報を好適に取得することができる。
スピーカ部608は、スピーカ等の音声出力素子を含む。スピーカ部608は、音声データを音声信号に変換し、さらにスピーカ等により、音波に変換して出力する。
表示入力部609は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示素子と、タッチパネル等の入力用の素子とを含み、利用者による入力操作を受付けると共に、情報端末104で実行されるプログラムによる表示画面を表示する。
バイブレータ部610は、例えば、電話の着信、アラーム、情報の受信等を利用者に振動で知らせるための振動発生装置である。バス611は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
なお、情報端末104は、外部I/F部606に接続された記録媒体に格納されたプログラムや、通信I/F部605を介してダウンロードしたアプリを、情報端末104にインストールすることにより、アプリを実行させることができる。例えば、情報端末104は、情報処理システム100に対応したアプリを、例えば、管理サーバ101等からダウンロードしてインストールし、実行することができる。
<機能構成>
続いて、情報処理システム100の機能構成について説明する。
図7は、一実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。図7において、情報処理システム100は、管理サーバ101、出力装置102、ゲートウェイ103、及び情報端末104を含む。
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ(情報処理装置)101は、通信部701、位置情報管理部702、状態情報取得部703、対応情報管理部704、事象情報収集部705、制御内容選択部706、出力装置制御部707、日程情報管理部708、アプリ提供部709、及び記憶部710を有する。
通信部701は、管理サーバ101をネットワーク106に接続し、ゲートウェイ103や、情報端末104等と通信を行う手段である。通信部701は、例えば、図3の通信I/F部308、及び図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
位置情報管理部702は、情報端末104から送信される送信元(情報端末104又はアプリ等)の識別情報と、送信元が取得した出力装置102の情報とを含む送信元情報を、通信部701を介して取得し、管理する。送信元が取得した出力装置102の情報には、例えば、出力装置102の識別情報である出力装置IDや、出力装置102が設置された場所の位置を示す情報等が含まれる。ここでは、出力装置102の情報が、出力装置102の出力装置IDを含むものとして以下の説明を行う。
また、位置情報管理部702は、記憶部710に記憶された位置情報711を管理し、1つ以上の情報端末104から取得した送信元情報に基づいて、1つ以上の情報端末104の位置を管理する。なお、位置情報管理部702は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
図8は、一実施形態に係る位置情報管理部が管理する位置情報の例を示す図である。
図8(a)は、複数の出力装置102の出力装置IDと、各出力装置102が設置された場所を示す情報(位置)とを対応づけて記憶した出力装置の位置情報の例である。この出力装置の位置情報により、位置情報管理部702は、出力装置102の出力装置IDに基づいて出力装置102の位置を特定することができる。
図8(b)は、位置情報管理部702が取得した送信元情報に基づいて管理される情報端末104の位置情報の例である。「送信元の識別情報(アプリID)」は、位置情報管理部702が取得した送信元情報に含まれる送信元の識別情報(例えばアプリID)である。「出力装置ID」は、取得した送信元情報に含まれる出力装置IDである。「位置」は、図8(a)に示す出力装置の位置情報と、取得した送信元情報に含まれる出力装置IDとに基づいて特定された出力装置102の位置、及び情報端末104の位置を示す情報である。「取得日時」は、例えば、位置情報管理部702が送信元情報を取得した日時等を示す情報である。
また、位置情報管理部702は、出力装置102が設置された建物107等のフロアレイアウトを示すフロアレイアウト情報を管理している。
図9は、一実施形態に係るフロアレイアウトの一例を示す図である。図9の例では、フロアレイアウト情報は、店舗等の売場(売場A、売場B、・・・)配置と、出力装置102が設置された位置(地点1、地点2、・・・)とを示している。図9の例では、各売場に商品が配置され、各売場間の通路を利用客が移動するものとする。この例では、通路を移動する利用客が有する情報端末104の位置情報を取得する場合、地点1、地点7、地点11に設置された出力装置102は、必ずしも出力装置IDを出力していなくても良い。
図10は、一実施形態に係るフロアレイアウトの別の一例を示す図である。図10の例では、フロアレイアウト情報は、図9と同じ店舗等の売場のレイアウトを3つの売場に分けた場合の例を示している。このように、位置情報管理部702は、異なるフロアレイアウトに対応した複数のフロアレイアウト情報を管理することが望ましい。図10の例では、売場間の境界(地点1、地点5、地点11、及び地点2、地点7、地点12等)に設置されている出力装置102は、出力装置IDを出力しないことが望ましい。これは、例えば、情報端末104から、地点1に設置された出力装置102の出力装置ID「SP0001」を含む送信元情報が送信されると、位置情報管理部702は、情報端末104が、売場1にいるのか、売場2にいるのかを特定できないためである。
上記の各情報により、位置情報管理部702は、各情報端末104の位置を特定し、管理することができる。例えば、アプリID「AP0001」のアプリが動作する情報端末104は、図8(b)の情報端末の位置情報により、地点3にあることが判る。これにより、図9のフロアレイアウト情報の例では、アプリID「AP0001」のアプリが動作する情報端末104は、売場Aと売場Cとの間にあることが判る。また、図10のフロアレイアウト情報の例では、アプリID「AP0001」のアプリが動作する情報端末104は、売場1にあることが判る。
ここで、図7に戻って、管理サーバ101の機能構成の説明を続ける。
状態情報取得部(取得手段)703は、出力装置102から出力装置102の情報(例えば、出力装置ID、位置等)、及び出力装置102の状態を示す情報を含む状態情報を取得する。また、状態情報取得部703は、取得した状態情報を、例えば、記憶部710に状態情報712として記憶する。状態情報取得部703は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
図11は、一実施形態に係る状態情報の例を示す図である。図11の例では、状態情報は712、出力装置ID、位置、周囲音量レベル、所定の期間内の移動体検知、所定の情報の検知、等の情報が含まれる。
「出力装置ID」は、図8の「出力装置ID」に対応する。また、「位置」は、図8の「位置」に対応し、出力装置102が設置された位置を示す。「出力装置ID」及び「位置」は、出力装置102の情報の一例である。
「周囲音量レベル」は、出力装置102の状態を示す情報の一例である。「周囲音量レベル」は、出力装置102の周囲の音の大きさを、例えば、10段階で示し、値が大きい程、周囲の音が大きいことを示す。
「所定の期間内の移動体検知」は、出力装置102の状態を示す情報の一例である。「所定の期間内の移動体検知」は、所定の期間(例えば1分間)内に、出力装置102の周囲の移動体を検知する移動体センサ等により、移動体(人物等)が検知されたか否かを示す情報である。
「所定の情報の検知」は、出力装置102の状態を示す情報の一例である。情報端末104の利用者は、情報端末104に、情報処理システム100に対応するアプリをインストールして、アプリの利用登録を行う際に、利用者情報を登録することができる。このとき、利用者は、利用者情報として、例えば、視覚障害者であることを登録しておくことにより、情報端末104のアプリは、所定の情報(例えばアプリID)を含む音波を出力する。「所定の情報の検知」は、出力装置102が音声取得部407等により、上記の所定の情報を含む音波を検知したことを示す。これにより、図11の例では、所定の情報が検知された地点5に、例えば、視覚障害者がいると判断することができるようになる。
なお、図11に示す状態情報712はあくまで一例である。出力装置102の状態情報には、出力装置102によって得られる様々な情報が含まれていても良い。
ここで、再び図7に戻って、管理サーバ101の機能構成の説明を続ける。
対応情報管理部(管理手段)704は、出力装置102の位置に係る情報、及び出力装置102に対する制御内容を、所定の事象と対応づけて記憶した対応情報を記憶部710等に記憶し、管理する。対応情報管理部704は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
図12、13は、一実施形態に係る対応情報管理部が管理する対応情報の例を示す図である。
図12(a)は、所定の事象がレイアウト変更である場合の対応情報の例である。図12(a)の例では、対応情報713には、「事象」に対応づけて、「出力装置ID」、「位置」、「制御内容」等が記憶されている。
なお、各対応情報713は、例えば、管理サーバ101の管理者等によって予め設定されているものとする。例えば、対応情報管理部704は、管理者のPCや、情報端末104等のウェブブラウザに、対応情報713の登録用のウェブページを表示させて、登録された対応情報713を記憶部710等に記憶しておく。或いは、対応情報管理部704は、管理者のPCや、情報端末104等で動作するアプリ等で登録された対応情報713を受信し、受信した対応情報713を記憶部710等に記憶しておくもの等であっても良い。
「事象」は、予め設定された事象の情報である。なお、レイアウトAは、図9に示すレイアウトに対応しており、レイアウトBは、図10に示すレイアウトに対応しているものとする。レイアウトA、レイアウトBは、所定の事象の一例である。
所定の事象である「レイアウトA」は、例えば、施設管理者の情報端末104等からの、フロアレイアウトを「レイアウトA」に変更したことを示す通知や、日程情報管理部708が管理する予め設定された「レイアウトA」への変更日程等によって発生する。
「出力装置ID」は、図8の「出力装置ID」に対応する。また、「位置」は、図8の「位置」に対応し、出力装置が設置された位置を示す。「出力装置ID」及び「位置」は、出力装置102の情報の一例である。
「制御内容」は、「事象」が発生しているときに、各出力装置102に指示する制御内容を示す情報である。
一例として、「レイアウトA」の「事象」が発生すると、管理サーバ101は、地点1、地点7、及び地点11に設置された出力装置102の出力をオフさせる。さらに、管理サーバ101は、その他の地点に設置された出力装置102の出力をオンさせ、出力レベルを「通常」とする。これにより、図9に示すフロアレイアウトにおいて、通路にいる利用者105の情報端末104の位置を特定するための出力装置102の設定が行われる。
別の一例として、「レイアウトB」の「事象」が発生すると、管理サーバ101は、地点1、地点2、地点6、地点7、地点11、及び地点12に設置された出力装置102の出力をオフさせる。さらに、管理サーバ101は、その他の地点に設置された出力装置の出力をオンさせ、出力レベルを「通常」よりも出力レベルが高い「+3dB」に設定する。これにより、図10に示すフロアレイアウトにおいて、売場1、売場2、売場3にいる利用者105の情報端末104の位置を特定するための出力装置102の設定が行われる。なお、上記の各事象、及び制御内容はあくまで一例である。
図12(b)は、所定の事象が予め設定された日程等である場合の対応情報の例である。
図12(b)の例では、「営業時間」の「事象」が発生すると、管理サーバ101は、各地点に設置された出力装置102の出力がオンさせ、出力レベルを「通常」とする。また、「閉店時間」の「事象」が発生すると、管理サーバ101は、各地点に設置された出力装置102の出力を1つおきにオフさせて、省電力モードに移行させる。さらに、「深夜」の「事象」が発生すると、管理サーバ101は、各地点に設置された出力装置102の出力をオフさせる。なお、上記の各事象、及び制御内容はあくまで一例である。
図13(a)は、所定の事象が、状態情報取得部703が取得した状態情報に基づく、出力装置102の状態、又は出力装置の状態の組合せである場合の対応情報の一例である。
図13(a)の例では、「周囲音量大(地点X)」(X=1、2、・・・)の事象が発生すると、管理サーバ101は、地点Xに設置された出力装置102の出力を、例えば、「通常」よりも出力レベルが6dB高い「+6dB」に制御する。なお、「周囲音量大(地点X)」の事象は、例えば、図11の「周囲音量レベル」の値が所定の値(例えばレベル6)以上の場合に発生する。図11の例では、地点7、及び地点5で「周囲音量大(地点X)」の事象が発生する。この制御により、出力装置102が出力する音波が、周囲の音にかき消されてしまうことを低減させることができる。
同様に、「周囲音量小(地点X)」(X=1、2、・・・)の事象が発生すると、管理サーバ101は、地点Xに設置された出力装置102の出力レベルを、「通常」に制御する。なお、「周囲音量小(地点X)」の事象は、例えば、図11の「周囲音量レベル」の値が所定の値(例えばレベル5)未満の場合に発生する。図11の例では、地点3、地点4、地点6、地点8、地点9、地点10、及び地点12で「周囲音量小(地点X)」の事象が発生する。
また、図13(a)の例では、「所定の期間、移動体の検知なし」の事象が発生すると、管理サーバ101は、例えば、偶数番号の地点に設置されている出力装置102の出力をオフさせて、省電力モードに移行する。なお、「所定の期間、移動体の検知なし」の事象は、例えば、図11の状態情報712の「所定の期間内の移動体検知」の項目に「有」がない場合に発生する。
さらに、図13(a)の例では、「移動体の検知あり」の事象が発生すると、管理サーバ101は、例えば、偶数番号の地点に設置されている出力装置102の出力をオンさせて、通常モードに移行する。なお、「移動体の検知あり」の事象は、例えば、図11の状態情報712の「所定の期間内の移動体検知」の項目に「有」がある場合に発生する。
図13(b)は、所定の事象が、状態情報取得部703が取得した状態情報に基づく、出力装置102の状態、又は出力装置の状態の組合せである場合の対応情報の別の一例である。
図13(b)の例では、「所定の情報を検知(地点X)」(X=1、2、・・・)の事象が発生すると、管理サーバ101は、地点Xに設置された出力装置102に可聴音による提供情報を出力させる。なお、「所定の情報を検知(地点X)」の事象は、例えば、図11の「所定の情報を検知」の値が所定の情報(例えば視覚障害者のアプリID)である場合に発生する。
さらに、図13(b)の例では、「所定の情報を非検知(地点X)」(X=1、2、・・・)の事象が発生すると、管理サーバ101は、地点Xに設置された出力装置102に可聴音による提供情報の出力を停止させる。なお、「所定の情報を非検知(地点X)」の事象は、例えば、図11の「所定の情報を検知」の値が所定の情報(例えば視覚障害者のアプリID)でない場合に発生する。
なお、上記の各対応情報はあくまで一例である。また、ここでは、説明のため、各対応上方を分けて記載しているが、図12(a)、(b)、及び図13(a)、(b)に示した各対応情報は、1つの対応情報として管理されるものであっても良い。
ここで、図7に戻って管理サーバ101の機能構成の説明をさらに続ける。
事象情報収集部(収集手段)705は、発生している所定の事象に関する事象情報を収集する。事象情報収集部705は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。なお、所定の事象とは、例えば、図12、13に示した対応情報の「事象」に登録されている複数の事象を示す。事象情報収集部705は、これらの事象のうち、現在発生している事象に関する事象情報を収集する。
事象情報収集部705は、例えば、記憶部710に記憶された状態情報712、日程情報管理部708が管理する日程情報、又は管理者等からの各種の通知(レイアウト変更の通知等)により、事象情報を収集する。
制御内容選択部(選択手段)706は、事象情報収集部705が収集した事象情報に基づいて、対応情報713に記憶された制御内容の中から、各出力装置102に指示する制御内容を選択(決定)する。制御内容選択部706は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
出力装置制御部(制御手段)707は、制御内容選択部706によって選択された制御内容を、出力装置102に指示する。出力装置制御部707は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
例えば出力装置制御部707は、ゲートウェイ103を介して、各出力装置102に制御内容を示す所定の制御情報を送信することにより、各出力装置102に制御内容を指示する。
日程情報管理部708は、例えば、レイアウト変更の日程、営業時間、閉店時間、深夜等、予め定められた日程の情報を管理する。日程情報管理部708は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
アプリ提供部709は、情報処理システム100に対応する情報端末104用のアプリを、情報端末104に提供する。アプリ提供部709は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
(出力装置の機能構成)
出力装置102は、無線通信部721、音波出力部722、出力制御部723、装置情報記憶部724、検知部725、音波取得部726、及び状態情報送信部727を有する。
無線通信部721は、ゲートウェイ103と無線通信を行う手段であり、例えば、図4の無線通信部404、及び図4のCPU401で動作するプログラムによって実現される。出力装置102は、無線通信部721により、ゲートウェイ103を介して管理サーバ101とデータの送受信を行うことができる。
音波出力部722は、出力装置102の情報(例えば、出力装置ID、出力装置の位置等)を含む音波を出力する。本実施形態では、出力装置102の情報が、出力装置IDであるものとして説明を行う。なお、音波出力部722は、例えば、図4の音声制御部405、音声出力部406、及び図4のCPU401で動作するプログラム等によって実現される。
出力制御部723は、管理サーバ101から指示された制御内容に応じて、音波出力部722が出力する音波の出力可否(オン/オフ)、音波の出力レベル(強度)、指示された可聴音の出力等を制御する。
装置情報記憶部724は、音波出力部722が、音波に含めて出力する出力装置IDや、出力装置102の位置情報等の情報を記憶する。装置情報記憶部724は、例えば、図4のフラッシュROM403等によって実現される。装置情報記憶部724が記憶する出力装置ID等の情報は、出力装置102に予め記憶された情報であっても良いし、管理サーバ101から指定された情報であっても良い。
検知部725は、出力装置102の周囲の情報を検知する手段であり、例えば、図4のセンサ部408、及び図4のCPU401で動作するプログラム等によって実現される。検知部725が検知する情報は、例えば、出力装置102の周囲の人物や移動体を検知する移動体センサや、人感センサ等が含まれる。また、検知部725が検知する情報は、システムの要求に応じて、例えば、温度や湿度、明るさ、煙等の様々な情報であっても良い。
音波取得部726は、周囲の音波を取得する手段であり、例えば、図4の音声取得部407、音声制御部405、及び図4のCPU401で動作するプログラム等によって実現される。音波取得部726は、例えば、出力装置102の周囲の音量レベルや、情報端末104から出力される音波に含まれる所定の情報等を取得する。
状態情報送信部727は、例えば、出力装置102の情報、及び出力装置102の状態を示す情報を含む状態情報を管理サーバ101に送信する手段であり、例えば、図4のCPU401で動作するプログラムによって実現される。
なお、状態情報送信部727は、管理サーバ101からの要求(ポーリング等)に応じて状態情報を管理サーバ101送信するものであっても良いし、所定の条件(例えば、所定の時間間隔、状態が変化したとき等)に応じて、状態情報を管理サーバ101に送信するものであっても良い。
(情報端末の機能構成)
情報端末104は、通信部731、音波取得部732、情報抽出部733、識別情報送信部734、識別情報記憶部735、提供情報受信部736、表示制御部737、表示入力部738、音声出力部739、及び振動発生部740等を有する。
通信部731は、情報端末104をネットワーク106に接続し、管理サーバ101等とデータ通信を行うための手段である。通信部731は、例えば、図6の通信I/F部605、及び図6のCPU601で動作するプログラム等によって実現される。
音波取得部732は、出力装置102から出力された音波を取得する手段であり、例えば、図6のマイク部607、及び図6のCPU601で動作するプログラム等によって実現される。
情報抽出部733は、音波取得部732が取得した音波に含まれる情報を抽出する手段であり、例えば、図6のCPU601で動作するプログラムによって実現される。例えば、情報抽出部733は、音波取得部732が取得した音波に含まれる出力装置102の出力装置ID等を抽出する。
識別情報送信部734は、識別情報記憶部735に記憶された送信元の識別情報(例えばアプリID)と、情報抽出部733が抽出した出力装置102の出力装置IDとを、通信部731を介して、管理サーバ101に送信する。識別情報送信部734は、例えば、図3のCPU301で動作するプログラムによって実現される。
識別情報記憶部735は、情報端末104の送信元の識別情報、例えば、アプリIDを記憶する。アプリIDは、情報端末104で動作する情報処理システム100用のアプリによって、例えば、初回のインストール時等に生成されるアプリの識別情報である。情報端末104で動作するアプリは、例えば、情報端末104の識別情報、例えば、IMEI(International Mobile Equipment Identity)等の固有情報に基づいて、情報端末104毎に固有のアプリIDを生成する。或いは、情報端末104で動作するアプリは、管理サーバ101のアプリ提供部709からダウンロードする際等に、固有のアプリIDを付与されるもの等であっても良いし、他の方法によりアプリIDを生成するものであっても良い。
提供情報受信部736は、例えば、通信部731を介して、管理サーバ101から通知される提供情報(例えば、位置情報等)を受信する。提供情報受信部736は、例えば、図6のCPU601で動作するプログラムによって実現される。
表示制御部737は、提供情報受信部736が受信した提供情報に基づく表示画面を表示入力部738に表示させる。表示制御部737は、例えば、図6のCPU601で動作するプログラムによって実現される。
表示入力部738は、表示制御部737の制御により、例えば、提供情報に基づく表示画面を表示すると共に、利用者による入力操作を受付ける。表示入力部738は、例えば、図6の表示入力部609等によって実現される。
音声出力部739は、例えば、情報端末104の利用者が、情報処理システム100に対応するアプリをインストールする際等に登録された利用者の情報に基づいて、所定の情報を含む音波を出力する。例えば、利用者の情報に、視覚障害者であることを示す情報が登録された場合、音声出力部739は、所定の情報(例えばアプリID)を含む音波を出力する。音声出力部739は、例えば、図6のスピーカ部608、及び図6のCPU601で動作するプログラム等によって実現される。
振動発生部740は、例えば、提供情報受信部736が受信した提供情報に、振動の発生を指示する情報が含まれる場合、提供情報に応じた振動を出力する。
<処理の流れ>
続いて、具体的な処理の流れについて説明する。
図14は、一実施形態に係る管理サーバの処理の例を示すフローチャートである。
ステップS1401において、管理サーバ101の状態情報取得部703は、出力装置102から状態情報を取得する。
ステップS1402において、管理サーバ101の事象情報収集部705は、発生している所定の事象に関する事象情報を収集する。
ステップS1403において、管理サーバ101の事象情報収集部705は、発生している所定の事象があるかどうかを判断する。発生している所定の事象がない場合、管理サーバ101は、処理をステップS1401に戻して、同様の処理を繰り返す。一方、発生している所定の事象がある場合、管理サーバ101は、処理をステップS1404に移行させる。
ステップS1404に移行すると、管理サーバ101の制御内容選択部706は、事象情報収集部705が収集した事象情報に基づいて、出力装置102に指示する制御内容を選択する。
例えば、制御内容選択部706は、図12、13等に例示した対応情報から、発生している所定の事象に対応する制御内容を抽出する。
一例として、図13(b)に示す対応情報を参照して、発生している所定の事象が、「所定の情報を検知(地点1)」である場合、制御内容として、地点1の出力装置102(出力装置ID「SP0001」)に対して「可聴音の出力ON」の制御内容が選択される。
ステップS1405において、管理サーバ101の出力装置制御部707は、制御内容選択部706によって選択された制御内容を、対応する出力装置102に指示する。例えば、出力装置制御部707は、制御内容選択部706によって選択された制御内容を指示する所定の制御情報を、対応する出力装置102に送信する。
次に、情報処理システム全体の処理の一例について説明する。
図15は、一実施形態に係る情報処理システムの処理の一例を示すシーケンス図である。なお、ここでは、例えば、図13(b)に示す対応情報に基づいて、所定の情報(アプリID)が検知された地点に、可聴音を出力させる場合の例について説明する。また、出力装置102aの出力装置IDは、「SP0001」であるものとし、出力装置102bの出力装置IDは、「SP0002」であるものとする。
ステップS1501において、出力装置102aの音波取得部726は、情報端末104から、所定の情報(アプリID)を含む音波を取得する。
ステップS1502において、出力装置102aの音波取得部726は、取得した音波に含まれる所定の情報(アプリID)を抽出する。
ステップS1503、S1504において、管理サーバ101は、各出力装置102に状態情報の取得要求を送信する。この状態情報の取得要求には、例えば、各出力装置102の出力装置ID(出力装置の情報の一例)が含まれる。なお、管理サーバ101は、例えば、所定の時間間隔(例えば15秒毎)で各出力装置102に状態情報の取得要求を送信するものとする。
ステップS1505において、出力装置102aの状態情報送信部727は、管理サーバ101から受信した状態情報の取得要求に応じて、ステップS1502で抽出されたアプリIDを含む状態情報を、管理サーバ101に送信する。なお、この状態情報には、例えば、出力装置102aの出力装置ID「SP0001」が含まれる。
ステップS1506において、出力装置102bの状態情報送信部727は、管理サーバ101から受信した状態情報の取得要求に応じて、状態情報を管理サーバ101に送信する。なお、この状態情報には、例えば、出力装置102aの出力装置ID「SP0002」が含まれる。また、この状態情報には、所定の情報(アプリID)が含まれない。
ステップS1507において、管理サーバ101の事象情報収集部705は、事象情報を収集し、発生中の所定の事象がある場合、ステップS1508以降の処理を実行する。なお、この処理は、図14のステップS1402、S1403の処理に対応する。
ステップS1508に移行すると、管理サーバ101の制御内容選択部706は、図13(b)に示す対応情報に基づいて、各出力装置102に指示する制御内容を選択する。図13(b)に示す対応情報によれば、「所定の情報を検知(地点1)」の事象が発生しているので、出力装置IDが「SP0001」の出力装置102aに対して、「可聴音の出力ON」の制御内容が選択される。
ステップS1509において、管理サーバ101の出力装置制御部707は、制御内容選択部706によって選択された制御内容を指示する制御情報を、出力装置102aに送信する。この制御情報には、例えば、出力装置102aの出力装置IDと、出力装置102aに指示する制御内容(ここでは、可聴音ON)を示す情報が含まれる。
好ましくは、この制御情報には、出力装置102aに出力させる可聴音のデータ(管理サーバ101が提供する情報等の音声)が含まれる。
ステップS1510において、出力装置102aの出力制御部723は、受信した制御情報に基づいて、音波出力部722に、可聴音を出力させる。
このように、管理サーバ101は、発生している所定の事象に応じて、各出力装置102aに、予め定められた制御内容を指示する。これにより、所定の信号を出力する複数の出力装置102を含む情報処理システム100において、所定の事象に応じて出力装置102を制御することを容易にする管理サーバ101(情報処理装置)を提供することができる。
[その他の実施形態]
上記の各実施形態のシステム構成は一例であり、情報処理システム100は様々なシステム構成が可能である。例えば、上記の実施形態では、出力装置102が出力する信号が音波であるものとして説明を行ったが、出力装置102が出力する信号は、例えば、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)等の近距離無線通信等の電波であっても良い。
また、上記の実施形態では、出力装置102が出力する信号を検知可能な範囲である検知範囲の調整を、出力する信号の出力レベルで行う場合について説明したが、検知範囲の調整は、出力装置102が出力する信号の出力方向の制御を含んでいても良い。例えば、出力装置102は、複数の方向に向けて信号を出力する出力素子(スピーカ、アンテナ等)を有し、複数の出力素子のオン/オフにより、出力する信号の出力方向を変更するものであっても良い。
また、図7に示す管理サーバ101の記憶部710に記憶された、各情報の少なくとも一部は、外部サーバ等に記憶されているものであっても良い。