JP2017152219A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】改質ケーシングで燃焼空間の直上から外れた部分の加熱を可能とし、改質部の改質効率を向上させる。【解決手段】燃料電池モジュールは、燃料電池と、アノードオフガスを燃焼空間にて燃焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部と、水蒸気を生成する蒸発部と、水蒸気と改質用原料とからアノードガスを生成する改質部と、改質部を収容するとともに燃焼空間の上方に配置されている改質ケーシングと、燃料電池、燃焼部、および改質ケーシングを収納するモジュールケーシングと、を備え、改質ケーシングは、燃焼空間の直上に位置する直上部と、直上部に隣接するとともに燃焼空間の直上から外れた隣接部と、有し、モジュールケーシング内には、改質ケーシングの隣接部の下方に位置し、燃焼空間と隣接して燃焼空間と連通する隣接空間が設けられ、モジュールケーシング側に固定され、改質ケーシングの隣接部を保持する保持部材を備えている。【選択図】 図2

Description

本発明は、改質器を備えた燃料電池モジュールに関する。
燃料電池モジュールに使用される燃料電池装置として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図1に示されているように、燃料電池装置は、改質器200と燃焼空間を形成する燃焼部300と、スタック400と改質器200およびスタック400を包囲する断熱壁500とを備えている。U字形に形成された改質器200の湾曲部を断熱壁500に形成した熱膨張吸収部800の載置面802に載置することで、改質器200の長手方向の熱膨張に伴う熱応力を軽減する。
特許文献2に示されるものは、特許文献2の図5に示すように、空気を加熱するために、燃焼ガスと熱交換を行なう熱交換器22を、改質器20の上部に設け、熱交換器22と改質器20との間に断熱層81を設けている。断熱層81は、燃焼室18で改質器22を加熱した燃焼ガスが、熱交換器22のケースで熱を奪われることを抑制する。
特開2013−191318号公報 特開2014−022230号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池モジュールは、改質器200の湾曲部を断熱壁500に形成した熱膨張吸収部800に入り込ませているため、湾曲部を燃焼部300の燃焼ガスで加熱することができない。そのため、改質のための触媒を、湾曲部に充填することができず、湾曲部は、無駄なスペースとなっている。
また、特許文献2に記載されている燃料電池モジュールは、熱交換器22と改質器20との間に断熱層18を設けるため、部品点数が増えてコスト高となる。さらに、熱交換器22と改質器20との間に断熱層18を設けるために、断熱層18が収容できるスペースを必要とし、スペースを設ける分だけ装置が大型化してしまう。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、改質器のケーシングの連結部の加熱を可能とし、改質器の反応効率を向上させる燃料電池モジュールを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池モジュールは、アノードガスとカソードガスとにより発電する燃料電池と、前記燃料電池からのアノードオフガスを燃焼空間にて燃焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部と、改質水から水蒸気を生成する蒸発部と、改質触媒が設けられ、前記蒸発部からの水蒸気と改質用原料とから前記アノードガスを生成して前記燃料電池に供給する改質部と、少なくとも前記改質部を収容するとともに前記燃焼空間の上方に配置されている改質ケーシングと、前記燃料電池、前記燃焼部、および前記改質ケーシングを収納するモジュールケーシングと、を備えた燃料電池モジュールであって、前記改質ケーシングは、前記燃焼空間の直上に位置する直上部と、前記直上部に隣接するとともに前記燃焼空間の直上から外れた隣接部と、有し、前記モジュールケーシング内には、前記改質ケーシングの前記隣接部の下方に位置し、前記燃焼空間と隣接して前記燃焼空間と連通する隣接空間が設けられ、前記モジュールケーシング側に固定され、前記改質ケーシングの前記隣接部を保持する保持部材を備えている。
これによると、隣接部が燃焼空間の直上から外れていても、隣接部の下方に隣接空間が設けられている。この隣接空間は、燃焼空間と連通しているので、燃焼空間で高温となった燃焼ガスが、隣接空間に供給される。そのため、隣接部を加熱することができる。このような隣接部にも改質触媒を収容させることができ、隣接部を改質部として使用することができる。このように、従来では、使用されていなかった隣接部を改質部とすることで、改質ケーシングを大型化することなく、改質部の改質効率を向上させることができる。
本発明の実施形態の燃料電池モジュールを実施した燃料電池システムの概要図である。 実施形態の燃料電池モジュールの概要図である。 改質器のケーシング部の連結部およびエア導入部材に固定された保持部材を示す拡大図である。 二つの燃料電池の一方を除いて、燃料電池モジュールにおけるエア導入部材の配置を示す図である。 改質器のケーシング部の連結部およびエア導入部材に固定された保持部材を示す斜視図である。 改質器のケーシング部を上方から見た断面で示す図である。 保持部材を示す側面図である。 保持部材を示す平面図である。 保持部材の別例の実施形態を示す図である。 保持部材の別例の側面図である。 保持部材の別例の平面図である。
以下、本発明による燃料電池モジュールを燃料電池システムに実施した実施形態について説明する。図1は、この燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システム1は、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。
発電ユニット10は、燃料電池モジュール11、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、制御装置15を備えている。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、図2に示すように、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bは、改質水ポンプ11b1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、燃料電池モジュール11内にカソードエア導入する第二連通管部材56(後述)が接続されている。第二連通管部材56には、カソードエア供給管11cの一端が接続され、カソードエア供給管11cの他端は、カソードエアブロワ11c1に接続されている。
燃料電池モジュール11は、燃料電池モジュール内の燃焼排ガスを排気管11dに導出する第一連通管部材55(後述)が設けられている。熱交換器12は、図1に示すように、燃料電池モジュール11から第一連通管部材55(図2参照)を介して排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガスと貯湯水とが熱交換する熱交換器12である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図1にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、下端から上端に向かって順番に貯湯水循環ポンプ22aおよび熱交換器12が配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、水タンク14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管11dを通って外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管12aを通って水タンク14に供給される。なお、水タンク14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を電源ライン16bを介して入力し所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システム1の運転を制御する。
燃料電池モジュール11は、固体酸化物形の燃料電池モジュールである。燃料電池モジュール11は、改質ケーシング40、蒸発部32、改質部33、燃料電池34、燃焼部36および断熱部材37が収容されている。
なお、本明細書においては説明の便宜上、図2における上側および下側をそれぞれ燃料電池モジュール11の上方および下方とし、同じく左側および右側をそれぞれ燃料電池モジュール11の後方および前方とし、同じく紙面手前側および紙面奥側を、それぞれ燃料電池モジュール11の左側方および右側方として説明する。また、図2、図3、図4、図5および図6には、各方向を示す矢印を示している。
改質ケーシング40は、図6に示すように、内部が空洞である断面方形状の平面視U字形状に形成されている。改質ケーシング40は、仕切り板40aにより蒸発部32と改質部33とに区画されている。蒸発部32は、改質ケーシング40の右側の端部に区画されている。改質部33は、改質ケーシング40のうち蒸発部32を除いた残りの部分に形成されている。
また、改質ケーシング40は、直上部に相当する左右の直線部40dr、40dlと隣接部に相当する湾曲部40eとを有している。左右の直線部40dr、40dlは、改質ケーシング40の平面視U字形のうち水平方向に沿って互いに平行に延在する直線状に配された一対の部分である。湾曲部40eは、一対となった左右の直線部40dr、40dlの一方側(後側)の端部同士を連結する湾曲状の部分である。右側の直線部40drには、蒸発部32と改質部33とが形成され、湾曲部40eと左側の直線部40dlとには、改質部33が形成されている。左右の直線部40dr、40dlは、図2に示すように、後述する燃焼空間R(燃焼部36)の直上に位置され、湾曲部40eは、燃焼空間R(燃焼部36)の直上より外れたところに位置されている。
湾曲部40eの下端部は、図3、図4および図5に示すように、後述するエア導入部材51の上部側面に固定された保持部材57によって保持される。保持部材57は、例えば鉄製で、図7および図8に示すように、短冊状の薄板材により屈曲形成されている。保持部材57は、左右の保持部57ar,57alと、起立板部57bと、左右の支持部57cr,57clとを、有している。左右の保持部57ar,57alは、エア導入部材51の両側の表面に、例えば溶接等で溶着される一対の平板で形成されている。起立板部57bは、水平方向に矩形状に所定範囲を囲って上下に開口する開口部57b1が形成されている。開口部57b1には燃焼ガスが流通可能になっている。開口部57b1の上端縁に改質ケーシング40の湾曲部40eが当接される。左右の支持部57cr,57clは、左右の保持部57ar,57alの間隔に対し、幅の広い間隔の面を有する起立板部57bに連続するよう、起立板部57bに向かって間隔を漸増させて形成されている。
蒸発部32には、図1、図2および図6に示すように、改質用原料供給管11aの他端および水供給管11bの他端が接続されている。蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、水供給管11bを介して供給された改質水を蒸発させて水蒸気(改質用水蒸気)を生成して導出するものである。また、蒸発部32は、改質用原料供給管11aを介して供給された改質用原料を予熱するものである。そして、蒸発部32は、改質水を蒸発させて生成された水蒸気(改質用水蒸気)と予熱された改質用原料を混合して改質部33へ導出するものである。改質用原料としては天然ガス、LPGなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
改質部33は、図1および図6に示すように、改質用原料と水蒸気(改質用水蒸気)とから改質ガス(特許請求の範囲のアノードガスに相当;以下、アノードガスとする。)を生成するものである。具体的には、改質部33は、後述する燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、改質用水蒸気)からアノードガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気が反応して、水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。これら生成されたガス(アノードガス)は燃料電池34に導出されるようになっている。アノードガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であり、一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
燃料電池34は、図1および図2に示すように、燃料極、空気極、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層され、右側および左側に並んで対に(右側の燃料電池34r、左側の燃料電池34l(図5参照))構成されている。燃料電池34は、アノードガスとカソードガスとにより発電するものである。カソードガスは、酸化剤ガスである。酸化剤ガスは、本実施形態において、空気である。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。また、燃料には、水素を直接燃料として用いることが可能である。
セル34aの燃料極側には、燃料であるアノードガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、カソードガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からのアノードガスが改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出されるアノードガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。
一方、カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアは、図2に示すように、カソードエア供給管11cを介して後述するモジュールケーシング50の二重の壁内に設けられた空気流通隙間50aに供給される。空気流通隙間50aに供給されたカソードエアは、モジュールケーシング50の天井部50bより垂下するエア導入部材51(図3および図4参照)により空気流路34cの下端から導入され、空気流路34cの上端から導出されるようになっている。エア導入部材51は、長手方向の上下端部が開口した四角板の筒状に形成され、上端の開口は、空気流通隙間50aに連通する導入口(図略)となっている。エア導入部材51の下端の開口は、導出口(図略)として空気流路34cの下端にカソードエアを導入する。エア導入部材51は、図5に示すように、前記改質ケーシング40の二つの直線部40dr,40dlの間および左右に対となった燃料電池34r、34lの間に配設されている。
燃料電池34においては、燃料極に供給されたアノードガスと空気極に供給されたカソードガスによって発電が行われる。すなわち、燃料極では、下記化1及び化2に示す反応が生じ、空気極では、下記化3に示す反応が生じている。すなわち、空気極で生成した酸化物イオン(O2−)が、電解質を透過し、燃料極で水素と反応することにより電気エネルギーを発生させている。したがって、燃料流路34b及び空気流路34cからは、発電に使用されなかったアノードガス及びカソードガスが導出する。
(化1)
+O2−→HO+2e
(化2)
CO+O2−→CO+2e
(化3)
1/2O+2e→O2−
そして、図1および図2に示すように、燃料流路34b及び空気流路34cから導出した、発電に使用されなかったアノードガス(アノードオフガス)は、燃焼空間Rにて、発電に使用されなかったカソードガス(カソードオフガス)によって燃焼され、その燃焼ガスによって蒸発部32及び改質部33が加熱される。このように、燃焼空間Rが、燃料電池34からのアノードオフガスと燃料電池34からのカソードオフガスとを燃焼して改質部33を加熱する燃焼部36である。
燃焼部36(燃焼空間R)は、可燃性ガスと酸化剤ガスとを燃焼するものである。可燃性ガスは、燃えるガスであり、本実施形態では改質用燃料、アノードオフガス、一酸化炭素などである。すなわち、燃焼部36は、燃料電池34から導出されるアノードオフガスを燃焼させるものである。そして、燃焼部36は、アノードオフガスを燃焼させ、燃焼排ガスを発生する。その燃焼排ガスは外部(大気)へ排気される。
断熱部材37は、図2示すように、燃料電池34と燃料電池34の外部とを断熱するものである。断熱部材37は、例えば高い断熱性を有するセラッミクス等の断熱材料によって形成されている。断熱部材37は、図5に示すように、右側面部材37sr、左側面部材37sl、底部材37sb(図2参照)を有し、上方に向けて開放する断面U字形状(図略)に形成されている。
また、断熱部材37は、図2および図4に示すように、平板状の前側面部材37fと後側面部材37rとを有している。前側面部材37fは、燃料電池34と後述する第一蓋部材50dとの間に配置されている。後側面部材37rは、燃料電池34と後述する第二蓋部材50eとの間に配置されている。後側面部材37rとセル34aとの間には、断熱部材37が存在しない空間が設けられている。この空間は、燃焼空間Rに隣接するとともに燃焼空間Rに連通して隣接空間ADを構成する。断熱部材37の内部には、蒸発部32、改質部33および燃料電池34が配設されている。断熱部材37の底部材37sbの上面には、燃料電池34の底面が当接している。
モジュールケーシング50は、燃料電池34、燃焼部36、改質ケーシング40、および断熱部材37を少なくとも収納する。モジュールケーシング50は、筒状本体50c、第一蓋部材50d、第二蓋部材50e(蓋部材)、および第一連通管部材55を備え、筒状本体50c、第一蓋部材50dおよび第二蓋部材50eによって箱形状になっている。筒状本体50c、第一蓋部材50dおよび第二蓋部材50eは、金属製である。金属は、例えば炭素鋼または合金鋼である。筒状本体50c、第一蓋部材50dおよび第二蓋部材50eは、例えば、プレス加工や溶接によって形成されている。
筒状本体50cは、図2に示すように、二重の壁(内側の周側壁50c1i、外側の周側壁50c1o)により断面略方形の筒状に形成されている。筒状本体50cは、筒状に形成された周側壁50c1の両端部に形成された前側の開口端部50c2f、後側の開口端部50c2rを有している。内側の周側壁50c1iおよび外側の周側壁50c1oは、その間に空気流通隙間50aが形成されている。空気流通隙間50aは、筒状本体50cの底部、両側部および天井部の周側壁50c1に沿って連続して形成され、筒状本体50cの両端の開口端部50c2f、50c2r側は夫々通気不能に封止されている。
二重の壁のうち内側の周側壁50c1iの天井部50bには、内側の周側壁50c1iに貫通し、かつ、前後方向に沿って長く形成された長穴50c3が形成されている。
また、モジュールケーシング50は、エア導入部材51をさらに有している。エア導入部材51は、図4に示すように(図4は、左側の燃料電池34lを除去してエア導入部材51を露出させて示している。)、上下に空気が流通する流通空間(図略)を備えた板状に形成されて、天井部50bに位置する内側の周側壁50c1iから垂下するように配設されている。エア導入部材51は、例えば炭素鋼または合金鋼製であり、板状本体部51a、上端部に設けられた導入口(図略)および下端部に設けられた導出口(図略)を有している。板状本体部51aの上端部が長穴50c3に気密的に接続されている。導入口は、筒状本体50cの空気流通隙間50aに連通する。また、導出口は、板状本体部51aの下端面に、燃料電池34の下方に向けて開口するように複数形成されている。
第一蓋部材50dは、筒状本体50cの一方(本実施形態では前方)の開口端部50c2fを塞ぐように形成され、筒状本体50cの一方の開口端部50c2fに気密に接合(例えば、かしめ接合)されている。第二蓋部材50eは、筒状本体50cの他方(本実施形態においては後方)の開口端部50c2rを塞ぐように形成され、筒状本体50cの他方(本実施形態では後方)の開口端部50c2rに気密に接合(例えば、かしめ接合)されている。
第一連通管部材55は、図2に示すように、管状に形成されて、筒状本体50cの内側の周側壁50c1iの内面側と排気管11dとを連通させる。なお、筒状本体50cの内側の周側壁50c1iと筒状本体50cの外側の周側壁50c1oとの間(空気流通隙間50a)は、第二連通管部材56によってカソードエア供給管11cに連通する。
次に、上記構成の燃料電池モジュール11を使用した燃料電池システム1を、作動させた場合について説明する。本実施形態の燃料電池モジュール11は、改質ケーシング40において、改質触媒は、左右の直線部40dr、40dlの内部ばかりでなく、湾曲部40eの中にも改質触媒が設けられている。そして、湾曲部40eの下方には、燃焼空間Rに隣接する隣接空間ADが設けられている。隣接空間ADは、燃焼空間Rが燃焼部36の燃焼ガスによって燃焼すると、熱せられた燃焼ガスを供給する。これによって、湾曲部40eは、加熱されて改質用原料の改質反応を行なうことができる。このように、今まで使われていなかった改質ケーシング40の湾曲部40eの空間を使って改質反応を行なうことができるので、改質ケーシング40の形状を大きくすることなく、改質部33の改質効率を向上させることができる。
上述した説明から明らかなように、本実施形態に係る燃料電池モジュール11(燃料電池システム1)は、アノードガスとカソードガスとにより発電する燃料電池34と、燃料電池34からのアノードオフガスを燃焼空間Rにて燃焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部36と、改質水から水蒸気を生成する蒸発部32と、改質触媒が設けられ、蒸発部32からの水蒸気と改質用原料とからアノードガスを生成して燃料電池34に供給する改質部33と、少なくとも改質部33を収容するとともに燃焼空間Rの上方に配置されている改質ケーシング40と、燃料電池34、燃焼部36、および改質ケーシング40を収納するモジュールケーシング50と、を備えた燃料電池モジュール11であって、改質ケーシング40は、燃焼空間Rの直上に位置する直線部40dr、40dlと、直線部40dr、40dlに隣接するとともに燃焼空間Rの直上から外れた湾曲部40eと、有し、モジュールケーシング50内には、改質ケーシング40の湾曲部40eの下方に位置し、燃焼空間Rと隣接して燃焼空間Rと連通する隣接空間ADが設けられ、モジュールケーシング50側に固定され、改質ケーシング40の湾曲部40eを保持する保持部材57を備えている。
これによると、湾曲部40eが燃焼空間Rの直上から外れていても、湾曲部40eの下方に隣接空間ADが設けられている。この隣接空間ADは、燃焼空間Rと連通しているので、燃焼空間Rで高温となった燃焼ガスが、隣接空間ADに供給される。そのため、湾曲部40eを加熱することができる。このような湾曲部40eにも改質触媒を収容させることができ、湾曲部40eを改質部33として使用することができる。このように、従来では、改質に使用されていなかった湾曲部40eを改質部とすることで、改質ケーシング40を大型化することなく、改質部33の改質効率を向上させることができる。
また、改質ケーシング40は、水平方向に沿って互いに平行な直線状に延在する一対の直線部40dr,40dlと、一対の直線部40dr,40dlの後方側の端部同士を連結する湾曲状の湾曲部40eと、により平面視U字形に形成されており、直上部は、一対の直線部40dr,40dlであり、隣接部は、湾曲部40eである。
これによると、平面視U字形に設けられた改質ケーシング40における湾曲部40eを改質部33とする。このように改質反応を行なわない無駄な空間をなくすことで、極めてコンパクトな改質部33とすることができる。
また、燃料電池34は、改質ケーシング40の一対の直線部40dr,40dlに対向配置された一対の燃料電池34r,34lであり、モジュールケーシング50は、モジュールケーシング50の天井部50bより改質ケーシング40の一対の直線部間40dr、40dlおよび一対の燃料電池34r,34l間に垂下し、カソードエアを一対の燃料電池34r,34lに供給するエア導入部材51を備え、保持部材57は、エア導入部材51に固定されている。
これによると、既存のエア導入部材51を利用して保持部材57を固定することができるので、大きなコストアップを生じることなく、湾曲部40eを新たに追加された改質部33として、改質用原料の改質効率を向上させることができる。
また、保持部材57は、水平方向の所定範囲を囲うとともに上下方向が開口する開口部57b1が設けられ、開口部57b1の上端部に湾曲部40eの下端部が当接する起立板部57bと、起立板部57bをエア導入部材51に固定する保持部57ar,57alと、を備える。
これによると、湾曲部40eの下端部は、上下方向に開口する開口部57b1に当接した状態で保持される。燃焼空間Rの燃焼ガスは、開口部57b1にガイドされて湾曲部の下端面に供給される。このように、燃焼部36の直上から外れた燃焼ガスを分散させることなくガイドして湾曲部40eに供給するので、効率よく湾曲部40eを加熱することができる。
なお、上述した実施形態においては、保持部材57をエア導入部材51に固定したが、これに限定されず、例えば、図9〜図11に示すように、保持部材157を、モジュールケーシング50の後方の側面に設けられた開口端部50c2rを閉じる第二蓋部材50eに固定してもよい。保持部材157は、例えば溶接によって第二蓋部材50eに溶着されている。
このように、保持部材157は、モジュールケーシング50の後方の側面に設けられた開口端部50c2rを閉じる第二蓋部材50eに固定されている。
これによると、既存の第二蓋部材50eを利用して保持部材157を固定することができるので、大きなコストアップを生じることなく、湾曲部40eを新たに追加された改質部33として、改質用原料の反応効率を向上させることができる。
また、改質ケーシングを平面U字形のものとしたが、これに限定されず、例えば、平面コ字形のものでもよい。この場合、コ字形の真ん中の連結部を、燃焼空間Rの直上から外れた隣接部とすることができる。また、改質ケーシングを直線形としてもよい。この場合、直線形状の一方の端部を、燃焼空間Rの直上から外れた隣接部とすることができる。
また、保持部材57を、金属製で矩形状に囲うように成形し、燃焼部36の燃焼ガスの流れを湾曲部40eにガイドするものとしたが、これに限定されない。例えば、単なる真直ぐの棒材や単なる平板材であってもよい。また、金属製に限定されず、例えばセラミックス製であってもよい。
斯様に、上記した実施の形態で述べた具体的構成は、本発明の一例を示したものにすぎず、本発明はそのような具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
1…燃料電池システム、11…燃料電池モジュール、32…蒸発部、33…改質部、34…燃料電池、36…燃焼部、40…改質ケーシング、40dr…右側の直線部(直上部)、40dl…左側の直線部(直上部)、40e…湾曲部(隣接部)、50…モジュールケーシング、50b…天井部、50e…第二蓋部材(蓋部)、50c2r…開口端部、51…エア導入部材、57…保持部材、57a…保持部、57b…起立板部、57b1…開口部、AD…隣接空間、R…燃焼空間。

Claims (5)

  1. アノードガスとカソードガスとにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池からのアノードオフガスを燃焼空間にて燃焼させ燃焼ガスを発生させる燃焼部と、
    改質水から水蒸気を生成する蒸発部と、
    改質触媒が設けられ、前記蒸発部からの水蒸気と改質用原料とから前記アノードガスを生成して前記燃料電池に供給する改質部と、
    少なくとも前記改質部を収容するとともに前記燃焼空間の上方に配置されている改質ケーシングと、
    前記燃料電池、前記燃焼部、および前記改質ケーシングを収納するモジュールケーシングと、を備えた燃料電池モジュールであって、
    前記改質ケーシングは、前記燃焼空間の直上に位置する直上部と、前記直上部に隣接するとともに前記燃焼空間の直上から外れた隣接部と、有し、
    前記モジュールケーシング内には、前記改質ケーシングの前記隣接部の下方に位置し、前記燃焼空間と隣接して前記燃焼空間と連通する隣接空間が設けられ、
    前記モジュールケーシング側に固定され、前記改質ケーシングの前記隣接部を保持する保持部材を備えている燃料電池モジュール。
  2. 前記改質ケーシングは、水平方向に沿って互いに平行の直線状に延在する一対の直線部と、前記一対の直線部の一方側の端部同士を連結する湾曲状の湾曲部と、により平面視U字形に形成されており、
    前記直上部は、前記一対の直線部であり、
    前記隣接部は、前記湾曲部である請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記燃料電池は、前記改質ケーシングの一対の前記直線部に対向配置された一対の燃料電池であり、
    前記モジュールケーシングは、前記モジュールケーシングの天井部より前記改質ケーシングの一対の前記直線部間および一対の前記燃料電池間に垂下し、前記カソードエアを一対の前記燃料電池に供給するエア導入部材を備え、
    前記保持部材は、前記エア導入部材に固定されている請求項2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記保持部材は、水平方向の所定範囲を囲うとともに上下方向が開口する開口部が設けられ、前記開口部の上端部に前記湾曲部の下端部が当接する起立板部と、
    前記起立板部を前記エア導入部材に固定する保持部と、
    を備える請求項3に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記保持部材は、前記モジュールケーシングの一方の側面に設けられた開口端部を閉じる蓋部材に固定されている請求項1または2に記載の燃料電池モジュール。
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