JP2017148194A - Transfer support device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術に関する。 The present invention relates to a technology of a transfer support apparatus that supports transfer of a cared person.
従来、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。 Conventionally, the technique of the transfer assistance apparatus which assists a care receiver's transfer is publicly known. For example, as described in Patent Document 1.
特許文献1には、支持部と、一端が支持部に揺動可能に接続されるアーム部と、アーム部の他端に接続される前面保持部(身体保持部)と、アーム部を揺動させるアーム軸モータと、を具備する移乗支援装置が記載されている。 Patent Document 1 discloses a support unit, an arm unit having one end swingably connected to the support unit, a front surface holding unit (body holding unit) connected to the other end of the arm unit, and swinging the arm unit. A transfer support device including an arm shaft motor to be moved is described.
このように構成された移乗支援装置において、前面保持部によって被介護者の上体を保持した状態で、アーム軸モータによりアーム部を揺動させることで、当該被介護者の上体を任意の高さに持ち上げることができる。 In the transfer assist device configured as described above, the upper body of the cared person is swung by the arm shaft motor in a state in which the upper body of the cared person is held by the front surface holding unit. Can be raised to height.
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、アーム部がその一端を中心として揺動することでその他端に接続される前面保持部を持ち上げる。このため、前面保持部は、持ち上げられる際に、曲線的に動作することとなる。このとき、被介護者の身体(上体)に無理な動きを強いることがあり、ゆえに被介護者の身体にかかる負担が大きいという問題があった。 However, in the technique described in Patent Document 1, the front holding part connected to the other end is lifted by the arm part swinging about one end thereof. For this reason, when the front surface holding portion is lifted, the front surface holding portion operates in a curved manner. At this time, there has been a problem that the cared person's body (upper body) may be forced to move, and thus the burden on the cared person's body is large.
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、移乗の際の被介護者の身体にかかる負担を軽減することができる移乗支援装置を提供することである。 The present invention has been made in view of the situation as described above, and the problem to be solved is to provide a transfer support device that can reduce the burden on the body of the cared person at the time of transfer. is there.
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
即ち、請求項1においては、移動可能な台車部と、搭乗した被介護者の上体を胸側から保持する上体保持面を有する身体保持部と、前記身体保持部を前記台車部に対して支持する支持部と、前記上体保持面の傾き角度を維持したまま前記身体保持部を昇降させる昇降機構と、を具備するものである。 That is, in claim 1, a movable carriage part, a body holding part having an upper body holding surface for holding the upper body of a cared person from the chest side, and the body holding part with respect to the carriage part. And a lifting mechanism that lifts and lowers the body holding portion while maintaining the inclination angle of the upper body holding surface.
請求項2においては、前記昇降機構は、前記身体保持部を前記被介護者から見て斜め前方に上昇させ、斜め後方に下降させるように形成されているものである。 According to a second aspect of the present invention, the elevating mechanism is formed so as to raise the body holding portion obliquely forward when viewed from the care recipient and to descend obliquely rearward.
請求項3においては、前記支持部は、前記台車部に接続された第一部分と、前記身体保持部を前記第一部分に対して支持する第二部分と、を具備し、前記昇降機構は、前記第一部分に対して前記第二部分を移動させることで前記身体保持部を昇降させるように形成されているものである。
In
請求項4においては、前記身体保持部を前記第二部分に対して移動可能に支持する位置調整機構を具備するものである。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a position adjusting mechanism that supports the body holding portion so as to be movable with respect to the second portion.
請求項5においては、前記位置調整機構は、前記上体保持面と平行な方向に前記身体保持部を移動可能に形成されているものである。 According to a fifth aspect of the present invention, the position adjusting mechanism is formed so that the body holding portion can be moved in a direction parallel to the upper body holding surface.
請求項6においては、前記支持部は、側面視において、搭乗した前記被介護者の足関節の近傍に設けられた揺動軸を中心として前記台車部に対して前後に揺動可能に形成されているものである。 According to a sixth aspect of the present invention, the support portion is formed so as to be able to swing back and forth with respect to the cart portion about a swing shaft provided in the vicinity of the ankle joint of the cared person on board when viewed from the side. It is what.
請求項7においては、前記支持部は、側面視において、搭乗した前記被介護者の膝関節の近傍に設けられ、当該被介護者の膝を受ける膝受け部を具備するものである。 According to a seventh aspect of the present invention, the support portion includes a knee receiving portion that is provided in the vicinity of the knee joint of the cared person on board and receives the knee of the cared person in a side view.
請求項8においては、前記膝受け部は、前記支持部のうち当該膝受け部を支持する部分に対して移動可能に形成されているものである。 In the present invention, the knee support part is formed to be movable with respect to a part of the support part that supports the knee support part.
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。 As effects of the present invention, the following effects can be obtained.
請求項1においては、移乗の際の被介護者の身体にかかる負担を軽減することができる。 According to the first aspect, it is possible to reduce the burden on the body of the cared person at the time of transfer.
請求項2においては、身体保持部を上昇させたとき被介護者の臀部が持ち上がり易くなり、被介護者の移乗作業を容易とすることができる。
In
請求項3においては、身体保持部を昇降させるための機構を身体保持部に形成する必要がないので、身体保持部の構造を簡素化することができる。 According to the third aspect, since it is not necessary to form a mechanism for raising and lowering the body holding part in the body holding part, the structure of the body holding part can be simplified.
請求項4においては、被介護者の体格に応じて身体保持部の位置を調整することができる。
In
請求項5においては、被介護者の上体が身体保持部で適切に保持されるように、被介護者の体格に応じて身体保持部の位置を調整することができる。 According to the fifth aspect, the position of the body holding part can be adjusted according to the physique of the cared person so that the upper body of the cared person is appropriately held by the body holding part.
請求項6においては、身体保持部の位置を細かく調整することができる。 In the sixth aspect, the position of the body holding portion can be finely adjusted.
請求項7においては、被介護者の身体に加わる負担を軽減することができる。
In
請求項8においては、被介護者の体格に応じて膝受け部の位置を調整することができる。
In
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。 Hereinafter, description will be made by defining the front-rear direction, the left-right direction, and the up-down direction based on the arrows in the figure.
まず、図1から図4までを用いて、本発明の実施の一形態に係る移乗支援装置1の概略について説明する。 First, the outline of the transfer assistance apparatus 1 which concerns on one Embodiment of this invention is demonstrated using FIGS. 1-4.
移乗支援装置1は、被介護者(介護を受ける者)Pを乗せて移動することにより、当該被介護者Pの移乗(例えば、ベッドとトイレ間の移乗、ベッドと車椅子間の移乗や、移乗支援装置自体への移乗等)を支援するものである。移乗支援装置1は、主として台車部2、支持部3、上体保持部4、下腿駆動機構5、上体駆動機構6、着座部駆動機構7及び保持部調整機構8を具備する。また、支持部3は、主として外側フレーム31、内側フレーム32及び着座部37を具備する。
The transfer support device 1 moves with the cared person (person who receives care) P, and moves the cared person P (for example, transfer between a bed and a toilet, transfer between a bed and a wheelchair, or transfer). Support to the support device itself). The transfer support apparatus 1 mainly includes a
台車部2は、地面(床面)上を移動することができる。台車部2の上部には、支持部3が設けられる。支持部3の上部には、上体保持部4が設けられる。上体保持部4は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの身体(特に上体)を保持することができる。
The
台車部2には、下腿駆動機構5によって、支持部3が前後に揺動可能に連結される。支持部3の外側フレーム31には、上体駆動機構6によって内側フレーム32が昇降可能に連結される。内側フレーム32には、保持部調整機構8によって、上体保持部4が略前後方向に移動可能に連結される。下腿駆動機構5、上体駆動機構6及び保持部調整機構8をそれぞれ任意に駆動させることで、上体保持部4の位置(高さ、傾き等)を細かく調節することができる。
The
また、支持部3には、着座部駆動機構7によって、着座部37が上下に揺動可能に連結される。着座部37を揺動させることで、着座部37を収納することができる。
In addition, the
次に、図1から図6までを用いて、移乗支援装置1の各部の構成について説明する。なお、図6においては、適宜部材の図示を省略している。 Next, the structure of each part of the transfer assistance apparatus 1 is demonstrated using FIGS. 1-6. In FIG. 6, illustration of members is omitted as appropriate.
台車部2は、移乗支援装置1の最下部を形成するものであり、地面(床面)上を移動可能なものである。台車部2は、主として台車部本体21、車輪22、ステップ23及び中央フレーム24を具備する。
The trolley |
台車部本体21は、台車部2の主たる構造体を形成するものである。台車部本体21は、棒状の部材や板状の部材等を適宜組み合わせて形成される。台車部本体21は、平面視略矩形状の範囲に亘るように形成される。台車部本体21の後部は、被介護者Pが座る便器等の一部が挿入できるように、移乗支援装置1の左右両端部に形成されている。
The carriage unit
車輪22は、台車部本体21の下部に複数設けられる。これによって、台車部本体21は車輪22を介して地面(床面)上を任意の方向に移動することができる。
A plurality of
ステップ23は、移乗支援装置1に搭乗する被介護者Pの足場を形成する平板状の部材である。ステップ23は、板面を上下方向に向けた状態で、台車部本体21の左右に一対形成される。
中央フレーム24は、台車部本体21の略中央部に載置される部分である。中央フレーム24は、板状の部材等を適宜組み合わせて形成される。中央フレーム24は、左右一対のステップ23の間に配置される。
The
支持部3は、台車部2の上部に設けられ、上体保持部4を支持すると共に、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの身体を保持するものである。支持部3は、主として外側フレーム31、内側フレーム32、第一連結部33、第二連結部34、第三連結部35、膝受け部36、着座部37及び把手部38を具備する。
The
外側フレーム31は、支持部3の左部及び右部を形成する部分である。外側フレーム31は、板面を左右方向に向けた板状に形成される。外側フレーム31は、左側面視(図3参照)において、略L字形状を180°回転させたような形状に形成される。外側フレーム31は、左右に一対形成される。外側フレーム31は、後述する第一連結部33を介して台車部2に連結される。外側フレーム31には、係合孔31aが形成される。
The
図1及び図3に示す係合孔31aは、外側フレーム31を左右方向に貫通するように形成される孔である。係合孔31aは、長手方向を前後方向に向けた長孔状に形成される。係合孔31aは、外側フレーム31の前部に、且つ、被介護者Pの膝関節J2(図3参照)のやや下方に相当する高さに形成される。
The engagement holes 31a shown in FIGS. 1 and 3 are holes formed so as to penetrate the
内側フレーム32は、支持部3の左右中央部を形成する部分である。内側フレーム32は、板面を左右方向に、長手方向を前上方向(後下方向)に向けた板状に形成される。内側フレーム32は、左右一対の外側フレーム31の間(内側)に設けられる。内側フレーム32の外側の板面は、外側フレーム31の内側の板面に対向するように設けられる。内側フレーム32は、外側フレーム31の後上部に設けられる。内側フレーム32は、左右に一対形成される。
The
図1から図4に示す第一連結部33は、外側フレーム31と台車部2とを連結する部分である。第一連結部33は、板面を左右方向に、長手方向を略上下方向に向けた左右一対の板状部材が互いに上下中途部で連結されて形成される。第一連結部33は、左右一対の外側フレーム31の下部に設けられる。第一連結部33の上部は、外側フレーム31の下端部に固定される。第一連結部33の下部は、後述する揺動軸51を介して、台車部2の中央フレーム24の後端部と連結される。
The first connecting
図4に示す第二連結部34は、外側フレーム31と後述する下腿シリンダ52とを連結すると共に、後述する上体シリンダ61を支持する部分である。第二連結部34は、板面を左右方向に、長手方向を略前後方向(前上方向)に向けた左右一対の板状部材が互いに連結されて形成される。第二連結部34は、左右一対の外側フレーム31の間に、且つ、当該外側フレーム31の上下中途部に配置される。第二連結部34は、左右一対の外側フレーム31に固定される。
The second connecting
図2から図4及び図6に示す第三連結部35は、外側フレーム31と後述する着座部37とを連結する部分である。第三連結部35は、板面を左右方向に向けた左右一対の板状部材が互いに連結されて形成される。第三連結部35は、左右一対の外側フレーム31の間に、且つ、当該外側フレーム31の上下中途部に配置される。第三連結部35は、第二連結部34の後方に設けられる。第三連結部35は、左右一対の外側フレーム31に固定される。
The third connecting
図1から図3に示す膝受け部36は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの膝を受ける部分である。膝受け部36は、側面視において、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの膝関節J2の近傍に、左右一対設けられる(図3参照)。膝受け部36は、膝受け部本体36a及び係合部36bを具備する。
The
膝受け部本体36aは、被介護者Pの膝を受ける部分を構成するものである。膝受け部本体36aは、被介護者Pの膝を受ける面を略後方に向けた略直方体状に形成される。膝受け部本体36aは、外側フレーム31の側方に、且つ、外側フレーム31の上下中途部に設けられる。
The knee receiving portion
図1及び図3に示す係合部36bは、膝受け部36を支持する部分である。係合部36bは、膝受け部本体36aの前上部に固定され、当該前上部から前方に延びるように形成される。係合部36bは、その一部が外側フレーム31の係合孔31aに挿入及び係合されて、当該係合孔31aを前後方向にスライド可能に形成される。また、係合部36bは、係合孔31aにおいて段階的に位置を固定(調整)できるように形成されている。この構成により、被介護者Pの体格に応じて、膝受け部本体36aを、手動で任意の前後方向の位置に調整することができる。
The engaging
着座部37は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pが着座可能なものである。着座部37は、適宜被介護者Pが着座しやすい形状に形成される。着座部37は、側面視において、膝受け部36の後方に配置される。着座部37は、左右方向において、左右一対の膝受け部36の間に形成される。着座部37の前端は、後述する揺動軸72を介して、第三連結部35に連結される。
The
把手部38は、介助者が移乗支援装置1を移動させる際に掴む部分である。把手部38は、棒状の部材を適宜組み合わせて、介助者が掴み易い形状に形成される。具体的には、把手部38は主として、左右一対の略L字状の部分と、当該略L字状の部分の上端部に形成された略楕円環状の部分とにより形成される。把手部38は、外側フレーム31の前上部に固定される。介助者は、把手部38を掴むことで、移乗支援装置1を容易に移動させることができる。
The
上体保持部4は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの身体(上体)を保持する部分である。上体保持部4は、主として正面保持部41及び側面保持部42を具備する。
The upper
正面保持部41は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pの胸部から腹部に亘る部分を保持する部分である。正面保持部41は、被介護者Pの上体を胸側から保持する上体保持面41aを後上方に向けた略直方体状に形成される。正面保持部41は、内側フレーム32の上方に設けられる。
The front holding
側面保持部42は、移乗支援装置1に搭乗した被介護者Pを左右両側方から保持する部分である。側面保持部42は、長手方向を上体保持面41aに対して垂直方向に向けた略直方体状に形成される。側面保持部42は、左右方向において正面保持部41を挟むようにして左右一対設けられる。
The side
下腿駆動機構5は、支持部3を台車部2に対して前後に揺動させるためのものである。下腿駆動機構5は、揺動軸51及び下腿シリンダ52を具備する。
The lower
図1から図4に示す揺動軸51は、台車部2と支持部3とを連結するものである。揺動軸51は、軸線を左右方向に向けた状態で配置される。揺動軸51は、台車部2の中央フレーム24(の後部)に対して支持部3の第一連結部33(の下部)を前後回動可能に連結する。これによって、第一連結部33に固定された外側フレーム31を、ひいては支持部3を、揺動軸51を中心として台車部2に対して前後に揺動させることができる。
A
図1から図4に示す下腿シリンダ52は、支持部3(外側フレーム31)を台車部2に対して前後に揺動させるための駆動源である。下腿シリンダ52は、長手方向に伸縮可能なアクチュエータであって、本実施形態においては、電動シリンダが用いられる。下腿シリンダ52は、長手方向を前下方向(後上方向)に向けて配置される。下腿シリンダ52の下端部(前端部)は、台車部2の台車部本体21の前端部に前後回動可能に連結される。下腿シリンダ52の上端部(後端部)は、支持部3の第二連結部34に前後回動可能に連結される。
The
上体駆動機構6は、内側フレーム32を外側フレーム31に対してスライドさせるためのものである。上体駆動機構6は、上体シリンダ61及びスライドレール62を具備する。
The upper body drive mechanism 6 is for sliding the
図1及び図3から図6(特に図4及び図5)に示す上体シリンダ61は、内側フレーム32を外側フレーム31に対して昇降させるための駆動源である。上体シリンダ61は、長手方向に伸縮可能なアクチュエータであって、本実施形態においては、電動シリンダが用いられる。上体シリンダ61は、長手方向を略上下方向(前上方向)に向けて配置される。上体シリンダ61の下端部は、第二連結部34に前後回動可能に連結される(図4参照)。上体シリンダ61の上端部は、左右一対の内側フレーム32の前端部に前後回動可能に連結される(図4及び図5参照)。
The
図4から図6に示すスライドレール62は、内側フレーム32を外側フレーム31に対して略上下方向(前上方向)に直線的に往復移動させるものである。スライドレール62は、ガイド部62a及びスライド部62bを具備する。
The
ガイド部62aは、後述するスライド部62bをスライド可能とすると共に、スライド部62bのスライド方向を規制するものである。ガイド部62aは、長手方向を略上下方向(前上方向)に向けた棒状に形成される。ガイド部62aは、外側フレーム31の内側の板面に固定される。ガイド部62aは、外側フレーム31の上端部近傍から上下中途部まで延びるように形成される。
The
スライド部62bは、ガイド部62aに沿ってスライドするものである。スライド部62bは、内側フレーム32の外側の板面に固定され、ガイド部62aに沿って(ガイド部62aの長手方向に)スライド可能に形成される。つまり、スライド部62bは、ガイド部62aによって、ガイド部62aの長手方向にのみスライド可能となるように規制される。
The
このように構成される上体駆動機構6により、内側フレーム32を外側フレーム31に対してスライドさせることで、内側フレーム32により支持された上体保持部4を、被介護者Pから見て斜め前方に上昇させ、斜め後方に下降させることができる。
By sliding the
着座部駆動機構7は、着座部37を支持部3(外側フレーム31)に対して上下(前後)に揺動させるためのものである。着座部駆動機構7は、上側支持部71、揺動軸72、下側支持部73、連結部74、回動軸75、ガイド部76、操作部77及びばね78を具備する。
The seating
図1から図4及び図6に示す上側支持部71は、着座部37を支持するものである。上側支持部71は、板面を上下方向に、且つ、長手方向を前後方向に向けた平板状の部材の左右両端部を下方に折り曲げて形成される。上側支持部71は、着座部37の下方に設けられ、上側の板面に着座部37が載置されるように形成される。上側支持部71の前端は、後述する揺動軸72を介して、第三連結部35に連結される。
The
図1、図3、図4及び図6に示す揺動軸72は、支持部3の第三連結部35と上側支持部71とを連結するものである。揺動軸72は、軸線を左右方向に向けた状態で、搭乗した被介護者Pの膝関節J2の近傍に設けられる(図3参照)。揺動軸72は、支持部3の第三連結部35に対して上側支持部71を上下(前後)回動可能に連結する。これによって、上側支持部71によって支持された着座部37は、揺動軸72を中心として支持部3に対して上下(前後)回動可能に連結される。
The
図2から図4及び図6に示す下側支持部73は、上側支持部71を支持するものである。下側支持部73は、板面を左右方向に、且つ、長手方向を後上方向に向けた板状に形成される。下側支持部73は、前後中途部において後部が上方に屈曲するように形成される。下側支持部73の後端は、上側支持部71のすぐ下に位置するように設けられる。下側支持部73の前端は、側面視において、外側フレーム31の下端近傍に位置するように設けられる。下側支持部73には、上側ピン73a及び下側ピン73bが設けられる。
The
上側ピン73aは、下側支持部73の上部に固定される。上側ピン73aは、軸線方向を左右方向に向けて、下側支持部73の左方に突出するように設けられる。
The
下側ピン73bは、下側支持部73の下部に固定される。下側ピン73bは、軸線方向を左右方向に向けて、下側支持部73の右方に突出するように設けられる。
The
図3、図4及び図6に示す連結部74は、上側支持部71と下側支持部73とを連結するものである。連結部74は、板面を左右方向に向けた板状部を有する形状に形成される。連結部74は、上側支持部71の下部に固定される。連結部74は、右側の板面が下側支持部73の左側の板面と対向するように設けられる。連結部74には、ピン74aが設けられる。
3, 4, and 6 connect the
図6に示すピン74aは、連結部74の上部に固定される。ピン74aは、軸線方向を左右方向に向けて、連結部74の左方に突出するように設けられる。ピン74aは、前後に2ヶ所設けられる。
A
図3、図4及び図6に示す回動軸75は、下側支持部73と連結部74とを連結するものである。回動軸75は、軸線を左右方向に向けた状態で配置される。回動軸75は、下側支持部73と連結部74とを上下回動可能に連結する。
The
図4及び図6に示すガイド部76は、下側支持部73を支持するものである。ガイド部76は、板面を左右方向に、且つ、長手方向を略前後方向(前上方向)に向けた板状に形成される。ガイド部76は、その後端部が側面視において外側フレーム31の下端近傍に(揺動軸51の略上方に)位置するように設けられる。ガイド部76は、右側の外側フレーム31の内側に固定される。ガイド部76は、左側の板面が下側支持部73の右側の板面と対向するように設けられる。ガイド部76には、ガイド孔76aが形成される。
The
ガイド孔76aは、下側支持部73を支持すると共に、当該下側支持部73の軌道を規制するものである。ガイド孔76aは、ガイド部76を左右方向に貫通するように形成される。ガイド孔76aは、ガイド部76の後部から上方(後上方向)に延びて、その上端が前方(前上方向)に屈曲し、ガイド部76の前部まで延びるように形成される(図4参照)。側面視において、揺動軸72を中心としてガイド孔76aの屈曲する部分を通る仮想円を定義した場合、ガイド孔76aの前方に延びる部分(前部)は、ガイド孔76aの屈曲する部分における当該仮想円の接線方向に対して略平行に延びるように形成される。一方、ガイド孔76aの上方に延びる部分(後部)は、当該接線方向に対して略垂直に延びるように形成される。ガイド孔76aには、下側支持部73の下側ピン73bが挿入される。これにより、下側支持部73は、ガイド孔76aに沿って移動可能に形成される。
The
図1、図3、図4及び図6に示す操作部77は、着座部37を回動させる際に操作する部分である。操作部77は、板面を左右方向に、且つ、長手方向を前後方向に向けた板状部を有する形状に形成される。操作部77は、着座部37の下方に配置される。操作部77は、右側の板面が連結部74の左側の板面と対向するように設けられる。操作部77には、係合孔77a、規制孔77b及びハンドル77cが形成される。
The
図6に示す係合孔77aは、操作部77を上側支持部71とを連結するためのものである。係合孔77aは、操作部77を左右方向に貫通するように形成される。係合孔77aは、長手方向を前後方向に向けて形成される。係合孔77aには、下側支持部73に固定された上側ピン73aが脱落しないように挿入される。
The
図6に示す規制孔77bは、操作部77の移動方向を規制するためのものである。規制孔77bは、操作部77を左右方向に貫通するように形成される。規制孔77bは、長手方向を前後方向に向けて形成される。規制孔77bは、係合孔77aを挟んで前後に2ヶ所設けられる。規制孔77bには、連結部74に固定されたピン74aが脱落しないように挿入される。
The
ハンドル77cは、介助者が操作部77を操作するときに掴む部分である。ハンドル77cは、介助者が掴み易いように適宜曲げられた棒状部材により形成される。ハンドル77cは、操作部77の後端に設けられる。
The
図6に示すばね78は、操作部77を付勢するものである。ばね78は、引張ばねである。ばね78は、自由長よりも伸長された状態で、伸縮方向を前後方向に向けて設けられる。ばね78の前端は、上側支持部71に固定される。ばね78の後端は、操作部77に固定される。このように設けられたばね78により、操作部77は、上側支持部71に対して前方に付勢される。
A
保持部調整機構8は、上体保持部4を支持部3(内側フレーム32)に対してスライドさせるためのものである。保持部調整機構8は、主としてスライド機構81及びスライド支持部82を具備する。
The holding
図1、図3、図4及び図6に示すスライド機構81は、上体保持部4を内側フレーム32に対して略前後方向(前上方向)に直線的に往復移動させるものである。スライド機構81は、ガイド部81a及びスライド部81bを具備する。
The
図6に示すガイド部81aは、後述するスライド部81bをスライド可能とすると共に、スライド部81bのスライド方向を規制するものである。ガイド部81aは、後述するスライド部81bを挿通すると共に、当該スライド部81bがスライドできるように適宜加工された貫通孔を有するブロック状の部材により形成される。ガイド部81aは、当該貫通孔の軸線方向を略前後方向に、且つ、上体保持面41aと平行な方向に向けて設けられる。ガイド部81aは、後述するスライド支持部82に載置される。
The
図6に示すスライド部81bは、ガイド部81aに沿ってスライドするものである。スライド部81bは、上体保持部4の正面保持部41の下部に固定される。スライド部81bは、軸線方向を略前後方向に向けた棒状部材により形成される。スライド部81bは、ガイド部81aの貫通孔に挿通されるように設けられる。これにより、スライド部81bは、ガイド部81aによって、ガイド部81aの長手方向にのみスライド可能となるように規制される。また、スライド部81bは、ガイド部81aの長手方向において任意の位置で固定(調整)できるように形成されている。
The
スライド支持部82は、スライド機構81を支持するものである。スライド支持部82は、板面を略前後方向(上体保持面41aと平行な方向)に向けた平板状の部材の左右両端部を上方に折り曲げて形成される。スライド支持部82は、左右一対の内側フレーム32の上端部に載置及び固定される。スライド支持部82には、ガイド部81aが載置される。
The
このように構成される保持部調整機構8において、ガイド部81aに対してスライド部81bを手動でスライドさせることにより、上体保持部4を、内側フレーム32に対して略前後方向における任意の位置に移動させることができる。ひいては、被介護者Pの体格に応じて上体保持部4の前後方向の位置を調整することができる。
In the holding
次に、図7から図10までを用いて、移乗支援装置1の各部が揺動又は移動する様子について説明する。 Next, how each part of the transfer support apparatus 1 swings or moves will be described with reference to FIGS.
移乗支援装置1においては、下腿シリンダ52を伸縮させることで、支持部3を前後に揺動させることができる。下腿シリンダ52は、図示せぬリモコン等の操作具を操作することにより、任意に伸縮させることができる。
In the transfer support device 1, the
具体的には、図7に示すように、下腿シリンダ52を伸縮させることで、外側フレーム31を台車部2に対して前後に揺動させることができる。この場合、揺動軸51が外側フレーム31の揺動中心となる。内側フレーム32、第一連結部33、第二連結部34、第三連結部35、膝受け部36、着座部37及び把手部38は外側フレーム31に支持されているため、外側フレーム31が揺動すると、当該外側フレーム31と一体的に内側フレーム32等も揺動する。上体保持部4、上体駆動機構6及び保持部調整機構8もまた内側フレーム32等を介して外側フレーム31に支持されているため、外側フレーム31が揺動すると、当該外側フレーム31と一体的に上体保持部4等も揺動する。なお、下腿シリンダ52を最大限伸張させた状態では、上体保持部4の上体保持面41aの傾きが鉛直方向に対して約65°となる(図3及び図4参照)。
Specifically, as shown in FIG. 7, the
ここで、左側面視(図3参照)において揺動軸51は、被介護者Pの足関節J1(足首にある関節(内果点))の近傍に位置する。このように、揺動軸51を足関節J1の近傍に配置することで、外側フレーム31を揺動させる際に、被介護者Pの身体(足関節J1)を自然に曲げたり伸ばしたりすることができる。これによって、被介護者Pの身体にかかる負担を軽減することができる。
Here, in the left side view (see FIG. 3), the
また、図8に示すように、上体シリンダ61を伸縮させることで、内側フレーム32を外側フレーム31及び台車部2に対して上下(前後)にスライドさせることができる。上体シリンダ61は、図示せぬリモコン等の操作具を操作することにより、任意に伸縮させることができる。上体保持部4は内側フレーム32に支持されているため、内側フレーム32が外側フレーム31に対してスライドすると、当該内側フレーム32と一体的に上体保持部4もスライドする。このスライドにより、上体保持部4を昇降させることができる。
Further, as shown in FIG. 8, by extending and contracting the
このように、上体保持部4を昇降させることで、被介護者Pの身体(膝関節J2)を自然に曲げたり伸ばしたりすることができる。このとき、上体保持部4は、上体保持面41aの傾き角度を維持したまま昇降するので、被介護者Pの身体に加わる負担を軽減することができる。
Thus, the body (knee joint J2) of the cared person P can be naturally bent or stretched by raising and lowering the upper
また、図9に示すように、保持部調整機構8が構成されていることにより、内側フレーム32に対して、上体保持部4の前後(上下)の位置を、手動で容易に調整することができる。また、上体保持部4を上体保持面41aと平行な方向に移動させることができるので、被介護者Pにかかる負担を軽減することができる。
Further, as shown in FIG. 9, since the holding
また、図10に示すように、外側フレーム31の係合孔31aに対して膝受け部36の係合部36bをスライドさせることで、外側フレーム31に対して膝受け部36の前後の位置を、手動で容易に調整することができる。
Further, as shown in FIG. 10, the front and rear positions of the
次に、図11から図13までを用いて、着座部37を揺動(回動)させて収納する様子について説明する。なお、図11から図13においては、主に着座部37の揺動に係る部材のみ図示しており、他の部材の図示は省略している。
Next, the manner in which the
まず、図11(a)に示すように、被介護者Pが着座しているとき(着座部37が着座位置にあるとき)は、着座部37は、その着座面を上方に向けて配置されている。このとき、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、ガイド部76のガイド孔76aの下端部に位置しており、ガイド孔76aの後部(略上方に延びる部分)に沿う方向にしか移動できないように移動方向を規制されている。また、当該ガイド孔76aの後部は、前述の仮想円の接線方向に対して略垂直に延びている。これにより、上側支持部71(着座部37)は、下側支持部73によって、上下に揺動できない状態(ロック状態)で、着座位置に保持されている。
First, as shown in FIG. 11A, when the cared person P is seated (when the
図11(b)に示すように、介助者は、ばね78の前方への付勢力に抗して、ハンドル77cを後方へ引っ張る。すると、操作部77は、規制孔77bと連結部74のピン74aとにより上下方向の位置を規制されながら、後方へ移動する。そして、操作部77は、下側支持部73の上側ピン73aが係合孔77aの前端に当接する位置まで、後方へ移動する。
As shown in FIG. 11B, the assistant pulls the
図12に示すように、さらに介助者がハンドル77cを後方へ引っ張ると、上側ピン73aを介して下側支持部73に後方への力が付加される。すると、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、回動軸75を中心として、上向きに(左側面視において時計回りに)回動しようとする。ここで、介助者がハンドル77cを少し持ち上げるようにすると、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、回動軸75を中心として上向きに(左側面視において時計回りに)回動しながら、ガイド部76のガイド孔76aの屈曲する部分まで、ガイド部76のガイド孔76aに沿って上方(後上方向)に移動する。ガイド孔76aの前部(略前方に延びる部分)は、前述の仮想円の接線方向に対して略平行に延びている。よって、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、ガイド孔76aに沿って略前方へ移動できるようになる。これにより、上側支持部71(着座部37)は、揺動軸72を中心として下向きに回動可能な状態(ロック解除状態)となる。
As shown in FIG. 12, when the assistant further pulls the
このように、着座部駆動機構7は、着座部37が着座位置から後述する収納位置へと移動するのを規制する機能(ロック機能)を有しているので、被介護者Pが着座しているときに、着座部37が意図せず収納位置に移動してしまうのを防ぐことができる。したがって、被介護者Pの利便性を確保することができる。
As described above, the seating
図13(a)に示すように、介助者は、ロック解除状態となった上側支持部71(着座部37)を、揺動軸72を中心として、下向きに(左側面視において時計回りに)回動させる。これに伴って、下側支持部73は、ガイド部76のガイド孔76aに沿って前方(前上方向)に移動する。
As shown in FIG. 13 (a), the assistant places the upper support 71 (seat 37) in the unlocked state downward with the
図13(b)に示すように、下側支持部73は、ガイド部76のガイド孔76aに沿ってさらに前方(前上方向)に移動する。上側支持部71(着座部37)は、下側支持部73の下側ピン73bがガイド部76のガイド孔76aの前端部に当接するまで、下向き(左側面視において時計回り)に回動する。
As shown in FIG. 13B, the
このようにして、着座部37を、揺動軸72を中心として下向きに回動させることで、外側フレーム31の後方において、当該外側フレーム31の後端部に沿う収納位置に収納させることができる(図14等参照)。このとき、台車部2は、前記収納位置にあるときの着座部37よりも後方に位置する部分には、部材が位置しないように形成されている。よって、着座部37の近くまで、被介護者Pが座る便器等の一部を侵入させることができる。また、前記収納位置において、着座部37は、着座面が側面視において搭乗した被介護者Pの下腿と略平行となるように収納される。また、前記収納位置において、着座部37は、その下端部が被介護者Pの足関節J1の近傍に位置するように収納される(図15(a)参照)。
In this manner, the
次に、着座部37を収納位置から着座位置に戻す場合について説明する。
Next, a case where the
介助者は、着座部37が収納位置にあるとき(図13(b)参照)、着座部37を、ハンドル77cを掴んで持ち上げるようにして、揺動軸72を中心として上向きに(左側面視において反時計回りに)回動させる。そうすると、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、ガイド孔76aの屈曲する部分まで、当該ガイド孔76aに沿って後方に移動する(図12参照)。次に、介助者は、着座部37を持ち上げるのを止めて、着座部37を揺動軸72を中心として下向きに(左側面視において時計回りに)回動させる。そうすると、下側支持部73の前端部(下側ピン73b)は、ガイド孔76aの下端部まで、当該ガイド孔76aに沿って後方に移動する(図11参照)。このようにして、着座部37を着座位置に戻すことができる。
When the
次に、図14から図17までを用いて、上述の如く構成された移乗支援装置1を用いた移乗作業の一例について具体的に説明する。なお、以下の説明では、便宜上、移乗支援装置1を操作する者(介助者)の図示は省略している。 Next, an example of a transfer operation using the transfer support device 1 configured as described above will be specifically described with reference to FIGS. 14 to 17. In addition, in the following description, illustration of the person (assistant) who operates the transfer assistance apparatus 1 is abbreviate | omitted for convenience.
まず、図14(a)に示すように、介助者は、着座部37を収納状態としておく。またこの際、介助者は、下腿シリンダ52を最大限伸長させておく。このとき、正面保持部41の上体保持面41aの鉛直方向に対する前方向への傾斜角度a1は、約65度となる。以下では、この状態の移乗支援装置1を、初期姿勢と称する。
First, as shown in FIG. 14A, the assistant places the
次に、図14(b)に示すように、介助者は、移乗支援装置1を前方から被介護者Pに近づける。 Next, as shown in FIG.14 (b), an assistant brings the transfer assistance apparatus 1 close to the care receiver P from the front.
次に、図15(a)に示すように、介助者は、被介護者Pの膝を膝受け部36で受けるようにしながら、被介護者Pの上体を正面保持部41にもたれ掛けさせる。この際、介助者は、側面保持部42を被介護者Pの脇の下に挿通する。このとき、正面保持部41は傾斜角度a1だけ前方向に傾斜しているため(図14(a)参照)、被介護者Pは正面保持部41に楽にもたれることができる。
Next, as shown in FIG. 15A, the caregiver leans the upper body of the cared person P against the
次に、図15(b)に示すように、介助者は、下腿シリンダ52を収縮させ、外側フレーム31を台車部2に対して角度a2だけ前方に揺動させる。角度a2は、具体的には約25度になるように調節される。このように外側フレーム31を揺動させると、当該外側フレーム31と共に上体保持部4も一体的に揺動する。このため、被介護者Pの身体全体が前方に揺動する。これによって、被介護者Pの重心位置が前方(移乗支援装置1側)に移動し、当該被介護者Pは身体を完全に移乗支援装置1に預けることができる。なお、この状態では、正面保持部41の水平方向に対する傾斜角度a3は、0〜5度になる。
Next, as shown in FIG. 15B, the assistant contracts the
次に、図16(a)に示すように、介助者は、上体シリンダ61を伸長させ、内側フレーム32を外側フレーム31に対して上方(前方)にスライドさせる。これによって、被介護者Pの膝が伸ばされると共に、被介護者Pの臀部が持ち上げられる。なお、この際のスライド量は、後述するように着座部37を着座状態に戻す際(図16(b)参照)に、被介護者Pの臀部が当該着座部37と干渉しない程度のスライド量(例えば、約180mm)に調節される。このとき、正面保持部41の上体保持面41aの水平方向に対する傾斜角度a3は、0〜5度のままである。
Next, as shown in FIG. 16A, the assistant extends the
次に、図16(b)に示すように、介助者は、着座部37を上向きに揺動させ、着座部37を被介護者Pが着座できる状態とする。
Next, as shown in FIG. 16B, the assistant swings the
次に、図17(a)に示すように、介助者は、上体シリンダ61を収縮させて、内側フレーム32を外側フレーム31に対して下方(後方)にスライドさせる。これにより、上体保持部4は、内側フレーム32と一体的にスライドする。介助者は、内側フレーム32(上体保持部4)を、被介護者Pが着座部37に着座するまでスライドさせる。
Next, as shown in FIG. 17A, the assistant contracts the
次に、図17(b)に示すように、介助者は、下腿シリンダ52を最大限伸長させる。すなわち介助者は、角度a2(約25度)だけ、支持部3(外側フレーム31)を台車部2に対して後方に揺動させる。このようにして、介助者は移乗支援装置1を初期姿勢に戻す。初期姿勢に戻った移乗支援装置1を移動させることで、被介護者Pを任意の場所に容易に移動させることができる。
Next, as shown in FIG. 17B, the assistant extends the
このように、移乗支援装置1を用いることで、力のない介助者でも容易に被介護者Pの移乗作業を行うことができる。また、大がかりな装置等も必要ないため、室内等の限られたスペースであっても移乗作業を行うことができる。 As described above, by using the transfer support device 1, a caregiver P can easily perform a transfer operation even with a helpless person. In addition, since a large-scale device or the like is not necessary, the transfer operation can be performed even in a limited space such as a room.
また、移乗支援装置1が図16に示す状態にある場合には、被介護者Pの膝が伸ばされて臀部がやや浮いた状態になっている。したがって、介助者は、この状態で被介護者Pのズボンの上げ下げを容易に行うこともできる。 Moreover, when the transfer assistance apparatus 1 is in the state shown in FIG. 16, the knee of the care receiver P is extended and the buttocks are slightly lifted. Therefore, the caregiver can easily raise and lower the pants of the care receiver P in this state.
また、上体保持部4は、図16(a)から図17(a)に示すように、上体駆動機構6により直線的に上昇する。これにより、自然と被介護者Pの膝が伸ばされて臀部が浮いた状態となる。このとき、上体保持部4は直線的に移動するだけなので、被介護者Pの上体の傾斜角度は概ね変わることがない。このため、被介護者Pの身体(上体)に無理な動きを強いることなく、被介護者Pの臀部を浮かすことができる。したがって、移乗支援装置1への移乗の際の被介護者Pの身体にかかる負担を軽減することができる。
Moreover, the body holding |
また、上体保持部4は、図16(a)から図17(a)に示す状態において、上体駆動機構6(スライドレール62)により、上下方向(上下方向と前後方向との間の斜め方向)に沿ってスライドする。これにより、被介護者Pの上体が左右方向にぶれることなく、被介護者Pの臀部を浮かすことができる。したがって、容易に被介護者Pの移乗作業を行うことができる。
In addition, in the state shown in FIG. 16A to FIG. 17A, the
また、図14(b)に示すように、着座部37を収納させた状態で、移乗支援装置1を被介護者Pに接近させることができるので、被介護者Pは楽に移乗支援装置1に身体を預けることができる。また、まず被介護者Pの身体を移乗支援装置1に預けて、その後に被介護者Pを着座部37に着座させることができる(図17(a)参照)ので、介助者或いは被介護者P自身が、当該被介護者Pの身体を支える必要がない。したがって、容易に被介護者Pの移乗作業を行うことができる。
Further, as shown in FIG. 14B, since the transfer support device 1 can be brought closer to the cared person P in the state where the
また、図16(b)に示すように、被介護者Pが上体保持部4及び膝受け部36に身体が保持された状態で、着座部37を回動させて着座位置とすることで、被介護者Pは、移乗支援装置1に身体を預けたまま着座部37に着座することができる(図17(a)参照)。また、着座部37は、被介護者Pの膝関節J2近傍に設けられた揺動軸72を中心として回動するので、被介護者Pの臀部や上腿に沿わせ易くすることができる。
In addition, as shown in FIG. 16B, the cared person P rotates the
以上の如く、本実施形態に係る移乗支援装置1は、移動可能な台車部2と、搭乗した被介護者Pの上体を胸側から保持する上体保持面41aを有する上体保持部4(身体保持部)と、前記上体保持部4を前記台車部2に対して支持する支持部3と、前記上体保持面41aの傾き角度を維持したまま前記上体保持部4を昇降させる上体駆動機構6(昇降機構)と、を具備するものである。
このように構成することにより、移乗の際の被介護者Pの身体にかかる負担を軽減することができる。
As described above, the transfer support device 1 according to the present embodiment includes the
By comprising in this way, the burden concerning the body of the care receiver P at the time of transfer can be reduced.
また、前記上体駆動機構6は、前記上体保持部4を前記被介護者Pから見て斜め前方に上昇させ、斜め後方に下降させるように形成されているものである。
このように構成することにより、上体保持部4を上昇させたとき被介護者Pの臀部が持ち上がり易くなり、被介護者Pの移乗作業を容易とすることができる。
Further, the body drive mechanism 6 is formed so as to raise the
By comprising in this way, when the upper body holding |
また、前記支持部3は、前記台車部2に接続された外側フレーム31(第一部分)と、前記上体保持部4を前記外側フレーム31に対して支持する内側フレーム32(第二部分)と、を具備し、前記上体駆動機構6は、前記外側フレーム31に対して前記内側フレーム32を移動させることで前記上体保持部4を昇降させるように形成されているものである。
このように構成することにより、上体保持部4を昇降させるための機構を上体保持部4に形成する必要がないので、上体保持部4の構造を簡素化することができる。具体的には、上体駆動機構6を移乗支援装置1の比較的低い位置に配置することができるので、移乗支援装置1を低重心化することができる。
The
By configuring in this way, it is not necessary to form a mechanism for raising and lowering the upper
また、本実施形態に係る移乗支援装置1は、前記上体保持部4を前記内側フレーム32に対して移動可能に支持する保持部調整機構8(位置調整機構)を具備するものである。
このように構成することにより、被介護者Pの体格に応じて上体保持部4の位置を調整することができる。
In addition, the transfer assist device 1 according to the present embodiment includes a holding unit adjustment mechanism 8 (position adjustment mechanism) that supports the upper
By comprising in this way, the position of the upper body holding |
また、前記保持部調整機構8は、前記上体保持面41aと平行な方向に前記上体保持部4を移動可能に形成されているものである。
このように構成することにより、被介護者Pの上体が上体保持部4で適切に保持されるように、被介護者Pの体格に応じて上体保持部4の位置を調整することができる。
The holding
By comprising in this way, adjusting the position of the
また、前記支持部3は、側面視において、搭乗した前記被介護者Pの足関節J1の近傍に設けられた揺動軸51を中心として前記台車部2に対して前後に揺動可能に形成されているものである。
このように構成することにより、上体保持部4の位置を細かく調整することができる。
Further, the
By comprising in this way, the position of the upper body holding |
また、前記支持部3は、側面視において、搭乗した前記被介護者Pの膝関節J2の近傍に設けられ、当該被介護者Pの膝を受ける膝受け部36を具備するものである。
このように構成することにより、被介護者Pの身体に加わる負担を軽減することができる。
Moreover, the said
By comprising in this way, the burden added to the body of the care receiver P can be reduced.
また、前記膝受け部36は、前記支持部3のうち外側フレーム31(当該膝受け部36を支持する部分)に対して移動可能に形成されているものである。
このように構成することにより、被介護者Pの体格に応じて膝受け部36の位置を調整することができる。
Further, the
By comprising in this way, the position of the
なお、本実施形態に係る上体保持部4は、本発明に係る身体保持部の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る上体駆動機構6は、本発明に係る昇降機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る保持部調整機構8は、本発明に係る位置調整機構の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る外側フレーム31は、本発明に係る第一部分の実施の一形態である。
また、本実施形態に係る内側フレーム32は、本発明に係る第二部分の実施の一形態である。
In addition, the upper body holding |
The body drive mechanism 6 according to this embodiment is an embodiment of the lifting mechanism according to the present invention.
Moreover, the holding | maintenance
Moreover, the
Moreover, the
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。 The embodiment of the present invention has been described above, but the present invention is not limited to the above-described configuration, and various modifications can be made within the scope of the invention described in the claims.
例えば、本実施形態に係る外側フレーム31及び内側フレーム32の構成(形状、大きさ等)は、限定されるものではなく、任意の形状等に適宜変更することが可能である。
For example, the configuration (shape, size, etc.) of the
また、本実施形態における上体駆動機構6においては、上体シリンダ61を駆動源としたが、上体駆動機構6の駆動源はこれに限定されるものではない。すなわち、上体駆動機構6の駆動源としては、支持部3を揺動させることができるものであれば、その構成を限定するものではない。例えば、上体駆動機構6の駆動源として、各種シリンダ(電動シリンダ、空圧シリンダ、油圧シリンダ等)やモータ等を用いることも可能である。下腿シリンダ52についても同様である。
In the body drive mechanism 6 in the present embodiment, the
また、本実施形態においては、保持部調整機構8は、上体保持部4を手動で位置調整可能なものとしたが、上体保持部4を電動で位置調整するものであってもよい。また、膝受け部36は手動で位置調整可能なものとしたが、電動で位置調整するものであってもよい。
Further, in the present embodiment, the holding
また、本実施形態における上体駆動機構6は、外側フレーム31に対して内側フレーム32をスライドさせることで上体保持部4を昇降させるものとしたが、上体保持部4を昇降させる機構はこれに限定されるものではなく、支持部3に対して上体保持部4を直接移動させるものであってもよい。
In the present embodiment, the body drive mechanism 6 is configured to raise and lower the
また、本実施形態においては、上体保持部4は被介護者Pを前方及び左右両側方から保持するものとしたが、被介護者Pの身体を保持する構成はこれに限るものではない。すなわち、上体保持部4は、被介護者Pの身体の少なくとも一部分を保持することができるものであれば、その構成(形状、大きさ、被介護者Pの保持方法等)を限定するものではない。
Moreover, in this embodiment, although the upper body holding |
また、本実施形態においては、傾斜角度a1、角度a2及び傾斜角度a3の値を具体的に例示して、移乗支援装置1を用いた移乗作業について説明したが、これらの角度は限定されるものではない。すなわち、これらの角度は、被介護者Pの体格や移乗作業の内容(場所や目的等)に応じて任意に調節することが可能である。 In the present embodiment, the values of the inclination angle a1, the angle a2, and the inclination angle a3 are specifically exemplified to describe the transfer operation using the transfer support device 1, but these angles are limited. is not. That is, these angles can be arbitrarily adjusted according to the physique of the cared person P and the contents (location, purpose, etc.) of the transfer work.
また、本実施形態においては、上体駆動機構6は、上体保持部4を、被介護者Pから見て斜め前方に上昇させ、斜め後方に下降させるものとしたが、上体保持部4の昇降方向は限定されるものではない。上体保持部4の昇降方向の角度は、任意に調節することが可能であり、例えば、上下方向(鉛直方向)であってもよい。
In the present embodiment, the body drive mechanism 6 is configured to raise the
また、本実施形態において説明した移乗作業(図14から図17まで)の流れは一例であり、移乗支援装置1を用いた移乗作業は、介助者及び被介護者Pに応じて任意の方法で行うことが可能である。この際、本実施形態に係る移乗支援装置1は、外側フレーム31の揺動及び内側フレーム32の昇降を独立して任意に行うことができるため、上体保持部4の位置を細かく調整しながら移乗作業を行うことができる。
In addition, the flow of the transfer work (from FIG. 14 to FIG. 17) described in the present embodiment is an example, and the transfer work using the transfer support apparatus 1 can be performed by any method according to the caregiver and the care recipient P. Is possible. At this time, the transfer assisting apparatus 1 according to the present embodiment can independently arbitrarily swing the
また、本実施形態においては、着座部駆動機構7によって着座部37を揺動させるものとしたが、着座部37を変位させる機構はこれに限定されるものではなく、任意の構造を採用することができる。
In the present embodiment, the seating
1 移乗支援装置
2 台車部
3 支持部
4 上体保持部
6 上体駆動機構
8 保持部調整機構
31 外側フレーム
32 内側フレーム
36 膝受け部
41a 上体保持面
51 揺動軸
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (8)
搭乗した被介護者の上体を胸側から保持する上体保持面を有する身体保持部と、
前記身体保持部を前記台車部に対して支持する支持部と、
前記上体保持面の傾き角度を維持したまま前記身体保持部を昇降させる昇降機構と、
を具備する、
移乗支援装置。 A movable carriage section;
A body holding part having an upper body holding surface for holding the upper body of the cared person boarded from the chest side;
A support part for supporting the body holding part with respect to the carriage part;
An elevating mechanism that elevates and lowers the body holding portion while maintaining an inclination angle of the upper body holding surface;
Comprising
Transfer support device.
前記身体保持部を前記被介護者から見て斜め前方に上昇させ、斜め後方に下降させるように形成されている、
請求項1に記載の移乗支援装置。 The lifting mechanism is
The body holding part is formed to be raised obliquely forward and obliquely rearward when viewed from the care recipient,
The transfer support apparatus according to claim 1.
前記台車部に接続された第一部分と、
前記身体保持部を前記第一部分に対して支持する第二部分と、
を具備し、
前記昇降機構は、
前記第一部分に対して前記第二部分を移動させることで前記身体保持部を昇降させるように形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の移乗支援装置。 The support part is
A first part connected to the carriage part;
A second part for supporting the body holding part with respect to the first part;
Comprising
The lifting mechanism is
The body holding part is formed to move up and down by moving the second part relative to the first part.
The transfer assistance apparatus of Claim 1 or Claim 2.
請求項3に記載の移乗支援装置。 Comprising a position adjusting mechanism for supporting the body holding part movably with respect to the second part;
The transfer support apparatus according to claim 3.
前記上体保持面と平行な方向に前記身体保持部を移動可能に形成されている、
請求項4に記載の移乗支援装置。 The position adjustment mechanism is
The body holding part is formed to be movable in a direction parallel to the upper body holding surface.
The transfer support apparatus according to claim 4.
側面視において、搭乗した前記被介護者の足関節の近傍に設けられた揺動軸を中心として前記台車部に対して前後に揺動可能に形成されている、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の移乗支援装置。 The support part is
In a side view, it is formed so as to be able to swing back and forth with respect to the carriage part around a swinging shaft provided in the vicinity of the ankle joint of the cared person who boarded.
The transfer support device according to any one of claims 1 to 5.
側面視において、搭乗した前記被介護者の膝関節の近傍に設けられ、当該被介護者の膝を受ける膝受け部を具備する、
請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の移乗支援装置。 The support part is
In a side view, provided in the vicinity of the knee joint of the cared person who boarded, comprising a knee receiving part for receiving the knee of the cared person,
The transfer support apparatus according to any one of claims 1 to 6.
前記支持部のうち当該膝受け部を支持する部分に対して移動可能に形成されている、
請求項7に記載の移乗支援装置。 The knee support is
It is formed to be movable with respect to a portion that supports the knee support portion of the support portion.
The transfer support apparatus according to claim 7.
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